JP2001263099A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

内燃機関の制御装置

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JP2001263099A JP2000071381A JP2000071381A JP2001263099A JP 2001263099 A JP2001263099 A JP 2001263099A JP 2000071381 A JP2000071381 A JP 2000071381A JP 2000071381 A JP2000071381 A JP 2000071381A JP 2001263099 A JP2001263099 A JP 2001263099A
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孝之 荒井
Katsuya Mogi
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸気有効ストロークの減少制御に伴う有効圧
縮比の低下を補いつつ、ピストンと吸気弁との干渉を回
避する。 【解決手段】 ピストン−クランク機構として、複リン
ク式ピストン−クランク機構を用い、その制御リンクの
支持位置の変更で圧縮比を可変制御する。吸気弁は、可
変動弁機構を備え、その閉時期を下死点より早めること
で、吸気有効ストロークを制御できる。低負荷時には、
ポンプ損失低減のために、吸気有効ストロークが小さく
制御され、このときの有効圧縮比の低下を補うように、
可変圧縮比機構は、高圧縮比状態となる。高圧縮比状態
では、ピストン上死点位置が高くなるが、上死点位置で
の吸気弁リフト量が小さく制御されるので、両者の干渉
は回避される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、吸気弁側に可変
動弁機構を備えた内燃機関、特に、吸気弁閉時期を変化
させて吸気行程の有効ストロークを可変制御するように
した内燃機関の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばガソリン機関において、吸気弁の
閉時期(IVC)を変化させて吸気行程の有効ストロー
クを制御し、部分負荷運転時のポンプ損失を低減する技
術の研究が従来から進められている(例えば、社団法人
自動車技術会1994年発行の学術講演会前刷集942
1994 NO.9433515)。
【0003】この技術は、吸気行程後半に吸気弁を閉じ
てしまうことで吸気の有効ストロークを減少させたり、
あるいは圧縮行程前半まで吸気弁を開弁させておくこと
で吸気の有効ストロークを減少させたりするもので、部
分負荷運転時にこのような吸気有効ストロークの低減を
行うことにより、スロットルバルブによる吸気通路の絞
り度合いを小さくすることが可能となり、ポンプ損失を
低減することが出来る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の先行技術文献に
も記載があるように、低負荷時に吸気有効ストロークを
小さくして吸気量を減少させる場合、同時に、有効圧縮
比も低下して、圧縮行程中の筒内ガス温度が低下し、燃
焼悪化の要因となる。そこで、このような問題を解決す
る方法として、可変圧縮比機構を組み合わせて用いるこ
とが考えられている。
【0005】すなわち、吸気有効ストロークの減少制御
に伴って有効圧縮比が低下するときに、その低下分を補
うように高圧縮比状態とすべく可変圧縮比機構を制御す
ればよい。
【0006】しかし、このような圧縮比可変制御を行う
ための可変圧縮比機構として、ピストンの上死点位置を
変更する機構を用いた場合には、高圧縮比状態(上死点
におけるピストンの位置が一層高くなる状態)におい
て、ピストンと吸気弁との干渉が問題となり、十分な圧
縮比制御が行えない可能性がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る内燃機関
の制御装置は、ピストンの上死点位置を変更することに
より機関の圧縮比を変更可能とした可変圧縮比機構と、
機関の回転に同期して吸気通路を開閉する吸気弁のリフ
ト特性を変更する可変動弁機構と、機関運転条件に応じ
た圧縮比となるように上記可変圧縮比機構を制御すると
ともに、圧縮比が高圧縮比状態に制御されるときに上記
吸気弁の開時期が遅角するかまたはリフト量が減少する
ように上記可変動弁機構を制御する制御手段と、を備え
たことを特徴としている。
【0008】高圧縮比状態においては、上死点における
ピストンの位置は、低圧縮比状態よりも高くなり、吸気
弁との干渉が問題となる。しかし、同時に、可変動弁機
構により、吸気弁の開時期が遅角し、あるいはリフト量
