JP3629015B2 - 著作権管理システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、著作権管理システム及びそれに関連する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
インターネット等のネットワークを用いて、映像や音楽等を含むデジタルコンテンツを流通する際、これらの著作権を保護するために様々な手段が考えられている。
【0003】
ディジタルコンテンツについての著作権を保護するための主要な技術としては、(1)コンテンツのヘッダーなどの一部に、著作兼情報を書き込んでおく方法と、(2)電子透かし技術を用い、コンテンツ全般に著作権情報を書き込んでおく方法とがある。また、DVDなどの記録媒体を市場に流通させる場合は、(3)記録媒体にコピー禁止フラグを書き込んでおき、再生装置側で録画やコピーなどをハード的に禁止するなどの措置がとられることがある。
【0004】
例えば、図4に示した従来の著作権の保護方法は、ディジタルコンテンツ1を配信する配信局2において、そのディジタルコンテンツ1内に電子透かし(Water mark)3を埋め込んだり、ディジタルコンテンツ1のヘッダ情報等のなかに著作権情報4を含ませたりしておき、インターネット等のネットワーク5を通じてディジタルコンテンツ1を受信局6に送信する。受信局6においては、所定の装置7を用いて電子透かし3または著作権情報4を判定する。この場合に、ディジタルコンテンツ1について録画8aや複製8bや改変8cが許諾されている場合には、その許諾された範囲においてそれぞれの行為8a〜8cを実施する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の著作権の保護方法では、ディジタルコンテンツの配信側で著作権を明示したり、ディジタルコンテンツの一切の加工を禁止することは可能であるが、かかる著作権の保護方法では、映像等のデジタルコンテンツ全体についての複製や改変等の加工を防止する措置がとられることが前提となっており、例えばディジタルコンテンツの一部を編集したり、あるいはディジタルコンテンツ内に含まれる個々のシーン毎についての複製や改変等を許可したり禁止したりするといった自由な態様を細かく反映することは行っていなかった。
【0006】
例えば、利用者自身が録画したホームビデオに、ある公開番組の中で使われている海辺などの風景を瞬間的なシーンとして利用したい場合を考える。
【0007】
この場合、従来の著作権の保護方法であれば、その公開番組の全体がプロテクトされているか、あるいは全体が加工許諾されているか、という、オール・オア・ナッシング的な保護しか行っていなかった。
【0008】
ところが、ここで或る公開番組において、例えば、原著作者が、人物等が写っていない状態の単に背景として利用した風景のシーンについて、第三者の利用を許諾してもいいという場合を考える。従来の著作権の保護方法では、その公開番組の映像の全体にプロテクトをかけてしまうと、映像素材の加工編集による2次利用を大幅に阻害する原因となる。一方、公開番組の映像の全てについて加工を許諾する処理を行ってしまうと、当然、許諾したい風景シーン以外のシーンについても加工を許諾してしまうことになり、著作者の翻意でない結果を招いてしまう。
【0009】
ところで、インターネットにおいては、利用者自身がさらに著作者となって、原著作物としてのディジタルコンテンツを2次的、3次的に加工しながら二次的著作物を作成して流通していくということが行われることもあるが、従来の方法では、正当な権原を得た二次的著作物の発展を阻害することにもなりかねない。
【0010】
そこで、この発明の課題は、ディジタルコンテンツを部分的に分解して、それぞれの部分について、複製や改変等の加工を段階的に管理し得る著作権管理システム及びそれに関連する技術を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決すべく、請求項1に記載の発明は、複数のシーンが時系列的に結合されて構成されたディジタルコンテンツが保管されるとともに、前記ディジタルコンテンツの他人による加工についての許諾範囲を規定した著作加工範囲データを前記シーン毎に付与するコンテンツ保管局と、前記コンテンツ保管局に対して所定のネットワークを通じて接続され、前記ディジタルコンテンツの前記各シーンについて、前記著作加工範囲データで定義された範囲内で加工するコンテンツ利用局とを備え、前記著作加工範囲データが、前記ディジタルコンテンツの前記各シーンのそれぞれの著作者が他人に対して許諾する加工許諾範囲を段階的に示すよう付与され、当該著作加工範囲データに、元の著作物の加工及び他の著作物との組合せを全く許諾しない旨を示す第1の値と、元の著作物の略全てをそのまま利用しつつ他の著作物及び/または異なる素材データを組み合わせて新たな著作物を作成する編成作業を許諾する旨を示す第2の値と、元の著作物の必要な部分を抜き出し、順序を変え、及び/または追加することで新たな著作物を作成する編集作業を許諾する旨を示す第3の値と、元の著作物の一部または全部を変更して異なる著作物に作り変える改変を許諾する旨を示す第4の値とのいずれかが格納される加工許可フラグが含まれるものである。
【0012】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の著作権管理システムであって、前記コンテンツ保管局が、前記各シーン毎に付与されたキーワードを保有し、前記コンテンツ利用局が、前記ネットワークを通じて前記キーワードの照合を行うことで、加工対象としての前記シーンを検索可能とされたものである。
【0013】
