JP2000236696A - ステッピングモータの制御方法および制御装置並びにステッピングモータシステム - Google Patents
ステッピングモータの制御方法および制御装置並びにステッピングモータシステムInfo
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- H02P8/00—Arrangements for controlling dynamo-electric motors rotating step by step
- H02P8/12—Control or stabilisation of current
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- Power Engineering (AREA)
- Control Of Stepping Motors (AREA)
Abstract
の動作を制御する新規な制御方法および制御装置を提供
して、エネルギー利用効率が向上するようにステッピン
グモータに供給する駆動電流を最適化する。 【解決手段】 同期式モータすなわちステッピングモー
タ10の一対の直列接続された巻線L1〜L5の間のノ
ードN1〜N5における電圧が、動作中に遷移電圧領域
を検出するためにモニタされる。電圧の大きさはステッ
ピングモータに加わるトルク負荷を示しており、この電
圧は駆動電流の大きさを制御するベースとして使用され
て、エネルギー利用効率を向上させる。通常、遷移電圧
領域の持続時間についての最適な値は、目標として確立
されて、検出されたノード電圧値を目標の電圧値にほぼ
一致させるように、調整が行われる。
Description
タの制御方法および制御装置並びにステッピングモータ
システムに関し、特に、負荷トルク検出並びに駆動電流
の最適化決定方法およびその装置に関するものである。
位置検出器を使用して、このモータを駆動するための最
も有効な位置コマンドを提供でき、これにより動作効率
を最大にできる。しかしながら、そのような装置を組み
込むと、モータシステムのコストや構造の複雑性を著し
く高めることになる上に、それを最も効果的に利用する
困難性も増加してしまうこととなる。
は、本来、高い位置決め性能および他の有益な特性を提
供できる。その理由は、位置検出装置を必要とせず、さ
らにそれらの特性は無論、付随的な不都合を避け得るか
らである。
グモータを実際的に動作させるには、確実に同期が維持
されるように、大きな駆動電流を印加する必要がある。
このため、たとえ負荷が変動しても、供給する電流は、
加速する間に通常使用する最大値に設定する必要があ
る。一般に、ステッピングモータを駆動するために使用
する電流は、負荷が実際に要求する電流の少なくとも2
倍である。相当な量のエネルギーが結果として(過度の
熱として)浪費されることになり、このためそのような
ステッピングモータシステムは電力消費の点で効率を比
較的に悪くしてしまうという問題点がある。
れたものであって、本発明の主な目的は、新規なステッ
ピングモータシステムおよびその動作を制御する新規な
制御方法および制御装置を提供して、エネルギー利用効
率が向上するようにステッピングモータに供給する駆動
電流を最適化することにある。
テッピングモータに加わるトルク負荷を推定および利用
して、このステッピングモータを駆動するために印加す
る電流を(一般的には、選択的に減少することによっ
て)最適にできるシステム、装置、および方法を提供す
ることにある。
グモータの動作が比較的軽快で、また構造上の複雑性お
よびコストが比較的に低くて済むシステム、装置、およ
び方法を提供することにある。
されるステッピングモータシステムにおける駆動状態の
遷移の後に、隣接した直列に付勢された巻線間の開放ノ
ードに現れる電圧は、最初は時間の関数として有意な方
法で変化することが観測される。定常状態のノード電圧
(すなわち、端子電位の中間の指定されたレベル)に達
する上で、遅延が発生する。この遅延は、モータの巻線
のインダクタンスから発生し、ステッピングモータに加
わるトルク負荷に対してほぼ直線関係を持つ値を有して
いる。この関係は、安定状態および定常状態のフェーズ
の間に発生するノード電圧値のプロフィールに反映され
る。これらのプロフィールには、誘導性の「フライバッ
