JP6648807B2 - 電動バルブタイミング制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関のバルブタイミングを制御する電動バルブタイミング制御装置に、関する。
近年、通電により回転する電動モータを利用してバルブタイミングを制御する電動バルブタイミング制御装置は、内燃機関に広く搭載されるようになってきている。
例えば、特許文献1,2に開示される電動バルブタイミング制御装置は、内燃機関におけるカム軸のクランク軸に対する回転位相を、電動モータの回転状態に従って位相調整ユニットにより調整する。一般に応答性や低温駆動性に優れた電動モータを利用することで、回転位相により決まるバルブタイミングを正確に制御することが可能となる。
さて、特許文献1に開示される電動バルブタイミング制御装置は、内燃機関の停止に伴ってモータセンサにより検出される電動モータの回転状態に基づき、同モータへの通電制御が実行されることで、回転位相が始動位相に調整されるようになっている。
また一方、特許文献2に開示される電動バルブタイミング制御装置は、回転位相を位相端にて機械的に規制するストッパ構造を、位相調整ユニットに有している。そこで、ストッパ構造において回転位相の規制時に生じる衝撃を緩和するために、電動モータへの通電制御が段階的に実行されるようになっている。
特開2009―13975号公報 特開2015―132178号公報
しかし、特許文献1に開示される電動バルブタイミング制御装置では、内燃機関が停止して次に始動するまでの間に、振動等に起因して磁気保持トルクを超える大きな外力を電動モータが受けると、当該電動モータが回転して回転位相のずれを招くことが懸念される。この場合、特許文献2に開示されるようなストッパ構造が位相調整ユニットに設けられていると、内燃機関の始動に伴って不具合を惹起してしまう。ここで不具合とは、回転位相のずれを把握できないまま、電動モータへの通電制御が実行されることで、回転位相が誤って位相端に到達し、ストッパ構造において大きな衝撃が生じるというものである。こうした大きな衝撃は、位相調整ユニットや内燃機関の耐久性低下に繋がることから、抑制されることが望ましい。
本発明は、以上説明した問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、位相調整ユニットや内燃機関の耐久性を確保する電動バルブタイミング制御装置を、提供することにある。
以下、課題を達成するための発明の技術的手段について、説明する。尚、発明の技術的手段を開示する特許請求の範囲及び本欄に記載された括弧内の符号は、後に詳述する実施形態に記載された具体的手段との対応関係を示すものであり、発明の技術的範囲を限定するものではない。
上述の課題を解決するために開示された発明は、
内燃機関のバルブタイミングを制御する電動バルブタイミング制御装置(1)において、
通電により回転する電動モータ(4)と、
電動モータの回転角度である回転状態を検出するモータセンサ(5)と、
内燃機関においてクランク軸に対するカム軸の回転位相を、電動モータのカム軸との相対速度差に従って調整する位相調整ユニット(7)であって、回転位相を位相端にて機械的に規制するストッパ構造(76)を、有する位相調整ユニットと、
回転位相に基づいて電動モータへの通電制御を実行する通電制御ユニット(2006)とを、備え、
内燃機関の停止に伴ってスリープするスリープモード(Ms)の後、内燃機関の始動に伴って起動する起動モード(Ma)へ切り替わる通電制御ユニットは、
起動モードにおいて、回転位相を算出可能となるまで、通電制御の開始を遅延させ、
通電制御ユニットは、
環境温度(T)を検出する温度センサ(St)と接続されており、
通電制御において、温度センサにより検出された環境温度が基準温度以上の場合には、ストッパ構造による位相調整ユニットの位相端に、目標位相(Pt)を設定し、
通電制御ユニットは、
スリープモードへの移行に応じて回転位相を記憶する位相記憶部(68)を有し、
スリープモードへの移行に応じてモータセンサにより検出される回転状態を、前状態(Rs)と定義する一方、
起動モードへの移行に応じてモータセンサにより検出される回転状態を、後状態(Ra)と定義すると、
前状態と後状態とが一致すると判定した場合の起動モードにおいて、回転位相を算出する前に、位相記憶部に記憶された回転位相に基づき通電制御を開始する一方、
前状態と後状態とが相異なると判定した場合の起動モードにおいて、回転位相を算出可能となるまで、通電制御の開始を遅延させる。
また、上述の課題を解決するために開示された発明は、
内燃機関のバルブタイミングを制御する電動バルブタイミング制御装置(1)において、
通電により回転する電動モータ(4)と、
電動モータの回転角度である回転状態を検出するモータセンサ(5)と、
内燃機関においてクランク軸に対するカム軸の回転位相を、電動モータのカム軸との相対速度差に従って調整する位相調整ユニット(7)であって、回転位相を位相端にて機械的に規制するストッパ構造(76)を、有する位相調整ユニットと、
回転位相に基づいて電動モータへの通電制御を実行する通電制御ユニット(2006)とを、備え、
内燃機関の停止に伴ってスリープするスリープモード(Ms)の後、内燃機関の始動に伴って起動する起動モード(Ma)へ切り替わる通電制御ユニットは、
起動モードにおいて、回転位相を算出可能となるまで、通電制御の開始を遅延させ、
通電制御ユニットは、
環境温度(T)を検出する温度センサ(St)と接続されており、
通電制御において、温度センサにより検出された環境温度が基準温度未満の場合には、ストッパ構造による位相調整ユニットの最遅角及び最進角の位相端間となる中間位相に、目標位相(Pt)を設定し、
通電制御ユニットは、
スリープモードへの移行に応じて回転位相を記憶する位相記憶部(68)を有し、
スリープモードへの移行に応じてモータセンサにより検出される回転状態を、前状態(Rs)と定義する一方、
起動モードへの移行に応じてモータセンサにより検出される回転状態を、後状態(Ra)と定義すると、
前状態と後状態とが一致すると判定した場合の起動モードにおいて、回転位相を算出する前に、位相記憶部に記憶された回転位相に基づき通電制御を開始する一方、
前状態と後状態とが相異なると判定した場合の起動モードにおいて、回転位相を算出可能となるまで、通電制御の開始を遅延させる。
これらの発明による通電制御ユニットは、起動モードにおいて、回転位相を算出可能となるまで、通電制御の開始を遅延させる。これによれば、正確に算出された回転位相に基づき通電制御が開始され得る。故に、回転位相が位相端に誤って到達するのを回避する正確な通電制御により、ストッパ構造に生じる衝撃を緩和できる。したがって、位相調整ユニットや内燃機関の耐久性を確保することが可能である。
