JP2009096195A - 感熱転写受像シート - Google Patents
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Abstract
【課題】画像に濃度ムラがなく、且つ湿熱画像保存性と耐光性の優れた感熱転写受像シートを提供する。
【解決手段】支持体上に少なくとも1層の中空ポリマーを含む断熱層と、少なくとも1層のポリマーラテックスを含む受容層をこの順に積層した感熱転写受像シートであって、黒ベタ印画した場合における受容層中の最も深い染料染着の深さが3μm以上である感熱転写受像シート。
【選択図】なし
【解決手段】支持体上に少なくとも1層の中空ポリマーを含む断熱層と、少なくとも1層のポリマーラテックスを含む受容層をこの順に積層した感熱転写受像シートであって、黒ベタ印画した場合における受容層中の最も深い染料染着の深さが3μm以上である感熱転写受像シート。
【選択図】なし
Description
本発明は、感熱転写受像シートに関し、詳しくは濃度ムラがなく、かつ湿熱画像保存性と耐光性の改良された感熱転写受像シートに関する。
従来、種々の熱転写記録方法が知られているが、中でも染料拡散転写記録方式は、銀塩写真の画質に最も近いカラーハードコピーが作製できるプロセスとして注目されている。しかも、銀塩写真に比べて、ドライであること、デジタルデータから直接可視像化できる、複製作りが簡単であるなどの利点を持っている。
この染料拡散転写記録方式では、色素(以下、染料ともいう。)を含有する感熱転写シート(以下、単にインクシートともいう。)と感熱転写受像シート(以下、単に受像シートともいう。)を重ね合わせ、次いで、電気信号によって発熱が制御されるサーマルヘッドによってインクシートを加熱することでインクシート中の色素を感熱転写受像シートに転写して画像情報の記録を行うものであり、シアン、マゼンタ、イエローの3色あるいはこれにブラックを加えた4色を重ねて記録することで色の濃淡に連続的な変化を有するカラー画像を転写記録することができる。この様な熱転写方式は、現像液等の処理液を使用せず、しかも銀塩写真に匹敵する高品位の画像が得られる方法として定評がある。
しかしながら、昨今、デジタルデータに基づいた画像プリントに要求される性能は益々厳しくなっており、画像品質に優れることはもちろん湿熱画像保存性や耐光性といった画像保存性についても重要な課題となっている。
湿熱画像保存性を改良する方法として、例えば特許文献1では受容層中に金属イオンを導入し、金属イオン染料のキレートを生成させ、層中での染料の分子量を増大させることで染料を熱的に安定化させることが記載されている。しかしながら、この方法ではキレートにより染料の色調に変化をもたらし、正確な色の再現が困難であるという問題がある。さらに、キレート生成に適した染料でなければならないという問題がある。
湿熱画像保存性を改良する他の方法として、例えば特許文献2には感熱転写受像シートの受容層にガラス転移温度の高いポリマーを使用すること、特許文献3には受容層ポリマーを架橋することがそれぞれ記載されている。これらの方法を用いれば、画像形成後の染料の熱安定性が向上することで湿熱画像保存性は改良されるが、画像形成時に受容層に転写される染料の拡散が不十分となり、受容層表面に染料が偏在することで光褪色が加速され、耐光性が悪化するという弊害が生じる。このように、上述した方法では湿熱画像保存性と耐光性を両立することは困難である。
湿熱画像保存性と耐光性を両立するための方法として、特許文献4では基体上に染料との親和性の低い多孔性フィルムを積層し、その多孔性フィルムの孔に受容ポリマーを充填した受像シートが開示されている。このような方法を用いれば、多孔性フィルムの空孔格子の存在により、染料の水平方向への拡散が抑制されることで、湿熱画像保存性の改良効果が得られる。さらに、低ガラス転移温度(低Tg)の受容ポリマーを使用することで印画時の染料の拡散が促進され、染料が受容層の深くまで到達することで、耐光性の改良効果が得られ、湿熱画像保存性と耐光性の両立が可能となる。しかしながら、上述した多孔性フィルム中に受容ポリマーを充填する方法では、濃度ムラが大きく画像品質の悪化を招き、十分な性能とは言い難い。
従って、従来より開示されている技術では、画像品質が高く且つ湿熱画像保存性と耐光性の優れた感熱転写受像シートを得ることは困難であった。
本発明は、画像に濃度ムラがなく、且つ湿熱画像保存性と耐光性の優れた感熱転写受像シートを提供するものである。
本発明者らは鋭意検討を重ねた結果、下記手段で本発明の上記目的が達成できることを見出した。
(1)支持体上に少なくとも1層の中空ポリマーを含む断熱層と、少なくとも1層のポリマーラテックスを含む受容層をこの順に積層した感熱転写受像シートであって、黒ベタ印画した場合における受容層中の最も深い染料染着の深さが3μm以上であることを特徴とする感熱転写受像シート。
(2)前記受容層のポリマーラテックスのガラス転移温度(Tg)が、25℃〜55℃であることを特徴とする(1)に記載の感熱転写受像シート。
(3)前記断熱層が、ゼラチンを含有することを特徴とする(1)または(2)に記載の感熱転写受像シート。
(4)前記受容層に含まれるポリマーラテックスが、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体ラテックス、塩化ビニル/アクリル化合物共重合体ラテックス、塩化ビニル/酢酸ビニル/アクリル化合物共重合体ラテックスのいずれか1つまたは任意の組み合わせであることを特徴とする(1)〜(3)のいずれか1項に記載の感熱転写受像シート。
(5)前記感熱転写受像シートが、水系同時重層塗布により形成されてなることを特徴とする(1)〜(4)のいずれか1項に記載の感熱転写受像シート。
(1)支持体上に少なくとも1層の中空ポリマーを含む断熱層と、少なくとも1層のポリマーラテックスを含む受容層をこの順に積層した感熱転写受像シートであって、黒ベタ印画した場合における受容層中の最も深い染料染着の深さが3μm以上であることを特徴とする感熱転写受像シート。
(2)前記受容層のポリマーラテックスのガラス転移温度(Tg)が、25℃〜55℃であることを特徴とする(1)に記載の感熱転写受像シート。
(3)前記断熱層が、ゼラチンを含有することを特徴とする(1)または(2)に記載の感熱転写受像シート。
(4)前記受容層に含まれるポリマーラテックスが、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体ラテックス、塩化ビニル/アクリル化合物共重合体ラテックス、塩化ビニル/酢酸ビニル/アクリル化合物共重合体ラテックスのいずれか1つまたは任意の組み合わせであることを特徴とする(1)〜(3)のいずれか1項に記載の感熱転写受像シート。
(5)前記感熱転写受像シートが、水系同時重層塗布により形成されてなることを特徴とする(1)〜(4)のいずれか1項に記載の感熱転写受像シート。
本発明により、画像に濃度ムラがなく、且つ湿熱画像保存性と耐光性の改良され、かつ実用的に優れた感熱転写受像シートを提供することができる。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の感熱転写受像シート(以下本発明の受像シートともいう)は、支持体上に少なくとも1層の受容層(染料受容層)を有し、支持体と受容層との間に少なくとも1層の断熱層(多孔質層)を有する。また、支持体と受容層との間に、例えば白地調整、帯電防止、接着性、レベリングなどの各種機能を付与した中間層が形成されていてもよい。また、転写シートと重ね合わせられる面の最外層には、離型層が形成されてもよい。
各層の塗布は、ロールコート、バーコート、グラビアコート、グラビアリバースコート、ダイコート、スライドコート、カーテンコート等の一般的な方法で行われる。受容層、断熱層、および中間層は、各層それぞれ別々に塗布されても良いが、全ての層を水系同時重層塗布することが好ましい。ただし、ここで言う「水系」とは塗布液の溶媒(分散媒)の60質量%以上が水であることをいう。塗布液の水以外の成分としてはメチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、ジメチルホルムアミド、酢酸エチル、ジアセトンアルコール、フルフリルアルコール、ベンジルアルコール、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、オキシエチルフェニル
エーテルなどの水混和性の有機溶媒を用いることができる。
支持体の、受容層を塗設した面の他方の面にはカール調整層、筆記層、帯電調整層を設けてもよい。
本発明の感熱転写受像シート(以下本発明の受像シートともいう)は、支持体上に少なくとも1層の受容層(染料受容層)を有し、支持体と受容層との間に少なくとも1層の断熱層(多孔質層)を有する。また、支持体と受容層との間に、例えば白地調整、帯電防止、接着性、レベリングなどの各種機能を付与した中間層が形成されていてもよい。また、転写シートと重ね合わせられる面の最外層には、離型層が形成されてもよい。
各層の塗布は、ロールコート、バーコート、グラビアコート、グラビアリバースコート、ダイコート、スライドコート、カーテンコート等の一般的な方法で行われる。受容層、断熱層、および中間層は、各層それぞれ別々に塗布されても良いが、全ての層を水系同時重層塗布することが好ましい。ただし、ここで言う「水系」とは塗布液の溶媒(分散媒)の60質量%以上が水であることをいう。塗布液の水以外の成分としてはメチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、ジメチルホルムアミド、酢酸エチル、ジアセトンアルコール、フルフリルアルコール、ベンジルアルコール、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、オキシエチルフェニル
