JP2009173024A - 感熱転写方式による画像形成方法 - Google Patents

感熱転写方式による画像形成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】暗所高温経時に対して高い濃度と良好なカラーバランスの両立が出来る昇華型プリントを提供する画像形成方法を提供する。
【解決手段】感熱転写シートの感熱転写層と感熱転写受像シートの受容層とを接するように各々のシートを重ね合わせ、画像信号に応じた熱エネルギーを付与することにより熱転写画像を形成する画像形成方法であって、該感熱転写シートが、支持体上に、ピラゾロアゾメチン系のイエロー色素の少なくとも1種を含有するイエロー染料層、ピラゾロアゾメチン系のマゼンタ色素の少なくとも1種を含有するマゼンタ染料層、インドアニリン系のシアン色素の少なくとも1種を含有するシアン染料層をそれぞれ有し、該感熱転写受像シートが、支持体上に、ポリマーラテックスを含む少なくとも1層の受容層を有する感熱転写受像シートである画像形成方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、感熱転写方式による画像形成方法に関する。
従来、種々の熱転写記録方法が知られているが、中でも昇華型転写記録方式は、銀塩写真の画質に最も近いカラーハードコピーが作製できるプロセスとして注目されている。しかも、銀塩写真に比べて、ドライであること、デジタルデータから直接可視像化できる、複製作りが簡単であるなどの利点を持っている。
この昇華型熱転写記録方式では、色素(以下、染料ともいう。)を含有する感熱転写シート(以下、単にインクシートともいう。)と感熱転写受像シート(以下、単に受像シートともいう。)を重ね合わせ、次いで、電気信号によって発熱が制御されるサーマルヘッドによって感熱転写シートを加熱することで感熱転写シート中の色素を受像シートに転写して画像情報の記録を行うものであり、シアン、マゼンタ、イエローの3色あるいはこれにブラックを加えた4色を重ねて記録することで色の濃淡に連続的な変化を表現したカラー画像を転写記録することができる。
この方式に求められる材料の重要な条件として高い転写濃度が得られること、光照射後や、暗所高温経時後で高い濃度と良好なカラーバランスを維持していることなどが挙げられる。これらの特徴を出すために、感熱転写シート、感熱転写受像シートの両面から様々な試みがなされている。
例えば感熱転写シートでは、イエロー、マゼンタ、シアンの各色素の組み合わせが提案されている(例えば特許文献1参照)。一方、感熱転写受像シートにおいて水系塗布および中空粒子を使用した断熱層を使用することが提案(例えば特許文献2、3参照)されている。
しかしながら、転写後のプリントに求められる重要な性能の一つである暗所高温経時に対して高い濃度と良好なカラーバランスを両立するという点では、いまだユーザーの要求を満足するには不十分であった。
特開2003−205686号公報 特開2006−88691号公報 特開2006−264087号公報
本発明は特に暗所高温経時に対して高い濃度と良好なカラーバランスの両立が出来る昇華型プリントを提供する画像形成方法を提供するものである。
本発明者らは鋭意検討を重ねた結果、下記手段で本発明の上記目的が達成できることを見い出した。
(1)感熱転写シートの感熱転写層と感熱転写受像シートの受容層とを接するように各々のシートを重ね合わせ、画像信号に応じた熱エネルギーを付与することにより熱転写画像を形成する画像形成方法であって、該感熱転写シートが、支持体上に、下記一般式(1)で表されるイエロー色素の少なくとも1種を含有するイエロー染料層、下記一般式(2)で示されるマゼンタ色素の少なくとも1種を含有するマゼンタ染料層、下記一般式(3)で表されるシアン色素の少なくとも1種を含有するシアン染料層をそれぞれ有し、該感熱転写受像シートが、支持体上に、ポリマーラテックスを含む少なくとも1層の受容層を有する感熱転写受像シートであることを特徴とする画像形成方法。
Figure 2009173024
一般式(1)中、Aは置換もしくは無置換のフェニレン基を表し、RおよびRは各々独立に水素原子、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアルケニル基または置換もしくは無置換のアリール基を表し、Rは水素原子、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアリール基、置換もしくは無置換のアミノ基、置換もしくは無置換のアルコキシ基、置換もしくは無置換のアリールオキシ基、置換もしくは無置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは無置換のアリールオキシカルボニル基または置換もしくは無置換のカルバモイル基を表し、Rは置換もしくは無置換のアルキル基または置換もしくは無置換のアリール基を表す。
Figure 2009173024
一般式(2)中、Bは置換もしくは無置換のフェニレン基または置換もしくは無置換の2価のピリジン環基を表し、R、R、RおよびRは各々独立に置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアルケニル基または置換もしくは無置換のアリール基を表す。
Figure 2009173024
一般式(3)中、Dは置換もしくは無置換のフェニレン基を表し、Rは水素原子またはハロゲン原子を表し、R10は置換もしくは無置換のアルキル基を表し、R11は置換もしくは無置換のアシルアミノ基または置換もしくは無置換のアルコキシカルボニルアミノ基を表し、R12およびR13は各々独立に置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアルケニル基または置換もしくは無置換のアリール基を表す。
(2)前記感熱転写受像シートが、支持体と前記受容層との間に、中空ポリマーを含む断熱層を少なくとも1層有することを特徴とする前記(1)項に記載の画像形成方法。
(3)前記中空ポリマーがラテックスであることを特徴とする前記(2)項に記載の画像形成方法。
(4)前記感熱転写受像シートが、前記断熱層と前記受容層とが同時重層塗布により塗設されてなることを特徴とする前記(2)又は(3)項に記載の画像形成方法。
(5)前記R、R、R、R、R12およびR13がいずれも無置換のアルキル基であり、Rが無置換のアルコキシ基であり、Rが無置換のアリール基であり、Rが置換もしくは無置換のアルキル基であり、Rが置換もしくは無置換のアリール基であり、Rがハロゲン原子であり、R10が無置換のアルキル基であり、R11が無置換のアシル基であり、Aが無置換のフェニレン基であり、Bが置換もしくは無置換の2価のピリジン環基であり、Dが無置換のフェニレン基であることを特徴とする前記(1)〜(4)のいずれか1項に記載の画像形成方法。
(6)前記感熱転写シートが、支持体上の染料層を有する側とは反対側に背面層を有し、該背面層にアクリル系樹脂を含有することを特徴とする前記(1)〜(5)のいずれか1項に記載の画像形成方法。
(7)前記背面層のアクリル系樹脂が、アクリル系ポリオール樹脂であることを特徴とする前記(6)項に記載の画像形成方法。
(8)前記染料層がいずれもマット剤を含有することを特徴とする前記(1)〜(7)のいずれか1項に記載の画像形成方法。
(9)前記受容層が少なくとも2種のポリマーラテックスを含有し、これらのポリマーラテックスがいずれも塩化ビニル系のポリマーラテックスであることを特徴とする前記(1)〜(8)のいずれか1項に記載の画像形成方法。
本発明により、特に暗所高温経時下で高濃度と良好なカラーバランスの両立が出来る昇華型プリントを提供する画像形成方法を提供することができる。
最初に、本発明の感熱転写シートについて詳細に説明する。
(染料層)
本発明では、支持体上にイエロー、マゼンタ、シアンの各色の染料層を有するが、必要によりさらにブラックの染料層が同一の支持体上に面順次で繰り返し塗り分けられているのが好ましい。一例として、イエロー、マゼンタ及びシアンの各色相の染料層が同一の支持体の長軸方向に、感熱転写受像シートの記録面の面積に対応して面順次に塗り分けられている場合を挙げることができる。この3層に加えて、ブラックの色相の染料層と転写性保護層のどちらか、あるいは双方が塗り分けられるのも好ましい態様である。
この様な態様を取る場合、各色の開始点をプリンターに伝達する目的で、感熱転写シート上に目印を付与することも好ましい態様である。このように面順次で繰り返し塗り分けることによって、染料の転写による画像の形成、さらには画像上への保護層の積層を一つの感熱転写シートで行なうことが可能となる。
しかしながら、本発明は前記のような染料層の設け方に限定されるものではない。昇華型熱転写インク層(染料層)と熱溶融転写インク層を併設することも可能であり、また、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラック以外の色相の染料層を設ける等の変更をすることも可能である。また、形態としては長尺であっても良いし、枚葉の熱転写シートであっても良い。
各色の染料層は単層構成であっても複層構成であってもよく、複層構成の場合、染料層を構成する各層の組成は同一であっても異なっていてもよい。
(染料インク)
染料層には色素を含有するが、通常昇華性色素(染料)とバインダーを含有する。さらに、必要に応じて、ワックス類、シリコーン樹脂、含フッ素有機化合物等の離型剤やマット剤を含有することができる。離型剤の中でもシリコーン離型剤が好ましく、中でもアミノ変成シリコーンもしくはエポキシ変成シリコーンが特に好ましい。このようなアミノ変成シリコーンとしてはTSF4701(商品名、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製)などが挙げられ、エポキシ変性シリコーンとしてはX−22−3000T(商品名、信越化学工業(株)製)などが挙げられる。これら離型剤は2種以上含有することも好ましい。またマット剤としてはポリエチレン粒子のマット剤が好ましく、このようなマット剤としてフローセンUF(商品名、住友精化(株)製)などが挙げられる。
各々の染料は、染料層中にそれぞれ10〜90質量%含有されることが好ましく、20〜80質量%含有されることがより好ましく、さらに好ましくは20〜60質量%、最も好ましくは20〜50質量%である。
染料層の塗布は、ロールコート、バーコート、グラビアコート、グラビアリバースコート等の一般的な方法で行われる。また染料層の塗布量は、0.1〜2.0g/m(固形分換算、以下本発明における塗布量は特に断りのない限り、固形分換算の数値である。)が好ましく、更に好ましくは0.2〜1.2g/mである。染料層の膜厚は0.1〜2.0μmであることが好ましく、更に好ましくは0.2〜1.2μmである。
以下に、本発明で使用する一般式(1)〜(3)で表される各々の色素について詳細に説明する。
Figure 2009173024
一般式(1)中、Aは置換もしくは無置換のフェニレン基を表し、RおよびRは各々独立に水素原子、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアルケニル基または置換もしくは無置換のアリール基を表し、Rは水素原子、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアリール基、置換もしくは無置換のアミノ基、置換もしくは無置換のアルコキシ基、置換もしくは無置換のアリールオキシ基、置換もしくは無置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは無置換のアリールオキシカルボニル基または置換もしくは無置換のカルバモイル基を表し、Rは置換もしくは無置換のアルキル基または置換もしくは無置換のアリール基を表す。
ここで、前記、A、R、R、RおよびRの各基が置換してもよい置換基をさらに詳しく説明する。
以下に、このような置換基を具体的基、好ましい基を挙げながら例示する。これらはいずれも上記各基が置換してもよい置換基である。またこれらの置換基は下記一般式(2)の基B、R〜Rが置換基として有していてもよい基であり、一般式(3)の基R〜R13は置換基として有していてもよい基である。