請求項3に記載の発明は、複数のシーンが時系列的に結合されて構成されたディジタルコンテンツが保管されるとともに、前記ディジタルコンテンツの他人による加工についての許諾範囲を規定した著作加工範囲データを前記シーン毎に付与するコンテンツ保管局と、前記コンテンツ保管局に対して所定のネットワークを通じて接続され、前記ディジタルコンテンツの前記各シーンについて、前記著作加工範囲データで定義された範囲内で加工するコンテンツ利用局とを備え、前記コンテンツ保管局が、前記各シーン毎に付与されたキーワードを保有し、前記コンテンツ利用局が、前記ネットワークを通じて前記キーワードの照合を行うことで、加工対象としての前記シーンを検索可能とされ、且つ、前記コンテンツ利用局において、前記著作加工範囲データの許諾範囲自体を前記キーワードの少なくとも一部として検索可能とされたものである。
【0014】
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の著作権管理システムであって、前記ディジタルコンテンツの前記各シーンは、前記コンテンツ保管局内に保有されるとともに前記コンテンツ利用局によって前記ネットワークを通じて受信可能とされる所定のシーン分解データによって分解定義され、当該シーン分解データによって前記ディジタルコンテンツの所在が指定されるものである。
【0015】
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の著作権管理システムであって、前記コンテンツ保管局が、前記各シーンの内容をそれぞれ表意する複数の内容表意手段を保有し、前記コンテンツ利用局が、前記ネットワークを通じて複数の前記内容表意手段を前記コンテンツ保管局から受信し、複数の当該内容表意手段を選択することで、加工対象としての前記シーンを選択可能とされたものである。
【0018】
請求項6に記載の発明は、請求項2または請求項3に記載の著作権管理システムであって、前記コンテンツ保管局及び/または前記コンテンツ保管局が、検索対象となるデータの感覚的な特徴を定量化した複数の属性の集合であるパラメータ情報をさらに保有し、前記コンテンツ利用局からキーワードの照合があったときに、前記キーワード及び前記パラメータ情報とを検索条件として前記シーンの検索を実行するものである。
【0020】
請求項7に記載の発明は、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の著作権管理システムであって、前記コンテンツ利用局での前記シーンの加工について、前記著作加工範囲データに基づいて著作物の利用に関する料金管理が行われるものである。
【0021】
請求項8に記載の発明は、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の著作権管理システムであって、前記各シーンに対して前記コンテンツ利用局で加工された二次的著作物について、さらに他人による加工についての許諾範囲を規定した著作加工範囲データを前記シーン毎に付与するものである。
【0022】
請求項9に記載の発明は、請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の著作権管理システムであって、前記著作加工範囲データに、他人がさらに第三者に対して配信を行う範囲が定義された再配信フラグが含まれるものである。
【0023】
尚、この明細書において、「シーン」とは、著作者の意図によって一定の時間軸をもって区切られたディジタルコンテンツの断片を差し示すものとする。
【0024】
【発明の実施の形態】
図1はこの発明の一の実施の形態に係る著作権管理システムを示すブロック図である。この著作権管理システムは、図1の如く、インターネット等のネットワーク11に、映像及び音声等を含む元の著作物(原著作物)としての複数のディジタルコンテンツ12を保管するコンテンツ保管局13が接続されている。かかるコンテンツ保管局13は、単一のものであって全てのディジタルコンテンツ12を保管して一括管理するものであってもよいし、あるいは、複数のコンテンツ保管局13がそれぞれ独自に保有するディジタルコンテンツ12を別個独立的にまたは相互に連携して管理するものであってもよい。
【0025】
尚、原著作物の全体としてのディジタルコンテンツ12、そのディジタルコンテンツ12を時系列的に分解した各シーン、及びこれらを利用した二次的著作物は、JPEGファイルやGIFファイル等の静止画像データ、MPEGファイルや各種ストリーミング動画像ファイル等の動画像データ、MP3ファイルやMIDIファイル等の音声データ、テキストデータ(文字情報)といった各種素材データと、これらの各種素材データを画面上でレイアウトするためのレイアウト情報や各種素材データを時間軸に沿って演出するシナリオ情報、プログラム、アルゴリズム及び各種パラメータ等の制御データ等を含む概念であるが、この実施の形態で取り扱われる著作物(原著作物及び二次的著作物を含む)は、特に経時的な要素を持ったものが適している。
【0026】
個々のディジタルコンテンツ12は、実体として各シーンに分解されているのではなく、後述のシーン分解データCS1〜CS4によって各シーン毎の区切りが定義されることで分解定義されているだけである。即ち、ディジタルコンテンツ12の各シーンの始まる時刻、各シーンの終了時刻または各シーンの全長といった各種書誌的データや、各シーンの始めの時点や特徴的な場面を静止画像として抽出したサムネイル画像や、プレビュー映像及びプレビュー音声や、各シーン同士を識別するためのタイトル等のデータから構成されるシーン分解データCS1〜CS4が付与されるとともに、各シーンの内容に基づいて付与された検索用のキーワードCK1〜CK4と、原著作者が各シーンについて他人に加工を許諾する範囲である著作加工範囲データCC1〜CC4とが、各シーン分解データCS1〜CS4に関連づけられて付与されている。尚、サムネイル画像や、プレビュー映像及びプレビュー音声や、各シーン同士を識別するためのタイトル等は、各シーンの内容をそれぞれ表意する「内容表意手段」として使用される。