エーテルなどの水混和性の有機溶媒を用いることができる。
支持体の、受容層を塗設した面の他方の面にはカール調整層、筆記層、帯電調整層を設けてもよい。
(受容層)
本発明の感熱転写受像シートは、少なくとも染料を受容し得る熱可塑性の受容ポリマーを有する少なくとも1層の受容層を有する。
好ましい受容ポリマーの例としては、ポリ酢酸ビニル、エチレン酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体、塩化ビニルアクリル酸エステル共重合体、塩化ビニルメタクリル酸エステル共重合体、ポリアクリルエステル、ポリスチレン、ポリスチレンアクリル等のビニル系樹脂、ポリビニルホルマール、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール等のアセタール系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、セルロース系樹脂、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂、尿素樹脂・メラミン樹脂・ベンゾグアナミン樹脂等のアミノ樹脂等が挙げられる。これらの樹脂は、相溶する範囲内で任意にブレンドして用いることもできる。
上記ポリマー中でも、ポリエステル、ポリ塩化ビニル共重合体あるいはこれらの混合物が好ましく、ポリ塩化ビニル共重合体あるいはこれらの混合物がさらに好ましい。
本発明の感熱転写受像シートは、少なくとも染料を受容し得る熱可塑性の受容ポリマーを有する少なくとも1層の受容層を有する。
好ましい受容ポリマーの例としては、ポリ酢酸ビニル、エチレン酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体、塩化ビニルアクリル酸エステル共重合体、塩化ビニルメタクリル酸エステル共重合体、ポリアクリルエステル、ポリスチレン、ポリスチレンアクリル等のビニル系樹脂、ポリビニルホルマール、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール等のアセタール系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、セルロース系樹脂、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂、尿素樹脂・メラミン樹脂・ベンゾグアナミン樹脂等のアミノ樹脂等が挙げられる。これらの樹脂は、相溶する範囲内で任意にブレンドして用いることもできる。
上記ポリマー中でも、ポリエステル、ポリ塩化ビニル共重合体あるいはこれらの混合物が好ましく、ポリ塩化ビニル共重合体あるいはこれらの混合物がさらに好ましい。
また受容層には、紫外線吸収剤、離型剤、滑剤、酸化防止剤、防腐剤、界面活性剤を含有させてもよい。
<ポリマーラテックス>
本発明の受像シートは、受容層にポリマーラテックスを含有する。受容層に用いるポリマーラテックスは水不溶な疎水性ポリマーが微細な粒子として水溶性の分散媒中に分散したものである。分散状態としてはポリマーが分散媒中に乳化されているもの、乳化重合されたもの、ミセル分散されたもの、あるいはポリマー分子中に部分的に親水的な構造を持ち分子鎖自身が分子状分散したものなどいずれでもよく、分散粒子の平均粒径は1〜50000nm、より好ましくは5〜1000nm程度の範囲が好ましい。
本発明に用いるポリマーラテックスのガラス転移温度(Tg)は、25℃〜55℃が好ましく、30℃〜50℃がより好ましい。受容層が複数のポリマーラテックスを含有する場合、ガラス転移温度は受容層中の全てのポリマーラテックスのガラス転移温度を質量平均した値とする。ガラス転移温度が25℃未満の場合には、印画後に高温高湿環境下に保存した場合、色にじみ発生の原因となる場合があり、ガラス転移温度が55℃以上の場合には、染料が受容層の深くまで拡散せず耐光性悪化の原因となる場合がある。
本発明の受像シートは、受容層にポリマーラテックスを含有する。受容層に用いるポリマーラテックスは水不溶な疎水性ポリマーが微細な粒子として水溶性の分散媒中に分散したものである。分散状態としてはポリマーが分散媒中に乳化されているもの、乳化重合されたもの、ミセル分散されたもの、あるいはポリマー分子中に部分的に親水的な構造を持ち分子鎖自身が分子状分散したものなどいずれでもよく、分散粒子の平均粒径は1〜50000nm、より好ましくは5〜1000nm程度の範囲が好ましい。
本発明に用いるポリマーラテックスのガラス転移温度(Tg)は、25℃〜55℃が好ましく、30℃〜50℃がより好ましい。受容層が複数のポリマーラテックスを含有する場合、ガラス転移温度は受容層中の全てのポリマーラテックスのガラス転移温度を質量平均した値とする。ガラス転移温度が25℃未満の場合には、印画後に高温高湿環境下に保存した場合、色にじみ発生の原因となる場合があり、ガラス転移温度が55℃以上の場合には、染料が受容層の深くまで拡散せず耐光性悪化の原因となる場合がある。
本発明の感熱転写受像シートに用いるポリマーラテックスの好ましい態様としては、アクリル系ポリマー、ポリエステル類、ゴム類(例えばSBR樹脂)、ポリウレタン類、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体、塩化ビニルアクリル酸エステル共重合体、塩化ビニルメタアクリル酸共重合体等の共重合体を含めたポリ塩化ビニル共重合体、エチレン酢酸ビニル共重合体等の共重合体を含めたポリ酢酸ビニル共重合体、ポリオレフィン等のポリマーラテックスを好ましく用いることができる。これらポリマーラテックスとしては直鎖のポリマーでも枝分かれしたポリマーでもまた架橋されたポリマーでもよいし、単一のモノマーが重合したいわゆるホモポリマーでもよいし、2種類以上のモノマーが重合したコポリマーでもよい。コポリマーの場合はランダムコポリマーでも、ブロックコポリマーでもよい。これらポリマーの分子量は数平均分子量で5000〜1000000が好ましく、より好ましくは10000〜500000である。
本発明のポリマーラテックスとしては、ポリエステルラテックス、塩化ビニル/アクリル化合物共重合体ラテックス、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体ラテックス、塩化ビニル/酢酸ビニル/アクリル化合物共重合体ラテックス等の塩化ビニル共重合体ラテックスの
少なくとも1つまたは任意の組み合わせが好ましく、塩化ビニル/アクリル化合物共重合体ラテックス、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体ラテックス、塩化ビニル/酢酸ビニル/アクリル化合物共重合体ラテックスの少なくとも1つまたは任意の組み合わせがより好ましい。
本発明のポリマーラテックスとしては、ポリエステルラテックス、塩化ビニル/アクリル化合物共重合体ラテックス、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体ラテックス、塩化ビニル/酢酸ビニル/アクリル化合物共重合体ラテックス等の塩化ビニル共重合体ラテックスの
少なくとも1つまたは任意の組み合わせが好ましく、塩化ビニル/アクリル化合物共重合体ラテックス、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体ラテックス、塩化ビニル/酢酸ビニル/アクリル化合物共重合体ラテックスの少なくとも1つまたは任意の組み合わせがより好ましい。
<水溶性ポリマー>
本発明の感熱転写受像シートにおいては、受容層は水溶性ポリマーを含有することも好ましい態様の一つである。
ここで、水溶性ポリマーとは、20℃における水100gに対し0.05g以上溶解すればよく、より好ましくは0.1g以上、さらに好ましくは0.5g以上、特に好ましくは1g以上である。水溶性ポリマーとしては、天然高分子、半合成高分子および合成高分子のいずれも好ましく用いられる。
本発明の感熱転写受像シートにおいては、受容層は水溶性ポリマーを含有することも好ましい態様の一つである。
ここで、水溶性ポリマーとは、20℃における水100gに対し0.05g以上溶解すればよく、より好ましくは0.1g以上、さらに好ましくは0.5g以上、特に好ましくは1g以上である。水溶性ポリマーとしては、天然高分子、半合成高分子および合成高分子のいずれも好ましく用いられる。
本発明の感熱転写受像シートに用いることのできる水溶性ポリマーのうち、天然高分子および半合成高分子について詳しく説明する。植物系多糖類としては、κ−カラギーナン、ι−カラギーナン、λ−カラギーナン、ペクチンなど、微生物系多糖類としては、キサンタンガム、デキストリンなど、動物系天然高分子としては、ゼラチン、カゼインなどが挙げられる。セルロース系としては、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースなどが挙げられる。
本発明に用いることのできる天然高分子、半合成高分子のうちゼラチンが好ましい。本発明に用いるゼラチンは分子量10,000から1,000,000までのものを用いることができる。本発明に用いられるゼラチンはCl−、SO4 2−等の陰イオンを含んでいてもよいし、Fe2+、Ca2+、Mg2+、Sn2+、Zn2+などの陽イオンを含んでいても良い。ゼラチンは水に溶かして添加することが好ましい。
本発明に用いることのできる天然高分子、半合成高分子のうちゼラチンが好ましい。本発明に用いるゼラチンは分子量10,000から1,000,000までのものを用いることができる。本発明に用いられるゼラチンはCl−、SO4 2−等の陰イオンを含んでいてもよいし、Fe2+、Ca2+、Mg2+、Sn2+、Zn2+などの陽イオンを含んでいても良い。ゼラチンは水に溶かして添加することが好ましい。
