JP5115590B2 - モータ制御装置及びバルブタイミング調整装置並びにインバータ回路の通電制御方法 - Google Patents

モータ制御装置及びバルブタイミング調整装置並びにインバータ回路の通電制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、フリーホイールダイオードを有するスイッチング素子を多相ブリッジ接続して構成されるインバータ回路を介してモータをPWM(Pulse Width Modulation)制御するモータ制御装置,及びそのモータ制御装置を備えてなるバルブタイミング調整装置並びにインバータ回路の通電制御方法に関する。
例えばモータを、インバータ回路を介してPWM制御する場合、上下段(アーム)で異なる相のトランジスタ(スイッチング素子)の一方をオンしている間に、他方をオンオフ制御する。この時、トランジスタをオフしたタイミングで、モータの巻線に発生する逆起電力により、前記トランジスタと同相で逆段側のトランジスタに接続されているフリーホイールダイオードを介して還流電流が流れる。
ダイオードの順方向電圧は一般に0.7V程度であるため、フリーホイールダイオードに還流電流が流れると、その電流値に応じて損失が発生する。例えば特許文献1では、Hブリッジ回路により直流モータをPWM制御する場合に、下段側の駆動トランジスタをオフさせると同時にその上段側の駆動トランジスタをオンさせて、フリーホイールダイオードを介すことなく駆動トランジスタに還流電流を流し、ダイオード損失を低減する技術が開示されている。また、特許文献2には、三相モータを三相ブリッジ構成のインバータ回路でPWM制御する場合に、インバータ回路を構成する各スイッチング素子について同様の制御を行う技術が開示されている。
特開平9−18313号公報 特開2005−9480号公報
ところで、モータの回転軸に発生させた制御トルクを位相調整機構に与えて、その制御トルクに応じてカム軸を回転駆動することで、クランク軸とカム軸との間の相対位相を調整するようにしたバルブタイミング調整装置においても、インバータ回路を介してモータを制御する構成を採用したものがある。斯様な構成では、エンジンの回転数が低下する過程において、制御回路が出力しているモータの回転方向と、実際のモータの回転方向とが相違することがある。すなわち、モータが正回転している状態において回転方向の指示が逆転となった場合には、モータが逆転に転じるまでの間にそのような状況が発生する。
この場合、モータが一時的に発電機として作用するため、インバータ回路を構成するスイッチング素子のフリーホイールダイオードには、上述した通常のPWM制御時よりも大きな還流電流が流れる。例えば図14には、三相モータに120度通電方式で通電を行った場合で、目標回転方向とモータの実回転方向とが一致している場合の(a)U,V,Wの各相電流,(b)インバータ回路の上段各相電流,(c)同下段各相電流を示す。(c)に示すハッチング部分は、下段側でスイッチングを行いPWM制御した場合に流れる電流であり、(b)に示すハッチング部分は、それに伴い上段側に流れる還流電流である。また、(b)に示す白抜き部分は、下段スイッチング素子のPWM制御が停止する切り替わりに伴い上段側に流れる還流電流を示す。
一方、図15は、目標回転方向とモータの実回転方向とが不一致の場合の図14相当図である。この時、インバータ回路における通電パターンに対してモータが回転する方向が逆になることで相電流が歪み(a)、下段側でスイッチングされて流れる電流よりも上段側に還流する電流の方が多く流れる。(b)にハッチングで示している部分は、図14と同様に下段スイッチング素子によるスイッチング期間に流れる還流電流である。これにより、フリーホイールダイオードにおいて発生する損失が増加する。
また、この時流れる還流電流には、図16に示すように、モータの巻線に発生した逆起電力に応じて流れる電流(実線で示す)が加わるため、ダイオード損失は更に大きくなる。図16は、インバータ回路の各スイッチング素子とモータの巻線との接続を概略的に示すもので、U相上段をオンしている間にV相下段及びW相下段をPWM信号によりスイッチングさせた場合に、V相下段のスイッチング素子がオンからオフに転じると(×で示す)、V相上段のスイッチング素子に接続されているフリーホイールダイオードを介して還流電流が流れる(1点鎖線で示す)状態を示している。また、W相下段に流れる電流は破線で示している。図15(b)においてクロスハッチングで示している部分は、上記の誘起電圧により生じた還流電流が重畳して流れる期間である。そして、特許文献1,2に開示されている技術では、上記の場合に対応してダイオード損失を抑制することは想定されていない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、モータの実回転方向が回転方向指令と逆になった場合に、フリーホイールダイオードにおいて発生する損失を軽減できるモータ制御装置,及びそのモータ制御装置を備えてなるバルブタイミング調整装置,並びにインバータ回路の通電制御方法を提供することにある。
