JP3766345B2 - モータ駆動回路 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、モータ駆動回路に係り、特に、位置検出用センサのないブラシレスモータをPWM(Pulse Wide Modulation)駆動するモータ駆動回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のPWM方式のモータ駆動回路は、図4に示したように構成されている。図4において、1はモータ、2はモータ1に発生する逆起電力を検出する逆起電力検出手段、3は通電相を制御する通電相制御回路、4はモータ1をPWM駆動するスイッチング手段、5はスイッチング手段4をPWM制御するドライバ回路、6はモータ1に流れる電流を設定電流値と比較する電流比較手段、7はPWM駆動におけるオフ区間を設定するオフ区間設定タイマ、8は逆起電力検出禁止区間を設定する逆起電力検出許可タイマである。この逆起電力検出許可タイマは、同時にPWM駆動における最小オン区間を設定する。
【0003】
このモータ駆動回路は、ピーク検出方式でPWM駆動するものであり、逆起電力検出許可タイマ8の設定する最小オン区間、またはモータ1に流れる電流が設定電流値以下となる区間がPWM駆動におけるオン区間となり、オフ区間設定タイマ7の設定する一定区間がPWM駆動におけるオフ区間となる。また、モータ1の回転駆動時、モータ1に発生する逆起電力を、逆起電力検出手段2によって検出し、モータ1の回転位置を検出する。検出した回転位置に基づき通電相制御回路3とドライバ回路5が通電相を制御する。
【0004】
以上のように構成された従来のモータ駆動回路において、以下にその詳細な動作を図4を参照しながら図5のタイミングチャートを用いて説明する。図5において、10はモータ1のコイルを流れるモータ電流、11は電流検出手段6が検出する検出抵抗を流れる検出電流、12,13はモータ1の第1,2の出力電圧、14はモータ1の第3の出力電圧、15は逆起電力検出許可信号、16はモータ1の設定電流値、17は逆起電力検出禁止区間(Tmask)、18は逆起電力検出区間(Twin)、19はPWM駆動におけるオフ区間(Toff)、20はPWM駆動におけるオン区間(Ton)である。
【0005】
PWM駆動におけるオン区間20中に逆起電力の検出を行うが、モータ1の第3の出力電圧14が図5に示すように、PWM駆動におけるオン区間とオフ区間の切り替え時にはスパイクノイズが発生するため、逆起電力検出許可タイマ8の設定する逆起電力禁止区間17中は逆起電力の検出を禁止する。また、逆起電力禁止区間17は最小オン区間でもある。逆起電力禁止区間17の終了後から逆起電力の検出が許可され、モータ1を流れる電流が設定電流値16に到達するまで、オン区間20が継続され、設定電流値16に到達後、オフ区間19へ切り替わる。逆起電力検出区間18は、逆起電力禁止区間17終了後からモータ1を流れる電流が設定電流値16に達するまでとなる。PWM駆動におけるオフ区間19は、オフ区間設定タイマ7が設定する一定時間が経過するまで継続し、経過後オン区間20へ切り替わる。以上の動作の連続によりPWM制御される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このような構成のモータ駆動回路は、図5に示す逆起電力禁止区間17の時間内に、モータ1のコイルを流れるモータ電流10が設定電流値16に到達しなかった場合には、前述のように逆起電力検出区間18が存在し、問題なく逆起電力を検出することができる。しかしながら、逆起電力禁止区間17の終了時点で、モータ1のコイルを流れるモータ電流10が設定電流値16に既に到達している場合には、直ちにオフ区間19へ切り替わるため、逆起電力禁止区間17の終了後からモータ1を流れる電流が設定電流値16に達するまでの区間である逆起電力検出区間18は存在せず、逆起電力の検出は不可能となる。つまり回転位置の検出が行えないことになる。したがって、図5の右部(矢印A)に示すように、従来の構成においては、モータ1の定数によっては、回転位置の検出が行えない危険性があるという課題が存在する。
【0007】
また、逆起電力検出禁止区間17中にモータ1のコイルを流れるモータ電流10が設定電流値16に到達する場合に、最小デューティDminとなり、逆起電力検出禁止区間17をTmask、PWM駆動におけるオフ区間19をToffと記述すると、Dminは(数1)で表され、
【0008】
【数1】
Dmin=Tmask/(Tmask+Toff)
