JP4893608B2 - バルブ特性可変装置の駆動装置、及びバルブ特性可変システム - Google Patents

バルブ特性可変装置の駆動装置、及びバルブ特性可変システム Download PDF

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Description

本発明は、電動機を利用して機関バルブのバルブ特性を可変とするバルブ特性可変装置について、前記電動機及び給電手段間を接続する電力変換回路のスイッチング素子を操作することで前記電動機を駆動するバルブ特性可変装置の駆動装置、及びバルブ特性可変システムに関する。
この種の駆動装置としては、例えば下記特許文献1,2に見られるように、可変バルブタイミング装置に搭載される電動機について、これに接続される電力変換回路のスイッチング素子を操作することで電動機を駆動するものも提案されている。これにより、内燃機関の出力軸に対するカム軸の相対回転角度を可変とすることができ、ひいては、バルブ特性を可変とすることができる。
特開2004−350446号公報 特開2004−350447号公報
ところで、内燃機関の停止時等にあっては、通常、上記相対回転角度を所定角度に制御したうえでバルブ特性の制御を停止することが望まれる。ただし、この際には、内燃機関の出力軸の回転速度が低下することに鑑み、電動機の回転速度についても極めて低速度となる状況が生じやすい。このため、こうした状況下において電動機を駆動する場合、電力変換回路を構成する特定のスイッチング素子に大電流が流れる状況が継続し、そのスイッチング素子の温度が過度に上昇することなどによってその信頼性の低下を招くおそれがある。
また、上記電力変換回路と接続されるバッテリの電圧が低下する場合には、上記スイッチング素子の導通制御端子(ゲート)に印加される電圧が低下し、ひいてはスイッチング素子の入出力端子間の電圧降下が過度に大きくなるおそれがある。そしてこの場合にも、スイッチング素子の温度が過度に高くなり、その信頼性が低下する。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、電動機を利用して機関バルブのバルブ特性を可変とするバルブ特性可変装置について、電動機及び給電手段間を接続する電力変換回路のスイッチング素子を操作することで電動機を駆動するに際し、電力変換回路の信頼性の低下を好適に抑制することのできるバルブ特性可変装置の駆動装置、及びバルブ特性可変システムを提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段、及びその作用効果について記載する。
請求項1記載の発明は、電動機を利用して機関バルブのバルブ特性を可変とするバルブ特性可変装置について、前記電動機及び給電手段間を接続する電力変換回路のスイッチング素子を操作することで前記電動機を駆動するバルブ特性可変装置の駆動装置において、前記電力変換回路が前記スイッチング素子の発熱に起因した信頼性の低下を生じる状況にあるか否かを判断する判断手段と、前記状況にあると判断される場合、前記電動機の通電量を制限する制限手段とを備え、前記電動機の回転速度を検出する回転速度検出手段を更に備え、前記判断手段は、前記検出される回転速度が規定速度以下である場合に前記状況にあると判断するものであり、前記制限手段は、前記状況にあると判断される場合、前記通電量をゼロよりも大きい所定量以下に制限するものであって且つ、前記検出される回転速度が規定速度以下であることに基づく前記通電量の制限を、該制限が所定時間継続することを条件に解除することを特徴とする。
スイッチング素子の発熱の要因で電力変換回路の信頼性が低下する状況にある場合、通常のスイッチング制御を行ったのでは、その状況が継続すると考えられる。上記発明では、この点に鑑み、こうした状況下、電動機の通電量を制限することで、その状況の解消を図ることができ、ひいては、電力変換回路の信頼性の低下を好適に抑制することができる。
ここで、電動機の回転速度が過度に小さい場合、電力変換回路を構成する特定のスイッチング素子に大電流が流れる状況が継続することがある。こうした状況下、そのスイッチング素子の温度が過度に上昇することなどから、その信頼性が低下するおそれがある。ここで、電動機の通電をカットしてしまう場合には、バルブ特性を制御できなくなってしまう。この点、上記発明では、通電量をゼロではない所定量以下に制限することでバルブ特性を制御しつつも電力変換回路の信頼性の低下を抑制することができる。
ところで、通電量の制限の所定時間継続後には、スイッチング素子の発熱に起因した信頼性の低下を生じる状況は解消している可能性がある。この点、上記発明では、こうした状況下、通電量の制限を解除することで、電動機の制御性を向上させることができ、ひいてはバルブ特性の制御性を高めることができる。
請求項記載の発明は、請求項記載の発明において、前記回転速度検出手段は、前記電動機の回転速度に応じた周波数を有する2値信号を前記回転速度の検出値として生成するものであり、前記制限手段は、前記2値信号のエッジが所定回数検出されることを条件に前記制限を解除することを特徴とする。
