JP4354396B2 - 自動二輪車のブレーキ装置 - Google Patents
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Description
このようなバイワイヤ方式の自動二輪車のブレーキ装置には、例えば、ブレーキレバーに連動するマスターシリンダと、液圧操作によって前記車輪に制動力を付与する車輪制動手段であるブレーキキャリパとが常開型の電磁開閉弁を備えた主ブレーキ通路で接続され、この主ブレーキ通路の前記電磁開閉弁よりもブレーキキャリパ側に、電動アクチュエータにより発生した液圧を前記ブレーキキャリパに供給する液圧モジュレータが接続されたものがある。
ところが、消費電力を抑えるため前述した電磁開閉弁のように停車時において非通電状態で開作動するように設定すると、ブレーキ操作により停車した場合に、ブレーキ操作時に閉状態となっていた電磁開閉弁を停車時における開状態へと切り替える必要がある。そのため、主ブレーキ通路の電磁開閉弁よりもブレーキキャリパ側と、主ブレーキ通路の電磁開閉弁よりもマスターシリンダ側とに圧力差がある状態で前記車両が停止すると、電磁開閉弁の切換時に前記液圧の差分により、ブレーキ操作部にストローク変化が生じ商品性が低下するという課題がある。
このように構成することで、ブレーキ操作部の操作により電磁開閉弁を閉状態とした状態で車両が所定車速以下となった場合に、主ブレーキ通路の電磁開閉弁よりもブレーキ操作部側と車輪制動手段側との液圧に差が生じていた場合であっても、両者の大小関係を特定し、前記液圧モジュレータを用いて車輪制動手段側の主ブレーキ通路の圧力を増圧又は減圧させて両圧力を等しくした後に電磁開閉弁を開くことが可能となる。
このように構成することで、電動アクチュエータの入力デューティー比を変化させることで液圧を制御することが可能となる。
このように構成することで、車両が所定車速以下となった後にマスターシリンダ側の液圧と車輪制動手段側の液圧との差をなくすことができる。
このように構成することで、停止と同等の車両状態で液圧調整を行うことが可能となる。
請求項5に記載した発明は、前記主ブレーキ通路には前記電磁開閉弁より上流側に分岐通路を接続し、この分岐通路(例えば、実施形態における分岐通路8)に前記電磁開閉弁が閉じたときにブレーキ操作量に応じた擬似的な液圧反力をマスターシリンダに作用させる液損シュミレータ(例えば、実施形態における液損シュミレータ9)が常閉型の第2の電磁開閉弁(例えば、実施形態における第2の電磁開閉弁V2)を介して接続されることを特徴とする。
請求項6に記載した発明は、前記液圧モジュレータと前記主ブレーキ通路とが第3の電磁開閉弁(例えば、実施形態における第3の電磁開閉弁V3)を介して接続され、前記電磁開閉弁よりもマスターシリンダ側の主ブレーキ通路の圧力と前記電磁開閉弁よりも車輪制動手段側の主ブレーキ通路の圧力とを等しくした後に、第3の電磁開閉弁を閉作動させ、それと同時あるいはその直後に前記電磁開閉弁及び前記第2の電磁開閉弁の通電を停止することを特徴とする。
請求項7に記載した発明は、前記所定の車速以下が車両停止前の低速走行時の車速であることを特徴とする。
請求項3に記載した発明によれば、車両が所定車速以下となった後にマスターシリンダ側の液圧と車輪制動手段側の液圧との差をなくすことができるため、車両が所定車速以下となった後のブレーキ操作部のストローク変化による商品性の低下を防止できる。
請求項4に記載した発明によれば、停止と同等の車両状態で液圧調整を行うことが可能となるため、操作をする際に違和感を与えない。
図1はこの発明の1実施形態の自動二輪車のブレーキ装置の液圧回路図を示している。同図に示すようにこの実施形態のブレーキ装置は、相互に独立した前輪側のブレーキ回路1aと後輪側のブレーキ回路1bとがコントローラ(ECU)20により連係されたものである。
また、このブレーキ装置では前後輪の一方側をブレーキ操作することにより前後の車輪制動手段が連動して制動動作するブレーキシステム(CBS;COMBINED BRAKE SYSTEM,以下、「CBS」という。)を採用している。
更に、このブレーキ装置では制動時のブレーキ操作による制動車輪と路面とのスリップ率を制御するブレーキシステム(ABS:ANTI LOCK BRAKE SYSTEM,以下、「ABS」という。)を採用している。
そして、前記分岐通路8には第2の電磁開閉弁V2を迂回してバイパス通路15が設けられ、このバイパス通路15には液損シュミレータ9側からマスターシリンダ3方向への作動液の流れを許容する逆止弁16が設けられている。
ここで、前記電動モータ23は、PWM制御により入力デューティー比(ON時間/ON時間+OFF時間)で決定される電流値を調整することで、前述したカム機構21の回動位置で決定されるピストン18の位置を電気的に正確且つ簡単に調整し、前記液圧室19の圧力を調整するようになっている。
同図において、ブレーキレバーなどのブレーキ操作部2が操作されると(時間T1)、第1の電磁開閉弁V1に通電を行い閉作動し、第3の電磁開閉弁V3に通電を行い開作動し、太い実線で示すマスターシリンダ圧は上昇し、これに伴い一点鎖線で示す液圧モジュレータ6のカム機構21のクランク角度が増加するためピストン18が前進し、破線で示すブレーキキャリパ圧が増加して制動がなされ、細い実線で示すように車速は低下して車両は停止する(時間T2:車両停止)。
