JP4497230B2 - 制動制御装置および制動制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は制動制御技術に関し、特に、ホイールシリンダ圧を増減可能に設けられた液圧アクチュエータを備える制動制御技術に関する。
自動車等の車両用の油圧アクチュエータとして、指令電流に応じて開弁することによってホイールシリンダ圧を目標ホイールシリンダ圧に増圧させるリニア弁が知られている。このようなリニア弁を制御する制動制御装置として、例えば、油圧脈動による異音の発生を抑制するために指令電流の変化率を抑制する脈動低減制御を実施し、液圧偏差の絶対値が所定の閾値より大きい場合に脈動低減制御を停止する液圧制御装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、ブレーキペダルの踏み込み量を検出するストロークセンサの検出結果を利用して緊急制動時であるか否かを判断する制動アシスト力制御装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2005−35466号公報 特開平11−217064号公報
例えば緊急時において、運転者によってブレーキペダルが急に踏み込み操作される場合がある。このような場合、通常はホイールシリンダ圧の液圧勾配に制限が設けられている場合においても、ホイールシリンダ圧を急激に増圧させて制動力を迅速に増加させる必要がある。
本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ブレーキペダルが急踏みされたときに迅速に制動力を増加させることにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の制動制御装置は、ブレーキペダルのペダル踏み込み量を検出するストロークセンサと、ホイールシリンダ圧を増減可能に設けられた液圧アクチュエータと、ストロークセンサによる検出結果を利用して目標ホイールシリンダ圧を算出し、算出した目標ホイールシリンダ圧を実現するよう、液圧アクチュエータを制御してホイールシリンダ圧を増減させるホイールシリンダ圧制御部と、を備える。ホイールシリンダ圧制御部は、車輪に制動力を与えるべきペダル踏み込み量より小さい範囲でのストロークセンサによる検出結果を利用してブレーキペダルが急踏みされたか否かを判定し、ブレーキペダルが急踏みされたと判定した場合に、ブレーキペダルが急踏みされていないときに課されるホイールシリンダ増圧時における液圧勾配の制限を緩和させる。
ブレーキペダルの踏み込み量を検出するストロークセンサでは、車輪に制動力を与えるべきペダル踏み込み量より小さい範囲においてペダル踏み込み量を検出することが可能である。この態様によれば、ストロークセンサによって検出されたペダル踏み込み量を利用してブレーキペダルが急踏みされたか否かを判定することができる。このため、例えばマスタ圧センサの検出結果を利用する場合に比べブレーキペダルが急踏みされたか否かを迅速に判定することができ、ブレーキペダルが急踏みされたときにホイールシリンダ圧を迅速に増圧させることができる。
ホイールシリンダ圧制御部は、目標ホイールシリンダ圧の算出に利用するペダル踏み込み量より小さいペダル踏み込み量におけるペダル踏み込み速度を、ストロークセンサによる検出結果を利用して算出し、算出したペダル踏み込み速度が所定の閾値より大きいか否かを判定することによりブレーキペダルが急踏みされたか否かを判定してもよい。この態様によれば、ブレーキペダルが急踏みされたか否かを簡易に判定することができる。
ホイールシリンダ圧制御部は、ブレーキペダルが急踏みされたと判定した場合に、ホイールシリンダ圧を増圧させるときの液圧勾配に制限を設けない。この態様によれば、ホイールシリンダ圧の液圧勾配に制限が設けられる場合に比べ、より迅速にホイールシリンダ圧を増圧させることが可能となる。
マスタシリンダ圧を検出するマスタ圧センサをさらに備えてもよい。ホイールシリンダ圧制御部は、マスタ圧センサによる検出結果を利用してブレーキペダルが急踏みされたか否かを判定し、ストロークセンサによる検出結果を利用した判定においてブレーキペダルが急踏みされていないと判定した場合であってもマスタ圧センサによる検出結果を利用した判定においてブレーキペダルが急踏みされたと判定した場合に、ブレーキペダルが急踏みされていないときに課されるホイールシリンダ増圧時における液圧勾配の制限を緩和させてもよい。この態様によればストロークセンサによる検出結果のみで判定する場合に比べ、ブレーキペダルが急踏みされたか否かの判定の信頼性を高めることができる。
本発明の別の態様は、制動制御方法である。この方法は、車輪に制動力を与えるべきブレーキペダルのペダル踏み込み量より小さいペダル踏み込み量を検出するステップと、検出されたペダル踏み込み量を利用してブレーキペダルが急踏みされたか否かを判定するステップと、車輪に制動力を与えるべきペダル踏み込み量へのブレーキペダルの踏み込みを検出するステップと、車輪に制動力を与えるべきペダル踏み込み量へのブレーキペダルの踏み込みが検出され且つそのブレーキペダルの踏み込みが急踏みと判定された場合に、急踏みされていないときに課される液圧勾配の制限を緩和させてホイールシリンダ圧を増圧させるステップと、を備える。