バルブ特性可変装置にあっては、回転速度が規定速度以下となる状況が極短時間だけ生じることがある。そしてこの場合、通電量の継続時間に基づき通電量の制限を解除したのでは、通電量の制限を解除しても支障のない状況となっているにもかかわらず解除が遅れるおそれがある。この点、上記発明では、エッジが所定回数検出されることで制限を解除することで、回転速度が規定速度以下となる状況が解消した場合に迅速に制限を解除することができる。
なお、請求項の発明特定事項によれば、電動機の回転速度がゼロに近い場合、エッジが所定回数検出されるまでの時間が極めて長くなるおそれがある。この点、請求項の発明特定事項に加えて、請求項の発明特定事項を備えることで、規定速度以下のままであっても、通電量の制限を所定時間以上継続した場合には通電制限を一旦解除することができる。
請求項記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、前記回転速度検出手段は、前記電動機の回転速度に応じた周波数を有する2値信号を前記回転速度の検出値として生成するものであり、前記判断手段は、前記2値信号のエッジ間の間隔が所定時間以上となることで前記状況にあると判断することを特徴とする。
上記2値信号のエッジ間の間隔の逆数は、電動機の回転速度に比例する。上記発明では、この点に鑑み、エッジ間の間隔が所定以上となることで電動機の回転速度が規定速度以下であると判断することができる。
請求項記載の発明は、請求項記載の発明において、前記判断手段は、前記状況にあると判断した後、前記2値信号のエッジを規定回数検出する場合、前記状況にあるか否かの判断を再度開始することを特徴とする。
上記状況にあるとの判断を一旦行うことで通電量を制限し、その後については上記状況にあるか否かの判断を再度行わないこととすると、通電量の制限を解除する条件がある場合、解除後再度上記状況となることで電力変換回路の信頼性の低下を招く事態が放置されるおそれがある。この点、上記発明では、2値信号のエッジを規定回数検出する場合に上記判断を再開することで、こうした事態を回避することができる。
請求項記載の発明は、請求項1〜のいずれか1項に記載の発明において、前記電力変換回路のスイッチング素子は、電圧制御型のものであり、前記判断手段は、前記給電手段の電圧が規定電圧以下である場合、前記状況にあると判断することを特徴とする。
給電手段の電圧が規定電圧以下である場合、スイッチング素子の導通制御端子に印加される電圧が過度に低くなるために、スイッチング素子の入出力端子間の電圧降下量が過度に大きくなり、ひいてはスイッチング素子の信頼性が低下するおそれがある。上記発明では、この点に鑑み、こうした状況下、通電量を制限することで、スイッチング素子の信頼性の低下を好適に回避することができる。
請求項記載の発明は、請求項記載の発明において、前記制限手段は、前記給電手段の電圧が規定電圧以下であることに基づく前記通電量の制限を、前記給電手段の電圧が前記規定電圧よりも高い所定の電圧となることを条件に解除することを特徴とする。
上記発明では、スイッチング素子の導通制御端子に印加される電圧が過度に低い値となる状況が解消した場合に、通電量の制限を解除することで、電動機の制御性を向上させることができ、ひいてはバルブ特性の制御性を向上させることができる。更に、通電量の制限の解除条件を、規定電圧よりも高い所定の電圧となることとすることで、通電量の制限及びその解除が頻繁に繰り返されることを回避することができる。
請求項記載の発明は、電動機を利用して機関バルブのバルブ特性を可変とするバルブ特性可変装置について、前記電動機及び給電手段間を接続する電力変換回路のスイッチング素子を操作することで前記電動機を駆動するバルブ特性可変装置の駆動装置において、前記電力変換回路が前記スイッチング素子の発熱に起因した信頼性の低下を生じる状況にあるか否かを判断する判断手段と、前記状況にあると判断される場合、前記電動機の通電量を制限する制限手段とを備え、前記電力変換回路のスイッチング素子は、電圧制御型のものであり、前記判断手段は、前記給電手段の電圧が規定電圧以下である場合、前記状況にあると判断するものであって且つ、前記規定電圧よりも低い所定電圧以下であるか否かを判断する機能を更に備え、前記制限手段は、前記規定電圧以下である場合には前記通電量をゼロよりも大きい所定の量以下に制限して且つ、前記所定電圧以下である場合には前記通電量をゼロとすることを特徴とする。
上記発明では、通電量の制限を段階的に行うことで、電力変換回路の信頼性の低下を抑制しつつも、電動機が制御不能となる事態を極力回避することができる。
請求項記載の発明は、請求項1〜のいずれか1項に記載のバルブ特性可変装置の駆動装置と、前記バルブ特性可変装置とを備えることを特徴とするバルブ特性可変システムである。
(第1の実施形態)
以下、本発明にかかるバルブ特性可変装置の駆動装置及びバルブ特性可変システムを可変バルブタイミング装置の駆動装置及び駆動システムに適用した第1の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1に、本実施形態にかかるシステム構成を示す。
