JP7356599B2 - ブラシレスモータの制御装置及び制御方法 - Google Patents

ブラシレスモータの制御装置及び制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、例えば車両用内燃機関の冷却システムで用いられる電動ウォータポンプ、あるいは次世代ブラシレス電動VTC(Valve Timing Control)システムに用いられるブラシレスモータの制御装置及び制御方法に関する。
近年、車載用のブラシレスモータにおいては、低コスト化や搭載性の向上を図るため、センサ付きからセンサレス化への要求が高まっている。また、この種のブラシレスモータには、停止を含む極低回転駆動の要求がある。
従来、例えば特許文献1には、磁気飽和電圧を利用した低速センサレス制御が記載されている。低速センサレス制御は、モータ磁気飽和特性の非線形性により120deg通電の開放相に生じる起電圧を検出し、ロータ角度(N極中心位置)を推定するものである。
特開2009-189176号公報
ところで、極低回転では、負荷トルクなどにより本来回転させたい方向とは逆に回転(逆回転)させられることが想定され、一方向の回転検知を行う制御のみでは脱調が発生する。極低回転時に脱調させないためには、磁気飽和電圧の取得に必要なデューティ幅Dwを、「Dmin≦Dw≦Dmax」となるように制限する必要がある。ここで、Dminは最小デューティ、Dmaxは最大デューティである。
しかしながら、モータ印加デューティを大きくすると、逆回転検知デューティ幅を確保できなくなるため、逆回転が発生した場合には逆回転を検知できずに脱調する可能性がある。
本発明は上記のような事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、低速センサレス制御において、逆回転による脱調の発生を抑制できるブラシレスモータの制御装置及び制御方法を提供することにある。
本発明のブラシレスモータの制御装置及び制御方法は、その一つの態様において、ブラシレスモータの回転方向にトルクが発生する正パルスと、逆回転方向にトルクが発生する負パルスをブラシレスモータに印加し、正及び負パルスを印加した際に発生する磁気飽和電圧を利用して回転方向を検知する制御装置において、正パルスの印加デューティから負パルスの印加デューティを引いた値で表されるモータ印加デューティに上限値を設定する、ことを特徴としている。
本発明によれば、ブラシレスモータにおける逆転の検知/非検知を切り替えるデューティを設定し、モータ印加デューティが設定したデューティと等しいか超えるトルクが必要な場合は、回転数に応じてモータ印加デューティを決定するので、低速センサレス制御において逆回転が発生しても脱調を抑制できる。
車両用内燃機関の冷却システムを示す概略構成図である。 本発明の実施形態に係るモータ駆動装置及びブラシレスモータの回路図である。 図2における制御ユニットの低速センサレス制御に関係する部分を抽出して例示する機能ブロック図である。 ブラシレスモータの120度通電方式での3相入力電圧の例を示すタイムチャートである。 ブラシレスモータの低速センサレス制御について説明するための回路図である。 本発明の実施形態に係るブラシレスモータの駆動装置におけるモータ印加デューティについて説明するための図である。 従来の低速センサレス制御におけるモータのトルク、モータの角速度、モータの角度及びモータ印加デューティのシミュレーション結果を示す波形図である。 本発明の低速センサレス制御におけるモータのトルク、モータの角速度、モータの角度及びモータ印加デューティのシミュレーション結果を示す波形図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、車両用内燃機関の冷却システムの概略構成を示しており、本発明を電動ウォータポンプのブラシレスモータに適用したものである。この冷却システムは、冷却水を循環通路内に循環させる水冷式冷却装置であり、ブラシレスモータ100で駆動される電動ウォータポンプ40を備え、該ブラシレスモータ100がECUなどの制御装置200によりセンサレス制御で駆動される。