ここで、この車両停止は、所定車速(例えば、5km/h)以下で、かつ、この状態が所定時間(例えば0.5秒)以上経過したら車速=0とみなし、この場合を示している。 このように、所定車速以下の状態が所定時間以上継続した場合に停止とみなし、停止と同等の車両状態で液圧調整を行うことが可能となるため、操作をするライダーに違和感を与えない。
このようにカム機構21のクランク角度を調整するには、PWM制御により入力デューティー比で決定される電流値を調整する。このようにして前述したカム機構21の回動位置で決定されるピストン18の位置を電気的に正確かつ簡単に調整することで、前記液圧室19の圧力を正確に設定できる。
その結果、マスターシリンダ3側のストロークはそのまま保持されるとともに、ブレーキキャリパ4の液圧によって制動力が維持される。
とりわけ、ABSが作動した後に停車し、ABSの性質上液圧モジュレータ6が減圧、保持、再増圧のどの時点で車両が停車したかが特定できない場合でも、前述したように、前記入力側と前記出力側との圧力を検出して、前記電動モータ23をPWM制御により入力デューティー比で決定される電流値を微妙に調整し、液圧モジュレータ6を短時間で正確に加圧あるいは減圧作動できるため、ABS作動のために用いられる液圧モジュレータ6の加圧減圧作動を有効利用することができる点で有利である。
3 マスターシリンダ
4 ブレーキキャリパ(車輪制動手段)
5 主ブレーキ通路(油圧通路)
6 液圧モジュレータ
8 分岐通路
9 液損シュミレータ
23 電動モータ(電動アクチュエータ)
Pin 入力側の圧力値
Pout 出力側の圧力値
V1 第1の電磁開閉弁(電磁開閉弁)
V2 第2の電磁開閉弁
V3 第3の電磁開閉弁
Claims (7)
- ブレーキ操作部に連動するマスターシリンダと、液圧操作によって車輪に制動力を付与する車輪制動手段と、前記マスターシリンダと前記車輪制動手段を接続する主ブレーキ通路と、前記主ブレーキ通路に設けられた常開型の電磁開閉弁と、前記電磁開閉弁よりも車輪制動手段側の主ブレーキ通路の液圧を電動アクチュエータにより駆動する液圧モジュレータにより調整して制動車輪と路面とのスリップ率を制御するABSとを備え、制動時に前記電磁開閉弁を閉作動した状態で、ブレーキ操作部の操作状態に応じて前記液圧モジュレータを制御し車輪制動手段に液圧を供給する自動二輪車のブレーキ装置において、前記ブレーキ操作部によりブレーキ操作した状態で車両が所定車速以下となった場合には、車両停止後にもライダーがブレーキ操作をしている場合に、前記電磁開閉弁よりもマスターシリンダ側の主ブレーキ通路の圧力と前記電磁開閉弁よりも車輪制動手段側の主ブレーキ通路の圧力との大小関係を特定し、前記液圧モジュレータを用いて車輪制動手段側の主ブレーキ通路の圧力を増圧又は減圧させて両圧力を等しくした後、前記電磁開閉弁を開作動させることを特徴とする自動二輪車のブレーキ装置。
- 前記ABSの作動の有無に係わらず車両が所定車速以下となった場合には、前記電動アクチュエータの入力デューティー比を調整して、前記電磁開閉弁よりもマスターシリンダ側の主ブレーキ通路の圧力と、前記電磁開閉弁よりも車輪制動手段側の主ブレーキ通路の圧力とが等しくなるように調整することを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車のブレーキ装置。
- ブレーキ操作部に連動するマスターシリンダ側の液圧と液圧操作によって車輪に制動力を付与する車輪制動手段側の液圧とを検出し、液圧モジュレータを動作させて液圧を発生させ、マスターシリンダ側の液圧に対応するように前記車輪制動手段側に印加する液圧を電気的に制御する自動二輪車のブレーキ装置において、車両が所定車速以下となった後にマスターシリンダ側の液圧と車輪制動手段側の液圧とに差がある場合には、前記液圧モジュレータを動作させて、マスターシリンダ側の液圧と車輪制動手段側の液圧とが同じになるように前記液圧モジュレータを制御したことを特徴とする請求項1記載の自動二輪車のブレーキ装置。
- 前記車両が所定車速以下か否かの判断を行う場合には、その状態が所定時間以上継続したことを条件とすることを特徴とする請求項1記載の自動二輪車のブレーキ装置。
- 前記主ブレーキ通路には前記電磁開閉弁より上流側に分岐通路を接続し、この分岐通路に前記電磁開閉弁が閉じたときにブレーキ操作量に応じた擬似的な液圧反力をマスターシリンダに作用させる液損シュミレータが常閉型の第2の電磁開閉弁を介して接続されることを特徴とする請求項1記載の自動二輪車のブレーキ装置。
- 前記液圧モジュレータと前記主ブレーキ通路とが第3の電磁開閉弁を介して接続され、前記電磁開閉弁よりもマスターシリンダ側の主ブレーキ通路の圧力と前記電磁開閉弁よりも車輪制動手段側の主ブレーキ通路の圧力とを等しくした後に、第3の電磁開閉弁を閉作動させ、それと同時あるいはその直後に前記電磁開閉弁及び前記第2の電磁開閉弁の通電を停止することを特徴とする請求項5記載の自動二輪車のブレーキ装置。
- 前記所定の車速以下が車両停止前の低速走行時の車速であることを特徴とする請求項1記載の自動二輪車のブレーキ装置。
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