JP2007239553A - 2ストロークエンジン - Google Patents

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孝伸 杉山
Shunichi Aoyama
俊一 青山
Shinichi Takemura
信一 竹村
Susumu Ishizaki
晋 石崎
Takeshi Arinaga
毅 有永
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    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Abstract

【課題】DOHCであってもカムスプロケットの周りへの可変動弁機構の配置を可能とする2ストロークエンジンを提供する。
【解決手段】円筒状の側壁に開口部のないシリンダ2を摺動するピストン3を備え、吸気弁10の弁駆動軸22で吸気弁10を、また排気弁11の弁駆動軸14で排気弁11を独立に駆動すると共に、弁挟角を小さく設定している2ストロークエンジンにおいて、前記吸気弁10、前記排気弁11の少なくとも一方のリフト量または作動角を可変に制御可能な可変動弁機構18を備え、前記2つの弁駆動軸22、14の少なくとも一方の弁駆動軸22を吸気弁10と排気弁11を左右に並べた面に直交する方向からみて、この対象としている弁駆動軸22により駆動される弁10の弁軸線gで左右に分割したとき、この対象としている弁駆動軸22を、前記シリンダ2の軸線cのない側に偏心させて設ける。
【選択図】図1(A)

Description

この発明は、2ストロークエンジンに関する。
円筒状の側壁に開口部のないシリンダを摺動するピストンを備え、ペントルーフ型の燃焼室の上方に吸気弁用のカムシャフト(弁駆動軸)と、排気弁用のカムシャフトとを有し、このうち吸気弁用のカムシャフトで吸気弁を、また排気弁用のカムシャフトで排気弁を独立に駆動すると共に、弁挟角を小さく設定している2ストロークエンジンがある(特許文献1参照)。
ここで、燃焼室の上方に吸気弁用のカムシャフトと、排気弁用のカムシャフトとを有し、このうち吸気弁用のカムシャフトで吸気弁を、また排気弁用のカムシャフトで排気弁を独立に駆動する、とした動弁形式は、いわゆるDOHC(ダブルオーバーヘッドカムシャフト)である。このDOHCでは、例えば吸気弁用、排気弁用の各カムシャフトの前面に取り付けられた各カムスプロケットとクランクスプロケットとの間にタイミングベルトやタイミングチェーンが掛け回されており、各カムシャフトはクランクシャフトにより駆動されることとなる。
動弁形式がDOHCであるこの2ストロークエンジンでは、シリンダ内の掃気は、燃焼室の直上にあって立つように形成されている吸入ポートに、ルーツ型スーパーチャージャなどの掃気ポンプより供給される加圧空気を導入することによって行われる。吸入ポートが立っている構成とした理由は、燃焼室内にタンブル(渦流)を形成し、このタンブルによって掃気作用を行わせるためである。
この2ストロークエンジンの特徴は、シリンダ壁にいわゆるポートを設けていないためにシリンダが熱変形を起こしにくく、従って過給することによって比出力(排気量当たりの最高出力)を極めて大きく設計することができる点にある。
特開平3−182621号公報。
ところで、上記の特許文献1の技術では、吸気弁のリフト量や吸気弁の開時期から閉時期までのクランク角度区間(以下、吸気弁の開時期から閉時期までのクランク角度区間を「吸気弁の作動角」という。)ならびに排気弁のリフト量や排気弁の開時期から閉時期までのクランク角度区間(以下、排気弁の開時期から閉時期までのクランク角度区間を「排気弁の作動角」という。)が運転条件に関係なく固定であるため、低回転速度時や低負荷時に吸気弁のリフト量や作動角を適合したとき、高回転速度時や高負荷時にシリンダ内への空気充填を十分に行うことができない。このため、過給を行って、高回転速度時にや高負荷時おけるシリンダ内への空気充填を確保しているわけであるが、吸気弁のリフト量や作動角が低回転速度時や低負荷時と同じであるのでは、吸気弁が絞りとして作用してしまい、スムーズな空気充填を行わせることができない。特に、4ストロークエンジンよりも吸気弁の開弁期間の短い2ストロークエンジンにあっては、高回転速度時や高負荷時にシリンダ内への空気充填が十分に行われないと、高回転速度時や高負荷時の比出力が低下する恐れがある。
そこで、例えば吸気弁のリフト量または作動角を可変に制御可能な可変動弁機構を備えさせ、低回転速度時や低負荷時には吸気弁のリフト量や吸気弁の作動角を小さくし、高回転速度時や高負荷時になると、吸気弁が絞りとならないように吸気弁のリフト量や吸気弁の作動角を大きくすることが考えられる。
この場合に、可変動弁装置を備えずかつ動弁形式がDOHCである2ストロークエンジンにおいて、特許文献1の技術のように、燃焼室内にタンブルを得ようと弁挟角を小くしているときには、吸気弁側のカムスロケットと排気弁側のカムスプロケットとが近接してしまうのであるが、この上さらに吸気弁に対して可変動弁機構を備えさせようとしても、そのままではカムスプロケットの周りに可変動弁機構を配置するスペースを見つけることができず、吸排気弁の弁駆動系のチェーンレイアウトが困難となる。
そこで本発明は、従来と同じに燃焼室内をタンブルによって掃気しつつ、高回転速度時や高負荷時に弁を絞りとして作用させることなく、動弁形式がDOHCであっても、カムスプロケットの周りへの可変動弁機構の配置を可能とする2ストロークエンジンを提供することを目的とする。
本発明は、円筒状の側壁に開口部のないシリンダ(2)を摺動するピストン(3)を備え、燃焼室(7)の上方に吸気弁の弁駆動軸(22)と、排気弁の弁駆動(14)とを有し、このうち吸気弁の弁駆動軸(22)で吸気弁(10)を、また排気弁(11)の弁駆動軸(14)で排気弁(11)を独立に駆動すると共に、弁挟角を小さく設定している2ストロークエンジンにおいて、前記吸気弁(10)、前記排気弁(11)の少なくとも一方のリフト量または作動角を可変に制御可能な可変動弁機構(18)を備え、前記2つの弁駆動軸(22、14)の少なくとも一方を対象とし、吸気弁(10)と排気弁(11)を左右に並べた面に直交する方向からみて、この対象としている弁駆動軸(22、14)により駆動される弁(10、11)の弁軸線(g、h)で左右に分割したとき、この対象としている弁駆動軸(22、14)を、前記シリンダ(2)の軸線(c)のない側に偏心させて設ける。
