JP4226224B2 - インバータ装置 - Google Patents

インバータ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4226224B2
JP4226224B2 JP2001018424A JP2001018424A JP4226224B2 JP 4226224 B2 JP4226224 B2 JP 4226224B2 JP 2001018424 A JP2001018424 A JP 2001018424A JP 2001018424 A JP2001018424 A JP 2001018424A JP 4226224 B2 JP4226224 B2 JP 4226224B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
energization
section
motor
speed
voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001018424A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002223580A (ja
Inventor
敬三 松井
博司 奥井
正則 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2001018424A priority Critical patent/JP4226224B2/ja
Priority to KR1020027012702A priority patent/KR100618218B1/ko
Priority to CNB028001826A priority patent/CN100342636C/zh
Priority to PCT/JP2002/000517 priority patent/WO2002060047A1/ja
Publication of JP2002223580A publication Critical patent/JP2002223580A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4226224B2 publication Critical patent/JP4226224B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P6/00Arrangements for controlling synchronous motors or other dynamo-electric motors using electronic commutation dependent on the rotor position; Electronic commutators therefor
    • H02P6/06Arrangements for speed regulation of a single motor wherein the motor speed is measured and compared with a given physical value so as to adjust the motor speed
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P6/00Arrangements for controlling synchronous motors or other dynamo-electric motors using electronic commutation dependent on the rotor position; Electronic commutators therefor
    • H02P6/14Electronic commutators
    • H02P6/16Circuit arrangements for detecting position
    • H02P6/18Circuit arrangements for detecting position without separate position detecting elements
    • H02P6/182Circuit arrangements for detecting position without separate position detecting elements using back-emf in windings
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P7/00Arrangements for regulating or controlling the speed or torque of electric DC motors
    • H02P7/06Arrangements for regulating or controlling the speed or torque of electric DC motors for regulating or controlling an individual dc dynamo-electric motor by varying field or armature current
    • H02P7/18Arrangements for regulating or controlling the speed or torque of electric DC motors for regulating or controlling an individual dc dynamo-electric motor by varying field or armature current by master control with auxiliary power
    • H02P7/24Arrangements for regulating or controlling the speed or torque of electric DC motors for regulating or controlling an individual dc dynamo-electric motor by varying field or armature current by master control with auxiliary power using discharge tubes or semiconductor devices
    • H02P7/28Arrangements for regulating or controlling the speed or torque of electric DC motors for regulating or controlling an individual dc dynamo-electric motor by varying field or armature current by master control with auxiliary power using discharge tubes or semiconductor devices using semiconductor devices
    • H02P7/285Arrangements for regulating or controlling the speed or torque of electric DC motors for regulating or controlling an individual dc dynamo-electric motor by varying field or armature current by master control with auxiliary power using discharge tubes or semiconductor devices using semiconductor devices controlling armature supply only
    • H02P7/29Arrangements for regulating or controlling the speed or torque of electric DC motors for regulating or controlling an individual dc dynamo-electric motor by varying field or armature current by master control with auxiliary power using discharge tubes or semiconductor devices using semiconductor devices controlling armature supply only using pulse modulation

