JP2008234596A - 情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法、プログラム - Google Patents

情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】著作物としてのコンテンツを二次利用して作成したコンテンツを一般に公開することが手軽に行われるシステムの運用を実現するための技術構成を提案する。
【解決手段】著作物である一次コンテンツデータ、又は副次コンテンツデータをサーバに要求して受信取得する。そして、音楽編集・共有アプリケーションにより、これらのコンテンツデータを二次利用しての編集を行って、新規に副次コンテンツデータを作成する。この副次コンテンツデータは、編集素材として利用する一次コンテンツデータを直接的に加工したものではなく、その再生態様を指示する再生制御情報とされる。そして、この副次コンテンツデータを副次コンテンツサーバ2にアップロードして公開されるようにする。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば音楽配信であるとかファイル共有などをネットワーク経由で行えるようにされた情報処理システムと、この情報処理システムを成す情報処理装置とに関わる。また、これらの情報処理装置が実行するプログラムに関する。
ネットワーク利用の1つの態様として、いわゆるコンテンツ配信が広く行われるようになってきている。例えばオーディオコンテンツ配信システムを例に挙げると、配信されるオーディオコンテンツは、例えばアーティストなどの楽曲などとされ、このオーディオコンテンツとしてのデジタルオーディオデータを、サーバで保存管理しておくようにされる。そして、例えばパーソナルコンピュータなどの情報処理端末装置を所有するユーザは、コンテンツ配信に対応したクライアント機能を有するアプリケーションソフトウェア(クライアントソフト)をインストールするようにされる。そして、例えばしかるべき購入手続き等を踏んだうえで、クライアントソフトに対する操作により、サーバから所望のオーディオコンテンツとしてのオーディオデータをダウンロードするようにされる。このようにしてダウンロードされたオーディオコンテンツとしてのデータは、通常、クライアントソフトにより情報処理端末装置内の記憶装置に記憶保存されて管理される。そしてこの後、ユーザは、情報処理端末装置に記憶されたオーディオコンテンツとしてのオーディオデータを再生させる操作をクライアントソフトにより行うことで、音として聴いて楽しむことができる。
また、一方で、素材としてオーディオデータやビデオデータなどを取り込んで加工、編集し、新たな楽曲を作成することのできるアプリケーションソフトウェア(編集ソフト)も知られており、特に近年では、音楽制作の専門家などだけではなく、操作が簡易なものから複雑なものまで、本格的な音楽活動を行っていないような一般のユーザにまでも広く普及している状況にある。
このような編集ソフトは、上記もしているように、コンテンツとしての実データ(オーディオ・ビデオデータなど)を対象として編集のための変更を与えるようにして処理を実行できる。このために、例えばオーディオの場合であれば、サンプリング、マッシュアップなどといわれるように、既存の楽曲の一部分を素材として取り込んでの加工・編集なども容易に行える。実際に、例えばプロフェッショナルの音楽家などの間では、このような手法により作成した楽曲も多く発表されている。
特開2004−310464号公報 特開2006−18753号公報
上記のようなことを背景とすると、一般ユーザのなかにも、コンテンツ配信を利用してのダウンロードにより入手したコンテンツのデータを単に視聴して楽しむだけでなく、編集ソフトにより二次編集を行って新たな作品を創作して、これを公に発表してみたいと思う人たちが少なからずいるであろうと考えられる。
しかしながら、例えば本格的な音楽活動をしていないような一般ユーザの場合、コンテンツを公開する場を見つけ、さらにそこで、自身の作品を公開するということは、相当の手間も要するうえに、敷居も高いと感じがちで実際には踏みとどまってしまうようなことも多分にあると考えられる。このような状況は、より多くの人々が音楽制作を楽しむことの障害になっていると捉えることができる。
そこで、本願発明は、例えば一般のユーザが、配信コンテンツのデータを二次的に利用して編集を行って副次的なコンテンツを作成することと、このようにして作成したコンテンツを一般に公開することが、これまでよりも手軽に、気軽に行え、かつ高い利用価値も与えられるようなシステムの運用を実現するための技術構成を提案する。
そこで本発明は上記した課題を考慮して、情報処理システムとして次のように構成する。
この情報処理システムは、ネットワーク経由で通信可能とされる一次コンテンツサーバ、副次コンテンツサーバ、及び端末装置から少なくとも成る。
そのうえで、一次コンテンツサーバにおいて、一次コンテンツとしての実質的コンテンツ内容を再現するためのデータである本体情報を、情報部として少なくとも有して成る一次コンテンツ情報を記憶する一次コンテンツ情報記憶手段と、副次コンテンツサーバにおいて、原編集素材とされる一次コンテンツの本体情報の再生を指示する内容を少なくとも含むようにして形成される再生制御情報としての本体情報を、情報部として少なくとも有して成る副次コンテンツ情報を記憶する副次コンテンツ情報記憶手段と、この一次コンテンツ情報記憶手段に記憶されている一次コンテンツ情報のうちから端末装置側で要求した一次コンテンツ情報を、ネットワーク経由での通信により、一次コンテンツサーバから端末装置に対して送信させる一次コンテンツ情報ダウンロード制御手段と、副次コンテンツ情報記憶手段に記憶されている副次コンテンツ情報のうちから端末装置側で要求した副次コンテンツ情報を、ネットワーク経由での通信により、副次コンテンツサーバから端末装置に対して送信させる副次コンテンツ情報ダウンロード制御手段と、端末装置において、一次コンテンツ情報ダウンロード制御手段により送信された一次コンテンツ情報と、副次コンテンツ情報ダウンロード制御手段により送信された副次コンテンツ情報とについて、この端末装置のローカル上に存在するようにして保持するコンテンツ情報保持手段と、端末装置において、コンテンツ情報保持手段によりローカル上に存在している一次コンテンツ情報と、副次コンテンツ情報のうちの少なくとも1つを二次利用しての編集処理を実行する編集処理手段と、端末装置において、編集処理手段による編集処理の結果に基づき、新規なコンテンツ内容を有するコンテンツ情報である副次コンテンツ情報を作成する副次コンテンツ情報作成手段と、この副次コンテンツ情報作成手段により作成された副次コンテンツ情報を、副次コンテンツ情報記憶手段に記憶させるために、ネットワーク経由での通信により、端末装置から上記コンテンツサーバに送信させるコンテンツ情報アップロード制御手段とを備えることとした。
また、端末装置としての情報処理装置について次のように構成することとした。
つまり、ネットワーク経由での通信を実行する通信手段と、一次コンテンツとしての実質的コンテンツ内容を再現するためのデータである本体情報を、情報部として少なくとも有して成る一次コンテンツ情報を記憶する一次コンテンツサーバから、ネットワーク経由での通信により、指定の一次コンテンツ情報を送信させて取得する一次コンテンツ情報ダウンロード制御手段と、原編集素材とされる一次コンテンツの本体情報についての再生を指示する内容を少なくとも含むようにして形成される再生制御情報としての本体情報を、情報部として少なくとも有して成る副次コンテンツ情報を記憶する副次コンテンツサーバから、上記ネットワーク経由での通信により、指定の副次コンテンツ情報を送信させて取得する副次コンテンツ情報ダウンロード制御手段と、一次コンテンツ情報ダウンロード制御手段により取得した一次コンテンツ情報と、副次コンテンツ情報ダウンロード制御手段により取得した副次コンテンツ情報のうちの少なくとも1つを二次利用しての編集処理を実行する編集処理手段と、この編集処理手段による編集処理の結果に基づき、新規なコンテンツ内容を有するコンテンツ情報である、副次コンテンツ情報を作成する副次コンテンツ情報作成手段と、この副次コンテンツ情報作成手段により作成された副次コンテンツ情報を、副次コンテンツ情報記憶手段に記憶させるために、ネットワーク経由での通信により、端末装置からコンテンツサーバに送信させる、コンテンツ情報アップロード制御手段とを備えることとした。
上記構成の情報処理システムと情報処理装置(端末装置)によっては、端末装置により一次コンテンツ情報、副次コンテンツ情報をダウンロードしてローカル上において存在させるようにして取得することが可能とされている。そして、このようにして取得した一次コンテンツ情報、副次コンテンツ情報を利用した編集処理を行って、さらに新規の副次コンテンツ情報を作成し、この作成した副次コンテンツ情報を副次コンテンツサーバにアップロードすることが可能とされている。このようにして作成した副次コンテンツ情報は、副次コンテンツサーバにアップロードされることになるが、これにより副次コンテンツサーバにて副次コンテンツを公開することが可能になる。そして、本願発明にあっては、副次コンテンツ情報としての本体情報は、原編集素材とされる一次コンテンツの本体情報についての再生を指示する内容を含む再生制御情報とされている。つまり、本願発明における副次コンテンツ情報の実体は、あくまでも再生制御情報であり、原編集素材である一次コンテンツのデータ自体に変更を加えたものではないものとされる。
また、副次コンテンツサーバとしての情報処理装置について次のように構成する。
つまり、ネットワーク経由での通信を実行する通信手段と、一次コンテンツとしての実質的コンテンツ内容を再現するためのデータである本体情報を、情報部として少なくとも有して成る一次コンテンツ情報と、原編集素材とされる一次コンテンツの本体情報についての再生を指示する内容を少なくとも含むようにして形成される再生制御情報としての本体情報を、情報部として少なくとも有して成る副次コンテンツ情報のうちの、少なくとも1つを二次利用しての編集処理により作成された副次コンテンツ情報を記憶保存する副次コンテンツ情報記憶手段と、ネットワーク経由でアップロードのために送信されてくる副次コンテンツ情報を受信したことに応じて、この受信した副次コンテンツ情報を副次コンテンツ情報記憶手段に記憶保存させるのにあたり、この受信した副次コンテンツ情報についての上記副次コンテンツ情報記憶手段における保存場所を設定する保存場所設定手段と、この保存場所設定手段により設定した保存場所を、アップロードのために副次コンテンツ情報を送信してきた他の情報処理装置に対して、ネットワーク経由で通知する通知手段とを備えることとした。
上記構成では、副次コンテンツサーバとしての情報処理装置が、アップロードのために送信されてきた副次コンテンツ情報を受信することに応じて、この副次コンテンツ情報を記憶するために設定した保存場所を示す保存場所情報を、この副次コンテンツ情報の送信元の情報処理装置(端末装置)に対して送信するようにされる。本願発明の下では、副次コンテンツサーバにアップロードされた副次コンテンツへのアクセス、つまり公開は、このようにして送信元の情報処理端末装置側に通知した保存場所情報を起点にして周知されていくものとなる。
また、副次コンテンツサーバとしての情報処理装置についても次のように構成する。
つまり、ネットワーク経由での通信を実行する通信手段と、一次コンテンツとしての実質的コンテンツ内容を再現するためのデータである本体情報を、情報部として少なくとも有して成る一次コンテンツ情報と、一次コンテンツの本体情報についての再生を指示する内容を少なくとも含むようにして形成される再生制御情報としての本体情報を、情報部として少なくとも有して成る副次コンテンツ情報のうちの、少なくとも1つを二次利用しての編集処理により作成された副次コンテンツ情報を記憶保存する副次コンテンツ情報記憶手段と、ネットワーク経由でアップロードのために送信されてくる副次コンテンツ情報を受信したことに応じて、この受信した副次コンテンツ情報の原編集素材とされる一次コンテンツの著作権管理者のネットワーク端末装置を特定する端末特定手段と、この端末特定手段により特定されたネットワーク端末装置に対して、そのネットワーク端末装置が対応する著作権管理者の一次コンテンツが原編集素材として利用されている副次コンテンツを新規に記憶保存した旨を、ネットワーク経由での通信により、所定の情報内容により通知する新規アップロード通知手段とを備えることをとした。
上記構成による副次コンテンツサーバとしての情報処理装置は、副次コンテンツサーバとしての情報処理装置が、アップロードのために送信されてきた副次コンテンツ情報を受信して記憶保存させたことに応じて、この記憶保存された副次コンテンツ情報の原編集素材とされる一次コンテンツの著作権管理者のネットワーク端末装置を特定し、このネットワーク端末装置に対して、その旨の通知を行うようにされる。
これにより、著作権管理者側では、自身が著作権を管理する一次コンテンツが原編集素材として利用されている副次コンテンツ情報の存在を、自身が検索するような労力を果たすことなく、もれなく把握することができる。
このようにして本発明は、先ず、配信コンテンツのデータを二次利用して副次コンテンツを作成し、これをネットワーク上にアップロードするようにして公開するというシステムを提供することができる。即ち、一般のユーザにとっては、本願に基づくシステムを利用することで、コンテンツの作成と、その公開を手軽に行うことが可能になる。そのうえで、副次コンテンツのデータの実体は、再生に利用する一次コンテンツをどのようにして再生するのかを指示する内容を含む再生制御情報とされている。これにより、例えば副次コンテンツについては、一次コンテンツとしての実データを加工したままの形式のものとするよりも、単に再生して鑑賞する以外に多様な利用を作り出すことができ、例えばこれまでよりも高い娯楽性を提供できる。
また、副次コンテンツ情報をアップロードした端末装置に対して、副次コンテンツサーバ側から、この副次コンテンツの保存場所情報を通知するようにしてやることで、この端末装置のユーザは、この保存場所情報を何らかの手段により他の端末装置のユーザに通知して、自分の制作した副次コンテンツの公開されていることを、知人などに積極的に知ってもらうことができる。つまり、制作者であるユーザが、副次コンテンツの公開を知人に知らせるというコミュニケーションの態様を、例えばネットワーク上での通信などにより行うことが可能となる。これにより、本願に対応するネットワークシステムの有用性、娯楽性などはさらに高まる。
図1は、本願発明を実施するための最良の形態(以下、実施の形態という)に対応する情報処理システムの構成例を示している。
この図に示すように、本実施の形態の情報処理システムとしては、先ず、一次コンテンツサーバ1、副次コンテンツサーバ2、コミュニケーションサーバ3と、多数のユーザ端末装置4とをネットワーク5を経由して接続することで形成したものとしてみることができる。
本実施の形態の情報処理システムは、このような装置構成により、音楽配信・共有システムを実現する。つまり、ネットワーク上での、いわゆる音楽配信(一次コンテンツの配信)と、ユーザが作成したコンテンツ(副次コンテンツ)についてのユーザ間での共有が実現される。
一次コンテンツサーバ1は、一次コンテンツとしての所定形式によるオーディオコンテンツデータをデータベース化して管理するようにして多数記憶している。そして、ネットワーク経由でのユーザ端末装置4からのダウンロード要求に応じて、指定された一次コンテンツとしてのオーディオデータを要求元のユーザ端末装置4に対して送信出力するように構成される。
なお、ここでの一次コンテンツとしてのオーディオデータは、例えば提携するレーベル会社などから提供される、アーティスト等が演奏した楽曲などとしての内容を有するものとされる。
副次コンテンツサーバ2は、副次コンテンツとしてのデータである、副次コンテンツ再生制御ファイルのデータをデータベース化して管理するようにして多数記憶可能とされている。
後述もするようにして、副次コンテンツ再生制御ファイルは、ユーザ端末装置4から副次コンテンツサーバ2に対してネットワーク経由でアップロードされてくる。副次コンテンツサーバ2は、このようにしてアップロードされた副次コンテンツ再生制御ファイルを、副次コンテンツとして扱って記憶するようにされる。また、ネットワーク経由でのユーザ端末装置4からのダウンロード要求に応じて、指定された副次コンテンツ再生制御ファイルを要求元のユーザ端末装置4に対して送信出力するようにされる。