本発明によれば、円筒状の側壁に開口部のないシリンダを摺動するピストンを備え、燃焼室の上方に吸気弁の弁駆動軸と、排気弁の弁駆動とを有し、このうち吸気弁の弁駆動軸で吸気弁を、また排気弁の弁駆動軸で排気弁を独立に駆動すると共に、弁挟角を小さく設定している2ストロークエンジンにおいて、前記吸気弁、前記排気弁の少なくとも一方のリフト量または作動角を可変に制御可能な可変動弁機構を備え、前記2つの弁駆動軸の少なくとも一方を対象とし、吸気弁と排気弁を左右に並べた面に直交する方向からみて、この対象としている弁駆動軸により駆動される弁の弁軸線で左右に分割したとき、この対象としている弁駆動軸を、前記シリンダの軸線のない側に偏心させて設けるので、燃焼室内に形成されるタンブルにより燃焼室内の既燃ガスを効率よく掃気しつつ、高回転速度時や高負荷時に吸気弁10が絞りとして作用することがなくなり、特に4ストロークエンジンよりも吸気弁の開弁期間の短い2ストロークエンジンにあっても、シリンダ内への空気充填がスムーズに十分に行われ、高回転速度時や高負荷時の比出力が向上し、さらに動弁形式がDOHCであっても、カムスプロケットの周りに可変動弁機構を配置するスペースを確保でき、吸排気弁の弁駆動系のチェーンレイアウトを容易に成立させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1(A)は2ストロークエンジンの概略構成図である。図1(A)において、1は円筒状の側壁に開口部のないシリンダ2の穿設されるシリンダブロックで、シリンダ2をピストン3が図で上下に往復動する。図1(A)には1気筒分で代表させており、実際には気筒数の数だけのシリンダ2が存在する。
シリンダヘッド4には2つの傾斜壁面5、6を有する、いわゆるペントルーフ型の燃焼室7が形成され、2つの傾斜壁面5、6に吸気ポート8と排気ポート9が開口している。
この場合に、吸気ポート8は図示しないが下流側で2つに分岐され、その各分岐端が燃焼室7への開口端となっている。同様にして、排気ポート9は上流側で2つに分岐され、各分岐端が燃焼室7への開口端となっている。
2つの開口端を有する吸気ポート8は大きく立ち上がって、つまり吸気ポート8の軸線dとシリンダ軸線cとの間の角度が小さくなるように形成されている。これは、吸気ポート8の各開口端より燃焼室7へと流入する空気によって燃焼室7内にタンブルが形成されるようにするためである。ここで、タンブルとは図1(A)の紙面の表より裏へと貫通する線を想定した場合に、この線の周りに旋回する空気の流れ(渦流)のことである。
図示しないが、吸気ポート8の上流の吸気通路には、ルーツ式スーパーチャージャが送風機(圧縮機)として取り付けられている。
一方、上流端側に2つの開口端を有する排気ポート9は燃焼室7への開口端で上方に立ち上がった後、右方へと急激に曲げて形成されている。
吸気ポート8の2つの開口端をそれぞれ開閉する吸気弁10と、排気ポート9の2つの開口端をそれぞれ開閉する排気弁11とは立ち上がるように配置されている。つまり、弁挟角が小さなものとなるようにされている。このように吸排気弁弁10、11が立ち上がるように配置されているのも、吸気ポート8の各開口端より空気が速やかに燃焼室7へと流入するように、また燃焼室7内より既燃ガスが速やかに排気ポート9へと掃気されるようにするためである。なお、図1(A)には一組の吸排気弁10、11しか示していないが、実際には図で紙面裏あるいは紙面前方にもう一組の吸排気弁が配置されている。
この場合に、吸気ポート8の各開口端と、開弁状態にある各吸気弁10との隙間より燃焼室7内へと流入する空気は、図1(B)に示したように吸気弁10側(図で左側)のシリンダ壁2aに沿う流れeと、燃焼室7の中央へ向かう流れfとに分かれることとなる。
ここで、2つの流れe、fに対応して、吸気ポート8と、開弁状態にある吸気弁10との隙間に形成される有効開口面積を、吸気弁側のシリンダ壁2aに沿う流れeを形成する有効開口面積である第1有効開口面積と、燃焼室7の中央へと向かう流れfを形成する有効開口面積である第2有効開口面積との2つに分けるとすれば、第1有効開口面積のほうが、第2有効開口面積よりも大きくなるように、吸気ポート8及び吸気弁10の各形状と、吸気ポート8及び吸気弁10の配置とを最適に設定する。
エンジンの運転時において、吸入空気は吸気ポート8内を軸線dの方向に流れる。空気は次に、各吸気弁10の傘部を通過するが、吸気弁側シリンダ壁2aに沿う流れeを形成する有効開口面積(第1有効開口面積)のほうが、燃焼室7の中央へと向かう流れeを形成する有効開口面積(第2有効開口面積)よりも大きくなるようにしているので、空気は吸気弁側シリンダ壁2aに沿って下方へと主に流れる。この下方に向かう空気の流れは、吸気弁側シリンダ壁2aに沿って下降した後、ピストン冠面3aにぶつかり、その後は方向を右へと変えてピストン冠面3aを横断し、排気弁側のシリンダ壁2bにぶつかり、今度は排気弁側のシリンダ壁2bに沿って上昇する。この場合、ピストン冠面3aは平らにあるいはわずかにドーム状になっていることが好ましい。ただし、ドームの半径は空気の運動を乱すものであってはならない。
燃焼室7内に流入した空気は、このようにして燃焼室7内に渦流を形成し、排気ポート9の開口端より排気ポート9へと出なかった空気は燃焼室7の天井を横切って吸気弁側のシリンダ壁2aに達し、再び上記の渦流に加わって流れる。つまり、空気はタンブルを形成しながら、ループ状に循環するので、燃焼室7内は2ストロークエンジンの場合でも極めて効果的に掃気される。空気は、タンブルを形成して燃焼室7内を循環するとき、燃焼済みの既燃ガスをその先頭で押して、燃焼室7内から排気ポート9の開口端へと押し出す。このタンブルにより、2ストロークエンジンの場合でも、上死点において極めて強力な乱流が生じる。
上記の吸排気弁10、11はいずれもポペット弁である。ここで、ポペット弁とは、カムあるいはスプリングで操作される往復動型エンジンのきのこ型弁のことで、弁座面に対し直角方向に運動する。
また、吸排気弁10、11を駆動する方式(動弁形式)は、DOHC(ダブルオーバーヘッドカムシャフト)である。DOHCでは、吸気弁用のカムシャフトと、排気弁用のカムシャフトとが吸排気弁の上部に設けられており、例えば排気弁11は、常時はバルブスプリング12により上方に付勢されて閉弁状態にあるが、排気弁用のカムシャフト14(排気弁の弁駆動軸)に一体に形成されているカム15により、排気弁11の頭部に設けられているバルブリフタ13(第2バルブリフタ)が押し下げられ、排気弁11が弁座より離れて下方に向かい開弁する。
一方、吸気弁10のほうも常時はバルブスプリング16により上方に付勢されて閉弁状態にあることは排気弁11と同じであるが、排気弁12側と相違して、可変動弁機構18を備えている。
