JP4434940B2 - 自動二輪車のブレーキ制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は、自動二輪車のブレーキ制御装置に関するものである。
従来から、車両の制動時のブレーキ操作による路面とタイヤ間のスリップ率を制御するアンチロックブレーキシステム(ANTI LOCK BRAKE SYSTEM:以下、「ABS」という)を備えた自動二輪車のブレーキ制御装置が知られている。このブレーキ制御装置は、前後輪の車輪速度の差分に基づいてスリップ率求め、このスリップ率が所定の閾値を超えた場合に前記ABSの作動を開始するものである(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−29403号公報
ところで、上述のブレーキ装置は、前記スリップ率が所定の閾値を超えた場合にのみABSが作動するようになっているため、例えば、ライダーが急ブレーキをかけた時には、急激に前輪荷重が増加することとなるが、前輪スリップ率が所定値を超えて前輪側のABSが作動開始する前に後輪の接地荷重が小さくなる場合がある。
また、上述の急ブレーキ時における前記後輪の接地圧を十分に確保するためにABS作動条件である前記スリップ率の閾値を低く設定すると、同乗者が乗車している場合や荷物積載時等に頻繁にABSが作動して、制動フィーリングが低下する場合があるという課題がある。
そこで、この発明は、車両状態に対応した最適なABS作動開始制御を行うことで後輪の接地圧を十分に確保することができる自動二輪車のブレーキ装置を提供するものである。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、後輪の接地荷重の大幅な減少可能性を判定し、この判定結果に基づいてアンチロックブレーキシステムを作動開始するための閾値(例えば、実施の形態におけるABS作動開始スリップ率λ_ABS START)を変化させる一方、車両走行中にライダーによってブレーキ操作部が操作されると、ブレーキ操作部に連動するマスタシリンダと、マスタシリンダに対応するブレーキキャリパを接続する主ブレーキ通路とを切り離すと同時に、マスタシリンダと液損シミュレータとを接続する分岐通路を導通し、前記ブレーキ操作部の操作量を電気的に検出して、その検出値に基づいて前後輪に制動力を発生させるバイワイヤ方式の自動二輪車のブレーキ制御装置であって、少なくともパッセンジャーシート圧とパッセンジャーステップ荷重との何れかに基づいて後輪の接地荷重の大幅な減少可能性が高いか否かを判定する第一判定手段と、少なくとも車体のピッチングレート、サスペンションストローク、各車輪の接地圧の何れかに基づいて後輪の接地荷重の大幅な減少可能性が高いか否かを判定する第二判定手段と、前輪側のマスタシリンダの液圧変化率に基づいて後輪の接地荷重の大幅な減少可能性が高いか否かを判定する第三判定手段と、前後輪の車輪速度から前後輪のスリップ率を演算し、前記スリップ率とアンチロックブレーキ開始スリップ率とを比較してアンチロックブレーキを作動させるコントローラとを備え、前記第一判定手段と第二判定手段と第三判定手段と者によって後輪の接地荷重の大幅な減少可能性が高いと判定された場合には、アンチロックブレーキシステムを作動開始するための閾値を後輪の接地荷重の大幅な減少可能性が高いと判定されていない時よりも低い閾値(例えば、実施の形態におけるスリップ率λ_B)に持ち替え、前記コントローラは、前記アンチロックブレーキ作動開始スリップ率の設定において、後輪の接地荷重の大幅な減少可能性が高くかつ、急激なブレーキ操作が行われている状態が所定時間連続していると判定した場合、アンチロックブレーキを強制的に作動させることを特徴とする。
