JP2000152685A - 電動機制御装置 - Google Patents

電動機制御装置

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JP2000152685A
JP2000152685A JP10319347A JP31934798A JP2000152685A JP 2000152685 A JP2000152685 A JP 2000152685A JP 10319347 A JP10319347 A JP 10319347A JP 31934798 A JP31934798 A JP 31934798A JP 2000152685 A JP2000152685 A JP 2000152685A
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signal
speed
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circuit
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JP10319347A
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Inventor
Shuichi Kobayashi
修一 小林
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Mahle Electric Drive Systems Co Ltd
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Kokusan Denki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】マスタコントローラに異常信号を与える信号線
の数を少なくして装置の構成の簡素化を図ること。 【解決手段】電動機1の電機子電流を検出する電流検出
器6の出力から電動機の過負荷状態を検出する過負荷検
知回路11が過負荷検出信号Siaを発生した時、または
電動機1の回転速度が設定速度から外れる非同期状態が
生じた時に非同期状態検知回路10が非同期信号Snaを
発生した時に異常信号Sa を発生するオア回路12を設
ける。異常信号Sa を1つの信号線を通してマスタコン
トローラ4に与えるとともに、停止指令発生回路9を構
成する単一のタイマ13に与える。異常信号の発生が一
定時間継続した時にタイマ13から停止指令を発生させ
て、この停止指令を速度制御部3に与えることにより電
動機を停止させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、保護回路を備えた
電動機制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電動機を所定の回転速度で回転させるよ
うに制御する電動機制御装置として、電動機の回転速度
を検出して検出した回転速度を設定速度に一致させるよ
うに制御する速度制御部と、電動機の過負荷状態が生じ
たとき及び回転速度を設定速度に一致させることができ
ない非同期状態が生じたときに異常信号を発生する異常
信号発生部と、電動機の運転状態を指令する正転指令、
逆転指令あるいは停止指令などを速度制御部に与える
他、異常信号が発生したときには停止指令など、電動機
の保護を図るために必要な制御指令を速度制御部に与え
るマスタコントローラと、異常信号の発生が所定時間継
続したときに停止指令を発生する停止指令発生回路とを
備えたものが用いられている。速度制御部は、正転指令
または逆転指令が与えられているときには電動機の回転
速度を設定速度に保つように該電動機の駆動電流を制御
し、マスタコントローラまたは停止指令発生回路が停止
指令を発生した時には電動機への駆動電流の供給を停止
して該電動機を停止させるように構成されている。
【0003】図4は一例としてブラシレス直流電動機を
制御する従来の電動機制御装置の回路構成を示したもの
である。同図において、1は3相の電機子コイル1u〜
1wを固定子側に備え、回転子側に磁石界磁を備えたブ
ラシレス直流電動機で、該電動機には回転子の回転角度
位置の情報と回転速度情報とを得るための回転検出器2
