JP2009023553A - ブレーキ装置、ブレーキ制御装置およびブレーキ制御方法 - Google Patents

ブレーキ装置、ブレーキ制御装置およびブレーキ制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】定常電流の印加により常時駆動される切替弁を含むブレーキ装置において、その切替弁の制御の応答性を常に良好に維持しつつ省電力化を図る。
【解決手段】ブレーキ装置においては、シミュレータカット弁を閉弁状態から開弁させるための起動電流I1が付与された後、その開弁状態を維持するための定常電流I2が継続的に付与される。そして、ブレーキペダルが踏み込まれるごとにシミュレータカット弁に対して定常電流I2よりも高い開弁電流I3が付与される。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両の車輪に付与される制動力を制御するブレーキ制御に関する。
従来より、ブレーキペダルの操作に応じた液圧を液圧回路内に発生させ、ホイールシリンダにその液圧を供給して車輪に制動力を付与するブレーキ装置が知られている。液圧回路には複数の電磁弁が設けられ、各電磁弁を開閉制御してホイールシリンダへの作動液の給排量を調整することにより液圧を制御し、各車輪に適切な制動力を付与している。
このような電磁弁の中には、制御性の向上および省電力化の観点から、起動電流の付与後にこれよりも低い定常電流を常時付与してその駆動状態を維持するものがある。例えば、マスタシリンダとホイールシリンダとを連通または遮断する常開型のマスタシリンダカット弁、マスタシリンダとストロークシミュレータとを連通または遮断する常閉型のシミュレータカット弁、前輪側の液圧通路と後輪側の液圧通路とを連通または遮断する常閉型の分離弁等の切替弁にみられる(例えば特許文献1参照)。
例えば常閉型の切替弁は、車両駆動時に起動電流が付与されて開弁し、その後一定の定常電流が保持されることにより所定の開弁状態が維持される。これは、切替弁が一旦開弁されると、その開弁特性のヒステリシスにより、それより小さい電流値でもその開弁状態が保持されることを利用するものである。このように開弁状態が維持されることにより、ブレーキペダルの踏み込み時に即座に必要な液圧を供給でき、制御の応答性を良好に保つことができる。一方、起動電流よりも低い定常電流を保持することにより、常に起動電流を保持する場合に比べて消費電力を低減できるといったメリットもある。
特開2006−17181号公報
しかしながら、このような切替弁は、他の制御用途にも共用される電力供給源を用いる。このため、例えばエアコン装置の起動時やヘッドライトをオンしたときのように、電気負荷が一時的に大きくなったときの電圧降下により閉弁してしまう可能性がある。このようにして切替弁が一旦閉弁すると、定常電流を印加しても上述した開弁特性により開弁できなくなる可能性がある。このようにして例えばシミュレータカット弁が閉弁した場合、運転者がブレーキペダルを踏み込んでもストロークシミュレータが十分に機能せず、そのペダルフィーリングが悪化する。また、例えば自動的に作動する車両走行制御が行われる場合にこのように分離弁が閉弁すると、各車輪に必要な作動液が供給されず、その制御性能が悪化するといった問題が生じる。一方、常開型の切替弁については起動電流により閉弁方向に動作し、その後の定常電流によってその閉弁状態が維持されるが、上述の一時的な電圧降下によりこれが開弁すると、同様の問題が発生しうる。
そこで、本発明は、定常電流の印加により常時駆動される切替弁を含むブレーキ装置において、その切替弁の制御の応答性を常に良好に維持しつつ省電力化を図ることができるブレーキ制御技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のある態様のブレーキ装置は、ブレーキ操作部材の操作に応じて作動液を加圧し、液圧を発生する液圧源と、作動液の液圧の供給を受けて車輪に制動力を付与するホイールシリンダと、液圧源とホイールシリンダとを連通させ、液圧源で発生した液圧をホイールシリンダへ供給するための液圧回路と、液圧回路に配置され、電流を付与されることにより開閉作動して液圧回路内の作動液の流れを切り替え可能な切替弁と、ブレーキ操作部材の操作状況を判定するブレーキ操作判定部と、切替弁に対してその開閉作動開始に必要な第1電流を付与し、その後その開閉作動を維持するための第1電流よりも低い第2電流を付与するように制御し、その第2電流の付与時にブレーキ操作判定部がブレーキ操作部材が操作される状況であると判定した場合には、切替弁に対して第2電流よりも高い制御保証電流を付与するように制御する制御部と、を備える。
ここでいう「切替弁」は、いわゆる電磁弁からなり、外部から供給される電流値に応じて弁部が開閉制御されて作動液の通路を切り替えるものであり、例えば上述した常開型のマスタシリンダカット弁、常閉型のシミュレータカット弁、分離弁などが含まれうる。「ブレーキ操作部材」は、ブレーキを機能させるために運転者が操作可能な部材であり、ブレーキペダルを含む。
「ブレーキ操作判定部」は、センサ等からなるブレーキ操作検出部の検出情報に基づいてその操作状況の有無を判定してもよいし、車両を構成する他の機能部から送信された情報に基づいて判定してもよい。前者の例としては、例えばブレーキペダルの踏み込み量(ブレーキストローク)をアナログ的に直接検出するストロークセンサ、その踏み込みの有無や踏み込み位置を検出するブレーキスイッチ、あるいは、ブレーキペダルの踏み込みに応じて変化する作動液の液圧から間接的に検出または算出する液圧センサ等を含みうる。後者の例としては、例えば車両制御を担う制御部からの送信情報からブレーキペダルの踏み込みを間接的に推定するものを含みうる。
「制御保証電流」は、切替弁を確実に開閉作動させる第1電流であるのが好ましいが、その切替弁の開閉作動が可能であれば、第2電流よりも高くて第1電流よりも低い予め設定された電流であってもよい。なお、制御保証電流は、その供給から所定時間が経過して切替弁の安定した開閉状態が確保された後に、再び第2電流に切り替えられてよい。
この態様によれば、切替弁に開閉作動開始に必要な第1電流が付与された後、その開閉作動を維持するための第2電流が継続的に付与される。このように、切替弁の開閉作動開始後においても第2電流を定常的に付与することで、切替弁の制御の応答性を良好に保持することができる。一方、第2電流を第1電流よりも低く設定することで、必要以上に電流を流すことを抑制でき、省電力化を図ることができる。そして特に、ブレーキ操作部材が操作される状況であると判定されたときに、切替弁に対して第2電流よりも高い制御保証電流が付与される。このため、定常電流供給時において駆動電源の瞬間的な低下が生じたとしても、ブレーキ操作部材が操作される際には制御保証電流の供給により安定した開閉作動状態が確保される。その安定した開閉作動状態が確保されると、再度第2電流に切り替えられる。これにより、切替弁の制御の応答性を常に良好に維持しつつ省電力化を図ることができる。
ただし、制御部が、制御保証電流の供給のために指令信号を出力しても、その立ち上がりには時間遅れが発生する可能性がある。そこで、制御部は、ブレーキ操作検出部によりブレーキ操作部材が操作状態から非操作状態となったことが検出された時点から予め設定した設定時間経過後に、切替弁に対して制御保証電流を予め定める通電時間付与するように制御してもよい。このように制御することで、ブレーキ操作部材の操作と同時に制御保証電流を目的の電流値とする可能性をより高くすることができる。
このようなブレーキ装置において、例えば緊急的な制動要求によりブレーキペダルが早踏みされると、切替弁の開閉動作もこれに追従させる必要がある。しかし、切替弁の通電制御において上述の制御保証電流の印加を指令したとしても、実際に目標となる電流値が供給されるまでには時間的な遅れが発生する。
そこで、ブレーキ操作部材としてのブレーキペダルの踏み込み量を表すブレーキストロークを検出するストローク検出部をさらに設けてもよい。そして、制御部が、第2電流の付与時にブレーキペダルが早踏みされたか否かを予め設定された早踏み判定基準に基づいて判定し、早踏みされたと判定した場合には、早踏みがされていないと判定された場合よりも小さなブレーキストロークが検出されたときにブレーキペダルが操作される状況と判定してもよい。
ここで、「早踏み判定基準」は、ブレーキペダルの踏み込み量の時間変化(踏み込み速度)を対象とするものであってもよい。その場合、その踏み込み速度が判定基準値よりも高ければ、早踏みされたと判定される。例えば、ブレーキペダルが踏み込まれた直後にその踏み込み速度を検出し、それが早踏み判定基準値よりも高くなったときに、通常よりも小さなブレーキストロークにてブレーキペダルが操作されたと判定してもよい。なお、このようにブレーキペダルの踏み込み操作後にその操作を判定するのは、ブレーキペダルの操作の遊び等を考慮するものである。すなわち、ブレーキ制御においては一般に、ブレーキペダルが所定量踏み込まれてからその操作があったことが判定される。これは、例えば車両駆動時の振動等によってもブレーキペダルが変位するため、そのようなノイズをカットするものである。この態様では、一般にそのようなブレーキペダルの踏み込みの判定基準が設けられていることを利用し、早踏み時にはその判定基準を通常よりも小さくしてブレーキペダルの踏み込みを前倒しで判定する。
この態様によれば、ブレーキペダルの早踏み時において切替弁に制御保証電流を迅速に供給することができる。その結果、切替弁の開閉動作をその早踏みに追従させることができ、その応答性を確保することができる。
また、液圧回路として液圧源と切替弁とを接続する第1液圧回路と、第1液圧回路の液圧を検出する第1液圧検出部と、一方で所定の減圧部を介して第1液圧回路側に接続されるとともに、他方でホイールシリンダ側に接続される第2液圧回路と、第2液圧回路の液圧を検出する第2液圧検出部と、をさらに設けてもよい。そして、ブレーキ操作判定部は、第1液圧検出部により検出された液圧変化量が、ブレーキ操作部材としてのブレーキペダルが早踏みされたか否かを判定するために予め設定された早踏み判定基準値以下の場合には、第1液圧検出部および第2液圧検出部の双方の検出情報に基づいてブレーキペダルの操作状況を判定する一方、第1液圧検出部により検出された液圧変化量が早踏み判定基準値よりも大きい場合には、第1液圧検出部の検出情報のみに基づいてブレーキペダルの操作状況を判定してもよい。
