JP5115339B2 - 情報処理システム、情報処理方法 - Google Patents

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本発明は、例えばコンテンツを二次利用しての編集により作成した副次コンテンツを公開するネットワークシステムにおいて、不適切な副次コンテンツの公開防止などを目的として副次コンテンツについての承認を行うようにされた承認処理装置とその方法に関する。また、承認処理装置と、副次コンテンツを公開するサーバなどとされるコンテンツ公開装置から成る情報処理システムとその方法に関する。さらに、承認処理装置が実行するプログラムに関する。
ネットワーク利用の1つの態様として、いわゆるオーディオ・ビデオなどのコンテンツの配信、共有などが広く行われるようになってきている。例えばコンテンツ配信システムの場合であれば、配信すべき多数のコンテンツとしてのデータファイルをサーバで保存管理しておくようにされる。そして、パーソナルコンピュータなどの情報処理端末装置を所有するユーザは、コンテンツ配信に対応したクライアント機能を有するアプリケーションソフトウェア(クライアントソフト)に対する操作により、サーバから、所望のコンテンツとしてのデータファイルをダウンロードするようにされる。このようにしてダウンロードされたコンテンツとしてのデータファイルは、通常、クライアントソフトにより情報処理端末装置内の記憶装置に記憶保存されて管理される。そしてこの後、ユーザは、情報処理端末装置に記憶されたコンテンツとしてのデータファイルを再生させる操作をクライアントソフトにより行うことで、音・映像などを視聴して楽しむことができる。
また、コンテンツの共有システムでは、例えば情報処理端末装置のユーザが、オーディオ・ビデオなどのコンテンツとしてのデータファイルをサーバにアップロードするようにされる。このような共有システムにおいては、アップロードされたコンテンツを公開するサイト(Webページ)が存在する。一般の情報処理端末装置のユーザは、このサイトにアクセスして、例えば検索などを行って興味のあるコンテンツを探す。そして、この検索により探し出したコンテンツへのアクセス、若しくはダウンロードなどを行って再生し、視聴する。このようにしてコンテンツの共有が行われる。
また、一方で、オーディオデータやビデオデータなどを素材として取り込んで加工、編集し、新たなコンテンツを作成することのできるアプリケーションソフトウェア(編集ソフト)も知られており、特に近年では、操作が簡易なものから複雑なものまで、一般のユーザにも広く普及している状況にある。
このような編集ソフトは、上記もしているように、コンテンツとしての実データ(オーディオ・ビデオデータなど)を対象として編集のための変更を与えるようにして処理を実行できる。このために、例えばオーディオの場合であれば、サンプリング、マッシュアップなどといわれるように、既存の楽曲の一部分を素材として取り込んでの加工・編集なども容易に行える。実際に、例えばプロフェッショナルの音楽家などの間では、このような手法により作成した楽曲も多く発表されている。
特開2000−113066号公報 特開2007−299171号公報
上記のようなことを背景とすると、一般ユーザのなかにも、コンテンツ配信やコンテンツ共有などにより入手できるコンテンツのデータを単に再生して楽しむだけでなく、編集ソフトにより二次編集を行って新たな作品を創作して、これを公に発表(公開)して、他のユーザに視聴してもらいたいと思う人たちが少なからずいるであろうと考えられる。
そこで、本願発明は、先ず、上記のような一般ユーザの要望に応えるために、ネットワーク上で構築されるコンテンツ共有システムとして、ユーザ端末側にて保有するコンテンツのデータを二次的に利用した編集を行って副次的なコンテンツ(副次コンテンツ)を作成して、これをサーバなどにより一般公開できるようにしたものを構築することとする。
しかし、このようにしてコンテンツ共有システムを構築することとした場合、例えば編集素材となるコンテンツ(編集素材コンテンツ)についての著作権を侵害する副次コンテンツであるとか、編集素材コンテンツの著作権者が望まない内容に編集された副次コンテンツなどをはじめ、不適切、不正な副次コンテンツが公開されることは防がなければならない。
現在、一般ユーザが作成したコンテンツを公開するWebサイトは普及しているが、ここでは、例えば著作権者の許諾無いコンテンツを素材として二次利用した不正なコンテンツが特に制限されることなく公開されてしまっている。しかしながら、かかる不正なコンテンツを的確に見つけ出して排除することはできてはいないというのが現状である。
そこで、本願発明としては、副次コンテンツを公開するネットワークシステムにおいて、不適切、不正とされる副次コンテンツが的確に公開されないようにすることをその課題とする。
上記課題の解決のため、本発明は情報処理システムとして次のように構成することとした。
つまり、一次コンテンツを二次利用する編集処理によりコンテンツ内容が作成されるもので、二次利用された一次コンテンツに関する利用結果を示し得る所定の情報項目から成るメタデータと対応付けて形成される副次コンテンツをネットワーク上で公開するコンテンツ公開装置と、承認処理装置とからなり、コンテンツ公開装置において、公開の可否を判定すべき対象副次コンテンツのメタデータを、通信網経由で上記承認処理装置に対して送信するメタデータ送信手段と、承認処理装置において、送信手段により送信されたメタデータを受信して取得するメタデータ取得手段と、承認処理装置において、一次コンテンツごとに対応する情報であって、副次コンテンツを作成するにあたっての二次利用についての条件が示される条件情報を記憶する条件情報記憶手段と、承認処理装置において、メタデータ取得手段により取得したメタデータに基づいて認識される一次コンテンツについての利用結果が、対応する条件情報が示す二次利用についての条件を満たしているか否かに基づいて、対象副次コンテンツの公開の可否についての承認結果を得る承認結果出力手段と、承認処理装置において、承認結果出力手段により得られた承認結果の情報を、通信網経由でコンテンツ公開装置に対して送信する承認結果送信手段と、コンテンツ公開装置において、承認結果送信手段から送信されてきた承認結果の情報に基づいて、対象副次コンテンツの公開に関連した処理を実行するコンテンツ公開関連処理手段とを備えることとした。
上記各構成によれば、承認処理装置は、対象副次コンテンツにおける一次コンテンツの利用結果について、対応する条件情報が示す利用条件に適合しているか否かを判定し、この判定結果に従って、対象副次コンテンツのネットワーク上での公開に関する可否を決定するようにしている。
従って、本願発明にあっては、条件情報が示す一次コンテンツについての利用の条件に適合しない一次コンテンツの利用により作成された副次コンテンツは公開されることがない。即ち、不適切・不正な副次コンテンツは、条件情報に基づいて的確に公開されないようにして排除される。これにより、副次コンテンツを共有するシステムについての健全な運用が実現できる。
図1は、本願発明を実施するための最良の形態(以下、実施形態という)に対応する情報処理装置を有して成る、コンテンツ作成・共有システムを示している。
この図により、本実施形態のコンテンツ作成・共有システムにおけるコンテンツの利用態様に関する概要について述べる。
なお、本実施形態のでは、以降説明するようにして、コンテンツのファイルとして、一次コンテンツファイル、副次コンテンツファイルを扱う。以降において、例えば一次コンテンツファイルと副次コンテンツファイルとで特に区別して述べる必要の無いときは、コンテンツファイルともいう。また、例えば、コンテンツとしての抽象概念に従って説明するような場合に、一次コンテンツファイルについては、一次コンテンツともいい、副次コンテンツファイルについては副次コンテンツともいうことにする。また、一次コンテンツと副次コンテンツについて特に区分して述べる必要の無いときには、単にコンテンツともいう。
本実施形態のコンテンツ作成・共有システムとしては、図1に示される一次コンテンツ1、コンテンツ公開サーバ群20を成す1以上のコンテンツ公開サーバ2(コンテンツ公開装置)、コンテンツ承認サーバ3(承認処理装置)、及び多数のユーザ端末装置4により構築されるものとしている。ここでは、コンテンツ公開サーバ群20において3つのコンテンツ公開サーバ2A、2B、2Cを示している。なおこれらコンテンツ公開サーバ2A、2B、2Cについて特に区別する必要のないときには、コンテンツ公開サーバ2と表記する。また、ユーザ端末装置4とは、例えばパーソナルコンピュータなどのネットワーク端末機能を有する装置として、本実施形態のコンテンツ作成・共有システムに対応するコンテンツ作成・共有アプリケーション100がインストールされたものをいう。
また、ここでは通常のネットワーク端末装置6が示されている。ネットワーク端末装置6は例えばパーソナルコンピュータ、携帯端末装置その他を始め、ネットワーク上のWebサイトを閲覧するブラウザとしての機能を有して構成された装置一般であり、ネットワーク上で不特定多数が存在する。
また、上記一次コンテンツサーバ1、コンテンツ公開サーバ2、コンテンツ承認サーバ3、ユーザ端末装置4、及びネットワーク端末装置6は、ここでは図示していない例えばインターネットなどとしてのネットワーク(通信網)経由で接続されている。
本実施形態は、このような装置構成により、コンテンツ作成・共有システムを実現する。つまり、ネットワーク上での、いわゆるコンテンツ配信(一次コンテンツの配信)と、ユーザ(クリエータ)が作成したコンテンツ(副次コンテンツ)についての共有(公開)が実現される。
なお、ここでのコンテンツの種別は、説明を簡単なものとすることの便宜から、主に動画としての映像(ビデオ)とする。しかし、本実施形態としては、音楽、楽曲などに対応する音声(オーディオ)によるコンテンツについても対応可能である。さらに、映像としてのコンテンツ種別においては、写真などに相当する静止画などとしてのものも対応できる。またさらには、文書のデータであるとか、情報処理装置が実行するプログラムなどもコンテンツとして扱うことが可能である。
一次コンテンツサーバ1は、一次コンテンツ(オリジナルコンテンツ)を保有する。一次コンテンツとは、副次コンテンツのようにして他のコンテンツを二次利用する編集により作成されたものではなく、コンテンツ作成者が、一から作成したものとしてみることのできるコンテンツとされる。
そして、一次コンテンツサーバ1は、このような一次コンテンツを保有するために、例えば一次コンテンツファイルとしての所定形式によるコンテンツデータをデータベース化して管理するようにして多数記憶している。そして、一次コンテンツサーバ1は、保有している一次コンテンツファイルを配信可能とされている。つまり、一次コンテンツサーバ1は、ネットワーク経由でのユーザ端末装置4からのダウンロード要求に応じては、指定された一次コンテンツとしてのデータ要求元のユーザ端末装置4に対して送信出力可能に構成されている。
なお、ここでの一次コンテンツは、例えば提携するレーベル会社などから提供される、アーティスト等が制作した映像、楽曲などとしての内容を有するものとされる。
