JP6170455B2 - ブラシレスモータの制御装置及び制御方法 - Google Patents

ブラシレスモータの制御装置及び制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、ブラシレスモータの制御装置及び制御方法に関し、詳しくは、3相ブラシレスモータの通電モードの切り替え判定を、センサレスで行う制御装置及び制御方法に関する。
従来のブラシレスモータの制御装置及び制御方法として、3相ブラシレスモータにおいて、2相にPWM(Pulse Width Modulation)信号に応じたパルス電圧を印加する通電モードを、パルス電圧の印加中に非通電相に誘起されるパルス誘起電圧が通電モードごとに定められる閾値を横切ったときに、切り替えるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
ここで、2相にパルス電圧を印加した直後にはパルス誘起電圧が振れるため、ブラシレスモータを低速で回転させるためにPWM信号のデューティを小さくすると、パルス誘起電圧の振れ期間内でパルス誘起電圧をサンプリングすることになり、通電モードの切り替えタイミングを誤る可能性がある。
このため、特許文献1のブラシレスモータの制御装置及び制御方法では、PWM信号の連続する複数周期のうちの所定周期(以下、「主周期」という)において非通電相のパルス誘起電圧を検出するようにして、主周期におけるPWM信号のデューティ(以下、「主周期デューティ」という)を、パルス誘起電圧が振れ期間内でサンプリングされないように下限デューティに制限し、また、PWM信号の複数周期のうち主周期以外の他の周期(以下、「調整周期」という)におけるPWM信号のデューティ(以下、「調整周期デューティ」という)を主周期デューティよりも小さく設定し、主周期デューティと調整周期デューティとを平均化した平均デューティが、回転速度フィードバック制御などで設定されるデューティ(以下、「設定デューティ」という)となるように調整している。
特開2013−66343号公報
ところで、設定デューティを下限デューティより小さい0に近い値にする場合、主周期デューティは下限デューティに制限されているため、調整周期デューティを負の値まで低下させる、すなわち、調整周期において主周期のときと逆方向に電流を流すようにして、主周期と逆の方向にトルクを発生させることが考えられる。
また、電流の上流相・下流相のいずれであるかに応じて、各相に接続された2つのスイッチング素子のうち上段又は下段の一方にPWM信号を印加するのに対し、他方のスイッチング素子に逆位相のPWM信号を印加する相補PWM方式を実施する場合、上段スイッチング素子がオンしている時間と下段スイッチング素子がオンしている時間とが重複してアーム短絡が発生しないように、2つのスイッチング素子がいずれもオフするデッドタイムを設けることがある。
しかしながら、このようにデッドタイムを設けつつ、調整周期デューティを負の値にして、調整周期において主周期と逆方向に電流を流すようにすると、デッドタイム中に相端子電圧が意に反した変動を起こし、これにより、調整周期における通電時間がデッドタイムに相当する分だけ増大してしまう。
したがって、調整周期デューティが負の値となる範囲では、調整周期デューティがデッドタイムに応じて実質的に減少して平均デューティも実質的に低下するので、調整周期デューティの値が正から負に変わると、ブラシレスモータの回転速度が急激に低下するギャップが発生し、かかるギャップが存在する状態で回転速度フィードバック制御を行うと、設定デューティの値によっては、ブラシレスモータの回転速度がハンチングをおこすおそれがある。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、設定デューティに対するブラシレスモータの回転速度の線形性を向上させる、ブラシレスモータの制御装置及び制御方法を提供することを目的とする。
このため、本発明に係るブラシレスモータの制御装置及び制御方法では、3相ブラシレスモータの2相に対してスイッチング素子がパルス幅変調信号に応じたパルス電圧を印加する通電モードを、非通電相に誘起されるパルス誘起電圧に基づいて切り替えることを前提として、パルス幅変調信号の設定デューティが第1所定値未満である場合、2相の一方に接続されたスイッチング素子に印加するパルス幅変調信号の連続する複数周期のうち所定周期を、パルス誘起電圧を検出する周期として第1所定値に制限し、パルス幅変調信号の連続する複数周期のうち所定周期以外の他の周期において、設定デューティが第1所定値未満の第2所定値以上の場合に2相の一方に接続されたスイッチング素子に印加し、設定デューティが第2所定値未満の場合に2相の他方に接続されたスイッチング素子に印加するパルス幅変調信号のデューティを、制限された所定周期のデューティ、及び設定デューティに基づいて調整し、設定デューティが第2所定値未満である場合に所定周期のデューティを増大補正する。
本発明のブラシレスモータの制御装置及び制御方法によれば、設定デューティに対するブラシレスモータの回転速度の線形性を向上させることができるので、回転速度によるフィードバック制御において、ブラシレスモータの回転速度に発生するハンチングの可能性を低減し得る。
エンジンを冷却する冷却システムの一例を示す構成図である。 ブラシレスモータ及びその制御装置の一例を示す回路構成図である。 制御ユニットの一部の構成を示すブロック図である。 ブラシレスモータの通電モードの一例を示すタイムチャートである。 パルス誘起電圧の検出タイミングを示すタイミングチャートである。 パルス誘起電圧の別の検出タイミングを示すタイムチャートである。 PWM信号の主周期と調整周期を示すタイムチャートである。 電動ウォータポンプの駆動条件成立を判定するフローチャートである。 モータ制御処理のうちメインルーチンの一例を示すフローチャートである。 センサレス制御サブルーチンの前半部を例示するフローチャートである。 目標回転速度の演算の一例を示す説明図である。 第1の印加デューティ設定を示すタイムチャートである。 第2の印加デューティ設定を示すタイムチャートである。 第3の印加デューティ設定を示すタイムチャートである。 印加デューティの設定を示すデューティ設定図である。 通電モードM3・第3の印加デューティ設定におけるV相及びW相端子電圧を示すタイムチャートである。 図16の期間T1における電流の流れ・大きさを説明する回路図である。 図16の期間T2における電流の流れ・大きさを説明する回路図である。 図16の期間T3における電流の流れ・大きさを説明する回路図である。 図16の期間T4における電流の流れ・大きさを説明する回路図である。 図16の期間T5における電流の流れ・大きさを説明する回路図である。 図16の期間T6における電流の流れ・大きさを説明する説明図である。 調整周期デューティの実質的な減少を示すデューティ設定図である。 主周期デューティの増大補正を説明するデューティ説明図である。 設定デューティ0における調整周期デューティの狙い値からの乖離を説明する説明図である。 設定デューティの負側における補正主周期デューティの調整を説明する説明図である。 設定デューティの負側における調整周期デューティの調整を説明する説明図である。 センサレス制御サブルーチンの後半部を例示するフローチャートである。
以下、添付された図面を参照し、本発明を実施するための実施形態について詳述する。
図1は、冷媒を循環させてエンジンを冷却する冷却システムの一例を示す。
車両に搭載されたエンジン10のシリンダブロック、シリンダヘッドなどを冷却した冷媒としての冷却水は、第1の冷却水通路12を介して、電動式のラジエータファン14が併設されたラジエータ16に導かれる。ラジエータ16に導かれた冷却水は、フィンが取り付けられたラジエータコアを通過するときに外気と熱交換をし、その温度が低下する。そして、ラジエータ16を通過することで温度が低下した冷却水は、第2の冷却水通路18を介してエンジン10へと戻される。なお、エンジン10を冷却する冷媒として、冷却水以外にLLC(Long Life Coolant)を用いてもよい。
また、エンジン10から排出された冷却水がラジエータ16をバイパスするように、第1の冷却水通路12と第2の冷却水通路18とは、バイパス通路20を介して連通接続されている。バイパス通路20の下流端と第2の冷却水通路18との接合箇所には、バイパス通路20の通路面積を全開から全閉までの間で多段階又は連続的に開閉する電制サーモスタット22が配設されている。電制サーモスタット22は、例えば、駆動回路を介してPWM信号のデューティ(デューティ比)に応じて駆動される内蔵ヒータにより、同じく内蔵されたワックスが熱膨張することを利用して弁を開閉する開閉弁として構成することができる。従って、電制サーモスタット22をデューティにより制御することで、ラジエータ16を通過する冷却水の割合を変化させることができる。
