JP5139229B2 - スイッチトリラクタンスモータの制御装置 - Google Patents

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本発明は、スイッチトリラクタンスモータの制御装置に関する。
従来のSR(スイッチトリラクタンス)モータを駆動させるスイッチング素子を8つ備えるインバータ回路を用いてSRモータを駆動する技術がある(特許文献1及び特許文献2)。
図17は、従来例におけるSR(Switched reluctance)モータ装置9の構成を示す概略ブロック図である。SRモータ装置9は、コイルLu,Lv,Lwを有するSRモータ92と、インバータ回路94と、直流電源95とを有している。コイルLu,Lv,Lwは、一端が中性点93で結合されてスター結線されている。インバータ回路94は、2つのスイッチング素子が直列に接続されたハーフブリッジ94a,94b,94c,94dを有している。一方のスイッチング素子は、ドレインが直流電源95の高電位側に接続され、ソースが他方のスイッチング素子のドレインに接続される。他方のスイッチング素子は、ソースが直流電源95の低電位側に接続される。
ハーフブリッジ94a〜94dは、このように直列接続された2つのスイッチング素子を備えており、直流電源95に対して並列に接続されている。また、ハーフブリッジ94aにおいて、スイッチング素子NHとスイッチング素子NLとの接続点は、中性点93に接続されている。また、ハーフブリッジ94bにおいて、スイッチング素子UHとスイッチング素子ULとの接続点は、コイルLuの他端に接続されている。また、ハーフブリッジ94cにおいて、スイッチング素子VHとスイッチング素子VLとの接続点は、コイルLvの他端に接続されている。また、ハーフブリッジ94dにおいて、スイッチング素子WHとスイッチング素子WLとの接続点は、コイルLwの他端に接続されている。
図18は、従来例における通電角120度におけるインバータ回路94のスイッチング素子の通電タイミングチャートである。インバータ回路94は、図示するように、インバータ回路94が有するスイッチング素子NH,NL,UH,UL,VH,VL,WH,WLのオン・オフを次のように切り替える。スイッチの切り替えは、6つのステージ#1〜#6を順に切り替えながらコイルLu,Lv,Lwの順に通電して、ロータを回転させる。
ステージ#1では、スイッチング素子NH、ULをオンにする。これにより、直流電源95、スイッチング素子NH、コイルLu、スイッチング素子UL、直流電源95の順に通電する回路が形成される。ステージ#2では、スイッチング素子VH,NLをオンにする。これにより、直流電源95、スイッチング素子VH、コイルLv、スイッチング素子NL、直流電源95の順に通電する回路が形成される。ステージ#3では、スイッチング素子NH,WLをオンにする。これにより、直流電源95、スイッチング素子NH、コイルLw、スイッチング素子WL、直流電源95の順に通電する回路が形成される。
ステージ#4では、スイッチング素子UH,NLをオンにする。これにより、直流電源95、スイッチング素子UH、コイルLu、スイッチング素子NL、直流電源95の順に通電する回路が形成される。ステージ#5では、スイッチング素子NH,VLをオンにする。これにより、直流電源95、スイッチング素子NH、コイルLv、スイッチング素子VL、直流電源95の順に通電する回路が形成される。ステージ#6では、スイッチング素子WH,NLをオンにする。これにより、直流電源95、スイッチング素子WH、コイルLw、スイッチング素子NL、直流電源95の順に通電する回路が形成される。
なお、スイッチング素子は、オンのときに通電状態であり、オフのときに非通電状態である。
特開2007−28866号公報 特開2008−125321号公報
上述のようにインバータ回路のスイッチング素子の制御を行うと、SRモータの回転数が高くなると、それぞれのU、V、W相に電流を流し始めてから十分に流れる前にロータが回転してしまい十分なトルクを得ることが困難であった。また、中性点93に接続されたスイッチング素子NH,NLは、他のスイッチング素子に比べ電流を流す時間が長く、更に、高回転時には電流量が増加して、他のスイッチング素子に比べ通電による発熱で高温になる。これにより、スイッチング素子の温度特性により、スイッチング素子に流す電流量が制限されてSRモータのトルクを得ることが妨げられるという問題がある。
本発明は、上記問題を解決すべくなされたもので、その目的は、SRモータが高回転時においても十分なトルクが得られるSRモータ装置を提供することにある。
