JP2000238440A - 熱転写受像体及びこれを用いる昇華転写記録方法 - Google Patents

熱転写受像体及びこれを用いる昇華転写記録方法

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JP2000238440A
JP2000238440A JP11041725A JP4172599A JP2000238440A JP 2000238440 A JP2000238440 A JP 2000238440A JP 11041725 A JP11041725 A JP 11041725A JP 4172599 A JP4172599 A JP 4172599A JP 2000238440 A JP2000238440 A JP 2000238440A
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Hidehiro Mochizuki
秀洋 望月
Yutaka Kuga
ゆたか 久我
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 厚膜で均一な中空粒子中間層塗膜(泡による
膜欠陥が防止されている塗膜)が効率よく得られ、それ
により普通紙ライクの感触と高画質、かつ、高画像濃度
の得られる熱転写受像体を提供すること。 【解決手段】 基体上に中間層、受像層を順次設けた熱
転写受像体において、該中間層が少なくとも樹脂と発泡
粒子からなり、かつ、塗液粘度が1000mPa・s以
下の塗液で形成されていること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、昇華転写記録体等
と重ね合わせて使用される熱転写受像体に関し、特に発
泡粒子を含有する中間層を設けた熱転写受像体、並び
に、この熱転写受像体を用いる昇華転写記録方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】熱転写受像体は、紙基体では繊維のムラ
による転写濃度ムラや断熱性不足による感度不足の欠点
を有し、その改善策として紙/合成紙貼り合わせ基体
(特公平6−84119)、さらには紙上に発泡粒子を
用いる中間層を設けることによって断熱効果が生じ、転
写濃度が改善されることが知られている(特公平8−3
2487号、特許第2726040号公報)。特に基体
/中空粒子中間層/受像層からなる受像体は、クッショ
ン性によるインク層/受像層の良好な密着性と熱伝導率
の低い断熱性良好な空気を含有することから断熱性に優
れ良好な印字特性を示す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記中空粒子
中間層は、従来の紙の表面凹凸のみを改善するための中
間層や染着性確保ための受像層と異なり、従来の紙/合
成紙貼り合わせにおける合成紙と同等の断熱性能が必要
であるが、中空粒子自体が中空粒子の製造条件として加
熱により内部のブタン効果等の熱膨張により空洞を確保
することから耐熱性が劣る。さらに感熱記録法の中でも
染料拡散によることから記録温度が高温のプロセスであ
る昇華転写記録では、中空粒子中間層が印字中に熱ダメ
ージで膜厚が発泡ペットや合成紙等のフィルムタイプに
比較して低下する(中空粒子が熱とサーマルヘッドの押
し圧力のために熱変形する)。そのため従来の数十μm
厚の合成紙や発泡フィルムと同等の断熱性、クッション
性を得るためには、中空粒子中間層の膜厚、強いては中
空粒子の付着量をかなり多く確保しなければならない。
【0004】さらに中間層上に受像層を積層するため中
間層表面の平滑性をも確保しなければならない。そのた
め中間層の膜厚、均一塗工の要求に対し塗液としての液
固形分は、低固形分では1回の液塗工量を増加すると塗
液の乾燥において溶媒の乾燥時間を確保するために塗工
スピードの大幅な低速化が必要になる。逆に1回の塗工
量を軽減すると1回塗工にて所望の付着量は得られない
ことから多数回の重ね塗工が必要になる。そのため作業
性が著しく低下し、その改善には液の高固形分化が望ま
しい。
【0005】一方、ブタン、ペンタン等の低沸点液体を
ポリ塩化ビニリデン、ポリアクリルニトリル等の熱可塑
性樹脂で覆って低沸点溶剤を加熱膨張させ熱可塑性樹脂
をマイクロカプセル化した中空粒子は高い中空率を長所
に発泡フィルムに代わる中空層として有用であるもの
の、中空層塗工後、中空粒子を膨張形成するタイプでは
その膨張径等が厳密に管理できないため、結果的に中空
粒子中間層表面は凹凸となり、直接受像層を塗工するに
は不適となる。
【0006】逆に膨張済みの中空粒子にて中空層を形成
する場合、上記欠点が解決されるものの、中空粒子は内
部が気体であることから比重が非常に低く、樹脂バイン
ダー液中での中空粒子分散液安定性が非常に不安定で、
特開平9−99651号公報では中空粒子の小粒径化が
