JP4263873B2 - サーバ装置、クライアント装置、配信システム、配信プログラム及びクライアントプログラム - Google Patents

サーバ装置、クライアント装置、配信システム、配信プログラム及びクライアントプログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術の分野】
本発明は、各種メディアデータを再生するための複数の再生リソース乃至各種メディアデータの配信にかかわるサーバ装置、クライアント装置、配信システム、配信プログラム及びクライアントプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、パーソナルコンピュータ等のクライアント装置では、音声、画像、映像等の各種メディアデータを再生するために、ハード音源等のハードデバイス資源のほか、ソフト音源、ドライバ、再生アプリケーション、プラグイン等のソフトウェア資源(以下、これらの資源を総称して「再生リソース」と称する)を複数有し、実際の再生ではそのうちの一部を用いるというのが一般的である。例えば、楽音データを再生するためのリソースとして、内蔵ソフト音源と、接続された外部音源とがある場合は、いずれかの音源を選択的に用いて再生が行われる。再生リソースの選択は、ユーザが任意に選択することができる。
【0003】
ところで、近年、メディアデータの形式は多様となっており、例えば、MIDI等の楽音データのように、データ提供側によって、基本部分は同じでも細部では形式や定義が異なるものがある。それらに対応して、再生アプリケーション等も各種提供されており、クライアント装置が、同じ用途で機能乃至バージョンの異なる再生リソースを多数保有しているという場合も多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、メディアデータの形式によって、どの再生アプリケーションが最適であるかは、知識の少ないユーザにとってはわからないため、デフォルト設定あるいはユーザが自己判断で行った設定に従ってアクティブとなっている再生リソースによって再生が行われることになり、メディアデータに適合しない場合は、最適な再生が期待できない。また、より機能の高い再生リソースがあるのに、それが選択されていないために、十分な音質で再生できない場合もある。しかも、再生リソースの設定が一旦なされると、その後は全く変更されないことが多い。従って、メディアデータの本来のパフォーマンスが十分に実現されない場合があった。
【0005】
このことは、再生アプリケーションに限らず、ハードデバイスやドライバ等各種再生リソースについても同様である。また、メディアデータと再生リソースとの関係だけでなく、再生にかかわる再生リソース間の相性の問題で、最高品質の再生が行えない場合もある。さらに、メディアデータを配信するサーバ装置側にとっても、クライアント装置の再生環境の設定状態が不明であることから、通常は、再生環境毎に区別することなくデータ配信を行っているため、クライアント装置がネットワークを介してデータを取得する場合も、同様の事態が生じる。
【0006】
本発明は上記従来技術の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、クライアント装置が、推奨する再生リソース設定を認識し、知識が少なくとも最適な再生ができる環境を容易に得られるようにすることができるサーバ装置、クライアント装置、配信システム、配信プログラム及びクライアントプログラムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の請求項1のサーバ装置は、特定メディア種別のデータ再生するための複数の再生リソースを有するクライアント装置であって前記特定メディア種別のデータを再生する際に使用する再生リソースを前記複数の再生リソースのうちから選択的に利用可能なクライアント装置から、ネットワークを通じて、前記クライアント装置における再生リソースの選択状態を含む設定状態を示す再生環境設定情報を受信する設定情報受信手段と、前記設定情報受信手段により受信された再生環境設定情報に基づいて、推奨する再生リソースの選択状態および/または設定状態を認識させるための推奨情報を取得する推奨情報取得手段と、前記推奨情報取得手段により取得された推奨情報を前記クライアント装置に送信する推奨情報送信手段とを有することを特徴とする。
【0008】
この構成によれば、クライアント装置に推奨する再生リソース設定を認識させ、最適な再生のための設定変更を促すことができる。例えば、クライアント装置は、最適設定に手動で変更する、または自動切り替えする等により、知識が少なくとも最適な再生ができる環境を容易に得ることができる。
【0009】
また、上記請求項1記載の構成において、前記推奨情報取得手段は、再生リソース毎に予め所定の推奨情報が対応して登録された推奨情報テーブルから、前記設定情報受信手段により受信された再生環境設定情報に対応する推奨情報を取得するようにしてもよい。
【0010】
本発明の請求項3のサーバ装置は、記設定情報受信手段により受信された再生環境設定情報に基づいて、複数の配信用コンテンツの中から配信すべきコンテンツを選択するコンテンツ選択手段と、前記コンテンツ選択手段により選択されたコンテンツを前記クライアント装置に送信するコンテンツ送信手段とを有することを特徴とする。
【0011】
この構成によれば、クライアント装置の再生環境に最適なコンテンツを選択的に配信することができる。
【0012】
また、上記請求項3記載の構成において、前記コンテンツ選択手段は、再生環境設定情報とコンテンツタイプとが対応付けられたコンテンツタイプテーブルから、前記受信された再生環境設定情報に適したコンテンツタイプを取得し、該取得したコンテンツタイプに対応するコンテンツを配信すべきコンテンツとして選択するようにしてもよい。
【0013】
