JP2009245178A - 情報処理装置、情報処理方法、プログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2009245178A
JP2009245178A JP2008091243A JP2008091243A JP2009245178A JP 2009245178 A JP2009245178 A JP 2009245178A JP 2008091243 A JP2008091243 A JP 2008091243A JP 2008091243 A JP2008091243 A JP 2008091243A JP 2009245178 A JP2009245178 A JP 2009245178A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
content
file
subsidiary
information
primary
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008091243A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Nagasaka
英夫 長坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2008091243A priority Critical patent/JP2009245178A/ja
Publication of JP2009245178A publication Critical patent/JP2009245178A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • Information Transfer Between Computers (AREA)
  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)

Abstract

【課題】例えばこれまでよりも利便性が高く、また、娯楽性の高い、より有益なコンテンツの流通、利用が図られるようにする。
【解決手段】一次コンテンツパッケージファイル、副次コンテンツ再生制御ファイル、副次コンテンツ再生制御ファイルという、形式の異なるコンテンツファイルの間で、ヘッダについては共通の構造として、ここに、そのコンテンツを作成するのに利用したコンテンツファイルを示す情報であるとか、アンサーコンテンツであることなどの、クリエータの作成意図に関わる他のコンテンツへの関係などが示される情報を格納する。そして、1つのコンテンツと関連するコンテンツを検索するのにあたり、このような情報を利用することで、コンテンツの世代を軸とした検索であるとか、クリエータの作成意図を軸としてコンテンツを検索する。
【選択図】図31

Description

本発明は、例えばコンテンツの作成と、作成したコンテンツのデータの共有などをネットワーク経由で行えるようにされた情報処理装置と、その方法に関する。また、これらの情報処理装置が実行するプログラムに関する。
ネットワーク利用の1つの態様として、いわゆるオーディオ・ビデオなどのコンテンツの配信、共有などが広く行われるようになってきている。例えばコンテンツ配信システムの場合であれば、配信すべき多数のコンテンツとしてのデータファイルをサーバで保存管理しておくようにされる。そして、パーソナルコンピュータなどの情報処理端末装置を所有するユーザは、コンテンツ配信に対応したクライアント機能を有するアプリケーションソフトウェア(クライアントソフト)に対する操作により、サーバから、所望のコンテンツとしてのデータファイルをダウンロードするようにされる。このようにしてダウンロードされたコンテンツとしてのデータファイルは、通常、クライアントソフトにより情報処理端末装置内の記憶装置に記憶保存されて管理される。そしてこの後、ユーザは、情報処理端末装置に記憶されたコンテンツとしてのデータファイルを再生させる操作をクライアントソフトにより行うことで、音・映像などを視聴して楽しむことができる。
また、コンテンツの共有システムでは、例えば情報処理端末装置のユーザが、オーディオ・ビデオなどのコンテンツとしてのデータファイルをサーバにアップロードするようにされる。このような共有システムのサーバでは、アップロードされたコンテンツを公開するサイト(Webページ)を有するようにされる。一般の情報処理端末装置のユーザは、このサイトにアクセスして、例えば検索などを行って興味のあるコンテンツを探すようにされる。そして、この検索により探し出したコンテンツへのアクセスを行って再生し、視聴するようにされる。このようにしてコンテンツの共有が行われる。
また、一方で、オーディオデータやビデオデータなどを素材として取り込んで加工、編集し、新たなコンテンツを作成することのできるアプリケーションソフトウェア(編集ソフト)も知られており、特に近年では、音楽作成の専門家などだけではなく、操作が簡易なものから複雑なものまで、一般のユーザにも広く普及している状況にある。
このような編集ソフトは、上記もしているように、コンテンツとしての実データ(オーディオ・ビデオデータなど)を対象として編集のための変更を与えるようにして処理を実行できる。このために、例えばオーディオの場合であれば、サンプリング、マッシュアップなどといわれるように、既存の楽曲の一部分を素材として取り込んでの加工・編集なども容易に行える。実際に、例えばプロフェッショナルの音楽家などの間では、このような手法により作成した楽曲も多く発表されている。
特開2000−113066号公報
上記のようなことを背景とすると、一般ユーザのなかにも、コンテンツ配信やコンテンツ共有などにより入手できるコンテンツのデータを単に再生して楽しむだけでなく、ユーザ自身が新たな作品を創作して、これを公に発表(公開)してみたいと思う人たちが少なからずいるであろうと考えられる。
そこで、本願発明は、先ず、上記のような一般ユーザの要望に応えるものとして、ネットワーク上で構築されるコンテンツ作成・共有システムとして、ユーザが作成したビデオ・オーディオなどのコンテンツを、サーバなどにより一般公開できるようにしたものを構築する。そのうえで、このようなコンテンツ作成・共有システムとして、より高い付加価値が与えられるようにすることを目的とする。
このために、本発明は上記した課題を考慮して、情報処理装置として次のように構成する。
つまり、コンテンツファイルの少なくとも1つを編集素材コンテンツファイルとして二次利用する編集処理により、ヘッダと、コンテンツ内容を再現するための情報として、原編集素材コンテンツファイルとされる一次コンテンツパッケージファイルの実コンテンツデータについての再生を指示する内容を少なくとも含むようにして形成される再生制御情報を格納する本体部とを有するコンテンツファイルである、副次コンテンツ再生制御ファイルを作成するものであり、上記ヘッダについては、現コンテンツファイルから他のコンテンツファイルへの関連性を与えることのできる関連性付与情報を有するものを作成する、第1の副次コンテンツ作成手段と、コンテンツファイルの少なくとも1つを編集素材コンテンツファイルとして二次利用する編集処理により、上記副次コンテンツ再生制御ファイルと共通の上記関連性付与情報を有するヘッダと、コンテンツ内容を再現するための実コンテンツデータを格納する本体部とを有する構造のコンテンツファイルである、副次コンテンパッケージファイルを作成する第2の副次コンテンツ作成手段と、他のコンテンツファイルを二次利用することなく、上記副次コンテンツ再生制御ファイルと共通の上記関連性付与情報をし得る構造のヘッダと、コンテンツ内容を再現するための実コンテンツデータを格納する本体部とを有するコンテンツファイルである、一次コンテンツパッケージファイルを作成するための処理を実行する一次コンテンツ作成手段とを備えて構成することとした。
また、情報処理装置として、次のように構成することとした。
コンテンツファイルの少なくとも1つを編集素材コンテンツファイルとして二次利用する編集処理により、ヘッダと、コンテンツ内容を再現するための情報として、原編集素材コンテンツファイルとされる一次コンテンツパッケージファイルの実コンテンツデータについての再生を指示する内容を少なくとも含むようにして形成される再生制御情報を格納する本体部とを有するコンテンツファイルであって、上記ヘッダについては、現コンテンツファイルから他のコンテンツファイルへの関連性を与えることのできる関連性付与情報を有する構造とされる副次コンテンツ再生制御ファイルと、コンテンツファイルの少なくとも1つを編集素材コンテンツファイルとして二次利用する編集処理により、上記副次コンテンツ再生制御ファイルと共通の上記関連性付与情報を有する構造のヘッダと、一次コンテンツとしてのコンテンツ内容を再現するための実コンテンツデータを格納する本体部とを有するコンテンツファイルである、副次コンテンパッケージファイルと、他のコンテンツファイルを二次利用することなく、上記副次コンテンツ再生制御ファイルと共通の上記関連性付与情報を有し得る構造のヘッダと、コンテンツ内容を再現するための実コンテンツデータを格納する本体部とを有するコンテンツファイルである、上記一次コンテンツパッケージファイルとを記憶する記憶手段と、1つの対象コンテンツファイルのヘッダが有する上記関連性付与情報に基づいて、上記記憶手段に記憶されている副次コンテンツ再生制御ファイル、副次コンテンツパッケージファイル、及び一次コンテンツパッケージファイルのうちから、上記対象コンテンツファイルと関連性を有するとされる派生コンテンツファイルを検索する検索手段とを備えることとした。
上記各構成によると、本願では、一次コンテンツパッケージファイル、副次コンテンツ再生制御ファイル、副次コンテンツパッケージファイルを作成して得ることができる。一次コンテンツパッケージファイルは、他のコンテンツファイルを二次利用することなく一から作成され、コンテンツ内容を再現する情報として本体部に実コンテンツデータを格納するファイルであり、副次コンテンツ再生制御ファイルは、他のコンテンツファイルを二次利用して作成され、コンテンツ内容を再現する情報として本体部に再生制御情報を格納するファイルであり、副次コンテンツパッケージファイルは、他のコンテンツファイルを二次利用して作成され、コンテンツ内容を再現する情報として本体部に実コンテンツデータを格納するファイルである。
そのうえで、一次コンテンツパッケージファイル、副次コンテンツ再生制御ファイル、副次コンテンツパッケージファイルのヘッダは、共通の関連性付与情報を有するようにされる。
そして、この関連性付与情報に基づいて、一次コンテンツパッケージファイル、副次コンテンツ再生制御ファイル、副次コンテンツパッケージファイルの間で、関連性を有するもの同士を特定するようにして検索が行える。
このようにして本発明は、一次コンテンツファイルの形式と、副次コンテンツファイルの形式の境界を越えて、また、パッケージファイルの形式と再生制御ファイルの形式も越えて、コンテンツ間での関係性を探索することが可能になる。
これにより、例えばこれまでよりも利便性が高く、また、娯楽性の高い、より有益なコンテンツの流通、利用が図られる。
図1は、本願発明を実施するための最良の形態(以下、実施形態という)に対応する情報処理装置を有して成る、情報処理システムの構成例を示している。
なお、本実施形態の情報処理システムは、以降説明するようにして、コンテンツのファイルとして、一次コンテンツパッケージファイル、副次コンテンツ再生制御ファイル、副次コンテンツパッケージファイルを扱う。以降において、例えば副次コンテンツ再生制御ファイルと副次コンテンツパッケージファイルとで特に区別して述べる必要の無いときには、副次コンテンツファイルという。また、一次コンテンツパッケージファイルについては、一次コンテンツファイルと略す場合がある。また、一次コンテンツファイルと副次コンテンツファイルとで特に区別して述べる必要の無いときは、コンテンツファイルともいう。また、一次コンテンツパッケージファイルと副次コンテンツパッケージファイルとについて特に区別して述べる必要の無いときには、コンテンツパッケージファイルという。また、例えば、コンテンツとしての抽象概念に従って説明するような場合に、一次コンテンツパッケージファイルについては、一次コンテンツともいい、副次コンテンツファイルについては副次コンテンツともいうことにする。また、一次コンテンツと副次コンテンツとについて特に区分して述べる必要の無いときには、単にコンテンツともいう。
図1に示すように、本実施形態の情報処理システムとしては、先ず、コンテンツサーバ2、コミュニケーションサーバ3と、多数のユーザ端末装置4とをネットワーク5を経由して接続することで形成したものとしてみることができる。
本実施形態の情報処理システムは、このような装置構成により、コンテンツ作成・共有システムを実現する。つまり、ユーザ(ユーザ端末装置)によるコンテンツの作成と、ユーザが作成したコンテンツについてのユーザ(ユーザ端末装置)間での共有が実現される。
なお、ここでのコンテンツとは、種別として、主に音楽、楽曲などに対応する音声(オーディオ)、また、動画としての映像(ビデオ)などをいう。さらにビデオとしてのコンテンツ種別においては、写真などに相当する静止画なども含めて考えることができる。
コンテンツサーバ2は、後述する一次コンテンツ及び副次コンテンツとしての、コンテンツ種別に応じた所定形式によるコンテンツとしてのファイルをデータベース化して管理するようにして多数記憶している。
後述もするように、本実施形態においては、ユーザ端末装置4にインストールされる作成・共有アプリケーション100を利用して、ユーザが一次コンテンツ(一次コンテンツパッケージファイル)、及び副次コンテンツ(副次コンテンツ再生制御ファイル、副次コンテンツパッケージファイル)を作成できる。そして、この作成作業の結果として作成されたコンテンツのファイルを、上記のようにして記憶するものである。
また、コンテンツサーバ2は、ネットワーク経由でのユーザ端末装置4からのダウンロード要求に応じて、指定されたコンテンツのファイルを要求元のユーザ端末装置4に対して送信出力するように構成される。
コミュニケーションサーバ3は、例えばSNS(Social Networking Service)であるとかブログなどの、CGM(Consumer Generated Media)などともいわれる、個人ユーザによる情報発信サービスであるとか、ユーザ間のコミュニケーションサービスを提供する機能を有するようにされたサーバである。
ユーザ端末装置4は、一般のユーザが使用するネットワーク機器であり、その実際としては、例えばLANなどのネットワーク通信機能(有線・無線を問わない)が与えられたパーソナルコンピュータなどとされる。
これらのユーザ端末装置4は、後述するようにして作成・共有アプリケーション100としてのアプリケーションプログラムがインストールされている。ユーザは、この作成・共有アプリケーション100を操作することにより、一次コンテンツの作成、また、作成した副次コンテンツのコンテンツサーバ2へのダウンロード、また、コンテンツサーバ2からのコンテンツ(一次コンテンツ、副次コンテンツ)のダウンロード、また、ダウンロードしたコンテンツを利用しての編集作業による新たな副次コンテンツの作成、また、作成した副次コンテンツのコンテンツサーバ2へのアップロード、コンテンツサーバ2からの副次コンテンツのダウンロード、また、コミュニケーションサーバ3を利用したSNSサービスの利用、ブログの書き込み/閲覧利用などを行うことが可能となる。
次に、上記図1に示した構成を採る本実施形態の情報処理システムについての基本的な動作例を、ユーザ端末装置4のユーザによる基本的な利用態様例に従って、図2、図3を参照して説明する。なお、図2、図3の説明にあたっては、図中において[ ]内に英数字により示した手順、動作の番号に従って行う。また、ここでは、ユーザ端末装置4として、二人のユーザA,Bのそれぞれが使用するとされるユーザ端末装置4A、4Bが示される。また、この図では、コンテンツサーバ2、コミュニケーションサーバ3、及びユーザ端末装置4の間に介在するとされるネットワーク5の図示は省略している。
先ず、図2から説明する。図2では、一次コンテンツの流通に関しての情報処理システムの動作例及び利用態様例が示される。
手順1
先ず、ここでのユーザAは、ユーザ端末装置4A(作成・共有アプリケーション100)を利用して、一次コンテンツを作成する作業を行う。
本実施形態の一次コンテンツは、ユーザ端末装置のユーザによるオリジナル作品とされる。音楽を例にとれば、ユーザの演奏を録音した音源を利用したり、いわゆる打ち込みといわれる音楽制作作業をしたりすることにより、ユーザ自身が他者の作成したコンテンツ素材を二次利用することなく一から作成したものなどが一次コンテンツとなる。また、動画の映像を例にとれば、ユーザ自身が撮像した画像を編集したものであるとか、ユーザ自身が一から作成したアニメーション作品など、これも他者の作成したコンテンツ素材を二次利用することなく、一から作成したものとなる。
また、一次コンテンツをデータファイルとしてみた場合には、そのコンテンツ内容の実体に対応するデータは、例えば所定形式による実のコンテンツデータ(実コンテンツデータ:一次コンテンツとしての実質的コンテンツ内容を再現するためのデータである)となる。つまり、実コンテンツデータとしては、音楽などのオーディオコンテンツであれば、所定形式によるデジタルオーディオ信号データとなる。また、動画としてのビデオコンテンツであれば、所定形式によるデジタルビデオ信号データとなる。また、静止画としての画像コンテンツであれば、所定形式による静止画像データとなる。なお、これらの実コンテンツデータとしてのデジタルオーディオ信号データ、デジタルビデオ信号データ、静止画像データは、所定方式による圧縮符号化が施された形式とされてもよいし、圧縮符号化が施されない所定形式とされていてもよい。ただし、当然のこととして、圧縮符号化されていたほうが、サーバや端末装置における記憶容量を有効に利用でき、ネットワーク経由での伝送にあたってトラフィックも軽減される。その一方で、再生品質を重視するのであれば、圧縮符号化が施されない形式が有利になる。
なお、ここでは、実コンテンツデータを有するコンテンツファイルについては、パッケージファイルということにする。そこで、一次コンテンツとしてのファイルは、一次コンテンツパッケージファイルという。
ここで、一次コンテンツの作成概念を図4に示しておく。この図によっては、先ず、自身が演奏、撮像などにより得た音源や画像である自己作成素材のみを利用して作成・共有アプリケーション100に作成処理を実行させることにより、一次コンテンツパッケージファイルを作成できることを示している。これは、換言すれば、一次コンテンツパッケージファイルは、外部から取得してきた他のコンテンツのデータを二次利用することなく作成するものであることを意味している。また、ユーザが、いわゆる打ち込みなどといわれるコンテンツ編集・作成操作を作成・共有アプリケーション100に対して行えば、自己作成素材がなくとも、一から一次コンテンツパッケージファイルを作成することもできる。
手順2
上記手順1によりユーザAが作成した一次コンテンツパッケージファイルは、ユーザAのユーザ端末装置4Aのみにおいて保存しておいて、図5により後述するようにして作成・共有アプリケーション100の再生機能により処理を行って、そのコンテンツとしての内容を再生させることが可能とされている。
そのうえで、さらに本実施形態では、ユーザが作成したコンテンツをネットワーク上で公開することで、本実施形態の作成・共有アプリケーション100のサービスを受けているユーザが共有できるようにもする。
ユーザAとしては、先の手順1により作成した一次コンテンツが共有されるようにしたいと思ったとされる。そこで、ユーザAは、作成・共有アプリケーション100に対して所定操作を行って、手順1により作成した副次コンテンツを副次コンテンツサーバ2に対してアップロードする。これが手順2となる。
先にも述べたように、一次コンテンツとしての実体は、一次コンテンツパッケージファイルである。従って、この手順2としての副次コンテンツのアップロードによっては、ユーザ端末装置4A(作成・共有アプリケーション100)は、アップロード要求とともに、一次コンテンツパッケージファイルを送信出力することになる。
手順4
コンテンツサーバ2は、上記のようにして一次コンテンツのアップロード要求を受信すると、原則として、この要求とともに送信されてきたコンテンツのデータファイルである一次コンテンツパッケージファイルを、データベース(一次コンテンツデータベース)に新規に登録するようにして保存する。このときには、コンテンツサーバ2は、その保存場所(例えばURL(Uniform Resource Locator)などのアドレスにより表現される)を設定したうえで、一次コンテンツパッケージファイルの保存処理と、データベースへの登録を行うようにされる。
なお、コンテンツサーバ2は、データベースに登録されているコンテンツについての公開機能を有しているものとされる。即ち、コンテンツサーバ2は、ユーザ端末装置4(作成・共有アプリケーション100)からのアクセスに応じて、例えばデータベースに登録されているコンテンツ(一次コンテンツ、及び副次コンテンツ)のリストを提示するようにして公開することができる。また、このようにして公開したコンテンツを、後述するようにして、ユーザ端末装置4(作成・共有アプリケーション100)からのダウンロード要求に応じて送信出力することも可能とされている。
手順4
コンテンツサーバ2は、上記のようにして一次コンテンツパッケージファイルを保存管理すると、アップロード要求元のユーザ端末装置4Aに対して、アップロードされてきた一次コンテンツパッケージファイルの保存場所を通知するために、その保存場所を示すアドレス(保存場所アドレス)を送信する。
ユーザ端末装置4Aの作成・共有アプリケーション100は、上記の保存場所アドレスを受信して、これを所定の記憶媒体に記憶保存して管理するようにされる。ユーザAは、作成・共有アプリケーション100に対する所定操作により、いつでも、自分が手順1によりアップロードした一次コンテンツの保存場所アドレスを出力させることができる。
手順5
