JP3787729B2 - センサレスブラシレスモータの駆動装置 - Google Patents

センサレスブラシレスモータの駆動装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する分野】
本発明は、例えばルームエアコン等に用いられるセンサレスDCブラシレスモータの駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の駆動装置におけるセンサレスブラシレスモーターの固定子巻線と永久磁石の回転子との相対的位置の検出は、ホール素子等の位置検出素子を用いることなく、固定子巻線の両端に発生する誘起電圧を検出してその位置を確認していた。
【0003】
図24は例えば特開平6−70586号公報に開示された従来のセンサレスブラシレスモータの駆動装置の制御ブロック図であり、図において、マイクロプロセッサ1は、センサレスブラシレスモータ3(以下、「ブラシレスモータ3」という)の各固定子巻線4、5、6の通電切換タイミングの決定と、その決定に基づく通電切換信号P1〜P6の出力と、誘起電圧Eu、Ev、Ewの電気角180°に相当する周期の取り込みを行い、モータ駆動手段2は、通電切換信号P1〜P6の入力に基づいて各固定子巻線4,5,6の通電切換を行いブラシレスモータ3を3相全波で駆動する。
【0004】
コンパレータ7は、ブラシレスモータ3の各固定子巻線4,5,6のうち特定の固定子巻線6の誘起電圧Ewとブラシレスモータ3の中性点電圧Enとを比較し、レベル変換回路8はコンパレータ7からの出力レベルをレベル変換し、ORゲート9はレベル変換回路8の出力信号P7とマイクロプロセッサ1の出力信号P8とを合成して信号P9を生成する。ここで、ブラシレスモータ3の中性点電圧Enは同等の基準電圧に接続されているものとする。
【0005】
次に、前記駆動装置の動作を図25の波形図を参照しながら説明する。ブラシレスモータ3が回転しているとき、各固定子巻線4,5,6には、図25(a)に示すように120゜の位相差をもった正弦波状の誘起電圧Eu,Ev,Ewがそれぞれ発生する。この誘起電圧Eu,Ev,Ewに対して、マイクロプロセッサ1は、信号P9に基づいて駆動信号P1〜P6を出力する。例えば、固定子巻線4に生じる誘起電圧Euに対しては、図25(b)に示すような駆動信号P1,P2が出力される。
【0006】
モータ駆動手段2は、図25(c)に示すように電気角120゜の通電区間と電気角60゜の非通電区間の繰り返しの波形電圧Vu,Vv,Vwを駆動信号P1〜P6の入力に基づいて生成し、ブラシレスモータ3の各固定子巻線4,5,6の端子に印加する。このとき、電気角120゜の通電区間に方形波状に形成された電流Iu,Iv,Iwが生成され、各固定子巻線4,5,6にそれぞれ流れる(図25(d)参照)。コンパレータ7は、非通電区間に固定子巻線6に発生する誘起電圧Ewと中性点電圧Enとを比較し、レベル変換回路8はコンパレータ7の出力をレベル変換し、ORゲート9はレベル変換回路8の出力信号P7とマイクロプロセッサ1の出力信号P8とを合成して信号P9を生成する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
前述した従来のセンサレスブラシレスモータの駆動装置では、電気角120゜の通電区間に方形波状に形成された電流を各固定子巻線4,5,6に流してブラシレスモータ3を駆動しているが、その通電区間の開始と終了で電流が急激に変化するためにトルクの急な変動が生じ、振動や騒音の原因となっていた。
この振動や騒音を少なくする手段として、各固定子巻線4,5,6に正弦波電流を流してブラシレスモータ3を駆動させるものがあるが、電流波形が正弦波のであるために、固定子巻線6と回転子との相対的位置を検出するのに電流検出センサが必要になっていた。
【0008】
本発明は、かかる課題を解決するためになされたもので、電流センサを用いることなく、しかも固定子巻線の供給電圧に非通電区間を発生させて回転子との相対的位置を検出するようにしても、より効率がよく、振動や騒音の少ないセンサレスブラシレスモータの駆動装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るセンサレスブラシレスモータの駆動装置は、励磁信号の入力に基づいてセンサレスブラシレスモータに通電するモータ駆動手段と、センサレスブラシレスモータの固定子巻線に発生する非通電区間により得られる誘起電圧とセンサレスブラシレスモータの中性点電圧とのゼロクロス点を検出して回転子の位置を検出する回転子位置検出手段と、検出された前記ゼロクロス点に基づいて誘起電圧のゼロクロス点の発生する周期を演算するゼロクロス点周期演算手段と、検出されたゼロクロス点と演算されたゼロクロス点の周期とに基づいて、誘起電圧のゼロクロス点との位相差をなくすように固定子巻線の励磁時間を補正する励磁時間補正手段と、前記励磁時間に基づいて非通電区間を発生させる指令を送出する非通電区間発生手段と、前記励磁時間と前記指令の入力タイミングに基づいて、正弦波電圧に非通電区間を設定してなる略正弦波電圧を生成する前記励磁信号を前記モータ駆動手段に出力する通電制御手段とを備えたものである。
【0010】
また、前記センサレスブラシレスモータに供給される電流を検出し、該検出電流の平均値を算出し、その平均値が予め設定された値に達したとき負荷変動検出信号を出力する負荷変動検出手段を備え、前記非通電区間発生手段は、前記負荷変動検出信号が入力されると前記通電制御手段に非通電区間を発生させる指令を送出するようにしたものである。
【0011】
また、前記非通電区間発生手段は、非通電区間の中心と誘起電圧ゼロクロス点とが一致するように非通電区間の発生の指令を前記通電制御手段に送出するようにしたものである。
【0012】
また、前記非通電区間発生手段は、非通電区間の中心と固定子巻線に供給される略正弦波電圧のゼロクロス点とが一致するように非通電区間の発生の指令を前記通電制御手段に送出するようにしたものである。
【0013】
また、前記非通電区間発生手段は、非通電区間の中心が誘起電圧のゼロクロス点より所定角度ずれるように非通電区間の発生の指令を前記通電制御手段に送出するようにしたものである。
【0014】
さらに、前記非通電区間発生手段は、非通電区間の中心が前記略正弦波電圧のゼロクロス点より所定角ずれるように非通電区間の発生の指令を前記通電制御手段に送出するようにしたものである。
【0015】
さらにまた、前記非通電区間発生手段は、略正弦波電圧が所定時間を達する毎に非通電区間の発生の指令を前記通電制御手段に送出するようにしたものである。
【0016】
また、前記非通電区間発生手段は、回転子が1回転したときに得られた誘起電圧のゼロクロス点の周期を、次の回転時にその周期で非通電区間を前記通電制御手段に発生させるようにしたものである。
【0017】
また、前記非通電区間発生手段は、センサレスブラシレスモータ起動時、前記略正弦波電圧のゼロクロス点に非通電区間を前記通電制御手段に発生させ、前記回転子位置検出手段により誘起電圧の検出が可能になったときは、前記誘起電圧のゼロクロス点に非通電区間を前記通電制御手段に発生させるようにしたものである。
【0018】
また、前記非通電区間発生手段は、前記負荷変動検出手段の負荷変動検出信号が入力されたとき予め設定された非通電区間を前記通電制御手段に発生させ、前記負荷変動検出手段により算出されたセンサレスブラシレスモータの電流の平均値が、予め設定された複数の設定値に達する毎に段階的に幅の縮小された非通電区間を順次に前記通電制御手段に発生させ、幅の縮小された非通電区間が最小値のときはその非通電区間の発生を停止させるようにしたものである。
【0019】
また、前記非通電区間発生手段は、前記負荷変動検出手段の負荷変動検出信号が入力されたとき予め設定された非通電区間を前記通電制御手段に発生させ、前記負荷変動検出手段により算出されたセンサレスブラシレスモータの電流の平均値が予め設定された設定値に達すると、誘起電圧のゼロクロス点を検出する毎に段階的に幅の縮小された非通電区間を順次に前記通電制御手段に発生させ、幅の縮小された非通電区間が最小値のときはその非通電区間の発生を停止させるようにしたものである。
【0020】
また、前記非通電区間発生手段は、前記負荷変動検出手段の負荷変動検出信号が入力されたとき非通電区間を前記通電制御手段に発生させ、前記負荷変動検出手段により算出されたセンサレスブラシレスモータの電流の平均値が予め設定された設定値に達すると、所定時間毎に非通電区間の発生を減少させてその発生を停止させるようにしたものである。
【0021】
【発明の実施の形態】
実施形態1.