一般的に、車輪に制動力を与えるべきペダル踏み込み量より小さい範囲では、マスタシリンダ圧よりもペダル踏み込み量の方が容易に検出することができる。この態様によれば、検出されたペダル踏み込み量を利用してブレーキペダルが急踏みされたか否かを判定するため、例えばマスタシリンダ圧の検出結果を利用する場合に比べブレーキペダルが急踏みされたか否かを迅速に判定することができる。このため、ブレーキペダルが急踏みされたときにホイールシリンダ圧を迅速に増圧させることができる。
本発明によれば、ブレーキペダルが急踏みされたときに迅速に制動力を増加させることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態(以下、「実施形態」という。)について詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る制動制御装置20を示す系統図である。同図に示される制動制御装置20は、車両用の電子制御式ブレーキシステム(ECB)を構成しており、車両に設けられた4つの車輪に付与される制動力を制御する。本実施形態に係る制動制御装置20は、例えば、走行駆動源として電動モータと内燃機関とを備えるハイブリッド車両に搭載される。このようなハイブリッド車両においては、車両の運動エネルギを電気エネルギに回生することによって車両を制動する回生制動と、制動制御装置20による液圧制動とのそれぞれを車両の制動に用いることができる。本実施形態における車両は、これらの回生制動と液圧制動とを併用して所望の制動力を発生させるブレーキ回生協調制御を実行することができる。
制動制御装置20は、図1に示されるように、各車輪に対応して設けられたディスクブレーキユニット21FR,21FL、21RRおよび21RLと、マスタシリンダユニット27と、動力液圧源30と、液圧アクチュエータ40とを含む。
ディスクブレーキユニット21FR,21FL、21RRおよび21RLは、車両の右前輪、左前輪、右後輪、および左後輪のそれぞれに制動力を付与する。本実施形態におけるマニュアル液圧源としてのマスタシリンダユニット27は、ブレーキ操作部材としてのブレーキペダル24の運転者による操作量に応じて加圧されたブレーキフルードをディスクブレーキユニット21FR〜21RLに対して送出する。動力液圧源30は、動力の供給により加圧された作動流体としてのブレーキフルードを、運転者によるブレーキペダル24の操作から独立してディスクブレーキユニット21FR〜21RLに対して送出することが可能である。液圧アクチュエータ40は、動力液圧源30またはマスタシリンダユニット27から供給されたブレーキフルードの液圧を適宜調整してディスクブレーキユニット21FR〜21RLに送出する。これにより、液圧制動による各車輪に対する制動力が調整される。
ディスクブレーキユニット21FR〜21RL、マスタシリンダユニット27、動力液圧源30、および液圧アクチュエータ40のそれぞれについて以下で更に詳しく説明する。各ディスクブレーキユニット21FR〜21RLは、それぞれブレーキディスク22とブレーキキャリパに内蔵されたホイールシリンダ23FR〜23RLを含む。そして、各ホイールシリンダ23FR〜23RLは、それぞれ異なる流体通路を介して液圧アクチュエータ40に接続されている。なお以下では適宜、ホイールシリンダ23FR〜23RLを総称して「ホイールシリンダ23」という。
ディスクブレーキユニット21FR〜21RLにおいては、ホイールシリンダ23に液圧アクチュエータ40からブレーキフルードが供給されると、車輪と共に回転するブレーキディスク22に摩擦部材としてのブレーキパッドが押し付けられる。これにより、各車輪に制動力が付与される。なお、本実施形態においてはディスクブレーキユニット21FR〜21RLを用いているが、例えばドラムブレーキ等のホイールシリンダ23を含む他の制動力付与機構を用いてもよい。
マスタシリンダユニット27は、本実施形態では液圧ブースタ付きマスタシリンダであり、液圧ブースタ31、マスタシリンダ32、レギュレータ33、およびリザーバ34を含む。液圧ブースタ31は、ブレーキペダル24に連結されており、ブレーキペダル24に加えられたペダル踏力を増幅してマスタシリンダ32に伝達する。動力液圧源30からレギュレータ33を介して液圧ブースタ31にブレーキフルードが供給されることにより、ペダル踏力は増幅される。そして、マスタシリンダ32は、ペダル踏力に対して所定の倍力比を有するマスタシリンダ圧を発生する。
マスタシリンダ32とレギュレータ33との上部には、ブレーキフルードを貯留するリザーバ34が配置されている。マスタシリンダ32は、ブレーキペダル24の踏み込みが解除されているときにリザーバ34と連通する。一方、レギュレータ33は、リザーバ34と動力液圧源30のアキュムレータ35との双方と連通しており、リザーバ34を低圧源とすると共に、アキュムレータ35を高圧源とし、マスタシリンダ圧とほぼ等しい液圧を発生する。レギュレータ33における液圧を以下では適宜、「レギュレータ圧」という。なお、マスタシリンダ圧とレギュレータ圧とは厳密に同一圧にされる必要はなく、例えばレギュレータ圧のほうが若干高圧となるようにマスタシリンダユニット27を設計することも可能である。