手順3において述べたように、コンテンツサーバ3は、データベースに登録されているコンテンツの公開機能を有している。このために、今回、ユーザAが作成してアップロードした一次コンテンツは、原則、コンテンツサーバ3にアクセスしてくる不特定多数のユーザ端末装置4(作成・共有アプリケーション100)のユーザが閲覧できる。
そのうえで、上記手順4により保存場所アドレスを取得したユーザAは、いくつかの手段により、他のユーザを対象として、自分の作成した一次コンテンツがコンテンツサーバ2にて公開されたことの告知を行うことができる。
手順5は、この公開告知の手段の1つに対応するもので、図示するようにして、コミュニケーションサーバ3にアクセスして、例えばSNSにおける自身のページや、自分のブログなどに、自分の作成した一次コンテンツが公開された旨を書き込むようにされる。このときに、手順4によって取得した保存場所アドレスとしてのURLを、ともに書き込むようにして貼り付けておくようにされる。
手順6
上記手順5のようにしてユーザAが書き込みを行った後において、例えばユーザBが、ユーザ端末装置4Bにインストールされている作成・共有アプリケーション100を操作して、SNSにおけるユーザAのページや、ユーザAのブログにアクセスして閲覧すると、ユーザAの一次コンテンツが新たに公開されたことを知ることになる。つまり、この場合のユーザBは、ユーザAの作成した副次コンテンツの新規公開についての告知を、SNSやブログを通じて間接的に受けたことになる。手順7は、このような間接的なコンテンツ公開の告知が行われることを示している。
手順7
また、公開告知のもう1つの手段として、この手順7を挙げておく。この手順7としては、例えばSNSに備えられるメール機能などを利用してメール(一般のメールウェアを利用してもよい)を作成、送信することで、ユーザB側に対して、自分の作成したコンテンツが公開されたことを告知するようにされる。これは、手順6、手順7の流れによる告知に対して、より直接的な態様の告知となる。
また、このようにして、電子メールなどにより告知を行うときにも、例えば本文中に、そのコンテンツの保存場所アドレスを記載するようにして貼り付けておくようにされる。
手順8
上記のようにして、ユーザBは、ユーザAの作成したコンテンツが新規公開されたことの告知を間接的、あるいは直接的に受け、このことを知ることができる。そして、ユーザBが、この新規公開されたユーザAのコンテンツを鑑賞したいとおもったときには、先ず、作成・共有アプリケーション100により、コンテンツ(ここでは一次コンテンツ)のダウンロードを行うようにされる。これが手順8となる。
この一次コンテンツのダウンロードにあたっては、例えばSNSの日記のページ、若しくはブログの本文内にリンクとして示されている保存場所アドレスに対するクリック操作などを行うようにされる。確認のために述べておくと、SNSの日記のページやブログに対して書き込みを行う際に、URLなどのアドレスの情報を書き込んだ場合には、この文字列部分がリンクとして表示、公開されるようになっている。
上記のようにして保存場所アドレスのリンクに対するクリック操作を行ったことに応じて、作成・共有アプリケーション100は、この保存場所アドレスに対してアクセスする。つまり、コンテンツサーバ2上のアドレスのうちで、ユーザAが作成して公開中の一次コンテンツパッケージファイルを保存している場所を示すアドレスにアクセスする。そして、この保存場所に保存されている一次コンテンツパッケージファイルを、ユーザ端末装置4Bに送出させるようにする。ユーザ端末装置4Bでは、このようにして送出されてくる一次コンテンツパッケージファイルを受信して、作成・共有アプリケーション100の制御により保存管理するようにされる。このようにしてユーザAが作成した一次コンテンツのダウンロードが行われる。
手順9
上記のようにしてユーザAの一次コンテンツが保存管理されると、ユーザ端末装置4Bの作成・共有アプリケーション100による、この一次コンテンツの再生が可能になる。手順9は、ユーザBによる作成・共有アプリケーション100に対する再生指示操作に応じて、この一次コンテンツのコンテンツ内容が映像や音などとして再生出力されるように、一次コンテンツパッケージファイルを再生するための手順となる。
図6(a)は、作成・共有アプリケーション100による一次コンテンツパッケージファイルの再生概念を示している。
これまでの説明から理解されるように、一次コンテンツパッケージファイルは、そのコンテンツ内容を再現するデータとして、実コンテンツデータを有する。従って、一次コンテンツパッケージファイルの再生出力にあたっては、図示するようにして、作成・共有アプリケーション100が有する処理機能である実コンテンツデータ再生処理により、一次コンテンツパッケージファイルの実コンテンツデータを再生する処理を実行する。
例えば、一次コンテンツパッケージファイルがオーディオコンテンツであれば、実コンテンツデータ再生処理は、実コンテンツデータとしてのオーディオ信号データ形式に対応する所定の再生信号処理(圧縮符号化形式の場合には、これに応じた復号処理も含む)を実行するものとなる。また、動画としてのビデオコンテンツであれば、実コンテンツデータとしてのビデオ信号データ形式に対応する所定の再生信号処理(圧縮符号化形式の場合には、これに応じた復号処理も含む)を実行するものとなる。
なお、一次コンテンツパッケージファイルは、ここではユーザ端末装置4のユーザが、作成・共有アプリケーション100により作成するものとしているが、例えば、これまでにプロフェッショナルのミュージシャン、アーティストなどが作成している楽曲音源や映像ソースなどについても、著作者が許諾したものについては、後述する本実施の形態のヘッダ情報を有するヘッダを付加したうえで、コンテンツサーバ2にアップロードしてもらい、一次コンテンツパッケージファイルとして登録できるようにすることが考えられる。
次に、図3について説明する。図3では、副次コンテンツの作成、流通に関しての情報処理システムの動作例及び利用態様例が示される。
なお、この図においても、説明は、図中において[ ]内に英数字により示した手順、動作の番号に従って行う。また、この図においても、ユーザ端末装置4として、二人のユーザA,Bのそれぞれが使用するとされるユーザ端末装置4A、4Bが示される。また、この図においても、コンテンツサーバ2、コミュニケーションサーバ3、及びユーザ端末装置4の間に介在するとされるネットワーク5の図示は省略している。
手順1
先ず、ユーザAは、ユーザ端末装置4A(作成・共有アプリケーション100)により、コンテンツサーバ2のコンテンツ公開サイトにアクセスする。そして、ユーザAは、例えばこのコンテンツ公開サイト上で、自分がダウンロードしたいコンテンツを検索し、この検索した一次コンテンツをダウンロードさせるための操作を行う。この操作に応じて、ユーザ端末装置4Aは、コンテンツサーバ2に対してダウンロード要求を送信する。
なお、ここでダウンロード要求により要求するコンテンツの種別であるが、一次コンテンツであっても、副次コンテンツであってもよい。また、副次コンテンツについては、副次コンテンツ再生制御ファイルとされてもよいし、副次コンテンツパッケージファイルとされてもよい。
そして、コンテンツサーバ2は、上記のようにしてダウンロード要求を受信すると、例えば先ず要求元のユーザについての認証などを行って、正当なダウンロード要求であるか否かについての判定を行う。そして、正当なダウンロード要求であると判定したのであれば、自身が記憶しているコンテンツのうちから、ダウンロード要求とともに指定されたコンテンツを検索し、この検索したコンテンツのデータを、要求元のユーザ端末装置4に対して送出する。
上記のようにしてコンテンツサーバ2から送出されたコンテンツのデータは、ユーザ端末装置4Aにて受信される。ユーザ端末装置4A(作成・共有アプリケーション100)は、この受信したコンテンツのファイルデータを、内部のHDDなどの記憶媒体にファイルとして記憶保存させる。作成・共有アプリケーション100は、このようにして記憶保存されたコンテンツを、例えば後述するようにしてヘッダに格納されるメタデータに基づいて所定の態様により管理するとともに、ユーザ操作に応じた再生制御を実行する機能を有する。
このようにして、コンテンツサーバ2に記憶されているコンテンツは、ユーザ端末装置4に対してダウンロードさせることができるようになっている。即ち、手順1は、コンテンツサーバ2が有するコンテンツ配信機能にも対応している。
手順2
ところで、一般に、ネットワーク経由によるコンテンツ配信では、ダウンロード後のコンテンツの利用は、ある一定のデータコピー制限が与えられたうえでの再生などの利用に限られている。換言すれば、ダウンロードによりコンテンツを取得したユーザは、一定範囲での利用が許可されているのみであって、例えば取得したコンテンツを基として編集を行って二次的創作物としての新規なコンテンツを作成する権原は与えられてはいないことが通常である。
これに対して、本実施形態のコンテンツ(一次コンテンツ及び二次コンテンツ)は、原則として、予め設定された範囲内での二次的創作のための素材として利用すること(二次利用、二次編集)が許諾されたコンテンツであるものとされる。なお、確認のために述べておくと、本実施形態におけるコンテンツの二次利用は、そのコンテンツの著作者(クリエータ)が承諾した権限の範囲において設定されるものである。
そして、本実施形態の作成・共有アプリケーション100は、自身が管理している(記憶保存されている)コンテンツ(一次コンテンツ、副次コンテンツ)を編集素材として二次利用して、ユーザ操作に応じて編集処理を実行することで、新たなコンテンツを作成することが可能とされている。
そして、このようにして副次的に作成されるコンテンツのことを、本実施形態では、副次コンテンツといい、一次コンテンツと区別している。手順2としては、作成・共有アプリケーション100を起動中のユーザ端末装置4Aに対する操作を行って、1つの副次コンテンツを作成するようにされる。
ここで、この手順2により作成される副次コンテンツのデータファイルとしてみた場合の、コンテンツ内容の実体に対応するデータの形式は、2種類となる。
1つは、再生制御情報とされる。つまり、二次利用したコンテンツ(編集素材コンテンツ)としてのデータのどの部分をどのタイミングで再生出力すべきかなどの指示をはじめとして、さらにはエフェクト(特殊効果)の指定などが記述された情報である。ここでは、この再生制御情報を有する副次コンテンツファイルを、「副次コンテンツ再生制御ファイル」という。
もう1つは、一次コンテンツと同様に、パッケージファイルとしての形式を持つものである。つまり、その副次コンテンツの内容の実体に対応するデータとして、実コンテンツデータを有する。このパッケージファイル形式の副次コンテンツファイルについては、「副次コンテンツパッケージファイル」という。
ここで、副次コンテンツについての作成・共有アプリケーション100による二次編集の流れを、図5に示しておく。
この図において模式的に例示するように、例えばユーザは、二次利用の対象である編集素材コンテンツA,B,Cを利用して、作成・共有アプリケーション100に対して、自身の編集意図を反映させた編集操作を行う。なお、この場合において、素材コンテンツA,B,Cは、それぞれが一次コンテンツであってもよいし、副次コンテンツであってもよい。作成・共有アプリケーション100は、この編集操作に応じた編集処理を行い、その結果として、副次コンテンツファイルを作成して出力することになる。
また、本実施形態の作成・共有アプリケーション100では、副次コンテンツファイルとして、図示するようにして、副次コンテンツ再生制御ファイルと、副次コンテンツパッケージファイルのいずれも作成することができる。これらの副次コンテンツ再生制御ファイルと、副次コンテンツパッケージファイルは、上記したようにコンテンツ内容の実体に対応するデータの形式は異なるが、再生によって視覚的、聴覚的に知覚されるコンテンツ内容としては同じである。
なお、この手順2としての作成段階で、副次コンテンツ再生制御ファイルと、副次コンテンツパッケージファイルのいずれを作成するのかについてであるが、1つには、ユーザの指定操作に応じたものとすることが考えられる。つまり、ユーザの指定操作に応じて、副次コンテンツ再生制御ファイルのみを作成して出力する、あるいは、副次コンテンツパッケージファイルのみを作成して出力する、あるいは、両者を作成して出力するようにされる。
また、もう1つには、作成・共有アプリケーション100が、自動的に、両者を作成するというように構成することが考えられる。
ここで、副次コンテンツファイルとして、副次コンテンツ再生制御ファイルと、副次コンテンツパッケージファイルを用意することで、それぞれについての次のような利点を活かすことができる。
先ず、副次コンテンツ再生制御ファイルが有する再生制御情報は、例えば実コンテンツデータと比較すれば、データサイズを大幅に少なくすることができる。これにより、コンテンツサーバ2において副次コンテンツデータを記憶すべきHDDなどの記憶媒体の記憶容量を節約して有効に使用することができる。また、副次コンテンツデータをネットワーク上で送受信するのにあたっても、伝送データ量は少なくて済むので、例えばトラフィックも圧迫しない。
一方、副次コンテンツパッケージファイルは、実コンテンツデータを有する。このため、例えば、より一般的なコンテンツ再生アプリケーションであるとか再生装置などをはじめ、作成・共有アプリケーション100以外の環境でも再生できるようにすることを考慮する場合には、より容易に対応が可能になる。
本実施形態での二次編集のようにして、既存のコンテンツを素材として編集を行って新規なコンテンツとしての二次作品を作り上げることは、例えば音楽の分野であれば、サンプリング、マッシュアップなどといわれ、プロフェッショナルの音楽家などもしばしば行っている。また、画像などでも、このような二次編集的な作業により新たな作品を創作することもしばしば行われている。このようなことを背景に、一般の人々の中にも、同じようにして二次作品としてのコンテンツを作り出したい、という欲求、要望があることは当然考えられる。しかしながら、一般の人々が、著作権の問題を適正にクリアしたうえで、二次作品としてのコンテンツを作成することは非常に困難であるというのが現状である。
そこで、本実施形態のコンテンツ作成・共有システムとしては、先ず、一般のユーザが、配信されるコンテンツを利用した二次編集を合法的に行えるようにして、よりユーザにとっての娯楽性が高められるようにすることを目指した。
このために、実施形態の一次コンテンツは、著作権者が承諾した権限の範囲において、ダウンロードを行ったユーザが二次利用することが許可されたコンテンツであるとして位置付けることとしたものである。即ち、本実施形態のコンテンツサーバ2によるコンテンツ配信サービスは、二次利用することが積極的に許諾されたコンテンツを配信するものである。ただし、本実施形態の場合には、一次コンテンツの二次利用としての編集作業は、少なくとも本実施形態のコンテンツ作成・共有システムに対応して開発した作成・共有アプリケーション100上でのユーザ操作に限定されるべきものとされ、例えば、本実施形態のコンテンツ作成・共有システムとは無関係な他の編集ソフトなどによっては行うことができないようにされている。
手順3
上記手順2のようにしてユーザAが作成した副次コンテンツファイルのデータは、ユーザAのユーザ端末装置4Aのみにおいて保存しておいて、図6(b)、図7により後述するようにして作成・共有アプリケーション100の再生機能による再生処理を行って、その副次コンテンツとしてのコンテンツ内容の画像、音声を再生させることが可能である。
そのうえで、さらに本実施形態では、ユーザが作成した副次コンテンツをネットワーク上で公開することで、本実施形態の作成・共有アプリケーション100のサービスを受けているユーザが共有できるようにもする。
ここで、ユーザAは、先の手順2により作成した副次コンテンツが共有されるようにしたいと思ったとする。そこで、ユーザAは、作成・共有アプリケーション100に対して所定操作を行って、手順2により作成した副次コンテンツをコンテンツサーバ2に対してアップロードする。これが手順3となる。
このときにも、例えば、アップロード要求とともに送信するべき副次コンテンツファイルの種別については、ユーザの指定操作に応じて選択できるようにすることが考えられる。つまり、ユーザの指定操作に応じて、副次コンテンツ再生制御ファイルのみ、若しくは、副次コンテンツ再生制御ファイルのみ、若しくは両者を送信するというものである。あるいは、自動的に、両者を送信させるようにしてもよい。
手順4
コンテンツサーバ2は、上記のようにしてアップロード要求を受信すると、原則として、この要求とともに送信されてきた副次コンテンツファイルのデータを、データベースに新規に登録するようにして保存する。このときには、コンテンツサーバ2は、その保存場所(例えばURL(Uniform Resource Locator)などのアドレスにより表現される)を設定したうえで、副次コンテンツファイルの保存処理と、データベースへの登録を行うようにされる。なお、アップロードされてきた副次コンテンツファイルが、副次コンテンツ再生制御ファイルと副次コンテンツパッケージファイルの2つであるときには、これらの2つの副次コンテンツファイルを、それぞれが適正に管理できるようにして、保存、及びデータベースへの登録を行う。
また、先に図2にて述べたように、コンテンツサーバ2は、データベースに登録されているコンテンツとして、一次コンテンツとともに副次コンテンツについての公開機能を有している。つまり、手順4により登録された副次コンテンツは、以降、コンテンツサーバ2にて公開され、ユーザ端末装置4(作成・共有アプリケーション100)からのダウンロード要求に応じてダウンロードされることが可能になる。
手順5
コンテンツサーバ2は、上記のようにして副次コンテンツファイルを保存管理すると、アップロード要求元のユーザ端末装置4Aに対して、アップロードされてきた副次コンテンツファイルの保存場所を通知するために、その保存場所を示すアドレス(保存場所アドレス)を送信する。このときに、アップロードされてきた副次コンテンツファイルが、副次コンテンツ再生制御ファイルと副次コンテンツパッケージファイルの2つである場合には、それぞれの保存場所アドレスを送信する。
ユーザ端末装置4Aの作成・共有アプリケーション100は、上記の保存場所アドレスを受信して、これを所定の記憶媒体に記憶保存して管理するようにされる。副次コンテンツに関しても、一次コンテンツと同様に、ユーザAは、作成・共有アプリケーション100に対する所定操作により、いつでも、自分が手順2によりアップロードした副次コンテンツの保存場所アドレスを出力させることができる。
手順6、手順7、手順8は、上記手順5により保存場所アドレスを取得したユーザAが、他のユーザを対象として、自分の副次コンテンツがコンテンツサーバ2にて公開されたことの告知を行うための手順となる。
これらの手順6、手順7、手順8は、それぞれ、図2において説明した手順5、手順6、手順7と同様となる。
手順9
上記のようにして、副次コンテンツについても、ユーザAの作成した副次コンテンツが新規公開されたことの告知を間接的、あるいは直接的に行うことができる。そして、告知を受けたユーザBが、この新規公開されたユーザAの副次コンテンツを鑑賞したいとおもったのであれば、作成・共有アプリケーション100により、副次コンテンツのダウンロードを行うようにされる。
この副次コンテンツのダウンロードのための操作であるとか、ダウンロードに応じたシステムの動作などは、図2における手順8に準ずればよい。
なお、副次コンテンツのダウンロードの際にも、副次コンテンツ再生制御ファイルと副次コンテンツパッケージファイルの2つの形式種別が存在することに応じて、いくつかの態様を考えることができる。例えば、副次コンテンツ再生制御ファイルと副次コンテンツパッケージファイルの両者を自動的にダウンロードさせることが考えられる。もう1つには、ダウンロードの操作に際して、ユーザがダウンロードすべき副次コンテンツファイルとして、副次コンテンツ再生制御ファイルと副次コンテンツパッケージファイルのいずれか一方、若しくは両者との間で任意に選択できるようにすることが考えられる。
手順10
上記のようにしてダウンロードが行われた後は、ユーザ端末装置4Bの作成・共有アプリケーション100により、このユーザAの副次コンテンツの再生が可能になる。手順10は、ユーザBによる作成・共有アプリケーション100に対する再生指示操作に応じて、この副次コンテンツを画像や音などとして再生出力するものとなる。
ここで、手順10による副次コンテンツの再生は、副次コンテンツ再生制御ファイルと副次コンテンツパッケージファイルの2種類に対応可能とされている。
そこで、編集・共有アプリケーション100による副次コンテンツの再生概念として、先ず、副次コンテンツパッケージファイルについて、図6(b)に示す。
副次コンテンツパッケージファイルは、コンテンツ内容に対応するデータの実体として実コンテンツデータを有する。従って、副次コンテンツパッケージファイルの再生は、図6(a)の一次コンテンツパッケージファイルと同様にして、作成・共有アプリケーション100が有する処理機能である実コンテンツデータ再生処理により、副次コンテンツパッケージファイルの実コンテンツデータを再生処理を実行するものとなる。
次に、副次コンテンツ再生制御ファイルの再生概念を図7に示す。
副次コンテンツ再生制御ファイルの再生にあたっては、先ず、作成・共有アプリケーション100が、その実体データである副次コンテンツ再生制御ファイルの再生制御情報についての解釈処理を実行する。この解釈処理の結果、作成・共有アプリケーション100は、例えば先ず、再生に必要な実コンテンツデータを有するコンテンツパッケージファイル(素材パッケージファイル)が何であり、また、再生のシーケンスにおいて、各素材パッケージファイルにおける実コンテンツデータのどの部分が、どの再生時間において、どのようにして利用されるのかなどを認識することができる。
この図では、素材パッケージファイルA,B,Cを利用しているものとして認識されたとする結果例を示している。なお、素材パッケージファイルとしては、一次コンテンツパッケージファイルと副次コンテンツパッケージファイルのいずれであってもよい。そして、この認識結果に従い、作成・共有アプリケーション100は、素材パッケージファイルA,B,Cの実コンテンツデータを利用して、シーケンサとしての再生制御を実行するようにされる。この結果、副次コンテンツとしてのコンテンツ内容が画像や音として再生される。
