JP2009096197A - 感熱転写受像シートの製造方法 - Google Patents

感熱転写受像シートの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 高い最高濃度を達成でき、カスレや印画ムラといった画像故障が少なく、更には搬送ローラー跡の残らない感熱転写受像シートの製造方法を提供する。さらには、得られた画像の堅牢性に優れ、上述の膜剥がれの少ない感熱転写受像シートの製造方法を提供する。
【解決手段】 支持体上に、断熱層と受容層を有する感熱転写受像シートの製造方法であって、該断熱層に中空粒子およびガラス転移温度(Tg)が20℃以上80℃以下である樹脂をそれぞれ少なくとも1種含有し、該断熱層および該受容層を水系同時重層塗布する感熱転写受像シートの製造方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、感熱転写受像シートの製造方法に関し、詳しくは高濃度、画像内の故障が少なく、搬送ローラー跡の残らない感熱転写受像シートの製造方法に関する。
従来、種々の熱転写記録方法が知られているが、中でも染料拡散転写記録方式は、銀塩写真の画質に最も近いカラーハードコピーが作製できるプロセスとして注目されている。しかも、銀塩写真に比べて、ドライであること、デジタルデータから直接可視像化できる、複製作りが簡単であるなどの利点を持っている。
この染料拡散転写記録方式では、色素(以下、染料、またはインクともいう。)を含有する感熱転写シート(以下、単にインクシートともいう。)と感熱転写受像シート(以下、単に受像シートともいう。)を重ね合わせ、次いで、電気信号によって発熱が制御されるサーマルヘッドによってインクシートを加熱することでインクシート中の色素を受像シートに転写して画像情報の記録を行うものであり、シアン、マゼンタ、イエローの3色あるいはこれにブラックを加えた4色を重ねて記録することで色の濃淡に連続的な変化を有するカラー画像を転写記録することができる。
この方式の受像シートの支持体には通常の紙を用いることができ、低コストで製造することができる。このような紙を支持体に用いた受像シートは、支持体のクッション性を補うために、通常、支持体とインク受容層(単に受容層ともいう)との間にクッション性の高い層、例えば樹脂と発泡剤からなる発泡層を形成してクッション性を付与し、受像シートと転写シートとの密着性を高めている。また、この発泡層と受容層との間にさらに中間層を設けて、印字時の加熱により発泡層が潰れるのを防いでいる。しかし、従来の受像シートでは、この中間層を有機溶剤系の樹脂塗工液にて形成していたため、該塗工液が発泡層の気泡・空隙を潰してしまい、所望のクッション性が得られず画像形成の際にカスレや濃度ムラが発生してしまったり、発泡層の断熱性が低下して染料の転写に必要な熱量が受像シートの裏面方向に拡散して印字時の感度の低下を招いたりするという問題があった。
これに対して、例えば特許文献1には、発泡層と受容層との間の中間層を水系の塗工液により形成し発泡層の微妙な凹凸をそのまま受容層の表面形状にすることが開示されているが、この方法では、支持体上に発泡層を塗布しこれを加熱乾燥させた後に受容層を塗布するため、受容層表面に凹凸が形成されるために画像欠陥が多く発生するだけでなく、感度も不十分でしかもコストが高いという問題があった。また、例えば特許文献2には中空の粒子と耐有機溶剤性の高分子を主成分とした中間層を支持体と受容層との間に形成することが開示されているが、この方法も同様に、中間層や樹脂層を塗布しこれを加熱乾燥させた後に受容層を塗布するため、受容層表面に凹凸が形成されるために画像欠陥が多く発生し、層間密着も十分ではないため扱い方によっては膜剥れが生じるという問題点、さらに、感度も不十分でしかもコストが高いという問題があった。
また、特許文献3では、中空粒子の存在する層の塗膜形成結合剤の最低塗膜形成温度を25℃以上とすること、中空粒子の存在比を4〜30質量%とすることで、画像欠陥のないプリント品質を得ることはできたが、昨今要求されている、高速プリント時においては、高速搬送のために必要な搬送ローラー圧の上昇に起因する、搬送ローラー跡が顕在化するなど、新たな問題が発生していた。
特開平8−25813号公報 特開平11−321128号公報 特許3447338号公報
本発明により、高い最高濃度を達成でき、カスレや印画ムラといった画像故障が少なく、更には搬送ローラー跡の残らない感熱転写受像シートの製造方法を提供する。
さらには、得られた画像の堅牢性に優れ、上述の膜剥がれの少ない感熱転写受像シートの製造方法を提供する。
本発明者らは鋭意検討を重ねた結果、下記手段で本発明の上記目的が達成できることを見出した。
(1)支持体上に、断熱層と受容層を有する感熱転写受像シートの製造方法であって、該断熱層に中空粒子およびガラス転移温度(Tg)が20℃以上80℃以下である樹脂をそれぞれ少なくとも1種含有し、該断熱層および該受容層を水系同時重層塗布することを特徴とする感熱転写受像シートの製造方法。
(2)前記断熱層中の前記中空粒子の固形分含有量が、50〜95質量%であることを特徴とする(1)に記載の感熱転写受像シートの製造方法。
(3)前記感熱転写受像シートのJIS P 8127に従う方法で測定した含水率が、2〜8質量%であることを特徴とする(1)または(2)に記載の感熱転写受像シートの製造方法。
(4)下記一般式〔I〕〜〔III〕のいずれかで表される化合物を、前記受容層または前記断熱層のいずれかの層に少なくとも1種含有することを特徴とする(1)〜(3)いずれか1項に記載の感熱転写受像シートの製造方法。
Figure 2009096197
[一般式〔I〕中、RおよびRは同じでも異なっていてもよく、水素原子、ヒドロキシ基または炭素数1〜8のアルキル基を表す。Xは水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、アリール基、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、アラルキル基、アルコキシ基、−COR、−SOまたは−N(R)Rを表し、RおよびRは同じでも異なっていてもよく、水素原子、−OM、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基または−N(R)Rを表す。
およびRは同じでも異なっていてもよく、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、−COR、または−SO10を表す。RおよびR10は同じでも異なっていてもよく、炭素数1〜8のアルキル基または−N(R11)R12を表し、R、R、R11およびR12は同じであっても異なっていてもよく、水素原子または炭素数1〜8のアルキル基を表す。
Mは、水素原子、アルカリ金属原子、または1価のカチオンを形成するに必要な原子群を表し、lは2〜6の整数を表し、mは1〜4の整数を表し、nは6−mを表す。ただし、R、R、Xが複数存在する時はそれぞれが互いに異なっていてもよい。]
Figure 2009096197
[一般式〔II〕中、R13は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、アルケニル基、アラルキル基、アリール基、複素環基、
Figure 2009096197
を表し、R14およびR15は同じでも異なっていてもよく、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜8のアルキル基、アリール基、シアノ基、複素環基、アルキルチオ基、アルキルスルホキシ基またはアルキルスルホニル基を表し、R14とR15は互いに結合して芳香環を形成していても良い。
16およびR17は同じでも異なっていてもよく、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、アリール基またはアラルキル基を表す。]
Figure 2009096197
[一般式〔III〕中、R18は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基またはヒドロキシメチル基を表し、R19は水素原子または炭素数1〜8のアルキル基を表す。]
(5)前記支持体と前記断熱層、あるいは前記断熱層と前記受容層のいずれかの層間に、中間層を有することを特徴とする(1)〜(4)のいずれか1項に記載の感熱転写受像シートの製造方法。
本発明により、高濃度でかつ、画像内の故障が少なく、搬送ローラー跡が残らないという優れた効果を奏する感熱転写受像シートの製造方法が提供できる。また、得られた画像の堅牢性に優れ、膜剥がれの少ない感熱転写受像シートの製造方法が提供できる。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の感熱転写受像シート(以下本発明の受像シートともいう)は、支持体上に少なくとも1層の受容層(インク受容層、または染料受容層ともいう)を有し、支持体と受容層との間に少なくとも1層の断熱層(多孔質層ともいう)を有する。また、支持体と受容層との間に、例えば白地調整、帯電防止、接着性、レベリングなどの各種機能を付与した中間層が形成されているのは、本発明の好ましい様態である。また、感熱転写シートと重ね合わせられる面の最外層には、離型層が形成されてもよい。