可能なデューティはDminで制限される。例えば、逆起電力検出禁止区間17が16μS、PWM駆動におけるオフ区間19を8μSとすると、最小デューティDminは66.7%と高い値で制限される。したがって、従来の構成においては、モータ1の定数によっては、最小デューティが高い値に制限されるという課題がある。
【0009】
本発明は、前記従来技術の問題を解決することに指向するものであり、モータの逆起電力を基に回転位置を確実に検出すると共に、最小デューティが高い値に制限されないモータ駆動回路を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、本発明に係るモータ駆動回路は、直流ブラシレスモータのステータを構成する複数の巻線をPWM駆動するスイッチング手段と、モータに流れる電流を設定電流値と比較する電流比較手段と、PWM駆動におけるオフ区間を決定するオフ区間設定タイマと、電流比較手段の出力信号とオフ区間設定タイマの出力信号によりスイッチング手段をPWM制御するドライバ回路と、PWM駆動におけるオン区間にて動作する第1のオン区間設定タイマと、PWM駆動におけるオン区間でかつ第1のオン区間設定タイマの設定時間経過後に動作する逆起電力検出禁止区間を設定する逆起電力検出許可タイマと、逆起電力検出許可タイマの設定時間経過後に動作する第2のオン区間設定タイマと、逆起電力検出許可タイマの設定時間経過後にのみモータに発生する逆起電力を検出する逆起電力検出手段とを備え、第1のオン区間設定タイマの設定時間経過時点、または第2のオン区間設定タイマの設定時間経過以降においてのみ電流比較手段が動作することを特徴とする。
【0011】
また、直流ブラシレスモータのステータを構成する複数の巻線をPWM駆動するスイッチング手段と、モータに流れる電流を設定電流値と比較する電流比較手段と、PWM駆動におけるオフ区間の設定時間と、PWM駆動におけるオン区間である第1のオン区間の設定時間と、第1のオン区間の設定時間経過後から始まる逆起電力検出禁止区間の設定時間と、逆起電力検出禁止区間の設定時間経過後から始まる第2のオン区間の設定時間との各設定時間をカウントするタイマ手段と、逆起電力検出禁止区間の設定時間経過後にのみモータに発生する逆起電力を検出する逆起電力検出手段と、電流比較手段の出力信号とオフ区間の設定時間経過信号によりスイッチング手段をPWM制御するドライバ回路とを備え、第1のオン区間の設定時間経過時点、または第2のオン区間の設定時間経過以降においてのみ電流比較手段が動作することを特徴とする。
【0012】
前記構成によれば、タイマ設定により第1のオン区間の設定時間経過時点と、第2のオン区間の設定時間経過以降の2段階でモータ電流を設定電流値と比較することができ、第1のオン区間の設定時間経過時点での比較結果に基づき、直ちにオフ区間へ切り替え最小オン区間を短くして、逆起電力の検出も行わない場合と、比較後もオン区間を継続し、逆起電力検出許可の設定時間経過後から第2のオン区間の設定時間経過までの区間は確実に逆起電力を検出する場合とに場合分けができ、モータの定数によって、回転位置の検出が行えない危険性を回避し、かつ最小デューティを低くすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明における実施の形態を詳細に説明する。
【0014】
図1は本発明の実施の形態1におけるモータ駆動回路の概略構成を示すブロック図である。ここで、前記従来例を示す図4において説明した構成要件に対応し実質的に同等の機能を有するものには同一の符号を付してこれを示し、以下の各図においても同様とする。
【0015】
図1において、1はモータ、2は逆起電力検出手段、3は通電相制御回路、4はスイッチング手段、5はドライバ回路、6は電流比較手段、7はオフ区間設定タイマ、8は逆起電力検出許可タイマ、21はPWM駆動における最小オン区間を設定する第1のオン区間設定タイマ、22は逆起電力の検出を行う場合の最小オン区間を設定し、かつ最小の逆起電力検出区間を設定する第2のオン区間設定タイマである。この第1のオン区間設定タイマ21の設定時間経過時点、または第2のオン区間設定タイマ22の設定時間経過以降においてのみ電流比較手段6が動作する。
【0016】