この態様では、液圧回路として第1液圧回路および第2液圧回路が設けられている。第1液圧回路には切替弁が配置され、両液圧回路の間には流量抵抗となる減圧部が存在する。この減圧部は、他の電磁弁であってもよいし、一定の通路断面を有するオリフィス等の絞り部であってもよい。切替弁はその前後差圧によって作動停止側へ付勢され、制御保証電流の付与によって開閉作動側に付勢される。通常の制御状態においては、制御の確実性を担保するために、両液圧回路の液圧が高まったことをもってブレーキペダルが操作されたことが判定される。
このような構成においては、その減圧部の存在により第2液圧回路のほうが第1液圧回路よりも液圧の高まりが遅れる。特にブレーキペダルが早踏みされた場合には、その時間遅れが相対的に大きくなる。このため、上述のように双方の液圧回路の検出情報に基づいてブレーキペダルの操作を判定すると、その判定がされたときには既に第1液圧回路の液圧が大きく上昇している可能性がある。その結果、切替弁の前後差圧が大きくなり、制御保証電流を付与しても切替弁が開閉作動状態へ移行しない可能性がある。
この態様によれば、早踏み時において第1液圧検出部の検出情報のみに基づいてブレーキペダルの操作状況が判定される。これにより制動要求が高いと想定される状況において、ブレーキ制御の応答性を確保することができる。一方、早踏みのない通常の制御時においては、第1液圧検出部および第2液圧検出部の双方の検出情報に基づいてブレーキペダルの操作状況が判定される。その結果、制御の確実性を担保することができる。つまり、比較的頻度の少ない早踏み時においては応答性を重視した制御を行い、通常の制御においてはその確実性を重視した制御を行うことができ、状況に応じたバランスの良い制御を実現することができる。
また、液圧回路として液圧源と切替弁とを接続する第1液圧回路と、第1液圧回路の液圧を検出する第1液圧検出部と、一方で所定の減圧部を介して第1液圧回路側に接続されるとともに、他方でホイールシリンダ側に接続される第2液圧回路と、第2液圧回路の液圧を検出する第2液圧検出部と、ブレーキ操作部材としてのブレーキペダルの踏み込み量を表すブレーキストロークを検出するストローク検出部と、を設けてもよい。そして、ブレーキ操作判定部は、早踏み判定のために予め設定した基準ブレーキストロークが検出されたときに、第1液圧検出部により液圧が基準圧より大きくなっているときに、ブレーキペダルが操作される状況であると判定してもよい。
ここで、「基準ブレーキストローク」は、早踏みがされていないときには第1液圧検出部により検出される液圧が基準圧以下となり、早踏みされているときに基準圧より大きくなるようなストロークとして予め設定される。基準圧として大気圧等を設定してもよい。
この態様によれば、ブレーキペダルが基準ブレーキストロークとなっているときに液圧が基準圧より大きければ制御保証電流が供給されるという簡単なアルゴリズムで制御が実現される。また、ブレーキペダルの早踏みが行われても切替弁の開閉作動を十分に追従させることができる。
あるいは、車両のアクセル操作部材の操作状態を検出するアクセル操作検出部を設けてもよい。そして、ブレーキ操作判定部が、アクセル操作部材の操作状態から非操作状態への移行が検出された場合にブレーキ操作部材が操作される状況であると判定してもよい。
ここでいう「アクセル操作部材」は、車両を走行させるために運転者が操作可能な部材であり、アクセルペダルを含む。「アクセル操作検出部」は、アクセル開度を検出するセンサ等を含みうる。
すなわち、アクセルペダル等のオフ後はブレーキ操作がなされる可能性が高い。この点に着目し、アクセル操作部材の操作が非操作状態となったことを契機にブレーキ操作部材の操作を前倒しで判定し、制御保証電流を付与するものである。
本発明の別の態様もまた、ブレーキ装置である。この装置は、ブレーキ操作部材の操作に応じて作動液を加圧し、液圧を発生する液圧源と、作動液の液圧の供給を受けて車輪に制動力を付与するホイールシリンダと、液圧源とホイールシリンダとを連通させ、液圧源で発生した液圧をホイールシリンダへ供給するための液圧回路と、液圧回路に配置され、電流を付与されることにより開閉作動して液圧回路内の作動液の流れを切り替え可能な切替弁と、車両の制御状態を検出する状態検出部と、切替弁に対してその開閉作動開始に必要な第1電流を付与し、その後その開閉作動を維持するための第1電流よりも低い第2電流を付与するように制御する一方、その第2電流の付与時において、状態検出部により検出された制御状態に基づき、車両の制動制御を伴う特定の車両走行制御への移行を推定するための判定基準として予め設定された移行推定条件が成立したと判定した場合には、切替弁に対して第2電流よりも高い制御保証電流を付与するように制御する制御部と、を備える。
ここでいう「特定の車両走行制御」は、例えば車両の発進時や加速時の駆動輪の空転を抑制するTRC(Traction Control)、車両の旋回時における車輪の横滑りを抑制するためのVSC(Vehicle Stability Control)、先行車両との車間距離を一定に保持して車両を走行させるためのクルーズ制御等の車両走行制御を含みうる。「状態検出部」は、このような車両走行制御が実行される条件としての車両の制御状態を検出する。「移行推定条件」は、特定の車両走行制御の実行条件そのものであってもよいが、その実行条件成立の手前の段階を表す条件として適宜設定してもよい。つまり、その実行条件に近づいてその移行が推定される条件として設定することができる。「切替弁」、「制御保証電流」については上述のとおりである。
この態様によれば、特定の車両走行制御への移行を推定するための移行推定条件が成立したと判定した場合に、切替弁に制御保証電流が付与される。すなわち、上述したブレーキ操作部材の操作の有無にかかわらず、その後の制動制御が見込まれる場合に先行して制御保証電流が付与されることにより、実際に制動制御が行われたときの良好な応答性を確保することができる。また、その移行推定条件の成立前および車両走行制御における安定な制動制御が確保された後には第2電流が保持されるため、省電力化を図ることもできる。
本発明のさらに別の態様は、ブレーキ制御装置である。この装置は、ブレーキ操作部材の操作に応じて作動液を加圧し、液圧を発生する液圧源と、作動液の液圧の供給を受けて車輪に制動力を付与するホイールシリンダと、液圧源とホイールシリンダとを連通させ、液圧源で発生した液圧をホイールシリンダへ供給するための液圧回路と、液圧回路に配置され、電流を付与されることにより開閉作動して液圧回路内の作動液の流れを切り替え可能な切替弁と、を備えるブレーキ装置に設けられ、切替弁への通電制御を行うブレーキ制御装置であって、ブレーキ操作部材の操作状況を判定するブレーキ操作判定部と、切替弁に対してその開閉作動開始に必要な第1電流を付与し、その後その開閉作動を維持するための第1電流よりも低い第2電流を付与するように制御し、その第2電流の付与時にブレーキ操作判定部がブレーキ操作部材が操作される状況であると判定した場合に、切替弁に対して第2電流よりも高い制御保証電流を付与するように制御する制御部と、を備える。
ここで、「切替弁」、「ブレーキ操作部材」、「ブレーキ操作判定部」、および「制御保証電流」の各用語の意義については上述のとおりである。
この態様のブレーキ制御装置をブレーキ装置に適用することにより、上述のように、そのブレーキ装置を構成する切替弁の制御の応答性を常に良好に維持しつつ省電力化を図ることができる。
本発明のさらに別の態様もまた、ブレーキ制御装置である。この装置は、ブレーキ操作部材の操作に応じて作動液を加圧し、液圧を発生する液圧源と、作動液の液圧の供給を受けて車輪に制動力を付与するホイールシリンダと、液圧源とホイールシリンダとを連通させ、液圧源で発生した液圧をホイールシリンダへ供給するための液圧回路と、液圧回路に配置され、電流を付与されることにより開閉作動して液圧回路内の作動液の流れを切り替え可能な切替弁と、を備えるブレーキ装置に設けられ、切替弁への通電制御を行うブレーキ制御装置であって、車両の制御状態を検出する状態検出部と、切替弁に対してその開閉作動開始に必要な第1電流を付与し、その後その開閉作動を維持するための第1電流よりも低い第2電流を付与するように制御する一方、その第2電流の付与時において、状態検出部により検出された制御状態に基づき、車両の制動制御を伴う特定の車両走行制御への移行を推定するための判定基準として予め設定された移行推定条件が成立したと判定した場合には、切替弁に対して第2電流よりも高い電流を付与するように制御する制御部と、を備える。
ここで、「切替弁」、「制御保証電流」、「特定の車両走行制御」、および「状態検出部」の各用語の意義については上述のとおりである。
この態様のブレーキ制御装置をブレーキ装置に適用することにより、上述のように、そのブレーキ装置を構成する切替弁の制御の応答性を常に良好に維持しつつ省電力化を図ることができる。
本発明のさらに別の態様は、ブレーキ制御方法である。この方法は、ブレーキ操作部材の操作に基づいてブレーキ装置の液圧回路に配置された切替弁を通電制御し、その液圧回路内の作動液の流れを切り替えるブレーキ制御方法であって、車両の駆動時に切替弁に対してその開閉作動開始に必要な第1電流を付与する駆動開始工程と、駆動開始工程の後に、切替弁の開閉作動を維持するための第1電流よりも低い第2電流を付与する駆動維持工程と、駆動維持工程における第2電流の付与時にブレーキ操作部材が操作される状況であると判定した場合に、切替弁に対して第2電流よりも高い制御保証電流を予め設定した期間付与する制御保証工程と、を備える。
ここで、「切替弁」、「ブレーキ操作部材」、および「制御保証電流」の各用語の意義については上述のとおりである。
この態様のブレーキ制御方法をブレーキ装置に適用することにより、上述のように、そのブレーキ装置を構成する切替弁の制御の応答性を常に良好に維持しつつ省電力化を図ることができる。
