JP2009056598A - 感熱転写受像シートおよびその製造方法 - Google Patents

感熱転写受像シートおよびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2009056598A
JP2009056598A JP2007223194A JP2007223194A JP2009056598A JP 2009056598 A JP2009056598 A JP 2009056598A JP 2007223194 A JP2007223194 A JP 2007223194A JP 2007223194 A JP2007223194 A JP 2007223194A JP 2009056598 A JP2009056598 A JP 2009056598A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transfer image
receiving sheet
layer
receiving
coating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007223194A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4921287B2 (ja
Inventor
Tomoyuki Koide
智之 小出
Kazuaki Oguma
一彰 小熊
Yasushi Nakai
泰史 中井
Shinichiro Morimoto
信一郎 森本
Shigeru Shibayama
繁 柴山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Priority to JP2007223194A priority Critical patent/JP4921287B2/ja
Priority to US12/200,678 priority patent/US8188000B2/en
Priority to DE602008004283T priority patent/DE602008004283D1/de
Priority to AT08015321T priority patent/ATE494152T1/de
Priority to EP08015321A priority patent/EP2030799B1/en
Publication of JP2009056598A publication Critical patent/JP2009056598A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4921287B2 publication Critical patent/JP4921287B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/26Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used
    • B41M5/40Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used characterised by the base backcoat, intermediate, or covering layers, e.g. for thermal transfer dye-donor or dye-receiver sheets; Heat, radiation filtering or absorbing means or layers; combined with other image registration layers or compositions; Special originals for reproduction by thermography
    • B41M5/42Intermediate, backcoat, or covering layers
    • B41M5/44Intermediate, backcoat, or covering layers characterised by the macromolecular compounds
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/26Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used
    • B41M5/40Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used characterised by the base backcoat, intermediate, or covering layers, e.g. for thermal transfer dye-donor or dye-receiver sheets; Heat, radiation filtering or absorbing means or layers; combined with other image registration layers or compositions; Special originals for reproduction by thermography
    • B41M5/42Intermediate, backcoat, or covering layers

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

【課題】両面に高品質な画像を形成し、フォトブックとしての要求を満たし、製造するのに適した感熱転写受像シートおよびその製造方法を提供し、加えて、受容層形成後に、表裏を合わせた状態で保存しても表裏が密着しない感熱転写受像シートを提供する。
【解決手段】少なくとも1種のポリマーラテックスを含有する受容層を、支持体上の両面に、それぞれ少なくとも1層有する感熱転写受像シート。
【選択図】なし

