JPH09266690A - センサレスブラシレスモータの駆動装置 - Google Patents

センサレスブラシレスモータの駆動装置

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JPH09266690A
JPH09266690A JP8073941A JP7394196A JPH09266690A JP H09266690 A JPH09266690 A JP H09266690A JP 8073941 A JP8073941 A JP 8073941A JP 7394196 A JP7394196 A JP 7394196A JP H09266690 A JPH09266690 A JP H09266690A
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energized
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energized section
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篤 松岡
Hitoshi Kawaguchi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電流センサを用いることなく回転子の位置を
検出するようにしても、より効率がよく、振動や騒音の
少ないセンサレスブラシレスモータの駆動装置を提供す
る。 【解決手段】 モータ3の固定子巻線4,5,6に発生
する非通電区間により得られる誘起電圧とモータ3の中
線点電圧とのゼロクロス点を検出して回転子の位置を検
出する回転子位置検出手段11と、検出されたゼロクロ
ス点に基づいて誘起電圧のゼロクロス点の発生する周期
を演算するゼロクロス点周期演算手段12と、検出され
たゼロクロス点と演算されたゼロクロス点の周期とに基
づいて、誘起電圧のゼロクロス点との位相差をなくすよ
うに固定子巻線4,5,6の励磁時間を補正する励磁時
間補正手段13と、励磁時間に基づいて非通電区間を発
生させる指令を送出する非通電区間発生手段14と、励
磁時間と前記指令の入力タイミングに基づいて、正弦波
電圧に非通電区間を設定してなる略正弦波電圧を生成す
る励磁信号をモータ駆動手段2に出力する通電制御手段
2とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、例えばルームエアコン
等に用いられるセンサレスDCブラシレスモータの駆動
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の駆動装置におけるセンサレスブ
ラシレスモーターの固定子巻線と永久磁石の回転子との
相対的位置の検出は、ホール素子等の位置検出素子を用
いることなく、固定子巻線の両端に発生する誘起電圧を
検出してその位置を確認していた。
【0003】図24は例えば特開平6−70586号公
報に開示された従来のセンサレスブラシレスモータの駆
動装置の制御ブロック図であり、図において、マイクロ
プロセッサ1は、センサレスブラシレスモータ3(以
下、「ブラシレスモータ3」という)の各固定子巻線
4、5、6の通電切換タイミングの決定と、その決定に
基づく通電切換信号P1〜P6の出力と、誘起電圧E
u、Ev、Ewの電気角180°に相当する周期の取り
込みを行い、モータ駆動手段2は、通電切換信号P1〜
P6の入力に基づいて各固定子巻線4,5,6の通電切
換を行いブラシレスモータ3を3相全波で駆動する。
【0004】コンパレータ7は、ブラシレスモータ3の
各固定子巻線4,5,6のうち特定の固定子巻線6の誘
起電圧Ewとブラシレスモータ3の中性点電圧Enとを
比較し、レベル変換回路8はコンパレータ7からの出力
レベルをレベル変換し、ORゲート9はレベル変換回路
8の出力信号P7とマイクロプロセッサ1の出力信号P
8とを合成して信号P9を生成する。ここで、ブラシレ
スモータ3の中性点電圧Enは同等の基準電圧に接続さ
れているものとする。
【0005】次に、前記駆動装置の動作を図25の波形
図を参照しながら説明する。ブラシレスモータ3が回転
しているとき、各固定子巻線4,5,6には、図25
(a)に示すように120゜の位相差をもった正弦波状
の誘起電圧Eu,Ev,Ewがそれぞれ発生する。この
誘起電圧Eu,Ev,Ewに対して、マイクロプロセッ
サ1は、信号P9に基づいて駆動信号P1〜P6を出力
する。例えば、固定子巻線4に生じる誘起電圧Euに対
しては、図25(b)に示すような駆動信号P1,P2
が出力される。
【0006】モータ駆動手段2は、図25(c)に示す
ように電気角120゜の通電区間と電気角60゜の非通
電区間の繰り返しの波形電圧Vu,Vv,Vwを駆動信
号P1〜P6の入力に基づいて生成し、ブラシレスモー
タ3の各固定子巻線4,5,6の端子に印加する。この
とき、電気角120゜の通電区間に方形波状に形成され
た電流Iu,Iv,Iwが生成され、各固定子巻線4,
5,6にそれぞれ流れる(図25(d)参照)。コンパ
レータ7は、非通電区間に固定子巻線6に発生する誘起
電圧Ewと中性点電圧Enとを比較し、レベル変換回路
8はコンパレータ7の出力をレベル変換し、ORゲート
9はレベル変換回路8の出力信号P7とマイクロプロセ
ッサ1の出力信号P8とを合成して信号P9を生成す
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来のセンサ
レスブラシレスモータの駆動装置では、電気角120゜
の通電区間に方形波状に形成された電流を各固定子巻線
4,5,6に流してブラシレスモータ3を駆動している
が、その通電区間の開始と終了で電流が急激に変化する
ためにトルクの急な変動が生じ、振動や騒音の原因とな
っていた。この振動や騒音を少なくする手段として、各
固定子巻線4,5,6に正弦波電流を流してブラシレス
モータ3を駆動させるものがあるが、電流波形が正弦波
のであるために、固定子巻線6と回転子との相対的位置
を検出するのに電流検出センサが必要になっていた。
【0008】本発明は、かかる課題を解決するためにな
されたもので、電流センサを用いることなく、しかも固
定子巻線の供給電圧に非通電区間を発生させて回転子と
の相対的位置を検出するようにしても、より効率がよ
く、振動や騒音の少ないセンサレスブラシレスモータの
駆動装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係るセンサレス
ブラシレスモータの駆動装置は、励磁信号の入力に基づ
いてセンサレスブラシレスモータに通電するモータ駆動
手段と、センサレスブラシレスモータの固定子巻線に発
生する非通電区間により得られる誘起電圧とセンサレス
ブラシレスモータの中線点電圧とのゼロクロス点を検出
して回転子の位置を検出する回転子位置検出手段と、検
出された前記ゼロクロス点に基づいて誘起電圧のゼロク
ロス点の発生する周期を演算するゼロクロス点周期演算
手段と、検出されたゼロクロス点と演算されたゼロクロ
ス点の周期とに基づいて、誘起電圧のゼロクロス点との
位相差をなくすように固定子巻線の励磁時間を補正する
励磁時間補正手段と、前記励磁時間に基づいて非通電区
間を発生させる指令を送出する非通電区間発生手段と、
前記励磁時間と前記指令の入力タイミングに基づいて、
正弦波電圧に非通電区間を設定してなる略正弦波電圧を
生成する前記励磁信号を前記モータ駆動手段に出力する
通電制御手段とを備えたものである。
【0010】また、前記センサレスブラシレスモータに
供給される電流を検出し、該検出電流の平均値を算出
し、その平均値が予め設定された値に達したとき負荷変
動検出信号を出力する負荷変動検出手段を備え、前記非
通電区間発生手段は、前記負荷変動検出信号が入力され
ると前記通電制御手段に非通電区間を発生させる指令を
送出するようにしたものである。
【0011】また、前記非通電区間発生手段は、非通電
区間の中心と誘起電圧ゼロクロス点とが一致するように
非通電区間の発生の指令を前記通電制御手段に送出する
ようにしたものである。
【0012】また、前記非通電区間発生手段は、非通電
区間の中心と固定子巻線に供給される略正弦波電圧のゼ
ロクロス点とが一致するように非通電区間の発生の指令
を前記通電制御手段に送出するようにしたものである。
【0013】また、前記非通電区間発生手段は、非通電
区間の中心が誘起電圧のゼロクロス点より所定角度ずれ
るように非通電区間の発生の指令を前記通電制御手段に
送出するようにしたものである。
【0014】さらに、前記非通電区間発生手段は、非通
電区間の中心が前記略正弦波電圧のゼロクロス点より所
定角ずれるように非通電区間の発生の指令を前記通電制
御手段に送出するようにしたものである。
【0015】さらにまた、前記非通電区間発生手段は、
略正弦波電圧が所定時間を達する毎に非通電区間の発生
の指令を前記通電制御手段に送出するようにしたもので
ある。
【0016】また、前記非通電区間発生手段は、回転子
が1回転したときに得られた誘起電圧のゼロクロス点の
周期を、次の回転時にその周期で非通電区間を前記通電
制御手段に発生させるようにしたものである。
【0017】また、前記非通電区間発生手段は、センサ