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
  • Control Of Ac Motors In General (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気調和機などに用いられるモータを任意の周波数で駆動するインバータ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、空気調和機では、地球環境保護の観点から消費電力を低減する必要性が大きくなっている。その中で、省電力の技術の一つとして、圧縮機の電動機を任意の周波数で駆動するインバータを用いた空気調和機が広く一般に使用されている。
【0003】
空気調和機に用いられているモータとして効率の高い直流ブラシレスモータが広く使用されているが、これは、巻線からなるステータと、磁石が組み込まれた回転子であるロータから成るものである。一方、このような直流ブラシレスモータを駆動するインバータ装置としては、交流電源を整流回路により整流して得られた直流を、整流回路に接続されたスイッチング素子をオン・オフさせることにより所望の交流に変換し、その出力をモータの3相巻線に入力することによりモータ駆動を行う方式が一般的である。図15に一般的なインバータ装置の構成を示す。
【0004】
図15において、交流電源1からの電圧を整流回路2により整流して得られた直流電圧は、それぞれに環流ダイオード6a〜6fが並列に接続されたスイッチング素子5a〜5fによりスイッチングされてPWM(Pulse Width Modulation:パルス幅変調)などの変調方式により変調され、3相の交流電圧に形成される。
【0005】
3相の交流はモータ4に入力され、モータ4はスイッチング素子5a 〜5fにて指定された所望の交流周波数にて回転する。直流ブラシレスモータを回転させる場合、ブラシレスモータの回転子の磁極位置に同期させた交流電圧を生成する必要があるため、モータの端子電圧から、モータの誘起電圧のゼロクロス位置を検出し、そのゼロクロス位置から所定の位相角になるようにタイマ処理を行い、通電パターンを切り替える。図16に、一般的な3相直流ブラシレスモータの駆動時の、各相の誘起電圧、誘起電圧のゼロクロス検出信号、位相制御のためのタイマ、6個のスイッチング素子がオンとなるタイミングを示す。このように、各相の誘起電圧のゼロクロス点を検出し、そのタイミングによりタイマを起動して遅延し、所望の位相にて6個のスイッチング素子のオン・オフ制御を行う。
【0006】
以上のようにして、1相当たりの通電幅が電気角で120度の区間を有する駆動である120度通電駆動が実現される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来のインバータ装置では、モータに流れる電流波形は、通電角を120度とした矩形波となる。そのため、電流が、電気角で60度ごとに大きく変動し、そのため、それに起因する騒音、すなわちコギング成分の騒音がかなり大きくなっていた。また、モータ効率を最大にするためには、モータの誘起電圧と同形状の電流により駆動することが必要であるが、矩形波状電流のため、効率の最大化は実現できなかった。
【0008】
図17は、従来の方法で駆動した時の電流の一例を示す波形図である。図16の上より端子電圧、モータ電流、インバータ装置の直流部の電流である。このように、電流波形は矩形波状となる。また、この電流波形が矩形波状となる要因として、インバータ装置の直流部における逆電流がある。図18は、図16に示す120度通電方式の場合のスイッチング素子およびモータを流れる電流の経路を示したものである。図18における(a)、(b)、(c)、(d)のそれぞれの経路図は、図16における(a)、(b)、(c)、(d)のスイッチング区間に対応したものである。この図において、実線はチョッピング・オン時の経路を、太い破線はチョッピング・オフ時の電流経路を表す。また、細い破線は、前のモードにおける電流のモータインダクタンスによる連続電流である。これを見ると分かるように、図16の(b)および(d)の期間において、モータ巻線を流れる電流の一部は、スイッチング素子に並設されたダイオードを流れ、通常の向きとは異なった方向にて整流回路内のコンデンサに向かって逆流する。このタイミングにおいては、モータ巻線を流れる電流は急速に減衰されるため、それによって電流波形はさらに矩形波に近い形状となっていた。
【0009】
この様に、従来の駆動方式では、電流波形が矩形波状となっていたため、効率が低下し、振動騒音が大きなものとなっていた。
【0010】
本発明は上記の課題を解決するもので、モータを3相交流にて可変周波数にて駆動するに際し、モ−タ効率を向上させ、トルクリツプルを低減し、騒音・振動を抑えるとともに、安定したモータ運転を実現するインバータ装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る第1のインバータ装置は、モータを所望の周波数の交流電流により駆動するインバータ装置であって、複数のスイッチング素子とスイッチング素子に並列に接続された複数のダイオードとからなるスイッチング手段と、モータを所望の周波数で駆動するためにスイッチング手段の動作を制御してモータ巻線への通電を制御する通電制御手段と、モータの端子電圧を検出する電圧検出手段と、検出された電圧と基準電圧とを比較してモータの回転子の磁極位置と速度を推定する位置速度推定手段と、モータの速度を与えられた目標速度に制御するための電圧を通電制御手段に出力する速度制御手段と、通電制御手段の通電区間の位置を制御するPWM位置設定手段とを備える。特に、通電制御手段は、位置速度推定手段により推定された回転子の磁極位置に応じて通電を制御し、その際、通電幅を120度以上かつ180度未満の範囲に設定し、さらに、一つの通電区間の最初の部分においてスイッチング素子をPWM制御する第1の区間を設け、その第1の区間の後に所定のスイッチング素子を常時オンとする第2の区間を設け、その第2の区間の後にスイッチング素子をPWM制御する第3の区間を設ける。
【0012】
PWM位置設定手段は、速度制御手段が出力する出力電圧値に従い第2の通電区間の開始位置をシフトする
【0013】
好ましくは、PWM位置設定手段は、速度制御手段が出力する出力電圧値が大きいほど、第2の通電区間の開始位置を通電区間における前方にシフトさせるようにする。