第一実施形態によるバルブタイミング制御装置を示す構成図であって、図2のI−I線縦断面図である。 図1のII−II線横断面図である。 図1のIII−III線横断面図である。 第一実施形態による通電制御ユニットのうち駆動回路を詳細に示すブロック図である。 第一実施形態による通電制御ユニットのうち制御回路を詳細に示すブロック図である。 第一実施形態によるモータセンサの検出特性を示す模式図である。 第一実施形態による通電制御ユニットの制御特性を示すグラフである。 第一実施形態による通電制御ユニットの制御特性を示すグラフである。 第一実施形態による通電制御ユニットによるスリープフローを示すフローチャートである。 図1の通電制御ユニットによる起動フローを示すフローチャートである。 第二実施形態による通電制御ユニットのうち制御回路を詳細に示すブロック図である。 第二実施形態による通電制御ユニットの制御特性を示すグラフである。 第二実施形態による通電制御ユニットによる起動フローを示すフローチャートである。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、各実施形態において対応する構成要素には同一の符号を付すことにより、重複する説明を省略する場合がある。各実施形態において構成の一部分のみを説明している場合、当該構成の他の部分については、先行して説明した他の実施形態の構成を適用することができる。また、各実施形態の説明において明示している構成の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても複数の実施形態の構成同士を部分的に組み合せることができる。
図1に示すように、第一実施形態によるバルブタイミング制御装置1は、車両の内燃機関においてクランク軸からカム軸2へクランクトルクを伝達する伝達系に、設置されている。ここでカム軸2は、クランクトルクを伝達されることで、内燃機関の動弁のうち吸気弁を開閉する。そこで装置1は、クランク軸に対するカム軸2の回転位相(以下、単に「回転位相」という)によって決まるバルブタイミングを、吸気弁に関して可変制御する。装置1は、図1〜5に示すように、電動モータ4、モータセンサ5、通電制御ユニット6及び位相調整ユニット7を備えている。
図1に示すように電動モータ4は、例えば永久磁石型同期モータといったブラシレスモータである。電動モータ4は、モータケース40、軸受41、モータ軸42、磁性ロータ43及びモータステータ45を含んで構成されている。
モータケース40は、内燃機関の例えばチェーンケースといった固定節に、固定される。モータケース40は、円筒状に形成され、電動モータ4の他の構成要素41,42,43,45を内部に収容している。一対の軸受41は、それぞれモータ軸42を正逆回転可能に支持している。磁性ロータ43は、モータ軸42から径方向外側へと突出する円環板状に形成され、周方向に正逆回転可能となっている。磁性ロータ43は、正逆回転方向に等間隔をあけた箇所において複数のロータ磁石44を、一体回転可能に有している。モータステータ45は、円環板状に形成され、磁性ロータ43を径方向外側から同軸上に囲んでいる。モータステータ45は、ステータコア46及びモータコイル47をそれぞれ複数ずつ有している。各ステータコア46は、モータ軸42及び磁性ロータ43の正逆回転方向において等間隔に並んで、配置されている。各モータコイル47は、それぞれ対応するステータコア46に個別に巻装されて、図4の如く互いにスター結線されている。
図4に示すようにモータセンサ5は、三相の回転検出素子SU,SV,SWを含んで構成されている。各回転検出素子SU,SV,SWは、例えばホール素子といった磁電変換素子である。各回転検出素子SU,SV,SWは、モータ軸42の正逆回転方向に所定間隔ずつをあけて、配置されている。各回転検出素子SU,SV,SWは、磁性ロータ43が一体回転可能に有するセンサ磁石48の形成磁界を、感知する。これにより各回転検出素子SU,SV,SWは、感知した磁界に基づく回転検出信号を、出力する。
具体的に各回転検出素子SU,SV,SWは、個々の感知範囲内にセンサ磁石48のN極が位置するときにはオンすることで、図6に示すように回転検出信号の電圧レベルをハイレベルHにする。一方で各回転検出素子SU,SV,SWは、感知範囲内にセンサ磁石48のS極が位置するときにはオフすることで、図6に示すように検出信号の電圧レベルをローレベルLにする。こうした各回転検出素子SU,SV,SWの検出信号は、モータ軸42の所定回転角度毎(例えば15度間隔毎)に電圧レベルが切り替わる検出パターンD1,D2,D3,D4,D5,D6を、現出させる。したがって、各回転検出素子SU,SV,SWの回転検出信号は、共同してモータ軸42の回転状態を表す信号となる。
図1,4,5に示す通電制御ユニット6は、内燃機関の運転状況及びモータ軸42の回転状態等に基づき、各モータコイル47への通電を制御する。電動モータ4は、通電制御ユニット6により制御された通電を受けることで、各モータコイル47を順次励磁させる。その結果、各ロータ磁石44に作用する磁界が形成されることで、モータ軸42が図2の反時計方向又は時計方向へ回転する。尚、図2では、反時計方向がモータ軸42の正回転方向であり、時計方向がモータ軸42の逆回転方向である。
図1〜3に示すように位相調整ユニット7は、駆動回転体70、従動回転体71、遊星キャリア72、軸継手73、遊星ベアリング74及び遊星歯車75を含んで構成されている。
駆動回転体70は、複数の部材を同軸上に螺子留めすることで、円筒状に形成されている。駆動回転体70は、位相調整ユニット7における他の構成要素71〜75を内部に収容している。駆動回転体70は、歯底円の内周側に歯先円を有した駆動側内歯車部70aを、形成している。駆動回転体70は、周方向に等間隔をあけた箇所から径方向外側へと突出する複数のスプロケット歯70bを、形成している。駆動回転体70は、それらスプロケット歯70bとクランク軸の複数の歯との間にタイミングチェーンを掛け渡されることで、クランク軸と連繋する。かかる連繋により駆動回転体70は、クランク軸からタイミングチェーンを通じてクランクトルクを伝達されることで、駆動回転体70が連動して一定の周方向(即ち、図2の反時計方向且つ図3の時計方向)へと回転する。
図1,3に示すように従動回転体71は、有底円筒状に形成され、駆動回転体70の径方向内側に同軸上に嵌合している。従動回転体71は、歯底円の内周側に歯先円を有した従動側内歯車部71aを、形成している。従動回転体71は、カム軸2に同軸上に連結されている。かかる連結により従動回転体71は、カム軸2と連動して一定の周方向(即ち、図3の時計方向)へと回転しつつ、駆動回転体70に対しては周方向のうち遅角方向及び進角方向にそれぞれ相対回転可能となっている。ここで、回転体70,71及びカム軸2の回転方向は、モータ軸42の正回転方向と一致している。