このように構成することで、例えば、二人乗りの場合や、荷物を積載している場合には急ブレーキによる後輪の接地荷重の大幅な減少可能性が低いと判定することができ、一方、例えば、非積載の場合には、アンチロックブレーキシステムが作動するまでに後輪側の接地荷重の大幅な減少可能性が高いと判定して、アンチロックブレーキシステムを作動開始させる閾値を変化させてアンチロックブレーキシステムの作動開始タイミングを最適化することができる。
また、走行時と制動時の車両状態が共に後輪の接地荷重の大幅な減少可能性が高い状態と判定された場合にアンチロックブレーキシステムを作動開始する閾値を変化させて最適化することができる。
さらに、後輪の接地荷重の大幅な減少が生じる前に前輪側のアンチロックブレーキシステムを作動させて後輪の接地圧を確保することができる。
請求項2に記載した発明は、前記第判定手段が、走行時の車両状態と第1の指数とを比較して後輪の接地荷重の大幅な減少可能性を判定し、前記第判定手段は制動時の車両状態と第2の指数を比較して後輪の接地荷重の大幅な減少可能性が高いか否かを判定することを特徴とする。
請求項1に記載した発明によれば、例えば、二人乗りの場合や、荷物を積載している場合には急ブレーキによる後輪の接地荷重の大幅な減少可能性が低いと判定することができ、一方、例えば、非積載の場合には、アンチロックブレーキシステムが作動するまでに後輪側の接地荷重の大幅な減少可能性が高いと判定して、アンチロックブレーキシステムを作動開始させる閾値を変化させてアンチロックブレーキシステムの作動開始タイミングを最適化することができるため、後輪の接地圧を適切に確保しつつ制動フィーリングを向上することができる効果がある。
また、走行時と制動時の車両状態が共に後輪の接地荷重の大幅な減少可能性が高い状態と判定された場合にアンチロックブレーキシステムを作動開始する閾値を変化させて最適化することができるため、後輪の接地圧を適切に確保しつつ制動フィーリングを向上することができる効果がある。
さらに、後輪の接地荷重の大幅な減少が生じる前に前輪側のアンチロックブレーキシステムを作動させて後輪の接地圧を確保することができるため、後輪の接地荷重の大幅な減少可能性が高い場合の制動フィーリングを向上させることができる効果がある。
次に、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1はこの発明の1実施形態の自動二輪車のブレーキ装置の液圧回路図を示している。同図に示すようにこの実施形態のブレーキ装置は、相互に独立した前輪側のブレーキ回路1aと後輪側のブレーキ回路1bとがコントローラ(ECU)20により連係されたものである。
ブレーキ操作は、前輪側のブレーキ回路1aではブレーキ操作部2であるブレーキレバーにより、後輪側のブレーキ回路1bではブレーキ操作部2であるブレーキペダルにより各々行われるが、それ以外の構成は前輪側のブレーキ回路1aも後輪側のブレーキ回路1bもほぼ同様であるので、前輪側のブレーキ回路1aについてのみ詳述し、後輪側のブレーキ回路1bについては、前輪側のブレーキ回路1aと同一部分に同一符号を付して重複する説明を省略する。
このブレーキ装置では前後輪ともバイワイヤ方式を採用しており、ブレーキレバー等のブレーキ操作部の操作量(この実施形態では液圧)を電気的に検出し、その検出値に基づいて液圧モジュレータで作り出した液圧によって制動力を発生させている。
また、このブレーキ装置では前後輪の一方側をブレーキ操作することにより前後の車輪制動手段が連動して制動動作するブレーキシステム(CBS;COMBINED BRAKE SYSTEM,以下、「CBS」という。)を採用している。
具体的にはブレーキ操作部2が先に操作された側のブレーキ回路では、マスターシリンダの液圧に基づいて液圧モジュレータにより作用する液圧が先に操作された側のブレーキキャリパにバイワイヤ方式により作用し、また、先に操作された側のブレーキ回路のマスターシリンダ圧に基づいて後に操作された側のブレーキ回路でも液圧モジュレータにより作用する液圧がブレーキキャリパにバイワイヤ方式によって作用する。