そして、スタート/ストップシステムにおける冷機始動時、暖機時、及び暖機後のエンジン停止時など、内燃機関の動作状態に応じて、ブラシレスモータ100で電動ウォータポンプ40が駆動され、冷却水が内燃機関10の発熱状態に応じて異なる循環経路で循環される。暖機後のエンジン停止時には、低速センサレス制御により、ブラシレスモータ100が極低速回転(例えば100r/min以下)駆動される際には、相電圧検出のために各相のスイッチタイミングを任意にずらす、いわゆるパルスシフト制御が実施される。
すなわち、内燃機関10の出力軸には、動力伝達装置の一例としてのCVT(Continuously Variable Transmission)などの変速機20が接続され、変速機20の出力が車両の駆動輪(図示せず)に伝達される。
この内燃機関10の冷却システムは、流量制御弁30、ブラシレスモータ100を駆動源とする電動ウォータポンプ40、ラジエータ50、シリンダヘッド側冷却水通路61、シリンダブロック側冷却水通路62、ヒータコア(Heater)91、変速機20のオイルウォーマー(O/W)21、及びこれらを接続する配管群70などを含んで構成されている。
内燃機関10のシリンダヘッド側冷却水通路61は、シリンダヘッド11の気筒配列方向の一方端に設けた冷却水入口13とシリンダヘッド11の気筒配列方向の他方端に設けた冷却水出口14とを接続してシリンダヘッド11内に延設される。
また、内燃機関10のシリンダブロック側冷却水通路62は、シリンダヘッド側冷却水通路61から分岐してシリンダブロック12に至り、シリンダブロック12内に延設されてシリンダブロック12に設けた冷却水出口15に接続される。
シリンダヘッド11の冷却水出口14には、第1冷却水配管71の一端が接続され、第1冷却水配管71の他端は、ラジエータ50の冷却水入口51に接続される。
一方、シリンダブロック側冷却水通路62の冷却水出口15には、第2冷却水配管72の一端が接続され、第2冷却水配管72の他端は、流量制御弁30の4つの入口ポート31~34のうちの第1入口ポート31に接続される。
また、第3冷却水配管73は、一端が第1冷却水配管71の途中に接続され、他端が流量制御弁30の第2入口ポート32に接続され、この第3冷却水配管73の途中には、変速機20の作動油の温度を調整するオイルウォーマー21が設けられる。
更に、第4冷却水配管74は、一端が冷却水出口14と第3冷却水配管73の接続点との間の第1冷却水配管71に接続され、他端が流量制御弁30の第3入口ポート33に接続される。この第4冷却水配管74には、車両空調装置において空調空気を暖めるヒータコア91などの各種の熱交換デバイスが設けられる。
第5冷却水配管75は、一端がラジエータ50の冷却水出口52に接続され、他端が流量制御弁30の第4入口ポート34に接続される。
流量制御弁30は、1つの出口ポート35を有し、この出口ポート35には第6冷却水配管76の一端が接続され、第6冷却水配管76の他端は、電動ウォータポンプ40の吸込口41に接続される。
そして、電動ウォータポンプ40の吐出口42には第7冷却水配管77の一端が接続され、第7冷却水配管77の他端はシリンダヘッド11の冷却水入口13に接続される。
また、第8冷却水配管78の一端は、第3冷却水配管73、第4冷却水配管74が接続される部分よりも下流側の第1冷却水配管71に接続され、他端は第6冷却水配管76に接続される。
流量制御弁30は、前述したように4つの入口ポート31~34と1つの出口ポート35とを有し、入口ポート31~34には冷却水配管72,73,74,75がそれぞれ接続され、各冷却水配管72,73,74,75の開口面積(各冷却水循環ラインの出口面積)を制御することで、冷却水配管72,73,74,75(各冷却水循環ライン)を循環する冷却水量を調整する。
なお、流量制御弁30の入口ポート31~34が全て閉じられても、シリンダヘッド側冷却水通路61を経由した冷却水を第8冷却水配管78によってラジエータ50をバイパスさせて循環させることができるよう構成されている。
上記電動ウォータポンプ40(ブラシレスモータ100)及び流量制御弁30は、制御装置200によって制御される。
制御装置200は、水温センサ81,82で検出される内燃機関10の冷却水温度情報などに基づき、電動ウォータポンプ40の吐出流量(ブラシレスモータ100の回転速度)、及び流量制御弁30の入口ポート31~34の開口面積を制御する。なお、例えば水温センサ81,82のうちの水温センサ82を省略することができ、水温センサを2つ備える構成に限定されるものではない。