図1は本発明の第1の実施形態を示すセンサレスブラシレスモータの駆動装置の制御ブロック図、図2は第1の実施形態の動作を説明するための波形図で、(a)はブラシレスモータの回転中に固定子巻線に発生する誘起電圧の波形図、(b)は1相の固定子巻線に供給される相印加電圧の波形図、(c)は相印加電圧の供給により固定子巻線に流れる固定子電流の波形図である。なお、図24で説明した従来例と同一又は相当部分には同じ符号を付し説明を省略する。
【0022】
図において、11は回転子位置検出手段で、ブラシレスモータ3の回転中に固定子巻線4,5,6に発生する誘起電圧がそれぞれ入力され、ブラシレスモータ3の中性点電圧と誘起電圧とのゼロクロス点(以下、「誘起電圧ゼロクロス点」という)を検出して回転子の位置を検出し、回転子位置信号として出力する。
【0023】
12は回転子位置検出手段11の回転子位置信号に基づいて誘起電圧ゼロクロス点の発生する周期を演算するゼロクロス点周期演算手段、13は励磁時間補正手段で、前記位置信号とゼロクロス点周期演算手段12の演算結果による周期とに基づいて、各誘起電圧の位相と固定子巻線4,5,6に流れる固定子電流の位相とが同相になるように、固定子巻線4,5,6の励磁時間の補正、即ち相印加電圧の位相を補正する。
【0024】
14は非通電区間発生手段で、補正された位相に基づいて固定子巻線4,5,6への通電を所定時間の間停止する非通電区間の発生タイミングを認識し、そのタイミングに合わせて指令を出す。この非通電区間は、ブラシレスモータ3の固定子巻線4,5,6に発生する誘起電圧を検出するために設けられたもので、固定子電流のゼロクロス付近に設けられるように相印加電圧に設定される。15は補正された位相と非通電区間発生手段14の指令のタイミングに基づいて略正弦波の相印加電圧を生成する励磁信号をモータ駆動手段2に出力する通電制御手段である。
【0025】
前述したゼロクロス点周期演算手段12、励磁時間補正手段13、非通電区間発生手段14及び通電制御手段15はマイクロコンピュータにより構成されている。
【0026】
前記のように構成された駆動装置の動作を図2の波形図を参照しながら説明する。ブラシレスモータ3が駆動しているときに固定子巻線4,5,6に正弦波の誘起電圧が発生する(図2(a)参照)。このとき略正弦波に形成された相印加電圧により、回転子位置検出手段11が、各相の誘起電圧のゼロクロス点を順次に検知して回転子の位置を検出し、回転子位置信号をゼロクロス点周期演算手段12と励磁時間補正手段13とにそれぞれ出力する。ゼロクロス点周期演算手段12は、入力される回転子位置信号に基づいて誘起電圧ゼロクロス点の周期を演算し、励磁時間補正手段13は、前記位置信号とその演算結果の周期とに基づいて、誘起電圧の位相と固定子巻線4,5,6に流れる固定子電流の位相とが同相になるように、相印加電圧の位相をそれぞれ補正する。
【0027】
このとき、非通電区間発生手段14は、補正された位相に基づいて固定子巻線4,5,6への通電を停止する非通電区間の発生のタイミングを認識し、そのタイミングに合わせて通電制御手段15に指令を出力し、通電制御手段15は、補正された位相と前記指令による非通電区間の発生タイミングとに基づいて励磁信号をモータ駆動手段2に出力し、モータ駆動手段2は、その励磁信号の入力に基づいてパルス幅変調した略正弦波の相印加電圧を固定子巻線4,5,6にそれぞれ印加する(図2(b)参照)。この相印加電圧により、固定子巻線4,5,6に流れる固定子電流は、非通電区間を除く通電区間に流れ、略正弦波に近い電流波形となる(図2(c)参照)。
【0028】
以上のように第1の実施形態においては、固定子巻線4,5,6に流れる固定子電流の波形が正弦波に近いために、トルク変動が少なく、振動や騒音の少ない運転が可能になり、また同時に、効率の良い駆動も可能になるという効果がある。
【0029】
実施形態2.
図3は本発明の第2の実施形態を示すセンサレスブラシレスモータの駆動装置の制御ブロック図であり、前記第1の実施形態の駆動装置に負荷変動検出手段17を備えたものである。
【0030】
この負荷変動検出手段17は、ブラシレスモータ3の1相の固定子巻線6に流れる固定子電流を検出する電流検出部17aと、この電流検出部17aより検出された固定子電流の平均値を演算する平均値電流演算部17b(図示せず)と、この平均値電流演算部17bから得られた電流値が予め設定された設定値に達したときに負荷変動検出信号を非通電区間発生手段14に出力し、前記電流値が設定値未満になったときは負荷変動検出信号の出力を遮断する負荷検出部17c(図示せず)とから構成されている。
【0031】
本実施形態における非通電区間発生手段14は、負荷変動検出信号が入力されたときに通電制御手段15に非通電区間を発生させる指令を出す。また、回転子位置検出手段11は、その非通電区間により回転子の検出が可能になったときに誘起電圧ゼロクロス点の検出を開始する。
【0032】
前記のように構成された駆動装置においては、通電制御手段15は固定子巻線4,5,6に印加される相印加電圧の波形が正弦波になるようにモータ駆動手段2を制御する。一方このとき、負荷変動検出手段17は、前記相印加電圧の供給により流れる正弦波の固定子電流を固定子巻線6から検出し、その電流の平均値が設定値に達していないかどうかを監視する。負荷の変動により回転子の回転速度に変化が生じ、相印加電圧と誘起電圧との間の位相差により固定子電流が増加してその平均値が設定値に達すると非通電区間発生手段14に負荷変動検出信号を出力する。このとき、非通電区間発生手段14は、その負荷変動検出信号の入力により通電制御手段15に非通電区間を発生させる指令を出し、通電制御手段15は、その指令に基づいてモータ駆動手段2から出力される正弦波の相印加電圧に非通電区間を設定する。
【0033】
この非通電区間の設定により、回転子の位置が検出され、しかも各誘起電圧の位相と固定子巻線4,5,6にそれぞれ流れる固定子電流の位相とが同相になると、負荷変動検出手段17は、固定子巻線6に流れる固定子電流の平均値が設定値未満になるため、負荷変動検出信号の出力を遮断する。このとき、非通電区間発生手段14は非通電区間の発生を停止させる指令を出し、通電制御手段15は、その指令により相印加電圧の波形が再び正弦波になるようにモータ駆動手段2を制御する。
【0034】
以上のように第2の実施形態によれば、負荷の変動により固定子電流の平均値が設定値に達したとき非通電区間を設定し、固定子電流の平均値が設定値未満になったときは非通電区間の設定を停止するようにしたので、ブラシレスモータ3をより正弦波に近い相印加電圧で駆動でき、そのために、トルク変動が小さくなり、かつ振動や騒音の少ない駆動がさらに可能になり、また同時に効率のよい駆動も可能になるという効果がある。
【0035】
実施形態3.