本発明においては、受容層、および断熱層は水系同時重層塗布で塗設する。これは、スライドコート、カーテンコート等の一般的な方法で行う。
支持体の、受容層を塗設した面の他方の面にはカール調整層、筆記層、帯電調整層を設けてもよい。
本発明の感熱転写受像シートに塗設される断熱層は1層でも2層以上でも良い。断熱層は、受容層と支持体の間に設けられる。
本発明の感熱転写受像シートにおいて、断熱層は中空粒子、好ましくは中空ポリマー粒子を含有する。
本発明における中空ポリマーとは粒子内部に空隙を有するポリマー粒子であり、好ましくは水分散物であり、例えば、1)ポリスチレン、アクリル樹脂、スチレン−アクリル樹脂等により形成された隔壁内部に水などの分散媒が入っており、塗布乾燥後、粒子内の水が粒子外に蒸発して粒子内部が中空となる非発泡型の中空ポリマー粒子、2)ブタン、ペンタンなどの低沸点液体を、ポリ塩化ビニリデン、ポリアクリロニトリル、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸エステルのいずれか又はそれらの混合物もしくは重合物よりなる樹脂で覆っており、塗工後、加熱により粒子内部の低沸点液体が膨張することにより内部が中空となる発泡型マイクロバルーン、3)上記の2)をあらかじめ加熱発泡させて中空ポリマーとしたマイクロバルーンなどが挙げられる。
前記1)の具体例としてはロームアンドハース社製ローペイク1055、大日本インキ社製ボンコートPP−1000、JSR社製SX866(B)、日本ゼオン社製ニッポールMH5055(いずれも商品名)などが挙げられる。前記2)の具体例としては松本油脂製薬社製のF−30、F−50(いずれも商品名)などが挙げられる。前記3)の具体例としては松本油脂製薬社製のF−30E、日本フェライト社製エクスパンセル461DE、551DE、551DE20(いずれも商品名)が挙げられる。
これらの中でも、1)の非発泡型の中空ポリマー粒子が好ましく、必要に応じて2種以上混合して使用することができる。
これらの中空ポリマーの平均粒子径は0.1〜5.0μmであることが好ましく、0.2〜3.0μmであることがさらに好ましく、0.3〜2.0μmであることが特に好ましい。
また、中空ポリマーは、空隙率が20〜70%程度のものが好ましく、20〜50%のものがより好ましい。
本発明において、中空ポリマー粒子のサイズは、透過型電子顕微鏡を用いて、その外径の円相当換算直径を測定し算出する。平均粒径は、中空ポリマー粒子を少なくとも300個透過電子顕微鏡を用いて観察し、その外形の円相当径を算出し、平均して求める。
中空ポリマーの空隙率とは、粒子体積に対する空隙部分の体積の割合から求める。
本発明の感熱転写受像シートに用いる中空ポリマー粒子は、ガラス転移温度が70℃以上200℃以下であることが好ましく、90℃以上180℃以下である中空ポリマーが更に好ましい。
中空ポリマーを含む断熱層中には、中空ポリマー以外にバインダーとしてTgが20℃以上80℃以下であるポリマー樹脂を含む。より好ましくは25℃以上75℃以下である。Tgが20℃未満の場合には、高い最高濃度の画像を得ることができず、画像均一性やローラー跡の品質が向上しない。また、Tgが80℃を超える場合には、高い最高濃度の画像を得ることができるが、画像均一性やローラー跡の品質が向上しない。
水系塗布を必要とする本発明において好ましい例としては、下記に挙げられるラテックスである。これらラテックスは単独又は混合して用いることができる。
中空ポリマーを含む断熱層の厚みは5〜50μmであることが好ましく、5〜40μmであることがより好ましい。
本発明において、中空ポリマーを含む断熱層中には、中空ポリマー粒子が、乾燥後の固形分含有量として50質量%以上含まれることが好ましく、60質量%以上含まれることがより好ましい。固形分含有量の上限は、95質量%以下が好ましい。この含有量が小さすぎると、断熱性不足による感度や濃度の低下が生じ、逆にこの含有量が多すぎる場合は、バインダーの不足に起因するヒビ割れなどを生じるが、実用範囲内では問題がない。
本発明の断熱層には、ガラス転移温度(Tg)が20℃以上80℃以下のポリマー樹脂を含有する。ここでいう樹脂は、水系塗布を行う観点から、水分散ラテックスであることが好ましく、またポリマー樹脂自体の種類、(ポリマー種、組成、分子量など)は特に限定はない。以下、各種ポリマーラテックスの商品名を列挙するが、これらに限定されるものではない。
アクリル系ポリマーの例としては、日本ゼオン(株)製Nipol LX855(P−17:Tg36℃)、857x2(P−18:Tg43℃)、大日本インキ化学(株)製Voncoat R3370(P−19:Tg25℃)、日本純薬(株)製ジュリマーET−410(P−21:Tg44℃)、JSR(株)製AE116(P−22:Tg50℃)、AE119(P−23:Tg55℃)、AE121(P−24:Tg58℃)、AE125(P−25:Tg60℃)、AE134(P−26:Tg48℃)、AE137(P−27:Tg48℃)、AE140(P−28:Tg53℃)、AE173(P−29:Tg60℃)、東亞合成(株)製アロンA−104(P−30:Tg45℃)、など(いずれも商品名)が挙げられる。
ポリエステル類の例としては、大日本インキ化学(株)製FINETEX ES650、611、675、850、イーストマンケミカル製WD−size、WMS、高松油脂(株)製A−110、A−115GE、A−120、A−121、A−124GP、A−124S、A−160P、A−210、A−215GE、A−510、A−513E、A−515GE、A−520、A−610、A−613、A−615GE、A−620、WAC−10、WAC−15、WAC−17XC、WAC−20、S−110、S−110EA、S−111SL、S−120、S−140、S−140A、S−250、S−252G、S−250S、S−320、S−680、DNS−63P、NS−122L、NS−122LX、NS−244LX、NS−140L、NS−141LX、NS−282LX、東亞合成(株)製アロンメルトPES−1000シリーズ、PES−2000シリーズ、東洋紡(株)製バイロナールMD−1100、MD−1200、MD−1220、MD−1245、MD−1250、MD−1335、MD−1400、MD−1480、MD−1500、MD−1930、MD−1985、住友精化(株)製セポルジョンESなど(いずれも商品名)が挙げられる。
ポリウレタン類の例としては、大日本インキ化学(株)製HYDRAN AP10、AP20、AP30、AP40、101H、Vondic 1320NS、1610NS、大日精化(株)製D−1000、D−2000、D−6000、D−4000、D−9000、高松油脂(株)製NS−155X、NS−310A、NS−310X、NS−311X、第一工業製薬(株)製エラストロンなど(いずれも商品名)が挙げられる。
ゴム類の例としては、LACSTAR 7310K、3307B、4700H、7132C(以上、大日本インキ化学(株)製)、Nipol LX416、LX410、LX430、LX435、LX110、LX415A、LX415M、LX438C、2507H、LX303A、LX407BPシリーズ、V1004、MH5055(以上日本ゼオン(株)製)など(いずれも商品名)が挙げられる。
ポリ塩化ビニル類の例としては、日本ゼオン(株)製G351、G576、日信化学工業(株)製ビニブラン240、270、277、375、386、609、550、601、602、630、660、671、683、680、680S、681N、685R、277、380、381、410、430、432、860、863、865、867、900、900GT、938、950、SOLBIN C、SOLBIN CL、SOLBIN CH、SOLBIN CN、SOLBIN C5、SOLBIN M、SOLBIN MF、SOLBIN A、SOLBIN AL、積水化学工業(株)製 エスレックA、エスレックC、エスレックM、電気化学工業(株)製 デンカビニル1000GKT、デンカビニル1000L、デンカビニル1000CK、デンカビニル1000A、デンカビニル1000LK2、デンカビニル1000AS、デンカビニル1000GS、デンカビニル1000LT3、デンカビニル1000D、デンカビニル1000Wなど(いずれも商品名)が挙げられる。
ポリ塩化ビニリデン類の例としては、旭化成工業(株)製L502、L513、大日本インキ化学(株)製D−5071など(いずれも商品名)が挙げられる。
