JP4269341B2 - バルブタイミング調整装置 - Google Patents

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Description

本発明は、バルブタイミング調整装置に関する。
バルブタイミング調整装置としては、モータの回転トルクを利用してエンジンのバルブタイミングを調整するものが公知である(例えば特許文献1参照)。こうしたモータ利用型のバルブタイミング調整装置では、従来、エンジンの実回転数を表すエンジン回転信号に基づいて制御信号を制御回路により生成し、その生成された制御信号に従ってモータを駆動回路により通電駆動するようにしている。ここでエンジン回転信号には、エンジンの実回転数を検出する回転センサの検出信号が用いられている。
実開平4−105906号公報
しかし、上記従来技術では、エンジンの回転センサに検出下限値が不可避的に存在することに起因して、エンジンの実回転数が検出下限値を下回ると、回転センサから検出信号、すなわちエンジン回転信号が出力されなくなる。そのため、エンジンの実回転数が検出下限値を下回るような低回転数となるときには、制御回路による制御信号の生成、さらには駆動回路によるモータの通電駆動を実現することができない。
本発明の目的は、エンジンの実回転数の高低に応じて適切にバルブタイミングを調整可能なモータ利用型のバルブタイミング調整装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明によると、エンジンの実回転数が基準値未満となるとき制御回路は、モータの実回転数又は実回転位置を表すモータ回転信号に基づいて制御信号を生成する。これにより、エンジンの実回転数が基準値未満の低回転数となっても、制御信号を制御回路により生成して当該制御信号に従うモータの通電駆動を駆動回路により実現することができる。また、請求項1に記載の発明によると、エンジンの実回転数が基準値以上となるとき制御回路は、エンジンの実回転数を表すエンジン回転信号に基づいて制御信号を生成する。これにより、エンジンの実回転数が基準値以上の高回転数となるときには、エンジン回転信号に基づく制御信号の生成、さらには当該制御信号に従うモータの通電駆動を、例えば従来と同様にして実現することができる。したがって、このような請求項1に記載の発明によれば、エンジンの実回転数の高低に応じて適切にバルブタイミングを調整することができる。
請求項2に記載の発明によると、エンジンの実回転数が基準値未満となるとき制御回路は、モータの実回転数又は実回転位置を表すモータ回転信号に基づいて制御信号を生成する。これにより、エンジンの実回転数が基準値未満の低回転数となっても、制御信号を制御回路により生成して当該制御信号に従うモータの通電駆動を駆動回路により実現することができる。また、請求項2に記載の発明によると、エンジンの実回転数が基準値以上となるとき制御回路は、エンジンの実回転数を表すエンジン回転信号及びモータ回転信号に基づいて制御信号を生成する。これにより、エンジンの実回転数が基準値以上の高回転数となるときには、従来のエンジン回転信号に加え、モータ回転信号をも利用して制御信号を生成することができるので、当該制御信号に従うモータの通電駆動を駆動回路によって正確に実施することができる。したがって、このような請求項2に記載の発明によれば、エンジンの実回転数の高低に応じて適切にバルブタイミングを調整することができる。
また、エンジンの実回転数を検出する回転センサの検出信号をエンジン回転信号として受信する制御回路は、回転センサの検出下限値以上の値に設定された基準値をエンジンの実回転数未満となるとき、モータ回転信号に基づいて制御信号を生成する。これにより、エンジンの実回転数が検出下限値を下回っても、制御回路による制御信号の生成、さらには駆動回路によるモータの通電駆動を確実に実施することができる。
請求項に記載の発明によると、エンジンの実回転数を検出する回転センサの検出信号をエンジン回転信号として受信する制御回路は、回転センサの検出下限値以上の値に設定された基準値をエンジンの実回転数未満となるとき、モータ回転信号に基づいて制御信号を生成する。これにより、エンジンの実回転数が検出下限値を下回っても、制御回路による制御信号の生成、さらには駆動回路によるモータの通電駆動を確実に実施することができる。
請求項4,7に記載の発明によると、駆動回路は、モータの実回転位置を検出する回転位置センサの検出信号に基づいてモータの実回転数を表すモータ回転信号を生成し、当該モータ回転信号を制御回路が受信する。これにより、例えばモータ回転信号に基づくモータの通電駆動を駆動回路により実施しつつ、制御回路においてモータの実回転位置を正確に把握することができる。
請求項5,8に記載の発明によると、駆動回路は、複数の回転位置センサの検出信号に基づいてモータ回転信号を生成するので、その信号生成が正確となる。
請求項6,9に記載の発明によると、モータの実回転位置に応じて異なるタイミングで電圧の高低が切り換わる複数の検出信号を複数の回転位置センサから受信する駆動回路は、それら検出信号のいずれかにエッジが現れる毎に電圧の高低が切り換わるモータ回転信号を生成する。これにより制御回路では、モータ回転信号のエッジ間の時間差に基づいてモータの実回転数を正確に把握することが可能になる。
モータの実回転位置を検出する複数の回転位置センサの検出信号について電圧の高低が異なるタイミングで切り換わり、それら検出信号のいずれかにエッジが現れる毎にモータ回転信号の電圧高低が切り換わる構成では、モータの高速回転時にモータ回転信号に現れるエッジ間の時間差が短くなる。この場合、制御回路におけるモータ回転信号の処理量が過剰に増大するおそれがある。
請求項10に記載の発明によると、駆動回路は、生成したモータ回転信号をエッジ数を減らして制御回路へ送信するので、制御回路におけるモータ回転信号の処理量を少なく抑えることができる。
モータ利用型バルブタイミング調整装置では、バルブタイミングを保持するときクランク軸に対するモータの回転位相を保持することが重要となる。そのため、バルブタイミングの保持状態では、モータの実回転数がエンジンの実回転数に追従して増大する。
請求項11に記載の発明によると、生成したモータ回転信号が表すモータの実回転数の絶対値が閾値以上となるときに駆動回路は、当該モータ回転信号についてエッジ数を減らして制御回路へ送信する。したがって、エンジンの高速回転時等、モータの実回転数の絶対値が閾値以上の高回転数となるときには、制御回路におけるモータ回転信号の処理量についてその増大を抑制することができる。尚、請求項11に記載の発明において駆動回路は、生成したモータ回転信号が表すモータの実回転数の絶対値が閾値未満となるとき当該モータ回転信号をそのまま制御回路へ送信する。したがって、モータの実回転数の絶対値が閾値未満の低回転数となるときに制御回路は、各回転位置センサの検出信号に基づいて生成されるモータ回転信号をそのまま利用して、モータの実回転数を正確に把握することができる。
