JP2004181888A - 昇華転写用受像シート - Google Patents
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Abstract
【課題】昇華転写方式で画像を形成した時に、染料受容層の高濃度印画部に凹みがなく、また、グリップローラー方式による搬送性に優れ、受像シートの裏面にグリップロール痕が生じない受像シートを提供すること。
【解決手段】基材シートの少なくとも一方の面に染料受容層を設けてなる受像シートにおいて、該基材シートが、染料受容層を設ける側(表面側)より、比重0.5〜1.10の多孔質ポリエチレンテレフタレートフィルム、芯材紙および非多孔質プラスチックフィルム(裏面側)を貼着した3層構成の基材シートであり、式1を満足することを特徴とする受像シート。
【選択図】 なし
【解決手段】基材シートの少なくとも一方の面に染料受容層を設けてなる受像シートにおいて、該基材シートが、染料受容層を設ける側(表面側)より、比重0.5〜1.10の多孔質ポリエチレンテレフタレートフィルム、芯材紙および非多孔質プラスチックフィルム(裏面側)を貼着した3層構成の基材シートであり、式1を満足することを特徴とする受像シート。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、昇華転写用受像シート(以下単に「受像シート」という)に関し、更に詳しくは、昇華転写方式で画像を形成した時に、染料受容層の高濃度印画部に凹みがなく、また、グリップローラー方式による搬送性に優れ、受像シートの裏面にグリップロール痕が生じない受像シートに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の受像シートは、ポリプロピレン系多孔質フィルム/芯材紙/ポリプロピレン系多孔質フィルムからなる基材シート上に、直接あるいは間接的に染料受容層を形成したものが主であった。近年、昇華転写方式の画像形成スピードの高速化、高画質化、また、プリンターの小型化に伴う給紙機構の簡略化が進むにつれ、より高感度で印画面が平坦であり、搬送性に優れる受像シートの開発が切望されるようになった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来のポリプロピレン系多孔質フィルム/芯材紙/ポリプロピレン系多孔質フィルムからなる基材シートを用いた受像シートでは、コスト的には安価であるものの、染料受容層の高濃度印画部の凹み、グリップローラー方式による搬送性、また、受像シートの裏面にグリップロール痕が生じるという問題があった。
【0004】
従って本発明の目的は、昇華転写方式で画像を形成した時に、染料受容層の高濃度印画部に凹みがなく、また、グリップローラー方式による搬送性に優れ、受像シートの裏面にグリップロール痕が生じない受像シートを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的は以下の本発明によって達成される。即ち、本発明は、基材シートの少なくとも一方の面に染料受容層を設けてなる受像シートにおいて、該基材シートが、染料受容層を設ける側(表面側)より、比重0.5〜1.10の多孔質ポリエチレンテレフタレート(以下「PET」と略す)フィルム、芯材紙および非多孔質プラスチックフィルム(裏面側)を貼着した3層構成の基材シートであり、下記式1を満足することを特徴とする受像シートを提供する。
式1:0.8<A×B/C×D<1.2
A:多孔質PETフィルムの比重
B:多孔質PETフィルムの厚み
C:裏面側プラスチックフィルムの比重
D:裏面側プラスチックフィルムの厚み
【0006】
また、本発明は、前記多孔質PETフィルムの比重が0.70〜1.05である前記受像シート;前記多孔質PETフィルムの厚みが35〜80μmである前記受像シート;前記多孔質PETフィルムが少なくとも2層の複層構成である前記受像シート;前記裏面側プラスチックフィルムが非多孔質PETフィルムである前記受像シート;および芯材紙の両側に多孔質PETフィルムおよび非多孔質プラスチックフィルムを貼着するときに、表面と裏面側に貼着するフィルムの配向方向を合わせた前記受像シートを提供する。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に好ましい実施の形態を挙げて本発明を更に詳しく説明する。本発明は基材シートに特徴があり、先ず基材シートの材料から説明する。