Description

本発明は、感熱転写受像シートおよびその製造方法に関し、特に支持体の両面に高品質の画像形成が可能で、更に製造するのに適する感熱転写受像シートおよびその製造方法を提供するものである。
従来、種々の熱転写記録方法が知られているが、中でも染料拡散転写記録方式は、銀塩写真の画質に最も近いカラーハードコピーが作製できるプロセスとして注目されている。しかも、銀塩写真に比べて、ドライであること、デジタルデータから直接可視像化できる、複製作りが簡単であるなどの利点を持っている。
この染料拡散転写記録方式では、色素を含有する感熱転写シート(以下、単にインクシートとも称す)と感熱転写受像シート(以下、単に受像シートとも称す)を重ね合わせ、次いで、電気信号によって発熱が制御されるサーマルヘッドによってインクシートを加熱することでインクシート中の色素(以下、染料とも称す)を受像シートに転写して画像情報の記録を行うものであり、シアン、マゼンタ、イエローの3色あるいはこれにブラックを加えた4色を重ねて記録することで色の濃淡に連続的な変化を有するカラー画像を転写記録することができる。
近年、コンピューターによるデジタル画像処理技術の発達により、記録画像の画質が向上し、染料拡散転写記録方式はその市場を拡大しており、これに伴い、プリントシステムの高速化、高濃度化への要求が高まってきている。
しかも、両面の写真画質印画の必要性についてフォトブックを作成する上で要求が増えてきた。
しかしながら、従来から提案されている両面印画用感熱転写受像シート(例えば、特許文献1〜5参照)は、片面の画質がフォト用途として劣ったり、受容層形成後、表裏を合わせた状態で保存しておくと表裏が密着してしまう問題があり製造するに適していなかった。例えば、特許文献1〜3は、両面に昇華型受容層を形成することを示唆しているが、必ずしも画質が要求を満たすものでなかったり、製造する上で問題があった。一方、特許文献4、5は、両面に昇華型受容層を形成することを示唆しているが、両面に印画できるものを示唆しているが、フォト用途としては画質が要求を満たすのに充分のものではなかった。
米国特許第4,778,782号明細書 特開昭64−47586号公報 特開平5−229265号公報 特開平9−202057号公報 特開2002−211142号公報
本発明は、上記問題点を克服することを課題とし、さらに、両面に高品質な画像を形成し、フォトブックとしての要求を満たすことを目的とする。加えて、製造するのに適する感熱転写受像シートおよびその製造方法を提供するものである。
本発明者らは鋭意検討を重ねた結果、下記手段で本発明の上記目的が達成できることを見出した。
(1)少なくとも1種のポリマーラテックスを含有する受容層を、支持体上の両面に、それぞれ少なくとも1層有することを特徴とする感熱転写受像シート。
(2)前記受容層の少なくとも1層の厚みが、0.1μm以上30μm以下であることを特徴とする(1)に記載の感熱転写受像シート。
(3)少なくとも1層の前記受容層の前記ポリマーラテックスが、塩化ビニル/アクリル化合物共重合体ラテックス、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体ラテックスおよび塩化ビニル/酢酸ビニル/アクリル化合物共重合体ラテックスから単独もしくは複数選択されることを特徴とする(1)または(2)に記載の感熱転写受像シート。
(4)1回に塗工される前記受容層用塗工液中の固型分が、5質量%以上50質量%以下であることを特徴とする(1)〜(3)のいずれか1項に記載の感熱転写受像シート。
(5)少なくとも1層の前記受容層用塗工液の粘度が、3mPa・s以上300mPa・s以下であることを特徴とする(1)〜(4)のいずれか1項に記載の感熱転写受像シート。
(6)1回に塗工される前記受容層用塗工液の塗工量が3ml/m以上300ml/m以下であることを特徴とする(1)〜(5)のいずれか1項に記載の感熱転写受像シート。
(7)前記受容層を塗工直後5秒以内に乾球温度が25℃未満で一定に保たれた状態で3秒以上保持されることを特徴とする(1)〜(6)のいずれか1項に記載の感熱転写受像シート。
(8)前記受容層を塗工直後5秒以降60秒以内に乾球温度が80℃未満で一定に保たれた状態で3秒以上保持されることを特徴とする(1)〜(7)のいずれか1項に記載の感熱転写受像シート。
(9)支持体上の両面に、支持体側から近い順に、中間層、少なくとも1種の中空ポリマーを含有する断熱層、受像層が各々少なくとも1層形成されてなることを特徴とする感熱転写受像シート。
(10)前記受容層の少なくとも1層が、少なくとも1種のポリマーラテックスを含有することを特徴とする(9)に記載の感熱転写受像シート。
(11)前記ポリマーラテックスが、塩化ビニル/アクリル化合物共重合体ラテックス、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体ラテックスおよび塩化ビニル/酢酸ビニル/アクリル化合物共重合体ラテックスから単独もしくは複数選択されることを特徴とする(10)に記載の感熱転写受像シート。
(12)前記中間層が、ゼラチンを含有しないことを特徴とする(9)〜(11)のいずれか1項に記載の感熱転写受像シート。
(13)少なくとも1種のポリマーラテックスを含有する受容層を、支持体上の両面に、それぞれ少なくとも1層有する感熱転写受像シートの製造方法であって、1回に塗工される該受容層用塗工液中の固型分が、5質量%以上50質量%以下である塗工液を使用することを特徴とする感熱転写受像シートの製造方法。
(14)前記受容層用塗工液の粘度が、3mPa・s以上300mPa・s以下であることを特徴とする(13)に記載の感熱転写受像シートの製造方法。
(15)1回に塗工される前記受容層用塗工液の塗工量が3ml/m以上300ml/m以下であることを特徴とする(13)または(14)に記載の感熱転写受像シートの製造方法。
(16)前記受容層を塗工直後5秒以内に乾球温度が25℃未満で一定に保たれた状態で3秒以上保持することを特徴とする(13)〜(15)のいずれか1項に記載の感熱転写受像シートの製造方法。
(17)前記受容層を塗工直後5秒以降60秒以内に乾球温度が80℃未満で一定に保たれた状態で3秒以上保持することを特徴とする(13)〜(16)のいずれか1項に記載の感熱転写受像シートの製造方法。
本発明により、両面に高品質な画像を形成し、フォトブックとしての要求を満たし、製造するのに適した感熱転写受像シートおよびその製造方法を提供することができ、加えて、受容層形成後に、表裏を合わせた状態で保存しても表裏が密着しない感熱転写受像シートが提供できる。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の感熱転写受像シート(以下本発明の受像シートとも称す)は、支持体の両面に、それぞれ、少なくとも1層の受容層(染料受容層)を有する。
本発明において、第一の態様は、該受容層に少なくとも1種のポリマーラテックスを含有し、第二の態様は、支持体の両面に、それぞれ、支持体と該受容層の間に、支持体に近い順に中間層、少なくとも1種の中空ポリマーを含有する断熱層(多孔質層)を有す。
第二の態様における中間層は、白地調整、帯電防止、接着性、レベリングなどの各種機能を付与した中間層のいずれでもよく、また第一の態様においても、該中間層を有することが好ましい。また、第一の態様における受容層を第二の態様の受容層に適用することは好ましく、第一の態様において、支持体と受容層の間に、支持体から近い順に、上記中間層、断熱層を有することも好ましい。さらに、該断熱層が、第二の態様における断熱層を適用することも好ましい。
また、下記に記載する内容は、支持体の両面とも満たすことが好ましい。
いずれの態様(以下、本発明と称す)においても、感転写シートと重ね合わせられる面の最外層には、離型層が形成されてもよく、好ましい。
これらの各層の少なくとも1層は、水系塗布で塗設されことが好ましい。各層の塗布は、ロールコート、バーコート、グラビアコート、グラビアリバースコート、ダイコート、スライドコート、カーテンコート等の一般的な方法で行われる。受容層、断熱層、および中間層は、各層それぞれ別々に塗布されてもよく、任意の層を組み合わせて同時重層塗布をしてもよいが、互いに隣接する層を同時重層塗布することが、特に好ましい。
以下に、各層を説明する。
(受容層)
本発明の感熱転写受像シートは、少なくとも染料を受容し得る熱可塑性の受容ポリマーを含有する。好ましい受容ポリマーとしては、ポリ酢酸ビニル、エチレン酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体、塩化ビニルアクリル酸エステル共重合体、塩化ビニルメタクリル酸エステル共重合体、ポリアクリルエステル、ポリスチレン、ポリスチレンアクリル等のビニル系樹脂、ポリビニルホルマール、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール等のアセタール系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリプチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、セルロース系樹脂、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、尿素樹脂・メラミン樹脂・ベンゾグアナミン樹脂等のポリアミド系樹脂等が挙げられる。これらの樹脂は、相溶する範囲内で任意にブレンドして用いることもできる。
上記ポリマー中でもポリカーボネート、ポリエステル、ポリウレタン、ポリ塩化ビニルおよびその共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、ポリカプロラクトンまたはこれらの混合物を含有することが好ましく、ポリエステル、ポリ塩化ビニル共重合体あるいはこれらの混合物がさらに好ましい。
以上に挙げたポリマーは、有機溶剤(メチルエチルケトン、酢酸エチル、ベンゼン、トルエン、キシレンなど)を適宜用いて溶解させることで、支持体上に塗布することができるし、ポリマーラテックスとして水系の塗工液に加えて支持体上に塗布することもできる。
また受容層には、紫外線吸収剤、離型剤、滑剤、酸化防止剤、防腐剤、界面活性剤を含有させてもよい。
本発明の第一の態様(第二の態様での好ましい態様)では、少なくとも1種が、ポリマーラテックスである。
<ポリマーラテックス>
ポリマーラテックスは水不溶な疎水性ポリマーが微細な粒子として水溶性の分散媒中に分散したものである。分散状態としてはポリマーが分散媒中に乳化されているもの、乳化重合されたもの、ミセル分散されたもの、あるいはポリマー分子中に部分的に親水的な構造を持ち分子鎖自身が分子状分散したものなどいずれでもよく、分散粒子の平均粒径は1〜50000nm、より好ましくは5〜1000nm程度の範囲が好ましい。
本発明に用いるポリマーラテックスのガラス転移温度(Tg)は、−30℃〜100℃が好ましく、0℃〜80℃がより好ましく、10℃〜70℃がさらに好ましく、15℃〜60℃が特に好ましい。
ガラス転移温度は、以下の計算式で推定することもできる。
1/Tg=Σ(Xi/Tgi)
ここでは、ポリマーはi=1からnまでのn個のモノマー成分が共重合しているとする。Xiはi番目のモノマーの質量分率(ΣXi=1)、Tgiはi番目のモノマーの単独重合体のガラス転移温度(絶対温度)である。ただしΣはi=1からnまでの和をとる。尚、各モノマーの単独重合体ガラス転移温度の値(Tgi)は「Polymer Handbook(3rd Edition)」(J.Brandrup,E.H.Immergut著(Wiley−Interscience、1989))の値を採用できる。
ポリマーラテックスの好ましい態様としては、アクリル系ポリマー、ポリエステル類、ゴム類(例えばSBR樹脂)、ポリウレタン類、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体、塩化ビニルアクリル酸エステル共重合体、塩化ビニルメタアクリル酸共重合体等の共重合体を含めたポリ塩化ビニル共重合体、エチレン酢酸ビニル共重合体等の共重合体を含めたポリ酢酸ビニル共重合体、ポリオレフィン等のポリマーラテックスを好ましく用いることができる。これらポリマーラテックスとしては直鎖のポリマーでも枝分かれしたポリマーでもまた架橋されたポリマーでもよいし、単一のモノマーが重合したいわゆるホモポリマーでもよいし、2種類以上のモノマーが重合したコポリマーでもよい。コポリマーの場合はランダムコポリマーでも、ブロックコポリマーでもよい。これらポリマーの分子量は数平均分子量で5000〜1000000が好ましく、より好ましくは10000〜500000である。