この可変動弁機構18について説明しておくと、図2は可変動弁機構18の概略斜視図であり、可変動弁機構18は、吸気弁10のリフト量や吸気弁10の作動角を変化させ得る吸気弁リフト可変機構21と、吸気弁10が最大リフトを迎えるクランク角度位置(この吸気弁のクランク角度位置を、以下「吸気弁のリフト中心角」という。)の位相(図示しないクランクシャフトに対する位相)を進角側もしくは遅角側に変化させ得る位相可変機構41(吸気弁閉時期可変機構)とが組み合わされて構成されている。
この場合に、吸気弁リフト可変機構21により、吸気弁10のバルブリフトが、後述する図4に示したように連続的に変化する、つまり吸気弁10のリフト量と吸気弁10の作動角とが同時に変化するものでは、吸気弁10のリフト量及び吸気弁10の作動角を総称して「吸気弁のリフト」ということにする。従って、「吸気弁のリフト」を小さくするとき、吸気弁のリフト量と吸気弁の作動角とが共に小さくなり、この逆に「吸気弁のリフト」を大きくするとき、吸気弁のリフト量と吸気弁の作動角とが共に大きくなる。
図3は吸気弁リフト可変機構21の概略断面図である。このうち、図3上段は吸気弁10のゼロリフト時に、後述する揺動カム29が最小揺動時と最大揺動時とでどのような位置にあるのか、また図3下段は吸気弁10のフルリフト時に、後述する揺動カム29が最小揺動時と最大揺動時とでどのような位置にあるのかをそれぞれ示している。ここで、吸気弁10のゼロリフトとは、吸気弁10がリフトしない(つまり吸気弁10のリフトはゼロ)ことを、また吸気弁10のフルリフトとは、吸気弁10が最大のリフトとなることをいう。
なお、この可変動弁機構18は、本出願人が先に提案したものであるが、例えば特開2002−256905号、特開平11−107725号公報等によって公知となっているので、その概要のみを説明する。
まず、吸気弁リフト可変機構21を説明する。吸気弁リフト可変機構21は、シリンダヘッド4上部のカムブラケット(図示しない)に回転自在に支持される駆動軸22(吸気弁の弁駆動軸)と、この駆動軸22に、圧入等により固定される偏心カム23と、上記駆動軸22の上方位置に同じカムブラケットによって回転自在に支持されると共に駆動軸22と平行に配置される制御軸32と、この制御軸32の偏心カム部38に揺動自在に支持されるロッカアーム26と、吸気弁10の上端部に配置されているバルブリフタ30に当接する揺動カム29とを備えている。上記偏心カム23とロッカアーム26とはリンクアーム24によって、またロッカアーム26と揺動カム29とはリンク部材28よってそれぞれ連係されている。
なお、図2においても1気筒当たり2つの吸気弁10を備える多気筒エンジンのうち一気筒分で代表させて示している。従って、吸気弁10とバルブリフタ30(第1バルブリフタ)と揺動カム29とが2つずつ描かれている。
上記の駆動軸22は、後述するように、タイミングチェーンないしはタイミングベルトを介して図示しないエンジンのクランクシャフトによって駆動されるものである。
円形外周面を有する上記偏心カム23はその外周面の中心が駆動軸22の軸心から所定量だけオフセットされ、偏心カム23の外周面にリンクアーム24の環状部が回転可能に嵌合している。
上記のロッカアーム26は、略中央部が上記偏心カム部38によって揺動可能に支持され、その一端部(図3上段左側の図において右端部)に連結ピン25を介して上記リンクアーム24のアーム部が連係し、他端部(図3上段左側の図において左端部)に連結ピン27を介して上記リンク部材28の上端部がそれぞれ連係している。上記偏心カム部38は、制御軸32の軸心から偏心し、従って制御軸32の回転角度位置に応じてロッカアーム26の揺動中心が変化することとなる。
上記の揺動カム29は、駆動軸22の外周に嵌合して回転自在に支持され、側方へ延びた端部に連結ピン37を介して上記リンク部材28の下端部が連係している。この揺動カム29の下面には、駆動軸22と同心状の円弧をなす基円面と、その基円面から所定の曲線を描いて延びるカム面とが連続して形成され、これらの基円面ならびにカム面が、揺動カム29の揺動位置に応じてバルブリフタ30の上面に当接している。すなわち、上記基円面はベースサークル区間として、吸気弁31のリフト量(及び吸気弁の作動角)がゼロとなる区間であり、揺動カム29が揺動してカム面がバルブリフタ30に接触すると、徐々に吸気弁10が下方にリフトしていくことになる。なお、ベースサークル区間とリフト区間との間には若干のランプ区間が設けられている。
上記の制御軸32は、図2に示すように、一端部に設けられたリフト制御用アクチュエータ33によって所定角度範囲内で回転するように構成されている。このリフト制御用アクチュエータ33は、例えば制御軸32の後端部に設けられている部材34の一部であって制御軸32の軸心から所定量オフセットされた位置より突出するピン34aと、プランジャ35bの先端に設けられたくちばし状の爪35aとの係合を介して、制御軸32を回転させる油圧アクチュエータ35と、この油圧アクチュエータ35への供給油圧を制御する第1油圧装置(例えば油圧制御弁)36とからなり、第1油圧装置36は、エンジンコントロールユニット39からの制御信号によって制御される。なお、制御軸32の回転角度は、図示しない制御軸センサによって検出される。
この吸気弁リフト可変機構21の作用は次のようなものである。
駆動軸22がクランクシャフト2により回転すると、偏心カム23のカム作用によってリンクアーム24が上下動し、これに伴ってロッカアーム26が揺動する。このロッカアーム26の揺動は、リンク部材28を介して揺動カム29へ伝達され、この揺動カム29が揺動する。この揺動カム29のカム作用によって、バルブリフタ30が押圧され、吸気弁10が下方にリフトする。
ここで、リフト制御用アクチュエータ33を介して制御軸32の回転角度が変化すると、ロッカアーム26の初期位置が変化し、ひいては揺動カム29の初期揺動位置が変化する。
例えば、図3上段にも示したように、偏心カム部38が図の上方へ位置している場合には、ロッカアーム26は全体として上方へ位置し、揺動カム29の連結ピン37側の端部が相対的に上方へ引き上げられた状態となる。つまり、揺動カム29の初期位置は、そのカム面がバルブリフタ30から離れる方向に傾く(図3上段の左側参照)。従って、駆動軸22の回転に伴って揺動カム29が揺動した際に、基円面が長くバルブリフタ30に接触し続け、カム面がバルブリフタ30に接触する期間は短い。従って、吸気弁10のリフト量が全体として小さくなり(図3上段の右側参照)、かつ吸気弁10の開時期から閉時期までのクランク角度区間(つまり吸気弁の作動角)も縮小する。
