JP2006175887A - 自動二輪車のブレーキ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 安定した制動性能を得る。
【解決手段】 ブレーキ操作部2に連動するマスターシリンダ3と、該マスターシリンダ3の液圧によって車輪に制動力を付与するブレーキキャリパ4と、マスターシリンダ3とブレーキキャリパ4を接続する主ブレーキ通路5と、電動モータ23により発生させた液圧を主ブレーキ通路5を介してブレーキキャリパ4に供給する液圧モジュレータ6と、主ブレーキ通路5における液圧モジュレータ6との接続部よりもマスターシリンダ3側に設けられた常開型の第1の電磁開閉弁V1と、を備え、車速が所定車速に達した後は第1の電磁開閉弁V1に定格電流を流し、その後、この作動状態を保持可能な範囲で第1の電磁開閉弁V1に流す電流を低減する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、自動二輪車のブレーキ装置に関し、特に、所謂ブレーキバイワイヤ式のブレーキ装置に関するものである。
自動二輪車のブレーキ装置として、ブレーキレバー等のブレーキ操作部の操作量を電気的に検出し、その検出値に基いて液圧モジュレータで作り出した液圧によって車輪制動手段を操作する所謂バイワイヤ式のものがある(例えば、特許文献1参照)。
このバイワイヤ式のブレーキ装置には、例えば、ブレーキレバー(ブレーキ操作部)に連動するマスターシリンダと、液圧操作によって前記車輪に制動力を付与するブレーキキャリパ(車輪制動手段)とが、常開型の第1の電磁開閉弁を備えた主ブレーキ通路で接続され、この主ブレーキ通路の前記第1の電磁開閉弁よりもブレーキキャリパ側に、電動アクチュエータにより発生させた液圧を前記ブレーキキャリパに供給する液圧モジュレータが接続され、前記第1の電磁開閉弁よりもマスターシリンダ側の主ブレーキ通路に、前記ブレーキ操作部の操作量に応じて擬似的な液圧反力を前記マスターシリンダに作用させる液損シュミレータが接続され、主ブレーキ通路と液損シュミレータの間に常閉型の第2の電磁開閉弁が設けられて構成されたものがある。
このブレーキ装置では、非制動時には前記第1の電磁開閉弁が開き前記第2の電磁開閉弁が閉じており、制動入力があったときに前記第1の電磁開閉弁に電流を流して第1の電磁開閉弁を閉じることにより主ブレーキ通路を閉鎖し、マスターシリンダからブレーキキャリパおよび液圧モジュレータを切り離し、ブレーキレバーの操作量に応じた液圧を液圧モジュレータによって発生させ、これをブレーキキャリパに供給して制動する。また、これと並行して、前記第2の電磁開閉弁に電流を流して第2の電磁開閉弁を開くことにより、液損シュミレータとマスターシリンダとを連通し、液損シュミレータで発生させた擬似的な反力が前記マスターシリンダを介してブレーキ操作部に作用する。
特開2001−310717号公報
しかしながら、前記ブレーキ装置では、制動入力があってから前記第1及び第2の電磁開閉弁が開閉動作するまでに僅かな時間遅れがあるため、ブレーキレバーのストロークに影響を与えるとともに、液圧モジュレータによる液圧発生が遅れてしまう。
これに対処するに、イグニッションスイッチがONされたとき、あるいは、車速が所定車速に達したときに前記第1及び第2の前記電磁開閉弁に電流を流して第1の電磁開閉弁を閉じて主ブレーキ通路を閉鎖するとともに、第2の電磁開閉弁を開いて液損シュミレータとマスターシリンダとを連通させておき、非制動時からスタンバイ状態にしておくことが考えられるが、このようにすると第1及び第2の電磁開閉弁を常時通電状態にしておくこととなり、消費電力の増大を招く。
また、前記第1の電磁開閉弁を常時通電状態にすると、液圧モジュレータおよびブレーキキャリパの液圧が大気開放状態にならないため、ブレーキパッドの引きずり状態が発生する可能性がある。
そこで、この発明は、時間遅れをなくし、消費電力を削減でき、また、ブレーキパッドの引きずりを防止することができる自動二輪車のブレーキ装置を提供するものである。
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、ブレーキ操作部(例えば、後述する実施形態におけるブレーキ操作部2)に連動するマスターシリンダ(例えば、後述する実施形態におけるマスターシリンダ3)と、該マスターシリンダの液圧によって前記車輪に制動力を付与する車輪制動手段(例えば、後述する実施形態におけるブレーキキャリパ4)と、前記マスターシリンダと前記車輪制動手段を接続する主ブレーキ通路(例えば、後述する実施形態における主ブレーキ通路5)と、電動アクチュエータ(例えば、後述する実施形態における電動モータ23)により発生させた液圧を前記主ブレーキ通路を介して前記車輪制動手段に供給する液圧モジュレータ(例えば、後述する実施形