前記、A、R、R、RおよびRの各基が置換してもよい置換基は特に限定されない。これらの置換基の例として、ハロゲン原子、脂肪族基、アリール基、ヘテロ環基、脂肪族オキシ基、アリールオキシ基、アシルオキシ基、カルバモイルオキシ基、脂肪族オキシカルボニルオキシ基、アリールオキシカルボニルオキシ基、アミノ基、アシルアミノ基、アミノカルボニルアミノ基、脂肪族オキシカルボニルアミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、スルファモイルアミノ基、脂肪族もしくはアリールスルホニルアミノ基、脂肪族チオ基、スルファモイル基、脂肪族もしくはアリールスルフィニル基、脂肪族もしくはアリールスルホニル基、アシル基、アリールオキシカルボニル基、脂肪族オキシカルボニル基、カルバモイル基、アリールもしくはヘテロ環アゾ基、イミド基、ヒドロキシル基、シアノ基、ニトロ基、スルホ基、カルボキシル基が挙げられる。
ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、およびヨウ素原子が挙げられる。中でも塩素原子、臭素原子が好ましく、特に塩素原子が好ましい。
脂肪族基は、直鎖、分枝または環状の脂肪族基(環状の脂肪族基とは、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、シクロアルキニル基、ビシクロアルキル基等の環状の脂肪族基を意味する)であり、飽和脂肪族基には、アルキル基、シクロアルキル基、ビシクロアルキル基が含まれ、置換基を有してもよい。これらの炭素数は1〜30が好ましい。例としてはメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、tert−ブチル、n−オクチル、エイコシル、2−クロロエチル、2−シアノエチル、ベンジルおよび2−エチルヘキシルを挙げることができる。ここで、シクロアルキル基としては置換もしくは無置換のシクロアルキル基が含まれる。置換もしくは無置換のシクロアルキル基は、炭素数3〜30のシクロアルキル基が好ましい。例としては、シクロヘキシル、シクロペンチル、4−n−ドデシルシクロヘキシルを挙げることができる。ビシクロアルキル基としては、炭素数5〜30の置換もしくは無置換のビシクロアルキル基、つまり、炭素数5〜30のビシクロアルカンから水素原子を一個取り去った一価の基を挙げることができる。例として、ビシクロ[1.2.2]ヘプタン−2−イル、ビシクロ[2.2.2]オクタン−3−イルを挙げることができる。さらに環構造が多いトリシクロ構造なども包含するものである。
不飽和脂肪族基としては、直鎖、分枝または環状の不飽和脂肪族基であり、アルケニル基、シクロアルケニル基、ビシクロアルケニル基、アルキニル基が含まれる。アルケニル基としては直鎖、分岐、環状の置換もしくは無置換のアルケニル基を表す。アルケニル基としては、炭素数2〜30の置換または無置換のアルケニル基が好ましい。例としてはビニル、アリル、プレニル、ゲラニル、オレイルを挙げることができる。シクロアルケニル基としては、炭素数3〜30の置換もしくは無置換のシクロアルケニル基、つまり、炭素数3〜30のシクロアルケンの水素原子を一個取り去った一価の基が好ましい。例としては、2−シクロペンテン−1−イル、2−シクロヘキセン−1−イルが挙げられる。ビシクロアルケニル基としては、置換もしくは無置換のビシクロアルケニル基が含まれる。ビシクロアルケニル基としては炭素数5〜30の置換もしくは無置換のビシクロアルケニル基、つまり二重結合を一個持つビシクロアルケンの水素原子を一個取り去った一価の基が好ましい。例として、ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン−1−イル、ビシクロ[2.2.2]オクト−2−エン−4−イルを挙げることができる。アルキニル基は、炭素数2〜30の置換または無置換のアルキニル基が好ましく、例えば、エチニル、およびプロパルギルが挙げられる。
アリール基は、炭素数6〜30の置換もしくは無置換のアリール基が好ましく、例えば、フェニル、p−トリル、ナフチル、m−クロロフェニル、o−ヘキサデカノイルアミノフェニルが挙げられ、置換基を有してもよいフェニル基が好ましい。
ヘテロ環基は、置換もしくは無置換の芳香族もしくは非芳香族のヘテロ環化合物から一個の水素原子を取り除いた一価の基であり、それらはさらに縮環していてもよい。これらのヘテロ環基としては、好ましくは5または6員のヘテロ環基であり、また環構成のヘテロ原子としては、酸素原子、硫黄原子、窒素原子が好ましい。さらに好ましくは、炭素数3〜30の5もしくは6員の芳香族のヘテロ環基である。ヘテロ環基におけるヘテロ環としては、ピリジン環、ピラジン環、ピリダジン環、ピリミジン環、トリアジン環、キノリン環、イソキノリン環、キナゾリン環、シンノリン環、フタラジン環、キノキサリン環、ピロール環、インドール環、フラン環、ベンゾフラン環、チオフェン環、ベンゾチオフェン環、ピラゾール環、イミダゾール環、ベンズイミダゾール環、トリアゾール環、オキサゾール環、ベンズオキサゾール環、チアゾール環、ベンゾチアゾール環、イソチアゾール環、ベンズイソチアゾール環、チアジアゾール環、イソオキサゾール環、ベンズイソオキサゾール環、ピロリジン環、ピペリジン環、ピペラジン環、イミダゾリジン環、チアゾリン環が挙げられる。
脂肪族オキシ基(代表としてアルコキシ基)は、置換もしくは無置換の脂肪族オキシ基(代表としてアルコキシ基)が含まれ、炭素数は1〜30が好ましい。例えば、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、n−オクチルオキシ、メトキシエトキシ、ヒドロキシエトキシおよび3−カルボキシプロポキシなどを挙げることができる。
アリールオキシ基は、炭素数6〜30の置換もしくは無置換のアリールオキシ基が好ましい。アリールオキシ基の例として、フェノキシ、2−メチルフェノキシ、4−tert−ブチルフェノキシ、3−ニトロフェノキシ、2−テトラデカノイルアミノフェノキシなどを挙げることができる。好ましくは、置換基を有してもよいフェニルオキシ基である。
アシルオキシ基は、ホルミルオキシ基、炭素数2〜30の置換もしくは無置換のアルキルカルボニルオキシ基、炭素数7〜30の置換もしくは無置換のアリールカルボニルオキシ基が好ましい。アシルオキシ基の例には、ホルミルオキシ、アセチルオキシ、ピバロイルオキシ、ステアロイルオキシ、ベンゾイルオキシ、p−メトキシフェニルカルボニルオキシなどを挙げることができる。
カルバモイルオキシ基は、炭素数1〜30の置換もしくは無置換のカルバモイルオキシ基が好ましい。カルバモイルオキシ基の例には、N,N−ジメチルカルバモイルオキシ、N,N−ジエチルカルバモイルオキシ、モルホリノカルボニルオキシ、N,N−ジ−n−オクチルアミノカルボニルオキシ、N−n−オクチルカルバモイルオキシなどを挙げることができる。
脂肪族オキシカルボニルオキシ基(代表としてアルコキシカルボニルオキシ基)は、炭素数2〜30が好ましく、置換基を有していてもよい。例えば、メトキシカルボニルオキシ、エトキシカルボニルオキシ、tert−ブトキシカルボニルオキシ、n−オクチルカルボニルオキシなどを挙げることができる。
アリールオキシカルボニルオキシ基は、炭素数7〜30の置換もしくは無置換のアリールオキシカルボニルオキシ基が好ましい。アリールオキシカルボニルオキシ基の例には、フェノキシカルボニルオキシ、p−メトキシフェノキシカルボニルオキシ、p−n−ヘキサデシルオキシフェノキシカルボニルオキシなどを挙げることができる。好ましくは置換基を有してもよいフェノキシカルボニルオキシ基である。
アミノ基は、無置換のアミノ基、脂肪族アミノ基(代表としてアルキルアミノ基)、アリールアミノ基およびヘテロ環アミノ基を含む。アミノ基は、炭素数1〜30の置換もしくは無置換の脂肪族アミノ基(代表としてアルキルアミノ基)、炭素数6〜30の置換もしくは無置換のアリールアミノ基が好ましい。アミノ基の例には、例えば、アミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、アニリノ、N−メチル−アニリノ、ジフェニルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、カルボキシエチルアミノ、スルフォエチルアミノ、3,5−ジカルボキシアニリノ、4−キノリルアミノなどを挙げることができる。
アシルアミノ基は、ホルミルアミノ基、炭素数1〜30の置換もしくは無置換のアルキルカルボニルアミノ基、炭素数7〜30の置換もしくは無置換のアリールカルボニルアミノ基が好ましい。アシルアミノ基の例には、ホルミルアミノ、アセチルアミノ、ピバロイルアミノ、ラウロイルアミノ、ベンゾイルアミノ、3,4,5−トリ−n−オクチルオキシフェニルカルボニルアミノなどを挙げることができる。
アミノカルボニルアミノ基は、炭素数1〜30の置換もしくは無置換のアミノカルボニルアミノ基が好ましい。アミノカルボニルアミノ基の例には、カルバモイルアミノ、N,N−ジメチルアミノカルボニルアミノ、N,N−ジエチルアミノカルボニルアミノ、モルホリノカルボニルアミノなどを挙げることができる。なお、この基における「アミノ」の用語は、前述のアミノ基における「アミノ」と同じ意味定義である。
脂肪族オキシカルボニルアミノ基(代表としてアルコキシカルボニルアミノ基)は、炭素数2〜30が好ましく、置換基を有してもよい。例えば、メトキシカルボニルアミノ、エトキシカルボニルアミノ、tert−ブトキシカルボニルアミノ、n−オクタデシルオキシカルボニルアミノ、N−メチル−メトキシカルボニルアミノなどを挙げることができる。
アリールオキシカルボニルアミノ基は、炭素数7〜30の置換もしくは無置換のアリールオキシカルボニルアミノ基が好ましい。アリールオキシカルボニルアミノ基の例には、フェノキシカルボニルアミノ、p−クロロフェノキシカルボニルアミノ、m−n−オクチルオキシフェノキシカルボニルアミノなどを挙げることができる。置換基を有してもよいフェニルオキシカルボニルアミノ基が好ましい。
スルファモイルアミノ基は、炭素数0〜30の置換もしくは無置換のスルファモイルアミノ基が好ましい。スルファモイルアミノ基の例には、スルファモイルアミノ、N,N−ジメチルアミノスルホニルアミノ、N−n−オクチルアミノスルホニルアミノなどを挙げることができる。
脂肪族(代表としてアルキル)もしくはアリールスルホニルアミノ基は、炭素数1〜30の置換もしくは無置換の脂肪族スルホニルアミノ基(代表としてアルキルスルホニルアミノ基)、炭素数6〜30の置換もしくは無置換のアリールスルホニルアミノ基(好ましくは置換基を有してもよいフェニルスルホニルアミノ基)が好ましい。例えば、メチルスルホニルアミノ、ブチルスルホニルアミノ、フェニルスルホニルアミノ、2,3,5−トリクロロフェニルスルホニルアミノ、p−メチルフェニルスルホニルアミノなどを挙げることができる。
脂肪族チオ基(代表としてアルキルチオ基)は、炭素数1〜30の置換もしくは無置換のアルキルチオ基が好ましい。アルキルチオ基の例には、メチルチオ、エチルチオ、n−ヘキサデシルチオなどを挙げることができる。
スルファモイル基は、炭素数0〜30の置換もしくは無置換のスルファモイル基が好ましい。スルファモイル基の例には、N−エチルスルファモイル、N−(3−ドデシルオキシプロピル)スルファモイル、N,N−ジメチルスルファモイル、N−アセチルスルファモイル、N−ベンゾイルスルファモイル、N−(N’−フェニルカルバモイル)スルファモイル)などを挙げることができる。
脂肪族(代表としてアルキル)もしくはアリールスルフィニル基は、炭素数1〜30の置換または無置換の脂肪族スルフィニル基(代表としてアルキルスルフィニル基)、6〜30の置換または無置換のアリールスルフィニル基(好ましくは置換基を有してもよいフェニルスルフィニル基)が好ましい。例えば、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、フェニルスルフィニル、p−メチルフェニルスルフィニルなどを挙げることができる。
脂肪族(代表としてアルキル)もしくはアリールスルホニル基は、炭素数1〜30の置換または無置換の脂肪族スルホニル基(代表としてアルキルスルホニル基)、6〜30の置換または無置換のアリールスルホニル基(好ましくは置換基を有してもよいフェニルスルホニル基)が好ましい。例えば、メチルスルホニル、エチルスルホニル、フェニルスルホニル、p−トルエンスルホニルなどを挙げることができる。
アシル基は、ホルミル基、炭素数2〜30の置換もしくは無置換の脂肪族カルボニル基(代表としてアルキルカルボニル基)、炭素数7〜30の置換もしくは無置換のアリールカルボニル基(好ましくは置換基を有してもよいフェニルカルボニル基)、炭素数4〜30の置換もしくは無置換の炭素原子でカルボニル基と結合しているヘテロ環カルボニル基が好ましい。例えば、アセチル、ピバロイル、2−クロロアセチル、ステアロイル、ベンゾイル、p−n−オクチルオキシフェニルカルボニル、2−ピリジルカルボニル、2−フリルカルボニルなどを挙げることができる。