制御装置200は、例えば内燃機関10の冷却水温度が冷機判定閾値よりも低い冷機始動時に、入口ポート31~34が全て閉じるように流量制御弁30を制御し、また、電動ウォータポンプ40(ブラシレスモータ100)の回転速度を極低回転速度(例えば100r/min~200r/min程度)に制御する。
つまり、内燃機関10の冷機始動時には、シリンダヘッド11(シリンダヘッド側冷却水通路61)に流入した冷却水は、ラジエータ50を含む他の熱交換デバイスを経由することなく循環され、且つ冷却水の循環量が最小限に抑制される。これにより、シリンダヘッド11の温度上昇が促進され、且つ冷却水循環経路内で温度のばらつきが生じることが抑制される。
その後、制御装置200は、内燃機関10の冷却水温度の上昇に伴って入口ポート31~34を開口させるとともに電動ウォータポンプ40(ブラシレスモータ100)の回転速度を増加させ、冷却水温度が適正温度範囲内に保持されるようにする。
暖機された状態でスタート/ストップシステムなどにより内燃機関10が停止した場合には、パルスシフト制御が実施される。電動ウォータポンプ40(ブラシレスモータ100)の回転速度は極低回転速度(例えば100r/min以下)で駆動され、低流量化されて内燃機関10の停止中にも冷却水がシリンダヘッド11に循環されて温度上昇が抑制される。
この場合には、シリンダヘッド側冷却水通路61に流入した冷却水が、ラジエータ50を含む他の熱交換デバイスを経由して循環され、シリンダヘッド11がゆっくりと冷却される。これによって、暖機後に内燃機関10が停止した場合に、エンジン及びその近傍、特にシリンダヘッド11における冷却水温度だけが上昇するホットスポットの発生が抑制され、冷却水温度を均一化して再起動時の異常燃焼を抑制できる。しかも、電動ウォータポンプ40が極低回転速度で駆動されることにより、シリンダヘッド11が冷えすぎたり消費電力が増大したりするのも抑制できる。
なお、流量制御弁30で冷却水の流路を切り替える際に、電動ウォータポンプ40を極低回転速度で駆動していると、流路抵抗が急変する場合がある。この際、ブラシレスモータ100は極低速で回転しているためトルクが小さく、負荷が急増すると脱調する可能性があるので、冷却水の流路切替のときには位置計測頻度を増加させると良い。
図2は、電動ウォータポンプ40の駆動源であるブラシレスモータ100、及び制御装置200におけるブラシレスモータ100の駆動装置200Aの構成例を抽出して示す回路図である。
ブラシレスモータ100を駆動制御する駆動装置200Aは、モータ駆動回路(BLM駆動回路)210、制御ユニット220及び電源回路(バッテリ)230を備える。制御ユニット220は、A/D変換器やマイクロプロセッサ(CPU,MPU)などを含んで構成されるマイクロコンピュータを有する。
ブラシレスモータ100は、3相DCブラシレスモータであり、スター結線されたU相、V相及びW相の3相巻線110u,110v,110wを、図示しない円筒状の固定子に備え、該固定子の中央部に形成した空間に永久磁石回転子(ロータ)120が回転可能に設けられている。
モータ駆動回路210は、スイッチング素子211a~211fを3相ブリッジ接続したインバータ回路を有する。各スイッチング素子211a~211fは、本例ではIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)で構成されているが、FET(Field Effect Transistor)など他の電力制御用の半導体素子でも良い。これらIGBTのコレクタ,エミッタ間にはそれぞれ、ダイオード212a~212fのカソード,アノードが通電方向を逆にして接続されている。
スイッチング素子211a~211fの制御端子(ゲート端子)は、制御ユニット220に接続され、制御ユニット220は、スイッチング素子211a~211fのオン/オフを三角波比較方式のPWMによって制御してブラシレスモータ100に印加する電圧(モータ入力電圧)を制御する。
三角波比較方式のPWM制御において、制御ユニット220は、三角波(キャリア)と、指令デューティ比(指令パルス幅)に応じて設定されるPWMタイマ(PWMデューティ)とを比較することで、各スイッチング素子211a~211fをオン/オフさせるタイミングを検出する。
なお、PWMタイマの値は、デューティ比が大きいほど大きな値に設定され、デューティ比100%では最大値、デューティ比0%では最小値(零)に設定される。