が減少制御されて、上死点での吸気弁リフト量が小さく
なると、ピストン冠面と吸気弁との間の間隔が相対的に
大きくなる。つまり、それだけ両者の干渉の問題を抑制
できる。
【0009】この請求項1の発明をより具体化した請求
項2の発明では、上記制御手段は、上記吸気弁の閉時期
を変更することにより機関運転条件に応じた吸気有効ス
トロークが得られるように上記可変動弁機構を制御する
とともに、吸気有効ストロークの減少制御が行われる機
関運転条件のときに圧縮比を高圧縮比状態に制御するこ
とを特徴とする。
【0010】より具体的には、請求項3のように、上記
制御手段は、機関負荷が低いときに吸気有効ストローク
の減少制御を行う。
【0011】すなわち、低負荷時には、可変動弁機構に
より、吸気弁の閉時期を、下死点より前に進角させ、あ
るいは下死点より後まで大きく遅角させることによっ
て、吸気有効ストロークの減少制御がなされる。このと
き、有効圧縮比も低下して、圧縮行程中の筒内ガス温度
が低下しがちとなるが、可変圧縮比機構により圧縮比を
高圧縮比状態とすることで、この有効圧縮比の低下分を
補うことができる。
【0012】請求項4の発明では、上記制御手段は、吸
気有効ストロークを減少させる際に、上記吸気弁の閉時
期がピストンの吸気下死点よりも進角するように上記可
変動弁機構を制御する。
【0013】また、請求項6の発明では、上記制御手段
は、吸気有効ストロークを減少させる際に、上記吸気弁
の閉時期がピストンの吸気下死点よりも遅角するように
上記可変動弁機構を制御する。
【0014】上記可変動弁機構は、例えば請求項5のよ
うに、チェーンまたはタイミングベルトを介してクラン
クシャフトにより回転駆動されるドライブシャフトと、
このドライブシャフトに固定された偏心リング状の駆動
カムと、この駆動カムに回転可能に支持されたリンクア
ームと、このリンクアームに連結ピンを介して連結され
るとともに機関本体に揺動可能に支持されたロッカアー
ムと、このロッカアームに連結ピンを介して連結された
リンク部材と、このリンク部材に連結ピンを介して連結
されるとともに上記ドライブシャフトに揺動可能に支持
された揺動カムと、この揺動カムの揺動を上記吸気弁へ
伝達するバルブリフターと、上記ロッカアームの揺動支
持位置を変化させる機構と、を含んで構成される。
【0015】この可変動弁機構では、吸気弁の可変制御
の態様として、バルブリフトのピーク位置がほぼ一定の
まま作動角が広狭変化するものとなる。
【0016】また上記可変動弁機構は、請求項7のよう
に、チェーンまたはタイミングベルトを介してクランク
シャフトにより回転駆動されるカムスプロケットと、こ
のカムスプロケットにより回転駆動されるカムシャフト
と、上記カムスプロケットと上記カムシャフトとの位相
を変化させる機構と、を含んで構成される。
【0017】この可変動弁機構では、吸気弁の可変制御
の態様として、作動角が一定のまま、位相が変化し、開
時期と閉時期との双方が等しく変化する。
【0018】上記可変圧縮比機構は、例えば請求項8の
ように、上記ピストンにピストンピンを介して連結され
た第1リンクと、この第1リンクに連結ピンを介して連
結されるとともにクランクシャフトのクランクピン部に
回転可能に連結された第2リンクと、上記第1リンクま
たは第2リンクに連結ピンを介して連結されるとともに
機関本体に揺動可能に支持された第3リンクと、この第
3リンクの揺動支持位置を変更する揺動支持位置変更機
構と、を含む複リンク式ピストン−クランク機構から構
成される。
【0019】そして、請求項9の発明では、上記複リン
ク式ピストン−クランク機構は、クランクシャフトの回
転に対するピストンのストローク特性が単振動特性に近
付くように、各リンクの長さ、連結位置および揺動支持
位置が設定されている。
【0020】上記のように、第3リンクの揺動支持位置
を機関運転条件に応じて変化させると、ピストン上死点
でのピストン位置が変化する。つまり、圧縮比が可変と
なる。
【0021】またピストン−クランク機構のピストンス
トローク特性を単振動に近づけるほど、内燃機関の回転
2次振動が小さくなる。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、可変動弁機構と可変圧
縮比機構とを組み合わせることにより、高圧縮比状態に
しつつピストン冠面と吸気弁との間隔を大きく確保する
ことができる。従って、ポンプ損失低減のために吸気有
効ストロークを小さくしたときの有効圧縮比の低下を高
圧縮比状態とすることで補うことができるとともに、高
圧縮比状態でのピストン冠面と吸気弁との干渉を確実に
回避することができる。
【0023】また、請求項9のようにピストンの往復運
動を単振動運動に近づければ、回転2次振動を低減する
ことができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好ましい実施の