マスタシリンダ32とレギュレータ33には、いわゆるアイドルストロークがある。アイドルストロークとは、ブレーキ操作がなされていない状態からブレーキペダル24が踏み込まれてマスタシリンダ32及びレギュレータ33のそれぞれとリザーバ34との接続が遮断されるまでのストロークである。アイドルストロークの間はリザーバ34に連通されているためマスタシリンダ32及びレギュレータ33の液圧は上がらない。本実施形態のマスタシリンダユニット27は、ブレーキペダル踏込当初はストローク増加につれて初めにレギュレータ33のアイドルストロークが縮まり、次いでマスタシリンダ32のアイドルストロークが縮まるように構成されている。つまり、レギュレータ33、マスタシリンダ32の順にリザーバ34との接続が遮断される。
以下では便宜上、レギュレータ33とリザーバ34との接続が遮断されるときのペダルストロークを第1遮断ストロークと称し、マスタシリンダ32とリザーバ34との接続が遮断されるときのストロークを第2遮断ストロークと称する。本実施形態においては第2遮断ストロークのほうが第1遮断ストロークよりも大きい。ペダルストロークが第1遮断ストロークと第2遮断ストロークの間にある場合には、レギュレータ33のほうがマスタシリンダ32よりも高圧となり2つの作動液室間に差圧が生じる。これは、レギュレータ33はリザーバ34から遮断されてストロークに応じて作動液が加圧されるのに対し、マスタシリンダ32はリザーバ34に接続されて液圧が上がらないからである。
動力液圧源30は、アキュムレータ35およびポンプ36を含む。アキュムレータ35は、ポンプ36により昇圧されたブレーキフルードの圧力エネルギを窒素等の封入ガスの圧力エネルギ、例えば14〜22MPa程度に変換して蓄えるものである。ポンプ36は、駆動源としてモータ36aを有し、その吸込口がリザーバ34に接続される一方、その吐出口がアキュムレータ35に接続される。ポンプ36により、アキュムレータ圧は維持されるべき設定範囲(本明細書ではこれを許容範囲という場合もある)に保たれる。ブレーキECU70は、アキュムレータ圧センサ72の測定値に基づいて、アキュムレータ圧が許容範囲の下限を下回った場合にポンプ36をオンとしてアキュムレータ圧を加圧し、アキュムレータ圧が許容範囲の上限を超えた場合にポンプ36をオフとして加圧を終了する。
また、アキュムレータ35は、マスタシリンダユニット27に設けられたリリーフバルブ35aにも接続されている。アキュムレータ35におけるブレーキフルードの圧力が異常に高まって例えば25MPa程度になると、リリーフバルブ35aが開弁し、高圧のブレーキフルードはリザーバ34へと戻される。
上述のように、制動制御装置20は、ホイールシリンダ23に対するブレーキフルードの供給源として、マスタシリンダ32、レギュレータ33およびアキュムレータ35を有している。そして、マスタシリンダ32にはマスタ配管37が、レギュレータ33にはレギュレータ配管38が、アキュムレータ35にはアキュムレータ配管39が接続されている。これらのマスタ配管37、レギュレータ配管38およびアキュムレータ配管39は、それぞれ液圧アクチュエータ40に接続される。
液圧アクチュエータ40は、複数の流路が形成されるアクチュエータブロックと、複数の電磁制御弁を含む。アクチュエータブロックに形成された流路には、個別流路41、42,43および44と、主流路45とが含まれる。個別流路41〜44は、それぞれ主流路45から分岐されて、対応するディスクブレーキユニット21FR、21FL,21RR,21RLのホイールシリンダ23FR、23FL,23RR,23RLに接続されている。これにより、各ホイールシリンダ23は主流路45と連通可能となる。
また、個別流路41,42,43および44の中途には、ABS保持弁51,52,53および54が設けられている。各ABS保持弁51〜54は、ON/OFF制御されるソレノイドおよびスプリングをそれぞれ有しており、何れもソレノイドが非通電状態にある場合に開とされる常開型電磁制御弁である。開状態とされた各ABS保持弁51〜54は、ブレーキフルードを双方向に流通させることができる。つまり、主流路45からホイールシリンダ23へとブレーキフルードを流すことができるとともに、逆にホイールシリンダ23から主流路45へもブレーキフルードを流すことができる。ソレノイドに通電されて各ABS保持弁51〜54が閉弁されると、個別流路41〜44におけるブレーキフルードの流通は遮断される。
更に、ホイールシリンダ23は、個別流路41〜44にそれぞれ接続された減圧用流路46,47,48および49を介してリザーバ流路55に接続されている。減圧用流路46,47,48および49の中途には、ABS減圧弁56,57,58および59が設けられている。各ABS減圧弁56〜59は、ON/OFF制御されるソレノイドおよびスプリングをそれぞれ有しており、何れもソレノイドが非通電状態にある場合に閉とされる常閉型電磁制御弁である。各ABS減圧弁56〜59が閉状態であるときには、減圧用流路46〜49におけるブレーキフルードの流通は遮断される。ソレノイドに通電されて各ABS減圧弁56〜59が開弁されると、減圧用流路46〜49におけるブレーキフルードの流通が許容され、ブレーキフルードがホイールシリンダ23から減圧用流路46〜49およびリザーバ流路55を介してリザーバ34へと還流する。なお、リザーバ流路55は、リザーバ配管77を介してマスタシリンダユニット27のリザーバ34に接続されている。
主流路45は、中途に分離弁60を有する。この分離弁60により、主流路45は、個別流路41および42と接続される第1流路45aと、個別流路43および44と接続される第2流路45bとに区分けされている。第1流路45aは、個別流路41および42を介して前輪用のホイールシリンダ23FRおよび23FLに接続され、第2流路45bは、個別流路43および44を介して後輪用のホイールシリンダ23RRおよび23RLに接続される。
分離弁60は、ON/OFF制御されるソレノイドおよびスプリングを有しており、ソレノイドが非通電状態にある場合に閉とされる常閉型電磁制御弁である。分離弁60が閉状態であるときには、主流路45におけるブレーキフルードの流通は遮断される。ソレノイドに通電されて分離弁60が開弁されると、第1流路45aと第2流路45bとの間でブレーキフルードを双方向に流通させることができる。
また、液圧アクチュエータ40においては、主流路45に連通するマスタ流路61およびレギュレータ流路62が形成されている。より詳細には、マスタ流路61は、主流路45の第1流路45aに接続されており、レギュレータ流路62は、主流路45の第2流路45bに接続されている。また、マスタ流路61は、マスタシリンダ32と連通するマスタ配管37に接続される。レギュレータ流路62は、レギュレータ33と連通するレギュレータ配管38に接続される。
マスタ流路61は、中途にマスタカット弁64を有する。マスタカット弁64は、マスタシリンダ32から各ホイールシリンダ23へのブレーキフルードの供給経路上に設けられている。マスタカット弁64は、ON/OFF制御されるソレノイドおよびスプリングを有しており、規定の制御電流の供給を受けてソレノイドが発生させる電磁力により閉弁状態が保証され、ソレノイドが非通電状態にある場合に開とされる常開型電磁制御弁である。開状態とされたマスタカット弁64は、マスタシリンダ32と主流路45の第1流路45aとの間でブレーキフルードを双方向に流通させることができる。ソレノイドに規定の制御電流が通電されてマスタカット弁64が閉弁されると、マスタ流路61におけるブレーキフルードの流通は遮断される。
また、マスタ流路61には、マスタカット弁64よりも上流側において、シミュレータカット弁68を介してストロークシミュレータ69が接続されている。すなわち、シミュレータカット弁68は、マスタシリンダ32とストロークシミュレータ69とを接続する流路に設けられている。シミュレータカット弁68は、ON/OFF制御されるソレノイドおよびスプリングを有しており、規定の制御電流の供給を受けてソレノイドが発生させる電磁力により開弁状態が保証され、ソレノイドが非通電状態にある場合に閉とされる常閉型電磁制御弁である。シミュレータカット弁68が閉状態であるときには、マスタ流路61とストロークシミュレータ69との間のブレーキフルードの流通は遮断される。ソレノイドに通電されてシミュレータカット弁68が開弁されると、マスタシリンダ32とストロークシミュレータ69との間でブレーキフルードを双方向に流通させることができる。
ストロークシミュレータ69は、複数のピストンやスプリングを含むものであり、シミュレータカット弁68の開放時に運転者によるブレーキペダル24の踏力に応じた反力を創出する。ストロークシミュレータ69としては、運転者によるブレーキ操作のフィーリングを向上させるために、多段のバネ特性を有するものが採用されると好ましい。
レギュレータ流路62は、中途にレギュレータカット弁65を有する。レギュレータカット弁65は、レギュレータ33から各ホイールシリンダ23へのブレーキフルードの供給経路上に設けられている。レギュレータカット弁65も、ON/OFF制御されるソレノイドおよびスプリングを有しており、規定の制御電流の供給を受けてソレノイドが発生させる電磁力により閉弁状態が保証され、ソレノイドが非通電状態にある場合に開とされる常開型電磁制御弁である。開状態とされたレギュレータカット弁65は、レギュレータ33と主流路45の第2流路45bとの間でブレーキフルードを双方向に流通させることができる。ソレノイドに通電されてレギュレータカット弁65が閉弁されると、レギュレータ流路62におけるブレーキフルードの流通は遮断される。
液圧アクチュエータ40には、マスタ流路61およびレギュレータ流路62に加えて、アキュムレータ流路63も形成されている。アキュムレータ流路63の一端は、主流路45の第2流路45bに接続され、他端は、アキュムレータ35と連通するアキュムレータ配管39に接続される。
アキュムレータ流路63は、中途に増圧リニア制御弁66を有する。また、アキュムレータ流路63および主流路45の第2流路45bは、減圧リニア制御弁67を介してリザーバ流路55に接続されている。増圧リニア制御弁66と減圧リニア制御弁67とは、それぞれリニアソレノイドおよびスプリングを有しており、何れもソレノイドが非通電状態にある場合に閉とされる常閉型電磁制御弁である。増圧リニア制御弁66および減圧リニア制御弁67は、それぞれのソレノイドに供給される電流に比例して弁の開度が調整される。
増圧リニア制御弁66は、各車輪に対応して複数設けられた各ホイールシリンダ23に対して共通の増圧制御弁として設けられている。また、減圧リニア制御弁67も同様に、各ホイールシリンダ23に対して共通の減圧制御弁として設けられている。つまり、本実施形態においては、増圧リニア制御弁66および減圧リニア制御弁67は、動力液圧源30から送出される作動流体を各ホイールシリンダ23へ給排制御する1対の共通の制御弁として設けられている。このように増圧リニア制御弁66および減圧リニア制御弁67を各ホイールシリンダ23に対して共通化すれば、ホイールシリンダ23ごとにリニア制御弁を設けるのと比べて、コストの観点からは好ましい。
なお、ここで、増圧リニア制御弁66の出入口間の差圧は、アキュムレータ35におけるブレーキフルードの圧力と主流路45におけるブレーキフルードの圧力との差圧に対応し、減圧リニア制御弁67の出入口間の差圧は、主流路45におけるブレーキフルードの圧力とリザーバ34におけるブレーキフルードの圧力との差圧に対応する。また、増圧リニア制御弁66および減圧リニア制御弁67のリニアソレノイドへの供給電力に応じた電磁駆動力をF1とし、スプリングの付勢力をF2とし、増圧リニア制御弁66および減圧リニア制御弁67の出入口間の差圧に応じた差圧作用力をF3とすると、F1+F3=F2という関係が成立する。従って、増圧リニア制御弁66および減圧リニア制御弁67のリニアソレノイドへの供給電力を連続的に制御することにより、増圧リニア制御弁66および減圧リニア制御弁67の出入口間の差圧を制御することができる。
制動制御装置20において、動力液圧源30および液圧アクチュエータ40は、本実施形態における制御部としてのブレーキECU70により制御される。ブレーキECU70は、CPUを含むマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に各種プログラムを記憶するROM、データを一時的に記憶するRAM、入出力ポートおよび通信ポート等を備える。そして、ブレーキECU70は、上位のハイブリッドECU(図示せず)などと通信可能であり、ハイブリッドECUからの制御信号や、各種センサからの信号に基づいて動力液圧源30のポンプ36や、液圧アクチュエータ40を構成する電磁制御弁51〜54,56〜59,60,64〜68を制御する。
また、ブレーキECU70には、レギュレータ圧センサ71、アキュムレータ圧センサ72、および制御圧センサ73が接続される。レギュレータ圧センサ71は、レギュレータカット弁65の上流側でレギュレータ流路62内のブレーキフルードの圧力、すなわちレギュレータ圧を検知し、検知した値を示す信号をブレーキECU70に与える。アキュムレータ圧センサ72は、増圧リニア制御弁66の上流側でアキュムレータ流路63内のブレーキフルードの圧力、すなわちアキュムレータ圧を検知し、検知した値を示す信号をブレーキECU70に与える。制御圧センサ73は、主流路45の第1流路45a内のブレーキフルードの圧力を検知し、検知した値を示す信号をブレーキECU70に与える。各圧力センサ71〜73の検出値は、所定時間おきにブレーキECU70に順次与えられ、ブレーキECU70の所定の記憶領域に格納保持される。
分離弁60が開状態とされて主流路45の第1流路45aと第2流路45bとが互いに連通している場合、制御圧センサ73の出力値は、増圧リニア制御弁66の低圧側の液圧を示すと共に減圧リニア制御弁67の高圧側の液圧を示すので、この出力値を増圧リニア制御弁66および減圧リニア制御弁67の制御に利用することができる。また、増圧リニア制御弁66および減圧リニア制御弁67が閉鎖されていると共に、マスタカット弁64が開状態とされている場合、制御圧センサ73の出力値は、マスタシリンダ圧を示す。更に、分離弁60が開放されて主流路45の第1流路45aと第2流路45bとが互いに連通しており、各ABS保持弁51〜54が開放される一方、各ABS減圧弁56〜59が閉鎖されている場合、制御圧センサの73の出力値は、各ホイールシリンダ23に作用する作動流体圧、すなわちホイールシリンダ圧を示す。
さらに、ブレーキECU70に接続されるセンサには、ブレーキペダル24に設けられた第1ストロークセンサ25Aおよび第2ストロークセンサ25Bも含まれる。第1ストロークセンサ25Aおよび第2ストロークセンサ25Bは、ブレーキペダル24の操作量としてのペダルストロークを検知し、検知した値を示す信号をブレーキECU70に与える。第1ストロークセンサ25Aおよび第2ストロークセンサ25Bの出力値も、所定時間おきにブレーキECU70に順次与えられ、ブレーキECU70の所定の記憶領域に格納保持される。
また、ブレーキECU70にはストップランプスイッチが接続されている。ストップランプスイッチはブレーキペダル24が踏み込まれるとオン状態となる。これによりストップランプが点灯される。また、ブレーキペダル24の踏込が解除されるとストップランプスイッチはオフ状態となり、ストップランプは消灯される。ストップランプスイッチの点灯状態を示す信号がストップランプスイッチからブレーキECU70へと所定時間おきに入力され、ブレーキECU70の所定の記憶領域に格納保持される。
上述のように構成された制動制御装置20は、ブレーキ回生協調制御を実行することができる。制動制御装置20は制動要求を受けて制動を開始する。制動要求は、例えば運転者がブレーキペダル24を操作した場合など、車両に制動力を付与すべきときに生起される。制動要求を受けてブレーキECU70は要求制動力を演算し、要求制動力から回生による制動力を減じることにより制動制御装置20により発生させるべき制動力である要求液圧制動力を算出する。ここで、回生による制動力の実効値は、ハイブリッドECUから制動制御装置20に供給される。そして、ブレーキECU70は、算出した要求液圧制動力に基づいて各ホイールシリンダ23FR〜23RLの目標液圧を算出する。ブレーキECU70は、ホイールシリンダ圧が目標液圧となるように、フィードバック制御則により増圧リニア制御弁66や減圧リニア制御弁67に供給する制御電流の値を決定する。
その結果、制動制御装置20においては、ブレーキフルードが動力液圧源30から増圧リニア制御弁66を介して各ホイールシリンダ23に供給され、車輪に制動力が付与される。また、各ホイールシリンダ23からブレーキフルードが減圧リニア制御弁67を介して必要に応じて排出され、車輪に付与される制動力が調整される。本実施形態においては、動力液圧源30、増圧リニア制御弁66及び減圧リニア制御弁67等を含んでホイールシリンダ圧制御系統が構成されている。ホイールシリンダ圧制御系統によりいわゆるブレーキバイワイヤ方式の制動力制御が行われる。ホイールシリンダ圧制御系統は、マスタシリンダユニット27からホイールシリンダ23へのブレーキフルードの供給経路に並列に設けられている。なお、本実施形態に係る制動制御装置20は、回生制動力を利用せずに液圧制動力だけで要求制動力をまかなう場合にも、当然ホイールシリンダ圧制御系統により制動力を制御することができる。
ブレーキバイワイヤ方式の制動力制御を行う場合には、ブレーキECU70は、レギュレータカット弁65を閉状態とし、レギュレータ33から送出されるブレーキフルードがホイールシリンダ23へ供給されないようにする。更にブレーキECU70は、マスタカット弁64を閉状態とするとともにシミュレータカット弁68を開状態とする。これは、運転者によるブレーキペダル24の操作に伴ってマスタシリンダ32から送出されるブレーキフルードがホイールシリンダ23ではなくストロークシミュレータ69へと供給されるようにするためである。ブレーキ回生協調制御中は、レギュレータカット弁65及びマスタカット弁64の上下流間には、回生制動力の大きさに対応する差圧が作用する。またブレーキECU70は、分離弁60を開状態とする。これにより各ホイールシリンダ圧が共通の液圧に制御される。
ブレーキペダル24が踏み込み操作されると、ブレーキECU70は、第1ストロークセンサ25A、第2ストロークセンサ25B、および制御圧センサ73の検出結果を利用して目標ホイールシリンダ圧の算出を開始する。ブレーキECU70は、算出された目標ホイールシリンダ圧を実現するよう、液圧アクチュエータ40を制御してホイールシリンダ圧を増減させる。したがって、ブレーキECU70は、液圧アクチュエータを制御してホイールシリンダ圧を増減させるホイールシリンダ圧制御部として機能する。
本実施形態に係る制動制御装置20では、液圧アクチュエータを制御してホイールシリンダ圧を増減させる際、液圧勾配に制限を設けてマスタシリンダ圧を増減させる液圧勾配制限制御を実施する。このように液圧勾配に制限を設けることにより、例えば油圧脈動による異音を防止することができ、また、運転者に良好なブレーキフィーリングを与えることができる。しかしながら、例えば緊急時において、運転者によってブレーキペダルが急に踏み込み操作される場合がある。このような場合においても液圧勾配に制限が設けられると、ホイールシリンダ圧を急激に増圧させて制動力を迅速に増加させることが困難となる。
このため、本実施形態に係る制動制御装置20は、車輪に制動力を与えるべきペダル踏み込み量より小さい範囲で検出されたペダル踏み込み量を利用してブレーキペダル24が急踏みされたか否かを判定する。ブレーキECU70は、ブレーキペダル24が急踏みされたと判定した場合に、ブレーキペダル24が急踏みされていないときに課されるホイールシリンダ増圧時における液圧勾配の制限を緩和させる。以下、図2に関連してこの液圧勾配制限制御の実行手順について説明する。
図2は、本実施形態に係る制動制御装置20における液圧勾配制限制御の実行手順を示すフローチャートである。本フローチャートにおける処理は、車両のイグニッションスイッチがオンにされたときに開始し、その後イグニッションスイッチがオフにされるまで所定時間毎に繰り返し実施される。なお、液圧勾配制限制御の各判定において用いられる閾値を示すデータは、予めROMなどの記憶部に格納されている。
ブレーキECU70は、まずブレーキペダル24の踏み込み速度であるストローク速度Vstを算出する(S10)。具体的には、ブレーキECU70は、本フローチャートの繰り返しタイミング毎に、第1ストロークセンサ25Aからの出力信号を利用してブレーキペダル24のペダル踏み込み量を取得し、取得したペダル踏み込み量を示すデータをRAMに格納する。ブレーキECU70は、第1ストロークセンサ25Aによって今回検出されたペダル踏み込み量をSTRk1(n)とし、前回検出されたペダル踏み込み量をSTRk1(n−1)として、次式によって第1ストローク速度Vst1を算出する。
第1ストローク速度Vst1=(STRk1(n)−STRk1(n−1))/サンプリング時間
また、ブレーキECU70は、本フローチャートの繰り返しタイミング毎に、第2ストロークセンサ25Bからの出力信号を利用してブレーキペダル24のペダル踏み込み量を取得し、取得したペダル踏み込み量を示すデータをRAMに格納する。ブレーキECU70は、第1ストロークセンサ25Aによって今回検出されたペダル踏み込み量をSTRk2(n)とし、前回検出されたペダル踏み込み量をSTRk2(n−1)として、次式によって第2ストローク速度Vst2を算出する。
第2ストローク速度Vst2=(STRk2(n)−STRk2(n−1))/サンプリング時間
第1ストローク速度Vst1および第2ストローク速度Vst2を算出すると、次式によって両者の平均を算出してストローク速度Vstを算出する。
ストローク速度Vst=(第1ストローク速度Vst1+第2ストローク速度Vst2)/2
このように、ブレーキECU70は、目標ホイールシリンダ圧の算出に利用するペダル踏み込み量より小さいペダル踏み込み量におけるストローク速度Vstを、検出されたペダル踏み込み量の変化を利用して算出する。ストローク速度Vstを算出すると、ブレーキECU70は、車輪に制動力を与えるべきペダル踏み込み量までブレーキペダル24が踏み込まれたか否か、すなわちブレーキがオンにされたか否かを判定する(S12)。このとき、ブレーキECU70は、第1ストロークセンサ25A、第2ストロークセンサ25B、および制御圧センサ73の検出結果を利用してブレーキがオンにされたか否かを判定する。このときの判定手順は公知であるため説明を省略する。ブレーキがオフのままの場合(S12のN)、ブレーキECU70は、ブレーキフラグをオフに設定し、本フローチャートにおける処理を一旦終了する。
ブレーキECU70は、ブレーキがオンにされたときに目標ホイールシリンダ圧の算出を開始する。液圧勾配制限制御では、ブレーキがオンにされた場合(S12のY)、ホイールシリンダ圧を増減させるときの液圧勾配に制限を設けた通常の状態を維持するか、液圧勾配の制限を解除するかを判定するため、ブレーキECU70は、まずブレーキフラグを参照し、前回判定したときにはブレーキがオフであったか否かを判定する(S14)。前回判定したときにはブレーキがオフであった場合(S14のY)、ブレーキECU70は、ブレーキフラグをオンに設定した後、算出したストローク速度Vstが速度閾値Vthより大きいか否かを判定することにより、ブレーキペダルが急踏みされたか否かを判定する(S16)。算出したストローク速度Vstが速度閾値Vthより大きい場合(S16のY)、ブレーキECU70は、液圧勾配の制限を解除し(S18)、本フローチャートにおける処理を一旦終了する。液圧勾配の制限が解除されると、ブレーキECU70は、算出した目標ホイールシリンダ圧を実現すべくホイールシリンダ圧を増圧させるときにおいても、ホイールシリンダ圧を液圧勾配の制限なく増圧させる。
なお、ブレーキECU70は、液圧勾配の制限を解除する代わりに、ブレーキペダル24が急踏みされたと判定した場合に、急踏みされていないときに課されるホイールシリンダ増圧時における液圧勾配の制限を緩和させてもよい。具体的には、ブレーキECU70は、ブレーキペダル24が急踏みされたと判定した場合に、急踏みされていないときに課される油圧勾配制限値よりも高い液圧勾配制限値を設定し、設定した液圧勾配制限値を超えないようホイールシリンダ圧を増圧させてもよい。
ブレーキがオンにされてから所定の時間が経過するまでの間にマスタシリンダ圧が高圧となった場合も、ブレーキペダル24が急踏みされたと判定することが可能である。このため、前回判定したときにもブレーキがオンであった場合(S14のN)、または今回の判定においてブレーキがオンになったがストローク速度Vstが速度閾値Vth以下の場合(S16のN)、ブレーキECU70は、ブレーキオン後の経過時間tが時間閾値t1以下か否か、すなわち、ブレーキがオンにされてから時間閾値t1の時間が経過していないかを判定する(S20)。本実施形態では、時間閾値t1は30ミリ秒に設定されている。
ここで、ブレーキがオフになっている場合、およびブレーキがオンになった直後では、増圧リニア制御弁66および減圧リニア制御弁67が閉鎖されていると共に、マスタカット弁64が開状態とされているため、制御圧センサ73の出力値である液圧Pfrontは、マスタシリンダ圧を示す。したがって、ブレーキがオンにされてから時間閾値t1の時間が経過していない場合(S20のY)、ブレーキECU70は、制御圧センサ73によって検出された液圧Pfrontが圧力閾値Pthより大きいか否かを判定する(S22)。これによってブレーキECU70は、ブレーキペダルが急踏みされたか否かを判定する。なお、本実施形態では、液圧脈動の影響が少ない制御圧センサ73の出力値を利用してマスタシリンダ圧を検出しているが、レギュレータ圧センサ71の出力値を利用してマスタシリンダ圧を検出してもよい。
ブレーキがオンにされてから時間閾値t1の時間が経過するまでに液圧Pfrontが圧力閾値Pthに達した場合(S22のY)、ブレーキECU70は、ブレーキペダル24が急踏みされたと判定し、ホイールシリンダ圧を増圧させるときの液圧勾配の制限を解除する(S18)。ブレーキがオンにされてから時間閾値t1の時間が経過した場合(S20のN)、または液圧Pfrontが圧力閾値Pth以下と判定された場合(S22のN)、ブレーキECU70はブレーキペダル24が急踏みされていないと判定し、液圧勾配の制限値を通常の値に維持したまま本フローチャートにおける処理を一旦終了する。
このように、ブレーキECU70は、検出されたマスタシリンダ圧を利用してブレーキペダル24が急踏みされたか否かをまず判定する。ブレーキECU70は、ペダル踏み込み量の変化を利用した判定においてブレーキペダル24が急踏みされていないと判定した場合であっても、マスタシリンダ圧を利用した判定においてブレーキペダル24が急踏みされたと判定した場合に、ホイールシリンダ圧を増圧させるときの液圧勾配の制限を解除する。これにより、第1ストロークセンサ25Aおよび第2ストロークセンサ25Bによる検出結果のみで判定する場合に比べ、ブレーキペダル24が急踏みされたか否かの判定の信頼性を高めることができる。
本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本実施形態の各要素を適宜組み合わせたものも、本発明の実施形態として有効である。また、当業者の知識に基づいて各種の設計変更等の変形を本実施形態に対して加えることも可能であり、そのような変形が加えられた実施形態も本発明の範囲に含まれうる。
本実施形態に係る制動制御装置を示す系統図である。 本実施形態に係る制動制御装置における液圧勾配制限制御の実行手順を示すフローチャートである。
符号の説明
20 制動制御装置、 23 ホイールシリンダ、 24 ブレーキペダル、 25 ストロークセンサ、 25A 第1ストロークセンサ、 25B 第2ストロークセンサ、 32 マスタシリンダ、 40 液圧アクチュエータ、 60 分離弁、 64 マスタカット弁、 66 増圧リニア制御弁、 67 減圧リニア制御弁、 70 ブレーキECU、 73 制御圧センサ。

Claims (5)

  1. ブレーキペダルのペダル踏み込み量を検出するストロークセンサと、
    ホイールシリンダ圧を増減可能に設けられた液圧アクチュエータと、
    前記ストロークセンサによる検出結果を利用して目標ホイールシリンダ圧を算出し、算出した目標ホイールシリンダ圧を実現するよう、前記液圧アクチュエータを制御してホイールシリンダ圧を増減させるホイールシリンダ圧制御部と、
    を備え、
    前記ホイールシリンダ圧制御部は、車輪に制動力を与えるべきペダル踏み込み量より小さい範囲での前記ストロークセンサによる検出結果を利用してブレーキペダルが急踏みされたか否かを判定し、ブレーキペダルが急踏みされたと判定した場合に、ブレーキペダルが急踏みされていないときに課されるホイールシリンダ増圧時における液圧勾配の制限を緩和させることを特徴とする制動制御装置。
  2. 前記ホイールシリンダ圧制御部は、目標ホイールシリンダ圧の算出に利用するペダル踏み込み量より小さいペダル踏み込み量におけるペダル踏み込み速度を、前記ストロークセンサによる検出結果を利用して算出し、算出したペダル踏み込み速度が所定の閾値より大きいか否かを判定することによりブレーキペダルが急踏みされたか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の制動制御装置。
  3. 前記ホイールシリンダ圧制御部は、ブレーキペダルが急踏みされたと判定した場合に、ホイールシリンダ圧を増圧させるときの液圧勾配に制限を設けないことを特徴とする請求項1または2に記載の制動制御装置。
  4. マスタシリンダ圧を検出するマスタ圧センサをさらに備え、
    前記ホイールシリンダ圧制御部は、前記マスタ圧センサによる検出結果を利用してブレーキペダルが急踏みされたか否かを判定し、前記ストロークセンサによる検出結果を利用した判定においてブレーキペダルが急踏みされていないと判定した場合であっても前記マスタ圧センサによる検出結果を利用した判定においてブレーキペダルが急踏みされたと判定した場合に、ブレーキペダルが急踏みされていないときに課されるホイールシリンダ増圧時における液圧勾配の制限を緩和させることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の制動制御装置。
  5. 車輪に制動力を与えるべきブレーキペダルのペダル踏み込み量より小さいペダル踏み込み量を検出するステップと、
    検出されたペダル踏み込み量を利用してブレーキペダルが急踏みされたか否かを判定するステップと、
    車輪に制動力を与えるべきペダル踏み込み量へのブレーキペダルの踏み込みを検出するステップと、
    車輪に制動力を与えるべきペダル踏み込み量へのブレーキペダルの踏み込みが検出され且つそのブレーキペダルの踏み込みが急踏みと判定された場合に、急踏みされていないときに課される液圧勾配の制限を緩和させてホイールシリンダ圧を増圧させるステップと、
    を備えることを特徴とする制動制御方法。
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