アリールオキシカルボニル基は、炭素数7〜30の置換もしくは無置換のアリールオキシカルボニル基が好ましい。アリールオキシカルボニル基の例には、フェノキシカルボニル、o−クロロフェノキシカルボニル、m−ニトロフェノキシカルボニル、p−tert−ブチルフェノキシカルボニルなどを挙げることができる。好ましくは置換基を有してもよいフェニルオキシカルボニル基である。
脂肪族オキシカルボニル基(代表としてアルコキシカルボニル基)は、炭素数2〜30が好ましく、置換基を有してもよい。例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル、n−オクタデシルオキシカルボニルなどを挙げることができる。
カルバモイル基は、炭素数1〜30の置換もしくは無置換のカルバモイル基が好ましい。カルバモイル基の例には、カルバモイル、N−メチルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイル、N,N−ジ−n−オクチルカルバモイル、N−(メチルスルホニル)カルバモイルなどを挙げることができる。
アリールもしくはヘテロ環アゾ基として、例えば、フェニルアゾ、4−メトキシフェニルアゾ、4−ピバロイルアミノフェニルアゾ、2−ヒドロキシ−4−プロパノイルフェニルアゾなどを挙げることができる。
イミド基として、例えば、N−スクシンイミド、N−フタルイミドなどを挙げることができる。
これらに加え、ヒドロキシル基、シアノ基、ニトロ基、スルホ基、カルボキシル基が挙げられる。
これらの各基はさらに置換基を有してもよく、このような置換基としては、上述の置換基が挙げられる。
Aは、置換もしくは無置換のフェニレン基であり、より好ましくはメチル基または塩素原子が置換したフェニレン基または無置換のフェニレン基であり、最も好ましくは無置換のフェニレン基である。
として、好ましくは置換もしくは無置換のアルキル基(好ましくは炭素数1〜8)、アリル基、置換もしくは無置換のアリール基(好ましくは炭素数6〜10)であり、より好ましくは置換または無置換のアルキル基(好ましくは炭素数1〜6)、アリル基であり、最も好ましくは無置換のアルキル基(好ましくは炭素数1〜4)であり、なかでもエチル基が好ましい。
として、好ましくは置換もしくは無置換のアルキル基(好ましくは炭素数1〜8)、アリル基、置換もしくは無置換のアリール基(好ましくは炭素数6〜10)であり、より好ましくは置換または無置換のアルキル基(好ましくは炭素数1〜6)、アリル基であり、最も好ましくは無置換のアルキル基(好ましくは炭素数1〜4)であり、なかでもエチル基が好ましい。
として、好ましくは置換もしくは無置換のアミノ基、置換もしくは無置換のアルコキシ基であり、より好ましくはジアルキルアミノ基(好ましくは炭素数2〜8)、無置換のアミノ基、無置換のアルコキシ基(好ましくは炭素数1〜6)であり、さらに好ましくはジアルキルアミノ基(好ましくは炭素数2〜4)、無置換のアルコキシ基(好ましくは炭素数1〜4)であり、最も好ましくは無置換のアルコキシ基(好ましくは炭素数1〜4)であり、なかでもエトキシ基が好ましい。
として、好ましくは置換または無置換の炭素数1〜8のアルキル基、置換または無置換のアリール基(好ましくは炭素数6〜10)であり、より好ましくは置換もしくは無置換の炭素数1〜6のアルキル基、置換もしくは無置換のアリール基(好ましくは炭素数6〜10)であり、さらに好ましくは置換もしくは無置換のアリール基(好ましくは無置換のアリール基でさらに好ましくは炭素数6〜10)であり、なかでも置換もしくは無置換のフェニル基が好ましく、最も好ましくは無置換のフェニル基である。
一般式(1)で表される色素の好ましい置換基の組み合わせ(A、R、R、RおよびRの組み合わせ)については、これらの置換基の少なくとも1つが前記の好ましい置換基である色素が好ましく、より多くの種々の置換基が前記好ましい置換基である色素がより好ましく、全ての置換基が前記好ましい基である色素が最も好ましい。
一般式(1)で表される色素の好ましい置換基の組み合わせは、Aは置換もしくは無置換のフェニレン基であり、Rが置換もしくは無置換の炭素数1〜8のアルキル基、アリル基、置換もしくは無置換の炭素数6〜10のアリール基であり、Rが置換もしくは無置換の炭素数1〜8のアルキル基、アリル基、置換もしくは無置換の炭素数6〜10のアリール基であり、Rは置換もしくは無置換のアミノ基、置換もしくは無置換のアルコキシ基であり、Rは置換もしくは無置換の炭素数1〜8のアルキル基、置換もしくは無置換の炭素数6〜10アリール基である組み合わせである。
より好ましい置換基の組み合わせは、Aは置換もしくは無置換のフェニレン基であり、Rが置換もしくは無置換の炭素数1〜6のアルキル基、アリル基、置換もしくは無置換のフェニル基であり、Rが置換もしくは無置換の炭素数1〜6のアルキル基、アリル基、置換もしくは無置換のフェニル基であり、Rは置換もしくは無置換のアミノ基、置換もしくは無置換のアルコキシ基であり、Rは置換もしくは無置換の炭素数1〜6のアルキル基、置換もしくは無置換のフェニル基である組み合わせである。
最も好ましい置換基の組み合わせは、Aはメチル基または塩素原子で置換されたフェニレン基または無置換のフェニレン基であり、Rが置換もしくは無置換の炭素数1〜4のアルキル基、アリル基であり、Rが置換もしくは無置換の炭素数1〜4のアルキル基、アリル基であり、Rは置換もしくは無置換のアミノ基、置換もしくは無置換のアルコキシ基であり、Rは置換もしくは無置換のフェニル基である組み合わせである。
Figure 2009173024
一般式(2)中、Bは置換もしくは無置換のフェニレン基または置換もしくは無置換の2価のピリジン環基を表し、R、R、RおよびRは各々独立に置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアルケニル基または置換もしくは無置換のアリール基を表す。
B、R、R、R、Rの各基はさらに置換基を有していてもよい。B、R、R、R、Rの各基が置換していてもよい置換基は、一般式(1)のA、R、R、RおよびRの各基が置換してもよい置換基と同じである。
Bとして、好ましくは置換もしくは無置換の2価のピリジン環基、または無置換のフェニレン基(なかでも、好ましくは置換もしくは無置換の2価のピリジン環基が好ましい)であり、より好ましくは炭素数1〜2のアルキル基が置換した2価のピリジン環基、または無置換のフェニレン基であり、最も好ましくは炭素数1〜2のアルキル基が置換した2価のピリジン環基であり、なかでも6−メチル−ピリジン−2,4−ジイル基が好ましい。
として、好ましくは置換もしくは無置換のアルキル基(好ましくは炭素数1〜8)、置換もしくは無置換のアリール基(好ましくは炭素数6〜10)(なかでもは置換もしくは無置換のアルキル基(好ましくは炭素数1〜8)が好ましい)であり、より好ましくは置換もしくは無置換の炭素数1〜6のアルキル基、置換もしくは無置換のフェニル基であり、最も好ましくは置換もしくは無置換の炭素数1〜4のアルキル基であり、なかでもt−ブチル基が好ましい。
として、好ましくは置換もしくは無置換のアルキル基(好ましくは炭素数1〜8)、置換もしくは無置換のアリール基(好ましくは炭素数6〜10)(なかでもは置換もしくは無置換のアリール基(好ましくは炭素数6〜10)が好ましい)であり、より好ましくは置換または無置換の炭素数1〜6のアルキル基、置換もしくは無置換のフェニル基であり、最も好ましくは置換もしくは無置換のフェニル基であり、アルキル置換フェニル基が特に好ましく、なかでも3−メチルフェニル基が好ましい。
として、好ましくは置換もしくは無置換のアルキル基(好ましくは炭素数1〜8)、置換もしくは無置換のアリール基(好ましくは炭素数6〜10)(なかでもは置換もしくは無置換のアルキル基(好ましくは炭素数1〜8)が好ましい)であり、より好ましくは置換もしくは無置換の炭素数1〜6のアルキル基、置換もしくは無置換のフェニル基であり、最も好ましくは置換もしくは無置換の炭素数1〜4のアルキル基であり、なかでもエチル基が好ましい。
として、好ましくは置換もしくは無置換のアルキル基(好ましくは炭素数1〜8)、置換もしくは無置換のアリール基(好ましくは炭素数6〜10)(なかでもは置換もしくは無置換のアルキル基(好ましくは炭素数1〜8)が好ましい)であり、より好ましくは置換もしくは無置換の炭素数1〜6のアルキル基、置換もしくは無置換のフェニル基であり、最も好ましくは置換もしくは無置換の炭素数1〜4のアルキル基であり、なかでもエチル基が好ましい。
一般式(2)で表される色素の好ましい置換基の組み合わせ(B、R、R、RおよびRの組み合わせ)については、これらの置換基の少なくとも1つが前記の好ましい置換基である色素が好ましく、より多くの種々の置換基が前記好ましい置換基である色素がより好ましく、全ての置換基が前記好ましい基である色素が最も好ましい。
一般式(2)で表される色素の好ましい置換基の組み合わせは、Bが置換もしくは無置換の2価のピリジン環基、無置換のフェニレン基であり、Rが置換もしくは無置換の炭素数1〜8のアルキル基、置換もしくは無置換の炭素数6〜10のアリール基であり、Rが置換もしくは無置換の炭素数1〜8のアルキル基、置換もしくは無置換の炭素数6〜10のアリール基であり、Rが置換もしくは無置換の炭素数1〜8のアルキル基、アリル基であり、Rが置換もしくは無置換の炭素数1〜8のアルキル基、アリル基である組み合わせである。
より好ましい置換基の組み合わせは、環Bが置換もしくは無置換の2価のピリジン環基、無置換のフェニレン基であり、Rが置換もしくは無置換の炭素数1〜6のアルキル基であり、Rが置換もしくは無置換の炭素数1〜6のアルキル基であり、Rが置換もしくは無置換の炭素数1〜6のアルキル基であり、Rが置換もしくは無置換の炭素数1〜6のアルキル基である組み合わせである。
最も好ましい置換基の組み合わせは、好ましい置換基の組み合わせは、Bが置換もしくは無置換の2価のピリジン環基、無置換のフェニレン基であり、Rが置換もしくは無置換の炭素数1〜4のアルキル基であり、Rが置換もしくは無置換の炭素数1〜4のアルキル基であり、Rが置換もしくは無置換の炭素数1〜4のアルキル基であり、Rが置換もしくは無置換の炭素数1〜4のアルキル基である組み合わせである。
Figure 2009173024
一般式(3)中、Dは置換もしくは無置換のフェニレン基を表し、Rは水素原子またはハロゲン原子を表し、R10は置換もしくは無置換のアルキル基を表し、R11は置換もしくは無置換のアシルアミノ基または置換もしくは無置換のアルコキシカルボニルアミノ基を表し、R12およびR13は各々独立に置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアルケニル基または置換もしくは無置換のアリール基を表す。
D、R10、R11、R12およびR13の各基はさらに置換基を有していてもよい。D、R10、R11、R12およびR13の各基が置換していてもよい置換基は、一般式(1)のA、R、R、RおよびRの各基が置換してもよい置換基と同じである。
Dとして、好ましくは炭素数1〜4のアルキル基が置換したフェニレン基、塩素原子が置換したフェニレン基、無置換のフェニレン基であり、より好ましくは炭素数1〜2のアルキル基が置換したフェニレン基、無置換のフェニレン基であり、最も好ましくはメチル基が置換したフェニレン基、無置換のフェニレン基であり、特に無置換のフェニレン基が好ましい。
として、好ましくは水素原子、塩素原子、臭素原子であり、より好ましくは水素原子、塩素原子であり、最も好ましくは塩素原子である。
10として、好ましくは置換もしくは無置換の炭素数1〜8のアルキル基であり、より好ましくは無置換の炭素数1〜6のアルキル基であり、最も好ましくは無置換のアルキル基(好ましくは炭素数1〜4)であり、なかでもメチル基、エチル基、特にはメチル基が好ましい。
11として、好ましくは置換もしくは無置換の炭素数2〜10のアシルアミノ基、置換もしくは無置換の炭素数2〜10のアルコキシカルボニルアミノ基であり、より好ましくは置換もしくは無置換の炭素数2〜8のアシルアミノ基、置換もしくは無置換の炭素数2〜8のアルコキシカルボニルアミノ基であり、最も好ましくは置換もしくは無置換の炭素数2〜6のアシルアミノ基、置換もしくは無置換の炭素数2〜6のアルコキシカルボニルアミノ基であり、なかでも無置換のアシルアミノ基(好ましくは炭素数2〜6)、特にはアセトアミド基が好ましい。
12として、好ましくは置換もしくは無置換のアルキル基(好ましくは炭素数1〜8)であり、より好ましくは無置換のアルキル基(好ましくは炭素数1〜8、より好ましくは炭素数1〜6)であり、最も好ましくは無置換の炭素数1〜4のアルキル基であり、なかでもエチル基が好ましい。