【0027】
シーン分解データCS1〜CS4は、コンテンツ保管局13において予め手動により付与されてもよいし、あるいは、例えば予め定められた時間間隔で自動処理によりシーン分解したり、画像編集時の各シーン内の各種素材データの出現タイミング等を参考にして自動処理により分解したり、音声認識または画像認識処理を実行することで異なるシーンであることを自動的に判断して分解したり、あるいはクローズドキャプションなどに基づいて自動的に分解したりして、複数の分解された各シーンについて自動的にシーン分解データCS1〜CS4が付与されるようにしてもよい。
【0028】
そして、このシーン分解データCS1〜CS4には、当該シーン分解データCS1〜CS4で分解定義されるシーンが含まれたディジタルコンテンツ12のネットワーク11上での所在の情報が含まれる。この所在の情報としては、例えばIPアドレスが適用される。
【0029】
キーワードCK1〜CK4は、コンテンツ保管局13において例えば予め手動により付与される。このキーワードCK1〜CK4には、例えば、各シーン(ディジタルコンテンツ12)の著作者と各シーンのタイトル等のデータ、各シーンの内容の名詞や地名からなる文字列等のデータ、各シーンの内容を表現する形容詞とパラメータからなる文字列とデータ、あるいは、各シーンの内容に関するタイトルと名詞/形容詞/動詞と種々のパラメータとからなる複合的なデータなどが採用される。
【0030】
あるいは、キーワードCK1〜CK4として、本出願人の出願提案している特願2001−209661で開示されている「あいまい検索」のためのキーワードであってもよく、ディジタルコンテンツ12の原著作者または所定の担当者によって手動で付与されたり、あるいは、例えば本出願人の出願提案している特願2001−084743のように、音声認識/画像認識等に基づいて自動的に付与される。
【0031】
ここで、「あいまい検索」は、検索対象となるデータの感覚的な特徴を定量化した複数の属性の集合であるパラメータ情報を予めデータベース内に格納しておき、キーワードCK1〜CK4と上記のパラメータ情報とを検索条件として検索インタフェースに入力し、この検索インタフェース及び検索結果を利用者に対して送信するようになっており、各シーン毎に上記のパラメータ情報及びキーワードCK1〜CK4を付与することで、コンテンツ利用局31の担当者はキーワードCK1〜CK4の照合を感覚的に実行することができる。
【0032】
尚、シーン分解データCS1〜CS4にもキーワードとして利用できるデータが格納される場合が多いため、実際の検索処理においては、このキーワードCK1〜CK4以外に、シーン分解データCS1〜CS4内の各種データをも同様にキーワードとして取り扱うことが望ましい。これにより、例えば、自由に改変や再配信可能なシーンのみ検索するなどを行うことが可能となる。
【0033】
著作加工範囲データCC1〜CC4は、原著作者によって意図された他人に対する加工許諾をデータとして反映するもので、コンテンツ保管局13において例えば予め手動により付与される。この著作加工範囲データCC1〜CC4には、各シーン毎に許諾された加工の態様として、「編成」、「編集」及び「改変」の3通りを識別するための「加工許可フラグ」が含まれる。
【0034】
ここで、「編成」とは、各シーンの始まりから終わりまでの全てを用いるなど、元の各シーンの全てを利用しつつ多数の他の素材データ等を組み合わせることで新たな著作物を得ることを言い、例えば元の各シーンの全てを利用し組合せを行うコラージュの手法を含む。
【0035】
「編集」とは、例えば90分の映像データを3分間のダイジェストに編集するなど、各シーンの必要な部分を抜き出したり順序を変えたり追加したりすることを言い、例えば元のシーンを分解して再構成するモンタージュの手法を含む。
【0036】
「改変」とは、各シーンの一部または全部を自由に変更して異なる著作物にすることを言い、例えば元のシーンの一部を変更するパロディやモディファイなどの手法を含む。
【0037】
そして、「加工許可フラグ」は、著作者の意図により加工を許諾する範囲を数値等で表すものであり、例えば数字が大きくなるほどコンテンツ利用者に自在に加工する権利を与えるようになっている。具体的に、加工範囲を「編成」、「編集」及び「改変」の3通りに識別する場合、「編成」よりも「編集」の方が許諾範囲が広く、また「編集」よりも自由な「改変」の方が許諾範囲が広い。このことを考慮し、例えば、各シーンの全体について一切の加工が許諾されない場合に「0」の値(第1の値)が、「編成」が許諾される場合に「1」の値(第2の値)が、「編集」が許諾される場合に「2」の値(第3の値)が、自由に「改変」が許諾される場合に「3」の値(第4の値)が格納されるようにする。これにより、「加工許可フラグ」に格納された値が大きいほど、加工許諾範囲が広いことになる。
【0038】
また、著作加工範囲データCC1〜CC4には、「加工許可フラグ」の他に、原著作者によって意図された再配信についての許諾範囲について定義した「再配信フラグ」も含まれる。この「再配信フラグ」には、例えば、一切の再配信が不可の場合には「0」値が、上記した「加工許可フラグ」で許可された範囲内でのみ再配信が可能な場合は「1」値が、再配信が全く可能である場合には「2」値が格納される。