図2は本実施の形態1の動作波形を示すタイミングチャートである。10はモータ1のコイルを流れるモータ電流、11は電流検出手段6が検出する検出抵抗を流れる検出電流、12,13はモータ1の第1,2の出力電圧、14はモータ1の第3の出力電圧、15は逆起電力検出許可信号、16はモータ1の設定電流値、17は逆起電力検出禁止区間(Tmask)、18は逆起電力検出区間(Twin)、19はPWM駆動におけるオフ区間(Toff)、24はPWM駆動における最小オン区間を設定する第1のオン区間(Ton1)、25は逆起電力の検出を行う場合の最小オン区間を設定し、かつ最小の逆起電力検出区間を設定する第2のオン区間(Ton2)である。
【0017】
以上のように構成されたモータ駆動回路において、図1,図2を参照しながらその動作を説明する。また、本実施の形態1におけるモータ駆動回路は、ピーク検出方式でPWM駆動するものである。
【0018】
まず、PWM駆動におけるオフ区間19での動作から説明する。オフ区間19では、モータ1のコイルを流れるモータ電流10は、モータ定数による時定数にしたがって減少する。このとき、オフ区間設定タイマ7がカウントを開始し、第1のオン区間設定タイマ21,逆起電力検出許可タイマ8,第2のオン区間設定タイマ22は動作しない。また、逆起電力検出手段2は逆起電力の検出を行わず、電流比較手段6においても電流の比較を行わない。オフ区間設定タイマ7の設定時間経過後、ドライバ回路5がオフ区間19からオン区間へスイッチング手段4の駆動を切り替える。
【0019】
次に、PWM駆動におけるオン区間での動作を説明する。オン区間では、モータ1のコイルを流れるモータ電流10は、モータ定数による時定数にしたがって増加する。まず、第1のオン区間設定タイマ21がカウントを開始し、オフ区間設定タイマ7はカウントを停止する。逆起電力検出許可タイマ8,第2のオン区間設定タイマ22は動作しない。また、オフ区間とオン区間の切り替わり時には、モータ1の第3の出力電圧14には、図2に示すようにスパイクノイズが存在して逆起電力を正確に検出できないため、逆起電力検出許可タイマ8の設定時間経過後までは逆起電力検出手段2による逆起電力の検出を禁止する。第1のオン区間設定タイマ21の設定時間経過時点で電流比較手段6がモータ1のコイルに流れるモータ電流10と設定電流値16を比較する。この比較結果により、以降の動作は異なる。
【0020】
まず、第1のオン区間設定タイマ21の設定時間経過時点で、モータ電流10が設定電流値16を超えている場合について説明する。この場合、モータ電流10を減少させるため、直ちにドライバ回路5がオン区間からオフ区間へスイッチング手段4の駆動を切り替え、前述のオフ区間19における動作となる。この場合には、図2の右部(矢印A)に示すように逆起電力検出手段2による逆起電力の検出は行われないことになるが、オン区間(第1のオン区間24)が短くなり、オフ区間19に切り替わりモータ電流10が減少していけば、第1のオン区間設定タイマ21の設定時間経過時点でモータ電流10が設定電流値16を超えなくなり、後述するように、全く逆起電力が検出できない状態にはならない。
【0021】
また、この場合のオン区間は第1のオン区間設定タイマ21の設定時間の第1のオン区間24のみであり、最小デューティDminは(数2)で表され、この設定時間の第1のオン区間(Ton1)24を短くすることで、
【0022】
【数2】
Dmin=Ton1/(Ton1+Toff)
最小デューティを小さくすることができる。
【0023】
次に、第1のオン区間設定タイマ21の設定時間経過時点で、モータ1のモータ電流10が設定電流値16を超えていない場合について説明する。第1のオン区間設定タイマ21の設定時間経過後、逆起電力検出許可タイマ8がカウントを開始する。第2のオン区間設定タイマ22はこの時点では動作せず、逆起電力検出手段2も電流比較手段6も動作しない。逆起電力検出許可タイマ8の設定時間経過以降(逆起電力検出許可信号18の出力)、逆起電力検出手段2が逆起電力の検出を開始し、第2のオン区間設定タイマ22がカウントを開始する。この場合、少なくとも第2のオン区間設定タイマ22の設定時間経過までは、確実に逆起電力が検出される。
【0024】
第2のオン区間設定タイマ22の設定時間経過以降は、電流比較手段6がモータ1のモータ電流10と設定電流値16を比較し、モータ電流10が設定電流値16に到達するまで、オン区間を継続し、逆起電力検出手段2による逆起電力の検出も継続する。その後、モータ電流10が設定電流値16に到達後、ドライバ回路5がオン区間からオフ区間へスイッチング手段4の駆動を切り替える。
【0025】
以上のように検出された逆起電力により回転位置を検出し、通電相制御回路3とドライバ回路5が、通電相を順次切り替えることで、モータ1を駆動する。
【0026】