第2の冷却水通路18の下流端と電制サーモスタット22のとの間には、エンジン10とラジエータ16との間で冷却水を強制的に循環させる、機械式ウォータポンプ24及び電動ウォータポンプ26が夫々配設されている。機械式ウォータポンプ24は、エンジン10の冷却水入口を塞ぐように取り付けられており、例えば、エンジン10のカムシャフトによって駆動される。電動ウォータポンプ26は、アイドルストップ機能によりエンジン10が停止した場合にも冷却性能を発揮あるいは暖房機能を維持できるようにすべく、エンジン10とは異なる駆動源である、後述のブラシレスモータによって駆動され、車両の電力系統は、アイドルストップ中においても、電動ウォータポンプ26を駆動できるように構成されている。
ラジエータファン14、電制サーモスタット22、及び電動ウォータポンプ26の駆動を制御する制御系として、エンジン10から排出される冷却水の温度(冷却水温度)を検出する冷却水温度検出手段としての水温センサ28、車速を検出する車速センサ30、外気温を検出する温度センサ32、エンジン回転速度を検出する回転速度センサ34、エンジン負荷を検出する負荷センサ36が取り付けられている。そして、水温センサ28、車速センサ30、温度センサ32、回転速度センサ34及び負荷センサ36の出力信号は、コンピュータを内蔵したエンジンコントロールユニット(以下、「ECU」という)38に入力され、そのROM(Read Only Memory)などに記憶された制御プログラムに従って、ラジエータファン14、電制サーモスタット22及び電動ウォータポンプ26が制御される。
ECU38は、電動ウォータポンプ26を駆動させるための駆動条件が成立しているか否かを、少なくともエンジン10の運転中、繰り返し判定する。ECU38は、この駆動条件が成立していると判定した場合には、電動ウォータポンプ26に対して駆動指令信号を出力する一方、駆動条件が成立していないと判定した場合には、電動ウォータポンプ26の駆動を停止あるいは禁止する停止指令信号を出力する。
以上のようなエンジン10の冷却システムにおいて、エンジン10の始動時又は暖機途中に、エンジン10及びその近傍における冷却水温度だけが上昇するホットスポットの発生を抑制して、熱歪みの低減、及び水温の検出性の向上を図るために、電動ウォータポンプ26により比較的低い流量で冷却水を循環させる必要性が生じている。このため、電動ウォータポンプ26を駆動するブラシレスモータには、制御可能な回転速度範囲を低回転速度側へ拡大することが求められている。
なお、本実施形態では、ブラシレスモータ100は、エンジン10を冷却する冷却システムに組み込まれた電動ウォータポンプ26を駆動しているが、この他、自動変速機用の油圧ポンプシステムに組み込まれた電動オイルポンプを駆動するものであってもよく、ブラシレスモータ100が駆動する対象機器を電動ウォータポンプ26に限定するものではない。
図2は、電動ウォータポンプ26を駆動するブラシレスモータ100、及びその制御装置の一例を示す。
ブラシレスモータ100は、3相DC(Direct Current)ブラシレスモータ(3相同期電動機)であり、スター結線したU相、V相、及びW相の3相巻線110u,110v,110wを、図示省略した円筒状のステータ(固定子)に備え、該ステータの中央部に形成した空間にロータ(永久磁石回転子)120を回転可能に備えている。
ブラシレスモータ100の制御装置(以下、「モータ制御装置」という)200は、駆動回路210と、マイクロコンピュータを備えた制御ユニット220と、を備え、制御ユニット220は、ECU38との間で通信を行う。モータ制御装置200は、ブラシレスモータ100の近傍に配置されるものに限られず、例えば、モータ制御装置200のうち少なくとも制御ユニット220が、ECU38あるいは他のコントロールユニットと一体的に形成されてもよい。
駆動回路210は、逆並列のダイオード212a〜212fを含んでなるスイッチング素子214a〜214fを3相ブリッジ接続した回路と、電源電圧Vを発生する電源回路230とを有している。スイッチング素子214a,214c,及び214eは、それぞれ、U相,V相,及びW相に接続された上アームの上段スイッチング素子であり、スイッチング素子214b,214d,及び214fは、それぞれ、U相、V相、及びW相に接続された下アームの下段スイッチング素子である。スイッチング素子214a〜214fは、例えば、FETやIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)など、電力制御の用途に用いられる半導体素子で構成されている。スイッチング素子214a〜214fの制御端子(ゲート端子)は制御ユニット220に接続され、制御ユニット220は、スイッチング素子214a〜214fのオン・オフをパルス幅変調(Pulse Width Modulation:PWM)によって制御することで、ブラシレスモータ100に印加する電圧を制御している。
PWM制御においては、三角波で設定されるキャリア信号の値(電圧レベル)と、印加電圧の指令値に基づいて設定される指示信号の値(電圧レベル)と、を比較してPWM信号を生成することで、各スイッチング素子214a〜214fをオン・オフさせるタイミングを検出している。
制御ユニット220によるブラシレスモータ100の駆動制御は、ロータ120の位置情報を検出するセンサを用いないセンサレスで行われ、更に、制御ユニット220は、センサレス駆動方式として、正弦波駆動方式や矩形波駆動方式を用いる。
正弦波駆動方式は、各相に正弦波電圧を加えてブラシレスモータ100を駆動する方式である。この正弦波駆動方式では、ロータ120が回転することによって発生する誘起電圧(速度起電圧)からロータ120の位置情報を得る一方、速度起電圧による回転子位置の検出周期の間で、モータ回転速度に基づきロータ120の位置を推定し、推定したロータ120の位置とPWMデューティとから3相出力設定値を算出し、相間電圧の差で電流の向きと強さとを制御して3相交流電流を各相に流す。
また、矩形波駆動方式は、3相のうちでパルス電圧を印加する2相の選択パターン(通電モード)を所定のロータ120の位置毎に順次切り替えることでブラシレスモータ100を駆動する方式である。
この矩形波駆動方式では、通電相に対するパルス状の電圧印加によって非通電相に誘起される電圧(変圧器起電圧、パルス誘起電圧)からロータ120の位置情報を得て、通電モードの切り替えタイミングである角度位置を検出する。
ここで、正弦波駆動方式において位置検出のために検出する速度起電圧は、モータ回転速度の低下に伴って出力レベルが低下するため、低回転速度域では位置検出の精度が低下する。一方、矩形波駆動方式において位置検出のために検出するパルス誘起電圧は、モータ停止状態を含む低回転速度域においても検出可能であり、低回転速度域でも位置検出の精度を維持できる。
そこで、制御ユニット220は、例えば、正弦波駆動方式で位置情報を十分な精度で検出できる高回転速度域、つまり、目標回転速度よりもモータ回転速度が高い領域におけるセンサレス制御(低速センサレス制御)として、正弦波駆動方式でブラシレスモータ100を制御してもよい。
また、制御ユニット220は、例えば、正弦波駆動方式では十分な精度で位置情報を検出できない低回転速度域におけるセンサレス制御(高速センサレス制御)として、矩形波駆動方式でブラシレスモータ100を制御してもよい。なお、正弦波駆動方式では十分な精度で位置情報を検出できない低回転速度域には、高速センサレス制御で用いる速度起電圧が発生していない、又は発生していてもノイズ等の影響を受けるような回転速度域、及び、モータ起動時が含まれる。
更に、制御ユニット220は、ブラシレスモータ100のPWM制御において、例えば、モータ回転速度と目標回転速度との偏差に応じてPWM制御のデューティを決定して、モータ回転速度を目標回転速度に近づける。
図3は、制御ユニット220のうち、低速センサレス制御に関する部分を例示する機能ブロック図である。
制御ユニット220は、印加電圧演算部302、PWM発生部304、ゲート信号切替部306、通電モード決定部308、比較部310、電圧閾値切替部312、電圧閾値学習部314、非通電相電圧選択部316、主周期デューティ設定部318、調整周期デューティ設定部320、デューティ補正部322を備えている。