図4は本発明の第3の実施形態における波形図で、誘起電圧ゼロクロス点に非通電区間の中心を一致させたときの誘起電圧と相印加電圧との関係を示す。図5は第3の実施形態の動作を示すフローチャートである。なお、第3の実施形態の駆動装置の構成は第1の実施形態の駆動装置に相当するため図1の制御ブロック図を用いて説明する。
【0036】
第3の実施形態における非通電区間発生手段14は、誘起電圧ゼロクロス点と非通電区間tsの中心とが一致するように非通電区間tsの開始指令を、誘起電圧ゼロクロス点に対して非通電区間tsの1/2時間だけ前通電制御手段15に出す。その後は、誘起電圧ゼロクロス点の検出から非通電区間tsの1/2時間経過したときに非通電区間終了の指令を通電制御手段15に通知すると共に、誘起電圧ゼロクロス点の検出により得られた周期Tから通電時間tsを減算した時間を経過したかどうかを判定する。そして、経過時間が時間T−tsに達したときは前記と同様に次の非通電区間tsの開始指令を通電制御手段15に出す。この非通電区間tsの設定は各相の相印加電圧に対して順次に実行する。
【0037】
次に、図5のフローチャートに基づいて駆動装置の動作を説明する。ブラシレスモータ3の駆動時、非通電区間発生手段14が、前述したタイミングで非通電区間開始の指令を通電制御手段15に出すと(S1)、通電制御手段15は、誘起電圧ゼロクロス点と非通電区間tsの中心とが一致するように相印加電圧に非通電区間tsを設定させる制御をモータ駆動手段2に対して行う。このとき、回転子位置検出手段11は、その非通電区間の開始により入力される誘起電圧ゼロクロス点が検出されたかどうかを判定し(S2)、その誘起電圧ゼロクロス点を検出したときは回転子位置検出としてその信号をゼロクロス点周期演算手段12と励磁時間補正手段13とにそれぞれ出力する。ゼロクロス点周期演算手段12は、前回において検出した誘起電圧ゼロクロス点からの経過時間よりゼロクロス点の周期を算出し、励磁時間補正手段13はその演算結果の周期と回転子位置検出とに基づいて相印加電圧の位相のずれを補正して周期Tを算出する(S3)。
【0038】
一方、非通電区間発生手段14は、前記周期Tに基づいて非通電区間tsの開始指令のタイミングを演算すると共に、誘起電圧ゼロクロス点の検出から非通電区間tsの1/2時間を経過したかどうかを判定し(S4,S5)、その時間を経過したときは非通電区間終了の指令を通電制御手段15に通知して通電を再開させる(S6)。また、非通電区間発生手段14は、ステップ3において得られた周期Tから非通電区間tsを減算した時間を経過したかどうかを判定し(S7)、経過時間がT−ts時間を経過したときはステップ4において得られたタイミングで非通電区間開始の指令を通電制御手段15に出す(S1)。
【0039】
以上のように第3の実施形態においては、誘起電圧ゼロクロス点を検出すると非通電区間tsの1/2時間経過後に非通電区間tsを終了し、その位置からさらに誘起電圧ゼロクロス点の周期Tから非通電区間tsを差し引いた時間経過後に再び非通電区間tsを発生させることで、次の誘起電圧ゼロクロス点を検出する時間ts/2前に非通電区間tsを発生させることができるので、回転子の検出の精度が高くなり、回転数を安定させることができるという効果がある。
【0040】
なお、本実施形態では、図1に示す駆動装置を用いて説明したが、負荷変動検出手段17が付加された第2の実施形態の駆動装置にも適用できる。その駆動装置の場合、非通電区間発生手段15は、負荷変動検出手段17の負荷変動検出信号が入力されると、前述したタイミングで非通電区間tsの開始指令を通電制御手段15に出し、その非通電区間tsの設定により、固定子電流が負荷変動検出手段17の設定値未満になったときは非通電区間tsの発生を停止させる。
【0041】
実施形態4.
図6は本発明の第4の実施形態における波形図で、固定子巻線に発生させる非通電区間の中心を相印加電圧の基本正弦波波形のゼロクロス点(以下、「相印加電圧ゼロクロス点」という)に一致させたときの誘起電圧と相印加電圧の関係を示す。図7は第4の実施形態の動作を示すフローチャートである。なお、第4の実施形態の駆動装置の構成は第1の実施形態の駆動装置に相当するため図1の制御ブロック図を用いて説明する。
【0042】
第4の実施形態における非通電区間発生手段14は、相印加電圧ゼロクロス点と非通電区間tsの中心とが一致するように非通電区間tsの開始指令を、相印加電圧ゼロクロス点に対して非通電区間tsの1/2時間だけ前に通電制御手段15に出す。その後は、前記ゼロクロス点の検出から非通電区間tsの1/2時間経過したときに非通電区間終了の指令を通電制御手段15に通知すると共に、相印加電圧ゼロクロス点の検出により得られた周期Tから非通電区間tsを減算した時間を経過したかどうかを判定する。そして、経過時間が時間T−tsに達したときは前記と同様に次の非通電区間tsの開始指令を通電制御手段15に出す。この非通電区間tsの設定は各相の相印加電圧に対して順次に実行する。
【0043】
次に、図7のフローチャートに基づいて駆動装置の動作を説明する。ブラシレスモータ3の駆動時、非通電区間発生手段14が、前述したタイミングで非通電区間開始の指令を通電制御手段15に出すと(S11)、通電制御手段15は、相印加電圧ゼロクロス点と非通電区間tsの中心とが一致するように相印加電圧に非通電区間tsを設定させる制御をモータ駆動手段2に対して行う。
【0044】
このとき、回転子位置検出手段11は、その非通電区間の開始により入力される誘起電圧ゼロクロス点が検出されたかどうかを判定し、その誘起電圧ゼロクロス点を検出したときは回転子位置検出としてその信号をゼロクロス点周期演算手段12と励磁時間補正手段13とにそれぞれ出力し、ゼロクロス点周期演算手段12は、前回において検出した誘起電圧ゼロクロス点からの経過時間よりゼロクロス点の周期を算出し、励磁時間補正手段13はその演算結果の周期と回転子位置検出とに基づいて相印加電圧の位相のずれを補正して周期を算出する。
【0045】
一方、非通電区間発生手段14は、励磁時間補正手段13により得られた周期に基づいて相印加電圧のゼロクロス点を認識すると共に、そのゼロクロス点までの周期Tを演算し(S12,S13)、かつ、その周期Tから非通電区間tsの開始指令のタイミングを演算する(S14)。そして、相印加電圧ゼロクロス点の検出から非通電区間tsの1/2時間を経過したかどうかを判定し(S15)、その時間を経過したときは非通電区間終了の指令を通電制御手段15に通知して通電を再開させる(S16)。また、非通電区間発生手段14は、ステップ13において得られた周期Tから非通電区間tsを減算した時間を経過したかどうかを判定し(S17)、経過時間が時間T−tsを経過したときはステップ14において得られたタイミングで非通電区間の開始指令を通電制御手段15に出す(S11)。
【0046】
以上のように第4の実施形態においては、相印加電圧ゼロクロス点から非通電区間tsの1/2時間経過後に非通電区間tsを終了し、その位置より時間T−ts経過後に再び非通電区間を発生させることで、次の相印加電圧のゼロクロス点までの時間はts/2となるので、非通電区間tsの中心と相印加電圧ゼロクロス点が正確に一致し、これに伴い相印加電圧の波形が正弦波に近くなるため、電流波形も正弦波に近くなり、トルク変動や振動、騒音の少ない駆動が可能になるという効果がある。
【0047】
なお、本実施形態では、図1に示す駆動装置を用いて説明したが、負荷変動検出手段17が付加された第2の実施形態の駆動装置にも適用できる。その駆動装置の場合、非通電区間発生手段14は、負荷変動検出手段17の負荷変動検出信号が入力されると、前述したタイミングで非通電区間tsの開始指令を通電制御手段15に出して相印加電圧ゼロクロス点と非通電区間の中心とを一致させ、これにより、固定子電流が安定して負荷変動検出手段17の設定値未満になったときは非通電区間tsの発生を停止させる。
【0048】
実施形態5.
図8は本発明の第5の実施形態における波形図で、ブラシレスモータ3の固定子巻線4,5,6に印加する相印加電圧に設定させる非通電区間tsの中心を、誘起電圧ゼロクロス点より所定の位相角だけ進ませたときの誘起電圧と相印加電圧との関係を示す。図9は第5の実施形態の動作を示すフローチャートである。なお、第5の実施形態の駆動装置の構成は第1の実施形態の駆動装置に相当するため図1の制御ブロック図を用いて説明する。
【0049】
第5の実施形態における非通電区間発生手段14は、非通電区間tsの中心が誘起電圧ゼロクロス点より所定の位相角に相当する時間tp(以下、「位相角tp」という)進んだ位置に設定されるように非通電区間tsの開始指令を、誘起電圧ゼロクロス点に対して時間ts/2+tpだけ前に通電制御手段15に出す。その後は、前記ゼロクロス点の検出から時間ts/2−tp経過後に非通電区間終了の指令を通電制御手段15に通知すると共に、誘起電圧ゼロクロス点の検出により得られた周期Tから時間tsを減算した時間を経過したかどうかを判定する。そして、経過時間が時間T−tsに達したときは前記と同様に次の非通電区間tsの開始指令を通電制御手段15に出す。この非通電区間tsの設定は各相の相印加電圧に対して順次に実行する。
【0050】
次に、図9のフローチャートに基づいて駆動装置の動作を説明する。ブラシレスモータ3の駆動時、非通電区間発生手段14が、前述したタイミングで非通電区間の開始指令を通電制御手段15に出すと(S21)、通電制御手段15は、非通電区間tsの中心が誘起電圧ゼロクロス点より位相角tp進んだ位置に設定されるように相印加電圧に非通電区間tsを設定させる制御をモータ駆動手段2に対して行う。このとき、回転子位置検出手段11は、その非通電区間tsの開始により入力される誘起電圧ゼロクロス点が検出されたかどうかを判定し(S22)、その誘起電圧ゼロクロス点を検出したときは回転子位置検出としてその信号をゼロクロス点周期演算手段12と励磁時間補正手段13とにそれぞれ出力する。ゼロクロス点周期演算手段12は、前回において検出した誘起電圧ゼロクロス点からの経過時間よりゼロクロス点の周期を算出し、励磁時間補正手段13はその演算結果の周期と回転子位置検出とに基づいて相印加電圧の位相のずれを補正して周期Tを算出する(S23)。
【0051】
一方、非通電区間発生手段14は、前記周期Tに基づいて非通電区間tsの開始指令のタイミングを演算すると共に、前記周期Tに基づく位相角tpを算出し(S24,S25)、次いで、誘起電圧ゼロクロス点の検出から時間ts/2−tpを経過したかどうかを判定し(S26)、その時間を経過したときは非通電区間終了の指令を通電制御手段15に通知して通電を再開させる(S27)。そして、非通電区間発生手段14は、ステップ23において得られた周期Tから非通電区間tsを減算した時間を経過したかどうかを判定し(S28)、その時間T−tsを経過したときはステップ24において得られたタイミングで非通電区間の開始指令を通電制御手段15に出す(S21)。
【0052】
以上のように第5の実施形態においては、誘起電圧ゼロクロス点の検出から時間ts/2−tp経過後に非通電区間を終了し、その位置より時間T−ts経過後に再び非通電区間tsを発生させることで、次の誘起電圧ゼロクロス点の検出までの時間がts/2+tpとなるので、誘起電圧のゼロクロス点に対して位相角tpだけ非通電区間を前に進んで相印加電圧の波形がさらに正弦波に近くなり、そのために駆動時のトルク変動や振動、騒音が少なくなるという効果がある。
【0053】
なお、本実施形態においても、負荷変動検出手段17が付加された第2の実施形態の駆動装置に適用できることはいうまでもない。
【0054】
実施形態6.