本実施の形態1では、第1のオン区間設定タイマ21の設定時間経過時点で、モータ1のモータ電流10が設定電流値16を超えてない場合に、第2のオン区間設定タイマ22を用いて、確実に逆起電力を検出するため、モータの定数によっては逆起電力が検出されない危険性を回避できる。また、最小デューティを小さくすることが可能であるが、第1のオン区間設定タイマ21の設定時間経過時点で、モータ1のモータ電流10が設定電流値16を超えている場合には、逆起電力の検出は行われず、このときの逆起電力の検出精度は、従来の構成よりも悪化しうるため、本実施の形態1はモータの起動時など、高い検出精度が要求されない場面での使用に適している。
【0027】
次に、図3は本発明の実施の形態2におけるモータ駆動回路の概略構成を示すブロック図である。図3において、1はモータ、2は逆起電力検出手段、3は通電相制御回路、4はスイッチング手段、5はドライバ回路、6は電流比較手段、26はPWM駆動におけるオフ区間の設定時間、PWM駆動におけるオン区間における第1のオン区間の設定時間、PWM駆動におけるオン区間で、かつ前記第1のオン区間の設定時間経過後から始まる逆起電力検出禁止区間の設定時間と、逆起電力検出禁止区間の設定時間経過後から始まる第2のオン区間の設定時間との各設定時間をカウントするタイマ手段である。
【0028】
また、第1のオン区間の設定時間経過時点、または第2のオン区間の設定時間経過以降においてのみ電流比較手段6が動作する。本実施の形態2は、前記実施の形態1において説明した各タイマは同時に動作する必要性がないため、単一のタイマ手段により各タイマを兼用する構成としたものである。また、本実施の形態2の動作波形は、実施の形態1の図2に示した動作波形と同様である。
【0029】
以上のように構成された本実施の形態2におけるモータ駆動回路において、以下に図2,図3を参照しながらその動作を説明する。まず、PWM駆動におけるオフ区間での動作から説明する。このとき、タイマ手段26はオフ区間の設定時間をカウントする。また、逆起電力検出手段2は逆起電力の検出を行わず、電流比較手段6も電流の比較を行わない。タイマ手段26によりカウントされるオフ区間の設定時間が経過した後、ドライバ回路5がオフ区間からオン区間へスイッチング手段4の駆動を切り替える。
【0030】
次に、PWM駆動におけるオン区間での動作を説明する。タイマ手段26は、カウントをリセットし、第1のオン区間の設定時間をカウントする。オフ区間とオン区間の切り替わり時には、モータ1の第3の出力電圧14に示すようにスパイクノイズが存在して逆起電力を正確に検出できないため、後述する逆起電力検出許可の設定時間が経過するまでは逆起電力検出手段2による逆起電力の検出を禁止する。タイマ手段26によりカウントされる第1のオン区間の設定時間が経過した時点で電流比較手段6がモータ1のモータ電流10と設定電流値16を比較する。この比較結果により、以降の動作は異なる。
【0031】
まず、前記第1のオン区間の設定時間が経過した時点で、モータ1のモータ電流10が設定電流値16を超えている場合について説明する。この場合、モータ電流10を減少させるため、直ちにドライバ回路5がオン区間(第1のオン区間24)からオフ区間19へスイッチング手段4の駆動を切り替え、前述のオフ区間における動作となる。この場合、実施の形態1と同様に最小デューティを小さくできる。
【0032】
次に、前記第1のオン区間の設定時間が経過した時点で、モータ1のモータ電流10が設定電流値16を超えていない場合について説明する。前記第1のオン区間24の設定時間が経過した後、タイマ手段26は、カウントをリセットして逆起電力検出許可の設定時間をカウントする。この時点では、逆起電力検出手段2も電流比較手段6も動作しない。タイマ手段26によりカウントされる逆起電力検出許可の設定時間が経過した以降、逆起電力検出手段2が逆起電力の検出を開始し、タイマ手段26は、カウントをリセットして第2のオン区間25の設定時間をカウントする。
【0033】
この場合、少なくとも前記第2のオン区間25の設定時間が経過するまでは、確実に逆起電力の検出が行われる。前記第2のオン区間25の設定時間が経過した以降は、電流比較手段6がモータ1のモータ電流10と設定電流値16を比較し、モータ電流10が設定電流値16に到達するまで、オン区間を継続し、逆起電力検出手段2による逆起電力の検出も継続する。モータ電流10が設定電流値16に到達後、ドライバ回路5がオン区間からオフ区間へスイッチング手段4の駆動を切り替える。
【0034】
以上のように検出された逆起電力により、回転位置を検出し、通電相制御回路3とドライバ回路5が、通電相を順次切り替えることで、モータ1を駆動する。