印加電圧演算部302は、ブラシレスモータ100の目標回転速度とモータ回転速度とを演算し、演算された目標回転速度とモータ回転速度とに基づいて、印加電圧の指令値を演算する。
PWM発生部304は、印加電圧演算部302で演算された印加電圧の指令値に基づき、パルス幅変調されたPWM信号を生成する。
通電モード決定部308は、駆動回路210の通電モードを決定するモード指令信号を出力するデバイスであり、比較部310が出力するモード切替トリガ信号をトリガとして通電モードを6通りに切り替える。
通電モードとは、ブラシレスモータ100のU相、V相、W相の3相のうちでパルス電圧を印加する2相の選択パターンを示し、U相からV相に向けて電流を流す第1通電モードM1、U相からW相に向けて電流を流す第2通電モードM2、V相からW相に向けて電流を流す第3通電モードM3、V相からU相に向けて電流を流す第4通電モードM4、W相からU相に向けて電流を流す第5通電モードM5、W相からV相に向けて電流を流す第6通電モードM6の6種類の通電モードからなる。
そして、通電モード決定部308は、比較部310が出力するモード切替トリガ信号に応じて、第1通電モードM1〜第6通電モードM6のいずれか1つを指令するモード指令信号を出力する。
ゲート信号切替部306は、駆動回路210の各スイッチング素子214a〜214fがどのような動作でスイッチングするかを、通電モード決定部308の出力であるモード指令信号、及び、PWM発生部304で生成されたPWM信号に基づいて決定し、該決定に従い6つのゲートパルス信号をモータ駆動回路210に出力する。
電圧閾値切替部312は、通電モードの切り替えタイミングの検出に用いる電圧閾値を、通電モードに応じて順次切り替えて出力し、閾値の切り替えタイミングは、通電モード決定部308の出力であるモード指令信号に基づき決定される。
非通電相電圧選択部316は、モード指令信号に従い、ブラシレスモータ100の3相端子電圧Vu,Vv,Vwの中から非通電相の電圧の検出値を選択し、比較部310及び電圧閾値学習部314に出力する。
なお、非通電相の端子電圧は、厳密にはグランド(GND)−端子間の電圧であるが、本実施形態では、中性点の電圧を検出し、あるいは、中性点の電圧を電源電圧Vの1/2とみなして、この中性点の電圧とグランド(GND)−端子間の電圧との差(すなわち、相電圧)を求めて、非通電相の端子電圧とする。
比較部310は、電圧閾値切替部312が出力する閾値と、非通電相電圧選択部316が出力する非通電相の電圧検出値(パルス誘起電圧の検出値)とを比較することで、通電モードの切り替えタイミング、換言すれば、通電モードを切り替える回転子位置(磁極位置)になったか否かを検出し、切り替えタイミングを検出したときに通電モード決定部308に向けてモード切替トリガを出力する。
また、電圧閾値学習部314は、通電モードの切り替えタイミングの判定に用いる閾値を更新して記憶するデバイスである。
非通電相(開放相)のパルス誘起電圧は、ブラシレスモータ100の製造ばらつき、電圧検出回路の検出ばらつきなどによって変動するため、閾値として固定値を用いると通電モードの切り替えタイミングを誤って判定する可能性がある。
そこで、電圧閾値学習部314は、通電モードの切り替えを行う所定磁極位置でのパルス誘起電圧を検出し、当該検出結果に基づいて電圧閾値切替部312が記憶する閾値を修正する閾値の学習処理を実施する。
通電モードは、前述のように6通りの通電モードM1〜M6からなり、矩形波駆動方式では、これらの通電モードM1〜M6を電気角60deg間隔で設定される切り替え角度位置で順次切り替え、3相のうちパルス電圧(パルス状の電圧)を印加する2相を順次切り替えることでブラシレスモータ100を駆動する。
制御ユニット220は、図4に示すように、U相のコイルの角度位置を回転子(磁極)の基準位置(角度=0deg)としたときに、回転子の角度位置(磁極位置)が30degであるときに第3通電モードM3から第4通電モードM4への切り替えを行い、回転子角度位置が90degであるときに第4通電モードM4から第5通電モードM5への切り替えを行い、回転子角度位置が150degであるときに第5通電モードM5から第6通電モードM6への切り替えを行い、回転子角度位置が210degであるときに第6通電モードM6から第1通電モードM1への切り替えを行い、回転子角度位置が270degであるときに第1通電モードM1から第2通電モードM2への切り替えを行い、回転子角度位置が330degであるときに第2通電モードM2から第3通電モードM3への切り替えを行う。
制御ユニット220の電圧閾値切替部312は、通電モードの切り替えを行う回転子の角度位置での非通電相の電圧(パルス誘起電圧)を閾値として更新可能に記憶していて、そのときの通電モードに応じた閾値を出力する。
比較部310は、非通電相の電圧が閾値に達したときに次の通電モードへの切り替えを実施する角度を検出したことを示す信号を出力し、係る信号に基づき通電モード決定部308は通電モードの切り替えを実行する。
ここで、PWM発生部304で生成されたPWM信号は、そのデューティが下限デューティ(第1所定値)未満である場合には、次の理由により、主周期デューティ設定部318、調整周期デューティ設定部320、及びデューティ補正部322を経てから、ゲート信号切替部306へ出力される。
非通電相のパルス誘起電圧は、PWM信号がスイッチング素子214a〜214fをオンにする電圧レベルとなって、パルス電圧が2相に印加されている間に検出されるが、図5及び図6に示すように、パルス電圧の印加を開始した直後にはパルス誘起電圧が振れるリンギングが発生するため、ブラシレスモータ100を低速で回転させるためにPWM信号のデューティを小さくしてオン期間を短くしていくと(パルス電圧の印加時間を短くしていくと)、リンギング期間内でパルス誘起電圧をサンプリングしてしまい、これによってパルス誘起電圧を誤検出し、通電モードの切り替えタイミングを誤判定してしまう可能性があった。
そこで、主周期デューティ設定部318は、図7に示すように、PWM発生部304で生成されたPWM信号の連続する複数周期(例えば、N周期:Nは2以上の整数)のうちの所定周期である主周期において非通電相のパルス誘起電圧を検出すべく、主周期におけるPWM信号のデューティである主周期デューティDを、パルス誘起電圧がリンギング期間内でサンプリングされないように下限デューティDmin(第1所定値)に制限する制限手段をなしている。これにより、パルス誘起電圧の検出精度を向上させて、通電モードの切り替えタイミングの判定を安定して行うようにし、ブラシレスモータ100の脱調の発生を抑制している。なお、主周期としては、PWM信号のN周期のうちの所定の1周期若しくは複数周期、又は、PWM信号のN周期のうちの前半若しくは後半の周期など、様々な設定パターンが考えられるが、本実施形態では、説明の便宜上、主周期をPWM信号のN周期のうちの所定の1周期とする。
また、調整周期デューティ設定部320は、図7に示すように、PWM発生部304で生成されたPWM信号の連続するN周期のうちの主周期以外の他の周期である調整周期におけるPWM信号のデューティ、すなわち、調整周期デューティD〜Dを、主周期デューティ設定部318で設定された主周期デューティD(=Dmin)よりも小さく設定し、主周期デューティDと調整周期デューティD〜Dとを平均化した平均デューティDav{=(D+D+・・・・+D)/N}が、モータ回転速度及び目標回転速度に基づいて設定されるデューティである設定デューティDtとなるように調整する調整手段をなしている。これにより、主周期デューティDを下限デューティDmin以下にできない代わりに、調整周期でデューティを小さくして、PWM信号のN周期で実質的に設定デューティDtを印加できるようにし、電動ウォータポンプ26の作動領域を低回転速度側に拡大させている。
さらに、デューティ補正部322は、後述するように、主周期デューティ設定部318で設定された主周期デューティDを増大補正する補正手段をなしている。
主周期及び調整周期の周期数を特定するNの値は、モータ回転速度、目標回転速度、PWM信号の設定デューティDt、PWMキャリア周波数などの種々のパラメータに基づいて変更可能であるが、以下の実施形態では、説明の便宜上、N=2と設定して、制御ユニット220が、主周期デューティDによりパルス誘起電圧の検出精度を担保し、主周期デューティDと調整周期デューティDとで設定デューティDtを実質的に印加するものとしている。
図8は、イグニッションキーがオンとなったことを契機として、ECU38において繰り返し行われる、ブラシレスモータ100(電動ウォータポンプ26)の駆動条件に関する処理の内容を示している。