態における液圧モジュレータ6)と、前記主ブレーキ通路における前記液圧モジュレータとの接続部よりも前記マスターシリンダ側に設けられた常開型の第1の電磁開閉弁(例えば、後述する実施形態における第1の電磁開閉弁V1)と、を備え、制動の際には前記第1の電磁開閉弁を閉じた状態で、ブレーキ操作部の操作量に応じて前記電動アクチュエータを制御し、前記液圧モジュレータを介して前記車輪制動手段に液圧を供給する自動二輪車のブレーキ装置において、メイン電源がONされた場合または車速が所定車速に達するまでは前記第1の電磁開閉弁を開状態にし、車速が前記所定車速に達した後は前記第1の電磁開閉弁に定格電流を流して閉じ、その後、この作動状態を保持可能な範囲で前記第1の電磁開閉弁に流す電流を低減することを特徴とする。
このように構成することにより、非制動時にマスターシリンダと液圧モジュレータおよび車輪制動手段とを切り離した状態に保持しておくことができるので、制動時におけるブレーキ操作部の操作ストロークが安定し、また、制動入力があったときに直ちに液圧モジュレータにより液圧を発生させることができる。また、定格電流を流して第1の電磁開閉弁を閉作動させた後は、第1の電磁開閉弁に流す電流を低減して閉状態を保持することができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の発明において、前記第1の電磁開閉弁に流す電流を低減した後に制動入力があったときには、前記第1の電磁開閉弁に定格電流を流すことを特徴とする。
このように構成することにより、制動時に第1の電磁開閉弁の閉状態を確実に保持することができるので、制動時にマスターシリンダと液圧モジュレータおよび車輪制動手段とを確実に切り離した状態に保持しておくことができる。
請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載の発明において、前記ブレーキ操作部の操作量に応じて擬似的な液圧反力を前記第1の電磁開閉弁よりもマスターシリンダ側の前記主ブレーキ通路を介して前記マスターシリンダに作用させる液損シュミレータ(例えば、後述する実施形態における液損シュミレータ9)と、前記主ブレーキ通路と前記液損シュミレータの間に設けられ制動の際には開状態にされる常閉型の第2の電磁開閉弁(例えば、後述する実施形態における第2の電磁開閉弁V2)と、を備え、メイン電源がONされた場合または車速が所定車速に達するまでは前記第1の電磁開閉弁を開状態にするとともに第2の電磁開閉弁を閉状態にし、車速が前記所定車速に達した後は前記第1の電磁開閉弁に定格電流を流して閉じるとともに第2の電磁開閉弁に定格電流を流して開き、その後、この作動状態を保持可能な範囲で前記第1及び第2の電磁開閉弁に流す電流を低減することを特徴とする。
このように構成することにより、非制動時にマスターシリンダと液圧モジュレータおよび車輪制動手段とを切り離すとともに、マスターシリンダと液損シュミレータを連通した状態に保持しておくことができるので、制動時におけるブレーキ操作部の操作ストロークが安定し、また、制動入力があったときに直ちに液圧モジュレータにより液圧を発生させることができる。また、定格電流を流して第1及び第2の電磁開閉弁を開閉作動させた後は、これら電磁開閉弁に流す電流を低減して作動状態を保持することができる。
請求項4に係る発明は、請求項3に記載の発明において、前記第1及び第2の電磁開閉弁に流す電流を低減した後に制動入力があったときには、前記第1及び第2の電磁開閉弁に定格電流を流すことを特徴とする。
このように構成することにより、制動時に第1の電磁開閉弁の閉状態と第2の電磁開閉弁の開状態を確実に保持することができるので、制動時にマスターシリンダと液圧モジュレータおよび車輪制動手段とを確実に切り離すとともに、マスターシリンダと液損シュミレータを連通した状態に保持しておくことができる。
請求項5に係る発明は、ブレーキ操作部(例えば、後述する実施形態におけるブレーキ操作部2)に連動するマスターシリンダ(例えば、後述する実施形態におけるマスターシリンダ3)と、該マスターシリンダの液圧によって前記車輪に制動力を付与する車輪制動手段(例えば、後述する実施形態におけるブレーキキャリパ4)と、前記マスターシリンダと前記車輪制動手段を接続する主ブレーキ通路(例えば、後述する実施形態における主ブレーキ通路5)と、電動アクチュエータ(例えば、後述する実施形態における電動モータ23)により発生させた液圧を前記主ブレーキ通路を介して前記車輪制動手段に供給する液圧モジュレータ(例えば、後述する実施形態における液圧モジュレータ6)と、前記主ブレーキ通路における前記液圧モジュレータとの接続部よりも前記マスターシリンダ側に設けられた常開型の第1の電磁開閉弁(例えば、後述する実施形態における第1の電磁開閉弁V1)と、を備え、制動の際には前記第1の電磁開閉弁を閉じた状態で、ブレーキ操作部の操作量に応じて前記電動アクチュエータを制御し、前記液圧モジュレータを介して前記車輪制動手段に液圧を供給する自動二輪車のブレーキ装置において、メイン電源がONされた場合または車速が所定車速に達するまでは前記第1の電磁開閉弁を開状態にし、車速が前記所定車速に達した後は前記第1の電磁開閉弁を閉じ、この状態において制動入力があって制動を実施した後、制動解除入力があった場合に、非制動時に所定のタイミングで一時的に前記第1の電磁開閉弁を開くことを特徴とする。