図示される可変バルブタイミング装置は、可変バルブタイミング機構10と、3相電動機としてのブラシレスモータ20とを備えて構成されている。可変バルブタイミング機構10は、内燃機関の出力軸(クランク軸12)からの駆動力によって、カム16に連結されるカム軸14を回転させるに際し、クランク軸12に対するカム軸14の相対的な回転位相差(VCT)を、ブラシレスモータ20によって変更可能とするものである。これにより、カム16によって駆動される機関バルブのバルブタイミングを調節することができる。図1では、可変バルブタイミング機構10として、遊星歯車を備えるものを模式的に示している。
すなわち、内歯を有するリングギアrgには、クランク軸12によって機械的に回転力が付与され、外歯を有して且つこの外歯がリングギアrgの内歯に係合するプラネタリギアpgによってカム軸14に機械的に回転力が付与される。一方、中心軸saには、ブラシレスモータ20の出力軸によって機械的に回転力が付与される。ここで、中心軸saは、その外周がプラネタリギアpgの内周に接触することで、プラネタリギアpgの回転状態を調節することが可能となっている。こうした構成において、ブラシレスモータ20のトルクが略ゼロである場合には、プラネタリギアpgや中心軸saが、リングギアrgによってつれまわされる。そしてこの場合には、カム軸14がクランク軸12と同一の速度で回転する。これに対し、ブラシレスモータ20がプラネタリギアpgに付与するトルクを、クランク軸12の回転方向に対して逆側とすることで、クランク軸12に対してカム軸14が遅角側に変位し、VCTが遅角される。また、ブラシレスモータ20がプラネタリギアpgに付与するトルクを、クランク軸12の回転方向側とすることで、クランク軸12に対してカム軸14が進角側に変位し、VCTが進角される。なお、可変バルブタイミング装置の詳細な構成については、例えば上記特許文献1、2記載のものや、特開2007−224780号公報、特開2004−150397号公報、特開2005−48707号公報、特開2004−3419号公報に記載のもの等としてもよい。
上記ブラシレスモータ20は、インバータIVに接続されている。インバータIVは、スイッチング素子SW1、SW2の直列接続体と、スイッチング素子SW3、SW4の直列接続体と、スイッチング素子SW5、SW6の直列接続体とを備えている。そして、スイッチング素子SW1、SW2の接続点がブラシレスモータ20のU相に接続され、スイッチング素子SW3、SW4の接続点がブラシレスモータ20のV相に接続され、スイッチング素子SW5、SW6の接続点がブラシレスモータ20のW相に接続されている。これらスイッチング素子SW1〜SW6は、いずれも電圧制御型のものであり、特に本実施形態では、NチャネルMOSトランジスタを例示している。これらスイッチング素子SW1〜SW6には、それぞれ並列に、ダイオードD1〜D6が接続されている。
上記インバータIVの入力端子のうちの正極側は、バッテリBの正極側に接続されており、負極側は、シャント抵抗SRを介してバッテリBの負極側に接続されている。ここで、シャント抵抗SRは、インバータIVを流れる電流量を検出するためのものである。一方、上記ブラシレスモータ20の出力軸近傍には、等間隔にホール素子22u,22v,22wが配置されている。これらホール素子22u,22v,22wは、出力軸のN極が近づくことで論理「H」レベルを出力し、N極との距離が所定以上となる場合、論理「L」となる。
上記ホール素子22u,22v,22wの出力信号su,sv,swや、上記シャント抵抗SRによる電圧降下量Vdは、ドライバユニット(EDU30)に取り込まれる。EDU30は、コネクタCbを介してバッテリBに接続されており、バッテリBの電力をエネルギ源とする。そして、EDU30は、ECU40との間で通信をしつつインバータIVを操作することで、ブラシレスモータ20を駆動し、ひいては可変バルブタイミング装置を駆動する。
詳しくは、EDU30は、上記ホール素子22u,22v,22wの出力信号su,sv,swに基づき回転速度信号VTSを生成する回転速度信号生成部32と、インバータIVのスイッチング素子SW1〜SW6を操作するスイッチング制御部34とを備えている。ここで、回転速度信号生成部32の生成する回転速度信号VTSはECU40に出力されるとともに、スイッチング制御部34にも取り込まれる。ここで、回転速度信号VTSの生成に関する処理について更に説明する。
図2(a)に、上記回転速度信号生成部32の回路構成を示す。排他的論理和回路32aは、出力信号svと出力信号swとの排他的論理和信号を生成して出力する。排他的論理和回路32bは、出力信号suと、排他的論理和回路32aの出力信号との排他的論理和信号を生成して出力する。論理反転回路32cは、排他的論理和回路32bの出力の論理反転信号を出力する。
図2(b)に、回転速度信号生成部32による回転速度信号VTSの生成態様を示す。詳しくは、図2(b1)に、出力信号suの推移を示し、図2(b2)に、出力信号svの推移を示し、図2(b3)に、出力信号swの推移を示す。また、図2(b4)に、排他的論理和回路32aの出力信号の推移を示し、図2(b5)に、排他的論理和回路32bの出力信号の推移を示し、図2(b6)に、論理反転回路32cの出力信号の推移を示す。図示されるように、ホール素子22u,22v,22wの出力信号su,sv,swのエッジに同期して、回転速度信号生成部32の出力する信号(論理反転回路32cの出力信号)は論理反転する。これにより、回転速度信号VTSが、ブラシレスモータ20の回転速度に応じた周波数を有する2値信号として生成される。