【0039】
さらに、著作加工範囲データCC1〜CC4としては、必須ではないオプション項目として各シーンを利用する際の様々な条件、例えば、各シーンの加工について有償であるか無償であるかの別を意味するフラグ、商用利用の可否を意味するフラグ、著作表示の必然性の有無を意味するフラグ、及び加工が許諾される有効期限等の所定のデータが含まれ、コンテンツ利用局31での加工担当者毎にパスワードを設けるなどして、コンテンツ利用局31側での操作によってこれらのパラメータが有効になるようにする。
【0040】
尚、コンテンツ保管局13において、原著作物としてのディジタルコンテンツ12自体はコンテンツサーバー21内に格納されるが、このディジタルコンテンツ12を複数のシーンに分解した際の各シーンに対応したシーン分解データCS1〜CS4、キーワードCK1〜CK4及び著作加工範囲データCC1〜CC4は、構成データベースサーバー22内に格納される。ただし、各シーン自体は実際に個々のファイルとして取り扱われるわけではなく、全体としてのディジタルコンテンツ12に対して、シーン分解データCS1〜CS4で定義された通りに各シーンが擬似的に分割されているものとして管理されることになる。
【0041】
ここで、コンテンツサーバー21と構成データベースサーバー22は、それぞれ通信機能を有する機器23,24を通じてネットワーク11に接続される。また、ネットワーク11には、コンテンツ保管局13の構成データベースサーバー22内に格納された各シーン分解データCS1〜CS4、キーワードCK1〜CK4及び著作加工範囲データCC1〜CC4を参照しながらディジタルコンテンツ12の各シーンに加工を施し、各シーン毎についての二次的著作物を作るコンテンツ利用局(加工局)31と、コンテンツ保管局13のコンテンツサーバー21内に格納された原著作物としてのディジタルコンテンツ12やコンテンツ利用局31で作成された二次的著作物を閲覧することの可能な閲覧局32とが接続されている。
【0042】
コンテンツ利用局31は、ネットワーク11に接続されたコンピュータ装置が使用され、シーン分解データCS1〜CS4によって定義された各シーンのサムネイルまたはプレビュー等を画面に表示させながら、あるいは、キーボード等の所定の入力装置によりキーワードを入力して、キーワードCK1〜CK4及びシーン分解データCS1〜CS4内のデータの照合を行いながら、加工対象となるシーンを選択することが可能となっている。尚、このシーンの選択の際のキーワードの検索については、望ましくは、上記した「あいまい検索」の方式を用いて検索することが可能となっている。
【0043】
そして、コンテンツ利用局31では、加工対象として選択したシーンに関連づけられた著作加工範囲データCC1〜CC4を読み出し、上記した著作加工範囲データCC1〜CC4で許諾された範囲の限りにおいて、所定のコンテンツ加工プログラム(オーサリングツール)を使用して、各シーンの加工(編成、編集または改変)を行うことが可能とされている。
【0044】
ここで、コンテンツ利用局31において、コンテンツ保管局13より提供された各シーンを利用し編集された二次的著作物においては、シーン分解データCS1〜CS4の「再配信フラグ」で規定された限りにおいて、再配信が可能とされるが、二次的著作物を創作したコンテンツ利用局31の作業者も、二次的著作物の創作を行った限りにおける著作者であることから、上記した原著作物としての各シーンについてのシーン分解データCS1〜CS4内の「加工許可フラグ」及び「再配信フラグ」等と同様に、この二次的著作物についての第三者に対する加工許諾範囲を規定した「加工許可フラグ」及び再配信についての許諾内容を示す「再配信フラグ」を付与するようになっている。
【0045】
尚、二次的著作物は、基本的には原著作物としてのディジタルコンテンツ12の各シーンについて加工したものであるが、二次的著作物の全ての素材データ(元の各シーンについての原著作物を含む)等を直接に複製して配信するのではなく、図2のように、その元の各シーンに対して加工した部分のデータと、それに関連する原著作物の所在の情報(IPアドレス)のみを、元の各シーンに関連づけた状態でネットワーク11に出力するようにし、元のディジタルコンテンツ12内の各シーンがコンテンツ保管局13以外のコンテンツ利用局31から勝手にネットワーク11上に流出されて無断で複製されることがないようにする。
【0046】
ここで、元の各シーンに対して加工した部分のデータとは、例えば加工を行った際の加工履歴や、加工した際にパラメータを変更した場合にそのパラメータについての変更の情報等をいう。例えば、図2においては、コンテンツ保管局13内のシーンとして、シーン分解データCS1,CS4に対応するものを使用し、これに新たなシーン(CA1,CA2)を追加するような加工処理を行うとする。この場合、シーン分解データCS1,CS4に対応する実際のシーンは、依然としてコンテンツ保管局13内に元のひとかたまりのディジタルコンテンツ12として保有されるのみで、これがコンテンツ利用局31において複製されたり、その複製が他の局(即ち、他のコンテンツ利用局31または閲覧局32)に配信されたりすることはなく、コンテンツ保管局13内のディジタルコンテンツ12のシーン分解データCS1,CS4に対応するシーンの所在を示すだけである(図2中の点線部分)。この場合、コンテンツ利用局31から他の局に配信されるデータとしては、追加された新たなシーン(CA1,CA2)と、元となったシーンの所在の情報(IPアドレス)を含むシーン分解データCS1〜CS4だけである。これを受信する他の局は、コンテンツ利用局31から与えられたシーン分解データCS1,CS4に基づいて、コンテンツ保管局13内に格納されたディジタルコンテンツ12の対応するシーンを呼び出し、さらにコンテンツ利用局31から配信された新たなシーン(CA1,CA2)を繋ぎ合わせたり合成したりして再生することになる。この場合において、配信を受けた他の局がコンテンツ利用局31であり、さらにこれを元にして二次的著作物を作成する場合においても同様の処理を行い、元のシーンは元のコンテンツ保管局13内のディジタルコンテンツ12の一部として保持しつつ、これを加工した情報のみが流通される。