(多孔質PETフィルムについて)
多孔質PETフィルムについては、特開平1−136783号公報、特公平6−96281号公報および特開平1−168493号公報等に記載される製法により得られる多孔質PETフィルムを使用することができ、白色顔料や蛍光増白剤の添加により、多孔質フィルムの表面の白色度を調整したり、導電剤を添加したりして帯電防止性を付与してもよい。また、多孔質PETフィルム表面に易接着処理として、これらの添加剤を含む塗材を塗布してもよい。
【0008】
染料受容層側の多孔質PETフィルムを、比重0.5〜1.10の多孔質PETフィルムにすることにより、ポリプロピレン系多孔質フィルムを用いた受像シートと比較して、画像形成時の高感度化が可能である。これは通常のポリプロピレン系多孔質フィルムは比重が0.75程度であり(非多孔質のポリプロピレンの比重を0.9とすると空隙率=1−0.75/0.9=16.7%)、空隙率を考慮した場合、材質がPETである方が空隙率を高くでき、サーマルヘッドにより染料受容層に印画する時の断熱性を高くできるためと考えられる。
【0009】
また、染料受容層の高濃度印画部の凹みについても、ポリプロピレン材質では耐熱性が不十分であり、高エネルギー印画により染料受容層面がマット化してしまうのに対し、PET材質では耐熱性があり、高濃度印画部でも染料受容層面に凹みが少ない。多孔質PETフィルムの比重は0.5〜1.10が好ましく、特に0.70〜1.05がより好ましい。
【0010】
多孔質PETフィルムの比重が0.5より小さいと、該フィルムの空隙率が大きくなり、染料受容層の感度も良好であるが、その反面、フィルム自体の強度が低下し、染料受容層面の高濃度印画部の耐凹み性が低くなるとともに、取り扱い時に表面に皺が入りやすくなる。また、多孔質PETフィルムの比重が1.10を超えると、断熱性が低下し、染料受容層の感度が低下するとともに、染料受容層のクッション性も低下し、芯材が紙であった場合、その凹凸を紙が拾いやすくなり、印画カスレが発生しやすくなる。
【0011】
上記多孔質PETフィルムの厚みは35〜80μmであることが好ましい。また、このような多孔質PETフィルムが少なくとも2層の複層構成であることが好ましい。
【0012】
(芯材紙について)
芯材紙は通常昇華転写用受像紙の芯材紙として使用されるものであれば、本発明において使用可能である。例えば、パルプ紙、合成紙およびパルプ紙に合成紙を積層したもの等が使用できる。
【0013】
(非多孔質プラスチックフィルムについて)
また、受像シートのカール特性を考えた場合、芯材紙を中心にして多孔質PETフィルム/芯材紙/多孔質PETフィルムの対称構成が好ましいが、多孔質PETフィルムは高価であり、また、裏面側フィルムは多孔質である必要がないため、裏面側フィルムとしては非多孔質のプラスチックフィルムを使用する。
【0014】
また、近年の給紙機構に用いられるグリップロール方式では、裏面側フィルムが空隙を持っていると搬送時に摺りが生じて好ましくない。裏面側フィルムとしては、その材質は特に限定されないが、搬送性や耐カール性の点より、特に非多孔質のPET材質が好ましい。
【0015】
本発明で使用する基材シートは、前記の多孔質PETフィルム、前記の芯材紙および前記の非多孔質のプラスチックフィルムを貼り合せて構成されるが、表面側フィルムと裏面側フィルムとの関係が、前記式1において、その値が1.2以上だと、基材シートがコスト的に高くなるとともに、耐カール性が悪化してしまう。逆に式1の値が0.8以下だと、受像シートの耐カール性が悪化してしまう。このような基材シートの製造方法は特に限定されないが、通常は芯材紙の両面に接着剤を塗布し、その両面に前記の2種のフイルムを接着積層する方法により形成する。
【0016】
また、上記積層に際しては、表面側と裏面側のプラスチックフィルムの分子配向方向を−45〜45度の範囲で合わせて貼合することが好ましい。この範囲を外した場合、プリント後にプロペラカールが発生し、商品性を損ない好ましくない。
【0017】
(染料受容層について)