先の図1に示したスイッチング制御部34は、120°通電制御を基本としつつも、PWM制御を組み合わせることで、ブラシレスモータ20のトルクや回転速度を制御することが可能となっている。次に、スイッチング制御部34の行うスイッチング制御について説明する。
図3(a1)〜図3(f1)に、周知の120°通電制御を示す。詳しくは、図3(a1)に、スイッチング素子SW1の操作信号の推移を示し、図3(b1)に、スイッチング素子SW3の操作信号の推移を示し、図3(c1)に、スイッチング素子SW5の操作信号の推移を示す。また、図3(d1)に、スイッチング素子SW2の操作信号の推移を示し、図3(e1)に、スイッチング素子SW4の操作信号の推移を示し、図3(f1)に、スイッチング素子SW6の操作信号の推移を示す。図示されるように、上側アームのスイッチング素子SW1、SW3、SW5は、120°間隔で代わる代わるオン状態とされている。また、下側アームのスイッチング素子SW2、SW4、SW6についても、120°間隔で代わる代わるオン状態とされている。そして、これらスイッチング素子SW1〜SW6は、60°間隔でいずれかのスイッチング素子が新たにオン状態とされるようにして各スイッチングがなされている。
これに対し、図3(a2)〜図3(f2)に、本実施形態にかかるスイッチング制御、すなわち、120°通電制御を基本としつつも、これにPWM処理を組み合わせたものを示す。図示されるように、本実施形態では、下側アームのスイッチング素子SW2、SW4、SW6について、120°通電制御によって規定されるこれらのオン期間をオン操作可能期間として且つ、このオン操作可能期間内において、オン操作及びオフ操作を繰り返す。ここで、オン操作及びオフ操作の一周期に対するオン操作の時比率(Duty)を調節することで、ブラシレスモータ20の通電量を調節することができる。
次に、上記ブラシレスモータ20の通電量の調節手法について説明する。図4(a1)〜図4(c1)は、通常時の通電量の調節手法を示す。詳しくは、図4(a1)は、上記シャント抵抗SRに基づく電圧降下量のサンプリング期間を示し、図4(b1)は、シャント抵抗SRの電圧降下量の推移を示し、図4(c1)は、時比率の推移を示す。ここで、サンプリング期間は、シャント抵抗SRの電圧降下量にノイズが混入しやすい期間が除去されて設定されている。また、サンプリング期間は、上記オン操作及びオフ操作の各周期毎にそれぞれ設定されている。
図示されるように、時比率は、通常はDuty値D1に設定されている。ここで、Duty値D1は、ECU40の要求によって設定されるもので、VCTを目標値に制御するために必要と考えられる値に設定される。これに対し、シャント抵抗SRの電圧降下量が閾値電圧Vth1以上となることで、時比率を、Duty値D2に設定する。ここで、閾値電圧Vth1は、閾値電流Ith1に対応しており、閾値電流Ith1は、ブラシレスモータ20の通電量としての上限を規定している。時比率がDuty値D2に設定された後、シャント抵抗SRの電圧降下量が閾値電圧Vth1よりもオフセット量Δだけ低い値に達すると、時比率を、再度Duty値D1に戻す。これにより、ブラシレスモータ20の通電量を閾値電流Ith1以下に制限しつつも、VCTを目標値に制御することが可能となる。
これに対し、図4(a2)〜図4(c2)は、通電制限時の通電量の調節手法を示す。図示されるように、この場合、シャント抵抗SRの電圧降下量と比較する閾値電圧Vth1に代えて、これよりも低い閾値電圧Vth2が用いられている。この閾値電圧Vth2は、閾値電流Ith2に対応するものである。閾値電流Ith2は、スイッチング素子SW1〜SW6の発熱に起因してこれらの信頼性が低下するおそれがある状況下、これらスイッチング素子SW1〜SW6に流れる電流量として許容される上限値に基づき設定されている。
次に、上記通電制限処理について説明する。
上記VCTは、内燃機関の停止時には、所定の値(通常、最遅角位置)に固定されることが望まれる。これは、次回の内燃機関の始動に際しての内燃機関の制御性を向上させるためである。このため、内燃機関の停止時にあっては、VCTを所定の値に制御することが望まれる。ただし、この場合には、クランク軸12の回転速度が極めて小さくなることに起因して、ブラシレスモータ20の回転速度も極めて小さい値となる。そしてこのようにブラシレスモータ20の回転速度が極低速となる場合(ロック状態となる場合)、スイッチング素子SW1〜SW6のうちの特定のものに電流が流れ続けることで、その発熱量が増大し、ひいてはその温度が過度に上昇するおそれがある。そこで本実施形態では、こうした場合に、上記通電制限を行う。
図5に、本実施形態にかかるロック状態の判断処理の手順を示す。この処理は、EDU30によって、例えば所定周期で繰り返し実行される。
この一連の処理では、まずステップS10において、ブラシレスモータ20の回転速度が極低速となるロック状態である旨を示すロック判定フラグがオフ状態であるか否かを判断する。そして、ロック判定フラグがオフ状態であると判断される場合、ステップS12において、回転速度信号VTSのエッジが検出されないか否かを判断する。そして、エッジが検出されない場合、ステップS14においてカウンタT1をインクリメントする。この処理は、回転速度信号VTSのエッジ間の間隔を計測するためのものである。そして、ステップS14の処理が完了する場合、ステップS16において、カウンタT1が所定時間Tth1以上であるか否かを判断する。この処理は、ブラシレスモータ20がロック状態にあるか否かを判断するためのものである。そしてステップS16において所定時間Tth1以上であると判断される場合、ロック状態にあると判断し、ステップS18において、ロック判定フラグをオン状態として且つ、カウンタT1を初期化する。