本発明の請求項5のクライアント装置は、特定メディア種別のデータ再生するための複数の再生リソースを有し、前記特定メディア種別のデータを再生する際に使用する再生リソースを前記複数の再生リソースのうちから選択的に利用可能なクライアント装置であって、前記再生リソースの選択状態を含む設定状態を示す再生環境設定情報を作成する設定情報作成手段と、再生リソース毎に予め所定の推奨情報が対応して登録された推奨情報テーブルから、前記設定情報作成手段により作成された再生環境設定情報に対応する推奨情報を、推奨する再生リソースの選択状態および/または設定状態を認識させるための推奨情報として取得する推奨情報取得手段とを有することを特徴とする。
【0014】
この構成によれば、推奨される再生リソース設定を認識し、最適な再生のための設定変更態様を知ることができる。
【0015】
また、上記請求項5記載の構成において、前記推奨情報取得手段により取得された推奨情報を表示する表示手段、及び前記推奨情報取得手段により取得された推奨情報に従って、前記再生リソースの設定変更を自動的に行う自動変更手段の少なくとも一方を有するようにしてもよい。この構成によれば、表示に従って最適設定に手動で変更する、または自動切り替えすることにより、知識が少なくとも最適な再生ができる環境を容易に得ることができる。
【0016】
本発明の請求項7の配信システムは、特定メディア種別のデータ再生するための複数の再生リソースを有し、前記特定メディア種別のデータを再生する際に使用する再生リソースを前記複数の再生リソースのうちから選択的に利用可能なクライアント装置と、該クライアント装置にコンテンツを配信するサーバ装置とがネットワークで接続されて構成される配信システムであって、前記クライアント装置は、前記再生リソースの選択状態を含む設定状態を示す再生環境設定情報を作成する設定情報作成手段と、前記設定情報作成手段により作成された再生環境設定情報を前記サーバ装置に送信する設定情報送信手段と、前記サーバ装置から送信される、推奨する再生リソースの選択状態および/または設定状態を認識させるための推奨情報を受信する推奨情報受信手段を有し、前記サーバ装置は、前記クライアント装置の前記設定情報送信手段により送信された再生環境設定情報を受信する設定情報受信手段と、前記設定情報受信手段により受信された再生環境設定情報に基づいて、前記推奨情報を取得する推奨情報取得手段と、前記推奨情報取得手段により取得された推奨情報を前記クライアント装置に送信する推奨情報送信手段とを有することを特徴とする。
【0017】
この構成によれば、クライアント装置が、推奨する再生リソース設定を認識し、最適設定に手動で変更する、または自動切り替えする等により、知識が少なくとも最適な再生ができる環境を容易に得られるようにすることができる。
【0018】
また、上記請求項7記載の構成において、前記サーバ装置の前記推奨情報取得手段は、再生リソース毎に予め所定の推奨情報が対応して登録された推奨情報テーブルから、前記設定情報受信手段により受信された再生環境設定情報に対応する推奨情報を取得するようにしてもよい。
【0019】
本発明の請求項9の配信システムは、記クライアント装置は、前記サーバ装置から配信されるコンテンツを受信するコンテンツ受信手段を有し、前記サーバ装置は、前記設定情報受信手段により受信された再生環境設定情報に基づいて、複数の配信用コンテンツの中から配信すべきコンテンツを選択するコンテンツ選択手段と、前記コンテンツ選択手段により選択されたコンテンツを前記クライアント装置に送信するコンテンツ送信手段とを有することを特徴とする。
【0020】
この構成によれば、クライアント装置の再生環境に最適なコンテンツが選択的に配信されるようにすることができる。
【0021】
また、上記請求項9記載の構成において、前記コンテンツ選択手段は、再生環境設定情報とコンテンツタイプとが対応付けられたコンテンツタイプテーブルから、前記受信された再生環境設定情報に適したコンテンツタイプを取得し、該取得したコンテンツタイプに対応するコンテンツを配信すべきコンテンツとして選択するようにしてもよい。
【0022】
本発明の請求項11の配信プログラムは、サーバ装置において実行される配信プログラムであって、特定メディア種別のデータ再生するための複数の再生リソースを有するクライアント装置であって前記特定メディア種別のデータを再生する際に使用する再生リソースを前記複数の再生リソースのうちから選択的に利用可能なクライアント装置から、ネットワークを通じて、前記クライアント装置における再生リソースの選択状態を含む設定状態を示す再生環境設定情報を受信する設定情報受信ステップと、前記設定情報受信ステップにより受信された再生環境設定情報に基づいて、推奨する再生リソースの選択状態および/または設定状態を認識させるための推奨情報を取得する推奨情報取得ステップと、前記推奨情報取得ステップにより取得された推奨情報を前記クライアント装置に送信する推奨情報送信ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0023】
本発明の請求項12の配信プログラムは、請求項11記載の構成において、さらに、前記設定情報受信ステップにより受信された再生環境設定情報に基づいて、複数の配信用コンテンツの中から配信すべきコンテンツを選択するコンテンツ選択ステップと、前記コンテンツ選択ステップにより選択されたコンテンツを前記クライアント装置に送信するコンテンツ送信ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0024】
本発明の請求項13のクライアントプログラムは、特定メディア種別のデータ再生するための複数の再生リソースを有し、前記特定メディア種別のデータを再生する際に使用する再生リソースを前記複数の再生リソースのうちから選択的に利用可能なクライアント装置で実行されるクライアントプログラムあって、前記再生リソースの選択状態を含む設定状態を示す再生環境設定情報を作成する設定情報作成ステップと、再生リソース毎に予め所定の推奨情報が対応して登録された推奨情報テーブルから、前記設定情報作成ステップにより作成された再生環境設定情報に対応する推奨情報を、推奨する再生リソースの選択状態および/または設定状態を認識させるための推奨情報として取得する推奨情報取得ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0025】
