JP4007071B2 - バルブ開閉タイミング制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、バルブ開閉タイミング制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のバルブ開閉タイミング制御装置は特開2000−320356号公報に記載されている。この装置は、内燃機関における吸気又は排気バルブの開閉タイミングが自身の回転に同期するカム軸と、内燃機関におけるクランク軸の回転力をカム軸に伝達すると共にクランク軸とカム軸の相対回転角を調整する相対回転角調整機構と、相対回転角調整機構によって調整される相対回転角を機械的に固定する又は固定を解除する作動液依存性のロック機構とを備えている。
【0003】
吸入工程、圧縮工程、爆発工程、排気工程を繰り返す内燃機関においては、そのクランク軸の回転位置が、各工程のタイミングを示している。したがって、クランク軸の回転位置をカム軸に伝達することで、各工程におけるバルブ開閉タイミングを制御することができる。クランク軸とカム軸間の相対回転角が変化すると、カム軸の回転に同期して開閉するバルブの開閉タイミングが変化するため、シリンダ内部の圧力を所望の値に変化させることができ、効率的な駆動を行うことができる。、
【0004】
ここで、内燃機関の始動時においてはロック機構によって、相対回転角が固定されている。ロック機構の固定状態は作動液によって解除することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、内燃機関の始動時において、ロック機構が速やかに解除できない状態のままで、相対回転角を調整するとロック機構に負荷がかかる。また、ロック機構が速やかに解除できる状態にある場合や解除された場合に、相対回転角の調整を長い間行わないと内燃機関の効率や運転性能を向上させることができない。本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、内燃機関の効率や運転性能を向上させることが可能なバルブ開閉タイミング制御装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るバルブ開閉タイミング制御装置は、内燃機関における吸気又は排気バルブの開閉タイミングが自身の回転に同期するカム軸と、前記内燃機関におけるクランク軸の回転力を前記カム軸に伝達すると共に前記クランク軸と前記カム軸の相対回転角を調整する相対回転角調整機構と、前記相対回転角調整機構によって調整される前記相対回転角を機械的に固定する又は固定を解除する作動液依存性のロック機構とを備えたバルブ開閉タイミング制御装置を対象とする。
【0007】
ここで、この制御装置は、前記ロック機構が前記固定の状態であり、且つ、前記内燃機関の始動が行われた場合、この始動時から、前記相対回転角調整機構による前記相対回転角の調整開始時まで期間を、前記ロック機構に働く前記作動液の固定解除力に応じて演算する演算手段を備えることを特徴とする。なお、「演算」とは、マッピング(ルックアップテーブル)による数値抽出を含むものとする。また、この制御装置は、作動液の固定解除力を作動液の圧力から求め、この作動液の圧力を所定の入力情報から推定する推定手段を備え、推定手段は、所定の入力情報として内燃機関の停止期間及び内燃機関を冷却する冷却媒体の温度を用いることで作動液の圧力を推定する。演算手段は、前回の内燃機関動作時の相対回転角の調整時における相対回転角の時間変化率から、作動液の粘度を推定し、作動液の圧力に加えて、作動液の粘度から固定解除力を演算することが好ましく、推定手段は、停止期間から作動液の温度を推定し、且つ、この停止期間に加えて内燃機関の始動後の動作期間及び/又は負荷によって作動液の温度を補正することが好ましい。
【0008】
この制御装置では、内燃機関の始動後において、ロック機構が解除されにくい状態の場合には相対回転角の調整を待機することでロック機構を保護し、ロック機構が速やかに解除できる状態にある場合には、相対回転角を速やかに調整する。
【0009】
換言すれば、ロック機構を支配する作動液による固定解除力が小さければロック機構が速やかに解除できないので、相対回転角の調整を待機する(演算手段によって演算される上記期間を大きくする)ことでロック機構を保護し、また、作動液による固定解除力が大きければ、速やかに解除を行うことができる状態であるので、相対回転角の調整を速やかに実行し(演算手段によって演算される上記期間を小さくする)、好適なバルブ開閉タイミングに早期に到達させ、内燃機関の効率や運転性能を向上させることができる。
【0010】
上記では相対回転角の調整とロック機構の解除とが関連している場合、すなわち、調整制御に解除制御が多少は支配される場合が想定できる。しかしながら、相対回転角の調整とロック機構の解除とは独立していても、上述の効果を達成することができる。
【0011】
すなわち、相対回転角の調整前に、ロック機構を完全に解除することができる相対回転角調整機構、すなわち、調整及び解除を独立して制御できる相対回転角調整機構の構成も考えられるが、この場合においても、解除力が小さければロック機構の解除が不完全であると推定することができるので、ロック機構を保護することができ、また、解除力が大きければ、ロック機構の解除が完全であると推定することができるので、速やかに好適なバルブ開閉タイミングとすることができる。
【0012】
ここで、固定解除力とは、ロック機構による固定の解除を促す度合のことである。瞬間値であってもよく、積算値であってもよい。また、作動液とは油圧制御の場合には油のことであり、これは他の液体とすることもできる。
【0013】
また、上述の固定解除力は、前記作動液の圧力から求めることができる。すなわち、ロック機構は作動液依存性を有するので、作動液の圧力が高ければ、固定解除力は高いものとすることができ、また、作動液の圧力が低ければ、固定解除力は低いものとすることができる。
【0014】
この作動液の圧力は種々の方法によって求めることができる。
【0015】
直接的には、上記バルブ開閉タイミング制御装置が、前記作動液の圧力を検出する液圧検出センサを備えることとすれば、正確な作動液の圧力を検出することができる
間接的には、上記バルブ開閉タイミング制御装置が、前記作動液の圧力を、所定の入力情報から推定する推定手段を備えることにより、作動液の圧力を検出することができる。この場合には、液圧検出センサを必要としないので、装置構成が簡易となる。なお、これは、当該制御装置が、必要に応じて、直接検出を行う液圧検出センサを備えることを排するものではない。