上記問題を解決するために、本発明は、一端がスター結線された複数のコイルに選択的に通電するスイッチトリラクタンスモータの制御装置であって、それぞれに還流ダイオードが並列接続された2つのスイッチング素子を直列に接続したハーフブリッジを複数備え、前記スター結線の中性点と、前記複数のコイルの他端とがそれぞれ対応する前記ハーフブリッジに備えられる前記2つのスイッチング素子の接続点に接続されたインバータ回路と、前記スイッチトリラクタンスモータのロータの位置と、前記複数のコイルそれぞれに流れる電流値と、前記スイッチトリラクタンスモータの目標出力に応じて定められる前記複数のコイルそれぞれに流す電流の電流値を示す電流指令値とに基づいて、前記複数のコイルに順に通電して前記スイッチトリラクタンスモータを駆動させるインバータ制御装置とを有し、前記インバータ制御装置は、前記ロータの回転軸周りの周方向に隣接する前記複数のコイルに順に通電すると共に、通電する前記コイルを切り替える際、前記中性点に接続された前記ハーフブリッジの通電中の前記スイッチング素子をオフにし、且つ、前記複数のハーフブリッジのうち前記中性点に接続されていない次に通電する前記コイルに対応するハーフブリッジの前記スイッチング素子をオンにして、前記複数のコイルのうち通電しているコイルと、次に通電する前記コイルとに同時に通電するオーバーラップ期間を設け、前記スイッチング素子の駆動信号もオーバーラップ期間を設けていることを特徴とするスイッチトリラクタンスモータの制御装置である。
このスイッチトリラクタンスモータの制御装置は、通電するコイルを切り替える際に、中性点が接続されたハーフブリッジに電流を流さない期間を設けると共に、当該期間において、次に通電するコイルへの通電を早める。
また、本発明は、上記に記載の発明において、前記インバータ制御装置は、前記スイッチトリラクタンスモータの回転数と、前記電流指令値とに応じて進角及び通電角を示す進角・通電角信号を出力する進角・通電角算出部と、前記進角・通電角信号と、前記ロータ位置と、前記複数のコイルに流れる電流値と、前記電流指令値とに基づいて前記オーバーラップ期間を定め、前記複数のハーフブリッジに備えられた前記スイッチング素子のオン及びオフを切り替える通電タイミング出力部とを備えることを特徴とする。
ロータの回転速度と電流指令値とに応じて、インバータ回路のスイッチング素子のオン・オフを切り替えるタイミングを変更する。また、ロータの回転速度と電流指令値とに応じて、オーバーラップ期間を変更する。
この発明によれば、通電するコイルを切り替える際、中性点に接続されたハーフブリッジのスイッチング素子に電流を流さずに、他のハーフブリッジのスイッチング素子を介して電流を流すことで、中性点に接続されたハーフブリッジのスイッチング素子の発熱を抑えることができ、当該スイッチング素子の温度特性により制限される電流量を増加させることができる(理由1)。
また、通電するコイルを切り替える際、通電されているコイルと、当該コイルのロータの回転方向に隣接するコイルとに通電するオーバーラップ期間を設けたことで、次に通電するコイルの通電時間を長くすることができる(理由2)。
上述の理由1及び理由2により、トルク発生に寄与する電流を流す期間を増加させて、高回転時においてもSRモータの出力トルクを増加させることが可能となる。
以下、本発明の一実施形態によるモータ装置及びその動作を図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態によるモータ装置1の構成を示す概略ブロック図である。
モータ装置1は、SRモータ2と、直流電源31と、平滑化コンデンサ32と、インバータ回路4と、インバータ回路4を駆動するインバータ制御装置5とを有している。
SRモータ2は、略円筒形状のステータ21と、ステータ21の内部に回転可能に配置されたロータ22とを備えている。ステータ21は、ステータコア23のステータ突極24に巻いた3相U,V,WのコイルLu,Lv,Lwを備えている。各コイルLu,Lv,Lwは、径方向で対向する各1対のステータ突極24に巻線を巻き回して形成される。
ロータ22は、出力軸25と、径方向に突出するロータ突極26とを備えている。出力軸25には、ロータ22の回転角度を検出する回転検出装置であるレゾルバ17が設けられている。
各コイルLu,Lv,Lwは、コイルの一端が中性点47で結合され、同電位になるようにスター結線されている。また、中性点47と、各コイルLu,Lv,Lwのコイルの他端それぞれとが、インバータ制御装置5と電気的に接続されている。また、各コイルのLu,Lv,Lwの他端それぞれには、SRモータ2に供給される各相の電流(巻線電流)を検出する電流センサ27が設けられている。
インバータ回路4は、2つのスイッチング素子が直列に接続されたハーフブリッジ41〜44を有している。それぞれのハーフブリッジ41〜44は、直流電源31及び平滑化コンデンサ32に対して並列に接続される。
ハーフブリッジ41〜44が有するスイッチング素子NH,NL,UH,UL,VH,VL,WH,WLは、FET(Field Effective Transistor;電界効果トランジスタ)を用いて構成される。それぞれのFETは、ゲートがインバータ制御装置5に接続され、オン・オフが制御される。また、それぞれのFETは、還流ダイオードD1〜D8が形成されている。