コンテンツ公開サーバ群20におけるコンテンツ公開サーバ2の各々は、後述するようにしてアップロードされた副次コンテンツファイルのデータを記憶管理する(登録する)とともに、この登録した副次コンテンツを、例えば自身が提供するコンテンツ公開用Webサイト上で公開する機能を有する。
コンテンツ承認サーバ3は、コンテンツ公開サーバ2に副次コンテンツがアップロードされる際、このアップロードが要求された副次コンテンツについての承認処理を実行する。つまり、アップロードが要求された副次コンテンツの公開の可否についての判定を行う。副次コンテンツのアップロード要求を受けたコンテンツ公開サーバ2は、この判定結果(承認結果)に応じて、アップロード要求された副次コンテンツを公開する、若しくは公開をしないようにされる。
ユーザ端末装置4は、一般のユーザが使用するネットワーク機器であり、その実際としては、例えばLANなどのネットワーク通信機能が与えられたパーソナルコンピュータなどとされる。
ユーザ端末装置4は、先にも述べたように、コンテンツ作成・共有アプリケーション100としてのアプリケーションプログラムがインストールされている。ユーザは、このコンテンツ作成・共有アプリケーション100を操作することにより、一次コンテンツファイルなど編集素材として利用しての編集作業による新たな副次コンテンツの作成を行うことができる。また、コンテンツ作成・共有アプリケーション100により、一次コンテンツサーバ1からの一次コンテンツのダウンロードであるとか、作成した副次コンテンツファイルのコンテンツ公開サーバ2へのアップロードなどを効率的に行うことができる。
ネットワーク端末装置6は、例えばハードウェア自体はユーザ端末装置4と同様でよいものとされるが、コンテンツ作成・共有アプリケーション100のインストールを必須としない点で、ユーザ端末装置4とは区別される。つまり、ここでのユーザ端末装置4は、例えばネットワーク接続機能、Webブラウザ機能などは有したうえで、さらに、副次コンテンツの作成機能を有する装置となる。
次に、同じく図1により、本実施形態のコンテンツ作成・共有システムにおけるコンテンツの流通に関する手続き、各装置の動作などの基本的なことについて説明する。なお、この説明にあたっては、図中において[ ]内に英数字により示した手順、動作の番号に従って行う。
手順1
この図では、一次コンテンツ権利者が示されている。一次コンテンツ権利者とは、特定の一次コンテンツを対象にして、後述する承認条件を設定する権利、権原のある者とされ、例えば一次コンテンツの著作権者がこれに該当する。
この一次コンテンツ権利者は、任意のときに、自身が権利を有する一次コンテンツを一次コンテンツサーバ1に登録する手続きを行うことができる。この登録により、一次コンテンツサーバ1において、上記一次コンテンツ権利者が権利を有する一次コンテンツファイルのデータが、新規に記憶管理されることになる。
手順1−1
また、一次コンテンツ権利者は、コンテンツ承認サーバ3に対して、上記手順1により登録を行った一次コンテンツに対応する承認条件を登録する手続きを行う。この承認条件は、副次コンテンツの作成に際して、対応する一次コンテンツについて、所定の利用態様ごとにその許可・不許可であるとか、許可できる範囲などの条件を規定したものである。そして、このような条件内容は、一次コンテンツ権利者が自身の意図であるとか都合などを考慮して任意に設定できるものとしている。
この承認条件登録が行われることで、コンテンツ承認サーバ3では、一次コンテンツに登録されている一次コンテンツごとの承認条件の情報を記憶管理することになる。
また、一旦承認条件を登録したとしても、その後において一次コンテンツ権利者が承認条件の内容を見直したいと思うことはしばしばあると考えられる。そこで、本実施形態では、原則は任意の機会により、一次コンテンツ権利者が登録済みの承認条件について変更設定の手続きを行えるようにされている。
手順2
図1に示されるユーザ端末装置4のユーザは、副次コンテンツを作成する立場にあるものとされる。ここでは、副次コンテンツ作成者としてのユーザ端末装置4のユーザを、「クリエータ」ということにしている。
本実施形態としては、コンテンツ作成・共有アプリケーション100を利用して副次コンテンツを作成しようとするのにあたっては、編集素材として利用する一次コンテンツファイルが、コンテンツ作成・共有アプリケーション100により管理可能な状態で存在している必要があるものとする。即ち、例えば、コンテンツ作成・共有アプリケーション100がローカルとしてみることのできる記憶領域に、利用する一次コンテンツが存在している必要があるものとされる。
そのうえで、図1に示されるユーザ端末装置4のクリエータが副次コンテンツを作成しようとするのにあたって、編集素材として利用する一次コンテンツが全てローカル上に存在していなかったとする。そこで、クリエータは、手順2により、一次コンテンツサーバ1から必要な一次コンテンツファイルをダウンロードする手続きを行う。
この手順2によるダウンロードに際して、クリエータは、ユーザ端末装置4(コンテンツ作成・共有アプリケーション100)により、一次コンテンツサーバ1のコンテンツダウンロードサイトにアクセスさせる。そして、クリエータは、このコンテンツダウンロードサイト上で、自分がダウンロードしたい一次コンテンツを検索し、この検索した一次コンテンツをダウンロードさせるための操作を行う。この操作に応じて、ユーザ端末装置4は、一次コンテンツサーバ1に対してダウンロード要求を送信する。
なお、本実施形態のコンテンツ作成・共有システムにおいては、一次コンテンツのダウンロードは、基本的には有料とされ、上記のようにして一次コンテンツサーバ1に対してダウンロード要求を送信させるのにあたっては、クリエータはしかるべき購入手続きを行うべきものとされる。この購入手続きに関しては、例えば、コンテンツ単位、アルバム単位などで個別に設定された料金についての支払い手続きであってもよいし、最近においてしばしば運用されるようになった、サブスクリプションといわれる予約購読的な手続きとされてもよい。なお、無料で一次コンテンツを提供することも考えられるものであり、この場合には、クリエータは、購入手続きを行っておく必要はない。
そして、一次コンテンツサーバ1は、上記のようにしてダウンロード要求を受信すると、例えば先ず要求元のユーザについての認証などを行って、正当なダウンロード要求であるか否かについての判定を行う。そして、正当なダウンロード要求であると判定したのであれば、自身が記憶している一次コンテンツのうちから、ダウンロード要求とともに指定された一次コンテンツ(一次コンテンツファイル)を検索し、この検索した一次コンテンツファイルのデータを、要求元のユーザ端末装置4に対して送信する。
なお、一次コンテンツファイルは、ここでは、実コンテンツデータとしての本体情報にヘッダ情報が付加された構造であるものとする。
実コンテンツデータとは、この場合には、コンテンツ内容としての所定形式の動画データやオーディオデータ、静止画データ(一次コンテンツとしての実質的コンテンツ内容を再現するためのデータである)をいう。即ち、本実施形態での一次コンテンツデータは、再生のためのオーディオ信号処理やビデオ信号処理などを行うことでそのコンテンツ内容が再現される。
また、ヘッダ情報には、例えばコンテンツとしてのファイルごとに固有となる、コンテンツID(コンテンツ識別子)の他、各種のメタデータ(タイトル、アーティスト、属するアルバムのタイトル、ジャンル、データ形式、データサイズなど)を含む。
上記のようにして一次コンテンツサーバ1から送信された一次コンテンツファイルのデータは、ユーザ端末装置4にて受信される。ユーザ端末装置4(コンテンツ作成・共有アプリケーション100)は、この受信した一次コンテンツデータを、内部のHDDなどの記憶媒体に記憶保存させる。コンテンツ作成・共有アプリケーション100は、このようにして記憶保存された一次コンテンツデータを、例えばヘッダ情報の内容などに基づいて所定の態様により管理するとともに、ユーザ操作に応じた再生制御を実行する機能を有する。
このようにして、一次コンテンツサーバ1に記憶されている一次コンテンツデータは、原則はユーザが購入をするというかたちで、ユーザ端末装置4に対してダウンロードさせることができるようになっている。即ち、手順1としては、いわゆるコンテンツ配信に対応する。
なお、一次コンテンツをダウンロードできるのは、クリエータとしての立場のユーザのみには限定されない。単なる視聴のみを目的として、一般のユーザ端末装置4のユーザ、若しくはネットワーク端末装置6のユーザが、一次コンテンツサーバ1から任意の一次コンテンツをダウンロードすることも可能である。
また、ユーザ端末装置4にて記憶保存された一次コンテンツデータは、コンテンツ作成・共有アプリケーション100により再生して、例えばユーザ端末装置4Aに接続したAV(Audio・Visual)機器などにより画像・音声などとして出力することもできる。
手順3
ところで、一般に、ネットワーク経由によるコンテンツ配信では、ダウンロード後のコンテンツの利用は、ある一定のデータコピー制限が与えられたうえでの再生などの利用に限られている。換言すれば、ダウンロードによりコンテンツを取得したユーザは、一定範囲での利用が許可されているのみであって、例えば取得したコンテンツを基として編集を行って二次的創作物としての新規なコンテンツを作成し、また、このようにして作成したコンテンツを共有可能な環境下に置くことのできる権原は与えられてはいないことが通常である。
これに対して、本実施形態では、一次コンテンツは、原則として、承認条件に基づいて予め設定された範囲内での二次的創作のための素材として利用すること(二次利用、二次編集)が許諾されたコンテンツとなる。
そして、本実施形態のコンテンツ作成・共有アプリケーション100は、自身が管理している一次コンテンツを編集素材として二次利用して、ユーザ操作に応じて編集処理を実行することで、新たなコンテンツを作成することが可能とされている。
そして、本実施形態では、このようにして副次的に作成されるコンテンツのことを、副次コンテンツといい、一次コンテンツと区別している。手順3としては、クリエータがユーザ端末装置4にて起動されているコンテンツ作成・共有アプリケーション100に対する操作を行って、1つの副次コンテンツを作成するものとなる。
ここで、コンテンツ作成・共有アプリケーション100による副次コンテンツについての作成概念を図2に示しておく。
この図において模式的に例示するように、ユーザは、二次利用の対象となる一次コンテンツである編集素材コンテンツA,B,Cを利用して、コンテンツ作成・共有アプリケーション100に対して、自身の編集意図を反映させた編集操作を行う。コンテンツ作成・共有アプリケーション100は、この編集操作に応じた編集処理を行い、その結果として、副次コンテンツファイルを作成して出力することになる。
本実施形態での二次編集のようにして、既存のコンテンツを素材として編集を行って新規なコンテンツとしての二次作品を作り上げることは、例えば音楽の分野であれば、サンプリング、マッシュアップなどといわれ、プロフェッショナルの音楽家などもしばしば行っている。このようなことを背景に、一般の人々の中にも、同じようにして二次作品としてのコンテンツを創り出したい、という欲求、要望があることは当然考えられる。しかしながら、一般の人々が、著作権の問題を適正にクリアしたうえで、二次作品としてのコンテンツを創作、作成することは非常に困難であるというのが現状である。