図10は本発明の第6の実施形態における波形図で、モータ駆動手段より供給される相印加電圧に設定する非通電区間を、その相印加電圧の基本正弦波波形のゼロクロス点に相当する位置より所定の位相角だけ遅らせたときの誘起電圧と相印加電圧の関係を示す。図11は第6の実施形態の動作を示すフローチャートである。なお、第6の実施形態の駆動装置の構成は第1の実施形態の駆動装置に相当するため図1の制御ブロック図を用いて説明する。
【0055】
第6の実施形態における非通電区間発生手段14は、非通電区間tsの中心が相印加電圧のゼロクロス点より位相角tp遅れた位置に設定されるように非通電区間tsの開始指令を、相印加電圧ゼロクロス点に対して時間ts/2−tpだけ前に通電制御手段15に出す。その後は、前記ゼロクロス点の検出から時間ts/2+tp経過後に非通電区間終了の指令を通電制御手段15に通知すると共に、相印加電圧ゼロクロス点の検出により得られた周期Tから時間tsを減算した時間を経過したかどうかを判定する。そして、経過時間が時間T−tsに達したときは前記と同様に次の非通電区間tsの開始指令を通電制御手段15に出す。この非通電区間tsの設定は各相の相印加電圧に対して順次に実行する。
【0056】
次に、図11のフローチャートに基づいて駆動装置の動作を説明する。ブラシレスモータ3の駆動時、非通電区間発生手段14が、前述したタイミングで非通電区間の開始指令を通電制御手段15に出すと(S31)、通電制御手段15は、非通電区間tsの中心が相印加電圧ゼロクロス点より位相角tp遅れた位置に設定されるように相印加電圧に非通電区間開始の制御をモータ駆動手段2に対して行う。
【0057】
このとき、回転子位置検出手段11は、その非通電区間の開始により入力される誘起電圧ゼロクロス点が検出されたかどうかを判定し、その誘起電圧ゼロクロス点を検出したときは回転子位置検出としてその信号をゼロクロス点周期演算手段12と励磁時間補正手段13とにそれぞれ出力し、ゼロクロス点周期演算手段12は、前回において検出した誘起電圧ゼロクロス点からの経過時間よりゼロクロス点の周期を算出し、励磁時間補正手段13はその演算結果の周期と回転子位置検出とに基づいて相印加電圧の位相のずれを補正して周期を算出する。
【0058】
一方、非通電区間発生手段14は、励磁時間補正手段13により得られた周期に基づいて相印加電圧のゼロクロス点を認識し(S32)、そのゼロクロス点までの周期Tを演算し(S33)、引き続き、その周期Tから非通電区間tsの開始指令のタイミングを演算し(S34)、前記周期Tに基づく位相角tpを算出する(S35)。そして、相印加電圧ゼロクロス点の検出から時間ts/2+tpを経過したかどうかを判定し(S36)、その時間を経過したときは非通電区間終了の指令を通電制御手段15に通知して通電を再開させる(S37)。また、非通電区間発生手段14は、ステップ33において得られた周期Tから非通電区間tsを減算した時間を経過したかどうかを判定し(S38)、経過時間が時間T−tsを経過したときはステップ34において得られたタイミングで非通電区間の開始指令を通電制御手段15に出す(S31)。
【0059】
以上のように第6の実施形態においては、非通電区間tsを相印加電圧ゼロクロス点より時間ts/2+tp経過後に終了し、その位置より時間T−ts経過後に再び非通電区間tsを発生させることで、次の相印加電圧ゼロクロス点までの時間はts/2−tpとなり、相印加電圧のゼロクロス点が非通電区間tsの中心より位相角tpだけ遅れた位置に発生するので、誘起電圧のゼロクロスの検出精度が高くなり、回転子の回転を安定させることができるという効果がある。
【0060】
なお、本実施形態においても、負荷変動検出手段17が付加された第2の実施形態の駆動装置に適用できることはいうまでもない。
【0061】
実施形態7.
図12は本発明の第7の実施形態における相印加電圧の波形図、図13は第7の実施形態の動作を示すフローチャートである。なお、第7の実施形態の駆動装置の構成は第1の実施形態の駆動装置に相当するため図1の制御ブロック図を用いて説明する。
【0062】
本実施形態における非通電区間発生手段14は、動作説明時に詳述するが、相印加電圧に設定される非通電区間tsを、その相印加電圧の1周期毎に発生するようにしている。また、第5の実施形態と同様にその非通電区間tsにより誘起電圧ゼロクロス点を検出した際、そのゼロクロス点からの経過時間が時間ts/2時間から時間tpを減算した時間になったときに非通電区間を終了すようになっている。
【0063】
次に、図13のフローチャートに基づいて駆動装置の動作を詳述する。なお、ステップ41〜ステップ47までは、第5の実施形態で説明した図9のフローチャートのステップ21〜ステップ27までと同じであるため説明を省略する。
【0064】
非通電区間発生手段14は、通電制御手段15に非通電区間終了の指令を出して通電を再開させた後に、ゼロクロス点周期演算手段12によって演算されたゼロクロス点の周期Tを経過したかどうかを判定し(S48)、ゼロクロス点周期Tの経過を確認したときは相印加電圧がゼロクロスしたと判断してその回数nが2回かどうかを判定する(S49)。このときは、n=1であるためそのnに「1」を加算して「2」とし(S50)、再びゼロクロス点周期Tを経過したかどうかを判定する(S48)。ゼロクロス点周期Tの経過を確認したときは前記と同様に相印加電圧のゼロクロスの回数nが2回目かどうかを判定する(S49)。このときは、その回数nは「2」であるため回数nを「1」に再設定し(S51)、非通電区間tsの開始指令を通電制御手段15に出す(S41)。この非通電区間tsの設定はそれぞれの相印加電圧に行われる。
【0065】
以上にように第7の実施形態においては、非通電区間tsを相印加電圧の1周期毎に設定するようにしたので、相印加電圧の波形がより正弦波に近くなり、トルク変動や、振動、騒音の少ない駆動が可能になるという効果がある。
【0066】
なお、本実施形態では、図1に示す駆動装置を用いて説明したが、負荷変動検出手段17が付加された第2の実施形態の駆動装置にも適用できる。その駆動装置の場合、非通電区間発生手段14は、負荷変動検出手段17の負荷変動検出信号が入力されると、前述したように非通電区間tsを相印加電圧の1周期毎に発生させ、この制御により固定子電流が安定して負荷変動検出手段17の設定値未満になったときは非通電区間tsの発生を停止させる。
【0067】
実施形態8.