更に、このブレーキ装置ではABSを採用している。
各ブレーキ回路1a,1bは、ブレーキ操作部2に連動するマスターシリンダ3と、このマスターシリンダ3に対応するブレーキキャリパ4とが主ブレーキ通路5によって接続されたものである。前記主ブレーキ通路5の途中には、後述する液圧モジュレータ6が給排通路7により合流接続されている。
主ブレーキ通路5には給排通路7との合流接続部よりもマスターシリンダ3側に、マスターシリンダ3とブレーキキャリパ4とを連通・遮断する常開型(NO)の第1の電磁開閉弁V1が介装されると共に分岐通路8が接続されている。この分岐通路8には、前記第1の電磁開閉弁V1が主ブレーキ通路5を閉じたときに、ブレーキ操作部2の操作量に応じた擬似的な液圧反力をマスターシリンダ3に作用させる液損シュミレータ9が常閉型(NC)の第2の電磁開閉弁V2を介して接続されている。この第2の電磁開閉弁V2は、反力付与時に分岐通路8を開いてマスターシリンダ3側と液損シュミレータ9とを連通させるものである。
前記液損シュミレータ9は、シリンダ10にピストン11が進退自在に収容され、このシリンダ10とピストン11の間に、マスターシリンダ3側から流入した作動液を受容する液室12が形成されたもので、ピストン11の背部側には、特性の異なるコイルスプリング13と樹脂スプリング14が直列に配置されて、これら二つのコイルスプリング13、樹脂スプリング14によってピストン11(ブレーキ操作部2)に対して立ち上がりが緩やかで、ストロークエンドにおいて立ち上がりが急な特性の反力を付与するようになっている。
そして、前記分岐通路8には第2の電磁開閉弁V2を迂回してバイパス通路15が設けられ、このバイパス通路15には液損シュミレータ9側からマスターシリンダ3方向への作動液の流れを許容する逆止弁16が設けられている。
前記液圧モジュレータ6は、シリンダ17内に設けられたピストン18を、これらシリンダ17とピストン18の間に形成された液圧室19方向に押圧するカム機構21と、ピストン18をカム機構21側に常時押し付けるリターンスプリング22と、カム機構21を作動させる電動モータ23とを備えていて、前記液圧室19が前記給排通路7に連通接続されている。この液圧モジュレータ6は電動モータ23によりカム機構21を介してシリンダ17の初期位置を基準としてピストン18を押圧したり、リターンスプリング22によりピストン18を戻すことにより、液圧室19の圧力を増減して、ブレーキキャリパ4の制動圧力を増減できるようになっている。
ここで、前記電動モータ23は、PWM制御により入力デューティ比(ON時間/ON時間+OFF時間)で決定される電流値を調整することで、前述したカム機構21の回動位置で決定されるピストン18の位置を電気的に正確且つ簡単に調整し、前記液圧室19の圧力を調整するようになっている。
前記カム機構21にはバックアップスプリング24を介して図示しないストッパによりストロークを規制されたリフター25が進退自在に配置され、このリフター25によって液圧室19を縮小する方向にピストン18が常時押圧されている。これにより、前記電動モータ23が非通電状態になった場合に、バックアップスプリング24によりリフター25が押圧されストッパにより停止されてピストン18を初期位置へ戻すようになっている。したがって、主ブレーキ通路5(ブレーキキャリパ4)に作動液を積極的に供給するCBS制御と、ピストン18を後退前進させ液圧室19の減圧、保持、再増圧するABS制御を行うことができる。