レスブラシレスモータ起動時、前記略正弦波電圧のゼロ
クロス点に非通電区間を前記通電制御手段に発生させ、
前記回転子位置検出手段により誘起電圧の検出が可能に
なったときは、前記誘起電圧のゼロクロス点に非通電区
間を前記通電制御手段に発生させるようにしたものであ
る。
【0018】また、前記非通電区間発生手段は、前記負
荷変動検出手段の負荷変動検出信号が入力されたとき予
め設定された非通電区間を前記通電制御手段に発生さ
せ、前記負荷変動検出手段により算出されたセンサレス
ブラシレスモータの電流の平均値が、予め設定された複
数の設定値に達する毎に段階的に幅の縮小された非通電
区間を順次に前記通電制御手段に発生させ、幅の縮小さ
れた非通電区間が最小値のときはその非通電区間の発生
を停止させるようにしたものである。
【0019】また、前記非通電区間発生手段は、前記負
荷変動検出手段の負荷変動検出信号が入力されたとき予
め設定された非通電区間を前記通電制御手段に発生さ
せ、前記負荷変動検出手段により算出されたセンサレス
ブラシレスモータの電流の平均値が予め設定された設定
値に達すると、誘起電圧のゼロクロス点を検出する毎に
段階的に幅の縮小された非通電区間を順次に前記通電制
御手段に発生させ、幅の縮小された非通電区間が最小値
のときはその非通電区間の発生を停止させるようにした
ものである。
【0020】また、前記非通電区間発生手段は、前記負
荷変動検出手段の負荷変動検出信号が入力されたとき非
通電区間を前記通電制御手段に発生させ、前記負荷変動
検出手段により算出されたセンサレスブラシレスモータ
の電流の平均値が予め設定された設定値に達すると、所
定時間毎に非通電区間の発生を減少させてその発生を停
止させるようにしたものである。
【0021】
【発明の実施の形態】
実施形態1.図1は本発明の第1の実施形態を示すセン
サレスブラシレスモータの駆動装置の制御ブロック図、
図2は第1の実施形態の動作を説明するための波形図
で、(a)はブラシレスモータの回転中に固定子巻線に
発生する誘起電圧の波形図、(b)は1相の固定子巻線
に供給される相印加電圧の波形図、(c)は相印加電圧
の供給により固定子巻線に流れる固定子電流の波形図で
ある。なお、図24で説明した従来例と同一又は相当部
分には同じ符号を付し説明を省略する。
【0022】図において、11は回転子位置検出手段
で、ブラシレスモータ3の回転中に固定子巻線4,5,
6に発生する誘起電圧がそれぞれ入力され、ブラシレス
モータ3の中性点電圧と誘起電圧とのゼロクロス点(以
下、「誘起電圧ゼロクロス点」という)を検出して回転
子の位置を検出し、回転子位置信号として出力する。
【0023】12は回転子位置検出手段11の回転子位
置信号に基づいて誘起電圧ゼロクロス点の発生する周期
を演算するゼロクロス点周期演算手段、13は励磁時間
補正手段で、前記位置信号とゼロクロス点周期演算手段
12の演算結果による周期とに基づいて、各誘起電圧の
位相と固定子巻線4,5,6に流れる固定子電流の位相
とが同相になるように、固定子巻線4,5,6の励磁時
間の補正、即ち相印加電圧の位相を補正する。
【0024】14は非通電区間発生手段で、補正された
位相に基づいて固定子巻線4,5,6への通電を所定時
間の間停止する非通電区間の発生タイミングを認識し、
そのタイミングに合わせて指令を出す。この非通電区間
は、ブラシレスモータ3の固定子巻線4,5,6に発生
する誘起電圧を検出するために設けられたもので、固定
子電流のゼロクロス付近に設けられるように相印加電圧
に設定される。15は補正された位相と非通電区間発生
手段14の指令のタイミングに基づいて略正弦波の相印
加電圧を生成する励磁信号をモータ駆動手段2に出力す
る通電制御手段である。
【0025】前述したゼロクロス点周期演算手段12、
励磁時間補正手段13、非通電区間発生手段14及び通
電制御手段15はマイクロコンピュータにより構成され
ている。
【0026】前記のように構成された駆動装置の動作を
図2の波形図を参照しながら説明する。ブラシレスモー
タ3が駆動しているときに固定子巻線4,5,6に正弦
波の誘起電圧が発生する(図2(a)参照)。このとき
略正弦波に形成された相印加電圧により、回転子位置検
出手段11が、各相の誘起電圧のゼロクロス点を順次に
検知して回転子の位置を検出し、回転子位置信号をゼロ
クロス点周期演算手段12と励磁時間補正手段13とに
それぞれ出力する。ゼロクロス点周期演算手段12は、
入力される回転子位置信号に基づいて誘起電圧ゼロクロ
ス点の周期を演算し、励磁時間補正手段13は、前記位
置信号とその演算結果の周期とに基づいて、誘起電圧の
位相と固定子巻線4,5,6に流れる固定子電流の位相
とが同相になるように、相印加電圧の位相をそれぞれ補
正する。
【0027】このとき、非通電区間発生手段14は、補
正された位相に基づいて固定子巻線4,5,6への通電
を停止する非通電区間の発生のタイミングを認識し、そ
のタイミングに合わせて通電制御手段15に指令を出力
し、通電制御手段15は、補正された位相と前記指令に
よる非通電区間の発生タイミングとに基づいて励磁信号
をモータ駆動手段2に出力し、モータ駆動手段2は、そ
の励磁信号の入力に基づいてパルス幅変調した略正弦波
の相印加電圧を固定子巻線4,5,6にそれぞれ印加す
る(図2(b)参照)。この相印加電圧により、固定子
巻線4,5,6に流れる固定子電流は、非通電区間を除
く通電区間に流れ、略正弦波に近い電流波形となる(図
2(c)参照)。
【0028】以上のように第1の実施形態においては、
固定子巻線4,5,6に流れる固定子電流の波形が正弦
波に近いために、トルク変動が少なく、振動や騒音の少
ない運転が可能になり、また同時に、効率の良い駆動も
可能になるという効果がある。
【0029】実施形態2.図3は本発明の第2の実施形
態を示すセンサレスブラシレスモータの駆動装置の制御
ブロック図であり、前記第1の実施形態の駆動装置に負
荷変動検出手段17を備えたものである。
【0030】この負荷変動検出手段17は、ブラシレス
モータ3の1相の固定子巻線6に流れる固定子電流を検
出する電流検出部17aと、この電流検出部17aより
検出された固定子電流の平均値を演算する平均値電流演
算部17b(図示せず)と、この平均値電流演算部17
bから得られた電流値が予め設定された設定値に達した
ときに負荷変動検出信号を非通電区間発生手段14に出
力し、前記電流値が設定値未満になったときは負荷変動
検出信号の出力を遮断する負荷検出部17c(図示せ
ず)とから構成されている。
【0031】本実施形態における非通電区間発生手段1
4は、負荷変動検出信号が入力されたときに通電制御手
段15に非通電区間を発生させる指令を出す。また、回
転子位置検出手段11は、その非通電区間により回転子
の検出が可能になったときに誘起電圧ゼロクロス点の検
出を開始する。
【0032】前記のように構成された駆動装置において
は、通電制御手段15は固定子巻線4,5,6に印加さ
れる相印加電圧の波形が正弦波になるようにモータ駆動
手段2を制御する。一方このとき、負荷変動検出手段1
7は、前記相印加電圧の供給により流れる正弦波の固定
子電流を固定子巻線6から検出し、その電流の平均値が
設定値に達していないかどうかを監視する。負荷の変動
により回転子の回転速度に変化が生じ、相印加電圧と誘
起電圧との間の位相差により固定子電流が増加してその
平均値が設定値に達すると非通電区間発生手段14に負
荷変動検出信号を出力する。このとき、非通電区間発生
手段14は、その負荷変動検出信号の入力により通電制
御手段15に非通電区間を発生させる指令を出し、通電
制御手段15は、その指令に基づいてモータ駆動手段2
から出力される正弦波の相印加電圧に非通電区間を設定
する。
【0033】この非通電区間の設定により、回転子の位
置が検出され、しかも各誘起電圧の位相と固定子巻線
4,5,6にそれぞれ流れる固定子電流の位相とが同相
になると、負荷変動検出手段17は、固定子巻線6に流
れる固定子電流の平均値が設定値未満になるため、負荷
変動検出信号の出力を遮断する。このとき、非通電区間
発生手段14は非通電区間の発生を停止させる指令を出
し、通電制御手段15は、その指令により相印加電圧の
波形が再び正弦波になるようにモータ駆動手段2を制御
する。
【0034】以上のように第2の実施形態によれば、負
荷の変動により固定子電流の平均値が設定値に達したと
き非通電区間を設定し、固定子電流の平均値が設定値未
満になったときは非通電区間の設定を停止するようにし
たので、ブラシレスモータ3をより正弦波に近い相印加
電圧で駆動でき、そのために、トルク変動が小さくな
り、かつ振動や騒音の少ない駆動がさらに可能になり、
また同時に効率のよい駆動も可能になるという効果があ
る。
【0035】実施形態3.図4は本発明の第3の実施形
態における波形図で、誘起電圧ゼロクロス点に非通電区
間の中心を一致させたときの誘起電圧と相印加電圧との
関係を示す。図5は第3の実施形態の動作を示すフロー
チャートである。なお、第3の実施形態の駆動装置の構
成は第1の実施形態の駆動装置に相当するため図1の制
御ブロック図を用いて説明する。
【0036】第3の実施形態における非通電区間発生手
段14は、誘起電圧ゼロクロス点と非通電区間tsの中