コミュニケーションサーバ3は、例えばSNS(Social Networking Service)であるとかブログなどの、CGM(Consumer Generated Media)などともいわれる、個人ユーザによる情報発信サービスであるとか、ユーザ間のコミュニケーションサービスを提供する機能を有するようにされたサーバである。
ユーザ端末装置4は、一般のユーザが使用するネットワーク機器であり、その実際としては、例えばLANなどのネットワーク通信機能が与えられたパーソナルコンピュータとされる。
これらのユーザ端末装置4は、後述するようにして音楽編集・共有アプリケーション100としてのアプリケーションプログラムがインストールされている。ユーザは、この音楽編集・共有アプリケーション100を操作することにより、一次コンテンツサーバ1からの一次コンテンツのダウンロード、ダウンロードした一次コンテンツ(及び副次コンテンツ)を基とする編集作業による新たな副次コンテンツの作成、作成した副次コンテンツ(即ち副次コンテンツ再生制御ファイル)の副次コンテンツサーバ2へのアップロード、副次コンテンツサーバ2からの副次コンテンツ(副次コンテンツ再生制御ファイル)のダウンロード、コミュニケーションサーバ3を利用したSNSサービスの利用、ブログの書き込み/閲覧利用などを行うことが可能となる。
次に、上記図1に示した構成を採る本実施の形態の情報処理システムについての基本的な動作例を、ユーザ端末装置4のユーザによる基本的な利用態様例に従って、図2を参照して説明する。なお、図2の説明にあたっては、図中において[ ]内に英数字により示した手順、動作の番号に従って行う。また、ここでは、ユーザ端末装置4として、二人のユーザA,Bのそれぞれが使用するとされるユーザ端末装置4A、4Bが示される。また、この図では、一次コンテンツサーバ1、副次コンテンツサーバ2、コミュニケーションサーバ3、及びユーザ端末装置4の間に介在するとされるネットワーク5の図示は省略している。
手順1
先ず、ユーザAは、ユーザ端末装置4A(音楽編集・共有アプリケーション100)に対して、自分がダウンロードしたい一次コンテンツを検索し、この検索した一次コンテンツをダウンロードさせるための操作を行う。この操作に応じて、ユーザ端末装置4Aは、一次コンテンツサーバ1に対してダウンロード要求を送信するようにされる。
なお、本実施の形態の音楽配信・共有システムにおいては、一次コンテンツのダウンロードは、基本的には有料とされ、上記のようにして一次コンテンツサーバ1に対してダウンロード要求を送信させるのにあたっては、ユーザAはしかるべき購入手続きを行うべきものとされる。この購入手続きに関しては、例えば、楽曲単位、アルバム単位で個別に設定された料金についての支払い手続きであってもよいし、最近においてしばしば運用されるようになった、サブスクリプションといわれる予約購読的な手続きとされてもよい。なお、無料で一次コンテンツを提供することも考えられるものであり、この場合には、ユーザAは、購入手続きを行っておく必要はない。
そして、一次コンテンツサーバ1は、上記のようにしてダウンロード要求を受信すると、例えば先ず要求元のユーザについての認証、料金支払いの確認などを行って、正当なダウンロード要求であるか否かについての判定を行う。そして、正当なダウンロード要求であると判定したのであれば、自身が記憶している一次コンテンツのうちから、ダウンロード要求とともに指定された一次コンテンツを検索し、この検索した一次コンテンツとしてのデータ(一次コンテンツデータ)を、要求元のユーザ端末装置4に対して送出する。なお、確認のために述べておくと、一次コンテンツサーバ1がデータベース管理を行いながら記憶している一次コンテンツの実体は、ここでは、一次コンテンツとしての楽曲内容を有する所定形式のオーディオデータ(一次コンテンツとしての実質的コンテンツ内容を再現するためのデータである)を本体(本体情報)としたうえで、これに関連した各種のメタデータ(楽曲タイトル、アーティスト、属するアルバムのタイトル、ジャンル、データ形式、データサイズなど)を含むファイル構造であることとする。即ち、本実施の形態の説明を行っていくのにあたり、一次コンテンツデータは、音響再生出力を行うことでその楽曲内容が得られるデジタルオーディオデータを主体とする構造であるものとする。
上記のようにして一次コンテンツサーバ1から送出された一次コンテンツデータは、ユーザ端末装置4Aにて受信される。ユーザ端末装置4A(音楽編集・共有アプリケーション100)は、この受信した一次コンテンツデータを、内部のHDDなどの記憶媒体に記憶保存させる。音楽編集・共有アプリケーション100は、このようにして記憶保存された一次コンテンツデータを、例えばメタデータに基づいて所定の態様により管理するとともに、ユーザ操作に応じた再生制御を実行する機能を有する。
このようにして、一次コンテンツサーバ1に記憶されている一次コンテンツデータは、原則はユーザが購入をするというかたちで、ユーザ端末装置4に対してダウンロードさせることができるようになっている。即ち、手順(動作)1としては、いわゆる音楽配信が行われているものである。
なお、ユーザ端末装置4Aにて記憶保存された一次コンテンツデータは、音楽編集・共有アプリケーション100により再生して、例えばユーザ端末装置4Aに接続したオーディオ装置により聴くこともできる。
手順2
ところで、一般に、ネットワーク経由による音楽配信では、ダウンロード後の使用は、ある一定のデジタルオーディオデータのコピー制限が与えられたうえでの再生などの利用に限られている。換言すれば、ダウンロードによりオーディオコンテンツを取得したユーザは、一定範囲での利用が許可されているのみであって、例えば取得したオーディオコンテンツを基として編集を行って二次的創作物としての楽曲を作成する権原は与えられてはいないことが通常である。
これに対して、本実施の形態では、一次コンテンツは、原則として、予め設定された範囲内での二次的創作のための素材として利用すること(二次利用、二次編集)が許諾されたオーディオコンテンツであるものとされる。なお、確認のために述べておくと、本実施の形態における一次コンテンツの二次利用は、その一次コンテンツとしての楽曲の著作者が承諾した権限の範囲において設定されるものである。
そして、本実施の形態の音楽編集・共有アプリケーション100は、自身が管理している(記憶保存されている)一次コンテンツを編集素材として二次利用して、ユーザ操作に応じて編集処理を実行することで、新たな楽曲としてのオーディオコンテンツを作成することが可能とされている。また、例えばこのようなオーディオコンテンツの編集にあたっては、エフェクトデータベース6において提供される所定の特殊効果に応じたプラグインデータを取得して、これを利用した編集を行うことができる。また、同様にして、素材データベース7にて提供している音声素材を取得して、これを加えるようにして編集を行うことも可能とされる。なお、エフェクトデータベース6や素材データベース7は、ネットワーク上において設置されるものであっても良いし、ユーザ端末装置4Aのローカル上に存在するものであってもよい。
また、ここでは、このようにして作成されるオーディオコンテンツのことを、副次コンテンツということにして、一次コンテンツと区別する。手順(動作)2としては、音楽編集・共有アプリケーション100を起動中のユーザ端末装置4Aに対する操作を行って、ある1つの副次コンテンツを作成するようにされる。
なお、この手順(動作)2により作成される副次コンテンツとしてのデータの実体は、一次コンテンツのようにしてその楽曲内容を有するデジタルオーディオデータではなく、再生制御情報を主体として成るものとされる。つまり、二次利用したオーディオコンテンツ(編集素材コンテンツ)としてのデジタルオーディオデータのどの部分をどのタイミングで再生出力すべきかなどの指示をはじめとして、エフェクト(特殊効果)の指定などが記述された再生制御情報とされる。
つまり、音楽編集・共有アプリケーション100による二次編集の流れとしては、図3において模式的に例示するように、二次利用の対象である編集素材コンテンツA,B,Cを利用して、ユーザ操作に応じて編集処理を行った結果として、オーディオデータから成るものではなく、再生制御情報から成る副次コンテンツ再生制御情報を作成して出力するようにされる。
この再生制御情報としての副次コンテンツデータ(即ち副次コンテンツ再生制御情報)は、例えばオーディオデータと比較すれば、データサイズを大幅に少なくすることができる。これにより、副次コンテンツサーバ2において副次コンテンツデータを記憶すべきHDDなどの記憶媒体の記憶容量を節約して有効に使用することができる。また、副次コンテンツデータをネットワーク上で送受信するのにあたっても、伝送データ量は少なくて済むので、例えばトラフィックも圧迫しない。
本実施の形態での二次編集のようにして、既存の楽曲を素材として編集を行って新規な楽曲としての二次作品を作り上げることは、サンプリング、マッシュアップなどといわれ、プロフェッショナルの音楽家などもしばしば行っている。このようなことを背景に、一般の人々の中にも、同じようにして二次作品としての楽曲を作り出したい、という欲求、要望があることは当然考えられる。しかしながら、一般の人々が、著作権の問題を適正にクリアしたうえで、二次作品としての楽曲を作成することは非常に困難であるというのが現状である。
そこで、本実施の形態の音楽配信・共有システムとしては、先ず、一般のユーザが、配信される楽曲を利用した二次編集を合法的に行えるようにして、よりユーザにとっての娯楽性が高められるようにすることを目指した。
このために、一次コンテンツは、著作権者が承諾した権限の範囲において、ダウンロード(購入)を行ったユーザが二次利用することが許可されたオーディオコンテンツであるとして位置付けることとしたものである。即ち、本実施の形態の一次コンテンツサーバ1による音楽配信サービスは、二次利用することが積極的に許諾されたオーディオコンテンツを配信するものである。ただし、本実施の形態の場合には、一次コンテンツの二次利用としての編集作業は、少なくとも本実施の形態の音楽編集・共有システムに対応して開発した音楽編集・共有アプリケーション100上でのユーザ操作に限定されるべきものとされ、例えば、本実施の形態の音楽編集・共有システムとは無関係な他の編集ソフトなどによっては行うことができないものとされる。このための仕組みなどについては後述する。
手順3
上記手順2のようにしてユーザAが作成した副次コンテンツとしての副次コンテンツ再生制御ファイルは、ユーザAのユーザ端末装置4Aのみにおいて保存しておいて、図4により後述するようにして音楽編集・共有アプリケーション100の再生機能により処理を行って、その副次コンテンツとしての楽曲内容の音声を再生させることが可能とされている。
そのうえで、さらに本実施の形態では、ユーザが作成した副次コンテンツをネットワーク上で公開することで、本実施の形態の音楽編集・共有アプリケーション100のサービスを受けているユーザが共有できるようにもする。
ユーザAとしては、先の手順2により作成した副次コンテンツが共有されるようにしたいと思ったとされる。そこで、ユーザAは、音楽編集・共有アプリケーション100に対して所定操作を行って、手順2により作成した副次コンテンツを副次コンテンツサーバ2に対してアップロードしたものとされる。これが手順3となる。
先にも述べたように、副次コンテンツとしてのデータの実体は副次コンテンツ再生制御ファイルとされる。従って、この手順3としての副次コンテンツのアップロードによっては、ユーザ端末装置4A(音楽編集・共有アプリケーション100)は、アップロード要求とともに、副次コンテンツ再生制御ファイルを送信出力するようにされる。
手順4
副次コンテンツサーバ2は、上記のようにしてアップロード要求を受信すると、原則として、この要求とともに送信されてきた副次コンテンツとしてのデータである副次コンテンツ再生制御ファイルを、データベースに新規に登録するようにして保存する。このときには、副次コンテンツサーバ2は、その保存場所(例えばURL(Uniform Resource Locator)などのアドレスにより表現される)を設定したうえで、副次コンテンツ再生制御ファイルの保存処理と、データベースへの登録を行うようにされる。
なお、副次コンテンツサーバ2は、データベースに登録されている副次コンテンツについての公開機能を有しているものとされる。即ち、副次コンテンツサーバ2は、ユーザ端末装置4(音楽編集・共有アプリケーション100)からのアクセスに応じて、例えばデータベースに登録されている副次コンテンツのリストを提示するようにして公開することができる。また、このようにして公開した副次コンテンツを、後述するようにして、ユーザ端末装置4(音楽編集・共有アプリケーション100)からのダウンロード要求に応じて送信出力することも可能とされている。
手順5
副次コンテンツサーバ2は、上記のようにして副次コンテンツ再生制御ファイルを保存管理すると、アップロード要求元のユーザ端末装置4Aに対して、アップロードされてきた副次コンテンツ(副次コンテンツ再生制御ファイル)の保存場所を通知するために、その保存場所を示すアドレス(保存場所アドレス)を送信する。
ユーザ端末装置4Aの音楽編集・共有アプリケーション100は、上記の保存場所アドレスを受信して、これを所定の記憶媒体に記憶保存して管理するようにされる。ユーザAは、音楽編集・共有アプリケーション100に対する所定操作により、いつでも、自分が手順2によりアップロードした副次コンテンツの保存場所アドレスを出力させることができる。
手順6
そして、上記のようにして保存場所アドレスを取得したユーザAは、いくつかの手段により、他のユーザを対象として、自分の副次コンテンツが副次コンテンツサーバ2にて公開されたことの告知を行うことができる。
手順6は、この公開告知の手段の1つに対応するもので、図示するようにして、コミュニケーションサーバ3にアクセスして、例えばSNSにおける自身のページや、自分のブログなどに、自分の作成した副次コンテンツが公開された旨を書き込むようにされる。このときに、手順5によって取得した保存場所アドレスとしてのURLを、ともに書き込むようにして貼り付けておくようにされる。
手順7
上記手順6のようにしてユーザAが書き込みを行った後において、例えばユーザBが、ユーザ端末装置4Bにインストールされている音楽編集・共有アプリケーション100を操作して、SNSにおけるユーザAのページや、ユーザAのブログにアクセスして閲覧すると、ユーザAの副次コンテンツが新たに公開されたことを知ることになる。つまり、この場合のユーザBは、ユーザAの作成した副次コンテンツの新規公開についての告知を、SNSやブログを通じて間接的に受けたことになる。手順7は、このような間接的な副次コンテンツ公開の告知が行われることを指す。
手順8
また、公開告知のもう1つの手段として、この手順8を挙げておく。この手順8としては、例えばSNSに備えられるメール機能などを利用してメールを作成、送信することで、ユーザB側に対して、自分の作成した副次コンテンツが公開されたことを告知するようにされる。これは、手順6、手順7の流れによる告知に対して、より直接的な態様の告知となる。
また、このようにして、電子メールなどにより告知を行うときにも、例えば本文中に、その副次コンテンツの保存場所アドレスを記載するようにして貼り付けておくようにされる。
手順9
上記のようにして、ユーザBは、ユーザAの作成した副次コンテンツが新規公開されたことの告知を間接的、あるいは直接的に受け、このことを知ることができる。そして、ユーザBが、この新規公開されたユーザAの副次コンテンツを聴きたいとおもったときには、先ず、音楽編集・共有アプリケーション100により、副次コンテンツのダウンロードを行うようにされる。これが手順9となる。
この副次コンテンツのダウンロードにあたっては、例えばSNSの日記のページ、若しくはブログの本文内にリンクとして示されている保存場所アドレスに対するクリック操作などを行うようにされる。確認のために述べておくと、SNSの日記のページやブログに対して書き込みを行う際に、URLなどのアドレスの情報を書き込んだ場合には、この文字列部分がリンクとして公開されるようになっている。