請求項1記載のモータ制御装置によれば、制御手段は、外部より指令として与えられるモータの目標回転方向と、回転方向センサにより検出されるモータの実回転方向とが相違する方向不一致状態を検出すると、インバータ回路を構成する上段スイッチング素子のオン期間を進み位相側に拡げるように制御する。すなわち、モータの目標回転方向と実回転方向とが相違する場合は、上述のようにモータの巻線に発生した逆起電力に応じて流れる電流が還流電流に加わるためフリーホイールダイオードにおける損失が増大する。そして、上段スイッチング素子のオン期間を進み位相側に拡げれば、同素子に対応する下段スイッチング素子がターンオフした場合に、フリーホイールダイオードを介して電源側に流れようとする電流を、上段スイッチング素子を介して流すことができる。したがって、フリーホイールダイオードにおいて発生する損失を低減できる。
具体的には、制御手段は、モータの目標回転方向と実回転方向とが一致している状態ではインバータ回路を120度通電でPWM制御し、方向不一致状態を検出するとインバータ回路を構成する上段スイッチング素子のオン期間を、電気角60度分だけ進み位相側に拡げる180度通電パターンとするように切り替える。斯様に構成すれば、ロータの回転位置を検出することで通電パターンを生成し易い120度通電方式から上段スイッチング素子だけ180度通電パターンとする方式とを切り替えて、上段スイッチング素子のオン期間を容易に進み位相側に拡げることができる。
請求項記載のモータ制御装置によれば、制御手段は、インバータ回路を構成する上段スイッチング素子のオン期間を、電気角60度分だけ進み位相側に拡げる場合には、上段スイッチング素子のオン期間を開始する時点に、同じ相の下段スイッチング素子のオフ期間が掛るようにデッドタイムを設ける。すなわち、120度通電の場合は、同じ相の上段側、下段スイッチング素子のオン期間が重複するおそれはないが、上段スイッチング素子だけ180度通電パターンとするように切り替えた場合は両者のオン期間が双方の切り替わり際で接近するためオン期間が重複するおそれがある。したがって、デッドタイムを設けることでオン期間の重複を確実に回避できる。
請求項記載のモータ制御装置によれば、スイッチング素子をMOSFETとするので、寄生ダイオードをフリーホイールダイオードとして利用できる。また、MOSFETはオン抵抗が低いので、上段スイッチング素子をオンさせた場合に発生する損失を低減できる。
請求項記載のモータ制御装置によれば、回転方向センサを、モータのロータ位置を検出する複数の位置センサによって構成し、制御手段は、複数の位置センサにより出力される位置検出信号に基づいてPWM制御を行うと共に、複数の位置検出信号が示す出力パターンの変化によりモータの実回転方向を判定する。すなわち、PWM制御を行うため、複数の位置センサによりロータ位置を検出する場合には、それらが出力する位置検出信号を利用してモータの実回転方向を判定することができる。
請求項記載のバルブタイミング調整装置によれば、請求項1ないしの何れかに記載のモータ制御装置を備え、インバータ回路を介してモータをPWM制御することで、モータの回転軸に伝達されたトルクに応じてカム軸を回転駆動し、位相調整機構がクランク軸とカム軸との間の相対位相を調整する。すなわち、車両が走行する場合は、走行速度の変化に応じて、内燃機関のバルブタイミング調整装置を構成するモータについて、その目標回転方向と実回転方向とが不一致となる状態は頻繁に発生する。そこで、本願発明のモータ制御装置を適用すれば、インバータ回路で発生する損失を低減する効果を極めて有効に適用できる。
一実施例であり、通電パターンの切替えを示すタイミングチャート 通電パターンの切替えをロジックで示す図 本発明の要旨に係る制御内容を示すフローチャート 180度通電を行った場合に、インバータ部の上段側に流れる電流を概略的に示す図 180度通電に切り替えた場合の還流電流が流れる経路を示す図 通電ブロックの構成を示す機能ブロック図 通電制御回路の構成を示す機能ブロック図 通電制御ロジックの構成を示す図(その1) 図8相当図(その2) 図8相当図(その3) 図8相当図(その4) 電動バルブタイミング調整装置の構成を示す縦断側面図 カム軸に発生するカムトルクを説明する図 従来技術を説明する120度通電パターンを示す図 モータの目標回転方向と実回転方向とが不一致となった場合の図14相当図 図5相当図