そこで、本実施形態のコンテンツ作成・共有システムとしては、先ず、一般のユーザが、配信されるコンテンツを利用した二次編集を合法的に行えるようにして、よりユーザにとっての娯楽性が高められるようにすることを目指した。
このために、本実施形態の一次コンテンツは、著作権者が承諾した権限の範囲において、ダウンロード(購入)を行ったユーザが二次利用することが許可されたコンテンツであるとして位置付けることとしたものである。即ち、本実施形態の一次コンテンツサーバ1によるコンテンツ配信サービスは、二次利用することが積極的に許諾されたコンテンツを配信するものである。
手順4
上記のようにして手順3のようにしてクリエータが作成した副次コンテンツファイルのデータは、クリエータのユーザ端末装置4Aのみにおいて保存しておいて、例えば、コンテンツ作成・共有アプリケーション100、若しくは、その副次コンテンツファイルが対応する実コンテンツデータの形式に対応したアプリケーションプログラムなどにより、その副次コンテンツとしてのコンテンツ内容の画像・音声を再生させることが可能である。
また、さらにクリエータは、自身が作成した副次コンテンツをコンテンツ公開サーバ2にアップロードすることで、コンテンツ公開サーバ2のWebサイト上で、一般に公開することができる。このようにして副次コンテンツを一般に公開することで、クリエータが作成した副次コンテンツを、不特定多数の一般のユーザが鑑賞できることになる。
そこで、ユーザ端末装置4のクリエータが、自身が作成した副次コンテンツをコンテンツ公開サーバ群20におけるコンテンツ公開サーバ2にて公開したいと思った場合には、コンテンツ公開サーバ2の副次コンテンツ登録のためのWebサイトにアクセスして、副次コンテンツをアップロードするための操作を行うようにされる。手順4は、例えばこのアップロードのための操作に応じて、ユーザ端末装置4からコンテンツ公開サーバ2に対してアップロード要求を送信するための処理となる。
なお、この副次コンテンツのアップロード要求に際しては、ユーザ端末装置4からコンテンツ公開サーバ2に対して副次コンテンツのアップロード要求としてのコマンドとともに、アップロードの対象となる副次コンテンツファイルのデータを含む単位情報(副次コンテンツアップロード情報)も送信する。
手順5
本実施形態の場合、上記のアップロード要求を受けたコンテンツ公開サーバ2は、無条件で直ちに、今回アップロード要求が行われた副次コンテンツ(対象副次コンテンツ)を登録して公開用Webサイト上で公開することはしない。コンテンツ公開サーバ2は、アップロード要求に応じた動作として、先ず、この手順5により、コンテンツ承認サーバ2に対して、今回の対象副次コンテンツについての承認依頼(承認処理要求)を行う。
なお、この際、承認依頼を行ったコンテンツ公開サーバ2は、承認依頼としての要求コマンドとともに、対象副次コンテンツの構造におけるメタファイル、及びクリエータプロファイルを送信する。メタファイル及びクリエータプロファイルについては後述する。
手順6
上記手順5による承認依頼を受けたコンテンツ承認サーバ3は、承認処理を実行する。
つまり、承認依頼とともに受信した上記メタデータファイルにおいて示される利用一次コンテンツについての利用のされ方(利用結果)が、自身が記憶管理する承認条件情報データベース32aにおいて、利用一次コンテンツに対応する承認条件情報が示す条件を満たしているか否かを判定することに基づき、対象副次コンテンツについて、コンテンツ公開サーバ2にて公開することが適切であるか否か、即ち公開の可否について判定する。
手順7
コンテンツ承認サーバ3は、上記手順6による承認処理の結果を、手順5による承認依頼を行ったコンテンツ公開サーバ2に対して通知する。
手順8
コンテンツ公開サーバ2は、上記手順7により通知された承認結果の内容に応じて、対象副次コンテンツの公開に関連した処理を実行する。
その基本的な動作であるが、先ず、通知された承認結果が、公開が適切であるとの判定結果を示すもの(OK)である場合には、対象副次コンテンツファイルが自身のコンテンツ公開Webサイト上で公開されるようにして記憶管理されるための登録処理を実行する。
これに対して、通知された承認結果が、公開が適切ではないとの判定結果を示すもの(NG)である場合には、対象副次コンテンツファイルについての上記登録処理は行わない。これは、ユーザ端末装置4からのアップロード要求に対して、対象副次コンテンツの公開を拒否することに相当する。
手順9
また、コンテンツ公開サーバ2は、上記手順7による承認結果通知に応じた処理として、上記手順8とともに、この手順9により、さらにユーザ端末装置4に対する承認結果の通知を行う。つまり、手順7により通知として受け取った承認結果の内容を、さらに、今回の対象副次コンテンツのアップロード要求元であるユーザ端末装置4に対して通知する。
例えばこの手順9による承認結果の通知の内容は、手順4のアップロード要求送信の段階からユーザ端末装置4がアクセスしている、コンテンツアップロードのためのWebサイト上で反映されることになる。従って、ユーザ端末装置4のユーザであるクリエータは、自身の操作によりアップロード要求を行った対象副次コンテンツについて、コンテンツ公開サーバ2における公開が承認されたのか、若しくは、コンテンツ公開サーバ2における公開が拒否されたのかを、コンテンツアップロードのためのWebサイトを見ることで確認できる。
手順10
これまでの手順が行われることより、各コンテンツ公開サーバ2においては、自身が提供するコンテンツ公開用Webサイト上で、承認された副次コンテンツを公開している状態にある。
このような環境の下、例えば不特定多数のネットワーク端末装置6は、手順10として、任意のときに、コンテンツ公開用Webサイトにアクセスし、そこで公開されている副次コンテンツのデータを、再生して視聴することができる。このとき、副次コンテンツの再生のためにコンテンツ公開サーバ2からネットワーク端末装置6に対して副次コンテンツのデータを送信する方式については、例えばダウンロード方式やストリーミング方式などが知られているが、これらのいずれの方式が採用されてもよい。
図3は、一次コンテンツサーバ1の内部構成例を示している。この図に示すようにして、一次コンテンツサーバ1は、制御部11、記憶部12、認証処理部13、検索処理部14、データベース管理部15、決済処理部16、暗号化処理部17、ネットワークインターフェース18を備える。
制御部11は、一次コンテンツサーバ1における各種制御処理を統括して実行する部位とされ、例えばCPU(Central Processing Unit)、RAM(主記憶装置)などから形成されるコンピュータシステムの中枢部に相当するハードウェア構成を有する。
記憶部12は、例えばHDDなどを備えて構成され、一次コンテンツデータベース12aを記憶している。一次コンテンツデータベース12aは、配信すべき一次コンテンツとしてのファイルをデータベース化した情報単位とされる。
認証処理部13は、例えばダウンロード要求が行われた場合において、その要求に含まれるユーザIDやパスワードなどを利用して、正規のユーザであるか否かなどについての所要の認証処理を実行する。この認証処理結果がOKであった場合にのみ、要求に応答した一次コンテンツの送信が行われる。
検索処理部14は、データベース管理部15と協働して、一次コンテンツデータベース12aにアクセスして、目的の一次コンテンツを検索する処理を実行する部位とされる。
データベース管理部15は、一次コンテンツデータベース12aについての管理を行う。例えば新規の一次コンテンツが供給された場合には、これに応じて、一次コンテンツデータベース12aに対してこの新規の一次コンテンツを登録するようにして更新する。また、同様にして一次コンテンツを削除すべき場合には、一次コンテンツデータの削除とこれに応じたデータベースの更新を行うようにされる。
決済処理部16は、有料の一次コンテンツに関するユーザ側の代金支払いに対する決済などの処理を実行する。
暗号化処理部17は、この一次コンテンツサーバ1からユーザ端末装置4に対して送信すべき一次コンテンツデータについて暗号化が必要である場合において、所定方式に従った暗号化を施すための処理を実行する部位とされる。
ネットワークインターフェース18は、ネットワーク5経由での通信を行うための部位であり、例えばダウンロード要求の受信と、これに応じた一次コンテンツデータの送信は、このネットワークインターフェース18が制御部11の制御に応じて通信処理を実行することにより実現される。
図4は、コンテンツ公開サーバ2の内部構成例を示している。ここでは、コンテンツ公開サーバ群20におけるコンテンツ公開サーバ2として共通に有し得る基本的な構成例を示しているものとする。実際においては、コンテンツ公開サーバ2ごとのサービスのちがいなどに応じて異なる構成が付加されたり、若しくは省略されたりして構わない。
この図におけるコンテンツ公開サーバ2は、制御部21、記憶部22、認証処理部23、検索処理部24、コンテンツデータベース管理部26、ネットワークインターフェース29を有して成るものとしている。
制御部21は、コンテンツ公開サーバ2における各種制御処理を統括して実行する部位とされる。これも、ハードウェア構成としては、例えばCPU、RAM(主記憶装置)などから形成されるコンピュータシステムの中枢部に相当する部位を有して成る。
記憶部22は、例えばHDDなどを備えて構成され、例えばコンテンツ公開サーバが実行するプログラムのほか、各種所要のデータ、情報が記憶保存される。ここでは、記憶部22に記憶されるデータのうちから、副次コンテンツデータベース22aを抜き出して示している。
副次コンテンツデータベース22aは、図1における手順8により公開すべきものとして登録された副次コンテンツファイルをデータベース化して構築した情報単位とされる。
例えば、コンテンツデータベース管理部26により、この副次コンテンツデータベース22aに対して対象副次コンテンツのファイルのデータを新規に登録する処理(登録処理)を行ったとされると、以降、この対象副次コンテンツが、コンテンツ公開用Webサイト上で公開されることになる。
認証処理部23は、例えば副次コンテンツのアップロードを登録会員に限定することとしたような場合において、そのアップロード要求に含まれるユーザIDやパスワードなどを利用して、正規のユーザであるか否かなどについての所要の認証処理を実行する。
検索処理部24は、コンテンツデータベース管理部26と協働して、副次コンテンツデータベース22aにアクセスして、目的の副次コンテンツを検索する処理を実行する。
コンテンツデータベース管理部26は、記憶部22における副次コンテンツデータベース22aについての管理を行う。例えば副次コンテンツ(副次コンテンツファイル)を新規登録する場合に応じては、副次コンテンツデータベース22aに対して、アップロードされてきた副次コンテンツを登録するようにして更新する。また、同様にして副次コンテンツ(副次コンテンツファイル)を削除することとなった場合には、このための削除処理と、削除結果に応じたデータベースの更新を行うようにされる。
ネットワークインターフェース29は、ネットワーク5経由での通信を行うための部位とされる。例えばアップロード要求を始めとする各種のデータの受信であるとか、副次コンテンツファイルのデータの送信などは、このネットワークインターフェース29が制御部21の制御に応じて通信処理を実行することにより実現される。