心とが一致するように非通電区間tsの開始指令を、誘
起電圧ゼロクロス点に対して非通電区間tsの1/2時
間だけ前通電制御手段15に出す。その後は、誘起電圧
ゼロクロス点の検出から非通電区間tsの1/2時間経
過したときに非通電区間終了の指令を通電制御手段15
に通知すると共に、誘起電圧ゼロクロス点の検出により
得られた周期Tから通電時間tsを減算した時間を経過
したかどうかを判定する。そして、経過時間が時間T−
tsに達したときは前記と同様に次の非通電区間tsの
開始指令を通電制御手段15に出す。この非通電区間t
sの設定は各相の相印加電圧に対して順次に実行する。
【0037】次に、図5のフローチャートに基づいて駆
動装置の動作を説明する。ブラシレスモータ3の駆動
時、非通電区間発生手段14が、前述したタイミングで
非通電区間開始の指令を通電制御手段15に出すと(S
1)、通電制御手段15は、誘起電圧ゼロクロス点と非
通電区間tsの中心とが一致するように相印加電圧に非
通電区間tsを設定させる制御をモータ駆動手段2に対
して行う。このとき、回転子位置検出手段11は、その
非通電区間の開始により入力される誘起電圧ゼロクロス
点が検出されたかどうかを判定し(S2)、その誘起電
圧ゼロクロス点を検出したときは回転子位置検出として
その信号をゼロクロス点周期演算手段12と励磁時間補
正手段13とにそれぞれ出力する。ゼロクロス点周期演
算手段12は、前回において検出した誘起電圧ゼロクロ
ス点からの経過時間よりゼロクロス点の周期を算出し、
励磁時間補正手段13はその演算結果の周期と回転子位
置検出とに基づいて相印加電圧の位相のずれを補正して
周期Tを算出する(S3)。
【0038】一方、非通電区間発生手段14は、前記周
期Tに基づいて非通電区間tsの開始指令のタイミング
を演算すると共に、誘起電圧ゼロクロス点の検出から非
通電区間tsの1/2時間を経過したかどうかを判定し
(S4,S5)、その時間を経過したときは非通電区間
終了の指令を通電制御手段15に通知して通電を再開さ
せる(S6)。また、非通電区間発生手段14は、ステ
ップ3において得られた周期Tから非通電区間tsを減
算した時間を経過したかどうかを判定し(S7)、経過
時間がT−ts時間を経過したときはステップ4におい
て得られたタイミングで非通電区間開始の指令を通電制
御手段15に出す(S1)。
【0039】以上のように第3の実施形態においては、
誘起電圧ゼロクロス点を検出すると非通電区間tsの1
/2時間経過後に非通電区間tsを終了し、その位置か
らさらに誘起電圧ゼロクロス点の周期Tから非通電区間
tsを差し引いた時間経過後に再び非通電区間tsを発
生させることで、次の誘起電圧ゼロクロス点を検出する
時間ts/2前に非通電区間tsを発生させることがで
きるので、回転子の検出の精度が高くなり、回転数を安
定させることができるという効果がある。
【0040】なお、本実施形態では、図1に示す駆動装
置を用いて説明したが、負荷変動検出手段17が付加さ
れた第2の実施形態の駆動装置にも適用できる。その駆
動装置の場合、非通電区間発生手段15は、負荷変動検
出手段17の負荷変動検出信号が入力されると、前述し
たタイミングで非通電区間tsの開始指令を通電制御手
段15に出し、その非通電区間tsの設定により、固定
子電流が負荷変動検出手段17の設定値未満になったと
きは非通電区間tsの発生を停止させる。
【0041】実施形態4.図6は本発明の第4の実施形
態における波形図で、固定子巻線に発生させる非通電区
間の中心を相印加電圧の基本正弦波波形のゼロクロス点
(以下、「相印加電圧ゼロクロス点」という)に一致さ
せたときの誘起電圧と相印加電圧の関係を示す。図7は
第4の実施形態の動作を示すフローチャートである。な
お、第4の実施形態の駆動装置の構成は第1の実施形態
の駆動装置に相当するため図1の制御ブロック図を用い
て説明する。
【0042】第4の実施形態における非通電区間発生手
段14は、相印加電圧ゼロクロス点と非通電区間tsの
中心とが一致するように非通電区間tsの開始指令を、
相印加電圧ゼロクロス点に対して非通電区間tsの1/
2時間だけ前に通電制御手段15に出す。その後は、前
記ゼロクロス点の検出から非通電区間tsの1/2時間
経過したときに非通電区間終了の指令を通電制御手段1
5に通知すると共に、相印加電圧ゼロクロス点の検出に
より得られた周期Tから非通電区間tsを減算した時間
を経過したかどうかを判定する。そして、経過時間が時
間T−tsに達したときは前記と同様に次の非通電区間
tsの開始指令を通電制御手段15に出す。この非通電
区間tsの設定は各相の相印加電圧に対して順次に実行
する。
【0043】次に、図7のフローチャートに基づいて駆
動装置の動作を説明する。ブラシレスモータ3の駆動
時、非通電区間発生手段14が、前述したタイミングで
非通電区間開始の指令を通電制御手段15に出すと(S
11)、通電制御手段15は、相印加電圧ゼロクロス点
と非通電区間tsの中心とが一致するように相印加電圧
に非通電区間tsを設定させる制御をモータ駆動手段2
に対して行う。
【0044】このとき、回転子位置検出手段11は、そ
の非通電区間の開始により入力される誘起電圧ゼロクロ
ス点が検出されたかどうかを判定し、その誘起電圧ゼロ
クロス点を検出したときは回転子位置検出としてその信
号をゼロクロス点周期演算手段12と励磁時間補正手段
13とにそれぞれ出力し、ゼロクロス点周期演算手段1
2は、前回において検出した誘起電圧ゼロクロス点から
の経過時間よりゼロクロス点の周期を算出し、励磁時間
補正手段13はその演算結果の周期と回転子位置検出と
に基づいて相印加電圧の位相のずれを補正して周期を算
出する。
【0045】一方、非通電区間発生手段14は、励磁時
間補正手段13により得られた周期に基づいて相印加電
圧のゼロクロス点を認識すると共に、そのゼロクロス点
までの周期Tを演算し(S12,S13)、かつ、その
周期Tから非通電区間tsの開始指令のタイミングを演
算する(S14)。そして、相印加電圧ゼロクロス点の
検出から非通電区間tsの1/2時間を経過したかどう
かを判定し(S15)、その時間を経過したときは非通
電区間終了の指令を通電制御手段15に通知して通電を
再開させる(S16)。また、非通電区間発生手段14
は、ステップ13において得られた周期Tから非通電区
間tsを減算した時間を経過したかどうかを判定し(S
17)、経過時間が時間T−tsを経過したときはステ
ップ14において得られたタイミングで非通電区間の開
始指令を通電制御手段15に出す(S11)。
【0046】以上のように第4の実施形態においては、
相印加電圧ゼロクロス点から非通電区間tsの1/2時
間経過後に非通電区間tsを終了し、その位置より時間
T−ts経過後に再び非通電区間を発生させることで、
次の相印加電圧のゼロクロス点までの時間はts/2と
なるので、非通電区間tsの中心と相印加電圧ゼロクロ
ス点が正確に一致し、これに伴い相印加電圧の波形が正
弦波に近くなるため、電流波形も正弦波に近くなり、ト
ルク変動や振動、騒音の少ない駆動が可能になるという
効果がある。
【0047】なお、本実施形態では、図1に示す駆動装
置を用いて説明したが、負荷変動検出手段17が付加さ
れた第2の実施形態の駆動装置にも適用できる。その駆
動装置の場合、非通電区間発生手段14は、負荷変動検
出手段17の負荷変動検出信号が入力されると、前述し
たタイミングで非通電区間tsの開始指令を通電制御手
段15に出して相印加電圧ゼロクロス点と非通電区間の
中心とを一致させ、これにより、固定子電流が安定して
負荷変動検出手段17の設定値未満になったときは非通
電区間tsの発生を停止させる。
【0048】実施形態5.図8は本発明の第5の実施形
態における波形図で、ブラシレスモータ3の固定子巻線
4,5,6に印加する相印加電圧に設定させる非通電区
間tsの中心を、誘起電圧ゼロクロス点より所定の位相
角だけ進ませたときの誘起電圧と相印加電圧との関係を
示す。図9は第5の実施形態の動作を示すフローチャー
トである。なお、第5の実施形態の駆動装置の構成は第
1の実施形態の駆動装置に相当するため図1の制御ブロ
ック図を用いて説明する。
【0049】第5の実施形態における非通電区間発生手
段14は、非通電区間tsの中心が誘起電圧ゼロクロス
点より所定の位相角に相当する時間tp(以下、「位相
角tp」という)進んだ位置に設定されるように非通電
区間tsの開始指令を、誘起電圧ゼロクロス点に対して
時間ts/2+tpだけ前に通電制御手段15に出す。
その後は、前記ゼロクロス点の検出から時間ts/2−
tp経過後に非通電区間終了の指令を通電制御手段15
に通知すると共に、誘起電圧ゼロクロス点の検出により
得られた周期Tから時間tsを減算した時間を経過した
かどうかを判定する。そして、経過時間が時間T−ts
に達したときは前記と同様に次の非通電区間tsの開始
指令を通電制御手段15に出す。この非通電区間tsの
設定は各相の相印加電圧に対して順次に実行する。
【0050】次に、図9のフローチャートに基づいて駆
動装置の動作を説明する。ブラシレスモータ3の駆動
時、非通電区間発生手段14が、前述したタイミングで
非通電区間の開始指令を通電制御手段15に出すと(S