が設けられている。この回転検出器は、例えばホールI
Cなどの磁気センサからなっていて、該磁気センサによ
り回転子の磁極を検出することにより、回転子の所定の
回転角度位置に立上り部及び立下り部を有する矩形波状
の回転検出信号Sn を発生する。この回転検出信号Sn
の立上り及び立下りを検出することにより回転子の回転
角度位置の情報を得ることができ、また該回転検出信号
Sn の発生間隔(時間)を検出することにより、回転子
の回転速度の情報を得ることができる。
【0004】3は速度制御部で、3相のブラシレス直流
電動機を制御する場合には、この速度制御部が、パワー
トランジスタやMOSFETなどのスイッチ素子のブリ
ッジ回路からなる3相インバータ回路と、回転検出信号
Sn から得た回転子の回転角度位置情報に基づいて駆動
電流を流す相を決定して、決定した相の電機子コイルに
所定の大きさの駆動電流を流すように3相インバータ回
路を構成するスイッチ素子に駆動信号を与える駆動信号
発生回路と、電動機の回転速度や回転方向を制御するた
めに駆動信号発生回路を制御する制御回路とを有し、電
動機1の回転方向に応じて、電機子コイル1u〜1wに
所定の相順で転流する駆動電流を流すとともに、該駆動
電流の大きさをPWM制御して、該電動機の回転方向及
び回転速度を制御する。
【0005】速度制御部3は、設定速度信号発生回路5
が発生する設定速度信号Snsにより与えられる設定速度
と回転検出信号Sn から検出される回転速度との偏差を
零にするように、電機子コイル1u〜1wに流す駆動電
流の大きさを制御して電動機の回転速度を設定速度に一
致させるように制御する。
【0006】4は電動機の駆動、停止、回転方向の切換
などの指令を速度制御部3に与えるマスタコントローラ
で、このマスタコントローラは、速度制御部3に正転指
令信号や逆転指令信号を与えたり、定常運転で電動機を
停止させる時に停止指令信号を速度制御部3に与えたり
する他、後記する異常信号が発生した時にその異常状態
の程度を判定して、電動機を停止させる必要がある異常
状態が発生したときに停止指令信号を速度制御部3に与
えるなど、電動機の保護を図るために必要な制御指令を
速度制御部3に与える。
【0007】また電動機1の電機子電流を検出する電流
検出器6と、該電流検出器6から得られる電流検出信号
Si を入力として該電流検出信号Si が設定値を超えた
ときに電流制限信号を出力する電流制限回路7とが設け
られ、電流制限回路7が出力する電流制限信号が速度制
御部3に入力されている。速度制御部3は、この電流制
限信号が入力されたときに電機子コイルに与える駆動電
流の瞬時最大値を所定の制限値以下に制限するための制
御を行う。
【0008】図4に示した電動機制御装置ではまた、回
転検出器2から出力される回転検出信号Sn から検出さ
れる回転速度と設定速度信号発生回路5が発生する設定
速度信号Snsにより与えられる設定速度とを比較して、
電動機の回転速度を設定値に一致させることができない
非同期状態が発生した時に非同期信号Snaを発生する非
同期状態検知回路10と、電流検出器6から出力される
電流検出信号Si が電動機の過負荷判定基準を与える設
定値を超えたときに過負荷検出信号Siaを発生する過負
荷検知回路11とを有する異常信号発生部8が設けられ
ていて、非同期信号Sna及び過負荷検出信号Siaが異常
信号としてマスタコントローラ4と停止指令発生回路9
とに入力されている。
【0009】停止指令発生回路9は、非同期信号Snaが
発生している間時限動作を行う第1のタイマ16と、過
負荷検出信号Siaが発生している間時限動作を行う第2
のタイマ17とからなっていて、非同期状態が所定時間
継続した時、及び過負荷状態が所定時間継続した時にそ
れぞれタイマ16及び17が速度制御部3に停止指令S
t1及びSt2を与えるようになっている。
【0010】図4の電動機制御装置では、非同期状態や
過負荷状態が生じた時にマスタコントローラ4から速度
制御部3に停止指令信号を与えて電動機を停止させるこ
とを基本とするが、異常状態が所定時間継続した時には
停止指令発生回路9からも速度制御部3に停止指令を与
えることにより、異常信号発生時に何らかの原因でマス
タコントローラ4から速度制御部3に停止指令信号が与