ステップ1001(図では「S1001」と略記する。以下同様)では、電動ウォータポンプ(電動WP)26、すなわち、ブラシレスモータ100の駆動条件が成立しているか否かを判断する。
例えば、ブラシレスモータ100の電源電圧Vが所定電圧を超えている、各種の診断処理でブラシレスモータ100や駆動回路210について異常が検出されていない、ブラシレスモータ100の電源リレーがオンになっている、電動ウォータポンプ26の駆動要求がある、エンジン10の水温又は油温が所定温度以上であるなどを、ブラシレスモータ100の駆動条件に含めることができる。
なお、図1に示した冷却システムの場合、電動ウォータポンプ26の駆動条件の成立/非成立は、ECU38から各種の情報を取得したモータ制御装置200(制御ユニット220)が判断する構成とすることができる。
ブラシレスモータ100の駆動条件が成立していると判定された場合には、ステップ1002に進み、駆動フラグFを、駆動条件が成立していることを意味する値(例えば1)に設定して、RAM(Random Access Memory)などの書き込み可能な記憶装置に記憶する(Yes)。一方、ブラシレスモータ100の駆動条件が成立していないと判定された場合には、ステップ1003に進み、駆動フラグFを、駆動条件が成立していないことを意味する値(例えば0)に設定してRAMなどに記憶する(No)。
次に、図9は、イグニッションキーがオンとなったことを契機として、制御ユニット220により繰り返し行われる、ブラシレスモータ100(電動ウォータポンプ26)の制御のメインルーチンを示す。
ステップ2001では、駆動フラグFが0から1に変化したか否か、すなわち、ブラシレスモータ100の駆動条件が非成立状態から成立状態へ変化したか否かを判定する。駆動フラグFが0から1に変化したと判定された場合には、ステップ2003へ進み(Yes)、駆動フラグFが0若しくは1のまま、または駆動フラグFが1から0に変化した場合には、ステップ2002へ進む(No)。
ステップ2002では、後述するブラシレスモータ100のセンサレス制御を行う必要があるか否かを判断すべく、駆動フラグFが0であるか否かを判定する。駆動フラグFが0である場合には、ブラシレスモータ100の駆動条件が成立していないので、ブラシレスモータ100のセンサレス制御を省略すべく、本制御処理を終了する(Yes)。一方、駆動フラグFが1である場合には、ブラシレスモータ100の駆動条件が成立しているので、センサレス制御を実行すべく、ステップ2005へ進む(No)。
制御ユニット220は、ステップ2001で駆動条件が非成立状態から成立状態へ変化したと判定された場合、ステップ2003において、ブラシレスモータ100の初期位置(駆動開始時点での磁極位置)の推定処理を実施する条件が成立しているか否かを判断する。
例えば、ブラシレスモータ100が慣性回転している途中で駆動指令が生じた場合、推定処理の開始から完了までの間に初期位置の推定に影響を与えるほどにブラシレスモータ100が回転してしまうことがないように、推定処理は、モータ回転速度が所定速度以下であること、換言すれば、ロータ120が回転することによって発生する誘起電圧(速度起電圧)が所定電圧以下であることを条件とする。
つまり、上記の初期位置推定処理における所定速度は、初期位置の推定誤差を許容範囲内とすることができるモータ回転速度の上限値であり、前記所定電圧は、上限回転速度のときに発生する誘起電圧(速度起電圧)である。
ここで、所定速度は、所定速度≧0rpmとすることができ、モータ停止状態若しくは推定処理に要する時間での磁極位置の変化が十分に小さい低速回転状態で、初期位置の推定処理を実施する。
制御ユニット220は、ステップ2003において初期位置の推定処理を実施する条件が成立していないと判断した場合、つまり、モータ回転速度が所定速度を超えている場合にはステップ2003の処理を繰り返し、実施条件が成立していると判断すると(モータ回転速度≦所定速度が成立すると)ステップ2004へ進む。
なお、制御ユニット220は、ステップ2003において初期位置の推定処理を実施する条件が成立していないと判断した場合、初期位置の推定が不能であると判断し、ブラシレスモータ100を所定位置まで回転させて固定する位置決め処理を実施することができる。
ステップ2004で、制御ユニット220は、ブラシレスモータ100の初期位置を推定する処理を実施し、当該推定処理で推定した初期位置に応じて駆動を開始するときの通電モードを決定し、当該決定に基づいてブラシレスモータ100の駆動を開始する。
初期位置推定処理の概略を説明すると、ブラシレスモータ100を回転させないようにして各通電モードでの通電を順次行い、各通電モードで非通電相(開放相)に誘起されるパルス誘起電圧を取得する。
そして、所定の組み合わせで通電モード間でのパルス誘起電圧の差を求め、当該差のレベルを相互に比較することで、ブラシレスモータ100の初期位置を検出する。ブラシレスモータ100の初期位置(停止位置)が検出されれば、その初期位置から駆動を開始するのに最適な通電モードが決まることになる。
ブラシレスモータ100が回転を開始すると、制御ユニット220は、ステップ2005へ進み、前述したセンサレス制御、つまり、低速域では矩形波駆動方式、高速域では正弦波駆動方式でブラシレスモータ100を駆動する。
次に、図10のフローチャートは、図9のフローチャートのステップ2005における回転速度フィードバックによるセンサレス制御のサブルーチンのうち前半部分を示す。
ステップ3001では、印加電圧演算部302がブラシレスモータ100の目標回転速度を演算する。
本実施形態の電動ウォータポンプ26を回転駆動するブラシレスモータ100では、例えば、図11に示すように、冷却システムの第1の冷却水通路12、第2の冷却水通路18、またはバイパス通路20内を通過する冷却水の温度が高いほど目標回転速度をより高い回転速度に設定することができる。ブラシレスモータ100が自動変速機などに油圧を供給する油圧ポンプを駆動する場合には、オイル温度(ATF(Automatic Transmission Fluid)油温)が高いほど目標回転速度をより高い回転速度に設定する。
なお、目標回転速度は、図1の冷却システムでは、モータ制御装置200(制御ユニット220)において、ECU38からの通信により入力した冷却水温度情報に基づいて演算されるが、これに代えて、ECU38で目標回転速度を演算した後、通信により、モータ制御装置200(制御ユニット220)に目標回転速度の信号が入力されるようにしてもよい。
ステップ3002では、印加電圧演算部302が通電モードの切り替え周期に基づいて、モータ回転速度を演算する。具体的には、印加電圧演算部302が、比較部310から出力されるモード切替トリガを用いて、通電モードの切り替えが行われる時間間隔を計測し、この時間間隔からモータ回転速度を演算する。例えば、ブラシレスモータ100の極対数が3である場合、モータ回転速度は、「モータ回転速度=60/3/時間間隔」という式から求めることができる。
ステップ3003では、印加電圧演算部302が、ステップ3001で演算した目標回転速度とステップ3002で演算したモータ回転速度とに基づいて印加電圧(入力電圧)の指令値を演算する。
例えば、目標回転速度とモータ回転速度との偏差に基づく比例積分制御(PI制御)によって、下式に従って印加電圧(入力電圧)の指令値を決定する。
印加電圧=回転速度偏差*比例ゲイン+回転速度偏差積分値*積分ゲイン
回転速度偏差=目標回転速度−モータ回転速度
ただし、印加電圧の指令値の決定方法を、目標回転速度に基づくものに限定するものではなく、例えば、電動ウォータポンプ26の目標吐出圧と実吐出圧との偏差に基づき、印加電圧の指令値を決定する方法や、要求トルクに基づき印加電圧の指令値を決定する方法など、公知の決定方法を適宜採用できる。また、目標値に実際値を近づけるための印加電圧の演算処理を、比例積分制御に限定するものではなく、比例積分微分制御(PID制御)など公知の演算処理方法を適宜採用できる。
ステップ3004では、PWM発生部304により、ステップ3003で決定した印加電圧(入力電圧)に基づいて、ブラシレスモータ100に印加するために設定される設定デューティDtを演算する。具体的には、設定デューティDt(%)を以下の式から算出する。
設定デューティDt=印加電圧/電源電圧V*100
ステップ3005では、PWM発生部304により、設定デューティDt≧下限デューティDminが成立するか否かを判定する。
