JP5115339B2 - 情報処理システム、情報処理方法 - Google Patents
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このような編集ソフトは、上記もしているように、コンテンツとしての実データ(オーディオ・ビデオデータなど)を対象として編集のための変更を与えるようにして処理を実行できる。このために、例えばオーディオの場合であれば、サンプリング、マッシュアップなどといわれるように、既存の楽曲の一部分を素材として取り込んでの加工・編集なども容易に行える。実際に、例えばプロフェッショナルの音楽家などの間では、このような手法により作成した楽曲も多く発表されている。
現在、一般ユーザが作成したコンテンツを公開するWebサイトは普及しているが、ここでは、例えば著作権者の許諾無いコンテンツを素材として二次利用した不正なコンテンツが特に制限されることなく公開されてしまっている。しかしながら、かかる不正なコンテンツを的確に見つけ出して排除することはできてはいないというのが現状である。
そこで、本願発明としては、副次コンテンツを公開するネットワークシステムにおいて、不適切、不正とされる副次コンテンツが的確に公開されないようにすることをその課題とする。
つまり、一次コンテンツを二次利用する編集処理によりコンテンツ内容が作成されるもので、二次利用された一次コンテンツに関する利用結果を示し得る所定の情報項目から成るメタデータと対応付けて形成される副次コンテンツをネットワーク上で公開するコンテンツ公開装置と、承認処理装置とからなり、コンテンツ公開装置において、公開の可否を判定すべき対象副次コンテンツのメタデータを、通信網経由で上記承認処理装置に対して送信するメタデータ送信手段と、承認処理装置において、送信手段により送信されたメタデータを受信して取得するメタデータ取得手段と、承認処理装置において、一次コンテンツごとに対応する情報であって、副次コンテンツを作成するにあたっての二次利用についての条件が示される条件情報を記憶する条件情報記憶手段と、承認処理装置において、メタデータ取得手段により取得したメタデータに基づいて認識される一次コンテンツについての利用結果が、対応する条件情報が示す二次利用についての条件を満たしているか否かに基づいて、対象副次コンテンツの公開の可否についての承認結果を得る承認結果出力手段と、承認処理装置において、承認結果出力手段により得られた承認結果の情報を、通信網経由でコンテンツ公開装置に対して送信する承認結果送信手段と、コンテンツ公開装置において、承認結果送信手段から送信されてきた承認結果の情報に基づいて、対象副次コンテンツの公開に関連した処理を実行するコンテンツ公開関連処理手段とを備えることとした。
この図により、本実施形態のコンテンツ作成・共有システムにおけるコンテンツの利用態様に関する概要について述べる。
また、ここでは通常のネットワーク端末装置6が示されている。ネットワーク端末装置6は例えばパーソナルコンピュータ、携帯端末装置その他を始め、ネットワーク上のWebサイトを閲覧するブラウザとしての機能を有して構成された装置一般であり、ネットワーク上で不特定多数が存在する。
また、上記一次コンテンツサーバ1、コンテンツ公開サーバ2、コンテンツ承認サーバ3、ユーザ端末装置4、及びネットワーク端末装置6は、ここでは図示していない例えばインターネットなどとしてのネットワーク(通信網)経由で接続されている。
なお、ここでのコンテンツの種別は、説明を簡単なものとすることの便宜から、主に動画としての映像(ビデオ)とする。しかし、本実施形態としては、音楽、楽曲などに対応する音声(オーディオ)によるコンテンツについても対応可能である。さらに、映像としてのコンテンツ種別においては、写真などに相当する静止画などとしてのものも対応できる。またさらには、文書のデータであるとか、情報処理装置が実行するプログラムなどもコンテンツとして扱うことが可能である。
そして、一次コンテンツサーバ1は、このような一次コンテンツを保有するために、例えば一次コンテンツファイルとしての所定形式によるコンテンツデータをデータベース化して管理するようにして多数記憶している。そして、一次コンテンツサーバ1は、保有している一次コンテンツファイルを配信可能とされている。つまり、一次コンテンツサーバ1は、ネットワーク経由でのユーザ端末装置4からのダウンロード要求に応じては、指定された一次コンテンツとしてのデータ要求元のユーザ端末装置4に対して送信出力可能に構成されている。
なお、ここでの一次コンテンツは、例えば提携するレーベル会社などから提供される、アーティスト等が制作した映像、楽曲などとしての内容を有するものとされる。
ユーザ端末装置4は、先にも述べたように、コンテンツ作成・共有アプリケーション100としてのアプリケーションプログラムがインストールされている。ユーザは、このコンテンツ作成・共有アプリケーション100を操作することにより、一次コンテンツファイルなど編集素材として利用しての編集作業による新たな副次コンテンツの作成を行うことができる。また、コンテンツ作成・共有アプリケーション100により、一次コンテンツサーバ1からの一次コンテンツのダウンロードであるとか、作成した副次コンテンツファイルのコンテンツ公開サーバ2へのアップロードなどを効率的に行うことができる。
この図では、一次コンテンツ権利者が示されている。一次コンテンツ権利者とは、特定の一次コンテンツを対象にして、後述する承認条件を設定する権利、権原のある者とされ、例えば一次コンテンツの著作権者がこれに該当する。
この一次コンテンツ権利者は、任意のときに、自身が権利を有する一次コンテンツを一次コンテンツサーバ1に登録する手続きを行うことができる。この登録により、一次コンテンツサーバ1において、上記一次コンテンツ権利者が権利を有する一次コンテンツファイルのデータが、新規に記憶管理されることになる。