ポリオレフィン類の例としては、三井石油化学(株)製ケミパールS120、SA100、V300、大日本インキ化学(株)製Voncoat 2830、2210、2960、住友精化(株)製ザイクセン、セポルジョンG、共重合ナイロン類の例としては、住友精化(株)製セポルジョンPA、など(いずれも商品名)が挙げられる。
ポリ酢酸ビニル類の例としては、日信化学工業(株)製ビニブラン1080、1082、1085W、1108W、1108S、1563M、1566、1570、1588C、A22J7−F2、1128C、1137、1138、A20J2、A23J1、A23J1、A23K1、A23P2E、A68J1N、1086A、1086、1086D、1108S、1187、1241LT、1580N、1083、1571、1572、1581、4465、4466、4468W、4468S、4470、4485LL、4495LL、1023、1042、1060、1060S、1080M、1084W、1084S、1096、1570K、1050、1050S、3290、1017AD、1002、1006、1008、1107L、1225、1245L、GV−6170、GV−6181、4468W、4468Sなど(いずれも商品名)が挙げられる。
さらに、ポリマーラテックスの好ましい例としては、ポリ乳酸エステル類、ポリウレタン類、ポリカーボネート類、ポリエステル類、ポリアセタール類、SBR類、ポリ塩化ビニル類を挙げることができ、この中でも、ポリ塩化ビニル類、ポリエステル類、ポリカーボネート類、SBR類を含むことがより好ましく、ポリ塩化ビニル類、ポリエステル類、SBR類を含むことがさらに好ましい。特に好ましくは、ポリ塩化ビニル類であり、そのなかでも塩化ビニル−アクリル共重合体のポリマーラテックスまたは塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体ポリマーラテックスであり、特に塩化ビニル−アクリル共重合体ポリマーラテックスが好ましい。
これらのポリマーラテックスは単独で用いてもよいし、必要に応じて2種以上ブレンドしてもよい。本発明においては、ポリマーラテックスは2種以上ブレンドして用いるのが好ましい。
本発明では、受容層、断熱層を水系の塗布液で塗布するものであるが、複数の受容層および、または複数の断熱層を有する場合、これらの全ての層を水系で同時塗布し、塗布液を塗布後乾燥して作製することが必要である。ただし、ここで言う「水系」とは、塗布する層に含有する素材に水溶性ポリマー、ポリマーラテックスのいずれかを含有するか、塗布液の溶媒(分散媒)の60質量%以上が水であることをいう。塗布液の水以外の成分としてはメチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、ジメチルホルムアミド、酢酸エチル、ジアセトンアルコール、フルフリルアルコール、ベンジルアルコール、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、オキシエチルフェニルエーテルなどの水混和性の有機溶媒を用いることができるが、これらに限定されるものではない。
本発明において、JIS P 8127にて測定する感熱転写受像シートの含水率が2〜8質量%であることは好ましい様態である。これらは低湿化でのクラックや、高湿化での接着、或いはカールの湿度依存性などの問題を懸念するものであるが、本発明ではこの範囲外においても効果は発揮されており、また、範囲内においてはより高品質なプリントが得られる。より好ましくは2〜7質量%であり、さらに好ましくは3〜7質量%である。
本発明の感熱転写受像シートは、少なくとも染料を受容し得る熱可塑性の受容ポリマーを有する少なくとも1層(好ましくは少なくとも2層)の受容層を有する。
好ましい受容ポリマーの例としては、ポリ酢酸ビニル、エチレン酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体、塩化ビニルアクリル酸エステル共重合体、塩化ビニルメタクリル酸エステル共重合体、ポリアクリルエステル、ポリスチレン、ポリスチレンアクリル等のビニル系樹脂、ポリビニルホルマール、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール等のアセタール系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリカプロラクトン等のポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリウレタン系樹脂、セルロース系樹脂、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂、尿素樹脂・メラミン樹脂・ベンゾグアナミン樹脂等のアミノ樹脂等が挙げられる。これらの樹脂は、相溶する範囲内で任意にブレンドして用いることもできる。
上記ポリマー中でもポリカーボネート、ポリエステル、ポリウレタン、ポリ塩化ビニルおよびその共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、ポリカプロラクトンまたはこれらの混合物を含有することが好ましく、ポリエステル、ポリ塩化ビニル共重合体、あるいはこれらの混合物がさらに好ましい。
以上に挙げたポリマーは、有機溶剤(メチルエチルケトン、酢酸エチル、ベンゼン、トルエン、キシレンなど)を適宜用いて溶解させることで、支持体上に塗布することができるし、ポリマーラテックスとして水系の塗工液に加えて支持体上に塗布することもできる。
また受容層には、紫外線吸収剤、離型剤、滑剤、酸化防止剤、防腐剤、界面活性剤を含有させてもよい。
本発明の感熱転写受像シートに塗設される受容層にはポリマーラテックスを含有させることが好ましい。
受容層に用いるポリマーラテックスは水不溶な疎水性ポリマーが微細な粒子として水溶性の分散媒中に分散したものである。分散状態としてはポリマーが分散媒中に乳化されているもの、乳化重合されたもの、ミセル分散されたもの、あるいはポリマー分子中に部分的に親水的な構造を持ち分子鎖自身が分子状分散したものなどいずれでもよく、分散粒子の平均粒径は1〜50000nm、より好ましくは5〜1000nm程度の範囲である。
本発明に用いるポリマーラテックスのガラス転移温度(Tg)は、−30℃〜100℃が好ましく、0℃〜80℃がより好ましく、10℃〜80℃がさらに好ましく、15℃〜70℃が特に好ましい。
このガラス転移温度(Tg)は下記式で計算することができる。
1/Tg=Σ(Xi/Tgi)
ここでは、ポリマーはi=1からnまでのn個のモノマー成分が共重合しているとする。Xiはi番目のモノマーの質量分率(ΣXi=1)、Tgiはi番目のモノマーの単独重合体のガラス転移温度(絶対温度)である。ただしΣはi=1からnまでの和をとる。尚、各モノマーの単独重合体ガラス転移温度の値(Tgi)は「Polymer Handbook(3rd Edition)」(J.Brandrup,E.H.Immergut著(Wiley−Interscience、1989))の値を採用できる。
本発明の感熱転写受像シートに用いるポリマーラテックスの好ましい態様としては、アクリル系ポリマー、ポリエステル類、ゴム類(例えばSBR樹脂)、ポリウレタン類、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体、塩化ビニルアクリル酸エステル共重合体、塩化ビニルメタアクリル酸共重合体等の共重合体を含めたポリ塩化ビニル共重合体、エチレン酢酸ビニル共重合体等の共重合体を含めたポリ酢酸ビニル共重合体、ポリオレフィン等のポリマーラテックスを好ましく用いることができる。これらポリマーラテックスとしては直鎖のポリマーでも枝分かれしたポリマーでもまた架橋されたポリマーでもよいし、単一のモノマーが重合したいわゆるホモポリマーでもよいし、2種類以上のモノマーが重合したコポリマーでもよい。コポリマーの場合はランダムコポリマーでも、ブロックコポリマーでもよい。これらポリマーの分子量は数平均分子量で5000〜1000000が好ましく、より好ましくは10000〜500000である。
本発明のポリマーラテックスとしては、ポリエステルラテックス、塩化ビニル/アクリル化合物共重合体ラテックス、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体ラテックス、塩化ビニル/酢酸ビニル/アクリル化合物共重合体ラテックス等の塩化ビニル共重合体ラテックスのいずれか1つまたは任意の組み合わせが好ましい。