提案されている。しかし、粒径にかかわらず中空粒子が
液中で浮く現象は回避できず、効果は不十分で常に分散
工程が必要となる。また、高固形分高粘度液を分散する
と、分散液中に抱き込む空気による泡の脱泡がうまくゆ
かず塗液中に泡が存在し、結果的に塗工中に泡による塗
膜欠陥が発生し、画像均一性の大幅な低下を招く。脱泡
策としては消泡剤の添加が一般的であるが、低粘度タイ
プの脱泡には有効であるものの、高粘度タイプの塗工液
中での脱泡には消泡剤はあまり効果がない。
【0007】本発明は上記背景に鑑みてなされたもの
で、厚膜、均一中空粒子中間層塗膜(泡による塗膜欠陥
防止)が効率よく得られ、それにより普通紙ライクの感
触と、高画質、かつ、高画像濃度の得られる熱転写受像
体を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、第一
に、基体上に中間層、受像層を順次設けた熱転写受像体
において、該中間層が少なくとも樹脂と発泡粒子からな
り、かつ、塗液粘度が1000mPa・s以下の塗液で
形成されていることを特徴とする熱転写受像体が提供さ
れる。
【0009】第二に、上記第一に記載した熱転写受像体
において、上記中間層の発泡粒子が壁面に無機物が付加
された中空粒子であることを特徴とする熱転写受像体が
提供される。
【0010】第三に、上記第一または第二に記載した熱
転写受像体において、上記中間層を形成する塗液が塗液
固形分7%以上であることを特徴とする熱転写受像体が
提供される。
【0011】第四に、上記第一、第二または第三に記載
した熱転写受像体において、上記中間層の樹脂が重合度
1500以下であることを特徴とする熱転写受像体が提
供される。
【0012】第五に、上記第一、第三または第四に記載
した熱転写受像体において、上記中間層の樹脂が耐有機
溶剤性樹脂であることを特徴とする熱転写受像体が提供
される。
【0013】第六に、上記第五に記載した熱転写受像体
において、上記中間層の耐有機溶剤性樹脂がポリビニル
アルコールであることを特徴とする熱転写受像体が提供
される。
【0014】第七に、上記第一または第二に記載した熱
転写受像体において、上記中間層の発泡粒子が粒子径1
〜15μmであることを特徴とする熱転写受像体が提供
される。
【0015】第八に、上記第一、第二、第三、第四、第
五、第六または第七に記載した熱転写受像体において、
上記中間層の厚さが10〜70μmであることを特徴と
する熱転写受像体が提供される。
【0016】第九に、上記第一、第二、第七または第八
に記載した熱転写受像体において、上記中間層の発泡粒
子の含有量が20〜80重量%であることを特徴とする
熱転写受像体が提供される。
【0017】第十に、上記第一〜第九のいずれかに記載
した熱転写受像体において、上記受像体が基体上に水バ
リア層、中間層、有機溶剤バリア層、受像層を順次設け
てなることを特徴とする熱転写受像体が提供される。
【0018】第十一に、上記第一〜第十のいずれかに記
載した熱転写受像体において、基体がパルプを主体とす
る紙であることを特徴とする熱転写受像体。
【0019】第十二に、上記第一〜第十のいずれかに記
載した熱転写受像体において、受像層が染着性樹脂層と
該樹脂層上に設けた離型層からなることを特徴とする熱
転写受像体が提供される。
【0020】第十三に、上記第一〜第十のいずれかに記
載した熱転写受像体の中間層をワイヤーバーコートまた
はダイコートにより形成することを特徴とする熱転写受
像体の製造方法が提供される。
【0021】第十四に、上記第一〜第十三のいずれかに
記載した熱転写受像体に対して昇華転写記録体の相対速
度を1/n倍(n>1)にして記録することを特徴とす
る昇華転写記録方法が提供される。
【0022】以下に本発明を詳細に説明する。本発明者
らは、中空粒子付着量を確保しつつ、比重の軽い中空粒
子を塗工中良好な分散状態に保ち、泡による塗膜欠陥を
回避する方法について検討した結果、中空粒子中間層を
形成する塗液粘度が1000mPa・s以下、より好ま
しくは500mPa・s以下であることが、発生した泡
の脱泡に有効であり、泡による塗膜欠陥を抑制できるこ
と、また、中空粒子中間層のバインダー樹脂の重合度を
1500以下とすることにより、所望の付着量を確保す
る固形分を確保しつつ、脱泡に適する液粘度を確保でき
ることを見出した。
【0023】ここで、中空粒子は空気等の気体を内包す
ることから塗液中では非常に低い比重であり、樹脂液と
非常に分離し分散不良を起こし易いため、溶媒に高分子
が溶解し高分子鎖が中空粒子を包み込むことによる液中
でのバインダー高分子による中空粒子の包含は必須であ
り、エマルジョンタイプの樹脂、つまり溶媒に樹脂が溶
解していない、言い換えれば高分子鎖に全く中空粒子が
包含されていないエマルジョンタイプにおいては塗液中
での良好な分散性が得られない。ことが特記される。