えられなかったときにも電動機を停止させることができ
るようにして電動機の保護の万全を期するようにしてい
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の電動機制御
装置では、異常信号としての非同期信号Sna及び過負荷
検出信号Siaをそれぞれマスタコントローラ4に与える
ために別個の信号線を必要とする。また速度制御部3に
停止指令を与えるために第1のタイマ16と第2のタイ
マ17との2つのタイマが必要である。そのため、電動
機の保護回路の構成部品が多くなり、電動機の組立ての
際に必要な配線の工数が多くなるという問題があった。
【0012】本発明の目的は、電動機の非同期状態また
は過負荷状態が発生した時に、異常信号発生部から出力
される異常信号を1つの信号線だけを用いてマスタコン
トローラに与えるとともに、異常信号の出力が一定時間
継続したときに1つのタイマを用いて停止指令を速度制
御部に与えることができるようにして、保護回路の構成
部品及び配線工数の削減を図った電動機制御装置を提供
することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、電動機の回転
速度を検出する速度検出器と、該速度検出器により検出
された回転速度を設定速度に一致させるように制御する
速度制御部と、電動機の過負荷状態が生じたとき及び回
転速度を設定速度に一致させることができない非同期状
態が生じたときに異常信号を発生する異常信号発生部
と、異常信号が発生したときに電動機の保護を図るため
に必要な制御指令を速度制御部に与えるマスタコントロ
ーラと、異常信号の発生が所定の時間継続したときに速
度制御部に停止指令を与える停止指令発生回路とを備え
て、停止指令が発生したときに電動機を停止させるよう
に速度制御部が構成されている電動機制御装置に係わる
ものである。
【0014】本発明では、上記異常信号発生部が、電動
機の電機子電流を検出する電流検出器と、該電流検出器
の検出出力が電動機の過負荷判定基準を与える設定値を
超えたときに過負荷検出信号を発生する過負荷検知回路
と、速度検出器により検出された電動機の回転速度を設
定速度と比較して、検出された回転速度が設定速度から
外れたときに非同期信号を出力する非同期状態検知回路
と、過負荷検出信号及び非同期信号を入力として過負荷
検出信号または非同期信号のいずれかが発生したときに
異常信号を出力してマスタコントローラに与えるオア回
路とにより構成される。また停止指令発生回路は、オア
回路からの異常信号の出力が一定時間継続したときに停
止指令を発生する単一のタイマによって構成する。
【0015】上記のように構成すると、過負荷検知回路
から過負荷検出信号が出力された場合及び非同期状態検
知回路から非同期信号が出力された場合に、1つのオア
回路から1つの信号線を通して異常信号がマスタコント
ローラに与えられ、この異常信号の出力が一定時間継続
したときに単一のタイマからなる停止指令発生回路から
速度制御部に停止指令が与えられる。
【0016】このように、本発明によれば、マスタコン
トローラに異常信号を与える信号線を1つだけ設ければ
よく、また停止指令発生回路を1つのタイマにより構成
できるため、装置の構成の簡素化を図ることができ、そ
の組み立ての際の配線作業を簡単にすることができる。
【0017】上記異常信号発生部はまた、電動機の電機
子電流を検出する電流検出器と、該電流検出器の検出出
力が電動機の過負荷判定基準を与える設定値を超えたと
きに過負荷検出信号を発生する過負荷検知回路と、速度
検出器の出力と過負荷検知回路の出力とを入力として過
負荷検出信号が発生していないときに速度検出器の出力
に相応した速度検出信号を出力し、過負荷検出信号が発
生しているときには速度検出信号の出力を停止するかま
たは設定速度と異なる速度を与える速度検出信号を出力
する速度信号変換回路と、速度信号変換回路の出力信号
を設定速度を与える信号と比較して速度信号変換回路の
出力により与えられる回転速度が設定速度から外れたと
きに異常信号を出力する非同期状態検知回路とにより構
成して、非同期状態検知回路からの異常信号の出力が一
定時間継続したときに停止指令を発生する単一のタイマ
により停止指令発生回路を構成するようにすることがで
きる。