ここで、下限デューティDminは、前述のように、リンギングの影響を受けずに非通電相のパルス誘起電圧を検出できるパルス電圧の印加時間、すなわちPWM信号がスイッチング素子214a〜214fをオンにする電圧レベルとなる比率であるデューティの下限値(>0)であり、リンギング期間やサンプリング時間などの実測値に基づいて演算されるか、あるいはROM(Read Only Memory)などに予め記憶されている。
下限デューティDminは、例えば、図5に示されるように、非通電相のパルス誘起電圧のサンプリング(A/D変換)を開始するタイミングを、PWM制御においてキャリア周期毎に増減を繰り返すキャリア信号の谷、換言すれば、PWM信号のパルス幅の中央付近とする場合、リンギング期間にサンプリングが行われることを抑制し、かつ、サンプリング中に2相に対するパルス電圧の印加が停止してしまうことを抑制すべく、下式で示されるように、リンギング期間とサンプリング時間との長い方の2倍としてもよい。
Dmin=max(リンギング期間、サンプリング時間)*2/キャリア周期*100
また、下限デューティDminは、例えば、図6に示されるように、前述のように、リンギング期間が経過した直後からサンプリングを開始させる場合、リンギング期間にサンプリングが行われることを抑制し、かつ、サンプリング中に2相に対するパルス電圧の印加が停止してしまうことを抑制すべく、下限デューティDminを下式で示されるように算出してもよい。
Dmin=(リンギング期間+サンプリング時間)/キャリア周期*100
なお、非通電相のパルス誘起電圧は、パルス電圧のデューティによって大きさが変化し、デューティが小さいと、電圧検出の分解能を下回る電圧になってしまい、通電モードの切り替えタイミングの判定が不能になってしまう可能性があるため、必要に応じて、電圧検出の分解能を上回るパルス誘起電圧を発生させるデューティの最小値を下限デューティDminとしてもよい。
ステップ3005において、設定デューティDt≧下限デューティDminが成立すると判定された場合には、ステップ3006へ進む(Yes)。一方、設定デューティDt≧下限デューティDminが成立しない、すなわち、設定デューティDt<下限デューティDminであると判定された場合には、パルス誘起電圧をリンギング期間内でサンプリングしないようにすべく、ステップ3007へ進む(No)。
ステップ3006では、PWM発生部304が、ステップ3004で演算された設定デューティDtを、スイッチング素子214a〜214fに実際に印加するPWM信号のデューティである第1の印加デューティDAとして設定して、第1の印加デューティDA(=Dt)のPWM信号をゲート信号切替部306へ伝達する。
第1の印加デューティDAの設定により、図12に示すように、3相のうちの2相に通電する、すなわち、電流方向で上流側の相に接続された上段スイッチング素子(以下、「上流相上段SW」という)をオンにし、かつ、下流側の相に接続された下段スイッチング素子(以下、「下流相下段SW」という)をオン・オフする任意の通電モードにおいて、下流相下段SWの制御端子に、オン時間の比率を設定デューティDtで特定したPWM信号をゲート信号として印加する。例えば、V相に接続された上段スイッチング素子214cをオンにし、かつ、W相に接続された下段スイッチング素子214fをオン・オフする通電モードM3では、スイッチング素子214fの制御端子に、設定デューティDtのPWM信号をゲート信号として印加する。
また、PWM発生部304は、上流相から下流相に向けて電流を流すために、相補PWM方式でPWM信号を生成する。すなわち、図12に示すように、下流相下段SWがオンであるとき下流側の相に接続された上段スイッチング素子(以下、「下流相上段SW」という)がオフとなり、下流相下段SWがオフであるとき下流相上段SWがオンとなるように、下流相上段SWについて、下流相下段SWに印加するPWM信号と逆位相のPWM信号を生成する。例えば、通電モードM3では、W相の下段スイッチング素子214fに印加するPWM信号と逆位相のPWM信号をW相の上段スイッチング素子214eに印加する。
相補PWM方式によりPWM信号を生成するのは、通電モードM3を例として説明すると、下流側であるW相の下段スイッチング素子214fがオンからオフになったとき、電流は、それまで流れていた方向に流れようとするため、W相の上段スイッチング素子214eに逆並列に接続されたダイオード212eを通るが、スイッチング素子214eのスイッチング部におけるオン抵抗よりもダイオード212eの順方向抵抗の方が大きいため、スイッチング素子214eをオンにしておけば、電流は、スイッチング素子212eのスイッチング部(例えば、FETのチャネルなど)を流れて発熱による電流損失を低減できるからである。
また、PWM発生部304は、図12に示すように、下流相上段SWがオンになる期間と下流相下段SWがオンになる期間が重複して生じるアーム短絡を回避するために、下流相上段SWがオンからオフに変化したときと下流相下段SWがオフからオンに変化したときとの間に下流相上段SW及び下流相下段SWがいずれもオフとなる第1デッドタイム期間Zを設け、下流相上段SWがオフからオンに変化したときと下流相下段SWがオンからオフに変化したときとの間に下流相上段SW及び下流相下段SWがいずれもオフとなる第2デッドタイム期間Zを設けている。
図12に示すように、下流相下段SWに印加するPWM信号は、下段キャリア信号の値と、下流相に接続されたスイッチング素子に印加するPWM信号を生成するための下流相指示信号の値と、を比較して生成し、下流相上段SWに印加するPWM信号は、相補PWM方式によるPWM信号に対してデッドタイム期間を設けるために、下段キャリア信号の電圧レベルをオフセットした上段キャリア信号の値と、下流相指示信号の値と、を比較して生成することができる。
なお、前述した、相補PWM方式及びデッドタイム期間については、以下で説明する第2の印加デューティ設定及び第3の印加デューティ設定において、主周期デューティ設定部318及び調整周期デューティ設定部320が同様にして実施する。
ステップ3007では、PWM発生部304が、設定デューティDt≧Dmin/2が成立するか否かを判定する。設定デューティDt=Dmin/2(第2所定値)が成立するのは、Dt=(D+D)/2=(Dmin+D)/2という関係式により、調整周期デューティDが0となるときであるので、本ステップの判定は、調整周期デューティD≧0が成立するか否かを判定することと同義である。
ステップ3007において、設定デューティDt≧Dmin/2が成立すると判定された場合には、ステップ3008へ進む(Yes)。一方、設定デューティDt≧下限デューティDmin/2が成立しない、すなわち、設定デューティDt<下限デューティDmin/2であると判定された場合には、ステップ3009へ進む(No)。
ステップ3008では、主周期デューティ設定部318及び調整周期デューティ設定部320が、それぞれ、主周期デューティD及び調整周期デューティDからなる第2の印加デューティDBを設定して、第2の印加デューティDBのPWM信号をデューティ補正部322へ伝達する。
ここで、主周期デューティDは下限デューティDminに設定されて、パルス誘起電圧をリンギング期間内でサンプリングしないようにしている。また、調整周期デューティDは、0≦D≦Dminを満たす範囲で、設定デューティDtに応じて求められる(D=2×Dt−Dmin)。
第2の印加デューティDBの設定により、図13に示すように、任意の通電モードにおいて、主周期で下流相下段SWの制御端子に、オン時間の比率を下限デューティDminで特定したPWM信号をゲート信号として印加する一方、調整周期では、下流相指示信号の値を変化させて、下流相下段SWの制御端子に、オン時間の比率をデューティD(=2×Dt−Dmin)で特定したPWM信号をゲート信号として印加する。例えば、V相に接続された上段側のスイッチング素子214cをオンにし、かつ、W相に接続された下段スイッチング素子214fをオン・オフする通電モードM3では、主周期において、スイッチング素子214fの制御端子に、下限デューティDminのPWM信号をゲート信号として印加し、調整周期において、同じくスイッチング素子214fの制御端子に、デューティD(=2×Dt−Dmin)で特定したPWM信号をゲート信号として印加する。
したがって、第2の印加デューティDBでは、主周期において、通電モードの切り替えにより意図される回転方向である正回転方向にトルクを発生させる一方、調整周期において、主周期で流れていた電流を減少させて、主周期と同じ正回転方向に発生するトルクを減少させ、下限デューティDmin未満かつDmin/2以上の設定デューティDtで特定されたPWM信号を実質的に印加できるようにする、いわば正側のデューティ調整を行っている。