この逆に、図3下段にも示したように、偏心カム部38が図の下方へ位置している場合には、ロッカアーム26は全体として下方へ位置し、揺動カム29の連結ピン37側の端部が相対的に下方へ押し下げられた状態となる。つまり、揺動カム29の初期位置は、そのカム面がバルブリフタ30に近付く方向に傾く(図3下段の左側参照)。従って、駆動軸22の回転に伴って揺動カム29が揺動した際に、バルブリフタ30と接触する部位が基円面からカム面へと直ちに移行する。従って、吸気弁10のリフト量が全体として大きくなり(図3下段の右側参照)、かつ吸気弁10の作動角も拡大する。
上記の偏心カム部38の初期位置は連続的に変化させ得るので、これに伴って、吸気弁10のバルブリフト特性は連続的に変化する。つまり、図4に示したように吸気弁10のリフト(吸気弁10のリフト量及び吸気弁10の作動角)を、両者同時に連続的に拡大、縮小させることができる。各部のレイアウトによるが、例えば、吸気弁10のリフト量及び吸気弁10の作動角の大小変化に伴い、吸気弁10の開時期と閉時期とがほぼ対称に変化する。
次に、位相可変機構41は、図2に示すように、上記の駆動軸22の前端部に設けられるスプロケット42と、このスプロケット42と上記駆動軸22とを、所定の角度範囲内において相対的に回転させる位相制御用アクチュエータ43とから構成されている。上記スプロケット42は、図示しないタイミングチェーンもしくはタイミングベルトを介して、図示しないクランクシャフトに連動している。
上記位相制御用アクチュエータ43は、例えば油圧式の回転型アクチュエータ44と、この油圧アクチュエータ44への供給油圧を制御する第2油圧装置(例えば油圧制御弁)45とからなり、第2油圧装置45は、エンジンコントロールユニット39からの制御信号によって制御される。この位相制御用アクチュエータ43の作用によって、スプロケット42と駆動軸22とが相対的に回転し、吸気弁31のリフト中心角がクランク角に対して遅れたり進んだりする。つまり、吸気弁10のリフト特性の曲線自体は変わらずに、全体が進角もしくは遅角する。また、このときの進角側や遅角側への各変化も、連続的に得ることができる。この位相可変機構41の制御状態は、駆動軸22の回転位置に応答する図示しない駆動軸センサによって検出される。
なお、リフト可変機構21ならびに位相可変機構41の制御としては、制御軸センサ、駆動軸センサの各センサの検出値に基づくクローズドループ制御に限らず、運転条件に応じて単にオープンループ制御するだけでもかまわない。
上記のバルブリフタ30は、公知の油圧式バルブクリアランス調整機構(図示しない)を内蔵しており、実質的にバルブクリアランスが常にゼロに維持される。
このような吸気弁リフト可変機構21と位相可変機構41とからなる可変動弁機構18を備えた本発明の2ストロークエンジンを制御するため、図2に示すように、クランク角センサ72により検出されるエンジン回転速度Ne、エンジン負荷、水温センサ73により検出される冷却水温Twがエンジンコントロールユニット39に入力されている。
なお、エンジン負荷については、例えば燃料噴射制御を実行する図示しないフローにおいて、図示しないエアフローメータにより検出される吸入空気量と、エンジン回転速度とに基づいて基本燃料噴射パルス幅Tpが算出されているので、その基本噴射パルス幅Tpをエンジン負荷として用いればよい。水温センサ73により検出される冷却水温Twに代えて、油温を用いることができる。
そして、エンジンコントロールユニット39では次のような制御を行う。すなわち、冷却水温Twに基づいてエンジンの暖機が完了したか否かをみて、エンジンの暖機完了後になると、エンジン回転速度Neと基本噴射パルス幅Tpとから定まる運転条件が低回転速度域(あるいは低負荷域)にあるか否かをみる。これは、エンジン回転速度Neと基本噴射パルス幅Tpとをパラメータとする運転領域図において予め低回転速度域とする領域を定めておけばよい。
運転条件がこの予め定めてある低回転速度域にあるときには吸気弁10のリフトを小さくする指示を第1油圧装置36に対して、かつこのときの最適な吸気弁の開閉時期となるように吸気弁10のリフト中心角(つまり吸気弁の開閉時期)を進遅させる指示を第2油圧装置に対して出す。一方、運転条件がこの予め定めてある低回転速度域にない、つまり高回転速度域にあるときには吸気弁10のリフトを大きくする指示を第1油圧装置36に対して、かつこのときの最適な吸気弁の開閉時期となるように吸気弁10のリフト中心角(つまり吸気弁の開閉時期)を進遅させる指示を第2油圧装置に対して出す。
ここでは運転条件を簡単に低回転速度域と高回転速度域の2つに分け、これに対応して吸気弁10のリフトも大小の2つである場合で説明したが、運転条件を低負荷域と高負荷域の2つに分け、これに対応して低負荷域で吸気弁10のリフトを小さくし、高負荷域になる吸気弁のリフトを大きするようにしてもかまわない。また、エンジンの回転速度が高くなるほどあるいはエンジン負荷が大きくなるほど吸気弁10のリフトが連続的に大きくなるようにしてもかまわない。
このような吸気弁リフト可変機構21と位相可変機構41とからなる可変動弁機構18を備えた本発明の2ストロークエンジンは、スロットル弁に依存せず、吸気弁10の開閉を制御することによって吸入空気量が制御される。なお、実用エンジンでは、ブローバイガスの還流等のために吸気系に若干の負圧が存在していることが好ましいので、図示していないが、吸気通路の上流側に、スロットル弁に代えて、負圧生成用の適宜な絞り機構を設けることが望ましい。
さて、動弁形式がDOHCの場合に、図1(A)に示したように弁挟角(吸気弁10の弁軸と排気弁11の弁軸との間の角度)を小さくすると、エンジン前面での吸排気弁の弁駆動系のレイアウトに影響する。つまり、可変動弁機構18を備えない場合でも、動弁形式がDOHCである2ストロークエンジンの弁挟角を小さくしたときには、エンジン前面において吸気弁用カムシャフトの先端に取り付けられる吸気スプロケットと、排気弁用カムシャフトの先端に取り付けられる排気スプロケットとが近接してしまう。このとき、2つの吸排気弁10、11を伸ばすことで、より小さな弁狭角に対応することは可能であるが、エンジン高さが増加してしまうため、小さな弁挟角への対処として吸排気弁10、11を伸ばすことは得策でない。一方、吸気、排気の各スプロケットを小さくすると、これに対応してクランクスプロケットの径を小さくしなければならず、今度はプーリの巻きつけ角などの成立性が困難となる。そこで、こうした場合にギアを用いて成立解を見い出すこともできるが、この場合、クランクシャフトとカムシャフトとのタイミングのずれを排除するため、シザーズギア等を用いることとなる。しかしながら、シザーズギア等を用いるのではエンジンのフリクションが増加してしまう。動弁形式がDOHCである2ストロークエンジンにおいて、弁挟角が小さいことに伴うこうした問題は、上述した可変動弁機構18を備えさせる場合にも全く同じに生じる。