このように構成することにより、制動入力があって制動を実施した後、制動解除入力があった場合に、液圧モジュレータおよび車輪制動手段に残る液圧を、第1の電磁開閉弁を一時的に開くことによりマスターシリンダ側に逃がすことができる。
請求項6に係る発明は、請求項5に記載の発明において、前記ブレーキ操作部の操作量に応じて擬似的な液圧反力を前記第1の電磁開閉弁よりもマスターシリンダ側の前記主ブレーキ通路を介して前記マスターシリンダに作用させる液損シュミレータ(例えば、後述する実施形態における液損シュミレータ9)と、前記主ブレーキ通路と前記液損シュミレータの間に設けられ制動の際には開状態にされる常閉型の第2の電磁開閉弁(例えば、後述する実施形態における第2の電磁開閉弁V2)と、を備え、メイン電源がONされた場合または車速が所定車速に達するまでは前記第1の電磁開閉弁を開状態にするとともに第2の電磁開閉弁を閉状態にし、車速が前記所定車速に達した後は前記第1の電磁開閉弁を閉じるとともに第2の電磁開閉弁を開き、この状態において制動入力があって制動を実施した後、制動解除入力があった場合に、非制動時に所定のタイミングで一時的に前記第1の電磁開閉弁を開くとともに第2の電磁開閉弁を閉じることを特徴とする。
このように構成することにより、制動入力があって制動を実施した後、制動解除入力があった場合に、液圧モジュレータおよび車輪制動手段に残る液圧を、第1の電磁開閉弁を一時的に開くことによりマスターシリンダ側に逃がすことができる。
請求項7に係る発明は、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の発明において、前記主ブレーキ通路と前記液圧モジュレータの間に設けられた常閉型の第3の電磁開閉弁(例えば、後述する実施形態における第3の電磁開閉弁V3)を備え、この第3の電磁開閉弁は制動入力があるときに限り開くことを特徴とする。
このようにすることにより、制動入力があるときに確実に液圧モジュレータから車輪制動手段に液圧を供給することができ、制動入力がないときに液圧モジュレータから車輪制動手段に液圧が供給されるのを防止することができる。
請求項1に係る発明によれば、非制動時にマスターシリンダと液圧モジュレータおよび車輪制動手段とを切り離した状態に保持しておくことができるので、制動時におけるブレーキ操作部の操作ストロークが安定し、制動フィーリングが向上する。また、制動入力があったときに直ちに液圧モジュレータにより液圧を発生させることができるので、安定した制動性能を得ることができる。さらに、定格電流を流して第1の電磁開閉弁を閉作動させた後は、第1の電磁開閉弁に流す電流を低減して閉状態を保持することができるので、消費電力を低減することができる。
請求項2に係る発明によれば、制動時に第1の電磁開閉弁の閉状態を確実に保持することができるので、制動時にマスターシリンダと液圧モジュレータおよび車輪制動手段とを確実に切り離した状態に保持しておくことができる。
請求項3に係る発明によれば、非制動時にマスターシリンダと液圧モジュレータおよび車輪制動手段とを切り離すとともに、マスターシリンダと液損シュミレータを連通した状態に保持しておくことができるので、制動時におけるブレーキ操作部の操作ストロークが安定し、制動フィーリングが向上する。また、制動入力があったときに直ちに液圧モジュレータにより液圧を発生させることができるので、安定した制動性能を得ることができる。さらに、定格電流を流して第1及び第2の電磁開閉弁を開閉作動させた後は、これら電磁開閉弁に流す電流を低減して作動状態を保持することができるので、消費電力を低減することができる。
請求項4に係る発明によれば、制動時に第1の電磁開閉弁の閉状態と第2の電磁開閉弁の開状態を確実に保持することができるので、制動時にマスターシリンダと液圧モジュレータおよび車輪制動手段とを確実に切り離すとともに、マスターシリンダと液損シュミレータを連通した状態に保持しておくことができる。
請求項5および請求項6に係る発明によれば、制動入力があって制動を実施した後、制動解除入力があった場合に、液圧モジュレータおよび車輪制動手段に残る液圧を、第1の電磁開閉弁を一時的に開くことによりマスターシリンダ側に逃がすことができるので、液圧モジュレータおよび車輪制動手段の液圧を大気圧に戻すことができ、ブレーキパッドの引きずりを防止することができる。