また、一次コンテンツ権利者は、コンテンツ承認サーバ3に対して、上記手順1により登録を行った一次コンテンツに対応する承認条件を登録する手続きを行う。この承認条件は、副次コンテンツの作成に際して、対応する一次コンテンツについて、所定の利用態様ごとにその許可・不許可であるとか、許可できる範囲などの条件を規定したものである。そして、このような条件内容は、一次コンテンツ権利者が自身の意図であるとか都合などを考慮して任意に設定できるものとしている。
この承認条件登録が行われることで、コンテンツ承認サーバ3では、一次コンテンツに登録されている一次コンテンツごとの承認条件の情報を記憶管理することになる。
また、一旦承認条件を登録したとしても、その後において一次コンテンツ権利者が承認条件の内容を見直したいと思うことはしばしばあると考えられる。そこで、本実施形態では、原則は任意の機会により、一次コンテンツ権利者が登録済みの承認条件について変更設定の手続きを行えるようにされている。
図1に示されるユーザ端末装置4のユーザは、副次コンテンツを作成する立場にあるものとされる。ここでは、副次コンテンツ作成者としてのユーザ端末装置4のユーザを、「クリエータ」ということにしている。
本実施形態としては、コンテンツ作成・共有アプリケーション100を利用して副次コンテンツを作成しようとするのにあたっては、編集素材として利用する一次コンテンツファイルが、コンテンツ作成・共有アプリケーション100により管理可能な状態で存在している必要があるものとする。即ち、例えば、コンテンツ作成・共有アプリケーション100がローカルとしてみることのできる記憶領域に、利用する一次コンテンツが存在している必要があるものとされる。
そのうえで、図1に示されるユーザ端末装置4のクリエータが副次コンテンツを作成しようとするのにあたって、編集素材として利用する一次コンテンツが全てローカル上に存在していなかったとする。そこで、クリエータは、手順2により、一次コンテンツサーバ1から必要な一次コンテンツファイルをダウンロードする手続きを行う。
実コンテンツデータとは、この場合には、コンテンツ内容としての所定形式の動画データやオーディオデータ、静止画データ(一次コンテンツとしての実質的コンテンツ内容を再現するためのデータである)をいう。即ち、本実施形態での一次コンテンツデータは、再生のためのオーディオ信号処理やビデオ信号処理などを行うことでそのコンテンツ内容が再現される。
また、ヘッダ情報には、例えばコンテンツとしてのファイルごとに固有となる、コンテンツID(コンテンツ識別子)の他、各種のメタデータ(タイトル、アーティスト、属するアルバムのタイトル、ジャンル、データ形式、データサイズなど)を含む。
このようにして、一次コンテンツサーバ1に記憶されている一次コンテンツデータは、原則はユーザが購入をするというかたちで、ユーザ端末装置4に対してダウンロードさせることができるようになっている。即ち、手順1としては、いわゆるコンテンツ配信に対応する。
また、ユーザ端末装置4にて記憶保存された一次コンテンツデータは、コンテンツ作成・共有アプリケーション100により再生して、例えばユーザ端末装置4Aに接続したAV(Audio・Visual)機器などにより画像・音声などとして出力することもできる。
ところで、一般に、ネットワーク経由によるコンテンツ配信では、ダウンロード後のコンテンツの利用は、ある一定のデータコピー制限が与えられたうえでの再生などの利用に限られている。換言すれば、ダウンロードによりコンテンツを取得したユーザは、一定範囲での利用が許可されているのみであって、例えば取得したコンテンツを基として編集を行って二次的創作物としての新規なコンテンツを作成し、また、このようにして作成したコンテンツを共有可能な環境下に置くことのできる権原は与えられてはいないことが通常である。
そして、本実施形態のコンテンツ作成・共有アプリケーション100は、自身が管理している一次コンテンツを編集素材として二次利用して、ユーザ操作に応じて編集処理を実行することで、新たなコンテンツを作成することが可能とされている。
そして、本実施形態では、このようにして副次的に作成されるコンテンツのことを、副次コンテンツといい、一次コンテンツと区別している。手順3としては、クリエータがユーザ端末装置4にて起動されているコンテンツ作成・共有アプリケーション100に対する操作を行って、1つの副次コンテンツを作成するものとなる。
この図において模式的に例示するように、ユーザは、二次利用の対象となる一次コンテンツである編集素材コンテンツA,B,Cを利用して、コンテンツ作成・共有アプリケーション100に対して、自身の編集意図を反映させた編集操作を行う。コンテンツ作成・共有アプリケーション100は、この編集操作に応じた編集処理を行い、その結果として、副次コンテンツファイルを作成して出力することになる。
このために、本実施形態の一次コンテンツは、著作権者が承諾した権限の範囲において、ダウンロード(購入)を行ったユーザが二次利用することが許可されたコンテンツであるとして位置付けることとしたものである。即ち、本実施形態の一次コンテンツサーバ1によるコンテンツ配信サービスは、二次利用することが積極的に許諾されたコンテンツを配信するものである。
上記のようにして手順3のようにしてクリエータが作成した副次コンテンツファイルのデータは、クリエータのユーザ端末装置4Aのみにおいて保存しておいて、例えば、コンテンツ作成・共有アプリケーション100、若しくは、その副次コンテンツファイルが対応する実コンテンツデータの形式に対応したアプリケーションプログラムなどにより、その副次コンテンツとしてのコンテンツ内容の画像・音声を再生させることが可能である。