上記のようにして保存場所アドレスに対するクリック操作を行ったことに応じて、音楽編集・共有アプリケーション100は、この保存場所アドレスに対してアクセスする。つまり、副次コンテンツサーバ2上のアドレスのうちで、ユーザAが作成して公開中の副次コンテンツのファイル(副次コンテンツ再生制御ファイル)を保存している場所を示すアドレスにアクセスする。そして、この保存場所に保存されている副次コンテンツ再生制御ファイルを、ユーザ端末装置4Bに送出させるようにする。そして、このようにして送出されてくる副次コンテンツ再生制御ファイルをユーザ端末装置4B側で受信して、音楽編集・共有アプリケーション100の制御により保存管理するようにされる。このようにして副次コンテンツのダウンロードが行われる。
手順10
上記のようにしてユーザAの副次コンテンツが保存管理されると、ユーザ端末装置4Bの音楽編集・共有アプリケーション100による、この副次コンテンツの再生が可能になる。手順10は、ユーザBによる音楽編集・共有アプリケーション100に対する再生指示操作に応じて、この副次コンテンツとしての楽曲が音として再生出力されるようにするための手順となる。
ここで、編集・共有アプリケーション100による副次コンテンツの再生概念を図4に示しておく。
副次コンテンツの再生にあたっては、先ず、音楽編集・共有アプリケーション100が、その実体データである副次コンテンツ再生制御ファイルについての解釈を行う。この解釈の結果、例えば、少なくとも、どのオーディオコンテンツが編集素材コンテンツとして利用されており、また、各編集素材コンテンツにおけるどの部分が、どの再生時間において、どのようにして利用されているのかなどを認識することができる。なお、この図では、先に説明した図3に対応して、編集素材コンテンツA,B,Cの各オーディオコンテンツを編集素材として利用しているものとしている。そして、この認識結果に従い、音楽編集・共有アプリケーション100は、編集素材コンテンツA,B,Cとしての実オーディオデータを少なくとも利用して再生制御を実行するようにされる。この結果、副次コンテンツとしての楽曲内容が音として再生される。
なお、上記図4の説明によれば、副次コンテンツの再生には、その副次コンテンツにおいて副次的に利用されたオーディオコンテンツ(編集素材コンテンツである)としての実オーディオデータが必要であることになる。つまり、副次コンテンツ再生のためには、一時的にではあっても、音楽編集・共有アプリケーション100と同じローカル上に、編集素材コンテンツの実オーディオデータが存在していることが必要になる。従って、副次コンテンツを再生しようとしたときに、その編集素材コンテンツがローカル上で保存されていなかった場合には、これらを取得してローカル上に存在させる必要があることになる。
手順11
そこで、上記のような場合には、ローカル上に無い編集素材コンテンツをダウンロードして取得するための手順を行うことが必要となる。図2における手順11は、手順10によるコンテンツ再生の過程において、このために行うべき手順である。
これまでの説明から理解されるように、編集素材コンテンツとしては実オーディオデータであるので、原則、編集素材コンテンツは一次コンテンツであることになる。そこで、手順11としては、一次コンテンツサーバ1にアクセスして、今回の手順10による副次コンテンツ再生に必要で、ローカル上に存在していない一次コンテンツのダウンロードを行うようにされる。このダウンロードにより、副次コンテンツの再生に必要な編集素材コンテンツがローカル上に全て存在することになり、図4による説明のようにして再生出力を正常に実行することが可能になる。
なお、手順11のダウンロードによりローカル上に存在することとなる一次コンテンツのオーディオデータの状態としては、いくつか考えることができる。
先ず、1つには手順1による通常のダウンロードの場合と同様にしてHDDなどの補助記憶装置に対して記憶保存された状態でローカル上に存在する態様を考えることができる。また、もう1つとしては、RAMなどの主記憶装置において一時的に保持され、例えばこの副次コンテンツの再生操作が可能な音楽編集・共有アプリケーション100の状態ではなくなったことに応じて、消去されるような態様も考えることができる。例えば一次コンテンツは原則有料であると述べたが、後者の場合には、無料とする、あるいは通常のダウンロードよりも安価な料金設定とするなどの運用が考えられる。
また、上記図2の説明によれば、本実施の形態における副次コンテンツの作成は、編集素材コンテンツとして一次コンテンツを利用するものとしているが、編集素材コンテンツとしては、一次コンテンツだけではなく、副次コンテンツも含めることができる。図5を参照してこの点について補足しておく。図5(a)(b)(c)には、それぞれ、2つの編集素材コンテンツを二次利用して編集することで1つの副次コンテンツを作成する場合を示している。
まず、図5(a)は、図2により説明した副次コンテンツの作成例と同様に、編集素材コンテンツA,Bがそれぞれ一次コンテンツである場合を示している。つまり、一次コンテンツAを編集素材コンテンツAとし、これとは異なる一次コンテンツである一次コンテンツBを編集素材コンテンツBとして編集処理を実行して副次コンテンツを作成した場合を示している。この場合の副次コンテンツは、図示するようにして、内容的には一次コンテンツAと一次コンテンツBの少なくとも一部を有して成るものとされる。つまり大元の編集素材(原編集素材)として、一次コンテンツA、Bを利用しているものである。
図5(b)は、図5(a)と同じ一次コンテンツとされる編集素材コンテンツAと、一次コンテンツC、Dを二次利用して作成された副次コンテンツである編集素材コンテンツCとを二次利用して編集することで、副次コンテンツを作成できることを示している。この場合の副次コンテンツは、編集素材コンテンツAに含まれる一次コンテンツAの少なくとも一部と、編集素材コンテンツCに含まれる一次コンテンツC、Dのそれぞれの少なくとも一部とを有して楽曲内容を形成するものとなる。つまり、原編集素材としては、一次コンテンツA,C,Dとなるこものであり、従って、この図5(b)に示される新規の副次コンテンツを再生する場合には、これら一次コンテンツA、C、Dをローカル上に置く必要がある、ということになる。
図5(c)は、副次コンテンツである2つの編集素材コンテンツC、Dを二次利用して編集することで副次コンテンツを新規に作成できることを示している。この場合の新規作成される副次コンテンツは、編集素材コンテンツCに含まれる一次コンテンツC、Dのそれぞれの少なくとも一部と、編集素材コンテンツDに含まれる一次コンテンツE、Fのそれぞれの少なくとも一部とを有して楽曲内容を形成するものとなる。従って、図5(c)に示される新規の副次コンテンツを再生する場合には、原編集素材である一次コンテンツC、D、E、Fをローカル上に置く必要があることになる。
また、上記図5(b)(c)のようにして副次コンテンツを作成するための編集素材コンテンツとして副次コンテンツを利用する場合には、先ず、ユーザは、一次コンテンツを編集素材コンテンツとして扱う場合と同様に、編集素材コンテンツとしての副次コンテンツをローカル上に置くために、例えばダウンロードを行ってユーザ端末装置4に記憶保存させるようにする。
また、図2の手順9により、副次コンテンツのダウンロード要求に応じて副次コンテンツサーバ2が副次コンテンツデータの送信を行うときには、副次コンテンツデータについて暗号化を施しておくようにされる。この暗号化は、正規ユーザの音楽編集・共有アプリケーション100であれば解読することができるが、音楽編集・共有アプリケーション100は、この暗号化処理を経て解読した副次コンテンツデータのみを再生し、例えば元から暗号化されていない副次コンテンツデータ、若しくは別の方式、アルゴリズムにより暗号化されている副次コンテンツデータについては再生を行わないように動作するようにされる。つまり、音楽編集・共有アプリケーション100は、外部から取得する副次コンテンツデータについては、副次コンテンツサーバ2からダウンロードして取得したもののみを再生する。
従って、例えばP2P(Pier to Pier)によるネットワーク通信であるとか、電子メールのファイル添付であるとかFTP(File Transport Protocol)などによるユーザ端末装置間での直接的な通信、若しくはリムーバブルメディアを利用したユーザ間でのやりとりなどで、ユーザ同士が直接的に副次コンテンツファイルをやりとりしたとしても、このようにしてユーザが入手したファイルは、副次コンテンツサーバ2により暗号化が施されていないので、適正に再生することができないようにされる。つまり、本実施の形態では、他人の副次コンテンツについては、副次コンテンツサーバ2からダウンロードされたものでなければ適正に再生することができないようにされている。これにより、本実施の形態の音楽編集・共有システムでは、著作権に違反した非合法な副次コンテンツがネットワーク上で流通、増殖するのを避けるようにしている。これにより、例えば一次コンテンツ、副次コンテンツの著作権者の権利保護が図られるようにしている。
以上、図2〜図5の説明から理解されるように、本実施の形態の音楽配信・共有システムとしては、先ず、一次コンテンツのダウンロードが可能とされている。つまり、通常の音楽配信によりユーザが好きな楽曲をダウンロード(購入)して聴いて楽しむことができる。そのうえで、この一次コンテンツについては編集素材とするための二次利用が可能なようにして利用権限が設定されていることで、ユーザは一次コンテンツを素材に編集を行って自分の作品を作ることができるようになっている。さらに、このようにして作成した作品である副次コンテンツをSNSやブログなどのコミュニケーション技術を利用して、一般に公開することができるものである。つまり、これまでにおいては著作権などの問題で合法的には困難であったとされる、一般ユーザが著作権のある楽曲を素材として編集を行って新規にオーディオコンテンツ(副次コンテンツ)を作成し、さらに、この副次コンテンツを一般に公開するということを適正に行えるようになるものである。
また、本実施の形態では、副次コンテンツの実体は、その副次コンテンツが利用する原編集素材である一次コンテンツについての再生を指示する記述を少なくとも含んで形成される再生制御情報を本体とするものであるとしている。
音楽編集・共有アプリケーション100は、副次コンテンツの再生機能を有するわけであるが、副次コンテンツ作成のための編集機能も有している。このために、副次コンテンツの再生の態様のとして、単に音声再生のための処理を実行するのみではなく、例えば上記の編集機能のユーザインターフェイスに、再生される副次コンテンツの編集内容を反映させることができる。つまり、副次コンテンツの実体的内容が再生制御情報とされていることの恩恵として、ユーザは、音楽編集・共有アプリケーション100の編集機能を利用して、ダウンロードした副次コンテンツがどのようにして編集されているのかを詳細に知ることができる。
続いて、これまでに述べてきた実施の形態の音楽配信・共有システムとしての利用態様、動作が実現されるようにするための技術構成例について説明していく。
先ず、図6は、一次コンテンツサーバ1の内部構成例を示している。この図に示すようにして、一次コンテンツサーバ1は、制御部11、記憶部12、認証処理部13、検索処理部14、データベース管理部15、決済処理部16、暗号化処理部17、ネットワークインターフェイス18を備える。
制御部11は、一次コンテンツサーバ1における各種制御処理を統括して実行する部位とされる。
記憶部12は、例えばHDDなどを備えて構成され、一次コンテンツデータベース12aを記憶している。一次コンテンツデータベース12aは、配信すべき一次コンテンツとしてのオーディオデータファイルをデータベース化した情報単位とされる。なお、一次コンテンツとしてのオーディオデータファイルは、オーディオデータとしての実データのほか、各種のメタデータが付随された所定形式を有する。
認証処理部13は、例えばダウンロード要求が行われた場合において、その要求に含まれるユーザIDやパスワードなどを利用して、正規のユーザであるか否かなどについての所要の認証処理を実行する。この認証処理結果がOKであった場合にのみ、要求に応答した一次コンテンツの送信が行われる。
検索処理部14は、データベース管理部15と協働して、一次コンテンツデータベース12aにアクセスして、目的の一次コンテンツを検索する処理を実行する部位とされる。
データベース管理部15は、一次コンテンツデータベース12aについての管理を行う。例えば新規の一次コンテンツが供給された場合には、これに応じて、一次コンテンツデータベース12aに対してこの新規の一次コンテンツを登録するようにして更新する。また、同様にして一次コンテンツを削除すべき場合には、一次コンテンツデータの削除とこれに応じたデータベースの更新を行うようにされる。
決済処理部16は、有料の一次コンテンツに関するユーザ側の代金支払いに対する決済などの処理を実行する。
暗号化処理部17は、この一次コンテンツサーバ1からユーザ端末装置4に対して送信すべき一次コンテンツデータについて所定の暗号化を施すための処理を実行する部位とされる。
ネットワークインターフェイス18は、ネットワーク5経由での通信を行うための部位であり、例えばダウンロード要求の受信と、これに応じた一次コンテンツデータの送信は、このネットワークインターフェイス18が制御部11の制御に応じて通信処理を実行することにより実現される。
図7は、副次コンテンツサーバ2の内部構成例を示している。この図に示すようにして、副次コンテンツサーバ2は、制御部21、記憶部22、認証処理部23、検索処理部24、決済処理部25、保存場所設定処理部26、暗号化処理部27、不適切副次コンテンツ対応処理部28、ネットワークインターフェイス29を備える。
制御部21は、副次コンテンツサーバ2における各種制御処理を統括して実行する部位とされる。
記憶部22は、例えばHDDなどを備えて構成され、副次コンテンツデータベース22aを記憶している。副次コンテンツデータベース22aは、ここで公開すべき副次コンテンツとしての実体データである、副次コンテンツ再生制御ファイルをデータベース化した情報単位とされる。
認証処理部23は、例えば副次コンテンツのダウンロード要求が行われた場合において、その要求に含まれるユーザIDやパスワードなどを利用して、正規のユーザであるか否かなどについての所要の認証処理を実行する。
検索処理部24は、データベース管理部25と協働して、副次コンテンツデータベース22aにアクセスして、目的の副次コンテンツを検索する処理を実行する部位とされる。
データベース管理部25は、副次コンテンツデータベース22aについての管理を行う。例えば副次コンテンツ(副次コンテンツ再生制御ファイル)が新規にアップロードされた場合に応じては、副次コンテンツデータベース22aに対して、アップロードされてきた副次コンテンツを登録するようにして更新する。また、同様にして副次コンテンツ(副次コンテンツ再生制御ファイル)を削除することとなった場合には、このための削除処理と、削除結果に応じたデータベースの更新を行うようにされる。
暗号化処理部27は、この副次コンテンツサーバ2からユーザ端末装置4に対して送信すべき副次コンテンツデータについて所定の暗号化を施すための処理を実行する部位とされる。また、システムの運用によっては、副次コンテンツのアップロードのときに、ユーザ端末装置4から副次コンテンツデータを暗号化して送信してくる場合もあると考えられるが、この場合には、暗号化処理部27は、その暗号化を解読する処理も実行するようにされる。
不適切副次コンテンツ対応処理部28は、不適切副次コンテンツに対応した所要の処理を実行する部位とされるが、その処理内容例については後述する。
ネットワークインターフェイス29は、ネットワーク5経由での通信を行うための部位とされる。例えばアップロードされてくる副次コンテンツやダウンロード要求の受信と、ダウンロード要求に応じた副次コンテンツデータ(副次コンテンツ再生制御ファイル)の送信は、このネットワークインターフェイス29が制御部21の制御に応じて通信処理を実行することにより実現される。
図8は、コミュニケーションサーバ3の内部構成例を示している。この図に示されるように、コミュニケーションサーバ3は、制御部31、記憶部32、認証処理部33、ブログ稼働処理部34、SNS稼働処理部35、及びネットワークインターフェイス36とを備える。なお、この場合のコミュニケーションサーバ3は、ブログとSNSのコミュニケーションサービスを提供するものとされる。