このような塩化ビニル共重合体としては、前述のものが挙げられるが、なかでもビニブラン240、ビニブラン270、ビニブラン276、ビニブラン277、ビニブラン375、ビニブラン380、ビニブラン386、ビニブラン410、ビニブラン430、ビニブラン432、ビニブラン550、ビニブラン601、ビニブラン602、ビニブラン609、ビニブラン619、ビニブラン680、ビニブラン680S、ビニブラン681N、ビニブラン683、ビニブラン685R、ビニブラン690、ビニブラン860、ビニブラン863、ビニブラン685、ビニブラン867、ビニブラン900、ビニブラン938、ビニブラン950(以上いずれも日信化学工業(株)製)、SE1320、S−830(以上いずれも住友ケムテック(株)製)が好ましい。
また、ポリエステル系ラテックスとしては、バイロナール MD1200、バイロナール MD1220、バイロナール MD1245、バイロナール MD1250、バイロナール MD1500、バイロナール MD1930、バイロナール MD1985(以上いずれも東洋紡(株)製)が好ましい。
これらのなかでも、塩化ビニル/アクリル化合物共重合体ラテックス、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体ラテックス、塩化ビニル/酢酸ビニル/アクリル化合物共重合体ラテックス等の塩化ビニル共重合体ラテックスがもっとも好ましい。
本発明の感熱転写受像シートにおいては、受容層は水溶性ポリマーを含有することも好ましい態様の一つである。
ここで、水溶性ポリマーとは、20℃における水100gに対し0.05g以上溶解すればよく、より好ましくは0.1g以上、さらに好ましくは0.5g以上、特に好ましくは1g以上である。水溶性ポリマーとしては、天然高分子、半合成高分子および合成高分子のいずれも好ましく用いられる。
本発明の感熱転写受像シートに用いることのできる水溶性ポリマーのうち、天然高分子および半合成高分子について詳しく説明する。植物系多糖類としては、κ−カラギーナン、ι−カラギーナン、λ−カラギーナン、ペクチンなど、微生物系多糖類としては、キサンタンガム、デキストリンなど、動物系天然高分子としては、ゼラチン、カゼインなどが挙げられる。セルロース系としては、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースなどが挙げられる。
本発明に用いることのできる天然高分子、半合成高分子のうちゼラチンが好ましい。本発明に用いるゼラチンは分子量10,000から1,000,000までのものを用いることができる。本発明に用いられるゼラチンはCl、SO 2−等の陰イオンを含んでいてもよいし、Fe2+、Ca2+、Mg2+、Sn2+、Zn2+などの陽イオンを含んでいても良い。ゼラチンは水に溶かして添加することが好ましい。
本発明の感熱転写受像シートに用いることのできる水溶性ポリマーのうち、合成高分子については、ポリビニルピロリドン、ポリビニルピロリドン共重合体、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、水溶性ポリエステルなどである。
本発明に用いることのできる合成高分子のうちポリビニルアルコール類が好ましい。
ポリビニルアルコールについては、完全けん化物、部分けん化物、変性ポリビニルアルコール等、各種ポリビニルアルコールを用いることができる。これらポリビニルアルコールについては、長野浩一ら共著,「ポバール」(高分子刊行会発行)に記載のものが用いられる。
ポリビニルアルコールは、その水溶液に添加する微量の溶剤あるいは無機塩類によって粘度調整をしたり粘度安定化させたりすることが可能であって、詳しくは上記文献、長野浩一ら共著,「ポバール」,高分子刊行会発行,144〜154頁記載のものを使用することができる。その代表例としてホウ酸を含有させることで塗布面質を向上させることができ、好ましい。ホウ酸の添加量は、ポリビニルアルコールに対し0.01〜40質量%であることが好ましい。
ポリビニルアルコールの具体例としては、完全けん化物としてはPVA−105、PVA−110、PVA−117、PVA−117Hなど、部分けん化物としてはPVA−203、PVA−205、PVA−210、PVA−220など、変性ポリビニルアルコールとしてはC−118、HL−12E、KL−118、MP−203が挙げられる(以上いずれも(株)クラレ製)。
ポリマーラテックスの添加量は、ポリマーラテックスの固形分が受容層中の全ポリマーの50〜98質量%であることが好ましく、70〜95質量%であることがより好ましい。受容層を複数層構成とした場合は、全受容層中の全ポリマーに対して、ポリマーラテックスの固形分が、50〜98質量%であることが好ましく、70〜95質量%であることがより好ましい。
本発明の感熱転写受像シートには、紫外線吸収剤を含有させてもよい。その紫外線吸収剤としては、従来公知の無機系紫外線吸収剤、有機系紫外線吸収剤が使用できる。有機系紫外線吸収剤としては、サリシレート系、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、トリアジン系、置換アクリロニトリル系、ヒンダートアミン系等の非反応性紫外線吸収剤や、これらの非反応性紫外線吸収剤に、例えば、ビニル基やアクリロイル基、メタアクリロイル基等の付加重合性二重結合、あるいは、アルコール性水酸基、アミノ基、カルボキシル基、エポキシ基、イソシアネート基等を導入し、アクリル樹脂等の熱可塑性樹脂に共重合若しくは、グラフトしたものを使用することができる。また、樹脂のモノマーまたはオリゴマーに紫外線吸収剤を溶解させた後、このモノマーまたはオリゴマーを重合させる方法が開示されており(特開2006−21333)、こうして得られた紫外線遮断性樹脂を用いることもできる。この場合には紫外線吸収剤は非反応性のものでも良い。
これら紫外線吸収剤に中でも、特にベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、トリアジン系が好ましい。これら紫外線吸収剤は画像形成に使用する染料の特性に応じて、有効な紫外線吸収波長域をカバーするように組み合わせて使用することが好ましく、また、非反応性紫外線吸収剤の場合には紫外線吸収剤が析出しないように構造が異なるものを複数混合して用いることが好ましい。
紫外線吸収剤の市販品としては、チヌビン−P(チバガイギー製)、JF−77(城北化学製)、シーソープ701(白石カルシウム製)、スミソーブ200(住友化学製)、バイオソープ520(共同薬品製)、アデカスタブLA−32(旭電化製)等が挙げられる。
本発明の感熱転写受像シートには、画像印画時の感熱転写シートと受像シートとの離型性を確保するために離型剤を添加してもよい。
離型剤としては、例えば、ポリエチレンワックス、パラフィンワックス、脂肪酸エステルワックス、アミドワックス等の固形ワックス類、シリコーンオイル、リン酸エステル系化合物、フッ素系界面活性剤、シリコーン系界面活性剤およびその他当該技術分野で公知の離型剤を使用することができる。これらの中で、脂肪酸エステルワックス、フッ素系界面活性剤、シリコーン系界面活性剤、シリコーンオイルおよび/またはその硬化物等のシリコーン系化合物が好ましく用いられる。
また、本発明の感熱転写受像シートは、前記の任意の層に界面活性剤を含有させることが出来る。その中でも、受容層及び中間層中に含有させることが好ましい。
界面活性剤の添加量は、全固形分量に対して0.01〜5質量%であることが好ましく、0.01〜1質量%であることがより好ましく、0.02〜0.2質量%であることが特に好ましい。
界面活性剤としては、アニオン系、ノニオン系、カチオン系など種々の界面活性剤が知られている。本発明で用いることのできる界面活性剤としては、公知のものが使用でき、例えば、「機能性界面活性剤監修/角田光雄、発行/2000年8月、第6章」で紹介されているもの等を用いることができるが、その中でもアニオン系のフッ素含有界面活性剤が好ましい。
アニオン系のフッ素含有界面活性剤としては、下記の基を有するものが好ましい。
−(CH)n−(CF)m−X
式中、Xは水素原子またはフッ素原子を表し、nは1〜6を表し、mは1〜6を表す。
ここで、Xはフッ素原子が好ましく、nは1または2が好ましく、mは2〜4が好ましい。また、−(CH)n−(CF)m−Xが結合する原子は酸素原子が好ましく、−(CH)n−(CF)m−Xが分子中に少なくとも2個以上、好ましくは2個有するものが好ましい。また、アニオン基としては−OSO 、−OSO 、−CO が好ましく、−OSO 、−OSO がより好ましく、−OSO が最も好ましい。
本発明の感熱転写受像シートにおいて、ブロッキング防止、離型性付与、滑り性付与のためにマット剤を添加しても良い。マット剤は感熱転写受像シートの受容層が塗布される面、受容層が塗布される他方の面、あるいはその両方の面に添加することができる。
マット剤は、一般に水に不溶の有機化合物の微粒子、無機化合物の微粒子を挙げることができるが、本発明では、分散性の観点から、有機化合物を含有する微粒子が好ましい。有機化合物を含有していれば、有機化合物単独からなる有機化合物微粒子であっても良いし、有機化合物だけでなく無機化合物をも含有した有機/無機複合微粒子であっても良い。マット剤の例としては、例えば米国特許第1,939,213号、同2,701,245号、同2,322,037号、同3,262,782号、同3,539,344号、同3,767,448号等の各明細書に記載の有機マット剤を用いることができる。