なお、請求項11〜13のいずれか1項に記載のプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、本発明を構成する。
【0026】
なお、上記各請求項において、再生リソースで再生されるメディアデータには、音声、画像及び映像の少なくとも1つが含まれ、上記再生リソースには、上記メディアデータを再生するためのデバイス、ドライバ、再生アプリケーション及びオペレーティングシステムの少なくとも1つが含まれる。例えば、楽音データ再生のための再生リソースには、内蔵ソフト音源、内蔵ハード音源、外部音源、各音源用ドライバ、再生アプリケーション等が含まれ、ソフトウェアリソースについてはバージョン等が相違する場合も異なる再生リソースとして扱うことが望ましい。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0028】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る配信システムの全体構成を示すブロック図である。本システムは、通信ネットワーク101を通じてサーバ装置102とクライアント装置1とが通信可能に接続されて構成される。サーバ装置102はコンテンツデータの配信サービスを提供するサーバコンピュータであり、複数存在していてもよい。クライアント装置1は、ユーザによって使用され、配信サービスに関してクライアント側となる装置であり、例えば、パーソナルコンピュータまたは電子楽器等の電子端末装置として構成される。クライアント装置1も、同様の構成のものが複数存在してもよい。
【0029】
クライアント装置1は、各種操作子2、ROM6、RAM7、タイマ8、記憶入出力装置10、MIDIインターフェイス13、通信インターフェイス14、内蔵ハード音源15、サウンドシステム16及び表示部19が、バス18を介してCPU5にそれぞれ接続されて構成される。
【0030】
CPU5は、本装置全体の制御を司る。ROM6は、OS(オペレーティングシステム)のほか、CPU5が実行する制御プログラムや各種テーブルデータ等を記憶する。RAM7は、テキストデータ等の各種入力情報、各種フラグや各種レジスタ及び演算結果等を一時的に記憶する。タイマ8はCPU5に接続され、タイマ割り込み処理における割り込み時間や各種時間を計時する。
【0031】
各種操作子2は、各種情報を入力するための複数のスイッチを備える。表示部19はLCD等で構成され、配信サービス等の状態、アプリケーション実行に関する情報、及び各種設定に関する情報等を表示する。通信インターフェイス14は、インターネット等の通信ネットワーク101を介してクライアント装置1をサーバ装置102に接続し、データの送受信を可能にする。
【0032】
記憶入出力装置10は、ハードディスク、フロッピ(登録商標)ディスク、MO等の記憶媒体11をドライブする各種ドライブを備える。記憶媒体11には上記制御プログラムの他、各種プログラムや各種データを記憶することができる。なお、記憶媒体11は内蔵のハードディスクであってもよい。記憶媒体11にはまた、音声、画像、映像等の各種メディアデータを再生するための再生アプリケーション、音源ドライバ等のデバイスドライバプログラム、プラグイン、及び内蔵ソフト音源として機能するソフトシンセサイザ等、各種ソフトウェアが記憶されている。これらはROM6またはRAM7に記憶されていてもよい。
【0033】
内蔵ハード音源15は、演奏信号を楽音信号に変換し、サウンドシステム16は、内蔵ハード音源15から入力される楽音信号に各種効果を付与して音響に変換する。あるいは、ソフトシンセサイザを用いる場合は、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)信号から変換された楽音信号をバス18から入力しD/A変換して音響に変換する。
【0034】
また、MIDII/F13は、外部音源機器20へMIDI信号を出力したり、入力したりする。外部音源機器20は、外部音源21及びサウンドシステム22を備える。外部音源21はMIDI信号を楽音信号に変換し、サウンドシステム22は、外部音源21から入力される楽音信号に各種効果を付与して音響に変換する。
【0035】
メディアデータの再生のためには、上記再生アプリケーション等のソフトウェア資源のほか、ハード資源がかかわることになるが、これらの資源を総称して、以下、「再生リソース」と称する。ハード資源には、例えば、内蔵ハード音源15、サウンドシステム16、外部音源機器20の外部音源21及びサウンドシステム22、表示部19等が含まれる。なお、同じメディアデータを再生可能な再生リソースは、例えば、内蔵ハード音源15、内蔵ソフト音源及び外部音源21というように、あるいは第1〜第3の再生アプリケーションというように、複数存在していてもよく、それらは提供者、メーカーが異なったり、ソフトウェアのバージョンが異なったりして機能が異なる場合がある。通常、同一種類のメディアデータの再生に関し、競合する場合は、いずれか1つの再生リソースがアクティブ設定されて稼動することになる。アクティブリソースは、デフォルトで設定されているか、またはユーザが任意に選択することができる。なお、再生リソースには、ストリーミング再生用のリソースも含まれる。
【0036】
サーバ装置102は、各種操作子52、ROM56、RAM57、タイマ58、記憶装置60、通信インターフェイス64、及び表示部69が、バス68を介してCPU55にそれぞれ接続されて構成される。記憶装置60には、後述する各種テーブルや配信用コンテンツ等のデータベースも記憶、蓄積されている。また、CPU55が実行するプログラムは、ROM56または記憶装置60に記憶されている。その他の要素の構成は、クライアント装置1の対応する要素と同様である。
【0037】
図2は、本実施の形態においてクライアント装置1で実行されるメイン処理のフローチャートを示す図である。なお、本実施の形態では、メディアデータとして演奏データを例示するが、画像、映像等、他のメディアデータについても同様の処理を適用することができる。