【0024】上記中空粒子中間層のバインダー樹脂の重
合度の上限は、粘度と固形分の両立が可能な範囲で達成
され、重合度が1500を越えると従来の付着量が不足
して多数回重ね塗工や高粘度による泡による塗膜欠陥が
発生しやすく、下限は塗液中や塗工乾燥中での中空粒子
に対するバインダー効果、さらには記録中での膜強度等
から、より好ましくは重合度1000〜300である。
【0025】該中空粒子中間層の液固形分は、付着量確
保から7%以上であることが好ましく、樹脂の重合度や
溶媒の樹脂に対する溶解性等による液粘度によって一概
には決定されないものの、より好ましくは10%以上で
ある。
【0026】中空粒子中間層塗液は、溶剤系、水系両方
が可能であるが、中空粒子の耐溶剤性を考慮すると水系
が好ましく、従って中空粒子中間層用樹脂も溶剤、水可
溶タイプが使用可能であるが、水溶解タイプがより好ま
しく、水系の中でもポリビニルアルコール系樹脂、セル
ロース系樹脂並びにその誘導体が成膜性、耐熱性、可撓
性の観点からより好ましい。
【0027】塗液の粘度測定に関しては、発泡粒子の凝
集が攪拌している状態では発生せず、塗液が静置してい
る状態のときに発生し、発泡粒子を含有した塗液が非ニ
ュートン性の液体であるため、ずり速度に対して粘度は
変化することから、今回の凝集の問題においては、ずり
速度が遅い上での粘度が重要である。
【0028】発泡粒子を用いる中間層の樹脂は、発泡粒
子を結合することができる樹脂を使用すればよく、例え
ば酢酸ビニル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリ塩化ビニル
樹脂、塩ビ酢ビ共重合体、セルロースエステル樹脂、エ
ポキシ樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリウレタン
樹脂、ポリアクリル酸エステル樹脂、ポリメタクリル酸
エステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリビニルアル
コール樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエーテルイミド樹
脂、ポリアミド樹脂、ポリエチレンオキサイド樹脂、ポ
リビニルエーテル樹脂またはポリアクリロニトリル樹脂
などの公知の熱可塑性樹脂はいずれも使用でき、架橋剤
との反応硬化物、単独または2種以上を混合して使用し
てもよい。特に記録中での膜強度や保存中での耐溶剤
性、耐水性を考慮すれば分子量だけでなく、耐熱樹脂、
架橋された樹脂がより好ましい。
【0029】また、発泡粒子が有機溶剤に膨潤・溶解し
易い場合は、受像層塗液は有機溶媒系であるため、受像
層の塗工によって、粒子が有機溶剤に膨潤・溶解し断熱
効果が得られなくなるため、樹脂は耐有機溶剤性樹脂を
用いる方が良い。具体的には、メチルセルロース、ヒド
ロキシセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒ
ドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシブチル
メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースなどの
セルロース誘導体、アルギン酸、デンプン及びその誘導
体、ポリビニルアルコール及びその誘導体、ポリアクリ
ル酸、マレイン酸、カゼイン、シェラック、にかわ、デ
ンプン等の親水性高分子やアクリル酸エステル、エチレ
ン酢酸ビニル共重合体、カルボキシル基を有するポリエ
チレン等が挙げられる。特にポリビニルアルコールは発
泡粒子の結着に優れ有機溶剤の浸透を防ぐことができる
ので最も好ましく、さらに好ましい形態としてジメチロ
ール尿素樹脂、トリメチロールメラミン樹脂、グリオキ
ザール等の架橋剤による耐湿性改善がより好ましい。
【0030】また、発泡粒子が有機溶媒に膨潤・溶解し
易い場合、発泡粒子含有層上に有機溶剤バリや層を設け
ることにより受像層の塗工によって発泡粒子が膨潤・溶
解の影響を受けることがなく良好な断熱効果が得られ
る。
【0031】発泡粒子の粒径は、0.1μm〜50μm
であることが好ましく、0.1μm未満であると十分な
クッション性と断熱性が得られない。また、50μmを
越えると平坦な塗膜が得られず、均一なクッション性が
得られないため画質が低下する。特に1μm〜15μm
の発泡粒子は十分なクッション性と断熱性が得られ、平
坦な塗膜が得られ易いため好ましい。
【0032】発泡粒子の体積中空率は、50%以上であ
ることが必要であり、これ以下の体積中空率では十分な
クッション性と断熱性は得られない。特に体積中空率
は、90%以上が好ましい。中空粒子は比重が低いため
塗液中での安定性が悪く作業上扱いにくい。そこで無機
顔料で被覆された発泡粒子を用いることにより、比重が
高くなるため扱い易くなる。