上記基材シートの面に染料受容層を形成することによって本発明の受像シートが得られる。染料受容層は中間層を介して形成してもよい。染料受容層は、熱転写シートから移行してくる昇華性染料を受容し、形成された熱転写画像を維持するためのものである。受容層に使用される樹脂としては、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデンなどのハロゲン化ポリマー、ポリ酢酸ビニル、エチレン・酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体、ポリアクリルエステル、ポリスチレン、ポリスチレン・アクリルなどのビニル系樹脂、ポリビニルホルマール、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタールなどのアセタール系樹脂、飽和または不飽和の各種ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、セルロースアセテートなどのセルロース系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂などのポリアミド系樹脂などが挙げられる。これらの樹脂は単独で使用したり、相溶する範囲内で任意にブレンドして用いることができる。
【0018】
受容層の形成に際しては、熱転写時において熱転写シートの染料層と受容層との融着を防止するために、受容層中に離型剤を添加することが好ましい。上記樹脂に混合して使用する好ましい離型剤としては、シリコーンオイル、リン酸エステル系界面活性剤、弗素系界面活性剤などが挙げられるが、シリコーンオイルが望ましい。該シリコーンオイルとしては、エポキシ変性、アルキル変性、アミノ変性、カルボキシル変性、アルコール変性、弗素変性、アルキルアラルキルポリエーテル変性、エポキシ・ポリエーテル変性、ポリエーテル変性などの変性シリコーンオイルが望ましい。
【0019】
離型剤は1種もしくは2種以上のものが使用される。また、ビニル変性シリコーンオイルとハイドロジェン変性シリコーンオイルとの反応物や、アミノ変性シリコーンオイルとエポキシ変性シリコーンオイルの反応硬化物などの複数の変性シリコーンオイルを反応硬化させたり、活性水素を有する変性シリコーンオイルと活性水素と反応する硬化剤との反応硬化物も用いられる。また、この離型剤の添加量は染料受容層形成樹脂100質量部に対し0.5〜30質量部が好ましい。この添加量の範囲を満たさない場合は、熱転写シートと染料受容層の融着もしくは印字感度の低下などの問題が生じる場合がある。このような離型剤を染料受容層に添加することによって、転写後の受容層の表面に離型剤がブリードアウトして離型層が形成される。
【0020】
受容層は、前記の基材シートまたは中間層の上面に、上記の如き樹脂に離型剤などの必要な添加剤を加えたものを、適当な有機溶剤に溶解したり、あるいは有機溶剤や水に分散した分散体を、例えば、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いたリバースロールコーティング法などの形成手段により塗布および乾燥することによって形成される。塗布量としては1.5〜15g/m2、好ましくは1.5〜5.0g/m2の範囲である。
【0021】
以上の如き本発明の受像シートに対する画像形成は、基材フィルムの表面に1色または多色の昇華性染料を含む染料層を形成した昇華型熱転写シートを用いて行なう。これらの昇華型熱転写シートは周知であり、市販の何れの熱転写シートも使用できる。また、プリンターも周知であり、市販の何れのプリンターも使用でき、一例としては、例えば、サーマルプリンター(例えば、オリンパス製、デジタルカラープリンターP−400)などの記録装置によって、記録時間をコントロールすることにより、5〜100mJ/mm2程度の熱エネルギーを付与することによって所望のモノカラーもしくはフルカラー画像が形成される。また、このように形成された印画物の表面に保護層を形成する方法は、従来公知の保護層転写フィルム、または染料層と保護層を面順次に有する複合熱転写シートを用いて画像の形成に引き続き保護層を転写形成することもできる。
【0022】
【実施例】
次に実施例および比較例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する。尚、文中「部」または「%」とあるのは質量基準である。