本発明の感熱転写受像シートに用いることのできる水溶性ポリマーのうち、合成高分子については、ポリビニルピロリドン、ポリビニルピロリドン共重合体、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、水溶性ポリエステルなどである。
本発明に用いることのできる合成高分子のうちポリビニルアルコール類が好ましい。
本発明に用いることのできる合成高分子のうちポリビニルアルコール類が好ましい。
ポリビニルアルコールについては、完全けん化物、部分けん化物、変性ポリビニルアルコール等、各種ポリビニルアルコールを用いることができる。これらポリビニルアルコールについては、長野浩一ら共著,「ポバール」(高分子刊行会発行)に記載のものが用いられる。
ポリビニルアルコールは、その水溶液に添加する微量の溶剤あるいは無機塩類によって粘度調整をしたり粘度安定化させたりすることが可能であって、詳しくは上記文献、長野浩一ら共著,「ポバール」,高分子刊行会発行,144〜154頁記載のものを使用することができる。その代表例としてホウ酸を含有させることで塗布面質を向上させることができ、好ましい。ホウ酸の添加量は、ポリビニルアルコールに対し0.01〜40質量%であることが好ましい。
ポリビニルアルコールの具体例としては、完全けん化物としてはPVA−105、PVA−110、PVA−117、PVA−117Hなど、部分けん化物としてはPVA−203、PVA−205、PVA−210、PVA−220など、変性ポリビニルアルコールとしてはC−118、HL−12E、KL−118、MP−203が挙げられる(いずれも商品名、(株)クラレ製)。
ポリマーラテックスの添加量は、ポリマーラテックスの固形分が受容層中の全ポリマーの50〜98質量%であることが好ましく、70〜95質量%であることがより好ましい。
本発明の感熱転写受像シートの受容層は単層でも複数の層で構成されていても良く、複数の受容層を有する場合、それぞれ別々に塗布を行っても良いが、全ての受容層を水系同時重層塗布にて作製することが好ましい。
(紫外線吸収剤)
本発明の感熱転写受像シートには、紫外線吸収剤を含有させてもよい。その紫外線吸収剤としては、従来公知の無機系紫外線吸収剤、有機系紫外線吸収剤が使用できる。有機系紫外線吸収剤としては、サリシレート系、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、トリアジン系、置換アクリロニトリル系、ヒンダードアミン系等の非反応性紫外線吸収剤や、これらの非反応性紫外線吸収剤に、例えば、ビニル基やアクリロイル基、メタアクリロイル基等の付加重合性二重結合、あるいは、アルコール性水酸基、アミノ基、カルボキシル基、エポキシ基、イソシアネート基等を導入し、アクリル樹脂等の熱可塑性樹脂に共重合若しくは、グラフトしたものを使用することができる。また、樹脂のモノマーまたはオリゴマーに紫外線吸収剤を溶解させた後、このモノマーまたはオリゴマーを重合させる方法が開示されており(特開2006−21333号公報)、こうして得られた紫外線遮断性樹脂を用いることもできる。この場合には紫外線吸収剤は非反応性のもので良い。
これら紫外線吸収剤に中でも、特にベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、トリアジン系が好ましい。これら紫外線吸収剤は画像形成に使用する染料の特性に応じて、有効な紫外線吸収波長域をカバーするように組み合わせて使用することが好ましく、また、非反応性紫外線吸収剤の場合には紫外線吸収剤が析出しないように構造が異なるものを複数混合して用いることが好ましい。
紫外線吸収剤の市販品としては、チヌビン−P(チバガイギー製)、JF−77(城北化学製)、シーソープ701(白石カルシウム製)、スミソープ200(住友化学製)、バイオソープ520(共同薬品製)、アデカスタブLA−32(旭電化製)等(いずれも商品名)が挙げられる。
本発明の感熱転写受像シートには、紫外線吸収剤を含有させてもよい。その紫外線吸収剤としては、従来公知の無機系紫外線吸収剤、有機系紫外線吸収剤が使用できる。有機系紫外線吸収剤としては、サリシレート系、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、トリアジン系、置換アクリロニトリル系、ヒンダードアミン系等の非反応性紫外線吸収剤や、これらの非反応性紫外線吸収剤に、例えば、ビニル基やアクリロイル基、メタアクリロイル基等の付加重合性二重結合、あるいは、アルコール性水酸基、アミノ基、カルボキシル基、エポキシ基、イソシアネート基等を導入し、アクリル樹脂等の熱可塑性樹脂に共重合若しくは、グラフトしたものを使用することができる。また、樹脂のモノマーまたはオリゴマーに紫外線吸収剤を溶解させた後、このモノマーまたはオリゴマーを重合させる方法が開示されており(特開2006−21333号公報)、こうして得られた紫外線遮断性樹脂を用いることもできる。この場合には紫外線吸収剤は非反応性のもので良い。
これら紫外線吸収剤に中でも、特にベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、トリアジン系が好ましい。これら紫外線吸収剤は画像形成に使用する染料の特性に応じて、有効な紫外線吸収波長域をカバーするように組み合わせて使用することが好ましく、また、非反応性紫外線吸収剤の場合には紫外線吸収剤が析出しないように構造が異なるものを複数混合して用いることが好ましい。
紫外線吸収剤の市販品としては、チヌビン−P(チバガイギー製)、JF−77(城北化学製)、シーソープ701(白石カルシウム製)、スミソープ200(住友化学製)、バイオソープ520(共同薬品製)、アデカスタブLA−32(旭電化製)等(いずれも商品名)が挙げられる。
<離型剤>
本発明の感熱転写受像シートには、画像印画時の感熱転写シートと受像シートとの離型性を確保するために離型剤を添加してもよい。
離型剤としては、例えば、ポリエチレンワックス、パラフィンワックス、脂肪酸エステルワックス、アミドワックス等の固形ワックス類、シリコーンオイル、リン酸エステル系化合物、フッ素系界面活性剤、シリコーン系界面活性剤およびその他当該技術分野で公知の離型剤を使用することができる。これらの中で、脂肪酸エステルワックス、フッ素系界面活性剤、シリコーン系界面活性剤、シリコーンオイルおよび/またはその硬化物等のシリコーン系化合物が好ましく用いられる。
本発明の感熱転写受像シートには、画像印画時の感熱転写シートと受像シートとの離型性を確保するために離型剤を添加してもよい。
離型剤としては、例えば、ポリエチレンワックス、パラフィンワックス、脂肪酸エステルワックス、アミドワックス等の固形ワックス類、シリコーンオイル、リン酸エステル系化合物、フッ素系界面活性剤、シリコーン系界面活性剤およびその他当該技術分野で公知の離型剤を使用することができる。これらの中で、脂肪酸エステルワックス、フッ素系界面活性剤、シリコーン系界面活性剤、シリコーンオイルおよび/またはその硬化物等のシリコーン系化合物が好ましく用いられる。
<界面活性剤>
また、本発明の感熱転写受像シートは、前記の任意の層に界面活性剤を含有させることが出来る。その中でも、受容層及び中間層中に含有させることが好ましい。
界面活性剤の添加量は、全固形分量に対して0.01〜5質量%であることが好ましく、0.01〜1質量%であることがより好ましく、0.02〜0.2質量%であることが特に好ましい。
界面活性剤としては、アニオン系、ノニオン系、カチオン系など種々の界面活性剤が知られている。本発明で用いることのできる界面活性剤としては、公知のものが使用でき、例えば、「機能性界面活性剤監修/角田光雄、発行/2000年8月、第6章」で紹介されているもの等を用いることができるが、その中でもアニオン系のフッ素含有界面活性剤が好ましい。
アニオン系のフッ素含有界面活性剤としては、下記の基を有するものが好ましい。
−(CH2)n−(CF2)m−X
式中、Xは水素原子またはフッ素原子を表し、nは1〜6を表し、mは1〜6を表す。
ここで、Xはフッ素原子が好ましく、nは1または2が好ましく、mは2〜4が好ましい。また、−(CH2)n−(CF2)m−Xが結合する原子は酸素原子が好ましく、−(CH2)n−(CF2)m−Xが分子中に少なくとも2個以上、好ましくは2個有するものが好ましい。また、アニオン基としては−OSO3 −、−OSO2 −、−CO2 −が好ましく、−OSO3 −、−OSO2 −がより好ましく、−OSO3 −が最も好ましい。
また、本発明の感熱転写受像シートは、前記の任意の層に界面活性剤を含有させることが出来る。その中でも、受容層及び中間層中に含有させることが好ましい。
界面活性剤の添加量は、全固形分量に対して0.01〜5質量%であることが好ましく、0.01〜1質量%であることがより好ましく、0.02〜0.2質量%であることが特に好ましい。
界面活性剤としては、アニオン系、ノニオン系、カチオン系など種々の界面活性剤が知られている。本発明で用いることのできる界面活性剤としては、公知のものが使用でき、例えば、「機能性界面活性剤監修/角田光雄、発行/2000年8月、第6章」で紹介されているもの等を用いることができるが、その中でもアニオン系のフッ素含有界面活性剤が好ましい。
アニオン系のフッ素含有界面活性剤としては、下記の基を有するものが好ましい。
−(CH2)n−(CF2)m−X
式中、Xは水素原子またはフッ素原子を表し、nは1〜6を表し、mは1〜6を表す。
ここで、Xはフッ素原子が好ましく、nは1または2が好ましく、mは2〜4が好ましい。また、−(CH2)n−(CF2)m−Xが結合する原子は酸素原子が好ましく、−(CH2)n−(CF2)m−Xが分子中に少なくとも2個以上、好ましくは2個有するものが好ましい。また、アニオン基としては−OSO3 −、−OSO2 −、−CO2 −が好ましく、−OSO3 −、−OSO2 −がより好ましく、−OSO3 −が最も好ましい。