また、ハーフブリッジ41(第1のハーフブリッジ)において、スイッチング素子NHは、ドレインが直流電源31の高電位側に接続され、ソースが接続点J1を介してスイッチング素子NLのドレインに接続される。スイッチング素子NLは、ソースが直流電源31の低電位側に接続される。接続点J1は、コイルLu,Lv,Lwのそれぞれの一端と中性点47を介して接続される。また、ハーフブリッジ42(第2のハーフブリッジ)において、スイッチング素子UHは、ドレインが直流電源31の高電位側に接続され、ソースが接続点J2を介してスイッチング素子ULのドレインに接続される。スイッチング素子ULは、ソースが直流電源31の低電位側に接続される。接続点J2は、U相のコイルLuの他端に接続される。
また、ハーフブリッジ43(第3のハーフブリッジ)において、スイッチング素子VHは、ドレインが直流電源31の高電位側に接続され、ソースが接続点J3を介してスイッチング素子VLのドレインに接続される。スイッチング素子VLは、ソースが直流電源31の低電位側に接続される。接続点J3は、V相のコイルLvの他端に接続される。また、ハーフブリッジ44(第4のハーフブリッジ)において、スイッチング素子WHは、ドレインが直流電源31の高電位側に接続され、ソースが接続点J4を介してスイッチング素子WLのドレインに接続される。スイッチング素子VLは、ソースが直流電源31の低電位側に接続される。接続点J4は、W相のコイルLwの他端に接続される。
また、直流電源31の高電位側に接続されるスイッチング素子NH,UH,VH,WHは、高電位側スイッチング素子であり、直流電源31の低電位側に接続されるスイッチング素子NL,UL,VL,WLを低電位側スイッチング素子である。
インバータ制御装置5は、電流指令値決定部51と、電流検出部52と、電流制御部53と、位置検出部54と、回転速度算出部55と、進角・通電角算出部56と、通電タイミング出力部57とを備えている。
電流指令値決定部51は、外部から入力される信号、例えば、アクセルペダルの踏み込み度合いなど、からSRモータ2に要求される出力である目標出力を示す信号に基づいて、電流指令値を設定する。例えば、電流指令値決定部51は、運転者のアクセル操作に係るアクセル開度を検出するアクセルペダル開度センサなどの検出結果に応じたアクセル操作信号からSRモータ2の目標出力を設定し、設定した目標出力に応じた電流指令値を設定する。なお、電流指令値は、SRモータ2が目標出力を得るために必要とされる電流値である。また、電流指令値決定部51は、算出した電流指令値を電流制御部53と進角・通電角算出部56に出力する。
電流検出部52は、例えば各電流センサ27から出力される各相電流(巻線電流)の検出信号に基づいて、SRモータ2に通電されている巻線電流値を検出して電流制御部53に出力する。
電流制御部53は、電流指令値決定部51から出力された電流指令値と、電流検出部52から出力される巻線電流値とに基づいて、SRモータ2に通電されている巻線電流のPWM(Pulse Width Modulation)制御を行う。また、電流制御部53は、PWMデューティ算出部53aと電流フィードバック処理部53bとを含んで構成される。電流フィードバック処理部53bは、電流検出部52から出力される電流指令値と、電流検出部52から出力される巻線電流値とを比較し、比較結果(例えば偏差)をPWMデューティ算出部53aに出力する。
PWMデューティ算出部53aは、電流フィードバック処理部53bが出力した比較結果に基づいて、インバータ回路4のハーフブリッジ42〜44に備えられるスイッチング素子UH〜WLそれぞれに対する単位時間当たりのオンとオフとの比率であるデューティ比を算出し、算出したデューティ比を通電タイミング出力部57に出力する。例えば、PWMデューティ算出部53aは、入力される比較結果を用いたPI制御により得られる電圧値から、電流指令値と矩形波のキャリア信号とに基づくパルス幅変調に用いるデューティ比、すなわち、各スイッチング素子UH,UL,VH,VL,WH,WLのオンとオフとのデューティ比を算出して通電タイミング出力部57に出力する。
位置検出部54は、回転角センサであるレゾルバ17から出力される信号に基づいて、ロータ22の回転位置を検出して回転速度算出部55と通電タイミング出力部57とに出力する。ここで、回転位置とは、予め定めた基準となるロータ22の位置からの回転角度であり、0度〜359度の範囲の値により示される位置である。
回転速度算出部55は、位置検出部54の出力した回転位置の単位時間当たりの変化量からロータ22の回転速度(回転数)を算出して進角・通電角算出部56に出力する。
進角・通電角算出部56は、電流指令値決定部51から出力された電流指令値と、回転速度算出部55から出力された回転速度とに応じて進角と通電角とを通電タイミング出力部57に出力する。進角・通電角算出部56は、進角マップ部56aと、通電角マップ部56bとを含み構成される。