<多孔質PETフィルム>
平均粒径1μmの二酸化チタン15部、ポリプロピレン(極限粘度=2.0)10部、ポリエチレンテレフタレート(極限粘度=0.60)75部からなる組成物をA、平均粒径0.6μmの炭酸カルシウム15部、ポリエチレンテレフタレート(極限粘度=0.60)85部からなる組成物をBとし、両者をスリット状口金で積層押出し、B/A/Bの3層のシートを得た後、縦延伸および横延伸を実施し、比重1.0、厚み38μmの3層構成多孔質PETフィルム(1)を得た。また、上記の組成物Aおよび組成物Bの配合および延伸条件等を変えて後記表1に記載の多孔質PETフィルムを得た。
【0023】
<中間層>
上記多孔質PETフィルム(1)上に、乾燥後1.5g/m2となるように下記中間層塗布液を塗布して中間層を形成した。
中間層用塗布液の組成
・ポリエステル樹脂エマルジョン
(KZA5034 ユニチカ(株)製) 100部
・二酸化チタン 30部
・イソプロピルアルコール 40部
・水 180部
【0024】
<染料受容層>
更に上記中間層上に下記の塗布液を、乾燥後5.0g/m2となるように塗布して染料受容層を形成した。
染料受容層用塗布液の組成
・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体
(#1000A 電気化学工業(株)製) 20部
・エポキシ変性シリコーン(X−22−3000T
信越化学工業(株)製) 10部
・トルエン/MEK=1/1 80部
【0025】
<芯材紙>
芯材紙として坪量157g/m2のA2コート紙を使用した。
【0026】
<非多孔質プラスチックフイルム>
後記表1に記載の比重および厚みの透明な非多孔質PETフィルムを使用した。
【0027】
<接着剤>
下記接着剤塗布液を乾燥後5.0g/m2となるように芯材紙の両面に塗布し、芯材紙の表面に多孔質PETフィルム(1)を染料受容層が外側になるようにして貼着し、更に芯材の裏面にカール防止用非多孔質PETフィルムを貼着して基材シートを得た。
接着剤塗布液
・タケラック(A969V、武田薬品工業製)30部
・タケネートA−5(武田薬品工業製)10部
・酢酸エチル 120部
【0028】
実施例1〜3、比較例1〜6
上記材料を後記表1に記載の通りに組み合わせて使用して、本発明および比較例の受像シートを得た。
【0029】
【0030】
上記実施例および比較例の受像シートを用いて、オリンパス社製昇華転写型プリンターP−330にて各種パターンを印画し、初期カール、印画カール、印画凹み、印画カスレおよび搬送性を下記の方法で測定し、その結果を下記表2に示した。
【0031】
<初期カール>
印画をしていない各受像シートを常温、60℃dry、40℃湿度90%の各環境下に100時間放置した後の受像シートのカールを測定し、何れの環境下においてもカールが±10mm未満を○、また、何れかの環境下においてカールが±10mm以上を×とした。
【0032】
<印画カール>
上記方法で黒ベタパターンを印画し、3分後の受像シートの4隅の高さを測定し、隣り合う2隅との差が5mm以上(プロペラカール)の場合を×、5mm未満の場合を○とした。
【0033】
<印画凹み>
上記の方法で白黒の格子パターンを印画し、黒色の格子部を目視確認し、染料受容層に凹みがなければ○、凹みが認められる場合を△、はっきりとした凹みがある場合を×とした。
<印画カスレ>
上記方法でハイライトグレーベタパターンを印画し、画像のカスレを目視確認し、カスレなしを○、若干でもカスレが認められたものを△、カスレありを×とした。
【0034】
<搬送性>
シャープ製昇華転写型プリンターES−1にて白黒の格子パターンを印画し、イエロー、マゼンタおよびシアンの色ズレを目視確認し、色ズレのないものを○、色ズレが認められたものを△、色ズレが明確に確認されたものを×とした。
【0035】
【0036】
【発明の効果】
以上の如く、本発明によれば、昇華転写方式で画像を形成した時に、染料受容層の高濃度印画部に凹みがなく、また、グリップローラー方式による搬送性に優れ、受像シートの裏面にグリップロール痕が生じない受像シートを提供することができる。
【発明の属する技術分野】