【0016】
如何なる推定手段が好適であるかというと、これも種々の手法が考えられる。
【0017】
1つには、前記推定手段は、前記作動液の温度を前記入力情報として前記作動液の圧力を推定することを特徴とする。すなわち、作動液の温度は作動液の圧力に関連しているので、換言すれば、作動液の温度が高ければ作動液の圧力は高いし、作動液の温度が低ければ作動液の圧力は低いので、これから作動液の圧力を推定することができる。
【0018】
この温度の検出も種々の手法が考えられる。
【0019】
直接的には、前記推定手段は、前記作動液の温度を検出する温度センサを備えることを特徴とする。この場合には、正確な作動液の温度を検出することができる。
【0020】
間接的には、前記推定手段は、前記作動液の温度を前記内燃機関の停止期間から推定することを特徴とする。内燃機関は動作時に発熱を伴うものであるので、いずれかの熱伝達経路を介して作動液の温度は動作時に上昇し、停止時には低下する傾向にある。換言すれば、内燃機関の停止期間が長い場合には、作動液の温度は低下する傾向にあり、内燃機関の停止期間が短い場合には、作動液の温度は高いままである。このようなことから、内燃機関の停止期間が判明すれば、作動液の温度を推定することが可能となる。この場合には、温度センサを必要としないので、装置構成が簡易となる。なお、これは、当該制御装置が、必要に応じて、直接検出を行う温度センサを備えることを排するものではない。
【0021】
また、このような停止期間ばかりでなく、他の情報も併用して作動液の温度を推定することができる。
【0022】
すなわち、前記推定手段は、前記停止期間に加えて前記内燃機関の前記始動後の動作期間及び/又は負荷から前記作動液の温度を推定することを特徴とする。内燃機関の動作期間が長いほど、また、負荷が大きいほど、作動液の温度は上昇する傾向にあるため、停止期間から推定される温度を、当該動作期間及び/又は負荷によって補正することで、より正確な温度を推定することができる。
【0023】
もちろん、このままの推定温度でもよいが、より正確な温度を求めるためには、現在の実作動液温度と密接に関連する値で、推定される温度を補正すればよい。
【0024】
すなわち、前記推定手段は、推定された前記作動液の温度を、前記内燃機関を冷却する冷却媒体の温度に基づいて補正することを特徴とする。冷却媒体の温度は、現在の内燃機関の温度を反映した値なので、冷却媒体の温度を用いれば、推定された温度を補正することができる。直接的作動液の温度、上記推定された作動液の温度、及び冷却媒体の温度の関係を予め実測データによって格納していれば、後者の2つの温度から、直接的作動液の温度を推定すること、すなわち、停止期間や動作期間/負荷から推定された温度の補正を行うことができる。
【0025】
これは、作動液の温度が、内燃機関の停止期間や動作期間等によらず、冷却媒体の温度から直接推定することができることを示唆している。
【0026】
すなわち、前記推定手段は、前記作動液の温度を前記内燃機関を冷却する冷却媒体の温度から推定することを特徴とする。作動液の温度は冷却媒体の温度に依存するので、すなわち、冷却媒体の温度が高ければ作動液の温度は高い傾向にあり、冷却媒体の温度が低ければ作動液の温度は低い傾向にあるので、冷却媒体の温度から作動液の温度を推定することができる。
【0027】
作動液の圧力を推定する方法としては、冷却媒体の温度を用いない方法も考えられる。
【0028】
すなわち、前記推定手段は、前記内燃機関の前記始動前の停止期間を前記入力情報として前記作動液の圧力を推定することを特徴とする。作動液の圧力は、前記内燃機関の前記始動前の停止期間に依存するため、すなわち、停止期間が長いほど作動液の圧力は低下する傾向にあるため、冷却媒体の温度を用いなくても作動液の圧力は推定することができる。なお、これとて必要に応じて冷却媒体の温度を用いることを排するものではない。
【0029】
同様に、作動液の圧力を推定する方法としては、冷却媒体の温度を用いない別の方法も考えられる。すなわち、前記推定手段は、前記内燃機関の動作期間及び/又は負荷を前記入力情報として前記作動液の圧力を推定することを特徴とする。なお、これとて必要に応じて冷却媒体の温度を用いることを排するものではない。
【0030】
というのも、冷却媒体の温度単体から作動液の圧力の推定を行うことも可能だからである。
【0031】
すなわち、前記推定手段は、前記内燃機関を冷却する冷却媒体の温度を前記入力情報として前記作動液の圧力を推定することを特徴とする。上述のように、冷却媒体の温度は作動液の圧力に依存するので、冷却媒体の温度のみからでも、作動液の圧力は推定することができる。なお、この場合にも必要に応じて他の情報で補正を行うことができる。
【0032】
固定解除力は、作動液の圧力が、どの程度速やかに上昇するかにも依存する。すなわち、作動液の粘度が高ければ、作動液はロック機構に作用するまでには時間を要するであろうし、作動液の粘度が低ければ、作動液はロック機構に速やかに作用するであろう。とすれば、作動液の粘度が高いほど、ロック解除までの期間を長くしてロック機構を保護する必要があり、作動液の粘度が低いほど、ロック解除までの期間を短くして速やかな相対回転角調整を行う必要がある。すなわち、粘度が高いほど、固定解除力は低いということになる。
【0033】
すなわち、前記演算手段は、前記作動液の圧力に加えて、前記作動液の粘度から前記固定解除力を演算することを特徴とする。粘度が高いほど、固定解除力は低いのであるから、例えば、作動液の圧力を粘度で除算するか減算することで、固定解除力を求めることができる。演算手段は、作動液の圧力と粘度から規定される固定解除力をマッピングしておき、これらの圧力と粘度から固定解除力を求めることもできる。
【0034】
さて、作動液の粘度であるが、粘度の直接検出は困難である。したがって、作動液の粘度は間接的に測定することとなる。
【0035】
すなわち、上記バルブ開閉タイミング制御装置は、前記相対回転角調整機構による前記相対回転角の前記始動前の調整時における、前記相対回転角の時間変化率から、前記粘度を推定する推定手段を備えることを特徴とする。すなわち、粘度が高ければ、相対回転角の時間変化率は低く、また、粘度が低ければ、相対回転角の時間変化率は高いので、この時間変化率から粘度を推定する。
【0036】