21)、通電制御手段15は、非通電区間tsの中心が
誘起電圧ゼロクロス点より位相角tp進んだ位置に設定
されるように相印加電圧に非通電区間tsを設定させる
制御をモータ駆動手段2に対して行う。このとき、回転
子位置検出手段11は、その非通電区間tsの開始によ
り入力される誘起電圧ゼロクロス点が検出されたかどう
かを判定し(S22)、その誘起電圧ゼロクロス点を検
出したときは回転子位置検出としてその信号をゼロクロ
ス点周期演算手段12と励磁時間補正手段13とにそれ
ぞれ出力する。ゼロクロス点周期演算手段12は、前回
において検出した誘起電圧ゼロクロス点からの経過時間
よりゼロクロス点の周期を算出し、励磁時間補正手段1
3はその演算結果の周期と回転子位置検出とに基づいて
相印加電圧の位相のずれを補正して周期Tを算出する
(S23)。
【0051】一方、非通電区間発生手段14は、前記周
期Tに基づいて非通電区間tsの開始指令のタイミング
を演算すると共に、前記周期Tに基づく位相角tpを算
出し(S24,S25)、次いで、誘起電圧ゼロクロス
点の検出から時間ts/2−tpを経過したかどうかを
判定し(S26)、その時間を経過したときは非通電区
間終了の指令を通電制御手段15に通知して通電を再開
させる(S27)。そして、非通電区間発生手段14
は、ステップ23において得られた周期Tから非通電区
間tsを減算した時間を経過したかどうかを判定し(S
28)、その時間T−tsを経過したときはステップ2
4において得られたタイミングで非通電区間の開始指令
を通電制御手段15に出す(S21)。
【0052】以上のように第5の実施形態においては、
誘起電圧ゼロクロス点の検出から時間ts/2−tp経
過後に非通電区間を終了し、その位置より時間T−ts
経過後に再び非通電区間tsを発生させることで、次の
誘起電圧ゼロクロス点の検出までの時間がts/2+t
pとなるので、誘起電圧のゼロクロス点に対して位相角
tpだけ非通電区間を前に進んで相印加電圧の波形がさ
らに正弦波に近くなり、そのために駆動時のトルク変動
や振動、騒音が少なくなるという効果がある。
【0053】なお、本実施形態においても、負荷変動検
出手段17が付加された第2の実施形態の駆動装置に適
用できることはいうまでもない。
【0054】実施形態6.図10は本発明の第6の実施
形態における波形図で、モータ駆動手段より供給される
相印加電圧に設定する非通電区間を、その相印加電圧の
基本正弦波波形のゼロクロス点に相当する位置より所定
の位相角だけ遅らせたときの誘起電圧と相印加電圧の関
係を示す。図11は第6の実施形態の動作を示すフロー
チャートである。なお、第6の実施形態の駆動装置の構
成は第1の実施形態の駆動装置に相当するため図1の制
御ブロック図を用いて説明する。
【0055】第6の実施形態における非通電区間発生手
段14は、非通電区間tsの中心が相印加電圧のゼロク
ロス点より位相角tp遅れた位置に設定されるように非
通電区間tsの開始指令を、相印加電圧ゼロクロス点に
対して時間ts/2−tpだけ前に通電制御手段15に
出す。その後は、前記ゼロクロス点の検出から時間ts
/2+tp経過後に非通電区間終了の指令を通電制御手
段15に通知すると共に、相印加電圧ゼロクロス点の検
出により得られた周期Tから時間tsを減算した時間を
経過したかどうかを判定する。そして、経過時間が時間
T−tsに達したときは前記と同様に次の非通電区間t
sの開始指令を通電制御手段15に出す。この非通電区
間tsの設定は各相の相印加電圧に対して順次に実行す
る。
【0056】次に、図11のフローチャートに基づいて
駆動装置の動作を説明する。ブラシレスモータ3の駆動
時、非通電区間発生手段14が、前述したタイミングで
非通電区間の開始指令を通電制御手段15に出すと(S
31)、通電制御手段15は、非通電区間tsの中心が
相印加電圧ゼロクロス点より位相角tp遅れた位置に設
定されるように相印加電圧に非通電区間開始の制御をモ
ータ駆動手段2に対して行う。
【0057】このとき、回転子位置検出手段11は、そ
の非通電区間の開始により入力される誘起電圧ゼロクロ
ス点が検出されたかどうかを判定し、その誘起電圧ゼロ
クロス点を検出したときは回転子位置検出としてその信
号をゼロクロス点周期演算手段12と励磁時間補正手段
13とにそれぞれ出力し、ゼロクロス点周期演算手段1
2は、前回において検出した誘起電圧ゼロクロス点から
の経過時間よりゼロクロス点の周期を算出し、励磁時間
補正手段13はその演算結果の周期と回転子位置検出と
に基づいて相印加電圧の位相のずれを補正して周期を算
出する。
【0058】一方、非通電区間発生手段14は、励磁時
間補正手段13により得られた周期に基づいて相印加電
圧のゼロクロス点を認識し(S32)、そのゼロクロス
点までの周期Tを演算し(S33)、引き続き、その周
期Tから非通電区間tsの開始指令のタイミングを演算
し(S34)、前記周期Tに基づく位相角tpを算出す
る(S35)。そして、相印加電圧ゼロクロス点の検出
から時間ts/2+tpを経過したかどうかを判定し
(S36)、その時間を経過したときは非通電区間終了
の指令を通電制御手段15に通知して通電を再開させる
(S37)。また、非通電区間発生手段14は、ステッ
プ33において得られた周期Tから非通電区間tsを減
算した時間を経過したかどうかを判定し(S38)、経
過時間が時間T−tsを経過したときはステップ34に
おいて得られたタイミングで非通電区間の開始指令を通
電制御手段15に出す(S31)。
【0059】以上のように第6の実施形態においては、
非通電区間tsを相印加電圧ゼロクロス点より時間ts
/2+tp経過後に終了し、その位置より時間T−ts
経過後に再び非通電区間tsを発生させることで、次の
相印加電圧ゼロクロス点までの時間はts/2−tpと
なり、相印加電圧のゼロクロス点が非通電区間tsの中
心より位相角tpだけ遅れた位置に発生するので、誘起
電圧のゼロクロスの検出精度が高くなり、回転子の回転
を安定させることができるという効果がある。
【0060】なお、本実施形態においても、負荷変動検
出手段17が付加された第2の実施形態の駆動装置に適
用できることはいうまでもない。
【0061】実施形態7.図12は本発明の第7の実施
形態における相印加電圧の波形図、図13は第7の実施
形態の動作を示すフローチャートである。なお、第7の
実施形態の駆動装置の構成は第1の実施形態の駆動装置
に相当するため図1の制御ブロック図を用いて説明す
る。
【0062】本実施形態における非通電区間発生手段1
4は、動作説明時に詳述するが、相印加電圧に設定され
る非通電区間tsを、その相印加電圧の1周期毎に発生
するようにしている。また、第5の実施形態と同様にそ
の非通電区間tsにより誘起電圧ゼロクロス点を検出し
た際、そのゼロクロス点からの経過時間が時間ts/2
時間から時間tpを減算した時間になったときに非通電
区間を終了すようになっている。
【0063】次に、図13のフローチャートに基づいて
駆動装置の動作を詳述する。なお、ステップ41〜ステ
ップ47までは、第5の実施形態で説明した図9のフロ
ーチャートのステップ21〜ステップ27までと同じで
あるため説明を省略する。
【0064】非通電区間発生手段14は、通電制御手段
15に非通電区間終了の指令を出して通電を再開させた
後に、ゼロクロス点周期演算手段12によって演算され
たゼロクロス点の周期Tを経過したかどうかを判定し
(S48)、ゼロクロス点周期Tの経過を確認したとき
は相印加電圧がゼロクロスしたと判断してその回数nが
2回かどうかを判定する(S49)。このときは、n=
1であるためそのnに「1」を加算して「2」とし(S
50)、再びゼロクロス点周期Tを経過したかどうかを
判定する(S48)。ゼロクロス点周期Tの経過を確認
したときは前記と同様に相印加電圧のゼロクロスの回数
nが2回目かどうかを判定する(S49)。このとき
は、その回数nは「2」であるため回数nを「1」に再
設定し(S51)、非通電区間tsの開始指令を通電制
御手段15に出す(S41)。この非通電区間tsの設
定はそれぞれの相印加電圧に行われる。
【0065】以上にように第7の実施形態においては、
非通電区間tsを相印加電圧の1周期毎に設定するよう
にしたので、相印加電圧の波形がより正弦波に近くな
り、トルク変動や、振動、騒音の少ない駆動が可能にな
るという効果がある。
【0066】なお、本実施形態では、図1に示す駆動装
置を用いて説明したが、負荷変動検出手段17が付加さ
れた第2の実施形態の駆動装置にも適用できる。その駆
動装置の場合、非通電区間発生手段14は、負荷変動検
出手段17の負荷変動検出信号が入力されると、前述し
たように非通電区間tsを相印加電圧の1周期毎に発生
させ、この制御により固定子電流が安定して負荷変動検
出手段17の設定値未満になったときは非通電区間ts
の発生を停止させる。
【0067】実施形態8.図14は本発明の第8の実施
形態における誘起電圧の波形図、図15は第8の実施形
態の動作を示すフローチャートである。なお、第8の実
施形態の駆動装置の構成は第1の実施形態の駆動装置に
相当するため図1の制御ブロック図を用いて説明する。
【0068】第8の実施形態における非通電区間発生手
段14は、非通電区間tsの開始タイミングを第3の実