【0047】
これにより、原著作物としてのディジタルコンテンツ12の著作権管理を厳正に実施することが可能となり、また、二次的著作物についての著作権を、新たにコンテンツ利用局31で付与された「加工許可フラグ」及び「再配信フラグ」で元のコンテンツ保管局13内の原著作物に連鎖的に関連づけて管理することが可能となる。したがって、複数のコンテンツ利用局31がネットワーク11に接続されている場合には、元のコンテンツ保管局13内の原著作物の各シーンについて、或るコンテンツ利用局31で加工して二次的著作物を作成した後、他のコンテンツ利用局31でさらにその二次的著作物を加工するといった場合、他人に対する許諾範囲の管理を重畳的に且つ連鎖的に関連づけて管理できるため、ネットワークで協働してディジタルコンテンツを作成するような場合に、極めて実状に合致した著作権管理システムが実現されるものである。
【0048】
また、コンテンツ利用局31において原著作物や、他のコンテンツ利用局31で制作された二次的著作物を利用する場合に、原著作物または二次的著作物の利用料金などをそのアクセスにより自動的に判定できるように構成している。具体的には、コンテンツ保管局13や各コンテンツ利用局31において、原著作物や二次的著作物の各シーン毎の利用に係る料金設定を行うとともに、上述したシーン分解データCS1〜CS4内にその料金設定のデータを格納しておき、そのシーンや二次的著作物を利用しようとする各コンテンツ利用局31において当該シーンを加工する時点で、コンテンツ利用局31側で自動的にその料金設定された金額が加算されて、当該コンテンツ利用局31からコンテンツ保管局13へ送信されるようになっている。コンテンツ保管局13では、各コンテンツ利用局31毎にその料金の金額を集計し、所定のタイミングで決済をするようになっている。
【0049】
閲覧局32は、ネットワーク11に接続されたコンピュータ装置が使用され、ブラウザやそれに付随して機能するプラグインと呼ばれる各種のソフトウェアプログラムを使用して、コンテンツ保管局13内に保管されている原著作物としてのディジタルコンテンツ12や、コンテンツ利用局31で加工された二次的著作物を、ネットワーク11を通じて閲覧することが可能となっている。
【0050】
上記構成の著作権管理システムの使用方法を説明する。まず、コンテンツ保管局13においては、原著作者によって予め作成されたディジタルコンテンツ12がコンテンツサーバー21内に格納され、また、このディジタルコンテンツ12が時系列的に分解された各シーン毎に、シーン分解データCS1〜CS4、キーワードCK1〜CK4及び著作加工範囲データCC1〜CC4が予め構成データベースサーバー22内に格納される。
【0051】
コンテンツ利用局31で各シーンを利用して二次的著作物を作成する際には、ネットワーク11を通じてシーン分解データCS1〜CS4をダウンロードし、画面上に複数のサムネイル画像を表示してそのうちのいずれかをマウス等のポインティングデバイスで指定したり、プレビュー映像を表示したり、またはプレビュー音声を鳴動させるなどして、いずれかのシーンを選択する。あるいは、キーボード等の入力装置を用いて所定の入力欄にキーワードを入力し、コンテンツ保管局13側に用意されたキーワードCK1〜CK4に対して「あいまい検索」等の手法により照合するなどして、いずれかのシーンを選択する。
【0052】
いずれかのシーンが選択されると、そのシーンに関連づけられた著作加工範囲データCC1〜CC4がコンテンツ利用局31にダウンロードされる。
【0053】
そして、二次的著作物の制作担当者は、自分の選択したシーンについて、著作加工範囲データCC1〜CC4で規定された加工範囲の限りにおいて、所定のコンテンツ加工プログラム(オーサリングツール)を使用して各シーンの加工(編成、編集または改変)を行う。
【0054】
その際、二次的著作物の制作担当者は、原著作物としての各シーンについてのシーン分解データCS1〜CS4内の「加工許可フラグ」及び「再配信フラグ」等と同様に、この二次的著作物についての第三者に対する加工許諾範囲を規定した「加工許可フラグ」及び再配信についての許諾内容を示す「再配信フラグ」を付与する。
【0055】
二次的著作物は、シーン分解データCS1〜CS4の「再配信フラグ」で規定された限りにおいて、再配信が可能とされる。したがって、この再配信可能な範囲内において、他のコンテンツ利用局31や閲覧局32からの配信要求に応じて、二次的著作物を配信する。
【0056】
この際、二次的著作物の全ての素材データ(元のシーンについての原著作物を含む)等を直接配信するのではなく、その元の各シーンに対して加工した部分のデータと、それに関連する原著作物の所在についての情報のみを元の各シーンに関連づけた状態でネットワーク11に配信する。
【0057】