制御部31は、コミュニケーションサーバ3における各種制御処理を統括して実行する部位とされる。
記憶部32は、例えばHDDなどを備えて構成され、ブログデータベース32aとSNSデータベース32bとを記憶している。例えばブログデータベース32aは、ユーザが開設したブログのデータがデータベース化された情報単位とされる。また、SNSデータベース32bは、SNSのユーザごとのページ内容等がデータベース化された情報単位とされる。
この場合の認証処理部33は、ブログの更新のためのログインや、SNSにログインの要求などに応じて、その要求に含まれるユーザIDやパスワードなどを利用して認証処理を実行する。この認証処理結果がOKであれば、上記のログインが成功するようにされる。
ブログ稼働処理部34は、ブログを適正に稼働させるための各種所要の処理を実行する。例えば、ユーザ端末装置4からのブログへのアクセス要求や、正規のブログの書き込み画面の要求などに応じて、ブログ画面のデータの送信であるとか、ブログ書き込み画面の送信などの処理を実行する。また、ブログに対する書き込みが反映されるようにしてブログデータベース32aを更新するなど、ブログデータベース32aを管理するための処理も実行する。
SNS稼働処理部35も同様にして、SNSのページへのアクセス要求に応じてそのページのデータを送信する処理であるとか、日記などの書き込みを反映させるためのSNSデータベース32bの更新などをはじめとするデータベース管理など、SNSを適正に稼働させるための処理を実行する。
ネットワークインターフェイス36は、ネットワーク5経由での通信を行うための部位とされる。これにより、ブログやSNSへのアクセス要求に応じたページデータの送信などが可能となる。
なお、ここではコミュニケーションサーバ3は、SNSとブログに対応して設けられているものとしているが、例えばSNSとブログとで、それぞれ異なるサーバが構築されてもよい。また、例えば、SNS、ブログ以前からよく知られている、ホームページなどといわれる個人のサイト運営など、SNS、ブログ以外で、個人ユーザが情報発信できるようなCGM関連のサービスを提供するように構成しても良い。
図9は、ユーザ端末装置4の内部構成例を示している。なお、この場合には、ユーザ端末装置4としてのハードウェアは、パーソナルコンピュータであるものとする。
先ずユーザ端末装置4は、ネットワーク5を介しての通信を行うために、ネットワークインターフェイス44を備えている。このネットワークインターフェイス44が備えられることにより、ネットワーク5を介して、例えば一次コンテンツサーバ1、副次コンテンツサーバ2、コミュニケーションサーバ3、及び他のユーザ端末装置4などと通信することが可能となる。
CPU(Central Processing Unit)41は、例えばHDD(ハードディスクドライブ)48にインストールされたOS(Operating System)、及び各種のアプリケーションプログラム、また、ROM42に保持されているプログラムに従って各種の処理を実行可能とされる。本実施の形態においては、音楽編集・共有アプリケーション100としてのアプリケーションプログラムがインストールされることになる。
RAM43はCPU41のための作業領域であり、CPU41が各種処理を実行するのに必要なデータやプログラム等が適宜保持される。
この場合の入出力インターフェイス45には、例えば、キーボードやマウスなどとされる入力デバイス46が接続されており、この入力デバイス46から出力されてくる操作信号を、CPU41に適合させた信号に変換してCPU41に出力するようにされている。
また、入出力インターフェイス45には、メディアドライブ47が接続されている。このメディアドライブ47は、所定フォーマットのリムーバブルメディアに対応してデータの記録再生が可能なように構成されたドライブ装置とされる。
また、入出力インターフェイス45には、記憶媒体としてハードディスクを備えたHDD48が接続されている。CPU41は、入出力インターフェイス45を介して、ハードディスクドライブ48のハードディスクに対してデータやプログラム等の記録又は読み出しを行うことができるようにされている。
また、入出力インターフェイス45には、画像表示のためのディスプレイモニタ49も接続されている。
図10には、本実施の形態の音楽編集・共有システムの利用に関連してHDD48に記憶されるデータ内容例を示している。
この図に示すようにして、実施の形態の音楽編集・共有システムに関連しては、先ず、アプリケーションプログラムのデータとして音楽編集・共有アプリケーション100を記憶させることになる。なお、HDD48に対する音楽編集・共有アプリケーション100の記憶は、インストールの処理により行われる。また、アプリケーションファイルとして、1以上の一次コンテンツファイル(一次コンテンツファイル群103)と、1以上の副次コンテンツ再生制御ファイル(副次コンテンツ再生制御ファイル群104)が音楽編集・共有アプリケーション100の制御により記憶される。
この場合の音楽編集・共有アプリケーション100は、その機能面から、大別してコンテンツ管理・編集ツール101としてのプログラム部分と、コミュニケーションツール102としてのプログラム部分とから成るものとしてみることができる。コンテンツ管理・編集ツール101は、一次コンテンツファイル(オーディオデータとメタデータから成る)や副次コンテンツ再生制御ファイルのダウンロード、一次コンテンツファイル群103の一次コンテンツファイルと、副次コンテンツ再生制御ファイル群104の副次コンテンツ再生制御ファイルを対象とするファイル操作を実行するようにされる。また、編集操作に応じた編集処理や、編集結果に応じた副次コンテンツ再生制御ファイルの作成処理なども実行するようにされる。コミュニケーションツール102は、コミュニケーションサーバ3にアクセスしてブログやSNSを操作するための処理を実行するようにされる。
図11は、コンテンツ管理・編集ツール101についてのプログラム構成を、機能ブロック単位により模式的に示したものであり、図示するようにして、通信制御部111、一次コンテンツ取得処理部112、一次コンテンツ保存管理処理部113、副次コンテンツ取得処理部114、副次コンテンツ保存管理処理部115、副次コンテンツ転送処理部116、副次コンテンツ再生制御ファイル生成・解釈処理部117、副次コンテンツ編集・作成処理部118、暗号・解読処理部119、音声再生信号処理部120から成るものとしてみることができる。
通信制御部111は、コンテンツ管理・編集に関連して主に一次コンテンツサーバ1や副次コンテンツサーバ3とネットワーク経由で通信を実行するために必要なプログラムから成る部位である。
一次コンテンツ取得処理部112は、一次コンテンツをダウンロードして取得するために必要なプログラムから成る部位である。この一次コンテンツ取得処理部112により、一次コンテンツをダウンロードするためのユーザインターフェイスが提供される。また、ダウンロード要求としてのコマンドを発行して通信制御部111により送信させる制御や、通信制御部111にて受信した一次コンテンツのデータのパケットを受け渡してもらい、一次コンテンツとしてのデータ形式に復元する処理なども、この一次コンテンツ取得処理部112により実行される。
一次コンテンツ保存管理処理部113は、上記一次コンテンツ取得処理部112により取得された一次コンテンツファイルをHDD48に保存する処理と、保存された一次コンテンツファイルを管理するための処理を実行する部位である。例えば、この一次コンテンツ保存管理処理部113により、アーティスト名、アルバム単位、ジャンルなどに応じたソートなどの楽曲管理が実現される。
副次コンテンツ取得処理部114は、副次コンテンツをダウンロードして取得するために必要なプログラムから成る部位である。
副次コンテンツ保存管理処理部115は、上記副次コンテンツ取得処理部114により取得された副次コンテンツ再生制御ファイルをHDD48に保存する処理と、保存された副次コンテンツ再生制御ファイルを管理するための処理を実行する部位である。
副次コンテンツ転送処理部116は、副次コンテンツ再生制御ファイルを副次コンテンツサーバ2に対してアップロードするための転送処理が通信制御部111を経由して適正に実行されるようにするための処理を実行する。
副次コンテンツ作成処理部117は、図3により示した編集素材コンテンツを利用した編集、即ち副次コンテンツとしての楽曲内容の作成に関する処理を実行する部位である。例えば編集操作のためのユーザインターフェイスなども、この副次コンテンツ作成処理部117により実現される。
副次コンテンツ再生制御ファイル生成・解釈処理部118は、先ず、副次コンテンツ作成処理部117により作成された副次コンテンツとしての楽曲内容が反映された副次コンテンツ再生制御ファイルを生成するための処理を実行する。また、副次コンテンツを再生する場合には、図4に示した副次コンテンツ再生制御ファイルについての解釈処理を実行して、編集素材コンテンツを利用した再生処理のシーケンスを決定する。
本実施の形態にあっては、一次コンテンツファイルは暗号化が施されて一次コンテンツサーバ1から伝送されるものとされる。また、副次コンテンツ再生制御ファイルも、ダウンロードに対応して副次コンテンツサーバ2からユーザ端末装置4に送信する際においても、暗号化を施すようにされる、また、ユーザ端末装置4から副次コンテンツサーバ2に対して副次コンテンツデータをアップロードする場合にも、暗号化を施して送出する場合が。暗号化・解読処理部119は、暗号化が施された一次コンテンツファイル、副次コンテンツ再生制御ファイルを再生、編集などのために操作する必要のあるときに、この暗号化を解読する処理を実行する。また、副次コンテンツ再生制御ファイルについて暗号化を施して伝送する必要のある場合に、暗号化を施す処理を実行するようにされる。
音声再生信号処理部120は、デジタルオーディオデータを音声として再生するための信号処理過程のうちで、デジタル段階で施しておくべき所要の信号処理を実行するための部位とされる。例えば一次コンテンツファイルを再生するのにあたり、この一次コンテンツファイルについて圧縮符号化が施されているのであれば、この圧縮符号化に対応する復号処理を施して、例えば所定のPCM形式によるデジタルオーディオ信号を得るようにされる。また、副次コンテンツを再生する場合には、上記副次コンテンツ再生制御ファイル生成・解釈処理部118により決定された再生処理のシーケンスに従って、編集素材コンテンツとしての一次コンテンツファイルのデータ部分を再生していく、シーケンサとしての再生処理を実行するようにされる。
ところで、副次コンテンツを再生するのにあたり、副次コンテンツ再生制御ファイル生成・解釈処理部118により再生制御情報を解釈した結果は、副次コンテンツ作成処理部117が提供するとされるGUIである編集作業画面に反映させることが可能であるものとされている。つまり、再生制御情報が示す再生指示の内容が、編集作業画面上でユーザが認識可能な態様で表示される。ユーザは、これを見ることで、その副次コンテンツがどのようにして作成されたのかを詳細に確認することができる。このことは、その副次コンテンツを作成者がどのようにして作成したのかということを、正確な情報として得られることを意味している。例えば、デジタルオーディオ信号によるコンテンツの場合、そのコンテンツがどのようにして作成されたのかを一般のユーザが知るためには、実際に再生して聴き取ることのできる音響的な内容から推測するしかない。このようにして、本実施の形態の場合には、副次コンテンツについて、より詳細、かつ具体的に、どのようにして作成されたものであるのかを把握できるものである。そして、このような副次コンテンツがユーザ間で共有されることにより、本実施の形態の音楽編集・共有システムを利用するユーザの音楽制作に関する知識、技術が飛躍的に向上されることが期待される。このようにして、本実施の形態のシステムは、音楽制作に関心のあるユーザにとっては、非常に高い娯楽性と利用価値を持っているものである。
次に、副次コンテンツ再生制御ファイルの構造例について、図12を参照して説明する。
この図に示すようにして、副次コンテンツ再生制御ファイルは、利用一次コンテンツ情報、利用編集素材コンテンツ情報、再生制御情報、及び本コンテンツ利用許諾範囲情報の各情報部を少なくとも有し、これらの情報部を所定構造により格納して形成されるものとされる。これらの情報部のうち、再生制御情報が、副次コンテンツ再生制御ファイルとしての本体的な情報(本体情報)とされるものであり、これ以外の情報(利用一次コンテンツ情報、利用編集素材コンテンツ情報、及び本コンテンツ利用許諾範囲情報)が、メタデータ(付加情報)となる。
利用一次コンテンツ情報は、現副次コンテンツ再生制御ファイルが対応する副次コンテンツとしての楽曲内容を再生するのに必要とされる一次コンテンツ(これが利用一次コンテンツである)が何であるのかを示す情報である。換言すれば、現副次コンテンツの作成のために結果的に利用されることとなった一次コンテンツが何であるのかを示す情報である。
図5との対応であれば、編集処理により新規に作成される副次コンテンツを形成しているものとして示されている一次コンテンツを示す情報が、上記利用一次コンテンツ情報となるものである。つまり、利用一次コンテンツ情報において、図5(a)の場合には一次コンテンツA、Bが示され、図5(b)の場合には一次コンテンツA、B、Cが示され、図5(c)の場合には一次コンテンツC、D、E、Fが示される。
なお、可能性として、編集素材コンテンツを編集して作成した副次コンテンツとしての楽曲内容において、編集素材コンテンツに含まれていた或る一次コンテンツが削除されるような場合もあると考えられる。図5(b)の場合を例に挙げれば、編集素材コンテンツA、Bを利用して編集を行って得た新規の副次コンテンツとして、例えば一次コンテンツA、Cは音源として利用しているが、一次コンテンツDの要素については利用していないという楽曲内容となる可能性を考えることができる。この場合、副次コンテンツの再生に必要な一次コンテンツのオーディオデータとしては、一次コンテンツA,Cのみであり、一次コンテンツDは不要となる。
このような場合に対応した利用一次コンテンツ情報の内容をどのようなものとするのかについてであるが、1つには、副次コンテンツ再生のために実際に必要となる一次コンテンツのみを反映させるべきであるとの考え方に基づき、一次コンテンツA,Cのみを示し、一次コンテンツDは提示しない内容とすることが考えられる。
また、もう1つには、一次コンテンツA,C,Dの全ての一次コンテンツを示す内容とすることが考えられる。つまり、この場合には、現には一次コンテンツDを使用してはいないものの、この副次コンテンツを作成するまでの過程においては、一次コンテンツDとしての楽曲内容の影響を少なからず受けているのであるから、潜在的には使用していることと等価であるとの考え方に立つものである。この場合、結果的には、今回の副次コンテンツが作成される世代までにおいて、一度でも利用されたことのある一次コンテンツが全て、利用一次コンテンツ情報に含められることになる。
なお、利用一次コンテンツ情報には、ここに示される一次コンテンツごとに関連した所定内容のメタデータも有するものとされる。
また、利用編集素材コンテンツ情報は、現副次コンテンツ再生制御ファイルが対応する副次コンテンツを作成するために直接的に利用した編集素材コンテンツ(利用編集素材コンテンツ)が何であるのかを示す情報とされる。図5を例に挙げれば、図5(a)に示される編集処理後の副次コンテンツの利用編集素材コンテンツ情報には、編集素材コンテンツA,Bとしての実際の一次コンテンツファイルを示す情報が示されることになる。また、図5(b)に示される編集処理後の利用編集素材コンテンツ情報には、編集素材コンテンツAとされる一次コンテンツファイルと、編集素材コンテンツCとされる副次コンテンツ(副次コンテンツ再生制御ファイル)を示す情報が格納される。
なお、利用編集素材コンテンツ情報としても、ここに示される編集素材コンテンツごとに関連した所定内容の付随情報を有しているものとされる。