ブラシレスモータ100は、回転子120の位置情報を検出するセンサを備えない。制御ユニット220は、ブラシレスモータ100の駆動制御を、回転子120の位置情報を検出するセンサを用いないセンサレス駆動方式によって行う。更に、制御ユニット220は、センサレスでの駆動方式をモータ回転速度に応じて正弦波駆動方式と矩形波駆動方式とに切り替える。
正弦波駆動方式は、3相巻線110u,110v,110wの各相に正弦波電圧を加えてブラシレスモータ100を駆動する方式である。
この正弦波駆動方式では、制御ユニット220は、回転子120が回転することによって発生する誘起電圧(速度起電圧)から回転子120の位置情報を得る一方、速度起電圧による回転子位置の検出周期の間で、モータ回転速度に基づき回転子位置を推定し、推定した回転子位置とPWMデューティとから3相出力設定値を算出し、相間電圧の差で電流の向きと強さとを制御して3相交流電流を各相に流す。
なお、制御ユニット220は、モータ回転速度を回転子位置の検出周期に基づき算出する。
また、矩形波駆動方式は、3相のうちでパルス電圧を印加する2相の選択パターン(通電モード)を所定の回転子位置毎に順次切り替えることでブラシレスモータ100を駆動する方式である。
この矩形波駆動方式では、制御ユニット220は、通電相に対するパルス状の電圧印加によって非通電相(開放相)に誘起される電圧(変圧器起電圧)と閾値とを比較することで回転子120の位置情報を得て、係る位置情報に基づき通電相の選択パターンである通電モードの切り替えタイミングを検出する。
ここで、正弦波駆動方式において位置検出のために検出する速度起電圧は、モータ回転速度の低下に伴って出力レベルが低下し、低回転域では位置検出の精度が低下する。一方、矩形波駆動方式において位置検出のために検出する誘起電圧は、モータ停止状態を含む低回転域においても検出可能であり、低回転域でも位置検出の精度を維持できる。
そこで、制御ユニット220は、正弦波駆動方式で位置情報を十分な精度で検出できる高回転領域、つまり、設定値よりもモータ回転速度が高い領域では、正弦波駆動方式でブラシレスモータ100を制御し、正弦波駆動方式では十分な精度で位置情報を検出できない低回転領域では、矩形波駆動方式でブラシレスモータ100を制御する。
なお、正弦波駆動方式では十分な精度で位置情報を検出できない低回転領域には、設定値よりもモータ回転速度が低い領域、及びブラシレスモータ100の起動時が含まれる。
更に、制御ユニット220は、ブラシレスモータ100のPWM制御において、例えば、モータ回転速度の検出値と目標モータ回転速度(回転速度指令値)との偏差に応じてPWM制御のデューティ比を決定して、実際のモータ回転速度を目標モータ回転速度に近づける。
図3は、制御ユニット220のうち、低速センサレス制御に関係する部分を抽出して例示する機能ブロック図である。
制御ユニット220は、印加電圧演算部302、PWM発生部304、ゲート信号切替部306、通電モード決定部308、比較部310、電圧閾値切替部312、電圧閾値学習部314、非通電相電圧選択部316、主周期デューティ設定部318、補正周期デューティ設定部320、デューティ補正部322などを備えている。
水温センサ81,82で検出された内燃機関10の冷却水温度情報は、印加電圧演算部302に入力される。この印加電圧演算部302は、冷却水温度情報と比較部310から出力されるモード切替トリガ信号とに基づき、ブラシレスモータ100の目標回転速度とモータ回転速度とを演算し、演算された目標回転速度とモータ回転速度とに基づいて、印加電圧の指令値を演算する。
PWM発生部304は、印加電圧演算部302で演算された印加電圧の指令値に基づき、パルス幅変調されたPWM信号を生成する。
通電モード決定部308は、モータ駆動回路210の通電モードを決定するモード指令信号を出力するデバイスであり、比較部310が出力するモード切替トリガ信号をトリガとして通電モードを6通りに切り替える。
通電モードとは、ブラシレスモータ100のU相、V相、W相の3相のうちでパルス電圧を印加する2相の選択パターンを示し、U相からV相に向けて電流を流す第1通電モードM1、U相からW相に向けて電流を流す第2通電モードM2、V相からW相に向けて電流を流す第3通電モードM3、V相からU相に向けて電流を流す第4通電モードM4、W相からU相に向けて電流を流す第5通電モードM5、W相からV相に向けて電流を流す第6通電モードM6の6種類の通電モードからなる。