13として、好ましくは置換もしくは無置換のアルキル基(好ましくは炭素数1〜8)であり、より好ましくは無置換のアルキル基(好ましくは炭素数1〜8、より好ましくは炭素数1〜6)であり、最も好ましくは無置換の炭素数1〜4のアルキル基であり、なかでもエチル基が好ましい。
一般式(3)で表される色素の好ましい置換基の組み合わせ(D、R、R10、R11、R12およびR13の組み合わせ)については、これらの置換基の少なくとも1つが前記の好ましい置換基である色素が好ましく、より多くの種々の置換基が前記好ましい置換基である色素がより好ましく、全ての置換基が前記好ましい基である色素が最も好ましい。
一般式(3)で表される色素の好ましい置換基の組み合わせは、Dが炭素数1〜4のアルキル基が置換したフェニレン基、塩素原子が置換したフェニレン基、無置換のフェニレン基であり、Rが水素原子、塩素原子、臭素原子であり、R10が置換もしくは無置換の炭素数1〜8のアルキル基であり、R11が置換もしくは無置換の炭素数2〜10のアシルアミノ基、置換もしくは無置換の炭素数2〜10のアルコキシカルボニルアミノ基であり、R12が置換もしくは無置換の炭素数1〜8のアルキル基であり、R13が置換もしくは無置換の炭素数1〜8のアルキル基である組み合わせである。
より好ましい置換基の組み合わせは、Dが炭素数1〜2のアルキル基が置換したフェニレン基、無置換のフェニレン基であり、Rが水素原子、塩素原子であり、R10が置換もしくは無置換の炭素数1〜6のアルキル基であり、R11が置換もしくは無置換の炭素数2〜8のアシルアミノ基、置換もしくは無置換の炭素数2〜8のアルコキシカルボニルアミノ基であり、R12が置換もしくは無置換の炭素数1〜6のアルキル基であり、R13が置換もしくは無置換の炭素数1〜6のアルキル基である組み合わせである。
最も好ましい組み合わせは好ましい置換基の組み合わせは、Dがメチル基が置換したフェニレン基、無置換のフェニレン基であり、Rが水素原子、塩素原子であり、R10が置換もしくは無置換の炭素数1〜6のアルキル基であり、R11が置換もしくは無置換の炭素数2〜6のアシルアミノ基、置換もしくは無置換の炭素数2〜6のアルコキシカルボニルアミノ基であり、R12が置換もしくは無置換の炭素数1〜4のアルキル基であり、R13が置換もしくは無置換の炭素数1〜4のアルキル基である組み合わせである。
以下に、本発明の一般式(1)〜(3)のいずれかで表される色素の具体的化合物例を示すが、以下の具体例によって限定的に解釈されるものではない。
Figure 2009173024
Figure 2009173024
Figure 2009173024
一般式(1)で表される色素のうち、市販されていないものに関しては、一般的に行われているピラゾロン誘導体とアミノベンズアルデヒド誘導体との脱水縮合反応により合成することができる。
一般式(2)で表される色素のうち、市販されていないものに関しては、例えば特開平7−137455号公報に記載の方法もしくはこれに準じた方法により合成することができる。
一般式(3)で表される色素のうち、市販されていないものに関しては、例えば特開昭61−31292号公報に記載の方法もしくはこれに準じた方法により合成することができる。
(その他の色素)
本発明に用いられる染料は、その他に色素を併用することも可能である。併用する色素としては熱により拡散し、感熱転写シートに組み込み可能かつ、加熱により感熱転写シートから受像シートに転写するものであれば特に限定されず、熱転写シート用の染料として従来から用いられてきている染料、あるいは公知の染料を用いることができる。
併用するのに好ましい染料としては、例えば、ジアリールメタン系、トリアリールメタン系、チアゾール系、メロシアニン等のメチン系、インドアニリン、アセトフェノンアゾメチン、ピラゾロアゾメチン、イミダゾルアゾメチン、イミダゾアゾメチン、ピリドンアゾメチンに代表されるアゾメチン系、キサンテン系、オキサジン系、ジシアノスチレン、トリシアノスチレンに代表されるシアノメチレン系、チアジン系、アジン系、アクリジン系、ベンゼンアゾ系、ピリドンアゾ、チオフェンアゾ、イソチアゾールアゾ、ピロールアゾ、ピラールアゾ、イミダゾールアゾ、チアジアゾールアゾ、トリアゾールアゾ、ジズアゾ等のアゾ系、スピロピラン系、インドリノスピロピラン系、フルオラン系、ローダミンラクタム系、ナフトキノン系、アントラキノン系、キノフタロン系等が挙げられる。
併用する色素の具体例を挙げると、イエロー染料としては、ディスパースイエロー231、ディスパースイエロー201、ソルベントイエロー93等が好ましく、このうちソルベントイエロー93が特に好ましい、マゼンタ染料としては、ディスパースバイオレット26、ディスパースレッド60、ソルベントレッド19等が好ましく、このうちさらにディスパースバイオレット26、ディスパースレッド60が特に好ましい、シアン染料としては、ソルベントブルー63、ソルベントブルー36、ディスパースブルー354、ディスパースブルー35等が挙げられ、このうちさらにソルベントブルー63が特に好ましい。これらの例示された染料以外の適切な染料を用いることも、もちろん可能である。
また、上記の各色相の染料を任意に組み合わせることも可能である。例えばブラックの色相も染料の組み合わせで得ることができる。
(バインダー)
本発明の色素はハインダーとともに使用することが好ましい。バインダーとしては、各種のものが公知であり、本発明ではこれらを使用することができる。例としては、ポリアクリロニトリル、ポリアクリル酸エステル、ポリアクリルアミド等のアクリル系樹脂、ポリビニルアセトアセタール、ポリビニルブチラールなどのポリビニルアセタール系樹脂、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、エチルヒドロキシセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、酢酸セルロース、酢酪酸セルロース、酢酸プロピオン酸セルロース、硝酸セルロース等のセルロース系樹脂及び変性セルロース系樹脂や、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、フェノキシ樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、各種エストラマー等が挙げられ、上記からなる群から選ばれる少なくとも1種類の樹脂により染料層は構成される。
これらを単独で用いる他、これらを混合、または共重合して用いることも可能であり、各種架橋剤によって架橋することも可能である。
本発明におけるバインダーとしては、セルロース系樹脂およびポリビニルアセタール系樹脂が好ましく、より好ましくはポリビニルアセタール系樹脂である。中でもポリビニルアセトアセタール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂もしくはポリビニルアセトアセタールとポリビニルブチラール樹脂のコポリマーが本発明において好ましく用いられる。
この時の前記コポリマーもしくはポリビニルアセタール系樹脂の混合物のアセトアセタール(Ac)とブチラール(Bt)のモル比率Ac/Btは5〜90が好ましく、15〜45が特に好ましい。なお、アセトアセタールとブチラールの比率はプロトンNMRの積分値から容易に求めることができる。
(染料バリア層)
本発明の感熱転写シートは、染料層と支持体の間に染料バリア層を設けることができる。
(易接着処理)
支持体面に対しては、塗布液の濡れ性及び接着性の向上を目的として、易接着処理を行なってもよい。処理方法として、コロナ放電処理、火炎処理、オゾン処理、紫外線処理、放射線処理、粗面化処理、化学薬品処理、真空プラズマ処理、大気圧プラズマ処理、プライマー処理、グラフト化処理等公知の樹脂表面改質技術を例示することができる。
また、支持体上に塗布によって易接着層を形成することもできる。易接着層に用いられる樹脂としては、ポリエステル系樹脂、ポリアクリル酸エステル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂やポリビニルアルコール樹脂等のビニル系樹脂、ポリビニルアセトアセタールやポリビニルブチラール等のポリビニルアセタール系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、スチレンアクリレート系樹脂、ポリアクリルアミド系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂等を例示することができる。
支持体に用いられるフィルムを溶融押出し形成する時に、未延伸フィルムに塗工処理を施し、その後に延伸処理して行なうことも可能である。
また、上記の処理は、二種類以上を併用することもできる。
(転写性保護層)
本発明の感熱転写シートは転写性保護層を有することが好ましく、該転写性保護層は転写性保護層積層体として組み込むことが好ましい。
(転写性保護層積層体)
本発明では、感熱転写シートに転写性保護層積層体を面順次で設けるのが好ましい。転写性保護層積層体は、熱転写された画像の上に透明樹脂からなる保護層を熱転写で形成し、画像を覆い保護するためのものであり、耐擦過性、耐光性、耐候性等の耐久性向上を目的とする。転写された染料が受像シート表面に曝されたままでは、耐光性、耐擦過性、耐薬品性等の画像耐久性が不十分な場合に有効である。
転写性保護層積層体は、支持体上に、支持体側から離型層、保護層、接着剤層の順に形成することができる。保護層を複数の層で形成することも可能である。保護層が他の層の機能を兼ね備えている場合には、離型層、接着剤層を省くことも可能である。支持体としては、易接着層の設けられたものを用いることも可能である。
(転写性保護層)
本発明の転写性保護層を形成する樹脂としては、耐擦過性、耐薬品性、透明性、硬度に優れた樹脂が好ましく、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリルウレタン樹脂、これら各樹脂のシリコーン変性樹脂、紫外線遮断性樹脂、これら各樹脂の混合物、電離放射線硬化性樹脂、紫外線硬化性樹脂等を用いることができる。なかでも、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂が好ましい。
また、各種架橋剤によって架橋することも可能である。
(転写性保護層樹脂)
アクリル樹脂としては、従来公知のアクリレートモノマー、メタクリレートモノマーの中から選ばれた少なくとも1つ以上のモノマーからなる重合体で、アクリル系モノマー以外にスチレン、アクリロニトリル等を共重合させても良い。好ましいモノマーとしてメチルメタクリレートを仕込み質量比で50質量%以上含有していることが挙げられる。
本発明のアクリル樹脂は、分子量が20,000以上100,000以下であることが好ましい。20,000未満であると、合成時にオリゴマーが出て、安定した性能が得られず、100,000を越えると、保護層転写時に箔切れが悪くなる。
本発明のポリエステル樹脂としては、従来公知の飽和ポリエステル樹脂を使用できる。上記ポリエステル樹脂を使用する場合は、ガラス転移温度は50〜120℃が好ましく、又、分子量は2,000〜40,000の範囲が好ましく、更に4,000〜20,000の範囲が保護層転写時に箔切れ性が良くなり、より好ましい。
(紫外線吸収剤)
本発明の保護層転写シートでは、保護層及び/又は接着層に、紫外線吸収剤を含有することができ、その紫外線吸収剤としては、従来公知の無機系紫外線吸収剤、有機系紫外線吸収剤が使用できる。有機系紫外線吸収剤としては、サリシレート系、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、トリアジン系、置換アクリロニトリル系、ヒンダートアミン系等の非反応性紫外線吸収剤や、これらの非反応性紫外線吸収剤に、例えば、ビニル基やアクリロイル基、メタアクリロイル基等の付加重合性二重結合、あるいは、アルコール性水酸基、アミノ基、カルボキシル基、エポキシ基、イソシアネート基等を導入し、アクリル樹脂等の熱可塑性樹脂に共重合若しくは、グラフトしたものを使用することができる。また、樹脂のモノマーまたはオリゴマーに紫外線吸収剤を溶解させた後、このモノマーまたはオリゴマーを重合させる方法が開示されており(特開2006−21333号公報)、こうして得られた紫外線遮断性樹脂を用いることもできる。この場合には紫外線吸収剤は非反応性のもので良い。