【0035】
本実施の形態2では、実施の形態1と同様に、第1のオン区間の設定時間が経過した時点で、モータ1のモータ電流10が設定電流値16を超えていない場合に、確実に逆起電力を検出するため、モータの定数によって、逆起電力が検出されない危険性を回避することができる。また、最小デューティを小さくできる。
【0036】
なお、各タイマを別々に構成する実施の形態1と、各タイマを単一のタイマで兼用する実施の形態2を説明したが、もちろん各タイマを任意の個数のタイマとして兼用しても同様の効果を得ることができる。また、第1の実施形態では、各タイマのカウントを1タイマづつ順番に動作させる場合を例として説明を行ったが、もちろん、任意のタイマを他のタイマと同時に動作させても同様の効果を得ることもできる。第2の実施形態では、タイマ手段を逐次リセットする場合の説明を行ったが、もちろんリセットを行わず、経過時間の累積を利用しても同様の効果を得ることができる。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、モータの定数によって回転位置の検出が行えない危険性を回避し、かつ最小デューティを低くすることが可能である優れたモータ駆動回路を実現できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるモータ駆動回路の概略構成を示すブロック図
【図2】本実施の形態1の動作波形を示すタイミングチャート
【図3】本発明の実施の形態2におけるモータ駆動回路の概略構成を示すブロック図
【図4】従来のモータ駆動回路の概略構成を示すブロック図
【図5】従来の動作波形を示すタイミングチャート
【符号の説明】
1 モータ
2 逆起電力検出手段
3 通電相制御回路
4 スイッチング手段
5 ドライバ回路
6 電流比較手段
7 オフ区間設定タイマ
8 逆起電力検出許可タイマ
10 モータ電流
11 検出電流
12,13 第1,2の出力電圧
14 第3の出力電圧
15 逆起電力検出許可信号
16 設定電流値
17 逆起電力検出禁止区間(Tmask)
18 逆起電力検出区間(Twin)
19 オフ区間(Toff)
20 オン区間(Ton)
21 第1のオン区間設定タイマ
22 第2のオン区間設定タイマ
24 第1のオン区間
25 第2のオン区間
26 タイマ手段

Claims (2)

  1. 直流ブラシレスモータのステータを構成する複数の巻線をPWM駆動するスイッチング手段と、前記モータに流れる電流を設定電流値と比較する電流比較手段と、PWM駆動におけるオフ区間を決定するオフ区間設定タイマと、前記電流比較手段の出力信号と前記オフ区間設定タイマの出力信号により前記スイッチング手段をPWM制御するドライバ回路と、PWM駆動におけるオン区間にて動作する第1のオン区間設定タイマと、前記PWM駆動におけるオン区間でかつ前記第1のオン区間設定タイマの設定時間経過後に動作する逆起電力検出禁止区間を設定する逆起電力検出許可タイマと、前記逆起電力検出許可タイマの設定時間経過後に動作する第2のオン区間設定タイマと、前記逆起電力検出許可タイマの設定時間経過後にのみ前記モータに発生する逆起電力を検出する逆起電力検出手段とを備え、
    前記第1のオン区間設定タイマの設定時間経過時点、または前記第2のオン区間設定タイマの設定時間経過以降においてのみ前記電流比較手段が動作することを特徴とするモータ駆動回路。
  2. 直流ブラシレスモータのステータを構成する複数の巻線をPWM駆動するスイッチング手段と、前記モータに流れる電流を設定電流値と比較する電流比較手段と、PWM駆動におけるオフ区間の設定時間と、PWM駆動におけるオン区間の第1のオン区間の設定時間と、前記PWM駆動におけるオン区間でかつ前記第1のオン区間の設定時間経過後から始まる逆起電力検出禁止区間の設定時間と、前記逆起電力検出禁止区間の設定時間経過後から始まる第2のオン区間の設定時間との各設定時間をカウントするタイマ手段と、前記逆起電力検出禁止区間の設定時間経過後にのみ前記モータに発生する逆起電力を検出する逆起電力検出手段と、前記電流比較手段の出力信号と前記オフ区間の設定時間経過信号により前記スイッチング手段をPWM制御するドライバ回路とを備え、
    前記第1のオン区間の設定時間経過時点、または前記第2のオン区間の設定時間経過以降においてのみ前記電流比較手段が動作することを特徴とするモータ駆動回路。
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