【0018】異常信号発生部を上記のように構成する
と、速度信号変換回路は、過負荷検知回路が過負荷検出
信号を発生していないときに速度検出器の出力に相応し
た速度検出信号をそのまま出力して非同期状態検知回路
に入力し、過負荷検知回路が過負荷検出信号を発生して
いるときには速度検出信号の出力を停止するかまたは設
定速度と異なる速度を与える速度検出信号を出力して非
同期状態検知回路に入力する。従って、非同期状態検知
回路は、電動機の回転速度が非同期状態にある場合、及
び電動機が過負荷状態にある場合のいずれの場合にも非
同期信号に相当する異常信号を出力し、該異常信号をマ
スタコントローラ及び単一のタイマに与える。そのた
め、異常信号を1つの信号線によりマスタコントローラ
に与えることができ、停止指令発生回路を1つのタイマ
により構成することができる。
【0019】上記異常信号発生部はまた、速度検出器に
より検出された電動機の回転速度を設定速度と比較して
検出された回転速度が設定速度から外れたときに非同期
信号を出力する非同期状態検知回路と、電動機の電機子
電流を検出する電流検出器と、該電流検出器の検出出力
と非同期状態検知回路の出力とを入力として、非同期信
号が発生していないときには電流検出器の出力に相応し
た電流検出信号を出力し、非同期信号が発生していると
きには電動機の過負荷判定基準を与える電流値を超える
電流値に相応した電流検出信号を出力する電流信号変換
回路と、電流信号変換回路から出力される電流検出信号
により与えられる電流値を過負荷判定基準を与える電流
値と比較して電流検出信号により与えられる電流値が過
負荷判定基準を与える電流値を超えているときに異常信
号を出力してマスタコントローラに与える過負荷検知回
路とにより構成することができる。この場合、停止指令
発生回路は、過負荷検知回路からの異常信号の出力が一
定時間継続したときに停止指令を発生する単一のタイマ
により構成することができる。
【0020】異常信号発生部を上記のように構成する
と、電流信号変換回路は、非同期状態検知回路が非同期
信号を出力していないときに電流検出器の出力に相応し
た電流検出信号をそのまま出力して過負荷検知回路に与
え、非同期状態検知回路が非同期信号を発生していると
きには、電動機の過負荷判定基準を与える電流値を超え
る電流値に相当する電流検出信号を出力して過負荷検知
回路に与える。従って過負荷検知回路は、電動機が過負
荷状態にある場合、及び電動機の回転速度が非同期状態
にある場合のいずれの場合にも、過負荷検出信号に相当
する異常信号を出力し、該異常信号は1つの信号線によ
りマスタコントローラに与えられるとともに単一のタイ
マにも入力される。タイマは異常信号の出力が一定時間
継続したときに速度制御部に停止指令を与える。
【0021】
【発明の実施の形態】図1ないし図3を参照して本発明
の実施の形態を説明する。
【0022】図1は本発明に係わる電動機制御装置の構
成例を示したもので、同図において1は磁石界磁を有す
る回転子と3相の電機子巻線を有する固定子とを備えた
ブラシレス直流電動機である。電動機1にはその回転子
の回転角度位置の情報と回転速度情報とを得るために回
転検出信号Sn を発生する回転検出器2が設けられてい
る。この回転検出器2は、ホールICなどの磁気センサ
を用いて電動機の回転子の磁極を検出することにより回
転子の所定の回転角度位置に立上り部と立下り部とを有
する矩形波状の信号を回転検出信号として発生する。
【0023】3は速度制御部で、3相インバータ回路
と、回転検出信号Sn から得た回転子の回転角度位置情
報に基づいて駆動電流を流す相を決定して、決定した相
の電機子コイルに所定の大きさの駆動電流を流すように
3相インバータ回路を構成するスイッチ素子に駆動信号
を与える駆動信号発生回路と、電動機の回転速度や回転
方向を制御するために駆動信号発生回路を制御する制御
回路とを有し、電動機1の回転方向に応じて、電機子コ
イル1u〜1wに所定の相順で転流する駆動電流を流す
とともに、該駆動電流の大きさをPWM制御して、該電
動機の回転方向及び回転速度を制御する。
【0024】4は速度制御部3よりも上位の制御部であ
るマスタコントローラで、該マスタコントローラは電動
機1の運転・停止、回転方向の切替え、回転速度の設定
などの指令を発生するとともに、電動機の運転状態の異