本発明は、昇華転写用受像シート(以下単に「受像シート」という)に関し、更に詳しくは、昇華転写方式で画像を形成した時に、染料受容層の高濃度印画部に凹みがなく、また、グリップローラー方式による搬送性に優れ、受像シートの裏面にグリップロール痕が生じない受像シートに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の受像シートは、ポリプロピレン系多孔質フィルム/芯材紙/ポリプロピレン系多孔質フィルムからなる基材シート上に、直接あるいは間接的に染料受容層を形成したものが主であった。近年、昇華転写方式の画像形成スピードの高速化、高画質化、また、プリンターの小型化に伴う給紙機構の簡略化が進むにつれ、より高感度で印画面が平坦であり、搬送性に優れる受像シートの開発が切望されるようになった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来のポリプロピレン系多孔質フィルム/芯材紙/ポリプロピレン系多孔質フィルムからなる基材シートを用いた受像シートでは、コスト的には安価であるものの、染料受容層の高濃度印画部の凹み、グリップローラー方式による搬送性、また、受像シートの裏面にグリップロール痕が生じるという問題があった。
【0004】
従って本発明の目的は、昇華転写方式で画像を形成した時に、染料受容層の高濃度印画部に凹みがなく、また、グリップローラー方式による搬送性に優れ、受像シートの裏面にグリップロール痕が生じない受像シートを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的は以下の本発明によって達成される。即ち、本発明は、基材シートの少なくとも一方の面に染料受容層を設けてなる受像シートにおいて、該基材シートが、染料受容層を設ける側(表面側)より、比重0.5〜1.10の多孔質ポリエチレンテレフタレート(以下「PET」と略す)フィルム、芯材紙および非多孔質プラスチックフィルム(裏面側)を貼着した3層構成の基材シートであり、下記式1を満足することを特徴とする受像シートを提供する。
式1:0.8<A×B/C×D<1.2
A:多孔質PETフィルムの比重
B:多孔質PETフィルムの厚み
C:裏面側プラスチックフィルムの比重
D:裏面側プラスチックフィルムの厚み
【0006】
また、本発明は、前記多孔質PETフィルムの比重が0.70〜1.05である前記受像シート;前記多孔質PETフィルムの厚みが35〜80μmである前記受像シート;前記多孔質PETフィルムが少なくとも2層の複層構成である前記受像シート;前記裏面側プラスチックフィルムが非多孔質PETフィルムである前記受像シート;および芯材紙の両側に多孔質PETフィルムおよび非多孔質プラスチックフィルムを貼着するときに、表面と裏面側に貼着するフィルムの配向方向を合わせた前記受像シートを提供する。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に好ましい実施の形態を挙げて本発明を更に詳しく説明する。本発明は基材シートに特徴があり、先ず基材シートの材料から説明する。
(多孔質PETフィルムについて)
多孔質PETフィルムについては、特開平1−136783号公報、特公平6−96281号公報および特開平1−168493号公報等に記載される製法により得られる多孔質PETフィルムを使用することができ、白色顔料や蛍光増白剤の添加により、多孔質フィルムの表面の白色度を調整したり、導電剤を添加したりして帯電防止性を付与してもよい。また、多孔質PETフィルム表面に易接着処理として、これらの添加剤を含む塗材を塗布してもよい。
【0008】
染料受容層側の多孔質PETフィルムを、比重0.5〜1.10の多孔質PETフィルムにすることにより、ポリプロピレン系多孔質フィルムを用いた受像シートと比較して、画像形成時の高感度化が可能である。これは通常のポリプロピレン系多孔質フィルムは比重が0.75程度であり(非多孔質のポリプロピレンの比重を0.9とすると空隙率=1−0.75/0.9=16.7%)、空隙率を考慮した場合、材質がPETである方が空隙率を高くでき、サーマルヘッドにより染料受容層に印画する時の断熱性を高くできるためと考えられる。
【0009】