これら紫外線吸収剤に中でも、特にベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、トリアジン系が好ましい。これら紫外線吸収剤は画像形成に使用する染料の特性に応じて、有効な紫外線吸収波長域をカバーするように組み合わせて使用することが好ましく、また、非反応性紫外線吸収剤の場合には紫外線吸収剤が析出しないように構造が異なるものを複数混合して用いることが好ましい。
紫外線吸収剤の市販品としては、チヌビン−P(チバガイギー製)、JF−77(城北化学製)、シーソープ701(白石カルシウム製)、スミソープ200(住友化学製)、バイオソープ520(共同薬品製)、アデカスタブLA−32(旭電化製)等が挙げられる。
(硬化性樹脂)
電離放射線硬化性樹脂または紫外線硬化性樹脂を用いることにより、耐可塑剤性や耐擦過性が特に優れた保護層を得ることができる。具体例として、ラジカル重合性のポリマー又はオリゴマーを電離放射線照射により架橋、硬化させるものがある。このさい、必要に応じて光重合開始剤を添加して電子線や紫外線によって重合架橋させても良い。その他、公知の電離放射線硬化性樹脂を用いることができる。
(フィラー)
本発明では、フィラーも好ましく用いることが出来る。有機フィラー及び/又は無機フィラーとしては、ポリエチレンワックス、ビスアマイド、ナイロン、アクリル樹脂、架橋ポリスチレン、シリコーン樹脂、シリコーンゴム、タルク、炭酸カルシウム、酸化チタン、アルミナ、マイクロシリカ、コロイダルシリカ等のシリカ微粒子等を例示することができる。本発明の熱転写シートでは、これらに限定されることなく公知のものを好適に使用することができる。
有機フィラー及び/又は無機フィラーは、粒径が10μm以下、好ましくは0.1〜3μmの範囲であって、滑り性が良好であって透明性の高いものが好ましい。フィラーの添加量は、転写した時に透明性が保たれる程度が好ましく、樹脂100質量部に対して、0〜100質量部の範囲が好ましい。
(転写性保護層の形成)
保護層の形成法は、用いられる樹脂の種類に依存するが、前記染料層の形成方法と同様の、方法で形成され、0.5〜10μmの厚さが好ましい。
(離型層)
保護層転写シートでは、保護層が熱転写時に支持体から剥離しにくい場合には、支持体と保護層との間に離型層を形成することができる。転写性保護層と離型層の間に剥離層を形成しても良い。離型層は、例えば、ワックス類、シリコーンワックス、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、アクリル樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、セルロース誘導体樹脂、ウレタン系樹脂、酢酸系ビニル樹脂、アクリルビニルエーテル系樹脂、無水マレイン酸樹脂、及びこれらの樹脂群の共重合体を少なくとも1種以上含有する塗布液を、従来公知のグラビアコート、グラビアリバースコート等の方法で塗布、乾燥することにより形成することができる。上記の樹脂の中でも、アクリル樹脂として、アクリル酸やメタクリル酸等の単体、または他のモノマー等と共重合させた樹脂、あるいはセルロース誘導体樹脂が好ましく、支持体との密着性、保護層との離型性において優れている。
各種架橋剤によって架橋することも可能であり、また、電離放射線硬化性樹脂および紫外線硬化性樹脂も用いることができる。
離型層は、熱転写時に被転写体に移行するもの、あるいは支持体側に残るもの、あるいは凝集破壊するもの等を、適宜選択することができるが、離型層が非転写性であり、熱転写により離型層が支持体側に残存し、離型層と熱転写性保護層との界面が熱転写された後の保護層表面になるようにすることが、表面光沢性、保護層の転写安定性等の点で優れており、好ましい態様である。離型層の形成方法は、従来公知の塗工方法で形成でき、その厚みは乾燥状態で0.5〜5μmが好ましい。
(接着層)
転写性保護層積層体の最上層として、保護層の最表面に接着層を設けることができる。これによって保護層の被転写体への接着性を良好にすることができる。
(背面層)
本発明の感熱転写シートは、染料層を塗設した支持体の面の他方の面(裏面)、すなわちサーマルヘッド等に接する側に背面層を設けることが好ましい。また、保護層転写シートの場合にも、転写性保護層を塗設した支持体の面の他方の面(裏面)、すなわちサーマルヘッド等に接する側に背面層を設けることが好ましい。
感熱転写シートの支持体の裏面とサーマルヘッド等の加熱デバイスとが直接接触した状態で加熱されると、熱融着が起こりやすい。また、両者の間の摩擦が大きく、感熱転写シートを印画時に滑らかに搬送することが難しい。
背面層は、感熱転写シートがサーマルヘッドからの熱エネルギーに耐え得るように設けられるものであって、熱融着を防止し、滑らかな走行を可能にする。近年、プリンターの高速化に伴いサーマルヘッドの熱エネルギーが増加しているため、必要性は大きくなっている。
背面層は、バインダーに滑剤、離型剤、界面活性剤、無機粒子、有機粒子、顔料等を添加したものを塗布することによって形成される。また、背面層と支持体との間に中間層を設けてもよく、無機微粒子と水溶性樹脂またはエマルジョン化可能な親水性樹脂からなる層が開示されている。
バインダーとしては、耐熱性の高い公知の樹脂を用いることができる。例として、エチルセルロース、ヒドロキシセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、酢酸セルロース、酢酪酸セルロース、酢酸プロピオン酸セルロース、ニトロセルロース等のセルロース系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール、ポリビニルアセトアセタール樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルピロリドン等のビニル系樹脂、ポリメタクリル酸メチル、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリルアミド、アクリロニトリル−スチレン共重合体等のアクリル系樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリビニルトルエン樹脂、クマロンインデン樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリブタジエン樹脂、ポリカーボネート樹脂、塩素化ポリオレフィン樹脂、フッ素樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、シリコーン樹脂、シリコーン変性又はフッ素変性ウレタン等の天然又は合成樹脂の単体又は混合物を挙げることができる。
本発明においては、これらのなかでもアクリル系樹脂が好ましく、アクリル系ポリオール樹脂がさらに好ましい。ここでいうアクリル系ポリオールとはアクリル樹脂にイソシアネートなどの硬膜剤と反応できる複数のOH基を持つ樹脂のことであり、このようなアクリル系ポリオール樹脂としては、例えば、アクリディックA−801、アクリディックA−817、アクリディックA−823、アクリディックA−837、アクリディックA−848−RN、アクリディックA−814(商品名、いずれも大日本インキ化学工業(株))などが挙げられる。これによって、本発明の効果が効果的に発現される。
背面層の耐熱性を高めるため、紫外線又は電子ビームを照射して樹脂を架橋する技術が知られている。また、架橋剤を用い、加熱により架橋させることも可能であり、本発明においては特に好ましい。この際、触媒が添加されることもある。架橋剤としては、ポリイソシアネート等が知られており、このためには、水酸基系の官能基を有する樹脂が適しており、本発明において好ましく使用される。特開昭62−259889号公報には、ポリビニルブチラールとイソシアネート化合物との反応生成物にリン酸エステルのアルカリ金属塩又はアルカリ土類塩及び炭酸カルシウム等の充填剤を添加することにより背面層を形成することが開示されている。また、特開平6−99671号公報には、耐熱滑性層を形成する高分子化合物を、アミノ基を有するシリコーン化合物と1分子中に2個以上のイソシアネート基を有するイソシアネート化合物を反応させることにより得ることが開示されている。
機能を十分に発揮させるために、背面層には、滑剤、可塑剤、安定剤、充填剤、ヘッド付着物除去のためのフィラー等の添加剤が配合されていても良い。
滑剤としては、フッ化カルシウム、フッ化バリウム、フッ化黒鉛等のフッ化物、二硫化モリブデン、二硫化タングステン、硫化鉄等の硫化物、酸化鉛、アルミナ、酸化モリブデン等の酸化物、グラファイト、雲母、窒化ホウ素、粘土類(滑石、酸性白度等)等の無機化合物からなる固体滑剤、フッ素樹脂、シリコーン樹脂等の有機樹脂、シリコーンオイル、ステアリン酸金属塩等の金属セッケン類、ポリエチレンワックス、パラフィンワックス等の各種ワックス類、アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤等の界面活性剤を挙げることができる。
アルキルリン酸モノエステル、アルキルリン酸ジエステルの亜鉛塩などの燐酸エステル系界面活性剤も用いられるが、酸根を有しており、サーマルヘッドからの熱量が大になると燐酸エステルが分解し、更に背面層のpHが低下してサーマルヘッドの腐食摩耗が激しくなるという問題点がある。これに対しては、中和したリン酸エステル系界面活性剤を用いる方法、水酸化マグネシウムなどの中和剤を用いる方法等が知られている。
その他の添加剤としては高級脂肪酸アルコール、オルガノポリシロキサン、有機カルボン酸およびその誘導体、タルク、シリカ等の無機化合物の微粒子等を挙げることができる。
本発明においては、ステアリン酸金属塩(特にステアリン酸亜鉛)とリン酸エステル(特にアルキルリン酸モノエステル、アルキルリン酸ジエステルの亜鉛塩等の金属塩)を含有することが好ましい。
背面層は、上に例示したようなバインダーに添加剤を加えた材料を溶剤中に溶解または分散させた塗工液を、グラビアコーティング、ロールコーティング、ブレードコーティング、ワイヤーバーなどの従来から公知の方法で塗布することによって形成される。0.1〜10μmの膜厚が好ましく、さらに好ましくは0.5〜5μmの膜厚である。
(支持体)
本発明の感熱転写シートおよび保護層転写シートの支持体は特に限定されず、必要とされる耐熱性と強度を有するものであれば、従来公知のいずれのものでも使用することができる。
例としては、ポリアミド、ポリイミド、ポリエステルフィルムが挙げられる。
支持体の厚さは、その強度及び耐熱性等が適切になるように材料に応じて適宜変更することができるが、好ましくは1〜100μmである。より好ましくは2〜50μmのものであり,さらに好ましくは3〜10μmのものが用いられる。
(感熱転写受像シート)
以下、本発明に使用される感熱転写受像シートついて詳細に説明する。
本発明の感熱転写受像シートは、支持体上に少なくとも1層の受容層(染料受容層)を有し、支持体と受容層との間に少なくとも1層の断熱層(多孔質層)を有することが特に好ましい。また、支持体と受容層との間に、例えば白地調整、帯電防止、接着性、レベリングなどの各種機能を付与した中間層が形成されていてもよい。また、感熱転写シートと重ね合わせられる面の最外層には、離型層が形成されてもよい。なお、本発明においては受容層を2層有するのも好ましい態様である。
本発明においては、受容層、断熱層、および中間層の少なくとも1層は水系塗布で塗設される。各層の塗布は、ロールコート、バーコート、グラビアコート、グラビアリバースコート、ダイコート、スライドコート、カーテンコート等の一般的な方法で行われる。受容層、断熱層、および中間層は、各層それぞれ別々に塗布されてもよく、任意の層を組み合わせて同時重層塗布をしてもよいが、受容層と断熱層を同時重層塗布することが特に好ましい。支持体の、受容層を塗設した面の他方の面にはカール調整層、筆記層、帯電調整層を設けてもよい。
(受容層)
本発明の感熱転写受像シートは、少なくとも染料を受容し得る熱可塑性の受容ポリマーを有する少なくとも1層の受容層を有する。
好ましい受容ポリマーの例としては、ポリ酢酸ビニル、エチレン酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体、塩化ビニルアクリル酸エステル共重合体、塩化ビニルメタクリル酸エステル共重合体、ポリアクリルエステル、ポリスチレン、ポリスチレンアクリル等のビニル系樹脂、ポリビニルホルマール、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール等のアセタール系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリプチレンテレフタレート、ポリカプロラクトン等のポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリウレタン樹脂、セルロース系樹脂、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリアミド樹脂、尿素樹脂・メラミン樹脂・ベンゾグアナミン樹脂等のアミノ樹脂等が挙げられる。これらの樹脂は、相溶する範囲内で任意にブレンドして用いることもできる。