図14は本発明の第8の実施形態における誘起電圧の波形図、図15は第8の実施形態の動作を示すフローチャートである。なお、第8の実施形態の駆動装置の構成は第1の実施形態の駆動装置に相当するため図1の制御ブロック図を用いて説明する。
【0068】
第8の実施形態における非通電区間発生手段14は、非通電区間tsの開始タイミングを第3の実施形態と同様に行い、その非通電区間tsの発生により得られた回転子の1回転時の各相の誘起電圧ゼロクロス点の周期を次の回転に用いるようにしたものである。図15に示すT(n)は、各相の誘起電圧ゼロクロス点の周期T1〜T6を格納する変数であり、nの値は、回転子が1回転する間に発生する誘起電圧ゼロクロス点の数6に一致する。
【0069】
次に、図14の波形図を参照しながら図15のフローチャートに基づいて動作を説明する。なお、ステップ61〜ステップ64までは、第3の実施形態で説明した図5のフローチャートのステップ1〜ステップ4までと同じであるため説明を省略する。
【0070】
非通電区間発生手段14は、励磁時間補正手段13により補正された周期Tを変数T(n)に設定して周期T(1)として保持し(S65)、次いで周期Tの回数nを「2」とし(S66)、その回数nが「7」に達したかどうかを判定する(S67)。この場合、周期の回数nが「2」であるため、ステップ69に進んでW相の誘起電圧ゼロクロス点検出から非通電区間tsの1/2時間を経過したかどうかを判定し(S69)、その時間を経過したときは非通電区間tsを終了し(S70)、通電区間の時間T(2)−ts/2を経過したかどうかを判定する(S71)。
【0071】
通電区間の時間を経過したときは、前述のごとく、非通電区間発生手段14が、前述したタイミングでV相の印加電圧に非通電区間tsを開始させ(S61)、回転子位置検出手段11がその非通電区間tsの開始により誘起電圧ゼロクロス点を検出し(S62)、ゼロクロス点周期演算手段12がW相の誘起電圧ゼロクロス点からの周期を算出し、励磁時間補正手段13はその演算結果の周期と回転子位置検出とに基づいて相印加電圧の位相のずれを補正して周期Tを算出する(S63)。
【0072】
一方、非通電区間発生手段14は、前記周期Tに基づいて非通電区間tsの開始指令のタイミングを演算し(S64)、引き続き、前記周期Tを変数T(n)に設定して周期T(2)として保持し(S65)、さらに周期Tの回数nを「3」とし(S66)、その回数nが「7」に達したかどうかを判定する(S67)。この場合も周期の回数nが「3」であるため、ステップ69に進んでV相の誘起電圧ゼロクロス点検出から非通電区間tsの1/2時間を経過したかどうかを判定し(S69)、その時間を経過したときは非通電区間終了と判断し(S70)、通電区間の時間T(3)−ts/2を経過したかどうかを判定する(S71)。
【0073】
この通電区間の時間を経過したときは、また、非通電区間発生手段14が、前記と同様にU相の印加電圧に非通電区間tsを開始させ(S61)、回転子位置検出手段11がその誘起電圧ゼロクロス点を検出し(S62)、ゼロクロス点周期演算手段12がV相の誘起電圧ゼロクロス点からの周期を算出し、励磁時間補正手段13はその演算結果の周期と回転子位置検出とに基づいて相印加電圧の位相のずれを補正して周期Tを算出する(S63)。
【0074】
一方、非通電区間発生手段14は、前記周期Tに基づいて非通電区間tsの開始指令のタイミングを演算し(S64)、引き続き前記周期Tを変数T(n)に設定して周期T(3)として保持し(S65)、次いで周期の回数nを「4」とし(S66)、その回数nが「7」に達したかどうかを判定する(S67)。この場合も周期の回数nが「4」であるため、ステップ69に進んでU相の誘起電圧ゼロクロス点検出から非通電区間tsの1/2時間を経過したかどうかを判定し(S69)、その時間を経過したときは非通電区間終了と判断し(S70)、通電区間の時間T(4)−ts/2を経過したかどうかを判定する(S71)。
【0075】
また、この通電区間を終了すると、非通電区間発生手段14は、再び、各相の誘起電圧のゼロクロス点の周期T(4),T(5),T(6)を順に得て保持し(S61〜S65)、周期T(6)を保持したときはnが「7」になるのでそのnを「1」にクリアする(S66〜S68)。そして、V相の誘起電圧ゼロクロス点検出から非通電区間tsの1/2時間を経過したかどうかを判定し(S69)、その時間を経過したときは非通電区間終了と判断し(S70)、通電区間の時間T(1)−ts/2を経過したかどうかを判定する(S71)。
【0076】
この時間を経過したときは、非通電区間発生手段14は、図14に示すように、保持した周期T(1)〜T(6)を用いて非通電区間tsの発生タイミングとすると共に、その非通電区間tsの発生によって新たに得られる各相の誘起電圧ゼロクロス点の周期T(1)〜T(6)を前述した処理で入手する。
【0077】
圧縮機に用いられるモータの制御になされたもので、このモータの場合、回転子の1回転中に負荷に変動があるために、回転子の回転速度も回転子の位置によって変動するが、負荷の変動が回転子の位置によって、一意に決まっているため、回転の変動にも一定の周期をもっている。この制御は、この回転の変動の周期を考慮したもので、1回転前のゼロクロス点の検出周期を用いて、次の非通電区間tsを発生させるための、ゼロクロス点の検出を安定して行えるという効果がある。
【0078】
なお、本実施形態では、図1に示す駆動装置を用いて説明したが、負荷変動検出手段17が付加された第2の実施形態の駆動装置に適用してもよい。その場合、前述した制御は、非通電区間発生手段14が負荷変動検出信号の入力を検出してから遮断されるまで行われる。
【0079】
実施形態9.
図16は本発明の第9の実施形態における波形図、図17は第9の実施形態の動作を示すフローチャートである。なお、第9の実施形態の駆動装置の構成は第1の実施形態の駆動装置に相当するため図1の制御ブロック図を用いて説明する。
【0080】
本実施形態における非通電区間発生手段14は、ブラシレスモータ起動時には、第4の実施形態と同様に相印加電圧ゼロクロス点と非通電区間の中心とが一致するようにその非通電区間を発生させ、この非通電区間内に誘起電圧ゼロクロス点が検出されたときは、第3の実施形態と同様に誘起電圧ゼロクロス点と非通電区間の中心とが一致するようにその非通電区間を発生させる。
【0081】
また、本実施形態には、相印加電圧に非通電区間を発生した際、回転子が検出されたかどうかを判定し、検出されなかったときは相印加電圧ゼロクロス点の周期Tを△t減算して周波数を増加させ、回転子が検出されたときは、検出した誘起電圧のゼロクロス点を中心とした区間に非通電区間を発生させるように非通電区間発生手段14に指令を出す同期移行手段(図示せず)を備えている。
【0082】
次に、図17のフローチャートに基づいて動作を説明する。ブラシレスモータ3の起動時、非通電区間発生手段14は、固定子巻線4,5,6に印加する各相の印加電圧のゼロクロス点周期を変数Tに設定して周期Tとし、かつ、その周期T毎に非通電区間tsを発生させる指令を通電制御手段15に出す(S81,S82)。その指令を受けた通電制御手段15は、前記周期T毎に印加電圧がゼロクロスするように、また、そのゼロクロス点上に非通電区間tsが発生するようにモータ駆動手段2を制御する。
【0083】
一方、非通電区間発生手段14は、非通電区間開始から時間tsを経過したかどうかを判定し(S83)、経過時間が時間tsに達したときはその非通電区間tsを終了する(S84)。このとき、同期移行手段は、非通電区間ts内で誘起電圧ゼロクロス点の検出による回転子の位置検出ができたかどうかを判定し(S85)、回転子の位置を検出できたときはステップ89に進むが、回転子の位置を検出できなかったときは、非通電区間発生手段14によって計時された時間T−ts経過後に(S86)、前記周期Tを△tで減算してその周期Tを更新する(S87)。一方非通電区間発生手段14は、その更新された周期Tに基づいて非通電区間tsの発生タイミングを更新し(S88)、ステップ82に戻って前述した処理を繰り返し実行する。
【0084】
また、非通電区間発生手段14は、同期移行手段を通して回転子の位置が検出されたことを確認すると、非通電区間tsを、検出された誘起電圧ゼロクロス点に発生させるためにそのゼロクロス点周期を変数Tに設定して周期とし(S89)、かつ、非通電区間tsをその周期Tに発生するようにタイミングを更新する(S90)。そして、各相の印加電圧のゼロクロス点に発生した非通電区間終了後の時間T−tsを経過したときに(S91)、誘起電圧ゼロクロス点上に非通電区間tsを発生させる指令を通電制御手段15に出す(S92)。指令を受けた通電制御手段15は、非通電区間tsの中心と誘起電圧ゼロクロス点とが一致するように印加電圧にその非通電区間tsを発生させる制御をモータ駆動手段2に対して行う。
【0085】
一方、非通電区間発生手段14は、非通電区間tsの発生による回転子の位置を検出できたかどうかを判定し(S93)、回転子の位置を検出したときは非通電区間tsの1/2時間経過後に非通電区間tsを終了し(S94,S95)、ステップ91に戻って前述した処理を繰り返し実行する。なお、この処理実行中に誘起電圧ゼロクロス点の周期が変わったときは、励磁時間補正手段13の補正に基づいて誘起電圧ゼロクロス点の周期T及び非通電区間tsの発生タイミングを更新する。
【0086】
以上のように第9の実施形態においては、起動時の相印加電圧が正弦波に近いために、回転子の動作は緩やかになり、起動時の振動や騒音を小さく抑えることができるという効果がある。
【0087】
なお、本実施形態では、図1に示す駆動装置を用いて説明したが、負荷変動検出手段17が付加された第2の実施形態の駆動装置に適用してもよい。
【0088】
また、ブラシレスモータ起動時には、第4の実施形態と同様に相印加電圧ゼロクロス点と非通電区間の中心とが一致するようにその非通電区間を発生させ、この非通電区間内に誘起電圧ゼロクロス点が検出されたときは、第3の実施形態と同様に誘起電圧ゼロクロス点と非通電区間の中心とが一致するようにその非通電区間を発生させるようにしたが、ブラシレスモータ起動時には、第6の実施形態と同様に非通電区間tsの中心が相印加電圧のゼロクロス点より位相角tp遅れた位置に設定されるように非通電区間tsを、相印加電圧ゼロクロス点に対して時間ts/2−tpだけ前に発生させ、この非通電区間内に誘起電圧ゼロクロス点が検出されたときは、第5の実施形態と同様に非通電区間tsの中心が誘起電圧ゼロクロス点より位相角tp進んだ位置に設定されるように非通電区間tsを、誘起電圧ゼロクロス点に対して時間ts/2+tpだけ前に発生させるようにしてもよい。
【0089】
実施形態10.