ポリマーラテックスとしては、ポリエステルラテックス、塩化ビニル/アクリル化合物共重合体ラテックス、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体ラテックス、塩化ビニル/酢酸ビニル/アクリル化合物共重合体ラテックス等の塩化ビニル共重合体ラテックスのいずれか1つまたは任意の組み合わせが好ましく、特に塩化ビニル/アクリル化合物共重合体ラテックス、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体ラテックス、塩化ビニル/酢酸ビニル/アクリル化合物共重合体ラテックスのいずれか1つまたは任意の組み合わせが好ましい。
このような塩化ビニル共重合体としては、前述のものが挙げられるが、なかでもビニブラン240、ビニブラン270、ビニブラン276、ビニブラン277、ビニブラン375、ビニブラン380、ビニブラン386、ビニブラン410、ビニブラン430、ビニブラン432、ビニブラン550、ビニブラン601、ビニブラン602、ビニブラン609、ビニブラン619、ビニブラン680、ビニブラン680S、ビニブラン681N、ビニブラン683、ビニブラン685R、ビニブラン690、ビニブラン860、ビニブラン863、ビニブラン685、ビニブラン867、ビニブラン900、ビニブラン938、ビニブラン950(以上いずれも日信化学工業(株)製)、SE1320、S−830(以上いずれも住友ケムテック(株)製)が好ましい。
また、ポリエステル系ラテックスとしては、バイロナール MD1200、バイロナール MD1220、バイロナール MD1245、バイロナール MD1250、バイロナール MD1500、バイロナール MD1930、バイロナール MD1985(以上いずれも東洋紡(株)製)が好ましい。
ポリマーラテックスの添加量は、ポリマーラテックスの固形分が受容層中の全ポリマーの50〜98質量%であることが好ましく、70〜95質量%であることがより好ましい。
<水溶性ポリマー>
本発明の感熱転写受像シートにおいては、受容層は水溶性ポリマーを含有することも好ましい態様の一つである。
ここで、水溶性ポリマーとは、20℃における水100gに対し0.05g以上溶解すればよく、より好ましくは0.1g以上、さらに好ましくは0.5g以上、特に好ましくは1g以上である。水溶性ポリマーとしては、天然高分子、半合成高分子および合成高分子のいずれも好ましく用いられる。
天然高分子および半合成高分子について詳しく説明する。
植物系多糖類としては、κ−カラギーナン、ι−カラギーナン、λ−カラギーナン、ペクチンなど、微生物系多糖類としては、キサンタンガム、デキストリンなど、動物系天然高分子としては、ゼラチン、カゼインなどが挙げられる。セルロース系としては、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースなどが挙げられる。
本発明に用いることのできる天然高分子、半合成高分子のうちゼラチンが好ましい。
また、本発明に用いるゼラチンは分子量10,000から1,000,000までのものを用いることが好ましい。本発明に用いられるゼラチンはCl、SO 2−等の陰イオンを含んでいてもよいし、Fe2+、Ca2+、Mg2+、Sn2+、Zn2+などの陽イオンを含んでいても良い。ゼラチンは水に溶かして添加することが好ましい。
本発明の感熱転写受像シートに用いることのできる水溶性ポリマーのうち、合成高分子については、ポリビニルピロリドン、ポリビニルピロリドン共重合体、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、水溶性ポリエステルなどである。
本発明に用いることのできる合成高分子のうちポリビニルアルコール類が好ましい。
ポリビニルアルコールについては、完全けん化物、部分けん化物、変性ポリビニルアルコール等、各種ポリビニルアルコールを用いることができる。これらポリビニルアルコールについては、長野浩一ら共著,「ポバール」(高分子刊行会発行)に記載のものが用いられる。
ポリビニルアルコールは、その水溶液に添加する微量の溶剤あるいは無機塩類によって粘度調整をしたり粘度安定化させたりすることが可能であって、詳しくは上記文献、長野浩一ら共著,「ポバール」,高分子刊行会発行,144〜154頁記載のものを使用することができる。その代表例としてホウ酸を含有させることで塗布面質を向上させることができ、好ましい。ホウ酸の添加量は、ポリビニルアルコールに対し0.01〜40質量%であることが好ましい。
ポリビニルアルコールの具体例としては、完全けん化物としてはPVA−105、PVA−110、PVA−117、PVA−117Hなど、部分けん化物としてはPVA−203、PVA−205、PVA−210、PVA−220など、変性ポリビニルアルコールとしてはC−118、HL−12E、KL−118、MP−203が挙げられる。
本発明の感熱転写受像シートには、紫外線吸収剤を含有させてもよい。その紫外線吸収剤としては、従来公知の無機系紫外線吸収剤、有機系紫外線吸収剤が使用できる。有機系紫外線吸収剤としては、サリシレート系、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、トリアジン系、置換アクリロニトリル系、ヒンダートアミン系等の非反応性紫外線吸収剤や、これらの非反応性紫外線吸収剤に、例えば、ビニル基やアクリロイル基、メタアクリロイル基等の付加重合性二重結合、あるいは、アルコール性水酸基、アミノ基、カルボキシル基、エポキシ基、イソシアネート基等を導入し、アクリル樹脂等の熱可塑性樹脂に共重合若しくは、グラフトしたものを使用することができる。また、樹脂のモノマーまたはオリゴマーに紫外線吸収剤を溶解させた後、このモノマーまたはオリゴマーを重合させる方法が開示されており(特開2006−21333号公報)、こうして得られた紫外線遮断性樹脂を用いることもできる。この場合には紫外線吸収剤は非反応性のもので良い。
これら紫外線吸収剤に中でも、特にベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、トリアジン系が好ましい。これら紫外線吸収剤は画像形成に使用する染料の特性に応じて、有効な紫外線吸収波長域をカバーするように組み合わせて使用することが好ましく、また、非反応性紫外線吸収剤の場合には紫外線吸収剤が析出しないように構造が異なるものを複数混合して用いることが好ましい。
紫外線吸収剤の市販品としては、チヌビン−P(チバガイギー製)、JF−77(城北化学製)、シーソープ701(白石カルシウム製)、スミソープ200(住友化学製)、バイオソープ520(共同薬品製)、アデカスタブLA−32(旭電化製)等が挙げられる。
本発明の感熱転写受像シートには、画像印画時の感熱転写シートと感熱転写受像シートとの離型性を確保するために離型剤を添加してもよい。
離型剤としては、例えば、ポリエチレンワックス、パラフィンワックス、脂肪酸エステルワックス、アミドワックス等の固形ワックス類、シリコーンオイル、リン酸エステル系化合物、フッ素系界面活性剤、シリコーン系界面活性剤およびその他当該技術分野で公知の離型剤を使用することができる。これらの中で、脂肪酸エステルワックス、フッ素系界面活性剤、シリコーン系界面活性剤、シリコーンオイルおよび/またはその硬化物等のシリコーン系化合物が好ましく用いられる。
また、本発明の感熱転写受像シートは、前記の任意の層に界面活性剤を含有させることが出来る。その中でも、受容層及び中間層中に含有させることが好ましい。
界面活性剤の添加量は、全固形分量に対して0.01〜5質量%であることが好ましく、0.01〜1質量%であることがより好ましく、0.02〜0.2質量%であることが特に好ましい。
界面活性剤としては、アニオン系、ノニオン系、カチオン系など種々の界面活性剤が知られている。本発明で用いることのできる界面活性剤としては、公知のものが使用でき、例えば、「機能性界面活性剤監修/角田光雄、発行/2000年8月、第6章」で紹介されているもの等を用いることができるが、その中でもアニオン系のフッ素含有界面活性剤が好ましい。
本発明の感熱転写受像シートにおいて、ブロッキング防止、離型性付与、滑り性付与のためにマット剤を添加しても良い。マット剤は感熱転写受像シートの受容層が塗布される面、受容層が塗布される他方の面、あるいはその両方の面に添加することができる。
マット剤は、一般に水に不溶の有機化合物の微粒子、無機化合物の微粒子を挙げることができるが、本発明では、分散性の観点から、有機化合物を含有する微粒子が好ましい。有機化合物を含有していれば、有機化合物単独からなる有機化合物微粒子であっても良いし、有機化合物だけでなく無機化合物をも含有した有機/無機複合微粒子であっても良い。マット剤の例としては、例えば米国特許第1,939,213号、同2,701,245号、同2,322,037号、同3,262,782号、同3,539,344号、同3,767,448号等の各明細書に記載の有機マット剤を用いることができる。
本発明の感熱転写受像シートには、防腐剤を添加してもよい。本発明の受像シートに含有される防腐剤としては、特に限定されないが、防腐防黴ハンドブック、技報堂出版(1986)、堀口博著、防菌防黴の化学、三共出版(1986)、防菌防黴剤事典、日本防菌防黴学会発行(1986)等に記載されているものを用いることができる。具体的には、イミダゾール誘導体、デヒドロ酢酸ナトリウム、4−イソチアゾリン−3−オン誘導体、ベンゾイソチアゾリン−3−オン、ベンゾトリアゾール誘導体、アミジングアニジン誘導体、四級アンモニウム塩類、ピロジン,キノリン,グアニジン等の誘導体、ダイアジン、トリアゾール誘導体、オキサゾール、オキサジン誘導体、2−メルカプトピリジン−N−オキサイドまたはその塩等が挙げられる。これらの中でも、4−イソチアゾリン−3−オン誘導体、ベンゾイソチアゾリン−3−オンが好ましい。
本発明の感熱転写受像シートでは受容層の少なくとも1層を水系の塗布液で塗布することが好ましく、複数の受容層を有する場合には、これらの全ての受容層を水系の塗布液を塗布後乾燥して調製することが好ましい。ただし、ここで言う「水系」とは塗布液の溶媒(分散媒)の60質量%以上が水であることをいう。塗布液の水以外の成分としてはメチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、ジメチルホルムアミド、酢酸エチル、ジアセトンアルコール、フルフリルアルコール、ベンジルアルコール、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、オキシエチルフェニルエーテルなどの水混和性の有機溶媒を用いることができる。
受容層の塗布量は、0.5〜10g/m(固形分換算、以下本発明における塗布量は
特に断りのない限り、固形分換算の数値である。)が好ましい。受容層の膜厚は、少なくとも1層が0.1〜30μmであることが好ましく、支持体の両面ともに、少なくとも1層の受容層の厚みが、0.1〜30μmであることが好ましい。より好ましくは、これらの関係において、1〜20μmであることが好ましい。
(断熱層)
本発明の感熱転写受像シートは、支持体と受容層の間に断熱層を有することが好ましく、第二の態様では、少なくとも1種の中空ポリマーを含有する断熱層を有するが、第一の態様においても好ましい態様である。断熱層は1層でも2層以上でも良い。
本発明の感熱転写受像シートにおいて、断熱層は中空ポリマーを含有することが好ましく、第二の態様では必須である。
本発明における中空ポリマーとは粒子内部に空隙を有するポリマー粒子であり、好ましくは水分散物であり、例えば、1)ポリスチレン、アクリル樹脂、スチレン−アクリル樹脂等により形成された隔壁内部に水などの分散媒が入っており、塗布乾燥後、粒子内の水が粒子外に蒸発して粒子内部が中空となる非発泡型の中空ポリマー粒子、2)ブタン、ペンタンなどの低沸点液体を、ポリ塩化ビニリデン、ポリアクリロニトリル、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸エステルのいずれか又はそれらの混合物もしくは重合物よりなる樹脂で覆っており、塗工後、加熱により粒子内部の低沸点液体が膨張することにより内部が中空となる発泡型マイクロバルーン、3)上記の2)をあらかじめ加熱発泡させて中空ポリマーとしたマイクロバルーンなどが挙げられる。
前記1)の具体例としてはロームアンドハース社製ローペイク1055、大日本インキ社製ボンコートPP−1000、JSR社製SX866(B)、日本ゼオン社製ニッポールMH5055(いずれも商品名)などが挙げられる。前記2)の具体例としては松本油脂製薬社製のF−30、F−50(いずれも商品名)などが挙げられる。前記3)の具体例としては松本油脂製薬社製のF−30E、日本フェライト社製エクスパンセル461DE、551DE、551DE20(いずれも商品名)が挙げられる。