図1〜3に示すように遊星キャリア72は、部分偏心の円筒状に形成され、回転体70,71の径方向内側に同軸上に配置されている。遊星キャリア72は、継手73を介してモータ軸42と連結されている。かかる連結により遊星キャリア72は、モータ軸42と一体となって周方向に正逆回転しつつ、駆動側内歯車部70aに対しては周方向のうち遅角方向及び進角方向にそれぞれ相対回転可能となっている。遊星キャリア72は、回転体70,71及びモータ軸42とは偏心する円筒面状の外周面により、偏心部72aを形成している。偏心部72aは、遊星ベアリング74を介して遊星歯車75と同軸上に嵌合している。かかる嵌合により偏心部72aに軸受された遊星歯車75は、駆動側内歯車部70aに対する遊星キャリア72の相対回転に従って、遊星運動可能となっている。
遊星歯車75は、段付円筒状に形成され、回転体70,71及びモータ軸42とは偏心して配置されている。遊星歯車75は、歯底円の外周側に歯先円を有した駆動側外歯車部75a及び従動側外歯車部75bを、形成している。駆動側外歯車部75aは、駆動側内歯車部70aと遊星運動可能に噛合している。従動側外歯車部75bは、従動側内歯車部71aと遊星運動可能に噛合している。
以上の構成により位相調整ユニット7は、通電制御ユニット6により通電制御された電動モータ4におけるモータ軸42の回転状態に従って、回転位相を調整する。具体的には、モータ軸42がカム軸2と同速に正回転するときには、遊星キャリア72が駆動側内歯車部70aに対して相対回転しない。その結果、遊星歯車75が遊星運動せずに回転体70,71と連れ回りすることで、回転位相が実質一定に保持される。一方、モータ軸42がカム軸2よりも低速に正回転する又はカム軸2に対して逆回転するときには、遊星キャリア72が駆動側内歯車部70aに対する遅角方向へ相対回転する。その結果、遊星歯車75が遊星運動して従動回転体71が駆動回転体70に対する遅角方向へ相対回転することで、回転位相が遅角調整される。また一方、モータ軸42がカム軸2よりも高速に正回転するときには、遊星キャリア72が駆動側内歯車部70aに対する進角方向へ相対回転する。その結果、遊星歯車75が遊星運動して従動回転体71が駆動回転体70に対する進角方向へ相対回転することで、回転位相が進角調整される。
こうした位相調整ユニット7には、図1,3に示すように、ストッパ構造76がさらに設けられている。ストッパ構造76は、ストッパ溝77及びストッパ突起78を有している。ストッパ溝77は、駆動回転体70において径方向内側へと凹む溝状に、形成されている。ストッパ溝77は、駆動回転体70の周方向においては円弧状に延伸している。ストッパ溝77における遅角方向の内端面は、最遅角ストッパ面77aを形成している。一方、ストッパ溝77における進角方向の内端面は、最進角ストッパ面77bを形成している。ストッパ突起78は、従動回転体71において径方向外側へと突出する扇形状に、形成されている。ストッパ突起78は、ストッパ溝77内に突入することで、同溝77に対して遅角方向及び進角方向にそれぞれ相対回転可能となっている。
図3に実線で示すように最遅角ストッパ面77aは、ストッパ溝77内にて遅角方向に相対回転したストッパ突起78と当接することで、駆動回転体70に対する従動回転体71の遅角方向への相対回転を止める。これにより、最遅角の位相端にて機械的に、回転位相が規制される。一方、図3に二点鎖線で示すように最進角ストッパ面77bは、ストッパ溝77内にて進角方向に相対回転したストッパ突起78と当接することで、駆動回転体70に対する従動回転体71の進角方向への相対回転を止める。これにより、最進角の位相端にて機械的に、回転位相が規制される。
(通電制御ユニット)
次に、通電制御ユニット6について具体的に説明する。
図1,4,5に示すように通電制御ユニット6は、駆動回路60及び制御回路66を含んで構成されている。本実施形態では、駆動回路60が電動モータ4の内部に配置され、制御回路66が電動モータ4の外部に配置されているが、例えば駆動回路60及び制御回路66の双方が電動モータ4の外部又は内部に、纏めて配置されていてもよい。
図4に示すように駆動回路60は、インバータ回路部62及びスイッチング駆動部63を有している。インバータ回路部62は、三相の上段スイッチング素子FU,FV,FWと三相の下段スイッチング素子GU,GV,GWとを、それぞれ対応するもの同士で電気接続してなる、所謂三相ブリッジ回路である。各上段スイッチング素子FU,FV,FWと各下段スイッチング素子GU,GV,GWとの間は、それぞれ対応するモータコイル47と電気接続されている。こうした電気接続形態のスイッチング素子FU,FV,FW,GU,GV,GWはいずれも、本実施形態ではオンオフ駆動される電界効果トランジスタであるが、他の種類のスイッチング素子であっても勿論よい。
スイッチング駆動部63は、例えば駆動ICといった電子回路である。スイッチング駆動部63は、制御回路66と、各スイッチング素子FU,FV,FW,GU,GV,GWと、各回転検出素子SU,SV,SWとに電気接続されている。スイッチング駆動部63は、制御回路66から出力される制御信号の表した目標回転速度をモータ軸42に与えるように、各スイッチング素子FU,FV,FW,GU,GV,GWをオンオフ駆動する。このときスイッチング駆動部63は、各回転検出素子SU,SV,SWの回転検出信号に図6に示すように現出する検出パターンD1,D2,D3,D4,D5,D6に基づき、各スイッチング素子FU,FV,FW,GU,GV,GWのオンオフを切り替える。その結果、通電対象のモータコイル47が切り替わることで、モータ軸42の実回転速度が目標回転速度に向けて制御される。尚、以下の説明では、検出パターンD1,D2,D3,D4,D5,D6を総称して、図6の如く検出パターンDという。
このような駆動回路60に対して制御回路66は、駆動回路60による電動モータ4への通電を制御する。そこで以下では、駆動回路60による電動モータ4への通電を制御回路66によって制御することを、同モータ4への通電制御を実行することとして、説明する。
図5に示すように制御回路66は、プロセッサ67及びメモリ68を有したマイクロコンピュータを主体とする電子回路である。制御回路66は、センサScr,Sca,St及びスイッチSWpを含む複数の車両電装品と、駆動回路60とに電気接続されている。ここでクランク回転センサScrは、例えば電磁ピックアップ式といった回転センサである。クランク回転センサScrは、クランク軸の回転を検出して、当該クランク軸の回転角度θcrを表したクランク角検出信号を出力する。カム回転センサScaは、例えば電磁ピックアップ式といった回転センサである。カム回転センサScaは、カム軸2の回転を検出して、当該カム軸2の回転角度θcaを表したカム角検出信号を出力する。温度センサStは、例えば装置1に専用のサーミスタ又は車両の室温センサである。温度センサStは、装置1の環境温度Tを検出して、当該検出の結果を表した温度検出信号を出力する。パワースイッチSWpは、例えば回転式又はプッシュ式のオンオフスイッチである。パワースイッチSWpは、車両の乗員が内燃機関を始動させるためにオン操作される一方、同乗員が内燃機関を停止させるためにオフ操作される。パワースイッチSWpは、それらの操作に応じたパワー信号を出力する。図4,5に示すように駆動回路60は、各回転検出素子SU,SV,SWの回転検出信号を、自身を介して出力する。