前記給排通路7には常閉型(NC)の第3の電磁開閉弁V3が介装されている。前記給排通路7には第3の電磁開閉弁V3を迂回してバイパス通路26が設けられ、このバイパス通路26には液圧モジュレータ6側からブレーキキャリパ4方向への作動液の流れを許容する逆止弁27が設けられている。
ここで、前輪側のブレーキ回路1aと後輪側のブレーキ回路1bには、第1の電磁開閉弁V1を挟んでマスターシリンダ3側である入力側に圧力センサ(P)28が、ブレーキキャリパ4側である出力側に圧力センサ(P)29が各々設けられている。また、前記カム機構21の図示しないカム軸には、角度情報フィードバック用の角度センサ30が設けられ、前記ブレーキキャリパ4には車輪速度を検出する車輪速度センサ31が設けられている。また、制御モードをライダーによる手動操作で切換えるモード切換えスイッチ32が設けられ、CBS制御を希望する場合はライダーがこれを切り替えて選択する。尚、以下の説明はCBS制御が選択された場合の説明である。
コントローラ20は、前記圧力センサ28,29の検出信号、及び角度センサ30の検出信号、車輪速度センサ31の検出信号に基づいて、前記第1の電磁開閉弁V1、第2の電磁開閉弁V2、及び第3の電磁開閉弁V3を開閉制御すると共に、電動モータ23を駆動制御する。
具体的には、一方のブレーキ操作部2が操作されると、そのとき前後輪の速度が車輪速度センサ31から、またブレーキ操作量等の情報が前記圧力センサ28を通してコントローラ20に入力され、このときコントローラ20からの指令によって両方のブレーキ回路の第1の電磁開閉弁V1が主ブレーキ通路5を閉じる方向に維持されると同時に電磁開閉弁V2,V3が開く方向に維持され、両方の液圧モジュレータ6が各ブレーキキャリパ4に車両の運転条件やブレーキ操作に応じた液圧を供給する。
また、前記コントローラ20は、前輪側の車輪速度センサ31、後輪側の車輪速度センサ31とによって検出された車輪速度のうち、高い方の車輪速度を車両の推定車速vrとして設定して、更に、この推定車速vrと前輪又は後輪の車輪速度との差分に基づいて前輪スリップ率又は後輪スリップ率を算出する。ここで、前輪スリップ率、後輪スリップ率が予め設定されたスリップ率の閾値を超えた場合に、車輪にスリップが発生したと判定して液圧モジュレータ6の液圧を減圧するABS制御を作動開始するようになっている。
上記構成によれば、車両が停止している場合(車速=0)には、図1に示すように、前輪側のブレーキ回路1a及び後輪側のブレーキ回路1bにおいては、第1の第1の電磁開閉弁V1が開作動状態、第2の電磁開閉弁V2は閉作動状態、第3電磁開閉弁V3は閉作動状態となっている。したがって、各電磁開閉弁V1,V2,V3には、何ら電力を必要としない。
そして、車両走行中に、ライダーが前輪側のブレーキ操作部2であるブレーキレバーを操作すると、図2に示すように、前輪側のブレーキ回路1aでは第1の電磁開閉弁V1が閉作動、第2の電磁開閉弁V2及び第3の電磁開閉弁V3が開作動される。したがって、主ブレーキ通路5が第1の電磁開閉弁V1の閉作動によってマスターシリンダ3から切り離されると同時に、第2の電磁開閉弁V2の開作動によって分岐通路8、主ブレーキ通路5がマスターシリンダ3と液損シュミレータ9とを導通し、更に第3の電磁開閉弁V3の開作動によって給排通路7、主ブレーキ通路5が液圧モジュレータ6とブレーキキャリパ4とを導通する。
一方、このとき後輪側のブレーキ回路1bでも、同時に第1電磁開閉弁V1が閉作動、第2の電磁開閉弁V2及び第3の電磁開閉弁V3が開作動される。したがって、主ブレーキ通路5が第1の電磁開閉弁V1の閉作動によってマスターシリンダ3から切り離されると同時に、第2の電磁開閉弁V2の開作動によって分岐通路8、主ブレーキ通路5がマスターシリンダ3と液損シュミレータ9とを導通し、更に第3の電磁開閉弁V3の開作動によって給排通路7、主ブレーキ通路5が液圧モジュレータ6とブレーキキャリパ4とを導通する。