【0038】
まず、初期化を実行、すなわち所定プログラムの実行を開始し、RAM7等、各種レジスタ等をクリアして初期設定を行い(ステップS101)、以降、不図示の割込処理により各種操作子2の操作を監視しつつ、操作に応じた処理を行う。すなわち、操作が演奏指示であるか否かを判別し(ステップS102)、演奏指示でない場合は操作が演奏停止指示であるか否かを判別し(ステップS103)、演奏停止指示でない場合は操作がネットワーク接続指示であるか否かを判別し(ステップS104)、ネットワーク接続指示でない場合は操作がリソーステスト指示であるか否かを判別し(ステップS105)、リソーステスト指示でない場合は、その他の指示に基づく処理を実行して(ステップS106)、前記ステップS102に戻る。
【0039】
前記ステップS103の判別の結果、操作が演奏停止指示である場合は、演奏を停止させて(ステップS107)、前記ステップS102に戻る。前記ステップS104の判別の結果、操作がネットワーク接続指示である場合は、後述する図8、図9のコンテンツ受信処理を実行して(ステップS108)、前記ステップS102に戻る。前記ステップS105の判別の結果、操作がリソーステスト指示である場合は、後述する図3のリソーステスト処理を実行して(ステップS109)、前記ステップS102に戻る。
【0040】
前記ステップS102の判別の結果、操作が演奏指示である場合は、演奏データの選択を受け付ける(ステップS110)。なお、この演奏データには、ステップS108のコンテンツ受信処理で受信され記憶されたものも含まれる。次に、リソーステスト済みであるか否かを判別する(ステップS111)。この判別は例えば、前記ステップS109のリソーステスト処理を実行したとき実行済みフラグを「1」に設定し、その実行済みフラグを参照することでなされるが、実行済みフラグ設定処理の説明は省略する。
【0041】
その判別の結果、リソーステスト済みでない場合は、ステップS118に進み、再生リソースの設定を、既存の設定のままとする。すなわち、各種メディアデータに対応して、各種再生リソースのうち、どれをアクティブとするかという設定状態を、変更することなく現状のまま維持する。その後、ステップS120に進む。一方、前記ステップS111の判別の結果、リソーステスト済みである場合は、機器設定の受け付けを行う(ステップS112)。この機器設定では、最適再生リソースの設定を自動で行うかマニュアルで行うかという設定を行うことができる。
【0042】
次に、上記選択された演奏データを再生することが可能な再生リソースのすべてを抽出する(ステップS113)。ここでは、必要とされる再生リソースの種類毎に、インアクティブの再生リソースも含めてすべて抽出される。例えば、再生アプリケーションはどれとどれ、ドライバはどれとどれ、というように抽出され、音源でいえば、内蔵ハード音源15、外部音源21及び内蔵ソフト音源が抽出される。次に、必要とされる再生リソースの種類のそれぞれについて、最適再生リソースを検出する(ステップS114)。この検出は、後述する「テスト結果ファイル」のメッセージデータMSG(所定の推奨情報)に基づいてなされ、演奏データの形式やCPU5の性能のほか、各再生リソース同士の相性をも考慮して、最も適合度合いが高い組み合わせが検出される。メッセージデータMSGについては後述する。
【0043】
次に、前記ステップS112で自動設定が選択されていたか否かを判別し(ステップS115)、その判別の結果、自動設定が選択されていた場合は、上記検出された最適再生リソースの組み合わせとなるよう、各再生リソースを最適再生リソースに設定し(ステップS119)、前記ステップS120に進む。一方、自動設定が選択されていなかった場合は、上記検出された最適再生リソースを推奨設定として画面表示する(ステップS116)。その際、現在設定されている再生リソースとの差異等も表示し、設定変更受け付け画面も表示する。
【0044】
次に、上記設定変更受け付け画面にて、設定変更の指示があったか否かを判別し(ステップS117)、設定変更の指示がない場合は、前記ステップS118に進んで既存の設定を維持する一方、設定変更の指示があった場合は、前記ステップS119を実行して、ステップS120に進む。
【0045】
ステップS120では、上記選択された演奏データをRAM7にセットし、そのとき設定されている再生リソースを用いて演奏処理を実行する(ステップS121)。例えば、音源として内蔵ハード音源15がアクティブ設定されている場合は、演奏データが内蔵ハード音源15によって楽音信号に変換され、その楽音信号にサウンドシステム16によって必要な効果が付与されて音響に変換されることで、不図示のスピーカから発音がなされる。その後、前記ステップS102に戻る。
【0046】
図3は、図2のステップS109で実行されるリソーステスト処理、及びそれに対応してサーバ装置102で実行されるリソーステスト対応処理の各フローチャートを対応させて示す図である。なお、本処理に際し、クライアント装置1が機種ID、機器ID、及びユーザIDをサーバ装置102に対して送信し、サーバ装置102がそれを登録、管理する「ユーザ登録処理」が事前に完了しているものとする。ここで、機種ID、機器IDはいずれも各装置固有の情報である。機種IDは、各通信端末装置1の分類、機種、バージョン等を示す情報でもあり、機器IDは文字列等である。ユーザIDはクライアント装置1の各ユーザ個人を特定するための固有の情報である。
【0047】
まず、クライアント装置1側では、回線接続処理、すなわち、通信ネットワーク101を介してサーバコンピュータ102との接続を確立する(ステップS201)。次に、自機の再生環境、すなわち、メディアデータ(例えば演奏データ)の再生リソースの設定状態を検査し(ステップS202)、再生リソースの設定状態を示す「environment profile」(以下、「再生環境設定情報EP」と称する)を作成する(ステップS203)。そして、作成した再生環境設定情報EPをユーザIDと共にサーバ装置102に送信する(ステップS204)。
【0048】