なお、上記図7の説明によれば、副次コンテンツ再生制御ファイルの再生に際しては、その副次コンテンツの作成のために利用された素材パッケージファイル(原編集素材コンテンツ)の実コンテンツデータが必要であることになる。つまり、本実施形態では、副次コンテンツ再生制御ファイルの再生のためには、一時的にではあっても、作成・共有アプリケーション100と同じローカル上に、素材パッケージファイルのデータが存在していることが必要であるものとする。従って、副次コンテンツを再生しようとしたときに、その素材パッケージファイルとしてのコンテンツパッケージファイルがローカル上で保存されていなかった場合には、これらを取得してローカル上に存在させる必要があることになる。
手順11
そこで、上記のような場合には、ローカル上に無いコンテンツパッケージファイルをダウンロードして取得するための手順を行うことが必要となる。図2における手順11は、手順10によるコンテンツ再生の過程において、上記のようにローカル上に無いコンテンツパッケージファイルをダウンロードするための手順である。
手順11としては、ユーザ端末装置4B(作成・共有アプリケーション100)からコンテンツサーバ2にアクセスして、今回の手順10による副次コンテンツ再生に必要で、ローカル上に存在していないコンテンツパッケージファイルのダウンロードを行うようにされる。このダウンロードにより、副次コンテンツの再生に必要な編集素材コンテンツがローカル上に全て存在することになり、図7による説明のようにして再生出力を正常に実行することが可能になる。
なお、手順11のダウンロードによりローカル上に存在することとなるコンテンツパッケージファイルのデータの状態としては、いくつか考えることができる。
先ず、1つには手順1による通常のダウンロードの場合と同様にしてHDDなどの補助記憶装置に対して記憶保存された状態でローカル上に存在する態様を考えることができる。また、もう1つとしては、RAMなどの主記憶装置において一時的に保持され、例えばこの副次コンテンツの再生操作が可能な作成・共有アプリケーション100の状態ではなくなったことに応じて、消去されるような態様も考えることができる。例えばコンテンツのダウンロードを有料化するようなモデルを考えた場合、後者の態様によるダウンロードであれば、無料とする、あるいは通常の前者の態様によるダウンロードよりも安価な料金設定とするなどの運用が考えられる。
ここで、確認のために述べておくと、本実施形態における副次コンテンツの作成にあたっては、編集素材コンテンツとして、一次コンテンツ(一次コンテンツパッケージファイル)と副次コンテンツとのいずれも利用することができる。また、副次コンテンツとしては、副次コンテンツ再生制御ファイルと副次コンテンツパッケージファイルのいずれも利用できる。
そこで、図8、図9により、2つの編集素材コンテンツを二次利用して編集することで1つの副次コンテンツを作成する場合の態様例を示しておくこととする。
まず、図8(a)は、編集素材コンテンツA,Bがそれぞれ一次コンテンツ(一次コンテンツパッケージファイル)である場合を示している。つまり、一次コンテンツAを編集素材コンテンツAとし、これとは異なる一次コンテンツである一次コンテンツBを編集素材コンテンツBとして編集処理を実行して副次コンテンツを作成した場合を示している。この場合の副次コンテンツは、図示するようにして、内容的には一次コンテンツAと一次コンテンツBの少なくとも一部を有して成るものとされる。つまり大元の編集素材(原編集素材)として、一次コンテンツA、Bを使用しているものである。また、これまでにおいても説明してきたように、このようして新規に作成される副次コンテンツとしては、副次コンテンツ再生制御ファイルと副次コンテンツパッケージファイルとの2つの形式がある。
図8(b)は、図8(a)と同じ一次コンテンツとされる編集素材コンテンツAと、一次コンテンツC、Dを二次利用して作成された副次コンテンツとして、副次コンテンツ再生制御ファイルである編集素材コンテンツCとを二次利用して編集することで、副次コンテンツ(副次コンテンツ再生制御ファイル、副次コンテンツパッケージファイル)を作成できることを示している。この場合の副次コンテンツ再生制御ファイルは、編集素材コンテンツAに含まれる一次コンテンツAの少なくとも一部と、編集素材コンテンツCに含まれる一次コンテンツC、Dのそれぞれの少なくとも一部とを有してコンテンツ内容を形成するものとなる。つまり、原編集素材としては、一次コンテンツA,C,Dとなる。従って、この図8(b)に示される新規の副次コンテンツとして、副次コンテンツ再生制御ファイルを再生する場合には、これら一次コンテンツA、C、Dをローカル上に置く必要がある、ということになる。
図8(c)は、副次コンテンツである2つの編集素材コンテンツC、Dを二次利用して編集することで副次コンテンツ(副次コンテンツ再生制御ファイル、副次コンテンツパッケージファイル)を新規に作成できることを示している。この場合の新規作成される副次コンテンツは、編集素材コンテンツCに含まれる一次コンテンツC、Dのそれぞれの少なくとも一部と、編集素材コンテンツDに含まれる一次コンテンツE、Fのそれぞれの少なくとも一部とを有してコンテンツ内容を形成するものとなる。従って、図8(c)に示される新規の副次コンテンツを再生する場合には、原編集素材である一次コンテンツC、D、E、Fをローカル上に置く必要があることになる。
また、上記図8(b)(c)のようにして副次コンテンツを作成するための編集素材コンテンツとして副次コンテンツ再生制御ファイルを利用する場合には、先ず、ユーザは、一次コンテンツを編集素材コンテンツとして扱う場合と同様に、編集素材コンテンツとしての副次コンテンツ再生制御ファイルをローカル上に置くために、例えばダウンロードを行ってユーザ端末装置4に記憶保存させるようにする。
次に、図9(a)は、図8(b)と同じく、一次コンテンツとされる編集素材コンテンツAと、一次コンテンツC、Dを二次利用して作成された副次コンテンツである編集素材コンテンツCが示されているが、ここでの編集素材コンテンツCは、副次コンテンツパッケージファイルとしている。このようにして、副次コンテンツパッケージファイルも編集素材として利用して新規に副次コンテンツ(副次コンテンツ再生制御ファイル、副次コンテンツパッケージファイル)を作成できる。
この場合においても、新規に作成された副次コンテンツのコンテンツ内容としては、一次コンテンツAの少なくとも一部と、一次コンテンツC、Dのそれぞれの少なくとも一部とを有して形成されるものとなる。ただし、副次コンテンツ再生制御ファイルについては、その再生制御情報は、一次コンテンツAと、編集素材コンテンツCとしての副次コンテンツパッケージファイルの実コンテンツデータの再生を指示するものとなる。つまり、原編集素材としては、一次コンテンツAと、編集素材コンテンツCとしての副次コンテンツパッケージファイルとなる。従って、この図9(a)に示される新規の副次コンテンツとして、副次コンテンツ再生制御ファイルを再生する場合には、これら一次コンテンツA、及び編集素材コンテンツCの副次コンテンツパッケージファイルをローカル上に置くべきことになる。
図9(c)は、図8(c)に準ずる例として、副次コンテンツパッケージファイルである2つの編集素材コンテンツC、Dを二次利用して編集することで副次コンテンツを新規に作成できることを示している。この場合の新規作成される副次コンテンツ(副次コンテンツ再生制御ファイル、副次コンテンツパッケージファイル)は、編集素材コンテンツCに含まれる一次コンテンツC、Dのそれぞれの少なくとも一部と、編集素材コンテンツDに含まれる一次コンテンツE、Fのそれぞれの少なくとも一部とを有してコンテンツ内容を形成するものとなる。
ただし、原編集素材としては、編集素材コンテンツCとしての副次コンテンツパッケージファイルと、編集素材コンテンツDとしての副次コンテンツパッケージファイルとなる。従って、この図9(b)に示される新規の副次コンテンツとして、副次コンテンツ再生制御ファイルを再生する場合には、これら編集素材コンテンツCとしての副次コンテンツパッケージファイルと、編集素材コンテンツDとしての副次コンテンツパッケージファイルをローカル上に置くべきことになる。
また、上記図9(a)(b)のようにして副次コンテンツを作成するための編集素材コンテンツとして副次コンテンツパッケージファイルを利用する場合にも、先ず、ユーザは、一次コンテンツを編集素材コンテンツとして扱う場合と同様に、編集素材コンテンツとしての副次コンテンツパッケージファイルをローカル上に置くために、例えばダウンロードを行ってユーザ端末装置4に記憶保存させるようにする。
また、図2の手順8や図3の手順9により、一次コンテンツ、副次コンテンツのダウンロード要求に応じてコンテンツサーバ2がコンテンツデータの送信を行うときには、コンテンツデータについて暗号化を施しておくようにされる。この暗号化は、正規ユーザの作成・共有アプリケーション100であれば解読することができるが、作成・共有アプリケーション100は、この暗号化処理を経て解読した副次コンテンツデータのみを再生し、例えば元から暗号化されていない副次コンテンツデータ、若しくは別の方式、アルゴリズムにより暗号化されている副次コンテンツデータについては再生を行わないように動作するようにされる。つまり、作成・共有アプリケーション100は、外部から取得する副次コンテンツデータについては、コンテンツサーバ2からダウンロードして取得したもののみを再生する。
従って、例えばP2P(Pier to Pier)によるネットワーク通信であるとか、電子メールのファイル添付であるとかFTP(File Transport Protocol)などによるユーザ端末装置間での直接的な通信、若しくはリムーバブルメディアを利用したユーザ間でのやりとりなどで、ユーザ同士が直接的に副次コンテンツファイルをやりとりしたとしても、このようにしてユーザが入手したファイルは、コンテンツサーバ2により暗号化が施されていないので、適正に再生することができないようにされる。つまり、本実施形態では、他人の副次コンテンツについては、コンテンツサーバ2からダウンロードされたものでなければ適正に再生することができないようにされている。これにより、本実施形態のコンテンツ作成・共有システムでは、著作権に違反した非合法な副次コンテンツがネットワーク上で流通、増殖するのを避けるようにしている。これにより、例えば一次コンテンツ、副次コンテンツの著作権者の権利保護が図られるようにしている。
なお、図2、図3においては、ユーザ端末装置4BのユーザBが、ユーザA側からの直接的、あるいは間接的な告知を受けて、コンテンツサーバからコンテンツファイルをダウンロードするものとしているが、これは、コンテンツを作成したユーザAからみて、自身が作成したコンテンツを、できるだけ効率よく、できるだけ多くのユーザに視聴してもらえるようにするための1つの態様例となるものである。
従って、例えば、何の告知も受けていないユーザ端末装置のユーザが、コンテンツサーバ2のコンテンツ公開サイトにアクセスして、例えばその検索機能を利用して、所望のコンテンツを検索してダウンロードするような利用も本実施形態では可能とされているものである。
以上、図2〜図9の説明から理解されるように、本実施形態のコンテンツ作成・共有システムとしては、先ず、一次コンテンツ、副次コンテンツのダウンロードが可能とされている。つまり、通常のコンテンツ配信のようにして、ユーザが好きなコンテンツをダウンロードして視聴などして鑑賞できる。そのうえで、この一次コンテンツ、副次コンテンツについては編集素材とするための二次利用が可能なようにして利用権限が設定されていることで、ユーザは、これらのコンテンツを素材に編集を行って自分の作品を作ることができるようになっている。さらに、このようにして作成した作品であるコンテンツをSNSやブログなどのコミュニケーション技術を利用して、一般に公開することができるものである。つまり、これまでにおいては著作権などの問題で合法的には困難であったとされる、一般ユーザが、著作権のあるコンテンツを素材として編集を行って新規にコンテンツを作成し、さらに、このコンテンツを一般に公開するということを適正に行えるようになるものである。
また、副次コンテンツにおける副次コンテンツ再生制御ファイルの場合、その実体は、その副次コンテンツの作成に利用した原編集素材である一次コンテンツパッケージファイル、副次コンテンツパッケージファイルについての再生を指示する記述を少なくとも含んで形成される再生制御情報であるとしている。
作成・共有アプリケーション100は、副次コンテンツの再生機能を有するわけであるが、副次コンテンツ作成のための編集機能も有している。このために、副次コンテンツの再生の態様のとして、単に音声再生のための処理を実行するのみではなく、例えば上記の編集機能のユーザインターフェイスに、再生される副次コンテンツがどのように編集されているものであるのかを、例えば表示などにより反映させることができる。つまり、副次コンテンツ再生制御ファイルの実体が再生制御情報とされていることの恩恵として、ユーザは、作成・共有アプリケーション100の編集機能を利用して、ダウンロードした副次コンテンツがどのようにして編集されているのかを詳細に知ることができる。
続いて、これまでに述べてきた実施形態のコンテンツ作成・共有システムとしての利用態様、動作が実現されるようにするための技術構成例について説明していく。
先ず、図10は、コンテンツサーバ2の内部構成例を示している。この図に示すようにして、コンテンツサーバ2は、制御部11、記憶部12、認証処理部13、検索処理部14、データベース管理部15、保存場所設定処理部16、暗号化処理部17、決済処理部18、ネットワークインターフェイス19を備える。
制御部11は、コンテンツサーバ2における各種制御処理を統括して実行する部位とされる。
記憶部12は、例えばHDDなどを備えて構成され、コンテンツデータベース12aを記憶している。このコンテンツデータベース12aは、一次コンテンツデータベース12a−1、副次コンテンツ再生制御ファイルデータベース12a−2、副次コンテンツパッケージファイルデータベース12−3とに分けられる。
一次コンテンツデータベース12a−1は、一次コンテンツとしてのデータファイルをデータベース化した情報単位である。
副次コンテンツ再生制御ファイルデータベース12a−2は、副次コンテンツ再生制御ファイルとしてのデータファイルをデータベース化した情報単位とされる。
副次コンテンツパッケージファイルデータベース12a−2は、副次コンテンツパッケージファイルとしてのデータファイルをデータベース化した情報単位とされる。
認証処理部13は、例えばダウンロード要求が行われた場合において、その要求に含まれるユーザIDやパスワードなどを利用して、正規のユーザであるか否かなどについての所要の認証処理を実行する。この認証処理結果がOKであった場合にのみ、要求に応答した一次コンテンツの送信が行われる。
検索処理部14は、データベース管理部15と協働して、コンテンツデータベース12aにアクセスして、目的のコンテンツを検索する処理を実行する部位とされる。
データベース管理部15は、コンテンツデータベース12aについての管理を行う。例えば新規のコンテンツがアップロードされることに応じては、コンテンツデータベース12aに対してこの新規のコンテンツを登録するようにして更新する。この際、一次コンテンツパッケージファイルは、一次コンテンツデータベース12a−1に登録し、副次コンテンツ再生制御ファイルは副次コンテンツ再生制御ファイルデータベース12a−2に登録し、副次コンテンツパッケージファイルは副次コンテンツパッケージファイルデータベース12a−3に登録する。
また、同様にしてコンテンツを削除すべき場合には、コンテンツデータの削除と、この削除結果に応じたデータベースの更新を行うようにされる。
また、ここでのデータベース管理部15は、各種のデータベース管理に関連する機能の1つとして、世代管理機能を有する。この世代管理機能は、コンテンツサーバ2において記憶保存している副次コンテンツの世代についての管理を実行するための部位とされる。なお、本実施形態におけるコンテンツの世代についての概念と、この世代管理部25aが実行するとされる世代管理処理例などについては後述する。
本実施形態のコンテンツ作成・共有システムにおいては、コンテンツについて有料化したビジネスモデルを導入することも可能とされている。決済処理部16は、例えばこのようなビジネスモデルを導入する場合に対応するもので、有料のコンテンツに関するユーザ側の代金支払いに対する決済などの処理を実行する。
暗号化処理部17は、このコンテンツサーバ2からユーザ端末装置4に対して送信すべき一次コンテンツデータについて所定の暗号化を施すための処理を実行する部位とされる。
ネットワークインターフェイス18は、ネットワーク5経由での通信を行うための部位であり、例えばダウンロード要求の受信と、これに応じたコンテンツデータの送信は、このネットワークインターフェイス18が制御部11の制御に応じて通信処理を実行することにより実現される。
図11は、コミュニケーションサーバ3の内部構成例を示している。この図に示されるように、コミュニケーションサーバ3は、制御部31、記憶部32、認証処理部33、ブログ稼働処理部34、SNS稼働処理部35、及びネットワークインターフェイス36とを備える。なお、この場合のコミュニケーションサーバ3は、ブログとSNSのコミュニケーションサービスを提供するものとされる。
制御部31は、コミュニケーションサーバ3における各種制御処理を統括して実行する部位とされる。
記憶部32は、例えばHDDなどを備えて構成され、ブログデータベース32aとSNSデータベース32bとを記憶している。例えばブログデータベース32aは、ユーザが開設したブログのデータがデータベース化された情報単位とされる。また、SNSデータベース32bは、SNSのユーザごとのページ内容等がデータベース化された情報単位とされる。
この場合の認証処理部33は、ブログの更新のためのログインや、SNSにログインの要求などに応じて、その要求に含まれるユーザIDやパスワードなどを利用して認証処理を実行する。この認証処理結果がOKであれば、上記のログインが成功するようにされる。
ブログ稼働処理部34は、ブログを適正に稼働させるための各種所要の処理を実行する。例えば、ユーザ端末装置4からのブログへのアクセス要求や、正規のブログの書き込み画面の要求などに応じて、ブログ画面のデータの送信であるとか、ブログ書き込み画面の送信などの処理を実行する。また、ブログに対する書き込みが反映されるようにしてブログデータベース32aを更新するなど、ブログデータベース32aを管理するための処理も実行する。
SNS稼働処理部35も同様にして、SNSのページへのアクセス要求に応じてそのページのデータを送信する処理であるとか、日記などの書き込みを反映させるためのSNSデータベース32bの更新などをはじめとするデータベース管理など、SNSを適正に稼働させるための処理を実行する。
ネットワークインターフェイス36は、ネットワーク5経由での通信を行うための部位とされる。これにより、ブログやSNSへのアクセス要求に応じたページデータの送信などが可能となる。
なお、ここではコミュニケーションサーバ3は、SNSとブログに対応して設けられているものとしているが、例えばSNSとブログとで、それぞれ異なるサーバが構築されてもよい。また、例えば、SNS、ブログ以前からよく知られている、ホームページなどといわれる個人のサイト運営など、SNS、ブログ以外で、個人ユーザが情報発信できるようなCGM関連のサービスを提供するように構成しても良い。
図12は、ユーザ端末装置4の内部構成例を示している。なお、この場合には、ユーザ端末装置4としてのハードウェアは、パーソナルコンピュータであるものとしている。
先ずユーザ端末装置4は、ネットワーク5を介しての通信を行うために、ネットワークインターフェイス44を備えている。このネットワークインターフェイス44が備えられることにより、ネットワーク5を介して、例えばコンテンツサーバ2、コンテンツサーバ2、コミュニケーションサーバ3、及び他のユーザ端末装置4などと通信することが可能となる。
CPU(Central Processing Unit)41は、例えばHDD(ハードディスクドライブ)48にインストールされたOS(Operating System)、及び各種のアプリケーションプログラム、また、ROM42に保持されているプログラムに従って各種の処理を実行可能とされる。本実施形態においては、作成・共有アプリケーション100としてのアプリケーションプログラムがインストールされることになる。
RAM43はCPU41のための作業領域であり、CPU41が各種処理を実行するのに必要なデータやプログラム等が適宜保持される。
この場合の入出力インターフェイス45には、例えば、キーボードやマウスなどとされる入力デバイス46が接続されており、この入力デバイス46から出力されてくる操作信号を、CPU41に適合させた信号に変換してCPU41に出力するようにされている。
また、入出力インターフェイス45には、メディアドライブ47が接続されている。このメディアドライブ47は、所定フォーマットのリムーバブルメディアに対応してデータの記録再生が可能なように構成されたドライブ装置とされる。
また、入出力インターフェイス45には、記憶媒体としてハードディスクを備えたHDD48が接続されている。CPU41は、入出力インターフェイス45を介して、ハードディスクドライブ48のハードディスクに対してデータやプログラム等の記録又は読み出しを行うことができるようにされている。
また、入出力インターフェイス45には、画像表示のためのディスプレイモニタ49も接続されている。
図13には、本実施形態のコンテンツ作成・共有システムの利用に関連して、ユーザ端末装置4のHDD48に記憶されるデータ内容例を示している。
この図に示すようにして、実施形態のコンテンツ作成・共有システムに関連しては、先ず、アプリケーションプログラムのデータとして作成・共有アプリケーション100を記憶させることになる。なお、HDD48に対する作成・共有アプリケーション100の記憶は、インストールの処理により行われる。また、アプリケーションファイルとして、1以上の一次コンテンツパッケージファイル(一次コンテンツパッケージファイル群103)と、1以上の副次コンテンツ再生制御ファイル(副次コンテンツ再生制御ファイル群104)と、1以上の副次コンテンツパッケージファイル(副次コンテンツパッケージファイル群105)を記憶させることができる。なお、これらのアプリケーションファイルの管理は、作成・共有アプリケーション100が行う。
この場合の作成・共有アプリケーション100は、その機能面から、大別してコンテンツ管理・作成ツール101としてのプログラム部分と、コミュニケーションツール102としてのプログラム部分とから成るものとしてみることができる。コンテンツ管理・作成ツール101は、コンテンツファイルのダウンロード、一次コンテンツパッケージファイル群103の一次コンテンツファイル、副次コンテンツ再生制御ファイル群104の副次コンテンツ再生制御ファイル、副次コンテンツパッケージファイル群105の副次コンテンツパッケージファイルを対象とするファイル操作を実行するようにされる。また、コンテンツ作成・編集のための操作に応じた作成処理・編集処理や、作成・編集処理結果に応じたコンテンツファイルの作成処理なども実行するようにされる。コミュニケーションツール102は、コミュニケーションサーバ3にアクセスしてブログやSNSを操作するための処理を実行するようにされる。
図14は、コンテンツ管理・作成ツール101についてのプログラム構成を、機能ブロック単位により模式的に示したものであり、図示するようにして、通信制御部111、コンテンツ取得処理部112、コンテンツ保存管理処理部113、コンテンツ転送処理部114、コンテンツ作成処理部115、再生制御情報生成・解釈処理部116、暗号化・解読処理部117、実コンテンツデータ再生処理部118、シーケンス再生処理部119から成るものとしてみることができる。
通信制御部111は、コンテンツ管理・編集に関連して主にコンテンツサーバ2とネットワーク経由で通信を実行するために必要なプログラムから成る部位である。
コンテンツ取得処理部112は、コンテンツ(一次コンテンツ、副次コンテンツ)をダウンロードして取得するために必要なプログラムから成る部位である。このコンテンツ取得処理部112により、コンテンツをダウンロードするためのユーザインターフェイスが提供される。また、ダウンロード要求としてのコマンドを生成して通信制御部111により送信させる制御や、通信制御部111にて受信したコンテンツのデータのパケットを受け渡してもらい、コンテンツとしてのデータ形式に復元する処理なども、このコンテンツ取得処理部112により実行される。
コンテンツ保存管理処理部113は、コンテンツファイルをHDD48に保存する処理と、保存されたコンテンツファイルを管理するための処理を実行する部位である。例えば、このコンテンツ保存管理処理部113により、クリエータ(作成者名、アーティスト名)、ジャンルなどに応じたソートなどの管理が実現される。
コンテンツ転送処理部114は、作成した一次コンテンツや副次コンテンツのファイルをコンテンツサーバ2に対してアップロードするための通信制御部111経由での転送処理を実行する。
コンテンツ作成処理部115は、例えばコンテンツ作成・編集のための操作に応じた一次コンテンツの作成、また副次コンテンツの作成に関する処理を実行する部位である。例えば編集操作のためのユーザインターフェイスなども、このコンテンツ作成処理部115により実現される。
再生制御情報生成・解釈処理部116は、先ず、コンテンツ作成処理部115により作成された副次コンテンツとしてのコンテンツ内容が反映された再生制御情報を生成するための処理を実行する。確認のために述べると、再生制御情報は、副次コンテンツ再生制御ファイルにおけるデータの実体(データ本体)である。
また、副次コンテンツ再生制御ファイルを再生する場合には、その副次コンテンツ再生制御ファイルが有する再生制御情報についての解釈処理を実行して、原編集素材であるコンテンツの実コンテンツデータを利用した再生処理のシーケンスを決定する。
本実施形態にあっては、コンテンツファイルは暗号化が施されてコンテンツサーバ2から伝送されるものとされる。また、ユーザ端末装置4からコンテンツサーバ2に対して副次コンテンツデータをアップロードする際にも、暗号化を施して送出する場合がある。
暗号化・解読処理部117は、暗号化が施されたコンテンツファイルを再生、編集などのために処理する必要のあるときに、この暗号化を解読する処理を実行する。また、コンテンツファイルについて暗号化を施して伝送する必要のある場合に、暗号化を施す処理を実行するようにされる。
実コンテンツデータ再生処理部118は、一次コンテンツパッケージファイルの実コンテンツデータ、また副次コンテンツパッケージファイルの実コンテンツデータを、画像・音声などとして再生するための処理を実行する。
例えばコンテンツファイルを再生するのにあたり、このコンテンツファイルについて圧縮符号化が施されているのであれば、この圧縮符号化に対応する復号処理を施して、例えば所定形式によるビデオ信号、オーディオ信号などを得て、これを出力する。
また、シーケンス再生処理部は、再生制御情報生成・解釈処理部116により決定された再生処理のシーケンスに従って、原編集素材としてのコンテンツファイルの実コンテンツデータの必要部分を再生していく、シーケンサとしての再生処理を実行するようにされる。
ところで、副次コンテンツを再生するのにあたり、再生制御情報生成・解釈処理部116により再生制御情報を解釈した結果は、例えばコンテンツ作成処理部115が提供するとされるGUIである編集作業画面に反映させることが可能であるものとされている。つまり、再生制御情報が示す再生指示の内容が、編集作業画面上でユーザが認識可能な態様で表示される。ユーザは、これを見ることで、その副次コンテンツがどのようにして作成されたのかを確認することができる。このことは、その副次コンテンツを作成者がどのようにして作成したのかということを、正確な情報として得られることを意味している。例えば、オーディオコンテンツの場合を例に挙げると、そのコンテンツがどのようにして作成されたのかを一般のユーザが知るためには、実際に再生して聴き取ることのできる音響的な内容から推測するしかない。これに対し、本実施形態の場合には、副次コンテンツについて、より詳細、かつ具体的に、どのようにして作成されたものであるのかを把握できるものである。これはビデオコンテンツについても同様のことがいえる。
そして、このような副次コンテンツがユーザ間で共有されることにより、本実施形態のコンテンツ作成・共有システムを利用するユーザのコンテンツ作成に関する知識、技術が飛躍的に向上されることが期待される。このようにして、本実施形態のシステムは、コンテンツ作成に関心のあるユーザにとっては、非常に高い娯楽性と利用価値を持っているものである。
次に、本実施形態に対応するコンテンツファイル(一次コンテンツパッケージファイル、副次コンテンツ再生制御ファイル、副次コンテンツパッケージファイル)の構造例について、図15〜図17を参照して説明する。
先ず、図15(a)には、副次コンテンツ再生制御ファイルの構造例が示される。
この図に示すようにして、副次コンテンツ再生制御ファイルは、ヘッダとボディから成る。
ヘッダはヘッダ情報を有して形成される。ヘッダ情報は、所定の情報項目(メタデータ)の集合から成る。
ボディは、そのコンテンツファイルのコンテンツ内容に対応する実体データを格納する。従って、副次コンテンツ再生制御ファイルの場合には、再生制御情報を格納することになる。
図15(b)には、副次コンテンツパッケージファイルの構造例が示される。
副次コンテンツパッケージファイルもヘッダとボディから成り、ヘッダにはヘッダ情報を格納する。また、副次コンテンツパッケージファイルの場合、ボディには、コンテンツ内容に対応する実体データとして、所定形式の実コンテンツデータを格納する。
図15(c)には、一次コンテンツパッケージファイルの構造例が示される。
一次コンテンツパッケージファイルもヘッダとボディから成り、ヘッダにはヘッダ情報を格納する。また、ボディには、コンテンツ内容に対応する実体データとして、所定形式の実コンテンツデータを格納する。
ここで本実施形態としては、上記図15(a)(b)(c)に示される各コンテンツファイルのヘッダに格納するヘッダ情報の構造、つまりヘッダ情報を形成するとされる情報項目(メタデータ)の内訳については、基本的に共通であるべきものとして規定する。
このヘッダ情報が有するとされる情報項目の内容例を図16に示す。
なお、以降の説明から理解されるように、本実施形態におけるヘッダ情報は、本来は、二次的創作物である副次コンテンツファイル(副次コンテンツパッケージファイル、副次コンテンツ再生制御ファイル)に適合するものとして規定される情報項目内容を有する。そのうえで、このようなヘッダ情報を、一次コンテンツパッケージファイルにも適用することとしたものである。
図16においては、ヘッダ情報が有する情報項目(メタデータ)として、本コンテンツ関連基本情報、利用原編集素材コンテンツ情報、利用編集素材コンテンツ情報、本コンテンツ利用許諾情報、本コンテンツ世代情報、クリエータメッセージ情報が示される。
本コンテンツ関連基本情報は、現コンテンツファイルに関連した基本的な情報項目(メタデータ)から成る。
図17は、本コンテンツ関連基本情報を形成する情報項目群の一例として、ファイルID、タイトル、クリエータ、コンテンツ種別、再生時間、作成日時、ジャケットデータ、ジャンル・・・などが示されている。
ここでのファイルIDは、現コンテンツファイルに固有に与えられるファイルIDとなる。なお、ここでは、実際においてはファイルIDにより、現コンテンツファイルが、一次コンテンツパッケージファイル、副次コンテンツ再生制御ファイル、副次コンテンツパッケージファイルのいずれのファイル種別であるのかを認識できるようにもなっているものとする。もちろん、ファイルIDとは個別の種別識別情報などを用意して、この種別識別情報により、現コンテンツファイルについての上記ファイル種別が識別できるようにしてもよい。なお、本実施形態では、これらのファイルIDは、例えばコンテンツサーバ2のデータベース管理部15によりコンテンツファイルごとに付されるものとする。
タイトルは、現コンテンツファイルに与えられたタイトル名を示す情報である。
クリエータは、現コンテンツファイルの作成者の名前(クリエータ名)を示す情報である。
コンテンツ種別は、例えば動画、楽曲、写真(静止画)などをはじめとして、現コンテンツファイルが有するコンテンツ内容の種類、範囲などがどのようなものであるのかを示す情報となる。
再生時間は、現コンテンツファイルとしてのコンテンツの総再生時間を示す情報である。
作成日時は、現コンテンツファイルの作成された日付、時刻を示す情報である。
また、コンテンツには、アルバムジャケットに相当する画像データが付されている場合がある。ジャケットデータは、このような画像データとなる。
ジャンルは、現コンテンツファイルのコンテンツ内容に与えられるジャンルが何であるのかを示す情報となる。
なお、本コンテンツ関連基本情報に含める情報項目としては、ここで挙げているもの以外にも考えることができる。
利用原編集素材コンテンツ情報は、本来的には、副次コンテンツ再生制御ファイルに対応して規定される情報項目である。現副次コンテンツ再生制御ファイルのコンテンツ内容を再生するのに必要とされる原編集素材コンテンツ(これが利用原編集素材コンテンツである)が何であるのかを示す情報である。換言すれば、現副次コンテンツの作成のために結果的に利用されることとなった一次コンテンツパッケージファイル、若しくは副次コンテンツパッケージファイルが何であるのかを示す情報である。
図8との対応であれば、編集処理により新規に作成される副次コンテンツを形成しているものとして示されている一次コンテンツパッケージファイルを示す情報が、上記利用原編集素材コンテンツ情報となるものである。つまり、利用原編集素材コンテンツ情報において、図8(a)の場合には一次コンテンツA、Bが示され、図8(b)の場合には一次コンテンツA、B、Cが示され、図8(c)の場合には一次コンテンツC、D、E、Fが示される。
また、図9との対応であれば、編集処理により新規に作成される副次コンテンツを形成しているものとして示されている一次コンテンツパッケージファイル、若しくは副次コンテンツパッケージファイルを示す情報が、上記利用原編集素材コンテンツ情報となるものである。つまり、利用原編集素材コンテンツ情報において、図9(a)の場合には一次コンテンツAと編集素材コンテンツCとしての副次コンテンツパッケージファイルが示され、図9(b)の場合には、編集素材コンテンツC、Dとしての各副次コンテンツパッケージファイルが示される。
なお、可能性として、編集素材コンテンツを編集して作成した副次コンテンツのコンテンツ内容の結果として、もともと編集素材コンテンツに含まれていた或る一次コンテンツを全く使用しなかった場合もあると考えられる。図8(b)の場合を例に挙げれば、編集素材コンテンツA、Cを利用して編集を行って得た新規の副次コンテンツとして、例えば一次コンテンツA、Cは少なくともその一部を利用しているが、一次コンテンツDについては全く利用していないというコンテンツ内容となる可能性を考えることができる。この場合、副次コンテンツの再生に必要な一次コンテンツの実コンテンツデータとしては、一次コンテンツA,Cのみであり、一次コンテンツDは不要となる。
このような場合に対応した利用原編集素材コンテンツ情報の内容をどのようなものとするのかについてであるが、1つには、副次コンテンツ再生のために実際に必要となる一次コンテンツのみを反映させるべきであるとの考え方に基づき、一次コンテンツA,Cのみを示し、一次コンテンツDは提示しない内容とすることが考えられる。
また、もう1つには、一次コンテンツA,C,Dの全ての一次コンテンツを示す内容とすることが考えられる。つまり、この場合には、現には一次コンテンツDを使用してはいないものの、この副次コンテンツを作成するまでの過程においては、一次コンテンツDとしてのコンテンツ内容の影響を少なからず受けているのであるから、潜在的には使用していることと等価であるとの考え方に立つものである。この場合、結果的には、今回の副次コンテンツが作成される世代までにおいて、一度でも利用されたことのある一次コンテンツが全て、利用原編集素材コンテンツ情報に含められることになる。
なお、利用原編集素材コンテンツ情報には、ここに示される一次コンテンツごとに関連した所定内容のメタデータも有するものとされる。
また、利用編集素材コンテンツ情報は、現副次コンテンツ再生制御ファイルが対応する副次コンテンツを作成するために直接的に利用した編集素材コンテンツ(利用編集素材コンテンツ、直接利用コンテンツ)が何であるのかを示す情報とされる。
図8を例に挙げれば、図8(a)に示される新規の副次コンテンツの利用編集素材コンテンツ情報には、編集素材コンテンツA,Bとしての実際の一次コンテンツパッケージファイルを示す情報が示されることになる。また、図8(b)に示される新規の副次コンテンツの利用編集素材コンテンツ情報には、編集素材コンテンツAとされる一次コンテンツパッケージファイルと、編集素材コンテンツCとされる副次コンテンツ再生制御ファイルを示す情報が格納される。また、図8(c)に示される新規の副次コンテンツの利用編集素材コンテンツ情報には、編集素材コンテンツC、Dとされる各副次コンテンツ再生制御ファイルを示す情報が格納される。
また、図9を例に挙げれば、図9(a)に示される新規の副次コンテンツの利用編集素材コンテンツ情報には、編集素材コンテンツAとされる一次コンテンツパッケージファイルと、編集素材コンテンツCとされる副次コンテンツパッケージファイルを示す情報が格納される。また、図9(b)に示される新規の副次コンテンツの利用編集素材コンテンツ情報には、編集素材コンテンツC、Dとされる各副次コンテンツパッケージファイルを示す情報が格納される。
なお、利用編集素材コンテンツ情報としても、ここに示される編集素材コンテンツごとに関連した所定内容の付随情報を有しているものとされる。
本コンテンツ利用許諾範囲情報は、現コンテンツファイルに設定した利用許諾範囲の情報とされる。この構造は、次に図18により説明する利用コンテンツ情報の構造例における利用許諾範囲情報に準ずればよい。
本コンテンツ世代情報は、現副次コンテンツが、本実施形態のコンテンツ作成・共有システムの環境において作成されたコンテンツとして第何世代となるのかを示す情報である。なお、本実施形態のシステムにおけるコンテンツの世代設定に関しては後述する。
クリエータメッセージ情報は、現コンテンツファイルの作成者(クリエータ)の作成意図を表す情報、換言すれば、現コンテンツファイルとしてのコンテンツを作成するにあたっての自身の気持ちの表れであるとか、なんらかの意思の表明など、コンテンツ視聴者や編集素材コンテンツの作成者などの他者へのメッセージの内容を示す情報が格納される。このクリエータメッセージ情報の例については後述する。
図18は、利用原編集素材コンテンツ情報と、利用編集素材コンテンツ情報の各構造例を示している。なお、この図においては、利用原編集素材コンテンツ情報と、利用編集素材コンテンツ情報を、それぞれ共通に示している。
この図に示すようにして、利用原編集素材コンテンツ情報/利用編集素材コンテンツ情報は、大きくは単位ファイル情報の連結により成るものとしている。単位ファイル情報のそれぞれが、1つの利用原編集素材コンテンツ、利用編集素材コンテンツに対応する。
なお、記載を簡略なものとする都合上、この図18の説明にあたり利用原編集素材コンテンツと利用編集素材コンテンツとで特に区別しない場合には、「利用コンテンツ」ということにする。
単位ファイル情報においては、例えばファイルID、クリエータ、タイトル、そして、利用許諾範囲情報の各情報項目が設けられる。
ここでのファイルIDは、対応する利用コンテンツのコンテンツファイルに与えられたファイルIDである。
クリエータは、対応する利用コンテンツの作成者名を示す。
タイトルは、対応する利用コンテンツのタイトルを示す。
世代の情報項目には、世代情報が格納される。世代情報は、そのコンテンツが第何世代のコンテンツであるのかを示す情報とされる。本実施形態のコンテンツ作成・共有システムにおいて、一次コンテンツは、後述するようにして一義的に第1世代であるとして定義され、副次コンテンツは、編集素材コンテンツの世代に応じて、所定規則により第N世代となるようにして定義される。従って、この図18に示す利用コンテンツ情報が、利用原編集素材コンテンツ情報である場合には、この世代情報の項目には、第1世代であることを示す情報が格納されることになる。また、この図18に示す利用コンテンツ情報が編集素材コンテンツ情報である場合には、単位ファイル情報が対応する利用コンテンツ(一次コンテンツ、又は副次コンテンツ)ごとに応じて実際に設定されている世代を示す情報が格納されることになる。
利用許諾範囲の情報(利用許諾範囲情報)は、1以上の利用項目1〜nの集合により形成される。
利用項目1〜nには、それぞれ、対応する利用コンテンツの編集(二次利用)に関連した所定の利用内容が対応するようにして割り当てられている。利用項目に割り当てる利用内容の例としては多様に考えられるが、例えば、
・本コンテンツの二次利用の可否に関する内容
・編集素材とする他のコンテンツについて、本コンテンツとは違うクリエータのものを利用することに関する内容
・編集素材とする他のコンテンツについて、本コンテンツが属するとされるアルバムとは違うアルバムに属するものを利用することに関する内容
・特定のエフェクトや特殊効果の使用に関する内容
・特定のプラグインモジュールの使用に関する内容
・コンテンツ全体から一部分を抜き出して編集素材とすること、
・コンテンツ全体から一部分を抜き出して編集素材とする場合において、抜き出す実コンテンツデータ部分に関する許可内容
・利用可能な世代数(例えば一次コンテンツとして、孫の世代(第3世代)までの利用を許諾するとした場合には、この一次コンテンツを利用した子の副次コンテンツと、この副次コンテンツを利用した孫の副次コンテンツは作成できるが、この孫の副次コンテンツについては、対応の一次コンテンツを利用した部分について編集を行うことはできない)
・本コンテンツと組み合わせて二次利用が可能なコンテンツの数、種類などに関する内容
などを挙げることができる。
そして、これらの利用項目の各々について、例えば許可/不許可をはじめとして、その利用項目ごとに設定した利用許諾に関しての内容を示す情報が記述されるものである。利用許諾範囲の情報としては、これらの利用項目のそれぞれに記述される許諾設定内容を総合することで、対応する利用コンテンツについての利用許諾範囲を示すことになるものである。
なお、本実施形態では、一次コンテンツパッケージファイルのヘッダは、副次コンテンツと共通の構造を有すべきこととしており、異なるコンテンツ種別間でのヘッダ構造の共通化を図っている。しかし、一次コンテンツパッケージファイルは、他のコンテンツを二次利用して作成するものではない。従って、この図18に示される利用原編集素材コンテンツ情報と、利用編集素材コンテンツ情報について、特に有意な内容を格納する必要はない。
次に、クリエータメッセージ情報について説明する。
クリエータメッセージ情報は、先にも述べたように、現コンテンツファイルの作者が他者に向けたメッセージの内容を示すものとなる。このクリエータメッセージ情報としては、例えば図21に示すようにして定義する。
この図に示すように、クリエータメッセージ情報は、複数のメッセージ種別が定義されている。ここでは、メッセージ種別の例として、Answer、Cover、Copy、Dedicate to、Disrespectが挙げられている。
例えば楽曲に関すれば、アンサーソングといわれる、或る楽曲自体が持つメッセージに対して、その楽曲内容によりメッセージを返すことを意図して作成される楽曲が存在する。Answerは、現コンテンツファイルが、このようなアンサーソングに相当するものであることを示す。つまり、現コンテンツファイルは、或る特定の既存のコンテンツに対してメッセージを返す内容のコンテンツ(アンサーコンテンツ)であることが示される。