ここで、リフト可変機構21の上記駆動軸22は、可変動弁機構18を備えない2ストロークエンジンにおいて動弁方式がDOHCである場合の吸気弁用カムシャフト(吸気弁の弁駆動軸)に相当するので、図3で前述したように、吸気弁10の弁軸線g上に駆動軸22の軸心がくるように設けられるのが基本であるが、本発明では、これと相違して、図1(A)にも示したように、吸気弁10と排気弁11を左右に並べた面(つまり紙面)に直交する方向からみて、吸気弁10の弁軸線gで左右に分割したとき、駆動軸22(2つの弁駆動軸の少なくとも一方)をこの弁軸線gよりも図で左側(つまり弁軸線gの右側にはシリンダ軸線cがあるがこのシリンダ軸線cがあるのと反対側)に偏心させて設けることで、動弁形式がDOHCである2ストロークエンジンにおいて、弁挟角が小さいことに伴う上記問題点を解消させる。すなわち、駆動軸22を図で左方に偏心させることは、駆動軸22を含めた可変動弁装置18の全体が図で左側に移動することを意味し、可変動弁機構18が全体としてシリンダ軸線cより離れる方向に配置されると、吸気カムスプロケットの周りに可変動弁機構18を配置するスペースが新たに生じることになり、吸排気弁の弁駆動系のチェーンレイアウトの成立が容易になる。
なお、図2、図3は主に吸気弁リフト可変機構21の動きを説明するために用いたもので、実際には、図1(A)に示されているように、駆動軸22は吸気弁10の弁軸線gよりも図で左側に偏心することになる。そして、駆動軸22が吸気弁10の弁軸線gよりも偏心している場合の吸気弁リフト可変機構21の動きそのものは、駆動軸22が吸気弁10の弁軸線gより偏心していない場合の動きと基本的に変わりない。また、図2、図3と図1(A)とでは可変動弁機構18の向きが逆になっている。
同様にして、図1(A)にも示したように、吸気弁10と排気弁11を左右に並べた面(紙面)に直交する方向からみて、排気弁11の弁軸線hで左右に分割したとき、排気弁用カムシャフト14(2つの弁駆動軸の少なくとも一方)をこの弁軸線hよりも図で右側(つまり弁軸線hの左側にはシリンダ軸線cがあるがこのシリンダ軸線cがあるのと反対側)に偏心させて設け、これによっても動弁形式がDOHCである2ストロークエンジンにおいて、弁挟角が小さいことに伴う上記問題点を解消させる。すなわち、排気弁用カムシャフト14を図で右方に偏心させることは、排気弁用カムシャフト14を含めた弁駆動系の全体が図で右側に移動することを意味し、排気弁の弁駆動系が全体としてシリンダ軸線cより離れる方向に配置されると、排気カムスプロケットの周りにも新たなスペースが生じることになり、吸排気弁の弁駆動系のチェーンレイアウトを成立させることがさらに容易になる。
ここで、弁駆動系のチェーンレイアウトを最適に設計するには、
ア)タイミングチェーンに伝わるトルク変動に耐えるようプーリ径を検討し、
イ)ピストンとのタイミングの同期をとるためクランクシャフトとカムシャフトのプー リ比を決定し、
ウ)かつ実際に配置した場合に干渉等しないこと、
を満たす必要がある。上記のように駆動軸22(吸気弁側の弁駆動軸)、排気弁用カムシャフト14(排気弁側の弁駆動軸)が互いにシリンダ軸線cより離れて、吸気弁10、排気弁11の弁駆動軸間隔が広まることは、ア)のプーリ径を大きくできる方向であるし、ウ)の干渉に対して影響は小さい方向となる。
一方、駆動軸22の軸心と揺動カム29の中心とは同じ位置にあり、揺動カム29の中心を吸気弁10の弁軸線gより偏心させたとき、バルブリフタ30のトラベル量(つまり吸気弁10のリフト)を増大させることが可能となる。ここで、バルブリフタ30のトラベルとはバルブリフタ30冠面の弁軸方向への動き量のことである。なお、揺動カム29の中心を吸気弁10の弁軸線gより偏心させることでバルブリフタ30のトラベルが増大する原理は、図示しないが単に幾何学的なものである。
また、バルブリフタ30のトラベルが大きくなると、同じクランク角だけ回転させたときの吸気弁10のリフトが大きくなる。
これについて説明すると、バルブリフタ30の頂面がフラット(平面)である場合、バルブリフタ30のトラベルは吸気弁10の速度に等しいことが幾何学的に分かっている。このことをベースに今度は揺動カム29を考えると、揺動カム29の回転速度が基本的に遅い。すなわち、吸気弁リフト可変機構21の場合、揺動カム29の揺動角度は可変動弁機構18を備え駆動軸22を吸気弁の弁軸線gより偏心させていない場合の吸気弁用カムの約半分となる。そのため、同一の吸気弁10速度としても、バルブリフタ30のトラベルは半分ですむことになる。これを逆にいえば、バルブリフタ30のトラベルを、可変動弁機構18を備え駆動軸22を吸気弁の弁軸線gより偏心させていない場合と同じだけとっても、可変動弁機構18を備え駆動軸22を吸気弁の弁軸線gより偏心させていない場合よりも吸気弁10のリフトを大きくできることになる。
ここで、本実施形態の作用効果を説明する。
本実施形態(請求項1に記載の発明)によれば、円筒状の側壁に開口部のないシリンダ2を摺動するピストン3を備え、ペントルーフ型の燃焼室7の上方に吸気弁10の弁駆動軸と、排気弁11の弁駆動とを有し、このうち吸気弁10の弁駆動軸で吸気弁10を、また排気弁11の弁駆動軸で排気弁11を独立に駆動すると共に、弁挟角を小さく設定している2ストロークエンジンにおいて、吸気弁リフト可変機構21(吸気弁、排気弁の少なくとも一方のリフト量または作動角を可変に制御可能な可変動弁機構)を備え、吸気弁10の弁駆動軸である駆動軸22を対象とし、図1(A)において吸気弁10と排気弁11を左右に並べた面(つまり紙面)に直交する方向からみて、この対象としている吸気弁10の弁駆動軸である駆動軸22により駆動される吸気弁10の弁軸線gで左右に分割したとき、この対象としている吸気弁10の弁駆動軸である駆動軸22を、シリンダの軸線cのない側(図で左側)に偏心させて設けるので、燃焼室7内に形成されるタンブルにより燃焼室7内の既燃ガスを効率よく掃気しつつ、高回転速度時(あるいは高負荷時)に吸気弁10が絞りとして作用することがなくなり、特に4ストロークエンジンよりも吸気弁10の開弁期間の短い2ストロークエンジンにあっても、シリンダ2内への空気充填がスムーズに十分に行われ、高回転速度時の比出力が向上し、さらに動弁形式がDOHCであっても、吸気カムスプロケットの周りに吸気弁リフト可変機構21(可変動弁機構)を配置するスペースを確保でき、吸排気弁の弁駆動系のチェーンレイアウトを容易に成立させることができる。