これらの中でも、1)の非発泡型の中空ポリマー粒子が好ましく、必要に応じて2種以上混合して使用することができる。
これらの中空ポリマーの平均粒子径は0.1〜5.0μmであることが好ましく、0.2〜3.0μmであることがさらに好ましく、0.3〜1.0μmであることが特に好ましい。
また、中空ポリマーは、空隙率が20〜70%のものが好ましく、20〜50%のものがより好ましい。
本発明において、中空ポリマー粒子のサイズは、透過型電子顕微鏡を用いて、その外径の円相当換算直径を測定し算出する。平均粒径は、中空ポリマー粒子を少なくとも300個透過電子顕微鏡を用いて観察し、その外形の円相当径を算出し、平均して求める。
中空ポリマーの空隙率とは、粒子体積に対する空隙部分の体積の割合から求める。
本発明の感熱転写受像シートに用いる中空ポリマー粒子は、ガラス転移温度が70℃以上200℃以下であることが好ましく、90℃以上180℃以下である中空ポリマーが更に好ましい。
中空ポリマーを含む断熱層中には、中空ポリマー以外にバインダーとして水溶性ポリマーを含有することが好ましい。好ましい例としては、受容層の項で記載した水溶性ポリマーが挙げられる。これら水溶性ポリマーのなかで、ゼラチン、ポリビニルアルコールが好ましい。これらの樹脂は単独又は混合して用いることができる。
中空ポリマーを含む断熱層の厚みは5〜50μmであることが好ましく、5〜40μmであることがより好ましい。
受容層と支持体との間には中間層が形成されていてもよく、中間層の機能としては白地調整、帯電防止、接着性付与、平滑性付与などが挙げられるが、これらに限定されることなく、従来公知の中間層を付与することができる。なお、第一の態様では必須であるが、第一の態様においても好ましい態様である。
なお、中間層は、水溶性ポリマーもしくはポリマーラテックスを含有するのが好ましいが、ゼラチン以外のものが好ましい。
本発明の感熱転写受像シートに用いる支持体は、従来公知の支持体を用いることができる。その中でも耐水性支持体が好ましく用いられる。耐水性支持体を用いることで支持体中に水分が吸収されるのを防止して、受容層の経時による性能変化を防止することができる。耐水性支持体としては例えばコート紙やラミネート紙、合成紙を用いることができる。なかでもラミネート紙が好ましい。
(感熱転写受像シートの製造方法)
本発明の感熱転写受像シートの作成は、塗布液の調整、支持体上への塗布液の塗布、乾燥によってなされる。本発明において、少なくとも1層の受容層が塗布される。受容層および断熱層がそれぞれ2層以上もしくは一方が2層以上の場合も好ましい態様であるが、少なくとも断熱層と隣接する受容層側の層が同時重層塗布される。受容層側の層は、受容層であっても他の機能を有する中間層であっても良い。
以下、該工程について詳しく説明する。
(塗布液の調製)
添加物を計量混合し、設計品質に応じた液物性を最終的にもった塗布液を調製するには、公知の方式・装置を用いることができる。計量方法としては、重量計量、容積計量などの方法を用いることができる。混合のための攪拌機としては、プロペラ攪拌機、ジェットアジターなどを用いることができる。
ゼラチンの添加にあたっては、ゼラチンを常温の水に分散・浸漬してゼラチン粉体全体を膨潤させた後、昇温して溶解し添加する方法を採用することもできる。
塗布液の液物性測定には、各種粘度計、表面張力測定装置、比重計、pH計などを用いることができる。塗布液の粘度の測定方法は、大別して液中の回転体にかかる抵抗力を測定する方法とオリフィスや細管を通過させる時の圧力損失を測定する方法とがある。前者は回転型粘度計でB型粘度計に代表される。後者は毛管粘度計でオストワルド粘度計に代表される。本発明は前者の回転型粘度計を用い、40℃で測定したときの測定値を採用したものである。
(塗布)
各層の塗布は、ロールコート、バーコート、グラビアコート、グラビアリバースコート、ダイコート、スライドコート、カーテンコート等の公知な方法のうち、同時重層塗布が可能な方法から適宜選択して行うことができる。これらの中で、カーテン塗布、スライド塗布は、ポンプなどによる送液流量で塗布膜厚が決まる方式であり、同時重層塗布が可能である。
支持体上に複数の機能の異なる複数の層(気泡層、断熱層、中間層、受容層など)からなる多層構成の受像シートを製造する場合、特開2004−106283号、同2004−181888号、同2004−345267号等の各公報に示されている如く各層を順次塗り重ねていくか、あらかじめ各層を支持体上に塗布したものを張り合わせることにより製造することが知られている。一方、写真業界では例えば複数の層を同時に重層塗布することにより生産性を大幅に向上させることが知られている。例えば特開米国特許第2,761,791号、同第2,681,234号、同第3,508,947号、同第4,457,256号、同第3,993,019号、特開昭63−54975号、特開昭61−278848号、同55−86557号、同52−31727号、同55−142565号、同50−43140号、同63−80872号、同54−54020号、特開平5−104061号、同5−127305号、特公昭49−7050号の公報または明細書やEdgar B. Gutoffら著,「Coating and Drying Defects:Troubleshooting Operating Problems」,John Wiley&Sons社,1995年,101〜103頁などに記載のいわゆるスライド塗布(スライドコーティング法)、カーテン塗布(カーテンコーティング法)といわれる方法が知られている。これらの塗布方法では、複数の塗布液を塗布装置に同時に供給して異なる複数の層を形成する。これらの方法は均一な塗布膜厚が得られることと、多層同時塗布が可能であり、本発明で好ましく用いることができる。
スライド塗布方法のための装置としては、Russell等により米国特許第2,761,791号に提案された多層スライドビード装置がある。コーターの形状の例は、Stephen F. Kistler、PetertM. Schweizer著“LIQUID FILM COATING”(CHAPMAN & HALL社刊、1997年)にも記載されている。
スライドビード塗布装置は、主として塗布ヘッドと、連続走行する支持体を巻き掛け支持するバックアップローラとで構成される。塗布ヘッドを形成するブロック内部には、送液ラインから送液された塗布液を支持体の幅方向に拡流する液溜りが形成され、この液溜りに連通して狭隘なスリットがスライド面まで開口して形成される。このスライド面は塗布ヘッド上面に形成され、バックアップローラ側に向かって下方に傾斜している。
それぞれの液溜りに供給された塗布液は、各スリットからスライド面に押し出され、スライド面を流下しながら順次重畳して複層塗布膜を形成し、互いに全体としては大きく混ざり合うことなくスライド面下端の先端部に達する。先端部に達した塗布液は、先端部と、バックアップローラに巻き掛けられて走行する支持体面との隙間に塗布液ビードを形成し、この塗布液ビードを介して支持体面に塗布される。ビードを安定化させるために下部を減圧される。そのため、バックアップローラの下方に減圧室が形成される。この減圧室は、ビードの下側を負圧にしてビードを安定化させると共に、ウエブに塗布されなかった余剰の塗布液を減圧室に流れ落ち易くする働きがある。
カーテン塗布は、自由落下する液膜を一定の速度で連続走行している支持体に塗布する方法である。エクストルージョン型、スライド型等、いくつかの方式がある。スライド型コーターでは、スライド面上に作成された多層液膜がスライド端より自由落下する。そのため、スライド面終端には、落下液膜がスムーズに形成されるよう形状の工夫がなされる。
同時重層塗布においては、均質な塗膜形成および良好な塗布性の点で、各層を構成する塗布液の粘度および表面張力を調整する必要がある。塗布液の粘度は、公知の増粘剤や減粘剤を他の性能に影響を与えない範囲で使用することにより容易に調整できる。また、塗布液の表面張力は各種の界面活性剤により調整可能である。
本発明においては、受容層の粘度を固形分量や増粘剤などを用いて調整し、40℃での粘度がともに3mPa・s以上300mPa・s以下であることが好ましく、3mPa・s以上100mPa・s以下であることがより好ましく、3mPa・s以上30mPa・s以下であることが最も好ましい。
液濃度、粘度、表面張力、pH等の物性値が適切な値となるように調製された塗布液を塗布部に送液するには、泡や異物の除去を行いながら連続的に行う必要がある。
一定流量で塗布液を連続的に供給するには、各種の方法が可能であるが、精度・信頼性の点から定量ポンプを用いるのが好ましい。例として、プランジャーポンプ,ダイヤフラム型ポンプを挙げることができる。ダイヤフラム型では、プランジャーと送液される液体が2枚のダイヤフラムで隔離されており、駆動オイルおよび2枚のダイヤフラム間の純水を経由してプランジャーの動作が送液される液体に伝えられる。送液ポンプの流量変動は塗布膜厚の変動に結びつくものであり、十分な精度が必要とされる。
ポンプの脈動の影響を低減する必要がある場合には、脈動を吸収するための補助装置が用いられる。いくかの方式が公知であるが、一例としてパイプライン型の脈動吸収装置を挙げることができる(例えば特開平1−255793号公報に記載)。
異物の除去のため、塗布液の濾過を行うのが好ましい。濾材としては各種のものを用いることができるが、例としてカートリッジ濾材を挙げることができる。使用にあたっては、濾材の空孔中に保持されている空気が気泡の形で塗布液に混入するのを防ぐために、前もって処理しておくことが好ましい。いくつかの方法が公知であるが、一例として、界面活性剤を含む液体等で処理しておくこと(例えば米国特許第5,096,602号明細書)を挙げることができる。
異物と並んで、気泡も塗布面状故障の原因となる。そのため、塗布液中に混入している気泡および液体表面に浮遊している泡沫を脱法・消泡することが好ましい。そのための手法としては、気泡の液体からの分離、あるいは気泡の液体への溶解がある。分離の方法としては、減圧脱泡、超音波脱泡、遠心脱泡などが公知である。液体への溶解の方法としては、超音波パイプライン脱泡が挙げられる。
塗布液に添加することによって塗布液の経時安定性が悪化するような添加物を用いる場合には、添加してから塗布までの経時時間を短くするために、送液工程内で、塗布部の直前で添加を行う方式が知られている。本発明においてもこのような方式を用いることができる。このための混合器としては、静的混合器、動的混合器がある。
本発明の受容層用塗工液は、1回に塗工される受容層用塗工液において、固型分が5〜50質量%が好ましく、また該塗工液の塗工量は、3ml/m以上300ml/m以下が好ましい。
(乾燥)
塗布後、支持体上に塗布膜が形成された塗布済み品は、乾燥ゾーンで乾燥され、調湿ゾーンを経て巻取られる。本発明では支持体上に複数の層の積層体を形成した後速やかに固化させることが好ましい。塗布膜の固化が十分に進んでいない段階で強い乾燥風があたると流動が生じ、むらとなる。また、塗布膜最上層に有機溶剤が含まれていると、風によりスライド面上や塗布直後に不均一な溶剤蒸発が起こり、むらが生じる。この観点から、水系塗布が有利である。
また、ゼラチンなど低温でゲル化するバインダーを含む場合には支持体上に複数の層を形成した後すばやく温度を下げ塗膜を冷却固化させ(セット工程)、その後温度を上げて乾燥させることが好ましい。これにより、更なる均一、均質な塗膜が形成される。
ここでセット工程とは、例えば、冷風等を塗膜に当てて温度を下げるなどの手段により、塗膜組成物の粘度を高め、各層間及び各層内の物質流動性を鈍化させるゲル化促進工程のことを意味する。
本発明において冷風を用いる場合のセット工程の温度条件は、25℃未満が好ましく、15℃以下であることが更に好ましい。また、塗布膜が冷風に晒される時間は、塗工直後5秒以内に、塗布搬送速度にも依るが、3秒以上が好ましく、3秒以上120秒以下であることがより好ましく、15秒以上100秒以下であることが更に好ましい。ここで、乾燥温度が上記温度で一定に保たれると好ましい。
さらに、塗工直後5秒以降60秒以内に、80℃未満で一定に保たれた状態で、好ましくは3秒以上、より好ましくは3秒以上120秒以下、さらに好ましくは15秒以上100秒以下保持されることが好ましい。
このようにすることによって、本発明の効果が効果的に奏される。
本発明では、前記のように受容層は40℃での粘度がともに3mPa・s以上300mPa・s以下であることが好ましく、3mPa・s以上100mPa・s以下であることがより好ましく、3mPa・s以上30mPa・s以下であることが最も好ましい。受容層には、セット工程において、セット性を高める原材料、薬品等を含まないことが好ましい。具体的には、下塗り層塗布液中には、ゼラチン、ペクチン、寒天、カラギーナン、ジェランガム等の各種公知のゲル化剤を添加しないことが好ましい。