ク」電流およびモータに加わるトルク負荷の影響を示す
識別可能な部分(本願では「遷移電圧領域」と称する)
が含まれる。これらの機能は、一層詳細に後述する。
関連した目的は、ステッピングモータの動作を制御する
方法を提供することによって達成されることが判明し
た。このステッピングモータは、リング構成の中に配置
され、かつ、矩形波電圧によって付勢される多数の直列
接続された巻線を有している。この方法には、次のステ
ップが含まれる。すなわち、少なくとも一対の直列接続
された巻線間のノードにおける電圧を、モータが所定の
速度で動作している間、駆動電流によって巻線対の次の
付勢が発生する遷移電圧領域を検出するためにモニタ
(監視)するステップと、少なくとも1つの遷移電圧領
域の持続時間(すなわち、時間の関数としての幅)を測
定するステップと、少なくとも1つの目標とする持続時
間値を検出された遷移電圧領域に対して確立するステッ
プと、少なくとも1つの遷移電圧領域の測定された持続
時間を目標とする持続時間値と比較するステップと、検
出された遷移電圧領域の測定された持続時間を目標とす
る持続時間値に少なくとも近づけるために、また好まし
くはほぼそれに一致させるために、モータ電流の大きさ
を調整するステップと、が含まれる。
ロフィールに従う。この遷移プロフィールは、一対の巻
線が駆動電流によって付勢される状態の変化の直ぐ後に
始まり、一対の巻線への付勢電流の供給が終わる状態の
変化で終了する。そのようなプロフィールの各々は、初
めのインダクタンス支配の領域、およびその直後のリア
クタンス支配の領域から成り、それら2つの領域の1つ
は本願で採用する「遷移電圧領域」を構成する。
速度で動作し、それぞれ最小と最大のトルク負荷のもと
で制御されるモータに対して(または別の同等のモータ
に対して)あらかじめ決められた最小と最大の遷移電圧
領域の中間にある。そのような最小、最大、および中間
の目標とする持続時間値は、多数の駆動電流の大きさの
それぞれの値においてモータに対して確立して、これに
より最小と最大の曲線および目標とする持続時間ライン
を確立することが好ましい。この目標とする持続時間ラ
インに対して、遷移電圧領域の測定された持続時間が比
較ステップにおいて比較される。
は下にある場合、駆動電流の大きさの値は、これにより
増加または減少される。リアクタンス支配の領域が遷移
電圧領域を構成する場合では、測定された持続時間が目
標ラインと最大曲線との間にある場合は、この大きさは
増加され、それが目標ラインと最小曲線との間にある場
合は、この大きさは減少される。それぞれが異なる速度
におけるモータの動作に対応している、多数のそのよう
な目標ラインが、通常、確立される。それは一般に(ま
た最も望ましいが)、ステッピングモータを動作させ
て、結果として発生する適切なステッピングモータシス
テムのパラメータを電子メモリに記憶させて、これによ
り比較するためにアクセスできる目標とする持続時間ラ
インのライブラリを作成することによって行われる。
わるトルク負荷を推定するために、検出された遷移電圧
領域の測定された持続時間を利用するステップ、および
直接的または間接的にそれに基づいて、(当業者に周知
または明白な電子データ処理技術を利用して)駆動電流
の大きさの値を計算するステップをさらに含む。これに
より、その後に測定された持続時間の値を目標ラインに
近付けるまたは一致させることができる。
タの動作を制御する装置を提供することによって達成さ
れる。
ために、モータの少なくとも一対の直列接続された巻線
間のノードにおける電圧をモニタリングする手段と、こ
の検出された遷移電圧領域の持続時間を測定する手段
と、この電圧領域の測定された持続時間をその目標とす
る持続時間値と比較する手段と、この測定された持続時
間を目標とする持続時間値にほぼ一致させるために、駆
動電流の大きさを効率的に調整する手段と、をそれぞれ
備えている。さらなる本発明の目的は、説明した制御装
置に加えて、リング構成内で直列接続された多数の巻線
から構成するステータを有するステッピングモータと、
矩形波電圧を、直列接続された対としてまたモータを駆
動する整流順序で巻線に提供する手段と、を提供するこ
とによって達成される。この提供された電圧は、デュー
ティサイクルを調整することによるなどで、モータ電流