一方、サーバ装置102側では、並行して処理がなされ、まず、回線接続処理により、通信ネットワーク101を介してクライアント装置1との接続を確立し(ステップS301)、クライアント装置1から送信されてきた再生環境設定情報EP及びユーザIDを受信し(ステップS302)、これらを管理データベースに登録する(ステップS303)。
【0049】
図4は、サーバ装置102で管理される管理データベースの一例を示す図である。この管理データベースでは、各ユーザIDに、受信された再生環境設定情報EP、及び後述するコンテンツタイプが対応して登録されている。ユーザIDは、ユーザ登録時に取得されたものが登録されている。なお、今回の接続ユーザについていえば、前記ステップS303の段階ではコンテンツタイプは未登録である。
【0050】
図5は、サーバ装置102で保持されるコンテンツタイプテーブルの一例を示す図である。同図に示すように、推奨環境(a、b、c…)に対応して異なるコンテンツタイプ(A、B、C…)が登録されている。推奨環境は、OS、再生アプリケーション、デバイス等、各種再生リソースの組み合わせが規定されている。
【0051】
図3に戻り、続くステップS304では、コンテンツタイプテーブル(図5参照)を参照し、上記受信した再生環境設定情報EPに適合したコンテンツタイプを取得する。この際の判断は、再生環境設定情報EPで規定される再生リソースの組み合わせをみて総合的になされるが、その組み合わせで良好な再生が可能な範囲で最高レベルのコンテンツタイプが選択される。再生リソースは複数種類存在するので、例えば、一部の再生リソースの機能が著しく低い(バージョンが古い等)の場合は、その再生リソースを基準として低いレベルのコンテンツタイプが選択されることになる。次に、ステップS305では、上記取得したコンテンツタイプをユーザIDに対応付けて管理データベースに登録する(図4参照)。
【0052】
図6は、メッセージテーブル(以下、「MSGテーブル」と称する)(推奨情報テーブル)の一例を示す図である。MSGテーブルは、各再生リソースに対応するメッセージを含むメッセージデータMSGが登録されたものであり、サーバ装置102に保持されている。登録される再生リソースは、同図では音源やドライバ等が例示されているのみであるが、クライアント装置1が保有する可能性のあるものすべてを網羅するのが望ましい。
【0053】
図7は、メッセージデータMSGの内容の一例を示す図である。メッセージデータMSGは、推奨する再生リソースの設定状態をユーザに認識させるための推奨情報や、関連情報を含んでおり、例えば、同図に示すように、現在の再生リソース設定についてより適した再生リソースを推奨して変更を促したり、変更操作やソフトウェア購入の手順を示したりするほか、現在の設定に応じてコンテンツデータを送信する旨や関連するメッセージ等を表示する。なお、このメッセージデータMSGは、HTML等を用いて構成され、変更操作等へのアクセスが容易にできるようになっている。なお、例示した以外のメッセージや制御データを含めるようにしてもよい。
【0054】
図3に戻り、続くステップS306では、上記MSGテーブルを参照し、再生環境設定情報EPで規定される再生リソース毎のメッセージデータMSGを取得し、次に、取得したメッセージデータMSGをクライアント装置1に対して返信する(ステップS307)。次に、接続終了が要求されているか否かを判別し(ステップS308)、要求されるまで接続を維持して、接続終了が要求された場合は、回線切断処理を実行し(ステップS309)、本処理を終了する。
【0055】
一方、クライアント装置1では、ステップS205で、サーバ装置102からのメッセージデータMSGを受信したか否かを判別し、受信するまでその判別を繰り返して、受信した場合は、そのメッセージデータMSGに従って、メッセージを画面表示させる(ステップS206)。画面表示は、例えば、図7に例示した態様である。
【0056】
次に、テスト結果ファイルにリソーステストの結果を登録する(ステップS207)。このテスト結果ファイルは、例えば、自機の再生環境設定情報EPと受信したメッセージデータMSGとを含んでいる。なお、前記ステップS206の直後に、再生リソースの設定変更ステップを設けてもよい。すなわち、メッセージデータMSGによって、ユーザは、最適再生リソースを認識することができるので、それに従って、手動で設定変更してもよいし、あるいは画面表示された図7に示すメッセージデータMSG中の「YES」や「こちら」等をクリックしていき、案内に従って、再生リソースの設定を変更するようにしてもよい。なお、必要に応じて、購入のためにダウンロードし、インストールし、アクティブ設定するようにしてもよい。設定変更がなされた場合は、設定変更後の再生環境設定情報EPを新たに作成し、それをテスト結果ファイルに登録するようにすればよい。
【0057】
次に、ステップS208では、接続終了指示がなされたか否かを判別し、終了指示がなされるまで接続を維持して、終了指示がなされた場合は、回線切断処理を実行し(ステップS209)、本処理を終了する。
【0058】
図3の処理によれば、クライアント装置1に、推奨する再生リソース設定を認識させ、最適な再生のための設定変更を促すことができる。
【0059】
図8、図9は、図2のステップS108で実行されるコンテンツ受信処理、及びそれに対応してサーバ装置102で実行されるコンテンツ配信処理の各フローチャートを対応させて示す図である。
【0060】
まず、クライアント装置1側では、回線接続要求を行い(ステップS401)、回線接続処理を行って、通信ネットワーク101を介してサーバコンピュータ102との接続を確立し(ステップS402)、端末情報をサーバ装置102に送信する(ステップS403)。ここでは、端末情報としてユーザIDを送信するが、ユーザやクライアント装置1に関するその他の情報を含めてもよい。特に、図3のリソーステストが既に完了している場合は、テスト結果ファイルも端末情報に含めてもよい。
【0061】