本発明の感熱転写受像シートでは、何れかの層に一般式〔I〕〜〔III〕で表される化合物を少なくとも1種以上含有させることが好ましい。以下、それぞれの一般式について詳細に説明する。
一般式〔I〕において、R、Rは同じでも異なっていてもよく水素原子、ヒドロキシ基、炭素数1〜8のアルキル基(例えば、メチル基、エチル基、イソプロピル基、tert−ブチル基)、を表わす。Xは水素原子、ハロゲン原子(例えば、塩素原子、臭素原子、フッ素原子)、ニトロ基、シアノ基、アリール基(例えば、フェニル基、ナフチル基、好ましい炭素数は6〜12)、炭素数1〜8のアルキル基(例えば、メチル基、エチル基、n−ブチル基、tert−オクチル基)、炭素数2〜8のアルケニル基(例えば、アリル基、プロペニル基)、アラルキル基(例えば、ベンジル基、フェネチル基、好ましい炭素数は7〜15)、アルコキシ基(例えば、メトキシ基、n−ブトキシ基、2−メトキシエトキシ基、好ましい炭素数は1〜8)、−COR、−SO、−N(R)Rを表し、R、Rは同じでも異なっていてもよく、水素原子、−OM、炭素数1〜8のアルキル基(例えば、メチル基、n−ブチル基、tert−オクチル基)、炭素数1〜8のアルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ基、n−ブトキシ基)、−N(R)Rを表わす。R、Rは同じでも異なっていてもよく水素原子、炭素数1〜8のアルキル基(例えば、メチル基、エチル基、2−エチルヘキシル基)、−COR、−SO10を表わす。R、R10は同じでも異なっていてもよく、炭素数1〜8のアルキル基(例えば、メチル基、エチル基、2−メトキシエチル基)、−N(R11)R12を表し、R、R、R11、R12は同じでも異なっていてもよく水素原子、炭素数1〜8のアルキル基(例えば、メチル基、エチル基、2−エチルヘキシル基)を表わす。Mは、水素原子、アルカリ金属原子(例えば、ナトリウム、カリウム)または、1価のカチオンを形成するに必要な原子群(例えば、アンモニウムカチオン、ホスホニウムカチオン)を表し、lは2〜6の整数を表し、mは1〜4の整数を表わし、nは6−mの整数を表わす。ただし、R、R、Xが複数存在する時はそれぞれが同じでも異なっていてもよい。
上記一般式〔I〕で示される化合物においては、R、Rで規定される炭素数1〜8のアルキル基と、Xで表されるアルコキシ基が、好ましくは炭素数2〜8の範囲のものである。
さらに、上記一般式で好ましいのはR、Rで規定される炭素数1〜8のアルキル基、Xで表されるアルコキシ基が、それぞれ炭素数2〜4の範囲であるか、あるいは、Xは水素原子、炭素数1〜8のアルキル基であり、R、Rは水素原子、炭素数1〜8のアルキル基であり、mは1、2の整数であり、nは、5、4の整数で表わされる化合物である。
次に一般式〔I〕で表わされる化合物の代表的具体例を示すが本発明に用いる一般式〔I〕で表わされる化合物はこれらに限定されるものではない。なお、以下の例示化合物は、試薬として一般的に市販されており、容易に入手可能である。
Figure 2009096197
Figure 2009096197
次に一般式〔II〕の化合物について記述する。
13は水素原子、直鎖もしくは分岐鎖の置換または無置換の炭素数1〜8のアルキル基(例えば、メチル基、エチル基、tert−ブチル基、n−オクタデシル基、2−ヒドロキシエチル基、2−カルボキシエチル基、2−シアノエチル基、スルホブチル基、N,N−ジメチルアミノエチル基)、置換または無置換の環状アルキル基(例えば、シクロヘキシル基、3−メチルシクロヘキシル基、2−オキソシクロペンチル基、好ましい炭素数は5〜8)、置換または無置換のアルケニル基(例えば、アリル基、メチルアリル基、好ましい炭素数は2〜8)、置換または無置換のアラルキル基(例えば、ベンジル基、p−メトキシベンジル基、o−クロロベンジル基、p−イソプロピルベンジル基、好ましい炭素数は7〜15)、置換または無置換のアリール基(例えば、フェニル基、ナフチル基、o−メチルフェニル基、m−ニトロフェニル基、3,4−ジクロロフェニル基、好ましい炭素数は6〜12)、複素環基(例えば、2−イミダゾリル基、2−フリル基、2−チアゾリル基、2−ピリジル基、好ましい炭素数は0〜12)、
Figure 2009096197
を表し、R14、R15は同じでも異なっていてもよく、各々水素原子、ハロゲン原子(例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子)、置換または無置換の炭素数1〜8のアルキル基(例えば、メチル基、エチル基、クロロメチル基、2−ヒドロキシエチル基、tert−ブチル基、n−オクチル基)、置換または無置換の環状アルキル基(例えば、シクロヘキシル基、2−オキソシクロペンチル基、好ましい炭素数は5〜8)、置換または無置換のアリール基(例えば、フェニル基、2−メチルフェニル基、3,4−ジクロロフェニル基、ナフチル基、4−ニトロフェニル基、4−アミノフェニル基、3−アセトアミドフェニル基、好ましい炭素数は6〜12)、シアノ基、複素環基(例えば、2−イミダゾリル基、2−チアゾリル基、2−ピリジル基、好ましい炭素数は0〜12)、置換または無置換のアルキルチオ基(例えば、メチルチオ基、2−シアノエチルチオ基、2−エトキシカルボニルチオ基、好ましい炭素数は1〜8)、置換または無置換のアルキルスルホキシ基(例えば、メチルスルホキシ基、2−ヒドロキシエチルスルホキシ基、好ましい炭素数は1〜8)、置換または無置換のアルキルスルホニル基(例えば、メチルスルホニル基、2−ブロモエチルスルホニル基、好ましい炭素数は1〜8)を表わし、R14とR15は互に結合して芳香環(例えば、ベンゼン環、ナフタレン環、好ましい炭素数は6〜12)を形成してもよい。
16、R17は同じでも異なっていてもよく、各々水素原子、置換または無置換の炭素数1〜8のアルキル基(例えば、メチル基、エチル基、イソプロピル基、2−シアノエチル基、2−n−ブトキシカルボニルエチル基)、置換または無置換のアリール基(例えば、フェニル基、ナフチル基、2−メトキシフェニル基、m−ニトロフェニル基、3,5−ジクロロフェニル基、3−アセトアミドフェニル基、好ましい炭素数は6〜12)、置換または無置換のアラルキル基(例えば、ベンジル基、フェネチル基、p−イソプロピルベンジル基、o−クロロベンジル基、m−メトキシベンジル基、好ましい炭素数は7〜15)を表わす。
さらに、上記一般式〔II〕で好ましいのは、R13は、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基を表わし、R14、R15は互いに結合して芳香環を形成する場合である。
次に一般式〔II〕で表わされる化合物の代表的具体例を以下に示すが、本発明に用いることができる一般式〔II〕で表される化合物はこれらに限定されるものではない。以下の化合物の一部は市販されており容易に入手することが可能であり、またフランス国特許1,555,416号明細書に記載の合成法に準じて製造することができる。
Figure 2009096197
Figure 2009096197
Figure 2009096197
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次に一般式〔III〕の化合物について記述する。
18は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基(例えば、メチル基、エチル基、イソプロピル基)、ヒドロキシメチル基を表し、R19は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基(例えば、メチル基、n−ブチル基、イソペンチル基)を表わす。炭素数1〜8のアルキル基のなかでも好ましくは炭素原子数1〜5、特に炭素数1のものがよい。
以下に一般式〔III〕で表される化合物の代表的具体例を示すが、本発明に用いることができる一般式〔III〕で表される化合物はこれらに限定されるものではない。
Figure 2009096197
これらの化合物の一部は三愛石油(株)から市販されている。また以下の文献を参考にして合成することができる。
(1)Henry Recuell des travaux chiniques des Rays−Bas,16,251.
(2)Mass.chemisches Zentralblatt.1899 I 179.
(3)E.Schmidt.Berichte der Deutchen Chemischen Gesellschaft 397.
(4)E,Schmidt.ibid.55 317.
(5)Henry Chemiches Zentrablatt.1897 II 388.