これにより、ライダーは前輪側及び後輪側のブレーキ回路1a,1bの液損シュミレータ9によって擬似的に再現させた前後輪側でブレーキ操作感を感じることが可能になり(図2において鎖線矢印参照)、同時に液圧モジュレータ6の作動による液圧変動は第1の電磁開閉弁V1が閉作動しているためライダー側に伝達されなくなる。また、このとき、これに並行して液圧モジュレータ6の電動モータ23が作動し、カム機構21によりピストン18が押圧されることにより液圧室19の作動液を加圧する。これによって、電動モータ23の制御に応じた液圧が主ブレーキ通路5を通してブレーキキャリパ4に供給される(図2において実線矢印参照)。
また、前輪あるいは後輪(例えば、図2では前輪)が所定のスリップ率を超えそうになったことが、前記車輪速度センサ31により検出された場合には、コントローラ20が電動モータ23を制御してピストン18を後退させ(図2に破線矢印で示す)、ブレーキキャリパ4の制動圧を低下させABS制御により車輪のスリップ率を所定内に戻す。このとき、第1の電磁開閉弁V1は閉じられており、マスターシリンダ3と液圧モジュレータ6の連通は遮断され、ライダーのブレーキ操作部2にABS制御の圧力変化が伝達されることはない。
ここで、前述したのはブレーキ操作部2を操作したがABSが作動しないで車両が停止した場合で説明したが、ABSが作動して車両が停止した場合についても同様に制御できる。つまり、ABSが作動した場合には、ABSでは液圧室19の減圧、保持、再増圧するため、車両がどの時点で停止したかによって、前記マスターシリンダ3側の圧力と、ブレーキキャリパ4側の圧力との大小関係が特定できないため、前述した電動モータ23の正逆転駆動を含みこれをPWM制御して入力デューティ比で決定される電流値を調整することで、増圧側に調整する場合でも減圧側に調整する場合でも、前述したカム機構21の回動位置で決定されるピストン18の位置を電気的に正確かつ簡単に自由に調整することができるのである。
ところで、上記自動二輪車ではパッセンジャーの有無や、重量物の積載の有無等の条件によって、制動時の前後輪の荷重配分が大きく変化してしまう。そのため、ライダーにより前輪側のブレーキ操作部2に急ブレーキなどの入力があった場合には、上記条件次第で急激な前輪荷重となる虞があり、後輪の接地荷重の大幅な減少可能性が増加してしまう。そこで、この実施の形態ではABS開始条件である前記スリップ率の閾値を車両状態に応じて設定して最適化する制御を行っている。尚、以下に述べるのはABS制御が選択された場合の説明である。
次に、図3のフローチャートに基づいてABSの制御処理を説明する。
まず、ステップS1で前輪の車輪速度を検出し、ステップS2で後輪の車輪速度を検出する。次に、ステップS3では検出された前輪の車輪速度と後輪の車輪速度とから車輪のスリップ率を演算する。ステップS4では前輪側のブレーキキャリパのシリンダ(C/C)の液圧fcpを検出する。
次いで、ステップS5で後述する前輪側ABS作動開始スリップ率設定処理を行い、前輪側ABS作動開始スリップ率を設定してステップS6に進む。ステップS6では前輪のスリップ率がステップS5で設定した前輪側ABS作動開始スリップ率以上か否かを判定する。判定結果が「YES」(前輪のスリップ率が前輪側ABS作動開始スリップ率以上)である場合はステップS7に進み、判定結果が「NO」(後輪のスリップ率が前輪側ABS作動開始スリップ率よりも低い)である場合はステップS9に進む。
ステップS7で所定の減圧目標値を読み込み、ステップS8で前記減圧目標値に基づいて前輪側のABSを作動させる。ステップS9では後輪側のブレーキキャリパのシリンダ(C/C)の液圧rcpを検出してステップS10に進む。ステップS10では後輪のスリップ率が後輪側ABS作動開始スリップ率以上か否かを判定する。判定結果が「YES」(後輪のスリップ率が後輪側ABS作動開始スリップ率以上)である場合はステップS12に進み、判定結果が「NO」(後輪のスリップ率が後輪側ABS作動開始スリップ率よりも低い)である場合は処理を終了してリターンする。ステップS12では所定の減圧目標値を読み込み、ステップS13でこの減圧目標値に基づいて後輪側のABSを作動させる。