本発明のさらに別の態様もまた、ブレーキ制御方法である。この方法は、ブレーキ操作部材の操作に基づいてブレーキ装置の液圧回路に配置された切替弁を通電制御し、その液圧回路内の作動液の流れを切り替えるブレーキ制御方法であって、車両の駆動時に切替弁に対してその開閉作動開始に必要な第1電流を付与する駆動開始工程と、駆動開始工程の後に、切替弁の開閉作動を維持するための第1電流よりも低い第2電流を付与する駆動維持工程と、駆動維持工程における第2電流の付与時において、車両の制動制御を伴う特定の車両走行制御への移行を推定するために予め設定した移行推定条件が成立した場合に、切替弁に対して第2電流よりも高い制御保証電流を予め設定した期間付与する制御保証工程と、を備える。
ここで、「切替弁」、「制御保証電流」および「特定の車両走行制御」の各用語の意義については上述のとおりである。
この態様のブレーキ制御方法をブレーキ装置に適用することにより、上述のように、そのブレーキ装置を構成する切替弁の制御の応答性を常に良好に維持しつつ省電力化を図ることができる。
本発明によれば、定常電流の印加により常時駆動される切替弁を含むブレーキ装置において、その切替弁の制御の応答性を常に良好に維持しつつ省電力化を図ることができる。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るブレーキ装置を示す系統図である。
ブレーキ装置20は、車両用の電子制御式ブレーキシステム(ECB)を構成しており、車両に設けられた4つの車輪に付与される制動力を制御する。ブレーキ装置20は、例えば、走行駆動源として電動モータと内燃機関とを備えるハイブリッド車両に搭載される。このようなハイブリッド車両においては、車両の運動エネルギを電気エネルギに回生することによって車両を制動する回生制動と、ブレーキ装置20による液圧制動とのそれぞれを車両の制動に用いることができる。本実施の形態における車両は、これらの回生制動と液圧制動とを併用して所望の制動力を発生させるブレーキ回生協調制御を実行することができる。
ブレーキ装置20は、各車輪に対応して設けられたディスクブレーキユニット21FR,21FL、21RRおよび21RLと、マスタシリンダユニット27と、動力液圧源30と、液圧アクチュエータ40と、それらをつなぐ液圧回路とを含む。
ディスクブレーキユニット21FR,21FL、21RRおよび21RLは、車両の右前輪、左前輪、右後輪、および左後輪のそれぞれに制動力を付与する。マニュアル液圧源としてのマスタシリンダユニット27は、ブレーキ操作部材としてのブレーキペダル24の運転者による操作量に応じて加圧された作動液としてのブレーキフルードをディスクブレーキユニット21FR〜21RLに対して送出する。動力液圧源30は、動力の供給により加圧されたブレーキフルードを、運転者によるブレーキペダル24の操作から独立してディスクブレーキユニット21FR〜21RLに対して送出可能である。液圧アクチュエータ40は、動力液圧源30またはマスタシリンダユニット27から供給されたブレーキフルードの液圧を適宜調整してディスクブレーキユニット21FR〜21RLに送出する。これにより、液圧制動による各車輪に対する制動力が調整される。
ディスクブレーキユニット21FR〜21RLは、それぞれブレーキディスク22とブレーキキャリパに内蔵されたホイールシリンダ23FR〜23RLを含む。そして、各ホイールシリンダ23FR〜23RLは、それぞれ異なる流体通路を介して液圧アクチュエータ40に接続されている。なお以下では適宜、ホイールシリンダ23FR〜23RLを総称して「ホイールシリンダ23」という。
ディスクブレーキユニット21FR〜21RLにおいては、ホイールシリンダ23に液圧アクチュエータ40からブレーキフルードが供給されると、車輪と共に回転するブレーキディスク22に摩擦部材としてのブレーキパッドが押し付けられる。これにより、各車輪に制動力が付与される。なお、本実施の形態においてはディスクブレーキユニット21FR〜21RLを用いているが、例えばドラムブレーキ等のホイールシリンダ23を含む他の制動力付与機構を用いてもよい。
マスタシリンダユニット27は、本実施の形態では液圧ブースタ付きマスタシリンダであり、液圧ブースタ31、マスタシリンダ32、レギュレータ33、およびリザーバ34を含む。ブレーキペダル24への運転者による入力が機械的に伝達されてマスタシリンダ32のブレーキフルードが加圧される。液圧ブースタ31は、ブレーキペダル24に連結されており、ブレーキペダル24に加えられたペダル踏力を増幅してマスタシリンダ32に伝達する。動力液圧源30からレギュレータ33を介して液圧ブースタ31にブレーキフルードが供給されることにより、ペダル踏力は増幅される。そして、マスタシリンダ32は、ペダル踏力に対して所定の倍力比を有するマスタシリンダ圧を発生する。
マスタシリンダ32とレギュレータ33との上部には、ブレーキフルードを貯留するリザーバ34が配置されている。マスタシリンダ32は、ブレーキペダル24の踏み込みが解除されているときにリザーバ34と連通する。一方、レギュレータ33は、リザーバ34と動力液圧源30のアキュムレータ35との双方と連通しており、リザーバ34を低圧源とすると共に、アキュムレータ35を高圧源とし、マスタシリンダ圧とほぼ等しい液圧を発生する。レギュレータ33における液圧を以下では適宜、「レギュレータ圧」という。なお、マスタシリンダ圧とレギュレータ圧とは厳密に同一圧にされる必要はなく、例えばレギュレータ圧のほうが若干高圧となるようにマスタシリンダユニット27を設計することも可能である。
動力液圧源30は、アキュムレータ35およびポンプ36を含む。アキュムレータ35は、ポンプ36により昇圧されたブレーキフルードの圧力エネルギを窒素等の封入ガスの圧力エネルギとして例えば14〜22MPa程度に変換して蓄えるものである。ポンプ36は、駆動源としてモータ36aを有し、その吸込口がリザーバ34に接続される一方、その吐出口がアキュムレータ35に接続される。また、アキュムレータ35は、マスタシリンダユニット27に設けられたリリーフバルブ35aにも接続されている。アキュムレータ35におけるブレーキフルードの圧力が異常に高まって例えば25MPa程度になると、リリーフバルブ35aが開弁し、高圧のブレーキフルードはリザーバ34へと戻される。
上述のように、ブレーキ装置20は、ホイールシリンダ23に対するブレーキフルードの供給源として、マスタシリンダ32、レギュレータ33およびアキュムレータ35を有している。そして、マスタシリンダ32にはマスタ配管37が、レギュレータ33にはレギュレータ配管38が、アキュムレータ35にはアキュムレータ配管39が接続されている。これらのマスタ配管37、レギュレータ配管38およびアキュムレータ配管39は、それぞれ液圧アクチュエータ40に接続される。
液圧アクチュエータ40は、複数の流路が形成されるアクチュエータブロックと、複数の電磁制御弁を含む。アクチュエータブロックに形成された流路には、個別流路41、42,43および44と、主流路45とが含まれる。個別流路41〜44は、それぞれ主流路45から分岐されて、対応するディスクブレーキユニット21FR、21FL,21RR,21RLのホイールシリンダ23FR、23FL,23RR,23RLに接続されている。これにより、各ホイールシリンダ23は主流路45と連通可能となる。
また、個別流路41,42,43および44の中途には、ABS保持弁51,52,53および54が設けられている。各ABS保持弁51〜54は、ON/OFF制御されるソレノイドおよびスプリングをそれぞれ有しており、何れもソレノイドが非通電状態にある場合に開とされる常開型電磁制御弁である。開状態とされた各ABS保持弁51〜54は、ブレーキフルードを双方向に流通させることができる。つまり、主流路45からホイールシリンダ23へとブレーキフルードを流すことができるとともに、逆にホイールシリンダ23から主流路45へもブレーキフルードを流すことができる。ソレノイドに通電されて各ABS保持弁51〜54が閉弁されると、個別流路41〜44におけるブレーキフルードの流通は遮断される。
更に、ホイールシリンダ23は、個別流路41〜44にそれぞれ接続された減圧用流路46,47,48および49を介してリザーバ流路55に接続されている。減圧用流路46,47,48および49の中途には、ABS減圧弁56,57,58および59が設けられている。各ABS減圧弁56〜59は、ON/OFF制御されるソレノイドおよびスプリングをそれぞれ有しており、何れもソレノイドが非通電状態にある場合に閉とされる常閉型電磁制御弁である。各ABS減圧弁56〜59が閉状態であるときには、減圧用流路46〜49におけるブレーキフルードの流通は遮断される。ソレノイドに通電されて各ABS減圧弁56〜59が開弁されると、減圧用流路46〜49におけるブレーキフルードの流通が許容され、ブレーキフルードがホイールシリンダ23から減圧用流路46〜49およびリザーバ流路55を介してリザーバ34へと還流する。なお、リザーバ流路55は、リザーバ配管77を介してマスタシリンダユニット27のリザーバ34に接続されている。
主流路45は、中途に分離弁60を有する。この分離弁60により、主流路45は、個別流路41および42と接続される第1流路45aと、個別流路43および44と接続される第2流路45bとに区分けされている。第1流路45aは、個別流路41および42を介して前輪用のホイールシリンダ23FRおよび23FLに接続され、第2流路45bは、個別流路43および44を介して後輪用のホイールシリンダ23RRおよび23RLに接続される。
分離弁60は、ON/OFF制御されるソレノイドおよびスプリングを有しており、ソレノイドが非通電状態にある場合に閉とされる常閉型の切替弁である。分離弁60が閉状態であるときには、主流路45におけるブレーキフルードの流通は遮断される。ソレノイドに通電されて分離弁60が開弁されると、第1流路45aと第2流路45bとの間でブレーキフルードを双方向に流通させることができる。
また、液圧アクチュエータ40においては、主流路45に連通するマスタ流路61およびレギュレータ流路62が形成されている。より詳細には、マスタ流路61は、主流路45の第1流路45aに接続されており、レギュレータ流路62は、主流路45の第2流路45bに接続されている。また、マスタ流路61は、マスタシリンダ32と連通するマスタ配管37に接続される。レギュレータ流路62は、レギュレータ33と連通するレギュレータ配管38に接続される。