【0033】発泡粒子は、ブタン、ペンタン等の低沸点
液体をポリ塩化ビニリデン、ポリアクリロニトリル、メ
タクリル酸メチル等の樹脂または共重合体でマイクロカ
プセル化したものである。予め発泡させた粒子と未発泡
状態の粒子があるが、未発泡状態で添加し受像体作製時
または印字時の熱により発泡させると均一な発泡が難し
く画質が劣るため、予め発泡した粒子を添加した方が画
質は良好である。発泡粒子を被覆する無機顔料としては
炭酸カルシウム、タルク、酸化チタン等が挙げられ、こ
れらを熱融着等で発泡粒子を被覆させる。
【0034】発泡粒子を含有した中間層の厚さは、5μ
m〜100μmであることが好ましく、5μm未満であ
ると十分なクッション性と断熱性が得られない。また、
100μmを越えてもクッション性と断熱性には向上が
見られず、耐熱性不足によるスティッキングも発生し易
くなる。特に10μm〜70μmの厚さでは十分なクッ
ション性と断熱性が得られるため、特に好ましい。発泡
粒子の厚さはクッション性の効果から画像の均一性に最
も影響があり、塗膜が不均一あるいは薄いことによって
画像均一性が極端に低下する。特にパルプ紙を用いた場
合には、発泡粒子含有層の厚さが画像均一性に対し特に
重要となり、良好な画像均一性を得るためには、均一な
塗膜を十分な厚さで形成することが重要となる。
【0035】発泡粒子の含有量は10%〜90%である
ことが好ましい。10%以下では十分なクッション性と
断熱性が得られない。また、90%を越えてもクッショ
ン性と断熱性には向上が見られない。特に20%〜80
%であることが好ましい。発泡粒子の含有量は、断熱性
の効果から感度に最も影響がある。発泡粒子の含有量に
よって断熱性を決めることができ、良好な感度を得るた
めには、発泡粒子の含有量を0.0561W/mK以下
の熱伝導率とすることが重要である。
【0036】基体としては、各種フィルムが挙げられる
が、フィルムは平滑であるため画質は良好であるが手触
りが良くない。具体的には、ポリオレフィン、ポリ塩化
ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、
メタクリレート、ポリカーボネート等または白色反射を
与える処理をしたフィルムが挙げられる。パルプ紙は、
手触りは良好であるため好ましく、具体的には上質紙、
キャストコート紙、コート紙、バライタ紙、RC紙、ア
ート紙等や、ポリオレフィンコート紙、ポリオレフィ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リスチレン、メタクリレート、ポリカーボネート等のフ
ィルムを貼り合わせたものが挙げられる。また、有機溶
剤系樹脂を塗工してもよい。
【0037】本発明において、受像層は染着樹脂層と該
染着樹脂層上に離型層を設ける構成が好ましく用いられ
る。該染着樹脂層の樹脂としては、染着性の高い樹脂を
使用すればよく、例えば酢酸ビニル樹脂、ポリエステル
樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、塩ビ酢ビ共重合体、セルロ
ースエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリビニルブチラー
ル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアクリル酸エステル樹
脂、ポリメタクリル酸エステル樹脂、ポリカーボネート
樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリスチレン樹脂、
ポリエーテルイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエチレ
ンオキサイド樹脂、ポリビニルエーテル樹脂またはポリ
アクリロニトリル樹脂などの公知の熱可塑性樹脂はいず
れも使用でき、架橋剤との反応硬化物を単独または2種
以上を混合して使用してもよい。特にポリビニルアセタ
ール樹脂は高濃度の画像を形成し、画像保存性も良好で
ある。染着樹脂層の厚さは1〜20μm程度が好まし
く、必要に応じて充填剤、界面活性剤、紫外線吸収剤、
酸化防止剤、蛍光増白剤など公知の添加剤を添加しても
良い。
【0038】また、該染着樹脂層上に離型層を設けるこ
とにより受像層と記録層の融着あるいはスティッキング
が発生しにくくなる。特に発泡粒子含有層は耐熱性が低
く機械的強度も弱いため、離型層により走行性が良好と
なれば発泡層(中間層)にかかる負荷も減少しスティッ
キングは非常に有利になると考えられる。離型層は、離
型性のある樹脂ならば従来公知の樹脂で良く、例えばシ
リコーン樹脂が挙げられる。また、潤滑物質を添加する
ことによりさらに良好となり、例えば流動パラフィン等
石油系潤滑油、ハロゲン化炭化水素、ジエステル油、シ
リコーン油、フッ素シリコーン等合成潤滑油、各種変性
シリコーン油(エポキシ変性、アミノ変性、アルキル変