次に、図4のフローチャートに基づいて前輪側のABS作動開始スリップ率の設定処理を説明する。尚、図4は前輪側のブレーキ回路1aにのみ急ブレーキがかけられた場合の後輪の接地荷重の大幅な減少を防止するための処理である。
まず、ステップS21(第一判定手段)で走行時の車両状態を示す指数Kiが予め設定された所定値K1以上か否かを判定する。判定結果が「YES」(Ki≧K1)である場合はステップS29に進み、判定結果が「NO」(Ki<K1)である場合はステップS22に進む。ここで、前記指数Kiは後輪側の接地荷重の減少し難さを示す値である。この指数Kiが大きいほどライダーによる急ブレーキ時であっても後輪に接地荷重の大幅な減少が発生し難い(後輪の接地荷重の大幅な減少可能性が低い)状態であり、具体的には、二人乗りや荷物が積まれた状態でパッセンジャーシート圧が高いほど、また、パッセンジャーステップ荷重が高いほど前記指数Kiは大きくなる。言い換えれば、車両の後方に大きな荷重がかかっている状態である。つまり、前記指数Kiが所定値K1よりも低い場合に後輪の接地荷重の大幅な減少可能性が高いと判定しているのである。
次に、ステップS22で前輪側のマスターシリンダの液圧変化率dfmpが所定の液圧変化率ΔFMP1以上か否かを判定する。判定結果が「YES」(dfmp≧ΔFMP1)である場合はステップS23に進み、判定結果が「NO」(dfmp<ΔFMP1)である場合はステップS29に進む。ここで、前記所定の液圧変化率ΔFMP1とは、ライダーによって急激にブレーキレバーが操作されたか否かを判定するためのマスターシリンダの液圧変化率dfmpの閾値である。ここで、液圧変化率dfmpを判定の基準に入れているのは、ライダーによるブレーキの緊急性を加味するからである。
ステップS23(第二判定手段)ではブレーキ操作時の車両の状態を示す指数(車両状態の指数)K_bが所定の閾値K2以上か否かを判定する。判定結果が「YES」(K_b≧K2)である場合はステップS24に進み、判定結果が「NO」(K_b<K2)である場合はステップS29に進む。ここで、ブレーキ操作時の車両の状態を示す前記指数K_bは、制動時の後輪の接地荷重の減少し易さを示すものである。この指数K_b例えば、ピッチングレートが大きい、フロントサスペンションの縮む量が大きい、フロントサスペンションが縮むスピードが速い、リヤサスペンションの伸びる量が大きい、リヤサスペンションの伸びるスピードが速い、フロントタイヤの接地圧が高い、リヤタイヤ接地圧が低い、フロントタイヤ接地圧が上昇する速度が速い、リヤタイヤ接地圧が低下する速度が速いほど大きくなる。つまり、前輪への荷重配分が大きくなり易い条件で前記指数K_bは大きくなるのである。
次いで、ステップS24ではABS作動開始スリップ率(アンチロックブレーキを作動開始するための閾値)λ_ABS STARTにスリップ率(接地圧確保用の閾値)λ_Bを設定してリターンする。ここで、前記スリップ率λ_Bは後輪の接地荷重の大幅な減少可能性が高い時に用いるスリップ率の閾値であり、後輪の接地荷重の大幅な減少可能性が低い時のスリップ率よりも低いスリップ率が設定される。
ステップS25では前輪補正スリップ率frmが指数λ_B以上か否かを判定する。判定結果が「YES」(frm≧λ_B)である場合はステップS28に進み、判定結果が「NO」(frm<λ_B)である場合はステップS26に進む。ここで、前記前輪補正スリップ率frmとは、前輪スリップ率に所定の補正をかけたものである。
