JP2008536592A5 - - Google Patents

Claims (20)

1. 心臓内の生来の心臓弁を通る血流を改善する補綴物であって、
   該心臓と関連する組織と係合し、それによって該補綴物を固着するように構成された固着フレームワークと、
   該固着フレームワークに結合され、該固着フレームワークから伸びることにより、該固着フレームワークが該組織と係合した場合、該生来の心臓弁の葉状部間に配置される弁部材とを備え、
   該弁部材は、血液が第１の方向に流れる間、該生来の心臓弁の少なくとも１つの葉状部と接触するための膨張した構成を有し、該弁部材は、血液が第２の方向に流れる間、該生来の心臓弁の該少なくとも１つの葉状部との接触を解除するための収縮した構成を有する、補綴物。
2. 前記固着フレームワークは、前記心臓における心室組織と係合するように構成された、組織係合構造を備えている、請求項１に記載の補綴物。
3. 前記固着フレームワークは、前記弁部材を前記組織係合構造に結合するための接続部材をさらに備えている、請求項２に記載の補綴物。
4. 前記固着フレームワークは、身体管腔における配置のために構成されたステントである、請求項１に記載の補綴物。
5. 前記弁部材は、血液の流れに対して横切る方向に膨張可能であることにより、前記生来の心臓弁を通る逆流を防ぐ、請求項１に記載の補綴物。
6. 前記弁部材は、こうもり傘状の柔軟性のあるフラップを備えている、請求項１に記載の補綴物。
7. 前記固着フレームワークは、前記こうもり傘状のフラップの中心領域を通って伸びる細長いロッドを含む、請求項６に記載の補綴物。
8. 前記こうもり傘状のフラップの周辺エッジおよび前記固着フレームワークから伸びる複数の柔軟性のある接続部材をさらに備えている、請求項７に記載の補綴物。
9. ヒトの心臓における僧帽弁の機能を回復するための装置であって、
   流れ制御部材と、
   第１の端末および第２の端末を有するアンカーであって、該アンカーの該第１の端末は、該流れ制御部材に接続され、該アンカーの該第２の端末は組織係合構造を有し、該アンカーはある長さを有することにより、該組織係合構造が組織と係合するとき、該流れ制御部材は該僧帽弁内に少なくとも部分的に配置される、アンカーとを備え、
   該流れ制御部材は、該僧帽弁の少なくとも１つの葉状部と接触し、それによって該僧帽弁を過ぎる血流を実質的に妨げる膨張状態と、縮小状態により、該僧帽弁を過ぎる血流を可能にする縮小状態との間で移動可能である、装置。
10. 前記アンカーは、前記第１の端末と前記第２の端末との間に伸びている、請求項９に記載の装置。
11. 前記流れ制御部材は、柔軟性のあるこうもり傘状のフラップである、請求項１０に記載の装置。
12. 前記こうもり傘状のフラップの円周から前記アンカーへ伸びる複数の接続糸をさらに備えている、請求項１１に記載の装置。
13. 前記組織係合構造は、前記心臓の内面と係合可能な支材のフレームワークを含む、請求項９に記載の装置。
14. 前記組織係合構造は、複数のフックを備えている、請求項１３に記載の装置。
15. ヒトの心臓における心臓弁の機能を回復するためのシステムであって、
    補綴物と、
    該心臓の内部に該補綴物を導入するための手段と、
    該補綴物の１つの端末を該心臓内の組織に固定するための手段と、
    該補綴物の反対側の端末を、該心臓弁の相対する葉状部間に配置するための手段と、
    該補綴物を膨張させることにより、該補綴物を該心臓弁の少なくとも１つの葉状部と接触させるための手段であって、それによって、該心臓弁を通って第１の方向に血液が流れることを実質的に妨げるための手段と、
    該補綴物を収縮させるための手段であって、それにより、該心臓弁を通って第２の方向に血液が流れることを実質的に可能にするための手段と
    を備える、システム。
16. 前記心臓内における前記補綴物の１つの端末を固定するための手段は、該補綴物の１つの端末を少なくとも部分的に左心室における心臓組織を通して伸ばすための手段を含む、請求項１５に記載のシステム。
17. 前記補綴物を膨張させて前記心臓弁の少なくとも１つの葉状部と接触させるための手段は、該心臓弁の少なくとも１つの葉状部を該補綴物と接合させるための手段を含む、請求項１５に記載のシステム。
18. 前記補綴物を膨張させて前記心臓弁の少なくとも１つの葉状部と接触させるための手段は、該補綴物の１つの端末に配置されたこうもり傘状の柔軟性のあるフラップを膨張させるための手段を含む、請求項１５に記載のシステム。
19. 前記柔軟性のあるフラップの周辺と前記補綴物との間で伸びる複数の柔軟性のある接続部材で、該柔軟性のあるフラップの周辺を該補綴物に固定するための手段をさらに包含する、請求項１８に記載のシステム。
20. 前記補綴物を収縮させて、実質的に血流を可能にするための手段は、前記こうもり傘状の柔軟性のあるフラップがしぼむことを可能にするための手段を含む、請求項１８に記載のシステム。