<マット剤>
本発明の感熱転写受像シートにおいて、ブロッキング防止、離型性付与、滑り性付与のためにマット剤を添加しても良い。マット剤は感熱転写受像シートの受容層が塗布される面、受容層が塗布される他方の面、あるいはその両方の面に添加することができる。
本発明の感熱転写受像シートにおいて、ブロッキング防止、離型性付与、滑り性付与のためにマット剤を添加しても良い。マット剤は感熱転写受像シートの受容層が塗布される面、受容層が塗布される他方の面、あるいはその両方の面に添加することができる。
マット剤は、一般に水に不溶の有機化合物の微粒子、無機化合物の微粒子を挙げることができるが、本発明では、分散性の観点から、有機化合物を含有する微粒子が好ましい。有機化合物を含有していれば、有機化合物単独からなる有機化合物微粒子であっても良いし、有機化合物だけでなく無機化合物をも含有した有機/無機複合微粒子であっても良い。マット剤の例としては、例えば米国特許第1,939,213号、同2,701,245号、同2,322,037号、同3,262,782号、同3,539,344号、同3,767,448号等の各明細書に記載の有機マット剤を用いることができる。
<防腐剤>
本発明の感熱転写受像シートには、防腐剤を添加してもよい。本発明の受像シートに含有される防腐剤としては、特に限定されないが、防腐防黴ハンドブック、技報堂出版(1986)、堀口博著、防菌防黴の化学、三共出版(1986)、防菌防黴剤事典、日本防菌防黴学会発行(1986)等に記載されているものを用いることができる。具体的には、イミダゾール誘導体、デヒドロ酢酸ナトリウム、4−イソチアゾリン−3−オン誘導体、ベンゾイソチアゾリン−3−オン、ベンゾトリアゾール誘導体、アミジングアニジン誘導体、四級アンモニウム塩類、ピロジン,キノリン,グアニジン等の誘導体、ダイアジン、トリアゾール誘導体、オキサゾール、オキサジン誘導体、2−メルカプトピリジン−N−オキサイドまたはその塩等が挙げられる。これらの中でも、4−イソチアゾリン−3−オン誘導体、ベンゾイソチアゾリン−3−オンが好ましい。
本発明の感熱転写受像シートには、防腐剤を添加してもよい。本発明の受像シートに含有される防腐剤としては、特に限定されないが、防腐防黴ハンドブック、技報堂出版(1986)、堀口博著、防菌防黴の化学、三共出版(1986)、防菌防黴剤事典、日本防菌防黴学会発行(1986)等に記載されているものを用いることができる。具体的には、イミダゾール誘導体、デヒドロ酢酸ナトリウム、4−イソチアゾリン−3−オン誘導体、ベンゾイソチアゾリン−3−オン、ベンゾトリアゾール誘導体、アミジングアニジン誘導体、四級アンモニウム塩類、ピロジン,キノリン,グアニジン等の誘導体、ダイアジン、トリアゾール誘導体、オキサゾール、オキサジン誘導体、2−メルカプトピリジン−N−オキサイドまたはその塩等が挙げられる。これらの中でも、4−イソチアゾリン−3−オン誘導体、ベンゾイソチアゾリン−3−オンが好ましい。
受容層の塗布量は、0.5〜10g/m2(固形分換算、以下本発明における塗布量は特に断りのない限り、固形分換算の数値である。)が好ましい。受容層の膜厚は1〜20μmであることが好ましい。
(断熱層)
本発明の感熱転写受像シートに塗設される断熱層は1層でも2層以上でも良く、複数の断熱層を有する場合、それぞれ別々に塗布を行っても良いが、全ての断熱層を水系同時重層塗布にて作製することが好ましい。
本発明の感熱転写受像シートに塗設される断熱層は1層でも2層以上でも良く、複数の断熱層を有する場合、それぞれ別々に塗布を行っても良いが、全ての断熱層を水系同時重層塗布にて作製することが好ましい。
本発明の感熱転写受像シートにおいて、断熱層は中空ポリマーを含有する。本発明における中空ポリマーとは粒子内部に空隙を有するポリマー粒子であり、好ましくは水分散物であり、例えば、1)ポリスチレン、アクリル樹脂、スチレン−アクリル樹脂等により形成された隔壁内部に水などの分散媒が入っており、塗布乾燥後、粒子内の水が粒子外に蒸発して粒子内部が中空となる非発泡型の中空ポリマー粒子、2)ブタン、ペンタンなどの低沸点液体を、ポリ塩化ビニリデン、ポリアクリロニトリル、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸エステルのいずれか又はそれらの混合物もしくは重合物よりなる樹脂で覆っており、塗工後、加熱により粒子内部の低沸点液体が膨張することにより内部が中空となる発泡型マイクロバルーン、3)上記の2)をあらかじめ加熱発泡させて中空ポリマーとしたマイクロバルーンなどが挙げられる。
上記1)の具体例としてはロームアンドハース社製ローペイク1055、大日本インキ社製ボンコートPP−1000、JSR社製SX866(B)、日本ゼオン社製ニッポールMH5055(いずれも商品名)などが挙げられる。上記2)の具体例としては松本油脂製薬社製のF−30、F−50(いずれも商品名)などが挙げられる。前記3)の具体例としては松本油脂製薬社製のF−30E、日本フェライト社製エクスパンセル461DE、551DE、551DE20(いずれも商品名)が挙げられる。
これらの中でも、1)の非発泡型の中空ポリマー粒子が好ましく、必要に応じて2種以上混合して使用することができる。
上記1)の具体例としてはロームアンドハース社製ローペイク1055、大日本インキ社製ボンコートPP−1000、JSR社製SX866(B)、日本ゼオン社製ニッポールMH5055(いずれも商品名)などが挙げられる。上記2)の具体例としては松本油脂製薬社製のF−30、F−50(いずれも商品名)などが挙げられる。前記3)の具体例としては松本油脂製薬社製のF−30E、日本フェライト社製エクスパンセル461DE、551DE、551DE20(いずれも商品名)が挙げられる。
これらの中でも、1)の非発泡型の中空ポリマー粒子が好ましく、必要に応じて2種以上混合して使用することができる。
これらの中空ポリマーの平均粒子径は0.1〜5.0μmであることが好ましく、0.2〜3.0μmであることがさらに好ましく、0.3〜1.0μmであることが特に好ましい。
また、中空ポリマーは、空隙率が20〜70%程度のものが好ましく、20〜50%のものがより好ましい。
また、中空ポリマーは、空隙率が20〜70%程度のものが好ましく、20〜50%のものがより好ましい。
本発明において、中空ポリマー粒子のサイズは、透過型電子顕微鏡を用いて、その外径の円相当換算直径を測定し算出する。平均粒径は、中空ポリマー粒子を少なくとも300個透過電子顕微鏡を用いて観察し、その外形の円相当径を算出し、平均して求める。
中空ポリマーの空隙率とは、粒子体積に対する空隙部分の体積の割合から求める。
本発明の感熱転写受像シートに用いる中空ポリマー粒子は、ガラス転移温度が70℃以上200℃以下であることが好ましく、90℃以上180℃以下である中空ポリマーが更に好ましい。
中空ポリマーを含む断熱層中には、中空ポリマー以外にバインダーとして水溶性ポリマーを含有することが好ましい。好ましい例としては、受容層の項で記載した水溶性ポリマーが挙げられる。これら水溶性ポリマーのなかで、ゼラチン、ポリビニルアルコールが好ましく、画質の濃度ムラの観点でゼラチンが特に好ましい。これらの樹脂は単独又は混合して用いることができる。中空ポリマーを含む断熱層の厚みは5〜50μmであることが好ましく、5〜40μmであることがより好ましい。
中空ポリマーを含む断熱層中には、中空ポリマー粒子が、乾燥後の固形分含有量として50質量%以上含まれることが好ましく、60質量%以上含まれることがより好ましい。固形分含有量の上限は、95質量%以下が好ましい。含有量が低下すると、断熱性不足による感度、濃度低下が生じ、また、含有量が多い場合は、バインダーの不足に起因するヒビ割れなどを生じるが、実用範囲内では問題がない。
中空ポリマーを含む断熱層中には、中空ポリマー粒子が、乾燥後の固形分含有量として50質量%以上含まれることが好ましく、60質量%以上含まれることがより好ましい。固形分含有量の上限は、95質量%以下が好ましい。含有量が低下すると、断熱性不足による感度、濃度低下が生じ、また、含有量が多い場合は、バインダーの不足に起因するヒビ割れなどを生じるが、実用範囲内では問題がない。
(中間層)
受容層と支持体との間には前記断熱層以外に中間層が形成されていてもよく、中間層の機能としては白地調整、帯電防止、接着性付与、平滑性付与などが挙げられるが、これらに限定されることなく、従来公知の中間層を付与することができる。本発明の感熱転写受像シートに塗設される中間層は1層でも2層以上でも良く、複数の中間層を有する場合、それぞれ別々に塗布を行っても良いが、全ての中間層を水系同時重層塗布にて作製することが好ましい。
受容層と支持体との間には前記断熱層以外に中間層が形成されていてもよく、中間層の機能としては白地調整、帯電防止、接着性付与、平滑性付与などが挙げられるが、これらに限定されることなく、従来公知の中間層を付与することができる。本発明の感熱転写受像シートに塗設される中間層は1層でも2層以上でも良く、複数の中間層を有する場合、それぞれ別々に塗布を行っても良いが、全ての中間層を水系同時重層塗布にて作製することが好ましい。
<支持体>
本発明の感熱転写受像シートに用いる支持体は、従来公知の支持体を用いることができる。その中でも耐水性支持体が好ましく用いられる。耐水性支持体を用いることで支持体中に水分が吸収されるのを防止して、受容層の経時による性能変化を防止することができる。耐水性支持体としては例えばコート紙やラミネート紙、合成紙を用いることができる。なかでもラミネート紙が好ましい。