この場合III−1の合成は文献(1)、(2)ないし(3)、III−2の合成は文献(2)、III−3の合成は文献(5)、III−4の合成は文献(2)に従うのがよい。
一般式〔I〕〜〔III〕で表される化合物は、水溶性の化合物であるものが好ましく総炭素数は20以下が好ましく、15以下がさらに好ましい。
一般式〔I〕〜〔III〕で表される化合物は、受容層に含有させても良いし、断熱層に含有させても良く、受容層と断熱層の両方に含有させても良い。
一般式〔I〕〜〔III〕で示される化合物の添加量は、塗布後の固形分換算で、0.01〜1質量%が好ましく、より好ましくは0.02〜0.5質量%であり、更に好ましくは0.03〜0.1質量%である。添加量が0.01質量%未満となると、添加効果が発揮できず、1質量%より多くなると、プリント時の感度低下を引き起こすため好ましくない。
受容層の塗布量は、0.5〜10g/m(固形分換算、以下本発明における塗布量は特に断りのない限り、固形分換算の数値である。)が好ましい。受容層の膜厚は1〜20μmであることが好ましい。
受容層、断熱層、支持体、各々との間に中間層が形成されていることは、本発明の好ましい様態である。中間層は、受容層と断熱層の間に設けても良いし、断熱層と支持体の間に設けても良いし、その両方に設けても良い。断熱層と支持体の間に中間層を設ける場合、下引き層と称する場合がある。中間層の機能としては白地調整、帯電防止、接着性付与、平滑性付与などが挙げられるが、これらに限定されることはない。本発明の中間層に用いられる素材としては、受容層、断熱層同様にポリマーラテックス、または水溶性ポリマーなどがあげられる。具体的には、ポリマーラテックスの好ましい態様としては、アクリル系ポリマー、ポリエステル類、ゴム類(例えばSBR、MBR樹脂)、ポリウレタン類、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体、塩化ビニルアクリル酸エステル共重合体、塩化ビニルメタアクリル酸共重合体等の共重合体を含めたポリ塩化ビニル共重合体、エチレン酢酸ビニル共重合体等の共重合体を含めたポリ酢酸ビニル共重合体、ポリオレフィン等のポリマーラテックスを好ましく用いることができ、塩化ビニル共重合体、ゴム類を用いることがより好ましい。これらポリマーラテックスとしては直鎖のポリマーでも枝分かれしたポリマーでもまた架橋されたポリマーでもよいし、単一のモノマーが重合したいわゆるホモポリマーでもよいし、2種類以上のモノマーが重合したコポリマーでもよい。コポリマーの場合はランダムコポリマーでも、ブロックコポリマーでもよい。これらポリマーの分子量は数平均分子量で5000〜1000000が好ましく、より好ましくは10000〜500000である。
具体的には、ゴム類としては、LACSTAR 7310K、3307B、4700H、7132C(以上、大日本インキ化学(株)製)、Nipol LX416、LX410、LX430、LX435、LX110、LX415A、LX415M、LX438C、2507H、LX303A、LX407BPシリ−ズ、V1004、MH5055(以上日本ゼオン(株)製)、SN−307、SR−103、SR−104、SR−107、SR−108、SR−110、SR−111、SR−112、SR−113、SR−114、SR−130、SR−140、SR−141、SR−142、MR−171、MR−172、MR−173、MR−174、MR−180(以上日本エイアンドエル(株)製)など(いずれも商品名)。
ポリ塩化ビニル類の例としては日本ゼオン(株)製G351、G576、日信化学工業(株)製ビニブラン240、270、277、375、386、609、550、601、602、630、660、671、683、680、680S、681N、685R、277、380、381、410、430、432、860、863、865、867、900、900GT、938、950、SOLBIN C、SOLBIN CL、SOLBIN CH、SOLBIN CN、SOLBIN C5、SOLBIN M、SOLBIN MF、SOLBIN A、SOLBIN AL、積水化学工業(株)製 エスレックA、エスレックC、エスレックM、電気化学工業(株)製 デンカビニル1000GKT、デンカビニル1000L、デンカビニル1000CK、デンカビニル1000A、デンカビニル1000LK2、デンカビニル1000AS、デンカビニル1000GS、デンカビニル1000LT3、デンカビニル1000D、デンカビニル1000Wなど(いずれも商品名)。
中間層のバインダーとして、水溶性ポリマーを用いることは、本発明の好ましい様態である。本発明の中間層に好ましく用いることのできる水溶性ポリマーには、合成高分子、天然高分子および半合成高分子などがあげられる。本発明の中間層においては、合成高分子を用いることがより好ましい。
本発明の中間層に好ましく用いることのできる水溶性ポリマーのうち、合成高分子については、ポリビニルピロリドン、ポリビニルピロリドン共重合体、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、水溶性ポリエステルなどである。
本発明に用いることのできる合成高分子のうちポリビニルアルコール類が好ましい。
ポリビニルアルコールについては、完全けん化物、部分けん化物、変性ポリビニルアルコール等、各種ポリビニルアルコールを用いることができる。これらポリビニルアルコールについては、長野浩一ら共著,「ポバール」(高分子刊行会発行)に記載のものが用いられる。
ポリビニルアルコールは、その水溶液に添加する微量の溶剤あるいは無機塩類によって粘度調整をしたり粘度安定化させたりすることが可能であって、詳しくは上記文献、長野浩一ら共著,「ポバール」,高分子刊行会発行,144〜154頁記載のものを使用することができる。その代表例としてホウ酸を含有させることで塗布面質を向上させることができ、好ましい。ホウ酸の添加量は、ポリビニルアルコールに対し0.01〜40質量%であることが好ましい。
ポリビニルアルコールの具体例としては、完全けん化物としてはPVA−105、PVA−110、PVA−117、PVA−117Hなど、部分けん化物としてはPVA−203、PVA−205、PVA−210、PVA−220など、変性ポリビニルアルコールとしてはC−118、HL−12E、KL−118、MP−203が挙げられる(以上いずれも(株)クラレ製)。
次に、天然高分子および半合成高分子について説明する。植物系多糖類としては、κ−カラギーナン、ι−カラギーナン、λ−カラギーナン、ペクチンなど、微生物系多糖類としては、キサンタンガム、デキストリンなど、動物系天然高分子としては、ゼラチン、カゼインなどが挙げられる。セルロース系としては、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースなどが挙げられる。
本発明では天然高分子、半合成高分子のうちゼラチンが好ましい。本発明に用いるゼラチンは分子量10000から1000000までのものを用いることができる。本発明に用いられるゼラチンはCl、SO 2−等の陰イオンを含んでいてもよいし、Fe2+、Ca2+、Mg2+、Sn2+、Zn2+などの陽イオンを含んでいても良い。ゼラチンは水に溶かして添加することが好ましい。
中間層の膜厚としては、1〜30μm、好ましくは1〜25μm、1〜20μmであることがさらに好ましい。また、中間層は、単層塗布にて形成することもできるが、他層と同時重層塗布にて形成させることがより好ましい。
本発明の感熱転写受像シートに用いる支持体は、従来公知の支持体を用いることができる。その中でも耐水性支持体が好ましく用いられる。耐水性支持体を用いることで支持体中に水分が吸収されるのを防止して、受容層の経時による性能変化を防止することができる。耐水性支持体としては例えばコート紙やラミネート紙、合成紙を用いることができる。なかでもラミネート紙が好ましい。
本発明に用いる感熱転写受像シートには、必要に応じてカール調整層を形成することが好ましい。カール調整層には、ポリエチレンラミネートやポリプロピレンラミネート等が用いられる。具体的には、例えば特開昭61−110135号公報、特開平6−202295号公報などに記載されたものと同様にして形成することができる。
本発明に用いる感熱転写受像シートには、必要に応じて筆記層・帯電調整層を設けることができる。筆記層、帯電調整層には、無機酸化物コロイドやイオン性ポリマー等を用いることができる。帯電防止剤として、例えば第四級アンモニウム塩、ポリアミン誘導体等のカチオン系帯電防止剤、アルキルホスフェート等のアニオン系帯電防止剤、脂肪酸エステル等のノニオン系帯電防止剤など任意のものを用いることができる。具体的には、例えば特許第3585585号公報などに記載されたものと同様にして形成することができる。
以下、本発明の感熱転写受像シートの製造方法について説明する。
本発明の感熱転写受像シートの製造方法では、受容層および断熱層を支持体上に同時重層塗布する。