作動液は温度に応じて粘度が変化するため、この粘度は温度によって補正することが好ましい。また、粘度が温度依存性を有するということは、温度単独の情報からでも粘度を推定できるということを意味する。
【0037】
すなわち、上記バルブ開閉タイミング制御装置は、前記作動液の温度から前記粘度を推定する推定手段を備えることを特徴とする。作動液の温度が高ければ粘度は低く、また、作動液の温度が低ければ粘度は高いので、作動液の温度から粘度を推定することができる。
【0038】
また、この場合に用いられる温度も直接検出値である必要はなく、推定値を用いることができる。すなわち、前記推定手段は、前記内燃機関の前記始動前の停止期間から前記温度を演算することを特徴とする。作動液の温度が停止期間に依存するというは上述の通りである。
【0039】
また、このような場合において、停止期間のほかに動作期間や負荷を作動液の温度推定に用いることができる。すなわち、前記推定手段は、前記停止期間に加えて前記内燃機関の前記始動後の動作期間及び/又は負荷から前記作動液の温度を推定することを特徴とする。作動液の温度が動作期間及び/又は負荷に依存するというのは上述の通りである。
【0040】
また、粘度は作動液の温度の他に作動液元来の特性に依存することは言うまでもない。すなわち、前記推定手段は、前記作動液の特性値と前記温度から前記粘度を推定することを特徴とする。作動液の種類によって特性値は決まっているので、作動液温度と特性値から粘度を演算することができる。この特性値は、使用者が入力を行うこととしてもよい。
【0041】
上記では、固定解除力を作動液の圧力であることとしたが、ロック解除が如何に速やかに行える状態にあるかという意味では、固定解除力は、圧力だけでなく、作動液の物理的位置にも依存する。すなわち、作動液が作用を及ぼすために必要な移動距離が長ければ固定解除力は小さく、作動液が作用を及ぼすために必要な移動距離が短ければ、固定解除力は大きいということになる。前記作動液は内燃機関の停止期間に応じて前記作動液の前記ロック機構への作用点から相対的に離隔するものである場合、前記演算手段は前記固定解除力を前記内燃機関の停止期間から求めることを特徴とする。すなわち、停止期間が長ければ、作動液が実効的な作用を及ぼすまでの時間が長くなる傾向があるため、固定解除力は小さくなる。
【0042】
また、前記演算手段は、前記相対回転角調整機構による前記相対回転角の調整開始後において、前記相対回転角が変化しない場合には、前記期間を延長することを特徴とする。すなわち、相対回転角が変化しないということは、ロック機構による解除が完了していないということであるので、相対回転角調整の期間を延長し、ロック機構を保護する。
【0043】
また、上述のバルブ開閉タイミング制御装置は、延長された前記期間が所定値を超えた場合には、故障と判定する判定手段を更に備えることが好ましい。すなわち、判定手段は、ある程度の期間延長によっても相対回転角が変化しない場合には、いずれかの箇所が固定しているものと判定する。
【0044】
また、冷却媒体の温度は間接的に作動液の圧力を示すので、固定解除力は、前記内燃機関を冷却する冷却媒体の温度から求められることとしてもよい。
【0045】
また、前記作動液の温度は間接的に作動液の圧力を示すので、前記固定解除力は、前記作動液の温度から求められることとしてもよい。
【0046】
また、内燃機関の停止期間は間接的に作動液の圧力を示すので、前記固定解除力は、内燃機関の停止期間から求められることとしてもよい。
【0047】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態に係るバルブ開閉タイミング制御装置について説明する。なお、同一要素には同一符号を用い、重複する説明は省略する。
【0048】
図1はバルブ開閉タイミング制御装置を備えた動力システムのブロック図である。この動力システムは車両に搭載されるものであり、車輪を回転駆動するための内燃機関を備えている。
【0049】
内燃機関は、シリンダ内を往復運動するピストンPと、ピストンPとシリンダ内に形成される燃焼空間内に吸入気体を導入する吸入バルブと、当該燃焼空間内で発生した排気ガスを排気する排気バルブとを備えている。なお、同図では、これらのバルブをバルブVとして代表して示す。
【0050】
内燃機関は、吸入工程、圧縮工程、爆発工程、排気工程を繰り返しており、ピストンPの往復運動エネルギーはクランク軸CKに伝達され、これを受けてクランク軸CKが回転する。クランク軸CKの回転力は車輪に伝達されるので、当該動力システムを用いて車両が走行することができる。これはレシプロ型エンジンの場合であるが、ロータリーエンジンの場合には、ピストンPの代わりにロータが回転運動する。
【0051】
クランク軸CKの回転位置は、ピストンPの位置に対応し、内燃機関における各工程のタイミングを示している。したがって、クランク軸CKの回転位置をカム軸CMに伝達することで、各工程におけるバルブ開閉タイミングを制御することができる。
【0052】
クランク軸CKの回転位置は、相対回転角調整装置Hを介して、カム軸に伝達される。クランク軸CKの回転力も、相対回転角調整装置Hを介して、カム軸に伝達され、所望のタイミングでカム軸CMにバルブ開閉力を与えている。
【0053】
カム軸CMには非円形カムが複数設けられており、非円形カムによるバルブ開閉力はカム軸CMの回転位置に応じて与えられ、このカム軸CMの回転力はクランク軸CKの回転力から得ている。
【0054】
クランク軸CKとカム軸CM間の相対回転角が変化すると、カム軸CMの回転に同期して開閉するバルブVの開閉タイミングが変化するため、シリンダ内部の圧力を所望の値に変化させることができ、効率的な駆動を行うことができる。
【0055】
相対回転角調整装置Hは、クランク軸CKの回転力を回転位置と共に受ける入力体INと、入力体INの回転力及び回転位置が伝達される出力体OUTと、入力体INと出力体OUTとの間に介在し、これらの機械的な結合関係を調整する相対回転角(位相)を調整する相対回転角調整機構Jとを備えている。相対回転角調整機構Jの回転動作は油圧依存性ロック機構(作動液依存性ロック機構)Lにより規制することができる。
【0056】
すなわち、油圧依存性ロック機構Lは、内部に導入される油の圧力によって、上記相対回転角を機械的に固定したり、この固定を解除することができる。この油圧制御に用いられる油は、他の液体とすることもでき、このような作動液によってロック機構Lは固定及び解除動作を行う。