の大きさを制御できるように調整可能である。
は、標準的に、検出された遷移電圧領域の測定された持
続時間と比較するために、説明した特性の少なくとも1
つの目標とする持続時間値を電子的に記憶するメモリ手
段を備えている。たいていの場合、このメモリは、電流
の大きさの値およびモータの動作速度の範囲を示す多数
の目標ラインを記憶する。また、説明した方法のステッ
プを実行するために適合した別の機能も、同様に組み込
むことができることは無論である。この「比較する手
段」は、標準的に、駆動電流の大きさの値を適切に増減
するようにプログラムされた、電子データ処理手段を備
えている。この駆動電流の大きさの値は、記憶された目
標とする持続時間ラインに対する遷移電圧領域の測定さ
れた持続時間の位置に依存している。このデータ処理手
段は、一般に、モータに加わるトルク負荷を推定するた
めに検出された遷移電圧領域の測定された持続時間を利
用するステップ、およびそれに基づいて駆動電流の大き
さに対する最適な値を計算するステップのさらなるステ
ップを実行するようにプログラムされる。
1には、本発明を採用すると共に、全体的に参照番号1
0で示したステッピングモータを備えた5相のステッピ
ングモータのシステムが示されている。このステッピン
グモータ10は、直列接続されかつ五角形の構成(リン
グ構成の1種であるペンタゴン結線)に配置された5つ
の巻線L1〜L5を有している。互いに隣接する各一対
の巻線L1〜L5の間にはノードN1〜N5があり、各
ノードN1〜N5は端子T1〜T5にそれぞれ接続され
ている。一組のMOS−FETスイッチ(この図には示
していない)は、全体的に参照番号12で示したスイッ
チコンポーネントから成り、モータ巻線の端子に接続さ
れたライン14を通る電流の流れを制御するように機能
する。パルス振幅変調(PAM)ユニット16は、スイ
ッチコンポーネント12を経由し、レール18を通って
ステッピングモータに電流を供給する。
マブル論理素子(PLD)22をそれぞれの駆動電流ラ
イン14に動作的に接続する。このPLD22は、各ノ
ードN1〜N5で検出された遷移電圧領域の持続時間を
測定し、代表的な信号をライン26およびアナログ/デ
ィジタル(A/D)変換器28を通り中央演算処理ユニ
ット(CPU)24へ送る。このCPUは、当業者には
明白な適切なROM容量および必要な機能を備えてい
る。
理装置)24で計算されて、ライン30を通ってORゲ
ート32へ送られる。この「新しい」信号の計算は、検
出された遷移電圧領域の測定された持続時間をCPU2
4のメモリに記憶されている確立された最適の持続時間
値と比較することによって行われる。これにより、ステ
ッピングモータ10に加わるトルク負荷が表示され、こ
の表示から適切な駆動電流の要求量を決定できる。現在
の電流の設定値を示している信号がスイッチコンポーネ
ント12から出力されてライン38において受信される
と、比較器36が動作され、「元の」PWM信号が、同
時に、比較器36からライン34を通ってORゲート3
2に送られる。かくして、比較器36は、相電流を制限
するように動作する。モータ駆動電流の大きさを制御す
る合成PWM信号は、ライン40を通ってPAMユニッ
ト16に送られる。
ス表に記載された「4相オン」の励起パターンに従っ
て、2つの各連続した状態でモータ10を付勢するコン
ポーネント12のMOS−FETスイッチ(SW1〜S
W10)の状態を示している。なお、この表1では、
「on」(オン)表示のない部分は、スイッチが「0f
f」(オフ)であることを示している。
クランプD1〜D10も備えている。各々のノードN1
〜N5で電圧値の同様なプロフィールが観測されるの
で、以後においては説明を簡単にかつ明白にするため
に、ノードN1〜N5のうちの1つのみ(すなわち、ノ
ードN2)における電位を特に説明する。このことは、
図4から理解できる。この図4では、電圧が上記表1に
おいて列挙されたステッピングモータの励起状態の設定
と相互に関係付けられている。
定では(状態#1)、レール18を通って送られ、グラ
ウンド(GND)に流れる電流のフローが、実績表示で
示されている。印加された電位の値をVout で示す。状
態#2のスイッチ構成を、レール18から接続された巻
線を通ってGNDへ向かう電流の流れとして、図3に示
す。状態#1から状態#2への遷移中に発生した誘導フ