性、ポリエーテル変性等)、ポリオキシアルキレングリ
コール等の有機化合物とシリコンの共重合体、フルオロ
アルキル化合物等各種フッ素系界面活性剤、トリフルオ
ロ塩化エチレン低重合物等のフッ素系潤滑性物質、パラ
フィンワックス、ポリエエチレンワックス等のワックス
類、高級脂肪族アルコール、高級脂肪酸アミド、高級脂
肪酸エステル、高級脂肪酸塩、二硫化モリブデン等が使
用でき、その中でも特にシリコン共重合体(樹脂にシリ
コンをブロックやグラフトにより重合させたもの)は良
好である。これらの潤滑性物質は、1種でもよいが2種
以上の混合によって使用してもよい。離型層の厚さは
0.05μm〜10μm程度が好ましい。公知の添加剤
として紫外線吸収剤、酸化防止剤、光安定剤等を添加し
てもよい。また、画像が形成された後、加熱処理を施す
ことにより、受像体に移行した染料が内部に拡散され、
保存安定性や耐可塑剤性及び耐光性が向上する。これら
加熱処理は1度でもよいが2回以上加熱処理を行うとさ
らに向上する。
【0039】発泡粒子を含有した中間層の塗工はロール
コート、バーコート、グラビアコート、グラビアリバー
スコート等の方法で実施することができるが、特にバー
コート、ダイコートは、塗工法式として均一な厚膜塗膜
が得られ、高速塗工が可能なことから好ましい。
【0040】本発明の熱転写受像体と組み合わせて使用
する記録方法は、従来公知のものが使用できるが、受像
体に対する記録体の相対速度を1/n倍(n>1)の条
件、すなわち、受像体の速度を記録体の速度より速くし
て、記録体の基体側から加熱印字することにより、ラン
ニングコストを低くすることができる。基体下面にバッ
ク層を従来公知の材料を用いて設けることもできるし、
表面処理、熱及びエネルギー処理を施すこともできる。
【0041】
【実施例】以下に本発明を実施例により具体的に説明す
る。なお、以下で示す部は重量基準である。 〔実施例1〜11及び比較例1〜4〕下記表1の処方の
中空粒子中間層塗液は、R型粘度計(東機産業社製R型
粘度計シリーズ500)を用いて測定温度20℃、ずり
速度50s−1の粘度を測定した。中空粒子中間層塗液の作製 次の処方により表1に示す塗液を作製した。 中空粒子:マツモトマイクロスフェア−R24H(松本
油脂社製) バインダー樹脂:クラレポバールPVA 2×× (クラ
レ社製)(××は表1の重合度の千、百の上2桁に対
応、例えば実施例1は重合度500であるからPVA2
05となる) 溶媒:水 中空粒子/バインダー樹脂の重量比=1/1 このようにして得た塗液を基体としてOKトップコート
紙(王子製紙社製、坪量157g/m)にDYNAM
IC STRRER No.7−20(YAZAWA社
製)にスリーワンモーター Type−FS8かくはん
羽根ユニット プロペラLを取り付け目盛2にて塗液を
分散しながら、1.0mm径のワイヤーからなるワイヤ
ーバーにて塗工し、塗工後、80℃、2分間乾燥して中
間層を形成し、中間層ドライ付着量及び塗膜欠陥(目
視)を評価した。なお、膜比重はおよそ0.5g/cm
であった。
【0042】
【表1】
【0043】上記実施例1〜13及び比較例1〜6よ
り、粘度が700mPa・sより大きくなると分散中に
発生した塗液中の泡の脱泡がしにくく、塗膜中に泡によ
る塗膜欠陥が少量発生し始め、粘度が1000mPa・
sより大きくなると分散中に発生した塗液中の泡の脱泡
が急激に悪化し、塗膜中に泡による塗膜欠陥が大量に増
加した。
【0044】次に表1の処方によって得た中間層上に下
記処方の受像層塗液をワイヤーバーを用いて塗布し、乾
燥温度80℃で1分間乾燥し受像体を作製した。 受像層塗液 塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体 (ユニオンカーバイド社製、商品名VYHH) 10部 アミノ変性シリコーン (トーレシリコーン社製、商品名SF8417) 0.1部 トルエン 25部 メチルエチルケトン 65部
【0045】一方、昇華転写記録体として、バック層と
してシリコーン硬化樹脂層(厚さ1μm)を設けた厚さ
6μmのポリエチレンテレフタレートフィルムに下記イ
ンク層用塗液を約2μmの厚さに塗布して作製した。 インク層用塗液 ポリビニルブチラール(積水化学社製、商品名BX−1) 2部 シアン染料(三菱化成社製、商品名HSB−2207) 2部 トルエン 49部 メチルエチルケトン 49部
【0046】次に得られた熱転写受像体と昇華転写記録
体とを重ね合わせ、該記録体のバック層側からサーマル
ヘッドで加熱エネルギーを加えて画像記録を行い、表2
の結果を得た。表2の画像均一性(紙基体の密度バラツ
キによる)及び感度は、実施例1の中間層の代わりに紙
基体に合成紙(王子油化社製、ユポFPG50)を貼り
合わせた他は全て実施例1と同様にして作製した受像体
と比較し、評価したものである。該画像均一性(紙基体