本発明ではラテックスが主たる塗布液を構成するため、急速に乾燥させると乾燥による膜の収縮が不均一に起こり、乾燥後の塗布皮膜にひび割れが生じ安くなるため、ゆっくり乾燥させる方が好ましい。この様な要件を満足させるためにも、乾燥工程は、乾燥温度、乾燥風の風量、乾燥風の露点を調節し、乾燥速度を調節しながら乾燥させる必要がある。
代表的な乾燥装置としては、エアループ方式、つるまき方式等がある。エアループ方式は、ローラーで支持された塗布済み品に乾燥風噴流を吹き付ける方式であり、ダクトは縦に配置する方式と、横に配置する方式がある。乾燥機能と搬送機能は基本的に分離されていて、風量等の自由度が大きい。しかし、多くのローラーを使うため、寄り・シワ・スリップ等のベースの搬送不良が発生しやすい。つる巻き方式は、円筒状のダクトに塗布済み品をつる巻き状に巻きつけて乾燥風で浮上させて(エアフローティング)搬送・乾燥する方式で、基本的にローラー支持がいらない(例えば特公昭43−20438号公報)。本発明ではこれらの乾燥装置を好ましく用いることができる。
以下、本発明を実施例に基づき更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、実施例中で、部または%とあるのは、特に断りのない限り質量基準である。
(感熱転写シートの作製)
支持体として片面に易接着処理がされている厚さ6.0μmのポリエステルフィルム(ダイアホイルK200E−6F、商品名、三菱化学ポリエステルフィルム(株)製)の易接着処理がされていない面に、乾燥後の固形分塗布量が1g/mとなるように背面層塗工液を塗布した。乾燥後、60℃で熱処理を行い硬化させた。
このようにして作製したポリエステルフィルムの易接着層塗布側に前記塗工液により、イエロー、マゼンタ、シアンの各感熱転写層および転写性保護層積層体を面順次となるように塗布した感熱転写シートを作製した。各染料層の固形分塗布量は、0.8g/mとした。
なお、転写性保護層積層体の形成は、離型層用塗工液を塗布し、乾燥した後に、その上に保護層用塗工液を塗布し、乾燥した後に、さらにその上に接着層塗工液を塗布した。
背面層塗工液
アクリル系ポリオール樹脂 18.0質量部
(アクリディックA−801、商品名、大日本インキ化学工業(株)製)
ステアリン酸亜鉛 0.70質量部
(SZ−2000、商品名、堺化学工業(株)製)
リン酸エステル 1.82質量部
(プライサーフA217、商品名、第一工業製薬(株)製)
イソシアネート(50%溶液) 5.6質量部
(バーノックD−800、商品名、大日本インキ化学工業(株)製)
メチルエチルケトン/トルエン(質量比1/1) 75質量部
イエロー染料層塗工液
染料化合物(Y−1) 4.2質量部
染料化合物(Y−2) 3.6質量部
ポリビニルアセタール樹脂 6.1質量部
(エスレックKS−1、商品名、積水化学工業(株)製)
ポリビニルブチラール樹脂 2.1質量部
(デンカブチラール#6000−C、商品名、電気化学工業(株)製)
離型剤 0.05質量部
(X−22−3000T、商品名、信越化学工業(株)製)
離型剤 0.03質量部
(TSF4701、商品名、モメンティブ・パフォーマンス・
マテリアルズ・ジャパン合同会社製)
マット剤 0.15質量部
(フローセンUF、商品名、住友精工(株)製)
メチルエチルケトン/トルエン(質量比2/1) 84質量部
Figure 2009056598
マゼンタ染料層塗工液
染料化合物(M−1) 1.8質量部
染料化合物(M−2) 7.6質量部
ポリビニルアセタール樹脂 8.0質量部
(エスレックKS−1、商品名、積水化学工業(株)製)
ポリビニルブチラール樹脂 0.2質量部
(デンカブチラール#6000−C、商品名、電気化学工業(株)製)
離型剤 0.05質量部
(X−22−3000T、商品名、信越化学工業(株)製)
離型剤 0.03質量部
(TSF4701、商品名、モメンティブ・パフォーマンス・
マテリアルズ・ジャパン合同会社製)
マット剤 0.15質量部
(フローセンUF、商品名、住友精工(株)製)
メチルエチルケトン/トルエン(質量比2/1) 84質量部
Figure 2009056598
シアン染料層塗工液
染料化合物(C−1) 2.4質量部
染料化合物(C−2) 5.3質量部
ポリビニルアセタール樹脂 7.4質量部
(エスレックKS−1、商品名、積水化学工業(株)製)
ポリビニルブチラール樹脂 0.8質量部
(デンカブチラール#6000−C、商品名、電気化学工業(株)製)
離型剤 0.05質量部
(X−22−3000T、商品名、信越化学工業(株)製)
離型剤 0.03質量部
(TSF4701、商品名、モメンティブ・パフォーマンス・
マテリアルズ・ジャパン合同会社製)
マット剤 0.15質量部
(フローセンUF、商品名、住友精工(株)製)
メチルエチルケトン/トルエン(質量比2/1) 84質量部
Figure 2009056598
(転写性保護層積層体)
染料層の作製に使用したものと同じポリエステルフィルムに、以下に示す組成の離型層,保護層および接着層用塗工液を塗布し、転写性保護層積層体を形成した。乾膜時の塗布量は離型層0.2g/m、保護層0.5g/m、接着層2.0g/mとした。
離型層塗工液
変性セルロース樹脂 7.5質量部
(L−30、商品名、ダイセル化学)
メチルエチルケトン 92.5質量部
保護層塗工液
アクリル樹脂溶液(固形分40%) 85質量部
(UNO−1、商品名、岐阜セラミック(有)製)
メタノール/イソプロパノール(質量比1/1) 15質量部
接着層塗工液
アクリル樹脂 25質量部
(ダイアナールBR−77、商品名、三菱レイヨン(株)製)
下記紫外線吸収剤UV−1 1質量部
下記紫外線吸収剤UV−2 2質量部
下記紫外線吸収剤UV−3 1質量部
下記紫外線吸収剤UV−4 2質量部
PMMA微粒子(ポリメチルメタクリレート微粒子) 0.4質量部
メチルエチルケトン/トルエン(質量比2/1) 70質量部
Figure 2009056598
<実施例1>
(本発明の感熱転写受像シート101の作製)
支持体として合成紙(ユポFPG200、厚さ200μm、商品名、(株)ユポ・コーポレーション製)を用い、この両面に片面づつ下記組成の受容層塗工液1をバーコーターにより塗布を行った。それぞれの乾燥時の塗布量は受容層5.6g/mとなるように塗布を行った。
受容層塗工液1
塩化ビニル系ラテックス 18.0質量部
(ビニブラン900、Tg70℃、商品名、日信化学工業(株)製)
ポリエステル系ラテックス 10.0質量部
(MD−1200、Tg67℃、商品名、東洋紡(株)製)
ゼラチン(10%水溶液) 3.5質量部
下記エステル系ワックスEW−1 2.5質量部
下記界面活性剤F−1 0.1質量部
(本発明の感熱転写受像シート102の作製)
ポリエチレンで両面ラミネートした紙支持体両面に、コロナ放電処理を施した後、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムを含むゼラチン下塗層を設けた。この両面上に、片面づつ、下記組成の下引き層、断熱層、受容層を支持体側からこの順に積層させた状態で、米国特許第2,761,791号明細書に記載の第9図に例示された方法により、同時重層塗布を行った。それぞれの乾燥時の塗布量が下引き層:5.6g/m、断熱層:9.2g/m、受容層:5.6g/mとなるように塗布を行った。また、下記の組成は、固形分としての質量部を表す。
受容層塗工液1
塩化ビニル系ラテックス 18.0質量部
(ビニブラン900、Tg70℃、商品名、日信化学工業(株)製)
ポリエステル系ラテックス 10.0質量部
(MD−1200、Tg67℃、商品名、東洋紡(株)製)
ゼラチン(10%水溶液) 3.5質量部
下記エステル系ワックスEW−1 2.5質量部
下記界面活性剤F−1 0.1質量部
断熱層塗工液1
中空ポリマー粒子ラテックス 60.0質量部
(MH5055、商品名、日本ゼオン(株)製)
ゼラチン(10%水溶液) 20.0質量部
下引き層塗工液1
ポリビニルアルコール 15.0質量部
(ポバールPVA205、商品名、(株)クラレ製)
スチレンブタジエンゴムラテックス 55.0質量部
(SN−102、商品名、日本エイ アンド エル(株)製)
下記界面活性剤F−1 0.03質量部
Figure 2009056598
(比較用の感熱転写受像シート103の作製)
支持体として合成紙(ユポFPG200、厚さ200μm、商品名、(株)ユポ・コーポレーション製)を用い、特開平5−229265号公報の実施例に記載の方法により、その両面に下記の組成の中間層用塗工液および受容層用塗工液をバーコーターにより夫々乾燥時1.0g/mおよび4.0g/mになる割合で塗布し、ドライヤーで仮乾燥後、100℃のオープン中で30分間乾燥して受容層を形成し、続いてエンボス加工、サンド処理またはサンドペーパーにて表面をマット化して比較用の感熱転写受像シートを得た。
中間層用塗工液組成;
ポリウレタン樹脂エマルジョン 100質量部
水 30質量部
受容層用塗工液組成;
塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体 100質量部
(#1000D、電気化学工業製)
アミノ変性シリコーン 3質量部
(X−22−343、信越化学工業製)
エポキシ変性シリコーン 3質量部
(KF−343、信越化学工業製)
メチルエチルケトン/トルエン(質量比(1/1)) 500質量部
(画像形成)
上記の感熱転写シートと上記で作製した各感熱転写受像シートを用いて、熱転写型プリンターDBP−6000日本電産コパル(株)製)により、一般風景画像40画像を8インチ×10インチのサイズ内に白フチ2画像はいる様に10枚印画した。出力後、該受像シートは表裏反対に装着し残りの一般風景画像20画像を8インチ×10インチのサイズ内に白フチ2画像はいる様に印画した。ここで本発明の感熱転写受像シート101、102はともに10枚の高画質な両面画像を得ることができた。
(受像シートの保存性)
感熱転写受像シート101〜103において、表裏が重なるようにして、50℃85%の環境下で7日間保存した。比較用感熱転写受像シート103のものは、表裏が密着し剥がすことが困難であったが、本発明のものは密着せず、その後の加工や、使用にも問題なかった。
(出力後画像の保存性)
感熱転写受像シート101〜103において、表裏が重なるようにして、70℃80%の環境下で3日間保存した。比較用感熱転写受像シート103は、表裏の画像が混じり合い、画質が極度に劣化した。本発明のものは画像が混ざることなく高画質のまま保存され問題なかった。
この結果、本発明の感熱転写受像シートはいずれも高画質な両面印画が得られ、塗工後の保存性にも優れていおり、その効果は顕著であることが分かった。
<実施例2>
(感熱転写受像シート201〜206の作製)
実施例1の感熱転写受像シート102において、色素受容ポリマーラテックス、塗工液条件、塗工後の温度、時間を下記表1に変える以外は実施例1の感熱転写受像シート102と同様の方法で、本発明の感熱転写受像シート201〜206を作製した。
これらの各感熱転写受像シートを実施例1と同様にして、画像形成し、実施例1と同様の評価を行った。
(画像形成)
上記の実施例1で作製した感熱転写シートおよび感熱転写受像シート201〜206を用いて、熱転写型プリンターDBP−6000日本電産コパル(株)製)により、一般風景画像40画像を8インチ×10インチのサイズ内に白フチ2画像はいる様に10枚印画した。出力後、該受像シートは表裏反対に装着し残りの一般風景画像20画像を8インチ×10インチのサイズ内に白フチ2画像はいる様に印画し、いずれも10枚の高画質な両面画像を得ることができた。
(感熱転写受像シートの保存性)
感熱転写受像シート201〜206において、表裏が重なるようにして、50℃85%の環境下で7日間保存した。本発明の感熱転写受像シート201〜206はいずれも密着せず、その後の加工や、使用にも問題なかった。
(出力後画像の保存性)
感熱転写受像シート201〜206において、表裏が重なるようにして、70℃80%の環境下で3日間保存した。本発明の感熱転写受像シート201〜206はいずれも画像が混ざることなく高画質のまま保存され問題なかった。
この結果、本発明の感熱転写受像シートはいずれも高画質な両面印画が得られ、塗工後の保存性にも優れていおり、その効果は顕著であることが分かった。
なお、下記表1に、これらの結果も記載した。
Figure 2009056598
本発明により、印画後の保存においても、印画画面同士の密着させておいても画質劣化を起こさなかったのは以外な効果であった。また、塗工後の保存性に起因する表裏密着も起こらない感熱転写受像シートおよびその製造方法が得られた。