ライバック電流を、図3における点線の流路で示す。
ドN2における電圧の値は、モータが状態#1の付勢に
ある場合は、Vout である。状態#2の付勢に遷移する
瞬間に、ダイオードD7を通過する順方向バイアス電流
(GND以下の値)に達するまで、ノードN2の電位は
減少する。このダイオードD7は、導通してノードN2
の電圧を維持する。巻線L3が全電位(Vout −GN
D)で充電を開始して、巻線L2を通る新しい電流経路
を確立すると、L2およびL3を通る電流が同じレベル
に達するまで、ノードN2の電圧は上昇を開始する。こ
の後、印加された全電位差の半分の値(Vout −GN
D)/2を有する定常状態が、ノードN2で検出され
る。ノードN2を直接GNDに接続するようにスイッチ
SW7が閉じられて、状態#4への遷移が行われるま
で、その状態が維持される。
ドにおいて検出された電圧は、これらの巻線対が矩形波
電圧によって付勢される状態の変化の直後に始まり、こ
れらの巻線対への付勢電流が終わる状態の変化で終了す
るような遷移プロフィールに従うことが分かる。このプ
ロフィールは2つの領域を持つように観測される、すな
わち、図5で「A」で示した、初期のインダクタンス支
配の領域、およびその直後の、「B」で示した、リアク
タンス支配の領域である。領域AおよびBのそれぞれの
持続時間(幅)は、アクセスされたノードにおける電圧
に影響するフライバック電流によって決められる。すな
わち、遷移時間(例えば、状態#1から状態#4へ)
は、所定の速度に対しては固定されたままであるため、
これらの領域は逆比例する、すなわち互いに補足的な関
係を持つ。すなわち、領域Aの持続時間が短ければそれ
だけ、領域Bの持続時間は長くなり、その逆の場合もあ
る。
ステッピングモータへのトルク負荷を示していることは
理解されよう。いずれの領域も負荷を推定するベースと
考えることができるが、領域Bは任意に選択され、この
ため、後述する「検出された遷移電圧領域」を構成す
る。勿論、同様の原則は、たとえいくつかの値や関係が
逆になっても、自明であるが、領域Aを使用する場合に
も当てはまる。
遷移電圧領域Bの幅に対するトルク負荷の大きさの影響
が示されている。図6(a)は、説明した実施形態のよ
うなモータが発生した、検出されたノード電圧のプロフ
ィールの部分を示す。このモータは、相当たり1.4ア
ンペアの定格電流で、分当たり1000回転の速度で動
作しており、トルク負荷は印加されていない。図6
(b)のプロフィールは、モータは同じ速度で回転して
いるが、最大許容トルク負荷(すなわち、同期が失われ
る直ぐ下の負荷)が加えられている場合の、ノード電圧
のプロフィールの同じ部分を示している。無負荷状態の
領域Bの幅の持続時間は、約260マイクロセカンドを
示すが、最大負荷の状態では、この領域の幅の持続時間
は約340マイクロセカンドを示す。領域Bの幅の差
(また逆に、先行する領域Aにおける差)は、モータに
比較的小さい負荷が加わる場合(結果として、比較的狭
いリアクタンス支配の領域Bを発生する)、比較的高い
ピーク値を有する誘導フライバック電流が発生するた
め、また、ステッピングモータに比較的大きなトルク負
荷が加わる場合、比較的低いピークのフライバック電流
値(またこのため、比較的広い領域Bが生じる)が発生
するためである。これらの関係を図7に示す。
さは付勢されたトルク巻線のインダクタンスに依存する
こと、このインダクタンスはロータの角度位置によって
影響されること、およびステッピングモータのシャフト
に加わるトルク負荷は、ロータが実際に指示された角度
だけずらされる程度に決定されるであろうことは、説明
によって理解されよう。従って、モータに加わる負荷ト
ルクが大きければ大きいほど、フライバック電流のピー
クの大きさは小さくなり、このため遷移電圧領域のイン
ダクタンス支配領域は狭くなる(そして、リアクタンス
支配領域は広くなる)。
が、検出されたノード電圧の持続時間(時間幅)に対し
てプロットされているグラフである。図8から分かるよ
うに、この関係はほぼ直線である。
インおよび最大負荷(三角形のポイント)ラインは、ノ
ードで検出された遷移電圧領域上の(この場合、印加さ
れた電圧のデューティサイクルによって制御された)供
給電流の大きさの効果を示している。図9から分かるよ