マスタ流路61は、中途にマスタカット弁64を有する。マスタカット弁64は、マスタシリンダ32から各ホイールシリンダ23へのブレーキフルードの供給経路上に設けられている。マスタカット弁64は、ON/OFF制御されるソレノイドおよびスプリングを有しており、規定の制御電流の供給を受けてソレノイドが発生させる電磁力により閉弁状態が保証され、ソレノイドが非通電状態にある場合に開とされる常開型の切替弁である。開状態とされたマスタカット弁64は、マスタシリンダ32と主流路45の第1流路45aとの間でブレーキフルードを双方向に流通させることができる。ソレノイドに規定の制御電流が通電されてマスタカット弁64が閉弁されると、マスタ流路61におけるブレーキフルードの流通は遮断される。本実施の形態において、マスタカット弁64は、減圧部としても機能する。
また、マスタ流路61には、マスタカット弁64よりも上流側において、切替弁としてのシミュレータカット弁68を介してストロークシミュレータ69が接続されている。すなわち、シミュレータカット弁68は、マスタシリンダ32とストロークシミュレータ69とを接続する流路に設けられている。シミュレータカット弁68は、ON/OFF制御されるソレノイドおよびスプリングを有しており、規定の制御電流の供給を受けてソレノイドが発生させる電磁力により開弁状態が保証され、ソレノイドが非通電状態にある場合に閉とされる常閉型の切替弁である。シミュレータカット弁68が閉状態であるときには、マスタ流路61とストロークシミュレータ69との間のブレーキフルードの流通は遮断される。ソレノイドに通電されてシミュレータカット弁68が開弁されると、マスタシリンダ32とストロークシミュレータ69との間でブレーキフルードを双方向に流通させることができる。
本実施の形態では、制御性の向上および省電力化の観点から、シミュレータカット弁68に起動電流を付与した後、これよりも低い定常電流を常時付与してその駆動状態を維持する制御を行っている。また、その定常電流供給時に駆動電源の瞬間的な低下などによりシミュレータカット弁68の作動状態が不安定になるのを防止するために、ブレーキペダル24の踏み込みごとに定常電流よりも高い制御保証電流を供給している。それにより、ストロークシミュレータ69の応答性を確保している。このシミュレータカット弁68の具体的な制御内容の詳細については後述する。
ストロークシミュレータ69は、複数のピストンやスプリングを含むものであり、シミュレータカット弁68の開放時に運転者によるブレーキペダル24の踏力に応じた反力を創出する。ストロークシミュレータ69としては、運転者によるブレーキ操作のフィーリングを向上させるために、多段のバネ特性を有するものが採用されると好ましい。
レギュレータ流路62は、中途にレギュレータカット弁65を有する。レギュレータカット弁65は、レギュレータ33から各ホイールシリンダ23へのブレーキフルードの供給経路上に設けられている。レギュレータカット弁65も、ON/OFF制御されるソレノイドおよびスプリングを有しており、規定の制御電流の供給を受けてソレノイドが発生させる電磁力により閉弁状態が保証され、ソレノイドが非通電状態にある場合に開とされる常開型の切替弁である。開状態とされたレギュレータカット弁65は、レギュレータ33と主流路45の第2流路45bとの間でブレーキフルードを双方向に流通させることができる。ソレノイドに通電されてレギュレータカット弁65が閉弁されると、レギュレータ流路62におけるブレーキフルードの流通は遮断される。
液圧アクチュエータ40には、マスタ流路61およびレギュレータ流路62に加えて、アキュムレータ流路63も形成されている。アキュムレータ流路63の一端は、主流路45の第2流路45bに接続され、他端は、アキュムレータ35と連通するアキュムレータ配管39に接続される。
アキュムレータ流路63は、中途に増圧リニア制御弁66を有する。また、アキュムレータ流路63および主流路45の第2流路45bは、減圧リニア制御弁67を介してリザーバ流路55に接続されている。増圧リニア制御弁66と減圧リニア制御弁67とは、それぞれリニアソレノイドおよびスプリングを有しており、何れもソレノイドが非通電状態にある場合に閉とされる常閉型電磁制御弁である。増圧リニア制御弁66および減圧リニア制御弁67は、それぞれのソレノイドに供給される電流に比例して弁の開度が調整される。
増圧リニア制御弁66は、各車輪に対応して複数設けられた各ホイールシリンダ23に対して共通の増圧用制御弁として設けられている。また、減圧リニア制御弁67も同様に、各ホイールシリンダ23に対して共通の減圧用制御弁として設けられている。つまり、本実施の形態においては、増圧リニア制御弁66および減圧リニア制御弁67は、動力液圧源30から送出される作動流体を各ホイールシリンダ23へ給排制御する1対の共通の制御弁として設けられている。このように増圧リニア制御弁66等を各ホイールシリンダ23に対して共通化すれば、ホイールシリンダ23ごとにリニア制御弁を設けるのと比べて、コストの観点からは好ましい。
なお、ここで、増圧リニア制御弁66の出入口間の差圧は、アキュムレータ35におけるブレーキフルードの圧力と主流路45におけるブレーキフルードの圧力との差圧に対応し、減圧リニア制御弁67の出入口間の差圧は、主流路45におけるブレーキフルードの圧力とリザーバ34におけるブレーキフルードの圧力との差圧に対応する。また、増圧リニア制御弁66および減圧リニア制御弁67のリニアソレノイドへの供給電力に応じた電磁駆動力をF1とし、スプリングの付勢力をF2とし、増圧リニア制御弁66および減圧リニア制御弁67の出入口間の差圧に応じた差圧作用力をF3とすると、F1+F3=F2という関係が成立する。従って、増圧リニア制御弁66および減圧リニア制御弁67のリニアソレノイドへの供給電力を連続的に制御することにより、増圧リニア制御弁66および減圧リニア制御弁67の出入口間の差圧を制御することができる。
ブレーキ装置20において、動力液圧源30および液圧アクチュエータ40は、本実施の形態における制御部としてのブレーキECU70により制御される。ブレーキECU70は、CPUを含むマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に各種プログラムを記憶するROM、データを一時的に記憶するRAM、入出力ポートおよび通信ポート等を備える。そして、ブレーキECU70は、上位のハイブリッドECU(図示せず)などと通信可能であり、ハイブリッドECUからの制御信号や、各種センサからの信号に基づいて動力液圧源30のポンプ36や、液圧アクチュエータ40を構成する電磁制御弁51〜54,56〜59,60,64〜68を制御する。
また、ブレーキECU70には、レギュレータ圧センサ71、アキュムレータ圧センサ72、および制御圧センサ73が接続される。レギュレータ圧センサ71は、レギュレータカット弁65の上流側でレギュレータ流路62内のブレーキフルードの圧力、すなわちレギュレータ圧を検知し、検知した値を示す信号をブレーキECU70に与える。アキュムレータ圧センサ72は、増圧リニア制御弁66の上流側でアキュムレータ流路63内のブレーキフルードの圧力、すなわちアキュムレータ圧を検知し、検知した値を示す信号をブレーキECU70に与える。制御圧センサ73は、主流路45の第1流路45a内のブレーキフルードの圧力を検知し、検知した値を示す信号をブレーキECU70に与える。各圧力センサ71〜73の検出値は、所定時間おきにブレーキECU70に順次与えられ、ブレーキECU70の所定の記憶領域に所定量ずつ格納保持される。
分離弁60が開状態とされて主流路45の第1流路45aと第2流路45bとが互いに連通している場合、制御圧センサ73の出力値は、増圧リニア制御弁66の低圧側の液圧を示すと共に減圧リニア制御弁67の高圧側の液圧を示すので、この出力値を増圧リニア制御弁66および減圧リニア制御弁67の制御に利用することができる。また、増圧リニア制御弁66および減圧リニア制御弁67が閉鎖されていると共に、マスタカット弁64が開状態とされている場合、制御圧センサ73の出力値は、マスタシリンダ圧を示す。更に、分離弁60が開放されて主流路45の第1流路45aと第2流路45bとが互いに連通しており、各ABS保持弁51〜54が開放される一方、各ABS減圧弁56〜59が閉鎖されている場合、制御圧センサの73の出力値は、各ホイールシリンダ23に作用する作動流体圧、すなわちホイールシリンダ圧を示す。
さらに、ブレーキECU70に接続されるセンサには、ブレーキペダル24に設けられたストロークセンサ25も含まれる。ストロークセンサ25は、ブレーキペダル24の操作量としてのペダルストロークを検知し、検知した値を示す信号をブレーキECU70に与える。ストロークセンサ25の出力値も、所定時間おきにブレーキECU70に順次与えられ、ブレーキECU70の所定の記憶領域に所定量ずつ格納保持される。なお、ストロークセンサ25以外のブレーキ操作状態検出手段をストロークセンサ25に加えて、あるいは、ストロークセンサ25に代えて設け、ブレーキECU70に接続してもよい。ブレーキ操作状態検出手段としては、例えば、ブレーキペダル24の操作力を検出するペダル踏力センサや、ブレーキペダル24が踏み込まれたことを検出するブレーキスイッチなどがある。
上述のように構成されたブレーキ装置20は、ブレーキ回生協調制御を実行することができる。ブレーキ装置20は制動要求を受けて制動を開始する。制動要求は、例えば運転者がブレーキペダル24を操作した場合など、車両に制動力を付与すべきときに生起される。制動要求を受けてブレーキECU70は要求制動力を演算し、要求制動力から回生による制動力を減じることによりブレーキ装置20により発生させるべき制動力である要求液圧制動力を算出する。ここで、回生による制動力は、ハイブリッドECUからブレーキ装置20に供給される。そして、ブレーキECU70は、算出した要求液圧制動力に基づいて各ホイールシリンダ23FR〜23RLの目標液圧を算出する。ブレーキECU70は、ホイールシリンダ圧が目標液圧となるように、フィードバック制御則により増圧リニア制御弁66や減圧リニア制御弁67に供給する制御電流の値を決定する。
その結果、ブレーキ装置20においては、ブレーキフルードが動力液圧源30から増圧リニア制御弁66を介して各ホイールシリンダ23に供給され、車輪に制動力が付与される。また、各ホイールシリンダ23からブレーキフルードが減圧リニア制御弁67を介して必要に応じて排出され、車輪に付与される制動力が調整される。本実施の形態においては、動力液圧源30、増圧リニア制御弁66及び減圧リニア制御弁67等を含んでホイールシリンダ圧制御系統が構成されている。ホイールシリンダ圧制御系統によりいわゆるブレーキバイワイヤ方式の制動力制御が行われる。ホイールシリンダ圧制御系統は、マスタシリンダユニット27からホイールシリンダ23へのブレーキフルードの供給経路に並列に設けられている。
このとき、ブレーキECU70は、レギュレータカット弁65及びマスタカット弁64を閉状態とし、レギュレータ33及びマスタシリンダ32から送出されるブレーキフルードがホイールシリンダ23へ供給されないようにする。ブレーキ回生協調制御中は、レギュレータカット弁65及びマスタカット弁64の上下流間には、回生制動力の大きさに対応する前後差圧が作用する。
なお、本実施の形態に係るブレーキ装置20は、回生制動力を利用せずに液圧制動力だけで要求制動力をまかなう場合にも、当然ホイールシリンダ圧制御系統により制動力を制御することができる。ブレーキ回生協調制御を実行しているか否かにかかわらず、ホイールシリンダ圧制御系統により制動力を制御する制御モードを以下では適宜「リニア制御モード」と称する。あるいは、ブレーキバイワイヤによる制御と呼ぶ場合もある。
リニア制御モードにおいて要求制動力を液圧制動力のみにより発生させる場合には、ブレーキECU70はレギュレータ圧あるいはマスタシリンダ圧をホイールシリンダ圧の目標圧として制御することになる。よって、この場合は必ずしもホイールシリンダ圧制御系統によってホイールシリンダ23にブレーキフルードを供給しなくてもよい。運転者によるブレーキペダルの操作に応じて加圧されたマスタシリンダ圧あるいはレギュレータ圧をホイールシリンダにそのまま導入すれば自然に要求制動力を発生させることができるからである。
このため、ブレーキ装置20は、例えば停車中のように回生制動力を使用しないときに、レギュレータ33から各ホイールシリンダ23にブレーキフルードを供給するようにしてもよい。レギュレータ33から各ホイールシリンダ23にブレーキフルードを供給する制御モードを以下ではレギュレータモードと称する。つまりブレーキECU70は、停車中においてリニア制御モードからレギュレータモードに切り替えて制動力を発生させるようにしてもよい。車両の停止とともに制御モードを切り替えるようにすれば比較的簡易な制御で制御モードの切り替えを実行することができるという点で好ましい。あるいは、より実際的には、ブレーキECU70は制動により車速が充分に低下したために回生制動を中止するときにリニア制御モードからレギュレータモードに制御モードを切り替えてもよい。
レギュレータモードにおいては、ブレーキECU70は、レギュレータカット弁65及び分離弁60を開弁し、マスタカット弁64を閉弁する。増圧リニア制御弁66及び減圧リニア制御弁67は、制御が停止され閉弁される。その結果、レギュレータ33から各ホイールシリンダ23にブレーキフルードが供給されることとなり、レギュレータ圧によって各車輪に制動力が付与される。レギュレータ33には動力液圧源30が高圧側として接続されているので、動力液圧源30における蓄圧を活用して制動力を発生させることができるという点で好ましい。
このようにレギュレータモードにおいては、ブレーキECU70は、増圧リニア制御弁66及び減圧リニア制御弁67への制御電流の供給を停止して閉弁し、両リニア制御弁を休止させている。このため、増圧リニア制御弁66及び減圧リニア制御弁67の動作頻度を低減させることが可能となり、増圧リニア制御弁66及び減圧リニア制御弁67を長期間にわたって使用することができるようになる。すなわち、増圧リニア制御弁66及び減圧リニア制御弁67の耐用期間を向上させることができる。
リニア制御モードでの制御中に、例えばいずれかの箇所からの作動液の漏れ等の異常の発生によりホイールシリンダ圧が目標液圧から乖離してしまう場合がある。ブレーキECU70は、例えば制御圧センサ73の測定値に基づいてホイールシリンダ圧の応答異常の有無を周期的に判定している。ブレーキECU70は、例えばホイールシリンダ圧測定値の目標液圧からの乖離量が基準を超える場合にホイールシリンダ圧の制御応答に異常があると判定する。ホイールシリンダ圧の制御応答に異常があると判定された場合には、ブレーキECU70は、リニア制御モードを中止してマニュアルブレーキモードに制御モードを切り替える。また同様にブレーキECU70はレギュレータモードにおいても異常が検出された場合にマニュアルブレーキモードに制御モードを切り替える。マニュアルブレーキモードにおいては、運転者のブレーキペダル24への入力が液圧に変換され機械的にホイールシリンダ23に伝達されて車輪に制動力が付与される。マニュアルブレーキモードは、フェイルセーフの観点からバックアップ用の制御モードとしての役割を有する。
バックアップ用の制御モードの一例は、ハイドロブースタモードである。ハイドロブースタモードは、ブレーキ操作部材への操作入力に応じて機械的に制動力が生じるようにマスタシリンダ32からホイールシリンダ23への作動液流通経路が確保される制御モードである。ハイドロブースタモードにおいては、ブレーキECU70は、すべての電磁制御弁への制御電流の供給を停止する。よって、常開型のマスタカット弁64及びレギュレータカット弁65は開弁され、常閉型の分離弁60及びシミュレータカット弁68は閉弁される。増圧リニア制御弁66及び減圧リニア制御弁67は、制御が停止され閉弁される。
その結果、ブレーキフルードの供給経路はマスタシリンダ側とレギュレータ側との2系統に分離される。マスタシリンダ圧が前輪用のホイールシリンダ23FR及び23FLへと伝達され、レギュレータ圧が後輪用のホイールシリンダ23RR及び23RLへと伝達される。マスタシリンダ32からの作動流体の送出先は、ストロークシミュレータ69から前輪用のホイールシリンダ23FR及び23FLに切り替えられる。また、液圧ブースタ31は機械的にペダル踏力を増幅する機構であるため、ハイドロブースタモードに移行して各電磁制御弁への制御電流が停止されても継続して機能する。ハイドロブースタモードによれば、制御系の異常により各電磁制御弁への通電がない場合であっても液圧ブースタを利用して制動力を発生させることができる点でフェイルセーフ性に優れている。
次に、切替弁としてのシミュレータカット弁68の制御方法について説明する。
図2は、シミュレータカット弁の制御方法を表すタイミングチャートである。同図の上段はブレーキペダル24の操作状態を表し、下段はシミュレータカット弁68へ供給する制御電流を表している。同図の横軸は時間の経過を表している。
図示の例では、時刻t1において車両が駆動されると同時に、シミュレータカット弁68に対して起動電流I1が供給されている。この起動電流I1は、シミュレータカット弁68を閉弁状態から確実に開弁させることが可能な電流値であり、実験等を通じて予め設定されている。このとき、起動電流I1は所定の通電時間T1の間供給される。この通電時間T1は、起動電流I1との関係でシミュレータカット弁68を確実に開弁させることができる時間として予め設定されている。
通電時間T1が経過すると、制御電流が起動電流よりも低い定常電流I2に切り替えられる。この定常電流I2は、起動電流I1により開弁したシミュレータカット弁68の開弁状態を維持可能な電流値として予め設定されている。上述のように、開弁特性のヒステリシスにより、シミュレータカット弁68を閉弁状態から開弁させるのに必要な電流は、開弁状態を維持する電流よりも大きくなる。言い換えれば、開弁状態を維持するための電流は開弁開始電流よりも小さくてすむ。そこで、起動電流I1よりも低い電流値を定常電流I2として設定し、シミュレータカット弁68に継続的に付与している。
しかしながら、このように定常電流I2は開弁状態を維持するのに必要最低限の値に設定されているため、車両制御中にその電気負荷が大きくなって一時的に電圧降下が生じると、その電流値が低下し、シミュレータカット弁68が閉弁してしまう可能性がある。シミュレータカット弁68が一旦閉弁すると、同じ定常電流I2を付与し続けてもこれを開弁することができなくなる。そこで、本実施の形態では、少なくとも制動制御がなされたときにシミュレータカット弁68に対して定常電流I2よりも高い開弁電流I3を供給し、これを確実に開弁させるようにする。
すなわち、時刻t2,t3のそれぞれにおいて、運転者によりブレーキペダル24が踏み込まれたとほぼ同時に開弁電流I3が供給されている。このとき、開弁電流I3は所定の通電時間T2の間供給される。この開弁電流I3および通電時間T2は、仮にシミュレータカット弁68がその定常電流I2の付与時に閉弁したとしても、その閉弁状態から確実に開弁させることが可能な電流値および通電時間であればよく、実験等を通じて予め設定することができる。本実施の形態では、便宜的に開弁電流I3および通電時間T2を、それぞれ起動電流I1、通電時間T1に一致させている。変形例においては、開弁電流I3を定常電流I2よりも高く起動電流I1よりも低い電流値に設定してもよい。また、通電時間T2を通電時間T1よりも短く設定してもよい。
図示の例では、時刻t4において車両の駆動が停止されると同時に、シミュレータカット弁68に対する通電が停止されている。これにより、シミュレータカット弁68は、閉弁状態へ移行する。
図3は、シミュレータカット弁に対して実行される処理の流れを表すフローチャートである。この処理は、図示しないイグニッションスイッチがオンにされてから繰り返し実行される。
ブレーキECU70は、まず、シミュレータカット弁68に対して既に定常電流I2を印加中であるか否かを判定する(S10)。車両の駆動開始時であって未だ定常電流I2が付与されていない場合には(S10のN)、起動電流I3(本実施の形態では開弁電流I2に等しい)を印加する(S14)。そして、通電時間T1が経過して電流切替タイミングであると判定すると(S16のY)、定常電流I2に切り替える(S18)。この電流切替タイミングであるか否かは、例えば図示しないタイマを用いた割込み処理により行ってもよい。S16において電流切替タイミングが経過していなければ(S16のN)、一旦処理を終了する。
一方、既に定常電流が印加中である場合には(S10のY)、ブレーキECU70は、ストロークセンサ25の出力信号に基づいてブレーキペダル24が踏み込まれるブレーキ操作が開始されたか否かを判定する(S12)。ブレーキ操作が開始されていれば(S12のY)、開弁電流I2を印加する(S14)。そして、通電時間T2が経過して電流切替タイミングであると判定すると(S16のY)、再び定常電流I2に切り替える(S18)。S12においてブレーキ操作のない間は(S12のN)、定常電流I2の印加を継続する。この通電時間T2が経過の有無についても、例えば図示しないタイマを用いた割込み処理により行ってよい。
以上に説明したように、本実施の形態においては、シミュレータカット弁68を閉弁状態から開弁させるための起動電流I1が付与された後、その開弁状態を維持するための定常電流I2が継続的に付与される。このように、定常電流I2を継続的に付与することで、ブレーキペダル24の踏み込みに応じた制御の応答性を良好に保持することができる。一方、定常電流I2を起動電流I1よりも低く設定することで、必要以上に電流を流すことを抑制でき、省電力化を図ることができる。そして特に、ブレーキペダル24が踏み込まれるごとにシミュレータカット弁68に対して定常電流I2よりも高い開弁電流I3が付与される。このため、定常電流I2の供給時において車両電気負荷の増大による駆動電源の瞬間的な低下があったとしても、シミュレータカット弁68を開弁状態に維持することができ、その制御の応答性を確保することができる。この開弁電流I3が付与された後には再び定常電流I2に切り替えられる。その結果、省電力化を担保することもできる。
なお、本実施の形態においては、シミュレータカット弁68の通電制御について詳細に説明したが、同じ常閉型の電磁弁である分離弁60についても併せて同様の制御処理を行うのが好ましい。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態は、切替弁の通電制御方法が異なる点を除けば第1の実施の形態とほぼ同様である。このため、第1の実施の形態とほぼ同様の構成部分については必要に応じて同一の符号を付す等して適宜その説明を省略する。
図4は、シミュレータカット弁の制御方法を表すタイミングチャートである。同図の上段はブレーキペダル24の操作状態を表し、下段はシミュレータカット弁68へ供給する制御電流を表している。同図の横軸は時間の経過を表している。
上述した第1の実施の形態では、ブレーキペダル24の踏み込みごとに開弁電流I3を流す例を示した。しかし、厳密には制御電流が目標値まで立ち上がるまでに時間的遅れが生じるので、好ましくはブレーキペダル24が踏み込まれる直前に開弁電流I3の供給指令がなされ、実際に踏み込まれたときにその開弁電流I3が付与されているのが好ましい。一方、ブレーキペダル24の踏み込みは運転者の意思によるため、ブレーキECU70側でこれを把握するのは難しい。そこで、本実施の形態では、定常電流I2が付与されている期間において予め設定したタイミングで開弁電流I3の供給指令を出力する。これにより、その開弁電流I3がブレーキペダル24の踏み込み時に供給される可能性を高める。
すなわち、図示の例では、時刻t2,t3において運転者によりブレーキペダル24が踏み込まれ、それぞれ時刻t21,t23においてその踏み込みが解除されている。ここでは、その踏み込み解除の時点から予め設定した設定時間T3が経過したときに開弁電流I3の印加を指令することで、続くブレーキ操作時に油路が確実に切り替わっていることを狙う。図示のように、運転者によるブレーキ操作のオフから設定時間T3が経過した時刻t22,t24から通電時間T2の間、開弁電流I3が供給されている。
図5は、シミュレータカット弁に対して実行される処理の流れを表すフローチャートである。この処理は、図示しないイグニッションスイッチがオンにされてから繰り返し実行される。
ブレーキECU70は、シミュレータカット弁68に対して既に定常電流I2を印加中であれば(S210のY)、続いて、ブレーキペダル24の踏み込みの解除によるブレーキ操作の終了時点か否かを判定する(S212)。ブレーキ操作の終了時点であれば(S212のY)、続いて図示しないタイマがセットされていなければ(S214のN)、これをセットする(S216)。このタイマは、上述した設定時間T3の経過により、ブレーキECU70のCPUに対してその旨を表す割込み信号を入力するものである。既にタイマがセットされていれば(S214のY)、S216の処理をスキップする。
そして、タイマによる割込みがあると(S218のY)、ブレーキECU70は、そのタイマをクリアした上で開弁電流I3を印加する(S220,S222)。S212においてブレーキ操作の終了時点ではない場合(S212のN)、また、S218において割込みがない場合には(S218のN)、定常電流I2の印加を継続する(S226)。
なお、S210、S222、S224およびS226の処理は、それぞれ図3に示したS10、S14、S16、S18の処理と同様であるため、その詳細な説明については省略する。
本実施の形態によれば、ブレーキペダル24の踏み込みがないときにも所定のタイミングで開弁電流I3が付与される。その結果、続くブレーキ操作時においてストロークシミュレータ69を有効に機能させる可能性が高まる。なお、本実施の形態は、第1の実施の形態と組み合わせて実施するとより有効である。すなわち、図4におけるブレーキ操作の開始時にも図2に示したように開弁電流I3を付与するとよい。これにより、ブレーキ操作時に電圧降下があってもシミュレータカット弁68の応答性をより確実に保持することができる。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。本実施の形態は、切替弁の通電制御方法が異なる点を除けば第1の実施の形態とほぼ同様である。このため、第1の実施の形態とほぼ同様の構成部分については必要に応じて同一の符号を付す等して適宜その説明を省略する。
本実施の形態では、ブレーキペダル24ではなく、図示しないアクセル操作のオフを契機に開弁電流I3を印加する。すなわち、クリープ走行の場合を除き、車両走行時にはアクセルペダルが踏み込まれており、減速のためにその踏み込みが解除されると、続いてブレーキペダル24が踏み込まれる可能性が高い。この点に着目し、ここでは図示しないアクセルペダルの解除操作を検出して開弁電流I3を印加する。
図6は、シミュレータカット弁に対して実行される処理の流れを表すフローチャートである。この処理は、図示しないイグニッションスイッチがオンにされてから繰り返し実行される。
ブレーキECU70は、シミュレータカット弁68に対して既に定常電流I2を印加中であれば(S310のY)、続いて、アクセルペダルの踏み込みの解除によりアクセル操作がオンからオフにされたか否かを判定する(S312)。この判定は、アクセルペダルの操作状態を検出する図示しないアクセル開度センサの検出情報に基づいて行われる。
アクセルペダルがオフにされたと判定されると(S312のY)、ブレーキECU70は、開弁電流I3を印加する(S314)。アクセルペダルの解除操作が検出されなければ(S312のN)、定常電流I2の印加を継続する(S318)。
なお、S310、S314、S316およびS318の処理は、それぞれ図3に示したS10、S14、S16、S18の処理と同様であるため、その詳細な説明については省略する。
本実施の形態によれば、アクセルペダルの解除操作を契機にブレーキペダル24の踏み込みを見越して開弁電流I3の付与指令がなされる。その結果、実際にブレーキペダル24が踏み込まれたときには、これに先行するタイミングで開弁電流I3の供給が開始される。このため、開弁電流I3の立ち上がりに時間的遅れがあっても、ブレーキ操作に対しての遅れを防止または抑制できる。その結果、シミュレータカット弁68の応答性をより確実に保持できる。
[第4の実施の形態]
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。本実施の形態は、切替弁の通電制御の契機が異なる点を除けば第1の実施の形態とほぼ同様である。このため、第1の実施の形態とほぼ同様の構成部分については必要に応じて同一の符号を付す等して適宜その説明を省略する。
本実施の形態は、運転者の意思によらず車両側で自動的に実行される特定の車両走行制御が行われる際にブレーキ操作を見込んで開弁電流I3を供給するものである。ここでは、特定の車両走行制御として車両の旋回時における車輪の横滑りを抑制するための車両安定化制御(VSC:Vehicle Stability Control)を例示する。VSCは車両側で自動的に実行されるため、ここでは切替弁として、シミュレータカット弁68ではなく分離弁60を主たる対象とする。すなわち、このような車両走行制御においては、各車輪に対して動力液圧源30からの液圧供給を常に安定に保持する必要がある。そこで、常閉型の分離弁60に対して起動電流I1を付与した後に定常電流I2を維持し、その開弁状態を保持することが行われる。
図7は、分離弁に対して実行される処理の流れを表すフローチャートである。この処理は、図示しないイグニッションスイッチがオンにされてから繰り返し実行される。
ブレーキECU70は、分離弁60に対して既に定常電流I2を印加中であれば(S410のY)、続いて、VSC作動についての事前情報(「VSC作動事前情報」という)が取得されているか否かを判定する(S412)。ここで、VSCは、車両のヨーレートを検出し、そのヨーレートが横滑りを抑制可能な目標ヨーレートに近づくように各車輪の制動力を制御するものであるが、公知の一般的な制御であるため、その詳細については説明を省略する。VSCの作動は、図示しない加速度センサや車輪速センサ等からの情報に基づいて予め設定されたVSC作動条件が成立したときに開始される。ここでは、そのVSC作動条件が完全には成立していないが、その成立が見込まれる条件が成立した情報をVSC作動事前情報としている。ブレーキECU70は、VSC制御用の図示しないVSCECUからそのVSC作動事前情報を受け取るごとにVSCへの移行推定条件が成立したと判定し、実際にVSCへ移行される前に分離弁60に開弁電流I3を付与する。
すなわち、ブレーキECU70は、VSC作動事前情報を取得した場合に(S412のY)、開弁電流I3を印加する(S414)。VSC作動事前情報が取得されていなければ(S412のN)、定常電流I2の印加を継続する(S418)。
なお、S410、S414、S416およびS418の処理は、それぞれ図3に示したS10、S14、S16、S18の処理と同様であるため、その詳細な説明については省略する。
本実施の形態によれば、VSCの作動が見込まれるときに、実際のVSC作動に先行するタイミングで開弁電流I3の供給が開始される。このため、VSCにおける制動制御における分離弁60の応答性をより確実に保持できる。
なお、本実施の形態では特定の車両走行制御としてVSCを例示したが、車両の発進時や加速時の駆動輪の空転を抑制するTRC(Traction Control)、先行車両との車間距離を一定に保持して車両を走行させるための車間制御など、制動制御を伴う他の車両走行制御についても同様に適用することができる。例えば、車間距離が設定車間(例えば9m)以下となったときに車間制御が開始されるような場合、その制御開始条件である設定車間よりも大きな移行推定車間(例えば10m)となったときに、車間制御への移行推定条件が成立したと判定してもよい。ブレーキECU70は、その車間情報を車間制御用の図示しない車間制御ECUから取得するようにしてもよい。このように、特定の車両走行制御へ移行する事前情報に基づいて事前に分離弁60に開弁電流I3を供給することで、その車両走行制御に実際に移行したときに応答性のよいブレーキ制御を実現することができる。
[第5の実施の形態]
次に、本発明の第5の実施の形態について説明する。本実施の形態は、上述した第1の実施の形態に付加的に伴わせることができる。
すなわち、図1に示されるように、シミュレータカット弁68が配置されるマスタ流路61(「第1液圧回路」を構成する)と、主流路45(「第2液圧回路」を構成する)との間にはマスタカット弁64が配置されている。このブレーキ制御においては、通常時の制御の確実性を担保するために、両流路の液圧が高まったことをもってブレーキペダル24の操作が判定される。既に述べたように、マスタシリンダ32のマスタシリンダ圧とレギュレータ33のレギュレータ圧とはほぼ等しくなるため、マスタ流路61の液圧はレギュレータ圧センサ71により検出される。一方、主流路45の液圧は、上述のように制御圧センサ73によって検出される。
図8は、第1の実施の形態において開弁電流を付与する場合に生じる問題点を示す説明図である。(A)は、ブレーキペダル24が普通に踏み込まれたときの様子を表している。(B)は、ブレーキペダル24が早踏みされたときの様子が示されている。各図において、上段からブレーキストローク、レギュレータ圧Preg、電流指令信号が示され、横軸は時間の経過が示されている。なお、図中のPreg0は、シミュレータカット弁68がその前後差圧によって開弁困難となるマスタシリンダ圧、つまりそのときのレギュレータ圧(以下「限界レギュレータ圧」という)を示している。
すなわち、同図(A)に示す通常時においては、ストロークセンサ25により基準ブレーキストロークS0(例えば7mm)が検出されたときに、ブレーキペダル24の踏み込みがあったと判定され、定常電流I2から開弁電流I3に切り替えられる。このように、基準ブレーキストロークS0としてある程度の大きさをとるのは、ブレーキペダル24の操作の遊び等を考慮するものである。例えば車両駆動時の振動等によってもブレーキペダル24が変位するため、そのようなノイズをカットするものである。
図示の例では、時刻t31にブレーキペダル24が踏み込まれ、時刻t32にそのブレーキストロークが基準ブレーキストロークS0に達したため、開弁電流I3に切り替えるための指令信号が出力されている。この場合、図中破線にて示されるように、実際の電流値には応答遅れがあるため、実際に開弁電流I3に達するのは時刻t33になる。しかし、その時点においてはレギュレータ圧Pregが未だ限界レギュレータ圧Preg0に達していないため、シミュレータカット弁68に開弁抵抗となる前後差圧は発生していない。レギュレータ圧Pregは、その後にブレーキストロークがS1(例えば10mm)となったt34から上昇している。したがって、シミュレータカット弁68は、その前後差圧が小さく、開弁電流I3が付与されることで直ちに開弁される。
一方、同図(B)に示す早踏み時においては、その早踏みのためにブレーキストロークの立ち上がりが急峻になり、それに応じてレギュレータ圧Pregの立ち上がりも早くなる。その結果、ブレーキストロークが基準ブレーキストロークS0に達した時刻t35において開弁電流I3に切り替えると、実際に開弁電流I3に達した時刻t36にはレギュレータ圧Pregが限界レギュレータ圧Preg0を超えている。その結果、シミュレータカット弁68は、その前後差圧が大きくなって開弁できなくなっている。
図9は、第5の実施の形態にかかる通電制御の様子を表す説明図である。同図は、図8(B)に対応してブレーキペダル24が早踏みされたときの様子が示され、上段からブレーキストローク、レギュレータ圧Preg、電流指令信号が示されている。同図の横軸は時間の経過が示されている。
本実施の形態では、図示のように、早踏みが行われるときのブレーキペダル24の踏み込みの判定基準を、早踏みのない通常時の判定基準である基準ブレーキストロークS0よりも小さいブレーキストロークS2(例えば3mm)に設定している。なお、ここでは、例えばブレーキペダル24が踏まれた直後のブレーキストロークの時間変化、あるいはレギュレータ圧Pregの時間変化等が、所定の早踏み判定基準値よりも大きい場合に早踏みが行われたと判定する。
図示のように、ブレーキストロークがS2となった時刻t42において開弁電流I3に切り替えるための指令信号が出力されている。この場合、図中破線にて示されるように、実際に開弁電流I3に達したt43においてもレギュレータ圧Pregが未だ限界レギュレータ圧Preg0に達していないため、シミュレータカット弁68に開弁を困難にする程度の前後差圧は発生していない。したがって、開弁電流I3が付与されることで、シミュレータカット弁68が直ちに開弁される。
[第6の実施の形態]
次に、本発明の第6の実施の形態について説明する。本実施の形態は、第5の実施の形態と比較して開弁電流への切り替え条件が異なるが、同様に第1の実施の形態に付加的に伴わせることができる。
一般に、ブレーキペダル24の踏み込みがあったことを精度良く検出する際に、主流路45およびマスタ流路61の両流路の液圧が高まったことを判定基準とする場合がある。 しかしながら、このような構成においては、マスタカット弁64の存在により主流路45のほうがマスタ流路61よりも液圧の高まりが遅れる。特にブレーキペダル24が早踏みされた場合には、その時間遅れが相対的に大きくなる。このため、双方の流路の液圧の高まりが検出されたときには、一方のマスタ流路61の液圧がかなり大きく上昇している可能性がある。シミュレータカット弁68は常閉型の電磁弁であり、その前後差圧が開弁抵抗となるため、マスタシリンダ圧が高まり過ぎて上述した限界レギュレータ圧Preg0に対応する圧力を超えると、開弁電流I3を付与しても開弁できなくなる可能性がある。そこで、本実施の形態では、ブレーキペダル24の操作判定をより早く行うようにする。
図10は、第6の実施の形態にかかる通電制御の様子を表す説明図である。同図は、図9に対応してブレーキペダル24が早踏みされたときの様子が示され、上段からブレーキストローク、レギュレータ圧Preg、電流指令信号が示されている。同図の横軸は時間の経過が示されている。
本実施の形態では、図示のように、ブレーキペダル24の踏み込みの判定基準を、レギュレータ圧Pregの立ち上がり時点としている。すなわち、本実施の形態では、主流路45およびマスタ流路61の両流路ではなく、液圧上昇の早いマスタ流路61の上昇をもってブレーキペダル24が踏み込まれたと判定される。
すなわち、ここでは実質的にマスタシリンダ圧を表すレギュレータ圧Pregの立ち上がり時点である時刻t52に開弁電流I3において開弁電流I3に切り替えるための指令信号が出力されている。この場合、図中破線にて示されるように、実際に開弁電流I3に達したt53においてもレギュレータ圧Pregが未だ限界レギュレータ圧Preg0に達していないため、シミュレータカット弁68に開弁を困難にする程度の前後差圧は発生していない。したがって、開弁電流I3が付与されることで、シミュレータカット弁68が直ちに開弁される。
本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて各種の設計変更等の変形を実施の形態に対して加えることも可能であり、そのような変形が加えられた実施の形態も本発明の範囲に含まれうる。
例えば、上記第5,6の実施の形態では、早踏みの有無をブレーキストロークの変化率やレギュレータ圧Pregの変化率等から判定する例を示した。変形例においては、通常のブレーキ作動の判定基準となるブレーキストロークS0よりも小さいブレーキストローク(例えば4mm)でレギュレータ圧やマスタシリンダ圧等の特定の油圧が基準圧力(例えば大気圧)よりも上昇していることを判定基準としてもよい。これは、早踏みが行われると通常よりも油圧の立ち上がりが早くなることに着目するものである。
上記各実施の形態では、レギュレータ圧センサ71を配置したために、マスタシリンダ圧をレギュレータ圧Pregで代用した例を示したが、マスタシリンダ圧そのものを検出するセンサを設けてもよい。
上記各実施の形態では、切替弁としてシミュレータカット弁68や分離弁60を例示したが、例えばマスタカット弁64、レギュレータカット弁65等の切替弁に同様の処理を適用してもよい。
第1の実施の形態に係るブレーキ装置を示す系統図である。 シミュレータカット弁の制御方法を表すタイミングチャートである。 シミュレータカット弁に対して実行される処理の流れを表すフローチャートである。 シミュレータカット弁の制御方法を表すタイミングチャートである。 シミュレータカット弁に対して実行される処理の流れを表すフローチャートである。 シミュレータカット弁に対して実行される処理の流れを表すフローチャートである。 分離弁に対して実行される処理の流れを表すフローチャートである。 第1の実施の形態において開弁電流を付与する場合に生じる問題点を示す説明図である。 第5の実施の形態にかかる通電制御の様子を表す説明図である。 第6の実施の形態にかかる通電制御の様子を表す説明図である。
符号の説明
20 ブレーキ装置、 24 ブレーキペダル、 25 ストロークセンサ、 27 マスタシリンダユニット、 30 動力液圧源、 31 液圧ブースタ、 32 マスタシリンダ、 33 レギュレータ、 34 リザーバ、 35 アキュムレータ、 36 ポンプ、 37 マスタ配管、 38 レギュレータ配管、 39 アキュムレータ配管、 40 液圧アクチュエータ、 45 主流路、 51 ABS保持弁、 55 リザーバ流路、 56 ABS減圧弁、 60 分離弁、 61 マスタ流路、 62 レギュレータ流路、 63 アキュムレータ流路、 64 マスタカット弁、 65 レギュレータカット弁、 66 増圧リニア制御弁、 67 減圧リニア制御弁、 68 シミュレータカット弁、 69 ストロークシミュレータ、 70 ブレーキECU、 71 レギュレータ圧センサ、 72 アキュムレータ圧センサ、 73 制御圧センサ。

Claims (13)

  1. ブレーキ操作部材の操作に応じて作動液を加圧し、液圧を発生する液圧源と、
    前記作動液の液圧の供給を受けて車輪に制動力を付与するホイールシリンダと、
    前記液圧源と前記ホイールシリンダとを連通させ、前記液圧源で発生した液圧を前記ホイールシリンダへ供給するための液圧回路と、
    前記液圧回路に配置され、電流を付与されることにより開閉作動して前記液圧回路内の作動液の流れを切り替え可能な切替弁と、
    前記ブレーキ操作部材の操作状況を判定するブレーキ操作判定部と、
    前記切替弁に対してその開閉作動開始に必要な第1電流を付与し、その後その開閉作動を維持するために前記第1電流よりも低い第2電流を付与するように制御し、その第2電流の付与時に前記ブレーキ操作判定部が前記ブレーキ操作部材が操作される状況であると判定した場合には、前記切替弁に対して前記第2電流よりも高い制御保証電流を付与するように制御する制御部と、
    を備えたことを特徴とするブレーキ装置。
  2. 前記制御部は、前記制御保証電流として前記第1電流を付与することを特徴とする請求項1に記載のブレーキ装置。
  3. 前記ブレーキ操作部材の操作状態を検出するブレーキ操作検出部を備え、
    前記ブレーキ操作判定部は、前記ブレーキ操作検出部の検出情報に基づいて前記ブレーキ操作部材が操作される状況であるか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載のブレーキ装置。
  4. 前記制御部は、前記ブレーキ操作検出部により前記ブレーキ操作部材が操作状態から非操作状態となったことが検出された時点から予め設定した設定時間経過後に、前記切替弁に対して前記制御保証電流を予め定める通電時間付与するように制御することを特徴とする請求項3に記載のブレーキ装置。
  5. 前記ブレーキ操作部材としてのブレーキペダルの踏み込み量を表すブレーキストロークを検出するストローク検出部をさらに備え、
    前記制御部は、前記第2電流の付与時に前記ブレーキペダルが早踏みされたか否かを予め設定された早踏み判定基準に基づいて判定し、早踏みされたと判定した場合には、早踏みがされていないと判定された場合よりも小さなブレーキストロークが検出されたときに、前記ブレーキペダルが操作される状況であると判定することを特徴とする請求項3に記載のブレーキ装置。
  6. 前記液圧回路として前記液圧源と前記切替弁とを接続する第1液圧回路と、
    前記第1液圧回路の液圧を検出する第1液圧検出部と、
    一方で所定の減圧部を介して前記第1液圧回路側に接続されるとともに、他方で前記ホイールシリンダ側に接続される第2液圧回路と、
    前記第2液圧回路の液圧を検出する第2液圧検出部と、
    をさらに備え、
    前記ブレーキ操作判定部は、前記第1液圧検出部により検出された液圧変化量が、前記ブレーキ操作部材としてのブレーキペダルが早踏みされたか否かを判定するために予め設定された早踏み判定基準値以下の場合には、前記第1液圧検出部および第2液圧検出部の双方の検出情報に基づいて前記ブレーキ操作部材の操作状況を判定する一方、前記第1液圧検出部により検出された液圧変化量が前記早踏み判定基準値よりも大きい場合には、前記第1液圧検出部の検出情報のみに基づいて前記ブレーキペダルの操作状況を判定することを特徴とする請求項3に記載のブレーキ装置。
  7. 前記液圧回路として前記液圧源と前記切替弁とを接続する第1液圧回路と、
    前記第1液圧回路の液圧を検出する第1液圧検出部と、
    一方で所定の減圧部を介して前記第1液圧回路側に接続されるとともに、他方で前記ホイールシリンダ側に接続される第2液圧回路と、
    前記第2液圧回路の液圧を検出する第2液圧検出部と、
    前記ブレーキ操作部材としてのブレーキペダルの踏み込み量を表すブレーキストロークを検出するストローク検出部と、
    をさらに備え、
    前記ブレーキ操作判定部は、予め設定した基準ブレーキストロークが検出されたときに、前記第1液圧検出部により液圧が基準圧より大きくなっているときに、前記ブレーキペダルが操作される状況であると判定することを特徴とする請求項3に記載のブレーキ装置。
  8. 車両のアクセル操作部材の操作状態を検出するアクセル操作検出部を備え、
    前記ブレーキ操作判定部は、前記アクセル操作部材の操作状態から非操作状態への移行が検出された場合に、前記ブレーキ操作部材が操作される状況であると判定することを特徴とする請求項1に記載のブレーキ装置。
  9. ブレーキ操作部材の操作に応じて作動液を加圧し、液圧を発生する液圧源と、
    前記作動液の液圧の供給を受けて車輪に制動力を付与するホイールシリンダと、
    前記液圧源と前記ホイールシリンダとを連通させ、前記液圧源で発生した液圧を前記ホイールシリンダへ供給するための液圧回路と、
    前記液圧回路に配置され、電流を付与されることにより開閉作動して前記液圧回路内の作動液の流れを切り替え可能な切替弁と、
    車両の制御状態を検出する状態検出部と、
    前記切替弁に対してその開閉作動開始に必要な第1電流を付与し、その後その開閉作動を維持するための前記第1電流よりも低い第2電流を付与するように制御する一方、その第2電流の付与時において、前記状態検出部により検出された制御状態に基づき、車両の制動制御を伴う特定の車両走行制御への移行を推定するための判定基準として予め設定された移行推定条件が成立したと判定した場合には、前記切替弁に対して前記第2電流よりも高い制御保証電流を付与するように制御する制御部と、
    を備えたことを特徴とするブレーキ装置。
  10. ブレーキ操作部材の操作に応じて作動液を加圧し、液圧を発生する液圧源と、前記作動液の液圧の供給を受けて車輪に制動力を付与するホイールシリンダと、前記液圧源と前記ホイールシリンダとを連通させ、前記液圧源で発生した液圧を前記ホイールシリンダへ供給するための液圧回路と、前記液圧回路に配置され、電流を付与されることにより開閉作動して前記液圧回路内の作動液の流れを切り替え可能な切替弁と、を備えるブレーキ装置に設けられ、前記切替弁への通電制御を行うブレーキ制御装置であって、
    前記ブレーキ操作部材の操作状況を判定するブレーキ操作判定部と、
    前記切替弁に対してその開閉作動開始に必要な第1電流を付与し、その後その開閉作動を維持するための前記第1電流よりも低い第2電流を付与するように制御し、その第2電流の付与時に前記ブレーキ操作判定部が前記ブレーキ操作部材が操作される状況であると判定した場合には、前記切替弁に対して前記第2電流よりも高い制御保証電流を付与するように制御する制御部と、
    を備えたことを特徴とするブレーキ制御装置。
  11. ブレーキ操作部材の操作に応じて作動液を加圧し、液圧を発生する液圧源と、前記作動液の液圧の供給を受けて車輪に制動力を付与するホイールシリンダと、前記液圧源と前記ホイールシリンダとを連通させ、前記液圧源で発生した液圧を前記ホイールシリンダへ供給するための液圧回路と、前記液圧回路に配置され、電流を付与されることにより開閉作動して前記液圧回路内の作動液の流れを切り替え可能な切替弁と、を備えるブレーキ装置に設けられ、前記切替弁への通電制御を行うブレーキ制御装置であって、
    車両の制御状態を検出する状態検出部と、
    前記切替弁に対してその開閉作動開始に必要な第1電流を付与し、その後その開閉作動を維持するための前記第1電流よりも低い第2電流を付与するように制御する一方、その第2電流の付与時において、前記状態検出部により検出された制御状態に基づき、車両の制動制御を伴う特定の車両走行制御への移行を推定するための判定基準として予め設定された移行推定条件が成立したと判定した場合には、前記切替弁に対して前記第2電流よりも高い制御保証電流を付与するように制御する制御部と、
    を備えたことを特徴とするブレーキ制御装置。
  12. ブレーキ操作部材の操作に基づいてブレーキ装置の液圧回路に配置された切替弁を通電制御し、その液圧回路内の作動液の流れを切り替えるブレーキ制御方法であって、
    車両の駆動時に前記切替弁に対してその開閉作動開始に必要な第1電流を付与する駆動開始工程と、
    前記駆動開始工程の後に、前記切替弁の開閉作動を維持するための前記第1電流よりも低い第2電流を付与する駆動維持工程と、
    前記駆動維持工程における第2電流の付与時に前記ブレーキ操作部材が操作される状況であると判定した場合に、前記切替弁に対して前記第2電流よりも高い制御保証電流を予め設定した期間付与する制御保証工程と、
    を備えたことを特徴とするブレーキ制御方法。
  13. ブレーキ操作部材の操作に基づいてブレーキ装置の液圧回路に配置された切替弁を通電制御し、その液圧回路内の作動液の流れを切り替えるブレーキ制御方法であって、
    車両の駆動時に前記切替弁に対してその開閉作動開始に必要な第1電流を付与する駆動開始工程と、
    前記駆動開始工程の後に、前記切替弁の開閉作動を維持するための前記第1電流よりも低い第2電流を付与する駆動維持工程と、
    前記駆動維持工程における第2電流の付与時において、前記車両の制動制御を伴う特定の車両走行制御への移行を推定するために予め設定した移行推定条件が成立した場合に、前記切替弁に対して前記第2電流よりも高い制御保証電流を予め設定した期間付与する制御保証工程と、
    を備えたことを特徴とするブレーキ制御方法。
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