請求項7に係る発明によれば、制動入力があるときに確実に液圧モジュレータから車輪制動手段に液圧を供給することができ、制動入力がないときに液圧モジュレータから車輪制動手段に液圧が供給されるのを防止することができる。
次に、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1はこの発明の1実施形態の自動二輪車のブレーキ装置の液圧回路図を示している。同図に示すようにこの実施形態のブレーキ装置は、相互に独立した前輪側のブレーキ回路1aと後輪側のブレーキ回路1bとがコントローラ(ECU)20により連係されたものである。
ブレーキ操作は、前輪側のブレーキ回路1aではブレーキ操作部2であるブレーキレバーにより、後輪側のブレーキ回路1bではブレーキ操作部2であるブレーキペダルにより各々行われるが、それ以外の構成は前輪側のブレーキ回路1aも後輪側のブレーキ回路1bもほぼ同様であるので、前輪側のブレーキ回路1aについてのみ詳述し、後輪側のブレーキ回路1bについては、前輪側のブレーキ回路1aと同一部分に同一符号を付して重複する説明を省略する。
このブレーキ装置では前後輪ともバイワイヤ方式を採用しており、ブレーキレバー等のブレーキ操作部の操作量(この実施形態では液圧)を電気的に検出し、その検出値に基づいて液圧モジュレータで作り出した液圧によって制動力を発生させている。
また、このブレーキ装置では前後輪の一方側をブレーキ操作することにより前後の車輪制動手段が連動して制動動作するブレーキシステム(CBS;COMBINED BRAKE SYSTEM,以下、「CBS」という。)を採用している。
具体的にはブレーキ操作部2が先に操作された側のブレーキ回路では、マスターシリンダの液圧に基づいて液圧モジュレータにより作用する液圧が先に操作された側のブレーキキャリパにバイワイヤ方式により作用し、また、先に操作された側のブレーキ回路のマスターシリンダ圧に基づいて後に操作された側のブレーキ回路でも液圧モジュレータにより作用する液圧がブレーキキャリパにバイワイヤ方式によって作用する。
更に、このブレーキ装置では制動時のブレーキ操作によるホイールのスリップ率を制御するブレーキシステム(ABS:ANTI LOCK BRAKE SYSTEM,以下、「ABS」という。)を採用している。
各ブレーキ回路1a,1bは、ブレーキ操作部2に連動するマスターシリンダ3と、このマスターシリンダ3に対応するブレーキキャリパ4とが主ブレーキ通路5によって接続されたものである。前記主ブレーキ通路5の途中には、後述する液圧モジュレータ6が給排通路7により合流接続されている。
主ブレーキ通路5には給排通路7との合流接続部よりもマスターシリンダ3側に、マスターシリンダ3とブレーキキャリパ4とを連通・遮断する常開型(NO)の第1の電磁開閉弁V1が介装されると共に分岐通路8が接続されている。この分岐通路8には、前記第1の電磁開閉弁V1が主ブレーキ通路5を閉じたときに、ブレーキ操作部2の操作量に応じた擬似的な液圧反力をマスターシリンダ3に作用させる液損シュミレータ9が常閉型(NC)の第2の電磁開閉弁V2を介して接続されている。この第2の電磁開閉弁V2は、反力付与時に分岐通路8を開いてマスターシリンダ3側と液損シュミレータ9とを連通させるものである。
前記液損シュミレータ9は、シリンダ10にピストン11が進退自在に収容され、このシリンダ10とピストン11の間に、マスターシリンダ3側から流入した作動液を受容する液室12が形成されたもので、ピストン11の背部側には、特性の異なるコイルスプリング13と樹脂スプリング14が直列に配置されて、これら二つのコイルスプリング13、樹脂スプリング14によってピストン11(ブレーキ操作部2)に対して立ち上がりが緩やかで、ストロークエンドにおいて立ち上がりが急な特性の反力を付与するようになっている。
そして、前記分岐通路8には第2の電磁開閉弁V2を迂回してバイパス通路15が設けられ、このバイパス通路15には液損シュミレータ9側からマスターシリンダ3方向への作動液の流れを許容する逆止弁16が設けられている。
前記液圧モジュレータ6は、シリンダ17内に設けられたピストン18を、これらシリンダ17とピストン18の間に形成された液圧室19方向に押圧するカム機構21と、ピストン18をカム機構21側に常時押し付けるリターンスプリング22と、カム機構21を作動させる電動モータ23とを備えていて、前記液圧室19が前記給排通路7に連通接続されている。この液圧モジュレータ6は電動モータ23によりカム機構21を介してシリンダ17の初期位置を基準としてピストン18を押圧したり、リターンスプリング22によりピストン18を戻すことにより、液圧室19の圧力を増減して、ブレーキキャリパ4の制動圧力を増減できるようになっている。