図5は、コンテンツ承認サーバ3の内部構成例を示している。この図に示されるように、コンテンツ承認サーバ3は、制御部31、記憶部32、承認条件管理部33、メタファイル管理処理部34、承認処理部35、及びネットワークインターフェースを有して成るものとしている。
制御部31は、コンテンツ承認サーバ3における各種制御処理を統括して実行する部位とされ、例えばCPU、RAM(主記憶装置)などから形成されるコンピュータシステムの中枢部に相当するハードウェア部位を有して成る。
記憶部32は、例えばHDDなどを備えて構成され、コンテンツ承認サーバ3が実行すべきプログラムを始め、必要な情報、データを記憶する。
ここでは、記憶部32に記憶されるべき情報として、承認条件情報データベース32a、登録コンテンツ情報データベース32bを抜き出して示している。
承認条件情報データベース32aは、図1の手順1−1により登録された一次コンテンツごとの承認条件情報をデータベース化した単位情報である。
登録コンテンツ情報データベース32bは、コンテンツ公開サーバ群20を成すコンテンツ公開サーバ2において、公開すべきものとして登録されている副次コンテンツ、即ち、承認OKの判定結果が得られた副次コンテンツ(公開副次コンテンツ)についてのメタファイルの集合から成る単位情報とされる。なお、登録コンテンツ情報データベース32bに新規にメタファイルを登録するのにあたっては、図1の手順5における承認依頼の際においてコンテンツ公開サーバ2から送信されてきた対象副次コンテンツのメタファイルのデータを登録に利用すればよい。また、この登録コンテンツ情報データベース32bも、公開副次コンテンツごとのメタファイルをデータベース化して形成したものとされる。
承認処理部35は、図1における手順6としての承認処理を実行する。なお、この承認処理についての具体例については、図16、図17により後述する。
図6は、ユーザ端末装置4の内部構成例を示している。なお、この場合には、ユーザ端末装置4としてのハードウェアは、パーソナルコンピュータであるものとする。
先ずユーザ端末装置4は、ネットワーク5経由での通信を行うために、ネットワークインターフェース44を備えている。このネットワークインターフェース44が備えられることにより、ネットワーク5を介して、例えば一次コンテンツサーバ1、コンテンツ公開サーバ2、コンテンツ承認サーバ3、及び他のユーザ端末装置4、ネットワーク端末装置6などと通信することが可能となる。
CPU(Central Processing Unit)41は、例えばHDD(ハードディスクドライブ)48にインストールされたOS(Operating System)、及び各種のアプリケーションプログラム、また、ROM42に保持されているプログラムに従って各種の処理を実行可能とされる。本実施形態においては、コンテンツ作成・共有アプリケーション100としてのアプリケーションプログラムがインストールされることになる。
RAM43はCPU41のための作業領域であり、CPU41が各種処理を実行するのに必要なデータやプログラム等が適宜保持される。
この場合の入出力インターフェース45には、例えば、キーボードやマウスなどとされる入力デバイス46が接続されており、この入力デバイス46から出力されてくる操作信号を、CPU41に適合させた信号に変換してCPU41に出力するようにされている。
また、入出力インターフェース45には、メディアドライブ47が接続されている。このメディアドライブ47は、所定フォーマットのリムーバブルメディアに対応してデータの記録再生が可能なように構成されたドライブ装置とされる。
入出力インターフェース45には、記憶媒体としてハードディスクを備えたHDD48が接続されている。CPU41は、入出力インターフェース45を介して、ハードディスクドライブ48のハードディスクに対してデータやプログラム等の記録又は読み出しを行うことができるようにされている。
また、入出力インターフェース45には、画像表示のためのディスプレイモニタ49も接続されている。
図7には、本実施形態のコンテンツ作成・共有システムの利用に関連してHDD48に記憶されるデータ内容例を示している。
この図に示すようにして、実施形態のコンテンツ作成・共有システムに関連しては、先ず、アプリケーションプログラムのデータとしてコンテンツ作成・共有アプリケーション100を記憶させることになる。なお、HDD48に対するコンテンツ作成・共有アプリケーション100の記憶は、インストールの処理により行われる。また、コンテンツ作成・共有アプリケーション100は、アプリケーションファイルとして、HDD48(ローカル)に存在する1以上の一次コンテンツファイル(一次コンテンツファイル群103)と、1以上の副次コンテンツファイル(副次コンテンツファイル群104)を管理する
この場合のコンテンツ作成・共有アプリケーション100は、その機能面から、大別してコンテンツ管理・作成ツール101としてのプログラム部分と、コミュニケーションツール102としてのプログラム部分とから成るものとしてみることができる。コンテンツ管理・作成ツール101は、一次コンテンツファイルや副次コンテンツファイルのダウンロードに関連した処理や、一次コンテンツファイル群103を成す一次コンテンツファイルと、副次コンテンツファイル群104を成す副次コンテンツファイルを対象とするファイル操作を実行可能とされる。
また、編集操作に応じた編集処理や、編集結果に応じた副次コンテンツファイルの作成処理なども実行するようにされる。
コミュニケーションツール102は、例えば図1などには示していないが、ブログサーバやSNSのサーバなどにアクセスしてブログやSNSを操作するための処理を実行可能とされる。
図8は、コンテンツ管理・作成ツール101についてのプログラム構成を、機能ブロック単位により模式的に示したものであり、図示するようにして、通信制御部111、一次コンテンツ取得処理部112、一次コンテンツ管理処理部113、コンテンツ転送処理部116、コンテンツ作成処理部117、副次コンテンツファイル生成処理部118、暗号・解読処理部119、プレーヤ部120から成るものとしてみることができる。
通信制御部111は、コンテンツ管理・編集に関連して主に一次コンテンツサーバ1やコンテンツ公開サーバ3とネットワーク経由で通信を実行するために必要なプログラムから成る部位である。
一次コンテンツ取得処理部112は、一次コンテンツをダウンロードして取得するために必要なプログラムから成る部位である。この一次コンテンツ取得処理部112により、一次コンテンツをダウンロードするためのユーザインターフェースが提供される。また、ダウンロード要求としてのコマンドを発行して通信制御部111により送信させる制御や、通信制御部111にて受信した一次コンテンツのデータのパケットを受け渡してもらい、一次コンテンツとしてのデータ形式に復元する処理なども、この一次コンテンツ取得処理部112により実行される。
一次コンテンツ管理処理部113は、上記一次コンテンツ取得処理部112により取得された一次コンテンツファイルをHDD48に保存する処理と、保存された一次コンテンツファイルを管理するための処理を実行する部位である。例えば、この一次コンテンツ管理処理部113により、アーティスト名、アルバム単位、ジャンルなどに応じたソートなどのコンテンツ管理も実現される。
コンテンツ転送処理部116は、例えば副次コンテンツファイルをコンテンツ公開サーバ2に対してアップロードするときなど、コンテンツファイルのデータ転送について通信制御部111を経由して適正に実行されるようにするための制御、処理を実行する。
コンテンツ作成処理部117は、図2により示した編集素材コンテンツを利用した編集、即ち、ユーザが行う編集操作などに応じて、副次コンテンツとしてのコンテンツ内容の作成に関する処理を実行する部位である。従って、例えば編集操作のためのユーザインターフェースなども、このコンテンツ作成処理部117により実現される。
副次コンテンツファイル生成処理部118は、先ず、上記コンテンツ作成処理部117により作成したとするコンテンツ内容が反映された副次コンテンツファイルのデータを生成するための処理を実行する。また、副次コンテンツを再生する場合には、図4に示した副次コンテンツファイルにおける編集内容情報についての解釈処理を実行して再生処理のシーケンスを決定する。
本実施形態にあっては、一次コンテンツファイルは暗号化が施されて一次コンテンツサーバ1から伝送される場合があるものとされる。また、コンテンツ公開サーバ2によっては、公開している副次コンテンツファイルに暗号化を施して送信する場合がある。
暗号化・解読処理部119は、暗号化が施された一次コンテンツファイル、副次コンテンツファイルを再生、編集などのために操作する必要のあるときに、この暗号化を解読する処理を実行する。
プレーヤ部120は、例えば一次コンテンツファイル及び副次コンテンツファイルの実コンテンツデータを再生して画像・音声などとして出力させるための信号処理過程のうちで、デジタル段階で施しておくべき所要の信号処理を実行するための部位とされる。
次に、図9を参照して、本実施形態の副次コンテンツファイルの構造例について説明する。
副次コンテンツファイルは、図9(a)に示すようにして、所定形式によるメタファイルと、所定形式による実コンテンツファイルとにより形成される。つまり、本実施形態の副次コンテンツファイルは、本来は、それぞれ独立したファイルとしてファイルシステムなどが管理することが可能な2種のファイルをまとめて1つにファイル化したものとみることができる。あるいは、副次コンテンツファイルは、その実コンテンツファイルを主たるファイルとしてみた場合には、実コンテンツファイルを有する副次コンテンツファイルに、メタデータを対応付けて形成されたものとしてみることができる。
メタファイルは、現副次コンテンツに関連したメタデータとしての所要の情報項目を有して形成され、さらにヘッダ情報と、編集関連情報とから成るものとされる。
また、実コンテンツファイルは、図示するようにして、現副次コンテンツのコンテンツ内容に対応する所定形式の実コンテンツデータを有して形成されるファイル形式のデータとされる。なお、確認のために述べておくと、実コンテンツデータとは、コンテンツ内容としての所定形式の動画データやオーディオデータ、静止画データであり、現副次コンテンツとしての実質的コンテンツ内容を再現するためのデータをいう。例えば本実施形態との対比でいうと、一般に流通するビデオデータファイル、オーディオデータファイルなどが、この実コンテンツファイルに相当する。
メタファイルにおけるヘッダ情報は、現副次コンテンツに関連したメタデータとして、主としては基本的な情報項目を格納して形成される。図9(b)に、上記メタファイルにおけるヘッダ情報に含まれるメタデータの情報項目例を示す。この図に示すようにして、例えばメタファイルは、コンテンツID、タイトル、クリエータ、コンテンツ種別、再生時間、作成日時、ジャケットデータ、ジャンル、フォーマット情報・・・などの情報項目により形成される。
ここでのコンテンツIDは、現副次コンテンツファイルに固有に与えられる識別子となる。なお、本実施形態では、これらのコンテンツIDは、例えばユーザ端末装置4(コンテンツ作成・共有アプリケーション100)によりコンテンツを作成する際において、コンテンツ作成・共有アプリケーション100が設定して付加する。