形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0025】図1は、この発明に用いられる可変圧縮比
機構として好適な複リンク式ピストン−クランク機構の
全体図である。
【0026】クランク軸31は、複数のジャーナル部3
2とクランクピン部33とカウンタウエィト部31aと
を備えており、機関本体となる図示せぬシリンダブロッ
クの主軸受に、ジャーナル部32が回転自在に支持され
ている。上記クランクピン部33は、ジャーナル部32
から所定量偏心しており、ここに第2リンクとなるロア
ーリンク34が回転自在に連結されている。
【0027】上記ロアーリンク34は、略T字形をなす
もので、その本体34aとキャップ34bとから分割可
能に構成された略中央の連結孔に上記クランクピン部3
3が嵌合している。
【0028】第1リンクとなるアッパーリンク35は、
下端側が連結ピン36によりロアーリンク34の一端に
回動可能に連結され、上端側がピストンピン37により
ピストン38に回動可能に連結されている。上記ピスト
ン38は、燃焼圧力を受け、シリンダブロックのシリン
ダ39内を往復動する。
【0029】上記シリンダ39の上部には、クランク軸
31の回転に同期して吸気ポート44を開閉する吸気弁
12と、同じくクランク軸31の回転に同期して排気ポ
ート46を開閉する排気弁45と、が配置されている。
【0030】第3リンクとなる制御リンク40は、上端
側が連結ピン41によりロアーリンク34の他端に回動
可能に連結され、下端側が制御軸42を介して機関本体
例えばシリンダブロックの適宜位置に回動可能に連結さ
れている。詳しくは、制御軸42は、小径部42bを中
心として回転するように機関本体に支持されており、こ
の小径部42bに対し偏心している大径部42aに、上
記制御リンク40下端部が回転可能に嵌合している。
【0031】上記制御軸42は、後述する圧縮比制御ア
クチュエータによって回動位置が制御される。この圧縮
比制御アクチュエータは、制御リンク40から加わる反
力に抗して、任意の回動位置で制御軸42を保持するこ
とができるようになっている。
【0032】上記のようなピストン−クランク機構にお
いては、上記制御軸42が圧縮比制御アクチュエータに
よって回動されると、小径部42bに対して偏心してい
る大径部42aの軸中心位置、特に、機関本体に対する
相対位置が変化する。これにより、制御リンク40の下
端の揺動支持位置が変化する。そして、上記制御リンク
40の揺動支持位置が変化すると、ピストン38の行程
が変化し、ピストン上死点(TDC)におけるピストン
38の位置が高く(つまり図1のy座標が大きく)なっ
たり低くなったりする。これにより、機関圧縮比を変え
ることが可能となる。
【0033】低負荷時に吸気有効ストロークを小さくし
て吸気量を減少させる場合、同時に有効圧縮比も低下し
て圧縮行程中の筒内ガス温度が低下することが知られて
いる。本実施例では、このような有効圧縮比の低下を補
うべく、低負荷時はTDCにおけるピストン位置が高く
なるように制御リンク40の揺動支持位置(制御軸12
の回動位置)を制御する。
【0034】ところで、図1のような複リンク式ピスト
ン−クランク機構は、機関の圧縮比を変化させ得る機構
として有用であるが、その特徴の他、各リンクや支点の
アライメントを適切に設定することにより、ピストンピ
ンとクランクピンとを単一のリンク(コンロッド)で連
結した単リンク式ピストン−クランク機構と比較して、
ピストン下死点(BDC)前後のピストンストローク速
度を大きく、かつTDC前後のピストンストローク速度
を小さくすることが出来る特徴を有している。
【0035】図2は、図1の複リンク式ピストン−クラ
ンク機構のピストンストローク特性を示している。図示
するように、本実施例では、BDC前後のピストンスト
ローク速度が単リンク式ピストン−クランク機構の場合
よりも大きくなっており、同時に、TDC前後のピスト
ンストローク速度が単リンク式ピストン−クランク機構
の場合よりも小さくなっている。そして、この結果、ピ
ストンストローク特性が単振動に近似した特性となって
いる。このようにピストンストローク特性が単振動に近
づくほど機関の回転2次振動が小さくなる。
【0036】次に、本発明に用いられる可変動弁機構に
ついて説明する。なお、この可変動弁機構は、本出願人
が先に提案したものであるが、例えば特開平11−10
7725号公報等によって公知となっているので、その
概要のみを説明する。
【0037】図3は、可変動弁装置全体の構成を示すも
ので、シリンダヘッド11に図外のバルブガイドを介し
て摺動自在に設けられた一対の吸気弁12と、シリンダ
ヘッド11上部のカム軸受14に回転自在に支持された
中空状のドライブシャフト13と、該ドライブシャフト