進角マップ部56aは、電流指令値決定部51が出力する電流指令値と、回転速度算出部55が出力する回転速度とに基づいて、進角を通電タイミング出力部57に出力する。また、進角マップ部56aは、目標出力に応じた電流指令値とロータ22の回転速度との組み合わせごとに進角の値を対応付けたマップである。ここで、進角は、SRモータ2の各相のコイルLu,Lv,Lwそれぞれに対する通電開始位相及び通電終了位相を各相のインダクタンス変化に応じた所定位置(例えば、インダクタンスの増大開始位相及び減少開始位相等)から通電角を進角側に変化させる角度を表す。なお、進角は、電流指令値と回転数の増加に対して増加傾向にある。なお、進角マップ部56aは、シミュレーションや、実機による測定結果などから定められる。
通電角マップ部56bは、電流指令値決定部51が出力する電流指令値と、回転速度算出部55が出力する回転速度とに基づいて、通電角を通電タイミング出力部57に出力する。また、通電角マップ部56bは、電流指令値とロータ22の回転速度との組み合わせごとに通電角の値を対応付けたマップである。ここで、通電角は、SRモータ2の各相の各コイルLu,Lv,Lwそれぞれに対して対応付けられる。なお、通電角マップ部56bは、シミュレーションや、実機による測定結果などから定められる。
通電タイミング出力部57は、位置検出部54から出力される回転位置と、進角・通電角算出部56から出力される進角及び通電角とに基づいて、インバータ回路4が有するスイッチング素子NH〜WLのゲートにパルス信号を印加してオン・オフを切り替える。また、通電タイミング出力部57は、タイマ部57a、転流信号生成部57bと、PWM信号出力部57cとを含み構成される。
タイマ部57aは、位置検出部54から出力される回転位置と、進角・通電角算出部56から出力される進角及び通電角に基づいて、現在通電状態のコイルと次に通電状態にするコイルとの両方のコイルに通電する期間(オーバーラップ期間)を算出する。更に、タイマ部57aは、算出したオーバーラップ期間をカウントし、オーバーラップ期間を示すタイミング信号を転流信号生成部57b及びPWM信号出力部57cに出力する。例えば、タイマ部57aによるオーバーラップ期間の算出は、回転速度と通電角マップとを用いて行う。
転流信号生成部57bは、位置検出部54から出力される回転位置と、進角・通電角算出部56から出力される進角及び通電角と、タイマ部57aから出力されるタイミング信号に基づいて、インバータ回路4のハーフブリッジ41のスイッチング素子NH,NLのオン・オフを切り替えるパルス信号を生成し、生成したパルス信号をスイッチング素子NH,NLに出力する。
PWM信号出力部57cは、電流制御部53から出力されるPWMデューティ信号と、位置検出部54から出力される回転位置と、進角・通電角算出部56から出力される進角及び通電角と、タイマ部57aから出力されるタイミング信号とに基づいて、各スイッチング素子UH,UL,VH,VL,WH,WLのオン・オフを切り替える信号をゲートに印加する。
ここで、転流信号生成部57bが出力するスイッチング素子NH,NLの信号は、タイマ部57aが出力するオーバーラップ期間に基づいて、120度より早いタイミングでオフになる。また、PWM信号出力部57cが出力する各スイッチング素子UH〜WLのゲートに印加する信号は、オーバーラップ期間に基づいて、120度より早いタイミングでオンになる。
次に、図2は、ロータ22の位置と、インバータ回路4が備えるスイッチング素子NH〜WLのオン・オフの状態(通電パターン)と、各U,V,W相のインダクタンスの値とを対応付けて示した概略図である。また、図3〜図14は、インバータ制御装置5による各通電パターンにおける電流が流れる経路を示す図である。以下、図2〜図14を用いて、モータ装置1の動作を説明する。なお、以下の説明において、SRモータ2のロータ22は、反時計回りに回転する。
まず、時刻t1において、インバータ制御装置5は、スイッチング素子WLをオフに切り替え、スイッチング素子NHをオンに切り替える。時刻t1から時刻t2までのステージS1において、インバータ制御装置5は、スイッチング素子NH,ULをオンにする。ステージS1では、図3に示すように、電流A1は、直流電源31からスイッチング素子NH、コイルLu、スイッチング素子UL、直流電源31の順に流れる。この期間、コイルLuのインダクタンスの値は、大きくなり、ロータ22は、コイルLuが巻かれたステータ突極24に引き付けられて回転する。
時刻t2において、インバータ制御装置5は、スイッチング素子NHをオフに切り替え、スイッチング素子VHをオンに切り替える。時刻t2から時刻t3までのステージS2において、インバータ制御装置5は、スイッチング素子UL,VHをオンにする。ステージS2では、図4に示すように、電流A2は、直流電源31からスイッチング素子VH、コイルLv、コイルLu、スイッチング素子UL、直流電源31の順に流れる。また、時刻t3において、U相のステータ突極24とロータ突極26とは対向し、コイルLuのインダクタンスの値は最大値となる。