本発明の感熱転写受像シートに用いる支持体は、従来公知の支持体を用いることができる。その中でも耐水性支持体が好ましく用いられる。耐水性支持体を用いることで支持体中に水分が吸収されるのを防止して、受容層の経時による性能変化を防止することができる。耐水性支持体としては例えばコート紙やラミネート紙、合成紙を用いることができる。なかでもラミネート紙が好ましい。
<カール調整層>
本発明に用いる感熱転写受像シートには、必要に応じてカール調整層を形成することが好ましい。カール調整層には、ポリエチレンラミネートやポリプロピレンラミネート等が用いられる。具体的には、例えば特開昭61−110135号公報、特開平6−202295号公報などに記載されたものと同様にして形成することができる。
本発明に用いる感熱転写受像シートには、必要に応じてカール調整層を形成することが好ましい。カール調整層には、ポリエチレンラミネートやポリプロピレンラミネート等が用いられる。具体的には、例えば特開昭61−110135号公報、特開平6−202295号公報などに記載されたものと同様にして形成することができる。
<筆記層・帯電調整層>
本発明に用いる感熱転写受像シートには、必要に応じて筆記層・帯電調整層を設けることができる。筆記層、帯電調整層には、無機酸化物コロイドやイオン性ポリマー等を用いることができる。帯電防止剤として、例えば第四級アンモニウム塩、ポリアミン誘導体等のカチオン系帯電防止剤、アルキルホスフェート等のアニオン系帯電防止剤、脂肪酸エステル等のノニオン系帯電防止剤など任意のものを用いることができる。具体的には、例えば特許第3585585号公報などに記載されたものと同様にして形成することができる。
本発明に用いる感熱転写受像シートには、必要に応じて筆記層・帯電調整層を設けることができる。筆記層、帯電調整層には、無機酸化物コロイドやイオン性ポリマー等を用いることができる。帯電防止剤として、例えば第四級アンモニウム塩、ポリアミン誘導体等のカチオン系帯電防止剤、アルキルホスフェート等のアニオン系帯電防止剤、脂肪酸エステル等のノニオン系帯電防止剤など任意のものを用いることができる。具体的には、例えば特許第3585585号公報などに記載されたものと同様にして形成することができる。
(画像形成)
本発明の画像形成方法では、感熱転写受像シートの受容層と感熱転写シートの熱転写層とが接するように重ね合わせて、サーマルヘッドからの画像信号に応じた熱エネルギーを付与することにより画像を形成する。
具体的な画像形成は、例えば特開2005−88545号公報などに記載された方法と同様にして行うことができる。本発明では、消費者にプリント物を提供するまでの時間を短縮するという観点から、プリント時間は15秒未満が好ましく、3〜12秒がより好ましく、さらに好ましくは、3〜7秒である。
本発明の画像形成方法では、感熱転写受像シートの受容層と感熱転写シートの熱転写層とが接するように重ね合わせて、サーマルヘッドからの画像信号に応じた熱エネルギーを付与することにより画像を形成する。
具体的な画像形成は、例えば特開2005−88545号公報などに記載された方法と同様にして行うことができる。本発明では、消費者にプリント物を提供するまでの時間を短縮するという観点から、プリント時間は15秒未満が好ましく、3〜12秒がより好ましく、さらに好ましくは、3〜7秒である。
上記プリント時間を満たすために、プリント時のライン速度は0.73msec/line以下であることが好ましく、更に好ましくは0.65msec/line以下である。また、高速化条件における転写効率向上の観点から、プリント時のサーマルヘッド最高到達温度は、180℃以上450℃以下が好ましく、更に好ましくは200℃以上450℃以下である。更には350℃以上450℃以下が好ましい。
本発明は、感熱転写記録方式を利用したプリンター、複写機などに利用することができる。熱転写時の熱エネルギーの付与手段は、従来公知の付与手段のいずれも使用することができ、例えば、サーマルプリンター(例えば、日立製作所製、商品名、ビデオプリンターVY−100)等の記録装置によって記録時間をコントロールすることにより、5〜100mJ/mm2程度の熱エネルギーを付与することによって所期の目的を十分に達成することができる。また、本発明の感熱転写受像シートは、支持体を適宜選択することにより、熱転写記録可能な枚葉またはロール状の感熱転写受像シート、カード類、透過型原稿作成用シート等の各種用途に適用することもできる。
本発明の染料染着深さは以下の方法で求めることができる。
感熱転写シートと感熱転写受像シートを、熱転写型プリンター(ASK−2000、商品名、富士フイルム(株)製)に装填可能なように加工し、高速プリントモードで152mm×102mmサイズ画像の出力を温度25℃、相対湿度55%の環境下にて行う。
上記の画像出力方法で、最高濃度の黒ベタ画像を連続30枚印画した後に黒ベタ画像を出力し、光学顕微鏡(OPTISHOT−2、商品名、ニコン(株)製)を用いて倍率1380倍にて感熱転写受像シートの断面観察を行い、受容層中の染料の染着深さを測定し、イエロー、マゼンタ、シアンのうち、最も受容層の深くまで染着している染料の染着深さを本発明の染着深さと定義する。ここで、本発明においては、使用する感熱転写インクシートは特に限定されるものではなく、いずれでもよいが、最も深い染料染着の深さが確定しない場合は、後述する実施例1に記載の感熱転写シート001を使用するものとする。
本発明においては、上記染着深さは3μm以上であり、3〜10μmが好ましく、3〜8μmがさらに好ましく、4〜8μmが特に好ましい。染着深さが小さすぎると耐光性が悪化し、染着深さが大きすぎると経時による画像濃度の低下等の問題が起こる。
感熱転写シートと感熱転写受像シートを、熱転写型プリンター(ASK−2000、商品名、富士フイルム(株)製)に装填可能なように加工し、高速プリントモードで152mm×102mmサイズ画像の出力を温度25℃、相対湿度55%の環境下にて行う。
上記の画像出力方法で、最高濃度の黒ベタ画像を連続30枚印画した後に黒ベタ画像を出力し、光学顕微鏡(OPTISHOT−2、商品名、ニコン(株)製)を用いて倍率1380倍にて感熱転写受像シートの断面観察を行い、受容層中の染料の染着深さを測定し、イエロー、マゼンタ、シアンのうち、最も受容層の深くまで染着している染料の染着深さを本発明の染着深さと定義する。ここで、本発明においては、使用する感熱転写インクシートは特に限定されるものではなく、いずれでもよいが、最も深い染料染着の深さが確定しない場合は、後述する実施例1に記載の感熱転写シート001を使用するものとする。
本発明においては、上記染着深さは3μm以上であり、3〜10μmが好ましく、3〜8μmがさらに好ましく、4〜8μmが特に好ましい。染着深さが小さすぎると耐光性が悪化し、染着深さが大きすぎると経時による画像濃度の低下等の問題が起こる。
本発明の染着深さを実現するための方法に特に制限はないが、所定の受容層と断熱層とすることに加えて、前述の受容層、断熱層、中間層及び支持体などの好ましい構成、並びにそれらの塗布方法を中心とした製造方法など、上で詳述した好ましい態様を適宜組み合わせることにより達成できる。なかでも感熱転写受像シートの受容層中に用いるポリマーラテックスのガラス転位温度(Tg)の制御が好ましい手段である。ここで、該ガラス転位温度(Tg)は25℃〜55℃が好ましく、30℃〜50℃がより好ましく、30℃〜40℃が特に好ましい。
また、前記受容層に用いるポリマーラテックス種としては、ポリエステルラテックス、塩化ビニル/アクリル化合物共重合体ラテックス、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体ラテックス、塩化ビニル/酢酸ビニル/アクリル化合物共重合体ラテックス等の塩化ビニル共重合体ラテックスの少なくとも1つまたは任意の組み合わせが好ましく、塩化ビニル/アクリル化合物共重合体ラテックス、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体ラテックス、塩化ビニル/酢酸ビニル/アクリル化合物共重合体ラテックスの少なくとも1つまたは任意の組み合わせがより好ましい。
また、前記受容層に用いるポリマーラテックスを構成するポリマーとしては、塩化ビニル、酢酸ビニル、スチレン、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ヘキシルなどのアクリル酸エステル類、メタクリル酸メチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ヘキシルなどのメタクリル酸エステル類等のビニル系化合物から選ばれた3元以上のモノマーから得られる共重合体は、上記染着深さを3μ以上にするために好ましい。さらに、これらのモノマーから構成される4元、5元以上からなら多元系共重合体はさらに好ましい。
また、前記受容層に用いるポリマーラテックス種としては、ポリエステルラテックス、塩化ビニル/アクリル化合物共重合体ラテックス、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体ラテックス、塩化ビニル/酢酸ビニル/アクリル化合物共重合体ラテックス等の塩化ビニル共重合体ラテックスの少なくとも1つまたは任意の組み合わせが好ましく、塩化ビニル/アクリル化合物共重合体ラテックス、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体ラテックス、塩化ビニル/酢酸ビニル/アクリル化合物共重合体ラテックスの少なくとも1つまたは任意の組み合わせがより好ましい。
また、前記受容層に用いるポリマーラテックスを構成するポリマーとしては、塩化ビニル、酢酸ビニル、スチレン、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ヘキシルなどのアクリル酸エステル類、メタクリル酸メチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ヘキシルなどのメタクリル酸エステル類等のビニル系化合物から選ばれた3元以上のモノマーから得られる共重合体は、上記染着深さを3μ以上にするために好ましい。さらに、これらのモノマーから構成される4元、5元以上からなら多元系共重合体はさらに好ましい。