制御回路66は、これらの各種出力に基づくことで、電動モータ4への通電制御(以下、単に「通電制御」という)をプロセッサ67により実行する。かかる通電制御において制御回路66は、特定の算出処理を実行する。具体的に算出処理では、回転センサScr,Scaから受けた検出信号の表す回転角度θcr,θcaに基づき、実位相Prを算出する。それと共に算出処理では、温度センサStを含む車両電装品との間の信号に基づき、実位相Prに対する目標位相Ptを算出する。さらに算出処理では、算出した実位相Pr及び目標位相Ptと、駆動回路60を通じて各回転検出素子SU,SV,SWから受けた回転検出信号の表す検出パターンDに基づくことで、モータ軸42の目標回転速度を算出する。こうして算出された目標回転速度を表す制御信号が制御回路66からスイッチング駆動部63へ与えられることで、実位相Pr及び目標位相Ptの算出結果に応じた通電制御が実現されることになる。
こうした通電制御に加えて制御回路66は、内燃機関の燃料噴射を制御する噴射制御と、内燃機関の点火を制御する点火制御とを、随時算出される位相Pr,Ptに基づき実行する。そこで本実施形態の制御回路66には、エンジンECU(即ち、Electronic Control Unit)が採用されることで、噴射制御及び点火制御を含むエンジン制御(以下、単に「エンジン制御」という)と、通電制御とがプロセッサ67により実行される。以下、その詳細を説明する。
制御回路66は、パワースイッチSWpのオン操作をパワー信号に基づき感知することで、起動モードMaへ移行する。起動モードMaにおいて制御回路66は、まず、自身及び駆動回路60を共に起動させる。次に、起動モードMaにおいて制御回路66は、内燃機関をクランキングして始動させるクランキング期間から、通電制御及びエンジン制御を実行する。こうして内燃機関が始動した後に制御回路66は、パワースイッチSWpがオフ操作されるまでの間は、運転モードMdを実行して通電制御及びエンジン制御を継続する。
さらに制御回路66は、運転モードMd中においてパワースイッチSWpのオフ操作をパワー信号に基づき感知することで、スリープモードMsへ移行する。スリープモードMsにおいて制御回路66は、まず、エンジン制御の停止により内燃機関を完全に停止させてから設定時間が経過するまでの間は、通電制御を継続する。次に、スリープモードMsにおいて制御回路66は、内燃機関が完全停止してから設定時間が経過すると、パワースイッチSWpがオン操作されるまでは、自身及び駆動回路60をスリープさせる。
こうしたスリープモードMsへの移行に応じて制御回路66は、回転センサScr,Scaから受けた検出信号の表す回転角度θcr,θcaに基づき、実位相Prを算出する。本実施形態において算出される実位相Prは、スリープモードMsにおいて内燃機関が完全停止する直前、又は制御回路66がスリープする直前の回転位相である。こうして算出された実位相Prは、例えば不揮発性メモリを含んで構成される位相記憶部としてのメモリ68に、記憶される。
また、スリープモードMsへ移行するのに応じて制御回路66は、モータセンサ5により検出されるモータ軸42の回転状態を、前状態Rsと定義して取得する。本実施形態において取得される前状態Rsは、各回転検出素子SU,SV,SWの回転検出信号が表す検出パターンDのうち、スリープモードMsにおいて制御回路66がスリープする直前のパターンである。こうして取得された前状態Rsは、状態記憶部としても機能するメモリ68に記憶される。
さらに、スリープモードMs後の切り替えにより起動モードMaへ移行するのに応じて制御回路66は、モータセンサ5により検出されるモータ軸42の回転状態を、後状態Raと定義して取得する。本実施形態において取得される後状態Raは、各回転検出素子SU,SV,SWの回転検出信号が表す検出パターンDのうち、起動モードMaにおいて制御回路66が起動した直後のパターンである。こうして取得された後状態Raも、状態記憶部としてのメモリ68に記憶される。
このように前状態Rs及び後状態Raをメモリ68に記憶する制御回路66は、起動モードMaへ移行する毎に、それら状態Rs,Raが一致するか否かを判定する。このとき本実施形態の判定は、検出パターンDのうち、前状態Rsのパターンと後状態Raのパターンとを照合することで、下される。その結果、前状態Rsと後状態Raとが一致すると判定した場合の起動モードMaにおいて制御回路66は、エンジン制御と共に、通電制御としてのノーマル制御Enを開始する。一方、前状態Rsと後状態Raとが相異なると判定した場合に制御回路66は、エンジン制御と共に、通電制御としてのフェイルセーフ制御Efを開始する。
そこでまず、ノーマル制御Enについて説明する。ノーマル制御Enでは、上述の算出処理において実位相Prを算出することに代え、メモリ68に記憶の実位相Prを読み出す。それと共にノーマル制御Enでは、温度センサStの温度検出信号が表す環境温度Tに合わせた始動位相に、目標位相Ptを設定する。ここで、環境温度Tが基準温度(例えば40℃)以上の場合には、内燃機関のプレイグニション及びノッキングを抑制するため、最遅角の位相端に目標位相Ptを設定する。一方、環境温度Tが基準温度未満の場合には、内燃機関の始動着火性を高めるため、最遅角の位相端から最進角の位相端までの間となる中間位相に、目標位相Ptを設定する。
さらにノーマル制御Enでは、読み出した実位相Prと、設定した目標位相Ptと、後状態Raの記憶後に随時取得される検出パターンDに基づき、モータ軸42の目標回転速度を随時算出する。その結果、目標位相Ptが図7(b)に示す最遅角の位相端となる場合に同位相Ptの変化速度は、図7(a)に一点鎖線グラフで示すように、ノーマル変化速度Venに一旦調整されてから、当該ノーマル変化速度Ven未満に調整される。一方、目標位相Ptが図8(b)に示す中間位相となる場合に同位相Ptの変化速度は、図8(a)に一点鎖線グラフで示すように、ノーマル変化速度Venに継続して調整される。ここでノーマル変化速度Venは、目標位相Ptに関する最高変化速度Vem以下の範囲にて、読み出した実位相Prと、設定した目標位相Ptとの差に合わせて可変調整される。また、最高変化速度Vemは、装置1によって目標位相Ptに与えられる変化速度の最高値である。
このようなノーマル制御Enは、起動モードMaにおいて回転角度θcr,θcaに基づく実位相Prの算出が可能となるまで、エンジン制御と共に実行される。また、起動モードMaにおいて実位相Prの算出が可能となると、ノーマル制御Enに代えて、当該算出結果に基づく通電制御がエンジン制御と共に実行される。こうしたことから、内燃機関において少なくともクランキング期間中は、継続して起動モードMa及びノーマル制御Enが実行される。
次に、フェイルセーフ制御Efについて説明する。フェイルセーフ制御Efは、目標位相Ptに関して調整される変化速度の点を除き、ノーマル制御Enと同様である。即ち、ノーマル制御Enと同様に目標回転速度が随時算出される結果、目標位相Ptが図7(b)に示す最遅角の位相端となる場合に同位相Ptの変化速度は、図7(a)に実線グラフで示すように、所定の制限変化速度Velに一旦制限されてから、当該制限変化速度Vel未満に調整される。一方、目標位相Ptが図8(b)に示す中間位相となる場合に同位相Ptの変化速度は、図8(a)に実線グラフで示すように、制限変化速度Velに継続して制限される。ここで制限変化速度Velは、目標位相Ptの最高変化速度Vem未満、且つ位相Pr,Ptの差に合わせたノーマル変化速度Ven未満に、調整される。
(スリープフロー)
以下、メモリ68に記憶のプログラムをプロセッサ67により実行することで、制御回路66が実現するスリープフローを、図9に基づき説明する。このスリープフローは、運転モードMd中にパワースイッチSWpがオフ操作されることで、内燃機関が停止するのに伴って実行される。
S101では、運転モードMdからスリープモードMsへ移行する。続くS102では、通電制御を継続しつつ、エンジン制御の停止により内燃機関が完全停止してから設定時間が経過したか否かを、判定する。その結果、否定判定が下される間はS102を繰り返して実行し、肯定判定が下されることでS103へ移行する。
S103では、スリープモードMsへの移行に応じて回転角度θcr,θcaに基づき算出した実位相Prを、メモリ68に記憶する。また続くS104では、検出パターンDのうち、スリープモードMsへの移行に応じてモータセンサ5により検出された前状態Rsのパターンを、メモリ68に記憶する。さらに続くS105では、制御回路66及び駆動回路60をスリープさせて、本スリープフローを終了する。その結果、制御回路66及び駆動回路60のスリープするスリープモードMsは、後述する起動フローが実行されるまで、維持されることになる。
(起動フロー)
以下、メモリ68に記憶のプログラムをプロセッサ67により実行することで、制御回路66が実現する起動フローを、図10に基づき説明する。この起動フローは、スリープモードMs中にパワースイッチSWpがオン操作されることで、内燃機関が始動するのに伴って実行される。
S201では、スリープモードMsから起動モードMaへ移行する。続くS202では、検出パターンDのうち、起動モードMaへの移行に応じてモータセンサ5により検出された後状態Raのパターンを、メモリ68に記憶する。また続くS203では、メモリ68に記憶された最新の前状態Rsと最新の後状態Raとを読み出して、それら状態Rs,Raが一致するか否かを判定する。その結果、肯定判定が下された場合にはS204へ移行する一方、否定判定が下された場合にはS207へ移行する。
前状態Rsと後状態Raとが一致する場合のS204では、エンジン制御と共に、通電制御としてのノーマル制御Enを実行する。その結果、算出される目標位相Ptが最遅角の位相端となると、目標位相Ptの変化速度がノーマル変化速度Venに一旦調整されてから、当該ノーマル変化速度Ven未満に調整される。一方、算出される目標位相Ptが中間位相となると、目標位相Ptの変化速度がノーマル変化速度Venに継続して調整される。
こうしたS204に続くS205では、回転角度θcr,θcaに基づく実位相Prの算出が可能となったか否かを、判定する。その結果、否定判定が下される間はS204への戻りを繰り返して実行し、肯定判定が下されることでS206へと移行する。S206では、回転角度θcr,θcaに基づき実位相Prを算出して、当該算出結果に基づく通電制御を実行する。以上により起動モードMaが完了すると、本起動フローを終了して運転モードMdに移行する。
これに対し、前状態Rsと後状態Raとが相異なる場合のS207では、エンジン制御と共に、通電制御としてのフェイルセーフ制御Efを実行する。その結果、算出される目標位相Ptが最遅角の位相端となると、目標位相Ptの変化速度が制限変化速度Velに一旦制限されてから、当該制限変化速度Vel未満に調整される。一方、算出される目標位相Ptが中間位相となると、目標位相Ptの変化速度が制限変化速度Velに継続して制限される。
こうしたS207に続くS208では、回転角度θcr,θcaに基づく実位相Prの算出が可能となったか否かを、判定する。その結果、否定判定が下される間はS207への戻りを繰り返して実行し、肯定判定が下されることでS209へと移行する。S209では、回転角度θcr,θcaに基づき実位相Prを算出して、当該算出結果に基づく通電制御を実行する。以上により起動モードMaが完了すると、本起動フローを終了して運転モードMdに移行する。
(作用効果)
以上説明した第一実施形態の作用効果を、以下に説明する。
第一実施形態による通電制御ユニット6は、内燃機関の停止に伴ってスリープするスリープモードMsの後、内燃機関の始動に伴って起動する起動モードMaへと切り替わる。ここで、スリープモードMsへの移行に応じてモータセンサ5により検出される電動モータ4の回転状態は、前状態Rsと定義される一方、起動モードMaへの移行に応じてモータセンサ5により検出される電動モータ4の回転状態は、後状態Raと定義される。
こうした定義の下、第一実施形態による通電制御ユニット6は、前状態Rsと後状態Raとが相異なると判定した場合の起動モードMaにおいて、目標位相Ptの変化速度を制限するように、通電制御(即ち、フェイルセーフ制御Ef)を開始する。これによれば、内燃機関が停止して次に始動するまでの間に電動モータ4が回転して実位相Prがずれると、状態Rs,Raが相異なることで、目標位相Ptの変化速度が最高変化速度Vem未満に制限され得る。故に、実位相Prがいずれかの位相端に誤って到達したとしても、その到達速度が最高変化速度Vem未満に制限されることとなるので、ストッパ構造76に生じる衝撃を緩和できる。したがって、位相調整ユニット7や内燃機関の耐久性を確保することが可能である。
ここで特に第一実施形態による通電制御ユニット6は、状態Rs,Raが相異なると判定した場合の起動モードMaとして、実位相Prを最遅角の位相端に調整するモードでの通電制御(即ち、フェイルセーフ制御Ef)により、目標位相Ptの変化速度を制限変化速度Velに制限してから、当該制限変化速度Vel未満に調整する。これにより、図7,8に示すように実位相Prは、最高変化速度Vem未満の範囲にて最遅角の位相端には誤っては到達しない制限変化速度Velで変化した後、当該制限変化速度Velよりも低下した変化速度で最遅角の位相端に到達し得る。故に、始動位相となる最遅角の位相端まで実位相Prを迅速に変化させつつも、ストッパ構造76に生じる衝撃を緩和できる。したがって、始動位相への実位相Prの調整により内燃機関の始動性を素早く確保した上で、位相調整ユニット7や内燃機関の耐久性を確保することが可能である。