13に、圧入等により固設された2つの駆動カム15
と、該ドライブシャフト13の上方位置に同じカム軸受
14に回転自在に支持された制御軸16と、該制御軸1
6に制御カム17を介して揺動自在に支持された一対の
ロッカアーム18と、各吸気弁12の上端部に伝達部材
であるバルブリフター19を介して配置された一対のそ
れぞれ独立した揺動カム20とを備えている。また、上
記駆動カム15とロッカアーム18とはリンクアーム2
5によって連係されている一方、ロッカアーム18と揺
動カム20とは、リンク部材26によって連係されてい
る。
【0038】上記ドライブシャフト13は、機関前後方
向に沿って配置されていると共に、一端部に設けられた
図外の従動スプロケットや該従動スプロケットに巻装さ
れたタイミングチェーンないしはタイミングベルトを介
して機関のクランク軸から回転力が伝達されている。
【0039】上記カム軸受14は、シリンダヘッド11
の上端部に設けられてドライブシャフト13の上部を支
持するメインブラケット14aと、該メインブラケット
14aの上端部に設けられて制御軸16を回転自在に支
持するサブブラケット14bとを有し、両ブラケット1
4a,14bが一対のボルト14c,14cによって上
方から共締め固定されている。
【0040】上記駆動カム15は、偏心リング状をな
し、小径なカム本体15aと、該カム本体15aの外端
面に一体に設けられたフランジ部(図示せず)とからな
り、軸方向にドライブシャフト挿通孔が貫通形成されて
いると共に、カム本体15aの軸心Xがドライブシャフ
ト13の軸心Yから径方向へ所定量だけオフセットして
いる。また、この駆動カム15は、ドライブシャフト1
3に対し上記バルブリフター19と干渉しない外側位置
において圧入固定されている。
【0041】上記ロッカアーム18は、平面から見ると
クランク状に折曲形成されており、中央に有する基部1
8aが制御カム17に嵌合して回転自在に支持されてい
る。また、基部18aから延びた一端部18bには、ピ
ン21が圧入されている一方、他端部18cには、リン
ク部材26の一端部26aと連結するピン28が圧入さ
れている。
【0042】上記制御カム17は、夫々円筒状をなし、
制御軸16外周に固定されていると共に、図示するよう
に軸心P1位置が制御軸16の軸心P2からα分だけ偏
心している。
【0043】上記揺動カム20は、横に向けたU字形状
をなし、ほぼ円環状の基端部22にドライブシャフト1
3が嵌挿されて回転自在に支持される支持孔22aが貫
通形成されていると共に、ロッカアーム18の他端部1
8c側に位置するカムノーズ側の端部23にピン29が
配置されている。また、揺動カム20の下面には、基端
部22側の基円面24aと、該基円面24aからカムノ
ーズの先端縁側に円弧状に延びるカム面24bとが形成
されており、これらの基円面24aとカム面24bと
が、揺動カム20の揺動位置に応じてバルブリフター1
9の上面所定位置に当接するようになっている。すなわ
ち、バルブリフト特性からみると、図示するように基円
面24aの所定角度範囲θ1がベースサークル区間にな
り、カム面24bの上記ベースサークル区間θ1から所
定角度範囲θ2がいわゆるランプ区間となり、さらにカ
ム面24bのランプ区間θ2から所定角度範囲θ3がリ
フト区間になるように設定されている。
【0044】また、上記リンクアーム25は、比較的大
径な円環状の基部25aと、該基部25aの外周面所定
位置に突設された突出端25bとを備え、基部25aの
中央位置には、上記駆動カム15のカム本体15aの外
周面に回転自在に嵌合する嵌合孔25cが形成されてい
る一方、突出端25bには、上記ピン21が回転自在に
挿通するピン孔25dが貫通形成されている。
【0045】さらに、上記リンク部材26は、所定長さ
の直線状に形成され、円形状の両端部26a,26bに
は、ピン挿通孔26c,26dが貫通形成されていて、
それぞれピン28,29を介して、上記ロッカアーム1
8の他端部18cと揺動カム20の端部23とに連結さ
れている。
【0046】上記制御軸16は、一端部に設けられた図
外の電磁アクチュエータによって所定回転角度範囲内で
回転するように制御されており、上記電磁アクチュエー
タは、機関の運転状態を検出する図外のコントローラか
らの制御信号によって駆動されるようになっている。コ
ントローラは、クランク角センサやエアーフローメー
タ,水温センサ等の各種のセンサからの検出信号に基づ
いて現在の機関運転状態を演算等により検出して、上記
電磁アクチュエータに制御信号を出力する。
【0047】この可変動弁機構の作用を説明すると、ま
ず、機関低負荷時には、コントローラからの制御信号に
よって電磁アクチュエータが一方に回転駆動され、制御
カム17は、軸心P1が制御軸16の軸心P2から図の
左上方の回動位置に保持される。このため、ロッカアー