上記ポリマー中でもポリカーボネート、ポリエステル、ポリウレタン、ポリ塩化ビニルおよびその共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、ポリカプロラクトンまたはこれらの混合物を含有することが好ましく、ポリエステル、ポリ塩化ビニル共重合体あるいはこれらの混合物がさらに好ましい。
以上に挙げたポリマーは、ポリマーラテックスとして水系の塗工液に加えて支持体上に塗布することが必要である。
また受容層には、紫外線吸収剤、離型剤、滑剤、酸化防止剤、防腐剤、界面活性剤を含有させてもよい。
<ポリマーラテックス>
本発明の感熱転写受像シートに塗設される受容層にはポリマーラテックスを含有させることが必要である。
受容層に用いるポリマーラテックスは水不溶な疎水性ポリマーが微細な粒子として水溶性の分散媒中に分散したものである。分散状態としてはポリマーが分散媒中に乳化されているもの、乳化重合されたもの、ミセル分散されたもの、あるいはポリマー分子中に部分的に親水的な構造を持ち分子鎖自身が分子状分散したものなどいずれでもよく、分散粒子の平均粒径は1〜50000nm、より好ましくは5〜1000nmの範囲が好ましい。
本発明に用いるポリマーラテックスのガラス転移温度(Tg)は、−30℃〜100℃が好ましく、0℃〜80℃がより好ましく、10℃〜70℃がさらに好ましく、15℃〜60℃が特に好ましい。
本発明の感熱転写受像シートに用いるポリマーラテックスの好ましい態様としては、アクリル系ポリマー、ポリエステル類、ゴム類(例えばSBR樹脂)、ポリウレタン類、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体、塩化ビニルアクリル酸エステル共重合体、塩化ビニルメタアクリル酸共重合体等の共重合体を含めたポリ塩化ビニル共重合体、エチレン酢酸ビニル共重合体等の共重合体を含めたポリ酢酸ビニル共重合体、ポリオレフィン等のポリマーラテックスを好ましく用いることができる。これらポリマーラテックスとしては直鎖のポリマーでも枝分かれしたポリマーでもまた架橋されたポリマーでもよいし、単一のモノマーが重合したいわゆるホモポリマーでもよいし、2種類以上のモノマーが重合したコポリマーでもよい。コポリマーの場合はランダムコポリマーでも、ブロックコポリマーでもよい。これらポリマーの分子量は数平均分子量で5000〜1000000が好ましく、より好ましくは10000〜500000である。
本発明のポリマーラテックスとしては、ポリエステルラテックス、塩化ビニル/アクリル化合物共重合体ラテックス、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体ラテックス、塩化ビニル/酢酸ビニル/アクリル化合物共重合体ラテックス等の塩化ビニル共重合体ラテックスのいずれか1つまたは任意の組み合わせが好ましい。
このような塩化ビニル共重合体としては、前述のものが挙げられるが、なかでもビニブラン240、ビニブラン270、ビニブラン276、ビニブラン277、ビニブラン375、ビニブラン380、ビニブラン386、ビニブラン410、ビニブラン430、ビニブラン432、ビニブラン550、ビニブラン601、ビニブラン602、ビニブラン609、ビニブラン619、ビニブラン680、ビニブラン680S、ビニブラン681N、ビニブラン683、ビニブラン685R、ビニブラン690、ビニブラン860、ビニブラン863、ビニブラン685、ビニブラン867、ビニブラン900、ビニブラン938、ビニブラン950(以上いずれも日信化学工業(株)製)、SE1320、S−830(以上いずれも住友ケムテック(株)製)が好ましい。
(ポリエステル系ラテックス)
また、ポリエステル系ラテックスとしては、バイロナール MD1200、バイロナール MD1220、バイロナール MD1245、バイロナール MD1250、バイロナール MD1500、バイロナール MD1930、バイロナール MD1985(以上いずれも東洋紡(株)製)が好ましい。
これらのなかでも、塩化ビニル/アクリル化合物共重合体ラテックス、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体ラテックス、塩化ビニル/酢酸ビニル/アクリル化合物共重合体ラテックス等の塩化ビニル共重合体ラテックスがもっとも好ましい。
また、本発明においては、受容層に少なくとも2種のポリマーラテックスを有することが好ましく、これらはいずれも塩化ビニル系ポリマーラテックスであることがより好ましい。さらに、本発明においては、受容層を2層有することも好ましい態様であって、これらの2種の受容層がともに塩化ビニル系ポリマーラテックスである場合がさらに好ましく、これらの2種の受容層の少なくとも一方は、他方と異なる塩化ビニル系ポリマーラテックスを少なくとも1種含有することが最も好ましい。
<水溶性ポリマー>
本発明の感熱転写受像シートにおいては、受容層は水溶性ポリマーを含有することも好ましい態様の一つである。
ここで、水溶性ポリマーとは、20℃における水100gに対し0.05g以上溶解すればよく、より好ましくは0.1g以上、さらに好ましくは0.5g以上、特に好ましくは1g以上である。水溶性ポリマーとしては、天然高分子、半合成高分子および合成高分子のいずれも好ましく用いられる。
水溶性ポリマーのうち、天然高分子および半合成高分子について詳しく説明する。植物系多糖類としては、κ−カラギーナン、ι−カラギーナン、λ−カラギーナン、ペクチンなど、微生物系多糖類としては、キサンタンガム、デキストリンなど、動物系天然高分子としては、ゼラチン、カゼインなどが挙げられる。セルロース系としては、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースなどが挙げられる。
本発明に用いることのできる天然高分子、半合成高分子のうちゼラチンが好ましい。本発明に用いるゼラチンは分子量10,000から1,000,000までのものを用いることができる。本発明に用いられるゼラチンはCl、SO 2−等の陰イオンを含んでいてもよいし、Fe2+、Ca2+、Mg2+、Sn2+、Zn2+などの陽イオンを含んでいても良い。ゼラチンは水に溶かして添加することが好ましい。
水溶性ポリマーのうち、合成高分子については、ポリビニルピロリドン、ポリビニルピロリドン共重合体、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、水溶性ポリエステルなどである。
本発明に用いることのできる合成高分子のうちポリビニルアルコール類が好ましい。
ポリビニルアルコールについては、完全けん化物、部分けん化物、変性ポリビニルアルコール等、各種ポリビニルアルコールを用いることができる。これらポリビニルアルコールについては、長野浩一ら共著,「ポバール」(高分子刊行会発行)に記載のものが用いられる。
ポリビニルアルコールは、その水溶液に添加する微量の溶剤あるいは無機塩類によって粘度調整をしたり粘度安定化させたりすることが可能であって、詳しくは上記文献、長野浩一ら共著,「ポバール」,高分子刊行会発行,144〜154頁記載のものを使用することができる。その代表例としてホウ酸を含有させることで塗布面質を向上させることができ、好ましい。ホウ酸の添加量は、ポリビニルアルコールに対し0.01〜40質量%であることが好ましい。
ポリビニルアルコールの具体例としては、完全けん化物としてはPVA−105、PVA−110、PVA−117、PVA−117Hなど、部分けん化物としてはPVA−203、PVA−205、PVA−210、PVA−220など、変性ポリビニルアルコールとしてはC−118、HL−12E、KL−118、MP−203が挙げられる(いずれも商品名、株式会社クラレ製)。
ポリマーラテックスの添加量は、ポリマーラテックスの固形分が受容層中の全ポリマーの50〜98質量%であることが好ましく、70〜95質量%であることがより好ましい。
本発明の感熱転写受像シートでは受容層の少なくとも1層を水系の塗布液で塗布するものであるが、複数の受容層を有する場合、これらの全ての受容層を水系の塗布液を塗布後乾燥して調製することが好ましい。ただし、ここで言う「水系」とは塗布液の溶媒(分散媒)の60質量%以上が水であることをいう。塗布液の水以外の成分としてはメチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、ジメチルホルムアミド、酢酸エチル、ジアセトンアルコール、フルフリルアルコール、ベンジルアルコール、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、オキシエチルフェニルエーテルなどの水混和性の有機溶媒を用いることができる。
(紫外線吸収剤)
本発明の感熱転写受像シートには、紫外線吸収剤を含有させてもよい。その紫外線吸収剤としては、従来公知の無機系紫外線吸収剤、有機系紫外線吸収剤が使用できる。有機系紫外線吸収剤としては、サリシレート系、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、トリアジン系、置換アクリロニトリル系、ヒンダートアミン系等の非反応性紫外線吸収剤や、これらの非反応性紫外線吸収剤に、例えば、ビニル基やアクリロイル基、メタアクリロイル基等の付加重合性二重結合、あるいは、アルコール性水酸基、アミノ基、カルボキシル基、エポキシ基、イソシアネート基等を導入し、アクリル樹脂等の熱可塑性樹脂に共重合若しくは、グラフトしたものを使用することができる。また、樹脂のモノマーまたはオリゴマーに紫外線吸収剤を溶解させた後、このモノマーまたはオリゴマーを重合させる方法が開示されており(特開2006−21333号公報)、こうして得られた紫外線遮断性樹脂を用いることもできる。この場合には紫外線吸収剤は非反応性のもので良い。
これら紫外線吸収剤の中でも、特にベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、トリアジン系が好ましい。これら紫外線吸収剤は画像形成に使用する染料の特性に応じて、有効な紫外線吸収波長域をカバーするように組み合わせて使用することが好ましく、また、非反応性紫外線吸収剤の場合には紫外線吸収剤が析出しないように構造が異なるものを複数混合して用いることが好ましい。
紫外線吸収剤の市販品としては、チヌビン−P(チバガイギー製)、JF−77(城北化学製)、シーソープ701(白石カルシウム製)、スミソープ200(住友化学製)、バイオソープ520(共同薬品製)、アデカスタブLA−32(旭電化製)等が挙げられる。
<離型剤>
本発明の感熱転写受像シートには、画像印画時の感熱転写シートと感熱転写受像シートとの離型性を確保するために離型剤を添加してもよい。
離型剤としては、例えば、ポリエチレンワックス、パラフィンワックス、脂肪酸エステルワックス、アミドワックス等の固形ワックス類、シリコーンオイル、リン酸エステル系化合物、フッ素系界面活性剤、シリコーン系界面活性剤およびその他当該技術分野で公知の離型剤を使用することができる。これらの中で、脂肪酸エステルワックス、フッ素系界面活性剤、シリコーン系界面活性剤、シリコーンオイルおよび/またはその硬化物等のシリコーン系化合物が好ましく用いられる。
<界面活性剤>
また、本発明の感熱転写受像シートは、前記の任意の層に界面活性剤を含有させることが出来る。その中でも、受容層及び中間層中に含有させることが好ましい。
界面活性剤の添加量は、全固形分量に対して0.01〜5質量%であることが好ましく、0.01〜1質量%であることがより好ましく、0.02〜0.2質量%であることが特に好ましい。
界面活性剤としては、アニオン系、ノニオン系、カチオン系など種々の界面活性剤が知られている。本発明で用いることのできる界面活性剤としては、公知のものが使用でき、例えば、「機能性界面活性剤監修/角田光雄、発行/2000年8月、第6章」で紹介されているもの等を用いることができるが、その中でもアニオン系のフッ素含有界面活性剤が好ましい。
<マット剤>
本発明の感熱転写受像シートにおいて、ブロッキング防止、離型性付与、滑り性付与のためにマット剤を添加しても良い。マット剤は感熱転写受像シートの受容層が塗布される面、受容層が塗布される他方の面、あるいはその両方の面に添加することができる。