以下、本発明の一実施例について図1ないし図13を参照して説明する。図12は、本実施例の電動バルブタイミング調整装置1を示している。電動バルブタイミング調整装置1は車両に搭載され、内燃機関(例えばガソリンエンジンやディーゼルエンジン等)のクランク軸(図示しない)からカム軸2へ機関トルクを伝達する伝達系に設置されている。電動バルブタイミング調整装置1は、モータ4、通電制御回路部(モータ制御装置)6及び位相調整機構8を組み合わせてなり、クランク軸とカム軸2との間の相対位相である機関位相によって決まるバルブタイミングを調整する。カム軸2は内燃機関の吸気弁を開閉するものであり、電動バルブタイミング調整装置1は当該吸気弁のバルブタイミングを調整する。
モータ4は、埋設磁石(IPM)型ブラシレスDCモータであり、ハウジング10、軸受12、回転軸14、永久磁石18及びステータ16を備えている。ハウジング10は、チェーンケース等の内燃機関の固定節9に固定され、ハウジング10内には、二つの軸受12及びステータ16が収容されている。各軸受12は、回転軸14の軸本体14aを正逆回転自在に支持しており、回転軸14において軸本体14aから外周側へ突出するロータ部14bの内部には、回転方向に等間隔に並ぶように複数の永久磁石18が埋設されている。
回転方向において隣り合う永久磁石18同士は、相反する極性の磁極をロータ部14bの外周壁側に向けている。ステータ16はロータ部14bの外周側に同心的に配置されており、コア16a及びコイル16bを有している。コア16aは鉄片を積層して形成され、回転軸14の回転方向に等間隔に複数設けられている。各コア16aには、それぞれ個別にコイル16bが巻装されている。
通電制御回路部6は、モータ4の各コイル16bに接続されており、それらコイル16bへの通電を内燃機関の運転状況等に応じて制御する。すると、モータ4は、各永久磁石18へ作用する回転磁界を各コイル16bの励磁により形成し、当該形成磁界に応じた方向のトルクをロータ部14bに発生させて回転軸14を回転させる。
位相調整機構8は、駆動側回転体22、従動側回転体24、遊星歯車ユニット30及びリンクユニット50を備えている。駆動側回転体22は、内燃機関のクランク軸との間にタイミングチェーンが巻き掛けられるタイミングスプロケットである。クランク軸の出力トルクが駆動側回転体22へ入力されると、駆動側回転体22はクランク軸と連動して、当該クランク軸に対する相対位相を保ちつつ正転方向へ回転する。従動側回転体24は内燃機関のカム軸2に同軸上に固定され、カム軸2と共に正転方向へ回転する。この場合、回転軸14の正転方向が内燃機関の回転方向と同一方向に、また回転軸14の逆転方向が内燃機関の回転方向と反対方向に設定されている。
そして、位相調整機構8は、吸気弁からの反力によるカムトルクが図13に示すように遅角側と進角側とに交番して作用するカム軸2を、回転軸14から与えられる制御トルクに応じて回転駆動することで機関位相を調整する。具体的には、制御トルクの保持等により回転軸14が駆動側回転体22に対して相対回転しないときは、遊星歯車33が遊星運動せずに駆動側回転体22及び伝達回転体34と共に回転する。その結果、回転軸14とカム軸2とが連れ回りして、駆動側回転体22と従動側回転体24との間の相対位相,バルブタイミングを決める機関位相が保持される。
一方、制御トルクの正転方向への増大等により回転軸14が駆動側回転体22に対して正転方向へ相対回転するときは、遊星歯車33の遊星運動により伝達回転体34が駆動側回転体22に対して逆転方向(反時計方向)へ相対回転する。その結果、従動側回転体24と共にカム軸2が駆動側回転体22に対して正転方向(時計方向)へ相対回転駆動され、機関位相が進角する。
また、制御トルクの逆転方向への増大等により回転軸14が駆動側回転体22に対して逆転方向へ相対回転するときは、上記正転方向への相対回転時とは逆の原理で、従動側回転体24と共にカム軸2が駆動側回転体22に対して逆転方向へと相対回転駆動され、機関位相が遅角する。尚、以上の構成の詳細(図12中に示す断面の構造)については、特開2008−215274号公報の図3ないし図6に開示されている。上記の正転,反転方向(時計,反時計方向)についても上記の図に従う。