ここで、前記電動モータ23は、PWM制御により入力デューティ比(ON時間/ON時間+OFF時間)で決定される電流値を調整することで、前述したカム機構21の回動位置で決定されるピストン18の位置を電気的に正確且つ簡単に調整し、前記液圧室19の圧力を調整するようになっている。
前記カム機構21にはバックアップスプリング24を介して図示しないストッパによりストロークを規制されたリフター25が進退自在に配置され、このリフター25によって液圧室19を縮小する方向にピストン18が常時押圧されている。これにより、前記電動モータ23が非通電状態になった場合に、バックアップスプリング24によりリフター25が押圧されストッパにより停止されてピストン18を初期位置へ戻すようになっている。したがって、主ブレーキ通路5(ブレーキキャリパ4)に作動液を積極的に供給するCBS制御と、ピストン18を後退前進させ液圧室19の減圧、保持、再増圧するABS制御を行うことができる。
前記給排通路7には常閉型(NC)の第3の電磁開閉弁V3が介装されている。前記給排通路7には第3の電磁開閉弁V3を迂回してバイパス通路26が設けられ、このバイパス通路26には液圧モジュレータ6側からブレーキキャリパ4方向への作動液の流れを許容する逆止弁27が設けられている。
ここで、前輪側のブレーキ回路1aと後輪側のブレーキ回路1bには、第1の電磁開閉弁V1を挟んでマスターシリンダ3側である入力側に圧力センサ(P)28が、ブレーキキャリパ4側である出力側に圧力センサ(P)29が各々設けられている。また、前記カム機構21の図示しないカム軸には、角度情報フィードバック用の角度センサ30が設けられ、前記ブレーキキャリパ4には車輪速度を検出する車輪速度センサ31が設けられている。また、制御モードをライダーによる手動操作で切換えるモード切換えスイッチ32が設けられ、CBS制御を希望する場合はライダーがこれを切り替えて選択する。尚、以下の説明はCBS制御が選択された場合の説明である。
コントローラ20は、前記圧力センサ28,29の検出信号、及び角度センサ30の検出信号、車輪速度センサ31の検出信号に基づいて、前記第1の電磁開閉弁V1、第2の電磁開閉弁V2、及び第3の電磁開閉弁V3を開閉制御すると共に、電動モータ23を駆動制御する。
具体的には、車両の電源がONで車両が停止している場合(車速=0)には、図1に示すように、前輪側のブレーキ回路1a及び後輪側のブレーキ回路1bにおいては、第1の第1の電磁開閉弁V1が開作動状態、第2の電磁開閉弁V2は閉作動状態、第3電磁開閉弁V3は閉作動状態となっている。したがって、各電磁開閉弁V1,V2,V3には、何ら電力を必要としない。
この状態から車両が走行を始めると、前後輪の速度が車輪速度センサ31からコントローラ20に入力され、前後輪の車輪速度のうち高い方の車輪速度を車両の推定車速vrとして、この推定車速vrが所定車速(例えば数km/hr)に達したことが検出されると、図2に示すように、前輪側のブレーキ回路1a及び後輪側のブレーキ回路1bにおいて前記第1の電磁開閉弁V1は閉状態、第2の電磁開閉弁V2は開状態となるスタンバイ状態となる。これにより、第1の電磁開閉弁V1の閉作動によって主ブレーキ通路5が遮断されると同時に、第2の電磁開閉弁V2の開作動によって分岐通路8、主ブレーキ通路5がマスターシリンダ3と液損シュミレータ9とを導通する。尚、この時点では第3の電磁開閉弁V3は非通電状態に保持されており、したがって、第3の電磁開閉弁V3は閉じている。
ここで、前記第1の電磁開閉弁V1、第2の電磁開閉弁V2、第3電磁開閉弁V3はともにソレノイドに通電を行うことにより切り替わるが、切換時には定格電流を必要とするものの、この切り替えられた状態を保持するためには、定格電流よりも少ない電力で済む作動状態保持電流で充分となっている。尚、作動状態保持電流は定格電流よりも十分に小さい電流である。これにより前記スタンバイ状態では第1の電磁開閉弁V1の閉状態、第2の電磁開閉弁V2の開状態を作動状態保持電流で保持するだけであるので、消費電力を少なく抑えることができる。このスタンバイ状態は、コントローラ20に制動信号の入力があるまで(すなわち制動入力があるまで)保持される。
そして、車両走行中に、ライダーが前輪側のブレーキ操作部2であるブレーキレバーを操作すると(すなわちコントローラ20に制動入力があると)、ブレーキ操作量等の情報が前記圧力センサ28を通してコントローラ20に入力され、コントローラ20は、図3に示すように、前輪側のブレーキ回路1aにおいて第1の電磁開閉弁V1と第2の電磁開閉弁V2に再び定格電流を流して、第1の電磁開閉弁V1の閉状態を確実に保持するとともに、第2の電磁開閉弁V2の開状態を確実に保持し、これと同時に、第3の電磁開閉弁V3に定格電流を流して第3の電磁開閉弁V3を開作動させ、液圧モジュレータ6とブレーキキャリパ4とを給排通路7、主ブレーキ通路5を介して導通する。