他のコンテンツ利用局31や閲覧局32では、元の各シーンに対して加工した部分のデータを、当該加工した部分のデータが制作されたコンテンツ利用局31から受信するとともに、それに関連した各シーンの原著作物をコンテンツ保管局13から受信し、これらを合成する。このようにして合成された二次的著作物について、コンテンツ利用局31ではさらに加工を加え、また閲覧局32においては閲覧を行う。これにより、原著作物としてのディジタルコンテンツ12の著作権管理を厳正に実施することが可能となり、また、二次的著作物についての著作権を、新たにコンテンツ利用局31で付与された「加工許可フラグ」及び「再配信フラグ」で元のコンテンツ保管局13内の原著作物に連鎖的に関連づけて管理することが可能となる。したがって、複数のコンテンツ利用局31がネットワーク11に接続されている場合には、元のコンテンツ保管局13内の原著作物の各シーンについて、或るコンテンツ利用局31で加工して二次的著作物を作成した後、他のコンテンツ利用局31でさらにその二次的著作物を加工するといった場合、他人に対する許諾範囲の管理を重畳的に且つ連鎖的に関連づけて管理できるため、ネットワークで協働してディジタルコンテンツを作成するような場合に、極めて実状に合致した著作権管理システムが実現される。
【0058】
また、コンテンツ利用局31において、原著作物や、他のコンテンツ利用局31で制作された二次的著作物を利用して二次的著作物を制作する時点で、コンテンツ利用局31側で自動的にその料金設定された金額が加算されて、当該コンテンツ利用局31からコンテンツ保管局13へ送信されるようになっている。コンテンツ保管局13では、各コンテンツ利用局31毎にその料金の金額を集計し、所定のタイミングで決済をする。これにより、各著作物の利用にかかる費用の管理を効率よく実施することができる。
【0059】
以上のように、この実施の形態によると、原著作物としてのディジタルコンテンツ12を予めシーン毎に分解しているので、原著作者側の意図による各シーン毎の著作権管理を容易に行うことができる。
【0060】
また、著作権管理において、各シーン毎の改変範囲を段階的に行なうことで、著作者側及び利用者側の双方において、自由度の高いコンテンツ編集が可能となる。
【0061】
さらに、再配信におけるコンテンツ利用を最初から考慮しているので、著作物の2次利用をある程度制御することが可能となる。
【0062】
そして、原著作物としての各シーン毎に、予め検索用のキーワードを付与しているので、二次的著作物の制作担当者がそのキーワードを元に、多々あるディジタルコンテンツ12のなかから必要なものを容易に選択することができる。この場合、検索用のキーワードとして、「あいまい検索」にも対応することで、より感覚的な方法により必要なシーンを検索できる。そして、例えば著作加工範囲データ自身をキーとして検索を行うことも可能であるため、予め流通や再配信に適したコンテンツ編集を意図した便利な著作権管理システムを提供できる。
【0063】
さらに、元のシーンについてのシーン分解データCS1〜CS4、キーワードCK1〜CK4及び著作加工範囲データCC1〜CC4を、さらにその二次的著作物に引き継ぐことにより、転々と連鎖的に著作物を加工して分担作業的に著作作業を実施する場合に、極めて便利な管理を行うことが可能である。
【0064】
このように、或るコンテンツ利用局31から二次的著作物を再配信する場合において、二次的著作物の全ての素材データ(元のシーンについての原著作物を含む)等の実体をコンテンツ利用局31から他の局(即ち、他のコンテンツ利用局31や閲覧局32)に直接配信するのではなく、その元の各シーンに対して加工した部分のデータと、それに関連する原著作物の所在についての情報のみを配信するので、例えば、2次的配信においても元々の著作物の利用形態を著作権を侵害しない安全な形に保つことができる。
【0065】
尚、上記実施の形態では、或るコンテンツ利用局31から二次的著作物を再配信する場合において、二次的著作物の全ての素材データ(元のシーンについての原著作物を含む)等の実体をコンテンツ利用局31から他の局(即ち、他のコンテンツ利用局31や閲覧局32)に直接配信するのではなく、その元の各シーンに対して加工した部分のデータと、それに関連する原著作物の所在についての情報のみを配信していた(図2参照)が、図3の如く、原著作物としての各シーン(図3中のシーン分解データCS1,CS4に対応するシーン)に他のシーンCA1,CA2を追加するなどして、再配信してもよい。
【0066】
また、各コンテンツ利用局31が二次的著作物を作成した後、このコンテンツ利用局31がその二次的著作物について原著作物に重畳した著作権の部分についてコンテンツ保管局13として機能し、これを中間的な二次的著作物としてさらに次のコンテンツ利用局31に渡して、著作物を直接的に流通させながら、加工後の二次的著作物を全てコンテンツ利用局31から閲覧局32に配信できるようにしても差し支えない。この場合、著作加工範囲データを連鎖的に引き継ぐことで、連鎖的に加工されている各シーンの著作権管理を確実に実施することができる。
【0067】
また、上記実施の形態では、各シーンについて原著作者が他人に加工を許諾する範囲として、「加工不可」、「編成」、「編集」及び「改変」の4段階に分けて「加工許可フラグ」を生成するようにしていたが、例えば、より簡易に、一切の編集不可の場合に「加工許可フラグ」を「0」値とし、また加工可能な場合に「加工許可フラグ」を「1」値とする2段階としてもよく、あるいは、3段階や5段階以上であっても差し支えない。
【0068】
さらに、上記実施の形態では、ディジタルコンテンツ12の各シーン自体が、実際に個々のファイルとして取り扱われるわけではなく、全体としてのディジタルコンテンツ12に対して、シーン分解データCS1〜CS4で定義された通りに各シーンが擬似的に分割されているものとして説明したが、実際に各シーン毎に分割したファイルをコンテンツ保管局13内に格納するようにしてもよい。