また特に、第一実施形態による通電制御ユニット6は、状態Rs,Raが一致すると判定した場合の起動モードMaにおいて、通電制御(即ち、ノーマル制御En)を開始することで、目標位相Ptの変化速度をノーマル変化速度Venに調整する。これによれば、内燃機関が停止して次に始動するまでの間において電動モータ4が実質回転せずに実位相Prが維持されると、状態Rs,状態Raが一致することで、図7,8に示すように実位相Prは、制限前の速いノーマル変化速度Venで変化し得る。故に、始動位相への実位相Prの調整により内燃機関の始動性を素早く確保する上で、特に有効となる。
一方、状態Rs,Raが相異なると判定した場合の起動モードMaにおいて、第一実施形態による通電制御ユニット6は、通電制御(即ち、フェイルセーフ制御Ef)を開始することで、目標位相Ptの変化速度を制限する。これによれば、内燃機関が停止して次に始動するまでの間に電動モータ4が回転して実位相Prがずれると、状態Rs,Raが相異なることで、図7,8に示すように実位相Prは、最高変化速度Vem未満且つノーマル変化速度Ven未満の制限変化速度Velで変化し得る。故に、ストッパ構造76における衝撃緩和により位相調整ユニット7や内燃機関の耐久性を確保する上で、特に有効となる。
(第二実施形態)
本発明の第二実施形態は、第一実施形態の変形例である。
図11に示すように、第二実施形態による通電制御ユニット2006の制御回路2066は、噴射制御及び点火制御に加えて、内燃機関に対するクランキング制御を、エンジン制御として実行する。このクランキング制御は、車両において内燃機関をスタータモータ2003により始動させるためのクランキングを、制御する。そこで制御回路2066は、スタータモータ2003と電気接続されている。
こうした制御回路2066は、前状態Rsと後状態Raとが一致すると判定した場合の起動モードMaにおいて、クランキング制御としてのノーマル制御Cnを含んだエンジン制御を、開始する。具体的にノーマル制御Cnでは、図12に示すようにクランキング回転速度を、内燃機関の始動に必要な所定のノーマル回転速度Vcn(例えば300〜400rpm)に調整する。このとき、通電制御として開始されるノーマル制御Enでは、第一実施形態と同様の処理を実行する。その結果、起動モードMaにおいてノーマル制御Enは、図11に示す回転角度θcr,θcaに基づいた実位相Prの算出が可能となる前に、メモリ68に記憶の実位相Prに基づき開始されることとなる。
一方、前状態Rsと後状態Raとが相異なると判定した場合に制御回路2066は、クランキング制御としてのフェイルセーフ制御Cfを含んだエンジン制御を、開始する。具体的にフェイルセーフ制御Cfでは、内燃機関の始動性を確保可能な範囲(例えば500rpm)にて、図12に示すようにクランキング回転速度をノーマル回転速度Vcnよりも高める。このとき、第一実施形態では通電制御として開始されていたフェイルセーフ制御Efが、第二実施形態では開始されない。その結果、起動モードMaにおいて、図11に示す回転角度θcr,θcaに基づいた実位相Prの算出が可能となるまでは、通電制御の開始が遅延されることになる。即ち、起動モードMaにおける通電制御は、回転角度θcr,θcaに基づく実位相Prの算出が可能となるのを待ってから、当該算出結果に基づき開始されるのである。尚、実位相Prの算出を待ってからの通電制御は、メモリ68から読み出した実位相Prに基づくことに代えて、当該算出結果に基づくことを除き、ノーマル制御Enと同様に実行されることで、始動位相の確保を可能にする。
このような制御回路2066によって実現される第二実施形態の起動フローを、図13に基づき説明する。第二実施形態の起動フローでは、第一実施形態のS204に代わるS2204では、クランキング制御としてのノーマル制御Cnを含むエンジン制御を、実行する。その結果、クランキング回転速度がノーマル回転速度Vcnに調整される。このときS2204では、通電制御としてのノーマル制御Enを実行することで、目標位相Ptの算出結果に合わせて同位相Ptの変化速度を調整する。
また、第二実施形態の起動フローでは、第一実施形態のS207に代わるS2207では、クランキング制御としてのフェイルセーフ制御Cfを含むエンジン制御を実行する。その結果、クランキング回転速度がノーマル回転速度Vcnよりも高められる。このときS2207では、通電制御の開始を遅延させる。これにより、S2207に続くS208,S209が実行されることで、実位相Prが算出可能となるのを待ってから、当該算出結果に基づく通電制御を開始することになる。
(作用効果)
以上説明した第二実施形態の作用効果を、以下に説明する。
第二実施形態によると、第一実施形態と同様な状態Rs,Raの定義下、通電制御ユニット2006は、それら状態Rs,Raが相異なると判定した場合の起動モードMaにおいて、実位相Prを算出可能となるまで、通電制御の開始を遅延させる。これによれば、内燃機関が停止して次に始動するまでの間に電動モータ4が回転して実位相Prがずれると、状態Rs,Raが相異なることで、正確に算出された実位相Prに基づき通電制御が開始され得る。故に、実位相Prがいずれかの位相端に誤って到達するのを回避する正確な通電制御により、ストッパ構造76に生じる衝撃を緩和できる。したがって、位相調整ユニット7や内燃機関の耐久性を確保することが可能である。
ここで特に第二実施形態による通電制御ユニット2006は、状態Rs,Raが一致すると判定した場合の起動モードMaにおいて、実位相Prを算出可能となる前に、メモリ68に記憶された実位相Prに基づき通電制御(即ち、ノーマル制御En)を開始する。これによれば、内燃機関が停止して次に始動するまでの間において電動モータ4が実質回転せずに実位相Prが維持されると、状態Rs,Raが一致することで、スリープモードMsへの移行に応じて記憶された正確な実位相Prに基づき通電制御が開始され得る。
一方、状態Rs,Raが相異なると判定した場合の起動モードMaにおいて、第二実施形態による通電制御ユニット2006は、実位相Prが算出可能となるのを待ってから、当該算出結果に基づき通電制御を開始する。これによれば、内燃機関が停止して次に始動するまでの間に電動モータ4が回転して実位相Prがずれると、状態Rs,Raが相異なることで、正確に算出された実位相Prに基づき通電制御が開始され得る。
このように、いずれの場合にあっても第二実施形態では、実位相Prが位相端に誤って到達するのを回避する正確な通電制御を開始して、ストッパ構造76に生じる衝撃を緩和できる。したがって、位相調整ユニット7や内燃機関の耐久性を確保する効果の信頼度につき、高めることが可能となる。