一方、このとき後輪側のブレーキ回路1bにおいても、同時に第1の電磁開閉弁V1と第2の電磁開閉弁V2に再び定格電流を流して、第1の電磁開閉弁V1の閉状態を確実に保持するとともに、第2の電磁開閉弁V2の開状態を確実に保持し、これと同時に、第3の電磁開閉弁V3に定格電流を流して第3の電磁開閉弁V3を開作動させ、液圧モジュレータ6とブレーキキャリパ4とを給排通路7、主ブレーキ通路5を介して導通する。
これにより、ライダーは前輪側及び後輪側のブレーキ回路1a,1bの液損シュミレータ9によって擬似的に再現させた前後輪側でブレーキ操作感を感じることが可能になり(図3において鎖線矢印参照)、同時に液圧モジュレータ6の作動による液圧変動は第1の電磁開閉弁V1が閉作動しているためライダー側に伝達されなくなる。また、このとき、これに並行して両液圧モジュレータ6の電動モータ23が車両の運転条件やブレーキ操作に応じて制御され、カム機構21によりピストン18が押圧されることにより液圧室19の作動液を加圧する。これによって、電動モータ23の制御に応じた液圧が主ブレーキ通路5を通してブレーキキャリパ4に供給される(図3において実線矢印参照)。
また、前記コントローラ20は、前輪側の車輪速度センサ31、後輪側の車輪速度センサ31とによって検出された車輪速度のうち、高い方の車輪速度を車両の推定車速vrとして設定して、更に、この推定車速vrと前輪又は後輪の車輪速度との差分に基づいて前輪スリップ率又は後輪スリップ率を算出する。ここで、前輪スリップ率、後輪スリップ率が予め設定されたスリップ率の閾値を超えた場合(例えば、図3では前輪)に、車輪にスリップが発生したと判定して液圧モジュレータ6の液圧を減圧するABS制御を作動開始し、コントローラ20が電動モータ23を制御してピストン18を後退させ(図3に破線矢印で示す)、ブレーキキャリパ4の制動圧を低下させて車輪のロックを回避する。
このとき第1の電磁開閉弁V1は閉じられており、マスターシリンダ3と液圧モジュレータ6の連通は遮断され、ライダーのブレーキ操作部2にABS制御の圧力変化が伝達されることはない。
ここで、前述したのはブレーキ操作部2を操作したがABSが作動しないで車両が停止した場合で説明したが、ABSが作動して車両が停止した場合についても同様に制御できる。つまり、ABSが作動した場合には、ABSでは液圧室19の減圧、保持、再増圧するため、車両がどの時点で停止したかによって、前記マスターシリンダ3側の圧力と、ブレーキキャリパ4側の圧力との大小関係が特定できないため、前述した電動モータ23の正逆転駆動を含みこれをPWM制御して入力デューティ比で決定される電流値を調整することで、増圧側に調整する場合でも減圧側に調整する場合でも、前述したカム機構21の回動位置で決定されるピストン18の位置を電気的に正確かつ簡単に自由に調整することができるのである。
このように、車両が所定車速に達すると第1の電磁開閉弁V1が閉じ第2の電磁開閉弁V2が開いてブレーキ回路1a,1bがスタンバイ状態となるので、非制動時にマスターシリンダ3を液圧モジュレータ6およびブレーキキャリパ4から切り離すとともに、マスターシリンダ3と液損シュミレータ9を連通した状態に保持しておくことができ、その結果、制動時におけるブレーキ操作部2の操作ストロークが安定して制動フィーリングが向上し、また、制動入力があったときに直ちに液圧モジュレータ6により液圧を発生させることができ、安定した制動性能を得ることができる。
しかも、定格電流よりも小さい作動状態保持電流を第1の電磁開閉弁V1と第2の電磁開閉弁V2に流すことでスタンバイ状態を保持しているので、定格電流を流し続けてスタンバイ状態を保持する場合に比べて、消費電力を大幅に低減することができる。その結果、バッテリの残容量の低下を抑制することができる。
さらに、スタンバイ状態において制動入力があったときには、第1の電磁開閉弁V1と第2の電磁開閉弁V2に定格電流を流して第1の電磁開閉弁V1の閉状態を確実に保持するとともに第2の電磁開閉弁V2の開状態を確実に保持しているので、制動時にマスターシリンダ3を液圧モジュレータ6およびブレーキキャリパ4から切り離すとともに、マスターシリンダ3と液損シュミレータ9を連通した状態に確実に保持することできる。
これらの一連のブレーキ操作によって車両が停止した場合、車両停止後に一定時間が経過すると、液圧モジュレータ6(電動モータ23)の作動を停止する停止モードに移行する。