施形態と同様に行い、その非通電区間tsの発生により
得られた回転子の1回転時の各相の誘起電圧ゼロクロス
点の周期を次の回転に用いるようにしたものである。図
15に示すT(n)は、各相の誘起電圧ゼロクロス点の
周期T1〜T6を格納する変数であり、nの値は、回転
子が1回転する間に発生する誘起電圧ゼロクロス点の数
6に一致する。
【0069】次に、図14の波形図を参照しながら図1
5のフローチャートに基づいて動作を説明する。なお、
ステップ61〜ステップ64までは、第3の実施形態で
説明した図5のフローチャートのステップ1〜ステップ
4までと同じであるため説明を省略する。
【0070】非通電区間発生手段14は、励磁時間補正
手段13により補正された周期Tを変数T(n)に設定
して周期T(1)として保持し(S65)、次いで周期
Tの回数nを「2」とし(S66)、その回数nが
「7」に達したかどうかを判定する(S67)。この場
合、周期の回数nが「2」であるため、ステップ69に
進んでW相の誘起電圧ゼロクロス点検出から非通電区間
tsの1/2時間を経過したかどうかを判定し(S6
9)、その時間を経過したときは非通電区間tsを終了
し(S70)、通電区間の時間T(2)−ts/2を経
過したかどうかを判定する(S71)。
【0071】通電区間の時間を経過したときは、前述の
ごとく、非通電区間発生手段14が、前述したタイミン
グでV相の印加電圧に非通電区間tsを開始させ(S6
1)、回転子位置検出手段11がその非通電区間tsの
開始により誘起電圧ゼロクロス点を検出し(S62)、
ゼロクロス点周期演算手段12がW相の誘起電圧ゼロク
ロス点からの周期を算出し、励磁時間補正手段13はそ
の演算結果の周期と回転子位置検出とに基づいて相印加
電圧の位相のずれを補正して周期Tを算出する(S6
3)。
【0072】一方、非通電区間発生手段14は、前記周
期Tに基づいて非通電区間tsの開始指令のタイミング
を演算し(S64)、引き続き、前記周期Tを変数T
(n)に設定して周期T(2)として保持し(S6
5)、さらに周期Tの回数nを「3」とし(S66)、
その回数nが「7」に達したかどうかを判定する(S6
7)。この場合も周期の回数nが「3」であるため、ス
テップ69に進んでV相の誘起電圧ゼロクロス点検出か
ら非通電区間tsの1/2時間を経過したかどうかを判
定し(S69)、その時間を経過したときは非通電区間
終了と判断し(S70)、通電区間の時間T(3)−t
s/2を経過したかどうかを判定する(S71)。
【0073】この通電区間の時間を経過したときは、ま
た、非通電区間発生手段14が、前記と同様にU相の印
加電圧に非通電区間tsを開始させ(S61)、回転子
位置検出手段11がその誘起電圧ゼロクロス点を検出し
(S62)、ゼロクロス点周期演算手段12がV相の誘
起電圧ゼロクロス点からの周期を算出し、励磁時間補正
手段13はその演算結果の周期と回転子位置検出とに基
づいて相印加電圧の位相のずれを補正して周期Tを算出
する(S63)。
【0074】一方、非通電区間発生手段14は、前記周
期Tに基づいて非通電区間tsの開始指令のタイミング
を演算し(S64)、引き続き前記周期Tを変数T
(n)に設定して周期T(3)として保持し(S6
5)、次いで周期の回数nを「4」とし(S66)、そ
の回数nが「7」に達したかどうかを判定する(S6
7)。この場合も周期の回数nが「4」であるため、ス
テップ69に進んでU相の誘起電圧ゼロクロス点検出か
ら非通電区間tsの1/2時間を経過したかどうかを判
定し(S69)、その時間を経過したときは非通電区間
終了と判断し(S70)、通電区間の時間T(4)−t
s/2を経過したかどうかを判定する(S71)。
【0075】また、この通電区間を終了すると、非通電
区間発生手段14は、再び、各相の誘起電圧のゼロクロ
ス点の周期T(4),T(5),T(6)を順に得て保
持し(S61〜S65)、周期T(6)を保持したとき
はnが「7」になるのでそのnを「1」にクリアする
(S66〜S68)。そして、V相の誘起電圧ゼロクロ
ス点検出から非通電区間tsの1/2時間を経過したか
どうかを判定し(S69)、その時間を経過したときは
非通電区間終了と判断し(S70)、通電区間の時間T
(1)−ts/2を経過したかどうかを判定する(S7
1)。
【0076】この時間を経過したときは、非通電区間発
生手段14は、図14に示すように、保持した周期T
(1)〜T(6)を用いて非通電区間tsの発生タイミ
ングとすると共に、その非通電区間tsの発生によって
新たに得られる各相の誘起電圧ゼロクロス点の周期T
(1)〜T(6)を前述した処理で入手する。
【0077】圧縮機に用いられるモータの制御になされ
たもので、このモータの場合、回転子の1回転中に負荷
に変動があるために、回転子の回転速度も回転子の位置
によって変動するが、負荷の変動が回転子の位置によっ
て、一意に決まっているため、回転の変動にも一定の周
期をもっている。この制御は、この回転の変動の周期を
考慮したもので、1回転前のゼロクロス点の検出周期を
用いて、次の非通電区間tsを発生させるための、ゼロ
クロス点の検出を安定して行えるという効果がある。
【0078】なお、本実施形態では、図1に示す駆動装
置を用いて説明したが、負荷変動検出手段17が付加さ
れた第2の実施形態の駆動装置に適用してもよい。その
場合、前述した制御は、非通電区間発生手段14が負荷
変動検出信号の入力を検出してから遮断されるまで行わ
れる。
【0079】実施形態9.図16は本発明の第9の実施
形態における波形図、図17は第9の実施形態の動作を
示すフローチャートである。なお、第9の実施形態の駆
動装置の構成は第1の実施形態の駆動装置に相当するた
め図1の制御ブロック図を用いて説明する。
【0080】本実施形態における非通電区間発生手段1
4は、ブラシレスモータ起動時には、第4の実施形態と
同様に相印加電圧ゼロクロス点と非通電区間の中心とが
一致するようにその非通電区間を発生させ、この非通電
区間内に誘起電圧ゼロクロス点が検出されたときは、第
3の実施形態と同様に誘起電圧ゼロクロス点と非通電区
間の中心とが一致するようにその非通電区間を発生させ
る。
【0081】また、本実施形態には、相印加電圧に非通
電区間を発生した際、回転子が検出されたかどうかを判
定し、検出されなかったときは相印加電圧ゼロクロス点
の周期Tを△t減算して周波数を増加させ、回転子が検
出されたときは、検出した誘起電圧のゼロクロス点を中
心とした区間に非通電区間を発生させるように非通電区
間発生手段14に指令を出す同期移行手段(図示せず)
を備えている。
【0082】次に、図17のフローチャートに基づいて
動作を説明する。ブラシレスモータ3の起動時、非通電
区間発生手段14は、固定子巻線4,5,6に印加する
各相の印加電圧のゼロクロス点周期を変数Tに設定して
周期Tとし、かつ、その周期T毎に非通電区間tsを発
生させる指令を通電制御手段15に出す(S81,S8
2)。その指令を受けた通電制御手段15は、前記周期
T毎に印加電圧がゼロクロスするように、また、そのゼ
ロクロス点上に非通電区間tsが発生するようにモータ
駆動手段2を制御する。
【0083】一方、非通電区間発生手段14は、非通電
区間開始から時間tsを経過したかどうかを判定し(S
83)、経過時間が時間tsに達したときはその非通電
区間tsを終了する(S84)。このとき、同期移行手
段は、非通電区間ts内で誘起電圧ゼロクロス点の検出
による回転子の位置検出ができたかどうかを判定し(S
85)、回転子の位置を検出できたときはステップ89
に進むが、回転子の位置を検出できなかったときは、非
通電区間発生手段14によって計時された時間T−ts
経過後に(S86)、前記周期Tを△tで減算してその
周期Tを更新する(S87)。一方非通電区間発生手段
14は、その更新された周期Tに基づいて非通電区間t
sの発生タイミングを更新し(S88)、ステップ82
に戻って前述した処理を繰り返し実行する。
【0084】また、非通電区間発生手段14は、同期移
行手段を通して回転子の位置が検出されたことを確認す
ると、非通電区間tsを、検出された誘起電圧ゼロクロ
ス点に発生させるためにそのゼロクロス点周期を変数T
に設定して周期とし(S89)、かつ、非通電区間ts
をその周期Tに発生するようにタイミングを更新する
(S90)。そして、各相の印加電圧のゼロクロス点に
発生した非通電区間終了後の時間T−tsを経過したと
きに(S91)、誘起電圧ゼロクロス点上に非通電区間
tsを発生させる指令を通電制御手段15に出す(S9
2)。指令を受けた通電制御手段15は、非通電区間t
sの中心と誘起電圧ゼロクロス点とが一致するように印
加電圧にその非通電区間tsを発生させる制御をモータ
駆動手段2に対して行う。
【0085】一方、非通電区間発生手段14は、非通電
区間tsの発生による回転子の位置を検出できたかどう
かを判定し(S93)、回転子の位置を検出したときは
非通電区間tsの1/2時間経過後に非通電区間tsを
終了し(S94,S95)、ステップ91に戻って前述
した処理を繰り返し実行する。なお、この処理実行中に
誘起電圧ゼロクロス点の周期が変わったときは、励磁時
間補正手段13の補正に基づいて誘起電圧ゼロクロス点