うに、この領域の持続時間(電圧の時間幅)は、デュー
ティサイクルに対して、またこのため供給電流の大きさ
に対して、逆比例で減少する。
位置はいくらか不定であるが、この目標ラインはあらゆ
る場合において、無負荷曲線と最大負荷曲線との間に位
置する必要があり、またそれらのほぼ中間にあることが
好ましい。目標ラインが無負荷曲線に近づき過ぎている
場合には、電流の大きさの調整が頻繁に行われ過ぎて、
ステッピングモータの動作は不安定になりがちである。
他方、目標ラインが最大負荷曲線に接近し過ぎている場
合には、エラーに対して同じ程度の小さいマージンしか
与えられないことになり、結果として同期が失われるこ
とによるオーバシューティングの不適当な危険が生ずる
可能性がある。
るために、供給電流の大きさにおいて実行すべき変化を
発生させる基本原理を示す。モータへのトルク負荷が比
較的大きい場合、(前述した実施形態における)供給電
圧のデューティサイクルが増加されて、これにより電流
の大きさを増加させ、また測定された遷移電圧領域の幅
を減少させて、目標ラインで示した値に向かってトルク
負荷をシフトさせ、また理想的には一致させる。逆に言
うと、決定されたトルク負荷が比較的小さい場合には、
デューティサイクルが減少されて、電圧の持続時間を再
度目標ラインに接近させる。例えば、電流の大きさと遷
移領域の持続時間との間の関係は、電圧プロフィールの
領域Aが領域Bの代わりにトルク負荷を推定する場合に
使用される場合、逆比例することは理解されよう。
ピングモータに最適な電流を供給するために合成PWM
信号を確定できる論理を説明している。前述したよう
に、この合成PWM信号は、「元の」(古い)PWM信
号と「新しい」PWM信号とを使用して、ORゲートの
出力部から発生する。これらの信号は同じ周波数であ
り、同期したダウンエッジのタイミングを有する。「元
の」PWM信号はドライバ回路に対する最大電流を示
し、一方、「新しい」PWM信号は、本発明の負荷トル
ク感知技術を用いるコントローラによって決定される。
ORゲートは、常にハイ論理レベル信号を取るので(一
方が存在すれば、すなわち、ハイのオフ信号がローのオ
ン信号に対して制御されていれば)、この場合のシステ
ムの負荷トルク感知機能は、合成PWM信号におけるデ
ューティサイクルを減少させる。このデューティサイク
ルは、PAM回路16の動作を制御して、モータに最適
な電流を供給する。
装置、およびシステムの中で、本願で説明し、定義され
た新規な考えからもとることなく、各種の変更を行うこ
とができる。例えば、三角形、方形、また他のリング形
状の巻線構成を有するステッピングモータを使用でき
る。実際に、本発明の電流制御およびトルク推定技術
は、本願で説明した特徴付けられた遷移電圧領域を得る
ことができるいかなるモータシステムにも適用できると
考えられる。さらに、パルス幅変調したデューティサイ
クルの調整を電流の大きさを最適に制御する手段として
説明してきたが、例えば比較器を使用するアナログ電流
のフィードバックによるなどの、そうするための他の技
術も勿論採用できる。
ータシステム、および、その動作を制御するための、エ
ネルギー使用効率を改良するようにステッピングモータ
に供給された駆動電流を最適にできる新規な方法と装置
を提供することが分かる。本発明によれば、トルク負荷
を推定しかつ使用して、駆動モータに印加された電流を
最適にすることができ、また本発明は、ステピングモー
タの動作が比較的軽快で、構造の複雑性およびコストが
比較的低いシステム、装置、および方法を提供する。
ステムの概略図である。
スイッチとモータの巻線との配置を示す配線図である。
2と同様の配線図である。
3の方式による、動作している図示したステッピングモ
ータの各5つのノードで検出された電圧のプロフィール
を示す図である。
タシステムのノードの1つに現れる、電圧プロフィール
「X」の部分と、影響された巻線で発生した誘導「フラ
イバック」電流において同時に発生する変動の対応する
プロフィール「Y」と、を示す図である。
おり、2つの異なるトルク負荷が加えられているステッ
ピングモータで発生する遷移電圧プロフィールを拡大し
て示す時間スケールのグラフである。
ル上で3つの異なるトルク負荷の効果を示す、図5と同
様の図である。
トルク負荷との間に存在するほぼ直線関係を示すプロッ