ステップ3009では、主周期デューティ設定部318及び調整周期デューティ設定部320が、それぞれ、下限デューティDminに制限された主周期デューティDと、−Dmin≦D<0を満たす、すなわち、−Dminを最小値とするマイナス値の調整周期デューティDと、からなる第3の印加デューティDCを設定して、第3の印加デューティDCのPWM信号をデューティ補正部322へ伝達する。
第3の印加デューティDCの設定により、図14に示すように、任意の通電モードにおいて、主周期では、上流相指示信号を下段キャリア信号及び上段キャリア信号と交差しない値にしつつ、下流相指示信号を下段キャリア信号及び上段キャリア信号と交差する値に変化させて、下流相指示信号の値と下段キャリア信号の値との比較により、オン時間の比率を下限デューティDminで特定したPWM信号を、下流相下段SWの制御端子にゲート信号として印加する。
一方、調整周期では、下流相指示信号を下段キャリア信号及び上段キャリア信号と交差しない値に変化させる代わりに、上流相指示信号を下段キャリア信号及び上段キャリア信号と交差する値に変化させて、上流相指示信号の値と下段キャリア信号の値との比較により、オン時間の比率を|D|(=|2×Dt−Dmin|)で特定したPWM信号を、下流相下段SWではなく、上流相下段SWの制御端子にゲート信号として印加する。このとき、下流相上段SWの制御端子には、前述の相補PWM方式により、オン状態のPWM信号が印加されているので、下流相上段SWは上流側となり、上流相下段SWは下流側となる。このため、例えば、主周期で通電モードM3であったのが調整周期で通電モードM6となるように、主周期と調整周期とでは、通電相に印加する電圧が逆となる。
したがって、第3の印加デューティDCでは、主周期において、通電モードの切り替えにより意図される回転方向である正回転方向にトルクを発生させる一方、調整周期において、正回転方向と逆の負回転方向にトルクを発生させることで、Dmin/2未満の設定デューティDtで特定されるPWM信号を実質的に印加できるようにする、いわば負側のデューティ調整を行っている。
以上の第1の印加デューティDA、第2の印加デューティDB、及び第3の印加デューティDCを、主周期デューティD及び調整周期デューティDにより演算される平均デューティDavを含めて、設定デューティDtに対して示すと、図15のようになる。
ステップ3010では、デューティ補正部322が、ステップ3008で設定された第3の印加デューティDCのうち主周期デューティDを増大補正する。
ここで、本ステップにおいて、デューティ補正部322が主周期デューティDを増大補正する意義について説明する。
図16は、V相からW相に電流を流す通電モードM3を例として、通電モードM3において第3の印加デューティDCを設定した場合のV相の端子電圧Vv、及びW相の端子電圧Vwを示している。なお、ここでいう端子電圧は、中性点の電圧とグランド(GND)−端子間の電圧との差に基づく非通電相の端子電圧と異なり、グランド(GND)−端子間の電圧をいうものとする。
図16において、説明の便宜上、V相の上段スイッチング素子214cがオン状態でW相の下段スイッチング素子214fがオン状態である主周期デューティDによる期間をT、V相の上段スイッチング素子214cがオン状態でW相の上段スイッチング素子214eがオン状態である期間をT、W相の上段スイッチング素子214eのみがオン状態でV相の上段スイッチング素子214c及び下段スイッチング素子214dはいずれもオフ状態である第1デッドタイム期間ZをT、V相の下段スイッチング素子214dがオン状態でW相の上段スイッチング素子214eがオン状態である調整周期デューティDによる期間をT、W相の上段スイッチング素子214eのみがオン状態でV相の上段スイッチング素子214c及び下段スイッチング素子214dはいずれもオフ状態である第2デッドタイム期間ZをT、V相の上段のスイッチング素子214cがオン状態でW相の上段のスイッチング素子214eがオン状態である期間をTとしている。
の期間においては、図17に示すように、V相の上段スイッチング素子214cをオンしW相の下段スイッチング素子214fをオンしている(図中、オンしているスイッチング素子には丸印を付している。図18〜図21においても同様)ので、W相コイル110wをグランド(GND)側として、V相コイル110v及びW相コイル110wの両端に電源電圧Vが印加されている。このため、V相コイル110vからW相コイル110wに電流が流れ、V相の端子電圧Vvは電源電圧V相当となり、W相の端子電圧Vwはグランド(GND)電位相当となる。なお、図中の太線の矢印は電流方向を表し、太線の太さは電流の大きさを大まかに表すものとする(図18〜図21においても同様)。
の期間においては、V相コイル110vからW相コイル110wを通って、電源回路230のグランド(GND)側に向かうT期間中の電流の流れが、図18に示すように、W相の下段スイッチング素子214fをオフに切り替えたことで遮断される。しかし、代わりに、W相の上段スイッチング素子214eをオンにしているので、V相コイル110vからW相コイル110wに向かう電流の流れは、W相の上段スイッチング素子214eからV相の上段スイッチング素子214cを通って再びV相コイル110vに流れることで維持される。そして、電源回路230により電源電圧Vが印加されることで、V相の端子電圧Vvは電源電圧V相当となり、W相の端子電圧Vwも電源電圧V相当となる。
の期間、すなわち、第1デッドタイム期間Zにおいては、図19に示すように、V相の上段スイッチング素子214cをオフに切り替えているので、W相コイル110wからW相の上段スイッチング素子214eを通った電流は、電源回路230を経て、V相の下段スイッチング素子214dと逆並列のダイオード212dを通って再びV相コイル110vに流入する。このため、電源回路230とV相コイル110v及びW相コイル110wとの間にはダイオード212d及びW相の上段スイッチング素子214eを通して回路が形成されるので、電源回路230により、V相の端子電圧Vvはグランド(GND)電位相当となり、W相の端子電圧Vwは電源電圧V相当となる。そして、かかる端子電圧により、V相コイル110vからW相コイル110wに向かう電流の大きさは次第に減少する。
の期間においては、図20に示すように、V相の下段スイッチング素子214dがオンするので、V相の端子電圧Vvはグランド(GND)電位相当となりW相の端子電圧Vwは電源電圧V相当となって、V相コイル110v及びW相コイル110wの両端にはTの期間と逆の電圧が印加される。したがって、W相コイル110w及びV相コイル110vの両端に電源電圧Vを印加する通電時間がある程度長くなる調整周期デューティDの場合、電流は、W相コイル110wからV相コイル110vへ流れるようになる。しかし、調整周期デューティDが−Dmin≦D<0の小さい値である場合、Tの期間までにV相コイル110vからW相コイル110wに流れていた電流は、更にその大きさを減少させるものの、電流方向が切り替わるまでには至らない。
の期間、すなわち、第2デッドタイム期間Zにおいては、Tの期間における電流方向が逆にならなければ、図21に示すように、V相の下段スイッチング素子214dをオフに切り替えて、Tの期間(図19参照)と同じ電流経路となるので、V相の端子電圧Vvはグランド(GND)電位相当となり、W相の端子電圧Vwは電源電圧V相当となる。かかる端子電圧により、V相コイル110vからW相コイル110wに向かう電流の大きさはTの期間と比較して更に減少する。
の期間においては、Tの期間における電流方向が逆にならなければ、図22に示すように、Tの期間(図18参照)と同じ電流経路となり、電源回路230により電源電圧Vが印加されることで、V相の端子電圧Vvは電源電圧V相当となり、W相の端子電圧Vwも電源電圧V相当となる。
再び、図16を参照すると、調整周期デューティDの絶対値|D|に応じたTの期間中、V相の端子電圧Vvはグランド(GND)電位となる一方、T及びTのデッドタイム期間Z及びZ中、W相の上段スイッチング素子214eがオンしているだけなので、V相の端子電圧Vvは電源電圧Vとなるはずである。したがって、V相コイル110vを電源回路230のグランド(GND)側として、W相コイル110w及びV相コイル110vの両端に電源電圧Vが印加される通電時間は、本来であれば、絶対値|D|に応じたTの期間中だけである。