【0014】
本発明に係る第2のインバータ装置は、モータを所望の周波数の交流電流により駆動するインバータ装置であって、複数のスイッチング素子と、スイッチング素子に並列に接続された複数のダイオードとからなるスイッチング手段と、モータを所望の周波数で駆動するために、スイッチング手段の動作を制御してモータ巻線への通電を制御する通電制御手段と、モータの端子電圧を検出する電圧検出手段と、検出された電圧と基準電圧とを比較してモータの回転子の磁極位置と速度を推定する位置速度推定手段と、モータの速度を与えられた目標速度に制御するための電圧を通電制御手段に出力する速度制御手段と、通電区間の通電幅を制御する通電幅設定手段とを備える。通電制御手段は、位置速度推定手段により推定された回転子の磁極位置に応じて通電を制御し、その際、通電幅を120度以上かつ180度未満の範囲に設定し、一つの通電区間の最初の部分においてスイッチング素子をPWM制御する第1の区間を設け、その第1の区間の後に所定のスイッチング素子を常時オンとする第2の区間を設け、その第2の区間の後にスイッチング素子をPWM制御する第3の区間を設ける。通電幅設定手段は、速度制御手段が出力する出力電圧値に従い通電区間の通電幅を変更する
【0015】
第2のインバータ装置において、好ましくは、通電幅設定手段は、速度制御手段が出力する出力電圧値が大きいほど通電区間の通電幅を狭くするようにする。
【0016】
本発明に係る第3のインバータ装置は、モータを所望の周波数の交流電流により駆動するインバータ装置であって、複数のスイッチング素子と、スイッチング素子に並列に接続された複数のダイオードとからなるスイッチング手段と、モータを所望の周波数で駆動するために、スイッチング手段の動作を制御してモータ巻線への通電を制御する通電制御手段と、モータの端子電圧を検出する電圧検出手段と、検出された電圧と基準電圧とを比較してモータの回転子の磁極位置と速度を推定する位置速度推定手段と、モータの速度を与えられた目標速度に制御するための電圧を通電制御手段に出力する速度制御手段と、通電区間の通電幅を制御する通電幅設定手段と、モータに流れる電流が前記ダイオードを還流する期間である環流期間を検出する環流期間検出手段とを備える。通電制御手段は、位置速度推定手段により推定された回転子の磁極位置に応じて通電を制御し、その際、通電幅を120度以上かつ180度未満の範囲に設定し、一つの通電区間の最初の部分においてスイッチング素子をPWM制御する第1の区間を設け、その第1の区間の後に所定のスイッチング素子を常時オンとする第2の区間を設け、その第2の区間の後にスイッチング素子をPWM制御する第3の区間を設ける。通電幅設定手段は、環流期間検出手段が出力する環流期間の長さにしたがい、通電区間の通電幅を決定する
【0017】
本発明に係る第4のインバータ装置は、モータを所望の周波数の交流電流により駆動するインバータ装置であって、複数のスイッチング素子と、スイッチング素子に並列に接続された複数のダイオードとからなるスイッチング手段と、モータを所望の周波数で駆動するために、スイッチング手段の動作を制御してモータ巻線への通電を制御する通電制御手段と、モータの端子電圧を検出する電圧検出手段と、検出された電圧と基準電圧とを比較してモータの回転子の磁極位置と速度を推定する位置速度推定手段と、モータの速度を与えられた目標速度に制御するための電圧を通電制御手段に出力する速度制御手段と、通電制御手段の通電区間の位置を制御するPWM位置設定手段と、モータに流れる電流が前記ダイオードを還流する期間である環流期間を検出する環流期間検出手段とを備える。通電制御手段は、位置速度推定手段により推定された回転子の磁極位置に応じて通電を制御し、その際、通電幅を120度以上かつ180度未満の範囲に設定し、一つの通電区間の最初の部分においてスイッチング素子をPWM制御する第1の区間を設け、その第1の区間の後に所定のスイッチング素子を常時オンとする第2の区間を設け、その第2の区間の後にスイッチング素子をPWM制御する第3の区間を設ける。PWM位置設定手段は、環流期間検出手段が出力する環流期間の長さにしたがい、通電区間における第2の区間の開始位置を決定する
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照しながら、本発明に係るインバータ装置の実施形態について詳細に説明する。
【0019】
(実施の形態1)
図1に本発明のインバータ装置の一実施形態の構成を示す。図1において、インバータ装置3は、スイッチング素子5a 〜5fと、各スイッチング素子5a〜5fに対し逆並列に接続された環流ダイオード6a 〜6fとからなるスイッチング部6を有する。さらに、インバータ装置3は、スイッチング部6の各スイッチング素子5a 〜5fのスイッチング動作を制御するために、電圧検出部7、回転子位置検出部8、通電制御部9、速度制御部10、通電幅設定部11及びPWM位置設定部12を備える。
【0020】
インバータ装置3は、交流電源1からの入力を整流回路2で直流に整流された後の直流電圧を、スイッチング部6のスイッチング素子5a 〜5fのスイッチング動作により3相交流電圧に変換して出力し、それによりブラシレスDCモータ(以下「モータ」という。)4を所望の周波数で駆動する。
【0021】
電圧検出部7はモータ4の巻線の各相の端子電圧を検出する。回転子位置速度検出部8は、この検出電圧を用いてモータ4の回転子の磁極位置、速度を推定して検出する。
【0022】
通電制御部9は、回転子位置速度検出部8により推定された回転子の磁極位置の情報に基づいて、モータ4を駆動するためのドライブ信号に従って、スイッチング素子5a〜5fを駆動するためのベース信号をスイッチング部6に出力する。速度制御部10は、回転子位置速度検出部8により推定された回転子の速度と、外部から与えられる目標速度との偏差から、モータ4の回転子の速度が目標速度となるように出力電圧を演算し制御する。
【0023】
通電幅設定部11は、速度制御部10からの出力電圧情報に従い、最適な通電幅を選択し、通電制御部9に出力する。また、PWM位置設定部12は、同様に速度制御部10からの出力電圧情報に基づき、PWM制御によるスイッチング素子の駆動を開始する位置(以下「PWM開始位置」という。詳細は後述。)を決定し、通電制御部9に出力する。通電制御部9は、入力された通電幅、およびPWM開始位置に従い、スイッチング素子5a 〜5fを制御し、モータ4を駆動する。