【0057】
上述のように、本内燃機関は、吸気バルブ又は排気バルブVの開閉タイミングが自身の回転に同期するカム軸CMと、クランク軸CKの回転力をカム軸CMに伝達すると共にクランク軸CKとカム軸CMの相対回転角を調整する相対回転角調整機構Jと、相対回転角調整機構Jによって調整される相対回転角を機械的に固定する又は固定を解除する作動液依存性のロック機構Lとを備えたバルブ開閉タイミング制御装置を備えている。
【0058】
油圧依存性ロック機構Lに供給される油は、油圧制御部(作動液圧制御部)CONTから供給される。したがって、油圧制御部CONTから油圧依存性ロック機構Lへの油の供給状態を制御することにより、相対回転角の固定及び解除が行を行うことができる。
【0059】
一方、相対回転角調整機構Jは駆動入力に応じて、相対回転角を変化させることができる。この駆動入力は、相対回転角調整機構Jが受動機構である場合には、相対回転角の変化に必要なエネルギーであり、自身に駆動能力を有する能動機構である場合は制御信号とすることができる。本例では、相対回転角調整機構Jは受動機構であることし、駆動入力はエネルギーであることとする。
【0060】
この駆動入力が油圧制御のエネルギーであるとすると、いずれかの箇所から相対回転角調整機構Jに油を供給する必要がある。本例では、油圧制御部CONTから供給される油を駆動入力として、相対回転角調整機構Jの相対回転角を変化させる。この場合、油圧制御部CONTは、油を供給するポンプとすることができる。ポンプの駆動エネルギーは、内燃機関の発生する運動エネルギー或いはこのエネルギー等が変換された電気エネルギーとすることができる。
【0061】
油圧制御部CONTは、電子制御ユニット(制御装置)ECUによって制御される。電子制御ユニットECUは、吸気圧センサ、回転数センサ、エンジン回転数センサ、クランク角センサ、カム角センサ、水温センサ、イグニッションスイッチ等の各種センサSからの入力に基づいて、最適なバルブ開閉タイミングを演算し、演算されたタイミングでバルブVが開閉するように、油圧制御部CONTに指示する。ある種の運転モードにおいては、油圧制御部CONTは、かかるバルブ開閉タイミングを実現する駆動入力を相対回転角調整機構Jに与える。
【0062】
本例では、油圧制御部CONTは、相対回転角調整の他に、そのロック機構Lも油圧によって制御している。
【0063】
電子制御ユニットECUは、ロック機構Lが固定の状態であり、且つ、内燃機関の始動が行われた場合、この始動時から、相対回転角調整機構Jによる相対回転角の調整開始時まで期間(T)を、ロック機構Lに働く作動液の固定解除力(Q)に応じて演算する演算手段を備える。なお、ロック機構Lは始動前においては原則として固定状態であることとし、イグニッションスイッチは内燃機関始動確認用のセンサSとして機能させることとする。
【0064】
また、「演算」とは、マッピング(ルックアップテーブル)による数値抽出を含むものとする。
【0065】
この電子制御ユニットECUでは、内燃機関の始動後において、ロック機構Lが解除されにくい状態の場合には相対回転角の調整を待機することでロック機構を保護し、ロック機構Lが速やかに解除できる状態にある場合には、相対回転角を速やかに調整する。すなわち、電子制御ユニットECUは、油圧依存性ロック機構Lのロック解除までの期間(T)を以下のように決定する。
【0066】
(I)固定解除力が小さい場合
ロック機構Lを支配する作動液による固定解除力(Q)が小さければロック機構Lが速やかに解除できないので、相対回転角の調整を待機する(演算手段によって演算される期間(T)を大きくする)ことでロック機構Lを保護する。
【0067】
(II)固定解除力が大きい場合
作動液による固定解除力(Q)が大きければ、速やかに解除を行うことができる状態であるので、相対回転角の調整を速やかに実行し(演算手段によって演算される期間(T)を小さくする)、好適なバルブ開閉タイミングに早期に到達させ、内燃機関の効率や運転性能を向上させる。
【0068】
上述の制御においては、油圧制御部CONTが、ロック機構Lと相対回転角調整機構Jを同時に制御している。すなわち、油圧制御部CONTを共通の制御源としているため、相対回転角の調整とロック機構の解除とが関連しており、相対回転角調整制御に解除制御が支配されている。
【0069】
このような動作の関連性は、相対回転角調整機構Jと油圧依存性ロック機構Lの作動液流入経路によっても生じる。したがって、このように動作関連がある場合には、特に、相対回転角調整を、ロック解除完了の確認或いは推定後に行うことが、ロック機構Lの保護の観点から好ましい。
【0070】
なお、相対回転角の調整とロック機構Lの解除とは独立していても、上述の効果を達成することができる。すなわち、相対回転角調整機構Jによる相対回転角の調整前に、ロック機構Lを完全に解除することができる相対回転角調整機構、すなわち、調整及び解除を独立して制御できる相対回転角調整機構の構成も考えられる。例えば、相対回転角調整機構Jを制御する駆動入力と、油圧依存性ロック機構への駆動入力(作動液)を、独立系とすればよい。
【0071】
この場合においても、固定解除力(Q)が小さければロック機構Lの解除が不完全であると推定することができるので、ロック機構Lを保護することができる。また、固定解除力(Q)が大きければ、ロック機構Lの解除が完全であると推定することができるので、速やかに好適なバルブ開閉タイミングとすることができる。
【0072】
ここで、固定解除力(Q)とは、ロック機構Lによる固定の解除を促す度合のことである。瞬間値であってもよく、積算値であってもよい。なお、固定解除力(Q)は、電子制御ユニットECU内においては、特定の数値として表現される。
【0073】
ロック機構Lには種々の形態が考えられるが、説明の便宜上、以下のものをロック機構とする。
【0074】
図2はロック機構Lが内部に設けられた相対回転角調整機構Jの部分断面図である。相対回転角調整機構Jは相対的に回転移動が可能な第1部材J1及び第2部材J2を備えており、それぞれが図1に示した入力体IN及び出力体OUTに機械的に接続されている。第1部材J1及び第2部材の外周形状は円形であり、その中心に回転軸が位置する。
【0075】
ロック機構Lは、第1部材J1に設けられた第1孔部L1と、第2部材J2に設けられた第2孔部L2と、第1孔部L1内に配置されたロック部材(ピン)PINと、ロック部材PINを第2部材J2方向に付勢する弾性手段(スプリング)SPGとを備えている。