支持体上に複数の機能の異なる複数の層(気泡層、断熱層、中間層、受容層など)からなる多層構成の感熱転写受像シートを製造する場合、特開2004−106283号、同2004−181888号、同2004−345267号等の各公報に示されている如く各層を順次塗り重ねていくか、あらかじめ各層を支持体上に塗布したものを張り合わせることにより製造することが知られている。一方、写真業界では例えば複数の層を同時に重層塗布することにより生産性を大幅に向上させることが知られている。例えば米国特許第2,761,791号、同第2,681,234号、同第3,508,947号、同第4,457,256号、同第3,993,019号、特開昭63−54975号、特開昭61−278848号、同55−86557号、同52−31727号、同55−142565号、同50−43140号、同63−80872号、同54−54020号、特開平5−104061号、同5−127305号、特公昭49−7050号の公報または明細書やEdgar B. Gutoffら著,「Coating and Drying Defects:Troubleshooting Operating Problems」,John Wiley&Sons社,1995年,101〜103頁などに記載のいわゆるスライド塗布(スライドコーティング法)、カーテン塗布(カーテンコーティング法)といわれる方法が知られている。しかしながら、ハロゲン化銀写真材料では、本発明のように中空粒子のような、塗布によって粒子が変形したり凝集したりしやすい比較的サイズの大きい粒子の塗布を想定しておらず、またポリマーラテックスが主成分である層を塗布する点でもハロゲン化銀写真材料とは異質のものである。
本発明では、同時重層塗布を行うことで、生産性を大幅に向上させると同時に、画像のムラをより低減させることができる。
本発明の製造方法により製造した受像シートによれば、インクシート(感熱転写シート)と組み合わせて染料拡散転写記録方式によって画像を形成することができる。そのインクシートとしては、従来公知の任意のものを用いることができる。
以下、本発明を実施例に基づき更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、実施例中で、部または%とあるのは、特に断りのない限り質量基準である。
(感熱転写シートの作製)
支持体として片面に易接着処理がされている厚さ6.0μmのポリエステルフィルム(ダイアホイルK200E−6F、商品名、三菱化学ポリエステルフィルム(株)製)の易接着処理がされていない面に、乾燥後の固形分塗布量が1g/mとなるように背面層塗工液を塗布した。乾燥後、60℃で熱処理を行い硬化させた。
このようにして作製したポリエステルフィルムの易接着層塗布側に前記塗工液により、イエロー、マゼンタ、シアンの各染料層および転写性保護層積層体を面順次となるように塗布した感熱転写シートを作製した。各染料層の固形分塗布量は、0.8g/mとした。
なお、転写性保護層積層体の形成は、離型層用塗工液を塗布し、乾燥した後に、その上に保護層用塗工液を塗布し、乾燥した後に、さらにその上に接着層塗工液を塗布した。
背面層塗工液
アクリル系ポリオール樹脂 25.9質量部
(アクリディックA−801、商品名、大日本インキ化学工業(株)製)
ステアリン酸亜鉛 0.43質量部
(SZ−2000、商品名、堺化学工業(株)製)
リン酸エステル 1.27質量部
(プライサーフA217、商品名、第一工業製薬(株)製)
イソシアネート(50%溶液) 8.0質量部
(バーノックD−800、商品名、大日本インキ化学工業(株)製)
メチルエチルケトン/トルエン(質量比2/1) 64.1質量部
イエロー染料層塗工液
染料化合物(Y−1) 3.9質量部
染料化合物(Y−2) 3.9質量部
ポリビニルアセタール樹脂 6.2質量部
(エスレックKS−1、商品名、積水化学工業(株)製)
ポリビニルブチラール樹脂 2.1質量部
(デンカブチラール#6000−C、商品名、電気化学工業(株)製)
離型剤 0.05質量部
(X−22−3000T、商品名、信越化学工業(株)製)
離型剤 0.03質量部
(TSF4701、商品名、モメンティブ・パフォーマンス・
マテリアルズ・ジャパン合同会社製)
マット剤 0.15質量部
(フローセンUF、商品名、住友精工(株)製)
メチルエチルケトン/トルエン(質量比2/1) 83.9質量部
Figure 2009096197
マゼンタ染料層塗工液
染料化合物(M−1) 0.1質量部
染料化合物(M−2) 0.7質量部
染料化合物(M−3) 6.6質量部
ポリビニルアセタール樹脂 8.1質量部
(エスレックKS−1、商品名、積水化学工業(株)製)
ポリビニルブチラール樹脂 0.2質量部
(デンカブチラール#6000−C、商品名、電気化学工業(株)製)
離型剤 0.05質量部
(X−22−3000T、商品名、信越化学工業(株)製)
離型剤 0.03質量部
(TSF4701、商品名、モメンティブ・パフォーマンス・
マテリアルズ・ジャパン合同会社製)
マット剤 0.15質量部
(フローセンUF、商品名、住友精工(株)製)
メチルエチルケトン/トルエン(質量比2/1) 83.9質量部
Figure 2009096197
シアン染料層塗工液
染料化合物(C−1) 1.2質量部
染料化合物(C−2) 6.6質量部
ポリビニルアセタール樹脂 7.5質量部
(エスレックKS−1、商品名、積水化学工業(株)製)
ポリビニルブチラール樹脂 0.8質量部
(デンカブチラール#6000−C、商品名、電気化学工業(株)製)
離型剤 0.05質量部
(X−22−3000T、商品名、信越化学工業(株)製)
離型剤 0.03質量部
(TSF4701、商品名、モメンティブ・パフォーマンス・
マテリアルズ・ジャパン合同会社製)
マット剤 0.15質量部
(フローセンUF、商品名、住友精工(株)製)
メチルエチルケトン/トルエン(質量比2/1) 83.9質量部
Figure 2009096197
(転写性保護層積層体)
染料層の作製に使用したものと同じポリエステルフィルムに、以下に示す組成の離型層、保護層および接着層用塗工液を塗布し、転写性保護層積層体を形成した。乾膜時の塗布量は離型層0.3g/m、保護層0.5g/m、接着層2.2g/mとした。
離型層塗工液
変性セルロース樹脂 5.1質量部
(L−30、商品名、ダイセル化学)
メチルエチルケトン 94.9質量部
保護層塗工液
アクリル樹脂溶液(固形分40%) 90.1質量部
(UNO−1、商品名、岐阜セラミック(有)製)
メタノール/イソプロパノール(質量比1/1) 9.9質量部
接着層塗工液
アクリル樹脂 24.9質量部
(ダイアナールBR−77、商品名、三菱レイヨン(株)製)
下記紫外線吸収剤UV−1 1質量部
下記紫外線吸収剤UV−2 2質量部
下記紫外線吸収剤UV−3 1質量部
下記紫外線吸収剤UV−4 1質量部
PMMA微粒子(ポリメチルメタクリレート微粒子) 0.4質量部
メチルエチルケトン/トルエン(質量比2/1) 70.1質量部
Figure 2009096197
(感熱転写受像シートの作製)
ポリエチレンで両面ラミネートした紙支持体表面に、コロナ放電処理を施した後、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムを含むゼラチン下塗層を設けた。この上に、下記組成の下引き層(中間層)、断熱層、受容層下層、受容層上層を支持体側からこの順に積層させた状態で、米国特許第2,761,791号明細書に記載の第9図に例示された方法により、同時重層塗布を行った(試料No.101)。それぞれの乾燥時の塗布量が下引き層:6.7g/m、断熱層:8.7g/m、受容層下層:2.6g/m、受容層上層:2.7g/mとなるように塗布を行った。また、下記の組成は、固形分としての質量部を表す。
また、各ラテックス中に含まれる樹脂のTgは、熱量示差熱分析装置(SII製 TG−DTA 320)にて測定を行った。
受容層上層
塩化ビニル系ラテックス 22.1質量部
(ビニブラン900、商品名、日信化学工業(株)製)
塩化ビニル系ラテックス 2.3質量部
(ビニブラン276、商品名、日信化学工業(株)製)
ゼラチン(10%水溶液) 2.0質量部
下記エステル系ワックスEW−1 2.0質量部
下記界面活性剤F−1 0.07質量部
下記界面活性剤F−2 0.36質量部
II−25で表される添加物 0.03質量部
受容層下層
塩化ビニル系ラテックス 12.1質量部
(ビニブラン690、商品名、日信化学工業(株)製)
塩化ビニル系ラテックス 12.1質量部
(ビニブラン900、商品名、日信化学工業(株)製)
ゼラチン(10%水溶液) 10.0質量部
下記界面活性剤F−1 0.04質量部
II−25で表される添加物 0.03質量部
断熱層(乾燥後膜厚 12.2μm)
中空ポリマー粒子ラテックス 60.0質量部
(MH5055、商品名、日本ゼオン(株)製)
平均粒子径0.5μm、空隙率55%、Tg=105℃
スチレン・ブタジエンラテックス 11.2質量部
(LX415M 商品名、日本ゼオン(株)製 Tg=27℃)
下引き層
ポリビニルアルコール 6.7質量部
(ポバールPVA205、商品名、(株)クラレ製)
スチレンブタジエンゴムラテックス 60.1質量部
(SN−307、商品名、日本エイ アンド エル(株)製)
下記界面活性剤F−1 0.03質量部
Figure 2009096197
断熱層のスチレン・ブタジエンラテックスをLX430(商品名、日本ゼオン(株)製Tg=12℃)に変更し、乾燥後の固形分塗設量が同じになるように塗布した以外は同様にして、試料No.102を作製した。
断熱層のスチレン・ブタジエンラテックスをビニブラン690(商品名、日信化学工業(株)製 Tg=46℃)に変更し、さらに、ゼラチンを1質量部加えて、乾燥後の固形分塗設量が同じになるように塗布した以外は同様にして、試料No.103を作製した。
試料No.103に対して、ビニブラン690からビニブラン900(商品名、日信化学工業(株)製 Tg=70℃)に変更し、乾燥後の固形分塗設量が同じになるように塗布した以外は同様にして、試料No.104を作製した。
試料No.103に対して、ビニブラン690から、下記方法にて作製したTg=87℃の樹脂を含むポリマーラテックスに変更し、乾燥後の固形分塗設量が同じになるように塗布した以外は同様にして、試料No.105を作製した。ポリマーラテックスの作製は以下のように行った。ステンレス製の耐圧容器に、イオン交換水を170質量部、ラウリル硫酸ナトリウム3.0質量部入れ、窒素ガスによる置換を30分行った後、塩化ビニルモノマーを添加し45℃まで昇温し、その後過硫酸アンモニウムを0.2質量部加え、攪拌を2時間行い、重合を完結させ、その後アンモニアにてpHを7.5とした後、スミライザーGPを0.01質量部添加し、塩化ビニルラテックスを作製した。