また、本実施形態(請求項1に記載の発明)によれば、排気弁11の弁駆動軸である排気弁カムシャフト14を対象とし、図1(A)において吸気弁10と排気弁11を左右に並べた面(つまり紙面)に直交する方向からみて、この対象としている排気弁11の弁駆動軸である排気弁カムシャフト14により駆動される排気弁11の弁軸線hで左右に分割したとき、この対象としている排気弁11の弁駆動軸である排気弁カムシャフト14を、シリンダの軸線cのない側(図で右側)に偏心させて設けるので、燃焼室7内に形成されるタンブルにより燃焼室7内の既燃ガスを効率よく掃気しつつ、動弁形式がDOHCであっても、排気カムスプロケットの周りに排気弁11の弁駆動系を配置するスペースを確保でき、吸排気弁の弁駆動系のチェーンレイアウトを容易に成立させることができる。
本実施形態(請求項2に記載の発明)によれば、吸気ポート8と、開弁状態にある吸気弁10との隙間に形成される有効開口面積を、吸気弁側のシリンダ壁2aに沿う流れeを形成する有効開口面積である第1有効開口面積と、燃焼室7の中央へと向かう流れfを形成する有効開口面積である第2有効開口面積との2つに分けた場合に、第1有効開口面積のほうが、第2有効開口面積よりも大きくなるようにするので、吸気弁側シリンダ壁2aに沿う流れが主となって、燃焼室7内に生成されるタンブルが強化されることとなり、掃気効率をさらに向上できる。
本実施形態(請求項3に記載の発明)によれば、駆動軸22(吸気弁の弁駆動軸)と吸気弁10の頭部との間にバルブリフタ30(第1バルブリフタ)を、また排気弁用カムシャフト14(排気弁の弁駆動軸)と排気弁11の頭部との間にバルブリフタ13(第2バルブリフタ)を備えるので、ロッカーアームを廃止でき簡素な構成とすることができる。
本実施形態(請求項4に記載の発明)によれば、可変動弁機構18は、吸気弁リフト可変機構21(吸気弁のリフト量または作動角を変化させ得る吸気弁リフト可変機構)と、位相可変機構41(吸気弁の開閉時期を変化させ得る吸気弁開閉時期可変機構)とからなり、吸気弁リフト可変機構21は、クランクシャフトにより駆動される駆動軸22と、この駆動軸22により回転駆動される偏心カム23と、この偏心カム23に摺動可能に嵌合されるリンクアーム24と、駆動軸22に平行に配置され、シリンダヘッドに回転可能に支持される制御軸32と、この制御軸32の偏心カム部38に回転可能に支持され、リンクアーム24により揺動駆動されるロッカーアーム26と、このロッカーアーム26に連結されるリンク部材28と、駆動軸22に回転可能に支持され、リンク部材28により揺動駆動される揺動カム29と、この揺動カム29に当接し吸気弁10と一体的に作動するバルブリフタ30と、制御軸32の偏心カム部38の回転角度位置を制御可能なアクチュエータ33とを含み、駆動軸22が前記対象としている弁駆動軸であるので、バルブリフタ30のトラベル増大により、同じクランク角だけ回転させたときの吸気弁10のリフトが、駆動軸22(対象としている弁駆動軸)を吸気弁10の弁軸線gより偏心させていない場合より大きくなり、高回転速度時の新気充填量を増加させることができる。
図5、図6、図7はそれぞれ第2、第3、第4の各実施形態で、第1実施形態の図1(A)と置き換わるものである。
第1実施形態では、吸気ポート8と、開弁状態にある吸気弁10との隙間に形成される有効開口面積を、吸気弁側シリンダ壁2aに沿う流れeを形成する有効開口面積である第1有効開口面積と、燃焼室7の中央へと向かう流れfを形成する有効開口面積である第2有効開口面積との2つに分け、第1有効開口面積のほうが、第2有効開口面積よりも大きくなるようにしたことを前述したが、第2、第3の実施形態は、第1有効開口面積と第2有効開口面積の比を第1実施形態より大きくするものである。
すなわち、まず第2実施形態では、図5に示したように、吸気ポート8のうち排気弁側(図で右側)のポート壁8aを破線の位置までとすることで、第2有効開口面積を第1実施形態より小さくし、これによって第1有効開口面積と第2有効開口面積の比が第1実施形態より大きくなるようにする。また、第3実施形態では、図6に示したように、吸気ポート8内の所定の位置に空気の流れを規制して流れに指向性を与える補助弁52を設け、必要なときにこの補助弁52を閉じることにより、空気が第1有効開口面積のほうを指向するようにし、これによって第1有効開口面積と第2有効開口面積の比は同じでありながら、実質的に第1有効開口面積と第2有効開口面積の比を第1実施形態より大きくする。
このように構成されると、エンジンの運転時において、吸入空気は吸気ポート8内を軸線dの方向に流れ、各吸気弁10の傘部を通過するが、第2、第3の実施形態(請求項2に記載の発明)によれば、第1有効開口面積と第2有効開口面積の比が第1実施形態の場合よりも大きくなるようにしているので、空気の殆ど全てが吸気弁側シリンダ壁2aに沿って下方へと流れることとなり、燃焼室7内に生成されるタンブルが一段と強化され、掃気効率をさらに向上できる。
次に、図7に示す第4実施形態は、吸気弁10に対して可変動弁機構を備えさせた上に、さらに排気弁11に対しても吸気弁10に対して備えさせたと同じ構成の可変動弁機構を対称的に備えさせたものである。すなわち、第1実施形態と同じに吸気弁10のリフトを変化させ得る吸気弁リフト可変機構21と、吸気弁10のリフト中心角の位相を進角側もしくは遅角側に変化させ得る位相可変機構41(吸気弁開閉時期可変機構)とが組み合わされて、吸気弁10に対する可変動弁機構18が構成され、さらに、排気弁11のリフトを変化させ得る排気弁リフト可変機構61と、排気弁11のリフト中心角の位相を進角側もしくは遅角側に変化させ得る位相可変機構81(排気弁開閉時期可変機構)とが組み合わされて排気弁11に対する可変動弁機構58が構成される。
吸気弁10に対する可変動弁機構18の詳細は第1実施形態と同じであるので、その説明を省略する。
排気弁11に対する可変動弁機構58の詳細は図示しないが、図2、図3と同様である。すなわち、排気弁リフト可変機構61と、吸気弁リフト可変機構21とを区別するため、吸気弁リフト可変機構21のほうの構成要素に「第1」を、排気弁リフト可変機構61のほうの構成要素に「第2」を付けるとすれば、吸気弁リフト可変機構21は、クランクシャフトにより駆動される第1駆動軸22(吸気弁の弁駆動軸)と、この第1駆動軸22により回転駆動される第1偏心カム23と、この第1偏心カム23に摺動可能に嵌合される第1リンクアーム24と、前記第1駆動軸22に平行に配置され、シリンダヘッドに回転可能に支持される第1制御軸32と、この第1制御軸32の偏心カム部38に回転可能に支持され、前記第1リンクアーム24により揺動駆動される第1ロッカーアーム26と、この第1ロッカーアーム26に連結される第1リンク部材28と、前記第1駆動軸22に回転可能に支持され、前記第1リンク部材28により揺動駆動される第1揺動カム29と、この第1揺動カム29に当接し前記吸気弁10と一体的に作動する第1バルブリフタ30と、前記第1制御軸32の偏心カム部38の回転角度位置を制御可能な第1アクチュエータ33とを含むことになる。