なお、この場合、このようにして設定したコンテンツIDが、既にコンテンツ公開サーバ2において公開されている副次コンテンツと重複しないようにする必要がある。このための仕組みとしては、いくつか考えられる。一例として、コンテンツIDの設定時において、ユーザ端末装置4(コンテンツ作成・共有アプリケーション100)がコンテンツ公開サーバ2側に問い合わせることで、既に公開されているコンテンツIDとは異なるコンテンツIDをもらい受けるようにすることが考えられる。
タイトルは、現副次コンテンツファイルに与えられたタイトル名を示す情報である。
本実施形態において「クリエータ」とは、副次コンテンツの作成者としての立場からみたユーザのことをいう。そして、このクリエータの情報は、現副次コンテンツファイルのクリエータ(作成者、制作者、アーティストなどともいわれる)を示す。ここでは、クリエータに対応する名称と、クリエータとされるユーザのユーザIDを格納するものとする。
コンテンツ種別は、例えば動画、楽曲、写真(静止画)などをはじめとして、現副次コンテンツファイルが有するコンテンツ内容の種類、範囲などがどのようなものであるのかを示す情報となる。
再生時間は、現副次コンテンツファイルとしてのコンテンツの総再生時間を示す情報である。
作成日時は、現副次コンテンツファイルの作成された日付、時刻を示す情報である。
また、コンテンツには、アルバムジャケットに相当する画像データが付されている場合がある。ジャケットデータは、このような画像データとなる。
ジャンルは、現副次コンテンツファイルのコンテンツ内容に与えられるジャンルが何であるのかを示す情報となる。
フォーマット情報には、現副次コンテンツの実コンテンツデータについてのフォーマットを示す所要の情報を格納する。
なお、確認のために述べておくと、本コンテンツ関連基本情報に含める情報項目としては、ここで挙げているもの以外にも考えることができる。
また、同じメタファイルにおける編集関連情報は、現副次コンテンツの作成のための編集結果が反映された情報とされ、図9(c)に示すようにして、利用一次コンテンツ情報と、編集内容情報から成るものとしている。そして、以降の説明から理解されるように、この編集関連情報は、利用一次コンテンツ(二次利用された一次コンテンツ)についての利用結果を示し得る情報項目を有している。これらの情報項目は、後述するようにして承認処理における個別承認処理に利用される。
利用一次コンテンツ情報は、現副次コンテンツの作成のために結果的にその実コンテンツデータを利用すべきこととなった一次コンテンツファイル(これが利用一次コンテンツである)が何であるのかを示す情報である。
例えば図2においては編集素材コンテンツA、B、Cが示されているが、これらを一次コンテンツであるとして捉えると、編集素材コンテンツA、B、Cとしての一次コンテンツが、それぞれ、利用一次コンテンツとなる。
図10は、利用一次コンテンツ情報の各構造例を示している。
この図に示すようにして、利用一次コンテンツ情報は、大きくは単位コンテンツ情報の連結により成るものとしている。単位コンテンツ情報のそれぞれが、1つの利用一次コンテンツに対応する。
単位コンテンツ情報においては、例えばコンテンツID、クリエータ、タイトル、フォーマット情報の各情報項目が設けられる。
ここでのコンテンツIDには、対応する利用一次コンテンツとしてのコンテンツファイルに与えられたコンテンツIDを格納する。
クリエータ(アーティスト)は、対応する利用一次コンテンツの作成者を示すものとして、例えばその名称、及び、このクリエータとされるユーザのユーザIDを格納する。
タイトルは、対応する利用一次コンテンツのタイトルを例えばその名称などにより示す。
ここでのフォーマット情報は、副次コンテンツの作成に際して、対応する利用一次コンテンツを編集素材として利用したときの、この利用一次コンテンツ自体についての品質を、フォーマットにより示すものとされる。このため、フォーマット情報においては、例えば符号化形式などの基本的な情報のほかに、画像であれば、HD(High Definition)形式、SD(Standard Definition)形式などの区別であるとか、解像度、ビットレートなどのように、フォーマットとして、画質や音質などの品質に関わる情報を格納するようにされている。
続いて、メタファイルの編集関連情報における編集内容情報について説明する。
編集内容情報は、所定の言語によって、現副次コンテンツとしてのコンテンツ内容を、利用一次コンテンツ(一次コンテンツである)の実コンテンツデータを利用して再生することとした場合における、実コンテンツデータについての処理のシーケンスを記述して成る単位情報である。
この編集内容情報を形成する記述内容の要素としては、例えば先ず、再生に使用する実コンテンツデータとしての一次コンテンツ(利用一次コンテンツ)を特定する記述、この利用一次コンテンツたる一次コンテンツとしての実コンテンツデータから実際に副次コンテンツ再生のために利用するデータ部分を示す記述、また、副次コンテンツの再生時間において、このデータ部分を再生すべき時間を示す記述などとなる。また、例えばフェードイン、フェードアウト、オーバーラップ、イコライジング(音質調整)、再生速度倍率、リバーブ、ディレイなどをはじめとした、いわゆるエフェクト、特殊効果が反映されるようにするための記述も与えることができる。
図11は、編集内容情報についての最も基本的な内容例を示している。この図においては、[ ]により括られる記述部分が、1つの利用一次コンテンツ(原編集素材コンテンツ)についての或る1つの再生制御内容を示しているものとされる。
この図11に示される利用一次コンテンツ単位の再生制御内容の例について説明しておく。
先ず、図において先頭に示される利用一次コンテンツ単位の再生制御内容としては、
[
content_id=AAAAAA;
time=00:00-00:10;
position=vv-zz
]
と記述されている。これは、利用一次コンテンツがコンテンツID=AAAAAA(ここではcontent_idの記述子がコンテンツIDを示すものとされる)により指定されるものであり、この利用一次コンテンツを利用する現副次コンテンツの再生時間は00:00(開始時点)〜00:10(再生時間10秒)であり、この再生時間において利用する利用一次コンテンツのデータ区間(実コンテンツデータの区間)は、アドレスvvからアドレスzzまでに対応する範囲であることを指定している。
これに続く利用一次コンテンツ単位の再生制御内容は、
[
content_id=AAAAAA;
time=00:10-00:15;
position=ss-tt
]
と記述されている。これは、利用一次コンテンツがコンテンツID=AAAAAAにより指定されるものであり、この利用一次コンテンツを利用する現副次コンテンツの再生時間は00:10〜00:15であり、この再生時間において利用する利用一次コンテンツのデータ区間は、アドレスssからアドレスttまでに対応する範囲であることを指定している。
続く利用一次コンテンツ単位の再生制御内容は、
[
content_id=BBBBBB;
time=00:15-00:20;
position=ss-tt
]
と記述されている。これは、利用一次コンテンツがコンテンツID=BBBBBBにより指定されるものであり、この利用一次コンテンツを利用する現副次コンテンツの再生時間は00:15〜00:20であり、この再生時間において利用する利用一次コンテンツのデータ区間は、アドレスppからアドレスuuまでに対応する範囲であることを指定している。
図12は、図1の手順4による副次コンテンツのアップロード要求の際に、アップロード要求のコマンドと共に、ユーザ端末装置4からコンテンツ公開サーバ2に対して送信される、副次コンテンツアップロード情報の内容例を示している。この副次コンテンツアップロード情報は、例えば、1つの態様として、アップロード要求のコマンドにおけるオペランドに格納して送信することができる。
この図に示されるように、副次コンテンツアップロード情報は、副次コンテンツファイルと、クリエータプロファイルの情報から成る。
ここでの副次コンテンツファイルは、今回のアップロード要求の対象である対象副次コンテンツとしてのものである。また、確認のために述べておくと、その構造、内容は図9〜図11に示したものとなる。
また、クリエータプロファイルは、対象副次コンテンツを作成したクリエータ、即ち図1の場合であればユーザ端末装置4のコンテンツ作成・共有アプリケーション100のユーザについての所定の情報項目から成る単位情報とされる。例えばクリエータプロファイルは、対応するクリエータについてのユーザID、名前、年齢、住所などの情報を考えることができる。
なお、図1の手順5による承認依頼に際しては、コンテンツ公開サーバ2は、承認処理要求のコマンドとともに、対象副次コンテンツのメタファイル、及び同じ対象副次コンテンツのクリエータについてのクリエータプロファイルを送信する。これらのメタファイル及びクリエータプロファイルは、上記図12に示される副次コンテンツアップロード情報から抜き出すことによって得ることができる。
また、コンテンツ承認サーバ3が承認条件情報データベース32aとして管理する承認条件情報の内容例を、図13(a)に示す。
この図に示される承認条件情報は、コンテンツごとに対応したものとされる。このコンテンツ個別の承認条件情報を、一次コンテンツサーバ1に登録されている一次コンテンツごとに集めてデータベース化したものが、承認条件情報データベース32aとされる。
そして、コンテンツ個別の承認条件情報は、図13(a)に示されるように、例えば一次コンテンツID、利用条件情報、一次コンテンツ関連情報、及び再生時間情報から成るものとしている。
一次コンテンツIDは、現承認条件情報に対応する一次コンテンツ(対応一次コンテンツ)を特定するためのコンテンツIDを格納する。
利用条件情報は、対応一次コンテンツを副次コンテンツ作成のために二次利用するにあたっての条件を示す内容を格納する。この利用条件情報に、その一次コンテンツ権利者が図1の手順1−1によって登録した承認条件の内容が反映される。この利用条件情報を形成する情報項目の例を、図13(b)に示す。
図13(b)において利用条件情報は、利用許諾範囲情報、利用不可区間、公開期限、許諾フォーマット、利用者制限情報の各情報項目より成るものとしている。
利用許諾範囲情報は、対応一次コンテンツを二次利用するにあたっての各種所定の許諾項目から成る。例えば、許諾項目としては、下記の内容についてのものを考えることができる。
・対応一次コンテンツの二次利用の可否に関する内容
・編集素材とする他のコンテンツについて、対応一次コンテンツとは違うアーティスト(クリエータ)のものを利用することに関する内容、
・編集素材とする他のコンテンツについて、対応一次コンテンツが属するとされるアルバムとは違うアルバムに属するものを利用することに関する内容
・特定のエフェクトや特殊効果の使用の許諾範囲に関する内容
・対応一次コンテンツ全体から一部区間を抜き出して編集素材として利用することについての可否に関する内容、
・対応一次コンテンツと組み合わせて二次利用が可能なコンテンツの数、種類などに関する内容