図7に示すように、モータ4は、三つの回転角センサ(位置センサ,回転方向センサ)SU,SV,SWを備えている。各回転角センサSU,SV,SWは例えばホール素子等からなり、回転軸14の回転方向に所定間隔をおいて配置されている。回転角センサSU,SV,SWは、それぞれ回転軸14に装着されたセンサ磁石(位置センサ,回転方向センサ)20が磁極により形成する磁界を検出することで、回転軸14の実回転位置θを表すための検出信号を出力する。回転角センサSU,SV,SWは、各々の検出範囲内にセンサ磁石20のN極が位置するときオンして検出信号の電圧レベルをハイ(H)にし、検出範囲内にセンサ磁石20のS極が位置するときオフして検出信号の電圧レベルをロー(L)にする(図2参照)。尚、以下では、回転角センサSU,SV,SWがそれぞれ出力するセンサ信号についてもSU,SV,SWで示す。
通電制御回路部6は、制御回路(制御手段)60及び駆動回路70を備えている。本実施例において制御回路60はモータ4の外部に、また駆動回路70はモータ4の内部に配置されているが、それら回路60,70の双方をモータ4の外部又は内部に配置するようにしてもよい。制御回路60はマイクロコンピュータを主体に構成されており、駆動回路70に接続されている。制御回路60は、内燃機関を制御する機能と共にモータ4への通電を制御する機能を備えている。
制御回路60は、駆動回路70から与えられるモータ4の実回転方向Dr及び実回転数Sr等に基づいて機関位相の実バルブタイミングを算出すると共に、内燃機関の運転状況等に基づいて目標バルブタイミングを算出する。さらに制御回路60は、算出した実バルブタイミングと目標バルブタイミングとの位相差に基づいてモータ4の目標回転方向Dt及び目標回転数Stをそれぞれ設定し、それらの設定結果を駆動回路70へ出力する。駆動回路70には、信号生成ブロック72及び通電ブロック74が設けられている。尚、本実施例において各ブロック72,74は、ハードウェアロジックで構成されている。
信号生成ブロック72は、モータ4の各回転角センサSU,SV,SW、制御回路60及び通電ブロック74に電気接続されている。信号生成ブロック72は、回転軸14の実回転位置θを表す各回転角センサSU,SV,SWの検出信号に基づいてモータ4の実回転方向Dr及び実回転数Srをそれぞれ算出し、それらの算出結果を制御回路60及び通電ブロック74へ出力する。
ここで、回転方向Drについては、例えば、現状のSU,SV,SWのセンサパターンから次のセンサパターンを予想し、正転パターンなら正転,逆転パターンなら逆転として、その結果をハイ/ローの2値レベル信号として出力する。また、実回転数Srについては、例えば、センサ信号SU,SV,SWのエッジの出力間隔をカウンタ等によりカウントし、そのカウント結果をデジタルデータとして出力するか、若しくはアナログレベル信号として出力する。
図6に示すように、通電ブロック74は、インバータ部(インバータ回路)76及び通電駆動部78を有している。三相ブリッジ回路からなるインバータ部76は、上段スイッチング素子FU,FV,FW及び下段スイッチング素子GU,GV,GWを有している。上段スイッチング素子FU,FV,FWと下段スイッチング素子GU,GV,GWとは、例えば何れもNチャネル型のパワーMOSFETで構成されており、各素子のフリーホイールダイオードD_FU,D_FV,D_FW,D_GU,D_GV,D_GWは寄生ダイオードからなる。そして、上段スイッチング素子FU,FV,FWのソースと、下段スイッチング素子GU,GV,GWのドレインとが夫々接続されると共に、モータ4のスター結線されている各相コイル16bの一端にそれぞれ接続されている。
通電駆動部78は制御ICからなり、制御回路60、信号生成ブロック72及びインバータ部76の各スイッチング素子FU,FV,FW,GU,GV,GWに電気接続されている。通電駆動部78は、制御回路60から与えられる目標回転方向Dt及び目標回転数Stと、信号生成ブロック72から与えられる実回転方向Dr及び実回転数Srとに基づいて、各スイッチング素子FU,FV,FW,GU,GV,GWをオンオフ制御する。すると、モータ4が通電されて出力トルクが回転軸14に発生する。
ここで、図2に示すように本実施例の通電駆動部78は、各スイッチング素子FU,FV,FW,GU,GV,GWへ与える駆動信号(ゲート信号)の電圧レベルのパターンi〜vi(以下、「通電パターン」という)を制御することにより、制御トルクを調整する。尚、図2では、各通電パターンi〜viにおいて駆動信号の電圧レベルをパルス幅変調させる場合を「P」で表している。また、以下では、各スイッチング素子FU,FV,FW,GU,GV,GWへ与える駆動信号を、同じくFU,FV,FW,GU,GV,GWとして示す。