【0024】
図2(a)は一般的な120度通電方式におけるベース信号波形を示したものであり、1つの相の出力電圧についてその1通電区間を中心に表した図である。図2(b)は、本実施形態におけるインバータ装置の通電方式でのベース信号波形を示したものである。
【0025】
図2(a)に示すように、従来の通電方式では、電気角で120度の通電区間において、その前半の60度は、スイッチング素子を常時オンとする駆動を行ない、後半の60度は、スイッチング素子5a 〜5fをPWM制御にて駆動する。これにより、各相の通電区間が120度毎に切り替わり、常時どれかの相が通電状態に置かれることにより、モータ4への通電が連続して行われ、回転力が与えられる。
【0026】
これに対し、本実施形態における通電方式では、図2(b)に示すように、通電区間を1相当たり120度以上((120+α)度、α≧0)に設定する。これにより、各相間で通電状態がオーバーラップする区間が生ずる。さらに、(120+α)度の通電区間において、最初の所定時間の間はPWM制御により通電駆動を行ない、その所定時間経過後にPWM制御を行なわずに常時オンとする通電駆動を設け、その後再度、PWM制御により通電駆動を行なうようにしている。このように、PWM制御を行なわずに常時オンとする区間を、通電区間の開始から所定時間経過後すなわち所定の電気角(以下「PWM位置シフト角」という。)φだけシフトした後に開始するようにしている。このとき、本実施形態におけるPWM制御を行なわずに常時オンとする区間の開始は、従来のPWM制御を行なわずに常時オンとする区間の開始に対して、所定のシフト角φ'だけシフトされることになる。このときの通電区間長は通電幅設定部11により設定され、また、PWM開始位置(すなわちPWM位置シフト角)はPWM位置設定部12により設定される。
【0027】
このように、本発明によるインバータ装置では、通電幅を120度以上に広く設定し、さらに、その通電区間において、最初にPWM制御による通電駆動した後に、常時オンの通電制御を行なうようにする。これにより、モータ電流の通電相の切替発生時に、切替が発生しない相では、スイッチング素子のパルス幅変調が行われない通電駆動となるため、電流波形が円滑になり、モ−タ効率が向上する。さらに、トルクリップルを低減し、騒音・振動を抑えるとともに、安定したモータ運転が可能となる。
【0028】
図3を参照して、従来及び本発明のインバータ装置によるモータ電流の波形の違いを説明する。図3の(a)は、従来の120度通電方式による駆動時の電流波形の形態を表した図である。この図のように、従来では、通電区間120度より若干広い区間において電流がほぼ矩形波状にてモータ巻線に流れる。モータ電流は、通電区間に加えてモータのインダクタンスによる電流立上がり、立下りの遅れ分だけ加算された区間を流れることになる。図3(b)は、本発明による通電方式の電流形態を示した図である。このようにモータ電流は、120度を超えた長い区間にて流れる。このとき、さらに、通電相の切替えが発生しない相のスイッチング素子をパルス幅変調を行わないで駆動することにより、インダクタンス成分により流れる電流(以下、これを「還流成分」という。)が増えるため、電流波形がより滑らかになる。
【0029】
図4は、本実施形態のインバータ装置における通電方式の一例を示す図である。本実施形態のインバータ装置における通電時の、各相の誘起電圧、誘起電圧のゼロクロス検出信号(図において「U、V、W相の比較」参照)、位相制御のためのタイマ動作、6個のスイッチング素子のオンのタイミング(図において、U、V、W相駆動と記載)を示した図である。このように、各相の誘起電圧のゼロクロス点を検出し、そのタイミングに従い、タイマを複数回使用して6個のスイッチング素子のオン・オフを切り替える。
【0030】
図4において、例えば、上アームのU相スイッチング素子5aに注目すると、位相が0度の少し前からPWM制御が開始され(区間(a)、(b))、その後、常時オンの区間(区間(c)〜(e))が続き、その後再度、PWM制御区間(区間(f)、(g))となる。また、通電区間を120度以上にしていることにより、例えば、位相において120度から少し経過した所では、V相、W相に加えて、U相も通電状態になっている。
【0031】
図5及び図6は、図4に示す通電方式で駆動した場合のインバータ装置におけるスイッチング素子及びモータ巻線を流れる電流を各通電区間ごとに示したものである。各区間におけるスイッチング素子の導通状態に応じて、モータ巻線へ流れる電流の経路(すなわち通電相)が切り替わる。図5及び図6中(a)〜(g)のそれぞれの経路図は、図4におけるスイッチング位置(a)〜(g)に対応したものである。図5及び図6において、実線はチョッピング・オン時の経路を、細い破線はチョッピング・オフ時の電流経路を表す。また、太い破線は、直前の電流のインダクタンスによる連続電流である。この方式の場合、切替が発生しない相のスイッチング素子のパルス幅変調を行わないことにより、従来の120度通電において発生していた、インバータ装置の直流部を流れる逆電流が発生せずに、スムーズに転流が行われていることが分かる。このことにより、図3に示すような円滑な電流波形が実現される。
【0032】
図7は、本実施形態によるインバータ装置による駆動されたモータの電流、端子電圧及びインバータ装置の直流部の電流(I)の波形を表したものである。図17に示す従来の120度通電の場合、120度の通電幅に対し、ほぼ同等の幅の電流が矩形波状に発生し、さらに、直流部の電流は、3相分の和としてPWMのオン・タイミングにほぼ一定の電流が流れており、さらに60度ごとに逆向きの大きな電流(図17(c)においてときおり見られる下向きのピーク電流)が発生していた。しかしながら、本実施形態のインバータ装置によれば、通電幅が広角化(本例では、130度通電)され、さらにPWM制御開始のタイミングを中央部に設定された電圧駆動波形に対し120度より広い幅の滑らかな形状をした電流波形が流れているのがわかる。さらに、その時、インバータ装置の直流部の電流にも一定の電流が流れているが、その時、60度ごとの逆向きの電流は発生していない。このことにより、滑らかな電流波形が実現されている。
【0033】