なお、本実施形態では、コンテンツファイルのコンテンツ種別については特に限定していないので、楽曲などとしてのオーディオコンテンツだけではなく、画像のコンテンツについても、このAアンサーコンテンツであるものとして設定できる。この点については、以降説明するメッセージ種別についても同様である。
このメッセージ種別Answerに対応しては、ファイルIDを指定する。このファイルIDは、メッセージを返す先の既存のコンテンツのファイルIDである。
例えばクリエータが、或るコンテンツファイルに対するアンサーコンテンツを作成し、クリエータメッセージ情報として、メッセージ種別Answerを埋め込みたいと思ったときには、作成・共有アプリケーション100に対する所定操作により、クリエータメッセージ情報としてメッセージ種別Answerを選択する。そのうえで、メッセージを返す先の既存のコンテンツを選択指定する操作を行う。例えば、このコンテンツの選択指定操作に応じては、例えばコンテンツサーバ2が提供するコンテンツ公開用のWebサイト上から、そのコンテンツのファイルIDを取得できる。あるいは、メッセージを返す先の既存のコンテンツが、作成・共有アプリケーション100と同じローカル上に存在しているのであれば、メッセージを返す先の既存のコンテンツを選択指定する操作に応じては、このローカル上に在るコンテンツのファイルIDを取得すればよい。例えばコンテンツ公開用のWebサイトにアクセスするよりは、ローカル内のコンテンツにアクセスするほうが処理負担であるとか処理時間などの点では有利であるから、コンテンツのファイルIDを取得するのにあたっては、先ず、指定されたコンテンツについてローカル上での検索を行い、ここで指定のコンテンツが検索されなければ、コンテンツ公開用のWebサイトにアクセスするという手順とすることが考えられる。そして、作成したアンサーコンテンツのヘッダ情報におけるクリエータメッセージ情報としての領域に、メッセージ種別がAnswerでることを示す値と、メッセージ返答先のコンテンツのファイルIDとを格納する。
また、クリエータメッセージ情報の埋め込みについては、コンテンツサーバ2側にて行うようにすることも考えられる。例えば、ユーザ端末装置4(作成・共有アプリケーション100)により作成したコンテンツファイルをコンテンツサーバ2にアップロードする際に、ユーザの指定操作により、このコンテンツファイルが、例えばアンサーコンテンツ(クリエータメッセージ情報としてメッセージ種別Answerを埋め込むべきコンテンツ)であることを示す情報と、そのメッセージを返す先の既存のコンテンツを特定し得る、タイトル、コンテンツIDなどの情報とを通知、送信するようにされる。コンテンツサーバ2は、通知された情報に基づいて、アップロードされてきたコンテンツファイルのヘッダにおけるクリエータメッセージ情報として、メッセージ種別がAnswerであることを示す値と、対応するファイルIDとを埋め込んだうえで、コンテンツデータベース12aに登録する。
なお、以降述べる各メッセージ種別についても、ヘッダ情報に埋め込むための操作とこれに応じたシステムの処理は、上記のメッセージ種別Answerの場合に準じたものとなる。
例えば楽曲の範疇であれば、カバー曲などといわれるように、他のアーティストが演奏したり歌ったりした楽曲を、他のアーティストが編曲なども変更したうえで演奏したり歌ったりした楽曲がしばしば作られる。
Coverは、このようにして或る既存のコンテンツをカバーしたものとして扱える作品としてのコンテンツであることを示すものとされ、これに対する指定内容は、カバー元となった既存のコンテンツファイルのファイルIDとなる。
また、同様にして、楽曲の範疇では、コピーといわれる演奏が行われることがある。これは、例えば或るオリジナル楽曲の演奏を、そのオリジナル楽曲の奏者以外の奏者が、できる限り再現するようにして演奏することである。
Coverは、このようにして或る既存のオリジナルコンテンツをコピーして作成した作品としてのコンテンツであることを示すものとされ、これに対応する指定内容は、コピー元となったオリジナルコンテンツファイルのファイルIDとなる。
また、楽曲、映像、小説などをはじめとして、その創作物について「・・・に捧げる」というメッセージが付けられることがある。
Dedicate Toは、現コンテンツファイルが、或る特定のクリエータ、若しくはコンテンツに捧げるものであることを示すもので、これに対応する指定内容は、捧げる対象のクリエータ名を示す情報、若しくはコンテンツのファイルIDとなる。
また、Disrespectは、現コンテンツファイルが、或る特定のクリエータ、若しくはコンテンツを批判するものであることを示し、これに対応する指定内容は、批判する対象のクリエータ名を示す情報、若しくはコンテンツのファイルIDとなる。
なお、クリエータメッセージ情報としては、複数のメッセージ種別をヘッダ情報に埋め込むことが可能であるものとする。例えば作成したコンテンツが、アンサーコンテンツであり、かつ、或るクリエータ若しくはコンテンツに捧げるものである場合もあると考えられる。この場合、このアンサーコンテンツを作成したクリエータは、メッセージ種別として、Answer、Dedicate to の2つのメッセージ種別を埋め込むことができる。
また、同じメッセージ種別も複数埋め込むことができる。例えば、二人のクリエータA,Bに捧げたコンテンツを作成した場合には、この作成されたコンテンツのクリエータは、クリエータAを指定したメッセージ種別Dedicate toと、クリエータBを指定したメッセージ種別Dedicate toとを埋め込むことができる。
以上、コンテンツファイルのヘッダ情報に関連する説明を行った。
続いて、副次コンテンツ再生制御ファイルにおける再生制御情報について説明する。
再生制御情報は、実コンテンツデータとは異なり、所定の言語によって、現副次コンテンツとしてのコンテンツ内容を再生するための処理シーケンスを記述して成る単位情報である。この再生制御情報を形成する記述内容の要素としては、例えば先ず、再生に使用する実コンテンツデータとしての一次コンテンツを示す記述、この一次コンテンツとしての実コンテンツデータから実際に副次コンテンツ再生のために利用するデータ部分を示す記述、また、このデータ部分を再生すべき時間を示す記述などとなる。また、例えばフェードイン、フェードアウト、オーバーラップ、イコライジング(音質調整)、再生速度倍率、リバーブ、ディレイなどをはじめとした、いわゆるエフェクト、特殊効果が反映されるようにするための記述も行われる。
図20は、再生制御情報の内容例を示している。この図においては、[ ]により括られる記述部分が、1つの利用コンテンツ(原編集素材コンテンツ)についての或る1つの再生制御内容を示しているものとされる。
この図20に示される利用コンテンツ単位の再生制御内容の例について説明しておく。
先ず、図において先頭に示される利用コンテンツ単位の再生制御内容としては、
[
file_id=AAAAAA;
time=00:00-00:10;
position=vv-zz
]
と記述されている。これは、利用コンテンツがファイルID=AAAAAAにより指定されるものであり、この利用コンテンツを利用する現副次コンテンツの再生時間は00:00(開始時点)〜00:10(再生時間10秒)であり、この再生時間において利用する利用コンテンツのデータ区間(実コンテンツデータの区間)は、アドレスvvからアドレスzzまでに対応する範囲であることを指定している。
これに続く利用コンテンツ単位の再生制御内容は、
[
file_id=AAAAAA;
time=00:10-00:15;
position=ss-tt
]
と記述されている。これは、利用コンテンツがファイルID=AAAAAAにより指定されるものであり、この利用コンテンツを利用する現副次コンテンツの再生時間は00:10〜00:15であり、この再生時間において利用する利用コンテンツのデータ区間は、アドレスssからアドレスttまでに対応する範囲であることを指定している。
続く利用コンテンツ単位の再生制御内容は、
[
file_id=BBBBBB;
time=00:15-00:20;
position=ss-tt
]
と記述されている。これは、利用コンテンツがファイルID=BBBBBBにより指定されるものであり、この利用コンテンツを利用する現副次コンテンツの再生時間は00:15〜00:20であり、この再生時間において利用する利用コンテンツのデータ区間は、アドレスppからアドレスuuまでに対応する範囲であることを指定している。
例えば、本実施形態の作成・共有アプリケーション100の音声再生信号処理部120は、このようにして[ ]により括られる利用コンテンツ単位の再生制御内容を逐次解釈していき、その解釈結果に応じて実際に再生制御を実行することで、副次コンテンツを音声信号として再生出力する。
続いて、フローチャートを利用しての、これまでに説明してきたコンテンツ作成・共有システムの動作に関連した処理手順例についての説明を行っていく。
先ず、図21のフローチャートは、一次コンテンツパッケージファイルの作成に関する処理手順例を示している。なお、この図21に示す処理は、作成・共有アプリケーション100におけるコンテンツ管理・作成ツール101としてのプログラムを実行することにより実現されるものである。
図21では、先ずステップS1により、一次コンテンツ作成のための操作入力に応じた、しかるべき処理(作成処理)を実行するようにされている。例えばコンテンツ作成処理部115は、そのプログラムにより、ユーザがコンテンツ作成のための操作を可能とするGUI(Graphical User Interface)を提供する。ユーザは、このGUIを利用してコンテンツ作成のための操作を行うようにされる。このようなコンテンツ作成のための操作として、一次コンテンツを作成するための操作に応じて、ステップS1としての処理が実行される。
そして、上記のようにして作成処理を行っている過程において、ステップS2により、これまでの編集結果を保存するための操作の行われたことが判別されると、ステップS3に進む。ステップS3においては、これまでの作成処理の結果により得られたコンテンツ内容(実コンテンツデータ)を有する一次コンテンツパッケージファイルを生成する。
また、この一次コンテンツパッケージファイルの生成にあたっては、これまでの作成処理結果に応じて、情報項目についてしかるべき内容を生成してヘッダ情報を生成する。なお、先にも述べたように、一次コンテンツパッケージファイルについては、利用減編集素材コンテンツ情報、及び利用減編集素材コンテンツ情報については有意な内容を生成する必要はない。
次のステップS4では、上記ステップSS3により作成した一次コンテンツパッケージファイルを例えばHDD48におけるしかるべきディレクトリに保存するように制御を実行する。ステップS4の手順が終了したのであれば、ステップS1に戻るようにされる。
なお、ここでは図示していないが、例えばコンテンツ作成のためのGUI画面を閉じる操作が行われるなどしたこことに応じて、この図に示される処理を抜けて他の所要の処理に移行するようにされる。この点については、後述する図23の副次コンテンツファイルの作成処理についても同様のことがいえる。
次に、図22、図23のフローチャートを参照して、副次コンテンツの編集に関する主要な処理に関する手順例について説明しておくこととする。なお、図22、図23に示す処理も、作成・共有アプリケーション100におけるコンテンツ管理・作成ツール101としてのプログラムを実行することにより実現されるものとしてみることができる。
ここでは、例えばユーザ端末装置4のユーザが、作成・共有アプリケーション100のコンテンツ管理・作成ツール101を起動させて副次コンテンツを編集しようとしている状況を想定する。そして、ユーザが副次コンテンツの作成のために素材として利用するコンテンツを検索し、これを編集素材コンテンツとして登録する(確定させる)操作を行ったとする。これに応じて、コンテンツ管理・作成ツール101における副次コンテンツ作成処理部117により、図22に示す処理が実行される。なお、図8、図9により述べたように、編集素材コンテンツとしては、一次コンテンツパッケージファイル、副次コンテンツ再生制御ファイル、副次コンテンツパッケージファイルのいずれであってもよい。
図22においては、先ず、ステップS101により、例えばHDD48から、編集素材コンテンツとして登録されたコンテンツファイルのデータの取り込みを実行する。確認のために述べておくと、登録された編集素材コンテンツが一次コンテンツの場合には、この一次コンテンツとしてのファイルのデータを取り込み、副次コンテンツの場合には、これに対応する副次コンテンツ再生制御ファイルのデータを取り込むようにされる。
ステップS102では、上記ステップS101により取り込んだデータから利用許諾範囲の情報についての読み込みをさらに行うようにされる。これにより、今回編集素材コンテンツとして登録したコンテンツについて設定されている各種の利用許諾についての内容が、利用許諾範囲情報における利用項目1〜nの内容に基づいて認識されることになる。そこで、続くステップS103により、上記ステップS102に応じて認識した利用許諾の内容を、副次コンテンツ編集のためのユーザインターフェイス(UI)に反映させるようにして設定を行う。この処理により、編集素材コンテンツに予め設定された利用許諾範囲を越える内容の編集操作を行うことができなくなるようにして、コンテンツ作成処理部115としての動作が得られる。
図23は、副次コンテンツファイルの生成に関する処理手順例を示している。この図に示す処理も、例えばCPU41がコンテンツ管理・作成ツール101としてのプログラムを実行することにより実現されるものである
ここでは、先ずステップS201により、編集のための操作入力に応じた、しかるべき編集処理を実行するようにされている。例えば副次コンテンツ作成処理部117は、そのプログラムにより、ユーザが副次コンテンツ作成のための編集操作を行うGUI(Graphical User Interface)を提供する。ユーザは、このGUIを利用して副次コンテンツ作成のための編集操作を行うようにされ、この操作に応じて、ステップS201としての処理が実行される。
そして、上記のようにして編集処理を行っている過程において、ステップS202により、これまでの編集結果を保存するための操作の行われたことが判別されると、ステップS203に進む。ステップS203においては、これまでの編集結果により得られた副次コンテンツとしての楽曲内容に応じた副次コンテンツファイルを生成する。
なお、ステップS203に対応するファイル生成処理としては、副次コンテンツファイルとして、副次コンテンツ再生制御ファイル、副次コンテンツパッケージファイルのいずれも生成できるものとされる。
副次コンテンツ再生制御ファイルを作成するときには、それまでの編集結果を反映したヘッダ情報と、再生制御情報とを生成し、これらを組み合わせるようにしてファイルを生成する。また、副次コンテンツパッケージファイルを生成するときには、それまでの編集結果を反映したヘッダ情報と、実コンテンツデータとを生成し、これらを組み合わせるようにしてファイルを生成する。
また、ステップS203において、副次コンテンツ再生制御ファイルと副次コンテンツパッケージファイルの両者を生成するのか、あるいはいずれか一方を生成するのかについては、先に述べたように、あらかじめの設定に従う、あるいはユーザ操作に応じた設定に従うようにすることが考えられる。
ステップS204は、上記のようにして作成した副次コンテンツファイルを、例えばHDD48におけるしかるべきディレクトリに保存するように制御を実行する。ステップS204の手順が終了したのであれば、ステップS201に戻るようにされる。
なお、一次コンテンツパッケージファイルの作成にあたっては、本コンテンツ利用許諾範囲情報の内容は、クリエータであるユーザが原則として任意に設定できる。
しかし、副次コンテンツファイルの作成にあたって、その本コンテンツ利用許諾範囲情報は、利用編集素材コンテンツの本コンテンツ利用許諾範囲情報が示す許諾範囲に応じて制限が与えられる。
この場合においては、本コンテンツ利用許諾範囲情報の内容は、原編集素材である一次コンテンツそれぞれの利用許諾範囲情報を総合して決まる最小限を越えない範囲で、所定の規則に従って(利用項目ごとの内容を)自動設定する、あるいはユーザ操作に応じて設定することが考えられる。
続いては、図24のフローチャートを参照して、ユーザ端末装置4によるコンテンツファイル(一次コンテンツファイル、副次コンテンツファイル)のアップロードに関する処理手順例と、このアップロードに応じたコンテンツサーバ2の処理手順例とについて説明する。この図におけるユーザ端末装置4側の処理は、主としてコンテンツ保存管理処理部113、及びコンテンツ転送処理部114としてのプログラムにより実現される。コンテンツサーバ2の処理は、図10に示した各部が協働して実行するものとなるが、例えば実際にあっては、コンテンツサーバ2を構成するコンピュータシステム(CPU)がプログラムを実行することにより実現されるものとしてみることができる。
ユーザ端末装置4側では、ステップS301により、コンテンツファイルのアップロードを指示するコマンドが得られるのを待機している。ここで、例えばユーザが、コンテンツ管理・作成ツール101が提供するGUIに対する操作として、HDD48に記憶されているコンテンツファイル(一次コンテンツパッケージファイル、副次コンテンツ再生制御ファイル、副次コンテンツパッケージファイル)のうちから、アップロードしたいと思う1以上のコンテンツファイルを選択し、アップロード実行の操作を行ったとする。
これに応じて、GUI上で選択された副次コンテンツに対応するコンテンツファイルのアップロードを指示するコマンドが発生し、ステップS302に進むことになる。
ステップS302においては、アップロードが指定されたコンテンツファイルを読み込む。そして、次のステップS303により、この読み込みを行ったコンテンツファイルを、ネットワーク経由でコンテンツサーバ2に対してアップロード要求とともに送信出力する制御を実行する。
コンテンツサーバ2では、ステップS401によりアップロード要求が受信されるのを待機しており、アップロード要求が受信されるとステップS402以降の手順を実行する。なお、アップロード要求を受信してから実際にステップS402に移行するためには、例えば認証処理などを経て正規のユーザからの要求であることを確認するようにされるのであるが、ここでは、このような処理手順については省略している。
ステップS402では、アップロード要求とともに受信したコンテンツファイルの保存場所(URL)を設定する。
ステップS403は、今回のアップロード要求の送信元となるユーザ端末装置4に対して、アップロードされた副次コンテンツファイルの保存場所を通知するための通信処理を実行するようにされる。
ステップS404では、受信したコンテンツファイルを、上記ステップS403により通知したURLに格納する(記憶させる)ようにして、コンテンツデータベース12aに登録する。この際、コンテンツファイルが、一次コンテンツパッケージファイルであれば一次コンテンツデータベース12a−1に、副次コンテンツ再生制御ファイルであれば副次コンテンツ再生制御ファイルデータベース12a−2に、副次コンテンツパッケージファイルであれば副次コンテンツパッケージファイルデータベース12a−3に登録する。
ステップS303によりアップロード要求を行ったユーザ端末装置4側では、ステップS304により保存場所の情報が受信されるのを待機している。そして、保存場所の情報を受信すると、ステップS305により、受信した保存場所(URL)の情報をしかるべきディレクトリに保存するようにされる。これにより、以降においては、コンテンツ管理・作成ツール101に対する所定操作により、副次コンテンツの保存場所の情報を呼び出すことができる。保存場所がURLであれば、呼出操作に応じては、例えばURLとしての文字列を表示するようにされる。
図25のフローチャートは、ユーザ端末装置4によるコンテンツのダウンロードに関する処理手順例と、これに応じたコンテンツサーバ2の処理手順例とを示している。この図におけるユーザ端末装置4側の処理も、主としてコンテンツ保存管理処理部113、及び副次コンテンツ転送処理部114としてのプログラムにより実現される。
先ずユーザ端末装置4側においては、ステップS501によりコンテンツファイルのダウンロードを指示するコマンドが得られるのを待機している。ここで、例えばユーザが、コンテンツ管理・作成ツール101が提供するGUIに対する操作により、ユーザ端末装置4をコンテンツサーバ2にアクセスさせたとする。これにより、ユーザは、保存管理(公開)されているコンテンツのリストを閲覧できる。そして、この状態で、ユーザが、ダウンロードしたいと思う1以上のコンテンツを選択し、ダウンロード実行の操作を行ったとする。これに応じて、ステップS501としては肯定の判別結果が得られることとなり、ステップS502に進むことになる。
ステップS502では、ダウンロード指示の得られたことに応じてコンテンツサーバ2に対してダウンロード要求を送信する。なお、このダウンロード要求としては、例えばダウンロード実行指示の操作時において選択されていたコンテンツのディレクトリ(保存場所)を指定する情報も含まれているものとされる。なお、保存場所ではなく、例えばコンテンツの実体であるコンテンツファイルのファイルIDなどを指定してダウンロード要求を行うような仕組みとして構成することも考えられる。
コンテンツサーバ2では、ステップS601によりダウンロード要求が受信されるのを待機しており、アップロード要求が受信されるとステップS602の手順を実行する。なお、ダウンロード要求を受信して実際にステップS402に移行するのにあたっても、認証処理などを経るのであるが、ここでも、このような処理手順については省略している。
ステップS602では、記憶部12のコンテンツデータベース12aにアクセスして指定されたコンテンツファイルを検索し、この検索したコンテンツファイルを、要求元のユーザ端末装置4に対して送信するようにされる。
ステップ502によりダウンロード要求を送信したユーザ端末装置4は、ステップS503により、ダウンロード要求に応じたコンテンツファイルが受信されるのを待機するようにされる。そして、コンテンツファイルが受信されたことを判別すると、ステップS504により、この受信したコンテンツファイルをしかるべきディレクトリに対して保存して管理するようにされる。
図26のフローチャートは、ユーザ端末装置4が、ダウンロードにより取得(HDD48に保存)したコンテンツを再生するための処理手順例を示している、この図におけるユーザ端末装置4側の処理は、主としてコンテンツ保存管理処理部113、暗号解読処理部117、実コンテンツデータ再生処理部118、シーケンス再生処理部119としてのプログラムにより実現される。
先ず、ステップS701においては、ダウンロードによりHDD48に保存してあるコンテンツについての再生開始指示が得られるのを待機している。ここで、例えばコンテンツ保存管理処理部113により実現されるGUIに対する操作によって、HDD48に保存されている副次コンテンツのうちから1つの副次コンテンツを選択して再生を開始させるための指示が行われたとする。この操作に応じて、ユーザ端末装置4はステップS701からステップS702に進むようにされる。
ステップS702においては、指定されたコンテンツとしてのコンテンツファイルをHDD48から読み込むようにされる。
ここでは、ダウンロードにより取得したコンテンツファイルのデータは、伝送時の暗号化が施されたままでHDD48に保存されているものとしている。そこで、次のステップS703では、読み込んだコンテンツファイルのデータについての暗号化を解読するための処理を実行するようにされる。
ステップS704では、上記ステップS703による暗号解読処理が成功したか否かについて判別するようにされる。
例えば、今回のステップS701により再生開始すべきことが指定された副次コンテンツデータが、正規にコンテンツサーバ2からダウンロードしたものであれば、ステップS703による解読処理は成功して適正なコンテンツファイルのデータが復元されることになる。
これに対して、例えばコンテンツサーバ2からのダウンロード以外の手段により取得したコンテンツファイルの場合には、他の方式、アルゴリズムによる暗号化が施されている、あるいは暗号化が施されていない。この場合、ステップS703の解読処理によっては、正常なコンテンツファイルのデータを復元することができない、あるいは、解読処理を実行する必要はないということになる。つまりステップS703による解読処理の結果としては、解読処理不要の場合を含めて、失敗したものとしてみることができる。
ステップS704にて解読処理が成功したとして肯定の判別結果が得られた場合には、ステップS705に進んで、このコンテンツファイルについての再生処理を開始する。これに対して、ステップS705にて解読処理が失敗したとして否定の判別結果が得られた場合には、ステップS706に進んで、エラー対応処理を実行するようにされる。このエラー対応処理としては、先ず、今回再生が指定されたコンテンツについての再生処理は開始しないようにしたうえで、例えば、今回再生が指定された副次コンテンツは不正なものであって再生不可であることをGUI上で通知するための制御処理などを実行するようにされる。
例えばこのような処理が実行されることで、本実施形態としては、ユーザ端末装置4において、外部から取得したコンテンツのうちで、コンテンツサーバ2から正当にダウンロードして取得したもののみが再生されるようにして、一次コンテンツ、副次コンテンツに応じた著作権保護がより万全に図られるようにしているものである。
なお、コンテンツサーバ2から正当にダウンロードしたコンテンツのみが再生出力されるようにするための仕組みとしては、他にも考えられるものである。例えばダウンロードによりユーザ端末装置6が受信取得した段階で予め暗号化を解読して、その解読結果の情報を付随させたうえで、HDD48に記憶させておき、再生時においては、この解読結果の付随情報を参照して、そのコンテンツを再生すべきか否かについての判断を行うように構成することも考えられる。また、コンテンツサーバ2からの送信時において、ダウンロードのために送信したことを示す特別なコードを、コンテンツサーバ2側の処理としてコンテンツに埋め込んでおくようにして、再生時においては、ユーザ端末装置4側で、このコードの有無、内容などを確認したうえで、再生開始すべきか否かについての判断を行うようにしてもよい。
これまでに説明してきたようにして、本実施形態のコンテンツ作成・共有システムでは、コンテンツファイルとして、一次コンテンツパッケージファイル、副次コンテンツ再生制御ファイル、及び副次コンテンツパッケージファイルの3種類を扱えることとしたうえで、図2、図3により説明した基本的な利用態様を実現するようにされている。
そのうえで、上記3種のコンテンツファイルにおいては、それぞれが先に図16に示したヘッダ情報を有して成るヘッダを付加することとしている。これにより、コンテンツ作成・共有システムとして、これまでにない利用態様であるとか、より利便性の高い機能などを提供できることになる。以降、この点について説明していく。
例えば1つには、本実施形態のコンテンツのヘッダには、先に図18に示した利用コンテンツ情報(利用原編集素材コンテンツ情報、利用編集素材コンテンツ情報)と本コンテンツ世代情報が含まれる。これらの情報を利用することで、一次コンテンツパッケージファイル、副次コンテンツ再生制御ファイル、及び副次コンテンツパッケージファイルにまたがって、コンテンツの世代を探索していくことが可能になる。
ここで図27により、本実施形態のコンテンツ作成・共有システムにおける、コンテンツの世代についての基本的な考え方について説明する。
この図には、一次コンテンツとして、先ずコンテンツAが示されている。本実施形態では、一次コンテンツが、本実施形態のコンテンツ作成・共有システムにおいて、編集素材コンテンツの利用により二次的に作成されたものではない、大元としてのコンテンツとなることに基づき、一次コンテンツを第1世代のコンテンツであることとして定義する。従って、この一次コンテンツであるコンテンツAは第1世代のコンテンツであることになる。
ここで、コンテンツAを直接の編集素材として二次利用して何らかの編集を行って新規の副次コンテンツ(ここでは副次コンテンツ再生制御ファイル、副次コンテンツパッケージファイルの別は問わない)であるコンテンツBを作成したとする。ここで、新規の副次コンテンツと、この新規の副次コンテンツを作成するために直接的に二次利用した編集素材コンテンツとの関係を、子と親の関係としてみるものとする。すると、このコンテンツBとしての副次コンテンツは、第1世代の一次コンテンツを二次利用して得られたものなのであるから、その世代は、第1世代の次の第2世代であることになる。
続いては、同様の考え方により、コンテンツBを直接の編集素材として二次利用して作成した副次コンテンツであるコンテンツCについては、第2世代のコンテンツを二次利用したことに基づき、次の第3世代であることになる。さらに、コンテンツCを直接の編集素材として二次利用して作成した副次コンテンツであるコンテンツDについては、第3世代のコンテンツを二次利用したことに基づき、次の第4世代であるものことになる。以降は、同様にして、二次利用によって次世代の副次コンテンツが作成されるごとに、第N世代として表したときの変数Nについては1ずつ増加していくことになる。
実施形態のヘッダ情報における本コンテンツ世代情報には、現コンテンツファイルについての世代を示す情報として、例えば上記の変数Nに対応する値を格納するものとなる。
また、実際にあっては、副次コンテンツは、2以上の編集素材コンテンツを二次利用して作成される場合がしばしばある。この場合の、新規副次コンテンツに関する世代設定のための規則例を、図20に示しておく。
なお、この図において、第2世代以降となる副次コンテンツのそれぞれについては、3つの情報内容により示している。つまり、最上段においてコンテンツ名を示し、中段においては利用編集素材コンテンツ情報に基づく利用編集素材コンテンツの内訳を示し、最下段においては利用原編集素材コンテンツ情報に基づく利用編集素材コンテンツの内訳を示すようにされる。
この図においては、第1世代コンテンツ(即ち一次コンテンツ)として、コンテンツA、B、Cの3つのコンテンツを示している。これらのコンテンツA、B、Cのヘッダ情報における本コンテンツ世代情報には、第1世代であることを示す値(N=1)が格納されることになる。
次に、コンテンツB、Cを二次利用して作成した副次コンテンツとしてコンテンツα1が示されている。このコンテンツα1は、編集素材コンテンツ(親コンテンツ)としてコンテンツB、Cを利用しているが、これらのコンテンツはともに一次コンテンツであり第1世代である。従って、コンテンツα1は、第1世代の次の世代である第2世代のコンテンツであることになる。これに応じて、コンテンツα1としての副次コンテンツのヘッダ情報における本コンテンツ世代情報には、第2世代であることを示すデータが格納されることになる。
また、コンテンツα1としての副次コンテンツの作成にあたっては、作成・共有アプリケーション100は、編集素材コンテンツがコンテンツB、Cであることを示すように利用編集素材コンテンツ情報の内容を生成し、原編集素材としての一次コンテンツ(利用原編集素材コンテンツ)がコンテンツB、Cであることを示すように利用原編集素材コンテンツ情報の内容を生成する。また、本コンテンツ世代情報については、第2世代であることを示す値(N=1)を格納する。
また、コンテンツα2は、コンテンツCのみを編集素材として二次利用して作成された副次コンテンツとされる。コンテンツCは第1世代(一次コンテンツ)であることから、コンテンツα2は第2世代を設定することになる。また、コンテンツα3も同様にして、コンテンツCのみを編集素材として作成された副次コンテンツであり、従って、第2世代を設定することになる。
コンテンツα2、α3は、ともに、編集素材コンテンツがコンテンツCのみであることを示すように利用編集素材コンテンツ情報の内容が生成され、利用原編集素材コンテンツもコンテンツCのみであることを示すように利用原編集素材コンテンツ情報の内容が生成される。また、本コンテンツ世代情報には、第2世代であることを示す値(N=1)を格納する。
次に、コンテンツβ1は、コンテンツAとコンテンツα1とを編集素材として二次利用して作成した副次コンテンツとされる。ここで、コンテンツAは第1世代であるのに対してコンテンツα1は第2世代である。両者を比較すると、コンテンツα1のほうが世代としては後になる。そこで、コンテンツβ1については、後のほうの世代であるコンテンツα1に続く世代として、第3世代を設定するようにされる。
つまり、本実施形態としては、世代が異なる複数の編集素材コンテンツにより作成した副次コンテンツについては、編集素材コンテンツのうちで最も後となる世代の次の世代を、新規に作成された副次コンテンツの世代として設定するようにされる。
なお、コンテンツβ1の利用編集素材コンテンツ情報については、編集素材コンテンツがコンテンツA、α1であることを示すように、その内容を生成することになる。コンテンツα1の利用原編集素材コンテンツがコンテンツB、Cであるから、コンテンツβ1は、原編集素材の一次コンテンツとして、コンテンツAと、コンテンツB、Cを利用していることが認識される。そこで、利用原編集素材コンテンツ情報の内容としては、利用原編集素材コンテンツがコンテンツA、B、Cの3つであることを示すように生成することになる。また、本コンテンツ世代情報については第3世代であることを示す値(N=1)を格納する。
また、コンテンツβ2は、第2世代であるコンテンツα1のみを編集素材コンテンツとして二次利用して作成した副次コンテンツであるので、第3世代として設定される。
コンテンツβ3も、第2世代であるコンテンツα2のみを編集素材コンテンツとして二次利用して作成した副次コンテンツであるので、第3世代として設定される。
コンテンツβ2の利用編集素材コンテンツ情報の内容は、編集素材コンテンツがコンテンツα1のみであることを示すように生成され、利用原編集素材コンテンツ情報の内容は、コンテンツα1の内容を引き継いで、利用原編集素材コンテンツがコンテンツB、Cであることを示すように生成される。本コンテンツ世代情報には第3世代であることを示す値を格納する。
コンテンツβ3の利用編集素材コンテンツ情報の内容は、編集素材コンテンツがコンテンツα2のみであることを示すように生成され、利用原編集素材コンテンツ情報の内容は、コンテンツα2の内容を引き継いで、利用原編集素材コンテンツ)がコンテンツCのみであることを示すように生成される。また、本コンテンツ世代情報には第3世代であることを示す値(N=1)を確認する。
コンテンツγ1は、第3世代であるコンテンツβ1のみを編集素材コンテンツとして二次利用して作成した副次コンテンツであるので、第4世代として設定される。従って、コンテンツγ1の利用編集素材コンテンツ情報の内容については、編集素材コンテンツがコンテンツβ1のみであることを示すように生成し、利用原編集素材コンテンツ情報の内容については、コンテンツβ1の内容を引き継いで、利用原編集素材コンテンツがコンテンツA、B、Cであることを示すように生成する。また、本コンテンツ世代情報には、第4世代であることを示す値を格納する。
また、コンテンツγ2は、第3世代であるコンテンツβ2のみを編集素材コンテンツとして二次利用して作成した副次コンテンツであるので、第4世代が設定される。このコンテンツγ2の利用編集素材コンテンツ情報の内容については、編集素材コンテンツがコンテンツβ2のみであることを示すように生成し、利用原編集素材コンテンツ情報の内容については、コンテンツβ2の内容を引き継いで、利用原編集素材コンテンツがコンテンツB、Cであることを示すように生成する。また、本コンテンツ世代情報には、第4世代であることを示す値を格納する。
また、コンテンツγ3は、第3世代であるコンテンツβ3と、第2世代であるコンテンツα3を編集素材コンテンツとして二次利用して作成した副次コンテンツとされる。従って、この場合のコンテンツγ3は、は、先の世代定義の規則に従って、編集素材コンテンツなかで最も後となる第3世代に続く、第4世代であるものとして設定するようにされる。
このコンテンツγ3の利用編集素材コンテンツ情報の内容としては、編集素材コンテンツがコンテンツβ3、α3であることを示すように生成する。利用原編集素材コンテンツ情報の内容としては、利用原編集素材コンテンツがコンテンツCのみであることを示すように生成する。コンテンツβ3、α3の何れも、例えば編集結果は異なるものの、原編集素材としては、コンテンツCのみとなるからである。また、本コンテンツ世代情報には、第4世代であることを示す値(N=1)を格納する。
ここで、上記図20において第4世代のコンテンツγ1に着目してみることとする。
例えば副次コンテンツ再生制御ファイルにおいては、自身を作成するために直接的に二次利用した親コンテンツ(編集素材コンテンツ)についての情報が利用編集素材コンテンツ情報に記述されているのであるが、このコンテンツγ1に関しては、利用編集素材コンテンツ情報により、編集素材コンテンツは、コンテンツβ1のみであることが示されている。
そこで、続いては、コンテンツβ1を対象として、その編集素材コンテンツ情報を参照してみると、コンテンツβ1の作成に利用した編集素材コンテンツは、コンテンツAとコンテンツα1であることが分かる。
ここで、コンテンツβ1の編集素材コンテンツであるコンテンツAとコンテンツα1のうち、コンテンツAは、一次コンテンツであって第1世代にまで遡ったことになる。そこで、副次コンテンツであるコンテンツα1の利用編集素材コンテンツ情報を参照してみると、コンテンツα1は、コンテンツB、Cを編集素材コンテンツとして二次利用していることが分かる。コンテンツB、Cは何れも一次コンテンツであり第1世代にまで遡ったことになる。
これまでの流れは、コンテンツγ1を起点にして、このコンテンツγ1が得られるまでの利用コンテンツについての世代の系譜を、第1世代まで遡って探索しているものとしてみることができる。この結果、図20において一点鎖線により括って示す世代範囲Aにおける系譜が認識されることとなったものである。つまり、編集素材コンテンツと、この編集素材コンテンツを二次利用して得られる副次コンテンツを、親子としてみたとして、図20においては、コンテンツγ1を起点とした以前の世代のコンテンツの親子関係が明確に認識されるものである。
このようにして、本実施形態としては、副次コンテンツごとに、その編集素材コンテンツが何であるのかを示す情報(利用編集素材コンテンツ情報)を対応付けていることで、この情報に基づいて、ある1つの副次コンテンツについての系譜(世代構成)を、世代を遡ってたどっていくこと(世代探索)ができる。
このことに基づき、例えば、本実施形態のコンテンツ作成・共有システムにおいて、コンテンツサーバ2のコンテンツ公開サイト上でのコンテンツの検索、探索機能として、上記した世代の軸による検索、探索が行えるようにすることが考えられる。
例えば、ローカル、若しくはアクセスしているコンテンツ公開サイト上で、或るコンテンツを選択して再生しているとする。この際に、この選択されたコンテンツ(選択コンテンツ)を起点として、これより前の世代となるコンテンツ、若しくは後の世代となるコンテンツを、派生コンテンツとして、作成・共有アプリケーション100のGUI画面上、若しくはそのときにアクセスされているコンテンツ公開サイト上で提示する。そして、例えばユーザは興味があれば、提示された派生コンテンツのうちの1つを選択してその内容を再生してみる。すると、今度は、この再生したコンテンツを起点とする前後の世代のコンテンツが派生コンテンツとして新たに提示される。
また、本実施形態のコンテンツ作成・共有システムにおいて、ユーザ端末装置4から、指定した副次コンテンツについての世代構成の問い合わせを、例えばコンテンツサーバ2に対して行えるようにする。そして、コンテンツサーバ2から返されてきた世代構成の情報を、例えば作成・共有アプリケーション100のユーザインターフェイス画面上で表示させるようにする、というサービスも考えることができる。
これにより、ユーザ端末装置4のユーザは、興味のあるコンテンツが世代的にどのような経緯で成り立ってきたのかを容易に把握することが可能になる。
また、例えば本実施形態のコンテンツ作成・共有システムにおいて、コンテンツの二次利用に対して料金を発生させ、利用されたコンテンツの著作権者、作成者に対して報酬を分配するようなモデルを適用することとした場合には、上記の世代探索を応用することが有効になる。
つまり、決済処理にあたって、例えばコンテンツサーバ2が世代探索を行って、その世代構成を認識することによって、コンテンツの世代に応じて予め設定した報酬分配規則を適用するような処理を実行させることができる。これにより、世代構成の複雑さにかかわらず、コンテンツごとに対応した報酬金額設定を自動的に行うことが可能となる。
また、クリエータメッセージ情報(図19)を利用することによっても、コンテンツ作成・共有システムとしてこれまでにないサービス、機能を与えることができる。
例えばユーザ端末装置4の作成・共有アプリケーション100によるコンテンツリスト画面であるとか、コンテンツサーバ2が提供するコンテンツ公開サイトなどで、コンテンツのクリエータメッセージ情報に基づいて、そのコンテンツ自体が、例えばアンサーコンテンツであること、カバーコンテンツであること、コピーコンテンツであること、或るコンテンツ、クリエータに捧げるコンテンツであること、或るコンテンツ、クリエータを批判するコンテンツであることなどを表示してユーザに知ってもらうことができる。
また、クリエータメッセージ情報により、コンテンツ間で、図29に例示するようなつながり(リンク)を持たせることができる。
先ず、図29(a)には、コンテンツAが示されている。ここでは、コンテンツAのヘッダ情報に格納されている情報のうち、図のコンテンツ枠内における1行目に現コンテンツファイルについてのファイルIDを示し、2行目にクリエータメッセージ情報を示している。ここでは、ファイルIDについては、「ID:AAAA」と表記している。また、クリエータメッセージ情報は「Copy/ID:BBBB」と表記しているが、これはクリエータメッセージ情報の内容として、メッセージ種別はCopyであって、指定内容であるコピー元のコンテンツファイルのファイルIDは、ID:BBBBであることを示している。
上記のようにコンテンツAのクリエータメッセージ情報によると、コンテンツAは、ファイルID:BBBBのコピーコンテンツであることになる。そこで、図29(a)と図29(b)との関係として示すようにして、コンテンツAから、このファイルID:BBBBを現コンテンツファイルのファイルIDとして有するコンテンツBに辿っていく(リンクする)ことができる。
また、コンテンツBは、図のコンテンツ枠内における2行目、3行目に示すようにして、クリエータメッセージ情報として2つのメッセージ種別に応じた情報を有している。
2行目は、「Cover/ID:CCCC」と表記されているが、これはメッセージ種別がCoverであって、指定内容であるコピー元のコンテンツファイルのファイルIDは、ID:CCCCであることを示している。
すると、図29(b)と図29(c)の関係として示すように、コンテンツBから、現コンテンツファイルのファイルID:CCCCを有するコンテンツCを辿っていくことができる。
また、3行目は、「Dedicate to / クリエータA」と表記されているが、これは、メッセージ種別はDedicate toであって、指定内容として、本コンテンツを捧げる対象がクリエータAであることを示している。すると、図29(b)と図29(d)との関係として示すように、コンテンツBと、ヘッダ情報のクリエータの情報項目(図29(d)のコンテンツ枠内の2行目)がクリエータAであることを示している、コンテンツDをはじめとする全てのコンテンツとをリンクさせることができる。
さらに、コンテンツDは、図のコンテンツ枠内の3行目に示すように、「Answer/ID:EEEE」と表記されるクリエータメッセージ情報を有している。これは、これはメッセージ種別がAnswerであって、指定内容である返答先のコンテンツファイルのファイルIDは、ID:EEEEであることを示している。
すると、図29(d)と図29(e)との関係として示すように、コンテンツBから、現コンテンツファイルのファイルID:EEEEを有するコンテンツEを辿っていくことができる。
このことに基づき、先の世代の場合と同様、そこで、例えば本実施形態のコンテンツ作成・共有システムにおいて、コンテンツサーバ2のコンテンツ公開サイト上でのコンテンツの検索、探索機能として、上記したクリエータメッセージ情報を軸とする検索、探索機能を与えることができる。