また、さらにクリエータは、自身が作成した副次コンテンツをコンテンツ公開サーバ2にアップロードすることで、コンテンツ公開サーバ2のWebサイト上で、一般に公開することができる。このようにして副次コンテンツを一般に公開することで、クリエータが作成した副次コンテンツを、不特定多数の一般のユーザが鑑賞できることになる。
そこで、ユーザ端末装置4のクリエータが、自身が作成した副次コンテンツをコンテンツ公開サーバ群20におけるコンテンツ公開サーバ2にて公開したいと思った場合には、コンテンツ公開サーバ2の副次コンテンツ登録のためのWebサイトにアクセスして、副次コンテンツをアップロードするための操作を行うようにされる。手順4は、例えばこのアップロードのための操作に応じて、ユーザ端末装置4からコンテンツ公開サーバ2に対してアップロード要求を送信するための処理となる。
本実施形態の場合、上記のアップロード要求を受けたコンテンツ公開サーバ2は、無条件で直ちに、今回アップロード要求が行われた副次コンテンツ(対象副次コンテンツ)を登録して公開用Webサイト上で公開することはしない。コンテンツ公開サーバ2は、アップロード要求に応じた動作として、先ず、この手順5により、コンテンツ承認サーバ2に対して、今回の対象副次コンテンツについての承認依頼(承認処理要求)を行う。
なお、この際、承認依頼を行ったコンテンツ公開サーバ2は、承認依頼としての要求コマンドとともに、対象副次コンテンツの構造におけるメタファイル、及びクリエータプロファイルを送信する。メタファイル及びクリエータプロファイルについては後述する。
上記手順5による承認依頼を受けたコンテンツ承認サーバ3は、承認処理を実行する。
つまり、承認依頼とともに受信した上記メタデータファイルにおいて示される利用一次コンテンツについての利用のされ方(利用結果)が、自身が記憶管理する承認条件情報データベース32aにおいて、利用一次コンテンツに対応する承認条件情報が示す条件を満たしているか否かを判定することに基づき、対象副次コンテンツについて、コンテンツ公開サーバ2にて公開することが適切であるか否か、即ち公開の可否について判定する。
コンテンツ承認サーバ3は、上記手順6による承認処理の結果を、手順5による承認依頼を行ったコンテンツ公開サーバ2に対して通知する。
コンテンツ公開サーバ2は、上記手順7により通知された承認結果の内容に応じて、対象副次コンテンツの公開に関連した処理を実行する。
その基本的な動作であるが、先ず、通知された承認結果が、公開が適切であるとの判定結果を示すもの(OK)である場合には、対象副次コンテンツファイルが自身のコンテンツ公開Webサイト上で公開されるようにして記憶管理されるための登録処理を実行する。
これに対して、通知された承認結果が、公開が適切ではないとの判定結果を示すもの(NG)である場合には、対象副次コンテンツファイルについての上記登録処理は行わない。これは、ユーザ端末装置4からのアップロード要求に対して、対象副次コンテンツの公開を拒否することに相当する。
また、コンテンツ公開サーバ2は、上記手順7による承認結果通知に応じた処理として、上記手順8とともに、この手順9により、さらにユーザ端末装置4に対する承認結果の通知を行う。つまり、手順7により通知として受け取った承認結果の内容を、さらに、今回の対象副次コンテンツのアップロード要求元であるユーザ端末装置4に対して通知する。
例えばこの手順9による承認結果の通知の内容は、手順4のアップロード要求送信の段階からユーザ端末装置4がアクセスしている、コンテンツアップロードのためのWebサイト上で反映されることになる。従って、ユーザ端末装置4のユーザであるクリエータは、自身の操作によりアップロード要求を行った対象副次コンテンツについて、コンテンツ公開サーバ2における公開が承認されたのか、若しくは、コンテンツ公開サーバ2における公開が拒否されたのかを、コンテンツアップロードのためのWebサイトを見ることで確認できる。
これまでの手順が行われることより、各コンテンツ公開サーバ2においては、自身が提供するコンテンツ公開用Webサイト上で、承認された副次コンテンツを公開している状態にある。
このような環境の下、例えば不特定多数のネットワーク端末装置6は、手順10として、任意のときに、コンテンツ公開用Webサイトにアクセスし、そこで公開されている副次コンテンツのデータを、再生して視聴することができる。このとき、副次コンテンツの再生のためにコンテンツ公開サーバ2からネットワーク端末装置6に対して副次コンテンツのデータを送信する方式については、例えばダウンロード方式やストリーミング方式などが知られているが、これらのいずれの方式が採用されてもよい。
副次コンテンツデータベース22aは、図1における手順8により公開すべきものとして登録された副次コンテンツファイルをデータベース化して構築した情報単位とされる。
例えば、コンテンツデータベース管理部26により、この副次コンテンツデータベース22aに対して対象副次コンテンツのファイルのデータを新規に登録する処理(登録処理)を行ったとされると、以降、この対象副次コンテンツが、コンテンツ公開用Webサイト上で公開されることになる。
ここでは、記憶部32に記憶されるべき情報として、承認条件情報データベース32a、登録コンテンツ情報データベース32bを抜き出して示している。
承認条件情報データベース32aは、図1の手順1−1により登録された一次コンテンツごとの承認条件情報をデータベース化した単位情報である。
登録コンテンツ情報データベース32bは、コンテンツ公開サーバ群20を成すコンテンツ公開サーバ2において、公開すべきものとして登録されている副次コンテンツ、即ち、承認OKの判定結果が得られた副次コンテンツ(公開副次コンテンツ)についてのメタファイルの集合から成る単位情報とされる。なお、登録コンテンツ情報データベース32bに新規にメタファイルを登録するのにあたっては、図1の手順5における承認依頼の際においてコンテンツ公開サーバ2から送信されてきた対象副次コンテンツのメタファイルのデータを登録に利用すればよい。また、この登録コンテンツ情報データベース32bも、公開副次コンテンツごとのメタファイルをデータベース化して形成したものとされる。