また、利用不可区間は、対応一次コンテンツの全コンテンツ内容(全再生時間)に対応する実コンテンツデータから一部のデータ区間を抜き出して編集素材として二次利用することについて許可されている場合において、二次利用することができないデータ区間を示す情報となる。
また、公開期限は、対応一次コンテンツを二次利用して作成された副次コンテンツがコンテンツ公開サーバ2にて公開される期限を、例えば日時などにより示す。
許諾フォーマットは、対応一次コンテンツを二次利用するのにあたって、その二次利用が許可されるフォーマット(形式)、若しくは禁止されるフォーマットを示す。
例えば画像コンテンツを例に挙げると、一次コンテンツ権利者にとっては、例えばHD形式などのように、一定以上に高品質な画質が得られるフォーマットによる実コンテンツデータの二次利用は好まないと考える場合があると考えられる。あるいは逆に、二次利用してもらう以上は、できるだけ高品質なフォーマットを使ってもらいたいと考え、一定以下の品質でしか再生されないフォーマットの実コンテンツデータを二次利用されることのほうが好ましくないと考えることもあると考えられる。許諾フォーマットには、このような一次コンテンツ権利者の意図を反映することができる。
利用者制限情報は、対応一次コンテンツを二次利用するクリエータ(利用者)についての制限を示す情報とされる。例えば、18歳未満のクリエータによる二次利用を禁止する、などの内容を記述することができる。
また、図13(a)における一次コンテンツ関連情報は、例えば対応一次コンテンツのメタデータのうちで、承認処理に必要若しくは利用可能な情報項目から成るものとされる。
再生時間情報は、対応一次コンテンツの総再生時間を示す情報とされる。
図14は、コンテンツ承認サーバ3が記憶管理する登録コンテンツ情報の内容例を示している。この図に示される登録コンテンツ情報は、対応する副次コンテンツ(公開副次コンテンツ)ごとに個別のものとされる。図5に示される登録コンテンツ情報データベース32bは、この図14に示されるコンテンツ個別の登録コンテンツ情報を集めて形成されている。
この図に示される登録コンテンツ情報は、メタファイル、登録日時、及び公開先サーバIDの情報項目より成るものとしている。
メタファイルは、対応する公開副次コンテンツのメタファイルである。このメタファイルは、コンテンツ承認サーバ3が、図1の手順5による承認依頼とともにコンテンツ公開サーバ2から送信されてくる対象副次コンテンツのメタファイルを受信することにより取得できる。
登録日時は、対応する公開副次コンテンツが登録された日時を示す・
公開先サーバIDは、対応する公開副次コンテンツが登録され、公開されているコンテンツ公開サーバ2のサーバIDを示す。コンテンツ公開サーバ群20を成すコンテンツ公開サーバ2は、それぞれ、サーバごとに固有となるサーバIDを有するものとされる。
本実施形態のコンテンツ承認サーバ3が実行する承認処理は、後述もするように、基本的には、利用一次コンテンツとしての一次コンテンツについての承認条件情報における利用条件情報が示す条件を満たしているか否かについての判定を行うことで承認結果を得るようにされる。
ただし、本実施形態のコンテンツ作成・共有システムでは、複数の副次コンテンツを続けて再生すると1つの一次コンテンツの全コンテンツ内容が再生されるという場合において、上記の複数の副次コンテンツのそれぞれについては、承認を与えないものとして規定する。
図15に、上記したことについての一具体例を示しておく。
この図においては、1つの一次コンテンツの全コンテンツ内容を、再生時間の進行に従って、再生区間A、B、C、Dの4つに分割した場合を示している。例えば、当該一次コンテンツの全コンテンツ内容に対応する実コンテンツデータから、これら再生区間A、B、C、Dをそれぞれ抜き出して、4つの副次コンテンツが作成されたとする。本実施形態のコンテンツ作成・共有システムでは、これらの4つの副次コンテンツについては承認が与えられず、従って公開も行われないようにされる。
その理由であるが、これらの副次コンテンツは、1つ1つは一次コンテンツの一部を二次利用してはいるものの、まとめてみれば一次コンテンツの全コンテンツ内容をそのままコピーしているのに過ぎないからである。本来、副次コンテンツは、一次コンテンツを二次利用して創作されるべき新たなコンテンツであるから、上記のような副次コンテンツは、副次コンテンツとしての意義を有さないといえる。
図16及び図17のフローチャートは、コンテンツ承認サーバ3が実行するとされる、図1の手順6としての承認処理のための手順例を示している。これらの図に示す処理は、図5における承認処理部35が実行するものとしてみることができる。また、この承認処理部35が実行する処理は、例えば実際においては、コンテンツ承認サーバ3のハードウェア資源であるコンピュータシステムがプログラムを実行することにより実現されるものとしてみることができる。
先ず、承認処理部35は、図16のステップS101として、図1の手順5によりコンテンツ公開サーバ2から送信されてきた承認依頼を受信したことを認識すると、ステップS102以降の手順を実行することになる。
ここで、承認依頼に際しては、コンテンツ公開サーバ2は、承認処理要求のコマンドとともに、対象副次コンテンツのメタファイルと、同じ対象副次コンテンツのクリエータについてのクリエータプロファイルの情報を送信する。従って、ステップS101による承認依頼の受信によっては、これら対象副次コンテンツのメタファイルと、クリエータプロファイルも受信することになる。
ここでは、例えば上記ステップS101にて受信した承認依頼(承認処理要求)のコマンドの構造において、オペランドの所定位置に対象副次コンテンツについてのメタファイル、及びクリエータプロファイルを格納しているものとする。
ステップS102においては、承認処理要求のコマンドから、対象副次コンテンツについてのメタファイル、及びクリエータプロファイルを抽出して取得する。
ここで、先のステップS102により取得したメタファイルにおいては、図10に示す利用一次コンテンツ情報が含まれている。ステップS103では、このステップS102により取得したメタファイルにおける利用一次コンテンツ情報において示される利用一次コンテンツに便宜的に付す番号である変数nについての初期化処理として、1を代入する。
ステップS104において承認処理部35は、承認条件情報データベース32aから、利用一次コンテンツnに対応するコンテンツ個別の承認条件情報を検索し、これを読みんで取得する処理を行う。ここでの承認条件情報の検索にあたっては、利用一次コンテンツ情報において示される利用一次コンテンツnのコンテンツIDを検索条件にして、承認条件情報データベース32aから、一致するコンテンツID(一次コンテンツID)を格納する承認条件情報を検索すればよい。
ステップS105においては、個別の承認条件に対応した承認処理(項目別承認処理)として、下記の処理を実行する。
つまり、上記ステップS104により取得した利用一次コンテンツnに対応する承認条件情報における利用許諾範囲情報を解釈し、その内容を認識する。また、ステップS102において取得したメタファイルにおける編集内容情報の記述内容を解釈し、利用一次コンテンツnのパートについての編集内容についての認識を得る。
そして、利用一次コンテンツnのパートについての編集内容と、上記利用許諾範囲情報が示す内容とを照合し、対象副次コンテンツにおける利用一次コンテンツnの利用が、利用許諾範囲情報が示す制限範囲を超えるものであるか否かについての判定を行う。
上記ステップS105では、判定結果のデータとして、対象副次コンテンツにおける利用一次コンテンツnの利用が、利用許諾範囲情報が示す制限範囲を超えないと判定された場合には、OKの出力が為され、制限範囲を超えていると判定された場合には、NGの出力が為される。
ステップS106において承認処理部35は、上記のようにして得られたOK若しくはNGの判定結果のデータを保持する。
次のステップS107において承認処理部35は、項目別承認処理として、ステップS104にて取得した承認条件情報の利用条件情報における利用不可区間のデータを参照し、利用一次コンテンツnについて設定されている利用不可区間を認識する。そのうえで、照合処理として、利用一次コンテンツnのパートについての編集内容から認識される対象副次コンテンツにおいて実際に利用一次コンテンツnが利用されている区間と、この認識した利用不可区間とについて、一致若しくは一部重複する部分があるか否かについて判定する。そして、一致若しくは重複する部分があるとして判定された場合には、判定結果のデータとしてNGを出力し、一致若しくは一部重複する部分が無いと判定された場合には、判定結果のデータとしてOKを出力する。
次のステップS108において承認処理部35は、上記ステップS107にて出力されたOK若しくはNGの判定結果のデータを保持する。
ステップS109においては、項目別承認処理として、公開期限についての確認処理を実行する。
つまり、承認処理部35は、利用一次コンテンツnの承認条件情報(利用条件情報)における公開期限を参照して、利用一次コンテンツnについて設定されている公開が許可された期限に対応する日時を認識する。次に、例えば、現在の日時がこの認識した公開期限内であるか否かについて判定する。現在日時が公開期限内であれば、OKの判定結果が出力され、公開期限内でなければNGの判定結果が出力される。
そして、ステップS110により、上記ステップS109により出力されたOK/NGの判定結果を保持する。
ステップS111において承認処理部35は、項目別承認処理として、利用一次コンテンツnの承認条件情報(利用条件情報)における許諾フォーマットと、ステップS102にて取得したメタファイルの利用一次コンテンツ情報に格納される、利用一次コンテンツnのフォーマット情報が示すフォーマットとを照合する。そして、利用一次コンテンツnのフォーマットが、許諾フォーマットに該当するのであればOKの判定結果を出力し、該当していないのであればNGの判定結果を出力する。
そして、ステップS112により、上記ステップS111により出力されたOK/NGの判定結果を保持する。
ステップS113において承認処理部35は、項目別承認処理として、ステップS102にて取得したクリエータプロファイルと、利用一次コンテンツnの承認条件情報(利用条件情報)における利用者制限情報とを照合して、対象副次コンテンツのクリエータの年齢等をはじめとする諸項目について、利用者制限情報が示す制限範囲内に収まっているか否かについての判定を行う。そして、上記諸項目の全てについて、利用者制限情報が示す制限範囲内に収まっているのであればOKの判定結果を出力し、収まっていないのであればNGの判定結果を出力する。
そして、ステップS114により、上記ステップS113により出力されたOK/NGの判定結果を保持する。
続いて、承認処理部35は、項目別承認処理として、図17のステップS115、S116の処理を実行する。
先ずステップS115では、登録コンテンツ情報データベース32bから、利用一次コンテンツnを利用している副次コンテンツの登録コンテンツ情報(コンテンツ個別の情報)を検索する。このためには、登録コンテンツ情報データベース32bにおけるコンテンツ個別の登録コンテンツ情報のうちで、メタデータファイル内の利用一次コンテンツ情報において利用一次コンテンツnのコンテンツIDが示されているものを検索すればよい。なお、このステップS115の処理は、コンテンツ公開サーバ群20にて公開中にあるとされる副次コンテンツのうちから、同じく利用一次コンテンツnを編集素材として利用して作成された副次コンテンツを検索しているものとしてみることができる。
次に承認処理部35は、ステップS116により、上記ステップS115により検索したコンテンツ個別の登録コンテンツ情報ごとに、そのメタファイルにおける編集内容情報を参照することに基づいて、対象副次コンテンツと、既に公開されている副次コンテンツとで、利用一次コンテンツnの全コンテンツ内容が再生される結果となる組み合わせを見つけるための探索処理を実行する。先に図15にて述べたように、このような組み合わせを形成する副次コンテンツは、いずれも公開が拒否されるべきものとして規定されている。
そして、ステップS116の探索処理の結果、上記の副次コンテンツの組み合わせが見つかったとされるとステップS117においては肯定の判別結果が得られることになる。一方、上記の副次コンテンツの組み合わせが見つからなかったとされるとステップS117においては否定の判別結果が得られることになる。
ステップS117にて肯定の判別結果が得られた場合には、ステップS118に進み、ステップS115、S116に対応する項目別承認処理についての判定結果の情報として、NGを保持する。これに対して、ステップS117にて否定の判別結果が得られた場合には、ステップS119によりOKの判定結果の情報を保持する。
上記ステップS116による探索のためのアルゴリズムとしてはいくつか考えることができるが、その一例を図15により説明しておく。
ここで、対象副次コンテンツは、図15に示される一次コンテンツを利用一次コンテンツnとして含むものとしたうえで、この利用一次コンテンツnは、再生区間A〜Dのうちで、再生区間Cを抜き出して利用しているとする。この再生区間Cは、図15の一次コンテンツにおけるデータ位置p4を開始位置とし、データ位置p5を終了位置とする区間のデータ(データ区間)となる。
この場合において、例えば認証処理部35は、対象副次コンテンツのメタファイルにおける編集内容情報を参照すれば、この一次コンテンツnについてのデータ区間が、上記データ位置p4−p5までであることが認識できる。
そのうえで、認証処理部35は、ステップS115により検索したコンテンツ個別の登録コンテンツ情報の編集内容情報を参照することで、例えば先ず、利用一次コンテンツnのデータ区間p4−p5の直前のデータ区間を利用して編集されている副次コンテンツを探索する。
このためには、ステップS115により検索したコンテンツ個別の登録コンテンツ情報の編集内容情報を参照することで、利用一次コンテンツnから抜き出して利用しているデータ区間の終了位置が、データ位置p4の直前のデータ位置p3となっている副次コンテンツ(コンテンツ個別の登録コンテンツ情報)を探索すればよい。そして、このようにして探索された副次コンテンツとしては、その編集内容情報において、図15の再生区間Bに対応するデータ区間p2〜p3を利用していることが示されていたものとする。
そこで、認証処理部35は、さらにステップS115により検索したコンテンツ個別の登録コンテンツ情報の編集内容情報を参照して、再生区間Bの直前のデータ区間を利用している副次コンテンツを探索する。つまり、利用一次コンテンツnから抜き出して利用しているデータ区間の終了位置が、データ位置p2の直前のデータ位置p1となっている副次コンテンツ(コンテンツ個別の登録コンテンツ情報)を探索する。このようにして探索された副次コンテンツでは、編集内容情報において、再生区間Aに対応するデータ位置p0〜データ位置p1までのデータ区間を利用していることが示されていたものとする。ここで、上記データ位置p0は、利用一次コンテンツnのコンテンツ内容における開始位置となるので、利用一次コンテンツnにおける再生区間Cより前方向への探索はこれで終了する。
そこで次は、再生区間Cより後ろ方向への探索を行う。このためには、認証処理部35は、ステップS115により検索したコンテンツ個別の登録コンテンツ情報の編集内容情報を参照して、再生区間Cの直後のデータ区間を利用している副次コンテンツを探索する。つまり、つまり、利用一次コンテンツnから抜き出して利用しているデータ区間の開始位置が、データ位置p5の直後のデータ位置p6となっている副次コンテンツ(コンテンツ個別の登録コンテンツ情報)を探索する。これにより、図15との対応では、再生区間Dをデータ区間として利用する副次コンテンツが探索されることになる。そして、再生区間Dの終了位置p7は、利用一次コンテンツnとしてのコンテンツの終了位置でもあることから、後ろ方向への探索はこの段階で終了する。
そして、このような探索処理の結果、この図15に対応しては、対象副次コンテンツを含み、利用一次コンテンツnの全コンテンツ内容が再生される結果となる組み合わせが存在する、ということが判定されるものである。この場合、ステップS117においては肯定の判別結果が得られてステップS118によりOKを示す判定結果の情報を保持することになる。
ここでは、ステップS118若しくはS119を経た段階で、利用一次コンテンツnを対象としての所要の項目別承認処理が完了したものとする。そこで、ステップS120においては、変数nについて最大値に至ったか否かについて判別する。変数nの最大値は、対象副次コンテンツが利用するものとして利用一次コンテンツ情報に置いて示される利用一次コンテンツ数となる。つまり、ステップS119においては、未だ項目別承認処理が行われていない利用一次コンテンツが残っているか否かについて判別するものである。
ステップS120において否定の判別結果が得られた場合には、未だ項目別承認処理を行っていない利用一次コンテンツが残っていることになる。そこで、この場合には、ステップS121により変数nについてインクリメントしたうえで、ステップS104に戻る。これにより、次の利用一次コンテンツを対象とする項目別承認処理が実行される。
そして、全ての利用一次コンテンツを対象とする項目別承認処理が完了したとされると、ステップS120において肯定の判別結果が得られることとなってステップS122に進む。
ステップS122においては、これまでの利用一次コンテンツ1〜nごとの項目別承認処理についての判定結果を利用して、承認結果情報を作成する。
ここでの承認結果情報としては、先ず、対象副次コンテンツについて、コンテンツ公開サーバ2にて公開することについての承認の是非(OK/NG)を示す内容を有するものとされる。
本実施形態としては、これまでにおいて利用一次コンテンツ1〜nごとに行われた項目別承認処理ごとの判定結果の情報について、1つでもNGがあれば、その対象副次コンテンツの公開は承認されないものとする。換言すると、利用一次コンテンツ1〜nごとに行われた項目別承認処理ごとの判定結果の情報が全てOKとなってはじめてその対象副次コンテンツの公開が承認される。ステップS120において承認処理部35は、この規則に従って、項目別承認処理の判定結果について全てOKであれば、承認OKを示す内容の有する承認結果情報を作成し、項目別承認処理の判定結果が1つでもNGであれば、承認NGを示す内容の有する承認結果情報を作成する。
また、承認結果情報については、単に、対象副次コンテンツの公開についてのOK/NGの承認結果を示す情報のみとされてもよいが、利用一次コンテンツごとにおける項目別承認処理ごとについてのOK/NGの判定結果が示されるような内容を有して作成してもよい。本実施形態としては、後者のように、項目別承認処理ごとのOK/NGの判定結果が反映された内容の承認結果情報を作成するものとする。また、利用許諾範囲情報に対応する項目別承認処理については、利用許諾範囲情報においてさらに細分化された項目ごとについてのOK/NGの判定結果も示されるものとする。
そして、承認処理部35は、ステップS123により、今回の対象副次コンテンツについての承認結果を通知する。即ち、上記ステップS123により作成した承認結果情報を、承認処理要求元のコンテンツ公開サーバ2に対して送信する。また、このステップS123の処理は、図1における手順7に対応するものとなる。
確認のために述べておくと、図1の手順8として説明したように、承認結果の通知を受信したコンテンツ公開サーバ2は、承認結果が示すOK/NGの内容に応じて、対象副次コンテンツの公開、若しくは公開の拒否に対応する処理を実行する。
次に承認処理部35は、ステップS124により、必要に応じて、登録コンテンツ情報データベース32bについての変更を行う。
例えば、これまでの承認処理により、対象副次コンテンツについて最終的にOKの承認結果が得られた場合には、この対象副次コンテンツが新たにコンテンツ公開サーバ2にて公開されることになる。そこで、承認処理部35は、この対象副次コンテンツについての登録コンテンツ情報を、登録コンテンツ情報データベース32bに対して新規に登録する。
また、例えばステップS117にて肯定の判別結果が得られた場合、ステップS116により探索された副次コンテンツは、前述のように公開を停止すべきものとなるから、図16、図17とは別の処理で、コンテンツ承認サーバ3は、コンテンツ公開サーバ2に対して公開の停止要求を行う。この要求を受けたコンテンツ公開サーバ2では、停止要求により指定される副次コンテンツの公開停止に関する必要な処理を実行する。このような副次コンテンツの公開状況の変更との整合を図るために、コンテンツ承認サーバ3は、ステップS124にて、公開が停止される副次コンテンツの登録コンテンツ情報を、記憶部32の登録コンテンツ情報データベース32bから削除する処理を実行するようにされる。
また、対象副次コンテンツについて最終的にNGの承認結果が得られた場合としては、単に対象副次コンテンツについての公開を拒否すればよく、上記の例のように公開済みの副次コンテンツの登録コンテンツ情報を削除する必要性のないような場合もあると考えられる。この場合には、登録コンテンツ情報データベース32aに対して、対象副次コンテンツの登録コンテンツ情報が登録されないようにすればよい。従って、この場合のステップS124としては、実質的な登録コンテンツ情報データベース32aについての変更を行う必要はなくなる。
ところで、先の説明によれば、コンテンツ承認サーバ3から送信される承認結果情報には、項目別承認処理ごとについての判定結果を示す内容を含めることとしている。これに応じて、図1の手順9による承認結果通知にあたっては、この項目別承認処理ごとについての判定結果を示す内容を含む承認結果情報を、コンテンツ公開サーバ2からユーザ端末装置4に対して送信するものとする。そして、ユーザ端末装置4では、承認結果情報における利用一次コンテンツごとにおける項目別承認処理についての判定結果を、ユーザ(クリエータ)が確認できる態様で表示させることが可能とされる。このため、例えばクリエータは、対象副次コンテンツについてNGの承認結果が返されてきた場合において、どの項目についてNGであるのかが分かることになる。そして、例えば善意のクリエータであれば、NGとなった項目について、次はOKとなるようにして適正な副次コンテンツに作成し直し、これを再びアップロードすることができる。