ト図である。
電圧領域の持続時間上の供給電流のデューティサイクル
の効果、および、間に挟まれた最適な持続時間の目標ラ
インを示すグラフである。
に一致させるために適用される一般的な基準を示す図で
ある。
への電流を制御するパルス幅変調(PWM)信号の波形
を示すタイミング図である。
Claims (27)
- 【請求項1】 リング構成に配置された、多数の直列接
続された巻線を有すると共に、矩形波電圧によって駆動
されるステッピングモータの動作を制御する方法であっ
て、(a) 少なくとも一対の直列接続された巻線間の
ノードにおける電圧を、前記ステッピングモータが所定
の速度で動作している間に、駆動電流による前記一対の
巻線の次の付勢が発生する遷移電圧領域を検出するため
にモニタするステップと、(b) 前記検出された遷移
電圧領域の持続時間を測定するステップと、(c) 前
記検出された遷移電圧領域に対する少なくとも1つの目
標とする持続時間値を確定するステップと、(d) 少
なくとも1つの前記遷移電圧領域の前記測定された持続
時間を前記目標とする持続時間値と比較するステップ
と、(e) 前記測定された持続時間を前記目標とする
持続時間値にほぼ一致させるために、駆動電流の大きさ
を調整するステップと、をそれぞれ有することを特徴と
するステッピングモータの制御方法。 - 【請求項2】 前記モニタされたノード電圧が、前記一
対の巻線が前記駆動電流によって付勢される状態の変化
の直後に始まり、前記一対の巻線への前記付勢電流の供
給が終わる状態の変化で終了するプロフィールに従い、
それぞれの前記プロフィールが初めのインダクタンス支
配の領域、およびその直後のリアクタンス支配の領域か
ら成り、前記電圧プロフィールの前記インダクタンス支
配の領域および前記リアクタンス支配の領域の1つがそ
れぞれの前記検出された遷移電圧領域を構成することを
特徴とする請求項1に記載のステッピングモータの制御
方法。 - 【請求項3】 前記電圧プロフィールの前記リアクタン
ス支配の領域が、それぞれの前記検出された遷移電圧領
域を構成することを特徴とする請求項2に記載のステッ
ピングモータの制御方法。 - 【請求項4】 前記目標とする持続時間値が、前記所定
の速度で動作しており、それぞれ最小および最大の負荷
トルクが加わるような前記ステッピングモータに対して
あらかじめ決められた最小および最大の遷移電圧領域の
持続時間の中間にあることを特徴とする請求項3に記載
のステッピングモータの制御方法。 - 【請求項5】 中間の目標とする持続時間値が、前記所
定の速度で動作すると共に最小および最大の負荷トルク
が加わる前記ステッピングモータに対して、前記駆動電
流の大きさの多数の値の各々において確立され、これに
より、前記遷移電圧領域の前記測定された持続時間が、
前記比較するステップにおいて比較される目標持続時間
ラインを確立することを特徴とする請求項4に記載のス
テッピングモータの制御方法。 - 【請求項6】 前記測定された持続時間が前記目標とす
る持続時間ラインの上または下にある場合、前記駆動電
流の大きさがそれぞれ増加または減少されることを特徴
とする請求項5に記載のステッピングモータの制御方
法。 - 【請求項7】 前記ステッピングモータに加わるトルク
負荷を推定するために、前記検出された遷移電圧領域の
前記測定された持続時間を使用するステップと、前記推
定された負荷に基づいて、前記測定された持続時間値を
前記目標とする持続時間ラインにほぼ近付けるために、
前記駆動電流の大きさの値を計算するステップと、をさ
らに有することを特徴とする請求項6に記載のステッピ
ングモータの制御方法。 - 【請求項8】 多数の前記目標とする持続時間ラインが
確定されて、前記目標とする持続時間ラインの1つが、
多数の異なる速度の各々で動作するような前記ステッピ
ングモータに対して確立されることを特徴とする請求項
5に記載のステッピングモータの制御方法。 - 【請求項9】 前記目標とする持続時間ラインが、動作
している前記ステッピングモータによって確立されて、
かつ、前記目標とする持続時間ラインのライブラリが、
前記ステッピングモータの動作パラメータおよび対応す
る前記検出された遷移電圧領域のデータを電子メモリ手
段の中に記憶することによって作成されると共に、前記
目標とする持続時間ラインの前記ライブラリが、前記比