そして、通電モード決定部308は、比較部310が出力するモード切替トリガ信号に応じて、第1通電モードM1から第6通電モードM6のいずれか1つを指令するモード指令信号を出力する。
ゲート信号切替部306は、モータ駆動回路210の各スイッチング素子211a~211fがどのような動作でスイッチングするかを、通電モード決定部308の出力であるモード指令信号、及びPWM発生部304で生成されたPWM信号に基づいて決定し、該決定に従い6つのゲートパルス信号をモータ駆動回路210に出力する。
電圧閾値切替部312は、通電モードの切り替えタイミングの検出に用いる電圧閾値を、通電モードに応じて順次切り替えて出力し、閾値の切り替えタイミングは、通電モード決定部308の出力であるモード指令信号に基づき決定される。
非通電相電圧選択部316は、モード指令信号に従い、ブラシレスモータ100の3相端子電圧Vu,Vv,Vwの中から非通電相の電圧の検出値を選択し、比較部310及び電圧閾値学習部314に出力する。
なお、非通電相の端子電圧は、厳密にはグランド(GND)-端子間の電圧であるが、本実施形態では、中性点の電圧を検出し、あるいは中性点の電圧を電源電圧VBの1/2とみなして、この中性点の電圧とグランド(GND)-端子間の電圧との差(すなわち、相電圧)を求めて、非通電相の端子電圧とする。
比較部310は、電圧閾値切替部312が出力する閾値と、非通電相電圧選択部316が出力する非通電相の電圧検出値(パルス誘起電圧の検出値)とを比較することで、通電モードの切り替えタイミング、換言すれば、通電モードを切り替える回転子位置(磁極位置)になったか否かを検出し、切り替えタイミングを検出したときに通電モード決定部308に向けてモード切替トリガを出力する。
また、電圧閾値学習部314は、通電モードの切り替えタイミングの判定に用いる閾値を更新して記憶するデバイスである。
非通電相(開放相)のパルス誘起電圧は、ブラシレスモータ100の製造ばらつき、電圧検出回路の検出ばらつきなどによって変動するため、閾値として固定値を用いると通電モードの切り替えタイミングを誤って判定する可能性がある。
そこで、電圧閾値学習部314は、通電モードの切り替えを行う所定磁極位置でのパルス誘起電圧を検出し、当該検出結果に基づいて電圧閾値切替部312が記憶する閾値を修正する閾値の学習処理を実施する。
通電モードは、前述のように6通りの通電モードM1~M6からなり、制御ユニット220は、これらの通電モードM1~M6を電気角60deg間隔で設定される切り替え角度位置で順次切り替え、ブラシレスモータ100の3相のうちパルス電圧(パルス状の電圧)を印加する2相を順次切り替えることでブラシレスモータ100を回転駆動する。
制御ユニット220は、U相巻線110uの角度位置を回転子(磁極)120の基準位置(角度=0deg)とすると、図4に示すように、回転子120の角度位置(磁極位置θ)が30degであるときに第3通電モードM3から第4通電モードM4への切り替えを行う。回転子角度位置が90degであるときには、第4通電モードM4から第5通電モードM5への切り替えを行う。回転子角度位置が150degであるときには、第5通電モードM5から第6通電モードM6への切り替えを行う。回転子角度位置が210degであるときには、第6通電モードM6から第1通電モードM1への切り替えを行う。回転子角度位置が270degであるときには、第1通電モードM1から第2通電モードM2への切り替えを行う。回転子角度位置が330degであるときには、第2通電モードM2から第3通電モードM3への切り替えを行う。
ここで、制御ユニット220の電圧閾値切替部312は、通電モードの切り替えを行う回転子120の角度位置での非通電相の誘起電圧(変圧器起電圧)を閾値として更新可能に記憶しており、そのときの通電モードに応じた閾値を出力する。
比較部310は、非通電相の誘起電圧が閾値に達したときに次の通電モードへの切り替えを実施する角度を検出したことを示す信号を出力し、係る信号に基づき通電モード決定部308は通電モードの切り替えを実行する。
そして、制御ユニット220(ゲート信号切替部306)は、例えばU相からV相に向けて電流を流す第1通電モードM1では、U相上段のスイッチング素子211a(U相の上アーム)をオンに制御する一方で、V相上段のスイッチング素子211c(V相の上アーム)、及びV相下段のスイッチング素子211d(V相の下アーム)のオン/オフ比率を相補PWM制御することで、電流を流すU相及びV相の平均印加電圧をPWMデューティによって可変に制御する。