また特に、第二実施形態による通電制御ユニット2006は、状態Rs,Raが一致すると判定した場合の起動モードMaにおいて、内燃機関に対するクランキング制御(即ち、ノーマル制御Cn)を開始することで、クランキング回転速度をノーマル回転速度Vcnに調整する。これによれば、内燃機関が停止して次に始動するまでの間において電動モータ4が実質回転せずに実位相Prが維持されると、状態Rs,Raが一致することで、制限前のノーマル回転速度Vcnにクランキング回転速度が調整され得る。故に、メモリ68に記憶された実位相Prに基づく通電制御を、内燃機関の始動に伴い即座に開始できる。したがって、始動位相への実位相Prの調整により内燃機関の始動性を素早く確保した上で、位相調整ユニット7や内燃機関の耐久性を確保することが可能である。
一方、状態Rs,Raが相異なると判定した場合の起動モードMaにおいて、第二実施形態による通電制御ユニット2006は、内燃機関に対してクランキング制御(即ち、フェイルセーフ制御Cf)を開始することで、クランキング回転速度を高める。これによれば、内燃機関が停止して次に始動するまでの間に電動モータ4が回転して実位相Prがずれると、状態Rs,Raが相異なることで、クランキング回転速度がノーマル回転速度Vcnよりも高められ得る。故に、内燃機関が始動されるのに伴って実位相Prが算出されるまでの時間を、高いクランキング回転速度により短縮できる。その結果、算出された実位相Prに基づく通電制御の開始を遅延させる時間も、短縮できる。したがって、始動位相への実位相Prの調整が遅くなって内燃機関の始動性が悪化するのを抑制した上で、位相調整ユニット7や内燃機関の耐久性を確保することが可能である。
上述した各実施形態の技術的特徴をまとめると、以下の通りである。
開示された第一の技術的特徴は、
内燃機関のバルブタイミングを制御する電動バルブタイミング制御装置(1)において、
通電により回転する電動モータ(4)と、
電動モータの回転状態を検出するモータセンサ(5)と、
内燃機関においてクランク軸に対するカム軸の回転位相を、電動モータの回転状態に従って調整する位相調整ユニット(7)であって、回転位相を位相端にて機械的に規制するストッパ構造(76)を、有する位相調整ユニットと、
回転位相に基づいて電動モータへの通電制御を実行する通電制御ユニット(6)とを、備え、
内燃機関の停止に伴ってスリープするスリープモード(Ms)の後、内燃機関の始動に伴って起動する起動モード(Ma)へ切り替わる通電制御ユニットは、
スリープモードへの移行に応じてモータセンサにより検出される電動モータの回転状態を、前状態(Rs)と定義する一方、
起動モードへの移行に応じてモータセンサにより検出される電動モータの回転状態を、後状態(Ra)と定義すると、
前状態と後状態とが相異なると判定した場合の起動モードにおいて、回転位相の変化速度を最高変化速度(Vem)未満に制限するように、通電制御を開始する。
また、開示された第二の技術的特徴は、
内燃機関のバルブタイミングを制御する電動バルブタイミング制御装置(1)において、
通電により回転する電動モータ(4)と、
電動モータの回転状態を検出するモータセンサ(5)と、
内燃機関においてクランク軸に対するカム軸の回転位相を、電動モータの回転状態に従って調整する位相調整ユニット(7)であって、回転位相を位相端にて機械的に規制するストッパ構造(76)を、有する位相調整ユニットと、
回転位相に基づいて電動モータへの通電制御を実行する通電制御ユニット(2006)とを、備え、
内燃機関の停止に伴ってスリープするスリープモード(Ms)の後、内燃機関の始動に伴って起動する起動モード(Ma)へ切り替わる通電制御ユニットは、
スリープモードへの移行に応じてモータセンサにより検出される電動モータの回転状態を、前状態(Rs)と定義する一方、
起動モードへの移行に応じてモータセンサにより検出される電動モータの回転状態を、後状態(Ra)と定義すると、
前状態と後状態とが相異なると判定した場合の起動モードにおいて、回転位相を算出可能となるまで、通電制御の開始を遅延させる。
第一及び第二の技術的特徴による通電制御ユニットは、内燃機関の停止に伴ってスリープするスリープモードの後、内燃機関の始動に伴って起動する起動モードへと切り替わる。ここで、スリープモードへの移行に応じてモータセンサにより検出される電動モータの回転状態は、前状態と定義される一方、起動モードへの移行に応じてモータセンサにより検出される電動モータの回転状態は、後状態と定義される。
こうした定義の下、第一の技術的特徴による通電制御ユニットは、前状態と後状態とが相異なると判定した場合の起動モードにおいて、回転位相の変化速度を制限するように、通電制御を開始する。これによれば、内燃機関が停止して次に始動するまでの間に電動モータが回転して回転位相がずれると、前状態と後状態とが相異なることで、回転位相の変化速度が最高変化速度未満に制限され得る。故に、回転位相が位相端に誤って到達したとしても、その到達速度が最高変化速度未満に制限されることとなるので、ストッパ構造に生じる衝撃を緩和できる。したがって、位相調整ユニットや内燃機関の耐久性を確保することが可能である。
また一方、上述した定義の下、第二の技術的特徴による通電制御ユニットは、前状態と後状態とが相異なると判定した場合の起動モードにおいて、回転位相を算出可能となるまで、通電制御の開始を遅延させる。これによれば、内燃機関が停止して次に始動するまでの間に電動モータが回転して回転位相がずれると、前状態と後状態とが相異なることで、正確に算出された回転位相に基づき通電制御が開始され得る。故に、回転位相が位相端に誤って到達するのを回避する正確な通電制御により、ストッパ構造に生じる衝撃を緩和できる。したがって、位相調整ユニットや内燃機関の耐久性を確保することが可能である。
(他の実施形態)
以上、本発明の複数の実施形態について説明したが、本発明は、それらの実施形態に限定して解釈されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態及び組み合わせに適用することができる。
具体的に、第一及び第二実施形態に関して変形例1では、目標位相Ptが最遅角の位相端となる場合に、目標位相Ptが中間位相となる場合と同様なノーマル制御Enを、実行してもよい。また、第一実施形態に関して変形例2では、目標位相Ptが最遅角の位相端となる場合に、目標位相Ptが中間位相となる場合と同様なフェイルセーフ制御Efを、実行してもよい。さらにまた、変形例3では、目標位相Ptが最進角の位相端となる場合に、第一又は第二実施形態によるノーマル制御En及びフェイルセーフ制御Efを実行してもよい。