請求項12に記載の発明によると、生成したモータ回転信号が表すモータの実回転数の絶対値が閾値以上となるときも閾値未満となるときも、当該モータ回転信号についてエッジ数を減らして制御回路へと送信する。これにより制御回路では、モータ回転信号の処理量を少なく抑えることができる。しかも請求項12に記載の発明によると、モータの実回転数の絶対値が閾値以上となるときに駆動回路は、モータ実回転数の絶対値が閾値未満となるときよりもモータ回転信号のエッジ数を減らす。これにより、エンジンの回転に追従する等してモータの回転が高速となったときには、制御回路における信号処理量の抑制効果を大幅に高めることができる。
請求項13に記載の発明によると、制御回路は、モータの実回転位置を検出する回転位置センサの検出信号を、モータの実回転位置を表すモータ回転信号として受信するので、当該制御回路では、モータの実回転位置を正確に把握することができる。
尚、上述した請求項1〜13に記載の発明において制御回路は、請求項14に記載の発明の如くエンジンを制御する機能を有していてもよいし、当該機能を有していなくてもよい。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第一実施形態)
本発明の第一実施形態によるバルブタイミング調整装置を図2〜4に示す。車両のエンジンに付設されるバルブタイミング調整装置10は、モータ12の回転トルクを利用して、エンジンの吸気バルブ又は排気バルブについてのバルブタイミングを調整する。
図2及び図3に示すようにバルブタイミング調整装置10のモータ12は、モータ軸14、軸受16、回転位置センサとしてのホール素子18u,18v,18w及びステータ20を備えた3相ブラシレスモータである。
モータ軸14は2個の軸受16で支持され、軸線O回りに正逆回転可能である。本実施形態では、モータ軸14の回転方向のうち図3の時計方向を正転方向とし、図3の反時計方向を逆転方向とする。モータ軸14は、軸本体から径方向外側へ突出する円形板状のロータ部15を形成しており、当該ロータ部15に8個の磁石15aが埋設されている。各磁石15aは軸線O周りに等間隔に並んでおり、モータ軸14の回転方向において隣接する磁石15a同士はロータ部15の外周壁側に形成する磁極(以下、単に磁極という)について互いに逆とされている。
3個のホール素子18u,18v,18wは、軸線O周りに等間隔に並ぶ形態でロータ部15の近傍に配設されている。各ホール素子18u,18v,18wは、それぞれ決められた角度範囲でモータ軸14の実回転位置θを検出し、当該実回転位置θを表す検出信号を生成する。尚、図5では、各ホール素子18u,18v,18w(同図ではSu,Sv,Swと略記している)の検出信号を示している。具体的には、図3に示すように各ホール素子18u,18v,18wを通る径方向軸線Lの両側±22.5°の角度範囲Wθ内に、磁極がN極の磁石15aが位置するとき、各ホール素子18u,18v,18wは図5に示すように高(H)レベルの電圧の検出信号を生成する。また一方、径方向軸線Lの両側±22.5°の角度範囲Wθ内に磁極がS極の磁石15aが位置するとき、各ホール素子18u,18v,18wは図5に示すように低(L)レベルの電圧の検出信号を生成する。こうして生成される各ホール素子18u,18v,18wの検出信号は、モータ軸14の実回転位置θに応じて互いに異なるタイミングで電圧の高低が切り換わる信号となる。
ステータ20はモータ軸14の外周側に配設されている。ステータ20の12個のコア21は軸線O周りに等間隔に並んでおり、各コア21に巻線22が巻回しされている。図6に示すように巻線22は3個を1組としてスター結線され、非結線側に接続された端子23をモータ制御装置100の駆動回路110に接続されている。各巻線22は、駆動回路110により通電されることで、図3の時計方向又は反時計方向の回転磁界をモータ軸14の外周側に形成する。図3の時計方向の回転磁界が形成されるときには、当該磁界内で磁石15aが相互作用を受けて正転方向の回転トルクがモータ軸14に付与される。同様の原理により、図3の反時計方向の回転磁界が形成されるときには、逆転方向の回転トルクがモータ軸14に付与される。
図2及び図4に示すようにバルブタイミング調整装置10の位相変化機構30は、スプロケット32、リングギア33、偏心軸34、遊星歯車35及び出力軸36を備えている。
スプロケット32は出力軸36の外周側に同軸上に配設されており、出力軸36に対してモータ軸14と同じ軸線O周りに相対回転可能である。エンジンのクランク軸の駆動トルクがチェーンベルトを通じてスプロケット32に入力されるとき、スプロケット32はクランク軸に対する回転位相を保ちつつ、軸線Oを中心として図4の時計方向へ回転する。リングギア33は内歯車で構成されてスプロケット32の内周壁に同軸上に固定されており、スプロケット32と一体に回転する。
偏心軸34は、モータ軸14に連結固定されることにより一端部の外周壁が軸線Oに対し偏心する形態で配設されており、モータ軸14と一体となって回転可能である。遊星歯車35は外歯車で構成されており、複数の歯の一部をリングギア33の複数の歯の一部に噛み合わせるようにしてリングギア33の内周側に遊星運動可能に配設されている。偏心軸34の上記一端部の外周壁に同軸上に支持されている遊星歯車35は、偏心軸34に対して偏心軸線P周りに相対回転可能である。出力軸36はエンジンのカム軸11に同軸上にボルト固定されており、モータ軸14と同じ軸線Oを中心としてカム軸11と一体に回転する。出力軸36には、軸線Oを中心とする円環板状の係合部37が形成されている。係合部37には、軸線O周りに等間隔に9個の係合孔38が設けられている。遊星歯車35には、各係合孔38と向き合う9箇所から係合突起39が突出している。各係合突起39は偏心軸線P周りに等間隔に配設され、対応する係合孔38に突入している。
スプロケット32に対してモータ軸14及び偏心軸34が相対回転しないときには、クランク軸の回転に伴い遊星歯車35が、リングギア33との噛合位置を保ちつつスプロケット32と一体に図4の時計方向へ回転する。このとき、係合突起39が係合孔38の内周壁を回転方向へ押圧するため、出力軸36はスプロケット32に対して相対回転することなく図4の時計方向へと回転する。これにより、クランク軸に対するカム軸11の回転位相、すなわちカム軸11によって駆動される吸気バルブ又は排気バルブについてのバルブタイミングが保持される。
逆転方向の回転トルクの増大等によりモータ軸14及び偏心軸34がスプロケット32に対して図4の反時計方向へ相対回転するときには、遊星運動によって遊星歯車35が、偏心軸34に対して図4の時計方向へ相対回転しつつリングギア33との噛合位置を変化させる。このとき、係合突起39が係合孔38を回転方向に押圧する力が増大するため、出力軸36がスプロケット32に対して進角する。これにより、バルブタイミングが進角側へと変化する。
正転方向の回転トルクの増大等によりモータ軸14及び偏心軸34がスプロケット32に対して図4の時計方向へ相対回転するときには、遊星運動によって遊星歯車35が、偏心軸34に対して図4の反時計方向へ相対回転しつつリングギア33との噛合位置を変化させる。このとき、係合突起39が係合孔38を反回転方向に押圧するようになるため、出力軸36がスプロケット32に対して遅角する。これにより、バルブタイミングが遅角側へと変化する。