これに対して、排気弁リフト可変機構61は、クランクシャフトにより駆動される第2駆動軸62(排気弁の弁駆動軸)と、この第2駆動軸62により回転駆動される第2偏心カム63と、この第2偏心カム63に摺動可能に嵌合される第2リンクアーム64と、前記第2駆動軸62に平行に配置され、シリンダヘッドに回転可能に支持される第2制御軸72と、この第2制御軸72の偏心カム部78に回転可能に支持され、前記第2リンクアーム64により揺動駆動される第2ロッカーアーム66と、この第2ロッカーアーム66に連結される第2リンク部材68と、前記第2駆動軸62に回転可能に支持され、前記第2リンク部材68により揺動駆動される第2揺動カム69と、この第2揺動カム69に当接し前記排気弁11と一体的に作動する第2バルブリフタ13と、前記第2制御軸72の偏心カム部78の回転角度位置を制御可能な第2アクチュエータ73とを含み、このうち主要な構成要素を図7に示している。
そして、図7に示したように、吸気弁10と排気弁11を左右に並べた面(つまり紙面)に直交する方向からみて、排気弁11の弁軸線hで左右に分割したとき、排気弁11の弁駆動軸である第2駆動軸62をこの排気弁11の弁軸線hよりも図で右側(つまり弁軸線hの左側にはシリンダ軸線cがあるがこのシリンダ軸線cがあるのと反対側)に偏心させて設けることで、動弁形式がDOHCである2ストロークエンジンにおいて、弁挟角が小さいことに伴う問題点を解消させる。
すなわち、第4実施形態(請求項1に記載の発明)によれば、排気弁リフト可変機構61(吸気弁、前記排気弁の少なくとも一方のリフト量または作動角を可変に制御可能な可変動弁機構)をも備え、排気弁11の弁駆動軸である第2駆動軸62をも対象とし、この対象としている排気弁11の弁駆動軸である第2駆動軸を62を、シリンダの軸線cのない側(図で右方)に偏心させて設けているので、燃焼室7内に形成されるタンブルにより燃焼室7内の既燃ガスを効率よく掃気しつつ、高回転速度時(あるいは高負荷時)に排気弁11が絞りとして作用することもなくなり、特に4ストロークエンジンよりも排気弁11の開弁期間の短い2ストロークエンジンにあっても、シリンダ2内より排気ポート9への掃気がスムーズに十分に行われ、さらに動弁形式がDOHCであっても、第1実施形態と同様に、第2駆動軸62を含めた、排気弁11に対する可変動弁装置58の全体が図で右側に移動し、可変動弁機構58が全体としてシリンダ軸線cより離れる方向に配置されることから、排気カムスプロケットの周りに排気弁リフト可変機構61(可変動弁機構58)を配置するスペースを確保でき、吸排気弁の弁駆動系のチェーンレイアウトを容易に成立させることができる。
また、第4実施形態(請求項5に記載の発明)によれば、第1、第2のバルブリフタ30、13のトラベル増大により、同じクランク角だけ回転させたときの吸気弁10と排気弁11の各リフトが、第1、第2の駆動軸22、62(弁駆動軸)を弁軸線g、hより偏心させていない場合より大きくなり、高回転速度時の新気充填量と掃気量とを増加させることができる。
次に、図8は第5実施形態で、これは上記の第1〜第4の各実施形態を前提として、燃料噴射弁の配置を示したものである。なお、2ストロークエンジンの構成としては一般的なものを便宜上記載しているが、実際には図1(A)、図5、図6、図7に示したエンジンの構成となっている。
第5実施形態では、図8のように、吸気ポート8に臨む燃料噴射弁である第1燃料噴射弁91と、シリンダ2に直接臨む燃料噴射弁である第2燃料噴射弁92の2つを備え、このうち第1燃料噴射弁91の噴射開始時期を吸気弁10が開弁した後でかつ排気弁11が閉弁する前の時期とし(燃料供給1を参照)、これに対して第2燃料噴射弁92の噴射時期を排気弁11が閉弁した後の時期とし(燃料供給2を参照)ている。
このように、第5実施形態(請求項6に記載の発明)によれば、吸気ポート8に臨む燃料噴射弁である第1燃料噴射弁91と、シリンダ2内に直接臨む燃料噴射弁である第2燃料噴射弁92とを備えるので、高回転速度時(あるいは高負荷時)の燃料供給時間、混合時間を確保できると共に、吸気弁10のリフトが小さいときの混合時間を確保できる。
また、第5実施形態(請求項7に記載の発明)によれば、第1燃料噴射弁91の燃料噴射時期は吸気弁10が開弁した後でかつ排気弁11が閉弁する前の時期とし、第2燃料噴射弁92の燃料噴射時期は排気弁11が閉弁した後の時期とするので、さらに燃料の排気側への吹き抜けを防止でき、エミッションの低減を図ることができる。
実施形態では、2つの弁駆動軸(例えば第1、第2、第3の実施形態では駆動軸22とカムシャフト14、第4実施形態では第1駆動軸22と第2駆動軸62)を対象とし、吸気弁10と排気弁11を左右に並べた面に直交する方向からみて、この対象としている一方の弁駆動軸(22)により駆動される弁(10)の弁軸線(g)で左右に分割したとき、この対象としている一方の弁駆動軸(22)を、シリンダ2の軸線cのない側(図で左側)に偏心させて設けるると共に、対象としている他方の弁駆動軸(14、72)により駆動される弁(11)の弁軸線(h)で左右に分割したとき、この対象としている他方の弁駆動軸(14、72)を、シリンダ2の軸線cのない側(図で右側)に偏心させて設ける場合で説明したが、2つの弁軸線の一方だけを対象とし、吸気弁10と排気弁11を左右に並べた面に直交する方向からみて、この対象としている一方だけの弁駆動軸により駆動される弁の弁軸線で左右に分割したとき、この対象としている一方だけの弁駆動軸を、シリンダ2の軸線cのない側に偏心させて設けるようにしてもかまわない。
実施形態では、吸気弁10のリフト量と吸気弁10の作動角とが同時に変化する吸気弁リフト可変機構21で説明したが、これに限られるものでなく、吸気弁10のリフト量と吸気弁10の作動角のいずれかが変化する吸気弁リフト可変機構である場合にも本発明の適用がある。同様にして、実施形態では、排気弁11のリフト量と排気弁11の作動角とが同時に変化する排気弁リフト可変機構61で説明したが、これに限られるものでなく、排気弁11のリフト量と排気弁11の作動角のいずれかが変化する排気弁リフト可変機構である場合にも本発明の適用がある。