ここで、制御ユニット220(ゲート信号切替部306)は、例えば、第1通電モードM1で、U相上段のスイッチング素子211a、V相上段のスイッチング素子211c及びV相下段のスイッチング素子211d以外のスイッチング素子211b,211e,211fについてはオフに制御する。
なお、制御ユニット220(ゲート信号切替部306)は、第1通電モードM1以外でも相補制御方式により、下流側相の上アームのスイッチング素子及び下アームのスイッチング素子のオン/オフをPWM制御する。
図5は、V相巻線からW相巻線への通電時の電流経路を示している。スイッチング素子211c,211fをオンし、スイッチング素子211a,211b,211d,211eをオフすると、バッテリ電源(電圧VB)からスイッチング素子211cのコレクタ,エミッタ、V相巻線110v、中性点、W相巻線110w、及びスイッチング素子211fのコレクタ,エミッタを介してグランド(GND)に電流が流れる。このときの開放相(U相)電圧を開放相電圧計測器221で検出し、検出した電圧値をA/D変換して回転子120の位置情報を推定する。そして、制御ユニット220によりPWM制御で通電してブラシレスモータ100を極低回転速度で駆動する。
一方、W相巻線からV相巻線への通電する場合には、スイッチング素子211e,211dをオンし、スイッチング素子211a,211b,211c,211fをオフすると、バッテリ電源(電圧VB)からスイッチング素子211eのコレクタ,エミッタ、W相巻線110w、中性点、V相巻線110v、及びスイッチング素子211dのコレクタ,エミッタを介してグランド(GND)に電流が流れる。
図6は、本発明の実施形態に係るブラシレスモータの駆動装置におけるモータ印加デューティ(Duty)を示している。ここでは、PWM制御の1周期に、図5に示したようにV相巻線110vからW相巻線110wへ通電し(正転デューティ)、その後、W相巻線110wからV相巻線110vへの通電する(逆転デューティ)場合を例に取って説明する。
極低回転(100r/min)による定常駆動時には、上述した車両用内燃機関の冷却システムで用いられる電動ウォータポンプ用のブラシレスモータは、コンタミネーションなどにより逆回転が発生する可能性がある。
そして、モータ印加デューティを大きくすると、逆回転検知デューティ幅を確保できなくなるため、逆回転が発生した場合には逆回転を検知できずに脱調する恐れがある。極低回転時に脱調させないためには、前述したように、磁気飽和電圧の取得に必要なデューティ幅Dwを、「Dmin≦Dw≦Dmax」となるように制限する必要がある。
このような前提条件の下で、本実施形態では、ブラシレスモータの逆転の検知/非検知を切り替えるデューティ(切替デューティ)を設定し、「モータ印加デューティ≧切替デューティ」を超えるトルクが必要な場合は、モータ回転数に応じてモータ印加デューティを決定するようにしている。
図6に示した例では、モータ印加デューティが最大で60%、最小で40%に制限されている。このように、最大のデューティが60%の制限があるため、逆転検知デューティはモータへの入力デューティとして40%までしか印加できない(モータに印加されるデューティは60-20=40%)。
PWM制御の1周期に、まず、V相の上段FET211cをオンさせ、V相の下段FET211dをオフさせ、W相の上段FET211eをオフさせ、W相の下段FET211fをオンさせてV相からW相に通電を行う。換言すれば、ブラシレスモータの回転方向にトルクが発生する正パルスをブラシレスモータに印加する。続いて、V相の上段FET211cをオフさせ、V相の下段FET211dをオンさせ、W相の上段FET211eをオンさせ、W相の下段FET211fをオフさせてW相からV相に通電を行う。換言すれば、ブラシレスモータの逆回転方向にトルクが発生する負パルスをブラシレスモータに印加する。
上記V相からW相に通電する向きの正転デューティを20%とし、W相からV相に通電する向きの逆転デューティを20%とすると、モータ印加デューティは0%となる。
同様にして、PWM制御の1周期に、V相からW相に通電する向きの正転デューティを60%、W相からV相に通電する向きの逆転デューティを20%とすると、モータ印加デューティは40%となる。