時刻t3において、インバータ制御装置5は、スイッチング素子ULをオフに切り替え、スイッチング素子NLをオンに切り替える。時刻t3から時刻t4までのステージS3において、インバータ制御装置5は、スイッチング素子VH,NLをオンにする。ステージS3では、図5に示すように、電流A3は、直流電源31からスイッチング素子VH、コイルLv、スイッチング素子NL、直流電源31の順に流れる。この期間、コイルLvのインダクタンスの値は大きくなり、ロータ突極26は、コイルLvが巻かれたステータ突極24に引き付けられて回転する。また、コイルLuのインダクタンスの値は、小さくなる。
時刻t4において、インバータ制御装置5は、スイッチング素子NLをオフに切り替え、スイッチング素子WLをオンに切り替える。時刻t4から時刻t5までのステージS4において、インバータ制御装置5は、スイッチング素子VH,WLをオンにする。ステージS4では、図6に示すように、電流A4は、直流電源31からスイッチング素子VH、コイルLv、コイルLw、スイッチング素子WL、直流電源31の順に流れる。また、時刻t5において、コイルLvの巻かれたステータ突極24とロータ突極26とは対向し、コイルLvのインダクタンスの値は最大値となる。また、コイルLuのインダクタンスの値は、0又は0に近い値となる。
時刻t5において、インバータ制御装置5は、スイッチング素子VHをオフに切り替え、スイッチング素子NHをオンに切り替える。時刻t5から時刻t6までのステージS5において、インバータ制御装置5は、スイッチング素子NH,WLをオンにする。ステージS5では、図7に示すように、電流A5は、直流電源31からスイッチング素子NH,コイルLw、スイッチング素子WL、直流電源31の順に流れる。この期間、コイルLwのインダクタンスの値は増加し、ロータ突極26は、コイルLwが巻かれたステータ突極24に引き付けられて回転する。また、コイルLvのインダクタンスの値は減少する。
時刻t6において、インバータ制御装置5は、スイッチング素子NHをオフに切り替え、スイッチング素子UHをオンに切り替える。時刻t6から時刻t7までのステージS7において、インバータ制御装置5は、スイッチング素子UH,WLをオンにする。ステージS6では、図8に示すように、電流A6は、直流電源31からスイッチング素子UH、コイルLu、コイルLv、スイッチング素子WL、直流電源31の順に流れる。また、時刻t7において、コイルLwの巻かれたステータ突極24とロータ突極26とは対向し、コイルLwのインダクタンスの値は最大値となる。また、コイルLvのインダクタンスの値は、0又は0に近い値となる。
時刻t7において、インバータ制御装置5は、スイッチング素子WLをオフに切り替え、スイッチング素子NLをオンに切り替える。時刻t7から時刻t8までのステージS7において、インバータ制御装置5は、スイッチング素子UH,NLをオンにする。ステージS7では、図9に示すように、電流A7は、直流電源31からスイッチング素子UH、コイルLu、スイッチング素子NL、直流電源31の順に流れる。この期間、コイルLuのインダクタンスの値は増加し、ロータ突極26は、コイルLuが巻かれたステータ突極24に引き付けられて回転する。また、コイルLwのインダクタンスの値は減少する。
時刻t8において、インバータ制御装置5は、スイッチング素子NLをオフに切り替え、スイッチング素子VLをオンに切り替える。時刻t8から時刻t9までのステージS8において、インバータ制御装置5は、スイッチング素子UH,VLをオンにする。ステージS8では、図10に示すように、電流A8は、直流電源31からスイッチング素子UH、コイルLu,コイルLv、スイッチング素子VL、直流電源31の順に流れる。また、時刻t9において、コイルLuの巻かれたステータ突極24とロータ突極26とは対向し、コイルLuのインダクタンスの値は最大値となる。また、コイルLwのインダクタンスの値は、0又は0に近い値となる。
時刻t9において、インバータ制御装置5は、スイッチング素子UHをオフに切り替え、スイッチング素子NHをオンに切り替える。時刻t9から時刻t10までのステージS9において、インバータ制御装置5は、スイッチング素子NH,VLをオンにする。ステージS9では、図11に示すように、電流A9は、直流電源31からスイッチング素子NH、コイルLv、スイッチング素子VL、直流電源31の順に流れる。この期間、コイルLvのインダクタンスの値は増加し、ロータ突極26は、コイルLvの巻かれたステータ突極24に引き付けられて回転する。また、コイルLuのインダクタンスの値は減少する。
時刻t10において、インバータ制御装置5は、スイッチング素子NHをオフに切り替え、スイッチング素子WHをオンに切り替える。時刻t10から時刻t11までのステージS10において、インバータ制御装置5は、スイッチング素子WH,VLをオンにする。また、ステージS10では、図12に示すように、電流A10は、直流電源31からスイッチング素子WH、コイルLw、コイルLv、スイッチング素子VL、直流電源31の順に流れる。また、時刻t11において、コイルLvのインダクタンスの値は最大値となる。また、コイルLuのインダクタンスの値は、0又は0に近い値となる。