ム18は、全体がドライブシャフト13に対して上方向
へ移動し、これに伴い、揺動カム20は、リンク部材2
6を介して端部23が強制的に若干引き上げられて全体
が反時計回り方向へ回動する。
【0048】したがって、駆動カム15が回転してリン
クアーム25を介してロッカアーム18の一端部18b
を押し上げると、そのリフト量がリンク部材26を介し
て揺動カム20及びバルブリフター19に伝達される
が、そのリフト量は図5の(a)に示すように比較的小
さくなる。
【0049】つまり、この低負荷域では、バルブリフト
量が小さくなると共に、吸気弁12の開時期が遅く、か
つ閉時期が速くなる。
【0050】一方、機関高負荷域となると、コントロー
ラからの制御信号によって電磁アクチュエータが反対方
向に回転駆動され、制御カム17がほぼ図3に示す位置
となり、軸心P1を下方向へ移動させる。このため、ロ
ッカアーム18は、全体がドライブシャフト13寄り方
向(下方向)に移動して他端部18cが揺動カム20の
端部23をリンク部材26を介して下方へ押圧し、該揺
動カム20全体を所定量だけ時計方向へ回動させる。
【0051】したがって、揺動カム20のバルブリフタ
ー19上面に対する初期の当接位置がカム面24b寄り
に移動する。このため、駆動カム15が回転してロッカ
アーム18の一端部18bをリンクアーム25を介して
押し上げると、バルブリフター19に対するそのリフト
量は図5の(c)に示すように大きくなる。
【0052】つまり、この高負荷域では、カムリフト特
性が低負荷域に比較して大きくなり、バルブリフト量も
大きくなると共に、各吸気弁12の開時期が早く、かつ
閉時期が遅くなる。
【0053】また中負荷域では、両者の中間の状態に制
御され、図5(b)に示すような中間のリフト特性とな
る。
【0054】このようにして、吸気弁12のバルブリフ
ト特性は、図4に示すように、連続的に変化する。特
に、このものでは、バルブ作動角が大小変化し、吸気弁
12の開時期と閉時期とがほぼ対称に変化する。
【0055】図5は、このような可変動弁機構を用いた
吸気有効ストローク制御を示す説明図であって、低負荷
時には、吸気弁閉時期を下死点(BDC)より進角させ
て有効ストロークを小さくし、高負荷時には、吸気弁閉
時期をBDC付近として有効ストロークを大きく確保し
ている。
【0056】ここで、可変圧縮比機構が制御軸42を介
して高圧縮比状態に制御されると、上死点(TDC)に
おけるピストン位置が高くなるので、吸気弁とピストン
冠面との距離は減少することになるが、本発明では、高
圧縮比状態に制御されるのは、吸気有効ストロークを小
さくする低負荷域である。この低負荷域では、(a)に
示すように、吸気弁12の開時期はTDCよりも遅角側
にあり、かつリフト量も小さくなるので、実際には吸気
弁はピストン冠面に対し十分な間隔を保った状態でリフ
トすることになり、両者の干渉の問題は発生しない。
【0057】次に、図6に基づいて、可変圧縮比機構と
可変動弁機構の制御機構について説明する。この図6の
例では、圧縮比制御アクチュエータとして圧縮比制御用
モータ100を備え、ギヤ機構101を介して前述した
図1の制御軸42の回転角が制御される。この制御軸4
2の回転角は、回転角センサ102によって検出され
る。また、リフト特性制御電磁アクチュエータとしてリ
フト特性制御用モータ110を備え、ギヤ機構111を
介して前述した図3の制御軸16の回転角が制御され
る。この制御用軸16の回転角は、回転角センサ112
によって検出される。123は、それぞれのモータ10
0,110を機関運転条件に応じて制御するエンジンコ
ントロールモジュールであって、このエンジンコントロ
ールモジュール123には、アクセル開度センサ120
のアクセル開度信号と回転数センサ121の回転数信号
とが入力されており、これらの検出信号に基づいて各制
御軸42,16の目標回転角が算出され、各モータ10
0,110へ制御信号が送られる。
【0058】図7は、上記エンジンコントロールモジュ
ール123において実行される各目標回転角の算出ルー
チンを示すフローチャートである。このルーチンは、所
定時間毎に繰り返し実行されるものであって、まずステ
ップ101では、アクセル開度センサ120からの出力
に基づき、アクセル開度(エンジン負荷相当値)APS
を読み込むとともに、回転数センサ121の出力に基づ
き回転数NEを読み込み、かつ回転角センサ102の出
力に基づき、可変圧縮比機構の制御軸42の実回転角C
Aを読み込む。
【0059】ステップ102では、アクセル開度APS
と回転数NEとに基づき、可変動弁機構の制御軸16の
目標回転角の仮置き値tVA0と、可変圧縮比機構の制
御軸42の目標回転角tCAを算出する。具体的には、
APSおよびNEに対応させてtVA0ならびにtCA
を記憶させてある制御マップから値をルックアップす