本発明の2ストロークエンジンの概略構成図。 図1(A)の一部拡大図。 可変動弁機構の概略斜視図。 吸気弁リフト可変機構の作動原理を説明するための概略断面図。 吸気弁のバルブリフト特性図。 第2実施形態の2ストロークエンジンの概略構成図。 第3実施形態の2ストロークエンジンの概略構成図。 第4実施形態の2ストロークエンジンの概略構成図。 第5施形態の掃気行程から燃焼行程(膨張行程)までを示す作動説明図。
符号の説明
8 吸気ポート
9 吸気ポート
10 吸気弁
11 排気弁
14 排気弁用カムシャフト(排気弁の弁駆動軸)
18 可変動弁機構
21 吸気弁リフト可変機構
22 駆動軸(吸気弁の弁駆動軸)
41 位相可変機構(吸気弁開閉時期可変機構)
58 可変動弁機構
61 排気弁リフト可変機構
62 第2駆動軸(排気弁の弁駆動軸)
81 位相可変機構(吸気弁開閉時期可変機構)

Claims (8)

  1. 円筒状の側壁に開口部のないシリンダを摺動するピストンを備え、燃焼室の上方に吸気弁の弁駆動軸と、排気弁の弁駆動とを有し、このうち吸気弁の弁駆動軸で吸気弁を、また排気弁の弁駆動軸で排気弁を独立に駆動すると共に、弁挟角を小さく設定している2ストロークエンジンにおいて、
    前記吸気弁、前記排気弁の少なくとも一方のリフト量または作動角を可変に制御可能な可変動弁機構を備え、
    前記2つの弁駆動軸の少なくとも一方を対象とし、吸気弁と排気弁を左右に並べた面に直交する方向からみて、この対象としている弁駆動軸により駆動される弁の弁軸線で左右に分割したとき、この対象としている弁駆動軸を、前記シリンダの軸線のない側に偏心させて設けることを備えることを特徴とする2ストロークエンジン。
  2. 吸気ポートと、開弁状態にある吸気弁との隙間に形成される有効開口面積を、吸気弁側のシリンダ壁に沿う流れを形成する有効開口面積である第1有効開口面積と、燃焼室の中央へと向かう流れを形成する有効開口面積である第2有効開口面積との2つに分けた場合に、第1有効開口面積のほうが、第2有効開口面積よりも大きくなるようにすることを特徴とする請求項1に記載の2ストロークエンジン。
  3. 前記吸気弁の弁駆動軸と前記吸気弁の頭部との間に第1バルブリフタを、また前記排気弁の弁駆動軸と前記排気弁の頭部との間に第2バルブリフタを備えることを特徴とする請求項1または2に記載の2ストロークエンジン。
  4. 前記可変動弁機構は、前記吸気弁のリフト量または作動角を変化させ得る吸気弁リフト可変機構と、前記吸気弁の開閉時期を変化させ得る吸気弁開閉時期可変機構とからなり、
    前記吸気弁リフト可変機構は、
    クランクシャフトにより駆動される駆動軸と、
    この駆動軸により回転駆動される偏心カムと、
    この偏心カムに摺動可能に嵌合されるリンクアームと、
    前記駆動軸に平行に配置され、シリンダヘッドに回転可能に支持される制御軸と、
    この制御軸の偏心カム部に回転可能に支持され、前記リンクアームにより揺動駆動されるロッカーアームと、
    このロッカーアームに連結されるリンク部材と、
    前記駆動軸に回転可能に支持され、前記リンク部材により揺動駆動される第1揺動カムと、
    この揺動カムに当接し前記吸気弁と一体的に作動するバルブリフタと、
    前記制御軸の偏心カム部の回転角度位置を制御可能なアクチュエータと
    を含み、
    前記駆動軸が前記対象としている弁駆動軸であることを特徴とする請求項1または2に記載の2ストロークエンジン。
  5. 前記可変動弁機構は、前記吸気弁のリフト量または作動角を変化させ得る吸気弁リフト可変機構と、前記吸気弁の開閉時期を変化させ得る吸気弁開閉時期可変機構と、前記排気弁のリフト量または作動角を変化させ得る排気弁リフト可変機構と、前記排気弁の開閉時期を変化させ得る排気弁開閉時期可変機構とからなり、
    前記吸気弁リフト可変機構は、
    クランクシャフトにより駆動される第1駆動軸と、
    この第1駆動軸により回転駆動される第1偏心カムと、
    この第1偏心カムに摺動可能に嵌合される第1リンクアームと、
    前記第1駆動軸に平行に配置され、シリンダヘッドに回転可能に支持される第1制御軸と、
    この第1制御軸の偏心カム部に回転可能に支持され、前記第1リンクアームにより揺動駆動される第1ロッカーアームと、
    この第1ロッカーアームに連結される第1リンク部材と、
    前記第1駆動軸に回転可能に支持され、前記第1リンク部材により揺動駆動される第1揺動カムと、
    この第1揺動カムに当接し前記吸気弁と一体的に作動する第1バルブリフタと、
    前記第1制御軸の偏心カム部の回転角度位置を制御可能な第1アクチュエータと
    を含み、
    前記排気弁リフト可変機構は、
    クランクシャフトにより駆動される第2駆動軸と、
    この第2駆動軸により回転駆動される第2偏心カムと、
    この第2偏心カムに摺動可能に嵌合される第2リンクアームと、
    前記第2駆動軸に平行に配置され、シリンダヘッドに回転可能に支持される第2制御軸と、
    この第2制御軸の偏心カム部に回転可能に支持され、前記第2リンクアームにより揺動駆動される第2ロッカーアームと、
    この第2ロッカーアームに連結される第2リンク部材と、
    前記第2駆動軸に回転可能に支持され、前記第2リンク部材により揺動駆動される第2揺動カムと、
    この第2揺動カムに当接し前記排気弁と一体的に作動する第2バルブリフタと、
    前記第2制御軸の偏心カム部の回転角度位置を制御可能な第2アクチュエータと
    を含み、
    前記第1駆動軸及び第2駆動軸が前記対象としている弁駆動軸であることを特徴とする請求項1または2に記載の2ストロークエンジン。
  6. 前記吸気ポートに臨む燃料噴射弁である第1燃料噴射弁と、前記シリンダ内に直接臨む燃料噴射弁である第2燃料噴射弁とを備えることを特徴とする請求項1から5までのいずれか一つに記載の2ストロークエンジン。
  7. 前記第1燃料噴射弁の燃料噴射時期は前記吸気弁が開弁した後でかつ前記排気弁が閉弁する前の時期とし、前記第2燃料噴射弁の燃料噴射時期は前記排気弁が閉弁した後の時期とすることを特徴とする請求項6に記載の2ストロークエンジン。
  8. 送風機を吸気通路に取り付けることを特徴とする請求項1から7までのいずれか一つに記載の2ストロークエンジン。
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