このようにして本実施形態では、副次コンテンツの編集内容と、一次コンテンツ権利者が設定した承認条件とを照らし合わせることにより、副次コンテンツの公開についての可否が決定されるようになっている。これにより、本実施形態では、公開することが適切ではないとされる副次コンテンツが公開されてしまうことを、これまでよりも的確に防止することができる。
また、例えば一次コンテンツ権利者が、当初想定はしていなかったが、あるときに自身の一次コンテンツについて意向に沿わない利用が行われた副次コンテンツが公開されているのを見つけたとする。この場合、一次コンテンツ権利者は、コンテンツ公開サーバ2に対して削除依頼を行って公開を停止してもらうことができる。また、一次コンテンツ権利者としては、再度、このような副次コンテンツが公開されないようにするために、図1の手順1−1によって、その一次コンテンツについての承認条件情報における所定の内容を変更することができる。すると、以降、この一次コンテンツを利用する対象副次コンテンツについては、変更後の承認条件情報に基づいた承認処理が実行されることになる。つまり、以前に削除されたのと同等の不適切な編集内容を有する副次コンテンツの再アップロードが防がれることになる。
また、本実施形態では、コンテンツ公開サーバ2は、例えば既に公開している副次コンテンツについても、定期的に、図1の手順5に準じた承認依頼をコンテンツ承認サーバ3に対して行うものとする。この場合にも、コンテンツ承認サーバ3は、図16、図17に準じた承認処理を実行して、その承認結果を返す。そして、コンテンツ公開サーバ2は、受け取った承認結果がNGであるものについては登録を削除して公開を停止させる。これにより、例えば承認条件情報の変更前は適切であったが、変更されたことにより、不適切となってしまった副次コンテンツもいずれは削除されることになり、公開されたまま残ってしまうのを防ぐことができる。
また、図1の手順5に準じた承認依頼が定期的に実行されることによっては、例えば一次コンテンツについての利用条件が事前に登録されていなかったとしても、後に登録された場合には、この利用条件に適合しない副次コンテンツの公開がいずれは停止されることになる。
さらに、例えば、本実施形態のコンテンツ作成・共有システムに参加していなかったコンテンツ公開サーバが新たに参加してきても、上記の定期的な承認処理が実行される仕組みを適用すれば、いずれは、新規参加したコンテンツ公開サーバ2においても、一次コンテンツの著作権を侵害しない適切な副次コンテンツのみが公開されている状況にすることができる。
また、これまでの実施形態の説明にあっては、副次コンテンツファイルは、図9に示したように、メタファイルと実コンテンツデータから成る構造であるとしている。
しかし、例えば副次コンテンツファイルとして、実コンテンツデータを除いたメタファイルのみから成る構造のものを、コンテンツ作成・共有システム上で流通、公開させることが考えられる。このような副次コンテンツを再生するのには、例えばコンテンツ作成・共有アプリケーション100のプレーヤ部120について、メタファイルにおける編集内容情報を解釈し、この解釈に従って、例えばローカル上に保存した利用一次コンテンツの実コンテンツデータにおける必要な区間をしかるべきタイミングで再生していくことが可能なようにして構成すればよい。
例えば、このような副次コンテンツの形式とされた場合においても、本実施形態のコンテンツ承認サーバ3が実行するコンテンツ公開についての承認処理を適用することが可能である。
また、一次コンテンツサーバ1、コンテンツ公開サーバ2、コンテンツ承認サーバ3、及びユーザ端末装置4の構成は一例であって、実際には適宜変更されて構わない。また、上記のサーバの少なくとも1つが、複数のサーバに分散されるような形態を採っても構わない。あるいは逆に、これらのサーバのうちの少なくとも2つ、例えば一次コンテンツサーバ1とコンテンツ承認サーバ3とが統合されるようにして構成されてもよいものである。
また、これまでの説明にあっては、コンテンツ作成・共有アプリケーション100としてのGUI画面などの具体例は示していないが、コンテンツ作成・共有アプリケーション100のGUI構成は多様に考えられるものである。
また、コンテンツ作成・共有アプリケーション100の機能構成としても、これまでにおいて図8などを参照して説明した内容に限定されるものではなく多様に考えられる。
また、図9〜図11などに示した副次コンテンツファイルの構造はあくまでも一例であり、また、概念的なものであるので、これを基にして適宜変更、拡張されて良い。
また、一次コンテンツサーバ1、コンテンツ公開サーバ2、コンテンツ承認サーバ3、ユーザ端末装置4などが実行するプログラムは、上記のようにして、例えば内部のHDD、記憶部などの記憶領域に対して書き込んで記憶させるほか、リムーバブルの記憶媒体に記憶させておいたうえで、この記憶媒体からインストール(アップデートも含む)させるようにして上記の記憶領域に記憶させることが考えられる。また、所定のデータインターフェース経由により、他のホストとなる機器からの制御によってプログラムのインストールを行えるようにすることも考えられる。さらに、ネットワーク上の記憶装置に記憶させておいたうえで、上記各サーバ、及びユーザ端末装置4が有するネットワーク機能により、上記記憶装置からダウンロードして取得できるように構成することも考えられる。
本発明の実施形態が対応するコンテンツ作成・共有システムの構築例とともに、コンテンツ公開に関する手続き、装置動作等を示す図である。 実施形態における副次コンテンツの作成の流れを模式的に示す図である。 一次コンテンツサーバの内部構成例を示す図である。 コンテンツ公開サーバの内部構成例を示す図である。 コンテンツ承認サーバの内部構成例を示す図である。 ユーザ端末装置の内部構成例を示す図である。 ユーザ端末装置のHDD内に記憶されるべきデータ内容例を示す図である。 コンテンツ作成・共有アプリケーションのコンテンツ管理・作成ツールとしてのプログラム構成例を機能ブロックにより示す図である。 副次コンテンツファイルの構造例を示す模式的に示す図である。 副次コンテンツファイルにおける、利用一次コンテンツ情報の構造例を示す図である。 副次コンテンツファイルにおける、編集内容情報の内容例を示す図である。 副次コンテンツアップロード情報の構造例を示す図である。 承認条件情報(一次コンテンツ個別)の構造例を示す図である。 登録コンテンツ情報(一次コンテンツ個別)の構造例を示す図である。 副次コンテンツの組み合わせにより1つの一次コンテンツの全コンテンツ内容が再生される例を示す図である。 コンテンツ承認サーバ(承認処理部)が実行する承認処理の手順例を示すフローチャートである。 コンテンツ承認サーバ(承認処理部)が実行する承認処理の手順例を示すフローチャートである。
符号の説明
1 一次コンテンツサーバ、2 コンテンツ公開サーバ、3 コンテンツ承認サーバ、4 ユーザ端末装置、5 ネットワーク、6 ネットワーク端末装置、11・21・31 制御部、12・22・32 記憶部、13・23 認証処理部、14・24 検索処理部、15 データベース管理部、16 決済処理部、17 暗号化処理部、18・29・36・44 ネットワークインターフェース、26 コンテンツデータベース管理部、12a 一次コンテンツデータベース、22a 副次コンテンツデータベース、32a 承認条件データベース、32b 登録コンテンツ情報データベース、41 CPU、42 ROM、43 RAM、45 入出力インターフェース、46 入力デバイス、47 メディアドライブ、48 HDD、49 ディスプレイモニタ、100 コンテンツ作成・共有アプリケーション、101 コンテンツ管理・作成ツール、102 コミュニケーションツール、103 一次コンテンツファイル群、104 副次コンテンツファイル群、 111 通信制御部、112 一次コンテンツ取得処理部、113 一次コンテンツ管理処理部、116 コンテンツ転送処理部、117 コンテンツ作成処理部、118 副次コンテンツファイル生成処理部、119 暗号化・解読処理部、120 プレーヤ部

Claims (2)

  1. 一次コンテンツを二次利用する編集処理によりコンテンツ内容が作成されるもので、二次利用された一次コンテンツに関する利用結果を示し得る所定の情報項目から成るメタデータと対応付けて形成される副次コンテンツをネットワーク上で公開するコンテンツ公開装置と、承認処理装置とから成り、
    上記コンテンツ公開装置において、公開の可否を判定すべき対象副次コンテンツのメタデータを、通信網経由で上記承認処理装置に対して送信するメタデータ送信手段と、
    上記承認処理装置において、上記送信手段により送信された上記メタデータを受信して取得するメタデータ取得手段と、
    上記承認処理装置において、一次コンテンツごとに対応する情報であって、副次コンテンツを作成するにあたっての二次利用についての条件が示される条件情報を記憶する条件情報記憶手段と、
    上記承認処理装置において、上記メタデータ取得手段により取得したメタデータに基づいて認識される一次コンテンツについての利用結果が、対応する条件情報が示す二次利用についての条件を満たしているか否かに基づいて、上記対象副次コンテンツの公開の可否についての承認結果を得る承認結果出力手段と、
    上記承認処理装置において、上記承認結果出力手段により得られた承認結果の情報を、通信網経由で上記コンテンツ公開装置に対して送信する承認結果送信手段と、
    上記コンテンツ公開装置において、上記承認結果送信手段から送信されてきた承認結果の情報に基づいて、上記対象副次コンテンツの公開に関連した処理を実行するコンテンツ公開関連処理手段と、
    を備える情報処理システム。
  2. 一次コンテンツを二次利用する編集処理によりコンテンツ内容が作成されるもので、二次利用された一次コンテンツに関する利用結果を示し得る所定の情報項目から成るメタデータと対応付けて形成される副次コンテンツをネットワーク上で公開するコンテンツ公開装置と、承認処理装置とから成る情報処理システムにおける情報処理方法であって、
    上記コンテンツ公開装置において、公開の可否を判定すべき対象副次コンテンツのメタデータを、通信網経由で上記承認処理装置に対して送信するメタデータ送信手順と、
    上記承認処理装置において、上記送信手順により送信された上記メタデータを受信して取得するメタデータ取得手順と、
    上記承認処理装置において、一次コンテンツごとに対応する情報であって、副次コンテンツを作成するにあたっての二次利用についての条件が示される条件情報を記憶管理する条件情報記憶管理手順と、
    上記承認処理装置において、上記メタデータ取得手順により取得したメタデータに基づいて認識される一次コンテンツについての利用結果が、対応する条件情報が示す二次利用についての条件を満たしているか否かに基づいて、上記対象副次コンテンツの公開の可否についての承認結果を得る承認結果出力手順と、
    上記承認処理装置において、上記承認結果出力手順により得られた承認結果の情報を、通信網経由で上記コンテンツ公開装置に対して送信する承認結果送信手順と、
    上記コンテンツ公開装置において、上記承認結果送信手順よって送信されてきた承認結果の情報に基づいて、上記対象副次コンテンツの公開に関連した処理を実行するコンテンツ公開関連処理手順と、
    を実行する情報処理方法。
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