る。
【0060】本実施例では、機関運転条件に応じた吸気
有効ストローク制御(図5参照)を行うので、アクセル
開度APSが小さくなる(負荷が小さくなる)ほど吸気
弁12の閉時期が下死点より進角側となるような特性に
tVA0の制御マップが設定されている。また、吸気有
効ストロークを小さくするときに圧縮比を高める制御を
行うので、アクセル開度APSが小さくなるほどピスト
ンの上死点位置が高くなるような特性にtCAの制御マ
ップが設定されている。有効圧縮比をほぼ一定とする吸
気有効ストローク制御と圧縮比制御との対応例を図8に
示す。
【0061】さらに、本実施例では、圧縮比を高くする
ときに吸気弁12の開時期を遅角し、かつリフト量を小
さくする制御を行うのであるが、この制御は、上記の吸
気有効ストローク制御(tVA0の設定)によって同時
に実現される。
【0062】ステップ103では、可変圧縮比機構の制
御軸42の実回転角CAに基づき、可変動弁機構の制御
軸16の回転角の上限値VAlimを算出する。この上
限値VAlimは、現在の実回転角CAで決まるピスト
ン行程に対し、ピストン38と吸気弁12との間に十分
な間隔が確保される最大の回転角である。
【0063】ステップ104では、可変動弁機構の制御
軸16の目標回転角の仮置き値tVA0が上限値VAl
im以下か否かを判断する。仮置き値tVA0が上限値
VAlim以下であれば、ステップ105へ進んで、t
VA0をそのまま最終的な目標回転角tVAとする。仮
置き値tVA0が上限値VAlimより大きければ、ス
テップ106へ進んで、最終的な目標回転角tVAを上
限値VAlimに制限する。そして、ステップ107に
おいて、算出した各制御軸16,42の目標回転角tV
A,tCAを、エンジンコントロールモジュール123
内のメモリにストアする。
【0064】すなわち、ステップ102の説明のよう
に、tCAが大(高圧縮比)のときはtVA0が小(吸
気弁開時期遅角+小リフト量)となるので、tCAとt
VA0との同時並行の制御によりピストン38と吸気弁
12との干渉は確実に回避されるはずであるが、それぞ
れの目標回転角と実際の回転角との間には、制御応答速
度に応じたずれが生じるため、2つの可変機構の制御応
答速度が異なる場合、過渡状態においてピストン38と
吸気弁12とが接近する虞がある。例えば、tCAが大
から小へ変化し、これと同時に、tVA0が小から大へ
変化したときに、tCAに対する実回転角CAの遅れが
大きく、tVA0に対する実回転角の遅れが小さい場
合、実際のピストン上死点位置は高いにも拘わらず吸気
弁の開時期の進角化と大リフト化が先行してしまう。こ
のような状態での干渉を確実に回避するために、可変圧
縮比機構の制御軸42の実回転角CA(これが実際のピ
ストン上死点位置を表す)に応じて可変動弁機構の制御
軸16の回転角の上限値VAlimを設定し、可変動弁
機構の制御軸16の目標回転角tVAをこの上限値VA
lim以下に制限するようにしているのである。
【0065】なお、上記の図7のルーチンは、目標回転
角の算出のみを行うルーチンであり、実際の回転角制御
は、図示しない吸気有効ストローク制御ルーチンならび
に圧縮比制御ルーチンで行われる。具体的には、メモリ
にストアされている最新の目標回転角と実回転角との差
に応じたフィードバック制御信号を作成し、各モータ1
00,110へ制御信号を出力する。
【0066】ところで、図9は、吸気弁12の開閉時期
を異ならせた場合のP−V線図を示しており、部分負荷
時に吸気弁閉時期を早めて吸気有効ストロークを減少さ
せる場合、図示するように、吸入行程初期の筒内圧力が
大気圧に近付く。この吸入負圧の低下によって、燃料の
霧化が大幅に減少し、燃焼安定度の低下が生じる。吸気
ポートに噴射された燃料は、吸入行程の初期に大部分が
吸気流に乗って筒内に入り、その後のガス流動によって
均質化するが、ピストンストロークを単振動に近づけた
ものでは、吸入行程の前半のピストン速度が遅いため、
特に、この点が問題となる。しかし、図3に示した可変
動弁機構の場合、このような部分負荷時には、作動角の
短縮とともに弁リフトが大幅に減少し(図4参照)、例
えば通常の20%前後のレベルとなるため、吸気の流速
が大幅に向上し、燃料の霧化促進による混合気の均質化
と燃焼速度の増大作用が得られ、燃焼安定性が向上す
る。
【0067】また、吸気弁の閉時期を下死点前の早い時
期に設定すると、吸気弁が閉じた後に吸気が一旦膨張
し、下死点を過ぎた後は圧縮されることになる。膨張・
圧縮が断熱であれば、損失仕事はほとんど発生しない
が、膨張時の温度低下が大きいため、シリンダ壁との熱
交換により、吸気温度は上昇する(図9では、これに伴
う圧力上昇が示されている)。通常の圧縮比固定のミラ
ーサイクル方式の場合、圧縮温度の低下(燃焼悪化要
因)に対し吸気温度の上昇はこれを補う作用があるが、