以下に、位置設定部12の動作について説明する。
先に説明したように、PWM位置設定部12は、最適にパルス幅変調を開始するための位置(PWM開始位置)を決定する。最適なPWM開始位置は、効率の向上および制御安定性を考慮して決定される。PWM開始位置を通常位置(従来の120度通電方式における120度毎の切替え位置)より移動させることにより、直流逆電流が発生せずそれにより電流波形がより滑らかになり効率が向上する。
【0034】
一方、制御安定性を確保するためには、インバータ駆動におけるモータの位相推定が確実に実現されることが必要である。つまり、位相推定ができないとモータの回転子の位置が分からないため駆動することができない。そのために、インバータ装置においては、モータ巻線の無通電区間におけるモータの端子電圧を検出することにより、位相を推定しているが、この無通電区間が狭くなるとモータの位置が推定しにくくなる。図8に、PWM開始位置シフト量が0度、10度P、20度における、負荷トルクに対する誘起電圧の検出可能範囲の変化を示す。同図よりPWM開始位置のシフト量が多いほど、また、負荷トルクが増加するほど、誘起電圧の検出可能範囲が狭くなっていくのが分かる。誘起電圧の検出可能範囲が狭くなるにしたがい駆動安定性は低下することから、負荷トルクが増加するに従って駆動安定性は低下する。そこで、駆動安定性をあるレベルに確保するために、負荷が増加しても誘起電圧の検出可能範囲が狭くならないように、PWM位置のシフト量を負荷の増加に応じて変更することが好ましい。
【0035】
図9は、上記問題に対処するためのPWM位置設定部12のPWM開始位置のシフト量の制御を説明した図である。負荷トルクは速度制御部10が出力する出力電圧値により推定できるため、PWM位置設定部12は速度制御部10の出力電圧値に応じてPWM開始位置を決定する。すなわち、図9に示すように、出力電圧値が所定値D1以下では、PWM位置のシフト角を所定角度φ1に設定し、電流波形を滑らかにし効率を向上させる。また、出力電圧が所定値D1から所定値D2までの間では、モータの負荷が増大して速度制御部10が出力する出力電圧値が増加していくと、徐々にPWM位置シフト角を減少させていく。このときのPWM位置シフト角は、誘起電圧の検出可能範囲が十分に確保できるような値に設定される。そして、出力電圧が所定値D2以上になると、PWM開始位置のシフト量を0となるようにする。以上のように、PWM位置設定部12は、負荷の大きさに応じてシフト量を変化させることにより、負荷が増大した場合であっても、誘起電圧の検出可能範囲をあるレベルに確保することができ、安定してモータを駆動することができる。
【0036】
また、PWM開始位置のシフト量に対する誘起電圧の検出可能範囲の関係と同様に、通電幅により誘起電圧の検出可能範囲が変化することも明らかな事実である。つまり、通電幅が広いほど、誘起電圧検出可能範囲は狭くなり、その逆の場合は検出可能範囲は広くなる。例えば、通電幅が120度の場合は、無通電区間は60度であるため、誘起電圧検出可能範囲も60度から還流電流区間分だけ除いた範囲となる。通電幅がこれより広い140度の場合には、検出可能範囲は40度から還流電流区間分だけ除いた狭い範囲となる。従って、通電幅が広い場合、検出可能範囲が狭くなり、駆動安定性がより低下する。そこで、駆動安定性をより十分に確保するためには、負荷の増加にともない通電幅を変更することが好ましい。
【0037】
図10は、通電幅設定部11による通電幅の制御を説明した図である。通電幅設定部11は、負荷トルクを速度制御部10が出力する出力電圧値により推定し、その出力電圧値に応じて通電幅を決定する。この図のように、速度制御部10が出力する出力電圧値がDA以下では、通電幅をφMAXに設定し、電流波形を滑らかにし効率を向上させる。出力電圧値が所定値DAから所定値DBの間の範囲にあるときは、出力電圧値の増加にともない、徐々に通電幅を減少させていく。出力電圧値が所定値DB以上のときは、通電幅を120度に固定する。このように、負荷の大きさに応じて通電幅を制御することにより、負荷が増大した場合でも、誘起電圧の検出可能範囲を十分に確保することができ、安定してモータを駆動することができる。
【0038】
(実施の形態2)
本発明に係るインバータ装置の別の実施形態について説明する。
図11に、実施の形態2のインバータ装置のブロック構成図を示す。図11において、インバータ装置3aは実施の形態1の装置の構成に加えて、さらに環流期間検出部13を備える。インバータ装置3aにおいて、交流電源1からの入力を整流回路2で直流に整流された直流電圧がスイッチング部6において3相交流電圧に変換され、その電圧によりモータ4が駆動されるのは、実施の形態1の場合と同様である。
【0039】
環流期間検出部13は、電圧検出部7により検出されたモータ4の電圧を用いて、モータ4の巻線の環流電流が流れる期間(以下「環流期間」という。)の時間長を検出する。通電幅設定部11は、この環流期間の時間長情報を用いて通電幅を決定し、通電制御部9にその通電幅を指令する。さらに、PWM位置設定部12は、この環流期間の時間長情報を用いて最適なPWM位置を決定し通電制御部9にPWM位置を指令する。
【0040】
図12は、環流期間検出部13による環流期間の時間長の検出動作を説明するための図である。図12は、モータ4の1つの相における、あるタイミングでの端子電圧の波形を示した図である。通電区間の前に設定される無通電区間においては、PWM制御の通電オンのタイミングにおいてモータ4の巻線が発生する誘起電圧が検出されるが、その前には、モータ4の巻線を流れる電流のインダクタンスにより発生する環流電流が現れる。この環流電流によりモータ4の端子電圧が高電圧になるため、無通電区間の前部においては高電圧となる環流期間が現れる。従って、モータ端子電圧を監視し、モータ端子電圧が所定のレベル(「環流判定レベル」という。)より高い値から、低くなったときに還流期間が終了したと判断できる。そこで、環流期間検出部13は、モータ4の端子電圧を検出し、その値が予め定められた環流判定レベル以下になった時点で、環流期間が終了したと判定する。例えば、図12において、時刻tAにおける端子電圧をVA、時刻tBにおける端子電圧をVB、環流判定レベルをVKとした場合に、環流期間検出部13は、VA>VKかつVB<VKとなるような端子電圧VA、VBを検出したときに時刻tAと時刻tBの間において環流期間が終了したと判断する。