一方、上記ステップS10においてロック判定フラグがオンであると判断される場合には、ステップS20に移行する。ステップS20においては、回転速度信号VTSのエッジが検出されるか否かを判断する。続くステップS22においては、エッジ検出回数をカウントするカウンタN1をインクリメントする。続くステップS24においては、カウンタN1が規定回数Nth1以上であるか否かを判断する。この処理は、ロック状態の有無の判断を再開するか否かを判断するためのものである。そして、規定回数Nth1以上であると判断される場合、ロック判定フラグをオフして且つ、カウンタN1を初期化する。
なお、上記ステップS12、S16、S20、S24において否定判断される場合や、ステップS18、S26の処理が完了する場合には、この一連の処理を一旦終了する。
図6に、本実施形態にかかる通電制限処理の手順を示す。この処理は、EDU30によって、例えば所定周期で繰り返し実行される。
この一連の処理では、まずステップS30において、先の図4(a2)〜図4(c2)に示した通電制限を行う旨のフラグである通電制限フラグがオン状態であるか否かを判断する。そして、通電制限フラグがオフ状態であると判断される場合、ステップS32に移行する。ステップS32においては、ロック判定フラグがオフからオンに切り替わったタイミングであるか否かを判断する。そして、切り替わったタイミングである場合、ステップS34において、通電制限フラグをオン状態とすることで、通電制限を実行する。
一方、上記ステップS30において通電制限フラグがオン状態であると判断される場合、ステップS36において、通電制限処理の実行時間を計時するカウンタT2をインクリメントする。続くステップS38においては、カウンタT2が通電制限時間Tth2以上であるか否かを判断する。ここで、通電制限時間Tth2は、スイッチング素子SW1〜SW6のうちの特定のものの温度が過度に高くなる状況が解消され、通電制限を解除してもよいと考えられる時間に基づき設定されている。なお、通電制限時間Tth2は、上記状況が解除されると想定される時間であって且つ極力短い時間に設定することが望ましい。これにより、上記状況が解除されると想定されると直ちに通電制限を解除することができる。
そして、ステップS38において、カウンタT2が通電制限時間Tth2以上でないと判断される場合、ステップS40に移行する。ステップS40においては、回転速度信号VTSのエッジを検出する。続くステップS42においては、上記ステップS40におけるエッジの検出回数をカウントするカウンタN2をインクリメントする。続くステップS44においては、カウンタN2が所定回数Nth2以上であるか否かを判断する。この処理は、ロック状態が解除されたか否かを判断するためのものである。
上記ステップS38において通電制限時間Tth2以上と判断される場合や、ステップS44において所定回数Nth2以上と判断される場合には、ステップS46において、通電制限フラグをオフ状態として且つ、カウンタN2、T2を初期化する。なお、上記ステップS32、S40、S44において否定判断される場合や、ステップS34、S46の処理が完了する場合には、この一連の処理を一旦終了する。
図7(a1)〜図7(d1)に、ロック状態となって且つ通電制限時間Tth2の間、ロック状態が解消しない場合を示す。詳しくは、図7(a1)に、回転速度信号VTSの推移を示し、図7(b1)に、ロック判定フラグの推移を示し、図7(c1)に、通電制限フラグの推移を示し、図7(d1)に、カウンタT2の推移を示す。
図示されるように、回転速度信号VTSのエッジが所定時間Tth1の間検出されない場合、ロック判定フラグをオンとする。これにより通電制限フラグがオンとされ、通電制限処理が開始される。そして、上記カウンタT2がインクリメントされる。その後、通電制限時間Tth2が経過すると、通電制限が解除される。これにより、ブラシレスモータ20の通電量を制御することができるため、ブラシレスモータ20の制御性を向上させることができ、ひいてはVCTの制御性を向上させることができる。
一方、図7(a2)〜図7(c2)に、ロック状態となって且つ通電制限時間Tth2が経過する以前にロック状態が解消する場合を示す。なお、図7(a2)〜図7(c2)は、それぞれ図7(a1)〜図7(c1)に対応している。
この図では、規定回数Nth1を2回とし、所定回数Nth2を8回として例示している。図示されるように、ロック判定フラグがオンとなった後、エッジが2回検出されることで、ロック判定フラグをオフとする。そして、エッジが8回検出されることで、通電制限が解除される。このようにロック状態が比較的短時間に解消する現象は、可変バルブタイミング装置にとっては頻繁に生じる現象である。そしてこの場合、通電制限時間Tth2の経過まで通電制限を解除しない場合には、解除が遅れることから、ブラシレスモータ20の制御性が低下し、ひいてはVCTの制御性が低下する。これに対し、本実施形態によれば、エッジ検出に基づきロック状態の解消を知ることができるため、ロック状態が解消された場合には速やかに通電制限を解除することができ、ひいてはVCTの制御性を迅速に向上させることができる。