以下、本発明を実施例に基づき更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、実施例中で、部または%とあるのは、特に断りのない限り質量基準である。
(感熱転写シート001の作製)
支持体として片面に易接着処理がされている厚さ6.0μmのポリエステルフィルム(ダイアホイルK200E−6F、商品名、三菱化学ポリエステルフィルム(株)製)の易接着処理がされていない面に、乾燥後の固形分塗布量が1g/m2となるように背面層塗工液を塗布した。乾燥後、60℃で熱処理を行い硬化させた。
このようにして作製したポリエステルフィルムの易接着層塗布側に前記塗工液により、イエロー、マゼンタ、シアンの各染料層および転写性保護層積層体を面順次となるように塗布した感熱転写シートを作製した。各染料層の固形分塗布量は、0.8g/m2とした。
なお、転写性保護層積層体の形成は、離型層用塗工液を塗布し、乾燥した後に、その上に保護層用塗工液を塗布し、乾燥した後に、さらにその上に接着層塗工液を塗布した。
支持体として片面に易接着処理がされている厚さ6.0μmのポリエステルフィルム(ダイアホイルK200E−6F、商品名、三菱化学ポリエステルフィルム(株)製)の易接着処理がされていない面に、乾燥後の固形分塗布量が1g/m2となるように背面層塗工液を塗布した。乾燥後、60℃で熱処理を行い硬化させた。
このようにして作製したポリエステルフィルムの易接着層塗布側に前記塗工液により、イエロー、マゼンタ、シアンの各染料層および転写性保護層積層体を面順次となるように塗布した感熱転写シートを作製した。各染料層の固形分塗布量は、0.8g/m2とした。
なお、転写性保護層積層体の形成は、離型層用塗工液を塗布し、乾燥した後に、その上に保護層用塗工液を塗布し、乾燥した後に、さらにその上に接着層塗工液を塗布した。
背面層塗工液
アクリル系ポリオール樹脂 4.0質量部
(アクリディックA−801、商品名、大日本インキ化学工業(株)製)
ステアリン酸亜鉛 0.83質量部
(SZ−2000、商品名、堺化学工業(株)製)
リン酸エステル 2.27質量部
(プライサーフA217、商品名、第一工業製薬(株)製)
イソシアネート(50%溶液) 7.6質量部
(バーノックD−800、商品名、大日本インキ化学工業(株)製)
メチルエチルケトン/トルエン(質量比2/1) 65質量部
アクリル系ポリオール樹脂 4.0質量部
(アクリディックA−801、商品名、大日本インキ化学工業(株)製)
ステアリン酸亜鉛 0.83質量部
(SZ−2000、商品名、堺化学工業(株)製)
リン酸エステル 2.27質量部
(プライサーフA217、商品名、第一工業製薬(株)製)
イソシアネート(50%溶液) 7.6質量部
(バーノックD−800、商品名、大日本インキ化学工業(株)製)
メチルエチルケトン/トルエン(質量比2/1) 65質量部
イエロー染料層塗工液
染料化合物(Y−1) 4.9質量部
染料化合物(Y−2) 2.9質量部
ポリビニルアセタール樹脂 4.1質量部
(エスレックKS−1、商品名、積水化学工業(株)製)
ポリビニルブチラール樹脂 3.1質量部
(デンカブチラール#6000−C、商品名、電気化学工業(株)製)
離型剤 0.03質量部
(X−22−3000T、商品名、信越化学工業(株)製)
離型剤 0.05質量部
(TSF4701、商品名、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製)
マット剤 0.15質量部
(フローセンUF、商品名、住友精工(株)製)
メチルエチルケトン/トルエン(質量比2/1) 85質量部
染料化合物(Y−1) 4.9質量部
染料化合物(Y−2) 2.9質量部
ポリビニルアセタール樹脂 4.1質量部
(エスレックKS−1、商品名、積水化学工業(株)製)
ポリビニルブチラール樹脂 3.1質量部
(デンカブチラール#6000−C、商品名、電気化学工業(株)製)
離型剤 0.03質量部
(X−22−3000T、商品名、信越化学工業(株)製)
離型剤 0.05質量部
(TSF4701、商品名、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製)
マット剤 0.15質量部
(フローセンUF、商品名、住友精工(株)製)
メチルエチルケトン/トルエン(質量比2/1) 85質量部
マゼンタ染料層塗工液
染料化合物(M−1) 0.3質量部
染料化合物(M−2) 0.5質量部
染料化合物(M−3) 4.6質量部
ポリビニルアセタール樹脂 14.0質量部
(エスレックKS−1、商品名、積水化学工業(株)製)
ポリビニルブチラール樹脂 0.2質量部
(デンカブチラール#6000−C、商品名、電気化学工業(株)製)
離型剤 0.08質量部
(X−22−3000T、商品名、信越化学工業(株)製)
離型剤 0.06質量部
(TSF4701、商品名、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製)
マット剤 0.10質量部
(フローセンUF、商品名、住友精工(株)製)
メチルエチルケトン/トルエン(質量比2/1) 80質量部
染料化合物(M−1) 0.3質量部
染料化合物(M−2) 0.5質量部
染料化合物(M−3) 4.6質量部
ポリビニルアセタール樹脂 14.0質量部
(エスレックKS−1、商品名、積水化学工業(株)製)
ポリビニルブチラール樹脂 0.2質量部
(デンカブチラール#6000−C、商品名、電気化学工業(株)製)
離型剤 0.08質量部
(X−22−3000T、商品名、信越化学工業(株)製)
離型剤 0.06質量部
(TSF4701、商品名、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製)
マット剤 0.10質量部
(フローセンUF、商品名、住友精工(株)製)
メチルエチルケトン/トルエン(質量比2/1) 80質量部
シアン染料層塗工液
染料化合物(C−1) 3.2質量部
染料化合物(C−2) 4.6質量部
ポリビニルアセタール樹脂 10.0質量部
(エスレックKS−1、商品名、積水化学工業(株)製)
ポリビニルブチラール樹脂 1.2質量部
(デンカブチラール#6000−C、商品名、電気化学工業(株)製)
離型剤 0.06質量部
(X−22−3000T、商品名、信越化学工業(株)製)
離型剤 0.02質量部
(TSF4701、商品名、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製)
マット剤 0.15質量部
(フローセンUF、商品名、住友精工(株)製)
メチルエチルケトン/トルエン(質量比2/1) 81質量部
染料化合物(C−1) 3.2質量部
染料化合物(C−2) 4.6質量部
ポリビニルアセタール樹脂 10.0質量部
(エスレックKS−1、商品名、積水化学工業(株)製)
ポリビニルブチラール樹脂 1.2質量部
(デンカブチラール#6000−C、商品名、電気化学工業(株)製)
離型剤 0.06質量部
(X−22−3000T、商品名、信越化学工業(株)製)
離型剤 0.02質量部
(TSF4701、商品名、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製)
マット剤 0.15質量部
(フローセンUF、商品名、住友精工(株)製)
メチルエチルケトン/トルエン(質量比2/1) 81質量部
(転写性保護層積層体)
染料層の作製に使用したものと同じポリエステルフィルムに、以下に示す組成の離型層、保護層および接着層用塗工液を塗布し、転写性保護層積層体を形成した。乾膜時の塗布量は離型層0.3g/m2、保護層0.5g/m2、接着層2.2g/m2とした。
染料層の作製に使用したものと同じポリエステルフィルムに、以下に示す組成の離型層、保護層および接着層用塗工液を塗布し、転写性保護層積層体を形成した。乾膜時の塗布量は離型層0.3g/m2、保護層0.5g/m2、接着層2.2g/m2とした。
離型層塗工液
変性セルロース樹脂 15.0質量部
(L−30、商品名、ダイセル化学)
メチルエチルケトン 85.0質量部
保護層塗工液
アクリル樹脂溶液(固形分40%) 90質量部
(UNO−1、商品名、岐阜セラミック(有)製)
メタノール/イソプロパノール(質量比1/1) 10質量部
接着層塗工液
アクリル樹脂 25質量部
(ダイアナールBR−77、商品名、三菱レイヨン(株)製)
下記紫外線吸収剤UV−1 0.5質量部
下記紫外線吸収剤UV−2 2質量部
下記紫外線吸収剤UV−3 1.5質量部
下記紫外線吸収剤UV−4 1質量部
PMMA微粒子(ポリメチルメタクリレート微粒子) 0.4質量部
変性セルロース樹脂 15.0質量部
(L−30、商品名、ダイセル化学)
メチルエチルケトン 85.0質量部
保護層塗工液
アクリル樹脂溶液(固形分40%) 90質量部
(UNO−1、商品名、岐阜セラミック(有)製)
メタノール/イソプロパノール(質量比1/1) 10質量部
接着層塗工液
アクリル樹脂 25質量部
(ダイアナールBR−77、商品名、三菱レイヨン(株)製)
下記紫外線吸収剤UV−1 0.5質量部
下記紫外線吸収剤UV−2 2質量部
下記紫外線吸収剤UV−3 1.5質量部
下記紫外線吸収剤UV−4 1質量部
PMMA微粒子(ポリメチルメタクリレート微粒子) 0.4質量部
(感熱転写受像シートの作製)
(受像シート1の作製)