の密度バラツキによる)及び画像均一性(中間層の塗膜
不均一による)は、目視により、感度はマクベス濃度計
919(マクベス社製)にて評価した。また、塗工回数
は上記紙/合成紙(貼り合わせ)と同等の感度及び画像
均一性が得られる回数を記載した。但し、2回以上のも
のはワイヤーバー塗工での積層のため、下層が同一処方
により侵され、バーすじ(筋)が発生し、受像層塗工前
にキャレンダー処理を行った。
【0047】この画像均一性(紙基体の密度バラツキに
よる)とは、紙基体はセルロース繊維で形成されている
ため、フィルムと異なり加圧時に圧力ムラを発生する。
これを「紙基体の密度バラツキによる」と表現した。こ
こで、中空層はクッション性でこの圧力ムラを改善して
いるわけであるが、付着量(クッション性)の大小によ
って、この圧力ムラが改善できたり(付着量大)、でき
なかったり(付着量小)する。昇華転写記録は、基体
(紙)の密度バラツキ、圧力ムラ→サーマルヘッドの加
圧時のインク層/受像層の微少な密度ムラにより染料の
転写量ムラ(濃度ムラ)が発生し、均一性が低下する現
象が発生する。本実施例において基体を統一したのは、
紙でもフィルム>バライタ紙>コート紙>上質紙の順で
密度バラツキが悪化するためOKコート紙に統一し、中
空層の付着量の変化で均一性を評価している。また画像
均一性(中間層の塗膜不均一による)は、表1の塗膜欠
陥の有無の結果と大体一致する。これはクッション層の
塗膜欠陥が中空層の不均一性を発生し、クッション性の
ムラを発生し、上記紙の密度のバラツキと同じ原理で均
一不良を発生させるからである。
【0048】
【表2】
【0049】〔実施例14〕上質紙(大昭和製紙社製、
DSK110)にTダイ押出しラミネートによってポリ
エチレンを20μmの厚さにラミネートし、該ポリエチ
レン層上に実施例11の中空粒子中間層塗液をワイヤー
バーを用いて塗布し、ドライヤーで乾燥後、下記有機溶
剤バリヤ層塗液をワイヤーバーを用いて塗布し、乾燥温
度80℃、1分間乾燥後、下記受像層塗液をワイヤーバ
ーを用いて塗布し、乾燥温度80℃、1分間乾燥し、受
像体を作製した。得られた受像体に実施例11と同様に
して画像を形成した。その結果、合成紙貼り合わせ紙を
用いた場合と同等の画像均一性及び感度を得た。 有機溶剤バリヤ層塗液 クラレポバール(クラレ社製、商品名PVA617) 10部 水 90部 受像層塗液 塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体 (ユニオンカーバイド社製、商品名VYHH) 10部 アミノ変性シリコーン (トーレシリコーン社製、商品名SF8417) 0.1部 トルエン 25部 メチルエチルケトン 65部
【0050】〔実施例15〕実施例1で用いたラミネー
ト紙の上に実施例7の中空粒子中間層塗液を塗工後、下
記受像層塗液2をワイヤーバーを用いて塗布し、乾燥温
度80℃で1分間乾燥後、下記離型層塗液をワイヤーバ
ーを用いて塗布し、乾燥温度80℃で1分間乾燥後、6
0℃で12時間エイジングを行った以外は実施例7と同
様にして熱転写受像体を得た。その結果、合成紙貼り合
わせ紙を用いた場合と同等の画像均一性及び感度を得
た。 受像層塗液2 ポリビニルアセタール樹脂 (積水化学社製、商品名KS−1) 4.7部 トルエン 21.4部 メチルエチルケトン 64.3部 離型層塗液 シリコーン樹脂 (東レシリコーン社製、商品名SR2411) 16.65部 アクリルシリコーンブロック共重合体 (ナトコ社製、商品名LDL500) 0.37部 2−プロパノール 85.5部
【0051】〔実施例16〕実施例11において、ダイ
コートにより中空粒子中間層塗液を30μmの厚さに1
回塗工した以外は実施例11と同様にして熱転写受像体
を作製した。中空粒子中間層塗液をダイコートにより塗
工したことから、塗工ムラがなく、画像均一性も良好な
画像が得られた。
【0052】〔実施例17〕実施例15と同様にして熱
転写受像体を得た。次に厚さ1μmのシリコーン樹脂耐
熱層を裏面に有する6μmの芳香族ポリアミドフィルム
の表面にワイヤーバーを用いて下記中間接着層形成液を
塗布し、100℃で90秒間乾燥し、これを60℃で1
2時間エイジング処理を行い、厚さ1μmの中間接着層
を形成した。次いで下記染料供給層形成液により厚さ3
μmの染料供給層、下記転写寄与層形成液により1μm
の転写寄与層、下記低染着層形成液により1μmの低染
着性層を順次ワイヤーバーを用いて塗布し、100℃で
90秒間乾燥及び60℃で12時間エイジング処理を行