更に、エッジが2回検出されることでロック判定フラグをオフとすることで、その後、エッジ間の間隔が所定時間Tth1となると再度ロック判定フラグをオン状態とすることができる。なお、こうした設定によれば、通電制限が通電制限時間Tth2を越えてなされるおそれがある。このため、通電制限時間Tth2が経過した後は、再度の通電制限を一旦禁止するようにしてもよい。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
(1)ブラシレスモータ20の回転速度が規定速度以下である場合に、スイッチング素子SW1〜SW6の発熱に起因したインバータIVの信頼性の低下を生じる状況にあると判断し、ブラシレスモータ20の通電量を制限した。これにより、ロック状態に起因したスイッチング素子SW1〜SW6のうちの特定のものの発熱量の増大を抑制することができ、ひいては、インバータIVの信頼性の低下を好適に抑制することができる。
(2)検出される回転速度が規定速度以下であることに基づく通電量の制限を、該制限が通電制限時間Tth2だけ継続することを条件に解除した。これにより、制限を解除してもインバータIVの信頼性が低下する状況にないと考えられる場合に、これを解除することでバルブ特性(VCT)の制御性を高めることができる。
(3)回転速度信号VTSのエッジが所定回数Nth2検出されることを条件に制限を解除した。これにより、ロック状態が解消した場合に迅速に制限を解除することができる。
(4)2値信号のエッジ間の間隔が所定時間Tth1以上となることでロック判定フラグをオンとした。これにより、ブラシレスモータ20の回転速度が規定速度以下であることを適切に判断することができる。
(5)ロック判定フラグがオン状態とされた後、回転速度信号VTSのエッジを規定回数Nth1検出する場合、ロック状態にあるか否かの判断を再度開始した。これにより、再度のロック状態を適切に検出することができる。
(第2の実施形態)
以下、第2の実施形態について、先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
本実施形態では、バッテリBの電圧が低下する場合にも、ブラシレスモータ20の通電量を制限する。すなわち、EDU30の給電電圧が低下する場合、EDU30がスイッチング素子SW1〜SW6の導通制御端子(ゲート)に印加する電圧が低下し、これにより入出力端子(ドレイン及びソース)間の電圧降下量が大きくなる。こうしたいわゆるスイッチング素子SW1〜SW6の半導通状態となる状況下においてスイッチング素子SW1〜SW6に電流が流れると、スイッチング素子SW1〜SW6の発熱量が過大となるおそれがある。このため、本実施形態では、こうした状況下、通電制限を行う。
図8に、本実施形態にかかる通電制限処理の手順を示す。この処理は、EDU30によって、例えば所定周期で繰り返し実行される。
この一連の処理では、まずステップS50において、コネクタCbの電圧(コネクタ電圧Vb)を取得する。続くステップS52においては、コネクタ電圧Vbが閾値電圧V1以下であるか否かを判断する。この処理は、コネクタ電圧Vbが、ブラシレスモータ20の通電を継続するとインバータIVのスイッチング素子SW1〜SW6の信頼性が低下するほど低い電圧であるのか否かを判断するためのものである。そして、ステップS52において閾値電圧V1以下であると判断される場合、ステップS54において通電を停止する。
一方、ステップS52において閾値電圧V1より大きいと判断される場合、ステップS56に移行する。ステップS56においては、通電制限フラグがオフ状態であるか否かを判断する。そして、通電制限フラグがオフ状態であると判断される場合、ステップS58において、コネクタ電圧Vbが閾値電圧V2以下であるか否かを判断する。ここで、閾値電圧V2は閾値電圧V1よりも大きく且つ、通常の電流制限値(上述の閾値電流Ith1)としたのでは、スイッチング素子SW1〜SW6の信頼性が低下すると想定される値に設定されている。そして、ステップS58において閾値電圧V2以下であると判断される場合には、ステップS60において、通電制限フラグをオンとする。これにより、上述の閾値電流Ith2が採用される。換言すれば、シャント抵抗SRによる電圧降下量の閾値として、先の図4(b2)に示した閾値電圧Vth2が採用される。
これに対し、ステップS56において通電制限フラグがオン状態であると判断される場合、ステップS64において、コネクタ電圧Vbが閾値電圧V3以上であるか否かを判断する。ここで、閾値電圧V3は、閾値電圧V2よりも大きい値に設定されている。この処理は、通電制限処理をする必要がなくなったか否かを判断するものである。そして、ステップS64において肯定判断される場合、ステップS66において、通電制限フラグをオフとする。これにより、上述の閾値電流Ith1が採用される。換言すれば、シャント抵抗SRによる電圧降下量の閾値として、先の図4(b1)に示した閾値電圧Vth1が採用される。