支持体として合成紙(ユポFPG200、厚さ200μm、商品名、(株)ユポ・コーポレーション製)を用い、この一方の面に下記組成の受容層をバーコーターにより塗布した。乾燥時の塗布量は4.0g/m2となるように塗布を行い、乾燥は温度25℃、相対湿度55%で2時間行った。
(受像シート1の作製)
支持体として合成紙(ユポFPG200、厚さ200μm、商品名、(株)ユポ・コーポレーション製)を用い、この一方の面に下記組成の受容層をバーコーターにより塗布した。乾燥時の塗布量は4.0g/m2となるように塗布を行い、乾燥は温度25℃、相対湿度55%で2時間行った。
受容層
塩化ビニル系ラテックス 24.4質量部
(ビニブラン900、商品名、日信化学工業(株)製)
ゼラチン(10%水溶液) 2.0質量部
下記エステル系ワックスEW−1 2.0質量部
下記界面活性剤F−1 0.13質量部
下記界面活性剤F−2 0.30質量部
塩化ビニル系ラテックス 24.4質量部
(ビニブラン900、商品名、日信化学工業(株)製)
ゼラチン(10%水溶液) 2.0質量部
下記エステル系ワックスEW−1 2.0質量部
下記界面活性剤F−1 0.13質量部
下記界面活性剤F−2 0.30質量部
(受像シート2の作製)
上記受像シート1と同様にして受像シート2を得た。ただし、下記塗工液を用いて受容層を形成した。
上記受像シート1と同様にして受像シート2を得た。ただし、下記塗工液を用いて受容層を形成した。
受容層
塩化ビニル系ラテックス 24.4質量部
(ビニブラン690、商品名、日信化学工業(株)製)
ゼラチン(10%水溶液) 2.0質量部
上記エステル系ワックスEW−1 2.0質量部
上記界面活性剤F−1 0.13質量部
上記界面活性剤F−2 0.30質量部
塩化ビニル系ラテックス 24.4質量部
(ビニブラン690、商品名、日信化学工業(株)製)
ゼラチン(10%水溶液) 2.0質量部
上記エステル系ワックスEW−1 2.0質量部
上記界面活性剤F−1 0.13質量部
上記界面活性剤F−2 0.30質量部
(受像シート3の作製)
上記受像シート1と同様にして受像シート3を得た。ただし、下記塗工液を用いて受容層を形成した。
上記受像シート1と同様にして受像シート3を得た。ただし、下記塗工液を用いて受容層を形成した。
受容層
塩化ビニル系ラテックス 24.4質量部
(バイロナールMD1100、商品名、東洋紡(株)製)
ゼラチン(10%水溶液) 2.0質量部
上記エステル系ワックスEW−1 2.0質量部
上記界面活性剤F−1 0.13質量部
上記界面活性剤F−2 0.30質量部
塩化ビニル系ラテックス 24.4質量部
(バイロナールMD1100、商品名、東洋紡(株)製)
ゼラチン(10%水溶液) 2.0質量部
上記エステル系ワックスEW−1 2.0質量部
上記界面活性剤F−1 0.13質量部
上記界面活性剤F−2 0.30質量部
(受像シート4の作製)
上記受像シート1と同様にして受像シート4を得た。ただし、下記塗工液を用いて受容層を形成した。
上記受像シート1と同様にして受像シート4を得た。ただし、下記塗工液を用いて受容層を形成した。
受容層
塩化ビニル系ラテックス 24.4質量部
(ビニブラン276、商品名、日信化学工業(株)製)
ゼラチン(10%水溶液) 2.0質量部
上記エステル系ワックスEW−1 2.0質量部
上記界面活性剤F−1 0.13質量部
上記界面活性剤F−2 0.30質量部
塩化ビニル系ラテックス 24.4質量部
(ビニブラン276、商品名、日信化学工業(株)製)
ゼラチン(10%水溶液) 2.0質量部
上記エステル系ワックスEW−1 2.0質量部
上記界面活性剤F−1 0.13質量部
上記界面活性剤F−2 0.30質量部
(受像シート5の作製)
ポリエチレンで両面ラミネートした紙支持体表面に、コロナ放電処理を施した後、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムを含むゼラチン下塗層を設けた。この上に、下記組成の下引き層、断熱層、受容層を支持体側からこの順に積層させた状態で、米国特許第2,761,791号明細書に記載の第9図に例示された方法により、同時重層塗布を行った。それぞれの乾燥時の塗布量が下引き層:6.5g/m2、断熱層:8.8g/m2、受容層:4.0g/m2となるように塗布を行った。また、下記の組成は、固形分としての質量部を表す。
ポリエチレンで両面ラミネートした紙支持体表面に、コロナ放電処理を施した後、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムを含むゼラチン下塗層を設けた。この上に、下記組成の下引き層、断熱層、受容層を支持体側からこの順に積層させた状態で、米国特許第2,761,791号明細書に記載の第9図に例示された方法により、同時重層塗布を行った。それぞれの乾燥時の塗布量が下引き層:6.5g/m2、断熱層:8.8g/m2、受容層:4.0g/m2となるように塗布を行った。また、下記の組成は、固形分としての質量部を表す。
受容層
塩化ビニル系ラテックス 24.4質量部
(ビニブラン900、商品名、日信化学工業(株)製)
ゼラチン(10%水溶液) 2.0質量部
前記エステル系ワックスEW−1 2.0質量部
前記界面活性剤F−1 0.13質量部
前記界面活性剤F−2 0.30質量部
断熱層
中空ポリマー粒子ラテックス 59.0質量部
(MH5055、商品名、日本ゼオン(株)製)
ゼラチン(10%水溶液) 31.0質量部
下引き層
ポリビニルアルコール 7.7質量部
(ポバールPVA205、商品名、(株)クラレ製)
スチレンブタジエンゴムラテックス 59.0質量部
(SN−307、商品名、日本エイ アンド エル(株)製)
前記界面活性剤F−1 0.03質量部
塩化ビニル系ラテックス 24.4質量部
(ビニブラン900、商品名、日信化学工業(株)製)
ゼラチン(10%水溶液) 2.0質量部
前記エステル系ワックスEW−1 2.0質量部
前記界面活性剤F−1 0.13質量部
前記界面活性剤F−2 0.30質量部
断熱層
中空ポリマー粒子ラテックス 59.0質量部
(MH5055、商品名、日本ゼオン(株)製)
ゼラチン(10%水溶液) 31.0質量部
下引き層
ポリビニルアルコール 7.7質量部
(ポバールPVA205、商品名、(株)クラレ製)
スチレンブタジエンゴムラテックス 59.0質量部
(SN−307、商品名、日本エイ アンド エル(株)製)
前記界面活性剤F−1 0.03質量部
(受像シート6の作製)
上記受像シート5と同様にして受像シート6を得た。ただし、下記塗工液を用いて受容層を形成した。
受容層
塩化ビニル系ラテックス 24.4質量部
(ビニブラン690、商品名、日信化学工業(株)製)
ゼラチン(10%水溶液) 2.0質量部
前記エステル系ワックスEW−1 2.0質量部
前記界面活性剤F−1 0.13質量部
前記界面活性剤F−2 0.30質量部
上記受像シート5と同様にして受像シート6を得た。ただし、下記塗工液を用いて受容層を形成した。
受容層
塩化ビニル系ラテックス 24.4質量部
(ビニブラン690、商品名、日信化学工業(株)製)
ゼラチン(10%水溶液) 2.0質量部
前記エステル系ワックスEW−1 2.0質量部
前記界面活性剤F−1 0.13質量部
前記界面活性剤F−2 0.30質量部
(受像シート7)
上記受像シート5と同様にして受像シート7を得た。ただし、下記塗工液を用いて受容層を形成した。
受容層
塩化ビニル系ラテックス 24.4質量部
(バイロナールMD1100、商品名、東洋紡(株)製)
ゼラチン(10%水溶液) 2.0質量部
前記エステル系ワックスEW−1 2.0質量部
前記界面活性剤F−1 0.13質量部
前記界面活性剤F−2 0.30質量部
上記受像シート5と同様にして受像シート7を得た。ただし、下記塗工液を用いて受容層を形成した。
受容層
塩化ビニル系ラテックス 24.4質量部
(バイロナールMD1100、商品名、東洋紡(株)製)
ゼラチン(10%水溶液) 2.0質量部
前記エステル系ワックスEW−1 2.0質量部
前記界面活性剤F−1 0.13質量部
前記界面活性剤F−2 0.30質量部
(受像シート8の作製)
上記受像シート5と同様にして受像シート8を得た。ただし、下記塗工液を用いて受容層を形成した。
受容層
塩化ビニル系ラテックス 24.4質量部
(ビニブラン276、商品名、日信化学工業(株)製)
ゼラチン(10%水溶液) 2.0質量部
前記エステル系ワックスEW−1 2.0質量部
前記界面活性剤F−1 0.13質量部
前記界面活性剤F−2 0.30質量部
上記受像シート5と同様にして受像シート8を得た。ただし、下記塗工液を用いて受容層を形成した。
受容層
塩化ビニル系ラテックス 24.4質量部
(ビニブラン276、商品名、日信化学工業(株)製)
ゼラチン(10%水溶液) 2.0質量部
前記エステル系ワックスEW−1 2.0質量部
前記界面活性剤F−1 0.13質量部
前記界面活性剤F−2 0.30質量部
(受像シート9の作製)
上記受像シート8と同様にして受像シート9を得た。ただし、下記塗工液を用いて断熱層を形成した。
断熱層
中空ポリマー粒子ラテックス 59.0質量部
(MH5055、商品名、日本ゼオン(株)製)
ポリビニルアルコール 31.0質量部
(ポバールPVA205、商品名、(株)クラレ製)
上記受像シート8と同様にして受像シート9を得た。ただし、下記塗工液を用いて断熱層を形成した。
断熱層
中空ポリマー粒子ラテックス 59.0質量部
(MH5055、商品名、日本ゼオン(株)製)
ポリビニルアルコール 31.0質量部
(ポバールPVA205、商品名、(株)クラレ製)
(受像シート10の作製)
上記受像シート8と同様にして受像シート10を得た。ただし、バーコーターを用いて下引き層、断熱層、受容層をこの順に逐次塗布を行った。各層の乾燥はそれぞれ温度25℃、相対湿度55%で2時間行った。