図18は本発明の第10の実施形態を説明するための非通電区間と電流設定値の相関図、図19は本実施形態における非通電区間発生手段の動作を示すフローチャートである。なお、本実施形態の駆動装置の構成は第2の実施形態の駆動装置に相当するため図3の制御ブロック図を用いて説明する。
【0090】
本実施形態における負荷変動検出手段17は、負荷変動検出信号を非通電区間発生手段14に出力した後は検出電流(平均値)を出力するようになっている。また、非通電区間発生手段14は、例えば3種の電流設定値i1,i2,i3と、その電流設定値i1,i2,i3に対応して設定された非通電区間ts1,ts2,ts3と、最小値の非通電区間ts4とをそれぞれ有し(図18(a)参照)、負荷変動検出信号が入力されたとき電流設定値i1と非通電区間ts1とを選択し、検出電流が電流設定値i1以下になったときは非通電区間ts2と電流設定値i2とを選択し、また検出電流が電流設定値i2以下になったときは非通電区間ts3と電流設定値i3とを選択し、さらに検出電流が電流設定値i3以下になったときは非通電区間ts4を選択し、段階的に非通電区間幅を縮小していく(図18(b)参照)。そして、非通電区間幅が非通電区間ts4のときは最小値とみなして非通電区間の発生を停止する。
【0091】
次に、図19のフローチャートに基づいて動作を説明する。ブラシレスモータ駆動中において、非通電区間発生手段14は、負荷変動検出手段17の負荷変動検出信号を検知すると(S101)、電流設定値i1を選択し、かつ、その設定値i1に対応する非通電区間ts1を通電制御手段15より発生させ(S102)、入力される検出電流と電流設定値i1とを比較する(S103)。検出電流の方が電流設定値i1より大きいときはこのステップで待機し、検出電流が電流設定値i1以下になったときは、相印加電圧に発生している非通電区間ts1を非通電区間ts2に切り換えてその区間幅を縮小すると共に電流設定値i2を選択して、その設定値i2が最小値かどうかを判定する(S104〜S106)。電流設定値i2が最小値のときは相印加電圧に発生している非通電区間ts2の発生を停止させるが(S107)、電流設定値i2が最小値でないと判断したときは、入力された検出電流とその電流設定値i2とを比較する(S103)。比較の結果、検出電流が電流設定値i2以下のときは、相印加電圧に発生している非通電区間ts2を非通電区間ts3に切り換えてその区間幅をさらに縮小し(S104)、電流設定値i3を選択する(S105)。そして、その設定値i3が最小値かどうかを再び判定し(S106)、この場合は電流設定値i3は最小値でないために前記と同様に検出電流と比較する(S103)。
【0092】
回転子の検出に伴い検出電流が減少して電流設定値i3以下になると、非通電区間発生手段14は、さらに縮小した非通電区間ts4を選択して通電制御手段15より発生させ(S104)、電流設定値を選択する(S105)。この場合、電流設定値i3が最後であるためにその設定値i3を再び設定して最小値かどうかを判定する(S106)。この時点では電流設定値i3が最小値であるため、通電制御手段15の通電制御により発生している相印加電圧の非通電区間ts4を停止させる(S107)。この非通電区間ts4の停止により、通電制御手段15は、固定子巻線4,5,6に印加されている相印加電圧の波形が正弦波になるようにモータ駆動手段2を制御する。
【0093】
以上のように第10の実施形態においては、回転子の回転速度が大きく変動ししたとき予め設定された非通電区間ts1を通電制御手段15より発生させ、回転子の検出により検出電流が減少していくに従い非通電区間幅を段階的に縮小して最後には非通電区間の設定を停止するようにしたので、非通電区間を変更するときに発生し得る一時的なトルクの変動を小さく抑えられ、安定した回転を維持することができるという効果がある。
【0094】
実施形態11.
図20は本発明の第11の実施形態を説明するための非通電区間と電流設定値の相関図、図21は本実施形態における非通電区間発生手段の動作を示すフローチャートである。なお、本実施形態の駆動装置の構成は第2の実施形態の駆動装置に相当するため図3の制御ブロック図を用いて説明する。
【0095】
本実施形態における非通電区間発生手段14は、例えば電流設定値i1と、その電流設定値i1に対応して設定された非通電区間ts1と、非通電区間ts2と、誘起電圧ゼロクロス点を検出する毎に設定された非通電区間ts3,ts4とをそれぞれ有し、負荷変動検出信号が入力されたとき電流設定値i1と非通電区間ts1とを選択し、検出電流が電流設定値i1以下になったときは非通電区間ts2を選択し、その後は誘起電圧ゼロクロス点を検出したとき非通電区間ts3を選択し、次の誘起電圧ゼロクロス点を検出したときは非通電区間ts4を選択し、段階的に非通電区間幅を縮小していく(図20参照)。そして、非通電区間幅が非通電区間ts4のときは最小値とみなして非通電区間の発生を停止する。なお、負荷変動検出手段17は、第10の実施形態と同様に負荷変動検出信号を出力した後は検出電流(平均値)を出力するようになっている。
【0096】
次に、図21のフローチャートに基づいて動作を説明する。ブラシレスモータ駆動中、非通電区間発生手段14は、負荷変動検出手段17からの負荷変動検出信号を検知すると(S111)、電流設定値i1及びその設定値i1に対応する非通電区間ts1を選択し(S112)、その非通電区間ts1を通電制御手段15に与える。このとき、通電制御手段15は、励磁時間補正手段13による位相補正データと非通電区間ts1とに基づいてモータ駆動手段2を制御して、その出力の各相の印加電圧に非通電区間ts1を発生させる。
【0097】
一方、非通電区間発生手段14は、前記印加電圧による電流(固定子巻線6に流れる固定子電流の平均値)を負荷変動検出手段17を通して検出して、選択した電流設定値i1と比較し(S113)、検出電流の方が電流設定値i1より大きいときはこのステップで待機し、検出電流が電流設定値i1に達したときは、非通電区間ts1より幅の狭い非通電区間ts2を選択し(S114)、通電制御手段15に与える。そして、その非通電区間ts2の発生により誘起電圧ゼロクロス点が検出されたかどうかを判定する(S115)。この判定は、励磁時間補正手段13からの位相補正データが入力されたときに誘起電圧ゼロクロス点検出と判断している。非通電区間ts2の発生による誘起電圧ゼロクロス点を検出したときは、各相の印加電圧に発生している非通電区間ts2が最小値かどうかを判定し(S116)、この場合、最小値でないので非通電区間ts2より幅の狭い非通電区間ts3を選択し(S114)、通電制御手段15に与える。
【0098】
そして、前記と同等に非通電区間ts3の発生による誘起電圧ゼロクロス点の検出に入る(S115)。誘起電圧ゼロクロス点を検出したときは再び非通電区間ts3が最小値かどうかを判定し(S116)、非通電区間ts3が最小値のときはステップ117に進むが、最小値でないと判断したときは非通電区間ts3より幅の狭い非通電区間ts4を選択し(S114)、通電制御手段15に与える。この非通電区間ts4の発生により誘起電圧ゼロクロス点を検出したとき非通電区間ts4が最小値かどうかを判定し(S115,S116)、最小値と判断したときは通電制御手段15に与えた非通電区間ts4の設定を停止させる(S107)。
【0099】
このとき、通電制御手段15は励磁時間補正手段13の位相補正データのみに基づいてモータ駆動手段2を制御し、モータ駆動手段2はその制御に基づいて各相の印加電圧の波形を正弦波にする。
【0100】
以上のように第11の実施形態においては、非通電区間の幅を変更する際、誘起電圧ゼロクロス点を検出する毎に切り換えるようにしたので、非通電区間幅変更の際に発生し得る一時的なトルク変動を小さく抑え、安定した回転を維持することができるという効果がある。また、非通電区間の幅を変更する際、第10の実施形態のように検出電流を参照しながら非通電区間の幅を変更しないので処理が簡単化されるという効果もある。
【0101】
実施形態12.