Claims (17)

  1. 少なくとも1種のポリマーラテックスを含有する受容層を、支持体上の両面に、それぞれ少なくとも1層有することを特徴とする感熱転写受像シート。
  2. 前記受容層の少なくとも1層の厚みが、0.1μm以上30μm以下であることを特徴とする請求項1に記載の感熱転写受像シート。
  3. 少なくとも1層の前記受容層の前記ポリマーラテックスが、塩化ビニル/アクリル化合物共重合体ラテックス、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体ラテックスおよび塩化ビニル/酢酸ビニル/アクリル化合物共重合体ラテックスから単独もしくは複数選択されることを特徴とする請求項1または2に記載の感熱転写受像シート。
  4. 1回に塗工される前記受容層用塗工液中の固型分が、5質量%以上50質量%以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の感熱転写受像シート。
  5. 少なくとも1層の前記受容層用塗工液の粘度が、3mPa・s以上300mPa・s以下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の感熱転写受像シート。
  6. 1回に塗工される前記受容層用塗工液の塗工量が3ml/m以上300ml/m以下であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の感熱転写受像シート。
  7. 前記受容層を塗工直後5秒以内に乾球温度が25℃未満で一定に保たれた状態で3秒以上保持されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の感熱転写受像シート。
  8. 前記受容層を塗工直後5秒以降60秒以内に乾球温度が80℃未満で一定に保たれた状態で3秒以上保持されることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の感熱転写受像シート。
  9. 支持体上の両面に、支持体側から近い順に、中間層、少なくとも1種の中空ポリマーを含有する断熱層、受像層が各々少なくとも1層形成されてなることを特徴とする感熱転写受像シート。
  10. 前記受容層の少なくとも1層が、少なくとも1種のポリマーラテックスを含有することを特徴とする請求項9に記載の感熱転写受像シート。
  11. 前記ポリマーラテックスが、塩化ビニル/アクリル化合物共重合体ラテックス、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体ラテックスおよび塩化ビニル/酢酸ビニル/アクリル化合物共重合体ラテックスから単独もしくは複数選択されることを特徴とする請求項10に記載の感熱転写受像シート。
  12. 前記中間層が、ゼラチンを含有しないことを特徴とする請求項9〜11のいずれか1項に記載の感熱転写受像シート。
  13. 少なくとも1種のポリマーラテックスを含有する受容層を、支持体上の両面に、それぞれ少なくとも1層有する感熱転写受像シートの製造方法であって、1回に塗工される該受容層用塗工液中の固型分が、5質量%以上50質量%以下である塗工液を使用することを特徴とする感熱転写受像シートの製造方法。
  14. 前記受容層用塗工液の粘度が、3mPa・s以上300mPa・s以下であることを特徴とする請求項13に記載の感熱転写受像シートの製造方法。
  15. 1回に塗工される前記受容層用塗工液の塗工量が3ml/m以上300ml/m以下であることを特徴とする請求項13または14に記載の感熱転写受像シートの製造方法。
  16. 前記受容層を塗工直後5秒以内に乾球温度が25℃未満で一定に保たれた状態で3秒以上保持することを特徴とする請求項13〜15のいずれか1項に記載の感熱転写受像シートの製造方法。
  17. 前記受容層を塗工直後5秒以降60秒以内に乾球温度が80℃未満で一定に保たれた状態で3秒以上保持することを特徴とする請求項13〜16のいずれか1項に記載の感熱転写受像シートの製造方法。
JP2007223194A 2007-08-29 2007-08-29 感熱転写受像シートおよびその製造方法 Expired - Fee Related JP4921287B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007223194A JP4921287B2 (ja) 2007-08-29 2007-08-29 感熱転写受像シートおよびその製造方法
US12/200,678 US8188000B2 (en) 2007-08-29 2008-08-28 Heat-sensitive transfer image-receiving sheet and method of producing the same
DE602008004283T DE602008004283D1 (de) 2007-08-29 2008-08-29 Wärmeempfindliches Übertragungsbildempfangsblatt
AT08015321T ATE494152T1 (de) 2007-08-29 2008-08-29 Wärmeempfindliches übertragungsbildempfangsblatt
EP08015321A EP2030799B1 (en) 2007-08-29 2008-08-29 Heat-sensitive transfer image-receiving sheet