常を示す異常信号が入力された時に電動機の保護を図る
ために必要な停止指令などの制御指令を速度制御部3に
与える。このマスタコントローラ4は、電動機の用途に
応じて種々の構成をとる。
【0025】5は電動機1の回転速度の設定値に相応す
る設定速度信号Snsを発生する設定速度信号発生回路
で、該設定速度信号発生回路から出力される設定速度信
号Snsと回転検出器2から出力される回転検出信号Sn
とが速度制御部3に入力されている。速度制御部3は回
転検出信号Snから検出した回転速度を設定速度信号S
nsにより与えられる設定速度に一致させるように電機子
コイルに流す電流をPWM制御する。設定速度信号発生
回路5は、回転速度の設定値が1つの場合には一般に速
度制御部3内に設けられるが、回転速度の設定値が可変
の場合にはマスタコントローラ4内に設けられて、水晶
発振器などの発振器が発生する基本周波数を逓倍または
逓降して設定回転速度に相応する周波数を有する設定速
度信号を発生する。
【0026】速度制御部3内のパワートランジスタなど
のスイッチ素子が瞬間的な大電流によって破壊するのを
防止するため、電動機1の電機子電流iaを検出する電流
検出器6と、該電流検出器が出力する電流検出信号Si
が入力される電流制限回路7とが設けられている。電流
検出器6は、この例では電機子コイルに直列に接続され
た電流検出用抵抗からなり、該抵抗の両端間に得られる
電流検出信号(電機子電流に比例する大きさを有する電
圧信号)Siが電流制限回路7に与えられている。
【0027】電流制限回路7は、検出された電機子電流
の波高値が設定値を超えたときに電流制限信号を速度制
御部3に与える。速度制御部3は、この電流制限信号が
与えられた時に電機子電流の波高値を設定値に制限する
ようにインバータ回路を制御する。
【0028】電動機1の回転速度を設定速度に一致させ
ることができない非同期状態になった時や、電動機が過
負荷になって過大な電機子電流が流れて電機子巻線や速
度制御部3内のトランジスタが熱破壊するおそれのある
過負荷状態になった時に異常信号Sa を発生する異常信
号発生部8と、異常信号Sa が一定時間継続して発生し
たときに停止指令St を速度制御部3に与えて電動機1
を停止させる停止指令発生回路9とが設けられている。
【0029】図1に示した異常信号発生部8は、回転検
出器2から出力される回転検出信号Sn の周波数と設定
速度信号発生回路5から出力される設定速度信号Snsの
周波数とを比較して、検出された回転速度が設定速度か
ら外れているときに非同期信号Snaを出力する非同期状
態検知回路10と、電動機1の電機子電流を検出する電
流検出器6と、電流検出器6から出力される電流検出信
号Si を入力として電流検出信号Si の値が過負荷判定
基準を与える設定値を超えたときに過負荷検出信号Sia
を出力する過負荷検知回路11と、非同期信号Snaと過
負荷検出信号Siaとを入力として非同期信号Snaまたは
過負荷検出信号Siaのいずれかが発生したときに異常信
号Sa を出力して、該異常信号をマスタコントローラ4
と停止指令発生回路9とに与えるオア同路12とにより
構成されている。マスタコントローラ4は、異常信号S
a が与えられたときに、電動機1の保護を図るために必
要な制御指令、例えば停止指令を速度制御部3に与え
る。
【0030】停止指令発生回路9は、オア回路12から
与えられた異常信号Sa の出力が一定時間継続したとき
に停止指令St を発生して速度制御器3に与える単一の
タイマ13からなっている。速度制御部3は停止指令S
t が与えられた時に電動機1への駆動電流の供給を停止
して、該電動機の熱破壊などが生ずるのを防止する。上
記の例では、非同期信号Snaまたは過負荷検出信号Sia
のいずれかが発生したときに1つのオア回路から異常信
号Sa を出力することにより、1つの信号線を用いて異
常信号Sa をマスタコントローラ4に与えることができ
るようにするとともに、非同期信号Snaまたは過負荷検
出信号Siaのいずれかが一定時間継続して発生したとき
に単一のタイマ13により停止指令St を発生して、該
停止指令を速度制御部3に与えるようにしたので、装置
の構成を簡単にすることができる。
【0031】図2は本発明に係わる電動機制御装置の他