先ずユーザ端末装置4は、ネットワーク5経由での通信を行うために、ネットワークインターフェース44を備えている。このネットワークインターフェース44が備えられることにより、ネットワーク5を介して、例えば一次コンテンツサーバ1、コンテンツ公開サーバ2、コンテンツ承認サーバ3、及び他のユーザ端末装置4、ネットワーク端末装置6などと通信することが可能となる。
RAM43はCPU41のための作業領域であり、CPU41が各種処理を実行するのに必要なデータやプログラム等が適宜保持される。
また、入出力インターフェース45には、メディアドライブ47が接続されている。このメディアドライブ47は、所定フォーマットのリムーバブルメディアに対応してデータの記録再生が可能なように構成されたドライブ装置とされる。
また、入出力インターフェース45には、画像表示のためのディスプレイモニタ49も接続されている。
この図に示すようにして、実施形態のコンテンツ作成・共有システムに関連しては、先ず、アプリケーションプログラムのデータとしてコンテンツ作成・共有アプリケーション100を記憶させることになる。なお、HDD48に対するコンテンツ作成・共有アプリケーション100の記憶は、インストールの処理により行われる。また、コンテンツ作成・共有アプリケーション100は、アプリケーションファイルとして、HDD48(ローカル)に存在する1以上の一次コンテンツファイル(一次コンテンツファイル群103)と、1以上の副次コンテンツファイル(副次コンテンツファイル群104)を管理する
また、編集操作に応じた編集処理や、編集結果に応じた副次コンテンツファイルの作成処理なども実行するようにされる。
副次コンテンツファイル生成処理部118は、先ず、上記コンテンツ作成処理部117により作成したとするコンテンツ内容が反映された副次コンテンツファイルのデータを生成するための処理を実行する。また、副次コンテンツを再生する場合には、図4に示した副次コンテンツファイルにおける編集内容情報についての解釈処理を実行して再生処理のシーケンスを決定する。
暗号化・解読処理部119は、暗号化が施された一次コンテンツファイル、副次コンテンツファイルを再生、編集などのために操作する必要のあるときに、この暗号化を解読する処理を実行する。
副次コンテンツファイルは、図9(a)に示すようにして、所定形式によるメタファイルと、所定形式による実コンテンツファイルとにより形成される。つまり、本実施形態の副次コンテンツファイルは、本来は、それぞれ独立したファイルとしてファイルシステムなどが管理することが可能な2種のファイルをまとめて1つにファイル化したものとみることができる。あるいは、副次コンテンツファイルは、その実コンテンツファイルを主たるファイルとしてみた場合には、実コンテンツファイルを有する副次コンテンツファイルに、メタデータを対応付けて形成されたものとしてみることができる。
また、実コンテンツファイルは、図示するようにして、現副次コンテンツのコンテンツ内容に対応する所定形式の実コンテンツデータを有して形成されるファイル形式のデータとされる。なお、確認のために述べておくと、実コンテンツデータとは、コンテンツ内容としての所定形式の動画データやオーディオデータ、静止画データであり、現副次コンテンツとしての実質的コンテンツ内容を再現するためのデータをいう。例えば本実施形態との対比でいうと、一般に流通するビデオデータファイル、オーディオデータファイルなどが、この実コンテンツファイルに相当する。
なお、この場合、このようにして設定したコンテンツIDが、既にコンテンツ公開サーバ2において公開されている副次コンテンツと重複しないようにする必要がある。このための仕組みとしては、いくつか考えられる。一例として、コンテンツIDの設定時において、ユーザ端末装置4(コンテンツ作成・共有アプリケーション100)がコンテンツ公開サーバ2側に問い合わせることで、既に公開されているコンテンツIDとは異なるコンテンツIDをもらい受けるようにすることが考えられる。
本実施形態において「クリエータ」とは、副次コンテンツの作成者としての立場からみたユーザのことをいう。そして、このクリエータの情報は、現副次コンテンツファイルのクリエータ(作成者、制作者、アーティストなどともいわれる)を示す。ここでは、クリエータに対応する名称と、クリエータとされるユーザのユーザIDを格納するものとする。
コンテンツ種別は、例えば動画、楽曲、写真(静止画)などをはじめとして、現副次コンテンツファイルが有するコンテンツ内容の種類、範囲などがどのようなものであるのかを示す情報となる。
再生時間は、現副次コンテンツファイルとしてのコンテンツの総再生時間を示す情報である。
作成日時は、現副次コンテンツファイルの作成された日付、時刻を示す情報である。
また、コンテンツには、アルバムジャケットに相当する画像データが付されている場合がある。ジャケットデータは、このような画像データとなる。
ジャンルは、現副次コンテンツファイルのコンテンツ内容に与えられるジャンルが何であるのかを示す情報となる。
フォーマット情報には、現副次コンテンツの実コンテンツデータについてのフォーマットを示す所要の情報を格納する。
なお、確認のために述べておくと、本コンテンツ関連基本情報に含める情報項目としては、ここで挙げているもの以外にも考えることができる。
例えば図2においては編集素材コンテンツA、B、Cが示されているが、これらを一次コンテンツであるとして捉えると、編集素材コンテンツA、B、Cとしての一次コンテンツが、それぞれ、利用一次コンテンツとなる。
この図に示すようにして、利用一次コンテンツ情報は、大きくは単位コンテンツ情報の連結により成るものとしている。単位コンテンツ情報のそれぞれが、1つの利用一次コンテンツに対応する。