しかし、実際には、T及びTのデッドタイム期間Z及びZ中、前述のように、電源回路230とV相コイル110v及びW相コイル110wとの間で電流が流れる回路が形成されて、V相の端子電圧Vvが、意に反して、グランド(GND)電位相当となってしまうので、調整周期における通電時間は、調整周期デューティDの絶対値|D|に応じた時間に対して、デッドタイム期間Z及びZを加えた実際の通電時間Xまで増大してしまう。このため、主周期と逆の方向に発生する逆方向トルク量、あるいは、主周期で発生したトルクに対するトルク低下量は、想定した値よりも大きくなる。
したがって、図23に示すように、調整周期デューティDが負の値となる第3の印加デューティDCの設定範囲では、調整周期デューティDがデッドタイム期間Z及びZに応じて実質的にαだけ減少した実質調整周期デューティD21(図中における白抜き破線)となる。また、主周期デューティD及び調整周期デューティDから演算される平均デューティDavも、主周期デューティD及び実質調整周期デューティD21から演算される実質的に低下した実質平均デューティDav(図中における破線)となる。このため、調整周期デューティDの値が正から負に変わると、モータ回転速度が急激に低下するギャップが発生するので、かかるギャップが存在する状態で回転速度フィードバック制御を行うと、設定デューティDtの値によっては、モータ回転速度がハンチングをおこすおそれがある。
そこで、デューティ補正部322は、図24に示すように、第3の印加デューティDCのうち、下限デューティDminに制限された主周期デューティDに、デッドタイム期間Z及びZに応じて減少した調整周期デューティDの実質減少分αを追加して増大補正した補正主周期デューティD11とすることで、調整周期デューティDの実質減少分αを相殺している。これにより、主周期デューティD及び調整周期デューティDから演算される平均デューティDavは設定デューティDtに正比例しないが、補正主周期デューティD11及び実質調整周期デューティD21から演算される実質平均デューティDavが、設定デューティDtに正比例するようにしている。
デッドタイム期間Z及びZに応じて低下した調整周期デューティDの実質減少分αを相殺する、主周期デューティDの補正量αは、デッドタイム期間Z及びZに基づいて設定することができる。例えば、補正量αは、デッドタイム期間Z又はZに対して、1又は2などの整数を乗じた値に基づいて設定してもよい。なお、デッドタイム期間Z又はZに1を乗じた値に基づいて設定する場合として、例えば、前述のTの第2デッドタイム期間Zまでに、V相コイル110uからW相コイル110wに向かう電流の流れが停止してV相の端子電圧Vvが電源電圧Vとなり、V相の端子電圧Vvがグランド(GND)電位となるデッドタイム期間が、Tの第1デッドタイム期間Zだけとなる場合がある。
デッドタイム期間Z及びZは、PWM信号の周波数などに応じた固定値として予めROMなどに記憶しておくことができるが、これに代えて、図16における実際の通電時間Xを実測した実測通電時間と調整周期デューティDの絶対値|D|とに基づいて、演算することもできる。
また、デッドタイム期間Z及びZを求めてから補正量αを設定する上述の補正量設定方法に代えて、演算された設定デューティDtに基づいて、設定デューティDtと補正量αとを対応付けたテーブルを参照することにより、補正量αを直接設定することができる。かかるテーブルは、予め実験やシミュレーションによって決定してROMなどに記憶しておく。
ところで、ステップ3010において、デッドタイム期間Z及びZに応じて、第3の印加デューティDCの主周期デューティDに補正量αを付加して増大補正を行っても、実際には、例えば、デッドタイム期間Z又はZで図19又は図21に示す電流方向が逆方向に変化した等、何らかの理由により、実質調整周期デューティD21が調整周期デューティDに対してα未満のβしか減少しない、すなわち、図25に示すように絶対値で言えば、|D21|が|D|に対してα未満のβしか増大しない場合が起こり得る。したがって、設定デューティDt=0のとき、実質調整周期デューティD21の絶対値|D21|と補正主周期デューティD11との差は0とならず、実質平均デューティDavも0とならない場合が生じ得るため、設定デューティDtが0であっても、モータ回転速度を0にすることができない場合がある。
そこで、設定デューティDt=0のときに、モータ回転速度が0あるいは0と推定される値にならない場合には、設定デューティDtが0未満でさらに減少するにつれて、実質調整周期デューティD21の絶対値|D21|と補正主周期デューティD11との差が0に近づくように、調整周期デューティD21及び補正主周期デューティD11を設定する。
例えば、図26に示すように、調整周期デューティDの絶対値|D|を、設定デューティDt=0のときの値である下限デューティDminに保持しつつ、設定デューティDtが0未満でさらに減少するにつれて、補正主周期デューティD11の値を下限デューティDminに向けて徐々に減少させ、実質調整周期デューティD21の絶対値|D21|と補正主周期デューティD11との差が0に近づくようにしてもよい。
あるいは、図27に示すように、補正主周期デューティD11を、設定デューティDt=0のときの値であるDmin+αに保持しつつ、設定デューティDtが0未満で減少するにつれて、調整周期デューティDの絶対値|D|をDmin+αに向けて徐々に増大させ、実質調整周期デューティD21の絶対値|D21|と補正主周期デューティD11との差が0に近づくようにしてもよい。
次に、図28のフローチャートは、図9のフローチャートのステップ2005における回転速度フィードバックによるセンサレス制御のサブルーチンのうち後半部分を示し、図10のフローチャートのステップ3006、3008、又は3010の後に引き続き実行される処理である。
ステップ3011では、非通電相電圧選択部316が、本ステップを実行しているときの通電モードにおける非通電相のパルス誘起電圧を検出する。具体的には、通電モードM1及びM4の場合はW相の電圧Vwを検出し、通電モードM2及びM5の場合はV相の電圧Vvを検出し、通電モードM3及びM6の場合はU相の端子電圧を検出する。
通電モードの切り替え直後は、転流電流が発生し、かかる転流電流の発生区間で検出した電圧を用いると、通電モードの切り替えタイミングを誤判断することになってしまう。そこで、通電モード切替直後の電圧検出値については、初回から設定回にわたって切り替えタイミングの判断には用いないようにすることができる。前記設定回は、モータ回転速度、及び、ブラシレスモータ100に実際に流れる電流(モータ負荷)に応じて可変に設定することができ、モータ回転速度が高く、実際に流れる電流が高いほど、前記設定回を大きな値に設定することができる。
ステップ3012では、低速センサレス制御の実施条件であるか否かを判断する。
具体的には、モータ回転速度が、低速センサレス制御及び高速センサレス制御のいずれを実施するかの選択基準となる設定回転速度よりも高いか否かに基づいて判断する。設定回転速度は、速度起電圧をトリガとする切り替え判断を行えるモータ回転速度の最小値であり、予め実験やシミュレーションによって決定して記憶しておく。なお、設定回転速度として、例えば、低速センサレス制御への移行を判断する第1設定回転速度と、低速センサレス制御の停止を判断する第2設定回転速度(>第1設定回転速度)とを設定し、センサレス制御の切り替えが短時間で繰り返されることを抑制することが好ましい。
ステップ3012において、低速センサレス制御の実施条件であると判断した場合、換言すれば、モータ回転速度が設定回転速度未満である場合には、ステップ3013へ進み、比較部310が、非通電相電圧選択部316からの非通電相のパルス誘起電圧と、電圧閾値切替部312からの閾値と、を比較し、非通電相のパルス誘起電圧が閾値を横切ったと判定したときに、通電モードの切り替えタイミングであると判断してステップ3014へ進み、通電モード決定部308が次の通電モードを決定して、通電モードの切り替えを実施する。
一方、ステップ3012で、低速センサレス制御の実施条件ではないと判断した場合、換言すれば、モータ回転速度が設定速度よりも高い場合には、ステップ3015へ進み、非通電相のパルス誘起電圧が零レベルを横切った時点から更に30deg回転したと判断した時点を、次の通電モードへの切り替えタイミングとして検出する、高速センサレス制御を実施する。
詳細には、30degをそのときのモータ回転速度に基づいて時間に換算し、ゼロクロス時点から30degに相当する時間が経過した時点で、次の通電モードへの切り替えタイミングを判定し、ステップ3014へ進んで、次の通電モードに切り替える。