って積層させ、昇華転写記録体を得た。 中間接着層形成液 ポリビニルブチラール樹脂 (積水樹脂社製、商品名BX−1) 10部 イソシアネート化合物 (日本ポリウレタン社製、商品名コロネートL) 5部 トルエン 95部 メチルエチルケトン 95部 染料供給層形成液 ポリビニルブチラール樹脂 (積水樹脂社製、商品名BX−1) 10部 イソシアネート化合物 (日本ポリウレタン社製、商品名コロネートL) 5部 昇華性染料(日本化薬社製、商品名R−3) 5部 エタノール 180部 正ブタノール 10部 転写寄与層形成液 ポリビニルブチラール樹脂 (積水樹脂社製、商品名BX−1) 10部 イソシアネート化合物 (日本ポリウレタン社製、商品名コロネートL) 5部 昇華性染料(日本化薬社製、商品名R−3) 5部 トルエン 95部 メチルエチルケトン 95部 低染着層形成液 スチレン・マレイン酸共重合体 (BASF社製、商品名スプラパールAP−30) 10部 下記B液 12部 テトラヒドロフラン 20部 メチルエチルケトン 95部B液の調製 ジメチルメトキシシラン15gとメチルトリメトキシシ
ラン9gとを、トルエン12gとメチルエチルケトン1
2gとの混合溶液中に溶解し、39%硫酸3gを加えて
3時間加水分解を行った。上記のようにして得た昇華転
写記録体の低染着層と熱転写受像体の受像層とが接する
ように重ねて、次の条件で記録を行った。その結果、速
度差印字によって良好な画像が得られた。 サーマルヘッドへの最高印加エネルギー 2.21mJ/dot 熱転写受像体の走行速度 8.0mm/秒 昇華転写記録体の走行速度 0.8mm/秒
【0053】
【発明の効果】以上のように請求項1の熱転写受像体
は、基体上に中間層、受像層を順次設けた熱転写受像体
において、該中間層が少なくとも樹脂と発泡粒子からな
り、かつ、塗液粘度を1000mPa・s以下の塗液で
形成するものである。これによれば塗液中に発生した泡
の脱泡が有効に行われ、泡による中間層の塗膜欠陥の発
生が抑制されて画像均一性に優れた画像を得ることがで
きる。
【0054】請求項2の熱転写受像体は、請求項1記載
の構成において、該中間層の発泡粒子を壁面に無機物が
付加された中空粒子とするものであり、これによれば中
空粒子中間層塗液の中空粒子分散安定性性が優れ、中空
粒子が均一分布した膜が低シェアの分散によって得るこ
とができる。
【0055】請求項3の熱転写受像体は、請求項1また
は2記載の構成において、該中間層を形成する塗液が塗
液固形分7%以上であるとするものであり、これによれ
ば1回の塗工により所望の厚膜の中間層を得ることがで
きる。
【0056】請求項4の熱転写受像体は、請求項1、2
または3記載の構成において、該中間層の樹脂が重合度
1500以下であるとするものであり、これによれば厚
膜の中間層を低粘度で塗工することができ、結果として
塗工回数が少なくて所望の厚膜の中間層を泡の抱き込み
による塗膜欠陥を発生させることなく得られることによ
り、受像体基体の種類にかかわらず高感度、記につ画像
を得ることができる。
【0057】請求項5の熱転写受像体は、請求項1、3
または4記載の構成において、該中間層の樹脂が耐有機
溶剤性樹脂であるとするものであり、これによれば中空
粒子が耐溶剤性に劣るものであっても支障なく中間層の
機能を得ることができる。
【0058】請求項6の熱転写受像体は、請求項5記載
の構成において、該中間層の耐有機溶剤性樹脂がポリビ
ニルアルコールであるとするものであり、これによれば
塗工性、中空粒子に対するバインダー性の優れた中空粒
子中間層を得ることができる。
【0059】請求項7の熱転写受像体は、請求項1また
は2記載の構成において、該中間層の発泡粒子が粒子径
1〜15μmであるとするものであり、これによれば均
一な中間層が得られ、特に表面平滑性が優れることによ
り、その上に積層する受像層を均一に形成することがで
きる。
【0060】請求項8の熱転写受像体は、請求項1、
2、3、4、5、6または7記載の構成において、該中
間層の厚さが10〜70μmであるとするものであり、
これによれば基体の種類にかかわらず優れたクッション
性と断熱性により均一、かつ、高感度の画像を得ること
ができる。
【0061】請求項9の熱転写受像体は、請求項1、
2、7または8記載の構成において、該中間層の発泡粒
子の含有量が20〜80重量%であるとするものであ
り、これによれば体の種類にかかわらず優れたクッショ
ン性と断熱性により均一、かつ、高感度の画像を得るこ
とができる。
【0062】請求項10の熱転写受像体は、請求項1〜
9のいずれかに記載した構成において、上記受像体が基
体上に水バリア層、中間層、有機溶剤バリア層、受像層
を順次設けてなるものであり、これによれば中空粒子の
耐溶剤性が劣るものであっても支障なく中空粒子中間層
の機能を得ることができる。
【0063】請求項11の熱転写受像体は、請求項1〜
10のいずれかに記載した構成において、基体がパルプ
を主体とする紙であるとするものであり、これによれば
手触りが良好であるなど普通紙ライクの受像体が得ら
れ、しかも低コストである。請求項12の熱転写受像体
は、請求項1〜10のいずれかに記載した構成におい
て、該受像層が染着性樹脂層と該樹脂層上に設けた離型