図2に示すようにバルブタイミング調整装置10のモータ制御装置100は、駆動回路110及び制御回路150を備えている。尚、図2では、駆動回路110及び制御回路150を模式的にモータ12の外部に位置するように示しているが、駆動回路110及び制御回路150の各設置箇所については適宜設定可能である。例えば、駆動回路110をモータ12内に設置し、制御回路150をモータ12外に設置するようにしてもよい。あるいは、駆動回路110の一部をモータ12内に設置し、駆動回路110の残部及び制御回路150をモータ12外に設置するようにしてもよい。
制御回路150は、駆動回路110によるモータ12の通電を制御すると共に、点火作動及び燃料噴射作動等といったエンジンの作動を制御するものである。
制御回路150はマイクロコンピュータ等の電気回路で構成されている。図1に示すように制御回路150は、カム軸11の実回転数Rcaを検出する第一回転センサ160に接続されており、カム軸11の実回転数Rcaを周波数等によって表す第一回転センサ160の検出信号を第一エンジン回転信号として受信する。また、制御回路150は、クランク軸の実回転数Rcrを検出する第二回転センサ162に接続されており、クランク軸の実回転数Rcrを周波数等によって表す第二回転センサ162の検出信号を第二エンジン回転信号として受信する。尚、本実施形態において、カム軸11の実回転数Rcaはクランク軸の実回転数Rcrのほぼ1/2である。
制御回路150はさらに、駆動回路110の回転信号生成部120に接続されており、後述するようにモータ軸14の実回転数Rmを表すモータ回転信号を回転信号生成部120から受信する。ここで実回転数Rmは、その大きさを示す絶対値に回転方向を示す符号が付いた値であり、当該符号については、正転方向のとき正、逆転方向のとき負となるように付けられている。
制御回路150は、駆動回路110に与える制御信号として、モータ軸14の目標回転数rmを表す第一制御信号と、モータ軸14の目標回転方向dmを表す第二制御信号とを生成する。ここで目標回転数rmは、回転方向を示す符号が付かない値であって、回転数の大きさのみを示す絶対値である。第一制御信号としては例えば、かかる目標回転数rmに対して電圧、デューティ比、周波数等が比例するデジタル信号を生成する。第二制御信号としては例えば、回転方向の正逆に応じて電圧が高低するデジタル信号を生成する。
本実施形態の制御回路150は、図7に示すように、受信した第一エンジン回転信号の表すカム軸11の実回転数Rcaと所定の基準値Rcasとの大小関係に応じて制御信号の生成方式を切り換える。ここで基準値Rcasは、第一及び第二回転センサ160,162の双方の検出下限値以上の値に設定されるものであり、制御回路150のメモリに予め記憶されている。
以下、制御回路150による制御信号の生成方式について詳しく説明する。
第一エンジン回転信号が表すカム軸11の実回転数Rcaが基準値Rcas未満となるとき制御回路150は、図7に示すように、受信したモータ回転信号に基づいて第一及び第二制御信号を生成する。具体的には制御回路150は、モータ回転信号が表すモータ軸14の実回転数Rmから実バルブタイミングを割り出すと共に、スロットル開度、油温等から目標バルブタイミングを設定する。そして制御回路150は、割り出した実バルブタイミングと設定した目標バルブタイミングとの位相差からモータ軸14の目標回転数rm及び目標回転方向dmを決定し、それら目標回転数rm及び目標回転方向dmをそれぞれ表すように第一及び第二制御信号を生成する。ここで、実バルブタイミング及び目標バルブタイミングの位相差と目標回転数rmとの相関は、制御回路150のメモリに予め記憶されており、その相関に従って目標回転数rmを求めることができる。
一方、第一エンジン回転信号が表すカム軸11の実回転数Rcaが基準値Rcas以上となるとき制御回路150は、図7に示すように、受信した第一及び第二エンジン回転信号に基づいて第一及び第二制御信号を生成する。具体的には制御回路150は、第一エンジン回転信号が表すカム軸11の実回転数Rcaと第二エンジン回転信号が表すクランク軸の実回転数Rcrとから実バルブタイミングを割り出すと共に、カム軸11の実回転数Rca又はクランク軸の実回転数Rcr、スロットル開度、油温等から目標バルブタイミングを設定する。そして制御回路150は、実回転数Rcaが基準値Rcas未満になるときと同様に、実バルブタイミングと目標バルブタイミングとの位相差から決定した目標回転数rm及び目標回転方向dmをそれぞれ表すように第一及び第二制御信号を生成する。
駆動回路110は、第一及び第二制御信号に従ってモータ12を通電駆動するものである。
駆動回路110は電気回路で構成されており、図1に示すように回転信号生成部120、フィードバック制御部124及び通電部126を有している。
回転信号生成部120はホール素子18u,18v,18wに接続されており、各ホール素子18u,18v,18wが生成した検出信号を受信する。また、回転信号生成部120は制御回路150に接続されており、モータ軸14の実回転数Rmを表すモータ回転信号を各ホール素子18u,18v,18wの検出信号に基づいて生成し、その生成したモータ回転信号を制御回路150に送信する。
具体的に回転信号生成部120は、第一XORゲート121、第二XORゲート122及びインバータゲート123を有している。第一XORゲート121にはホール素子18v,18wの各検出信号が入力され、第二XORゲート122にはホール素子18uの検出信号と第一XORゲート121の出力信号とが入力され、インバータゲート123には第二XORゲート122の出力信号が入力される。図5に示すようにインバータゲート123の出力信号の電圧は、各ホール素子18u,18v,18wの検出信号のいずれかにエッジが現れる毎に、高(H)レベルと低(L)レベルとの間で切り換えられる。ここで、インバータゲート123の出力信号の電圧が保持されている間にモータ軸14が回転する角度範囲は、上記Wθの1/3にほぼ一致する角度範囲Xθとなる。そこで、本実施形態の回転信号生成部120は、インバータゲート123の出力信号に現れるエッジ間の時間差からモータ軸14の実回転数Rmの絶対値を割り出す。それと共に本実施形態の回転信号生成部120は、各ホール素子18u,18v,18wの検出信号にエッジが現れる順序からモータ軸14の回転方向、すなわち実回転数Rmの符号を割り出す。モータ回転信号は、このようにして絶対値及び符号が割り出されたモータ軸14の実回転数Rmを表すように生成され、制御回路150へと送信される。
図1に示すように、フィードバック制御部124は回転信号生成部120に接続されており、回転信号生成部120が生成したモータ回転信号を受信する。また、フィードバック制御部124は制御回路150に接続されており、制御回路150が生成した第一制御信号を受信する。フィードバック制御部124は、モータ12への印加電圧Vmを通電部126に指令するための指令信号を、受信したモータ回転信号及び第一制御信号に基づいて生成する。具体的には、モータ回転信号が表す実回転数Rmの絶対値を第一制御信号が表す目標回転数rmに一致させるための制御値として印加電圧Vmを決定する。そして、決定した印加電圧Vmを表すように指令信号を生成する。