この停止モードでは、初めに、入力側の圧力センサ28で検出されるマスターシリンダ3の液圧と、出力側の圧力センサ29で検出されるブレーキキャリパ4の液圧とがほぼ等圧になるように、電動モータ23の作動を制御する。これら圧力センサ28,29の検出値がほぼ等圧であると判定されると、第3の電磁開閉弁V3の通電を停止して閉作動し、モジュレータ6と主ブレーキ通路5の連通を遮断する(図2の状態)。そして、第3の電磁開閉弁V3の閉作動と同時に、あるいは、第3の電磁開閉弁V3の閉作動の直後に、第1と第2の電磁開閉弁V1,V2の通電を停止する(図1の状態)。これにより、まず、第2の電磁開閉弁V2が閉作動することによってマスターシリンダ3と液損シュミレータ9の連通が遮断され、同時に第1の電磁開閉弁V1が開作動することによってマスターシリンダ3と主ブレーキ通路5のブレーキキャリパ4側が連通する。その結果、マスターシリンダ3側のストロークはそのまま保持されるとともに、ブレーキキャリパ4の液圧によって制動力が維持される。
また、この後ライダーがブレーキ操作部2の操作を解除することによりコントローラ20に制動解除信号が入力されると、ブレーキキャリパ4側からマスターシリンダ3に作動液が戻され、同時に液損シュミレータ9に残存した作動液がバイパス通路15と逆止弁16を介してマスターシリンダ3に戻される。そして、コントローラ20はブレーキ回路1aの入力側の液圧が大気圧になった時点で第3の電磁開閉弁V3に定格電流を流して開作動し、同時に電動モータ23を作動させて液圧モジュレータ6内のピストン18を初期位置まで後退させ、その後、第3の電磁開閉弁V3の通電を停止して閉作動する(図1の状態)。
また、車両が停止する前にライダーがブレーキ操作部2の操作を解除することによりコントローラ20に制動解除信号が入力された場合には、電動モータ23を作動させて液圧モジュレータ6内のピストン18を初期位置まで後退させた後、第3の電磁開閉弁V3の通電を停止して閉作動し、モジュレータ6と主ブレーキ通路5の連通を遮断する(図2の状態)。そして、第3の電磁開閉弁V3の閉作動と同時に、あるいは、第3の電磁開閉弁V3の閉作動の直後に、第1の電磁開閉弁V1と第2の電磁開閉弁の通電を一時的に停止して第1の電磁開閉弁V1を開作動し第2の電磁開閉弁を閉作動し、ブレーキキャリパ4とマスターシリンダ3とを主ブレーキ通路5を介して連通させ、ブレーキキャリパ4の液圧をマスターシリンダ3に逃がすことにより、大気圧に戻す。これにより、非制動時にブレーキパッドを引きずるのを防止することができる。
そして、コントローラ20はブレーキ回路1aの入力側の液圧が大気圧になった時点で、第1の電磁開閉弁V1と第2の電磁開閉弁に定格電流を流して第1の電磁開閉弁V1を閉作動し第2の電磁開閉弁を開作動し、さらにその後、第1の電磁開閉弁V1と第2の電磁開閉弁V2に流す電流を作動状態保持電流まで低減させて前述したスタンバイ状態に戻す。
尚、このブレーキパッドの引きずり防止のための一連の処理、すなわち、第1の電磁開閉弁V1と第2の電磁開閉弁を一時的に非通電状態にしてブレーキキャリパ4の液圧を大気圧に戻した後、第1の電磁開閉弁V1と第2の電磁開閉弁を定格電流で通電状態にし、さらに第1の電磁開閉弁V1と第2の電磁開閉弁V2に流す電流を作動状態保持電流まで低減させてスタンバイ状態に戻す処理は、コントローラ20に制動解除信号が入力されたとき(即ち、制動解除直後)に限らず、スロットルセンサ(図示略)や車輪速度センサ31の検出値に基づいてアクセル開度や加速の状態を判定し、加速中あるいは一定速度での走行中などの非制動時に実行することもできる。
また、第1の電磁開閉弁V1と第2の電磁開閉弁を一時的に非通電状態にしてブレーキキャリパ4の液圧を大気圧に戻すタイミングと、制動入力があって制動動作するタイミングが一致してしまうと操作フィーリングが低下するので、これを防止するために、スロットルセンサによりスロットルを戻す動作を検知したときには、直ちにスタンバイ状態に戻すようにする。
〔他の実施形態〕
尚、この発明は前述した実施形態に限られるものではない。
例えば、前述した実施形態では、ABSとCBSを備えたバイワイヤ式のブレーキ装置を例示したが、本発明は、CBSとABSのいずれかを備えないバイワイヤ式のブレーキ装置や、CBSとABSの両方とも備えないバイワイヤ式のブレーキ装置にも適用可能である。
この発明に係る1実施形態の自動二輪車のブレーキ装置の液圧回路図である。 前記実施形態のブレーキ装置におけるスタンバイ状態の液圧回路図である。 前記実施形態のブレーキ装置における制動動作状態の液圧回路図である。
符号の説明
2 ブレーキ操作部
3 マスターシリンダ
4 ブレーキキャリパ(車輪制動手段)
5 主ブレーキ通路
6 液圧モジュレータ
9 液損シュミレータ
23 電動モータ(電動アクチュエータ)
V1 第1の電磁開閉弁
V2 第2の電磁開閉弁
V3 第3の電磁開閉弁

Claims (7)

  1. ブレーキ操作部に連動するマスターシリンダと、
    該マスターシリンダの液圧によって車輪に制動力を付与する車輪制動手段と、
    前記マスターシリンダと前記車輪制動手段を接続する主ブレーキ通路と、