一方、サーバ装置102では、並行して処理がなされ、まず、クライアント装置1から回線接続要求があったか否かを判別し(ステップS501)、要求があるまでその判別を繰り返して、要求があった場合は、回線接続処理により、通信ネットワーク101を介してクライアント装置1との接続を確立し(ステップS502)、クライアント装置1から送信されてきた端末情報を受信して(ステップS503)、認証等の処理を経て、端末情報に対応するサービスメニューを送信する(ステップS504)。サービスメニューには例えば、提供可能な曲のリスト等が含まれる。
【0062】
次に、クライアント装置1からのメニュー選択等による入力データ(曲の選択等)の受け付けを行い(ステップS505)、端末情報に含まれるユーザIDに対応するコンテンツタイプが管理データベース(図4参照)に登録済みであるか否かを判別する(ステップS506)。その判別の結果、登録済みである場合は、その管理データベースを参照し、ユーザIDに対応するコンテンツタイプを取得し(ステップS507)、上記受け付けた入力データと上記取得したコンテンツタイプとに応じたコンテンツを、不図示のコンテンツデータベースから取得する(ステップS508)。なお、コンテンツデータベースは、配信用のコンテンツが各コンテンツタイプに応じてデータベース化されたものであり、例えば、サーバ装置102に格納されている。
【0063】
次に、取得したコンテンツを、ユーザIDに対応するクライアント装置1に対して配信する(ステップS509)。これにより、クライアント装置1の再生環境に適したコンテンツが選択的に配信される。その後、ステップS511に進む。一方、前記ステップS506の判別の結果、端末情報に含まれるユーザIDに対応するコンテンツタイプが管理データベースに登録済みでない場合は、上記受け付けた入力データに従ってコンテンツを取得しそれをクライアント装置1に配信する(ステップS510)。この場合は、クライアント装置1の再生環境に適しているか否かを問わず、入力データによって要求されるままのデータが配信されることになる。その後、前記ステップS511に進む。
【0064】
ステップS511では、接続終了要求があったか否かを判別し、接続終了要求があるまでその判別を繰り返して、接続終了要求があった場合は、回線切断処理を実行し(ステップS512)、本処理を終了する。
【0065】
一方、クライアント装置1では、続くステップS404で、受信データがあるか否かを判別する。ここでは、サーバ装置102から送信されるサービスメニューや配信コンテンツ等も対象となる。その判別の結果、受信データがある場合は、それが表示データであるか否かを判別し(ステップS408)、表示データである場合はその受信データを画面表示させて(ステップS410)、前記ステップS404に戻る一方、表示データでない場合は、その受信データを記憶して(ステップS409)、前記ステップS404に戻る。
【0066】
前記ステップS404の判別の結果、受信データがない場合は、各種操作子2等を用いたユーザによる選択操作等の入力指示があったか否かを判別し(ステップS405)、入力指示があった場合は、その入力(曲の選択等)を受け付け(ステップS411)、不図示のenterキー等による入力実行の指示がされたか否かを判別する(ステップS412)。その判別の結果、入力実行の指示がされない場合は前記ステップS411に戻る一方、入力実行の指示がされた場合は、その入力されたデータをサーバ装置102に送信して(ステップS413)、前記ステップS404に戻る。
【0067】
前記ステップS405の判別の結果、ユーザによる入力指示がない場合は、ユーザによる接続終了指示があったか否かを判別し(ステップS406)、接続終了指示がない場合は前記ステップS404に戻る一方、接続終了指示があった場合は、回線切断処理を実行して(ステップS407)、本処理を終了する。
【0068】
本実施の形態によれば、サーバ装置102は、クライアント装置1から取得した再生環境設定情報EPに基づいて、メッセージデータMSGを返信するようにしたので、クライアント装置1に、推奨する再生リソース設定を認識させ、最適な再生のための設定変更を促すことができる。クライアント装置1にとっては、メッセージデータMSGをみて、最適な再生リソースの設定がどのようであるかを認識し、表示に従って、手動または自動的に切り替えすることで、最適な再生リソースの設定にすることが可能である。さらには、既に取得したメディアデータの再生時においても、メッセージデータMSGに基づいて最適再生リソースを検出し、自動設定等によって、各再生リソースを最適再生リソースに設定することができる。よって、知識が少なくとも最適な再生ができる環境を容易に得ることができる。
【0069】
また、サーバ装置102は、再生環境設定情報EPに適合したコンテンツタイプを取得し、それに対応するコンテンツをコンテンツデータベースの中から選択して配信するようにしたので、クライアント装置の再生環境に最適なコンテンツを選択的に配信することができる。クライアント装置1にとっても、自機の再生リソース設定状態に適したメディアデータが得られるので、最適な演奏等の再生を行うことができる。
【0070】
なお、上記各種テーブル、データベース等は、サーバ装置102に格納されるものとして説明したが、これに限るものでなく、例えば、サーバ装置102はユーザとやりとりを行う顧客対応サーバとして機能するものとし、コンテンツデータベースは蓄積用のサーバ、管理データベースは顧客管理用のサーバというように、別のサーバに格納しておき、それらのデータに顧客対応サーバがアクセス可能に構成してもよい。また、データの配信も、蓄積用のサーバからネットワークを通じて直接行わせるようにしてもよい。
【0071】
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態では、リソーステスト処理におけるメッセージデータMSGは、クライアント装置1から送信した再生環境設定情報EPに基づきサーバ装置102から返信されるように構成した。しかし、本第2の実施の形態では、MSGテーブルをクライアント装置1に格納しておき、クライアント装置1単独でリソーステスト処理を行う。従って、第1の実施の形態に対し、図3に代えて図10を用いて本第2の実施の形態を説明する。この他は第1の実施の形態と同様である。