例えば、ローカル、若しくはコンテンツ公開サイト上で、或るコンテンツを選択して再生している際に、この選択コンテンツを起点として、クリエータメッセージ情報により順次辿っていけるコンテンツを、派生コンテンツとしてコンテンツ公開サイトで提示するものである。
このようにして、本実施形態では、ヘッダ情報に格納される情報項目を利用することで、コンテンツの世代であるとか、コンテンツを作成したクリエータの意図、メッセージなどを軸にしてコンテンツ間の関係を持たせる(関連性を与える)ことができる。
このようなコンテンツ間の関係、関連性は、例えば単純に、アーティスト名(クリエータ)を軸にする場合には得られるものではなく、これまでにはない新しいものであるといえる。そして、このような新しいコンテンツ間の関係が与えられることで、本実施形態のコンテンツ作成/共有システムのユーザは、例えば自分の気に入ったコンテンツをコンテンツ公開サイトから見つけようとするときには高い有用性が与えられることになる。例えば、これまでのアーティスト名などによる検索のみではなかなかたどり着けなかったコンテンツに、より少ない数のコンテンツを経由してたどり着くことも可能になる。また、ユーザが思いもしなかったコンテンツではあるが、ユーザにとって非常に興味深いコンテンツを偶然見つけられるような可能性も高くなると考えられる。
また、このようにしてコンテンツ間の関係が与えられることで、例えばコンテンツ間での著作に関しての権利関係を明確にしておくことも可能になる。このことを利用すれば、例えば本実施形態のコンテンツ作成・共有システムにおいて、コンテンツの利用関係に応じた利益配分を行うような運用を考えた場合にも、この利益配分を適正に処理することも可能になる。例えばこれにより、本実施形態のコンテンツ作成・共有システムに参加するユーザ(クリエータ)の創作意欲なども高められ、コンテンツの充実が期待される。また、二次利用の世代関係であるとか、コピー、カバーなどのクリエータメッセージ情報に示されるようなコンテンツの引用の情報も開示できることになるので、盗作などの不正利用の問題を回避して、ユーザがコンテンツ作成を行える。これにより、例えばこれまでよりもコンテンツの二次利用についての自由度は高まるものと考えられ、ユーザとしても、より自分の表現に適うコンテンツを作成できる可能性も高まると考えられる。
そして、本実施形態では、一次コンテンツパッケージファイル、副次コンテンツ再生制御ファイル、及び副次コンテンツパッケージファイルの間でヘッダ情報の構造を共通化している。これにより、一次コンテンツと副次コンテンツとの境界を越えて上記のようなコンテンツ間の関係を持たせることができる。また実コンテンツデータを有するコンテンツパッケージファイル(一次コンテンツパッケージファイル、副次コンテンツパッケージファイル)と、再生制御情報を有する副次コンテンツ再生制御情報との境界も越えて、上記のコンテンツ間の関係を持たせることができる。つまり、一次コンテンツパッケージファイル、副次コンテンツ再生制御ファイル、及び副次コンテンツパッケージファイルの異なる種別のファイル間でシームレスに、コンテンツ間の関係を持たせることが可能とされている。
図30は、上記のヘッダ情報を利用したシステム機能として、ユーザ端末装置4にて再生しているコンテンツに関係する派生コンテンツを提示する派生コンテンツ提示機能に対応した利用態様例と、これに応じた動作を模式的に示したものである。
なお、この図においても、図2,図3などと同様、図中において[ ]内に英数字により示した手順、動作の番号に従って行う。また、ここではコンテンツサーバ2とユーザ端末装置4を示し、コミュニケーションサーバ3とネットワーク5の図示は省略している。
手順1
ユーザ端末装置4のユーザは、先ず、ローカルにおいて保存しているコンテンツの再生を開始、若しくはコンテンツサーバ2のコンテンツ公開サイトにアクセスして、ここで公開されているコンテンツを例えばストリーミング再生などによる再生を開始させたとする。なお、このようなコンテンツの再生は、作成・共有アプリケーション100を起動して、この作成・共有アプリケーション100に対する操作により行うことができる。
手順2
上記手順1によるコンテンツの再生が開始されることに応じて、作成・共有アプリケーション100は、コンテンツサーバ2に対して派生コンテンツを要求する。
手順3
派生コンテンツの要求を受けたコンテンツサーバ2は、手順1に応じて再生中とされるコンテンツの派生コンテンツを、コンテンツデータベース12aから検索する。このときに、本実施形態としては、例えば先に述べたヘッダ情報の情報項目を利用して、世代を軸として関係付けられるコンテンツであるとか、クリエータメッセージ情報を軸として関連付けられるコンテンツなどを検索する。
手順4
コンテンツサーバ2は、上記手順3により検索した派生コンテンツ情報を送信する。ここで送信する情報の実体としては、例えば次の手順5によりユーザ端末装置4側にて表示により派生コンテンツを提示するのに必要なデータとされる。
手順5
ユーザ端末装置4の作成・共有アプリケーション100は、手順4により送信されてきた派生コンテンツ情報を利用して、そのGUI画面、若しくは公開コンテンツサイト上で、派生コンテンツのリストを所定の態様により表示する。
手順6
ここで、上記手順5により表示された派生コンテンツのリストのなかに、ユーザ端末装置4のユーザにとって興味のあるものが見つかったとする。ユーザは、表示されている派生コンテンツのリストからコンテンツを選択し、この選択したコンテンツを再生するための操作を行うことができる。手順6としては、ユーザの行為であって、このような派生コンテンツのリストからコンテンツを選択して再生する操作とされる。
このようにしてコンテンツを再生する操作が行われたことに応じては、コンテンツの再生を実際に開始することになる。つまり、手順1に戻ることになる。従って、この後、手順2以降の動作が行われる結果、手順6にて行われた再生操作に応じて新規に再生が開始されたコンテンツについての派生コンテンツのリストが、例えば作成・共有アプリケーション100のGUI画面上で表示されることになる。
図31のフローチャートは、上記図30に示した派生コンテンツ提示機能に対応して、ユーザ端末装置4とコンテンツサーバ2とが実行するものとされる処理手順例を示している。
この図におけるユーザ端末装置4側の処理は、作成・共有アプリケーション100におけるコンテンツ管理作成ツール101としてのプログラムにより実現される。コンテンツサーバ2の処理は、図10に示した各部が協働して実行するものとなるが、例えば実際にあっては、コンテンツサーバ2を構成するコンピュータシステム(CPU)がプログラムを実行することにより実現されるものとしてみることができる。
先ず、ユーザ端末装置4側では、ステップS801においてコンテンツが新規に再生されたか否かについての判別を行う。ここで、例えばローカル(ユーザ端末装置4のHDD48)に存在するコンテンツファイルの新規再生が行われたとする。若しくは、作成・共有アプリケーション100によりアクセスしてロードしているコンテンツ公開サイトにて提示されるコンテンツについての新規再生が行われたとする。このようなコンテンツの新規再生が行われたことに応じて、ステップS801においては肯定の判別結果が得られることとなって、ステップS802に進む。
ステップS802においては、コンテンツサーバ2に対して派生コンテンツの要求コマンドを送信する。この要求コマンドの送信にあたり、ステップS801にて新規再生したコンテンツがローカルに存在するものである場合には、作成・共有アプリケーション100の処理によって、要求コマンドとともに、例えば新規再生したコンテンツ(対象コンテンツ)のファイルIDを送信する(対象コンテンツの指定)。これに対して、コンテンツ公開サイト上でのコンテンツの新規再生の場合に対応しては、コンテンツ公開サイトのスクリプトなどに従って、要求コマンドとともに、新規再生したコンテンツを特定する情報を送信することになる。
ステップS803においては、上記ステップS802による派生コンテンツの要求に応答してコンテンツサーバ2から送信されてくる派生コンテンツ情報が受信されるのを待機している。ここで派生コンテンツ情報が受信されると、ステップS804に進む。
ステップS804においては、例えば作成・共有アプリケーション100のGUI画面上におおいて、若しくは、現在アクセスして表示させているコンテンツ公開サイト上で、受信した派生コンテンツ情報を利用して、派生コンテンツのリストを表示するための処理を実行する。
ここで、先に図30により説明したようにして、表示された派生コンテンツのリストからコンテンツを選択して、これを新規に再生させるための操作を行ったとすれば、ユーザ端末装置4側の処理としてはステップS801に戻る。これにより、新規に再生されたコンテンツに対応した新たな内容の派生コンテンツリストが表示されることになる。
次にコンテンツサーバ2側の処理について説明する。
コンテンツサーバ2では、ステップS901により、先のステップS802により送信されてくる派生コンテンツの要求コマンドが受信されるのを待機している。そして、この要求コマンドが受信されたことを判別すると、ステップS902に進む。
ステップS902においては、要求コマンドとともに送信されてきたファイルIDなどのコンテンツファイルを特定するための情報を利用して、先ず、コンテンツデータベース12aから、現在ユーザ端末装置4側にて新規に再生されたコンテンツファイルにアクセスして、このコンテンツファイルのヘッダ情報を読み込む。
ステップS903においては、ヘッダ情報に格納される情報項目における所定の1以上の情報項目を、今回の派生コンテンツ検索のための検索利用情報項目として取得する。
ここで検索利用情報項目として取得するヘッダ情報内の情報項目をいずれとするのかについては、提示したいとする派生コンテンツの傾向などに応じて適宜設定されるべきものであるが、本実施の形態としては、少なくとも利用コンテンツ情報(利用原編集素材コンテンツ情報、利用編集素材コンテンツ情報)、さらには本コンテンツ世代情報を検索利用情報項目に含めることにより、前述の世代を軸とする派生コンテンツの検索が行えることになる。また、少なくともクリエータメッセージ情報を含めることにより、前述したクリエータのメッセージを軸とする派生コンテンツの検索が行えることになる。
ステップS904では、上記ステップS903にて取得した検索利用情報項目としての情報項目ごとについての重み付けを行っておく。例えば、検索利用情報項目の情報項目として、上記の利用コンテンツ情報(及び本コンテンツ世代情報)と、クリエータメッセージ情報とを取得することとした場合において、クリエータメッセージ情報のほうに利用コンテンツ情報よりも高い値の重み付けを行っておくこととすれば、派生コンテンツの検索結果としては、先ず、クリエータメッセージ情報を軸とした派生コンテンツが優先されたうえで、世代を軸とした派生コンテンツも加味されるようにして検索されるという結果を得ることができる。このように、重み付けを設定により、検索の自由度がより高められる。
ステップS905においては、上記ステップS904により情報項目ごとに重み付け設定された検索利用情報項目を利用して生成した検索条件により、コンテンツデータベース12aから、コンテンツを検索する。このようにして検索されるコンテンツが派生コンテンツとなる。
なお、この派生コンテンツ検索に関連したステップS903、S904、S905の手順は、例えば図10における検索処理部14が実行するものとしてみることができる。
ステップS906においては、上記ステップS905により検索された派生コンテンツについての情報である、派生コンテンツ情報を生成する。この派生コンテンツ情報は、例えば、ステップS905により検索された派生コンテンツのヘッダ情報から、ユーザ端末装置4側での派生コンテンツのリスト画面の作成に必要な情報項目を抜き出し、これらの情報項目により生成するようにされる。例えば、派生コンテンツごとに、ファイルID、タイトル、クリエータ、コンテンツ種別、ジャケットデータ、ジャンルなどの情報項目を抜き出す。これらの情報を利用すれば、例えば、派生コンテンツのリストに、タイトル、クリエータ、コンテンツ種別、ジャンルなどの解説を表示したり、クリエータやジャンル別にソートするような機能を与えることもできる。また、ジャケットデータを表示させてより視覚的におもしろみのある態様でリスト画面を作ることができる。
さらに利用コンテンツ情報(利用原編集素材コンテンツ情報、利用編集素材コンテンツ情報)、本コンテンツ世代情報を含めて派生コンテンツ情報を生成することとすれば、派生コンテンツのリストにおいて、世代に関する情報を表示させたり、世代をもとにしたソート、分類を行うことも可能になる。同様に、クリエータメッセージ情報を含めて派生コンテンツ情報を生成することとすれば、コンテンツごとのメッセージを解説する内容を表示させたり、メッセージ内容に基づいたリストのソート、分類を行うことも可能になる。
ステップS907においては、上記ステップS906において生成した派生コンテンツ情報をユーザ端末装置4に対して送信する。
なお、これまでの説明にあっては、作成・共有アプリケーション100としてのGUI画面などの具体例は示していないが、作成・共有アプリケーション100のGUI構成は多様に考えられるものである。
また、図10〜12に示したコンテンツサーバ2、コミュニケーションサーバ3、及びユーザ端末装置4の構成は一例であって、実際には適宜変更されて構わない。また、上記2つのサーバの少なくとも1つが、複数のサーバに分散されるような形態を採っても構わない。あるいは逆に、これらのサーバが統合されるようにして構成されてもよいものである。
例えば、最も考えられる例としては、コンテンツサーバ2が複数に分散されており、これらのコンテンツサーバ2の間で、本実施形態のコンテンツ作成・共有システムが対応可能なコンテンツファイルが散在している状態である。
上記のような環境であっても、図31に示したような派生コンテンツの提示機能は実現できる。つまり、例えば、ユーザ端末装置4からの派生コンテンツ要求を受信した或る1つのコンテンツサーバは、ステップS905のコンテンツの検索処理にあたって、検索利用情報項目により生成した検索条件(クエリ)を、例えばネットワーク経由で他のコンテンツに対しても送信して検索結果の要求を行う。そして、ステップS906においては、自身のコンテンツデータベース12aを検索した結果として得られた派生コンテンツ情報と、他のコンテンツサーバにおいて同様にして検索結果として得られた派生コンテンツ情報とをさらに統合して、要求元のユーザ端末装置4に送信すべき派生コンテンツ情報を生成するようにされる。あるいは、このときに、他のコンテンツサーバからは検索した派生コンテンツのヘッダ情報を送信してもらい、この他のコンテンツサーバからのヘッダ情報と、自身が検索して得られた派生コンテンツのヘッダ情報とともに、派生コンテンツ情報を生成するようにしてもよい。
また、これまでにおいては、本実施形態のコンテンツ作成・共有システムにおいて流通するコンテンツファイルは、一次コンテンツパッケージファイル、副次コンテンツ再生制御ファイル、副次コンテンツパッケージファイルであるとしている。
しかし、ここで図28により説明した世代探索の構造であるとか、図29に示したようなクリエータメッセージ情報によるコンテンツ間のリンクを利用して、例えばユーザが、ユーザ端末装置4(作成・共有アプリケーション100)により、コンテンツ公開用Webサイトを利用してコンテンツファイルをたどっていくような操作を行うような場合を想定してみる。すると、この場合には、そのための処理に必要な情報はヘッダのみであって、ボディ部における実コンテンツデータであるとか再生制御情報などの実体的データについては必要ないといえる。そこで、このことに着眼すると、本実施形態のコンテンツ作成・共有システムにおいて流通するコンテンツファイルとしては、上記一次コンテンツパッケージファイル、副次コンテンツ再生制御ファイル、副次コンテンツパッケージファイルとしての実体的データを有するコンテンツファイル(実体コンテンツファイル)以外に、次のようなものを考えることができる。つまり、実体的データ(ボディ部)を有さないヘッダのみから成るメタデータファイルである。また、このメタデータファイルとしては、それぞれが、同じファイルIDを有する実体コンテンツファイルと一意に対応している。なお、ここでは、このメタデータファイルについてはヘッダファイルということにする。
このヘッダファイルについての、本実施形態のコンテンツ作成・共有システムにおける利用態様例について、図32により説明する。この図の説明にあたっては、コンテンツサーバ2において、実体コンテンツファイルとともに、これらとファイルIDによって一意に対応付けられるヘッダファイルを記憶管理しているものとする。
ここで、例えばユーザ端末装置4のユーザが、作成・共有アプリケーション100に対する操作によってコンテンツサーバ2のコンテンツ公開用Webサイトにアクセスして、適当にコンテンツファイルの検索を行ったところ、ここで提示されたコンテンツAに興味を持ったとする。図32(a)には、このコンテンツAのヘッダファイルが示されている。ここでは、ヘッダファイルは、図16〜図19により説明したのと同じ内容を有しているものとする。なお、ヘッダファイルの構造については、ここでは特に限定しない。
このコンテンツAには、クリエータメッセージ情報として「Copy/ID:BBBB」が埋め込まれている。つまり、これはクリエータメッセージ情報の内容として、メッセージ種別はCopyであって、指定内容であるコピー元のコンテンツファイルのファイルIDは、ID:BBBBであることが示される。
例えば、上記のようにしてコンテンツ公開用Webサイト上でコンテンツを提示するときには、そのヘッダの内容を利用しての情報の表示が行われるものとする。従って、このコンテンツAの情報表示の内容においては、コンテンツAはコピーコンテンツであり、そのコピー元が、ファイルID=BBBBのコンテンツBであることが示される。このときコピー元のファイルを示すのにあたっては、ファイルIDによるのではなく、そのコンテンツのタイトルをはじめ、クリエータ名など、ユーザがコンテンツを特定できる態様での表示が行われる。
上記の表示を見て、ユーザは、コンテンツAが、コピーコンテンツであることを知る。そして、例えばユーザは、このコンテンツAのコピー元をより深く知りたくなったとする。そこで、例えばコンテンツ公開用Webサイト上で、紹介されているコピー元コンテンツを呼び出す(コピー元コンテンツの情報を表示させる)ための操作(例えばWebサイト上でのクリック操作)を行ったとする。これに応じては、例えば、コンテンツサーバ2は、図32(a)に示されるコンテンツAが有する「Copy/ID:BBBB」のクリエータメッセージ情報におけるコンテンツIDを検索条件(クエリ)として、ファイルID=BBBBのコンテンツBのヘッダファイルを検索する。
図32(b)には、コンテンツBのヘッダファイルが示されている。この図に示すように、コンテンツBのヘッダファイルは、クリエータメッセージ情報として「Cover/ID:CCCC」が埋め込まれている。そして、ユーザ端末装置4がアクセスしているコンテンツ公開用Webサイト上では、ヘッダ内容に基づくこのコンテンツBについての情報として、コンテンツBは、コンテンツID=CCCCで示されるコンテンツCをカバーしたものであることも示される。
さらにユーザは、上記しているコンテンツBについての表示を見て、カバー元コンテンツであるコンテンツCに興味を持ち、このコンテンツCの情報を表示させるための操作を行ったとする。これに応じては、コンテンツサーバ2では、クリエータメッセージ情報である「Cover/ID:CCCC」が示すファイルID=CCCCを検索条件として、図32(c)に示されるコンテンツCのヘッダファイルを検索することになる。
このようにコンテンツCのヘッダファイルが検索されることに応じては、ユーザ端末装置4がアクセスしているコンテンツ公開用Webサイト上で、そのヘッダファイルの内容に基づいてコンテンツCについての情報が表示される。そして、ユーザは、このコンテンツCのコンテンツ内容を視聴したいと思い、例えばコンテンツCのダウンロードのための操作を行ったとする。この操作に応じて、ユーザ端末装置4からコンテンツサーバ2には、ファイルID=CCCCのコンテンツファイルをダウンロードする要求が送信される。コンテンツサーバ2は、このダウンロード要求に応じては、図32(d)に示すようにして、同じファイルID=CCCCを有するファイルとして、コンテンツCのヘッダファイルではなく、コンテンツCの実体コンテンツファイルを検索する。つまり、コンテンツCとして、例えばヘッダ及び実体的データ(ボディ部)から成り、ボディ部に、実コンテンツデータ若しくは再生制御ファイルを有するコンテンツファイル(一次コンテンツパッケージファイル、副次コンテンツ再生制御ファイル、副次コンテンツパッケージファイル)を格納するコンテンツファイルである。そして、コンテンツサーバ2は、この図32(d)に示されるコンテンツCの実体コンテンツファイルを、ダウンロード要求元のユーザ端末装置4に送信する。
上記したWebコンテンツの探索は、例えば図28の説明に従って、例えば利用編集素材コンテンツ情報などを利用して世代探索を行う場合にも適用される。
また、上記したWebコンテンツの探索は、例えば、コンテンツサーバ2が分散されて、これらにコンテンツファイルが分散して存在する場合にも適用できる。この場合には、例えばユーザ端末装置4からのコンテンツ公開用Webサイトに対するコンテンツの情報表示の指示操作に応じて、検索条件であるファイルIDを他のコンテンツサーバに送信し、ファイルIDの一致するヘッダファイルを送信してもらうようにすればよい。また、他のコンテンツサーバに送信する検索条件(クエリ)として、ヘッダファイル自体を送信することも考えられる。ヘッダファイルは、例えば実コンテンツファイルと比較すればデータサイズは小さいから、トラフィックの圧迫は特に問題にならない。さらに、ヘッダファイルをクエリとして送信すれば、ここに格納されている各種の情報を利用して、より充実した検索結果を返せるように工夫することも容易に可能になる。
また、作成・共有アプリケーション100の機能構成としても、図13、図14などにより説明した内容に限定されるものではなく多様に考えられる。