層からなるものであり、これによれば記録時の熱融着を
抑制できるなどインク層とのトラブル回避に有利であ
る。
【0064】請求項13の熱転写受像体の製造方法は、
請求項1〜10のいずれかに記載する熱転写受像体の中
間層をワイヤーバーコートまたはダイコートにより形成
する方法であり、これによれば均一な中空粒子中間層を
所望の膜厚に形成することができる。
【0065】請求項14の昇華転写記録方法は、請求項
1〜13のいずれかに記載の熱転写受像体に対して昇華
転写記録体の相対速度を1/n倍(n>1)にして記録
するものであり、これによれば速度差記録によっても上
記熱転写受像体上に感度が良好で、しかも画像均一性に
優れた画像を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H111 AA01 AA21 AA27 CA02 CA03 CA04 CA13 CA23 CA30 CA33 CA41 CA43 CA45 DA01 DA02 4F100 AA01B AK01B AK01C AK21B AS00C AT00A BA03 BA07 BA10A BA10C BA13 DE01B DE04B DG10A DJ01B EH46 GB90 JA06B JA07B JB04C JB07B JL14 YY00B

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体上に中間層、受像層を順次設けた熱
    転写受像体において、該中間層が少なくとも樹脂と発泡
    粒子からなり、かつ、塗液粘度が1000mPa・s以
    下の塗液で形成されていることを特徴とする熱転写受像
    体。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の熱転写受像体において、
    該中間層の発泡粒子が壁面に無機物が付加された中空粒
    子であることを特徴とする熱転写受像体。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の熱転写受像体に
    おいて、該中間層を形成する塗液が塗液固形分7%以上
    であることを特徴とする熱転写受像体。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3記載の熱転写受像
    体において、該中間層の樹脂が重合度1500以下であ
    ることを特徴とする熱転写受像体。
  5. 【請求項5】 請求項1、3または4記載の熱転写受像
    体において、該中間層の樹脂が耐有機溶剤性樹脂である
    ことを特徴とする熱転写受像体。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の熱転写受像体において、
    該中間層の耐有機溶剤性樹脂がポリビニルアルコールで
    あることを特徴とする熱転写受像体。
  7. 【請求項7】 請求項1または2記載の熱転写受像体に
    おいて、該中間層の発泡粒子が粒子径1〜15μmであ
    ることを特徴とする熱転写受像体。
  8. 【請求項8】 請求項1、2、3、4、5、6または7
    記載の熱転写受像体において、該中間層の厚さが10〜
    70μmであることを特徴とする熱転写受像体。
  9. 【請求項9】 請求項1、2、7または8記載の熱転写
    受像体において、該中間層の発泡粒子の含有量が20〜
    80重量%であることを特徴とする熱転写受像体。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれかに記載した熱
    転写受像体において、上記受像体が基体上に水バリア
    層、中間層、有機溶剤バリア層、受像層を順次設けてな
    ることを特徴とする熱転写受像体。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれかに記載の熱
    転写受像体において、基体がパルプを主体とする紙であ
    ることを特徴とする熱転写受像体。
  12. 【請求項12】 請求項1〜10のいずれかに記載の熱
    転写受像体において、該受像層が染着性樹脂層と該樹脂
    層上に設けた離型層からなることを特徴とする熱転写受
    像体。
  13. 【請求項13】 請求項1〜10のいずれかに記載の熱
    転写受像体の中間層をワイヤーバーコートまたはダイコ
    ートにより形成することを特徴とする熱転写受像体の製
    造方法。
  14. 【請求項14】 請求項1〜13のいずれかに記載の熱
    転写受像体に対して昇華転写記録体の相対速度を1/n
    倍(n>1)にして記録することを特徴とする昇華転写
    記録方法。
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