ここでのコンテンツIDには、対応する利用一次コンテンツとしてのコンテンツファイルに与えられたコンテンツIDを格納する。
クリエータ(アーティスト)は、対応する利用一次コンテンツの作成者を示すものとして、例えばその名称、及び、このクリエータとされるユーザのユーザIDを格納する。
タイトルは、対応する利用一次コンテンツのタイトルを例えばその名称などにより示す。
編集内容情報は、所定の言語によって、現副次コンテンツとしてのコンテンツ内容を、利用一次コンテンツ(一次コンテンツである)の実コンテンツデータを利用して再生することとした場合における、実コンテンツデータについての処理のシーケンスを記述して成る単位情報である。
この編集内容情報を形成する記述内容の要素としては、例えば先ず、再生に使用する実コンテンツデータとしての一次コンテンツ(利用一次コンテンツ)を特定する記述、この利用一次コンテンツたる一次コンテンツとしての実コンテンツデータから実際に副次コンテンツ再生のために利用するデータ部分を示す記述、また、副次コンテンツの再生時間において、このデータ部分を再生すべき時間を示す記述などとなる。また、例えばフェードイン、フェードアウト、オーバーラップ、イコライジング(音質調整)、再生速度倍率、リバーブ、ディレイなどをはじめとした、いわゆるエフェクト、特殊効果が反映されるようにするための記述も与えることができる。
この図11に示される利用一次コンテンツ単位の再生制御内容の例について説明しておく。
先ず、図において先頭に示される利用一次コンテンツ単位の再生制御内容としては、
[
content_id=AAAAAA;
time=00:00-00:10;
position=vv-zz
]
と記述されている。これは、利用一次コンテンツがコンテンツID=AAAAAA(ここではcontent_idの記述子がコンテンツIDを示すものとされる)により指定されるものであり、この利用一次コンテンツを利用する現副次コンテンツの再生時間は00:00(開始時点)〜00:10(再生時間10秒)であり、この再生時間において利用する利用一次コンテンツのデータ区間(実コンテンツデータの区間)は、アドレスvvからアドレスzzまでに対応する範囲であることを指定している。
これに続く利用一次コンテンツ単位の再生制御内容は、
[
content_id=AAAAAA;
time=00:10-00:15;
position=ss-tt
]
と記述されている。これは、利用一次コンテンツがコンテンツID=AAAAAAにより指定されるものであり、この利用一次コンテンツを利用する現副次コンテンツの再生時間は00:10〜00:15であり、この再生時間において利用する利用一次コンテンツのデータ区間は、アドレスssからアドレスttまでに対応する範囲であることを指定している。
続く利用一次コンテンツ単位の再生制御内容は、
[
content_id=BBBBBB;
time=00:15-00:20;
position=ss-tt
]
と記述されている。これは、利用一次コンテンツがコンテンツID=BBBBBBにより指定されるものであり、この利用一次コンテンツを利用する現副次コンテンツの再生時間は00:15〜00:20であり、この再生時間において利用する利用一次コンテンツのデータ区間は、アドレスppからアドレスuuまでに対応する範囲であることを指定している。
ここでの副次コンテンツファイルは、今回のアップロード要求の対象である対象副次コンテンツとしてのものである。また、確認のために述べておくと、その構造、内容は図9〜図11に示したものとなる。
この図に示される承認条件情報は、コンテンツごとに対応したものとされる。このコンテンツ個別の承認条件情報を、一次コンテンツサーバ1に登録されている一次コンテンツごとに集めてデータベース化したものが、承認条件情報データベース32aとされる。
そして、コンテンツ個別の承認条件情報は、図13(a)に示されるように、例えば一次コンテンツID、利用条件情報、一次コンテンツ関連情報、及び再生時間情報から成るものとしている。
利用許諾範囲情報は、対応一次コンテンツを二次利用するにあたっての各種所定の許諾項目から成る。例えば、許諾項目としては、下記の内容についてのものを考えることができる。
・対応一次コンテンツの二次利用の可否に関する内容
・編集素材とする他のコンテンツについて、対応一次コンテンツとは違うアーティスト(クリエータ)のものを利用することに関する内容、
・編集素材とする他のコンテンツについて、対応一次コンテンツが属するとされるアルバムとは違うアルバムに属するものを利用することに関する内容
・特定のエフェクトや特殊効果の使用の許諾範囲に関する内容
・対応一次コンテンツ全体から一部区間を抜き出して編集素材として利用することについての可否に関する内容、
・対応一次コンテンツと組み合わせて二次利用が可能なコンテンツの数、種類などに関する内容
例えば画像コンテンツを例に挙げると、一次コンテンツ権利者にとっては、例えばHD形式などのように、一定以上に高品質な画質が得られるフォーマットによる実コンテンツデータの二次利用は好まないと考える場合があると考えられる。あるいは逆に、二次利用してもらう以上は、できるだけ高品質なフォーマットを使ってもらいたいと考え、一定以下の品質でしか再生されないフォーマットの実コンテンツデータを二次利用されることのほうが好ましくないと考えることもあると考えられる。許諾フォーマットには、このような一次コンテンツ権利者の意図を反映することができる。
再生時間情報は、対応一次コンテンツの総再生時間を示す情報とされる。
メタファイルは、対応する公開副次コンテンツのメタファイルである。このメタファイルは、コンテンツ承認サーバ3が、図1の手順5による承認依頼とともにコンテンツ公開サーバ2から送信されてくる対象副次コンテンツのメタファイルを受信することにより取得できる。