第一及び第二実施形態に関して変形例4では、ノーマル制御Enによるノーマル変化速度Venを、最高変化速度Vem未満の値に固定してもよい。ここで、第一実施形態に関する変形例4ではさらに、フェイルセーフ制御Efによる制限変化速度Velを、かかる固定のノーマル変化速度Venと一致させることで、最高変化速度Vem未満の値に制限してもよい。
第二実施形態に関して変形例5では、通電制御として、ノーマル制御Enをフェイルセーフ制御Efと同様に実行してもよい。また、第一実施形態に関して変形例6では、クランキング制御としてのフェイルセーフ制御Cfを、第二実施形態に準じて実行してもよい。さらにまた、第二実施形態に関して変形例7では、クランキング制御としてのフェイルセーフ制御Cfを、実行しなくてもよい。
変形例8では、パワースイッチSWpのオンオフ操作だけでなく、制御回路66,2066の指令によっても内燃機関を始動及び停止可能なアイドルストップ車両において、いずれかの実施形態を適宜変更して採用してもよい。また、変形例9では、内燃機関と共にモータジェネレータを始動及び停止させるハイブリッド車両において、いずれかの実施形態を適宜変更して採用してもよい。さらにまた、変形例10では、内燃機関の動弁のうち排気弁のバルブタイミングを制御する電動バルブタイミング制御装置に対し、いずれかの実施形態を適宜変更して採用してもよい。
1 バルブタイミング制御装置、2 カム軸、4 電動モータ、5 モータセンサ、6,2006 通電制御ユニット、7 位相調整ユニット、42 モータ軸、60 駆動回路、66,2066 制御回路、68 メモリ、76 ストッパ構造、2003 スタータモータ、Cf フェイルセーフ制御、Cn ノーマル制御、D,D1,D2,D3,D4,D5,D6 検出パターン、Ef フェイルセーフ制御、En ノーマル制御、Ma 起動モード、Ms スリープモード、Pr 実位相、Pt 目標位相、Ra 後状態、Rs 前状態、Vcn ノーマル回転速度、Vel 制限変化速度、Vem 最高変化速度、Ven ノーマル変化速度

Claims (3)

  1. 内燃機関のバルブタイミングを制御する電動バルブタイミング制御装置(1)において、
    通電により回転する電動モータ(4)と、
    前記電動モータの回転角度である回転状態を検出するモータセンサ(5)と、
    前記内燃機関においてクランク軸に対するカム軸の回転位相を、前記電動モータの前記カム軸との相対速度差に従って調整する位相調整ユニット(7)であって、前記回転位相を位相端にて機械的に規制するストッパ構造(76)を、有する位相調整ユニットと、
    前記回転位相に基づいて前記電動モータへの通電制御を実行する通電制御ユニット(2006)とを、備え、
    前記内燃機関の停止に伴ってスリープするスリープモード(Ms)の後、前記内燃機関の始動に伴って起動する起動モード(Ma)へ切り替わる前記通電制御ユニットは、
    前記起動モードにおいて、前記回転位相を算出可能となるまで、前記通電制御の開始を遅延させ、
    前記通電制御ユニットは、
    環境温度(T)を検出する温度センサ(St)と接続されており、
    前記通電制御において、前記温度センサにより検出された前記環境温度が基準温度以上の場合には、前記ストッパ構造による前記位相調整ユニットの位相端に、目標位相(Pt)を設定し、
    前記通電制御ユニットは、
    前記スリープモードへの移行に応じて前記回転位相を記憶する位相記憶部(68)を有し、
    前記スリープモードへの移行に応じて前記モータセンサにより検出される前記回転状態を、前状態(Rs)と定義する一方、
    前記起動モードへの移行に応じて前記モータセンサにより検出される前記回転状態を、後状態(Ra)と定義すると、
    前記前状態と前記後状態とが一致すると判定した場合の前記起動モードにおいて、前記回転位相を算出する前に、前記位相記憶部に記憶された前記回転位相に基づき前記通電制御を開始する一方、
    前記前状態と前記後状態とが相異なると判定した場合の前記起動モードにおいて、前記回転位相を算出可能となるまで、前記通電制御の開始を遅延させる電動バルブタイミング制御装置。
  2. 内燃機関のバルブタイミングを制御する電動バルブタイミング制御装置(1)において、
    通電により回転する電動モータ(4)と、
    前記電動モータの回転角度である回転状態を検出するモータセンサ(5)と、
    前記内燃機関においてクランク軸に対するカム軸の回転位相を、前記電動モータの前記カム軸との相対速度差に従って調整する位相調整ユニット(7)であって、前記回転位相を位相端にて機械的に規制するストッパ構造(76)を、有する位相調整ユニットと、
    前記回転位相に基づいて前記電動モータへの通電制御を実行する通電制御ユニット(2006)とを、備え、
    前記内燃機関の停止に伴ってスリープするスリープモード(Ms)の後、前記内燃機関の始動に伴って起動する起動モード(Ma)へ切り替わる前記通電制御ユニットは、
    前記起動モードにおいて、前記回転位相を算出可能となるまで、前記通電制御の開始を遅延させ、
    前記通電制御ユニットは、
    環境温度(T)を検出する温度センサ(St)と接続されており、
    前記通電制御において、前記温度センサにより検出された前記環境温度が基準温度未満の場合には、前記ストッパ構造による前記位相調整ユニットの最遅角及び最進角の位相端間となる中間位相に、目標位相(Pt)を設定し、
    前記通電制御ユニットは、
    前記スリープモードへの移行に応じて前記回転位相を記憶する位相記憶部(68)を有し、
    前記スリープモードへの移行に応じて前記モータセンサにより検出される前記回転状態を、前状態(Rs)と定義する一方、
    前記起動モードへの移行に応じて前記モータセンサにより検出される前記回転状態を、後状態(Ra)と定義すると、
    前記前状態と前記後状態とが一致すると判定した場合の前記起動モードにおいて、前記回転位相を算出する前に、前記位相記憶部に記憶された前記回転位相に基づき前記通電制御を開始する一方、
    前記前状態と前記後状態とが相異なると判定した場合の前記起動モードにおいて、前記回転位相を算出可能となるまで、前記通電制御の開始を遅延させる電動バルブタイミング制御装置。
  3. 前記通電制御ユニットは、
    前記前状態と前記後状態とが一致すると判定した場合の前記起動モードにおいて、クランキング回転速度をノーマル回転速度(Vcn)に調整するように、前記内燃機関を始動させるためのクランキング制御を開始する一方、
    前記前状態と前記後状態とが相異なると判定した場合の前記起動モードにおいて、前記クランキング回転速度を前記ノーマル回転速度よりも高めるように、前記クランキング制御を開始する請求項1又は2に記載の電動バルブタイミング制御装置。
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