の構成例を示したもので、同図に示した制御装置の異常
信号発生部8以外の部分は、図1に示した例と同様に構
成されている。
【0032】図2に示した異常信号発生部8は、非同期
状態検知回路10と、過負荷検知回路11と、速度検出
器2から出力される速度検出信号Sn と過負荷検知回路
11の出力とを入力とする速度信号変換回路14とから
なっている。
【0033】速度信号変換回路14は、電動機1が過負
荷状態になく、過負荷検知回路11から過負荷検出信号
Siaが発生していないときに、回転検出器2が出力する
回転検出信号Sn から検出される回転速度の情報を含む
速度検出信号を出力し、電動機1が過負荷状態になって
過負荷検知回路11から過負荷検出信号Siaが発生して
いるときには、速度検出信号の出力を停止するか、また
は設定速度と異なる速度を与える速度検出信号(周波数
が設定速度信号Snsの周波数と異なる速度検出信号)を
出力する。
【0034】非同期状態検知回路10は速度信号変換回
路14の出力信号を設定速度信号Snsと比較して、速度
信号変換回路14の出力信号により与えられる回転速度
が設定速度から外れたときに異常信号Sa を出力して、
該異常信号Sa をマスタコントローラ4及び停止指令発
生回路9を構成する単一のタイマ13に与える。タイマ
13は異常信号Sa の出力が一定時間継続したときに停
止指令St を発生して該停止指令St を速度制御部3に
与える。
【0035】図2に示した異常信号発生部8では、過負
荷検知信号Siaが発生している時に、速度信号変換回路
14が速度検出信号の出力を停止するか、または設定速
度信号Snsの周波数と異なる周波数を有する速度検出信
号を発生するので、電動機1の回転速度に非同期状態が
生じた場合、及び電動機1の過負荷状態が生じた場合の
いずれの場合にも、非同期状態検知回路10から異常信
号Sa を発生させて、該異常信号を1つの信号線を通し
てマスタコントローラ4に与えることができ、また該異
常信号を単一のタイマ13に与えて、停止指令信号St
を発生させることができる。
【0036】図3は本発明に係わる電動機制御装置の他
の構成例を示したもので、同図において、異常信号発生
部8以外の部分は図1に示した例と同様に構成されてい
る。図3に示した制御装置の異常信号発生部8は、非同
期状態検知回路10と、過負荷検知回路11と、電流検
出器6から得られる電流検出信号Si と非同期状態検知
回路10の出力とを人力とする電流信号変換回路15と
からなっている。
【0037】電流信号変換回路15は、電動機1の回転
速度が非同期状態になく、非同期状態検知回路10から
非同期信号Snaが発生していないときに電流検出信号S
i に相応した電流検出信号を出力し、電動機1の回転速
度が非同期状態になっていて、非同期状態検知回路10
から非同期信号Snaが発生しているときには、電動機1
の過負荷判定基準を与える電流値を超える電流値に相応
する電流検出信号を出力する。過負荷検知回路11は電
流信号変換回路15の出力信号により与えられる電流値
を過負荷判定基準を与える電流値と比較して、電流信号
変換回路15の出力信号により与えられる電流値が過負
荷判定基準を与える電流値を超えているときに異常信号
Sa を出力して、該異常信号Sa をマスタコントローラ
4と、停止指令発生回路9を構成する単一のタイマ13
とに与える。タイマ13は異常信号Sa の出力が一定時
間継続したときに停止指令St を発生して該停止指令S
tを速度制御部3に与える。
【0038】図3に示した異常信号発生部8では、非同
期信号Snaが発生した時に、電流信号変換回路15から
過負荷判定基準を与える電流値を超える電流値に相応す
る電流検出信号を発生させて過負荷検知回路11に与え
るので、電動機1の回転速度に非同期状態が生じた場
合、及び電動機1の過負荷状態が生じた場合のいずれの
場合にも、過負荷検知回路11から異常信号Sa を発生
させて、該異常信号Saを1つの信号線を通してマスタ
コントローラ4に与えることができる。また該異常信号
Sa を単一のタイマ13に与えることにより停止指令S
t を発生させて、該停止指令を速度制御部3に与えるこ
とができる。
【0039】上記の各例においては、電動機1としてブ
ラシレス直流電動機を用いたが、他の電動機を制御する
場合にも本発明を適用することができるのはもちろんで