上記受像シート8と同様にして受像シート10を得た。ただし、バーコーターを用いて下引き層、断熱層、受容層をこの順に逐次塗布を行った。各層の乾燥はそれぞれ温度25℃、相対湿度55%で2時間行った。
(画像形成)
上記感熱転写シート001と、上記各受像シートを、熱転写型プリンター(ASK−2000富士フイルム(株)製)に装填可能なように加工し、高速プリントモードで152mm×102mmサイズ画像の出力を行った。画像の出力は、温度25℃、相対湿度55%の環境下にて行った。
<濃度ムラ>
上記の画像出力方法で、反射濃度が1.1のグレーベタ画像を連続10枚出力し、出力画像の濃度ムラを10人で目視評価した。
上記感熱転写シート001と、上記各受像シートを、熱転写型プリンター(ASK−2000富士フイルム(株)製)に装填可能なように加工し、高速プリントモードで152mm×102mmサイズ画像の出力を行った。画像の出力は、温度25℃、相対湿度55%の環境下にて行った。
<濃度ムラ>
上記の画像出力方法で、反射濃度が1.1のグレーベタ画像を連続10枚出力し、出力画像の濃度ムラを10人で目視評価した。
5:9人以上の評価者が問題ないと評価し、実用上問題無い
4:7人以上の評価者が問題ないと評価し、実用上問題無い
3:5人以上の評価者が問題ないと評価したが、実用上問題となる場合がある
2:3人以上の評価者が問題ないと評価したが、実用上問題である
1:2人以下の評価者が問題ないと評価したが、実用上問題である
4:7人以上の評価者が問題ないと評価し、実用上問題無い
3:5人以上の評価者が問題ないと評価したが、実用上問題となる場合がある
2:3人以上の評価者が問題ないと評価したが、実用上問題である
1:2人以下の評価者が問題ないと評価したが、実用上問題である
<湿熱画像保存性>
上記の画像出力方法で、幅1mmの最高濃度の黒細線を出力し、温度60℃相対湿度70%の環境下に14日間保存し、色にじみの程度を10人で目視評価した。
5:9人以上の評価者が問題ないと評価し、実用上問題無い
4:7人以上の評価者が問題ないと評価し、実用上問題無い
3:5人以上の評価者が問題ないと評価したが、実用上問題となる場合がある
2:3人以上の評価者が問題ないと評価したが、実用上問題である
1:2人以下の評価者が問題ないと評価したが、実用上問題である
上記の画像出力方法で、幅1mmの最高濃度の黒細線を出力し、温度60℃相対湿度70%の環境下に14日間保存し、色にじみの程度を10人で目視評価した。
5:9人以上の評価者が問題ないと評価し、実用上問題無い
4:7人以上の評価者が問題ないと評価し、実用上問題無い
3:5人以上の評価者が問題ないと評価したが、実用上問題となる場合がある
2:3人以上の評価者が問題ないと評価したが、実用上問題である
1:2人以下の評価者が問題ないと評価したが、実用上問題である
<耐光性>
上記の画像出力方法で、最高濃度の黒ベタ画像を出力し、画像形成直後の黒ベタ部分の光学濃度を測定した。次に、試料に370nmでの光透過率50%の紫外線カットフィルターおよび熱線カットフィルターを介してキセノン光(10万lxキセノン光照射器)を14日間照射し、画像形成直後と同様の方法で光学濃度を測定した。キセノン光照射前の黒ベタ部分のシアン濃度を1.0として、キセノン光照射後の濃度残存率を算出し、以下のランクで耐光性の評価を行った。なお、光学濃度測定は分光光度計(グレタグマクベス(株)社製 SpectroEye、商品名)を用いて行った。
5:濃度残存率が0.7以上
4:濃度残存率が0.6以上、0.7未満
3:濃度残存率が0.5以上、0.6未満
2:濃度残存率が0.4以上、0.5未満
1:濃度残存率が0.4未満
上記の画像出力方法で、最高濃度の黒ベタ画像を出力し、画像形成直後の黒ベタ部分の光学濃度を測定した。次に、試料に370nmでの光透過率50%の紫外線カットフィルターおよび熱線カットフィルターを介してキセノン光(10万lxキセノン光照射器)を14日間照射し、画像形成直後と同様の方法で光学濃度を測定した。キセノン光照射前の黒ベタ部分のシアン濃度を1.0として、キセノン光照射後の濃度残存率を算出し、以下のランクで耐光性の評価を行った。なお、光学濃度測定は分光光度計(グレタグマクベス(株)社製 SpectroEye、商品名)を用いて行った。
5:濃度残存率が0.7以上
4:濃度残存率が0.6以上、0.7未満
3:濃度残存率が0.5以上、0.6未満
2:濃度残存率が0.4以上、0.5未満
1:濃度残存率が0.4未満
<染料染着深さ>
上記の画像出力方法で、最高濃度の黒ベタ画像を連続30枚印画した後に黒ベタ画像を出力し、光学顕微鏡(OPTISHOT−2、商品名、ニコン(株)製)を用いて倍率1380倍にて感熱転写受像シートの断面観察を行い、受容層中の染料の染着深さ(μm)を測定した。イエロー、マゼンタ、シアンのうち、最も受容層の深くまで染着している染料で染着深さの測定を行った。
上記の画像出力方法で、最高濃度の黒ベタ画像を連続30枚印画した後に黒ベタ画像を出力し、光学顕微鏡(OPTISHOT−2、商品名、ニコン(株)製)を用いて倍率1380倍にて感熱転写受像シートの断面観察を行い、受容層中の染料の染着深さ(μm)を測定した。イエロー、マゼンタ、シアンのうち、最も受容層の深くまで染着している染料で染着深さの測定を行った。
上記表1から明らかなように、中空ポリマーを含有する断熱層を有し、黒ベタ印画後の染料染着の深さを3μm以上にすることによって、濃度ムラが改善され、湿熱画像保存性、耐光性がともに優れることがわかる。
Claims (5)
- 支持体上に少なくとも1層の中空ポリマーを含む断熱層と、少なくとも1層のポリマーラテックスを含む受容層をこの順に積層した感熱転写受像シートであって、黒ベタ印画した場合における受容層中の最も深い染料染着の深さが3μm以上であることを特徴とする感熱転写受像シート。
- 前記受容層のポリマーラテックスのガラス転移温度(Tg)が、25℃〜55℃であることを特徴とする請求項1に記載の感熱転写受像シート。
- 前記断熱層が、ゼラチンを含有することを特徴とする請求項1または2に記載の感熱転写受像シート。
- 前記受容層に含まれるポリマーラテックスが、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体ラテックス、塩化ビニル/アクリル化合物共重合体ラテックス、塩化ビニル/酢酸ビニル/アクリル化合物共重合体ラテックスのいずれか1つまたは任意の組み合わせであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の感熱転写受像シート。
- 前記感熱転写受像シートが、水系同時重層塗布により形成されてなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の感熱転写受像シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008248190A JP2009096195A (ja) | 2007-09-27 | 2008-09-26 | 感熱転写受像シート |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007252739 | 2007-09-27 | ||
JP2008248190A JP2009096195A (ja) | 2007-09-27 | 2008-09-26 | 感熱転写受像シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009096195A true JP2009096195A (ja) | 2009-05-07 |
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ID=40699641
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008248190A Pending JP2009096195A (ja) | 2007-09-27 | 2008-09-26 | 感熱転写受像シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009096195A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2239593A1 (en) | 2009-04-10 | 2010-10-13 | Sony Corporation | Communication system, signal processing method, signal processing device, and movable body |
JP2015196277A (ja) * | 2014-03-31 | 2015-11-09 | 大日本印刷株式会社 | 熱転写インクシートと熱転写受像シートのセットおよびそれを用いた画像形成方法 |
-
2008
- 2008-09-26 JP JP2008248190A patent/JP2009096195A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2239593A1 (en) | 2009-04-10 | 2010-10-13 | Sony Corporation | Communication system, signal processing method, signal processing device, and movable body |
JP2015196277A (ja) * | 2014-03-31 | 2015-11-09 | 大日本印刷株式会社 | 熱転写インクシートと熱転写受像シートのセットおよびそれを用いた画像形成方法 |
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