また、これまでに述べてきたヘッダ情報の情報項目の内容はあくまでも一例であり、また、概念的なものであるので、これを基にして適宜変更、拡張されて良い。
また、図21〜図26、図31などによりフローチャートとして示した処理手順、つまりプログラム構成もあくまで一例であり、実際のものとしては適宜変更されて良い。
また、コンテンツサーバ2、コミュニケーションサーバ3、ユーザ端末装置4などが実行するプログラムは、上記のようにして、例えば内部のHDD、記憶部などの記憶領域に対して書き込んで記憶させるほか、リムーバブルの記憶媒体に記憶させておいたうえで、この記憶媒体からインストール(アップデートも含む)させるようにして上記の記憶領域に記憶させることが考えられる。また、所定のデータインターフェース経由により、他のホストとなる機器からの制御によってプログラムのインストールを行えるようにすることも考えられる。さらに、ネットワーク上の記憶装置に記憶させておいたうえで、コンテンツサーバ2、コミュニケーションサーバ3、ユーザ端末装置4が有するネットワーク機能により、上記記憶装置からダウンロードして取得できるように構成することも考えられる。
本発明の実施形態が対応するコンテンツ作成・共有システムの構成例を示す図である。 実施形態のコンテンツ作成・共有システムにおける一次コンテンツの流通に関しての基本的な利用態様と、これに対応したシステム動作の手順例を示す図である。 実施形態のコンテンツ作成・共有システムにおける副次コンテンツの作成、流通に関しての基本的な利用態様と、これに対応したシステム動作の手順例を示す図である。 実施形態のユーザ端末装置が実行する一次コンテンツ作成の流れを模式的に示す図である。 実施形態のユーザ端末装置が実行する副次コンテンツ再生の流れを模式的に示す図である。 実施形態のユーザ端末装置が実行する一次コンテンツパッケージファイル、副次コンテンツパッケージファイルの再生の流れを模式的に示す図である。 実施形態のユーザ端末装置が実行する副次コンテンツ再生制御ファイルの再生の流れを模式的に示す図である。 副次コンテンツを作成するにあたっての、編集素材コンテンツの利用態様例を示す図である。 副次コンテンツを作成するにあたっての、編集素材コンテンツの利用態様例を示す図である。 コンテンツサーバの内部構成例を示す図である。 コミュニケーションサーバの内部構成例を示す図である。 ユーザ端末装置の内部構成例を示す図である。 ユーザ端末装置のHDD内に記憶されるべき情報内容例を示す図である。 作成・共有アプリケーションのコンテンツ編集管理ツールとしてのプログラム構成例を機能ブロックにより示す図である。 副次コンテンツ再生制御ファイル、副次コンテンツパッケージファイル、及び一次コンテンツパッケージファイルの構造例を模式的に示す図である。 コンテンツファイルのヘッダ情報を形成する情報項目例を示す図である。 ヘッダ情報を形成する情報項目の1つである本コンテンツ関連基本情報を形成する情報項目例を示す図である。 副次コンテンツ再生制御ファイルにおける、利用原編集素材コンテンツ情報、利用編集素材コンテンツ情報の構造例を示す図である。 クリエータメッセージ情報の定義内容例を示す図である。 副次コンテンツ再生制御ファイルにおける、再生制御情報の内容例を示す図である。 作成・共有アプリケーションが、一次コンテンツファイルを作成するための処理手順例を示すフローチャートである。 作成・共有アプリケーションが、副次コンテンツ編集処理にあたって、編集素材コンテンツの利用許諾範囲設定を、UIに反映させるための処理手順例を示すフローチャートである。 作成・共有アプリケーションが、副次コンテンツ再生制御ファイルを作成するまでの処理手順例を示すフローチャートである。 ユーザ端末装置によるコンテンツのアップロードと、これに応じたコンテンツサーバの処理手順例を示すフローチャートである。 ユーザ端末装置によるコンテンツのダウンロードと、これに応じたコンテンツサーバの処理手順例を示すフローチャートである。 ユーザ端末装置によるコンテンツの再生処理手順例を示すフローチャートである。 本実施形態のコンテンツ作成・共有システムにおける、コンテンツの世代定義についての基本原則例を示す図である。 本実施形態のコンテンツ作成・共有システムにおける、副次コンテンツの世代定義についての規則例を示す図である。 クリエータメッセージ情報に基づいて得られるコンテンツ間のリンクの例を模式的に示す図である。 再生コンテンツに対応する派生コンテンツの提示のためのユーザ操作と、これに応じたコンテンツ作成・共有システムの動作例を模式的に示す図である。 ユーザ端末装置とコンテンツサーバによる、再生コンテンツに対応する派生コンテンツの提示のための処理手順例を示すフローチャートである。 クリエータメッセージ情報に基づいて得られるコンテンツ間のリンクの例として、実体コンテンツファイルとヘッダファイルとが混在する場合の例を示した図である。
符号の説明
2 コンテンツサーバ、3 コミュニケーションサーバ、4(4A、4B) ユーザ端末装置、5 ネットワーク、11・31 制御部、12・32 記憶部、12a コンテンツデータベース、12a−1 一次コンテンツパッケージファイルデータベース、12a−2 副次コンテンツ再生制御ファイルデータベース、12a−3 副次コンテンツパッケージファイルデータベース、13・33 認証処理部、14 検索処理部、15 データベース管理部、16 保存場所設定処理部、17 暗号化処理部、18 決済処理部、19・36・44 ネットワークインターフェイス、32a ブログデータベース、32b SNSデータベース、34 ブログ稼働処理部、35 SNS稼働処理部、41 CPU、42 ROM、43 RAM、45 入出力インターフェイス、46 入力デバイス、47 メディアドライブ、48 HDD、49 ディスプレイモニタ、100 作成・共有アプリケーション、101 コンテンツ管理・作成ツール、102 コミュニケーションツール、103 一次コンテンツパッケージファイル群、104 副次コンテンツ再生制御ファイル群、105 副次コンテンツパッケージファイル群、111 通信制御部、112 コンテンツ取得処理部、113 コンテンツ保存管理処理部、114 コンテンツ転送処理部、115 コンテンツ作成処理部、116 再生制御情報生成、解釈処理部、117 暗号化・解読処理部、118 実コンテンツデータ再生処理部、119 シーケンス再生処理部

Claims (11)

  1. コンテンツファイルの少なくとも1つを編集素材コンテンツファイルとして二次利用する編集処理により、ヘッダと、コンテンツ内容を再現するための情報として、原編集素材コンテンツファイルとされる一次コンテンツパッケージファイルの実コンテンツデータについての再生を指示する内容を少なくとも含むようにして形成される再生制御情報を格納する本体部とを有するコンテンツファイルであって、上記ヘッダについては、現コンテンツファイルから他のコンテンツファイルへの関連性を与えることのできる関連性付与情報を有する構造とされる副次コンテンツ再生制御ファイルと、
    コンテンツファイルの少なくとも1つを編集素材コンテンツファイルとして二次利用する編集処理により、上記副次コンテンツ再生制御ファイルと共通の上記関連性付与情報を有する構造のヘッダと、一次コンテンツとしてのコンテンツ内容を再現するための実コンテンツデータを格納する本体部とを有するコンテンツファイルである、副次コンテンパッケージファイルと、
    他のコンテンツファイルを二次利用することなく、上記副次コンテンツ再生制御ファイルと共通の上記関連性付与情報を有し得る構造のヘッダと、コンテンツ内容を再現するための実コンテンツデータを格納する本体部とを有するコンテンツファイルである、上記一次コンテンツパッケージファイルとを記憶する記憶手段と、
    1つの対象コンテンツファイルのヘッダが有する上記関連性付与情報に基づいて、上記記憶手段に記憶されている副次コンテンツ再生制御ファイル、副次コンテンツパッケージファイル、及び一次コンテンツパッケージファイルのうちから、上記対象コンテンツファイルと関連性を有するとされる派生コンテンツファイルを検索する検索手段と、
    を備える情報処理装置。
  2. 他の情報処理装置である端末装置とネットワーク経由で通信を行う通信手段をさらに備えるとともに、
    上記検索手段は、ネットワーク経由での通信によって上記端末装置が指定した対象コンテンツファイルについての上記派生コンテンツファイルを検索し、
    ネットワーク経由で、上記検索手段が検索した派生コンテンツファイルについての所定の情報を、上記対象コンテンツの指定元となる上記端末装置に対して送信する、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 上記検索手段は、副次コンテンツパッケージファイル又は副次コンテンツ再生制御ファイルとしての対象コンテンツファイルの作成に利用した上記編集素材コンテンツファイルとしての他のコンテンツファイルが何であるのかを示す上記関連性付与情報に基づいて、上記派生コンテンツファイルを検索する、
    請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 上記検索手段は、作成者の作成意図に基づいて現コンテンツファイルと関連付けが与えられることとなる他のコンテンツファイルが何かを示し得る上記関連性付与情報に基づいて、上記派生コンテンツファイルを検索する、
    請求項1又は請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 記憶部に記憶される、
    コンテンツファイルの少なくとも1つを編集素材コンテンツファイルとして二次利用する編集処理により、ヘッダと、コンテンツ内容を再現するための情報として、原編集素材コンテンツファイルとされる一次コンテンツパッケージファイルの実コンテンツデータについての再生を指示する内容を少なくとも含むようにして形成される再生制御情報を格納する本体部とを有するコンテンツファイルであって、上記ヘッダについては、現コンテンツファイルから他のコンテンツファイルへの関連性を与えることのできる関連性付与情報を有する構造とされる副次コンテンツ再生制御ファイルと、
    コンテンツファイルの少なくとも1つを編集素材コンテンツファイルとして二次利用する編集処理により、上記副次コンテンツ再生制御ファイルと共通の上記関連性付与情報を有する構造のヘッダと、一次コンテンツとしてのコンテンツ内容を再現するための実コンテンツデータを格納する本体部とを有するコンテンツファイルである、副次コンテンパッケージファイルと、
    他のコンテンツファイルを二次利用することなく、上記副次コンテンツ再生制御ファイルと共通の上記関連性付与情報を有し得る構造のヘッダと、コンテンツ内容を再現するための実コンテンツデータを格納する本体部とを有するコンテンツファイルである、上記一次コンテンツパッケージファイルと、のうちから、
    1つの対象コンテンツファイルのヘッダが有する上記関連性付与情報に基づいて、この対象コンテンツファイルと関連性を有するとされる派生コンテンツファイルを検索する検索手順を実行する情報処理方法。
  6. 記憶部に記憶される、
    コンテンツファイルの少なくとも1つを編集素材コンテンツファイルとして二次利用する編集処理により、ヘッダと、コンテンツ内容を再現するための情報として、原編集素材コンテンツファイルとされる一次コンテンツパッケージファイルの実コンテンツデータについての再生を指示する内容を少なくとも含むようにして形成される再生制御情報を格納する本体部とを有するコンテンツファイルであって、上記ヘッダについては、現コンテンツファイルから他のコンテンツファイルへの関連性を与えることのできる関連性付与情報を有する構造とされる副次コンテンツ再生制御ファイルと、
    コンテンツファイルの少なくとも1つを編集素材コンテンツファイルとして二次利用する編集処理により、上記副次コンテンツ再生制御ファイルと共通の上記関連性付与情報を有する構造のヘッダと、一次コンテンツとしてのコンテンツ内容を再現するための実コンテンツデータを格納する本体部とを有するコンテンツファイルである、副次コンテンパッケージファイルと、
    他のコンテンツファイルを二次利用することなく、上記副次コンテンツ再生制御ファイルと共通の上記関連性付与情報を有し得る構造のヘッダと、コンテンツ内容を再現するための実コンテンツデータを格納する本体部とを有するコンテンツファイルである、上記一次コンテンツパッケージファイルと、のうちから、
    1つの対象コンテンツファイルのヘッダが有する上記関連性付与情報に基づいて、この対象コンテンツファイルと関連性を有するとされる派生コンテンツファイルを検索する検索手順を、
    情報処理装置に実行させるプログラム。
  7. コンテンツファイルの少なくとも1つを編集素材コンテンツファイルとして二次利用する編集処理により、ヘッダと、コンテンツ内容を再現するための情報として、原編集素材コンテンツファイルとされる一次コンテンツパッケージファイルの実コンテンツデータについての再生を指示する内容を少なくとも含むようにして形成される再生制御情報を格納する本体部とを有するコンテンツファイルである、副次コンテンツ再生制御ファイルを作成するものであり、上記ヘッダについては、現コンテンツファイルから他のコンテンツファイルへの関連性を与えることのできる関連性付与情報を有するものを作成する、第1の副次コンテンツ作成手段と、
    コンテンツファイルの少なくとも1つを編集素材コンテンツファイルとして二次利用する編集処理により、上記副次コンテンツ再生制御ファイルと共通の上記関連性付与情報を有するヘッダと、コンテンツ内容を再現するための実コンテンツデータを格納する本体部とを有する構造のコンテンツファイルである、副次コンテンパッケージファイルを作成する第2の副次コンテンツ作成手段と、
    他のコンテンツファイルを二次利用することなく、上記副次コンテンツ再生制御ファイルと共通の上記関連性付与情報をし得る構造のヘッダと、コンテンツ内容を再現するための実コンテンツデータを格納する本体部とを有するコンテンツファイルである、上記一次コンテンツパッケージファイルを作成するための処理を実行する一次コンテンツ作成手段と、
    を有する情報処理装置。
  8. 上記関連性付与情報は、副次コンテンツパッケージファイル又は副次コンテンツ再生制御ファイルとしての現コンテンツファイルの作成に利用した上記編集素材コンテンツファイルとしての他のコンテンツファイルが何であるのかを示す情報である、
    請求項7に記載の情報処理装置。
  9. 上記関連性付与情報は、作成者の作成意図に基づいて現コンテンツファイルと関連付けが与えられることとなる他のコンテンツファイルが何かを示し得る情報である、
    請求項7又は請求項8に記載の情報処理装置。
  10. コンテンツファイルの少なくとも1つを編集素材コンテンツファイルとして二次利用する編集処理により、ヘッダと、コンテンツ内容を再現するための情報として、原編集素材コンテンツファイルとされる一次コンテンツパッケージファイルの実コンテンツデータについての再生を指示する内容を少なくとも含むようにして形成される再生制御情報を格納する本体部とを有するコンテンツファイルである、副次コンテンツ再生制御ファイルを作成するものであり、上記ヘッダについては、現コンテンツファイルから他のコンテンツファイルへの関連性を与えることのできる関連性付与情報を有するものを作成する、第1の副次コンテンツ作成手順と、
    コンテンツファイルの少なくとも1つを編集素材コンテンツファイルとして二次利用する編集処理により、上記副次コンテンツ再生制御ファイルと共通の上記関連性付与情報を有するヘッダと、コンテンツ内容を再現するための実コンテンツデータを格納する本体部とを有する構造のコンテンツファイルである、副次コンテンパッケージファイルを作成する第2の副次コンテンツ作成手順と、
    他のコンテンツファイルを二次利用することなく、上記副次コンテンツ再生制御ファイルと共通の上記関連性付与情報をし得る構造のヘッダと、コンテンツ内容を再現するための実コンテンツデータを格納する本体部とを有するコンテンツファイルである、上記一次コンテンツパッケージファイルを作成するための処理を実行する一次コンテンツ作成手順と、
    を実行する情報処理方法。
  11. コンテンツファイルの少なくとも1つを編集素材コンテンツファイルとして二次利用する編集処理により、ヘッダと、コンテンツ内容を再現するための情報として、原編集素材コンテンツファイルとされる一次コンテンツパッケージファイルの実コンテンツデータについての再生を指示する内容を少なくとも含むようにして形成される再生制御情報を格納する本体部とを有するコンテンツファイルである、副次コンテンツ再生制御ファイルを作成するものであり、上記ヘッダについては、現コンテンツファイルから他のコンテンツファイルへの関連性を与えることのできる関連性付与情報を有するものを作成する、第1の副次コンテンツ作成手順と、
    コンテンツファイルの少なくとも1つを編集素材コンテンツファイルとして二次利用する編集処理により、上記副次コンテンツ再生制御ファイルと共通の上記関連性付与情報を有するヘッダと、コンテンツ内容を再現するための実コンテンツデータを格納する本体部とを有する構造のコンテンツファイルである、副次コンテンパッケージファイルを作成する第2の副次コンテンツ作成手順と、
    他のコンテンツファイルを二次利用することなく、上記副次コンテンツ再生制御ファイルと共通の上記関連性付与情報をし得る構造のヘッダと、コンテンツ内容を再現するための実コンテンツデータを格納する本体部とを有するコンテンツファイルである、上記一次コンテンツパッケージファイルを作成するための処理を実行する一次コンテンツ作成手順と、
    を情報処理装置に実行させるプログラム。
JP2008091243A 2008-03-31 2008-03-31 情報処理装置、情報処理方法、プログラム Pending JP2009245178A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008091243A JP2009245178A (ja) 2008-03-31 2008-03-31 情報処理装置、情報処理方法、プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008091243A JP2009245178A (ja) 2008-03-31 2008-03-31 情報処理装置、情報処理方法、プログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009245178A true JP2009245178A (ja) 2009-10-22

Family

ID=41306983

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008091243A Pending JP2009245178A (ja) 2008-03-31 2008-03-31 情報処理装置、情報処理方法、プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009245178A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012073936A (ja) * 2010-09-29 2012-04-12 Dainippon Screen Mfg Co Ltd コンテンツ配信サーバー、プログラム、コンテンツ配信システム及びコンテンツ取得サーバー
JP2012093915A (ja) * 2010-10-26 2012-05-17 Nintendo Co Ltd 情報処理プログラム、情報処理装置、情報処理方法および情報処理システム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012073936A (ja) * 2010-09-29 2012-04-12 Dainippon Screen Mfg Co Ltd コンテンツ配信サーバー、プログラム、コンテンツ配信システム及びコンテンツ取得サーバー
JP2012093915A (ja) * 2010-10-26 2012-05-17 Nintendo Co Ltd 情報処理プログラム、情報処理装置、情報処理方法および情報処理システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4600521B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法、プログラム
JP4367662B2 (ja) 情報処理システム、端末装置、情報処理方法、プログラム
JP4933932B2 (ja) 情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法、プログラム
JP4596044B2 (ja) 情報処理システム、情報処理方法
JP4596043B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法、プログラム
JP4424410B2 (ja) 情報処理システム、情報処理方法
JP4404130B2 (ja) 情報処理端末装置、情報処理装置、情報処理方法、プログラム
US8249427B2 (en) Content playing device, content playing method, program, and content playing system
US7991853B2 (en) Information processing system, information processing apparatus, server apparatus, information processing method, and program
JP2009294776A (ja) 情報処理装置、情報処理方法、プログラム
JP5115339B2 (ja) 情報処理システム、情報処理方法
JP2009245178A (ja) 情報処理装置、情報処理方法、プログラム
JP2009163765A (ja) 端末装置、情報処理システム、情報処理方法、プログラム