の周期T及び非通電区間tsの発生タイミングを更新す
る。
【0086】以上のように第9の実施形態においては、
起動時の相印加電圧が正弦波に近いために、回転子の動
作は緩やかになり、起動時の振動や騒音を小さく抑える
ことができるという効果がある。
【0087】なお、本実施形態では、図1に示す駆動装
置を用いて説明したが、負荷変動検出手段17が付加さ
れた第2の実施形態の駆動装置に適用してもよい。
【0088】また、ブラシレスモータ起動時には、第4
の実施形態と同様に相印加電圧ゼロクロス点と非通電区
間の中心とが一致するようにその非通電区間を発生さ
せ、この非通電区間内に誘起電圧ゼロクロス点が検出さ
れたときは、第3の実施形態と同様に誘起電圧ゼロクロ
ス点と非通電区間の中心とが一致するようにその非通電
区間を発生させるようにしたが、ブラシレスモータ起動
時には、第6の実施形態と同様に非通電区間tsの中心
が相印加電圧のゼロクロス点より位相角tp遅れた位置
に設定されるように非通電区間tsを、相印加電圧ゼロ
クロス点に対して時間ts/2−tpだけ前に発生さ
せ、この非通電区間内に誘起電圧ゼロクロス点が検出さ
れたときは、第5の実施形態と同様に非通電区間tsの
中心が誘起電圧ゼロクロス点より位相角tp進んだ位置
に設定されるように非通電区間tsを、誘起電圧ゼロク
ロス点に対して時間ts/2+tpだけ前に発生させる
ようにしてもよい。
【0089】実施形態10.図18は本発明の第10の
実施形態を説明するための非通電区間と電流設定値の相
関図、図19は本実施形態における非通電区間発生手段
の動作を示すフローチャートである。なお、本実施形態
の駆動装置の構成は第2の実施形態の駆動装置に相当す
るため図3の制御ブロック図を用いて説明する。
【0090】本実施形態における負荷変動検出手段17
は、負荷変動検出信号を非通電区間発生手段14に出力
した後は検出電流(平均値)を出力するようになってい
る。また、非通電区間発生手段14は、例えば3種の電
流設定値i1,i2,i3と、その電流設定値i1,i
2,i3に対応して設定された非通電区間ts1,ts
2,ts3と、最小値の非通電区間ts4とをそれぞれ
有し(図18(a)参照)、負荷変動検出信号が入力さ
れたとき電流設定値i1と非通電区間ts1とを選択
し、検出電流が電流設定値i1以下になったときは非通
電区間ts2と電流設定値i2とを選択し、また検出電
流が電流設定値i2以下になったときは非通電区間ts
3と電流設定値i3とを選択し、さらに検出電流が電流
設定値i3以下になったときは非通電区間ts4を選択
し、段階的に非通電区間幅を縮小していく(図18
(b)参照)。そして、非通電区間幅が非通電区間ts
4のときは最小値とみなして非通電区間の発生を停止す
る。
【0091】次に、図19のフローチャートに基づいて
動作を説明する。ブラシレスモータ駆動中において、非
通電区間発生手段14は、負荷変動検出手段17の負荷
変動検出信号を検知すると(S101)、電流設定値i
1を選択し、かつ、その設定値i1に対応する非通電区
間ts1を通電制御手段15より発生させ(S10
2)、入力される検出電流と電流設定値i1とを比較す
る(S103)。検出電流の方が電流設定値i1より大
きいときはこのステップで待機し、検出電流が電流設定
値i1以下になったときは、相印加電圧に発生している
非通電区間ts1を非通電区間ts2に切り換えてその
区間幅を縮小すると共に電流設定値i2を選択して、そ
の設定値i2が最小値かどうかを判定する(S104〜
S106)。電流設定値i2が最小値のときは相印加電
圧に発生している非通電区間ts2の発生を停止させる
が(S107)、電流設定値i2が最小値でないと判断
したときは、入力された検出電流とその電流設定値i2
とを比較する(S103)。比較の結果、検出電流が電
流設定値i2以下のときは、相印加電圧に発生している
非通電区間ts2を非通電区間ts3に切り換えてその
区間幅をさらに縮小し(S104)、電流設定値i3を
選択する(S105)。そして、その設定値i3が最小
値かどうかを再び判定し(S106)、この場合は電流
設定値i3は最小値でないために前記と同様に検出電流
と比較する(S103)。
【0092】回転子の検出に伴い検出電流が減少して電
流設定値i3以下になると、非通電区間発生手段14
は、さらに縮小した非通電区間ts4を選択して通電制
御手段15より発生させ(S104)、電流設定値を選
択する(S105)。この場合、電流設定値i3が最後
であるためにその設定値i3を再び設定して最小値かど
うかを判定する(S106)。この時点では電流設定値
i3が最小値であるため、通電制御手段15の通電制御
により発生している相印加電圧の非通電区間ts4を停
止させる(S107)。この非通電区間ts4の停止に
より、通電制御手段15は、固定子巻線4,5,6に印
加されている相印加電圧の波形が正弦波になるようにモ
ータ駆動手段2を制御する。
【0093】以上のように第10の実施形態において
は、回転子の回転速度が大きく変動ししたとき予め設定
された非通電区間ts1を通電制御手段15より発生さ
せ、回転子の検出により検出電流が減少していくに従い
非通電区間幅を段階的に縮小して最後には非通電区間の
設定を停止するようにしたので、非通電区間を変更する
ときに発生し得る一時的なトルクの変動を小さく抑えら
れ、安定した回転を維持することができるという効果が
ある。
【0094】実施形態11.図20は本発明の第11の
実施形態を説明するための非通電区間と電流設定値の相
関図、図21は本実施形態における非通電区間発生手段
の動作を示すフローチャートである。なお、本実施形態
の駆動装置の構成は第2の実施形態の駆動装置に相当す
るため図3の制御ブロック図を用いて説明する。
【0095】本実施形態における非通電区間発生手段1
4は、例えば電流設定値i1と、その電流設定値i1に
対応して設定された非通電区間ts1と、非通電区間t
s2と、誘起電圧ゼロクロス点を検出する毎に設定され
た非通電区間ts3,ts4とをそれぞれ有し、負荷変
動検出信号が入力されたとき電流設定値i1と非通電区
間ts1とを選択し、検出電流が電流設定値i1以下に
なったときは非通電区間ts2を選択し、その後は誘起
電圧ゼロクロス点を検出したとき非通電区間ts3を選
択し、次の誘起電圧ゼロクロス点を検出したときは非通
電区間ts4を選択し、段階的に非通電区間幅を縮小し
ていく(図20参照)。そして、非通電区間幅が非通電
区間ts4のときは最小値とみなして非通電区間の発生
を停止する。なお、負荷変動検出手段17は、第10の
実施形態と同様に負荷変動検出信号を出力した後は検出
電流(平均値)を出力するようになっている。
【0096】次に、図21のフローチャートに基づいて
動作を説明する。ブラシレスモータ駆動中、非通電区間
発生手段14は、負荷変動検出手段17からの負荷変動
検出信号を検知すると(S111)、電流設定値i1及
びその設定値i1に対応する非通電区間ts1を選択し
(S112)、その非通電区間ts1を通電制御手段1
5に与える。このとき、通電制御手段15は、励磁時間
補正手段13による位相補正データと非通電区間ts1
とに基づいてモータ駆動手段2を制御して、その出力の
各相の印加電圧に非通電区間ts1を発生させる。
【0097】一方、非通電区間発生手段14は、前記印
加電圧による電流(固定子巻線6に流れる固定子電流の
平均値)を負荷変動検出手段17を通して検出して、選
択した電流設定値i1と比較し(S113)、検出電流
の方が電流設定値i1より大きいときはこのステップで
待機し、検出電流が電流設定値i1に達したときは、非
通電区間ts1より幅の狭い非通電区間ts2を選択し
(S114)、通電制御手段15に与える。そして、そ
の非通電区間ts2の発生により誘起電圧ゼロクロス点
が検出されたかどうかを判定する(S115)。この判
定は、励磁時間補正手段13からの位相補正データが入
力されたときに誘起電圧ゼロクロス点検出と判断してい
る。非通電区間ts2の発生による誘起電圧ゼロクロス
点を検出したときは、各相の印加電圧に発生している非
通電区間ts2が最小値かどうかを判定し(S11
6)、この場合、最小値でないので非通電区間ts2よ
り幅の狭い非通電区間ts3を選択し(S114)、通
電制御手段15に与える。
【0098】そして、前記と同等に非通電区間ts3の
発生による誘起電圧ゼロクロス点の検出に入る(S11
5)。誘起電圧ゼロクロス点を検出したときは再び非通
電区間ts3が最小値かどうかを判定し(S116)、
非通電区間ts3が最小値のときはステップ117に進
むが、最小値でないと判断したときは非通電区間ts3
より幅の狭い非通電区間ts4を選択し(S114)、
通電制御手段15に与える。この非通電区間ts4の発
生により誘起電圧ゼロクロス点を検出したとき非通電区
間ts4が最小値かどうかを判定し(S115,S11
6)、最小値と判断したときは通電制御手段15に与え
た非通電区間ts4の設定を停止させる(S107)。
【0099】このとき、通電制御手段15は励磁時間補
正手段13の位相補正データのみに基づいてモータ駆動
手段2を制御し、モータ駆動手段2はその制御に基づい
て各相の印加電圧の波形を正弦波にする。
【0100】以上のように第11の実施形態において