    電動アクチュエータにより発生させた液圧を前記主ブレーキ通路を介して前記車輪制動手段に供給する液圧モジュレータと、
    前記主ブレーキ通路における前記液圧モジュレータとの接続部よりも前記マスターシリンダ側に設けられた常開型の第1の電磁開閉弁と、
    を備え、制動の際には前記第1の電磁開閉弁を閉じた状態で、ブレーキ操作部の操作量に応じて前記電動アクチュエータを制御し、前記液圧モジュレータを介して前記車輪制動手段に液圧を供給する自動二輪車のブレーキ装置において、
    メイン電源がONされた場合または車速が所定車速に達するまでは前記第1の電磁開閉弁を開状態にし、車速が前記所定車速に達した後は前記第1の電磁開閉弁に定格電流を流して閉じ、その後、この作動状態を保持可能な範囲で前記第1の電磁開閉弁に流す電流を低減することを特徴とする自動二輪車のブレーキ装置。
  2. 前記第1の電磁開閉弁に流す電流を低減した後に制動入力があったときには、前記第1の電磁開閉弁に定格電流を流すことを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車のブレーキ装置。
  3. 前記ブレーキ操作部の操作量に応じて擬似的な液圧反力を前記第1の電磁開閉弁よりもマスターシリンダ側の前記主ブレーキ通路を介して前記マスターシリンダに作用させる液損シュミレータと、
    前記主ブレーキ通路と前記液損シュミレータの間に設けられ制動の際には開状態にされる常閉型の第2の電磁開閉弁と、
    を備え、メイン電源がONされた場合または車速が所定車速に達するまでは前記第1の電磁開閉弁を開状態にするとともに第2の電磁開閉弁を閉状態にし、車速が前記所定車速に達した後は前記第1の電磁開閉弁に定格電流を流して閉じるとともに第2の電磁開閉弁に定格電流を流して開き、その後、この作動状態を保持可能な範囲で前記第1及び第2の電磁開閉弁に流す電流を低減することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の自動二輪車のブレーキ装置。
  4. 前記第1及び第2の電磁開閉弁に流す電流を低減した後に制動入力があったときには、前記第1及び第2の電磁開閉弁に定格電流を流すことを特徴とする請求項3に記載の自動二輪車のブレーキ装置。
  5. ブレーキ操作部に連動するマスターシリンダと、
    該マスターシリンダの液圧によって車輪に制動力を付与する車輪制動手段と、
    前記マスターシリンダと前記車輪制動手段を接続する主ブレーキ通路と、
    電動アクチュエータにより発生させた液圧を前記主ブレーキ通路を介して前記車輪制動手段に供給する液圧モジュレータと、
    前記主ブレーキ通路における前記液圧モジュレータとの接続部よりも前記マスターシリンダ側に設けられた常開型の第1の電磁開閉弁と、
    を備え、制動の際には前記第1の電磁開閉弁を閉じた状態で、ブレーキ操作部の操作量に応じて前記電動アクチュエータを制御し、前記液圧モジュレータを介して前記車輪制動手段に液圧を供給する自動二輪車のブレーキ装置において、
    メイン電源がONされた場合または車速が所定車速に達するまでは前記第1の電磁開閉弁を開状態にし、車速が前記所定車速に達した後は前記第1の電磁開閉弁を閉じ、この状態において制動入力があって制動を実施した後、制動解除入力があった場合に、非制動時に所定のタイミングで一時的に前記第1の電磁開閉弁を開くことを特徴とする自動二輪車のブレーキ装置。
  6. 前記ブレーキ操作部の操作量に応じて擬似的な液圧反力を前記第1の電磁開閉弁よりもマスターシリンダ側の前記主ブレーキ通路を介して前記マスターシリンダに作用させる液損シュミレータと、
    前記主ブレーキ通路と前記液損シュミレータの間に設けられ制動の際には開状態にされる常閉型の第2の電磁開閉弁と、
    を備え、メイン電源がONされた場合または車速が所定車速に達するまでは前記第1の電磁開閉弁を開状態にするとともに第2の電磁開閉弁を閉状態にし、車速が前記所定車速に達した後は前記第1の電磁開閉弁を閉じるとともに第2の電磁開閉弁を開き、この状態において制動入力があって制動を実施した後、制動解除入力があった場合に、非制動時に所定のタイミングで一時的に前記第1の電磁開閉弁を開くとともに第2の電磁開閉弁を閉じることを特徴とする請求項5に記載の自動二輪車のブレーキ装置。
  7. 前記主ブレーキ通路と前記液圧モジュレータの間に設けられた常閉型の第3の電磁開閉弁を備え、この第3の電磁開閉弁は制動入力があるときに限り開くことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の自動二輪車のブレーキ装置。
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