通電部126はフィードバック制御部124に接続されており、フィードバック制御部124が生成した指令信号を受信する。また、通電部126は制御回路150に接続されており、制御回路150が生成した第二制御信号を受信する。さらにまた、通電部126はモータ12の端子23に接続されており、第二制御信号が表す目標回転方向dmを実現するようにして、指令信号が表す電圧Vmをモータ12に印加する。具体的には、ホール素子18u,18v,18wに接続され、図6に示す如きインバータ回路127を有する通電部126は、各ホール素子18u,18v,18wの検出信号、第二制御信号及び指令信号に基づいてインバータ回路127の各スイッチング素子128の切換パターンを決定する。そして通電部126は、決定した切換パターンに従って各スイッチング素子128のオンオフを切り換えることによって、オンされた2つのスイッチング素子128間の巻線22に電圧を印加する。
以上説明したモータ制御装置100によると、カム軸11の実回転数Rcaが基準値Rcas未満の低回転数となるときに制御回路150が、モータ軸14の実回転数Rmを表すモータ回転信号に基づいて第一及び第二制御信号を生成する。ここで、基準値Rcasは第一回転センサ160の検出下限値以上であるため、カム軸11の実回転数Rcaが第一回転センサ160の検出下限値を下回っても、モータ回転信号に基づく第一及び第二制御信号の生成、さらには第一及び第二制御信号に従うモータ12の通電駆動が実現される。また、基準値Rcasは第二回転センサ162の検出下限値以上でもあるため、クランク軸の実回転数Rcrが第二回転センサ162の検出下限値を下回っても、モータ回転信号に基づく第一及び第二制御信号の生成、さらには第一及び第二制御信号に従うモータ12の通電駆動が実現される。
また、モータ制御装置100によると、カム軸11の実回転数Rcaが基準値Rcas以上の高回転数となるときに制御回路150が、カム軸11の実回転数Rcaを表す第一エンジン回転信号とクランク軸の実回転数Rcrを表す第二エンジン回転信号とに基づいて第一及び第二制御信号を生成する。ここで、基準値Rcasは第一及び第二回転センサ160,162の検出下限値以上であり、カム軸11の実回転数Rcaはクランク軸の実回転数Rcrのほぼ1/2であるため、カム軸11の実回転数Rcaが基準値Rcas以上となるときには第一及び第二エンジン回転信号が共に出力される。したがって、第一及び第二エンジン回転信号に基づく第一及び第二制御信号の生成、さらには第一及び第二制御信号に従うモータ12の通電駆動が確実に実現される。
このようなモータ制御装置100によってモータ12が駆動制御されるバルブタイミング調整装置10では、エンジン回転の高低に応じて適切にバルブタイミングを調整することができる。
ところで、モータ制御装置100の制御回路150は、エンジンの制御において第一及び第二エンジン回転信号を利用する。そのため、モータ回転信号に基づいて制御信号を生成する場合には、第一及び第二エンジン回転信号に基づいて制御信号を生成する場合に比べ、大きな負荷が制御回路150にかかる。しかし、モータ回転信号に基づく第一及び第二制御信号の生成は、カム軸11の実回転数Rcaが基準値Rcas未満のときに限られるので、制御回路150における負荷の増大を可及的に抑制しつつバルブタイミングを適切に調整することができる。
(第二実施形態)
図8に示すように、本発明の第二実施形態は第一実施形態の変形例であり、第一実施形態と実質的に同一の構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
第二実施形態のモータ制御装置200は、第一実施形態の回転信号生成部120に相当する回転信号生成回路210を駆動回路220とは別の回路として備えている。このような第二実施形態のモータ制御装置200によっても、第一実施形態のモータ制御装置100による場合と同様な効果が得られる。
(第三実施形態)
図9に示すように、本発明の第三実施形態は第一実施形態の変形例であり、第一実施形態と実質的に同一の構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
第三実施形態のモータ制御装置250において制御回路260は、駆動回路270を介してホール素子18u,18v,18wに接続されている。制御回路260は、各ホール素子18u,18v,18wが生成した検出信号を、モータ軸14の実回転位置θを表すモータ回転信号としてそれぞれ受信する。そして制御回路260は、第一実施形態の回転信号生成部120の各ゲート121,122,123と同様の機能を実現することでモータ軸14の実回転数Rmの絶対値を割り出すと共に、第一実施形態の回転信号生成部120と同様にして実回転数Rmの符号を割り出す。このようにして絶対値及び符号が割り出されたモータ軸14の実回転数Rmを利用することにより制御回路260は、第一実施形態と同様にして第一及び第二制御信号を生成することができる。
モータ制御装置250の駆動回路270において、第一実施形態の回転信号生成部120は設けられず、フィードバック制御部280にはホール素子18u,18v,18wが接続されている。フィードバック制御部280は、各ホール素子18u,18v,18wから受信したモータ回転信号の少なくとも1つに現れるエッジ間の時間差からモータ軸14の実回転数Rmの絶対値を割り出す。そしてフィードバック制御部280は、割り出した実回転数Rmの絶対値を第一制御信号が表す目標回転数rmに一致させるための制御値として印加電圧Vmを決定し、当該印加電圧Vmを表す指令信号を生成する。
以上より、第三実施形態のモータ制御装置250によっても、第一実施形態のモータ制御装置100による場合と同様な効果が得られる。
尚、図10に第三実施形態の変形例を示すように、各ホール素子18u,18v,18wの検出信号を、駆動回路270を介さないで制御回路260へと送信するようにしてもよい。
(第四実施形態)
図11に示すように、本発明の第四実施形態は第一実施形態の変形例であり、第一実施形態と実質的に同一の構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
第四実施形態のモータ制御装置300において駆動回路310の回転信号生成部312には、インバータゲート123の入力側に波形整形部314が設けられている。この波形整形部314は、ホール素子18u,18v,18wのうち唯1つのホール素子18wに接続されており、当該ホール素子18wの検出信号について、エッジをシャープにする整形処理を施してインバータゲート123へ出力する。これにより制御回路150では、実質的にホール素子18wの検出信号を反転してなるモータ回転信号を受信して、当該モータ回転信号におけるエッジ間の時間差からモータ軸14の実回転数Rmの絶対値を割り出すことができる。したがって、第四実施形態のモータ制御装置300によっても、第一実施形態のモータ制御装置100による場合と同様な効果が得られる。