時刻t11において、インバータ制御装置5は、スイッチング素子VLをオフに切り替え、スイッチング素子NLをオンに切り替える。時刻t11から時刻t12までのステージS11において、インバータ制御装置5は、スイッチング素子WH,NLをオンにする。ステージS11では、図13に示すように、電流A11は、直流電源31からスイッチング素子WH、コイルLw、スイッチング素子NL、直流電源31の順に流れる。この期間、コイルLwのインダクタンスの値は増加し、ロータ突極26は、コイルLwの巻かれたステータ突極24に引き付けられて回転する。また、コイルLvのインダクタンスの値は減少する。
時刻t12において、インバータ制御装置5は、スイッチング素子NLをオフに切り替え、スイッチング素子ULをオンに切り替える。時刻t12から時刻t13までのステージS12において、インバータ制御装置5は、スイッチング素子WH,ULをオンにする。また、ステージS10では、図14に示すように、電流A12は、直流電源31からスイッチング素子WH、コイルLw、コイルLu、スイッチング素子UL、直流電源31の順に流れる。また、時刻t13において、コイルLwのインダクタンスの値は最大値となる。また、コイルLvのインダクタンスの値は、0又は0に近い値となる。
以下、インバータ制御装置5は、ステージS1〜S12の動作を順に繰り返し、SRモータ2のロータ22を回転させる。
上述のように、インバータ制御装置5は、インバータ回路4の通電パターンを切り替えてSRモータ2のロータ22を回転させる。また、インバータ制御装置5は、ステージS2,S4,S6,S8,S10,S12において、中性点47が接続されたハーフブリッジ41のスイッチング素子NH,NLに通電しない制御を行う。これにより、従来に比べ、中性点47の接続されたハーフブリッジ41のスイッチング素子NH,NLに通電する時間を短縮して、他のスイッチング素子UH〜WLとの発熱量を均等に近づけることができる。これにより、スイッチング素子NH,NLの発熱量を減少させることができ、SRモータ2を高回転させる際にSRモータ2に流す電流量を増やすことが可能となる。
また、SRモータ2のトルクが発生する期間(各相のインダクタンスの値が増加する期間)より前からそれぞれのコイルに電流を流し始めるため、電流を効率的にSRモータ2のトルクに変えることが可能となる。
図15は、本実施形態と従来例とそれぞれにおけるU相とV相との電流値の変化を示した概略図である。横軸方向は、時間を示し、縦軸方向は、U相とV相との電流値を示している。本実施形態のモータ装置1における電流値は、L1及びL3で示され、従来例の電流値は、L2及びL4で示されている。なお、時刻t2から時刻t5までの期間は、U相に電流を流すことでトルクが得られる期間である。また、時刻t5から時刻t8までの期間は、V相に電流を流すことでトルクが得られる期間である。
ここで、本実施形態のインバータ回路4の通電パターンは、時刻t0から時刻t1までの期間が、図2のステージS6あるいはステージS12に対応し、時刻t1から時刻t3までの期間が、図2のステージS1あるいはステージS7に対応し、時刻t3から時刻t4までの期間が、図2のステージS2あるいはステージS8に対応し、時刻t4から時刻t6までの期間が、図2のステージS3あるいはステージS9に対応し、時刻t6から時刻t7までの期間が、図2のステージS4あるいはステージS10に対応する。
なお、U相及びV相のトルクが発生する期間が、図2のU相及びV相に通電するタイミングとずれて図示されているのは、進角マップ部56aにより得られる進角により、通電タイミングが早められているためである。
本実施形態のモータ装置1は、従来例のモータ装置9が、時刻t1からU相のコイルLuに電流を流し始めるのに対して、時刻t0からU相のコイルLuに電流を流し始めて、U相の電流を早く立ち上げることができる。これにより、本実施形態のモータ装置1は、時刻t2から時刻t3までの期間において従来例のU相の電流値に比べて、a1で図示される領域分得られるトルクを多くすることができる。また、本実施形態のモータ装置1は、従来例のモータ装置9が、時刻t4からV相のコイルLvに電流を流し始めるのに対して、時刻t3からV相のコイルLvに電流を流し始めて、V相の電流を早く立ち上げることができる。これにより、本実施形態のモータ装置1は、時刻t5から時刻t6までの機関において従来のV相の電流値に比べて、トルクの発生に寄与する多くの電流を流すことができ、a3で図示される領域(電流値の差分の時間積)で得られるトルクを多くすることができる。
一方、本実施形態のモータ装置1は、時刻t3から時刻t4までの期間において、U相のコイルLuとV相のコイルLvを直列接続することで、インダクタンスの値が増加する。これにより、時刻t3から時刻t4までの期間において、本実施形態のU相の電流値は、インダクタンスの値の増加に応じて従来例のU相の電流値に比べ低くなる。これにより、従来例のモータ装置9に比べて、a2で図示される領域分得られるトルクが少なくなる。また、本実施形態のモータ装置1は、時刻t6から時刻t7までの期間において、V相のコイルLvとW相のコイルLwを直列接続することで、インダクタンスの値が増加する。これにより、時刻t6から時刻t7までの期間において、本実施形態のV相の電流値は、インダクタンスの値の増加に応じて従来例のV相の電流値に比べ低くなる。これにより、従来例のモータ装置9に比べて、a4で図示される領域(電流値の差分の時間積)で得られるトルクが少なくなる。
上述のように、U相、V相、W相の複数に同時に通電するオーバーラップ期間を設けることで、得られるトルクが増加するが、得られるトルクの減少を伴う。そのため、オーバーラップ期間の長さ及びオーバーラップ期間を開始するタイミングは、シミュレーションや実機による計測などに基づいて増加するトルクが減少するトルクを上回るように決定する。また、決定したオーバーラップ期間の長さ及びタイミングに基づいて、進角マップ部56aにおける回転速度と電流指令値とに対する進角の対応付けを決定する。また、通電角マップ部56bにおける回転速度と電流指令値とに対する通電角の対応付けを決定する。また、タイマ部57aがカウントするオーバーラップ期間を決定する。
なお、オーバーラップ期間を長くし過ぎると、コイルが直列に接続される期間が長くなり、流れる電流値の増加分より減少分が多くなり、得られるトルクの総量が減ることになる。一方、オーバーラップ期間があまりに短いと、中性点47に接続されたスイッチング素子NH,NLに流れる電流を減らすことができず、スイッチング素子の温度特性から流すことのできる電流量が制限されてしまい、従来のインバータ回路4の制御方法との差がほとんどなくなる。
次に、図16は、本実施形態のモータ装置1及び従来例のモータ装置9それぞれの実機におけるU相のコイルLu及びV相のコイルLvの電流値を示したグラフである。ここで、モータ装置1では、従来例のモータ装置9の通電角が120度であったのに対して、通電角を140度としてある。すなわち、20度分がオーバーラップ期間に対応する。なお、モータ装置1の電流値は、L6及びL8で示され、モータ装置9の電流値は、L7及びL8で示されている。
図示するように、モータ装置1のU相の電流は、時刻t0から流れ始めているために、モータ装置9のU相電流に比べ最大値が高くなることが確認できる。また、時刻t3から時刻t4において、モータ装置1は、U相のコイルLuとV相のコイルLvとの両方に通電するため、モータ装置9に比べ電流値が低くなることも確認できる。なお、a5で示された領域(電流値の差分の時間積)が、a6で示された領域よりも広いことから、モータ装置1の得られるトルクがモータ装置9の得られるトルクより増えていることが確認できる。
上述のように、U相、V相及びW相それぞれのコイルLu,Lv,Lwに通電する期間をオーバーラップさせて通電角を120度以上にすることで、得られるトルクを増加させることが可能になる。また、オーバーラップ期間において、中性点47に接続されたハーフブリッジ41のスイッチング素子NH,NLのいずれにも通電を行わない期間を設けることで、通電に起因する発熱を抑えて、スイッチング素子の発熱を均等に近づけることができ、スイッチング素子の温度特性によるスイッチング素子に流す電流値の制限を緩和することが可能となる。また、インバータ回路4は、従来の構成から変更することなく、SRモータ2に流す電流量を増やすことができるため、既存のモータ装置への適用も容易である。
なお、本実施形態においては、3相のコイルを有するSRモータ2を用いて説明したが、異なるコイル数を有するSRモータにも適用することが可能である。その場合、コイル数に応じてインバータ回路のハーフブリッジの数を変更することになる。
上述のインバータ制御装置5は内部に、コンピュータシステムを有していてもよい。その場合、上述したインバータ回路4が有するスイッチング素子NH〜WLのオン・オフを切り替える処理過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われることになる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
本実施形態によるモータ装置1の構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態におけるロータ22の位置と、インバータ回路4が備えるスイッチング素子のオン・オフの状態(通電パターン)と、各U,V,W相のインダクタンスの値とを対応付けて示した概略図である。 同実施形態の通電パターンに対する電流が流れる経路を示す図である。 同実施形態の通電パターンに対する電流が流れる経路を示す図である。 同実施形態の通電パターンに対する電流が流れる経路を示す図である。 同実施形態の通電パターンに対する電流が流れる経路を示す図である。 同実施形態の通電パターンに対する電流が流れる経路を示す図である。 同実施形態の通電パターンに対する電流が流れる経路を示す図である。 同実施形態の通電パターンに対する電流が流れる経路を示す図である。 同実施形態の通電パターンに対する電流が流れる経路を示す図である。 同実施形態の通電パターンに対する電流が流れる経路を示す図である。 同実施形態の通電パターンに対する電流が流れる経路を示す図である。 同実施形態の通電パターンに対する電流が流れる経路を示す図である。 同実施形態の通電パターンに対する電流が流れる経路を示す図である。 本実施形態と従来例とそれぞれにおけるU相とV相との電流値の変化を示した概略図である。 本実施形態のモータ装置1及び従来例のモータ装置9の実機におけるU相のコイルLu及びV相のコイルLvそれぞれの電流計測値を示したグラフである。 従来例におけるSRモータ装置9の構成を示す概略ブロック図である。 従来例における通電角120度におけるインバータ回路94のスイッチング素子の通電タイミングチャートである。
符号の説明
1…モータ装置
2…SRモータ、21…ステータ、22…ロータ、23…ステータコア
24…ステータ突極、25…出力軸、26…ロータ突極、27…電流センサ
31…直流電源、32…平滑化コンデンサ
4…インバータ回路、47…中性点
41、42、43、44…ハーフブリッジ
NH、NL、UH,UL,VH,VL,WH,WL…スイッチング素子
5…インバータ制御装置
51…電流指令値決定部、52…電流検出部、53…電流制御部
53a…PWMデューティ算出部、53b…電流フィードバック処理部
54…位置検出部、55…回転速度算出部、56…進角・通電角算出部
56a…進角マップ部、56b…通電角マップ部、57…通電タイミング出力部
57a…タイマ部、57b…転流信号生成部、57c…PWM信号出力部
9…モータ装置
92…SRモータ、93…中性点、94…インバータ回路
94a、94b、94c、94d…ハーフブリッジ
95…直流電源

Claims (3)

  1. 一端がスター結線された複数のコイルに選択的に通電するスイッチトリラクタンスモータの制御装置であって、
    それぞれに還流ダイオードが並列接続されたスイッチング素子を2つ直列に接続したハーフブリッジを複数備え、前記スター結線の中性点と、前記複数のコイルの他端とがそれぞれ対応する前記ハーフブリッジに備えられる前記2つのスイッチング素子の接続点に接続されたインバータ回路と、
    前記スイッチトリラクタンスモータのロータの位置と、前記複数のコイルそれぞれに流れる電流値と、前記スイッチトリラクタンスモータの目標出力に応じて定められる前記複数のコイルそれぞれに流す電流の電流値を示す電流指令値とに基づいて、前記複数のコイルに順に通電して前記スイッチトリラクタンスモータを駆動させるインバータ制御装置と
    を有し、
    前記インバータ制御装置は、
    前記ロータの回転軸周りの周方向に隣接する前記複数のコイルに順に通電すると共に、通電する前記コイルを切り替える際、前記中性点に接続された前記ハーフブリッジの通電中の前記スイッチング素子をオフにし、且つ、前記複数のハーフブリッジのうち前記中性点に接続されていない次に通電する前記コイルに対応するハーフブリッジの前記スイッチング素子をオンにして、前記複数のコイルのうち通電しているコイルと、次に通電する前記コイルとに同時に通電するオーバーラップ期間を設け、前記スイッチング素子の駆動信号もオーバーラップ期間を設ける
    ことを特徴とするスイッチトリラクタンスモータの制御装置。
  2. 前記インバータ制御装置は、
    前記スイッチトリラクタンスモータの回転数と、前記電流指令値とに応じて進角及び通電角を示す進角・通電角信号を出力する進角・通電角算出部と、
    前記進角・通電角信号と、前記ロータの位置と、前記複数のコイルに流れる電流値と、前記電流指令値とに基づいて前記オーバーラップ期間を定め、前記複数のハーフブリッジに備えられた前記スイッチング素子のオン及びオフを切り替える通電タイミング出力部と
    を備えることを特徴とする請求項1に記載のスイッチトリラクタンスモータの制御装置。
  3. 前記スイッチトリラクタンスモータの前記複数のコイルは、
    U相のコイルとV相のコイルとW相のコイルとの3つのコイルからなり、
    前記インバータ回路に備えられる前記複数のハーフブリッジは、
    前記中性点に接続された第1のハーフブリッジと、前記U相のコイルの他端に接続された第2のハーフブリッジと、前記V相のコイルの他端に接続された第3のハーフブリッジと、前記W相のコイルの他端に接続された第4のハーフブリッジとからなる
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のスイッチトリラクタンスモータの制御装置。
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