【0069】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、コンテンツ保管局において、複数のシーンが時系列的に結合されて構成されたディジタルコンテンツが保管されるとともに、ディジタルコンテンツの他人による加工についての許諾範囲を規定した著作加工範囲データをシーン毎に付与しておき、コンテンツ利用局において、ディジタルコンテンツの各シーンについて、著作加工範囲データで定義された範囲内で加工することが可能となっているので、ディジタルコンテンツの原著作者側の意図による各シーン毎の著作権管理を容易に行うことができる。そして、著作加工範囲データに、元の著作物の加工及び他の著作物との組合せを全く許諾しない旨を示す第1の値と、元の著作物の略全てをそのまま利用しつつ他の著作物及び/または異なる素材データを組み合わせて新たな著作物を作成する編成作業を許諾する旨を示す第2の値と、元の著作物の必要な部分を抜き出し、順序を変え、及び/または追加することで新たな著作物を作成する編集作業を許諾する旨を示す第3の値と、元の著作物の一部または全部を変更して異なる著作物に作り変える改変を許諾する旨を示す第4の値とのいずれかが格納される加工許可フラグが含まれるので、元のディジタルコンテンツの著作者側の意図に容易に対応しながら、この著作加工範囲データで定義された加工許諾範囲を遵守して、コンテンツ利用局側で自由度の高いコンテンツ加工が可能となる。
【0070】
請求項2に記載の発明によれば、コンテンツ保管局が、各シーン毎に付与されたキーワードを保有し、コンテンツ利用局が、ネットワークを通じてキーワードの照合を行うことで、加工対象としてのシーンを検索可能とされたので、コンテンツ利用局において元のディジタルコンテンツの中から利用したいシーンを容易に検索できる。特に、コンテンツ保管局が複数存在するような場合に有益である。
さらに、請求項3に記載の発明によれば、コンテンツ利用局において、著作加工範囲データの許諾範囲自体をキーワードの少なくとも一部として検索可能とされたので、予め流通や再配信に適したコンテンツ編集を、元のディジタルコンテンツの著作者が意図した形で容易に利用することができる。
請求項4に記載の発明によれば、ディジタルコンテンツの各シーンが、コンテンツ保管局内に保有されるとともにコンテンツ利用局によってネットワークを通じて受信可能とされる所定のシーン分解データによって分解定義され、当該シーン分解データによってディジタルコンテンツの所在が指定されるので、ディジタルコンテンツの実体そのものを各シーンに分解しなくても、シーン分解データによって分解されているとみなして管理することができる。したがって、コンテンツ利用局から各シーンに基づく二次的著作物を再配信する場合において、二次的著作物の全ての素材データ(元のシーンについての原著作物を含む)等の実体をコンテンツ利用局から他の局に直接配信するのではなく、その元の各シーンに対して加工した部分のデータと、それに関連する原著作物の所在についての情報のみを配信することが可能となり、二次的著作物の配信においても元々の著作物としてのディジタルコンテンツの利用形態を、当該各シーンが無断で複製されることを防止しながら、著作権を侵害しない安全な形に保つことができる。
【0072】
請求項5に記載の発明によれば、コンテンツ保管局が、各シーンの内容をそれぞれ表意する複数の内容表意手段を保有し、コンテンツ利用局が、ネットワークを通じて複数の内容表意手段をコンテンツ保管局から受信し、複数の当該内容表意手段を選択することで、加工対象としてのシーンを選択可能とされたので、コンテンツ利用局において元のディジタルコンテンツの中から利用したいシーンを容易に選択できる。特に、コンテンツ保管局が複数存在するような場合に有益である。
【0074】
請求項6に記載の発明によれば、コンテンツ保管局及び/またはコンテンツ保管局が、検索対象となるデータの感覚的な特徴を定量化した複数の属性の集合であるパラメータ情報をさらに保有し、コンテンツ利用局からキーワードの照合があったときに、キーワード及びパラメータ情報とを検索条件としてシーンの検索を実行するので、コンテンツ利用局においてより感覚的な方法により必要なシーンを検索することちが可能となる。
【0076】
請求項7に記載の発明によれば、コンテンツ利用局でのシーンの加工について、著作加工範囲データに基づいて著作物の利用に関する料金管理が行われるので、各著作物の利用にかかる費用の管理を効率よく実施することができる。
【0077】
請求項8に記載の発明によれば、各シーンに対してコンテンツ利用局で加工された二次的著作物について、さらに他人による加工についての許諾範囲を規定した著作加工範囲データをシーン毎に付与するので、原著作物や中間的な二次的著作物をそのまま次のコンテンツ利用局に連鎖的に渡して流通させていく場合に、その著作権の管理を容易に実施できる。この場合、著作加工範囲データを連鎖的に引き継ぐことで、連鎖的に加工されている各シーンの著作権管理を確実にじっしすることができる。
【0078】
請求項9に記載の発明によれば、著作加工範囲データに、他人がさらに第三者に対して配信を行う範囲が定義された再配信フラグが含まれるので、予め流通・再配信についての取り決めを行っている場合にその取り決めを反映することができ、実状に適した著作権管理システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一の実施の形態に係る著作権管理システムを示すブロック図である。
【図2】コンテンツ保管局内で保有される元のディジタルコンテンツの各シーンに係るシーン分解データと、コンテンツ利用局で加工される二次的著作物との関係を示す図である。