具体的には、目標及び実回転方向Dt,Drが共に正転方向の場合、通電駆動部78は、図2(a)に示す通電パターンi〜viの切換により、正転中の回転軸14へ作用する当該正転方向の制御トルクを調整する。目標及び実回転方向Dt,Drが共に逆転方向の場合、通電駆動部78は、図2(b)に示す通電パターンi〜ivの切換により、逆転中の回転軸14に作用する当該逆転方向の制御トルクを調整する。
ここで、図8ないし図11は、通電駆動部78に内蔵される通電制御ロジック80の構成であり、図8は、駆動信号FUを生成するロジック部80FUを示している。センサ信号SU,SV,SWは、夫々NOTゲート81U,81,81Wの入力端子に与えられており、NOTゲート81U,81,81Wからは、反転信号SU(バー),SV(バー),SW(バー)が出力される。実回転方向Drは、EXNORゲート82の入力端子の一方に与えられ、同入力端子の他方には回転方向Dtが与えられている。また、目標回転方向Dtは、NOTゲート83の入力端子にも与えられている。
ロジック部80FUは、その他、7つのANDゲート84FU〜90FU,4個のNANDゲート91FU〜94FU,2個のNORゲート95FU,96FUから構成されている。これらの各ゲートのうち、ANDゲート90FU,NANDゲート93FUだけが2端子入力であり、その他のゲートは3端子入力である。ANDゲート84FU〜86FUの出力端子はNORゲート95FUの各入力端子に夫々接続され、ANDゲート87FU〜89FUの出力端子はNORゲート96FUの各入力端子に夫々接続されている。
NANDゲート91FU,92FUの出力端子は、NANDゲート93FUの各入力端子に夫々接続され、EXNORゲート82,NORゲート95FU,96FUの出力端子は、NANDゲート94FUの各入力端子に夫々接続されている。また、NANDゲート93FU,94FUの出力端子は、ANDゲート90FUの各入力端子に夫々接続されている。
そして、センサ信号SU,SV,SWは、以下のように各ゲートの入力端子に与えられている。尚、ゲートについては符号のみ(FUは省略)で示す
センサ信号 入力端子に与えられるゲート
SU 84,88,91
SV 84,85,86,92
SW 86,87,88,89
また、センサ信号SU(バー),SV(バー),SW(バー)は、以下のように各ゲートの入力端子に与えられている。
センサ信号 入力端子に与えられるゲート
SU(バー) 85,86,87,92
SV(バー) 87,88,89,91
SW(バー) 84,89
また、目標回転方向Dtは、ANDゲート85FU,NANDゲート92FUの入力端子に与えられ、NOTゲート83を介したその反転信号は、NANDゲート91FUの入力端子に与えられている。
図9は、駆動信号FVを生成するロジック部80FVを示している。NOTゲート81及び82,EXNORゲート82はロジック部80FUと共通であり、同様に7つのANDゲート84FV〜90FV,4個のNANDゲート91FV〜94FV,2個のNORゲート95FV,96FVから構成されている。そして、これらの接続関係は、センサ信号SU,SV,SW並びにSU(バー),SV(バー),SW(バー)が各ゲートの入力端子に与えられる部分のみが相違している。
センサ信号SU,SV,SWは、以下のように各ゲートの入力端子に与えられている。尚、ゲートについては符号のみ(FVは省略)で示す。
センサ信号 入力端子に与えられるゲート
SU 86,87,88
SV 84,88,89,91
SW 84,85,86,92
また、センサ信号SU(バー),SV(バー),SW(バー)は、以下のように各ゲートの入力端子に与えられている。
センサ信号 入力端子に与えられるゲート
SU(バー) 84,85,89
SV(バー) 85,86,87,92
SW(バー) 87,88,89,91
また図10は、駆動信号FWを生成するロジック部80FWを示しており、図9と同様に、対応するゲートの符号には「FW」を付して示している。センサ信号SU,SV,SWは、以下のように各ゲートの入力端子に与えられている。尚、ゲートについては符号のみ(FWは省略)で示す。
センサ信号 入力端子に与えられるゲート
SU 84,85,86,92
SV 86,87,88
SW 84,88,89,91
また、センサ信号SU(バー),SV(バー),SW(バー)は、以下のように各ゲートの入力端子に与えられている。
センサ信号 入力端子に与えられるゲート
SU(バー) 87,88,89,91
SV(バー) 84,85,89
SW(バー) 85,86,87,92
図11は、駆動信号GU,GV,GWを生成するロジック部80GU,80GV,80GWを示している。これらは夫々、3個のNANDゲート97〜99で構成され、NANDゲート97,98の出力端子はNANDゲート99の入力端子に夫々接続されており、NANDゲート99GU,99GV,99GWの出力端子から、各駆動信号GU,GV,GWがそれぞれ出力される。
ロジック部80GUでは、センサ信号SUがNANDゲート97GUの入力端子に、センサ信号SVがNANDゲート98GUの入力端子に与えられ、センサ信号SU(バー)がNANDゲート98GUの入力端子に、センサ信号SV(バー)がNANDゲート97GUの入力端子に与えられている。また、ロジック部80GVでは、センサ信号SVがNANDゲート97GVの入力端子に、センサ信号SWがNANDゲート98GVの入力端子に与えられ、センサ信号SV(バー)はNANDゲート98GVの入力端子に、センサ信号SW(バー)はNANDゲート97GVの入力端子に与えられている。
また、ロジック部80GWでは、センサ信号SUがNANDゲート98GWの入力端子に、センサ信号SWがNANDゲート97GWの入力端子に与えられ、センサ信号SU(バー)はNANDゲート97GWの入力端子に、センサ信号SW(バー)はNANDゲート98GWの入力端子に与えられている。そして、目標回転方向DtはNANDゲート97の入力端子に与えられ、NOTゲート83の出力端子はNANDゲート98の入力端子に与えられている。
通電制御ロジック80が以上のように構成されることで、モータ4の目標回転方向Dtと実回転方向Drとが一致している場合は120度通電パターンとなる駆動信号FU〜FV,GU〜GVが出力され、目標回転方向Dtと実回転方向Drとが不一致となった場合は180度通電パターンとなる駆動信号FU〜FV,GU〜GVが出力される。
次に、本実施例の作用について図1ないし図5を参照して説明する。図3は、制御回路60による制御内容を、本発明の要旨に係る部分について示すフローチャートである。制御回路60は、信号生成ブロック72より与えられる実回転方向Drを取得すると(ステップS1)、その実回転方向Drと、自身が通電ブロック74に出力している目標回転方向Dtとを比較する(ステップS2)。そして、両者の方向が一致している場合は(YES)、通電ブロック74における通電制御ロジックを従来通りの120度通電に設定する(ステップS3)。一方、ステップS2において、両者の方向が一致していない場合は(NO)、通電ブロック74における通電制御ロジックを、180度通電とするように切り替える(ステップS4)。
上記のステップS4において180度通電を行うと、図2(a)(正転トルク指示の場合)に示す通電パターンでは、図中の右側に示されているように、上段側のスイッチング素子FU,FV,FWがオンする期間が機械角15度分だけ進み位相側に延長されるようになる。U,V,Wの各相について、それぞれパターンvi,ii,ivも上段スイッチング素子がオンする期間となる。尚、モータ4は8極であるから、電気角60度は機械角15度に対応する。その結果、図1に示すタイミングチャートでは、(a)に示すスイッチングパターンから(b)に示すスイッチングパターンに切り替わる。また、モータ4の逆転トルク指示が与えられている場合は、図2(b)に示す通電パターンとなり、U,V,Wの各相について、それぞれパターンiv,vi,iiも上段スイッチング素子がオンする期間となる。
更に、図15(b)相当図としては、図4に示すパターンとなる。このように120度通電から180度通電に切り替わることで、従来は、上段側のスイッチング素子FU,FV,FWのフリーホイールダイオードD_FU,D_FV,D_FWに流れていた還流電流が、その期間にオンされる上段スイッチング素子FU,FV,FWを介して流れるようになる。すなわち、クロスハッチングで示す誘起電圧に基づく還流電流が流れる期間に対応して、上段スイッチング素子FU,FV,FWがオンするようになっている。
図5は図16相当図であり、U相上段スイッチング素子FUをオンしている間にV相下段スイッチング素子GVをPWM信号によりスイッチングさせた場合、V相下段のスイッチング素子GVがオンからオフに転じる期間は、V相上段スイッチング素子FVがオンするので、還流電流がフリーホイールダイオードを介して流れることはなく、V相上段スイッチング素子FVを介して流れるようになる。
また、図1(b)に示すように180度通電を行う場合は、例えばV相下段のスイッチング素子GVをPWM信号でスイッチングさせるパターンiから、V相上段のスイッチング素子FVをオンさせるパターンiiに切り替わる。そこで、通電駆動部78は、図1(c)に示すようにパターンiからパターンiiに切り替わる前後のタイミングでV相下段のスイッチング素子GVをオフさせて、V相上段のスイッチング素子FVと同時にオフになる期間、いわゆるデッドタイムを形成するようにPWM信号の出力タイミングを設定する。これにより、上段及び下段スイッチング素子が同時にオンして貫通電流が流れることを確実に防止する。尚、逆転の場合についても、同様にデッドタイムを形成する。
以上のように本実施例によれば、制御回路60は、外部より指令として与えられるモータ4の目標回転方向Dtと、回転角センサSU,SV,SWが出力するセンサ信号に基づき信号生成ブロック72により検出されるモータ4の実回転方向Drとが相違する方向不一致状態を検出すると、インバータ部76を構成する上段スイッチング素子FU,FV,FWのオン期間を、進み位相側に拡げるように制御する。したがって、従来はフリーホイールダイオードに還流電流を流すことで発生していた損失を低減できる。
具体的には、制御回路60は、目標回転方向Dtと実回転方向Drとが一致している状態ではインバータ部76を120度通電でPWM制御し、方向不一致状態を検出すると180度通電でPWM制御するように切り替える。斯様に構成すれば、ロータの回転位置を検出することで通電パターンを生成し易い120度通電方式と180度通電方式とを切り替えることで、上段スイッチング素子FU,FV,FWのオン期間を容易に進み位相側に拡げることができる。
また、通電駆動部78は、インバータ部76を180度通電によりPWM制御する場合には、上段スイッチング素子FU,FV,FWのオン期間を開始する時点に、同じ相の下段スイッチング素子GU,GV,GWのオフ期間が掛るようにデッドタイムを設けるので、上段側,下段スイッチング素子のオン期間の重複を確実に回避できる。そして、スイッチング素子FU〜FW,GU〜GWをMOSFETとするので、寄生ダイオードをフリーホイールダイオードとして利用できる。また、MOSFETはオン抵抗が低いので、上段スイッチング素子FU〜FWをオンさせた場合に発生する損失を低減できる。
更に、回転方向センサを、モータ4のロータ位置を検出する3つの位置センサSU,SV,SW及び信号生成ブロック72で構成し、制御回路60は、位置検出信号SU,SV,SWに基づいてPWM制御を行うと共に、それらが示す出力パターンの変化によりモータ4の実回転方向Drを判定するので、PWM制御を行うため位置センサSU,SV,SWを用いる場合には、それらが出力する位置検出信号を利用してモータ4の実回転方向Drを判定することができる。
そして、通電制御回路部6がインバータ部76を介してモータ4をPWM制御することで、モータ4の回転軸14に伝達されたトルクに応じてカム軸2を回転駆動し、位相調整機構8がクランク軸とカム軸2との間の相対位相を調整する。すなわち、車両が走行する場合は、走行速度の変化に応じて、内燃機関のバルブタイミング調整装置1を構成するモータ4について、その目標回転方向Dtと実回転方向Drとが不一致となる状態は頻繁に発生する。そこで、通電制御回路部6を適用すれば、インバータ部76で発生する損失を低減する効果を極めて有効に適用できる。
本発明は上記し、又は図面に記載した実施例にのみ限定されるものではなく、以下のような変形又は拡張が可能である
デッドタイムを設けずとも貫通電流が流れるおそれがない場合、若しくは、貫通電流が僅かに流れても問題ない場合は、必ずしもデッドタイムを設ける必要はない。
回転方向センサは、複数の位置センサを用いて構成するものに限らず、独立した回転方向センサを用いても良い。
スイッチング素子はMOSFETに限ることなく、パワートランジスタやIGBTを用いてフリーホイールダイオードを外付けしても良い。
ロータの表面側に磁石が配置されるタイプ(SPM型)のモータを用いても良い。この場合、回転位置センサは、センサ磁石を設けることなく、ロータ磁石の磁力を検出すれば良い。
バルブタイミング調整装置に限ることなく、モータの目標回転方向と実回転方向とが相違する状態が発生する制御系であれば適用が可能である。
図面中、1は電動バルブタイミング調整装置、2はカム軸、4はモータ、8は位相調整機構、14は回転軸、20はセンサ磁石(位置センサ,回転方向センサ)、60は制御回路(制御手段)、76はインバータ部(インバータ回路)、FU〜FW,GV〜GWはスイッチング素子(MOSFET)、D_FU〜D_FW,D_GV〜D_GWはフリーホイールダイオード、SU,SV,SWは回転角センサ(位置センサ,回転方向センサ)を示す。

Claims (9)

  1. モータの回転方向を検出する回転方向センサと、
    フリーホイールダイオードを有するスイッチング素子を多相ブリッジ接続して構成され、前記モータの巻線に通電を行うインバータ回路と、
    外部より指令として与えられる前記モータの目標回転方向に基づいて、前記インバータ回路を構成するスイッチング素子をPWM(Pulse Width Modulation)制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記目標回転方向と前記実回転方向とが一致している状態では前記インバータ回路を120度通電によりPWM制御し、前記目標回転方向と、前記回転方向センサにより検出される前記モータの実回転方向とが相違する方向不一致状態を検出すると、前記インバータ回路を構成する上段スイッチング素子のオン期間を、電気角60度分だけ進み位相側に拡げることを特徴とするモータ制御装置。
  2. 前記制御手段は、前記インバータ回路を構成する上段スイッチング素子のオン期間を、電気角60度分だけ進み位相側に拡げる場合には、前記上段スイッチング素子のオン期間を開始する時点に、同じ相の下段スイッチング素子のオフ期間が掛るようにデッドタイムを設けることを特徴とする請求項1記載のモータ制御装置。
  3. 前記スイッチング素子は、MOSFETであることを特徴とする請求項1又は2記載のモータ制御装置。
  4. 前記回転方向センサは、前記モータのロータ位置を検出する複数の位置センサによって構成され、
    前記制御手段は、前記複数の位置センサにより出力される位置検出信号に基づいて、前記PWM制御を行うと共に、前記複数の位置検出信号が示す出力パターンの変化により前記モータの実回転方向を判定することを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載のモータ制御装置。
  5. クランク軸からのトルク伝達によりカム軸が開閉する吸気弁,排気弁の少なくとも一方についてバルブタイミングを調整する内燃機関のバルブタイミング調整装置であって、
    通電により発生した出力トルクを回転軸に伝達するモータと、
    前記回転軸に伝達されたトルクに応じて前記カム軸を回転駆動することにより、前記クランク軸と前記カム軸との間の相対位相を調整する位相調整機構と、
    請求項1ないし4の何れかに記載のモータ制御装置とを備えたことを特徴とするバルブタイミング調整装置。
  6. フリーホイールダイオードを有するスイッチング素子を多相ブリッジ接続して構成されるインバータ回路を介してモータの巻線に通電を行う方法において、
    外部より指令として与えられる前記モータの目標回転方向に基づいて、前記インバータ回路を構成するスイッチング素子をPWM(Pulse Width Modulation)制御する場合、
    前記目標回転方向と前記実回転方向とが一致している状態では前記インバータ回路を120度通電によりPWM制御し、前記目標回転方向と、前記モータの実回転方向とが相違する方向不一致状態を検出すると、前記インバータ回路を構成する上段スイッチング素子のオン期間を、電気角60度分だけ進み位相側に拡げることを特徴とするインバータ回路の通電制御方法
  7. 前記インバータ回路を構成する上段スイッチング素子のオン期間を、電気角60度分だけ進み位相側に拡げる場合には、前記上段スイッチング素子のオン期間を開始する時点に、同じ段の下側スイッチング素子のオフ期間が掛るようにデッドタイムを設けることを特徴とする請求項6記載のインバータ回路の通電制御方法。
  8. 前記スイッチング素子に、MOSFETを用いることを特徴とする請求項6又は7記載のインバータ回路の通電制御方法。
  9. 前記モータのロータ位置を検出する複数の位置センサにより出力される位置検出信号に基づいて前記PWM制御を行い、前記複数の位置検出信号が示す出力パターンの変化により前記モータの実回転方向を判定することを特徴とする請求項6ないし8の何れかに記載のインバータ回路の通電制御方法。
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