なお、上記ステップS54、S60、S66の処理が完了する場合や、ステップS58、S64において否定判断される場合には、この一連の処理を一旦終了する。
このように本実施形態によれば、コネクタ電圧Vbが閾値電圧V2以下である場合、通電量を制限することで、スイッチング素子SW1〜SW6の信頼性の低下を回避することができる。特に、コネクタ電圧Vbが閾値電圧V1よりも大きく且つ閾値電圧V2以下である場合には、通電量を閾値電流Ith2に制限して且つ、閾値電圧V1となる場合に通電を停止するというように通電量の制限を段階的に行った。このため、コネクタ電圧Vbが閾値電圧V1よりも高い場合には、未だ通電制御を実行することができ、ひいては、ブラシレスモータ20の制御可能領域を拡大することができる。
以上説明した本実施形態によれば、先の第1の実施形態の上記各効果に加えて、更に以下の効果が得られるようになる。
(6)コネクタ電圧Vbが規定電圧(閾値電圧V2)以下である場合、通電制限を行った。これにより、通常の通電制御をすることでスイッチング素子SW1〜SW6の信頼性が低下する状況下、スイッチング素子SW1〜SW6の信頼性の低下を好適に回避することができる。
(7)通電量の制限を、コネクタ電圧Vbが規定電圧(閾値電圧V2)よりも高い所定の電圧(閾値電圧V3)となることを条件に解除した。これにより、スイッチング素子SW1〜SW6の導通制御端子に印加される電圧が過度に低い値となる状況が解消した場合に、通電量の制限を解除することで、ブラシレスモータ20の制御性を向上させることができ、ひいてはバルブ特性(VCT)の制御性を向上させることができる。更に、通電量の制限の解除条件を、規定電圧よりも高い所定の電圧となることとすることで、通電量の制限及びその解除が頻繁に繰り返されることを回避することができる。
(8)コネクタ電圧Vbが所定電圧(閾値電圧V1)以下である場合に通電量をゼロとした。このように、通電量の制限を段階的に行うことで、インバータIVの信頼性の低下を抑制しつつも、ブラシレスモータ20が制御不能となる事態を極力回避することができる。
(9)上記第2の実施形態では、コネクタ電圧Vbが規定電圧(閾値電圧V2)以下であることに基づく通電制限による閾値(閾値電流Ith2)と、検出される回転速度が規定速度以下であることに基づく通電制限による閾値(閾値電流Ith2)とを同一とした。これにより、これら2つの通電制限処理のための回路を互いに共有できるため、回路を簡素化することができる。
(その他の実施形態)
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・上記第1の実施形態において、通電制限を解除する条件を、カウンタN2が規定回数Nth2となる条件のみとしてもよい。この場合であっても、可変バルブタイミング機構10特有の極短時間のロック状態が生じる場合において、ロックの解除に伴って速やかに通電制限を解除することができる。
・上記第1の実施形態において、通電制限を解除する条件を、カウンタT2が通電制限時間Tth2以上となる条件のみとしてもよい。これにより、スイッチング素子SW1〜SW6の信頼性が低下する状況が解消したと想定される場合(通電制限時間Tth2が経過した場合)には、通電制限を解除することができる。
・上記第2の実施形態では、バッテリBの電圧として、EDU30との接続端子(コネクタCb)に印加される電圧Vbを用いたがこれに限らない。例えば、バッテリBの電圧として、ECU40が取得する値を、ECU40からEDU30に転送することでこれを利用してもよい。
・上記第2の実施形態では、コネクタ電圧Vbが規定電圧(閾値電圧V2)以下であることに基づく通電制限による閾値(閾値電流Ith2)と、検出される回転速度が規定速度以下であることに基づく通電制限による閾値(閾値電流Ith2)とを同一としたがこれに限らない。ここで、閾値電流を互いに相違させる場合であって且つ、上記2つの通電制限のための条件が同時に成立する場合には、小さい方の閾値電流を採用して通電制限をすることが望ましい。
・通電制限処理の解除条件としては、上記各実施形態及びその変形例において例示したものに限らない。例えば、ロック判定フラグがオン状態である期間に限って制限を行うものであってもよい。
・通電制限手法としては、下側アームのスイッチング素子SW2、SW4,SW6の120°通電方式によるオン期間においてPWM処理を行うものに限らない。例えば、上側アームのスイッチング素子SW1、SW3,SW5の120°通電方式によるオン期間においてPWM処理を行ってもよい。更に、PWM処理にも限らない。例えば、下側アームのスイッチング素子SW2、SW4,SW6の120°通電方式によるオン期間において、シャント抵抗SRに流れる電流が閾値電流Ith1,Ith2(電圧降下量が閾値電圧Vth1,Vth2)以上となる場合に、当該オン操作されているものをオフ操作に切り替え、閾値電流Ith1、Ith2を下回ったら再度オン操作するようにしてもよい。
・先の図5、図6、図8の処理を、EDU30によって行う代わりに、ECU40によって行うようにしてもよい。
・ブラシレスモータ20の回転状態量を検出する手段としては、ホール素子22u,22v,22wに限らない。例えばレゾルバであってもよい。また、回転状態量を検出するための専用のハードウェアを備えないセンサレスシステムとして且つ、ブラシレスモータ20の誘起電圧等に基づき回転角度を把握するようにしてもよい。