また、染料受容層の高濃度印画部の凹みについても、ポリプロピレン材質では耐熱性が不十分であり、高エネルギー印画により染料受容層面がマット化してしまうのに対し、PET材質では耐熱性があり、高濃度印画部でも染料受容層面に凹みが少ない。多孔質PETフィルムの比重は0.5〜1.10が好ましく、特に0.70〜1.05がより好ましい。
【0010】
多孔質PETフィルムの比重が0.5より小さいと、該フィルムの空隙率が大きくなり、染料受容層の感度も良好であるが、その反面、フィルム自体の強度が低下し、染料受容層面の高濃度印画部の耐凹み性が低くなるとともに、取り扱い時に表面に皺が入りやすくなる。また、多孔質PETフィルムの比重が1.10を超えると、断熱性が低下し、染料受容層の感度が低下するとともに、染料受容層のクッション性も低下し、芯材が紙であった場合、その凹凸を紙が拾いやすくなり、印画カスレが発生しやすくなる。
【0011】
上記多孔質PETフィルムの厚みは35〜80μmであることが好ましい。また、このような多孔質PETフィルムが少なくとも2層の複層構成であることが好ましい。
【0012】
(芯材紙について)
芯材紙は通常昇華転写用受像紙の芯材紙として使用されるものであれば、本発明において使用可能である。例えば、パルプ紙、合成紙およびパルプ紙に合成紙を積層したもの等が使用できる。
【0013】
(非多孔質プラスチックフィルムについて)
また、受像シートのカール特性を考えた場合、芯材紙を中心にして多孔質PETフィルム/芯材紙/多孔質PETフィルムの対称構成が好ましいが、多孔質PETフィルムは高価であり、また、裏面側フィルムは多孔質である必要がないため、裏面側フィルムとしては非多孔質のプラスチックフィルムを使用する。
【0014】
また、近年の給紙機構に用いられるグリップロール方式では、裏面側フィルムが空隙を持っていると搬送時に摺りが生じて好ましくない。裏面側フィルムとしては、その材質は特に限定されないが、搬送性や耐カール性の点より、特に非多孔質のPET材質が好ましい。
【0015】
本発明で使用する基材シートは、前記の多孔質PETフィルム、前記の芯材紙および前記の非多孔質のプラスチックフィルムを貼り合せて構成されるが、表面側フィルムと裏面側フィルムとの関係が、前記式1において、その値が1.2以上だと、基材シートがコスト的に高くなるとともに、耐カール性が悪化してしまう。逆に式1の値が0.8以下だと、受像シートの耐カール性が悪化してしまう。このような基材シートの製造方法は特に限定されないが、通常は芯材紙の両面に接着剤を塗布し、その両面に前記の2種のフイルムを接着積層する方法により形成する。
【0016】
また、上記積層に際しては、表面側と裏面側のプラスチックフィルムの分子配向方向を−45〜45度の範囲で合わせて貼合することが好ましい。この範囲を外した場合、プリント後にプロペラカールが発生し、商品性を損ない好ましくない。
【0017】
(染料受容層について)
上記基材シートの面に染料受容層を形成することによって本発明の受像シートが得られる。染料受容層は中間層を介して形成してもよい。染料受容層は、熱転写シートから移行してくる昇華性染料を受容し、形成された熱転写画像を維持するためのものである。受容層に使用される樹脂としては、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデンなどのハロゲン化ポリマー、ポリ酢酸ビニル、エチレン・酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体、ポリアクリルエステル、ポリスチレン、ポリスチレン・アクリルなどのビニル系樹脂、ポリビニルホルマール、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタールなどのアセタール系樹脂、飽和または不飽和の各種ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、セルロースアセテートなどのセルロース系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂などのポリアミド系樹脂などが挙げられる。これらの樹脂は単独で使用したり、相溶する範囲内で任意にブレンドして用いることができる。
【0018】