【図3】変形例において、コンテンツ保管局内で保有される元のディジタルコンテンツの各シーンに係るシーン分解データと、コンテンツ利用局で加工される二次的著作物との関係を示す図である。
【図4】一般的なディジタルコンテンツについてネットワークで協働して加工を行う場合の概念を示すブロック図である。
【符号の説明】
11 ネットワーク
12 ディジタルコンテンツ
13 コンテンツ保管局
31 コンテンツ利用局
32 閲覧局

Claims (9)

  1. 複数のシーンが時系列的に結合されて構成されたディジタルコンテンツが保管されるとともに、前記ディジタルコンテンツの他人による加工についての許諾範囲を規定した著作加工範囲データを前記シーン毎に付与するコンテンツ保管局と、
    前記コンテンツ保管局に対して所定のネットワークを通じて接続され、前記ディジタルコンテンツの前記各シーンについて、前記著作加工範囲データで定義された範囲内で加工するコンテンツ利用局と
    を備え
    前記著作加工範囲データが、前記ディジタルコンテンツの前記各シーンのそれぞれの著作者が他人に対して許諾する加工許諾範囲を段階的に示すよう付与され、当該著作加工範囲データに、元の著作物の加工及び他の著作物との組合せを全く許諾しない旨を示す第1の値と、元の著作物の略全てをそのまま利用しつつ他の著作物及び/または異なる素材データを組み合わせて新たな著作物を作成する編成作業を許諾する旨を示す第2の値と、元の著作物の必要な部分を抜き出し、順序を変え、及び/または追加することで新たな著作物を作成する編集作業を許諾する旨を示す第3の値と、元の著作物の一部または全部を変更して異なる著作物に作り変える改変を許諾する旨を示す第4の値とのいずれかが格納される加工許可フラグが含まれることを特徴とする著作権管理システム。
  2. 請求項1に記載の著作権管理システムであって、
    前記コンテンツ保管局が、前記各シーン毎に付与されたキーワードを保有し、
    前記コンテンツ利用局が、前記ネットワークを通じて前記キーワードの照合を行うことで、加工対象としての前記シーンを検索可能とされたことを特徴とする著作権管理システム。
  3. 複数のシーンが時系列的に結合されて構成されたディジタルコンテンツが保管されるとともに、前記ディジタルコンテンツの他人による加工についての許諾範囲を規定した著作加工範囲データを前記シーン毎に付与するコンテンツ保管局と、
    前記コンテンツ保管局に対して所定のネットワークを通じて接続され、前記ディジタルコンテンツの前記各シーンについて、前記著作加工範囲データで定義された範囲内で加工するコンテンツ利用局と
    を備え、
    前記コンテンツ保管局が、前記各シーン毎に付与されたキーワードを保有し、
    前記コンテンツ利用局が、前記ネットワークを通じて前記キーワードの照合を行うことで、加工対象としての前記シーンを検索可能とされ
    且つ、前記コンテンツ利用局において、前記著作加工範囲データの許諾範囲自体を前記キーワードの少なくとも一部として検索可能とされたことを特徴とする著作権管理システム。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の著作権管理システムであって、
    前記ディジタルコンテンツの前記各シーンは、前記コンテンツ保管局内に保有されるとともに前記コンテンツ利用局によって前記ネットワークを通じて受信可能とされる所定のシーン分解データによって分解定義され、当該シーン分解データによって前記ディジタルコンテンツの所在が指定されることを特徴とする著作権管理システム。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の著作権管理システムであって、
    前記コンテンツ保管局が、前記各シーンの内容をそれぞれ表意する複数の内容表意手段を保有し、
    前記コンテンツ利用局が、前記ネットワークを通じて複数の前記内容表意手段を前記コンテンツ保管局から受信し、複数の当該内容表意手段を選択することで、加工対象としての前記シーンを選択可能とされたことを特徴とする著作権管理システム。
  6. 請求項2または請求項3に記載の著作権管理システムであって、
    前記コンテンツ保管局及び/または前記コンテンツ保管局が、検索対象となるデータの 感覚的な特徴を定量化した複数の属性の集合であるパラメータ情報をさらに保有し、前記コンテンツ利用局からキーワードの照合があったときに、前記キーワード及び前記パラメータ情報とを検索条件として前記シーンの検索を実行することを特徴とする著作権管理システム。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の著作権管理システムであって、
    前記コンテンツ利用局での前記シーンの加工について、前記著作加工範囲データに基づいて著作物の利用に関する料金管理が行われることを特徴とする著作権管理システム。
  8. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の著作権管理システムであって、
    前記各シーンに対して前記コンテンツ利用局で加工された二次的著作物について、さらに他人による加工についての許諾範囲を規定した著作加工範囲データを前記シーン毎に付与することを特徴とする著作権管理システム。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の著作権管理システムであって、
    前記著作加工範囲データに、他人がさらに第三者に対して配信を行う範囲が定義された再配信フラグが含まれることを特徴とする著作権管理システム。
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