【0041】
PWM位置設定部12は以下のように動作する。PWM位置設定部12は、実施の形態1の場合と同様に最適なPWM位置を決定する。最適なPWM位置はPWM開始位置による効率向上及び制御安定性を考慮して決定される。制御安定性は、誘起電圧の検出可能範囲により決定され、その範囲が狭くなる程、駆動安定性が低下する。そこで、環流期間検出部13により検出された環流期間の長さに応じて、PWM開始位置を変更することにより駆動安定性が確保する。
【0042】
図13は、本実施形態のPWM位置設定部12によるPWM開始位置の制御を説明した図である。PWM位置設定部12は負荷トルクを環流期間長により推定し、それに応じてPWM開始位置を決定する。この図のように、環流期間長がL1以下では、PWM開始位置のシフト角をφ1に設定する。これにより、電流波形を滑らかにし効率を向上させる。モータの負荷が増大して環流期間長が所定範囲にあるとき、すなわち、環流期間長がL1からL2の間にあるときは、モータの負荷に応じて徐々にPWM位置シフト角を減少させる。環流期間長が所定値(L2)以上では、PWM位置シフト角を0となるように設定する。これにより、負荷が増大した場合でも、十分な誘起電圧の検出可能範囲を確保することができ、安定してモータを駆動することができる。
【0043】
実施の形態1で述べたように、通電幅によっても誘起電圧の検出可能範囲が変化する。つまり、通電幅が広いほど、誘起電圧検出可能範囲は狭くなり、駆動安定性が低下する。しかも、負荷トルクが増加し、環流期間が長くなると、さらに安定性が低下する。したがって、駆動安定性を確保するためには、環流期間長が増加するに従い、通電幅を変更するのが好ましい。
【0044】
図14は、本実施形態による通電幅設定部11の通電幅の制御を説明した図である。通電幅設定部11は環流期間長に応じて通電幅を決定する。同図のように、環流期間長がLA以下では、通電幅をφMAXに設定し、電流波形を滑らかにし効率を向上させる。さらに、モータの負荷が増大して環流期間長がある範囲(LAからLBの間)にあるときは、還流期間長に応じて徐々に通電幅を減少させていく。そして、環流期間長が所定値(LB)以上のときは、通電幅を120度となるように固定する。このように、還流期間長に応じて導通角幅を可変することにより、負荷が増大した場合でも、十分な誘起電圧の検出可能範囲を確保することができ、安定してモータを駆動することができる。
【0045】
なお、上記の本実施形態におけるインバータ装置は、専用のハード回路で実現しても、またマイクロコンピュータを利用したソフトウェアで実現してもよいことは言うまでもない。
【0046】
【発明の効果】
本発明のインバータ装置によれば、通電を電気角で120度より大きく、かつ、180度より小さい範囲で実施し、さらにモータ電流の切替え発生時には、切替えが発生しない相のスイッチング素子のパルス幅変調を行わないことにより、滑らかな電流波形により高効率、低い振動、騒音レベルが実現される。
【0047】
また、パルス幅変調を行わない区間の位置を、速度制御部が出力する出力電圧値に従い変更することにより、どのような負荷運転時にも、安定したモータ駆動を実現できる。
【0048】
また、通電区間の通電幅を、制御すべき速度に応じた電圧値に従い変更する。これにより、どのような負荷運転時にも、安定して高効率、低振動、低騒音のモータ駆動が実現される。
【0049】
また、モータ電流の環流期間を検出し、その環流期間の長さに従い通電区間の通電幅を決定することにより、どのような負荷運転時にも、安定して高効率、低振動、低騒音のモータ駆動が実現される。
【0050】
または、モータ電流の環流期間を検出し、その環流期間長に従い、パルス幅変調を行わない区間の位置を決定することにより、どのような負荷運転時にも、安定したモータ駆動が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るインバータ装置の実施の形態1での構成を示すブロック図。
【図2】 従来のインバータ装置における通電方式(a)、及び、実施の形態1のインバータ装置における通電方式(b)を説明した図。
【図3】 従来のインバータ装置の制御による電流波形(a)、及び、本発明のインバータ装置の制御によるモータ電流の電流波形(b)を表した図。
【図4】 本発明に係るインバータ装置によるモータ駆動時の誘起電圧、スイッチング素子のオン・タイミング等を示したタイムチャート。
【図5】 本発明に係るインバータ装置の実施形態におけるスイッチング素子およびモータを流れる電流の経路を示す図((a)から(d))。
【図6】 本発明に係るインバータ装置の実施形態におけるスイッチング素子およびモータを流れる電流の経路を示す図((e)から(g))。
【図7】 本発明のインバータ装置による端子電圧(a)、モータ電流(b)、インバータ装置の直流部の電流(c)の波形の一例を示す図。
【図8】 異なるPWM位置シフト量における、各負荷トルクに対する誘起電圧の検出可能範囲を説明した図。
【図9】 実施の形態1におけるインバータ装置のPWM位置設定部の動作特性図。
【図10】 実施の形態1におけるインバータ装置の通電幅設定部の動作特性図。
【図11】 本発明に係るインバータ装置の第2の実施例での構成を示すブロック図。
【図12】 モータ端子電圧による環流期間の検出原理を説明するための図。
【図13】 本発明のインバータ装置の一実施例におけるPWM位置設定部の動作特性図。
【図14】 実施の形態2におけるインバータ装置の通電幅設定部の動作特性図。
【図15】 従来のインバータ装置の構成を示すブロック図。
【図16】 従来のインバータ装置によるモータ駆動時の誘起電圧、スイッチング素子のオン・タイミング等を示したタイムチャート。
【図17】 従来のインバータ装置の端子電圧(a)、モータ電流(b)、インバータ装置の直流部の電流(c)の波形の一例を示す図。
【図18】 従来のインバータ装置のスイッチング素子およびモータを流れる電流の電流経路を示す図。
【符号の説明】
1 交流電源
2 整流回路
3,3a インバータ装置
4 モータ
5a〜5f スイッチング素子
6a〜6f 環流ダイオード
7 電圧検出部
8 回転子位置速度検出部
9 通電制御部
10 速度制御部
11 通電幅設定部
12 PWM位置設定部
13 環流期間検出部