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007223194A JP4921287B2 (ja) 2007-08-29 2007-08-29 感熱転写受像シートおよびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009056598A true JP2009056598A (ja) 2009-03-19
JP4921287B2 JP4921287B2 (ja) 2012-04-25

Family

ID=39773158

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007223194A Expired - Fee Related JP4921287B2 (ja) 2007-08-29 2007-08-29 感熱転写受像シートおよびその製造方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US8188000B2 (ja)
EP (1) EP2030799B1 (ja)
JP (1) JP4921287B2 (ja)
AT (1) ATE494152T1 (ja)
DE (1) DE602008004283D1 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010221666A (ja) * 2009-03-25 2010-10-07 Dainippon Printing Co Ltd 画像出力装置、画像出力方法
JP2010228410A (ja) * 2009-03-30 2010-10-14 Dainippon Printing Co Ltd 熱転写受像シート、印画物及びフォトブック
JP2011005645A (ja) * 2009-06-23 2011-01-13 Dainippon Printing Co Ltd 製本物の製造方法
JP2011201177A (ja) * 2010-03-26 2011-10-13 Dainippon Printing Co Ltd 保護層転写シート
JP2011240529A (ja) * 2010-05-14 2011-12-01 Dainippon Printing Co Ltd フォトブック、フォトブック製造方法、およびフォトブック製造システム
JP2011255595A (ja) * 2010-06-09 2011-12-22 Dainippon Printing Co Ltd 熱転写両面受像シート
JP2012245722A (ja) * 2011-05-30 2012-12-13 Dainippon Printing Co Ltd 熱転写両面受像シート
JP2012245720A (ja) * 2011-05-30 2012-12-13 Dainippon Printing Co Ltd 熱転写両面受像シート
JP2012245712A (ja) * 2011-05-30 2012-12-13 Dainippon Printing Co Ltd 熱転写両面受像シートの製造方法
JP2015525154A (ja) * 2012-06-08 2015-09-03 コダック アラリス インク 水性配合物を用いて製造した感熱画像受容体要素

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7791626B2 (en) * 2001-05-30 2010-09-07 Zink Imaging, Inc. Print head pulsing techniques for multicolor printers
US7388686B2 (en) * 2003-02-25 2008-06-17 Zink Imaging, Llc Image stitching for a multi-head printer
US7830405B2 (en) * 2005-06-23 2010-11-09 Zink Imaging, Inc. Print head pulsing techniques for multicolor printers
US8377844B2 (en) * 2001-05-30 2013-02-19 Zink Imaging, Inc. Thermally-insulating layers and direct thermal imaging members containing same
JP2011062892A (ja) * 2009-09-16 2011-03-31 Fujifilm Corp 感熱転写受像シート
US8345075B2 (en) 2011-04-27 2013-01-01 Eastman Kodak Company Duplex thermal dye receiver elements and imaging methods
US8691489B2 (en) 2012-06-08 2014-04-08 Kodak Alaris, Inc. Thermal image receiver elements prepared using aqueous formulations
US8673535B2 (en) 2012-06-08 2014-03-18 Kodak Alaris Inc. Thermal image receiver elements having release agents
CN105102236B (zh) 2013-04-08 2017-05-31 柯达阿拉里斯股份有限公司 使用水性调配物制备的热图像接收器元件
US9440473B2 (en) 2013-12-07 2016-09-13 Kodak Alaris Inc. Conductive thermal imaging receiving layer with receiver overcoat layer comprising a surfactant
US9365067B2 (en) 2013-12-07 2016-06-14 Kodak Alaris Inc. Conductive thermal imaging receiving layer with receiver overcoat layer comprising a surfactant
EP3129236B1 (en) 2014-04-09 2021-09-15 Kodak Alaris Inc. Conductive dye-receiving element for thermal transfer recording
WO2016118418A1 (en) 2015-01-19 2016-07-28 Kodak Alaris Inc. Conductive thermal imaging receiving layer with receiver overcoat layer comprising a surfactant

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05229265A (ja) * 1992-02-20 1993-09-07 Dainippon Printing Co Ltd 熱転写受像シート
JPH05301476A (ja) * 1992-02-27 1993-11-16 New Oji Paper Co Ltd 熱転写記録用受像紙及びその製造方法
JP2005335115A (ja) * 2004-05-25 2005-12-08 Konica Minolta Photo Imaging Inc 熱転写受像シートとその製造方法
JP2007160885A (ja) * 2005-12-16 2007-06-28 Fujifilm Corp 感熱転写受像シート及びその製造方法
JP2007190909A (ja) * 2005-12-21 2007-08-02 Fujifilm Corp 感熱転写受像シート及びその製造方法

Family Cites Families (45)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US96602A (en) 1869-11-09 Improvement in corn-harvester
US1939213A (en) 1931-08-04 1933-12-12 Eastman Kodak Co Photographic film
US2322037A (en) 1939-07-07 1943-06-15 Eastman Kodak Co Photographic film
US2747886A (en) 1947-08-30 1956-05-29 Jeffrey Mfg Co Vertically adjustable steering wheel and support assembly
US2701245A (en) 1951-05-01 1955-02-01 Eastman Kodak Co Bead polymerization of methyl methacrylate
IT557307A (ja) 1955-02-23 1900-01-01
NL274563A (ja) 1961-02-08
JPS497050B1 (ja) 1965-12-23 1974-02-18
US3539344A (en) 1967-05-31 1970-11-10 Eastman Kodak Co Photographic elements having protective bead coatings
US3508947A (en) 1968-06-03 1970-04-28 Eastman Kodak Co Method for simultaneously applying a plurality of coated layers by forming a stable multilayer free-falling vertical curtain
US3767448A (en) 1971-11-29 1973-10-23 Eastman Kodak Co Photographic process
US3993019A (en) 1973-01-26 1976-11-23 Eastman Kodak Company Apparatus for coating a substrate
JPS5247771B2 (ja) 1973-08-22 1977-12-05
JPS5231727A (en) 1975-09-05 1977-03-10 Fuji Photo Film Co Ltd Coating method
JPS5937817B2 (ja) 1977-10-06 1984-09-12 富士写真フイルム株式会社 写真感光材料の製造方法
JPS5835105B2 (ja) 1978-12-25 1983-07-30 富士写真フイルム株式会社 塗布装置
JPS55142565A (en) 1979-04-25 1980-11-07 Fuji Photo Film Co Ltd Coating method
US4457256A (en) 1981-01-05 1984-07-03 Polaroid Corporation Precharged web coating apparatus
JPH0627928B2 (ja) 1985-06-04 1994-04-13 富士写真フイルム株式会社 写真感光材料の製造方法
JP2565866B2 (ja) 1986-02-25 1996-12-18 大日本印刷株式会社 被熱転写シ−ト
JPS6354975A (ja) 1986-08-25 1988-03-09 Fuji Photo Film Co Ltd 多層同時塗布方法
JPH0661518B2 (ja) 1986-09-22 1994-08-17 富士写真フイルム株式会社 塗布方法及び装置
JPS6447586A (en) 1987-08-19 1989-02-22 Dainippon Printing Co Ltd Thermal transfer recording sheet
JPH01255793A (ja) 1988-04-05 1989-10-12 Fuji Photo Film Co Ltd 流体の脈動防止方法
DE69215189T2 (de) 1991-10-04 1997-04-17 Minnesota Mining & Mfg Neue Rezeptoren für Farbstoffübertragung
JP2733882B2 (ja) 1991-10-17 1998-03-30 富士写真フイルム株式会社 塗布方法
JP2632265B2 (ja) 1991-10-17 1997-07-23 富士写真フイルム株式会社 接合部塗布方法
JPH09202507A (ja) 1996-01-30 1997-08-05 Ricoh Co Ltd 用紙処理装置
JP3752296B2 (ja) 1996-01-29 2006-03-08 大日本印刷株式会社 熱転写シートおよび両面転写方法
JP2000238440A (ja) * 1999-02-19 2000-09-05 Ricoh Co Ltd 熱転写受像体及びこれを用いる昇華転写記録方法
JP3895931B2 (ja) 2001-01-15 2007-03-22 大日本印刷株式会社 複合記録用熱転写受像媒体
JP2004009572A (ja) * 2002-06-07 2004-01-15 Dainippon Printing Co Ltd 熱転写受像シート
JP2004106283A (ja) 2002-09-17 2004-04-08 Dainippon Printing Co Ltd 熱転写受像シート
JP2004181888A (ja) 2002-12-05 2004-07-02 Dainippon Printing Co Ltd 昇華転写用受像シート
JP2004345267A (ja) 2003-05-23 2004-12-09 Dainippon Printing Co Ltd 熱転写受像シート及びその製造方法
JP4390644B2 (ja) 2004-07-06 2009-12-24 大日本印刷株式会社 感熱転写リボンおよび感熱保護層転写シート
US7786039B2 (en) * 2005-12-21 2010-08-31 Fujifilm Corporation Heat-sensitive transfer image-receiving sheet and method of producing the same
JP2007230038A (ja) * 2006-02-28 2007-09-13 Fujifilm Corp 感熱転写受像シート及びその製造方法
JP4486937B2 (ja) * 2006-02-28 2010-06-23 富士フイルム株式会社 感熱転写方式を用いた画像形成方法
JP4490382B2 (ja) * 2006-02-28 2010-06-23 富士フイルム株式会社 感熱転写受像シートおよびその製造方法
US7867945B2 (en) * 2006-02-28 2011-01-11 Fujifilm Corporation Heat-sensitive transfer image-receiving sheet
JP4503542B2 (ja) * 2006-02-28 2010-07-14 富士フイルム株式会社 感熱転写方式を用いた画像形成方法
JP4469348B2 (ja) * 2006-03-09 2010-05-26 富士フイルム株式会社 感熱転写受像シートおよび画像形成方法
JP4703501B2 (ja) * 2006-06-30 2011-06-15 富士フイルム株式会社 感熱転写受像シートおよび画像形成方法
JP4703531B2 (ja) * 2006-09-29 2011-06-15 富士フイルム株式会社 感熱転写受像シートおよびその製造方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05229265A (ja) * 1992-02-20 1993-09-07 Dainippon Printing Co Ltd 熱転写受像シート
JPH05301476A (ja) * 1992-02-27 1993-11-16 New Oji Paper Co Ltd 熱転写記録用受像紙及びその製造方法
JP2005335115A (ja) * 2004-05-25 2005-12-08 Konica Minolta Photo Imaging Inc 熱転写受像シートとその製造方法
JP2007160885A (ja) * 2005-12-16 2007-06-28 Fujifilm Corp 感熱転写受像シート及びその製造方法
JP2007190909A (ja) * 2005-12-21 2007-08-02 Fujifilm Corp 感熱転写受像シート及びその製造方法

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010221666A (ja) * 2009-03-25 2010-10-07 Dainippon Printing Co Ltd 画像出力装置、画像出力方法
JP2010228410A (ja) * 2009-03-30 2010-10-14 Dainippon Printing Co Ltd 熱転写受像シート、印画物及びフォトブック
JP2011005645A (ja) * 2009-06-23 2011-01-13 Dainippon Printing Co Ltd 製本物の製造方法
JP2011201177A (ja) * 2010-03-26 2011-10-13 Dainippon Printing Co Ltd 保護層転写シート
JP2011240529A (ja) * 2010-05-14 2011-12-01 Dainippon Printing Co Ltd フォトブック、フォトブック製造方法、およびフォトブック製造システム
JP2011255595A (ja) * 2010-06-09 2011-12-22 Dainippon Printing Co Ltd 熱転写両面受像シート
JP2012245722A (ja) * 2011-05-30 2012-12-13 Dainippon Printing Co Ltd 熱転写両面受像シート
JP2012245720A (ja) * 2011-05-30 2012-12-13 Dainippon Printing Co Ltd 熱転写両面受像シート
JP2012245712A (ja) * 2011-05-30 2012-12-13 Dainippon Printing Co Ltd 熱転写両面受像シートの製造方法
JP2015525154A (ja) * 2012-06-08 2015-09-03 コダック アラリス インク 水性配合物を用いて製造した感熱画像受容体要素

Also Published As

Publication number Publication date
EP2030799A3 (en) 2009-08-26
JP4921287B2 (ja) 2012-04-25
EP2030799B1 (en) 2011-01-05
US20090061124A1 (en) 2009-03-05
ATE494152T1 (de) 2011-01-15
DE602008004283D1 (de) 2011-02-17
EP2030799A2 (en) 2009-03-04
US8188000B2 (en) 2012-05-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4921287B2 (ja) 感熱転写受像シートおよびその製造方法
JP2009079166A (ja) 中空粒子、その製造方法および感熱転写受像シート
JP2007118413A (ja) 熱転写受容シート
US20080241732A1 (en) Thermal transfer image-receiving sheet and method for producing it
JP2009202586A (ja) 感熱転写受像シート
JP5285484B2 (ja) 感熱転写受像シートおよびその製造方法
JP2010149464A (ja) 感熱転写受像シートおよびその製造方法
JP4684143B2 (ja) 感熱転写受像シートを用いた画像形成方法
JP4892497B2 (ja) 感熱転写受像シート
JP4932754B2 (ja) 感熱転写受像シート
JP2011201258A (ja) 感熱転写受像シート
JP2011031461A (ja) 感熱転写受像シート
JP2009056597A (ja) 感熱転写受像シートおよびその製造方法
JP2009172975A (ja) 感熱転写受像シート
JP2009056639A (ja) 感熱転写受像シートおよびその製造方法
JP4889671B2 (ja) 感熱転写受像シートの製造方法
JP2009083151A (ja) 感熱転写受像シートおよびその製造方法
JP2009056734A (ja) 感熱転写受像シート
JP2008246949A (ja) 感熱転写受像シートの製造方法
JP2009113372A (ja) 感熱転写受像シートおよびその製造方法
JP2009096195A (ja) 感熱転写受像シート
JP2008265311A (ja) 感熱転写受像シートの製造方法およびそれによって製造された感熱転写受像シート
JP2012051222A (ja) 感熱転写受像シートおよびその製造方法
JP4932753B2 (ja) 感熱転写受像シート
JP2007296745A (ja) 熱転写受容シートおよびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100128

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110511

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110913

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111111

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120124

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120202

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150210

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees