JP2011201177A - 保護層転写シート - Google Patents

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Abstract

【課題】 基材シートの一方の面の少なくとも一部に剥離可能に熱転写性保護層が設けられた保護層転写シートを用いて、受像シートの両面に熱転写画像が形成された印画物で、その印画物の両面に、上記保護層転写シートの保護層を転写したものが、重なった状態で、擦られた場合、耳障りな異音が生じることを防止した保護層転写シートを提供する。
【解決手段】 基材シート2の一方の面の少なくとも一部に剥離可能に熱転写性保護層5が設けられた保護層転写シート1において、該熱転写性保護層5が基材シート2側から剥離層3と接着層4とを、この順に形成し、該剥離層3に平均粒径0.1〜3μmのメラミン−ホルムアルデヒド縮合物からなる微粒子を含有していることを特徴とするものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、基材シートの一方の面の少なくとも一部に剥離可能に熱転写性保護層が設けられた保護層転写シートに関し、更に詳しくは、受像シートの両面に熱転写画像が形成された印画物で、その印画物の両面に、上記保護層転写シートの保護層を転写したものが、重なった状態で、擦られた場合、耳障りな異音が生じることを防止できる保護層転写シートに関するものである。
従来、種々の熱転写記録方法が知られているが、それらの中でも、昇華転写用染料を記録材とし、これをポリエステルフィルム等の基材上に適当なバインダーで担持させた染料層を有する熱転写シートから、昇華染料で染着可能な被転写材、例えば、紙やプラスチックフィルム等に染料受容層を形成した熱転写受像シート上に昇華染料を熱転写し、各種のフルカラー画像を形成する方法が提案されている。この場合には、加熱手段として、プリンターのサーマルヘッドによる加熱によって、3色または4色の多数の加熱量が調整された色ドットを熱転写受像シートの受容層に転移させ、該多色の色ドットにより原稿のフルカラーを再現するものである。このように形成された画像は、使用する色材が染料であることから、非常に鮮明で、かつ透明性に優れているため、得られる画像は中間色の再現性や階調性に優れ、従来のオフセット印刷やグラビア印刷による画像と同様であり、かつフルカラー写真画像に匹敵する高品質画像の形成が可能である。
また、マルチメディアに関連した様々なハードおよびソフトの発達により、上記の熱転写方法は、コンピューターグラフィックス、衛星通信による静止画像そしてCD−ROMその他に代表されるデジタル画像及びビデオ等のアナログ画像のフルカラーハードコピーシステムとして、その市場を拡大している。
この熱転写方法による熱転写受像シートの具体的な用途は、多岐にわたっている。代表的なものとしては、印刷の校正刷り、画像の出力、CAD/CAMなどの設計およびデザインなどの出力、CTスキャンや内視鏡カメラなどの各種医療用分析機器、測定機器の出力用途そしてインスタント写真の代替として、また身分証明書やIDカード、クレジットカード、その他カード類への顔写真などの出力、さらに遊園地、ゲームセンター、博物館、水族館などのアミューズメント施設における合成写真、記念写真としての用途など多岐になってきている。
そのような用途の一つとして、両面にプリント可能な熱転写受像シートが挙げられる。両面にプリント可能な熱転写受像シートは、1枚で両面を用いて2画面分の熱転写画像が形成でき、シート枚数を減少させて省資源化を図るだけでなく、写真アルバム等の小冊子状にする新しい形態のカラープリントを作製することや、ハガキや各種のカード類等の作製に使用することにも適している。したがって、両面にプリント可能な熱転写受像シートとして、いくつかの提案がある。
例えば、特許文献1には、一方の面の受容層と他方の面の受容層とが、互いに異なる樹脂で構成され、更に一方の面の受容層自体もしくは両方の面の受容層自体を非ブロッキング性にするために、微粉末シリカ、アルミナ等を含有する被熱転写シートが提案されている。また特許文献2では、基材シートの両面に染料受容層を形成し、前記染料受容層の双方がマット化されてなる熱転写受像シートが示されている。
また、昇華転写方式及び熱溶融転写方式により形成された熱転写画像は、耐摩耗性等の耐久性が十分でないので、熱転写画像の形成された熱転写受像シート、すなわち印画物の画像を保護、被覆するために、保護層を転写する技術が多数知られていて(例えば、特許文献3、特許文献4)、上記の両面にプリントする熱転写受像シートに採用することができる。
しかしながら、上記に挙げたような両面にプリント可能な熱転写受像シートでは、熱転写受像シート同士が重なった状態で、擦られると、異音が生じてしまい、取り扱う人等は、その音が耳障りとなり、気分が悪くなったりして、人にダメージを与えるという問題がある。
特許第2736411号公報 特開平5−229265号公報 特開平11−151867号公報 特開2000−71626号公報
したがって、上記の問題を解決するために本発明の目的は、基材シートの一方の面の少なくとも一部に剥離可能に熱転写性保護層が設けられた保護層転写シートを用いて、受像シートの両面に熱転写画像が形成された印画物で、その印画物の両面に、上記保護層転写シートの保護層を転写したものが、重なった状態で、擦られた場合、耳障りな異音が生じることを防止した保護層転写シートを提供することである。
上記目的は以下の本発明によって達成される。即ち、本発明は、特許請求の範囲の請求項1において、基材シートの一方の面の少なくとも一部に剥離可能に熱転写性保護層が設けられた保護層転写シートにおいて、該熱転写性保護層が基材シート側から剥離層と接着層とを、この順に形成し、該剥離層に平均粒径0.1〜3μmのメラミン−ホルムアルデヒド縮合物からなる微粒子を含有していることを特徴とするものである。
本発明は請求項2として、請求項1に記載の剥離層が、さらにアクリル樹脂を含有していることを特徴とする。また、本発明は請求項3として、請求項1又は2に記載の剥離層が、メラミン−ホルムアルデヒド縮合物からなる微粒子が、アクリル樹脂に対して、質量比で3〜20%の割合で混合されていることを特徴とする。
本発明は請求項4として、基材シートの両方の面に受容層を有する熱転写受像シートに対し、請求項1〜3のいずれかに記載の保護層転写シートを用いて、保護層を転写することを特徴とする両面印画物の製造方法である。
本発明による保護層転写シートによれば、受像シートの両面に熱転写画像が形成された印画物で、その印画物の両面に、保護層転写シートの保護層を転写したものが、複数枚重なった状態で、擦られた場合、耳障りな異音が生じることを防止できた。
本発明の保護層転写シートである一つの実施形態を示す断面図である。 保護層転写シートを用いて得られる印画物の例を示す断面図である。
次に、発明の実施の形態について、詳述する。
図1に本発明の保護層転写シートである一つの実施形態を示す。
基材シート2の一方の面に、剥離層3、接着層4を順に形成し、また基材シート2の他方の面に、耐熱滑性層6を設けた保護層転写シート1である。この保護層転写シート1は、熱転写性保護層5が、剥離層3と接着層4の2層からなり、基材シート2から熱転写により、剥離可能となる。
図2は、本発明の保護層転写シートを用いて得られる印画物の例を示すもので、基材11の一方の面に、染料受容層12を設け、また基材11の他方の面に染料受容層13を設け、染料受容層12には熱転写画像16が形成され、また染料受容層13には熱転写画像17が形成され、さらに熱転写画像16を覆うように、印画物の表面の全面に、熱転写性保護層14が設けられている。また、熱転写画像17を覆うように、印画物の表面(裏面)の全面に、熱転写性保護層15が設けられている。
以下、本発明の保護層転写シートを構成する各層について、詳細に説明する。
(基材シート)
基材シート2は、従来の熱転写シートに使用されているものと同じ基材シートを用いることができ、特に制限されるものではない。基材シートの具体例としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルケトン等の耐熱性の高いポリエステル;ポリプロピレン、ポリカーボネート、酢酸セルロース、ポリエチレンの誘導体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリイミド、ポリメチルペンテン、アイオノマー等のプラスチックフィルム、これらの積層体等が挙げられる。前記プラスチックフィルムは、延伸されたものであってもよいし、未延伸であってもよい。基材シートの厚さは、強度、耐熱性等を考慮して適宜選択することができるが、通常1〜100μm程度である。
(剥離層)
剥離層3は、熱転写性保護層の一部として、保護層転写シートから受像シートに転写されて、印画物の最表面に位置するものである。剥離層はバインダー樹脂と、平均粒径0.1〜3μmのメラミン−ホルムアルデヒド縮合物からなる微粒子を主成分として構成される。バインダー樹脂としては、従来の熱転写シートの剥離層で使用されている公知の熱可塑性樹脂及び熱硬化型樹脂を広く使用できる。熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリメタクリル酸、ポリメタクリルアミド、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチル等のアクリル系樹脂;ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール等のビニル系樹脂;エチルセルロース、ニトロセルロース、酢酸セルロース等のセルロース誘導体等が挙げられる。
熱硬化型樹脂としては、例えば、不飽和ポリエステル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン系樹脂、アミノアルキッド樹脂等が挙げられる。これらのバインダー樹脂は、1種単独で又は2種以上混合して使用してもよい。上記のバインダー樹脂の中でも、アクリル系樹脂が、保護層としての耐久性、また保護層転写における剥離性に優れ、好ましい。
剥離層に含有する微粒子は、メラミン−ホルムアルデヒド縮合物の特定樹脂からなる微粒子であり、その微粒子の大きさは平均粒径で0.1〜3μmである。また、その微粒子の形状は、球状であり、またサーマルヘッドなどの高熱が加わっても、その形状に変化が無く、優れた耐熱性を有するものである。上記の粒径が0.1μm未満であると、保護層が両面に転写された印画物が重なった状態で、擦られた場合に、耳障りな異音が生じやすい。また、一方で、その粒径が3μmよりも大きくなると、表面光沢度が低下しやすい。剥離層で用いる上記の微粒子は、市販品として、(株)日本触媒製のエポスターS、エポスターS6、エポスターS12などで入手し、利用することができる。
上記の微粒子は、剥離層の固形分に対し、5〜40質量%、好ましくは10〜30質量%で含有することができる。微粒子の含有率が上記範囲よりも低すぎると、両面受像シートの重なった状態での擦られた際の、耳障りな異音が生じやすくなる。また、一方で微粒子の含有率が上記範囲よりも高すぎると、保護層としての表面光沢度が低下し、好ましくない。剥離層は、前記の基材シート上に、上記バインダー樹脂に上記の微粒子を加え、水、有機溶剤等の溶媒に溶解又は分散せしめてなるインキを、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いたリバースロールコーティング法等の通常のコーティング方法に従い塗布し、乾燥することにより形成される。剥離層の塗工量は、乾燥状態で通常0.1〜10g/m2程度、好ましくは0.5〜5g/m2程度である。
上記の剥離層は、メラミン−ホルムアルデヒド縮合物からなる微粒子が、アクリル樹脂に対して、質量比が3〜20%の割合で混合されていることが好ましく、質量比で3〜7%の割合で混合されていることが、さらに好ましい。3%未満の場合は異音が発生しやすくなる。20%よりも多い場合は、保護層を転写した印画物の光沢度が70%よりも低くなる。また7%以下の場合は、保護層を転写した印画物の光沢度をさらに高いものとする事が出来るので、より好ましいものとなる。
(接着層)
保護層転写シートの転写性保護層の最表面に、接着層4を、保護層の受像シートへの接着性を良好にするために設けるものである。この接着層は、従来公知の粘着剤や、感熱接着剤がいずれも使用できるが、ガラス転移温度が50℃〜100℃の熱可塑性樹脂から形成することがより好ましく、例えば、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ブチラール樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリアミド樹脂、塩化ビニル樹脂、紫外線遮断性樹脂(例えば、反応性紫外線吸収剤を熱可塑性樹脂に反応ないし結合させて得た樹脂)等の如く熱時接着性の良好な樹脂から、適当なガラス転移温度を有するものを選択することが好ましい。上記のような接着層を構成する樹脂と、必要に応じて、紫外線吸収剤、酸化防止剤、蛍光増白剤等の添加剤を加えた塗工液を塗布及び乾燥することによって、好ましくは塗工量が、乾燥状態で通常0.1〜10g/m2程度、好ましくは0.5〜5g/m2程度で形成する。
(離型層)
本発明で使用する保護層転写シートは、基材シートと剥離可能に、熱転写性保護層が設けられてなる構成であるが、基材シートと熱転写性保護層との間に、離型層を設けることができる。このように離型層を設けることにより、基材シートから熱転写性保護層を剥離し易くできる。離型層は、加熱の際に基材シートから剥離せず、被転写体の印画物には転写されない。したがって、この離型層の熱転写性保護層と接する面が、剥離面(離型面)となり、印画物の保護層表面となる。
離型層を構成する樹脂としては、例えば、シリコーンワックス等の各種ワックス類、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリビニルピロリドン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリビニルアセタール樹脂等を用いることができる。皮膜強度を向上させる等の目的のため、微小粒子等を添加しても良い。上記の樹脂の中でも、アクリル樹脂として、アクリル酸やメタクリル酸等の単体、またはそれと他のモノマー等とを共重合させた樹脂が好ましく用いられ、基材シートとの密着性や、保護層との離型性の点で優れる。
離型層の形成は、離型層形成用塗工液を、従来公知のグラビアダイレクトコート、グラビアリバースコート、ナイフコート、エアコート、ロールコート等の方法により、乾燥状態で厚さ0.05〜5g/m2程度より好ましくは0.5〜3g/m2に設けるものである。乾燥塗膜の厚さが、0.05g/m2未満の場合、良好な剥離効果が得られない。また、厚さが5g/m2を越えた場合、印字時の転写感度が低下するため好ましくない。
(耐熱滑性層)
本発明においては、基材シートの熱転写性保護層の設けている面と反対面に、耐熱滑性層6を形成してもよい。耐熱滑性層は、サーマルヘッド等の加熱デバイスと基材シートとの熱融着を防止し、走行を滑らかに行う目的で設けられる。この耐熱滑性層に用いる樹脂としては、例えば、エチルセルロース、ヒドロキシセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、酢酸セルロース、酪酸セルロース、ニトロセルロース等のセルロース系樹脂;ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール、ポリビニルピロリドン等のビニル系樹脂;ポリメタクリル酸メチル、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリルアミド、アクリロニトリルースチレン共重合体等のアクリル系樹脂;ポリアミド樹脂; ポリビニルトルエン樹脂;クマロンインデン樹脂;ポリエステル系樹脂; ポリウレタン樹脂;シリコーン変性又はフッ素変性ウレタン等の天然又は合成樹脂の単体又は混合物が用いられる。耐熱滑性層の耐熱性をより高めるために上記の樹脂のうち、水酸基系の反応性基を有している樹脂(例えば、ブチラール樹脂、アセタール樹脂等)を使用し、架橋剤としてポリイソシアネート等を併用して、架橋樹脂層とすることが好ましい。
さらに、サーマルヘッドとの摺動性を付与するために、耐熱滑性層に固形あるいは液状の離型剤又は滑剤を加えて耐熱滑性をもたせることができる。離型剤又は滑剤としては、例えば、ポリエチレンワックス、パラフィンワックス等の各種ワックス類;高級脂肪族アルコール、オルガノポリシロキサン、アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤等の各種界面活性剤;有機カルボン酸およびその誘導体、フッ素系樹脂、シリコーン系樹脂、タルク、シリカ等の無機化合物の微粒子等を用いることができる。耐熱滑性層に含有される滑剤の量は、耐熱滑性層中に5〜50質量%、好ましくは10〜30質量%程度である。
耐熱滑性層は、基材シート上に、上記樹脂その他添加剤を水、有機溶剤等の溶媒に溶解又は分散せしめてなる塗布液を、ワイヤーコーティグ法等の公知のコーティング方法により塗布し、乾燥することにより形成される。耐熱滑性層の厚みは、乾燥状態で通常0.1〜10g/m2程度、好ましくは0.5〜5g/m2程度である。
本発明の保護層転写シートは、上述の態様に限定されるものではなく、熱転写性保護層と熱昇華性色材層との複合タイプの保護層転写シート、熱転写性保護層と熱溶融性色材層との複合タイプの保護層転写シート等、使用目的等に応じて任意に設定することができる。前者の複合タイプの保護層転写シートの場合は、被転写体として染料の受容層を有していれば、熱転写方式による画像形成と保護層の被転写体への転写とを同時に行うことができ、効率的である。また、保護層転写シートの他の例としては、基材シートの一方の面に、熱転写性保護層と熱昇華性色材層及び熱溶融性色材層からなる群より選ばれた少なくとも1つの色材層が面順次に設けられている保護層転写シート等を挙げることができる。
(熱転写受像シート)
上記に記載した保護層転写シートから保護層が転写して表面が被覆される対象物が、熱転写受像シートであり、基材11の両面に染料受容層12、13を設けた構成である。本発明では、その熱転写受像シートの染料受容層に熱転写画像を形成したもの、またその熱転写画像の上に、本発明の保護層転写シートから保護層を転写したものを印画物とした。
以下、熱転写受像シートを構成する各層について、説明する。
(基材)
熱転写受像シートにおける基材11は、受容層を保持するという役割を有するとともに、熱転写時には熱が加えられるため、加熱された状態でも取り扱い上、支障がない程度の機械的強度を有することが好ましい。このような基材の材料は特に限定されず、例えば、コンデンサーペーパー、グラシン紙、硫酸紙、またはサイズ度の高い、すなわち水溶液の浸透性の高い紙、合成紙(ポリオレフィン系、ポリスチレン系等)、上質紙、アート紙、コート紙、キャストコート紙、壁紙、裏打ち用紙、合成樹脂又はエマルジョン含浸紙、合成ゴムラテックス含浸紙、合成樹脂内添紙、板紙等、セルロース繊維紙、あるいはポリエステル、ポリアクリレート、ポリカーボネート、ポリウレタン、ポリイミド、ポリエーテルイミド、セルロース誘導体、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレン、ポリスチレン、アクリル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等の各種プラスチックフィルム又はシートが使用でき、またこれら合成樹脂に白色顔料や、充填剤を加えて成膜し、基材内部に微細空隙(ミクロボイド)を有するフィルム(多孔質フィルム)も使用でき、特に限定されない。
また、上記基材の任意の組み合わせによる積層体も使用できる。代表的な積層体の例として、セルロース繊維紙と合成紙、或いはセルロース繊維紙とプラスチックフィルム又はシートの積層した合成紙が挙げられる。このような積層合成紙は2層体でもよいが、基材の風合いや質感を出すために、セルロース繊維紙(芯材として使用)の両面に合成紙、プラスチックフィルムや多孔質フィルムを貼合した3層体もしくは3層以上の積層体であってもかまわない。特に、本発明では、両面プリントされた熱転写受像シートの印画物を写真アルバム、フォトブックなどの形態にして、製本する際に、頁めくりしやすさや、質感をもたせるために、上記の積層合成紙が好ましく用いられる。
上記の積層体の貼合方法は、ドライラミネーション、ウェットラミネーション、エクストリュージョン等手法は問わない。これらの貼合基材の厚みは任意でよく、通常10〜300μm程度の厚めが一般的である。また、上記の如き基材は、その表面に形成する層との密着力が乏しい場合には、その表面に各種プライマー処理やコロナ放電処理を施すのが好ましい。
(染料受容層)
熱転写受像シートの染料受容層12、13は、熱転写シートから移行してくる昇華染料を受容し、形成された画像を維持する為のものである。受容層を形成する為の樹脂としては、ポリカーボネート系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、アクリル系樹脂、セルロース系樹脂、ポリスルフォン系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、エポキシ樹脂等が挙げられる。
熱転写受像シートは、熱転写シートとの離型性を向上させるために、受容層中に離型剤を含有することができる。離型剤としてはポリエチレンワックス、アミドワックス、テフロン(登録商標)パウダー等の固形ワックス類、フッ素系またはリン酸エステル系界面活性剤、シリコーンオイル、反応性シリコーンオイル、硬化型シリコーンオイル等の各種変性シリコーンオイル、各種シリコーン樹脂などが挙げられるが、シリコーンオイルが好ましい。上記シリコーンオイルとしては油状のものも用いることができるが、硬化型のものが好ましい。硬化型シリコーンオイルとしては反応硬化型、光硬化型、触媒硬化型等が挙げられるが、反応硬化型、触媒硬化型のシリコーンオイルが特に好ましい。
これら硬化型シリコーンオイルの添加量は受容層を構成する樹脂の0.5〜30質量%が好ましい。また、受容層の表面の一部に上記離型剤を適当な溶媒に溶解あるいは分散させて塗布した後、乾燥させることにより離型剤層を設けることもできる。離型剤層の厚さは、0.01〜5.0μm、特に0.05〜2.0μmが好ましい。なお、受容層を形成する際にシリコーンオイルを添加して形成すると、塗布後に表面にブリードアウトしたシリコーンオイルを硬化させても離型剤層を形成することができる。なお、上記受容層の形成に際しては、受容層の白色度を向上させて転写画像の鮮明度を更に高める目的で、酸化チタン、酸化亜鉛、カオリン、クレー、炭酸カルシウム、微粉末シリカ等の顔料や充填剤を添加することができる。また、フタル酸エステル化合物、セバシン酸エステル化合物、リン酸エステル化合物等の可塑剤を添加するのもよい。
熱転写受像シートは、前記の基材の少なくとも一方の面に上記の如き熱可塑性樹脂及び他の必要な添加剤、例えば、離型剤、可塑剤、充填剤、架橋剤、硬化剤、触媒、熱離型剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、光安定剤等を加えたものを、適当な有機溶剤に溶解したり或いは有機溶剤や水に分散した分散体を、例えばグラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いたリバースロールコーティング法等の形成手段により塗布及び乾燥して染料受容層を形成することによって得られる。但し、上記染料受容層を形成した基材の他方の面に、上記と同様に、染料受容層を形成する。このように形成される染料受容層の塗布量は、通常、乾燥状態で0.5〜50g/m2程度、好ましくは2〜10g/m2である。また、このような染料受容層は連続被覆であることが好ましいが、不連続の被覆として形成してもよい。
(中間層)
染料受容層と基材の間には、染料受容層と基材との接着性、白色度、クッション性、隠蔽性、帯電防止性、カール防止性等の付与を目的とし、従来公知のあらゆる中間層を設けることができる。中間層に用いるバインダー樹脂としてはポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアミド系樹脂、アクリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリスルフォン系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、エポキシ樹脂、セルロース系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂等が挙げられ、これらの樹脂のうちの活性水酸基を有するものについてはさらにそれらのイソシアネート硬化物をバインダーとすることもできる。
また、白色性、隠蔽性を付与する為に酸化チタン、酸化亜鉛、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム等のフィラーを添加することが好ましい。さらに、白色性を高める為にスチルベン系化合物、ベンゾイミダゾール系化合物、ベンゾオキサゾール系化合物等を蛍光増白剤として添加したり、印画物の耐光性を高める為にヒンダードアミン系化合物、ヒンダードフェノール系化合物、ベンゾトリアゾール系化合物、ベンゾフェノン系化合物等を紫外線吸収剤あるいは酸化防止剤として添加したり、あるいは帯電防止性を付与する為にカチオン系アクリル樹脂、ポリアニリン樹脂、各種導電性フィラー等を添加することができる。中間層の塗工量は、乾燥状態で0.5〜30g/m2程度が好ましい。
上記に説明した熱転写受像シートの染料受容層に熱転写による画像を形成する方法は、従来から用いられている昇華性染料を含有する層を基材上に設けた熱転写シートを用いて、サーマルヘッドなどの加熱手段で画像情報に応じた信号を加え、昇華性染料により、熱転写の画像を染料受容層に形成する。但し、本発明では、基材の両面に染料受容層を設け、その両面の染料受容層に熱転写による画像を形成するので、例えば、基材の一方の面にサーマルヘッドで熱転写画像を形成し、基材を反転させて、同じサーマルヘッドで基材の反対面に熱転写画像を形成することができる。また、サーマルヘッドを搬送する基材の表面側と裏面側の両面に設置しておき、基材の両面に熱転写画像を形成することもできる。
また、上記の染料受容層に熱転写画像を形成後、熱転写画像の少なくとも一部を覆うように保護層を熱転写により形成する。それは、基材シート上に熱転写性保護層を剥離可能に設けた保護層転写シートを用いて、印画物の画像上に、保護層を熱転写する。その保護層の転写手段としては、サーマルヘッドとプラテンの間に印画物と保護層転写シートを挟み込み、サーマルヘッドからの加熱を行なう手段、ヒートロール方式や、加熱した平板と平板で挟み込んだり、加熱した平板とロールで挟んで、熱プレスしたりすることができる。また、レーザー照射による加熱の熱転写手段でも適用可能である。以上の方法により、本発明の保護層転写シートを用いて、基材の両方の面に受容層を有する熱転写受像シートに対し、保護層を転写することにより、両面印画物を製造することができる。
本発明における保護層転写シートを用いて、受像シートの両面に熱転写画像が形成された印画物で、その印画物の両面に、上記保護層転写シートの保護層を転写したものが、重なった状態で、擦られた場合、耳障りな異音が生じることを防止できた。この両面に保護層が転写された印画物に関し、印画物を重ねて、印画物同士の表面と裏面との動摩擦係数が0.6以下にすることができて、上記の異音の発生を防止することが可能となった。本発明で規定する動摩擦係数は、全てJIS K 7125の方法に準じて測定した値である。その動摩擦係数が0.6よりも大きいと、印画物同士が重なって擦られる時の摩擦抵抗力が高くなり、異音の発生が出やすくなる。
また、両面に保護層が転写された印画物に関し、写真アルバム、フォトブックなどの形態で利用されたり、ハガキや各種のカード類で使用される際、外観上、印画物表面の光沢度が高いことが要求される。上記の本発明の保護層転写シートを用いて、熱転写画像が両面に形成された印画物の両面に、保護層転写シートの保護層を転写したもので、表面における光沢度が、70%以上とすることができ、光沢度の高いレベルを確保できるようになった。本発明で規定する光沢度は、全てJISZ−8741−1983に準拠して測定した値である。
次に実施例を挙げて、本発明を更に具体的に説明する。以下、特に断りのない限り、部又は%は質量基準である。
(実施例1)
厚さ6μmのポリエチレンテレフタレートフィルムの一方の面に、下記の組成の耐熱滑性層用インキをグラビコート法により塗布(塗布量1.0g/m2(乾燥時))して乾燥し、その後、硬化処理を施し耐熱滑性層を形成した。
(耐熱滑性層用インキの組成)
・ポリビニルブチラール樹脂 4.55部
(エスレックBX−1、積水化学工業(株)製)
・ポリイソシアネート 21.0部
(バーノックD750−45、固形分45質量%、大日本インキ化学工業(株)製)
・リン酸エステル系界面活性剤 3.0部
(プライサーフA208N、第一製薬工業(株)製)
・タルク(ミクロエースP−3、日本タルク工業(株)製) 0.7部
・メチルエチルケトン 100部
・トルエン 100部
次に、耐熱滑性層を形成した面と反対の面に、グラビアコート法により下記の組成の剥離層用インキ1を塗布(塗布量1.2g/m2(乾燥時))、乾燥して剥離層を形成した。
(剥離層用インキ1の組成)
・ポリメチルメタクリル酸(PMMA、三菱レイヨン(株)製 ダイヤナールBR−87、重量平均分子量25000) 20部
・メラミン−ホルムアルデヒド縮合物からなる球状の微粒子(平均粒径0.1〜0.3μm、(株)日本触媒製、商品名エポスターS) 0.96部
・メチルエチルケトン 40部
・トルエン 40部
また、上記の剥離層の上に、下記の組成の接着層用インキを塗布(塗布量1.0g/m2(乾燥時))、乾燥して接着層を形成して、実施例1の保護層転写シートを作製した。
(接着層用インキの組成)
・ポリエステル樹脂(バイロン700、東洋紡績(株)製) 27部
・(UVA)含有アクリル樹脂(PUVA−50M−40TM、大塚化学(株)製) 7部
・UVA化合物(チヌビン900、チバ・スペシャリティ・ケミカルズ(株)製)3.5部
・シリカフィラー(サイリシア310P,富士シリシア(株)製) 0.5部
・メチルエチルケトン 31部
・トルエン 31部
<熱転写受像シートの作製>(図2の構成を参照)
芯材であるパールコートN(157.0g/m2、三菱製紙株式会社製)と、多孔質フィルムとして、厚さ35μmの多孔質ポリプロピレンフィルム(トヨパールSS、東洋紡績(株)製)を用いて、接着剤を使用して、グラビアコーターにより塗工し、乾燥後塗布量が5g/m2になるように、多孔質ポリプロピレンフィルムに接着剤層を形成した。この接着剤層の形成された多孔質ポリプロピレンフィルムを2つ用意し、ドライラミネート方式で、パールコートNの両面に多孔質フィルムを貼り合わせて、積層させ、3種の基材を積層した基材11を作製した。
上記の作製した基材の一方の面に、下記組成の中間層用塗工液を乾燥後2g/m2となるようにグラビアコーターで塗工し、110℃で1分乾燥した後、その上に下記組成の染料受容層用塗工液を乾燥後4g/m2となるようにグラビアコーターで塗工し、110℃で1分乾燥させて、基材に中間層、染料受容層を積層した。また、基材の他方の面に、上記と同様にして、中間層、染料受容層を積層して、基材の両面に染料受容層を設けた熱転写受像シートを作製した。
以下の実施例および比較例にて用いた熱転写受像シートは、実施例1に記載の方法で作成したものを用いた。
(中間層用塗工液組成)
・ポリエステル樹脂(WR−905、日本合成化学(株)製) 13.1部
・酸化チタン(TCA−888、トーケムプロダクツ社製) 26.2部
・蛍光増白剤 0.39部
(ベンゾイミダゾール誘導体、製品名;TINOPAL IJT、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製)
・水/イソプロピルアルコール〔IPA〕(質量比2/1) 60部
(染料受容層用塗工液組成)
・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(ソルバインC、日信化学工業(株)製) 60部
・エポキシ変性シリコーン(X−22−3000T、信越化学工業(株)製) 1.2部
・メチルスチル変性シリコーン(X−24−510、信越化学工業社製) 0.6部
・メチルエチルケトン/トルエン(質量比1/1) 5部
上記に用意した熱転写受像シートと、大日本印刷(株)製昇華転写プリンター(DS80)用の昇華熱転写方式の熱転写シートを用いて、大日本印刷(株)製昇華転写プリンター(DS80)を用いて、Ye、Mg、Cyの染料層で熱転写受像シートの両面に画像形成し、黒のベタ画像を両面に有する印画物を10枚作製した。但し、DS80用の昇華熱転写方式の熱転写シートは、Ye染料層、Mg染料層、Cy染料層、熱転写性保護層がこの順に面順次に形成された複合タイプの保護層転写シートであり、熱転写性保護層に相当する部分は、上記で記載した保護層転写シートの条件である。上記のYe、Mg、Cyの染料層を転写して黒のベタ画像を形成した受像面の全面に、上記の熱転写性保護層を上記の大日本印刷(株)製昇華転写プリンター(DS80)により、ベタで転写した。但し、この保護層転写を黒のベタ画像を両面に有する印画物の両面に同様にして行なって、実施例1による印画物を作製した。
(実施例2)
実施例1で作製した保護層転写シートにおいて、使用した剥離層用インキ1を下記の組成に変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例2の保護層転写シートを作製した。さらに、実施例1と同様にして、ベタ画像を両面に有し、さらにベタ画像上に実施例2で作製した熱転写性保護層を転写した実施例2による印画物を作製した。
(剥離層用インキ2の組成)
・ポリメチルメタクリル酸(PMMA、三菱レイヨン(株)製 ダイヤナールBR−87、重量平均分子量25000) 20部
・メラミン−ホルムアルデヒド縮合物からなる球状の微粒子(平均粒径0.1〜0.3μm、(株)日本触媒製、商品名エポスターS) 1.86部
・メチルエチルケトン 40部
・トルエン 40部
(実施例3)
実施例1で作製した保護層転写シートにおいて、使用した剥離層用インキ1を下記の組成に変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例3の保護層転写シートを作製した。さらに、実施例1と同様にして、ベタ画像を両面に有し、さらにベタ画像上に実施例3で作製した熱転写性保護層を転写した実施例3による印画物を作製した。
(剥離層用インキ3の組成)
・ポリメチルメタクリル酸(PMMA、三菱レイヨン(株)製 ダイヤナールBR−87、重量平均分子量25000) 20部
・メラミン−ホルムアルデヒド縮合物からなる球状の微粒子(平均粒径0.1〜0.3μm、(株)日本触媒製、商品名エポスターS) 3.4部
・メチルエチルケトン 40部
・トルエン 40部
(実施例4)
実施例1で作製した保護層転写シートにおいて、使用した剥離層用インキ1を下記の組成に変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例4の保護層転写シートを作製した。さらに、実施例1と同様にして、ベタ画像を両面に有し、さらにベタ画像上に実施例4で作製した熱転写性保護層を転写した実施例4による印画物を作製した。
(剥離層用インキ4の組成)
・ポリメチルメタクリル酸(PMMA、三菱レイヨン(株)製 ダイヤナールBR−87、重量平均分子量25000) 20部
・メラミン−ホルムアルデヒド縮合物からなる球状の微粒子(平均粒径1〜2μm、(株)日本触媒製、商品名エポスターS12) 0.96部
・メチルエチルケトン 40部
・トルエン 40部
(実施例5)
実施例1で作製した保護層転写シートにおいて、使用した剥離層用インキ1を下記の組成に変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例5の保護層転写シートを作製した。さらに、実施例1と同様にして、ベタ画像を両面に有し、さらにベタ画像上に実施例5で作製した熱転写性保護層を転写した実施例5による印画物を作製した。
(剥離層用インキ5の組成)
・ポリメチルメタクリル酸(PMMA、三菱レイヨン(株)製 ダイヤナールBR−87、重量平均分子量25000) 20部
・メラミン−ホルムアルデヒド縮合物からなる球状の微粒子(平均粒径1〜2μm、(株)日本触媒製、商品名エポスターS12) 1.86部
・メチルエチルケトン 40部
・トルエン 40部
(実施例6)
実施例1で作製した保護層転写シートにおいて、使用した剥離層用インキ1を下記の組成に変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例6の保護層転写シートを作製した。さらに、実施例1と同様にして、ベタ画像を両面に有し、さらにベタ画像上に実施例6で作製した熱転写性保護層を転写した実施例6による印画物を作製した。
(剥離層用インキ6の組成)
・ポリメチルメタクリル酸(PMMA、三菱レイヨン(株)製 ダイヤナールBR−87、重量平均分子量25000) 20部
・メラミン−ホルムアルデヒド縮合物からなる球状の微粒子(平均粒径1〜2μm、(株)日本触媒製、商品名エポスターS12) 3.4部
・メチルエチルケトン 40部
・トルエン 40部
(実施例7)
実施例2で作製した保護層転写シートにおいて、使用した剥離層用インキ2で、塗布量1.08g/m2(乾燥時)で塗布、乾燥して剥離層を形成した。それ以外は、実施例2と同様にして、実施例7の保護層転写シートを作製した。さらに、実施例1と同様にして、ベタ画像を両面に有し、さらにベタ画像上に実施例7で作製した熱転写性保護層を転写した実施例7による印画物を作製した。
(実施例8)
実施例2で作製した保護層転写シートにおいて、使用した剥離層用インキ2で、塗布量1.92g/m2(乾燥時)で塗布、乾燥して剥離層を形成した。それ以外は、実施例2と同様にして、実施例8の保護層転写シートを作製した。さらに、実施例1と同様にして、ベタ画像を両面に有し、さらにベタ画像上に実施例8で作製した熱転写性保護層を転写した実施例8による印画物を作製した。
(実施例9)
実施例5で作製した保護層転写シートにおいて、使用した剥離層用インキ5で、塗布量1.08g/m2(乾燥時)で塗布、乾燥して剥離層を形成した。それ以外は、実施例5と同様にして、実施例9の保護層転写シートを作製した。さらに、実施例1と同様にして、ベタ画像を両面に有し、さらにベタ画像上に実施例9で作製した熱転写性保護層を転写した実施例9による印画物を作製した。
(実施例10)
実施例5で作製した保護層転写シートにおいて、使用した剥離層用インキ5で、塗布量1.92g/m2(乾燥時)で塗布、乾燥して剥離層を形成した。それ以外は、実施例5と同様にして、実施例10の保護層転写シートを作製した。さらに、実施例1と同様にして、ベタ画像を両面に有し、さらにベタ画像上に実施例10で作製した熱転写性保護層を転写した実施例10による印画物を作製した。
(実施例11)
実施例3で作製した保護層転写シートにおいて、使用した剥離層用インキ3で、塗布量1.92g/m2(乾燥時)で塗布、乾燥して剥離層を形成した。それ以外は、実施例3と同様にして、実施例11の保護層転写シートを作製した。さらに、実施例1と同様にして、ベタ画像を両面に有し、さらにベタ画像上に実施例11で作製した熱転写性保護層を転写した実施例11による印画物を作製した。
(実施例12)
実施例6で作製した保護層転写シートにおいて、使用した剥離層用インキ6で、塗布量1.92g/m2(乾燥時)で塗布、乾燥して剥離層を形成した。それ以外は、実施例6と同様にして、実施例12の保護層転写シートを作製した。さらに、実施例1と同様にして、ベタ画像を両面に有し、さらにベタ画像上に実施例12で作製した熱転写性保護層を転写した実施例12による印画物を作製した。
(比較例1)
実施例1で作製した保護層転写シートにおいて、使用した剥離層用インキ1を下記の組成に変更した以外は、実施例1と同様にして、比較例1の保護層転写シートを作製した。さらに、実施例1と同様にして、ベタ画像を両面に有し、さらにベタ画像上に比較例1で作製した熱転写性保護層を転写した比較例1による印画物を作製した。
(剥離層用インキ7の組成)
・ポリメチルメタクリル酸(PMMA、三菱レイヨン(株)製 ダイヤナールBR−87、重量平均分子量25000) 20部
・ベンゾグアナミン−ホルムアルデヒド縮合物からなる球状の微粒子(平均粒径4〜6μm、(株)日本触媒製、商品名エポスターM05) 0.96部
・メチルエチルケトン 40部
・トルエン 40部
(比較例2)
実施例1で作製した保護層転写シートにおいて、使用した剥離層用インキ1を下記の組成に変更した以外は、実施例1と同様にして、比較例2の保護層転写シートを作製した。さらに、実施例1と同様にして、ベタ画像を両面に有し、さらにベタ画像上に比較例2で作製した熱転写性保護層を転写した比較例2による印画物を作製した。
(剥離層用インキ8の組成)
・ポリメチルメタクリル酸(PMMA、三菱レイヨン(株)製 ダイヤナールBR−87、重量平均分子量25000) 20部
・ベンゾグアナミン−ホルムアルデヒド縮合物からなる球状の微粒子(平均粒径4〜6μm、(株)日本触媒製、商品名エポスターM05) 1.86部
・メチルエチルケトン 40部
・トルエン 40部
(比較例3)
実施例1で作製した保護層転写シートにおいて、使用した剥離層用インキ1を下記の組成に変更した以外は、実施例1と同様にして、比較例3の保護層転写シートを作製した。さらに、実施例1と同様にして、ベタ画像を両面に有し、さらにベタ画像上に比較例3で作製した熱転写性保護層を転写した比較例3による印画物を作製した。
(剥離層用インキ9の組成)
・ポリメチルメタクリル酸(PMMA、三菱レイヨン(株)製 ダイヤナールBR−87、重量平均分子量25000) 20部
・ベンゾグアナミン−ホルムアルデヒド縮合物からなる球状の微粒子(平均粒径4〜6μm、(株)日本触媒製、商品名エポスターM05) 3.4部
・メチルエチルケトン 40部
・トルエン 40部
(比較例4)
比較例2で作製した保護層転写シートにおいて、使用した剥離層用インキ8で、塗布量1.08g/m2(乾燥時)で塗布、乾燥して剥離層を形成した。それ以外は、比較例2と同様にして、比較例4の保護層転写シートを作製した。さらに、実施例1と同様にして、ベタ画像を両面に有し、さらにベタ画像上に比較例4で作製した熱転写性保護層を転写した比較例4による印画物を作製した。
(比較例5)
比較例2で作製した保護層転写シートにおいて、使用した剥離層用インキ8で、塗布量1.92g/m2(乾燥時)で塗布、乾燥して剥離層を形成した。それ以外は、比較例2と同様にして、比較例5の保護層転写シートを作製した。さらに、実施例1と同様にして、ベタ画像を両面に有し、さらにベタ画像上に比較例5で作製した熱転写性保護層を転写した比較例5による印画物を作製した。
(比較例6)
実施例1で作製した保護層転写シートにおいて、使用した剥離層用インキ1を下記の組成に変更した以外は、実施例1と同様にして、比較例6の保護層転写シートを作製した。さらに、実施例1と同様にして、ベタ画像を両面に有し、さらにベタ画像上に比較例6で作製した熱転写性保護層を転写した比較例6による印画物を作製した。
(剥離層用インキ10の組成)
・ポリメチルメタクリル酸(PMMA、三菱レイヨン(株)製 ダイヤナールBR−87、重量平均分子量25000) 20部
・ポリメタクリル酸メチル系架橋物からなる球状の微粒子(平均粒径1〜2μm、(株)日本触媒製、商品名エポスターMA1001) 3.4部
・メチルエチルケトン 40部
・トルエン 40部
(比較例7)
実施例1で作製した保護層転写シートにおいて、使用した剥離層用インキ1を下記の組成に変更した以外は、実施例1と同様にして、比較例7の保護層転写シートを作製した。さらに、実施例1と同様にして、ベタ画像を両面に有し、さらにベタ画像上に比較例7で作製した熱転写性保護層を転写した比較例7による印画物を作製した。
(剥離層用インキ11の組成)
・ポリメチルメタクリル酸(PMMA、三菱レイヨン(株)製 ダイヤナールBR−87、重量平均分子量25000) 20部
・メチルエチルケトン 40部
・トルエン 40部
上記の各実施例と比較例で作製した保護層転写シートにより形成した印画物について、動摩擦係数の測定、表面における光沢度の測定及び印画物同士の擦れによる異音発生状況の評価を行なった。それらの測定条件及び評価条件及び方法について、以下に説明する。
<動摩擦係数の測定条件>
表面性測定装置(新東科学(株)製、ヘイドン・トライポギア タイプ:14DR)を使用し、各実施例及び比較例で作製した印画物において、各例の条件が等しい印画物同士を用いて、一方の印画物の表面と、もう一方の印画物の裏面が接する条件で、ボール圧子で垂直荷重を加え(1500gの点圧)、ボール圧子を500mm/minの速度で、試料表面を滑らせて動摩擦係数を測定した。この測定を5回行い、その平均値を動摩擦係数の値とした。この動摩擦係数は全てJIS K 7125の方法に準じて測定した値である。尚、この測定における環境は、温度25℃、湿度50%RHである。
<光沢度の測定条件>
上記の各例で得られた保護層付きの印画物の最高濃度部分において、保護層表面の鏡面光沢度(GS(45°))を日本電色工業(株)製、Gloss Meter VG2000を用いて、JISZ−8741−1983に準拠して測定した。
<異音発生状況の評価条件及び方法>
各実施例及び比較例で作製した印画物において、各例の条件が等しい印画物を10枚重ねた状態で、表と裏に表紙が取り付けられた状態になるように、背貼り方式で、印画物の一端を接着させ、コの字型で表紙を取り付けた。この小冊子状の写真アルバムを用いて、隣接した印画物同士を擦って、発生する音を聞いて、以下の基準にて評価した。尚、この発生する音を聞く際の環境は、温度25℃、湿度50%RHである。
<異音発生状況の判断基準>
○:耳障りのある音が発生せず、問題はない。
△:キュキュと音は発生するが、気に障るものではない
×:キュキュと、気に障る音が発生し、人にダメージを与えるものであった。
××:キュキュと、気に障る音が激しく発生し、人に大きなダメージを与えるものであった。
上記の動摩擦係数の測定結果、表面における光沢度の測定及び印画物同士の擦れによる異音発生状況の評価結果を表1に示す。
Figure 2011201177
上記の結果より、実施例1〜12で作製した保護層転写シートにより得られた印画物は、その印画物同士の表面と裏面との動摩擦係数が全て0.6以下であり、また光沢度は全て70%を超える光沢度の高いものであり、高級感のあるものであった。さらに、各実施例に対応して作成した小冊子状の写真アルバム、すなわち両面に画像が形成された印画物を複数枚、重ねた製本物は、実施例1〜12では、全て耳障りのある音が発生しないものであり良好であった。
それに対し、比較例1、6、7で作製した保護層転写シートにより得られた印画物は、その印画物同士の表面と裏面との動摩擦係数が0.6より高いものであり、比較例2、3、5で作製した保護層転写シートにより得られた印画物は、光沢度が70%に至らず、光沢性に劣っていた。また比較例1、2、4で作製した保護層転写シートにより得られた印画物は、その印画物を複数枚、重ねた製本物は、全て耳障りのある音が発生して、不良であった。さらに、比較例6、7で作製した保護層転写シートにより得られた印画物は、その印画物を複数枚、重ねた製本物は、全て耳障りのある音が激しく発生して、不良レベルが高いものであった。
1 保護層転写シート
2 基材シート
3 剥離層
4 接着層
5 熱転写性保護層
6 耐熱滑性層
10 印画物
11 基材
12、13 染料受容層
14、15 熱転写性保護層
16、17 熱転写画像

Claims (4)

  1. 基材シートの一方の面の少なくとも一部に剥離可能に熱転写性保護層が設けられた保護層転写シートにおいて、該熱転写性保護層が基材シート側から剥離層と接着層とを、この順に形成し、該剥離層に平均粒径0.1〜3μmのメラミン−ホルムアルデヒド縮合物からなる微粒子を含有していることを特徴とする保護層転写シート。
  2. 前記の剥離層は、さらにアクリル樹脂を含有していることを特徴とする請求項1に記載の保護層転写シート。
  3. 前記の剥離層は、メラミン−ホルムアルデヒド縮合物からなる微粒子が、アクリル樹脂に対して、質量比で3〜20%の割合で混合されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の保護層転写シート。
  4. 基材の両方の面に受容層を有する熱転写受像シートに対し、請求項1〜3のいずれかに記載の保護層転写シートを用いて、保護層を転写することを特徴とする両面印画物の製造方法。
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