【0076】
第1及び第2孔部L1,L2が対向した状態で、弾性手段SPGがロック部材PINを第2孔部L2方向へ付勢すると、弾性手段SPGの先端部が第2孔部L2内に嵌り込み、第1及び第2部材J1、J2間の相対移動が禁止される。この状態は相対回転角の固定状態に相当する。ここでは、図1に示した油圧制御部CONTからは作動液FLが供給されていないものとする。
【0077】
油圧制御部CONTから作動液FLが第1及び第2部材J1,J2間の隙間に供給されると、弾性手段SPGが第2部材J2方向へ向かってロック部材PINに与える力よりも、作動液FLが第1部材J1方向へ向かってロック部材PINに与える圧力が高くなり、ロック部材PINが第2部材J2から移動し、第2孔部L2からロック部材PINが抜ける。この状態は相対回転角の固定を解除した状態に相当する。
【0078】
さて、固定解除力(Q)について詳説する。
【0079】
上述のように、固定解除力(Q)は、ロック機構Lによる固定の解除を促す度合のことであった。上述のロック機構Lの構成においては、固定解除力(Q)は(I)作動液FLの圧力が高いほど大きく、(II)作動液の粘度が低いほど大きく、(III)ロック機構内残留作動液FLの量が高いほど大きい。換言すれば、作動液FLの圧力が高い方が、ロック部材PINは速やかに抜けるし、作動液FLの粘度が低い方が早期に作動液FLの圧力が増加し、また、作動液FLが第1及び第2部材J1,J2間の隙間に残留しているほど早期に作動液FLの圧力が増加するからである。
(I)作動液圧力
【0080】
以下、固定解除力(Q)を決定する作動液FLの圧力について説明する。
【0081】
したがって、 固定解除力(Q)は作動液FLの圧力から求めることができる。最も単純な固定解除力(Q)としては、作動液FLの圧力そのものであってもよい。ロック機構Lは作動液FL依存性を有するので、作動液FLの圧力が高ければ、固定解除力(Q)は高くなり、また、作動液FLの圧力が低ければ、固定解除力は低くなる。
【0082】
図3は作動液FLとして油を用いた場合の油圧と遅延時間(T)との関係を示すグラフである。固定解除力(Q)が高いほど、遅延時間(T)は短いのであるから、作動液FLの圧力が高いほど、遅延時間(T)は短くなる。本例では、油圧が下限値以下の場合、或いは上限値以上の場合には遅延時間(T)は一定に設定される。これらの一定値は、下限値以下の場合には高く、上限値以上の場合には低く設定される。
【0083】
この作動液FLの圧力は種々の方法によって求めることができる。
【0084】
直接的には、バルブ開閉タイミング制御装置が、作動液FLの圧力を検出するセンサSとして液圧検出センサを備えることとすれば、正確な作動液FLの圧力を検出することができる。
【0085】
間接的には、バルブ開閉タイミング制御装置が、作動液FLの圧力を、各種センサSから提供される所定の入力情報から推定する推定手段を備えることにより、作動液FLの圧力を検出することができる。推定手段は電子制御ユニットECUによって実現することができる。この場合には、液圧検出センサを必要としないので、装置構成が簡易となる。なお、これは、当該バルブ開閉タイミング制御装置が、必要に応じて、直接検出を行う液圧検出センサを備えることを排するものではない。
【0086】
このような電子制御ユニットECU内で行われるプログラムとしての推定手段には、種々の手法が考えられる。
【0087】
▲1▼作動液FLの温度から圧力を検出する手法
【0088】
この推定手段は、作動液FLの温度を、センサSからの入力情報として作動液FLの圧力を推定する。作動液FLの温度は作動液FLの圧力に関連しているので、換言すれば、作動液FLの温度が高ければ作動液FLの圧力は高いし、作動液FLの温度が低ければ作動液FLの圧力は低いので、これから作動液FLの圧力を推定することができる。
【0089】
また、作動液FLの温度は間接的に作動液の圧力を示すので、固定解除力(Q)は、作動液の温度から求められることとしてもよい。
【0090】
図4は作動液FLとして油を用いた場合の油温と遅延時間(T)との関係を示すグラフである。固定解除力(Q)が高いほど、遅延時間(T)は短いのであるから、作動液FLの温度が高いほど、遅延時間(T)は短くなる。本例では、油温が下限値以下の場合、或いは上限値以上の場合には遅延時間(T)は一定に設定される。これらの一定値は、下限値以下の場合には高く、上限値以上の場合には低く設定される。
【0091】
なお、上述の作動液FLの温度検出にも種々の手法が考えられる。
【0092】
▲1▼−(1)直接温度検出法
【0093】
直接的には、推定手段は、作動液FLの温度を検出する温度センサを備えることができる。センサSは温度センサとなる。この場合には、正確な作動液FLの温度(TEMP1)を検出することができる。
【0094】
▲1▼−(2A)間接温度検出法(内燃機関停止期間)
【0095】
図5は作動液FLとして油を用いた場合の内燃機関停止期間(停車時間)と油温との関係を示すグラフである。停車時間が長いほど、油温は低下する傾向にある。
【0096】
したがって、推定手段は、作動液FLの温度を内燃機関の停止期間から推定することができる。停止期間はセンサSをイグニッションスイッチとし、このスイッチがOFF状態となってからの期間をタイマーでカウントすれば求めることができる。
【0097】
内燃機関は燃焼を伴う動力源は動作時に発熱を伴うものであるので、いずれかの熱伝達経路を介して作動液FLの温度は動作時に上昇し、停止時には低下する傾向にある。すなわち、内燃機関の停止期間が長い場合には、作動液FLの温度は低下する傾向にあり、内燃機関の停止期間が短い場合には、作動液FLの温度は高いままである。
【0098】
したがって、内燃機関の停止期間が判明すれば、作動液FLの第1推定温度(TEMP2)を推定することができる。この場合には、温度センサを必要としないので、装置構成が簡易となる。なお、必要に応じて、直接検出を行う温度センサを備えることもできる。
【0099】
また、十分に内燃機関が冷却された場合、冷却媒体の温度(temp1)に作動液FLの温度は一致し、作動液FLの温度の初期値を与えることができる。
【0100】
▲1▼−(2B)間接温度検出法(内燃機関動作期間・負荷による補正)
【0101】
停止期間ばかりでなく、他の情報も併用して作動液FLの温度を推定することができる。推定手段は、内燃機関の停止期間に加えて内燃機関の始動後の動作期間及び/又は負荷から作動液FLの温度を推定する。