尚、第四実施形態では、波形整形部314で整形したホール素子18wの検出信号を反転しないで制御回路150へ送信するようにしてもよい。
(第五実施形態)
図12に示すように、本発明の第五実施形態は第一実施形態の変形例であり、第一実施形態と実質的に同一の構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
第五実施形態のモータ制御装置350において制御回路360は、第二回転センサ162から受信した第二エンジン回転信号の表すクランク軸の実回転数Rcrと所定の基準値Rcrsとの大小関係に応じて制御信号の生成方式を切り換える。ここで基準値Rcrsは、第一及び第二回転センサ160,162の検出下限値以上の値に設定されるものであり、制御回路360のメモリに予め記憶されている。
より具体的には、第二エンジン回転信号が表すクランク軸の実回転数Rcrが基準値Rcrs未満となるとき制御回路360は、図12に示すように、駆動回路110から受信したモータ回転信号に基づいて第一及び第二制御信号を生成する。尚、このときの各制御信号の生成方法は、第一実施形態において実回転数Rcaが基準値Rcas未満となるときの方法と同様である。したがって、クランク軸及びカム軸11の各実回転数Rcr,Rcaが対応するセンサ160,162の検出下限値を下回っても、制御回路360による第一及び第二制御信号の生成、ひいては駆動回路110によるモータ12の通電駆動を確実に実施することができる。
一方、第二エンジン回転信号が表すクランク軸の実回転数Rcrが基準値Rcrs以上となるとき制御回路360は、図12に示すように、第一及び第二回転センサ160,162から受信した第一及び第二エンジン回転信号に基づいて第一及び第二制御信号を生成する。尚、このときの各制御信号の生成方法は、第一実施形態において実回転数Rcaが基準値Rcas以上となるときの方法と同様である。したがって、制御回路360では、各センサ160,162から確実に出力されるエンジン回転信号を利用して制御信号生成を実施することができるので、駆動回路110によるモータ12の通電駆動の実施も確実となる。
(第六実施形態)
図13に示すように、本発明の第六実施形態は第五実施形態の変形例であり、第五実施形態と実質的に同一の構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
第六実施形態のモータ制御装置400において制御回路410は、図13に示すようにクランク軸の実回転数Rcrが基準値Rcrs以上のとき、各センサ160,162から受信したエンジン回転信号と駆動回路110から受信したモータ回転信号とに基づいて各制御信号を生成する。具体的には制御回路410は、エンジンの1回転毎に、第一エンジン回転信号が表すカム軸11の実回転数Rcaと第二エンジン回転信号が表すクランク軸の実回転数Rcrとから基準バルブタイミングを検知する。さらに制御回路410は、この基準バルブタイミングに対する位相差をモータ回転信号が表すモータ軸14の実回転数Rmから検知し、当該位相差と基準バルブタイミングとから実バルブタイミングを割り出す。そして制御回路410は、この実バルブタイミングと、別途設定した目標バルブタイミングとの位相差から目標回転数rm及び目標回転方向dmを決定し、それら目標回転数rm及び目標回転方向dmをそれぞれ表すように第一及び第二制御信号を生成する。尚、クランク軸の実回転数Rcrが基準値Rcrs未満となるとき制御回路410は、第五(第一)実施形態と同様にして第一及び第二制御信号を生成する。
このように制御回路410は、クランク軸の実回転数Rcrが基準値Rcrs以上の高回転数となるとき、エンジン回転信号のみならずモータ回転信号をも利用することで、目標回転数rmを正確に取得することができる。したがって、駆動回路110は、正確な目標回転数rmを表す第一制御信号に従ってモータ12を通電駆動することができるので、バルブタイミングの調整精度が向上する。
(第七実施形態)
図14に示すように、本発明の第七実施形態は第六実施形態の変形例であり、第六実施形態と実質的に同一の構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
第七実施形態のモータ制御装置450において駆動回路460の回転信号生成部462には、インバータゲート123の出力側に1段のD型フリップフロップ(以下、D−FFという)464が設けられている。このD−FF464は、クロック入力端子への入力信号の立ち上がりエッジに応答してデータ出力端子及び反転データ出力端子からの出力信号を高低させるものである。
具体的には、D−FF464のクロック入力端子にインバータゲート123の出力信号がモータ回転信号として入力され、D−FF464の信号入力端子に同D−FF464の反転信号出力端子の出力信号が入力されるようになっている。したがって、図15に示す如くD−FF464の信号出力端子から出力されるモータ回転信号は、インバータゲート123からの出力時点と比べてエッジ数が半分の信号となる。ここで、D−FF464から出力されるモータ回転信号において連続するエッジ間の時間差は、インバータゲート123からの出力信号において1つの立ち下がりエッジを挟んで連続する2つの立ち上がりエッジ間の時間差と等しくなる。すなわちD−FF464から出力されるモータ回転信号は、モータ軸14の実回転数Rmの絶対値を正確に反映したものとなるので、当該実回転数Rmの絶対値を表す信号として制御回路410へと送信される。尚、本実施形態では、各ホール素子18u,18v,18wの検出信号から割り出されるモータ軸14の実回転数Rmの符号について、モータ回転信号とは別のモータ方向信号にて回転信号生成部462から制御回路410へと伝播される。故に制御回路410では、モータ回転信号とモータ方向信号とに基づいて符号付の実回転数Rmを把握することができる。また、本実施形態のフィードバック制御部124には、インバータゲート123の出力信号がモータ回転信号として与えられる。
このように回転信号生成部462は、D−FF464から制御回路410へ出力するモータ回転信号について、その伝播情報である実回転数Rmに誤差を生じさせることなくエッジ数を半分に減らすことができる。故にモータ12の高速回転時には、インバータゲート123からの出力時点ではモータ回転信号のエッジ間に十分な時間差がなくなったとしても、制御回路410へ送信時点ではモータ回転信号のエッジ間の時間差を倍増することができる。これにより制御回路410では、モータ回転信号の処理量を少なく抑えることができるので、当該制御回路410における負荷が軽減される。
また、ホール素子18u,18v,18wの少なくとも1つから回転信号生成部462への信号送信に異常が発生したときには、例えば図16に示すように、当該異常信号(同図に二点鎖線で示す)のエッジに対応する電圧切換がインバータゲート123からの出力信号に現れない。故に、このときD−FF464から出力されるモータ回転信号には、正規のタイミング(図15参照)とは異なるタイミングでエッジが現れる。したがって、D−FF464からモータ回転信号を受信する制御回路410では、当該受信信号のエッジの出現タイミングからホール素子18u,18v,18wの異常を判定することが可能となる。