各々の試料において、乾燥後の断熱層の中空粒子の質量%(固形分比)が45%となるように塗布液処方を変更し、塗布した試料を、試料No.106〜110とした。
試料No.103に対して、下引き層、断熱層、受容層下層、受容層上層をそれぞれ1層ずつスライドコーターにより塗布後乾燥し、その後同様の塗布を行い、逐次で水系塗布した試料を、試料No.111とした。
試料No.103に対して、下引き層、断熱層を、試料No.101と同様に水系同時塗布した試料の上層に、受容層を下記溶剤塗布液を用いて形成させた試料を、試料No.112とした。
試料No.103に対して、25℃で、湿度10%の環境下に16時間保存した試料、および、湿度70%の環境下に16時間保存し、含水率を1.8%、8.3%とした試料を、各々試料No.113、試料No.114とした。
試料No.103に対して、受容層上層、及び、受容層下層の塗工液からII−25で表される化合物を抜いて塗布を行い作製した試料を試料No.115とした。
試料No.103に対して、下引き層を抜いて、他層は試料No.101と同様に同時重層塗布を行い作製した試料を試料No.116とした。
試料No.103に対して、断熱層塗布液から中空ポリマー粒子ラテックスを抜いて、乾燥固形分量を同じになるようにして塗布した試料を作製したが、プリント感度が著しく低く、後述する性能評価ができなかった。
(溶剤塗布系受像シートの作製; 試料No.112)
下記溶剤系受容層塗布液を、バーコーターにより塗布を行った。乾燥時の塗布量は、受容層4.0g/mとなるように塗布を行い、乾燥は各層110℃、30秒間行った。
受容層
塩化ビニル−酢酸ビニル樹脂 100質量部
(ソルバインA、商品名、日信化学工業(株)製)
アミノ変性シリコーン 5質量部
(信越化学工業(株)製、商品名、X22−3050C)
エポキシ変性シリコーン 5質量部
(信越化学工業(株)製、商品名、X22−3000E)
メチルエチルケトン/トルエン(質量比1/1) 400質量部
(画像形成)
上記インクシート、受像シートを用いて、熱転写型プリンターA(ASK2000 富士フイルム(株)製)又は熱転写型プリンターB(特開平5−278247号公報の図6に記載のプリンター)により152mm×102mmサイズ画像の出力を行った。なお、プリンターAの搬送速度は8秒/1枚であった。熱転写型プリンターBは、画像形成時の感熱転写受像シートの搬送速度を5秒/1枚(高速)、50秒/1枚(低速)に設定してプリントを行った。この際、熱転写型プリンターAでプリントした時と同等の総熱量を与えるようサーマルヘッドの発熱量を調節した。
(性能評価)
下記項目について性能評価を行った。
(Dmax)
Dmax(黒の最高濃度)画像をプリンターAで出力し最大転写濃度の測定を行った。ビジュアル濃度測定を行いその値を試料101に対する相対値を表に示した。この値が大きいほど画像の締まりが増し好ましい。ビジュアル濃度はPhotographic Densitometer(X−Rite incorporated社製、商品名)で測定した。
(画像均一性、画像乱れ)
ビジュアル濃度1.0のプリントをプリンターA、プリンターB(高速、低速)で各々連続5枚出力し、印画したプリントのカスレ、濃度ムラなどの発生を画像乱れとし、この画像乱れの有無を目視観察し、下記基準に従って画像乱れを評価した。本評価を15人の評価者により行い、その平均値を求めた。
5: プリントに画像乱れが全く確認できず、実用上問題ないレベルである
4: プリントに画像乱れをほとんど確認できず、実用上問題ないレベルである
3: プリントに画像乱れが認められるが、実用上問題ないレベルである
2: プリントに画像乱れが散発しており、実用上問題のあるレベルである
1: プリントに画像乱れが非常に多く、実用上問題のあるレベルである
(搬送ローラー跡)
ビジュアル濃度1.0のプリントをプリンターA、及びプリンターB高速モードで連続5枚出力し、印画したプリントの搬送ローラー跡の発生有無を目視観察し、下記基準に従って評価した。本評価を15人の評価者により行い、その平均値を求めた。
5: プリントにローラー跡が全く確認できず、実用上問題ないレベルである
4: プリントにローラー跡がほとんど確認できず、実用上問題ないレベルである
3: プリントにローラー跡が認められるが、実用上問題ないレベルである
2: プリントにローラー跡が散発しており、実用上問題のあるレベルである
1: プリントにローラー跡が非常に多く、実用上問題のあるレベルである
また、JIS P 8127に規定される方法により、全ての試料の含水率を測定した。
この結果を下記表1に示す。
Figure 2009096197
表1の結果から、断熱層に中空粒子を用い、かつTgが20〜80℃の樹脂を含み、さらに水系同時塗布にて断熱層と受容層を形成した本発明の試料においては、最高濃度が高く、画像均一性がよく、さらにローラー跡が改善されることがわかる。また、断熱層中の中空粒子固形分量が高い試料(No.101、103)においては、画像均一性、ローラー跡の品質を損なうことなく、高い最高濃度の画像を得ることができ、より好ましいことがわかる。また、含水率が本発明のより好ましい範囲の試料No.103においては、画像均一性、ローラー跡の品質が向上することがわかった。

Claims (5)

  1. 支持体上に、断熱層と受容層を有する感熱転写受像シートの製造方法であって、該断熱層に中空粒子およびガラス転移温度(Tg)が20℃以上80℃以下である樹脂をそれぞれ少なくとも1種含有し、該断熱層および該受容層を水系同時重層塗布することを特徴とする感熱転写受像シートの製造方法。
  2. 前記断熱層中の前記中空粒子の固形分含有量が、50〜95質量%であることを特徴とする請求項1に記載の感熱転写受像シートの製造方法。
  3. 前記感熱転写受像シートのJIS P 8127に従う方法で測定した含水率が、2〜8質量%であることを特徴とする請求項1または2に記載の感熱転写受像シートの製造方法。
  4. 下記一般式〔I〕〜〔III〕のいずれかで表される化合物を、前記受容層または前記断熱層のいずれかの層に少なくとも1種含有することを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載の感熱転写受像シートの製造方法。
    Figure 2009096197
    [一般式〔I〕中、RおよびRは同じでも異なっていてもよく、水素原子、ヒドロキシ基または炭素数1〜8のアルキル基を表す。Xは水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、アリール基、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、アラルキル基、アルコキシ基、−COR、−SOまたは−N(R)Rを表し、RおよびRは同じでも異なっていてもよく、水素原子、−OM、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基または−N(R)Rを表す。
    およびRは同じでも異なっていてもよく、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、−COR、または−SO10を表す。RおよびR10は同じでも異なっていてもよく、炭素数1〜8のアルキル基または−N(R11)R12を表し、R、R、R11およびR12は同じであっても異なっていてもよく、水素原子または炭素数1〜8のアルキル基を表す。
    Mは、水素原子、アルカリ金属原子、または1価のカチオンを形成するに必要な原子群を表し、lは2〜6の整数を表し、mは1〜4の整数を表し、nは6−mを表す。ただし、R、R、Xが複数存在する時はそれぞれが互いに異なっていてもよい。]
    Figure 2009096197
    [一般式〔II〕中、R13は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、アルケニル基、アラルキル基、アリール基、複素環基、
    Figure 2009096197
    を表し、R14およびR15は同じでも異なっていてもよく、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜8のアルキル基、アリール基、シアノ基、複素環基、アルキルチオ基、アルキルスルホキシ基またはアルキルスルホニル基を表し、R14とR15は互いに結合して芳香環を形成していても良い。
    16およびR17は同じでも異なっていてもよく、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、アリール基またはアラルキル基を表す。]
    Figure 2009096197
    [一般式〔III〕中、R18は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基またはヒドロキシメチル基を表し、R19は水素原子または炭素数1〜8のアルキル基を表す。]
  5. 前記支持体と前記断熱層、あるいは前記断熱層と前記受容層のいずれかの層間に、中間層を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の感熱転写受像シートの製造方法。
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