【0072】
図10は、第2の実施の形態において図2のステップS109で実行されるリソーステスト処理のフローチャートを示す図である。
【0073】
まず、ステップS601、S602では、図3のステップS202、S203と同様の処理を実行することで、再生環境設定情報EPを作成する。次に、クライアント装置1の記憶媒体11等に格納されているMSGテーブルを参照し、上記再生環境設定情報EPで規定される再生リソース毎のメッセージデータMSGを取得する(ステップS603)。次に、図3のステップS206、S207と同様に、上記取得したメッセージデータMSGに従って、メッセージを画面表示させ(ステップS604)、テスト結果ファイルにリソーステストの結果を登録して(ステップS605)、本処理を終了する。
【0074】
本実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果を奏することができる。
【0075】
なお、本発明を達成するためのソフトウェアによって表される制御プログラムを記憶した記憶媒体を、本システム(クライアント装置1及びサーバ装置102)に読み出すことによって同様の効果を奏するようにしてもよく、その場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、プログラムコードを電送媒体(例えば、通信I/F14)等を介して供給してもよく、その場合は、プログラムコード自体が本発明を構成することになる。なお、これらの場合の記憶媒体としては、ROMのほか、フロッピディスク、ハードディスク、光ディスク、CD−ROM、CD−R/RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード等を用いることができる。
【0076】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1、11によれば、クライアント装置に推奨する再生リソース設定を認識させ、最適な再生のための設定変更を促すことができる。
【0077】
本発明の請求項3、12によれば、クライアント装置の再生環境に最適なコンテンツを選択的に配信することができる。
【0078】
本発明の請求項5、13によれば、推奨される再生リソース設定を認識し、最適な再生のための設定変更態様を知ることができる。
【0079】
本発明の請求項7によれば、クライアント装置が、推奨する再生リソース設定を認識し、最適設定に手動で変更する、または自動切り替えする等により、知識が少なくとも最適な再生ができる環境を容易に得られるようにすることができる。
【0080】
本発明の請求項9によれば、クライアント装置の再生環境に最適なコンテンツが選択的に配信されるようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態に係る配信システムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】 本実施の形態においてクライアント装置で実行されるメイン処理のフローチャートを示す図である。
【図3】 図2のステップS109で実行されるリソーステスト処理、及びそれに対応してサーバ装置で実行されるリソーステスト対応処理の各フローチャートを対応させて示す図である。
【図4】 サーバ装置で管理される管理データベースの一例を示す図である。
【図5】 サーバ装置で保持されるコンテンツタイプテーブルの一例を示す図である。
【図6】 メッセージテーブルの一例を示す図である。
【図7】 メッセージデータMSGの内容の一例を示す図である。
【図8】 図2のステップS108で実行されるコンテンツ受信処理、及びそれに対応してサーバ装置で実行されるコンテンツ配信処理の各フローチャートを対応させて示す図である。
【図9】 コンテンツ受信処理及びコンテンツ配信処理の図8の続きのフローチャートを示す図である。
【図10】 第2の実施の形態において図2のステップS109で実行されるリソーステスト処理のフローチャートを示す図である。
【符号の説明】
1 クライアント装置、 2 各種操作子、 5 CPU(設定情報作成手段、推奨情報取得手段)、 14 通信インターフェイス(設定情報送信手段、推奨情報受信手段、コンテンツ受信手段)、 15 内蔵ハード音源、 16 サウンドシステム、 21 外部音源、 22 サウンドシステム、 55 CPU(推奨情報取得手段、コンテンツ選択手段)、 64 通信インターフェイス(設定情報受信手段、推奨情報送信手段、コンテンツ送信手段)、 101 通信ネットワーク、 102 サーバ装置

Claims (13)

  1. 特定メディア種別のデータ再生するための複数の再生リソースを有するクライアント装置であって前記特定メディア種別のデータを再生する際に使用する再生リソースを前記複数の再生リソースのうちから選択的に利用可能なクライアント装置から、ネットワークを通じて、前記クライアント装置における再生リソースの選択状態を含む設定状態を示す再生環境設定情報を受信する設定情報受信手段と、
    前記設定情報受信手段により受信された再生環境設定情報に基づいて、推奨する再生リソースの選択状態および/または設定状態を認識させるための推奨情報を取得する推奨情報取得手段と、
    前記推奨情報取得手段により取得された推奨情報を前記クライアント装置に送信する推奨情報送信手段とを有することを特徴とするサーバ装置。
  2. 前記推奨情報取得手段は、再生リソース毎に予め所定の推奨情報が対応して登録された推奨情報テーブルから、前記設定情報受信手段により受信された再生環境設定情報に対応する推奨情報を取得することを特徴とする請求項1記載のサーバ装置。
  3. 前記設定情報受信手段により受信された再生環境設定情報に基づいて、複数の配信用コンテンツの中から配信すべきコンテンツを選択するコンテンツ選択手段と、前記コンテンツ選択手段により選択されたコンテンツを前記クライアント装置に送信するコンテンツ送信手段とを有することを特徴とする請求項1または2記載のサーバ装置。