マット剤は、一般に水に不溶の有機化合物の微粒子、無機化合物の微粒子を挙げることができるが、本発明では、分散性の観点から、有機化合物を含有する微粒子が好ましい。有機化合物を含有していれば、有機化合物単独からなる有機化合物微粒子であっても良いし、有機化合物だけでなく無機化合物をも含有した有機/無機複合微粒子であっても良い。マット剤の例としては、例えば米国特許第1,939,213号、同2,701,245号、同2,322,037号、同3,262,782号、同3,539,344号、同3,767,448号等の各明細書に記載の有機マット剤を用いることができる。
<防腐剤>
本発明の感熱転写受像シートには、防腐剤を添加してもよい。本発明の受像シートに含有される防腐剤としては、特に限定されないが、防腐防黴ハンドブック、技報堂出版(1986)、堀口博著、防菌防黴の化学、三共出版(1986)、防菌防黴剤事典、日本防菌防黴学会発行(1986)等に記載されているものを用いることができる。具体的には、イミダゾール誘導体、デヒドロ酢酸ナトリウム、4−イソチアゾリン−3−オン誘導体、ベンゾイソチアゾリン−3−オン、ベンゾトリアゾール誘導体、アミジングアニジン誘導体、四級アンモニウム塩類、ピロリジン、キノリン、グアニジン等の誘導体、ダイアジン、トリアゾール誘導体、オキサゾール、オキサジン誘導体、2−メルカプトピリジン−N−オキサイドまたはその塩等が挙げられる。これらの中でも、4−イソチアゾリン−3−オン誘導体、ベンゾイソチアゾリン−3−オンが好ましい。
受容層の塗布量は、0.5〜10g/m(固形分換算、以下本発明における塗布量は
特に断りのない限り、固形分換算の数値である。)が好ましい。受容層の膜厚は1〜20μmであることが好ましい。
(断熱層)
本発明の感熱転写受像シートに塗設される断熱層は1層でも2層以上でも良い。断熱層は、受容層と支持体の間に設けられる。
本発明の感熱転写受像シートにおいて、断熱層を水系塗布する場合には断熱層は中空ポリマーを含有することが好ましい。
本発明における中空ポリマーとは粒子内部に空隙を有するポリマー粒子であり、好ましくは中空ポリマーラテックスであり、またこれを含む水分散物も好ましく、例えば、1)ポリスチレン、アクリル樹脂、スチレン−アクリル樹脂等により形成された隔壁内部に水などの分散媒が入っており、塗布乾燥後、粒子内の水が粒子外に蒸発して粒子内部が中空となる非発泡型の中空ポリマー粒子、2)ブタン、ペンタンなどの低沸点液体を、ポリ塩化ビニリデン、ポリアクリロニトリル、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸エステルのいずれか又はそれらの混合物もしくは重合物よりなる樹脂で覆っており、塗工後、加熱により粒子内部の低沸点液体が膨張することにより内部が中空となる発泡型マイクロバルーン、3)上記の2)をあらかじめ加熱発泡させて中空ポリマーとしたマイクロバルーンなどが挙げられる。
前記1)の具体例としてはロームアンドハース社製ローペイク1055、大日本インキ社製ボンコートPP−1000、JSR社製SX866(B)、日本ゼオン社製ニッポールMH5055(いずれも商品名)などが挙げられる。前記2)の具体例としては松本油脂製薬社製のF−30、F−50(いずれも商品名)などが挙げられる。前記3)の具体例としては松本油脂製薬社製のF−30E、日本フェライト社製エクスパンセル461DE、551DE、551DE20(いずれも商品名)が挙げられる。
これらの中でも、1)の非発泡型の中空ポリマー粒子が好ましく、必要に応じて2種以上混合して使用することができる。
これらの中空ポリマーの平均粒子径は0.1〜5.0μmであることが好ましく、0.2〜3.0μmであることがさらに好ましく、0.3〜1.0μmであることが特に好ましい。
また、中空ポリマーは、空隙率が20〜70%のものが好ましく、20〜50%のものがより好ましい。
本発明において、中空ポリマー粒子のサイズは、透過型電子顕微鏡を用いて、その外径の円相当換算直径を測定し算出する。平均粒径は、中空ポリマー粒子を少なくとも300個透過電子顕微鏡を用いて観察し、その外形の円相当径を算出し、平均して求める。
中空ポリマーの空隙率とは、粒子体積に対する空隙部分の体積の割合から求める。
中空ポリマー粒子は、ガラス転移温度が70℃以上200℃以下であることが好ましく、90℃以上180℃以下である中空ポリマーが更に好ましい。
中空ポリマーを含む断熱層中には、中空ポリマー以外にバインダーとして水溶性ポリマーを含有することが好ましい。好ましい例としては、受容層の項で記載した水溶性ポリマーが挙げられる。これら水溶性ポリマーのなかで、ゼラチン、ポリビニルアルコールが好ましい。中空ポリマー固形分とゼラチン固形分に対する、ゼラチン固形分は10質量%〜40質量%が好ましく、14質量%〜30質量%がより好ましい。これらの樹脂は単独又は混合して用いることができる。
中空ポリマーを含む断熱層の厚みは5〜50μmであることが好ましく、5〜40μmであることがより好ましい。
(中間層)
受容層と支持体との間には中間層が形成されていてもよく、中間層の機能としては白地調整、帯電防止、接着性付与、平滑性付与などが挙げられるが、これらに限定されることなく、従来公知の中間層を付与することができる。
<支持体>
本発明の感熱転写受像シートに用いる支持体は、従来公知の支持体を用いることができる。その中でも耐水性支持体が好ましく用いられる。耐水性支持体を用いることで支持体中に水分が吸収されるのを防止して、受容層の経時による性能変化を防止することができる。耐水性支持体としては例えばコート紙やラミネート紙、合成紙を用いることができる。なかでもラミネート紙、合成紙が好ましい。
<カール調整層>
本発明に用いる感熱転写受像シートには、必要に応じてカール調整層を形成することが好ましい。カール調整層には、ポリエチレンラミネートやポリプロピレンラミネート等が用いられる。具体的には、例えば特開昭61−110135号公報、特開平6−202295号公報などに記載されたものと同様にして形成することができる。
<筆記層・帯電調整層>
本発明に用いる感熱転写受像シートには、必要に応じて筆記層・帯電調整層を設けることができる。筆記層、帯電調整層には、無機酸化物コロイドやイオン性ポリマー等を用いることができる。帯電防止剤として、例えば第四級アンモニウム塩、ポリアミン誘導体等のカチオン系帯電防止剤、アルキルホスフェート等のアニオン系帯電防止剤、脂肪酸エステル等のノニオン系帯電防止剤など任意のものを用いることができる。具体的には、例えば特許第3585585号公報などに記載されたものと同様にして形成することができる。
<感熱転写受像シート製造方法>
以下、本発明の感熱転写受像シートの製造方法について説明する。
本発明の感熱転写受像シートは、各層をロールコート、バーコート、グラビアコート、グラビアリバースコート等の一般的な方法で塗布し、これを乾燥させることで作製することができる。
また、本発明の感熱転写受像シートは、受容層および断熱層を支持体上に同時重層塗布することでも形成することができる。
支持体上に複数の機能の異なる複数の層(気泡層、断熱層、中間層、受容層など)からなる多層構成の受像シートを製造する場合、特開2004−106283号、同2004−181888号、同2004−345267号等の各公報に示されている如く各層を順次塗り重ねていくか、あらかじめ各層を支持体上に塗布したものを張り合わせることにより製造することが知られている。一方、写真業界では例えば複数の層を同時に重層塗布することにより生産性を大幅に向上させることが知られている。例えば米国特許第2,761,791号、同第2,681,234号、同第3,508,947号、同第4,457,256号、同第3,993,019号、特開昭63−54975号、特開昭61−278848号、同55−86557号、同52−31727号、同55−142565号、同50−43140号、同63−80872号、同54−54020号、特開平5−104061号、同5−127305号、特公昭49−7050号の公報または明細書やEdgar B. Gutoffら著,「Coating and Drying Defects:Troubleshooting Operating Problems」,John Wiley&Sons社,1995年,101〜103頁などに記載のいわゆるスライド塗布(スライドコーティング法)、カーテン塗布(カーテンコーティング法)といわれる方法が知られている。
本発明では、同時重層塗布を行うことで、生産性を大幅に向上させると同時に、画像のムラをより低減させることができ、より好ましい。
<画像形成>
本発明の画像形成方法では、感熱転写受像シートの受容層と感熱転写シートの熱転写層とが接するように重ね合わせて、サーマルヘッドからの画像信号に応じた熱エネルギーを付与することにより画像を形成する。
具体的な画像形成は、例えば特開2005−88545号公報などに記載された方法と同様にして行うことができる。本発明では、消費者にプリント物を提供するまでの時間を短縮するという観点から、プリント時間は15秒未満が好ましく、3〜12秒がより好ましく、さらに好ましくは、3〜7秒である。
上記プリント時間を満たすために、プリント時のライン速度は0.73msec/line以下であることが好ましく、更に好ましくは0.65msec/line以下である。また、高速化条件における転写効率向上の観点から、プリント時のサーマルヘッド最高到達温度は、180℃以上450℃以下が好ましく、更に好ましくは200℃以上450℃以下である。更には350℃以上450℃以下が好ましい。
本発明は、感熱転写記録方式を利用したプリンター、複写機などに利用することができる。熱転写時の熱エネルギーの付与手段は、従来公知の付与手段のいずれも使用することができ、例えば、サーマルプリンター(例えば、日立製作所製、商品名、ビデオプリンターVY−100)等の記録装置によって記録時間をコントロールすることにより、5〜100mJ/mm程度の熱エネルギーを付与することによって所期の目的を十分に達成することができる。また、本発明の感熱転写受像シートは、支持体を適宜選択することにより、熱転写記録可能な枚葉またはロール状の感熱転写受像シート、カード類、透過型原稿作成用シート等の各種用途に適用することもできる。
以下、本発明を実施例に基づき更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、実施例中で、部または%とあるのは、特に断りのない限り質量基準である。
実施例1
(熱転写シートの作製)
支持体として片面に易接着処理がされている厚さ6.0μmのポリエステルフィルム(ダイアホイルK200E−6F、商品名、三菱化学ポリエステルフィルム(株)製)の易接着処理がされていない面に、乾燥後の固形分塗布量が1g/mとなるように背面層塗工液を塗布した。乾燥後、60℃で熱処理を行い硬化させた。
このようにして作製したポリエステルフィルムの易接着層塗布側に前記塗工液により、イエロー、マゼンタ、シアンの各感熱転写層および転写性保護層積層体を面順次となるように塗布した感熱転写シートを作製した。各染料層の固形分塗布量は、0.8g/mとした。
なお、転写性保護層積層体の形成は、離型層用塗工液を塗布し、乾燥した後に、その上に保護層用塗工液を塗布し、乾燥した後に、さらにその上に接着層塗工液を塗布した。
背面層塗工液
アクリル系ポリオール樹脂 26.0質量部
(アクリディックA−801、商品名、大日本インキ化学工業(株)製)
ステアリン酸亜鉛 0.43質量部
(SZ−2000、商品名、堺化学工業(株)製)
リン酸エステル 1.27質量部
(プライサーフA217、商品名、第一工業製薬(株)製)
イソシアネート(50%溶液) 8.0質量部
(バーノックD−800、商品名、大日本インキ化学工業(株)製)
メチルエチルケトン/トルエン(質量比2/1) 64質量部
以下の説明にあるイエロー、マゼンタ、シアン染料塗工液を基本処方として、後述の表にあるようにY染料、M染料、C染料の組み合わせを変えてインクシート1〜12を作成した。
イエロー染料層塗工液
Y染料 7.8質量部
ポリビニルアセタール樹脂 8.2質量部
(エスレックKS−1、商品名、積水化学工業(株)製)
離型剤 0.05質量部
(X−22−3000T, 商品名、信越化学工業(株)製)
離型剤 0.03質量部
(TSF4701、商品名、モメンティブ・パフォーマンス・
マテリアルズ・ジャパン合同会社製)
マット剤 0.15質量部
(フローセンUF、商品名、住友精化(株)製)
メチルエチルケトン/トルエン(質量比2/1) 84質量部
マゼンタ染料層塗工液
M染料 7.8質量部
ポリビニルアセタール樹脂 8.2質量部
(エスレックKS−1、商品名、積水化学工業(株)製)
離型剤 0.05質量部
(X−22−3000T、商品名、信越化学工業(株)製)
離型剤 0.03質量部
(TSF4701、商品名、モメンティブ・パフォーマンス・
マテリアルズ・ジャパン合同会社製)
マット剤 0.15質量部
(フローセンUF、商品名、住友精化(株)製)
メチルエチルケトン/トルエン(質量比2/1) 84質量部
シアン染料層塗工液
C染料 7.8質量部
ポリビニルアセタール樹脂 8.2質量部
(エスレックKS−1、商品名、積水化学工業(株)製)
離型剤 0.05質量部
(X−22−3000T、商品名、信越化学工業(株)製)
離型剤 0.03質量部
(TSF4701、商品名、モメンティブ・パフォーマンス・
マテリアルズ・ジャパン合同会社製)
マット剤 0.15質量部
(フローセンUF、商品名、住友精化(株)製)
メチルエチルケトン/トルエン(質量比2/1) 84質量部
染料層の作製に使用したものと同じポリエステルフィルムに、以下に示す組成の離型層、保護層および接着層用塗工液を塗布し、転写性保護層積層体を形成した。乾膜時の塗布量は離型層0.3g/m、保護層0.5g/m、接着層2.2g/mとした。
離型層塗工液
変性セルロース樹脂 5.0質量部
(L−30、商品名、ダイセル化学)
メチルエチルケトン 95.0質量部
保護層塗工液
アクリル樹脂溶液(固形分40%) 90質量部
(UNO−1、商品名、岐阜セラミック(有)製)
メタノール/イソプロパノール(質量比1/1) 10質量部
接着層塗工液
アクリル樹脂 25質量部
(ダイアナールBR−77、商品名、三菱レイヨン(株)製)
下記紫外線吸収剤UV−1 2質量部
下記紫外線吸収剤UV−2 1質量部
下記紫外線吸収剤UV−3 1質量部
下記紫外線吸収剤UV−4 1質量部
PMMA微粒子(ポリメチルメタクリレート微粒子) 0.4質量部
メチルエチルケトン/トルエン(質量比2/1) 70質量部
Figure 2009173024
ここで感熱転写シート1〜12は、各々下記染料を使用した。また、感熱転写シート12はY染料にマクロレックスイエロー6G(バイエル社製)、M染料にディスバーズレッド60、C染料にソルベントブルー63を使用した。
Figure 2009173024
化合物Y−5、Y−6は以下の化合物である。
Figure 2009173024
(感熱転写受像シートの作製)
ポリエチレンで両面ラミネートした紙支持体表面に、コロナ放電処理を施した後、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムを含むゼラチン下塗層を設けた。この上に、下記組成の下引き層、断熱層、受容層下層、受容層上層を支持体側からこの順に積層させた状態で、米国特許第2,761,791号明細書に記載の第9図に例示された方法により、同時重層塗布を行った。それぞれの乾燥時の塗布量が下引き層:6.7g/m、断熱層:8.7g/m、受容層下層:2.6g/m、受容層上層:2.7g/mとなるように塗布を行った。また、下記の組成は、固形分としての質量部を表す。
感熱転写受像シート1の作成
受容層上層
塩化ビニル系ラテックス 22.0質量部
(ビニブラン900、商品名、日信化学工業(株)製)
塩化ビニル系ラテックス 2.4質量部
(ビニブラン276、商品名、日信化学工業(株)製)
ゼラチン(10%水溶液) 2.0質量部
下記エステル系ワックスEW−1 2.0質量部
下記界面活性剤F−1 0.07質量部
下記界面活性剤F−2 0.36質量部
受容層下層
塩化ビニル系ラテックス 12.0質量部
(ビニブラン690、商品名、日信化学工業(株)製)
塩化ビニル系ラテックス 12.0質量部
(ビニブラン900、商品名、日信化学工業(株)製)
ゼラチン(10%水溶液) 10.0質量部
下記界面活性剤F−1 0.04質量部
断熱層
中空ポリマー粒子ラテックス 60.0質量部
(MH5055、商品名、日本ゼオン(株)製)
ゼラチン(10%水溶液) 30.0質量部
下引き層
ポリビニルアルコール 6.7質量部
(ポバールPVA205、商品名、(株)クラレ製)
スチレンブタジエンゴムラテックス 60.0質量部
(SN−307、商品名、日本エイ アンド エル(株)製)
下記界面活性剤F−1 0.03質量部
Figure 2009173024
感熱転写受像シート2の作成
支持体として合成紙(ユポFPG200、厚さ200μm、商品名、(株)ユポ・コーポレーション製)を用い感熱転写受像シート1の受容層上層、受容層下層を以下の処方の層とした以外は感熱転写受像シート1と同様にして感熱転写受像シート2を作成した。
受容層上層
塩化ビニル系ラテックス 24.4質量部
(ビニブラン690、商品名、日信化学工業(株)製)
ゼラチン(10%水溶液) 2.0質量部
エステル系ワックスEW−1 2.0質量部
界面活性剤F−1 0.07質量部
界面活性剤F−2 0.36質量部
受容層下層
塩化ビニル系ラテックス 24.0質量部
(ビニブラン690、商品名、日信化学工業(株)製)
ゼラチン(10%水溶液) 10.0質量部
界面活性剤F−1 0.04質量部
感熱転写受像シート3の作成
支持体として合成紙(ユポFPG200、厚さ200μm、商品名、(株)ユポ・コーポレーション製)を用い、この一方の面に下記組成の白色中間層、受容層の順にバーコーターにより塗布を行った。それぞれの乾燥時の塗布量は白色中間層1.0g/m、受容層4.0g/mとなるように塗布を行い、乾燥は各層110℃、30秒間行った。
白色中間層
ポリエステル樹脂(バイロン200、商品名、東洋紡(株)製) 10質量部
蛍光増白剤 1質量部
(Uvitex OB、商品名、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製)
酸化チタン 30質量部
メチルエチルケトン/トルエン(質量比1/1) 90質量部
受容層
塩化ビニル−酢酸ビニル樹脂 100質量部
(ソルバインA、商品名、日信化学工業(株)製)
アミノ変性シリコーン 5質量部
(信越化学工業(株)製、商品名、X22−3050C)
エポキシ変性シリコーン 5質量部
(信越化学工業(株)製、商品名、X22−3000E)
メチルエチルケトン/トルエン(質量比1/1) 400質量部
(画像形成)
上記感熱転写シート1〜12と、上記感熱転写受像シート1〜3を後述の実験結果のように様々に組み合わせて、熱転写型プリンターA(ASK−2000 富士フイルム(株)製)により152mm×102mmサイズ画像の出力を行った。なお、プリンターAの搬送速度は0.70msec/lineであった。
(暗所高温経時での転写濃度評価)
画像として黒ベタを出力し、そのプリントを80℃dry(加湿なし)のサーモセルコ内にて暗所14日経時した後、Xrite社製Xrite310で反射濃度測定を行ない、下記の指標で評価した。
(濃度評価:指標Dv)
上記経時後の反射濃度のうちV濃度(ビジュアル濃度)の値をDvとして指標とした。
(カラーバランス評価:指標CB)
上記経時後の反射濃度のうち、イエロー濃度(Y濃度)とマゼンタ濃度(M濃度)の差をカラーバランスの指標CBとした。
(指標P)
上記のように求めたDvとCBを使って上記経時の指標PをP=(Dv)/CBの計算式で定義し、値が大きいほど良好(色素の退色が少なく、Y、M、C各濃度における退色のバランスが良い)と判断される暗所高温経時の指標とし、12以上ならば良好と判断した。
これらの結果をまとめて下記表5に記載した。
Figure 2009173024
本発明の各試料と比較例の各試料を比べると、暗所高温経時に対して高い濃度と良好なカラーバランスの両立ができる昇華型プリントが提供できることがわかる。
またプリンターを変えて0.65msec/lineにて、表5と同じ組み合わせのサンプルで実験を行ったところ、さらに良い結果が得られた。

Claims (9)

  1. 感熱転写シートの感熱転写層と感熱転写受像シートの受容層とを接するように各々のシートを重ね合わせ、画像信号に応じた熱エネルギーを付与することにより熱転写画像を形成する画像形成方法であって、該感熱転写シートが、支持体上に、下記一般式(1)で表されるイエロー色素の少なくとも1種を含有するイエロー染料層、下記一般式(2)で示されるマゼンタ色素の少なくとも1種を含有するマゼンタ染料層、下記一般式(3)で表されるシアン色素の少なくとも1種を含有するシアン染料層をそれぞれ有し、該感熱転写受像シートが、支持体上に、ポリマーラテックスを含む少なくとも1層の受容層を有する感熱転写受像シートであることを特徴とする画像形成方法。
    Figure 2009173024
    一般式(1)中、Aは置換もしくは無置換のフェニレン基を表し、RおよびRは各々独立に水素原子、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアルケニル基または置換もしくは無置換のアリール基を表し、Rは水素原子、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアリール基、置換もしくは無置換のアミノ基、置換もしくは無置換のアルコキシ基、置換もしくは無置換のアリールオキシ基、置換もしくは無置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは無置換のアリールオキシカルボニル基または置換もしくは無置換のカルバモイル基を表し、Rは置換もしくは無置換のアルキル基または置換もしくは無置換のアリール基を表す。
    Figure 2009173024
    一般式(2)中、Bは置換もしくは無置換のフェニレン基または置換もしくは無置換の2価のピリジン環基を表し、R、R、RおよびRは各々独立に置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアルケニル基または置換もしくは無置換のアリール基を表す。
    Figure 2009173024
    一般式(3)中、Dは置換もしくは無置換のフェニレン基を表し、Rは水素原子またはハロゲン原子を表し、R10は置換もしくは無置換のアルキル基を表し、R11は置換もしくは無置換のアシルアミノ基または置換もしくは無置換のアルコキシカルボニルアミノ基を表し、R12およびR13は各々独立に置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアルケニル基または置換もしくは無置換のアリール基を表す。
  2. 前記感熱転写受像シートが、支持体と前記受容層との間に、中空ポリマーを含む断熱層を少なくとも1層有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成方法。
  3. 前記中空ポリマーがラテックスであることを特徴とする請求項2に記載の画像形成方法。
  4. 前記感熱転写受像シートが、前記断熱層と前記受容層とが同時重層塗布により塗設されてなることを特徴とする請求項2又は3に記載の画像形成方法。
  5. 前記R、R、R、R、R12およびR13がいずれも無置換のアルキル基であり、Rが無置換のアルコキシ基であり、Rが無置換のアリール基であり、Rが置換もしくは無置換のアルキル基であり、Rが置換もしくは無置換のアリール基であり、Rがハロゲン原子であり、R10が無置換のアルキル基であり、R11が無置換のアシル基であり、Aが無置換のフェニレン基であり、Bが置換もしくは無置換の2価のピリジン環基であり、Dが無置換のフェニレン基であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成方法。
  6. 前記感熱転写シートが、支持体上の染料層を有する側とは反対側に背面層を有し、該背面層にアクリル系樹脂を含有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像形成方法。
  7. 前記背面層のアクリル系樹脂が、アクリル系ポリオール樹脂であることを特徴とする請求項6に記載の画像形成方法。
  8. 前記染料層がいずれもマット剤を含有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像形成方法。
  9. 前記受容層が少なくとも2種のポリマーラテックスを含有し、これらのポリマーラテックスがいずれも塩化ビニル系のポリマーラテックスであることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の画像形成方法。
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