Claims (6)

  1. モータを所望の周波数の交流電流により駆動するインバータ装置において、
    複数のスイッチング素子と、該スイッチング素子に並列に接続された複数のダイオードとからなるスイッチング手段と、
    モータを所望の周波数で駆動するために、前記スイッチング手段の動作を制御してモータ巻線への通電を制御する通電制御手段と、
    モータの端子電圧を検出する電圧検出手段と、
    該検出された電圧と基準電圧とを比較してモータの回転子の磁極位置と速度を推定する位置速度推定手段と、
    モータの速度を与えられた目標速度に制御するための電圧を通電制御手段に出力する速度制御手段と、
    前記通電制御手段の通電区間の位置を制御するPWM位置設定手段とを備え、
    前記通電制御手段は、前記位置速度推定手段により推定された回転子の磁極位置に応じて通電を制御し、その際、通電幅を120度以上かつ180度未満の範囲に設定し、一つの通電区間の最初の部分においてスイッチング素子をPWM制御する第1の区間を設け、その第1の区間の後に所定のスイッチング素子を常時オンとする第2の区間を設け、その第2の区間の後にスイッチング素子をPWM制御する第3の区間を設け
    前記PWM位置設定手段は、前記第2の通電区間の開始位置を前記速度制御手段が出力する出力電圧値に従いシフトする
    ことを特徴とするインバータ装置。
  2. PWM位置設定手段は、前記速度制御手段が出力する出力電圧値が大きいほど、前記第2の通電区間の開始位置を通電区間における前方にシフトさせることを特徴とする請求項1記載のインバータ装置。
  3. モータを所望の周波数の交流電流により駆動するインバータ装置において、
    複数のスイッチング素子と、該スイッチング素子に並列に接続された複数のダイオードとからなるスイッチング手段と、
    モータを所望の周波数で駆動するために、前記スイッチング手段の動作を制御してモータ巻線への通電を制御する通電制御手段と、
    モータの端子電圧を検出する電圧検出手段と、
    該検出された電圧と基準電圧とを比較してモータの回転子の磁極位置と速度を推定する位置速度推定手段と、
    モータの速度を与えられた目標速度に制御するための電圧を通電制御手段に出力する速度制御手段と、
    前記通電区間の通電幅を制御する通電幅設定手段とを備え、
    前記通電制御手段は、前記位置速度推定手段により推定された回転子の磁極位置に応じて通電を制御し、その際、通電幅を120度以上かつ180度未満の範囲に設定し、一つの通電区間の最初の部分においてスイッチング素子をPWM制御する第1の区間を設け、その第1の区間の後に所定のスイッチング素子を常時オンとする第2の区間を設け、その第2の区間の後にスイッチング素子をPWM制御する第3の区間を設け、
    前記通電幅設定手段は、前記通電区間の通電幅を、前記速度制御手段が出力する出力電圧値に従い変更する
    ことを特徴とするインバータ装置。
  4. 前記通電幅設定手段は、前記速度制御手段が出力する出力電圧値が大きいほど通電区間の通電幅を狭くすることを特徴とする請求項3記載のインバータ装置。
  5. モータを所望の周波数の交流電流により駆動するインバータ装置において、
    複数のスイッチング素子と、該スイッチング素子に並列に接続された複数のダイオードとからなるスイッチング手段と、
    モータを所望の周波数で駆動するために、前記スイッチング手段の動作を制御してモータ巻線への通電を制御する通電制御手段と、
    モータの端子電圧を検出する電圧検出手段と、
    該検出された電圧と基準電圧とを比較してモータの回転子の磁極位置と速度を推定する位置速度推定手段と、
    モータの速度を与えられた目標速度に制御するための電圧を通電制御手段に出力する速度制御手段と、
    前記通電区間の通電幅を制御する通電幅設定手段と、
    モータに流れる電流が前記ダイオードを還流する期間である環流期間を検出する環流期間検出手段とを備え、
    前記通電制御手段は、前記位置速度推定手段により推定された回転子の磁極位置に応じて通電を制御し、その際、通電幅を120度以上かつ180度未満の範囲に設定し、一つの通電区間の最初の部分においてスイッチング素子をPWM制御する第1の区間を設け、その第1の区間の後に所定のスイッチング素子を常時オンとする第2の区間を設け、その第2の区間の後にスイッチング素子をPWM制御する第3の区間を設け、
    前記通電幅設定手段は、該環流期間検出手段が出力する環流期間の長さにしたがい、通電区間の通電幅を決定する
    ことを特徴とするインバータ装置。
  6. モータを所望の周波数の交流電流により駆動するインバータ装置において、
    複数のスイッチング素子と、該スイッチング素子に並列に接続された複数のダイオードとからなるスイッチング手段と、
    モータを所望の周波数で駆動するために、前記スイッチング手段の動作を制御してモータ巻線への通電を制御する通電制御手段と、
    モータの端子電圧を検出する電圧検出手段と、
    該検出された電圧と基準電圧とを比較してモータの回転子の磁極位置と速度を推定する位置速度推定手段と、
    モータの速度を与えられた目標速度に制御するための電圧を通電制御手段に出力する速度制御手段と、
    前記通電制御手段の通電区間の位置を制御するPWM位置設定手段と、
    モータに流れる電流が前記ダイオードを還流する期間である環流期間を検出する環流期間検出手段とを備え、
    前記通電制御手段は、前記位置速度推定手段により推定された回転子の磁極位置に応じて通電を制御し、その際、通電幅を120度以上かつ180度未満の範囲に設定し、一つの通電区間の最初の部分においてスイッチング素子をPWM制御する第1の区間を設け、その第1の区間の後に所定のスイッチング素子を常時オンとする第2の区間を設け、その第2の区間の後にスイッチング素子をPWM制御する第3の区間を設け、
    前記PWM位置設定手段は、前記環流期間検出手段が出力する環流期間の長さにしたがい、前記通電区間における第2の区間の開始位置を決定する
    ことを特徴とするインバータ装置。
JP2001018424A 2001-01-26 2001-01-26 インバータ装置 Expired - Fee Related JP4226224B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001018424A JP4226224B2 (ja) 2001-01-26 2001-01-26 インバータ装置
KR1020027012702A KR100618218B1 (ko) 2001-01-26 2002-01-24 인버터 장치
CNB028001826A CN100342636C (zh) 2001-01-26 2002-01-24 变频装置
PCT/JP2002/000517 WO2002060047A1 (fr) 2001-01-26 2002-01-24 Dispositif inverseur