ステップS26では推定車速vrと前輪の車輪速度fvwとの差分、又は、前輪の車輪速度fvwと後輪の車輪速度rvwとの差分が所定の速度ΔVW以上か否かを判定する。判定結果が「YES」(vr−fvr or rvw−fvw≧ΔVW)である場合はステップS28に進み、判定結果が「NO」(vr−fvr or rvw−fvw<ΔVW)である場合はステップS27に進む。
ステップS27ではステップS22で「Yes」(dfmp≧ΔFMP1)、且つ、ステップS23で「Yes」(K_b≧K2)の状態が所定時間連続しているか否かを判定する。判定結果が「YES」(所定時間連続している)である場合はステップS28に進み、判定結果が「NO」(所定時間連続していない)である場合はステップS29に進む。ステップS28ではABSの作動を開始してリターンする。ステップS29では、ABS作動開始スリップ率λ_ABS STARTに通常のスリップ率の閾値であるスリップ率λ_Aを設定してリターンする。ここで、前記スリップ率λ_Aは前述したスリップ率λ_Bよりも高く設定されている。
すなわち、パッセンジャーシート圧の有無など走行時の車両状態から、後輪の接地荷重の大幅な減少可能性が低いと判定された場合(ステップS21でYes)には通常のスリップ率λ_Aを用いてABS作動開始判定を行い(ステップS28)、走行時の車両状態と、ライダーが前輪側のブレーキ操作部2を操作している時の車両状態とに基づいて後輪の接地圧が十分に確保できない後輪の接地荷重の大幅な減少可能性が高い状態であると判定された場合(ステップS21でYes、ステップS22でYes、ステップS23でYes)には前輪側のABSが作動し易いように前輪スリップ率の閾値であるABS作動開始スリップ率λ_ABS STARTを低減する(ステップS24)のである。
図5は、縦軸を車速、横軸を時間とした場合の推定車速と前輪の車輪速度との関係を示している。同図において、推定車速vrに対するABS作動開始スリップ率λ_ABS STARTを通常のスリップ率λ_A(例えば、7%程度)よりも低いスリップ率λ_B(例えば、3%程度)に設定することで、推定車速vr(図5中、破線で示す)と前輪の車輪速度(図5中、実線で示す)との差分に基づいて算出される前輪スリップ率(前輪の車輪速度)がより早期にABS作動開始スリップ率λ_ABS STARTを超える(図5中、上方から下方へ)ため、後輪の接地荷重の大幅な減少が生じる前に前記前輪側のABSを作動することができるのである。尚、図5の一点鎖線と二点鎖線とで示す車輪速度は、前記スリップ率λ_Aとスリップ率λ_Bとの一例を前輪の車輪速度に換算して示したものである。
更に、上述した車両状態が後輪の接地荷重の大幅な減少可能性が高いと判定され、且つ、前輪側のブレーキ回路1aで急ブレーキの操作が行われている状態が所定時間連続しているような場合には、スリップ率を閾値としたABS作動開始判定を行わずに強制的にABSを作動させて(ステップS27でYes)、後輪の接地圧を確保して後輪の接地荷重の大幅な減少を防止している。
したがって、上述した実施の形態によれば、ステップS21、ステップS22、ステップS23によって、後輪の接地荷重の大幅な減少可能性が高いと判定された場合に、ステップS24でスリップ率λ_Aよりも低いスリップ率λ_Bを設定することができるため、ABS作動開始タイミングを早めて最適化することができ、この結果、後輪の接地圧を適切に確保しつつ制動フィーリングを向上させることができる。
また、ステップS21で走行時の車両状態の指数Ki、ステップS23で制動時の車両状態の指数K_bを用いて後輪の接地荷重の大幅な減少可能性を判定することができるため、ABSの制御パターンを容易に変更することができる。