公開先サーバIDは、対応する公開副次コンテンツが登録され、公開されているコンテンツ公開サーバ2のサーバIDを示す。コンテンツ公開サーバ群20を成すコンテンツ公開サーバ2は、それぞれ、サーバごとに固有となるサーバIDを有するものとされる。
ただし、本実施形態のコンテンツ作成・共有システムでは、複数の副次コンテンツを続けて再生すると1つの一次コンテンツの全コンテンツ内容が再生されるという場合において、上記の複数の副次コンテンツのそれぞれについては、承認を与えないものとして規定する。
この図においては、1つの一次コンテンツの全コンテンツ内容を、再生時間の進行に従って、再生区間A、B、C、Dの4つに分割した場合を示している。例えば、当該一次コンテンツの全コンテンツ内容に対応する実コンテンツデータから、これら再生区間A、B、C、Dをそれぞれ抜き出して、4つの副次コンテンツが作成されたとする。本実施形態のコンテンツ作成・共有システムでは、これらの4つの副次コンテンツについては承認が与えられず、従って公開も行われないようにされる。
その理由であるが、これらの副次コンテンツは、1つ1つは一次コンテンツの一部を二次利用してはいるものの、まとめてみれば一次コンテンツの全コンテンツ内容をそのままコピーしているのに過ぎないからである。本来、副次コンテンツは、一次コンテンツを二次利用して創作されるべき新たなコンテンツであるから、上記のような副次コンテンツは、副次コンテンツとしての意義を有さないといえる。
ここで、承認依頼に際しては、コンテンツ公開サーバ2は、承認処理要求のコマンドとともに、対象副次コンテンツのメタファイルと、同じ対象副次コンテンツのクリエータについてのクリエータプロファイルの情報を送信する。従って、ステップS101による承認依頼の受信によっては、これら対象副次コンテンツのメタファイルと、クリエータプロファイルも受信することになる。
ステップS102においては、承認処理要求のコマンドから、対象副次コンテンツについてのメタファイル、及びクリエータプロファイルを抽出して取得する。
つまり、上記ステップS104により取得した利用一次コンテンツnに対応する承認条件情報における利用許諾範囲情報を解釈し、その内容を認識する。また、ステップS102において取得したメタファイルにおける編集内容情報の記述内容を解釈し、利用一次コンテンツnのパートについての編集内容についての認識を得る。
そして、利用一次コンテンツnのパートについての編集内容と、上記利用許諾範囲情報が示す内容とを照合し、対象副次コンテンツにおける利用一次コンテンツnの利用が、利用許諾範囲情報が示す制限範囲を超えるものであるか否かについての判定を行う。
ステップS106において承認処理部35は、上記のようにして得られたOK若しくはNGの判定結果のデータを保持する。
次のステップS108において承認処理部35は、上記ステップS107にて出力されたOK若しくはNGの判定結果のデータを保持する。
つまり、承認処理部35は、利用一次コンテンツnの承認条件情報(利用条件情報)における公開期限を参照して、利用一次コンテンツnについて設定されている公開が許可された期限に対応する日時を認識する。次に、例えば、現在の日時がこの認識した公開期限内であるか否かについて判定する。現在日時が公開期限内であれば、OKの判定結果が出力され、公開期限内でなければNGの判定結果が出力される。
そして、ステップS110により、上記ステップS109により出力されたOK/NGの判定結果を保持する。
そして、ステップS112により、上記ステップS111により出力されたOK/NGの判定結果を保持する。
そして、ステップS114により、上記ステップS113により出力されたOK/NGの判定結果を保持する。
先ずステップS115では、登録コンテンツ情報データベース32bから、利用一次コンテンツnを利用している副次コンテンツの登録コンテンツ情報(コンテンツ個別の情報)を検索する。このためには、登録コンテンツ情報データベース32bにおけるコンテンツ個別の登録コンテンツ情報のうちで、メタデータファイル内の利用一次コンテンツ情報において利用一次コンテンツnのコンテンツIDが示されているものを検索すればよい。なお、このステップS115の処理は、コンテンツ公開サーバ群20にて公開中にあるとされる副次コンテンツのうちから、同じく利用一次コンテンツnを編集素材として利用して作成された副次コンテンツを検索しているものとしてみることができる。
そして、ステップS116の探索処理の結果、上記の副次コンテンツの組み合わせが見つかったとされるとステップS117においては肯定の判別結果が得られることになる。一方、上記の副次コンテンツの組み合わせが見つからなかったとされるとステップS117においては否定の判別結果が得られることになる。
ここで、対象副次コンテンツは、図15に示される一次コンテンツを利用一次コンテンツnとして含むものとしたうえで、この利用一次コンテンツnは、再生区間A〜Dのうちで、再生区間Cを抜き出して利用しているとする。この再生区間Cは、図15の一次コンテンツにおけるデータ位置p4を開始位置とし、データ位置p5を終了位置とする区間のデータ(データ区間)となる。
この場合において、例えば認証処理部35は、対象副次コンテンツのメタファイルにおける編集内容情報を参照すれば、この一次コンテンツnについてのデータ区間が、上記データ位置p4−p5までであることが認識できる。
そのうえで、認証処理部35は、ステップS115により検索したコンテンツ個別の登録コンテンツ情報の編集内容情報を参照することで、例えば先ず、利用一次コンテンツnのデータ区間p4−p5の直前のデータ区間を利用して編集されている副次コンテンツを探索する。