ある。ブラシレス直流電動機以外の電動機を制御する場
合、回転検出器2の出力は、電動機の速度を検出するた
めにのみ用いられる。
【0040】また上記の例では、速度制御部3により電
動機1の駆動電流をPWM制御することにより回転速度
を制御するとしたが、サイリスタなどのオンオフ制御が
可能なスイッチ素子を用いて駆動電流を位相制御するこ
とにより駆動電流の平均値を制御して電動機の回転速度
を制御することもできる。
【0041】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、電動機
の回転速度が設定速度から外れる非同期状態が生じた場
合、及び電動機の過負荷状態が生じた場合のいずれの場
合にも、異常信号発生部から1つの異常信号を発生させ
て、該異常信号をマスタコントローラ及び停止指令発生
回路に与えるようにしたので、異常信号をマスタコント
ローラに1つの信号線を通して与えることができ、マス
タコントローラに異常信号を与えるための信号線の数を
少なくすることができる。また停止指令発生回路を単一
のタイマにより構成してその構成を簡単にすることがで
きるので、マスタコントローラに異常信号を与える信号
線の数が少なくなることと相俟って制御装置の構成の簡
素化を図ることができ、制御装置の組み立ての際の配線
作業を簡単にして製造コストの低減を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる制御装置の構成例を示したブロ
ック図である。
【図2】本発明に係わる制御装置の他の構成例を示した
ブロック図である。
【図3】本発明に係わる制御装置の更に他の構成例を示
したブロック図である。
【図4】従来例の回路構成を示したブロック図である。
【符号の説明】
1…電動機、2…回転検出器、3…速度制御部、4…マ
スタコントローラ、5…設定速度信号発生回路、6…電
流検出器、7…電流制限回路、8…異常信号発生部、9
…停止指令発生回路、10…非同期状態検知回路、11
…過負荷検知回路、12…オア回路(OR回路)、13
…タイマ、14…速度信号変換回路、15…電流信号変
換回路。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動機の回転速度を検出して検出した回
    転速度を設定速度に一致させるように制御する速度制御
    部と、前記電動機の過負荷状態が生じたとき及び前記回
    転速度を前記設定速度に一致させることができない非同
    期状態が生じたときに異常信号を発生する異常信号発生
    部と、前記異常信号が発生したときに前記電動機の保護
    を図るために必要な制御指令を前記速度制御部に与える
    マスタコントローラと、前記異常信号の発生が所定の時
    間継続したときに前記速度制御部に停止指令を与える停
    止指令発生回路とを備え、前記速度制御部は前記停止指
    令が発生したときに前記電動機を停止させるように構成
    されている電動機制御装置において、 前記異常信号発生部は、前記電動機の電機子電流を検出
    する電流検出器と、前記電流検出器の検出出力が前記電
    動機の過負荷判定基準を与える設定値を超えたときに過
    負荷検出信号を発生する過負荷検知回路と、前記速度検
    出器により検出された電動機の回転速度を前記設定速度
    と比較して、検出された回転速度が設定速度から外れた
    ときに非同期信号を出力する非同期状態検知回路と、前
    記過負荷検出信号及び非同期信号を入力として過負荷検
    出信号または非同期信号のいずれかが発生したときに前
    記異常信号を出力して前記マスタコントローラに与える
    オア回路とからなり、 前記停止指令発生回路は、前記オア回路からの異常信号
    の出力が一定時間継続したときに前記停止指令を発生す
    る単一のタイマからなっていることを特徴とする電動機
    制御装置。
  2. 【請求項2】 電動機の回転速度を検出して検出した回
    転速度を設定速度に一致させるように制御する速度制御
    部と、前記電動機の過負荷状態が生じたとき及び前記回
    転速度を前記設定速度に一致させることができない非同
    期状態が生じたときに異常信号を発生する異常信号発生