再生制御情報は、所定の言語によって、現副次コンテンツとしての楽曲内容を再生するための処理シーケンスを記述して成る情報部である。この再生制御情報を形成する記述内容の要素としては、例えば先ず、再生に使用する実オーディオデータとしての一次コンテンツを示す記述、この一次コンテンツとしてのオーディオデータから実際に副次コンテンツ再生のために利用するデータ部分を示す記述、また、このデータ部分を再生すべき時間を示す記述などとなる。また、例えばフェードイン、フェードアウト、オーバーラップ、イコライジング(音質調整)、再生速度倍率、リバーブ、ディレイなどをはじめとした、いわゆるエフェクト、特殊効果が反映されるようにするための記述も行われる。
本コンテンツ利用許諾範囲情報は、現副次コンテンツに設定した利用許諾範囲の情報とされる。この構造は、次に図13により説明する利用コンテンツの構造例における利用許諾範囲情報に準ずればよいものとされる。
図13は、利用一次コンテンツ情報と、利用編集素材コンテンツ情報の各構造例を示している。
この図に示すようにして、利用一次コンテンツ情報/利用編集素材コンテンツ情報は、大きくは単位ファイル情報の連結により成るものとしている。単位ファイル情報のそれぞれが、1つの利用一次コンテンツ、利用編集素材コンテンツに対応する。なお、記載を簡略なものとする都合上、この図13の説明にあたり利用一次コンテンツと利用編集素材コンテンツとで特に区別しない場合には、「利用コンテンツ」ということにする。
単位ファイル情報においては、例えばファイルID、アーティスト名、曲名、そして、利用許諾範囲情報の各情報項目が設けられる。
ファイルIDは、対応する利用コンテンツのコンテンツファイルに対して固有となるようにして割与えられた識別子(ID)を示す。つまり、利用コンテンツである一次コンテンツファイルとしてのファイルID、若しくは、利用コンテンツである副次コンテンツ再生制御ファイルとしてのファイルIDが格納される。なお、これらのファイルIDは、利用一次コンテンツについては一次コンテンツサーバ1により付与したものとされ、副次コンテンツ再生制御ファイルについては副次コンテンツサーバ2により付与したものとされる。
アーティスト名の情報項目は、対応する利用コンテンツを演奏あるいは作成したとされる演奏者、作成者の名前を示す。
曲名の情報項目は、対応する利用コンテンツについての曲名を示す。
利用許諾範囲の情報(利用許諾範囲情報)は、1以上の利用項目1〜nの集合により形成される。
利用項目1〜nには、それぞれ編集に関連した所定の利用内容が対応するようにして割り当てられている。利用項目に割り当てる利用内容の例としては多様に考えられるが、例えば、
・本コンテンツの二次利用の可否に関する内容
・編集素材とする他のコンテンツについて、本コンテンツとは違うアーティストのものを利用することに関する内容
・編集素材とする他のコンテンツについて、本コンテンツが属するとされるアルバムとは違うアルバムに属するものを利用することに関する内容
・特定のエフェクトや特殊効果の使用に関する内容
・特定のプラグインモジュールの使用に関する内容
・楽曲全体から一部分を抜き出して編集素材とすること、
・楽曲全体から一部分を抜き出して編集素材とする場合において、抜き出すオーディオデータ部分に関する許可内容
・利用可能な世代数(例えば一次コンテンツとして、孫の世代までの利用を許諾するとした場合には、この一次コンテンツを利用した子の副次コンテンツと、この副次コンテンツを利用した孫の副次コンテンツは作成できるが、この孫の副次コンテンツは、対応する利用コンテンツを利用した部分について編集を行うことはできない)
・本コンテンツと組み合わせて二次利用が可能なコンテンツの数、種類などに関する内容
などを挙げることができる。
そして、これらの利用項目の各々について、例えば許可/不許可をはじめとして、その利用項目ごとに設定した利用許諾に関しての内容を示す情報が記述されるものである。利用許諾範囲の情報としては、これらの利用項目のそれぞれに記述される許諾設定内容を総合することで、対応する利用コンテンツについての利用許諾範囲を示すことになるものである。
図14は、副次コンテンツ再生制御ファイルにおける再生制御情報の内容例を示している。
この図においては、[ ]により括られる記述部分が、1つの利用コンテンツについての或る1つの再生制御内容を示しているものとされる。
この図14に示される利用コンテンツ単位の再生制御内容の例について説明しておく。
先ず、図において先頭に示される利用コンテンツ単位の再生制御内容としては、
[
file_id=AAAAAA;
time=00:00-00:10;
position=vv-zz
]
と記述されている。これは、利用コンテンツがファイルID=AAAAAAにより指定されるものであり、この利用コンテンツを利用する現副次コンテンツの再生時間は00:00(開始時点)〜00:10(再生時間10秒)であり、この再生時間において利用する利用コンテンツのデータ区間は、アドレスvvからアドレスzzまでに対応する範囲であることを指定している。
これに続く利用コンテンツ単位の再生制御内容は、
[
file_id=AAAAAA;
time=00:10-00:15;
position=ss-tt
]
と記述されている。これは、利用コンテンツがファイルID=AAAAAAにより指定されるものであり、この利用コンテンツを利用する現副次コンテンツの再生時間は00:10〜00:15であり、この再生時間において利用する利用コンテンツのデータ区間は、アドレスssからアドレスttまでに対応する範囲であることを指定している。
続く利用コンテンツ単位の再生制御内容は、
[
file_id=BBBBBB;
time=00:15-00:20;
position=ss-tt
]
と記述されている。これは、利用コンテンツがファイルID=BBBBBBにより指定されるものであり、この利用コンテンツを利用する現副次コンテンツの再生時間は00:15〜00:20であり、この再生時間において利用する利用コンテンツのデータ区間は、アドレスppからアドレスuuまでに対応する範囲であることを指定している。
例えば、本実施の形態の音楽編集・共有アプリケーション100の音声再生信号処理部120は、このようにして[ ]により括られる利用コンテンツ単位の再生制御内容を逐次解釈していき、その解釈結果に応じて実際に再生制御を実行することで、副次コンテンツを音声信号として再生出力する。
また、一次コンテンツファイルの構造について説明しておく。
一次コンテンツファイルは、先にも述べたが、改めて図15にも示すようにして、一次コンテンツとしての楽曲内容を有する所定形式のオーディオデータと、これに関連した各種のメタデータから成るファイル構造を有するものとされる。なお、オーディオデータとしては、所定の音声圧縮符号化が施されていてもよいものであり、音声圧縮符号化を施してデータサイズを縮小することで、一次コンテンツサーバ1における一次コンテンツ記憶のための記憶容量を節約でき、ネットワーク上の伝送にも有利となる。
そして、上記のメタデータ群を形成するメタデータの種類としては、楽曲タイトル、アーティスト、属するアルバムのタイトル、ジャンル、データ形式、データサイズなどの、オーディオデータに対して一般に付随する情報に加えて、図13において説明した利用許諾範囲情報も含むようにされる。
本実施の形態における一次コンテンツは副次的な利用が許諾されていることが前提であるが、この利用の許諾は、一次コンテンツの著作権者(例えばアーティストなど)の合意により得られているものである。すると、著作権者が許諾できる利用の内容、範囲などは、楽曲に対する著作権者の考え方に応じて自ずと変化する。そこで、本実施の形態としては、このような著作権者の考え方を尊重することとして、一次コンテンツについても、利用許諾範囲を設定した情報である、利用許諾範囲情報をメタデータとして組み込むこととし、これにより、著作権者の意向を反映するようにしているものである。もちろん、運用の仕方として、一次コンテンツの利用許諾範囲を全て一律に設定することも考えられるが、本実施の形態のようにして一次コンテンツごとに異なる利用許諾範囲が設定できるようにして著作権者の意向が反映されるようにすることの方が、音楽編集・共有システムをより円滑に運用していくためには有効である。
なお、一次コンテンツファイルのメタデータにおける利用許諾範囲情報を形成する利用項目の内容については、図13に示した副次コンテンツ再生制御ファイルと同じである必要はなく、一次コンテンツとして必要とされる利用項目の内容が設定されればよいものである。
次に、図16、図17のフローチャートを参照して、副次コンテンツの編集に関する主要な処理に関する手順例について説明しておくこととする。なお、図16、図17に示す処理は、音楽編集・共有アプリケーション100におけるコンテンツ管理・編集ツール101としてのプログラムを実行することにより実現されるものである。
ここで例えばユーザ端末装置4のユーザが、音楽編集・共有アプリケーション100のコンテンツ管理・編集ツール101を起動させて副次コンテンツを編集しようとしているものとする。そして、副次コンテンツの作成のために素材として利用するコンテンツ検索し、これを編集素材コンテンツとして登録する(確定させる)操作を行ったとする。これに応じて、コンテンツ管理・編集ツール101における副次コンテンツ作成処理部117により、図16に示す処理が実行される。
図16においては、先ず、ステップS101により、編集素材コンテンツとして登録されたコンテンツのデータの取り込みを実行する。確認のために述べておくと、登録された編集素材コンテンツが一次コンテンツの場合には、この一次コンテンツとしてのファイルのデータを取り込み、副次コンテンツの場合には、これに対応する副次コンテンツ再生制御ファイルのデータを取り込むようにされる。
ステップS102では、上記ステップS101により取り込んだデータから利用許諾範囲の情報についての読み込みをさらに行うようにされる。これにより、今回編集素材コンテンツとして登録したコンテンツについて設定されている各種の利用許諾についての内容が、利用許諾範囲情報における利用項目1〜nの内容に基づいて認識されることになる。そこで、続くステップS103により、上記ステップS102に応じて認識した利用許諾の内容を、副次コンテンツ編集のためのユーザインターフェイス(UI)に反映させるようにして設定を行う。この処理により、編集素材コンテンツに予め設定された利用許諾範囲を越える内容の編集操作を行うことができなくなるようにして、副次コンテンツ作成処理部117としての動作が得られる。
図17は、副次コンテンツとしての実データである副次コンテンツ再生制御ファイルの生成に関する処理手順例を示している。この図に示す処理も、例えばCPU41がコンテンツ管理・編集ツール101としてのプログラムを実行することにより実現されるものである
ここでは、先ずステップS201により、編集のための操作入力に応じた、しかるべき編集処理を実行するようにされている。例えば副次コンテンツ作成処理部117は、そのプログラムにより、ユーザが副次コンテンツ作成のための編集操作を行うGUI(Graphical User Interface)を提供する。ユーザは、このGUIを利用して副次コンテンツ作成のための編集操作を行うようにされ、この操作に応じて、ステップS201としての処理が実行される。
そして、上記のようにして編集処理を行っている過程において、ステップS202により、これまでの編集結果を保存するための操作の行われたことが判別されると、ステップS203に進む。ステップS203においては、これまでの編集結果により得られた副次コンテンツとしての楽曲内容に応じた副次コンテンツ再生制御ファイルを生成し、これを次のステップS204により、例えばHDD48におけるしかるべきディレクトリに保存するように制御を実行する。ステップS204の手順が終了したのであれば、ステップS201に戻るようにされる。
なお、ここでは図示していないが、例えば副次コンテンツ作成のためのGUI画面を閉じる操作が行われるなどしたこことに応じて、この図に示される処理を抜けて他の所要の処理に移行するようにされる。
また、副次コンテンツ再生制御ファイルの作成にあたっては、本コンテンツ利用許諾範囲情報の内容を作成することになる。この本コンテンツ利用許諾範囲情報の内容をどのようにして設定するのかについては、例えば原編集素材である一次コンテンツそれぞれの利用許諾範囲情報を総合して決まる最小限を越えない範囲で、所定の規則に従って(利用項目ごとの内容を)自動設定することが考えられる。また、ユーザの意図が反映されるように、ユーザが行ったとされる本コンテンツ利用許諾範囲情報の内容に関する指定操作に応じて設定するようにすることが考えられる。ただし、このようにしてユーザ操作に応じて設定する場合においても、原編集素材である一次コンテンツそれぞれの利用許諾範囲情報を総合して決まる最小限は越えない範囲での設定が行われるようにして、これを越える利用許諾範囲(利用項目ごとの内容)の設定は行えないようにされる。
続いては、図18のフローチャートを参照して、ユーザ端末装置4による副次コンテンツのアップロードに関する処理手順例と、このアップロードに応じた副次コンテンツサーバ2の処理手順例とについて説明する。この図におけるユーザ端末装置4側の処理は、主として副次コンテンツ保存管理処理部115、及び副次コンテンツ転送処理部116としてのプログラムにより実現される。副次コンテンツサーバ2の処理は、図7に示した各部が協働して実行するものとなるが、例えば実際にあっては、副次コンテンツサーバ2を構成するコンピュータシステム(CPU)がプログラムを実行することにより実現されるものとしてみることができる。
ユーザ端末装置4側では、ステップS301により、副次コンテンツ再生制御ファイルのアップロードを指示するコマンドが得られるのを待機している。ここで、例えばユーザが、コンテンツ管理・編集ツール101が提供するGUIに対する操作として、音楽編集・共有アプリケーション100のアプリケーションファイルとしてHDD48に記憶されている、この音楽編集・共有アプリケーション100により作成したとされる副次コンテンツ(即ち、副次コンテンツ再生制御ファイル)のうちから、アップロードしたいと思う1以上の副次コンテンツを選択し、アップロード実行の操作を行ったとする。これに応じて、GUI上で選択された副次コンテンツに対応する副次コンテンツ再生制御ファイルのアップロードを指示するコマンドが発生し、ステップS302に進むことになる。
ステップS302においては、アップロードが指定された副次コンテンツ、即ち副次コンテンツ再生制御ファイルを、所定のディレクトリから読み込むようにされる。そして、次のステップS303により、この読み込みを行った副次コンテンツ再生制御ファイルを、ネットワーク経由で副次コンテンツサーバ2に対してアップロード要求とともに送信出力する制御を実行する。
副次コンテンツサーバ2では、ステップS401によりアップロード要求が受信されるのを待機しており、アップロード要求が受信されるとステップS402以降の手順を実行する。なお、アップロード要求を受信してから実際にステップS402に移行するためには、例えば認証処理などを経て正規のユーザからの要求であることを確認するようにされるのであるが、ここでは、このような処理手順については省略している。
ステップS402では、アップロード要求とともに受信した副次コンテンツ再生制御ファイルの保存場所(URL)を設定する。
ステップS403は、今回のアップロード要求の送信元となるユーザ端末装置4に対して、アップロードされた副次コンテンツ(副次コンテンツ再生制御ファイル)の保存場所を通知するための通信処理を実行するようにされる。
ステップS303によりアップロード要求を行ったユーザ端末装置4側では、ステップS304により保存場所の情報が受信されるのを待機している。そして、保存場所の情報を受信すると、ステップS305により、受信した保存場所(URL)の情報をしかるべきディレクトリに保存するようにされる。これにより、以降においては、コンテンツ管理・編集ツール101に対する所定操作により、副次コンテンツの保存場所の情報を呼び出すことができる。保存場所がURLであれば、呼出操作に応じては、例えばURLとしての文字列を表示するようにされる。
図19のフローチャートは、ユーザ端末装置4による副次コンテンツのダウンロードに関する処理手順例と、これに応じた副次コンテンツサーバ2の処理手順例とを示している。この図におけるユーザ端末装置4側の処理も、主として副次コンテンツ保存管理処理部115、及び副次コンテンツ転送処理部116としてのプログラムにより実現される。