このためには、ステップS115により検索したコンテンツ個別の登録コンテンツ情報の編集内容情報を参照することで、利用一次コンテンツnから抜き出して利用しているデータ区間の終了位置が、データ位置p4の直前のデータ位置p3となっている副次コンテンツ(コンテンツ個別の登録コンテンツ情報)を探索すればよい。そして、このようにして探索された副次コンテンツとしては、その編集内容情報において、図15の再生区間Bに対応するデータ区間p2〜p3を利用していることが示されていたものとする。
そこで、認証処理部35は、さらにステップS115により検索したコンテンツ個別の登録コンテンツ情報の編集内容情報を参照して、再生区間Bの直前のデータ区間を利用している副次コンテンツを探索する。つまり、利用一次コンテンツnから抜き出して利用しているデータ区間の終了位置が、データ位置p2の直前のデータ位置p1となっている副次コンテンツ(コンテンツ個別の登録コンテンツ情報)を探索する。このようにして探索された副次コンテンツでは、編集内容情報において、再生区間Aに対応するデータ位置p0〜データ位置p1までのデータ区間を利用していることが示されていたものとする。ここで、上記データ位置p0は、利用一次コンテンツnのコンテンツ内容における開始位置となるので、利用一次コンテンツnにおける再生区間Cより前方向への探索はこれで終了する。
そこで次は、再生区間Cより後ろ方向への探索を行う。このためには、認証処理部35は、ステップS115により検索したコンテンツ個別の登録コンテンツ情報の編集内容情報を参照して、再生区間Cの直後のデータ区間を利用している副次コンテンツを探索する。つまり、つまり、利用一次コンテンツnから抜き出して利用しているデータ区間の開始位置が、データ位置p5の直後のデータ位置p6となっている副次コンテンツ(コンテンツ個別の登録コンテンツ情報)を探索する。これにより、図15との対応では、再生区間Dをデータ区間として利用する副次コンテンツが探索されることになる。そして、再生区間Dの終了位置p7は、利用一次コンテンツnとしてのコンテンツの終了位置でもあることから、後ろ方向への探索はこの段階で終了する。
そして、このような探索処理の結果、この図15に対応しては、対象副次コンテンツを含み、利用一次コンテンツnの全コンテンツ内容が再生される結果となる組み合わせが存在する、ということが判定されるものである。この場合、ステップS117においては肯定の判別結果が得られてステップS118によりOKを示す判定結果の情報を保持することになる。
そして、全ての利用一次コンテンツを対象とする項目別承認処理が完了したとされると、ステップS120において肯定の判別結果が得られることとなってステップS122に進む。
ここでの承認結果情報としては、先ず、対象副次コンテンツについて、コンテンツ公開サーバ2にて公開することについての承認の是非(OK/NG)を示す内容を有するものとされる。
本実施形態としては、これまでにおいて利用一次コンテンツ1〜nごとに行われた項目別承認処理ごとの判定結果の情報について、1つでもNGがあれば、その対象副次コンテンツの公開は承認されないものとする。換言すると、利用一次コンテンツ1〜nごとに行われた項目別承認処理ごとの判定結果の情報が全てOKとなってはじめてその対象副次コンテンツの公開が承認される。ステップS120において承認処理部35は、この規則に従って、項目別承認処理の判定結果について全てOKであれば、承認OKを示す内容の有する承認結果情報を作成し、項目別承認処理の判定結果が1つでもNGであれば、承認NGを示す内容の有する承認結果情報を作成する。
また、承認結果情報については、単に、対象副次コンテンツの公開についてのOK/NGの承認結果を示す情報のみとされてもよいが、利用一次コンテンツごとにおける項目別承認処理ごとについてのOK/NGの判定結果が示されるような内容を有して作成してもよい。本実施形態としては、後者のように、項目別承認処理ごとのOK/NGの判定結果が反映された内容の承認結果情報を作成するものとする。また、利用許諾範囲情報に対応する項目別承認処理については、利用許諾範囲情報においてさらに細分化された項目ごとについてのOK/NGの判定結果も示されるものとする。
確認のために述べておくと、図1の手順8として説明したように、承認結果の通知を受信したコンテンツ公開サーバ2は、承認結果が示すOK/NGの内容に応じて、対象副次コンテンツの公開、若しくは公開の拒否に対応する処理を実行する。
例えば、これまでの承認処理により、対象副次コンテンツについて最終的にOKの承認結果が得られた場合には、この対象副次コンテンツが新たにコンテンツ公開サーバ2にて公開されることになる。そこで、承認処理部35は、この対象副次コンテンツについての登録コンテンツ情報を、登録コンテンツ情報データベース32bに対して新規に登録する。
また、例えばステップS117にて肯定の判別結果が得られた場合、ステップS116により探索された副次コンテンツは、前述のように公開を停止すべきものとなるから、図16、図17とは別の処理で、コンテンツ承認サーバ3は、コンテンツ公開サーバ2に対して公開の停止要求を行う。この要求を受けたコンテンツ公開サーバ2では、停止要求により指定される副次コンテンツの公開停止に関する必要な処理を実行する。このような副次コンテンツの公開状況の変更との整合を図るために、コンテンツ承認サーバ3は、ステップS124にて、公開が停止される副次コンテンツの登録コンテンツ情報を、記憶部32の登録コンテンツ情報データベース32bから削除する処理を実行するようにされる。
また、対象副次コンテンツについて最終的にNGの承認結果が得られた場合としては、単に対象副次コンテンツについての公開を拒否すればよく、上記の例のように公開済みの副次コンテンツの登録コンテンツ情報を削除する必要性のないような場合もあると考えられる。この場合には、登録コンテンツ情報データベース32aに対して、対象副次コンテンツの登録コンテンツ情報が登録されないようにすればよい。従って、この場合のステップS124としては、実質的な登録コンテンツ情報データベース32aについての変更を行う必要はなくなる。