    部と、前記異常信号が発生したときに前記電動機の保護
    を図るために必要な制御指令を前記速度制御部に与える
    マスタコントローラと、前記異常信号の発生が所定の時
    間継続したときに前記速度制御部に停止指令を与える停
    止指令発生回路とを備え、前記速度制御部は前記停止指
    令が発生したときに前記電動機を停止させるように構成
    されている電動機制御装置において、 前記異常信号発生部は、前記電動機の電機子電流を検出
    する電流検出器と、前記電流検出器の検出出力が前記電
    動機の過負荷判定基準を与える設定値を超えたときに過
    負荷検出信号を発生する過負荷検知回路と、前記速度検
    出器の出力と前記過負荷検知回路の出力とを入力として
    前記過負荷検出信号が発生していないときに前記速度検
    出器の出力に相応した速度検出信号を出力し、前記過負
    荷検出信号が発生しているときには前記速度検出信号の
    出力を停止するかまたは前記設定速度と異なる速度を与
    える速度検出信号を出力する速度信号変換回路と、前記
    速度信号変換回路の出力信号を前記設定速度を与える信
    号と比較して、前記速度信号変換回路の出力により与え
    られる回転速度が前記設定速度から外れたときに前記異
    常信号を出力する非同期状態検知回路とからなり、 前記停止指令発生回路は、前記非同期状態検知回路から
    の異常信号の出力が一定時間継続したときに前記停止指
    令を発生する単一のタイマからなっていることを特徴と
    する電動機制御装置。
  3. 【請求項3】 電動機の回転速度を検出して検出した回
    転速度を設定速度に一致させるように制御する速度制御
    部と、前記電動機の過負荷状態が生じたとき及び前記回
    転速度を前記設定速度に一致させることができない非同
    期状態が生じたときに異常信号を発生する異常信号発生
    部と、前記異常信号が発生したときに前記電動機の保護
    を図るために必要な制御指令を前記速度制御部に与える
    マスタコントローラと、前記異常信号の発生が所定の時
    間継続したときに停止指令を発生する停止指令発生回路
    とを備え、前記速度制御部は前記停止指令が発生したと
    きに前記電動機を停止させるように構成されている電動
    機制御装置において、 前記異常信号発生部は、前記速度検出器により検出され
    た電動機の回転速度を前記設定速度と比較して検出され
    た回転速度が設定速度から外れたときに非同期信号を出
    力する非同期状態検知回路と、前記電動機の電機子電流
    を検出する電流検出器と、前記電流検出器の検出出力と
    前記非同期状態検知回路の出力とを入力として、前記非
    同期信号が発生していないときには前記電流検出器の出
    力に相応した電流検出信号を出力し、前記非同期信号が
    発生しているときには前記電動機の過負荷判定基準を与
    える電流値を超える電流値に相応した電流検出信号を出
    力する電流信号変換回路と、前記電流信号変換回路から
    出力される電流検出信号により与えられる電流値を前記
    過負荷判定基準を与える電流値と比較して電流検出信号
    により与えられる電流値が過負荷判定基準を与える電流
    値を超えているときに前記異常信号を出力して前記マス
    タコントローラに与える過負荷検知回路とからなり、 前記停止指令発生回路は、前記過負荷検知回路からの異
    常信号の出力が一定時間継続したときに前記停止指令を
    発生する単一のタイマからなっていることを特徴とする
    電動機制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009121292A (ja) * 2007-11-13 2009-06-04 Denso Corp バルブタイミング調整装置
KR101597990B1 (ko) * 2015-09-22 2016-02-26 대영공업 주식회사 녹즙기용 기어드 bldc 모터 과부하 제거 회로 및 방법

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