先ずユーザ端末装置4側においては、ステップS501により副次コンテンツ再生制御ファイルのダウンロードを指示するコマンドが得られるのを待機している。ここで、例えばユーザが、コンテンツ管理・編集ツール101が提供するGUIに対する操作として、副次コンテンツサーバ2にアクセスさせて、ここで保存管理される副次コンテンツのリストを閲覧している状態で、ダウンロードしたいと思う1以上の副次コンテンツを選択し、ダウンロード実行の操作を行ったとする。これに応じて、ステップS501としては肯定の判別結果が得られることとなり、ステップS502に進むことになる。
ステップS502では、ダウンロード指示の得られたことに応じて副次コンテンツサーバ2に対してダウンロード要求を送信する。なお、このダウンロード要求としては、例えばダウンロード実行指示の操作時において選択されていた副次コンテンツのディレクトリ(保存場所)を指定する情報も含まれているものとされる。なお、保存場所ではなく、例えば副次コンテンツの実体である副次コンテンツ再生制御ファイルのファイルIDなどを指定してダウンロード要求を行うような仕組みとして構成することも考えられる。
副次コンテンツサーバ2では、ステップS601によりダウンロード要求が受信されるのを待機しており、アップロード要求が受信されるとステップS602の手順を実行する。なお、ダウンロード要求を受信して実際にステップS402に移行するのにあたっても、認証処理などを経るのであるが、ここでも、このような処理手順については省略している。
ステップS602では、記憶部22の副次コンテンツデータベース22aにアクセスして指定された副次コンテンツ(副次コンテンツ再生制御ファイル)を検索し、この検索した副次コンテンツ再生制御ファイルを、要求元のユーザ端末装置4に対して送信するようにされる。
ステップ502によりダウンロード要求を送信したユーザ端末装置4は、ステップS503により、ダウンロード要求に応じた副次コンテンツ再生制御ファイルが受信されるのを待機するようにされる。そして、副次コンテンツ再生制御ファイルが受信されたことを判別すると、ステップS504により、この受信した副次コンテンツ再生制御ファイルをしかるべきディレクトリに対して保存して管理するようにされる。
図20のフローチャートは、ユーザ端末装置4が、ダウンロードにより取得(HDD48に保存)した副次コンテンツを再生するための処理手順例を示している、この図におけるユーザ端末装置4側の処理は、主として副次コンテンツ保存管理処理部115、暗号解読処理部119、音声再生信号処理部としてのプログラムにより実現される。
先ず、ステップS701においては、ダウンロードによりHDD48に保存してある副次コンテンツについての再生開始指示が得られるのを待機している。ここで、例えば副次コンテンツ保存管理処理部115により実現されるGUIに対する操作として、HD48に保存されている副次コンテンツのうちから1つの副次コンテンツを選択して再生を開始させるための指示が行われたとされると、ステップS701からステップS702に進むようにされる。
ステップS702においては、指定された副次コンテンツに対応する副次コンテンツ再生制御ファイルをHDD48から読み込むようにされる。
ここでは、ダウンロードにより取得した副次コンテンツデータは、伝送時の暗号化が施されたままでHDD48に保存されているものとしている。そこで、次のステップS703では、読み込んだ副次コンテンツデータについての暗号化を解読するための処理を実行するようにされる。
ステップS704では、上記ステップS703による暗号解読処理が成功したか否かについて判別するようにされる。
例えば、今回のステップS701により再生開始すべきことが指定された副次コンテンツデータが、正規にコンテンツサーバ2からダウンロードしたものであれば、ステップS703による解読処理は成功して適正な副次コンテンツデータが復元されることになる。
これに対して、例えば副次コンテンツサーバ2からのダウンロード以外の手段により取得した副次コンテンツデータの場合には、他の方式、アルゴリズムによる暗号化が施されている、あるいは暗号化が施されていない。この場合、ステップS703の解読処理によっては、正常な副次コンテンツデータを復元することができない、あるいは、解読処理を実行する必要はないということになる。つまりステップS703による解読処理の結果としては、解読処理不要の場合を含めて、失敗したものとしてみることができる。
ステップS704にて解読処理が成功したとして肯定の判別結果が得られた場合には、ステップS705に進んで、この副次コンテンツについての再生制御処理を開始する。これに対して、ステップS705にて解読処理が失敗したとして否定の判別結果が得られた場合には、ステップS706に進んで、エラー対応処理を実行するようにされる。このエラー対応処理としては、先ず、今回再生が指定された副次コンテンツについての再生制御処理は開始しないようにしたうえで、例えば、今回再生が指定された副次コンテンツは不正なものであって再生不可であることをGUI上で通知するための制御処理などを実行するようにされる。
例えばこのような処理が実行されることで、本実施の形態としては、ユーザ端末装置4において、外部から取得した副次コンテンツ情報については、副次コンテンツサーバ2から正当にダウンロードして取得したもののみが再生されるようにして、一次コンテンツ、あるいは副次コンテンツの著作権の保護がより万全に図られるようにしているものである。
なお、副次コンテンツサーバ2から正当にダウンロードした副次コンテンツのみが再生出力されるようにするための仕組みとしては、他にも考えられるものである。例えばダウンロードとしてユーザ端末装置6が受信取得した段階で予め暗号化を解読して、その解読結果の情報付随させたうえで、HDD48に記憶させておき、再生時においては、この解読結果の付随情報を参照して、その副次コンテンツを再生すべきか否かについての判断を行うように構成することも考えられる。また、副次コンテンツサーバ2からの送信時において、ダウンロードのために送信したことを示す特別なコードを、副次コンテンツサーバ2側の処理として副次コンテンツに埋め込んでおくようにして、再生時においては、ユーザ端末装置4側で、このコードの有無、内容などを確認したうえで、再生開始すべきか否かについての判断を行うようにしてもよい。
ところで、本実施の形態の音楽編集・共有システムは、先にも述べたように、大元の一次コンテンツについて二次利用が可能なようにしていることで、一般のユーザによる副次コンテンツの作成が行えるようにされている。そして、一次コンテンツについても利用許諾範囲の情報が埋め込まれており、コンテンツ管理・編集ツール101としては、この情報に従って編集処理の種類、内容についての実行の可否を設定するようにしているため、二次利用にあたっても、著作権者が設定したとされる範囲を超える利用はできないようにされていることも前述したとおりである。
しかしながら、音楽というものはあくまでも感覚的なものであるから、上記のようにして予め設定された利用許諾範囲内で編集を行って作成された副次コンテンツであっても、実際に出来上がった楽曲内容が、著作権者の意向に沿わないものとなってしまっているという事態が生じることは当然考えられる。
このような副次コンテンツ(「不適切副次コンテンツ」ということにする)が副次コンテンツサーバ2にて公開されたままとなることは好ましいことではない。なぜならば、このような不適切副次コンテンツは、利用許諾範囲情報により制限される利用範囲内には収まっているものではあるが、結果的には著作権者の意向にそぐわないものであり、従って著作権と抵触する可能性がでてくるからである。
そこで、本実施の形態としては、このような不適切副次コンテンツができるだけ公開されないようにして、一次コンテンツの著作権者の権利保護が図られるようにするために、次のような構成を採るようにされる。
図21には、不適切副次コンテンツが公開されないようにするためのシステム上での運営の態様例を模式的に示している。なお、この図についても、[ ]内に示す手順の番号に従って説明を行うようにする。
ここでは先ず、手順1として、ユーザ端末装置4から副次コンテンツサーバ2に対して副次コンテンツをアップロードしている。
副次コンテンツサーバ2は、アップロードされてきた副次コンテンツ(副次コンテンツ再生制御ファイル)を受信すると、先に説明したように副次コンテンツデータベース22aに登録するようにして保存するのであるが、これとともに、手順2として示すように、この副次コンテンツについての利用一次コンテンツの著作権管理者(実際には著作権管理者の端末)を特定するようにされる。なお、ここでいう著作権管理者とは、本実施の形態の音楽編集・共有システムに関して利用一次コンテンツについての著作権管理を行う者を指す。また、著作権管理者の端末とは、例えば著作権管理者が、本実施の形態の音楽編集・共有システムと情報のやりとりをするために用意したネットワーク端末装置を指す。著作権管理者を副次コンテンツサーバ2が特定するための構成については後述する。
副次コンテンツサーバ2は、手順3として、上記手順2により特定した著作権管理者の端末10に対して、この著作権管理者が著作権を管理している一次コンテンツを、利用一次コンテンツとして利用した副次コンテンツがアップロード(即ち公開)されたことを通知するようにされる。この通知にあたっては、例えば通知対象の副次コンテンツの保存場所などとともに送信しておくようにされる。
著作権管理者の端末10にて上記手順3による通知が受信されることで、著作権管理者側では、著作権を管理している一次コンテンツを利用一次コンテンツとして利用した副次コンテンツが公開されたことを、その保存場所とともに知ることができる。そこで著作権管理者は、手順4として、例えば実際に、副次コンテンツサーバ2における通知された保存場所にアクセスしてその副次コンテンツをダウンロードし、例えば実際に再生などを行って聴き取りを行い、楽曲としての内容を確認するようにされる。
このようにして副次コンテンツの内容を確認したところ、特に著作権者の意向に沿わない作品となってはいないとして判断できたときには、著作権管理者としては特に行動をおこす必要はないものとされる。これに対して、著作権者の意向に沿わない作品(不適切副次コンテンツ)になっていると判断した場合には、次の手順5として示すように、著作権管理者の端末10から副次コンテンツサーバ2に対して、公開が通知された不適切副次コンテンツの削除を依頼するための依頼情報を送信することができる。あるいは、不適切副次コンテンツの作者に対する警告を依頼するための依頼情報を送信することができる。なお、削除依頼情報と警告依頼情報の何れを送信するのかについては、著作権管理者側の考え方に応じて適宜決めるようにすればよいし、また、削除依頼と警告依頼とを同時的に送信してもよいものである。
ここで、副次コンテンツサーバ2に対して削除依頼情報が送信されてきた場合、副次コンテンツサーバ2は、この削除依頼情報の受信に応答して、先ず、手順6として示すように、副次コンテンツデータベース22aから、要求された不適切副次コンテンツを削除するための処理を実行する。また、これとともに、今回の不適切副次コンテンツのアップロード元であるユーザ(ユーザ端末装置4)に対して、手順7として示すように、副次コンテンツサーバ2から削除した旨の通知を送信するようにされる。
また、副次コンテンツサーバ2が警告依頼情報を受信した場合には、副次コンテンツサーバ2は手順8として示すように、今回の不適切副次コンテンツのアップロード元であるユーザ(ユーザ端末装置4)に対して警告を行うようにされる。つまり、副次コンテンツサーバ2は、警告を通知する情報を送信し、ユーザ端末装置4側の音楽編集・共有アプリケーション100では、この通知に応じて、副次コンテンツについて警告が発せられたことをユーザに通知する内容のインターフェイス画像などを表示させるようにする。ユーザは、この警告表示をみてしかるべき対応を採るようにされる。例えば著作権者の意向に沿うようにして副次ファイルを作り直して、再度アップロードを試みる。あるいは、音楽編集・共有アプリケーション100が有するとされる、自身がアップロードした副次コンテンツの管理操作により、副次コンテンツデータベース22aからの、今回の不適切副次コンテンツの削除を実行するようにされる。
図22のフローチャートは、上記図21により説明した手順2、手順3に対応して副次コンテンツサーバ2が実行するものとされる処理手順例を示している。この図に示す処理は、主として、図7において示される不適切副次コンテンツ対応処理部28に対応する機能を実現するプログラムにより実現される。
図22においては、先ずステップS801により副次コンテンツ再生制御ファイルが受信されるのを待機している。そして、ユーザ端末装置4からの副次コンテンツのアップロードが行われたことにより、副次コンテンツ再生制御ファイルが受信されたとされるとステップS802以降の手順を実行するようにされる。
ステップS802においては、上記ステップS801にて受信した副次コンテンツ再生制御ファイルにおける利用一次コンテンツ情報を参照することで、この副次コンテンツにおいて原編集素材として使用されている利用一次コンテンツを認識する。なお、このステップS802において利用一次コンテンツを認識、特定するためには、例えば、副次コンテンツデータベース22aについて、副次コンテンツと原編集素材との関係が示されるような構造を与えておいたうえで、この副次コンテンツデータベース22aを参照する処理とすることも考えられる。
続くステップS803においては、上記ステップS802により認識した利用一次コンテンツの著作権管理者の端末を特定する。
このためには、例えば図7には示していないが、記憶部22において、一次コンテンツサーバ1にて記憶管理される一次コンテンツと著作権管理者の端末との対応を示したテーブル情報などを記憶させておくこととして、このテーブル情報を参照するという構成を採ることが考えられる。あるいは、一次コンテンツサーバ2において管理する一次コンテンツデータベース12aにおいて、一次コンテンツごとに対応させて著作権管理者の端末の情報を格納しておくようにしたうえで、副次コンテンツサーバ2が一次コンテンツサーバ1にアクセスして、利用一次コンテンツに対応する著作権管理者の端末が何であるのかを問い合わせるような通信を実行させることも考えられる。
そして、ステップS803により利用一次コンテンツの著作権管理者の端末が特定されたとすると、ステップS804により、この特定した著作権管理者の端末に対して、副次コンテンツのアップロード通知を行うようにされる。つまり、その著作権管理者が著作権を管理する一次コンテンツを利用一次コンテンツとする副次コンテンツが新規にアップロードされたことを通知する情報を送信する。また、先にも述べたように、このアップロードの通知にあっては、アップロードされた副次コンテンツの保存場所の情報も送信するようにされる。
図23のフローチャートは、上記図21により説明した手順5〜手順8に対応して副次コンテンツサーバ2が実行するものとされる処理手順例を示している。この図に示す処理は、図7において示される不適切副次コンテンツ対応処理部28をはじめとする各機能部が協働して実行するものとされる。
この図においては先ず、ステップS901、S904により、著作権管理者の端末10からの削除依頼情報又は警告依頼情報が受信されるのを待機している。そして、削除依頼情報を受信したのであれば、ステップS901からステップS902に進むようにされる。
ステップS902においては、削除依頼情報により指定された副次コンテンツを副次コンテンツデータベース22aから削除するための処理を実行する。そして、ステップS903により、削除対象となった副次コンテンツをアップロードしたユーザのユーザ端末装置4に対して、その副次コンテンツを削除した旨の通知を送信するようにされる。ユーザ端末装置4側でこの通知を受信することによっては、音楽編集・共有アプリケーション100による所定のGUI画面において副次コンテンツデータの削除されたことをユーザに通知するようにして所定の表示が行われるようにされる。
また、警告依頼情報を受信した場合には、ステップS904からステップS905に進むことになる。ステップS905では、警告対象となった副次コンテンツをアップロードしたユーザのユーザ端末装置4に対して、著作権管理者側から警告が発せられている旨を示した情報(警告情報)を送信するようにされる。
例えば、著作権管理者の端末からの警告依頼情報には、ユーザに向けての警告文などの情報も埋め込むことができるようにしておく。そして、ステップS905においては、警告依頼情報に含まれる警告文の情報を付加して警告情報を生成してこれを送信するようにされる。そして、音楽編集・共有アプリケーション100では、受信した警告情報に含まれている警告文を、そのGUI画面上で表示させるようにする。このようにすれば、ユーザに対する警告の効果がより有効なものになる。
ところで、これまでにあっては、ユーザ端末装置4は、パーソナルコンピュータである場合を例に説明してきたが、例えば携帯電話などに代表される、パーソナルコンピュータよりも処理能力が低い携帯用機器をユーザ端末装置4として利用することも考えられる。例えばこのような携帯用機器を本実施の形態のシステムにおけるユーザ端末装置4とすれば、ユーザとしてはより身近にシステムを利用できることになる。
しかしながら、上記もしているように携帯電話などの携帯用機器では、一般的にパーソナルコンピュータなどよりは情報処理能力が低い。従って、このような携帯用機器にも副次コンテンツを作成する機能を与えることは、現状においては現実的でない。
そこで、本実施の形態の変形例として、図24に示すようなシステム構成を示しておくこととする。なお、この図において図2と同一とされる部分には同一符号を付して説明を省略する。また、この図においても[ ]内の数字は、システムにおける手順、動作の順番を示しており、図2と同じものについては、同じ番号を付している。
この図24に示すシステム構成では、先ず、一次コンテンツサーバ1、副次コンテンツサーバ2、コミュニケーションサーバ3に加えて、もう1つの副次コンテンツサーバ2−1が設けられる。ただし、副次コンテンツサーバ2が、副次コンテンツの実体データとして、副次コンテンツ再生制御ファイルを記憶管理するようにされていたのに対して、副次コンテンツサーバ2−1は、副次コンテンツの実体データとして、実オーディオデータを本体として有するファイル(オーディオファイル)を記憶管理するようにされる。なお、この副次コンテンツサーバ2−1が管理するオーディオファイルにおける実オーディオデータについては、携帯用機器としてのユーザ端末装置4Cがデコード可能な形式により音声圧縮符号化を施しているものとされる。
また、この図にあっては、ユーザ端末装置4として、パーソナルコンピュータなどとされるユーザ端末装置4Aと、携帯電話などとされるユーザ端末装置4Cとが示されている。ユーザ端末装置4Aにはこれまでに説明した音楽編集・共有アプリケーション100がインストールされているが、ユーザ端末装置4Cにはインストールされておらず、より簡易な、システム利用のためのアプリケーション(簡易アプリケーション)がインストールされている。この簡易アプリケーションによっては、一次コンテンツとしてのオーディオファイルと、オーディオファイル形式の副次コンテンツをダウンロードして再生することが可能とされる。また、コミュニケーションサーバ3にアクセスして、ブログ、SNSサービスを利用することもできる。ただし、副次コンテンツ作成のための編集機能は有さないものとされる。
このようなシステムにおける手順、動作の基本としては、次のようになる。
先ず、手順1、手順2としては、図2と同様にして、ユーザ端末装置4Aが一次コンテンツサーバ1から一次コンテンツをダウンロードして保存したうえで、この一次コンテンツを利用して二次編集を行い、副次コンテンツを作成するようにされる。ここで、手順2としては、作成された副次コンテンツとして、その実体は副次コンテンツ再生制御ファイルを作成することとしていた。この変形例の場合には、副次コンテンツの作成として、手順2による副次コンテンツ再生制御ファイルの作成とともに、手順2−1として示すように、同じ副次コンテンツの楽曲内容を有するオーディオデータファイルも作成するようにされる。
そして、手順3により、図2と同様にして副次コンテンツ再生制御ファイルについては、副次コンテンツサーバ2に対してアップロードするとともに、ここでは手順3−1として示すように、副次コンテンツサーバ2−1に対して、手順2−1により作成された副次コンテンツのオーディオデータファイルもアップロードするようにされる。
この後の、ユーザ端末装置4Aを使用するユーザAからの、ユーザ端末装置4Cを使用するユーザCへの副次コンテンツをアップロードしたことの通知は、図2の場合と同様の手順6、7、8などにより行うようにされる。但し、この場合には、ユーザ端末装置4Cに対しては、副次コンテンツサーバ2−1における副次コンテンツの保存場所を通知すべきことになる。
そして、ユーザ端末装置4Cにより副次コンテンツをダウンロードするのにあたっては、手順9−1として示すように、副次コンテンツサーバ2ではなく、副次コンテンツサーバ2−1にアクセスするようにされる。そして、手順10−1により、ダウンロードした副次コンテンツを再生する。このときには、副次コンテンツ再生制御ファイルに従って一次コンテンツのシーケンス再生を実行するのではなく、副次コンテンツとしてのオーディオデータの圧縮符号化に対する復号処理を実行してオーディオ信号を再生することになる。
なお、本願発明としては、これまでに説明した実施の形態としての構成に限定されるものではなく、各種考えられるものである。
例えば、一次コンテンツとしては、デジタルオーディオデータがその実体における主体(本体)であることとしているが、一次コンテンツの段階で、副次コンテンツと同じデータ形式を持つものであっても良い。つまり、一次コンテンツとしては、先ず、制作者がいくつかのデジタルオーディオデータとしての音源を作成し、これらの音源のそれぞれを編集素材コンテンツのようにして扱って編集処理を行い、その編集結果として副次コンテンツ再生制御ファイルと同等の再生制御ファイルを作成する。そして、この再生制御ファイルと、上記の音源としてのデジタルオーディオデータをパッケージ化したファイルを、一次コンテンツとするものである。
この場合、一次コンテンツとしての実質的コンテンツ内容を再現するためのデータは、上記再生制御ファイルのデータとなる。
また、これまでの説明にあっては、音楽編集・共有アプリケーション100としてのGUI画面などの具体例は示していないが、音楽編集・共有アプリケーション100のGUI構成は多様に考えられるものである。
また、図6〜図9に示した一次コンテンツサーバ1、副次コンテンツサーバ2、コミュニケーションサーバ3、及びユーザ端末装置4の構成は一例であって、実際には適宜変更されて構わない。また、上記3つのサーバの少なくとも1つが、複数のサーバに分散されるような形態を採っても構わない。あるいは逆に、これらのサーバのうちの少なくとも2つが統合されるようにして構成されてもよいものである。
また、音楽編集・共有アプリケーション100の機能構成としても、図10、図11などにより説明した内容に限定されるものではなく多様に考えられる。
また、図12、図13、図14に示した副次コンテンツ再生制御ファイルの構造はあくまでも一例であり、また、概念的なものであるので、これを基にして適宜変更、拡張されて良い。
また、図16〜図19、図22、図23などによりフローチャートとして示した処理手順、つまりプログラム構成もあくまで一例であり、実際のものとしては適宜変更されて良い。
また、これまでの説明においては、一次コンテンツデータ、副次コンテンツデータにより再生、再現されるコンテンツは、例えば楽曲などのオーディオコンテンツであることとしているが、動画としての映像・音声からなるビデオコンテンツとされてもよい。この場合、一次コンテンツとしての実質的コンテンツ内容を再現するデータとは、ビデオ信号データ(及びこのビデオ信号に同期して再生されるべきオーディオ信号データ)となる。また、例えば写真、画像などとしての静止画像のコンテンツにも適用できる。
本発明の実施の形態が対応する音楽編集・共有システムの構成例を示す図である。 実施の形態の音楽編集・共有システムの基本的な利用態様と、これに対応したシステム動作の手順例を示す図である。 実施の形態のユーザ端末装置が実行する副次コンテンツ作成の流れを模式的に示す図である。 実施の形態のユーザ端末装置が実行する副次コンテンツ再生の流れを模式的に示す図である。 副次コンテンツを作成するにあたっての、編集素材コンテンツの利用態様例を示す図である。 一次コンテンツサーバの内部構成例を示す図である。 副次コンテンツサーバの内部構成例を示す図である。 コミュニケーションサーバの内部構成例を示す図である。 ユーザ端末装置の内部構成例を示す図である。 ユーザ端末装置のHDD内に記憶されるべき情報内容例を示す図である。 音楽編集・共有アプリケーションのコンテンツ編集管理ツールとしてのプログラム構成例を機能ブロックにより示す図である。 副次コンテンツ再生制御ファイルの構造例を示す模式的に示す図である。 副次コンテンツ再生制御ファイルにおける、利用一次コンテンツ情報、利用編集素材コンテンツ情報の構造例を示す図である。 副次コンテンツ再生制御ファイルにおける、再生制御情報の内容例を示す図である。 一次コンテンツファイルの構造例を模式的に示す図である。 音楽編集・共有アプリケーションが、副次コンテンツ編集処理にあたって、編集素材コンテンツの利用許諾範囲設定を、UIに反映させるための処理手順例を示すフローチャートである。 音楽編集・共有アプリケーションが、副次コンテンツ編集処理として副次コンテンツ再生制御ファイルを作成するまでの処理手順例を示すフローチャートである。 ユーザ端末装置による副次コンテンツのアップロードと、これに応じた副次コンテンツサーバの処理手順例を示すフローチャートである。 ユーザ端末装置による副次コンテンツのダウンロードと、これに応じた副次コンテンツサーバの処理手順例を示すフローチャートである。 ユーザ端末装置による副次コンテンツの再生処理手順例を示すフローチャートである。 実施の形態のシステムにおける、副次コンテンツのアップロードに関連した著作権管理者との間のやりとりの例を示す図である。 図21に示される、副次コンテンツサーバから著作権管理者の端末に対する副次コンテンツアップロード通知の動作を実現するための処理手順例を示すフローチャートである。 図21に示される、著作権管理者の端末からの削除依頼/警告依頼の受信に応じた副次コンテンツサーバの動作を実現するための処理手順例を示すフローチャートである。 変形例として、オーディオデータとしての副次コンテンツについても管理、共有可能とすることとした場合のシステム構成例と、これに対応したシステム動作の手順例を示す図である。
符号の説明
1 一次コンテンツサーバ、2・2−1 副次コンテンツサーバ、3 コミュニケーションサーバ、4(4A、4B、4C) ユーザ端末装置、5 ネットワーク、6 エフェクトデータベース、7 素材データベース、11・21・31 制御部、12・22・32 記憶部、12a 一次コンテンツデータベース、22a 副次コンテンツデータベース、32a ブログデータベース、32b SNSデータベース、13・23・33 認証処理部、14・24 検索処理部、15・25 データベース管理部、16 決済処理部、17・27・36・44 ネットワークインターフェイス、26 保存場所設定処理部、28 不適切副次コンテンツ対応処理部、34 ブログ稼働処理部、35 SNS稼働処理部、41 CPU、42 ROM、43 RAM、45 入出力インターフェイス、46 入力デバイス、47 メディアドライブ、48 HDD、49 ディスプレイモニタ、100 音楽編集・共有アプリケーション、101 コンテンツ管理・編集ツール、102 コミュニケーションツール、103 一次コンテンツファイル群、104 副次コンテンツ再生制御ファイル群、111 通信制御部、112 一次コンテンツ取得処理部、113 一次コンテンツ保存管理処理部、114 副次コンテンツ取得処理部、115 副次コンテンツ保存管理処理部、116 副次コンテンツ転送制御部、117 副次コンテンツ作成処理部、118 副次コンテンツ再生制御ファイル生成、解釈処理部、119 暗号化・解読処理部、120 音声再生信号処理部

Claims (17)

  1. ネットワーク経由で通信可能とされる一次コンテンツサーバ、副次コンテンツサーバ、及び端末装置から少なくとも成り、
    上記一次コンテンツサーバにおいて、一次コンテンツとしての実質的コンテンツ内容を再現するためのデータである本体情報を、情報部として少なくとも有して成る一次コンテンツ情報を記憶する一次コンテンツ情報記憶手段と、
    上記副次コンテンツサーバにおいて、原編集素材とされる一次コンテンツの本体情報の再生を指示する内容を少なくとも含むようにして形成される再生制御情報としての本体情報を、情報部として少なくとも有して成る副次コンテンツ情報を記憶する副次コンテンツ情報記憶手段と、
    上記一次コンテンツ情報記憶手段に記憶されている一次コンテンツ情報のうちから上記端末装置側で要求した一次コンテンツ情報を、ネットワーク経由での通信により、上記一次コンテンツサーバから上記端末装置に対して送信させる一次コンテンツ情報ダウンロード制御手段と、
    上記副次コンテンツ情報記憶手段に記憶されている副次コンテンツ情報のうちから上記端末装置側で要求した副次コンテンツ情報を、ネットワーク経由での通信により、上記副次コンテンツサーバから上記端末装置に対して送信させる副次コンテンツ情報ダウンロード制御手段と、
    上記端末装置において、上記一次コンテンツ情報ダウンロード制御手段により送信された一次コンテンツ情報と、上記副次コンテンツ情報ダウンロード制御手段により送信された副次コンテンツ情報とについて、該端末装置のローカル上に存在するようにして保持するコンテンツ情報保持手段と、
    上記端末装置において、コンテンツ情報保持手段によりローカル上に存在している一次コンテンツ情報と、副次コンテンツ情報のうちの少なくとも1つを二次利用しての編集処理を実行する編集処理手段と、
    上記端末装置において、上記編集処理手段による編集処理の結果に基づき、新規なコンテンツ内容を有するコンテンツ情報である、副次コンテンツ情報を作成する副次コンテンツ情報作成手段と、
    上記副次コンテンツ情報作成手段により作成された副次コンテンツ情報を、上記副次コンテンツ情報記憶手段に記憶させるために、ネットワーク経由での通信により、上記端末装置から上記コンテンツサーバに送信させる、コンテンツ情報アップロード制御手段と、
    を備えることを特徴とする情報処理システム。
  2. ネットワーク経由での通信を実行する通信手段と、
    一次コンテンツとしての実質的コンテンツ内容を再現するためのデータである本体情報を、情報部として少なくとも有して成る一次コンテンツ情報を記憶する一次コンテンツサーバから、上記ネットワーク経由での通信により、指定の一次コンテンツ情報を送信させて取得する一次コンテンツ情報ダウンロード制御手段と、
    原編集素材とされる一次コンテンツの本体情報についての再生を指示する内容を少なくとも含むようにして形成される再生制御情報としての本体情報を、情報部として少なくとも有して成る副次コンテンツ情報を記憶する副次コンテンツサーバから、上記ネットワーク経由での通信により、指定の副次コンテンツ情報を送信させて取得する副次コンテンツ情報ダウンロード制御手段と、
    上記一次コンテンツ情報ダウンロード制御手段により取得した一次コンテンツ情報と、上記副次コンテンツ情報ダウンロード制御手段により取得した副次コンテンツ情報のうちの少なくとも1つを二次利用しての編集処理を実行する編集処理手段と、
    上記編集処理手段による編集処理の結果に基づき、新規なコンテンツ内容を有するコンテンツ情報である、副次コンテンツ情報を作成する副次コンテンツ情報作成手段と、
    上記副次コンテンツ情報作成手段により作成された副次コンテンツ情報を、上記副次コンテンツ情報記憶手段に記憶させるために、上記ネットワーク経由での通信により、上記端末装置から上記コンテンツサーバに送信させる、コンテンツ情報アップロード制御手段と、
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  3. 上記一次コンテンツ情報は、上記一次コンテンツとしての実質的コンテンツ内容を再現するためのデータである上記本体情報と、この一次コンテンツ情報の二次利用に関して設定した許諾内容を示す情報である二次利用許諾設定情報を少なくとも含む付加情報とを、情報部として少なくとも有して成り、
    上記副次コンテンツ情報は、上記副次コンテンツサーバにおいて、原編集素材とされる一次コンテンツの本体情報の再生を指示する内容を少なくとも含むようにして形成される再生制御情報としての上記本体情報と、この副次コンテンツの二次利用に関して設定した許諾内容を示す情報である二次利用許諾設定情報を少なくとも含む付加情報とを、情報部として少なくとも有して成るものとされ、
    上記編集処理手段は、二次利用対象とする一次コンテンツ情報と副次コンテンツ情報が有する二次利用許諾設定情報により決まる利用範囲内での編集を行う、
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 上記コンテンツ情報アップロード制御手段による副次コンテンツ情報の送信に応答して、上記副次コンテンツサーバから送信されてくるもので、送信した副次コンテンツ情報についての副次コンテンツサーバにおける保存場所を示す情報である、保存場所情報を受信して取得する保存場所情報取得手段と、
    上記ネットワーク上で提供される個人的情報発信サービスを利用可能とするもので、上記保存場所情報取得手段により取得した保存場所情報を、上記個人的情報発信サービスを利用して発信させることができるサービス利用制御手段とをさらに備える、
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  5. 上記ネットワーク上で提供される個人的情報発信サービスを利用可能とするサービス利用制御手段をさらに備え、
    上記副次コンテンツ情報ダウンロード制御手段は、上記サービス利用制御手段により利用する所定の個人的情報発信サービスの環境にて提示される保存場所情報に基づいて、副次コンテンツサーバから送信させて取得するべき副次コンテンツ情報を指定する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  6. ネットワーク経由での通信を実行する通信手段と、
    一次コンテンツとしての実質的コンテンツ内容を再現するためのデータである本体情報を、情報部として少なくとも有して成る一次コンテンツ情報と、原編集素材とされる一次コンテンツの本体情報についての再生を指示する内容を少なくとも含むようにして形成される再生制御情報としての本体情報を、情報部として少なくとも有して成る副次コンテンツ情報のうちの、少なくとも1つを二次利用しての編集処理により作成された副次コンテンツ情報を記憶保存する副次コンテンツ情報記憶手段と、
    上記ネットワーク経由でアップロードのために送信されてくる副次コンテンツ情報を受信したことに応じて、この受信した副次コンテンツ情報を上記副次コンテンツ情報記憶手段に記憶保存させるのにあたり、この受信した副次コンテンツ情報についての上記副次コンテンツ情報記憶手段における保存場所を設定する、保存場所設定手段と、
    上記保存場所設定手段により設定した保存場所を、上記アップロードのために副次コンテンツ情報を送信してきた他の情報処理装置に対して、ネットワーク経由で通知する通知手段と、
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  7. ネットワーク経由での通信を実行する通信手段と、
    一次コンテンツとしての実質的コンテンツ内容を再現するためのデータである本体情報を、情報部として少なくとも有して成る一次コンテンツ情報と、一次コンテンツの本体情報についての再生を指示する内容を少なくとも含むようにして形成される再生制御情報としての本体情報を情報部として少なくとも有して成る副次コンテンツ情報のうちの、少なくとも1つを二次利用しての編集処理により作成された副次コンテンツ情報を記憶保存する副次コンテンツ情報記憶手段と、
    上記ネットワーク経由でアップロードのために送信されてくる副次コンテンツ情報を受信したことに応じて、この受信した副次コンテンツ情報の原編集素材とされる一次コンテンツの著作権管理者のネットワーク端末装置を特定する端末特定手段と、
    上記端末特定手段により特定されたネットワーク端末装置に対して、そのネットワーク端末装置が対応する著作権管理者の一次コンテンツが原編集素材として利用されている副次コンテンツを新規に記憶保存した旨を、ネットワーク経由での通信により、所定の情報内容により通知する、新規アップロード通知手段と、
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  8. 上記ネットワーク端末装置から、ネットワーク経由での通信により、削除を依頼する内容の情報を受信したことに応じて、副次コンテンツ情報記憶手段から上記新規に記憶保存した副次コンテンツの削除を実行する副次コンテンツ情報削除手段、
    をさらに備えることを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
  9. 上記副次コンテンツ情報削除手段による上記新規に記憶保存した副次コンテンツの削除が実行されたことに応じて、この新規に記憶保存した副次コンテンツを送信してきた他の情報処理装置に対して削除を実行したことを示す情報を、ネットワーク経由での通信により送信する削除通知手段、
    をさらに備えることを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
  10. 上記ネットワーク端末装置から、ネットワーク経由での通信により、警告を依頼する内容の情報を受信したことに応じて、上記新規に記憶保存した副次コンテンツを送信してきた他の情報処理装置に対して、警告のための所定内容の情報を、ネットワーク経由での通信により送信する警告手段、
    をさらに備えることを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
  11. ネットワーク経由で通信可能とされる一次コンテンツサーバ、副次コンテンツサーバ、及び端末装置からなる情報処理システムにおける情報処理方法であって、
    上記一次コンテンツサーバにおいて、一次コンテンツとしての実質的コンテンツ内容を再現するためのデータである本体情報を、情報部として少なくとも有して成る一次コンテンツ情報を記憶する一次コンテンツ情報記憶手順と、
    上記副次コンテンツサーバにおいて、原編集素材とされる一次コンテンツの本体情報の再生を指示する内容を少なくとも含むようにして形成される再生制御情報としての本体情報を、情報部として少なくとも有して成る副次コンテンツ情報を記憶する副次コンテンツ情報記憶手段に記憶されている一次コンテンツ情報のうちから上記端末装置側で要求した一次コンテンツ情報を、ネットワーク経由での通信により、上記一次コンテンツサーバから上記端末装置に対して送信させる一次コンテンツ情報ダウンロード制御手順と、
    上記副次コンテンツ情報記憶手段に記憶されている副次コンテンツ情報のうちから上記端末装置側で要求した副次コンテンツ情報を、ネットワーク経由での通信により、上記副次コンテンツサーバから上記端末装置に対して送信させる副次コンテンツ情報ダウンロード制御手順と、
    上記端末装置において、上記一次コンテンツ情報ダウンロード制御手順により送信された一次コンテンツ情報と、上記副次コンテンツ情報ダウンロード制御手順により送信された副次コンテンツ情報とについて、該端末装置のローカル上に存在するようにして保持するコンテンツ情報保持手順と、
    上記端末装置において、コンテンツ情報保持手順によりローカル上に存在している一次コンテンツ情報と、副次コンテンツ情報のうちの少なくとも1つを二次利用しての編集処理を実行する編集処理手順と、
    上記端末装置において、上記編集処理手順による編集処理の結果に基づき、新規なコンテンツ内容を有するコンテンツ情報である、副次コンテンツ情報を作成する副次コンテンツ情報作成手順と、
    上記副次コンテンツ情報作成手順により作成された副次コンテンツ情報を、上記副次コンテンツ情報記憶手段に記憶させるために、ネットワーク経由での通信により、上記端末装置から上記コンテンツサーバに送信させる、コンテンツ情報アップロード制御手順と、
    を実行することを特徴とする情報処理方法。
  12. ネットワーク経由での通信を実行する通信手順と、
    一次コンテンツとしての実質的コンテンツ内容を再現するためのデータである本体情報を、情報部として少なくとも有して成る一次コンテンツ情報を記憶する一次コンテンツサーバから、上記ネットワーク経由での通信により、指定の一次コンテンツ情報を送信させて取得する一次コンテンツ情報ダウンロード制御手順と、
    原編集素材とされる一次コンテンツの本体情報についての再生を指示する内容を少なくとも含むようにして形成される再生制御情報としての本体情報を、情報部として少なくとも有して成る副次コンテンツ情報を記憶する副次コンテンツサーバから、上記ネットワーク経由での通信により、指定の副次コンテンツ情報を送信させて取得する副次コンテンツ情報ダウンロード制御手順と、
    上記一次コンテンツ情報ダウンロード制御手順により取得した一次コンテンツ情報と、上記副次コンテンツ情報ダウンロード制御手順により取得した副次コンテンツ情報のうちの少なくとも1つを二次利用しての編集処理を実行する編集処理手順と、
    上記編集処理手順による編集処理の結果に基づき、新規なコンテンツ内容を有するコンテンツ情報である、副次コンテンツ情報を作成する副次コンテンツ情報作成手順と、
    上記副次コンテンツ情報作成手順により作成された副次コンテンツ情報を、上記副次コンテンツサーバに記憶させるために、上記ネットワーク経由での通信により、上記端末装置から上記副次コンテンツサーバに送信させる、コンテンツ情報アップロード制御手順と、
    を実行することを特徴とする情報処理方法。
  13. 一次コンテンツとしての実質的コンテンツ内容を再現するためのデータである本体情報を、情報部として少なくとも有して成る一次コンテンツ情報と、原編集素材とされる一次コンテンツの本体情報についての再生を指示する内容を少なくとも含むようにして形成される再生制御情報としての本体情報を、情報部として少なくとも有して成る副次コンテンツ情報のうちの、少なくとも1つを二次利用しての編集処理により作成された副次コンテンツ情報を記憶保存する副次コンテンツ情報記憶手段、を備える情報処理装置における情報処理方法であって、
    ネットワーク経由での通信を実行する通信手順と、
    上記ネットワーク経由でアップロードのために送信されてくる副次コンテンツ情報を受信したことに応じて、この受信した副次コンテンツ情報を、上記副次コンテンツ情報記憶手段に記憶保存させるのにあたり、この受信した副次コンテンツ情報についての上記副次コンテンツ情報記憶手段における保存場所を設定する保存場所設定手順と、
    上記保存場所設定手順により設定した保存場所を、上記アップロードのために副次コンテンツ情報を送信してきた他の情報処理装置に対して、ネットワーク経由で通知する通知手順と、
    を実行することを特徴とする情報処理方法。
  14. 一次コンテンツとしての実質的コンテンツ内容を再現するためのデータである本体情報を、情報部として少なくとも有して成る一次コンテンツ情報と、一次コンテンツの本体情報についての再生を指示する内容を少なくとも含むようにして形成される再生制御情報としての本体情報を、情報部として少なくとも有して成る副次コンテンツ情報のうちの、少なくとも1つを二次利用しての編集処理により作成された副次コンテンツ情報を記憶保存する副次コンテンツ情報記憶手段、を備える情報処理装置における情報処理方法であって、
    ネットワーク経由での通信を実行する通信手順と、
    上記ネットワーク経由で、アップロードとして上記副次コンテンツ情報記憶手段に記憶させるために送信されてくる副次コンテンツ情報を受信したことに応じて、この受信した副次コンテンツ情報の原編集素材とされる一次コンテンツの著作権管理者のネットワーク端末装置を特定する端末特定手順と、
    上記端末特定手順により特定されたネットワーク端末装置に対して、そのネットワーク端末装置が対応する著作権管理者の一次コンテンツが原編集素材として利用されている副次コンテンツを新規に記憶保存した旨を、ネットワーク経由での通信により、所定の情報内容により通知する、新規アップロード通知手順と、
    を実行することを特徴とする情報処理方法。
  15. ネットワーク経由での通信を実行する通信手順と、
    一次コンテンツとしての実質的コンテンツ内容を再現するためのデータである本体情報を、情報部として少なくとも有して成る一次コンテンツ情報を記憶する一次コンテンツサーバから、上記ネットワーク経由での通信により、指定の一次コンテンツ情報を送信させて取得する一次コンテンツ情報ダウンロード制御手順と、
    原編集素材とされる一次コンテンツの本体情報についての再生を指示する内容を少なくとも含むようにして形成される再生制御情報としての本体情報を、情報部として少なくとも有して成る副次コンテンツ情報を記憶する副次コンテンツサーバから、上記ネットワーク経由での通信により、指定の副次コンテンツ情報を送信させて取得する副次コンテンツ情報ダウンロード制御手順と、
    上記一次コンテンツ情報ダウンロード制御手順により取得した一次コンテンツ情報と、上記副次コンテンツ情報ダウンロード制御手順により取得した副次コンテンツ情報のうちの少なくとも1つを二次利用しての編集処理を実行する編集処理手順と、
    上記編集処理手順による編集処理の結果に基づき、新規なコンテンツ内容を有するコンテンツ情報である、副次コンテンツ情報を作成する副次コンテンツ情報作成手順と、
    上記副次コンテンツ情報作成手順により作成された副次コンテンツ情報を、上記副次コンテンツサーバに記憶させるために、上記ネットワーク経由での通信により、上記端末装置から上記副次コンテンツサーバに送信させる、コンテンツ情報アップロード制御手順と、
    を情報処理装置に実行させるプログラム。
  16. 一次コンテンツとしての実質的コンテンツ内容を再現するためのデータである本体情報を、情報部として少なくとも有して成る一次コンテンツ情報と、原編集素材とされる一次コンテンツの本体情報についての再生を指示する内容を少なくとも含むようにして形成される再生制御情報としての本体情報を、情報部として少なくとも有して成る副次コンテンツ情報のうちの、少なくとも1つを二次利用しての編集処理により作成された副次コンテンツ情報を記憶保存する副次コンテンツ情報記憶手段、を備える情報処理装置が実行するプログラムであって、
    ネットワーク経由での通信を実行する通信手順と、
    上記ネットワーク経由でアップロードのために送信されてくる副次コンテンツ情報を受信したことに応じて、この受信した副次コンテンツ情報を、上記副次コンテンツ情報記憶手段に記憶保存させるのにあたり、この受信した副次コンテンツ情報についての上記副次コンテンツ情報記憶手段における保存場所を設定する保存場所設定手順と、
    上記保存場所設定手順により設定した保存場所を、上記アップロードのために副次コンテンツ情報を送信してきた他の情報処理装置に対して、ネットワーク経由で通知する通知手順と、
    を情報処理装置に実行させるプログラム。
  17. 一次コンテンツとしての実質的コンテンツ内容を再現するためのデータである本体情報を、情報部として少なくとも有して成る一次コンテンツ情報と、一次コンテンツの本体情報についての再生を指示する内容を少なくとも含むようにして形成される再生制御情報としての本体情報を、情報部として少なくとも有して成る副次コンテンツ情報のうちの、少なくとも1つを二次利用しての編集処理により作成された副次コンテンツ情報を記憶保存する副次コンテンツ情報記憶手段、を備える情報処理装置が実行するプログラムであって、
    ネットワーク経由での通信を実行する通信手順と、
    上記ネットワーク経由で、アップロードとして上記副次コンテンツ情報記憶手段に記憶させるために送信されてくる副次コンテンツ情報を受信したことに応じて、この受信した副次コンテンツ情報の原編集素材とされる一次コンテンツの著作権管理者のネットワーク端末装置を特定する端末特定手順と、
    上記端末特定手順により特定されたネットワーク端末装置に対して、そのネットワーク端末装置が対応する著作権管理者の一次コンテンツが原編集素材として利用されている副次コンテンツを新規に記憶保存した旨を、ネットワーク経由での通信により、所定の情報内容により通知する、新規アップロード通知手順と、
    を情報処理装置に実行させるプログラム。
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