このようなモータ制御装置200によれば、第3の印加デューティDCのうち、下限デューティDminに制限された主周期デューティDに、デッドタイム期間Z及びZに応じて減少した調整周期デューティDの実質減少分αを追加して、主周期デューティDを補正主周期デューティD11に増大補正し、調整周期デューティDの実質減少分αを相殺するようにしている。これにより、補正主周期デューティD11及び実質調整周期デューティD21から演算される実質平均デューティDavが、設定デューティDtに正比例するようにして、設定デューティDtに対するモータ回転速度の線形性を向上させることができる。
したがって、調整周期デューティDの値が正から負に変わるときに、ブラシレスモータ100の回転速度が急激に低下するギャップは発生しにくくなるので、回転速度フィードバック制御を行っても、モータ回転速度がハンチングをおこす可能性は低下する。このため、ブラシレスモータ100により駆動される電動ウォータポンプ26が吐出する冷却水の流量に変動が生じにくくなるので、冷却水温度に対する制御の精度が向上し、燃費の低下を抑制することが可能となる。
なお、前述の実施形態では、1周期の主周期と(N−1)周期の調整周期とで構成されるPWM信号のN周期について、説明の便宜上、N=2としたが、これに代えて、Nの値を2より大なる整数としてもよく、主周期デューティD及び調整周期デューティD〜Dについて、前述の補正と同様に補正を行うことができる。
また、前述の実施形態において、デューティ補正部322による第3の印加デューティDCの主周期デューティDの増大補正は、水温センサ28により検出された冷却水温度が、所定温度未満である場合に実施してもよい。冷却水温度が比較的低い場合、すなわち、例えば、エンジン10の始動時に、エンジン10及びその近傍における冷却水温度だけが上昇するホットスポットの発生を抑制してエンジン10の燃費向上を図るべく、電動ウォータポンプ26により、エンジン10のフリクションに影響を与えない程度の比較的低い流量で冷却水を循環させる必要性が生じている。このため、設定デューティDtが下限デューティDminを大きく下回る極低回転速度の範囲でブラシレスモータ100を回転させる必要性がある。したがって、冷却水温度が比較的低い場合に、前述の主周期デューティDの増大補正を行えば、モータ回転速度が急激に低下するギャップが発生しにくくなり、回転速度フィードバック制御においてモータ回転速度のハンチングを起こす可能性が低くなる。冷却水は、冷却水温度が低くなるほど粘度が低下するので、モータ回転速度のハンチングによる電力消費を抑制できるという点で特に有意義である。
ここで、前記実施形態から把握し得る請求項以外の技術的思想について、以下に効果と共に記載する。
(イ)補正手段は、通電相である2相の一方に接続されたスイッチング素子に印加するPWM信号の連続する複数周期のうち主周期のデューティに対して、デッドタイム期間の整数倍に応じた補正量を加えて、主周期のデューティを増大補正することを特徴とする請求項3に記載のブラシレスモータの制御装置。
このようにすれば、デッドタイム期間に応じて減少した調整周期のデューティの実質減少分を相殺することができる。
(ロ)補正手段は、設定デューティに基づいた補正量により、主周期のデューティを増大補正することを特徴とする請求項1〜請求項3、又は(イ)のいずれか1つに記載のブラシレスモータの制御装置。
このようにすれば、デッドタイム期間によらず、設定デューティから直接、補正量を演算することができる。
(ハ)補正手段は、調整周期において、通電相である2相の両端子間に電源電圧に相当する電圧が実際に印加される時間に基づいて、主周期のデューティを増大補正することを特徴とする請求項1〜請求項3、又は(イ)若しくは(ロ)のいずれか1つに記載のブラシレスモータの制御装置。
このようにすれば、デッドタイム期間における電流方向が変化して、調整周期のデューティに応じた時間とデッドタイム期間との合計時間が通電時間であるという前提が覆されても、実際の通電時間に基づいて主周期のデューティを増大補正することができる。
(ニ)ブラシレスモータによりエンジン冷却用の電動ウォータポンプを駆動する場合、補正手段は、冷却水温度が所定温度未満のときに、主周期のデューティを増大補正することを特徴とする請求項1〜請求項3、又は(イ)〜(ハ)のいずれか1つに記載のブラシレスモータの制御装置。
このようにすれば、エンジンの始動時に、エンジン及びその近傍における冷却水温度だけが上昇するホットスポットの発生を抑制してエンジンの燃費向上を図るべく、電動ウォータポンプにより、エンジンのフリクションに影響を与えない程度の比較的低い流量で冷却水を循環させる場合に、ブラシレスモータを極低回転速度で回転させるので有意義となる。
100…ブラシレスモータ、110u…U相、110v…V相、110w…W相、120…ロータ、200…モータ制御装置、210…駆動回路、212a〜212f…スイッチング素子、302…印加電圧演算部、304…PWM発生部、306…ゲート信号切替部、308…通電モード決定部、310…比較部、312…電圧閾値切替部、316…非通電相電圧選択部、318…主周期デューティ設定部、320…調整周期デューティ設定部、322…デューティ補正部

Claims (4)

  1. 3相ブラシレスモータの2相に対してスイッチング素子がパルス幅変調信号に応じたパルス電圧を印加する通電モードを、非通電相に誘起されるパルス誘起電圧に基づいて切り替えるブラシレスモータの制御装置であって、
    前記パルス幅変調信号の設定デューティが第1所定値未満である場合、前記2相の一方に接続されたスイッチング素子に印加する前記パルス幅変調信号の連続する複数周期のうち所定周期のデューティを、前記パルス誘起電圧を検出する周期として前記第1所定値に制限する制限手段と、
    前記パルス幅変調信号の連続する複数周期のうち前記所定周期以外の他の周期において、前記設定デューティが前記第1所定値未満の第2所定値以上の場合に前記2相の一方に接続されたスイッチング素子に印加し、前記設定デューティが前記第2所定値未満の場合に前記2相の他方に接続されたスイッチング素子に印加する前記パルス幅変調信号のデューティを、制限された前記所定周期のデューティ、及び前記設定デューティに基づいて調整する調整手段と、
    前記設定デューティが前記第2所定値未満である場合に前記所定周期のデューティを増大補正する補正手段と、
    を含んで構成されるブラシレスモータの制御装置。
  2. 前記補正手段は、前記設定デューティが負の値である場合に、前記設定デューティが減少するにつれて、増大補正した前記所定周期のデューティを徐々に減少させることを特徴とする請求項1に記載のブラシレスモータの制御装置。
  3. 前記調整手段は、前記2相の他方に接続された2つのスイッチング素子のうち、前記パルス幅変調信号を印加しないスイッチング素子に印加する信号を、前記パルス幅変調信号と逆位相となるように、かつ、前記2つのスイッチング素子の切り替わりの際に前記2つのスイッチング素子がいずれもオフとなるデッドタイム期間を有するように設定し、
    前記補正手段は、前記デッドタイム期間に応じて、前記所定周期のデューティを増大補正することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のブラシレスモータの制御装置。
  4. 3相ブラシレスモータの2相に対してスイッチング素子がパルス幅変調信号に応じたパルス電圧を印加する通電モードを、非通電相に誘起されるパルス誘起電圧に基づいて切り替えるブラシレスモータのコントロールユニットが、
    前記パルス幅変調信号の設定デューティが第1所定値未満である場合、前記2相の一方に接続されたスイッチング素子に印加する前記パルス幅変調信号の連続する複数周期のうち所定周期を、前記パルス誘起電圧を検出する周期として前記第1所定値に制限し、
    前記所定周期以外の他の周期において、前記設定デューティが前記第1所定値未満の第2所定値以上の場合に前記2相の一方に接続されたスイッチング素子に印加し、前記設定デューティが前記第2所定値未満の場合に前記2相の他方に接続されたスイッチング素子に印加する前記パルス幅変調信号のデューティを、制限された前記所定周期のデューティ、及び前記設定デューティに基づいて調整し、
    前記設定デューティが前記第2所定値未満である場合に前記所定周期のデューティを増大補正する、
    ブラシレスモータの制御方法。
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