・電動機を利用して機関バルブのバルブ特性を可変とするバルブ特性可変装置としては、上記可変バルブタイミング装置に限らない。例えば、クランク軸12のトルクを利用することなく、電動機単独でカム軸14を回転させるものであってもよい。
・ブラシレスモータ20としては、3相電動機に限らず、例えば2相電動機であってもよい。また、電圧制御型のスイッチング素子SW1〜SW6としては、NチャネルMOSトランジスタに限らず、例えば、PチャネルMOSトランジスタや絶縁ゲートバイポーラトランジスタであってもよい。
第1の実施形態にかかるシステム構成図。 同実施形態にかかる回転速度信号の生成手法を示す回路図及びタイムチャート。 同実施形態にかかるスイッチング制御態様を示すタイムチャート。 同実施形態にかかる通電制限手法を示すタイムチャート。 同実施形態にかかる電動機のロック状態の検出処理の手順を示す流れ図。 同実施形態にかかる通電制限の処理手順を示す流れ図。 同実施形態にかかる通電制限処理態様を示すタイムチャート。 第2の実施形態にかかる通電制限の処理手順を示す流れ図。
符号の説明
10…可変バルブタイミング機構、20…ブラシレスモータ、30…EDU,40…ECU、IV…インバータ(電力変換回路の一実施形態)、SW1〜SW6…スイッチング素子。

Claims (8)

  1. 電動機を利用して機関バルブのバルブ特性を可変とするバルブ特性可変装置について、前記電動機及び給電手段間を接続する電力変換回路のスイッチング素子を操作することで前記電動機を駆動するバルブ特性可変装置の駆動装置において、
    前記電力変換回路が前記スイッチング素子の発熱に起因した信頼性の低下を生じる状況にあるか否かを判断する判断手段と、
    前記状況にあると判断される場合、前記電動機の通電量を制限する制限手段とを備え、
    前記電動機の回転速度を検出する回転速度検出手段を更に備え、
    前記判断手段は、前記検出される回転速度が規定速度以下である場合に前記状況にあると判断するものであり、
    前記制限手段は、前記状況にあると判断される場合、前記通電量をゼロよりも大きい所定量以下に制限するものであって且つ、前記検出される回転速度が規定速度以下であることに基づく前記通電量の制限を、該制限が所定時間継続することを条件に解除することを特徴とするバルブ特性可変装置の駆動装置。
  2. 前記回転速度検出手段は、前記電動機の回転速度に応じた周波数を有する2値信号を前記回転速度の検出値として生成するものであり、
    前記制限手段は、前記2値信号のエッジが所定回数検出されることを条件に前記制限を解除することを特徴とする請求項記載のバルブ特性可変装置の駆動装置。
  3. 前記回転速度検出手段は、前記電動機の回転速度に応じた周波数を有する2値信号を前記回転速度の検出値として生成するものであり、
    前記判断手段は、前記2値信号のエッジ間の間隔が所定時間以上となることで前記状況にあると判断することを特徴とする請求項1または2記載のバルブ特性可変装置の駆動装置。
  4. 前記判断手段は、前記状況にあると判断した後、前記2値信号のエッジを規定回数検出する場合、前記状況にあるか否かの判断を再度開始することを特徴とする請求項記載のバルブ特性可変装置の駆動装置。
  5. 前記電力変換回路のスイッチング素子は、電圧制御型のものであり、
    前記判断手段は、前記給電手段の電圧が規定電圧以下である場合、前記状況にあると判断することを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のバルブ特性可変装置の駆動装置。
  6. 電動機を利用して機関バルブのバルブ特性を可変とするバルブ特性可変装置について、前記電動機及び給電手段間を接続する電力変換回路のスイッチング素子を操作することで前記電動機を駆動するバルブ特性可変装置の駆動装置において、
    前記電力変換回路が前記スイッチング素子の発熱に起因した信頼性の低下を生じる状況にあるか否かを判断する判断手段と、
    前記状況にあると判断される場合、前記電動機の通電量を制限する制限手段とを備え、
    前記電力変換回路のスイッチング素子は、電圧制御型のものであり、
    前記判断手段は、前記給電手段の電圧が規定電圧以下である場合、前記状況にあると判断するものであって且つ、前記規定電圧よりも低い所定電圧以下であるか否かを判断する機能を更に備え、
    前記制限手段は、前記規定電圧以下である場合には前記通電量をゼロよりも大きい所定の量以下に制限して且つ、前記所定電圧以下である場合には前記通電量をゼロとすることを特徴とするバルブ特性可変装置の駆動装置。
  7. 前記制限手段は、前記給電手段の電圧が規定電圧以下であることに基づく前記通電量の制限を、前記給電手段の電圧が前記規定電圧よりも高い所定の電圧となることを条件に解除することを特徴とする請求項記載のバルブ特性可変装置の駆動装置。
  8. 請求項1〜のいずれか1項に記載のバルブ特性可変装置の駆動装置と、
    前記バルブ特性可変装置とを備えることを特徴とするバルブ特性可変システム。
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