図22は本発明の第12の実施形態を説明するための電流と非通電区間の発生回数の相関図、図23は本実施形態における非通電区間発生手段の動作を示すフローチャートである。なお、本実施形態の駆動装置の構成は第2の実施形態の駆動装置に相当するため図3の制御ブロック図を用いて説明する。
【0102】
本実施形態における非通電区間発生手段14は、電流設定値i1と、非通電区間の発生回数である第1の設定値及び第2の設定値とが設定されており、回転子の回転速度の変動による検出電流が電流設定値i1に達したとき非通電区間を印加電圧の1周期毎に発生させ(図22参照)、その非通電区間の発生回数がa区間内で第1の設定回数に達したときは非通電区間を印加電圧の1周期半毎に発生させ(同図参照)、その非通電区間の発生回数がb区間内で第2の設定回数に達したとき非通電区間の発生を停止させる。
【0103】
なお、負荷変動検出手段17は、第11の実施形態と同様に負荷変動検出信号を出力した後は検出電流(平均値)を出力するようになっている。
【0104】
次に、図23のフローチャートに基づいて動作を説明する。ブラシレスモータ駆動中、非通電区間発生手段14は、負荷変動検出手段17からの負荷変動検出信号が入力されると(S121)、非通電区間ts1の設定指令を通電制御手段15に与える(S122)。このとき、通電制御手段15は、前述のごとく励磁時間補正手段13による位相補正データと非通電区間とに基づいてモータ駆動手段2を制御し、その出力の各相の印加電圧に非通電区間を発生させる。
【0105】
一方、非通電区間発生手段14は、前記印加電圧による電流(平均値)を負荷変動検出手段17を通して検出して、予め設定された電流設定値i1と比較する(S123)。検出電流の方が電流設定値i1より大きいときはこのステップで待機し、検出電流が電流設定値i1に達したときは、前記非通電区間を印加電圧の1周期毎に設定させる指令を通電制御手段15に与える(S124)。この指令によりモータ駆動手段の出力の各相の印加電圧は、図22(a区間)に示すように1周期毎に非通電区間の発生した波形となる。このとき、非通電区間発生手段14は、a区間内で発生する非通電区間の回数を誘起電圧ゼロクロス点の検出を通して計数し、第1の所定回数に達したかどうかを判定する(S125)。
【0106】
時間の経過に伴い非通電区間の回数が第1の所定回数に達したときは、非通電区間を印加電圧の1周期半毎に設定させる指令を通電制御手段15に与える(S126)。このときは、各相の印加電圧は図22(b区間)に示すように1周期半毎に非通電区間の発生した波形となるので、b区間内で発生する非通電区間の回数を誘起電圧ゼロクロス点の検出を通して計数し、第2の所定回数に達したかどうかを判定する(S127)。非通電区間の回数が第2の所定回数に達していないときはこのステップで待機し、非通電区間の回数が第2の所定回数に達したときは通電制御手段15に非通電区間の発生を停止させる指令を出す(S128)。
【0107】
このとき、通電制御手段15は励磁時間補正手段13の位相補正データのみに基づいてモータ駆動手段2を制御し、モータ駆動手段2はその制御に基づいて各相の印加電圧の波形を正弦波にする。
【00108】
以上のように第12の実施形態においては、非通電区間の発生回数を少なくすることにより、固定子巻線4,5,6に流れる電流が正弦波に近くなり、トルク変動や振動、騒音のより少ない駆動が可能となり、また、急なトルク変動を抑え、安定した回転を維持できるという効果がある。 さらに、本実施形態においては非通電区間の幅を変更しないために、回転子の位置検出の精度が維持され、かつ、処理が簡単化されるという効果もある。
【0109】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、励磁信号の入力に基づいてセンサレスブラシレスモータに通電するモータ駆動手段と、センサレスブラシレスモータの固定子巻線に発生する非通電区間により得られる誘起電圧とセンサレスブラシレスモータの中性点電圧とのゼロクロス点を検出して回転子の位置を検出する回転子位置検出手段と、検出された前記ゼロクロス点に基づいて誘起電圧のゼロクロス点の発生する周期を演算するゼロクロス点周期演算手段と、検出されたゼロクロス点と演算されたゼロクロス点の周期とに基づいて、誘起電圧のゼロクロス点との位相差をなくすように固定子巻線の励磁時間を補正する励磁時間補正手段と、前記励磁時間に基づいて非通電区間を発生させる指令を送出する非通電区間発生手段と、前記励磁時間と前記指令の入力タイミングに基づいて、正弦波電圧に非通電区間を設定してなる略正弦波電圧を生成する前記励磁信号を前記モータ駆動手段に出力する通電制御手段とを備えているので、固定子巻線に流れる電流の波形が正弦波に近くなり、そのためにトルク変動が少なく、振動や騒音の少なくない運転が可能になり、運転効率が良いという効果が得られている。
【0110】
また、負荷変動によって電流が負荷変動検出手段に設定された値に達したときのみ非通電区間を発生させてより正弦波に近い電圧を固定子巻線に供給するようにしたので、さらに効率が向上し、振動や騒音も少なくなるという効果が得られている。
【0111】
また、非通電区間の中心と誘導電圧ゼロクロス点とが一致するように非通電区間を発生させるようにしたので、誘起電圧の検出精度が高くなり、回転を安定させることができるという効果が得られている。
【0112】
また、非通電区間の中心と固定子巻線に供給される略正弦波電圧のゼロクロス点とが一致するように非通電区間を発生させるようにしたので、電圧波形がより正弦波に近くなり、トルク変動や振動、騒音が少なくなるという効果が得られるている。
【0113】
また、非通電区間の中心が誘起電圧のゼロクロス点より所定角度ずれるように非通電区間を発生させるようにしたので、誘起電圧の検出精度を維持しつつ、電圧波形を正弦波に近づけて、トルク変動や振動、騒音が少なくなり、効率も向上するという効果が得られている。
【0114】
また、非通電区間の中心が前記略正弦波電圧のゼロクロス点より所定角ずれるように非通電区間を発生させるようにしたので、トルク変動や振動、騒音が少ない上に、誘起電圧の検出精度を高くし、回転を安定させ、効率を向上させるという効果が得られている。
【0115】
さらに、略正弦波電圧が所定時間を達する毎に非通電区間を発生させるようにしたので、非通電区間を発生させないときには略正弦波電圧がより正弦波に近くなるため、トルク変動や振動、騒音が少なくなるという効果が得られている。
【0116】
さらにまた、回転子が1回転したときに得られた誘起電圧のゼロクロス点の周期を、次の回転時にその周期で非通電区間を発生させるようにしたので、回転の変動への対応が速くなり、誘起電圧のゼロクロス点の検出を安定して行えるという効果が得られている。
【0117】
また、センサレスブラシレスモータ起動時、略正弦波電圧のゼロクロス点に非通電区間を発生させ、回転子位置検出手段により誘起電圧の検出が可能になったときは、誘起電圧のゼロクロス点に非通電区間を発生させるようにしたので、起動時に励磁電圧波形が正弦波に近くなり、振動や騒音が小さくなるという効果が得られている。
【0118】
負荷変動検出手段の負荷変動検出信号が入力されたとき予め設定された非通電区間を前記通電制御手段に発生させ、前記負荷変動検出手段により算出されたセンサレスブラシレスモータの電流の平均値が、予め設定された複数の設定値に達する毎に段階的に幅の縮小された非通電区間を順次に前記通電制御手段に発生させ、幅の縮小された非通電区間が最小値のときはその非通電区間の発生を停止させるようにしたので、非通電区間の幅を変更する時に発生し得る一時的なトルクの変動を小さく抑え、安定した回転を維持できるという効果が得られるている。
【0119】
負荷変動検出手段の負荷変動検出信号が入力されたとき予め設定された非通電区間を前記通電制御手段に発生させ、前記負荷変動検出手段により算出されたセンサレスブラシレスモータの電流の平均値が予め設定された設定値に達すると、誘起電圧のゼロクロス点を検出する毎に段階的に幅の縮小された非通電区間を順次に前記通電制御手段に発生させ、幅の縮小された非通電区間が最小値のときはその非通電区間の発生を停止させるようにしたので、非通電区間の幅を変更するときに発生し得る一時的なトルクの変動を小さく抑えると共に、常に電流値を参照しながら非通電区間の幅を調節を行わないために処理が簡単化されるという効果が得られるている。