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001018424A JP4226224B2 (ja) 2001-01-26 2001-01-26 インバータ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002223580A JP2002223580A (ja) 2002-08-09
JP4226224B2 true JP4226224B2 (ja) 2009-02-18

Family

ID=18884453

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001018424A Expired - Fee Related JP4226224B2 (ja) 2001-01-26 2001-01-26 インバータ装置

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JP4226224B2 (ja)
KR (1) KR100618218B1 (ja)
CN (1) CN100342636C (ja)
WO (1) WO2002060047A1 (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5010836B2 (ja) 2006-02-27 2012-08-29 日立オートモティブシステムズ株式会社 モータ駆動装置,モータ駆動方法、及び電動ブレーキ装置
ITTO20060283A1 (it) * 2006-04-14 2007-10-15 Johnson Electric Moncalieri Srl Dispositivo circuitale di controllo per un motore brushless trifase in corrente continua
JP4557955B2 (ja) * 2006-11-08 2010-10-06 株式会社日立製作所 モータ駆動回路及びモータ駆動方法並びに半導体集積回路装置
CN101212197B (zh) * 2006-12-27 2010-12-08 比亚迪股份有限公司 一种电动汽车变极对数交流电动机系统
CN101682284B (zh) * 2007-06-27 2012-04-18 株式会社明电舍 伪电流型120度导通逆变器
US20120206076A1 (en) * 2009-10-28 2012-08-16 Shouichi Tanaka Motor-driving apparatus for variable-speed motor
WO2012086095A1 (en) * 2010-12-24 2012-06-28 Three Eye Co., Ltd. Motor-driving apparatus for driving three-phase motor of variable speed type
JP5606899B2 (ja) * 2010-12-24 2014-10-15 ミネベア株式会社 ブラシレスモータの駆動制御装置
JP5790390B2 (ja) * 2011-10-07 2015-10-07 アイシン精機株式会社 交流モータの制御装置および制御方法
ITTO20120311A1 (it) * 2012-04-10 2013-10-11 Gate Srl Dispositivo circuitale di controllo per un motore brushless trifase in corrente continua
KR101953124B1 (ko) * 2012-07-13 2019-03-04 삼성전자주식회사 모터 구동장치 및 이를 이용한 냉장고
KR101503980B1 (ko) * 2012-09-28 2015-03-18 삼성전기주식회사 모터 구동 장치 및 모터 구동 방법
JP6425898B2 (ja) * 2014-03-03 2018-11-21 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 インバータ制御装置及びその方法
JP6937678B2 (ja) * 2017-12-08 2021-09-22 ルネサスエレクトロニクス株式会社 半導体装置およびモータ駆動システム

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07322681A (ja) * 1994-05-25 1995-12-08 Toshiba Corp インバータ装置
US5646499A (en) * 1994-08-25 1997-07-08 Matsushita Electric Industrial Co.,Ltd. Inverter control apparatus
JP3146887B2 (ja) * 1994-10-28 2001-03-19 三菱電機株式会社 直流ブラシレスモータの駆動装置
JPH0947076A (ja) * 1995-07-31 1997-02-14 Fujitsu General Ltd ブラシレスモータの制御方法
JP3787729B2 (ja) * 1996-03-28 2006-06-21 三菱電機株式会社 センサレスブラシレスモータの駆動装置
JP3362196B2 (ja) * 1996-11-19 2003-01-07 オムロン株式会社 ブラシレス直流モータの駆動制御装置
JP3833870B2 (ja) * 2000-04-25 2006-10-18 松下冷機株式会社 冷蔵庫
JP4680367B2 (ja) * 2000-10-10 2011-05-11 ルネサスエレクトロニクス株式会社 ブラシレスモータ駆動回路

Also Published As

Publication number Publication date
KR100618218B1 (ko) 2006-09-01
WO2002060047A1 (fr) 2002-08-01
JP2002223580A (ja) 2002-08-09
CN100342636C (zh) 2007-10-10
CN1701502A (zh) 2005-11-23
KR20030020266A (ko) 2003-03-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0820140B1 (en) Single phase permanent magnet motor
JP5524925B2 (ja) 電気機械の制御方法
US5994869A (en) Power conversion circuit for a motor
JP4053968B2 (ja) 同期電動機駆動装置及び冷凍冷蔵庫及び空気調和機
JP3971979B2 (ja) 空気調和装置
JP4226224B2 (ja) インバータ装置
JP4341266B2 (ja) ブラシレスdcモータの駆動方法及びその装置
JP5641660B2 (ja) ブラシレスモータの制御方法及び制御システム
JP2006296194A (ja) モータ周波数でのパルス幅変調による速度制御を利用したセンサレスおよびブラシレス直流モータ駆動
JPH10201286A (ja) モータ駆動装置
JP4242679B2 (ja) ブラシレス直流モータの制御装置及び方法
JP3544338B2 (ja) 圧縮機モータの制御装置
JPH06284782A (ja) モータ制御回路
JP7199535B2 (ja) ブラシレス永久磁石モータを制御する方法
CN112400274B (zh) 控制无刷永磁电机的方法
JP3296636B2 (ja) ブラシレス直流モータの駆動方法
JP3680837B2 (ja) モータ制御装置
JP3239532B2 (ja) 電動機駆動装置
JP2006006067A (ja) ブラシレスdcモータの駆動装置
Bhosale et al. Performance comparison of Two PWM techniques applied to BLDC motor control
US11469701B2 (en) Technologies for adaptive multi-pulse commutation for brushless direct current motors
KR102015867B1 (ko) 모터 구동 장치
JP3283793B2 (ja) ブラシレスモータの駆動制御装置
KR100250108B1 (ko) 매립형 비엘디씨(bldc) 모터의 도통각 제어 장치.
JP2007189862A (ja) ブラシレスdcモータの制御方法およびブラシレスdcモータの制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050615

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080205

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080401

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081028

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081126

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111205

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111205

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121205

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121205

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131205

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees