JP4297178B2 - ブレーキ制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に設けられた車輪に付与される制動力を制御するブレーキ制御装置に関する。
特許文献1には、液圧ブースタとマスタシリンダと動力液圧源と複数のブレーキシリンダとを含む液圧ブレーキ装置が記載されている。この液圧ブレーキ装置によれば、簡単な回路で、複数のブレーキシリンダと液圧ブースタ、マスタシリンダ及び動力液圧源とを選択的に連通可能とし、制御性を向上させることができる。システムが正常な場合には、動力液圧源からブレーキシリンダに作動液が供給される。異常が検出された場合には、正常時とは異なる他の制御モードに切り替えられる。例えばマスタシリンダからホイールシリンダに作動液を供給する系統と液圧ブースタから残りのホイールシリンダに作動液を供給する系統とに分離するモードに移行する。
また、特許文献2には、指令値に応じた液圧を発生する制御液圧手段を備えるブレーキ液圧制御装置が記載されている。この装置では、制動中に制御液圧手段がホイルシリンダに対して過剰な液圧を供給した場合に制御液圧手段とホイルシリンダとの導通を遮断するとともにホイールシリンダとリザーバタンクとが導通される。
特開2006−123889号公報 特開平10−16752号公報
ところで、異常の原因の1つとして、マスタシリンダとホイールシリンダとを接続する作動液流路に設けられているカット弁の内蔵スプリングの破損が挙げられる。破損によりスプリングの弾性力が低下すると、マスタシリンダとホイールシリンダとの間の差圧によっては当該弁が閉弁されてしまうことがある。特にマスタシリンダとホイールシリンダとの間で直接作動液を給排して制動力を発生させている場合には、運転者のブレーキ操作に連動してマスタシリンダとホイールシリンダとの間の差圧が過渡的に変動する。このとき、制御弁を閉弁させるような差圧が比較的高い頻度で発生し、結果としてホイールシリンダに液圧が封じ込められてしまうおそれがある。
そこで、本発明は、ホイールシリンダでの液圧封じ込めの発生を抑制することができるブレーキ制御技術を提供することを目的とする。
本発明のある態様のブレーキ制御装置は、作動液の供給を受けて複数の車輪のそれぞれに制動力を付与する複数のホイールシリンダと、運転者によるブレーキ操作に応じた液圧に作動液を加圧してホイールシリンダに送出するマニュアル液圧源と、ホイールシリンダのほうがマニュアル液圧源よりも液圧が高いときに当該弁を閉弁させる方向に力が作用するようにマニュアル液圧源とホイールシリンダとの間の作動液の給排経路に配置されているカット弁と、ブレーキ操作の解除を契機として給排経路とは異なる経路を通じた作動液の排出が開始されるようホイールシリンダからの排出経路を制御する制御部と、を備える。
マニュアル液圧源からホイールシリンダに作動液が供給された場合においてブレーキ操作が解除されるときには、作動液は通常ホイールシリンダからマニュアル液圧源へと供給経路と同じ経路を通じて戻される。このとき、ブレーキ操作の解除動作に対する作動液の戻りの時間遅れのためにマニュアル液圧源よりもホイールシリンダ圧のほうが過渡的に若干高圧となり得る。この差圧はカット弁を閉弁させる方向に作用する。カット弁の開弁力例えば内蔵スプリングの弾性力が弱くなっている場合、特にカット弁にスプリング破損等の異常が生じている場合には、差圧の作用によりカット弁が閉弁されホイールシリンダに液圧が封じ込められることがある。この態様によれば、ブレーキ操作の解除の際に異なる経路から作動液が排出される。よって、カット弁に作用する差圧を速やかに解消してホイールシリンダ圧の封じ込めを抑えることができる。
ホイールシリンダの液圧を減圧するために設けられている減圧弁をさらに備え、給排経路は、非制御状態においてマニュアル液圧源とホイールシリンダとが機械的に連通されるよう構成されており、制御部は、非制御状態において運転者のブレーキ操作に応じて給排経路を通じて作動液が給排されることにより制動力が機械的に発生されている場合に、ブレーキ操作の解除を契機として減圧弁を開弁してもよい。
この態様によれば、非制御状態での制動時においてブレーキ操作が解除される際に減圧弁の開弁という簡易な制御が実行される。このようにして、異常発生時等の非制御状態での制動力を確保しフェイルセーフを実現するとともに、必要最低限の制御の付加により制動終了時の液圧の封じ込めを容易に解消することができる。
複数のホイールシリンダの少なくとも1つに作動液を供給するための第1の系統と残りのホイールシリンダに作動液を供給するための第2の系統とに給排経路を分離する分離弁をさらに備え、給排経路は、非制御状態においてマニュアル液圧源と複数のホイールシリンダとが第1の系統及び第2の系統のそれぞれを通じて機械的に連通されるよう構成されており、制御部は、非制御状態において運転者のブレーキ操作に応じて給排経路を通じて作動液が給排されることにより制動力が機械的に発生されている場合に、ブレーキ操作の解除を契機として分離弁を開弁してもよい。
この態様によれば、非制御状態での制動時においてブレーキ操作が解除される際に分離弁の開弁という簡易な制御が実行される。その結果、いずれかの系統に封じ込めが生じていたとしても他の系統を通じて作動液を排出することが可能となり、封じ込めを解消することができる。
ホイールシリンダの液圧を測定するための液圧センサをさらに備え、制御部は、ブレーキ操作が解除された際に液圧センサの測定値に基づいてホイールシリンダに液圧が封じ込められているか否かを判定し、封じ込めが生じていると判定された場合に排出経路を制御してもよい。
このようにすれば、封じ込めが実際に生じた場合に排出経路を制御することができる。よって、排出経路を制御するための制御弁の開閉頻度を低減することができる。
本発明によれば、ホイールシリンダでの液圧の封じ込めを抑制することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るブレーキ制御装置20を示す系統図である。同図に示されるブレーキ制御装置20は、車両用の電子制御式ブレーキシステム(ECB)を構成しており、車両に設けられた4つの車輪に付与される制動力を制御する。本実施形態に係るブレーキ制御装置20は、例えば、走行駆動源として電動モータと内燃機関とを備えるハイブリッド車両に搭載される。このようなハイブリッド車両においては、車両の運動エネルギを電気エネルギに回生することによって車両を制動する回生制動と、ブレーキ制御装置20による液圧制動とのそれぞれを車両の制動に用いることができる。本実施形態における車両は、これらの回生制動と液圧制動とを併用して所望の制動力を発生させるブレーキ回生協調制御を実行することができる。
ブレーキ制御装置20は、図1に示されるように、各車輪に対応して設けられたディスクブレーキユニット21FR,21FL、21RRおよび21RLと、マスタシリンダユニット27と、動力液圧源30と、液圧アクチュエータ40とを含む。
ディスクブレーキユニット21FR,21FL、21RRおよび21RLは、車両の右前輪、左前輪、右後輪、および左後輪のそれぞれに制動力を付与する。本実施形態におけるマニュアル液圧源としてのマスタシリンダユニット27は、ブレーキ操作部材としてのブレーキペダル24の運転者による操作量に応じて加圧されたブレーキフルードをディスクブレーキユニット21FR〜21RLに対して送出する。動力液圧源30は、動力の供給により加圧された作動流体としてのブレーキフルードを、運転者によるブレーキペダル24の操作から独立してディスクブレーキユニット21FR〜21RLに対して送出することが可能である。液圧アクチュエータ40は、動力液圧源30またはマスタシリンダユニット27から供給されたブレーキフルードの液圧を適宜調整してディスクブレーキユニット21FR〜21RLに送出する。これにより、液圧制動による各車輪に対する制動力が調整される。
ディスクブレーキユニット21FR〜21RL、マスタシリンダユニット27、動力液圧源30、および液圧アクチュエータ40のそれぞれについて以下で更に詳しく説明する。各ディスクブレーキユニット21FR〜21RLは、それぞれブレーキディスク22とブレーキキャリパに内蔵されたホイールシリンダ23FR〜23RLを含む。そして、各ホイールシリンダ23FR〜23RLは、それぞれ異なる流体通路を介して液圧アクチュエータ40に接続されている。なお以下では適宜、ホイールシリンダ23FR〜23RLを総称して「ホイールシリンダ23」という。
ディスクブレーキユニット21FR〜21RLにおいては、ホイールシリンダ23に液圧アクチュエータ40からブレーキフルードが供給されると、車輪と共に回転するブレーキディスク22に摩擦部材としてのブレーキパッドが押し付けられる。これにより、各車輪に制動力が付与される。なお、本実施形態においてはディスクブレーキユニット21FR〜21RLを用いているが、例えばドラムブレーキ等のホイールシリンダ23を含む他の制動力付与機構を用いてもよい。
マスタシリンダユニット27は、本実施形態では液圧ブースタ付きマスタシリンダであり、液圧ブースタ31、マスタシリンダ32、レギュレータ33、およびリザーバ34を含む。ブレーキペダル24への運転者による入力が機械的に伝達されてマスタシリンダ32のブレーキフルードが加圧される。液圧ブースタ31は、ブレーキペダル24に連結されており、ブレーキペダル24に加えられたペダル踏力を増幅してマスタシリンダ32に伝達する。動力液圧源30からレギュレータ33を介して液圧ブースタ31にブレーキフルードが供給されることにより、ペダル踏力は増幅される。そして、マスタシリンダ32は、ペダル踏力に対して所定の倍力比を有するマスタシリンダ圧を発生する。
マスタシリンダ32とレギュレータ33との上部には、ブレーキフルードを貯留するリザーバ34が配置されている。マスタシリンダ32は、ブレーキペダル24の踏み込みが解除されているときにリザーバ34と連通する。一方、レギュレータ33は、リザーバ34と動力液圧源30のアキュムレータ35との双方と連通しており、リザーバ34を低圧源とすると共に、アキュムレータ35を高圧源とし、マスタシリンダ圧とほぼ等しい液圧を発生する。レギュレータ33における液圧を以下では適宜、「レギュレータ圧」という。なお、マスタシリンダ圧とレギュレータ圧とは厳密に同一圧にされる必要はなく、例えばレギュレータ圧のほうが若干高圧となるようにマスタシリンダユニット27を設計することも可能である。
動力液圧源30は、アキュムレータ35およびポンプ36を含む。アキュムレータ35は、ポンプ36により昇圧されたブレーキフルードの圧力エネルギを窒素等の封入ガスの圧力エネルギ、例えば14〜22MPa程度に変換して蓄えるものである。ポンプ36は、駆動源としてモータ36aを有し、その吸込口がリザーバ34に接続される一方、その吐出口がアキュムレータ35に接続される。また、アキュムレータ35は、マスタシリンダユニット27に設けられたリリーフバルブ35aにも接続されている。アキュムレータ35におけるブレーキフルードの圧力が異常に高まって例えば25MPa程度になると、リリーフバルブ35aが開弁し、高圧のブレーキフルードはリザーバ34へと戻される。
上述のように、ブレーキ制御装置20は、ホイールシリンダ23に対するブレーキフルードの供給源として、マスタシリンダ32、レギュレータ33およびアキュムレータ35を有している。そして、マスタシリンダ32にはマスタ配管37が、レギュレータ33にはレギュレータ配管38が、アキュムレータ35にはアキュムレータ配管39が接続されている。これらのマスタ配管37、レギュレータ配管38およびアキュムレータ配管39は、それぞれ液圧アクチュエータ40に接続される。
液圧アクチュエータ40は、複数の流路が形成されるアクチュエータブロックと、複数の電磁制御弁を含む。アクチュエータブロックに形成された流路には、個別流路41、42,43および44と、主流路45とが含まれる。個別流路41〜44は、それぞれ主流路45から分岐されて、対応するディスクブレーキユニット21FR、21FL,21RR,21RLのホイールシリンダ23FR、23FL,23RR,23RLに接続されている。これにより、各ホイールシリンダ23は主流路45と連通可能となる。
また、個別流路41,42,43および44の中途には、ABS保持弁51,52,53および54が設けられている。各ABS保持弁51〜54は、ON/OFF制御されるソレノイドおよびスプリングをそれぞれ有しており、何れもソレノイドが非通電状態にある場合に開とされる常開型電磁制御弁である。開状態とされた各ABS保持弁51〜54は、ブレーキフルードを双方向に流通させることができる。つまり、主流路45からホイールシリンダ23へとブレーキフルードを流すことができるとともに、逆にホイールシリンダ23から主流路45へもブレーキフルードを流すことができる。ソレノイドに通電されて各ABS保持弁51〜54が閉弁されると、個別流路41〜44におけるブレーキフルードの流通は遮断される。
更に、ホイールシリンダ23は、個別流路41〜44にそれぞれ接続された減圧用流路46,47,48および49を介してリザーバ流路55に接続されている。減圧用流路46,47,48および49の中途には、ABS減圧弁56,57,58および59が設けられている。各ABS減圧弁56〜59は、ON/OFF制御されるソレノイドおよびスプリングをそれぞれ有しており、何れもソレノイドが非通電状態にある場合に閉とされる常閉型電磁制御弁である。各ABS減圧弁56〜59が閉状態であるときには、減圧用流路46〜49におけるブレーキフルードの流通は遮断される。ソレノイドに通電されて各ABS減圧弁56〜59が開弁されると、減圧用流路46〜49におけるブレーキフルードの流通が許容され、ブレーキフルードがホイールシリンダ23から減圧用流路46〜49およびリザーバ流路55を介してリザーバ34へと還流する。なお、リザーバ流路55は、リザーバ配管77を介してマスタシリンダユニット27のリザーバ34に接続されている。
主流路45は、中途に分離弁60を有する。この分離弁60により、主流路45は、個別流路41および42と接続される第1流路45aと、個別流路43および44と接続される第2流路45bとに区分けされている。第1流路45aは、個別流路41および42を介して前輪用のホイールシリンダ23FRおよび23FLに接続され、第2流路45bは、個別流路43および44を介して後輪用のホイールシリンダ23RRおよび23RLに接続される。
分離弁60は、ON/OFF制御されるソレノイドおよびスプリングを有しており、ソレノイドが非通電状態にある場合に閉とされる常閉型電磁制御弁である。分離弁60が閉状態であるときには、主流路45におけるブレーキフルードの流通は遮断される。ソレノイドに通電されて分離弁60が開弁されると、第1流路45aと第2流路45bとの間でブレーキフルードを双方向に流通させることができる。
また、液圧アクチュエータ40においては、主流路45に連通するマスタ流路61およびレギュレータ流路62が形成されている。より詳細には、マスタ流路61は、主流路45の第1流路45aに接続されており、レギュレータ流路62は、主流路45の第2流路45bに接続されている。また、マスタ流路61は、マスタシリンダ32と連通するマスタ配管37に接続される。レギュレータ流路62は、レギュレータ33と連通するレギュレータ配管38に接続される。
マスタ流路61は、中途にマスタカット弁64を有する。マスタカット弁64は、マスタシリンダ32から各ホイールシリンダ23へのブレーキフルードの供給経路上に設けられている。マスタカット弁64は、ON/OFF制御されるソレノイドおよびスプリングを有しており、規定の制御電流の供給を受けてソレノイドが発生させる電磁力により閉弁状態が保証され、ソレノイドが非通電状態にある場合に開とされる常開型電磁制御弁である。開状態とされたマスタカット弁64は、マスタシリンダ32と主流路45の第1流路45aとの間でブレーキフルードを双方向に流通させることができる。ソレノイドに規定の制御電流が通電されてマスタカット弁64が閉弁されると、マスタ流路61におけるブレーキフルードの流通は遮断される。
図1に示されるようにマスタカット弁64は、ホイールシリンダ23のほうがマスタシリンダ32よりも液圧が高いときに弁を閉じる方向に差圧が作用するように配置されている。すなわち、ホイールシリンダ23のほうがマスタシリンダ32よりも液圧が高いときにボール状の弁子を弁座に接近させる方向に液圧が作用する。この方向を以下では適宜「自閉方向」と呼ぶ。逆にマスタシリンダ32のほうがホイールシリンダ23よりも液圧が高いときには弁を開く方向に差圧が作用する。
また、マスタ流路61には、マスタカット弁64よりも上流側において、シミュレータカット弁68を介してストロークシミュレータ69が接続されている。すなわち、シミュレータカット弁68は、マスタシリンダ32とストロークシミュレータ69とを接続する流路に設けられている。シミュレータカット弁68は、ON/OFF制御されるソレノイドおよびスプリングを有しており、規定の制御電流の供給を受けてソレノイドが発生させる電磁力により開弁状態が保証され、ソレノイドが非通電状態にある場合に閉とされる常閉型電磁制御弁である。シミュレータカット弁68が閉状態であるときには、マスタ流路61とストロークシミュレータ69との間のブレーキフルードの流通は遮断される。ソレノイドに通電されてシミュレータカット弁68が開弁されると、マスタシリンダ32とストロークシミュレータ69との間でブレーキフルードを双方向に流通させることができる。
ストロークシミュレータ69は、複数のピストンやスプリングを含むものであり、シミュレータカット弁68の開放時に運転者によるブレーキペダル24の踏力に応じた反力を創出する。ストロークシミュレータ69としては、運転者によるブレーキ操作のフィーリングを向上させるために、多段のバネ特性を有するものが採用されると好ましい。
レギュレータ流路62は、中途にレギュレータカット弁65を有する。レギュレータカット弁65は、レギュレータ33から各ホイールシリンダ23へのブレーキフルードの供給経路上に設けられている。レギュレータカット弁65も、ON/OFF制御されるソレノイドおよびスプリングを有しており、規定の制御電流の供給を受けてソレノイドが発生させる電磁力により閉弁状態が保証され、ソレノイドが非通電状態にある場合に開とされる常開型電磁制御弁である。開状態とされたレギュレータカット弁65は、レギュレータ33と主流路45の第2流路45bとの間でブレーキフルードを双方向に流通させることができる。ソレノイドに通電されてレギュレータカット弁65が閉弁されると、レギュレータ流路62におけるブレーキフルードの流通は遮断される。
図1に示されるようにレギュレータカット弁65は、ホイールシリンダ23のほうがレギュレータ33よりも液圧が高いときに弁を閉じる方向に差圧が作用するように配置されている。すなわち、ホイールシリンダ23のほうがレギュレータ33よりも液圧が高いときにボール状の弁子を弁座に接近させる方向に液圧が作用する。逆にレギュレータ33のほうがホイールシリンダ23よりも液圧が高いときには弁を開く方向に差圧が作用する。
液圧アクチュエータ40には、マスタ流路61およびレギュレータ流路62に加えて、アキュムレータ流路63も形成されている。アキュムレータ流路63の一端は、主流路45の第2流路45bに接続され、他端は、アキュムレータ35と連通するアキュムレータ配管39に接続される。
アキュムレータ流路63は、中途に増圧リニア制御弁66を有する。また、アキュムレータ流路63および主流路45の第2流路45bは、減圧リニア制御弁67を介してリザーバ流路55に接続されている。増圧リニア制御弁66と減圧リニア制御弁67とは、それぞれリニアソレノイドおよびスプリングを有しており、何れもソレノイドが非通電状態にある場合に閉とされる常閉型電磁制御弁である。増圧リニア制御弁66および減圧リニア制御弁67は、それぞれのソレノイドに供給される電流に比例して弁の開度が調整される。
増圧リニア制御弁66は、各車輪に対応して複数設けられた各ホイールシリンダ23に対して共通の増圧用制御弁として設けられている。また、減圧リニア制御弁67も同様に、各ホイールシリンダ23に対して共通の減圧用制御弁として設けられている。つまり、本実施形態においては、増圧リニア制御弁66および減圧リニア制御弁67は、動力液圧源30から送出される作動流体を各ホイールシリンダ23へ給排制御する1対の共通の制御弁として設けられている。このように増圧リニア制御弁66等を各ホイールシリンダ23に対して共通化すれば、ホイールシリンダ23ごとにリニア制御弁を設けるのと比べて、コストの観点からは好ましい。
なお、ここで、増圧リニア制御弁66の出入口間の差圧は、アキュムレータ35におけるブレーキフルードの圧力と主流路45におけるブレーキフルードの圧力との差圧に対応し、減圧リニア制御弁67の出入口間の差圧は、主流路45におけるブレーキフルードの圧力とリザーバ34におけるブレーキフルードの圧力との差圧に対応する。また、増圧リニア制御弁66および減圧リニア制御弁67のリニアソレノイドへの供給電力に応じた電磁駆動力をF1とし、スプリングの付勢力をF2とし、増圧リニア制御弁66および減圧リニア制御弁67の出入口間の差圧に応じた差圧作用力をF3とすると、F1+F3=F2という関係が成立する。従って、増圧リニア制御弁66および減圧リニア制御弁67のリニアソレノイドへの供給電力を連続的に制御することにより、増圧リニア制御弁66および減圧リニア制御弁67の出入口間の差圧を制御することができる。
ブレーキ制御装置20において、動力液圧源30および液圧アクチュエータ40は、本実施形態における制御部としてのブレーキECU70により制御される。ブレーキECU70は、CPUを含むマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に各種プログラムを記憶するROM、データを一時的に記憶するRAM、入出力ポートおよび通信ポート等を備える。そして、ブレーキECU70は、上位のハイブリッドECU(図示せず)などと通信可能であり、ハイブリッドECUからの制御信号や、各種センサからの信号に基づいて動力液圧源30のポンプ36や、液圧アクチュエータ40を構成する電磁制御弁51〜54,56〜59,60,64〜68を制御する。
また、ブレーキECU70には、レギュレータ圧センサ71、アキュムレータ圧センサ72、および制御圧センサ73が接続される。レギュレータ圧センサ71は、レギュレータカット弁65の上流側でレギュレータ流路62内のブレーキフルードの圧力、すなわちレギュレータ圧を検知し、検知した値を示す信号をブレーキECU70に与える。アキュムレータ圧センサ72は、増圧リニア制御弁66の上流側でアキュムレータ流路63内のブレーキフルードの圧力、すなわちアキュムレータ圧を検知し、検知した値を示す信号をブレーキECU70に与える。制御圧センサ73は、主流路45の第1流路45a内のブレーキフルードの圧力を検知し、検知した値を示す信号をブレーキECU70に与える。各圧力センサ71〜73の検出値は、所定時間おきにブレーキECU70に順次与えられ、ブレーキECU70の所定の記憶領域に所定量ずつ格納保持される。
分離弁60が開状態とされて主流路45の第1流路45aと第2流路45bとが互いに連通している場合、制御圧センサ73の出力値は、増圧リニア制御弁66の低圧側の液圧を示すと共に減圧リニア制御弁67の高圧側の液圧を示すので、この出力値を増圧リニア制御弁66および減圧リニア制御弁67の制御に利用することができる。また、増圧リニア制御弁66および減圧リニア制御弁67が閉鎖されていると共に、マスタカット弁64が開状態とされている場合、制御圧センサ73の出力値は、マスタシリンダ圧を示す。更に、分離弁60が開放されて主流路45の第1流路45aと第2流路45bとが互いに連通しており、各ABS保持弁51〜54が開放される一方、各ABS減圧弁56〜59が閉鎖されている場合、制御圧センサの73の出力値は、各ホイールシリンダ23に作用する作動流体圧、すなわちホイールシリンダ圧を示す。
さらに、ブレーキECU70に接続されるセンサには、ブレーキペダル24に設けられたストロークセンサ25も含まれる。ストロークセンサ25は、ブレーキペダル24の操作量としてのペダルストロークを検知し、検知した値を示す信号をブレーキECU70に与える。ストロークセンサ25の出力値も、所定時間おきにブレーキECU70に順次与えられ、ブレーキECU70の所定の記憶領域に所定量ずつ格納保持される。なお、ストロークセンサ25以外のブレーキ操作状態検出手段をストロークセンサ25に加えて、あるいは、ストロークセンサ25に代えて設け、ブレーキECU70に接続してもよい。ブレーキ操作状態検出手段としては、例えば、ブレーキペダル24の操作力を検出するペダル踏力センサや、ブレーキペダル24が踏み込まれたことを検出するブレーキスイッチなどがある。
上述のように構成されたブレーキ制御装置20は、ブレーキ回生協調制御を実行することができる。ブレーキ制御装置20は制動要求を受けて制動を開始する。制動要求は、例えば運転者がブレーキペダル24を操作した場合など、車両に制動力を付与すべきときに生起される。制動要求を受けてブレーキECU70は要求制動力を演算し、要求制動力から回生による制動力を減じることによりブレーキ制御装置20により発生させるべき制動力である要求液圧制動力を算出する。ここで、回生による制動力は、ハイブリッドECUからブレーキ制御装置20に供給される。そして、ブレーキECU70は、算出した要求液圧制動力に基づいて各ホイールシリンダ23FR〜23RLの目標液圧を算出する。ブレーキECU70は、ホイールシリンダ圧が目標液圧となるように、フィードバック制御則により増圧リニア制御弁66や減圧リニア制御弁67に供給する制御電流の値を決定する。
その結果、ブレーキ制御装置20においては、ブレーキフルードが動力液圧源30から増圧リニア制御弁66を介して各ホイールシリンダ23に供給され、車輪に制動力が付与される。また、各ホイールシリンダ23からブレーキフルードが減圧リニア制御弁67を介して必要に応じて排出され、車輪に付与される制動力が調整される。本実施形態においては、動力液圧源30、増圧リニア制御弁66及び減圧リニア制御弁67等を含んでホイールシリンダ圧制御系統が構成されている。ホイールシリンダ圧制御系統によりいわゆるブレーキバイワイヤ方式の制動力制御が行われる。ホイールシリンダ圧制御系統は、マスタシリンダユニット27からホイールシリンダ23へのブレーキフルードの供給経路に並列に設けられている。
このとき、ブレーキECU70は、レギュレータカット弁65及びマスタカット弁64を閉状態とし、レギュレータ33及びマスタシリンダ32から送出されるブレーキフルードがホイールシリンダ23へ供給されないようにする。ブレーキ回生協調制御中は、レギュレータカット弁65及びマスタカット弁64の上下流間には、回生制動力の大きさに対応する差圧が作用する。
なお、本実施形態に係るブレーキ制御装置20は、回生制動力を利用せずに液圧制動力だけで要求制動力をまかなう場合にも、当然ホイールシリンダ圧制御系統により制動力を制御することができる。ブレーキ回生協調制御を実行しているか否かにかかわらず、ホイールシリンダ圧制御系統により制動力を制御する制御モードを以下では適宜「リニア制御モード」と称する。あるいは、ブレーキバイワイヤによる制御と呼ぶ場合もある。
リニア制御モードにおいて要求制動力を液圧制動力のみにより発生させる場合には、ブレーキECU70はレギュレータ圧あるいはマスタシリンダ圧をホイールシリンダ圧の目標圧として制御することになる。よって、この場合は必ずしもホイールシリンダ圧制御系統によってホイールシリンダ23にブレーキフルードを供給しなくてもよい。運転者によるブレーキペダルの操作に応じて加圧されたマスタシリンダ圧あるいはレギュレータ圧をホイールシリンダにそのまま導入すれば自然に要求制動力を発生させることができるからである。
このため、ブレーキ制御装置20は、例えば停車中のように回生制動力を使用しないときに、レギュレータ33から各ホイールシリンダ23にブレーキフルードを供給するようにしてもよい。レギュレータ33から各ホイールシリンダ23にブレーキフルードを供給する制御モードを以下ではレギュレータモードと称する。つまりブレーキECU70は、停車中においてリニア制御モードからレギュレータモードに切り替えて制動力を発生させるようにしてもよい。車両の停止とともに制御モードを切り替えるようにすれば比較的簡易な制御で制御モードの切り替えを実行することができるという点で好ましい。あるいは、より実際的には、ブレーキECU70は制動により車速が充分に低下したために回生制動を中止するときにリニア制御モードからレギュレータモードに制御モードを切り替えてもよい。
レギュレータモードにおいては、ブレーキECU70は、レギュレータカット弁65及び分離弁60を開弁し、マスタカット弁64を閉弁する。増圧リニア制御弁66及び減圧リニア制御弁67は、制御が停止され閉弁される。その結果、レギュレータ33から各ホイールシリンダ23にブレーキフルードが供給されることとなり、レギュレータ圧によって各車輪に制動力が付与される。レギュレータ33には動力液圧源30が高圧側として接続されているので、動力液圧源30における蓄圧を活用して制動力を発生させることができるという点で好ましい。
このようにレギュレータモードにおいては、ブレーキECU70は、増圧リニア制御弁66及び減圧リニア制御弁67への制御電流の供給を停止して閉弁し、両リニア制御弁を休止させている。このため、増圧リニア制御弁66及び減圧リニア制御弁67の動作頻度を低減させることが可能となり、増圧リニア制御弁66及び減圧リニア制御弁67を長期間にわたって使用することができるようになる。すなわち、増圧リニア制御弁66及び減圧リニア制御弁67の耐用期間を向上させることができる。
リニア制御モードでの制御中に、例えばいずれかの箇所からの作動液の漏れ等の異常の発生によりホイールシリンダ圧が目標液圧から乖離してしまう場合がある。ブレーキECU70は、例えば制御圧センサ73の測定値に基づいてホイールシリンダ圧の応答異常の有無を周期的に判定している。ブレーキECU70は、例えばホイールシリンダ圧測定値の目標液圧からの乖離量が基準を超える場合にホイールシリンダ圧の制御応答に異常があると判定する。ホイールシリンダ圧の制御応答に異常があると判定された場合には、ブレーキECU70は、リニア制御モードを中止してマニュアルブレーキモードに制御モードを切り替える。また同様にブレーキECU70はレギュレータモードにおいても異常が検出された場合にマニュアルブレーキモードに制御モードを切り替える。マニュアルブレーキモードにおいては、運転者のブレーキペダル24への入力が液圧に変換され機械的にホイールシリンダ23に伝達されて車輪に制動力が付与される。マニュアルブレーキモードは、フェイルセーフの観点からバックアップ用の制御モードとしての役割を有する。
バックアップ用の制御モードの一例は、ハイドロブースタモードである。ハイドロブースタモードは、ブレーキ操作部材への操作入力に応じて機械的に制動力が生じるようにマスタシリンダ32からホイールシリンダ23への作動液流通経路が確保される制御モードである。ハイドロブースタモードにおいては、ブレーキECU70は、すべての電磁制御弁への制御電流の供給を停止して非制御状態とする。よって、常開型のマスタカット弁64及びレギュレータカット弁65は開弁され、常閉型の分離弁60及びシミュレータカット弁68は閉弁される。増圧リニア制御弁66及び減圧リニア制御弁67は、制御が停止され閉弁される。
その結果、ブレーキフルードの供給経路はマスタシリンダ側とレギュレータ側との2系統に分離される。マスタシリンダ圧が前輪用のホイールシリンダ23FR及び23FLへと伝達され、レギュレータ圧が後輪用のホイールシリンダ23RR及び23RLへと伝達される。マスタシリンダ32からの作動流体の送出先は、ストロークシミュレータ69から前輪用のホイールシリンダ23FR及び23FLに切り替えられる。また、液圧ブースタ31は機械的にペダル踏力を増幅する機構であるため、ハイドロブースタモードに移行して各電磁制御弁への制御電流が停止されても継続して機能する。ハイドロブースタモードによれば、制御系の異常により各電磁制御弁への通電がない場合であっても液圧ブースタを利用して制動力を発生させることができるという点でフェイルセーフ性に優れている。
なお便宜上、以下では適宜、ハイドロブースタモードでのマスタシリンダ側の系統をマスタ系統と称し、レギュレータ側の系統をレギュレータ系統と称する。本実施形態ではハイドロブースタモードにおいてマスタ系統により前輪側に、またレギュレータ系統により後輪側に作動液が供給されるので、マスタ系統及びレギュレータ系統をそれぞれフロント系統及びリヤ系統と以下では称する場合もある。
ところで、マニュアル液圧源からホイールシリンダに作動液が供給された場合においてブレーキ操作が解除されるときには、作動液は通常ホイールシリンダからマニュアル液圧源へと供給経路と同じ経路を通じて戻される。ハイドロブースタモードにおいてはマスタ系統及びレギュレータ系統のそれぞれが作動液の給排経路として構成され、レギュレータモードにおいては主流路45、レギュレータ流路62、及びレギュレータ配管38を含んで作動液の給排経路が構成されている。
ブレーキ操作が解除される際には、マニュアル液圧源の液圧低下に対してホイールシリンダ圧の液圧低下が若干遅れる。作動液がホイールシリンダからマニュアル液圧源に戻るのに、わずかではあるがある程度の時間がかかるからである。この遅れのために、マニュアル液圧源よりもホイールシリンダ圧のほうが過渡的に若干高圧となる。本実施形態ではこの差圧がマスタカット弁64及びレギュレータカット弁65の自閉方向に作用する。自閉方向に作用する力が弁の内蔵スプリングの弾性力を超えた場合、あるいはスプリングが破損して弾性力が生じない場合には弁子が弁座に押し付けられてマスタカット弁64は閉弁されることになる。これを自閉状態という。
マスタカット弁64またはレギュレータカット弁65の内蔵スプリングが破損した場合、スプリングの弾性力は正常状態よりもかなり弱いか、あるいはゼロとなるため、ブレーキ操作解除時に過渡的に自閉方向に作用する液圧によってカット弁が容易に自閉状態となってしまう。その結果、ホイールシリンダ23に液圧が封じ込められてしまうことになる。特にマニュアル液圧源とホイールシリンダとの間で作動液を給排する例えばハイドロブースタモードまたはレギュレータモードで制動力を発生させている場合に、ブレーキ操作解除時におけるホイールシリンダ圧の封じ込めが比較的高頻度に生じてしまうおそれがある。
そこで、本実施形態においては、ブレーキECU70は、マニュアル液圧源とホイールシリンダとの間の作動液の給排経路とは異なる排出経路を通じた作動液の排出が、ブレーキ操作の解除を契機として開始されるよう当該排出経路を制御する。ブレーキECU70は、制動オン状態から制動オフ状態に切り替わったことを検出して排出経路を制御する。ブレーキECU70は、リニア制御モード、レギュレータモード、及びハイドロブースタモードを含む複数の制御モードから1つを選択して制動力を制御するよう設定されており、レギュレータモード及びハイドロブースタモードにおいてブレーキ操作解除時に排出経路を制御する。ブレーキECU70は、選択されている制御モードでの通常の作動液排出経路とは異なる排出経路を併用して作動液が排出されるようブレーキ操作の解除を契機として制御する。このようにして、マスタカット弁64及びレギュレータカット弁65の少なくとも一方に作用する差圧を速やかに解消してホイールシリンダ圧の封じ込めを抑えることができる。
まず本発明の第1の実施形態を説明する。第1の実施形態においてはブレーキECU70は、ブレーキ操作の解除を契機として減圧リニア制御弁67を開弁することによりホイールシリンダ23から作動液を排出する。これにより、レギュレータモード及びハイドロブースタモードにおいて少なくともレギュレータカット弁65に作用する差圧を速やかに低減することができる。
図2は、第1の実施形態における制動終了時の処理の一例を説明するためのフローチャートである。図2に示される処理は、レギュレータモード及びハイドロブースタモードにおいてブレーキECU70により周期的に実行される。まずブレーキECU70は、制御モードとしてリニア制御モードが選択されているか否かを判定する(S10)。リニア制御モードが選択されている場合には(S10のYes)、ブレーキECU70はそのまま処理を終了する。
リニア制御モードが選択されていない場合には(S10のNo)、ブレーキECU70は、前回の処理以降にブレーキ操作が解除されたか否かを判定する(S12)。本実施形態においては制御モードとしてリニア制御モード、レギュレータモード、及びハイドロブースタモードの3つのうち1つを選択可能とされているから、リニア制御モードが選択されていない場合にはレギュレータモードまたはハイドロブースタモードが選択されていることになる。
ブレーキECU70は、制動オン状態から制動オフ状態に切り換えられたときにブレーキ操作が解除されたものと判定する。具体的には例えば、ブレーキECU70は、前回処理時の制動オンオフ状態を記憶しておき、前回処理時に制動オン状態でありかつ今回の処理では制動オフ状態である場合にブレーキ操作が解除されたものと判定する。ブレーキECU70は、例えばブレーキランプスイッチがオンである場合に制動オン状態であると判定し、ブレーキランプスイッチがオフである場合に制動オフ状態であると判定する。あるいはブレーキECU70は、ストロークセンサ25及びレギュレータ圧センサ71等の各種センサの測定値に基づいて制動オンオフを判定してもよい。
なお、ブレーキ操作が解除されたか否かを判定する前に、ブレーキECU70は、制動オンオフの判定が可能な状態であるか否かを判定してもよい。具体的にはブレーキECU70は、制動オンオフの判定に用いるセンサ等に異常が生じているか否かを判定する。ブレーキECU70は、異常が検出されない場合にはブレーキ操作が解除されたか否かの判定を引き続いて実行し、異常が検出された場合には処理を終了する。
ブレーキ操作が継続されていると判定された場合には(S12のNo)、ブレーキECU70はそのまま処理を終了する。ブレーキ操作が解除されたと判定された場合には(S12のYes)、ブレーキECU70は、減圧リニア制御弁67を開弁する(S14)。このときブレーキECU70は、例えば減圧リニア制御弁67を全開状態とする制御電流を減圧リニア制御弁67に通電する。減圧リニア制御弁67が開弁されると、レギュレータモードにおいては各ホイールシリンダ23からリザーバ34へと作動液が排出される。ハイドロブースタモードにおいては分離弁60が閉弁されているから、後輪側のホイールシリンダ23RR及び23RLからリザーバ34へと作動液が排出される。
ブレーキECU70は、減圧リニア制御弁67の開弁開始から所定時間が経過したか否かを判定する(S16)。この所定時間は、マスタカット弁64及びレギュレータカット弁65を自閉状態としない液圧までホイールシリンダ圧を減圧するのに必要とされる時間に設定される。例えばホイールシリンダ圧を大気圧まで減圧するのに必要とされる時間に設定される。この所定時間は、例えば実験的または経験的に適宜設定すればよい。所定時間が経過していないと判定された場合には(S16のNo)、ブレーキECU70は所定時間が経過するまで待機することになる。所定時間が経過したと判定された場合には(S16のYes)、ブレーキECU70は、減圧リニア制御弁67への制御電流の通電を停止し減圧リニア制御弁67を閉弁して処理を終了する(S18)。
このように本実施形態によれば、マスタシリンダ32及びレギュレータ33へのホイールシリンダ23からの作動液の通常の給排経路に加えて、減圧リニア制御弁67を通じてリザーバ34へと作動液が排出される排出経路が併用される。これにより、制動終了時に速やかにホイールシリンダから作動液を排出してマスタカット弁64及びレギュレータカット弁65に作用する差圧を低減することができる。その結果、マスタカット弁64及びレギュレータカット弁65の自閉によるホイールシリンダ圧の封じ込めが生じるのを防止することができる。また、本実施形態によれば、ブレーキ操作の解除後に排出経路が制御されるから、ブレーキ操作中の制動力の確保と制動終了後の液圧封じ込めの防止とをうまく両立させることができる。
第1の実施形態の変形例として、ブレーキECU70は、減圧リニア制御弁67とともにまたは減圧リニア制御弁67に代えて、液圧アクチュエータ40の他の減圧弁を開弁するよう制御してもよい。ブレーキECU70は、ブレーキ操作の解除を契機として例えば前輪側のABS減圧弁56及び57の少なくとも一方を開弁してもよい。このようにすれば、例えばハイドロブースタモードのようにフロント系統とリヤ系統とに分離する制御モードにおいて、2系統分離状態を維持しながら前輪側及び後輪側ホイールシリンダをそれぞれ減圧することができる。
また、ハイドロブースタモードのように分離弁60が閉弁されている制御モードにおいては、ブレーキECU70は、減圧リニア制御弁67とともにまたは減圧リニア制御弁67に代えて、ブレーキ操作の解除を契機として分離弁60を開弁してもよい。分離弁60が開弁されることにより、前輪側のホイールシリンダ23FR及び23FLからマスタシリンダ32への通常の作動液の排出経路に加えてレギュレータ33への排出経路が形成される。また、後輪側のホイールシリンダ23RR及び23RLからレギュレータ33への通常の作動液の排出経路に加えてマスタシリンダ32への排出経路が形成される。このように通常の排出経路とは異なる排出経路が併用されることにより、マスタカット弁64及びレギュレータカット弁65の一方の内蔵スプリングに異常が生じたとしても他方のカット弁を通じて作動液が排出される。その結果、ホイールシリンダ圧の封じ込めの発生を抑制することができる。
次に第2の実施形態を説明する。第2の実施形態においてはブレーキECU70は、ブレーキ操作が解除された際にホイールシリンダに液圧の封じ込めが生じているか否かを判定する。ブレーキECU70は、液圧の封じ込めが生じていると判定された場合に通常の排出経路とは異なる排出経路を制御する。このようにすれば、封じ込めが生じていない場合には排出経路の制御は実行されないから、制御弁の開閉頻度を低減することができる。
図3は、第2の実施形態における制動終了時の処理の一例を説明するためのフローチャートである。ハイドロブースタモードへの適用例を説明する。この処理においては、制御圧センサ73の測定値を利用してフロント系統に封じ込めが生じているか否かが判定される。フロント系統に封じ込めが生じている場合にはフロント系統に対して排出経路の制御が実行される。
まずブレーキECU70は、制御モードとしてハイドロブースタモードが選択されているか否かを判定する(S20)。ハイドロブースタモードが選択されていない場合には(S20のNo)、ブレーキECU70はそのまま処理を終了する。ハイドロブースタモードが選択されている場合には(S20のYes)、ブレーキECU70は、ブレーキ操作が解除されたか否かを判定する(S22)。
ブレーキ操作が継続されていると判定された場合には(S22のNo)、ブレーキECU70はそのまま処理を終了する。ブレーキ操作が解除されたと判定された場合には(S22のYes)、ブレーキECU70は、所定時間が経過したか否かを判定する(S24)。所定時間が経過していないと判定される場合には(S24のNo)、ブレーキECU70は所定時間が経過するまで待機する。この所定時間は、カット弁内蔵のスプリングに異常がない場合にホイールシリンダ23からマスタシリンダ32に作動液が排出されるのに要する時間に設定される。よって、この時間が経過したときにホイールシリンダ圧が充分に低下していない場合にはホイールシリンダ圧の封じ込めが生じているものと判定することができる。
所定時間が経過したと判定される場合には(S24のYes)、ブレーキECU70は、制御圧センサ73が正常であるか否かを判定する(S26)。本実施形態においては制御圧センサ73は自己診断機能を備えており、システムの起動時等にセンサの断線やショート等の異常の有無をチェックする。このチェック結果は制御圧センサ73からブレーキECU70に送信され記憶されている。
制御圧センサ73が正常であると判定された場合には(S26のYes)、ブレーキECU70は、ホイールシリンダ圧の封じ込めが生じているか否かを判定する(S28)。具体的には、制御圧センサ73の測定値Pfrと所定の基準液圧Pfr0との差Pfr−Pfr0が所定の閾値αよりも大きいか否かを判定する。差Pfr−Pfr0が所定の閾値αよりも大きければ、ホイールシリンダ圧が封じ込められていると判定することができる。ホイールシリンダ圧の封じ込めが生じていると判定される場合には(S30のYes)、ブレーキECU70は封じ込めを解消するための制御処理を実行することになる。ホイールシリンダ圧の封じ込めが生じていないと判定される場合には(S30のNo)、ブレーキECU70は処理を終了する。
ここで、所定の基準液圧Pfr0は、例えば、カット弁の内蔵スプリングに異常がない場合にS24において所定時間経過後に到達するであろうホイールシリンダ圧の値に設定され、例えば大気圧に設定される。閾値αは、ホイールシリンダ圧の封じ込めを実質的に検出することができるよう適宜設定される。基準液圧Pfr0及び閾値αは、例えば実験的または経験的に適宜設定すればよい。
制御圧センサ73に異常が検出されている場合には(S26のNo)、ブレーキECU70は、以前の処理において封じ込め判定がオンとされているか否かを判定する(S28)。封じ込め判定がオンとされているということは以前に封じ込めが生じたということであるから、今回も封じ込めが生じる可能性が高いと考えられる。よって、封じ込め判定がオンである場合には(S28のYes)、ブレーキECU70は封じ込めを解消するための制御処理を実行することになる。逆に封じ込め判定がオフである場合には(S28のNo)は、ブレーキECU70は処理を終了する。なお、封じ込め判定がオフである場合に減圧リニア制御弁67を所定時間開弁するようにしてもよい。このようにすればリヤ系統での封じ込めを確実に防止することができる。
封じ込めを解消するための制御処理として、ブレーキECU70は、前輪側のABS減圧弁56及び57の少なくとも一方を開弁し(S32)、所定時間待機する(S34)。所定時間経過したと判定された場合には(S34のYes)、ブレーキECU70は、開弁したABS減圧弁を閉弁する(S36)。
ブレーキECU70は、制御圧センサ73の測定値Pfrが低下したか否かを判定する(S38)。測定圧Pfrが低下した場合にはABS減圧弁の開弁により減圧されて封じ込めが解消されたものと考えられる。よって、制御圧センサ73の測定値Pfrが所定値以上低下したと判定された場合に(S38のYes)、ブレーキECU70は、封じ込め判定がオンであるとフラグを立てる(S40)。逆に制御圧センサ73の測定値Pfrが所定値以上低下していないと判定された場合には(S38のNo)、ブレーキECU70は処理を終了する。
変形例として、ABS減圧弁を開閉する代わりに、ブレーキECU70は、分離弁60を開閉してもよい。フロント系統とリヤ系統の2系統分離状態を維持することを重視する場合にはABS減圧弁を開閉することが望ましいし、制御の単純化を重視する場合には分離弁60を開閉するようにすればよい。
また、第2の実施形態に第1の実施形態を併用してもよい。つまり、第2の実施形態において、ブレーキECU70は、封じ込めの有無にかかわらず減圧リニア制御弁67を所定時間開弁するようにしてもよい。このようにすればリヤ系統での封じ込めを確実に防止することができる。
なお、封じ込め解消のための処理が終了したときには、ホイールシリンダ圧は大気圧にまで通常は減圧されているといえる。よって、ブレーキECU70は、処理終了時における制御圧センサ73の測定値Pfrを用いて当該センサのゼロ点調整を実行してもよい。
本発明の一実施形態に係るブレーキ制御装置を示す系統図である。 第1の実施形態における制動終了時の処理の一例を説明するためのフローチャートである。 第2の実施形態における制動終了時の処理の一例を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
20 ブレーキ制御装置、 23 ホイールシリンダ、 27 マスタシリンダユニット、 31 液圧ブースタ、 32 マスタシリンダ、 33 レギュレータ、 34 リザーバ、 60 分離弁、 64 マスタカット弁、 65 レギュレータカット弁、 66 増圧リニア制御弁、 67 減圧リニア制御弁、 70 ブレーキECU、 71 レギュレータ圧センサ、 72 アキュムレータ圧センサ、 73 制御圧センサ。

Claims (2)

  1. 作動液の供給を受けて複数の車輪のそれぞれに制動力を付与する複数のホイールシリンダと、
    運転者によるブレーキ操作に応じた液圧に作動液を加圧して前記ホイールシリンダに送出するマニュアル液圧源と、
    前記ホイールシリンダのほうが前記マニュアル液圧源よりも液圧が高いときに当該弁を閉弁させる方向に力が作用するように前記マニュアル液圧源と前記ホイールシリンダとの間の作動液の給排経路に配置されているカット弁と、
    前記ホイールシリンダの液圧を減圧するために設けられている減圧弁と、
    前記複数のホイールシリンダの少なくとも1つに作動液を供給するための第1の系統と残りのホイールシリンダに作動液を供給するための第2の系統とに前記給排経路を分離する分離弁と、
    記ホイールシリンダからの作動液の排出経路を制御する制御部と、を備え
    前記給排経路は、非制御状態において前記マニュアル液圧源と前記複数のホイールシリンダとが前記第1の系統及び前記第2の系統のそれぞれを通じて機械的に連通されるよう構成されており、
    前記制御部は、前記非制御状態において運転者のブレーキ操作に応じて前記給排経路を通じて作動液が給排されることにより制動力が機械的に発生されている場合に、ブレーキ操作の解除を契機として前記減圧弁及び前記分離弁の少なくとも一方を開弁することを特徴とするブレーキ制御装置。
  2. 前記ホイールシリンダの液圧を測定するための液圧センサをさらに備え、
    前記制御部は、ブレーキ操作が解除された際に前記液圧センサの測定値に基づいてホイールシリンダに液圧が封じ込められているか否かを判定し、封じ込めが生じていると判定された場合に前記排出経路を制御することを特徴とする請求項1に記載のブレーキ制御装置。
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