受容層の形成に際しては、熱転写時において熱転写シートの染料層と受容層との融着を防止するために、受容層中に離型剤を添加することが好ましい。上記樹脂に混合して使用する好ましい離型剤としては、シリコーンオイル、リン酸エステル系界面活性剤、弗素系界面活性剤などが挙げられるが、シリコーンオイルが望ましい。該シリコーンオイルとしては、エポキシ変性、アルキル変性、アミノ変性、カルボキシル変性、アルコール変性、弗素変性、アルキルアラルキルポリエーテル変性、エポキシ・ポリエーテル変性、ポリエーテル変性などの変性シリコーンオイルが望ましい。
【0019】
離型剤は1種もしくは2種以上のものが使用される。また、ビニル変性シリコーンオイルとハイドロジェン変性シリコーンオイルとの反応物や、アミノ変性シリコーンオイルとエポキシ変性シリコーンオイルの反応硬化物などの複数の変性シリコーンオイルを反応硬化させたり、活性水素を有する変性シリコーンオイルと活性水素と反応する硬化剤との反応硬化物も用いられる。また、この離型剤の添加量は染料受容層形成樹脂100質量部に対し0.5〜30質量部が好ましい。この添加量の範囲を満たさない場合は、熱転写シートと染料受容層の融着もしくは印字感度の低下などの問題が生じる場合がある。このような離型剤を染料受容層に添加することによって、転写後の受容層の表面に離型剤がブリードアウトして離型層が形成される。
【0020】
受容層は、前記の基材シートまたは中間層の上面に、上記の如き樹脂に離型剤などの必要な添加剤を加えたものを、適当な有機溶剤に溶解したり、あるいは有機溶剤や水に分散した分散体を、例えば、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いたリバースロールコーティング法などの形成手段により塗布および乾燥することによって形成される。塗布量としては1.5〜15g/m2、好ましくは1.5〜5.0g/m2の範囲である。
【0021】
以上の如き本発明の受像シートに対する画像形成は、基材フィルムの表面に1色または多色の昇華性染料を含む染料層を形成した昇華型熱転写シートを用いて行なう。これらの昇華型熱転写シートは周知であり、市販の何れの熱転写シートも使用できる。また、プリンターも周知であり、市販の何れのプリンターも使用でき、一例としては、例えば、サーマルプリンター(例えば、オリンパス製、デジタルカラープリンターP−400)などの記録装置によって、記録時間をコントロールすることにより、5〜100mJ/mm2程度の熱エネルギーを付与することによって所望のモノカラーもしくはフルカラー画像が形成される。また、このように形成された印画物の表面に保護層を形成する方法は、従来公知の保護層転写フィルム、または染料層と保護層を面順次に有する複合熱転写シートを用いて画像の形成に引き続き保護層を転写形成することもできる。
【0022】
【実施例】
次に実施例および比較例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する。尚、文中「部」または「%」とあるのは質量基準である。
<多孔質PETフィルム>
平均粒径1μmの二酸化チタン15部、ポリプロピレン(極限粘度=2.0)10部、ポリエチレンテレフタレート(極限粘度=0.60)75部からなる組成物をA、平均粒径0.6μmの炭酸カルシウム15部、ポリエチレンテレフタレート(極限粘度=0.60)85部からなる組成物をBとし、両者をスリット状口金で積層押出し、B/A/Bの3層のシートを得た後、縦延伸および横延伸を実施し、比重1.0、厚み38μmの3層構成多孔質PETフィルム(1)を得た。また、上記の組成物Aおよび組成物Bの配合および延伸条件等を変えて後記表1に記載の多孔質PETフィルムを得た。
【0023】
<中間層>
上記多孔質PETフィルム(1)上に、乾燥後1.5g/m2となるように下記中間層塗布液を塗布して中間層を形成した。
中間層用塗布液の組成
・ポリエステル樹脂エマルジョン
(KZA5034 ユニチカ(株)製) 100部
・二酸化チタン 30部
・イソプロピルアルコール 40部
・水 180部
【0024】
<染料受容層>
更に上記中間層上に下記の塗布液を、乾燥後5.0g/m2となるように塗布して染料受容層を形成した。
染料受容層用塗布液の組成
・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体
(#1000A 電気化学工業(株)製) 20部