較ステップにおいて前記測定された持続時間と比較する
ためにアクセス可能であることを特徴とする請求項8に
記載のステッピングモータの制御方法。 - 【請求項10】 リング構成に配置された、多数の直列
接続された巻線を有すると共に、矩形波電圧によって駆
動されるステッピングモータの動作を制御する装置であ
って、(a) 遷移電圧領域を検出するために、前記ス
テッピングモータの少なくとも一対の直列接続された巻
線間のノードにおける電圧をモニタする手段と、(b)
前記検出された遷移電圧領域の持続時間を測定する手
段と、(c) 前記遷移電圧領域の前記測定された持続
時間をその目標とする持続時間値と比較する手段と、
(d) 前記測定された持続時間を前記目標とする持続
時間値にほぼ一致させるために、前記ステッピングモー
タを駆動する駆動電流の大きさを有効に調整する手段
と、をそれぞれ具備することを特徴とするステッピング
モータの制御装置。 - 【請求項11】 前記モニタされたノード電圧が、前記
一対の巻線が前記駆動電流によって付勢される状態の変
化の直後に始まり、前記一対の巻線への前記付勢電流の
供給が終わる状態の変化で終了するプロフィールに従
い、それぞれの前記プロフィールが始めのインダクタン
ス支配の領域、およびその直後のリアクタンス支配の領
域から成り、前記電圧プロフィールの前記インダクタン
ス支配の領域および前記リアクタンス支配の領域の1つ
がそれぞれの前記検出された遷移電圧領域を構成するこ
とを特徴とする請求項10に記載のステッピングモータ
の制御装置。 - 【請求項12】 前記電圧プロフィールの前記リアクタ
ンス支配の領域が、それぞれの前記検出された遷移電圧
領域を構成することを特徴とする請求項11に記載のス
テッピングモータの制御装置。 - 【請求項13】 少なくとも1つの目標とする持続時間
値を、前記検出された遷移電圧領域の前記測定された持
続時間と比較するために、電子的に記憶するメモリ手段
をさらに具備することを特徴とする請求項10に記載の
ステッピングモータの制御装置。 - 【請求項14】 前記メモリ手段が、前記所定の速度で
動作すると共にそれぞれ最小および最大の負荷トルクが
加わるような前記ステッピングモータに対して、予め設
定された最小および最大の遷移電圧領域の持続時間の中
間にある少なくとも1つの前記目標とする持続時間値を
含むことを特徴とする請求項13に記載のステッピング
モータの制御装置。 - 【請求項15】 それぞれの多数の値の前記駆動電流の
大きさにおいて、前記所定の速度で動作すると共に最小
および最大のトルク負荷が加わるような前記ステッピン
グモータに対して、中間の目標とする持続時間値が前記
メモリ手段に記憶され、前記記憶された目標とする持続
時間値が、前記遷移電圧領域の前記測定された持続時間
を比較するために前記手段が比較することができる記憶
された目標とする持続時間ラインを構成することを特徴
とする請求項14に記載のステッピングモータの制御装
置。 - 【請求項16】 比較するための前記手段が電子データ
処理手段を備えており、前記データ処理手段は、前記測
定された持続時間がそれぞれ前記記憶された目標とする
持続時間ラインの上または下にある場合、前記駆動電流
の大きさの中で増加または減少を実行するようにプログ
ラムされていることを特徴とする請求項15に記載のス
テッピングモータの制御装置。 - 【請求項17】 前記データ処理手段が、前記ステッピ
ングモータに加わるトルク負荷を推定するために、前記
検出された遷移電圧領域の前記測定された持続時間を使
用するステップと、前記推定された負荷に基づいて、前
記測定された持続時間値を前記目標とする持続時間ライ
ンにほぼ一致させるために、前記駆動電流の大きさの値
を計算するステップと、をさらに実行するようにプログ
ラムされていることを特徴とする請求項16に記載のス
テッピングモータの制御装置。 - 【請求項18】 多数の前記目標とする持続時間ライン
が前記メモリ手段の中に記憶されて、前記目標とする持
続時間ラインの1つが多数の異なる速度の各々で動作す
る前記ステッピングモータに対して確立されることを特
徴とする請求項15に記載のステッピングモータの制御
装置。 - 【請求項19】(a) リング構成で直列接続された多
数の巻線から成るステータを有するステッピングモータ