(第八実施形態)
図17に示すように、本発明の第八実施形態は第七実施形態の変形例であり、第七実施形態と実質的に同一の構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
第八実施形態のモータ制御装置500において駆動回路510の回転信号生成部512には、インバータゲート123の出力側に2段のD型フリップフロップ514,516が設けられている。これらD−FF514,516は共に、クロック入力端子への入力信号の立ち上がりエッジに応答してデータ出力端子及び反転データ出力端子からの出力信号を高低させるものである。
具体的には前段D−FF514については、第七実施形態のD−FF464と同様な信号入力形態となっている。また、後段D−FF516については、クロック入力端子に前段D−FF514の信号出力端子の出力信号が入力され、信号入力端子に同D−FF516の反転信号出力端子の出力信号が入力されるようになっている。したがって、図18に示すように後段D−FF516の信号出力端子から出力されるモータ回転信号は、インバータゲート123からの出力時点と比べてエッジ数が1/4の信号となる。ここで、後段D−FF516から出力されるモータ回転信号において連続するエッジ間の時間差は、インバータゲート123からの出力信号において互いに2周期離れた立ち上がりエッジ間の時間差と等しくなる。すなわち後段D−FF516から出力されるモータ回転信号は、モータ軸14の実回転数Rmの絶対値を正確に反映したものとなるので、当該実回転数Rmの絶対値を表す信号として制御回路410へと送信される。
このように回転信号生成部512は、後段D−FF512から制御回路410へ出力するモータ回転信号について、その伝播情報である実回転数Rmに誤差を生じさせることなくエッジ数を1/4に減らすことができる。故に、第七実施形態と同様の原理によって制御回路410における負荷が軽減される。
(第九実施形態)
図19に示すように、本発明の第九実施形態は第八実施形態の変形例であり、第八実施形態と実質的に同一の構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
第九実施形態のモータ制御装置550において駆動回路560の回転信号生成部562には、インバータゲート123の出力側にFV変換部564が設けられている。このFV変換部564は、インバータゲート123の出力信号について、1つの立ち下がりエッジを挟んで連続する2つの立ち上がりエッジの時間差から信号周波数(すなわち当該時間差の逆数)Fmを割り出す。さらにFV変換部564は、割り出した信号周波数Fmを図20の如くスイッチ電圧Vsへと線形変換する。これにより、信号周波数Fmが閾値Fmth未満となるときにはスイッチ電圧Vsが閾電圧Vsth未満となり、信号周波数Fmが閾値Fmth以上となるときにはスイッチ電圧Vsが閾電圧Vsth以上となる。尚、本実施形態では、信号周波数Fmがモータ軸14の実回転数Rmの絶対値に比例する値となる。したがって、本実施形態では図20に示すように、実回転数Rmの絶対値が閾値Fmthの対応値Rmth未満となるときにはスイッチ電圧Vsが閾電圧Vsth未満に、また実回転数Rmの絶対値が閾値Fmthの対応値Rmth以上となるときにはスイッチ電圧Vsが閾電圧Vsth以上になると考えることができる。
さらに、回転信号生成部562においてインバータゲート123と制御回路410との間には、スイッチ部566が設けられている。このスイッチ部566は、FV変換部564から入力されるスイッチ電圧Vsに従って、インバータゲート123から制御回路410へのモータ回転信号の伝播経路を切り換える。具体的には、スイッチ電圧Vsが閾電圧Vsth未満となるとき、図20の如くスイッチ部566はオン状態へ移行することによって、モータ回転信号をインバータゲート123から直接に制御回路410へ伝播させる。よって、このとき制御回路410は、ゲート121〜123により生成されたモータ回転信号をそのまま受信することとなる。一方、スイッチ電圧Vsが閾電圧Vsth以上となるとき、図20の如くスイッチ部566はオフ状態へ移行することによって、モータ回転信号をインバータゲート123からD−FF514,516を経由して制御回路410へと伝播させる。よって、このとき制御回路410は、インバータゲート123からの出力時点と比べてエッジ数が1/4に減らされたモータ回転信号を受信することとなる。
このような回転信号生成部562によると、モータ軸14の実回転数Rmの絶対値が値Rmth未満となるときには、ゲート121〜123により生成されたモータ回転信号をそのまま制御回路410へと送信する。したがって、モータ軸14の実回転数Rmが低回転数となるときの制御回路410では、エッジ数の制限を受けていないモータ回転信号から実回転数Rmを正確に把握することができる。
また、回転信号生成部562によると、モータ軸14の実回転数Rmの絶対値が値Rmth以上となるときには、ゲート121〜123により生成されたモータ回転信号のエッジ数を1/4に減らすことができる。これにより、エンジンの回転に追従する等してモータ12の回転が高速となるときの制御回路410では、エッジ数の制限を受けたモータ回転信号を処理することとなる。したがって、制御回路410では、モータ回転信号の処理量の増大を抑制して負荷を軽減することができる。
(第十実施形態)
図21に示すように、本発明の第十実施形態は第九実施形態の変形例であり、第九実施形態と実質的に同一の構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
第十実施形態のモータ制御装置600では、駆動回路610の回転信号生成部612のスイッチ部614が、前段D−FF514と制御回路410との間に設けられている。そして、このスイッチ部614は、FV変換部514から入力されるスイッチ電圧Vsに従って、インバータゲート123から制御回路410へのモータ回転信号の伝播経路を切り換える。具体的には、スイッチ電圧Vsが閾電圧Vsthとなるとき、スイッチ部614はオン状態へ移行することによって、モータ回転信号を前段D−FF514を経由させた後、後段D−FF516を迂回して制御回路410へと伝播させる。よって、このとき制御回路410は、インバータゲート123からの出力時点と比べてエッジ数が1/2に減らされたモータ回転信号を受信することとなる。一方、スイッチ電圧Vsが閾電圧Vsth以上となるとき、スイッチ部614はオフ状態へ移行することによって、モータ回転信号をインバータゲート123からD−FF514,516を経由して制御回路410へと伝播させる。よって、このとき制御回路410は、インバータゲート123からの出力時点と比べてエッジ数が1/4に減らされたモータ回転信号を受信することとなる。