・エポキシ変性シリコーン(X−22−3000T
信越化学工業(株)製) 10部
・トルエン/MEK=1/1 80部
【0025】
<芯材紙>
芯材紙として坪量157g/m2のA2コート紙を使用した。
【0026】
<非多孔質プラスチックフイルム>
後記表1に記載の比重および厚みの透明な非多孔質PETフィルムを使用した。
【0027】
<接着剤>
下記接着剤塗布液を乾燥後5.0g/m2となるように芯材紙の両面に塗布し、芯材紙の表面に多孔質PETフィルム(1)を染料受容層が外側になるようにして貼着し、更に芯材の裏面にカール防止用非多孔質PETフィルムを貼着して基材シートを得た。
接着剤塗布液
・タケラック(A969V、武田薬品工業製)30部
・タケネートA−5(武田薬品工業製)10部
・酢酸エチル 120部
【0028】
実施例1〜3、比較例1〜6
上記材料を後記表1に記載の通りに組み合わせて使用して、本発明および比較例の受像シートを得た。
【0029】
【0030】
上記実施例および比較例の受像シートを用いて、オリンパス社製昇華転写型プリンターP−330にて各種パターンを印画し、初期カール、印画カール、印画凹み、印画カスレおよび搬送性を下記の方法で測定し、その結果を下記表2に示した。
【0031】
<初期カール>
印画をしていない各受像シートを常温、60℃dry、40℃湿度90%の各環境下に100時間放置した後の受像シートのカールを測定し、何れの環境下においてもカールが±10mm未満を○、また、何れかの環境下においてカールが±10mm以上を×とした。
【0032】
<印画カール>
上記方法で黒ベタパターンを印画し、3分後の受像シートの4隅の高さを測定し、隣り合う2隅との差が5mm以上(プロペラカール)の場合を×、5mm未満の場合を○とした。
【0033】
<印画凹み>
上記の方法で白黒の格子パターンを印画し、黒色の格子部を目視確認し、染料受容層に凹みがなければ○、凹みが認められる場合を△、はっきりとした凹みがある場合を×とした。
<印画カスレ>
上記方法でハイライトグレーベタパターンを印画し、画像のカスレを目視確認し、カスレなしを○、若干でもカスレが認められたものを△、カスレありを×とした。
【0034】
<搬送性>
シャープ製昇華転写型プリンターES−1にて白黒の格子パターンを印画し、イエロー、マゼンタおよびシアンの色ズレを目視確認し、色ズレのないものを○、色ズレが認められたものを△、色ズレが明確に確認されたものを×とした。
【0035】
【0036】
【発明の効果】
以上の如く、本発明によれば、昇華転写方式で画像を形成した時に、染料受容層の高濃度印画部に凹みがなく、また、グリップローラー方式による搬送性に優れ、受像シートの裏面にグリップロール痕が生じない受像シートを提供することができる。
Claims (6)
- 基材シートの少なくとも一方の面に染料受容層を設けてなる昇華転写用受像シートにおいて、該基材シートが、染料受容層を設ける側(表面側)より、比重0.5〜1.10の多孔質ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、芯材紙および非多孔質プラスチックフィルム(裏面側)を貼着した3層構成の基材シートであり、下記式1を満足することを特徴とする昇華転写用受像シート。
式1:0.8<A×B/C×D<1.2
A:多孔質PETフィルムの比重
B:多孔質PETフィルムの厚み
C:裏面側プラスチックフィルムの比重
D:裏面側プラスチックフィルムの厚み - 前記多孔質PETフィルムの比重が、0.70〜1.05である請求項1に記載の昇華転写用受像シート。
- 前記多孔質PETフィルムの厚みが、35〜80μmである請求項1に記載の昇華転写用受像シート。
- 前記多孔質PETフィルムが、少なくとも2層の複層構成である請求項1に記載の昇華転写用受像シート。
- 前記裏面側プラスチックフィルムが、非多孔質PETフィルムである請求項1に記載の昇華転写用受像シート。
- 芯材紙の両側に多孔質PETフィルムおよび非多孔質プラスチックフィルムを貼着するときに、表面と裏面側に貼着するフィルムの配向方向を合わせた請求項1に記載の昇華転写用受像シート。
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