は、非通電区間の幅を変更する際、誘起電圧ゼロクロス
点を検出する毎に切り換えるようにしたので、非通電区
間幅変更の際に発生し得る一時的なトルク変動を小さく
抑え、安定した回転を維持することができるという効果
がある。また、非通電区間の幅を変更する際、第10の
実施形態のように検出電流を参照しながら非通電区間の
幅を変更しないので処理が簡単化されるという効果もあ
る。
【0101】実施形態12.図22は本発明の第12の
実施形態を説明するための電流と非通電区間の発生回数
の相関図、図23は本実施形態における非通電区間発生
手段の動作を示すフローチャートである。なお、本実施
形態の駆動装置の構成は第2の実施形態の駆動装置に相
当するため図3の制御ブロック図を用いて説明する。
【0102】本実施形態における非通電区間発生手段1
4は、電流設定値i1と、非通電区間の発生回数である
第1の設定値及び第2の設定値とが設定されており、回
転子の回転速度の変動による検出電流が電流設定値i1
に達したとき非通電区間を印加電圧の1周期毎に発生さ
せ(図22参照)、その非通電区間の発生回数がa区間
内で第1の設定回数に達したときは非通電区間を印加電
圧の1周期半毎に発生させ(同図参照)、その非通電区
間の発生回数がb区間内で第2の設定回数に達したとき
非通電区間の発生を停止させる。
【0103】なお、負荷変動検出手段17は、第11の
実施形態と同様に負荷変動検出信号を出力した後は検出
電流(平均値)を出力するようになっている。
【0104】次に、図23のフローチャートに基づいて
動作を説明する。ブラシレスモータ駆動中、非通電区間
発生手段14は、負荷変動検出手段17からの負荷変動
検出信号が入力されると(S121)、非通電区間ts
1の設定指令を通電制御手段15に与える(S12
2)。このとき、通電制御手段15は、前述のごとく励
磁時間補正手段13による位相補正データと非通電区間
とに基づいてモータ駆動手段2を制御し、その出力の各
相の印加電圧に非通電区間を発生させる。
【0105】一方、非通電区間発生手段14は、前記印
加電圧による電流(平均値)を負荷変動検出手段17を
通して検出して、予め設定された電流設定値i1と比較
する(S123)。検出電流の方が電流設定値i1より
大きいときはこのステップで待機し、検出電流が電流設
定値i1に達したときは、前記非通電区間を印加電圧の
1周期毎に設定させる指令を通電制御手段15に与える
(S124)。この指令によりモータ駆動手段の出力の
各相の印加電圧は、図22(a区間)に示すように1周
期毎に非通電区間の発生した波形となる。このとき、非
通電区間発生手段14は、a区間内で発生する非通電区
間の回数を誘起電圧ゼロクロス点の検出を通して計数
し、第1の所定回数に達したかどうかを判定する(S1
25)。
【0106】時間の経過に伴い非通電区間の回数が第1
の所定回数に達したときは、非通電区間を印加電圧の1
周期半毎に設定させる指令を通電制御手段15に与える
(S126)。このときは、各相の印加電圧は図22
(b区間)に示すように1周期半毎に非通電区間の発生
した波形となるので、b区間内で発生する非通電区間の
回数を誘起電圧ゼロクロス点の検出を通して計数し、第
2の所定回数に達したかどうかを判定する(S12
7)。非通電区間の回数が第2の所定回数に達していな
いときはこのステップで待機し、非通電区間の回数が第
2の所定回数に達したときは通電制御手段15に非通電
区間の発生を停止させる指令を出す(S128)。
【0107】このとき、通電制御手段15は励磁時間補
正手段13の位相補正データのみに基づいてモータ駆動
手段2を制御し、モータ駆動手段2はその制御に基づい
て各相の印加電圧の波形を正弦波にする。
【00108】以上のように第12の実施形態において
は、非通電区間の発生回数を少なくすることにより、固
定子巻線4,5,6に流れる電流が正弦波に近くなり、
トルク変動や振動、騒音のより少ない駆動が可能とな
り、また、急なトルク変動を抑え、安定した回転を維持
できるという効果がある。 さらに、本実施形態におい
ては非通電区間の幅を変更しないために、回転子の位置
検出の精度が維持され、かつ、処理が簡単化されるとい
う効果もある。
【0109】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、励磁信号
の入力に基づいてセンサレスブラシレスモータに通電す
るモータ駆動手段と、センサレスブラシレスモータの固
定子巻線に発生する非通電区間により得られる誘起電圧
とセンサレスブラシレスモータの中線点電圧とのゼロク
ロス点を検出して回転子の位置を検出する回転子位置検
出手段と、検出された前記ゼロクロス点に基づいて誘起
電圧のゼロクロス点の発生する周期を演算するゼロクロ
ス点周期演算手段と、検出されたゼロクロス点と演算さ
れたゼロクロス点の周期とに基づいて、誘起電圧のゼロ
クロス点との位相差をなくすように固定子巻線の励磁時
間を補正する励磁時間補正手段と、前記励磁時間に基づ
いて非通電区間を発生させる指令を送出する非通電区間
発生手段と、前記励磁時間と前記指令の入力タイミング
に基づいて、正弦波電圧に非通電区間を設定してなる略
正弦波電圧を生成する前記励磁信号を前記モータ駆動手
段に出力する通電制御手段とを備えているので、固定子
巻線に流れる電流の波形が正弦波に近くなり、そのため
にトルク変動が少なく、振動や騒音の少なくない運転が
可能になり、運転効率が良いという効果が得られてい
る。
【0110】また、負荷変動によって電流が負荷変動検
出手段に設定された値に達したときのみ非通電区間を発
生させてより正弦波に近い電圧を固定子巻線に供給する
ようにしたので、さらに効率が向上し、振動や騒音も少
なくなるという効果が得られている。
【0111】また、非通電区間の中心と誘導電圧ゼロク
ロス点とが一致するように非通電区間を発生させるよう
にしたので、誘起電圧の検出精度が高くなり、回転を安
定させることができるという効果が得られている。
【0112】また、非通電区間の中心と固定子巻線に供
給される略正弦波電圧のゼロクロス点とが一致するよう
に非通電区間を発生させるようにしたので、電圧波形が
より正弦波に近くなり、トルク変動や振動、騒音が少な
くなるという効果が得られるている。
【0113】また、非通電区間の中心が誘起電圧のゼロ
クロス点より所定角度ずれるように非通電区間を発生さ
せるようにしたので、誘起電圧の検出精度を維持しつ
つ、電圧波形を正弦波に近づけて、トルク変動や振動、
騒音が少なくなり、効率も向上するという効果が得られ
ている。
【0114】また、非通電区間の中心が前記略正弦波電
圧のゼロクロス点より所定角ずれるように非通電区間を
発生させるようにしたので、トルク変動や振動、騒音が
少ない上に、誘起電圧の検出精度を高くし、回転を安定
させ、効率を向上させるという効果が得られている。
【0115】さらに、略正弦波電圧が所定時間を達する
毎に非通電区間を発生させるようにしたので、非通電区
間を発生させないときには略正弦波電圧がより正弦波に
近くなるため、トルク変動や振動、騒音が少なくなると
いう効果が得られている。
【0116】さらにまた、回転子が1回転したときに得
られた誘起電圧のゼロクロス点の周期を、次の回転時に
その周期で非通電区間を発生させるようにしたので、回
転の変動への対応が速くなり、誘起電圧のゼロクロス点
の検出を安定して行えるという効果が得られている。
【0117】また、センサレスブラシレスモータ起動
時、略正弦波電圧のゼロクロス点に非通電区間を発生さ
せ、回転子位置検出手段により誘起電圧の検出が可能に
なったときは、誘起電圧のゼロクロス点に非通電区間を
発生させるようにしたので、起動時に励磁電圧波形が正
弦波に近くなり、振動や騒音が小さくなるという効果が
得られている。
【0118】負荷変動検出手段の負荷変動検出信号が入
力されたとき予め設定された非通電区間を前記通電制御
手段に発生させ、前記負荷変動検出手段により算出され
たセンサレスブラシレスモータの電流の平均値が、予め
設定された複数の設定値に達する毎に段階的に幅の縮小
された非通電区間を順次に前記通電制御手段に発生さ
せ、幅の縮小された非通電区間が最小値のときはその非
通電区間の発生を停止させるようにしたので、非通電区
間の幅を変更する時に発生し得る一時的なトルクの変動
を小さく抑え、安定した回転を維持できるという効果が
得られるている。
【0119】負荷変動検出手段の負荷変動検出信号が入
力されたとき予め設定された非通電区間を前記通電制御
手段に発生させ、前記負荷変動検出手段により算出され
たセンサレスブラシレスモータの電流の平均値が予め設
定された設定値に達すると、誘起電圧のゼロクロス点を
検出する毎に段階的に幅の縮小された非通電区間を順次
に前記通電制御手段に発生させ、幅の縮小された非通電
区間が最小値のときはその非通電区間の発生を停止させ
るようにしたので、非通電区間の幅を変更するときに発
生し得る一時的なトルクの変動を小さく抑えると共に、
常に電流値を参照しながら非通電区間の幅を調節を行わ
ないために処理が簡単化されるという効果が得られるて
いる。
【0120】負荷変動検出手段の負荷変動検出信号が入
力されたとき非通電区間を前記通電制御手段に発生さ
せ、前記負荷変動検出手段により算出されたセンサレス