更に、ステップS21とステップS23で後輪の接地荷重の大幅な減少可能性が高いと判定され、且つ、ステップS22でライダーによって急ブレーキ操作が行われていると判定された状態が所定時間連続しているような場合には、スリップ率に関わらず、強制的にABSを作動させることができるため、確実に後輪の接地圧を確保して制動フィーリングが向上でき、この結果、ライダーの負担を軽減することができる。
尚、この発明は上述した実施の形態に限られるものではなく、CBSを有していないブレーキ装置に適用してもよい。また、ブレーキ装置は液圧モジュレータによってブレーキキャリパの液圧を減圧してABSが行われるものであればよく、バイワイヤ方式に限るものではない。
この発明の実施の形態における自動二輪車の液圧回路図である。 図1の制動時及び前輪ABS作動時を示す液圧回路図である。 この発明の実施の形態におけるABS制御処理を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態におけるABS作動開始スリップ率設定処理を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態における制動時の推定車速と前輪の車輪速度との一例を示すグラフである。
符号の説明
λ_ABS START ABS作動開始スリップ率(閾値)
ステップS21 第一判定手段
ステップS23 第二判定手段
λ_B スリップ率(閾値)
K_b 指数

Claims (2)

  1. 後輪の接地荷重の大幅な減少可能性を判定し、この判定結果に基づいてアンチロックブレーキシステムを作動開始するための閾値を変化させる一方
    車両走行中にライダーがブレーキ操作部を操作すると、ブレーキ操作部に連動するマスタシリンダと、マスタシリンダに対応するブレーキキャリパを接続する主ブレーキ通路とを切り離すと同時に、マスタシリンダと液損シミュレータとを接続する分岐通路とを導通し、前記ブレーキ操作部の操作量を電気的に検出して、その検出値に基づいて前後輪に制動力を発生させるバイワイヤ方式の自動二輪車のブレーキ制御装置であって、
    少なくともパッセンジャーシート圧とパッセンジャーステップ荷重との何れかに基づいて後輪の接地荷重の大幅な減少可能性が高いか否かを判定する第一判定手段と、
    少なくとも車体のピッチングレート、サスペンションストローク、各車輪の接地圧の何れかに基づいて後輪の接地荷重の大幅な減少可能性が高いか否かを判定する第二判定手段と、
    前輪側のマスタシリンダの液圧変化率に基づいて後輪の接地荷重の大幅な減少可能性が高いか否かを判定する第三判定手段と、
    前後輪の車輪速度から前後輪のスリップ率を演算し、前記スリップ率とアンチロックブレーキ開始スリップ率とを比較してアンチロックブレーキを作動させるコントローラとを備え、
    前記第一判定手段と第二判定手段と第三判定手段と者によって後輪の接地荷重の大幅な減少可能性が高いと判定された場合には、アンチロックブレーキシステムを作動開始するための閾値を後輪の接地荷重の大幅な減少可能性が高いと判定されていない時よりも低い閾値に持ち替え、
    前記コントローラは、前記アンチロックブレーキ作動開始スリップ率の設定において、後輪の接地荷重の大幅な減少可能性が高くかつ、急激なブレーキ操作が行われている状態が所定時間連続していると判定した場合、アンチロックブレーキを強制的に作動させることを特徴とする自動二輪車のブレーキ制御装置。
  2. 前記第判定手段は、走行時の車両状態と第1の指数とを比較して後輪の接地荷重の大幅な減少可能性を判定し、前記第判定手段は制動時の車両状態と第2の指数を比較して後輪の接地荷重の大幅な減少可能性が高いか否かを判定することを特徴とする請求項に記載の自動二輪車のブレーキ制御装置。
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