と、(b) 前記巻線を直列接続された対として付勢す
るために、前記ステッピングモータを駆動するための切
換順序で、調整可能な矩形波電圧を提供する手段と、
(c) 前記ステッピングモータの動作を制御する制御
装置と、をそれぞれ具備し、前記制御装置が、(d)
遷移電圧領域を検出するために、前記ステッピングモー
タの前記直列接続された巻線の少なくとも1つの対の間
のノードにおける電圧をモニタする手段と、(e) 前
記検出された遷移電圧領域の持続時間を測定する手段
と、(f) 前記遷移電圧領域の前記測定された持続時
間をその目標とする持続時間値と比較する手段と、
(g) 前記提供する手段によって提供された前記矩形
波電圧を効率よく調整して、これにより、前記測定され
た持続時間を前記目標とする持続時間値にほぼ一致させ
るために必要に応じて前記ステッピングモータを駆動す
る電流の大きさを調整する手段と、をそれぞれ具備して
いることを特徴とするステッピングモータシステム。 - 【請求項20】 前記モニタされたノード電圧が、前記
一対の巻線が前記駆動電流によって付勢される状態の変
化の直後に始まり、前記一対の巻線への前記付勢電流の
供給が終わる状態の変化で終了するプロフィールに従
い、それぞれの前記プロフィールが初めのインダクタン
ス支配の領域、およびその直後のリアクタンス支配の領
域から成り、前記電圧プロフィールの前記インダクタン
ス支配の領域および前記リアクタンス支配の領域の1つ
がそれぞれの前記検出された遷移電圧領域を構成するこ
とを特徴とする請求項19に記載のステッピングモータ
システム。 - 【請求項21】 前記電圧プロフィールの前記リアクタ
ンス支配の領域がそれぞれの前記検出された遷移電圧領
域を構成することを特徴とする請求項20に記載のステ
ッピングモータシステム。 - 【請求項22】 少なくとも1つの目標とする持続時間
値を、前記検出された遷移電圧領域の前記測定された持
続時間と比較するために、電子的に記憶するメモリ手段
をさらに具備することを特徴とする請求項19に記載の
ステッピングモータシステム。 - 【請求項23】 前記メモリ手段が、前記所定の速度で
動作すると共にそれぞれ最小および最大の負荷トルクが
加わるような前記ステッピングモータに対して、予め設
定された最小および最大の遷移電圧領域の持続時間の中
間にある少なくとも1つの前記目標とする持続時間値を
含むことを特徴とする請求項22に記載のステッピング
モータシステム。 - 【請求項24】 それぞれの多数の値の前記駆動電流の
大きさにおいて、前記所定の速度で動作すると共に最小
および最大のトルク負荷が加わるような前記ステッピン
グモータに対して、中間の目標とする持続時間値が前記
メモリ手段に記憶され、前記記憶された目標とする持続
時間値が、前記遷移電圧領域の前記測定された持続時間
を比較するために前記手段が比較することができる記憶
された目標とする持続時間ラインを構成することを特徴
とする請求項23に記載のステッピングモータシステ
ム。 - 【請求項25】 比較するための前記手段が電子データ
処理手段を備えており、前記データ処理手段は、前記測
定された持続時間がそれぞれ前記記憶された目標とする
持続時間ラインの上または下にある場合、前記駆動電流
の大きさの中で増加または減少を実行するようにプログ
ラムされていることを特徴とする請求項24に記載のス
テッピングモータシステム。 - 【請求項26】 前記データ処理手段が、前記ステッピ
ングモータに加わるトルク負荷を推定するために、前記
検出された遷移電圧領域の前記測定された持続時間を使
用するステップと、前記推定された負荷に基づいて、前
記測定された持続時間値を前記目標とする持続時間ライ
ンにほぼ一致させるために、前記駆動電流の大きさの値
を計算するステップと、をさらに実行するようにプログ
ラムされていることを特徴とする請求項25に記載のス
テッピングモータシステム。 - 【請求項27】 多数の前記目標とする持続時間ライン
が前記メモリ手段の中に記憶されて、前記目標とする持
続時間ラインの1つが多数の異なる速度の各々で動作す
る前記ステッピングモータに対して確立されることを特
徴とする請求項24に記載のステッピングモータシステ
ム。
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