ブラシレスモータの電流の平均値が予め設定された設定
値に達すると、所定時間毎に非通電区間の発生を減少さ
せてその発生を停止させるようにしたので、急なトルク
の変化を抑え、回転を安定させると共に、非通電区間の
幅を変更することもないために処理が簡単化されるとい
う効果が得られるている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態を示すセンサレスブ
ラシレスモータの駆動装置の制御ブロック図である。
【図2】 第1の実施形態の動作を説明するための波形
図である。
【図3】 本発明の第2の実施形態を示すセンサレスブ
ラシレスモータの駆動装置の制御ブロック図である。
【図4】 本発明の第3の実施形態における波形図であ
る。
【図5】 第3の実施形態の動作を示すフローチャート
である。
【図6】 本発明の第4の実施形態における波形図であ
る。
【図7】 第4の実施形態の動作を示すフローチャート
である。
【図8】 本発明の第5の実施形態における波形図であ
る。
【図9】 第5の実施形態の動作を示すフローチャート
である。
【図10】 本発明の第6の実施形態における波形図で
ある。
【図11】 第6の実施形態の動作を示すフローチャー
トである。
【図12】 本発明の第7の実施形態における相印加電
圧の波形図である。
【図13】 第7の実施形態の動作を示すフローチャー
トである。
【図14】 本発明の第8の実施形態における誘起電圧
の波形図である。
【図15】 第8の実施形態の動作を示すフローチャー
トである。
【図16】 本発明の第9の実施形態における波形図で
ある。
【図17】 第9の実施形態の動作を示すフローチャー
トである。
【図18】 本発明の第10の実施形態を説明するため
の非通電区間と電流設定値の相関図である。
【図19】 第10の実施形態における非通電区間発生
手段の動作を示すフローチャートである。
【図20】 本発明の第11の実施形態を説明するため
の非通電区間と電流設定値の相関図である。
【図21】 第11の実施形態における非通電区間発生
手段の動作を示すフローチャートである。
【図22】 本発明の第12の実施形態を説明するため
の電流と非通電区間の発生回数の相関図である。
【図23】 第12の実施形態における非通電区間発生
手段の動作を示すフローチャートである。
【図24】 例えば特開平6−70586号公報に開示
された従来のセンサレスブラシレスモータの駆動装置の
制御ブロック図である。
【図25】 従来の駆動装置の動作を説明するための波
形図である。
【符号の説明】
2 モータ駆動手段、3 センサレスブラシレスモー
タ、4,5,6 固定子巻線、11 回転子位置検出手
段、12 ゼロクロス周期演算手段、13 励磁時間補
正手段、14 非通電区間発生手段、15 通電制御手
段、16 マイクロコンピュータ、17 負荷変動検出
部。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 励磁信号の入力に基づいてセンサレスブ
    ラシレスモータに通電するモータ駆動手段と、 センサレスブラシレスモータの固定子巻線に発生する非
    通電区間により得られる誘起電圧とセンサレスブラシレ
    スモータの中線点電圧とのゼロクロス点を検出して回転
    子の位置を検出する回転子位置検出手段と、 検出された前記ゼロクロス点に基づいて誘起電圧のゼロ
    クロス点の発生する周期を演算するゼロクロス点周期演
    算手段と、 検出されたゼロクロス点と演算されたゼロクロス点の周
    期とに基づいて、誘起電圧のゼロクロス点との位相差を
    なくすように固定子巻線の励磁時間を補正する励磁時間
    補正手段と、 前記励磁時間に基づいて非通電区間を発生させる指令を
    送出する非通電区間発生手段と、 前記励磁時間と前記指令の入力タイミングに基づいて、
    正弦波電圧に非通電区間を設定してなる略正弦波電圧を
    生成する前記励磁信号を前記モータ駆動手段に出力する
    通電制御手段とを備えたことを特徴とするセンサレスブ
    ラシレスモータの駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記センサレスブラシレスモータに供給
    される電流を検出し、該検出電流の平均値を算出し、そ
    の平均値が予め設定された値に達したとき負荷変動検出
    信号を出力する負荷変動検出手段を備え、 前記非通電区間発生手段は、前記負荷変動検出信号が入
    力されると前記通電制御手段に非通電区間を発生させる
    指令を送出することを特徴とする請求項1記載のセンサ
    レスブラシレスモータの駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記非通電区間発生手段は、非通電区間
    の中心と誘起電圧ゼロクロス点とが一致するように非通
    電区間の発生の指令を前記通電制御手段に送出すること
    を特徴とする請求項1又は2記載のセンサレスブラシレ
    スモータの駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記非通電区間発生手段は、非通電区間
    の中心と固定子巻線に供給される略正弦波電圧のゼロク
    ロス点とが一致するように非通電区間の発生の指令を前
    記通電制御手段に送出することを特徴とする請求項1又
    は2記載のセンサレスブラシレスモータの駆動装置。
  5. 【請求項5】 前記非通電区間発生手段は、非通電区間
    の中心が誘起電圧のゼロクロス点より所定角度ずれるよ
    うに非通電区間の発生の指令を前記通電制御手段に送出
    することを特徴とする請求項1又は2記載のセンサレス
    ブラシレスモータの駆動装置。
  6. 【請求項6】 前記非通電区間発生手段は、非通電区間
    の中心が前記略正弦波電圧のゼロクロス点より所定角ず
    れるように非通電区間の発生の指令を前記通電制御手段
    に送出することを特徴とする請求項1又は2記載のセン
    サレスブラシレスモータの駆動装置。
  7. 【請求項7】 前記非通電区間発生手段は、略正弦波電
    圧が所定時間を達する毎に非通電区間の発生の指令を前
    記通電制御手段に送出することを特徴とする請求項1又
    は2記載のセンサレスブラシレスモータの駆動装置。
  8. 【請求項8】 前記非通電区間発生手段は、回転子が1
    回転したときに得られた誘起電圧のゼロクロス点の周期
    を、次の回転時にその周期で非通電区間を前記通電制御
    手段に発生させることを特徴とする請求項1又は2記載
    のセンサレスブラシレスモータの駆動装置。
  9. 【請求項9】 前記非通電区間発生手段は、センサレス
    ブラシレスモータ起動時、前記略正弦波電圧のゼロクロ
    ス点に非通電区間を前記通電制御手段に発生させ、前記
    回転子位置検出手段により誘起電圧の検出が可能になっ
    たときは、前記誘起電圧のゼロクロス点に非通電区間を
    前記通電制御手段に発生させることを特徴とする請求項
    1又は2記載のセンサレスブラシレスモータの駆動装
    置。
  10. 【請求項10】 前記非通電区間発生手段は、前記負荷
    変動検出手段の負荷変動検出信号が入力されたとき予め
    設定された非通電区間を前記通電制御手段に発生させ、
    前記負荷変動検出手段により算出されたセンサレスブラ
    シレスモータの電流の平均値が、予め設定された複数の
    設定値に達する毎に段階的に幅の縮小された非通電区間
    を順次に前記通電制御手段に発生させ、幅の縮小された
    非通電区間が最小値のときはその非通電区間の発生を停
    止させることを特徴とする請求項2記載のセンサレスブ
    ラシレスモータの駆動装置。
  11. 【請求項11】 前記非通電区間発生手段は、前記負荷
    変動検出手段の負荷変動検出信号が入力されたとき予め
    設定された非通電区間を前記通電制御手段に発生させ、
    前記負荷変動検出手段により算出されたセンサレスブラ
    シレスモータの電流の平均値が予め設定された設定値に
    達すると、誘起電圧のゼロクロス点を検出する毎に段階
    的に幅の縮小された非通電区間を順次に前記通電制御手
    段に発生させ、幅の縮小された非通電区間が最小値のと
    きはその非通電区間の発生を停止させることを特徴とす
    る請求項2記載センサレスブラシレスモータの駆動装
    置。
  12. 【請求項12】 前記非通電区間発生手段は、前記負荷
    変動検出手段の負荷変動検出信号が入力されたとき非通
    電区間を前記通電制御手段に発生させ、前記負荷変動検
    出手段により算出されたセンサレスブラシレスモータの
    電流の平均値が予め設定された設定値に達すると、所定
    時間毎に非通電区間の発生を減少させてその発生を停止
    させることを特徴とする請求項2記載センサレスブラシ
    レスモータの駆動装置。
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