このような回転信号生成部612によると、モータ軸14の実回転数Rmの絶対値が値Rmth未満となるときも値Rmth以上となるときも、ゲート121〜123により生成されたモータ回転信号のエッジ数を減らすことができる。故に、第七実施形態で説明した原理と同様の原理によって制御回路410における負荷が軽減される。しかも回転信号生成部612では、実回転数Rmの絶対値が値Rmth以上となるときに、実回転数Rmの絶対値が値Rmth未満となるときよりもエッジ数を減らすことができる。これにより、エンジンの回転に追従する等してモータ12の回転が高速となるときの制御回路410では、モータ回転信号の処理量の増大が十分に抑制されて負荷が大幅に軽減されることとなる。
以上、本発明の複数の実施形態について説明したが、本発明はそれらの実施形態に限定して解釈されるものではない。
例えば、第一〜第十実施形態の制御回路150,260,360,410では、実バルブタイミングと目標バルブタイミングとの位相差からモータ軸14の符号なしの目標回転数rm及び目標回転方向dmを、制御目標として決定している。このように実バルブタイミングと目標バルブタイミングとの位相差から決定可能な制御目標としては、目標回転数rm、目標回転方向dmの他にも、モータ軸14の符号付きの目標回転数、モータ軸14の回転数の目標変化量、モータ12における負荷電流の目標値等を例示することができる。したがって、制御回路150,260,360,410については、上記例示したもののうち予め選択された少なくとも1種類を制御目標として決定し、当該制御目標を表す制御信号を適数生成するように構成してもよい。尚、この場合、一制御信号が1種類の制御目標を表すようにしてもよいし、一制御信号が複数種類の制御目標を表すようにしてもよい。
さらに、第二〜第四実施形態の制御回路150,260では、第五実施形態に準じ、クランク軸の実回転数Rcrと基準値Rcrsとの大小関係に応じて制御信号の生成方式を切り換えるようにしてもよい。また、第六〜第十実施形態の制御回路410では、第一実施形態に準じ、カム軸11の実回転数Rcaと基準値Rcasとの大小関係に応じて制御信号の生成方式を切り換えるようにしてもよい。
またさらに、第二及び第六〜第十実施形態の制御回路410では、クランク軸やカム軸11の実回転数Rcr,Rcaに依らず、第一及び第二エンジン回転信号とモータ回転信号とに基づいて第一及び第二制御信号を生成するようにしてもよい。尚、この場合には、第一及び第二エンジン回転信号の双方が出力されている間は、第六実施形態の実回転数Rcrが基準値Rcrs以上のときと同様にして、また第一及び第二エンジン回転信号の少なくとも一方が出力されなくなったときには、第一実施形態の実回転数Rcaが基準値Rcas未満のときと同様にして制御信号生成を実施する。このようにすることで、第一及び第二エンジン回転信号の少なくとも一方が出力されなくなったときでも、残ったモータ回転信号に基づく制御信号生成を実施して、適切なバルブタイミング調整を実現することができる。
さらにまた、第一,第五及び第六実施形態の回転信号生成部120及び第二実施形態の回転信号生成回路210では、モータ軸14の実回転数Rmの絶対値を表すモータ回転信号と、実回転数Rmの符号すなわちモータ軸14の回転方向を表す回転方向信号とを個別に生成し、それら各信号を制御回路150,360,410へ送信するようにしてもよい。また、第七〜第十実施形態の回転信号生成部462,512,562,612では、モータ軸14の実回転数Rmの絶対値に加え、割り出した実回転数Rmの符号をも表すようにモータ回転信号を制御回路410へ送信するようにしてもよい。
加えて、第三実施形態では、ホール素子18u,18v,18wのうち2つ又は唯1つの素子の検出信号を、駆動回路270を介して又は介さないで制御回路260へ送信するようにしてもよい。また、第五及び第六実施形態では、第三実施形態に準じ回転信号生成部120を設けないようにして、ホール素子18u,18v,18wのうち少なくとも1つの素子の検出信号を、駆動回路110を介して又は介さないで制御回路260,410へ送信するようにしてもよい。
また加えて、第五及び第六実施形態では、第四実施形態に準じ、ホール素子18u,18v,18wのうち唯1つの素子の検出信号を反転して又は反転しないで、制御回路360,410へと送信するようにしてもよい。また、第四〜第十実施形態では、第二実施形態に準じ、回転信号生成部312,120,462,512,562,612を別回路として、駆動回路310,110,460,510,560,610から分離するようにしてもよい。
さらに加えて、第一〜第十実施形態では3相ブラシレスモータを用いているが、3相ブラシレスモータ以外の公知のモータを用いてもよい。また、第一〜第十実施形態ではホール素子を回転位置センサとして用いているが、例えば磁気抵抗効果素子を回転位置センサとして用いてもよい。さらにまた、回転位置センサについては、当該センサの種類やモータの種類に応じた適数をモータの回転方向に配置して、所望のエッジ数のモータ回転信号を生成するようにすることが望ましい。
またさらに加えて、第七実施形態の回転信号生成部462は、第九実施形態に準ずる接続形態のFV変換部564及びスイッチ部566を備えていてもよい。この場合、モータ軸14の実回転数Rmの絶対値が値Rmth未満となるときには、ゲート121〜123により生成されたモータ回転信号がそのまま制御回路410へ送信され、また実回転数Rmの絶対値が値Rmth以上となるときには、ゲート121〜123により生成されたモータ回転信号がエッジ数を半分に減らされて制御回路410へ送信されることとなる。尚、このように、ゲート121〜123によって生成されたモータ回転信号に対しエッジ数の低減処理を施すためのD−FFについては、求められるエッジ数の低減率に応じて適数使用することができる。また、ゲート121〜123によって生成されたモータ回転信号に対しエッジ数の加減処理を施すためにD−FFと組み合わされるスイッチ部については、求められるエッジ数の低減率やD−FFの使用数に応じて適数を必要位置に配設することができる。さらにまた、ゲート121〜123によって生成されたモータ回転信号に対しエッジ数の低減処理又は加減処理を施すことが可能な公知の構成であれば、第七〜第十実施形態の如きD−FFやスイッチからなる構成以外(例えばマイクロコンピュータ)であっても採用することができる。
第一実施形態によるモータ制御装置を示すブロック図である。 第一実施形態によるバルブタイミング調整装置を示す断面図である。 図2のIII−III線断面図である。 図2のIV−IV線断面図である。 第一実施形態によるモータ制御装置の作動を説明するための模式図である。 第一実施形態による通電部の要部を示す回路図である。 第一実施形態によるモータ制御装置の作動を説明するための模式図である。 第二実施形態によるモータ制御装置を示すブロック図である。 第三実施形態によるモータ制御装置を示すブロック図である。 第三実施形態の変形例によるモータ制御装置を示すブロック図である。 第四実施形態によるモータ制御装置を示すブロック図である。 第五実施形態によるモータ制御装置の作動を説明するための模式図である。 第六実施形態によるモータ制御装置の作動を説明するための模式図である。 第七実施形態によるモータ制御装置を示すブロック図である。 第七実施形態によるモータ制御装置の作動を説明するための模式図である。 第七実施形態によるモータ制御装置の作動を説明するための模式図である。 第八実施形態によるモータ制御装置を示すブロック図である。 第八実施形態によるモータ制御装置の作動を説明するための模式図である。 第九実施形態によるモータ制御装置を示すブロック図である。 第九実施形態によるモータ制御装置の作動を説明するための特性図である。 第十実施形態によるモータ制御装置を示すブロック図である。