【0102】
この動作期間は、イグニッションスイッチをセンサSとし、このスイッチがONとなってからの期間をタイマーでカウントすることにより検出することができる。
【0103】
内燃機関の負荷は、センサSをエンジン回転数センサ、車速センサ及びアクセル開度センサとし、負荷状態と、これらの検出値を予め記憶装置に格納しておくことで、求めることができる。
【0104】
図6は作動液FLとして油を、冷却媒体として水を用いた場合の内燃機関始動後の経過時間と油温及び水温の関係を示すグラフである。
【0105】
図7は作動液FLとして油を用いた場合の内燃機関始動後の経過時間と油温の関係を示すグラフである。なお、同図では平均負荷が示される。
【0106】
内燃機関の動作期間(経過時間)が長いほど、また、負荷が大きいほど、作動液FLの温度は上昇する傾向にあるため、停止期間から推定される温度(TEMP2)を、当該動作期間及び/又は負荷によって補正することで、より正確な第2推定温度(TEMP2’)を推定することができる。
【0107】
▲1▼−(2C)間接温度検出法(冷却媒体温度による補正)
【0108】
上記推定温度(TEMP2、TEMP2’)を作動液FLの圧力推定に用いることもできるが、より正確な温度を求めるためには、現在の実作動液FLの温度と密接に関連する値で、上記推定される温度を補正すればよい。
【0109】
推定手段は、推定された作動液FLの温度(TEMP2、TEMP2’)を、内燃機関を冷却する冷却媒体の温度(temp1)に基づいて補正することができる。
【0110】
図6に示したように、冷却媒体の温度は、現在の内燃機関の温度を反映した値なので、冷却媒体の温度(temp1)を用いれば、推定された温度(TEMP2、TEMP2’)を補正し、第3推定温度(TEMP2”)を求めることができる。冷却媒体の温度は、センサSとして冷却媒体温度センサによって検出することができる。冷却媒体温度センサは、冷却媒体が水である場合には、水温センサということになる。
【0111】
例えば、直接的な作動液FLの温度、推定された作動液FLの温度(TEMP2又はTEMP2’)及び冷却媒体の温度(temp1)の関係を予め実測データによって格納していれば、後者の2つの温度から、直接的作動液FLの温度を推定すること、すなわち、停止期間や動作期間/負荷から推定された温度(TEMP2又はTEMP2’)の補正を行うことができる。
【0112】
▲1▼−(3)間接温度検出法(冷却媒体温度による直接推定)
【0113】
図6を再び観察すると、冷却媒体の温と作動液FLの温度とは相関を有しているので、冷却媒体の温度から、直接、作動液FLの温度を推定することができることが分かる。したがって、推定手段は、作動液FLの温度を内燃機関を冷却する冷却媒体の温度(temp1)から推定する。作動液FLの温度は冷却媒体の温度に依存するので、すなわち、冷却媒体の温度が高ければ作動液FLの温度は高い傾向にあり、冷却媒体の温度が低ければ作動液FLの温度は低い傾向にあるので、冷却媒体の温度から作動液FLの第4推定温度(TEMP3)を推定することができる。この推定温度も、もちろん、補正することができる。
【0114】
作動液FLの圧力を推定する方法としては、冷却媒体の温度を用いない方法も考えられる。
【0115】
▲2▼内燃機関停止期間から圧力を検出する手法
【0116】
図8は作動液FLとして油を用いた場合の内燃期間停止期間(停車時間)と油圧の関係を示すグラフである。停止期間が長いほど油圧は減少する。推定手段は、内燃機関の始動前の停止期間を入力情報として油圧を推定することができる。この停止期間の取得方法は上述の通りである。
【0117】
すなわち、作動液FLの圧力は、内燃機関の始動前の停止期間に依存するため、すなわち、停止期間が長いほど作動液FLの圧力は低下する傾向にあるため、冷却媒体の温度を用いなくても作動液FLの圧力は推定することができる。なお、必要に応じて冷却媒体の温度を用いてもよく、補正を行うこともできる。作動液FLの温度が低いほど、作動液FLの圧力は低いのであるから、作動液FLの温度、本例の場合には油温を用いて推定圧力を補正することができる。
【0118】
また、内燃機関の停止期間は間接的に作動液の圧力を示すので、固定解除力(Q)は、内燃機関の停止期間から求められることとしてもよい。
【0119】
図9は作動液FLとして油を用いた場合の内燃期間停止期間(停車時間)と遅延時間(T)との関係を示すグラフである。固定解除力(Q)が高いほど、遅延時間(T)は短いのであるから、作動液FLの温度が高いほど、停車時間が短いほど、遅延時間(T)は短くなる。本例では、停車時間が下限値以下の場合、或いは上限値以上の場合には遅延時間(T)は一定に設定される。これらの一定値は、下限値以下の場合には低く、上限値以上の場合には高く設定される。
【0120】
▲3▼内燃機関動作期間・負荷から圧力を検出する手法
【0121】
図10は作動液FLとして油を用いた場合の内燃機関始動後の経過時間と油圧の関係を示すグラフである。時間の経過と共に油圧は上昇する。したがって、経過時間が特定の閾値を超えた場合には、油圧が所定値に達したものと推定することができる。したがって、演算手段は、この油圧から求められる固定解除力(Q)を演算することができる。経過時間が長いほど油圧は高くなる。経過時間が閾値を超えた場合には、油圧が閾値を超えることとなるので、経過時間によって間接的に圧力を測定することができる。
【0122】
固定解除力(Q)が高いほど、遅延時間(T)は短いのであるから、作動液FLの圧力が高いほど、遅延時間(T)は短くなる。本例では、油圧が下限値以下の場合、或いは上限値以上の場合には遅延時間は一定とする。これらの一定値は、下限値以下の場合には低く、上限値以上の場合には高く設定される。
【0123】
内燃機関の負荷も油圧との相関を有するので、同様に固定解除力を演算することができる。
【0124】
したがって推定手段は、内燃機関の動作期間及び/又は負荷を入力情報として作動液FLの圧力を推定する。動作期間及び負荷の取得方法は上述の通りである。必要に応じて冷却媒体の温度を用いてもよく、補正を行うこともできる。
【0125】
▲4▼冷却媒体温度から圧力を検出する手法
【0126】
推定手段は、内燃機関を冷却する冷却媒体の温度(temp1)を入力情報として作動液FLの圧力を推定する。冷却媒体の温度は作動液FLの圧力に依存するので、冷却媒体の温度のみからでも、作動液FLの圧力は推定することができる。なお、この場合にも必要に応じて他の情報で補正を行うことができる。
【0127】
すなわち、冷却媒体の温度は間接的に作動液FLの圧力を示すので、固定解除力(Q)は、内燃機関を冷却する冷却媒体の温度から求められる。
【0128】
図11は、冷却媒体として水を用いた場合の水温と遅延時間(T)の関係を示すグラフである。固定解除力(Q)が大きいほど、遅延時間(T)は短くてもよいので、冷却媒体の温度が大きいほど、遅延時間(T)は短く設定される。本例では、水温が下限値以下の場合、或いは上限値以上の場合には遅延時間(T)は一定に設定される。これらの一定値は、下限値以下の場合には高く、上限値以上の場合には低く設定される。
(II)作動液粘度
【0129】
固定解除力(Q)は、作動液FLの圧力が、どの程度速やかに上昇するかにも依存する。作動液FLの粘度が高ければ、作動液FLはロック機構Lに作用するまでには時間を要するであろうし、作動液FLの粘度が低ければ、作動液FLはロック機構に速やかに作用する。
【0130】
作動液FLの粘度が高いほど、ロック解除までの期間(T)を長くしてロック機構Lを保護する必要があり、作動液FLの粘度が低いほど、ロック解除までの期間(T)を短くして速やかな相対回転角調整を行う必要がある。重複説明となるが、粘度が高いほど、固定解除力(Q)は低いということになる。尤も、粘度は作動液FLの圧力ほどに影響を与えないので、本例では、圧力検出を前提として、補足的に粘度を考慮することとする。
【0131】
演算手段は、作動液FLの圧力に加えて、作動液FLの粘度から固定解除力(Q)を演算する。粘度が高いほど、固定解除力(Q)は低いのであるから、例えば、作動液FLの圧力を粘度で除算するか減算することで、固定解除力(Q)を求めることができる。演算手段は、作動液FLの圧力と粘度から規定される固定解除力(Q)をマッピングしておき、これらの圧力と粘度から固定解除力(Q)を求めることもできる。
【0132】
▲1▼相対回転角変化からの粘度推定
【0133】
図12は相対回転角調整を開始した場合の開始後の経過時間と相対回転角(進角側に変化させる:VVT(可変バルブタイミング制御)進角値)の関係を示すグラフである。なお、相対回転角には上限値及び下限値が設定されている。
【0134】
粘度は上述の内燃機関停止前の状態において予め検出しておく。すなわち、前回の内燃機関動作時において粘度の特性を推定しておく。推定手段は、相対回転角調整機構Jによる相対回転角の内燃機関始動前の調整時における、相対回転角の時間変化率から、作動液FLの粘度を推定する。粘度が高ければ、相対回転角の時間変化率は低く、また、粘度が低ければ、相対回転角の時間変化率は高いので、この時間変化率から粘度を推定する。すなわち、電子制御ユニットECUは、相対回転角を調整するモードの場合において、推定の元となるデータを所得するが、このデータは、相対回転角を検出する相対回転角検出センサから取得する。センサSは相対回転角センサとなる。
【0135】
作動液FLの粘度は温度に応じて特性が変化するため、この粘度は温度によって補正することができる。作動液の温度の検出方法は上述の通りである。
【0136】
▲1▼温度からの粘度推定
【0137】
粘度が温度依存性を有するということは、温度単独の情報からでも粘度を推定できるということを意味する。
【0138】
図13は作動液FLとして油を用いた場合の油温と粘度との関係を示すグラフである。温度が高いほど、粘度は低下する。
【0139】
推定手段は、作動液FLの温度から粘度を演算する。作動液FLの温度が高ければ粘度は低く、また、作動液FLの温度が低ければ粘度は高いので、作動液FLの温度から粘度を推定する。作動液の温度の検出方法は上述の通りであるが、推定値を用いた温度検出について簡単に説明する。
【0140】
粘度推定に用いられる温度は直接検出値である必要はなく、推定値を用いることができる。すなわち、推定手段は、内燃機関の始動前の停止期間から温度を推定する。作動液FLの温度が停止期間に依存するというは上述の通りである。
【0141】
また、粘度推定に用いられる温度推定に用いられるパラメータとしては、上述の通りである。すなわち、停止期間のほかに内燃機関の動作期間や負荷を作動液FLの温度推定に用いることができる。推定手段は、内燃機関の停止期間に加えて内燃機関の始動後の動作期間及び/又は負荷から作動液FLの温度を推定する。作動液FLの温度が動作期間及び/又は負荷に依存するというのも上述の通りである。
【0142】
また、粘度は作動液FLの温度の他に作動液FL元来の特性に依存することは言うまでもない。
【0143】
図13を再び参照すると、作動液FLの特性値(オイル諸元)によって、粘度は変化することが分かる。すなわち、推定手段は、作動液FLの特性値と作動液の温度から粘度を推定することもできる。作動液FLの種類によって特性値は決まっているので、作動液FL温度と特性値から粘度を推定することができる。この特性値は、使用者が入力を行うこととしてもよい。
(III)残留作動液量
【0144】
ロック解除が如何に速やかに行える状態にあるかという意味では、固定解除力(Q)は、圧力だけでなく、作動液FLの物理的位置にも依存する。すなわち、作動液FLが作用を及ぼすために必要な移動距離が長ければ固定解除力(Q)は小さく、作動液FLが作用を及ぼすために必要な移動距離が短ければ、固定解除力(Q)は大きいということになる。作動液FLは内燃機関の停止期間に応じて作動液FLのロック機構への作用点(ロック部材PIN)から相対的に離隔するものである場合、固定解除力(Q)は、内燃機関の停止期間から求められる。すなわち、停止期間が長ければ、作動液FLが実効的な作用を及ぼすまでの時間が長くなる傾向があるため、固定解除力(Q)は小さくなる。
【0145】
また、演算手段は、相対回転角調整機構Jによる相対回転角の調整開始後において、相対回転角が変化しない場合には、期間(T)を延長する。相対回転角が変化しないということは、ロック機構Lによる解除が完了していないということであるので、相対回転角調整の期間を延長し、ロック機構Lを保護する。
【0146】
また、電子制御ユニットECUは、延長された期間(T)が所定値(TTH)を超えた場合には、故障と判定する判定手段を更に備える。判定手段は、ある程度の期間延長によっても相対回転角が変化しない場合には、いずれかの箇所が固定しているものと判定する。
【0147】
なお、上述に規定の関係はマッピングして記憶装置内に格納し、未知推定値を決定するために、演算時に抽出する。また、いずれの推定値も推定が不可能である場合には、初期値を使用する。