【0120】
負荷変動検出手段の負荷変動検出信号が入力されたとき非通電区間を前記通電制御手段に発生させ、前記負荷変動検出手段により算出されたセンサレスブラシレスモータの電流の平均値が予め設定された設定値に達すると、所定時間毎に非通電区間の発生を減少させてその発生を停止させるようにしたので、急なトルクの変化を抑え、回転を安定させると共に、非通電区間の幅を変更することもないために処理が簡単化されるという効果が得られるている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態を示すセンサレスブラシレスモータの駆動装置の制御ブロック図である。
【図2】 第1の実施形態の動作を説明するための波形図である。
【図3】 本発明の第2の実施形態を示すセンサレスブラシレスモータの駆動装置の制御ブロック図である。
【図4】 本発明の第3の実施形態における波形図である。
【図5】 第3の実施形態の動作を示すフローチャートである。
【図6】 本発明の第4の実施形態における波形図である。
【図7】 第4の実施形態の動作を示すフローチャートである。
【図8】 本発明の第5の実施形態における波形図である。
【図9】 第5の実施形態の動作を示すフローチャートである。
【図10】 本発明の第6の実施形態における波形図である。
【図11】 第6の実施形態の動作を示すフローチャートである。
【図12】 本発明の第7の実施形態における相印加電圧の波形図である。
【図13】 第7の実施形態の動作を示すフローチャートである。
【図14】 本発明の第8の実施形態における誘起電圧の波形図である。
【図15】 第8の実施形態の動作を示すフローチャートである。
【図16】 本発明の第9の実施形態における波形図である。
【図17】 第9の実施形態の動作を示すフローチャートである。
【図18】 本発明の第10の実施形態を説明するための非通電区間と電流設定値の相関図である。
【図19】 第10の実施形態における非通電区間発生手段の動作を示すフローチャートである。
【図20】 本発明の第11の実施形態を説明するための非通電区間と電流設定値の相関図である。
【図21】 第11の実施形態における非通電区間発生手段の動作を示すフローチャートである。
【図22】 本発明の第12の実施形態を説明するための電流と非通電区間の発生回数の相関図である。
【図23】 第12の実施形態における非通電区間発生手段の動作を示すフローチャートである。
【図24】 例えば特開平6−70586号公報に開示された従来のセンサレスブラシレスモータの駆動装置の制御ブロック図である。
【図25】 従来の駆動装置の動作を説明するための波形図である。
【符号の説明】
2 モータ駆動手段、3 センサレスブラシレスモータ、4,5,6 固定子巻線、11 回転子位置検出手段、12 ゼロクロス周期演算手段、13 励磁時間補正手段、14 非通電区間発生手段、15 通電制御手段、16 マイクロコンピュータ、17 負荷変動検出部。

Claims (12)

  1. 励磁信号の入力に基づいてセンサレスブラシレスモータに通電するモータ駆動手段と、
    センサレスブラシレスモータの固定子巻線に発生する非通電区間により得られる誘起電圧とセンサレスブラシレスモータの中性点電圧とのゼロクロス点を検出して回転子の位置を検出する回転子位置検出手段と、
    検出された前記ゼロクロス点に基づいて誘起電圧のゼロクロス点の発生する周期を演算するゼロクロス点周期演算手段と、
    検出されたゼロクロス点と演算されたゼロクロス点の周期とに基づいて、誘起電圧のゼロクロス点との位相差をなくすように固定子巻線の励磁時間を補正する励磁時間補正手段と、
    前記励磁時間に基づいて非通電区間を発生させる指令を送出する非通電区間発生手段と、
    前記励磁時間と前記指令の入力タイミングに基づいて、正弦波電圧に非通電区間を設定してなる略正弦波電圧を生成する前記励磁信号を前記モータ駆動手段に出力する通電制御手段と
    を備えたことを特徴とするセンサレスブラシレスモータの駆動装置。
  2. 前記センサレスブラシレスモータに供給される電流を検出し、該検出電流の平均値を算出し、その平均値が予め設定された値に達したとき負荷変動検出信号を出力する負荷変動検出手段を備え、
    前記非通電区間発生手段は、前記負荷変動検出信号が入力されると前記通電制御手段に非通電区間を発生させる指令を送出することを特徴とする請求項1記載のセンサレスブラシレスモータの駆動装置。
  3. 前記非通電区間発生手段は、非通電区間の中心と誘起電圧ゼロクロス点とが一致するように非通電区間の発生の指令を前記通電制御手段に送出することを特徴とする請求項1又は2記載のセンサレスブラシレスモータの駆動装置。
  4. 前記非通電区間発生手段は、非通電区間の中心と固定子巻線に供給される略正弦波電圧のゼロクロス点とが一致するように非通電区間の発生の指令を前記通電制御手段に送出することを特徴とする請求項1又は2記載のセンサレスブラシレスモータの駆動装置。
  5. 前記非通電区間発生手段は、非通電区間の中心が誘起電圧のゼロクロス点より所定角度ずれるように非通電区間の発生の指令を前記通電制御手段に送出することを特徴とする請求項1又は2記載のセンサレスブラシレスモータの駆動装置。
  6. 前記非通電区間発生手段は、非通電区間の中心が前記略正弦波電圧のゼロクロス点より所定角ずれるように非通電区間の発生の指令を前記通電制御手段に送出することを特徴とする請求項1又は2記載のセンサレスブラシレスモータの駆動装置。
  7. 前記非通電区間発生手段は、略正弦波電圧が所定時間を達する毎に非通電区間の発生の指令を前記通電制御手段に送出することを特徴とする請求項1又は2記載のセンサレスブラシレスモータの駆動装置。
  8. 前記非通電区間発生手段は、回転子が1回転したときに得られた誘起電圧のゼロクロス点の周期を、次の回転時にその周期で非通電区間を前記通電制御手段に発生させることを特徴とする請求項1又は2記載のセンサレスブラシレスモータの駆動装置。
  9. 前記非通電区間発生手段は、センサレスブラシレスモータ起動時、前記略正弦波電圧のゼロクロス点に非通電区間を前記通電制御手段に発生させ、前記回転子位置検出手段により誘起電圧の検出が可能になったときは、前記誘起電圧のゼロクロス点に非通電区間を前記通電制御手段に発生させることを特徴とする請求項1又は2記載のセンサレスブラシレスモータの駆動装置。
  10. 前記非通電区間発生手段は、前記負荷変動検出手段の負荷変動検出信号が入力されたとき予め設定された非通電区間を前記通電制御手段に発生させ、前記負荷変動検出手段により算出されたセンサレスブラシレスモータの電流の平均値が、予め設定された複数の設定値に達する毎に段階的に幅の縮小された非通電区間を順次に前記通電制御手段に発生させ、幅の縮小された非通電区間が最小値のときはその非通電区間の発生を停止させることを特徴とする請求項2記載のセンサレスブラシレスモータの駆動装置。
  11. 前記非通電区間発生手段は、前記負荷変動検出手段の負荷変動検出信号が入力されたとき予め設定された非通電区間を前記通電制御手段に発生させ、前記負荷変動検出手段により算出されたセンサレスブラシレスモータの電流の平均値が予め設定された設定値に達すると、誘起電圧のゼロクロス点を検出する毎に段階的に幅の縮小された非通電区間を順次に前記通電制御手段に発生させ、幅の縮小された非通電区間が最小値のときはその非通電区間の発生を停止させることを特徴とする請求項2記載センサレスブラシレスモータの駆動装置。
  12. 前記非通電区間発生手段は、前記負荷変動検出手段の負荷変動検出信号が入力されたとき非通電区間を前記通電制御手段に発生させ、前記負荷変動検出手段により算出されたセンサレスブラシレスモータの電流の平均値が予め設定された設定値に達すると、所定時間毎に非通電区間の発生を減少させてその発生を停止させることを特徴とする請求項2記載センサレスブラシレスモータの駆動装置。
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