符号の説明
10 バルブタイミング調整装置、11 カム軸、12 モータ、14 モータ軸、18u,18v,18w ホール素子(回転位置センサ)、30 位相変化機構、100,200,250,300,350,400,450,500,550,600 モータ制御装置、110,220,270,310,460,510,560,610 駆動回路、120,312,462,512,562,612 回転信号生成部、121 第一XORゲート、122 第二XORゲート、123 インバータゲート、124,280 フィードバック制御部、126 通電部、150,260,360,410 制御回路、160 第一回転センサ(エンジンの回転センサ)、162 第二回転センサ(エンジンの回転センサ)、210 回転信号生成回路、314 波形整形部、464 D−FF、514 前段D−FF、516 後段D−FF、564 FV変換部、566,614 スイッチ部、Fm 信号周波数、Fmth 閾値、Rca,Rcr 実回転数(エンジンの実回転数)、Rcas,Rcrs 基準値(エンジンの実回転数の基準値)、Rm 実回転数(モータの実回転数)、Rmth 値(モータの実回転数の閾値)、θ 実回転位置(モータの実回転位置)、Vs スイッチ電圧、Vsth 閾電圧

Claims (14)

  1. モータの回転トルクを利用してエンジンのバルブタイミングを調整するバルブタイミング調整装置であって、
    制御信号を生成する制御回路と、
    前記制御回路が生成した前記制御信号に従って前記モータを通電駆動する駆動回路と、
    を備え、
    前記モータの実回転数又は実回転位置を表すモータ回転信号並びに前記エンジンの実回転数を表すエンジン回転信号を受信する前記制御回路は、前記エンジンの実回転数が基準値未満となるとき前記モータ回転信号に基づいて前記制御信号を生成する一方、前記エンジンの実回転数が前記基準値以上となるとき前記エンジン回転信号に基づいて前記制御信号を生成することを特徴とするバルブタイミング調整装置。
  2. モータの回転トルクを利用してエンジンのバルブタイミングを調整するバルブタイミング調整装置であって、
    制御信号を生成する制御回路と、
    前記制御回路が生成した前記制御信号に従って前記モータを通電駆動する駆動回路と、
    を備え、
    前記モータの実回転数又は実回転位置を表すモータ回転信号並びに前記エンジンの実回転数を表すエンジン回転信号を受信する前記制御回路は、前記エンジンの実回転数が基準値未満となるとき前記モータ回転信号に基づいて前記制御信号を生成する一方、前記エンジンの実回転数が前記基準値以上となるとき前記エンジン回転信号及び前記モータ回転信号に基づいて前記制御信号を生成し、
    前記制御回路は、前記エンジンの実回転数を検出する回転センサの検出信号を前記エンジン回転信号として受信し、
    前記基準値は、前記回転センサの検出下限値以上の値に設定されることを特徴とするバルブタイミング調整装置。
  3. 前記制御回路は、前記エンジンの実回転数を検出する回転センサの検出信号を前記エンジン回転信号として受信し、
    前記基準値は、前記回転センサの検出下限値以上の値に設定されることを特徴とする請求項1に記載のバルブタイミング調整装置。
  4. 前記駆動回路は、前記モータの実回転位置を検出する回転位置センサの検出信号に基づいて前記モータの実回転数を表す前記モータ回転信号を生成し、
    前記制御回路は、前記駆動回路が生成した前記モータ回転信号を受信することを特徴とする請求項1又は3に記載のバルブタイミング調整装置。
  5. 前記駆動回路は、複数の前記回転位置センサの検出信号に基づいて前記モータ回転信号を生成することを特徴とする請求項4に記載のバルブタイミング調整装置。
  6. 前記駆動回路は、前記モータの実回転位置に応じて異なるタイミングで電圧の高低が切り換わる前記検出信号を複数の前記回転位置センサから受信し、それら検出信号のいずれかにエッジが現れる毎に電圧の高低が切り換わる前記モータ回転信号を生成することを特徴とする請求項5に記載のバルブタイミング調整装置。
  7. 前記駆動回路は、前記モータの実回転位置を検出する回転位置センサの検出信号に基づいて前記モータの実回転数を表す前記モータ回転信号を生成し、
    前記制御回路は、前記駆動回路が生成した前記モータ回転信号を受信することを特徴とする請求項2に記載のバルブタイミング調整装置。
  8. 前記駆動回路は、複数の前記回転位置センサの検出信号に基づいて前記モータ回転信号を生成することを特徴とする請求項7に記載のバルブタイミング調整装置。
  9. 前記駆動回路は、前記モータの実回転位置に応じて異なるタイミングで電圧の高低が切り換わる前記検出信号を複数の前記回転位置センサから受信し、それら検出信号のいずれかにエッジが現れる毎に電圧の高低が切り換わる前記モータ回転信号を生成することを特徴とする請求項8に記載のバルブタイミング調整装置。
  10. 前記駆動回路は、生成した前記モータ回転信号をエッジ数を減らして前記制御回路へ送信することを特徴とする請求項9に記載のバルブタイミング調整装置。
  11. 前記駆動回路は、生成した前記モータ回転信号が表す前記モータの実回転数の絶対値が閾値未満となるとき当該モータ回転信号をそのまま前記制御回路へ送信する一方、生成した前記モータ回転信号が表す前記モータの実回転数の絶対値が前記閾値以上となるとき当該モータ回転信号についてエッジ数を減らして前記制御回路へ送信することを特徴とする請求項9に記載のバルブタイミング調整装置。
  12. 前記駆動回路は、生成した前記モータ回転信号が表す前記モータの実回転数の絶対値が閾値未満となるとき当該モータ回転信号についてエッジ数を減らして前記制御回路へ送信する一方、生成した前記モータ回転信号が表す前記モータの実回転数の絶対値が前記閾値以上となるとき当該モータ回転信号について前記絶対値が閾値未満となるときよりもエッジ数を減らして前記制御回路へ送信することを特徴とする請求項9に記載のバルブタイミング調整装置。
  13. 前記制御回路は、前記モータの実回転位置を検出する回転位置センサの検出信号を、前記モータの実回転位置を表す前記モータ回転信号として受信することを特徴とする請求項1又は2に記載のバルブタイミング調整装置。
  14. 前記制御回路は、前記エンジンを制御する機能を有することを特徴とする請求項1〜13のいずれか一項に記載のバルブタイミング調整装置。
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