可変圧縮比制御と組み合わせる場合には、圧縮比を最適
に制御できるため、吸気温度上昇は不要であり、むしろ
圧縮仕事増大は燃費悪化の要因ともなる。これに対し、
図2に示したように、本実施例の単振動ピストンストロ
ーク特性では、最も吸気温度が低下する下死点付近の滞
留時間が短いため、シリンダ壁との熱交換による吸気温
度上昇を抑制できる効果がある。
【0068】次に、本発明に用いられる他の可変動弁機
構の例について説明する。この可変動弁機構は、やは
り、例えば特開平10−184404号公報等によって
公知となっているので、その概要のみを説明する。
【0069】図10は、この可変動弁機構61の要部を
拡大して示す断面図であって、この第2の可変動弁機構
61は、内筒62,外筒63,ピストン64等を主体と
して構成されている。
【0070】すなわち、カムシャフト65の前端に、内
筒62が取付ボルト66を介して固着され、この内筒6
2の外周側に、カップ状の外筒63が一定角度相対回転
可能に嵌合されている。上記外筒63には、タイミング
ベルトとかみ合うスプロケット部63aが設けられてい
る。
【0071】また、内筒62と外筒63との間にはリン
グ状のピストン64が設けられ、このピストン64はヘ
リカル状の螺条を介して内筒62の外周面と外筒63の
外周面とにそれぞれ噛合している。
【0072】さらに、ピストン64は、リターンスプリ
ング67により前方に向けて常時付勢されており、この
ばね力に対抗すべく、ピストン64の前面と外筒63の
蓋部裏面との間に油圧室68が環状に画成されている。
そして、この油圧室68は、取付ボルト66内の油通路
69とカムシャフト65内部を通る油通路70を介し
て、その制御用油圧回路に接続されている。
【0073】すなわち油通路70等を介して油圧室68
内に油圧が供給されると、ピストン64が軸方向に移動
し、この軸方向の運動が内筒62と外筒63との相対回
転運動に変換される。このため、図示せぬ吸気弁を開閉
駆動するカムシャフト65とクランクシャフトとの位相
が所定量だけ変化する。従って、所定の角度範囲以内
で、吸気弁のバルブリフト特性の位相を連続的に変化さ
せることができる。
【0074】図11は、この図10の可変動弁機構61
を用いた吸気有効ストローク制御を示している。図示す
るように、低負荷域では、(a)のようにカムシャフト
の位相が最も遅れ側となり、吸気弁閉時期をBDCより
大幅に遅角させることで有効ストロークを小さくしてい
る。また、高負荷時には、(c)のように、カムシャフ
トの位相が最も進み側となり、吸気弁閉時期をBDC付
近として有効ストロークを大きくしている。なお、中負
荷域では、(b)のように両者の中間の特性となる。
【0075】このように図10の可変動弁機構は、吸気
カムシャフトの位相を変えることによって吸気弁閉時期
を変化させる構成であるから、低負荷時に閉時期を遅角
させると、これに伴って開時期も遅角することになる。
これにより、上死点付近でのリフト量は小となり、高圧
縮比状態としても、ピストンと干渉することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】可変圧縮比機構の一例を示す断面図。
【図2】この可変圧縮比機構における複リンク式ピスト
ン−クランク機構のピストンストローク特性を示す特性
図。
【図3】可変動弁機構の一例を示す断面図。
【図4】この可変動弁機構によるバルブリフト特性を示
す特性図。
【図5】この可変動弁機構による吸気有効ストロークの
可変制御を示す特性図。
【図6】可変圧縮比機構と可変動弁機構の制御機構を示
す構成説明図。
【図7】各機構の制御軸の目標回転角の制御ルーチンを
示すフローチャート。
【図8】有効圧縮比を略一定に保つための吸気有効スト
ローク制御と圧縮比制御との関係を示す特性図。
【図9】吸気弁の開閉時期を異ならせた場合の影響を示
すP−V線図。
【図10】可変動弁機構の他の例を示す断面図。
【図11】この可変動弁機構による吸気有効ストローク
の可変制御を示す特性図。
【符号の説明】
12…吸気弁 31…クランク軸 34…ロアーリンク 35…アッパーリンク 38…ピストン 40…制御リンク 42…制御軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 15/02 F02D 15/02 C 43/00 301 43/00 301S 301Z (72)発明者 茂木 克也 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 Fターム(参考) 3G018 AB04 AB16 BA02 BA10 BA19 BA24 BA32 BA36 CA04 CA07 CA19 DA04 DA12 FA01 FA06 FA08 FA27 GA07 3G084 BA22 BA23 DA02 FA10 FA33 FA38 3G092 AA11 AA12 DA05 DA09 DD03 DD06 DD10 DG01 EA27 EC09 FA24 HE01Z HE03Z HF08Z