  4. 前記コンテンツ選択手段は、再生環境設定情報とコンテンツタイプとが対応付けられたコンテンツタイプテーブルから、前記受信された再生環境設定情報に適したコンテンツタイプを取得し、該取得したコンテンツタイプに対応するコンテンツを配信すべきコンテンツとして選択することを特徴とする請求項3記載のサーバ装置。
  5. 特定メディア種別のデータ再生するための複数の再生リソースを有し、前記特定メディア種別のデータを再生する際に使用する再生リソースを前記複数の再生リソースのうちから選択的に利用可能なクライアント装置であって、
    前記再生リソースの選択状態を含む設定状態を示す再生環境設定情報を作成する設定情報作成手段と、
    再生リソース毎に予め所定の推奨情報が対応して登録された推奨情報テーブルから、前記設定情報作成手段により作成された再生環境設定情報に対応する推奨情報を、推奨する再生リソースの選択状態および/または設定状態を認識させるための推奨情報として取得する推奨情報取得手段とを有することを特徴とするクライアント装置。
  6. 前記推奨情報取得手段により取得された推奨情報を表示する表示手段、及び前記推奨情報取得手段により取得された推奨情報に従って、前記再生リソースの設定変更を自動的に行う自動変更手段の少なくとも一方を有することを特徴とする請求項5記載のクライアント装置。
  7. 特定メディア種別のデータ再生するための複数の再生リソースを有し、前記特定メディア種別のデータを再生する際に使用する再生リソースを前記複数の再生リソースのうちから選択的に利用可能なクライアント装置と、該クライアント装置にコンテンツを配信するサーバ装置とがネットワークで接続されて構成される配信システムであって、
    前記クライアント装置は、
    前記再生リソースの選択状態を含む設定状態を示す再生環境設定情報を作成する設定情報作成手段と、
    前記設定情報作成手段により作成された再生環境設定情報を前記サーバ装置に送信する設定情報送信手段と、
    前記サーバ装置から送信される、推奨する再生リソースの選択状態および/または設定状態を認識させるための推奨情報を受信する推奨情報受信手段を有し、
    前記サーバ装置は、
    前記クライアント装置の前記設定情報送信手段により送信された再生環境設定情報を受信する設定情報受信手段と、
    前記設定情報受信手段により受信された再生環境設定情報に基づいて、前記推奨情報を取得する推奨情報取得手段と、
    前記推奨情報取得手段により取得された推奨情報を前記クライアント装置に送信する推奨情報送信手段とを有することを特徴とする配信システム。
  8. 前記サーバ装置の前記推奨情報取得手段は、再生リソース毎に予め所定の推奨情報が対応して登録された推奨情報テーブルから、前記設定情報受信手段により受信された再生環境設定情報に対応する推奨情報を取得することを特徴とする請求項7記載の配信システム。
  9. 前記クライアント装置は、前記サーバ装置から配信されるコンテンツを受信するコンテンツ受信手段を有し、前記サーバ装置は、前記設定情報受信手段により受信された再生環境設定情報に基づいて、複数の配信用コンテンツの中から配信すべきコンテンツを選択するコンテンツ選択手段と、前記コンテンツ選択手段により選択されたコンテンツを前記クライアント装置に送信するコンテンツ送信手段とを有することを特徴とする請求項7または8記載の配信システム。
  10. 前記コンテンツ選択手段は、再生環境設定情報とコンテンツタイプとが対応付けられたコンテンツタイプテーブルから、前記受信された再生環境設定情報に適したコンテンツタイプを取得し、該取得したコンテンツタイプに対応するコンテンツを配信すべきコンテンツとして選択することを特徴とする請求項9記載の配信システム。
  11. サーバ装置において実行される配信プログラムであって、
    特定メディア種別のデータ再生するための複数の再生リソースを有するクライアント装置であって前記特定メディア種別のデータを再生する際に使用する再生リソースを前記複数の再生リソースのうちから選択的に利用可能なクライアント装置から、ネットワークを通じて、前記クライアント装置における再生リソースの選択状態を含む設定状態を示す再生環境設定情報を受信する設定情報受信ステップと、
    前記設定情報受信ステップにより受信された再生環境設定情報に基づいて、推奨する再生リソースの選択状態および/または設定状態を認識させるための推奨情報を取得する推奨情報取得ステップと、
    前記推奨情報取得ステップにより取得された推奨情報を前記クライアント装置に送信する推奨情報送信ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする配信プログラム。
  12. さらに、前記設定情報受信ステップにより受信された再生環境設定情報に基づいて、複数の配信用コンテンツの中から配信すべきコンテンツを選択するコンテンツ選択ステップと、前記コンテンツ選択ステップにより選択されたコンテンツを前記クライアント装置に送信するコンテンツ送信ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする請求項11記載の配信プログラム。
  13. 特定メディア種別のデータ再生するための複数の再生リソースを有し、前記特定メディア種別のデータを再生する際に使用する再生リソースを前記複数の再生リソースのうちから選択的に利用可能なクライアント装置で実行されるクライアントプログラムあって、
    前記再生リソースの選択状態を含む設定状態を示す再生環境設定情報を作成する設定情報作成ステップと、
    再生リソース毎に予め所定の推奨情報が対応して登録された推奨情報テーブルから、前記設定情報作成ステップにより作成された再生環境設定情報に対応する推奨情報を、推奨する再生リソースの選択状態および/または設定状態を認識させるための推奨情報として取得する推奨情報取得ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とするクライアントプログラム。
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