また、例えば一次コンテンツ権利者が、当初想定はしていなかったが、あるときに自身の一次コンテンツについて意向に沿わない利用が行われた副次コンテンツが公開されているのを見つけたとする。この場合、一次コンテンツ権利者は、コンテンツ公開サーバ2に対して削除依頼を行って公開を停止してもらうことができる。また、一次コンテンツ権利者としては、再度、このような副次コンテンツが公開されないようにするために、図1の手順1−1によって、その一次コンテンツについての承認条件情報における所定の内容を変更することができる。すると、以降、この一次コンテンツを利用する対象副次コンテンツについては、変更後の承認条件情報に基づいた承認処理が実行されることになる。つまり、以前に削除されたのと同等の不適切な編集内容を有する副次コンテンツの再アップロードが防がれることになる。
また、図1の手順5に準じた承認依頼が定期的に実行されることによっては、例えば一次コンテンツについての利用条件が事前に登録されていなかったとしても、後に登録された場合には、この利用条件に適合しない副次コンテンツの公開がいずれは停止されることになる。
さらに、例えば、本実施形態のコンテンツ作成・共有システムに参加していなかったコンテンツ公開サーバが新たに参加してきても、上記の定期的な承認処理が実行される仕組みを適用すれば、いずれは、新規参加したコンテンツ公開サーバ2においても、一次コンテンツの著作権を侵害しない適切な副次コンテンツのみが公開されている状況にすることができる。
しかし、例えば副次コンテンツファイルとして、実コンテンツデータを除いたメタファイルのみから成る構造のものを、コンテンツ作成・共有システム上で流通、公開させることが考えられる。このような副次コンテンツを再生するのには、例えばコンテンツ作成・共有アプリケーション100のプレーヤ部120について、メタファイルにおける編集内容情報を解釈し、この解釈に従って、例えばローカル上に保存した利用一次コンテンツの実コンテンツデータにおける必要な区間をしかるべきタイミングで再生していくことが可能なようにして構成すればよい。
例えば、このような副次コンテンツの形式とされた場合においても、本実施形態のコンテンツ承認サーバ3が実行するコンテンツ公開についての承認処理を適用することが可能である。
また、図9〜図11などに示した副次コンテンツファイルの構造はあくまでも一例であり、また、概念的なものであるので、これを基にして適宜変更、拡張されて良い。
Claims (2)
- 一次コンテンツを二次利用する編集処理によりコンテンツ内容が作成されるもので、二次利用された一次コンテンツに関する利用結果を示し得る所定の情報項目から成るメタデータと対応付けて形成される副次コンテンツをネットワーク上で公開するコンテンツ公開装置と、承認処理装置とから成り、
上記コンテンツ公開装置において、公開の可否を判定すべき対象副次コンテンツのメタデータを、通信網経由で上記承認処理装置に対して送信するメタデータ送信手段と、
上記承認処理装置において、上記送信手段により送信された上記メタデータを受信して取得するメタデータ取得手段と、
上記承認処理装置において、一次コンテンツごとに対応する情報であって、副次コンテンツを作成するにあたっての二次利用についての条件が示される条件情報を記憶する条件情報記憶手段と、
上記承認処理装置において、上記メタデータ取得手段により取得したメタデータに基づいて認識される一次コンテンツについての利用結果が、対応する条件情報が示す二次利用についての条件を満たしているか否かに基づいて、上記対象副次コンテンツの公開の可否についての承認結果を得る承認結果出力手段と、
上記承認処理装置において、上記承認結果出力手段により得られた承認結果の情報を、通信網経由で上記コンテンツ公開装置に対して送信する承認結果送信手段と、
上記コンテンツ公開装置において、上記承認結果送信手段から送信されてきた承認結果の情報に基づいて、上記対象副次コンテンツの公開に関連した処理を実行するコンテンツ公開関連処理手段と、
を備える情報処理システム。 - 一次コンテンツを二次利用する編集処理によりコンテンツ内容が作成されるもので、二次利用された一次コンテンツに関する利用結果を示し得る所定の情報項目から成るメタデータと対応付けて形成される副次コンテンツをネットワーク上で公開するコンテンツ公開装置と、承認処理装置とから成る情報処理システムにおける情報処理方法であって、
上記コンテンツ公開装置において、公開の可否を判定すべき対象副次コンテンツのメタデータを、通信網経由で上記承認処理装置に対して送信するメタデータ送信手順と、
上記承認処理装置において、上記送信手順により送信された上記メタデータを受信して取得するメタデータ取得手順と、
上記承認処理装置において、一次コンテンツごとに対応する情報であって、副次コンテンツを作成するにあたっての二次利用についての条件が示される条件情報を記憶管理する条件情報記憶管理手順と、
上記承認処理装置において、上記メタデータ取得手順により取得したメタデータに基づいて認識される一次コンテンツについての利用結果が、対応する条件情報が示す二次利用についての条件を満たしているか否かに基づいて、上記対象副次コンテンツの公開の可否についての承認結果を得る承認結果出力手順と、
上記承認処理装置において、上記承認結果出力手順により得られた承認結果の情報を、通信網経由で上記コンテンツ公開装置に対して送信する承認結果送信手順と、
上記コンテンツ公開装置において、上記承認結果送信手順よって送信されてきた承認結果の情報に基づいて、上記対象副次コンテンツの公開に関連した処理を実行するコンテンツ公開関連処理手順と、
を実行する情報処理方法。
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