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピストンの上死点位置を変更することに
    より機関の圧縮比を変更可能とした可変圧縮比機構と、 機関の回転に同期して吸気通路を開閉する吸気弁のリフ
    ト特性を変更する可変動弁機構と、 機関運転条件に応じた圧縮比となるように上記可変圧縮
    比機構を制御するとともに、圧縮比が高圧縮比状態に制
    御されるときに上記吸気弁の開時期が遅角するかまたは
    リフト量が減少するように上記可変動弁機構を制御する
    制御手段と、 を備えたことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 【請求項2】 上記制御手段は、上記吸気弁の閉時期を
    変更することにより機関運転条件に応じた吸気有効スト
    ロークが得られるように上記可変動弁機構を制御すると
    ともに、吸気有効ストロークの減少制御が行われる機関
    運転条件のときに圧縮比を高圧縮比状態に制御すること
    を特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 【請求項3】 上記制御手段は、機関負荷が低いときに
    吸気有効ストロークの減少制御を行うことを特徴とする
    請求項2に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 【請求項4】 上記制御手段は、吸気有効ストロークを
    減少させる際に、上記吸気弁の閉時期がピストンの吸気
    下死点よりも進角するように上記可変動弁機構を制御す
    ることを特徴とする請求項2または3に記載の内燃機関
    の制御装置。
  5. 【請求項5】 上記可変動弁機構が、チェーンまたはタ
    イミングベルトを介してクランクシャフトにより回転駆
    動されるドライブシャフトと、このドライブシャフトに
    固定された偏心リング状の駆動カムと、この駆動カムに
    回転可能に支持されたリンクアームと、このリンクアー
    ムに連結ピンを介して連結されるとともに機関本体に揺
    動可能に支持されたロッカアームと、このロッカアーム
    に連結ピンを介して連結されたリンク部材と、このリン
    ク部材に連結ピンを介して連結されるとともに上記ドラ
    イブシャフトに揺動可能に支持された揺動カムと、この
    揺動カムの揺動を上記吸気弁へ伝達するバルブリフター
    と、上記ロッカアームの揺動支持位置を変化させる機構
    と、を含んで構成されることを特徴とする請求項1〜4
    のいずれかに記載の内燃機関の制御装置。
  6. 【請求項6】 上記制御手段は、吸気有効ストロークを
    減少させる際に、上記吸気弁の閉時期がピストンの吸気
    下死点よりも遅角するように上記可変動弁機構を制御す
    ることを特徴とする請求項2または3に記載の内燃機関
    の制御装置。
  7. 【請求項7】 上記可変動弁機構が、チェーンまたはタ
    イミングベルトを介してクランクシャフトにより回転駆
    動されるカムスプロケットと、このカムスプロケットに
    より回転駆動されるカムシャフトと、上記カムスプロケ
    ットと上記カムシャフトとの位相を変化させる機構と、
    を含んで構成されることを特徴とする請求項1〜4、6
    のいずれかに記載の内燃機関の制御装置。
  8. 【請求項8】 上記可変圧縮比機構は、上記ピストンに
    ピストンピンを介して連結された第1リンクと、この第
    1リンクに連結ピンを介して連結されるとともにクラン
    クシャフトのクランクピン部に回転可能に連結された第
    2リンクと、上記第1リンクまたは第2リンクに連結ピ
    ンを介して連結されるとともに機関本体に揺動可能に支
    持された第3リンクと、この第3リンクの揺動支持位置
    を変更する揺動支持位置変更機構と、を含む複リンク式
    ピストン−クランク機構から構成されることを特徴とす
    る請求項1〜7のいずれかに記載の内燃機関の制御装
    置。
  9. 【請求項9】 上記複リンク式ピストン−クランク機構
    は、クランクシャフトの回転に対するピストンのストロ
    ーク特性が単振動特性に近付くように、各リンクの長
    さ、連結位置および揺動支持位置が設定されていること
    を特徴とする請求項8に記載の内燃機関の制御装置。
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