更に、PWM制御の1周期に、V相からW相に通電する向きの正転デューティを60%、W相からV相に通電する向きの逆転デューティを0%とすると、モータ印加デューティは最大60%となる。
このように、「最大デューティ-最小デューティ」で計算されるモータ印加デューティを、逆転の検知/非検知の切替デューティの上限値とし、本上限値において逆回転が発生する可能性が無ければ(モータ回転数が高ければ)、モータ印加デューティを大きくして逆回転は検知せず、負荷トルクにより逆回転が発生する可能性がある場合には(モータ回転数が低ければ)、「モータ印加デューティ=上限値」に保持することで、たとえ逆回転しても脱調は起こらない。
なお、本上限値の処理中は、回転数フィードバック(F/B)制御の構成要素である積分(I)の演算値を保持し、演算更新を実施しないようにすると良い。
図7及び図8はそれぞれ、従来(対策前)と本発明(対策後)の低速センサレス制御におけるモータのトルク、モータの角速度、モータの角度及びモータ印加デューティのシミュレーション結果をそれぞれ示している。従来は、例えば300r/minの目標モータ回転数に対して、デューティ40%以上では逆回転を検知できないため脱調が発生した。
これに対し、本発明では、極低速回転(例えば100r/min)においてはデューティ上限値を例えば40%に制限することで、モータ回転角度が認識できるので、たとえモータが逆回転しても脱調しない。
このように、脱調を抑制できることで、モータ角度情報を使って正確な角度情報を認識できることを確認できた。
上述したように、本発明によれば、逆転の検知/非検知を切り替えるデューティを設定し、モータ印加デューティが設定したデューティと等しいか超えるトルクが必要な場合は、回転数に応じてモータ印加デューティを決定するので、低速センサレス制御において、たとえ逆回転が発生しても脱調を抑制できる。
ここで、上記実施形態から把握し得る技術的思想について以下に記載する。
ブラシレスモータの制御装置は、その一つの態様において、ブラシレスモータの回転方向にトルクが発生する正パルスと、逆回転方向にトルクが発生する負パルスをブラシレスモータに印加し、正及び負パルスを印加した際に発生する磁気飽和電圧を利用して回転方向を検知する制御装置において、正パルスの印加デューティから負パルスの印加デューティを引いた値で表されるモータ印加デューティに上限値を設定する、ことを特徴とする。
好ましい態様では、この上限値は、逆転の検知/非検知を切り替えるデューティであり、上限値は磁気飽和電圧を検知可能な上限デューティと下限デューティの差で表されるデューティ以下のデューティとする。
また、好ましい態様では、モータ回転数が所定値より小さい場合に、上限値処理を実施する。この上限値の処理中は、回転数フィードバック制御の構成要素である積分の演算値を保持し、演算更新を実施しないようにする。
上限値処理は、モータ回転数と所定値の比較の代わりに、磁気飽和電圧の傾きから判断することもできる。
更に、好ましい態様では、モータ回転数と比較する所定値は、システムにおいて想定される負荷トルクが発生した際に、回転数が減少しても回転数極性が切り替る前に回転数演算更新可能な回転数を設定する。
更にまた、好ましい態様では、上記所定値は、それ以上のブラシレスモータの回転数では逆回転が発生しないものと想定した回転数である。
好ましい態様では、最大デューティから最小デューティを引いた値で表されるモータ印加デューティを、前記ブラシレスモータの逆転の検知/非検知の切替デューティの上限値に設定し、前記上限値において前記ブラシレスモータの回転数が高ければモータ印加デューティを大きくして逆回転は検知せず、前記ブラシレスモータの回転数が低ければ、モータ印加デューティを前記上限値に保持する。
ブラシレスモータの制御方法は、その一つの態様において、ブラシレスモータの回転方向にトルクが発生する正パルスと、逆回転方向にトルクが発生する負パルスをブラシレスモータに印加し、正及び負パルスを印加した際に発生する磁気飽和電圧を利用して回転方向を検知する制御方法において、正パルスの印加デューティから負パルスの印加デューティを引いた値で表されるモータ印加デューティに上限値を設定する、ことを特徴とする。
好ましい態様では、前記上限値は、前記ブラシレスモータの逆転の検知/非検知を切り替えるデューティであり、前記上限値は磁気飽和電圧を検知可能な上限デューティと下限デューティの差で表されるデューティ以下のデューティとする。
以上の実施形態で説明された構成は、本発明が理解・実施できる程度に概略的に示したものに過ぎない。従って本発明は、説明された実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に示される技術的思想の範囲を逸脱しない限り様々な形態に変更することができる。
例えば、上述した実施形態では、車両用内燃機関の冷却システムで用いられる電動ウォータポンプ用のブラシレスモータを例にとって説明したが、極低回転駆動が要求される他のブラシレスモータ、例えば次世代ブラシレス電動VTCシステムに用いられるブラシレスモータにも同様に適用可能である。
次世代電動VTCでは、エンジン低回転中の作動においてモータ回転角度を利用してVTC角度を算出するため、モータが脱調するとモータ回転角度が不明となり、VTC角度がわからなくなるので、モータの脱調の抑制は電動VTCの信頼性向上に寄与する。
10…内燃機関、20…変速機、30…流量制御弁、40…電動ウォータポンプ、100…ブラシレスモータ(3相DCブラシレスモータ)、110u,110v,110w…3相巻線、120…永久磁石回転子(ロータ)、211a~211f…スイッチング素子、200…制御装置、200A…モータ駆動装置、210…モータ駆動回路、220…制御ユニット

Claims (9)

  1. ブラシレスモータの回転方向にトルクが発生する正パルスと、逆回転方向にトルクが発生する負パルスをブラシレスモータに印加し、正及び負パルスを印加した際に発生する磁気飽和電圧を利用して回転方向を検知する制御装置において、
    前記制御装置は、前記ブラシレスモータに印加する正パルスの印加デューティから負パルスの印加デューティを引いた値で表されるモータ印加デューティに上限値を設定する、ことを特徴とするブラシレスモータの制御装置。
  2. 前記上限値は、前記ブラシレスモータの逆転の検知/非検知を切り替えるデューティであり、前記上限値は磁気飽和電圧を検知可能な上限デューティと下限デューティの差で表されるデューティ以下のデューティとする、ことを特徴とする請求項1に記載のブラシレスモータの制御装置。
  3. 前記ブラシレスモータの回転数が所定値より小さい場合に、上限値処理を実施する、ことを特徴とする請求項2に記載のブラシレスモータの制御装置。
  4. 前記上限値処理は、前記磁気飽和電圧の傾きから判断する、ことを特徴とする請求項3に記載のブラシレスモータの制御装置。
  5. 前記ブラシレスモータの回転数と比較する所定値は、システムにおいて想定される負荷トルクが発生した際に、回転数が減少しても回転数極性が切り替る前に回転数演算更新可能な回転数を設定する、ことを特徴とする請求項3に記載のブラシレスモータの制御装置。
  6. 前記所定値は、それ以上の前記ブラシレスモータの回転数では逆回転が発生しないものと想定した回転数である、ことを特徴とする請求項3に記載のブラシレスモータの制御装置。
  7. 最大デューティから最小デューティを引いた値で表されるモータ印加デューティを、前記ブラシレスモータの逆転の検知/非検知の切替デューティの上限値に設定し、
    前記上限値において前記ブラシレスモータの回転数が高ければモータ印加デューティを大きくして逆回転は検知せず、前記ブラシレスモータの回転数が低ければ、モータ印加デューティを前記上限値に保持する、ことを特徴とする請求項1に記載のブラシレスモータの制御装置。
  8. ブラシレスモータの回転方向にトルクが発生する正パルスと、逆回転方向にトルクが発生する負パルスをブラシレスモータに印加し、正及び負パルスを印加した際に発生する磁気飽和電圧を利用して回転方向を検知する制御方法において、
    正パルスの印加デューティから負パルスの印加デューティを引いた値で表されるモータ印加デューティに上限値を設定する、ことを特徴とするブラシレスモータの制御方法。
  9. 前記上限値は、前記ブラシレスモータの逆転の検知/非検知を切り替えるデューティであり、前記上限値は磁気飽和電圧を検知可能な上限デューティと下限デューティの差で表されるデューティ以下のデューティとする、ことを特徴とする請求項8に記載のブラシレスモータの制御方法。
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