【0148】
図14は、電子制御ユニットECUによる制御を説明するためのフローチャートである。ここでは、一例として水温を用いた制御について説明する。
【0149】
まず、上述の遅延時間を設定するための時間カウントを行っているかどうかを判定する(S1)。換言すれば、内燃機関(エンジン)始動後のVVT制御用の経過時間をカウントしているかどうかを判定する。このようなカウントが未だに行われていない場合、内燃機関が始動したかどうかを判定する(S2)。
【0150】
次に、内燃機関始動後の経過時間をカウントする(S3)。
【0151】
次に、固定解除力を設定するために水温(運低状態)をセンサSから読み込む(S4)。
【0152】
しかる後、水温(固定解除力)から遅延時間(T)を演算する。ここでは、水温と遅延時間の関係がマッピングされているものとし、該当する水温から遅延時間(T)が抽出される。
【0153】
さらに、内燃機関始動後の経過時間と、演算された遅延時間(T)とを比較し(S6)、経過時間が遅延時間(T)を超えた場合には、相対回転角の調整を開始し(S7)、経過時間のカウントを終了する(S8)。
【0154】
なお、ステップS1において既に経過時間のカウントが開始されている場合には、ステップS6の判定を実行し、経過時間が遅延時間(T)を超えた場合には、相対回転角の調整を開始し(S7)、経過時間のカウントを終了する(S8)。
【0155】
本制御では、水温から遅延時間を演算することで、ロック機構Lを保護することができ、且つ、速やかにVVT制御に移行することができる。
【0156】
なお、上述の制御装置は、内燃機関の間欠運転を行う動力システム、好適にはハイブリッド車両に特に有効である。
【0157】
【発明の効果】
上述のバルブ開閉タイミング制御装置によれば、内燃機関の効率や運転性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】バルブ開閉タイミング制御装置を備えた動力システムのブロック図である。
【図2】ロック機構Lが内部に設けられた相対回転角調整機構Jの部分断面図である。
【図3】作動液FLとして油を用いた場合の油圧と遅延時間(T)との関係を示すグラフである。
【図4】作動液FLとして油を用いた場合の油温と遅延時間(T)との関係を示すグラフである。
【図5】作動液FLとして油を用いた場合の内燃機関停止期間(停車時間)と油温との関係を示すグラフである。
【図6】作動液FLとして油を、冷却媒体として水を用いた場合の内燃機関始動後の経過時間と油温及び水温の関係を示すグラフである。
【図7】作動液FLとして油を用いた場合の内燃機関始動後の経過時間と油温の関係を示すグラフである。
【図8】作動液FLとして油を用いた場合の内燃期間停止期間(停車時間)と油圧の関係を示すグラフである。
【図9】内燃期間停止期間(停車時間)と遅延時間(T)との関係を示すグラフである。
【図10】作動液FLとして油を用いた場合の内燃機関始動後の経過時間と油圧の関係を示すグラフである。
【図11】冷却媒体として水を用いた場合の水温と遅延時間(T)の関係を示すグラフである。
【図12】相対回転角調整を開始した場合の開始後の経過時間と相対回転角の関係を示すグラフである。
【図13】作動液FLとして油を用いた場合の油温と粘度との関係を示すグラフである。
【図14】電子制御ユニットECUによる制御を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
CK…クランク軸、CM…カム軸、CONT…油圧制御部、ECU…電子制御ユニット、FL…作動液、H…相対回転角調整装置、IN…入力体、J…ロック機構、J…相対回転角調整機構、J1,J2…部材、L…ロック機構、L1,L2…孔部、OUT…出力体、P…ピストン、PIN…ロック部材、S…センサ、SPG…弾性手段、V…バルブ。

Claims (6)

  1. 内燃機関における吸気又は排気バルブの開閉タイミングが自身の回転に同期するカム軸と、
    前記内燃機関におけるクランク軸の回転力を前記カム軸に伝達すると共に前記クランク軸と前記カム軸の相対回転角を調整する相対回転角調整機構と、
    前記相対回転角調整機構によって調整される前記相対回転角を機械的に固定する又は固定を解除する作動液依存性のロック機構と、
    を備えたバルブ開閉タイミング制御装置において、
    前記ロック機構が前記固定の状態であり、且つ、前記内燃機関の始動が行われた場合、この始動時から、前記相対回転角調整機構による前記相対回転角の調整開始時まで期間を、前記ロック機構に働く前記作動液の固定解除力に応じて演算する演算手段と、
    前記作動液の前記固定解除力を前記作動液の圧力から求め、この作動液の圧力を所定の入力情報から推定する推定手段と、
    を備え、
    前記推定手段は、前記所定の入力情報として前記内燃機関の停止期間及び前記内燃機関を冷却する冷却媒体の温度を用いることで前記作動液の圧力を推定する、
    ことを特徴とするバルブ開閉タイミング制御装置。
  2. 前記演算手段は、前回の内燃機関動作時の前記相対回転角の調整時における前記相対回転角の時間変化率から、前記作動液の粘度を推定し、前記作動液の圧力に加えて、前記作動液の粘度から前記固定解除力を演算することを特徴とする請求項1に記載のバルブ開閉タイミング制御装置。
  3. 前記推定手段は、前記停止期間から前記作動液の温度を推定し、且つ、この停止期間に加えて前記内燃機関の前記始動後の動作期間及び/又は負荷によって前記作動液の温度を補正することを特徴とする請求項1又は2に記載のバルブ開閉タイミング制御装置。
  4. 前記作動液は内燃機関の停止期間に応じて前記作動液の前記ロック機構への作用点から相対的に離隔するものであり、前記演算手段は、前記固定解除力を前記内燃機関の停止期間から求めることを特徴とする請求項1に記載のバルブ開閉タイミング制御装置。
  5. 前記演算手段は、前記相対回転角調整機構による前記相対回転角の調整開始後において、前記相対回転角が変化しない場合には、前記期間を延長することを特徴とする請求項1に記載のバルブ開閉タイミング制御装置。
  6. 延長された前記期間が所定値を超えた場合には、故障と判定する判定手段を更に備えることを特徴とする請求項5に記載のバルブ開閉タイミング制御装置。
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