JP4085791B2 - 情報通信システム、配信用ホスト装置及び端末装置 - Google Patents

情報通信システム、配信用ホスト装置及び端末装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の配信用ホスト装置と複数の端末装置を備え、配信用ホスト装置から端末装置へ情報を配信する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、いわゆる通信カラオケシステムにおいては、配信用のホスト装置からカラオケ端末装置へ例えば新曲データ等を配信していた。具体的には、1台の配信用ホスト装置に対して複数のカラオケ端末装置がアクセス可能性であり、各カラオケ端末装置が同じ配信用ホスト装置からデータ配信を受けていた。
【0003】
ところで、カラオケ端末装置が配信を受けるデータの中には、特定のカラオケ端末装置にのみ有用なものも存在する。例えば特定の地域でしか放映しない広告映像などである。このような限定的な使用がされるデータに関して全てのカラオケ装置に配信していると配信に時間がかかると共に、特定の地域外に設置されたカラオケ丹間t装置では、配信されたデータに無駄が生じる。つまり、例えば地域限定的な使用がされるデータについては、該当地域に設置されているカラオケ端末装置に対してのみ配信すればよい。そこで、新曲データの配信時に、配信先のカラオケ端末装置に対して新曲データ以外に配信すべき情報があれば、それを新曲データと合体させて配信し、新曲データ以外に配信すべき情報がなければ新曲データのみを配信する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−182669号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の限定的に使用されるデータが膨大なデータ量であった場合、ある特定のカラオケ端末装置がその限定的使用データの配信を受けている間は他のカラオケ端末装置は当然ながらデータ配信を受けることができない。新曲データに関しては、どのカラオケ端末装置にとっても、なるべく早期に配信してもらいたいのである。これに対して、上述した地域限定の広告映像については、その情報自体が不要なカラオケ端末装置が存在すると共に、その情報を必要とするカラオケ端末装置にとっても、カラオケ演奏という本来実行すべきサービス内容からすれば、上記広告映像の配信は特に優先すべきものでもない。つまり、相対的に優先度が低いデータ配信のために、他のカラオケ端末装置は、優先度の高い新曲データの配信を受けるのが遅くなっている。
【0006】
なお、このような問題は通信カラオケシステムに限らず、配信用ホスト装置から端末装置へ情報を配信するシステムであれば、同様に生じ得る問題である。
そこで本発明は、このような問題点を鑑み、全ての端末装置が相対的に早期に配信を受けた方がよい情報(全配信情報)とそうでない情報が存在する場合に、全ての端末装置が、相対的に早期に全配信情報の配信を受けることができるようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
(1)請求項1に係る情報通信システムは、複数の配信用ホスト装置と複数の端末装置を備え、配信用ホスト装置と端末装置とが相互に情報通信可能に構成されている。複数の配信用ホスト装置の内の少なくとも1台は、全ての端末装置に対して配信すべき情報(全配信情報)を記憶した情報記憶手段を備えるメインホストであり、複数の配信用ホスト装置の内の少なくとも1台は、複数の端末装置の内の一部に対して配信すべき情報(個別配信情報)を記憶した情報記憶手段を備えるサブホストである。一方、端末装置は、メインホストから配信される全配信情報を受信すると共に、該当する場合は自装置宛の個別配信情報の存在及び当該情報の存在するサブホストの特定情報もメインホストから受信する。そして、メインホストから受信したサブホストの特定情報によって特定されるサブホストに対して個別配信情報の配信を要求し、当該要求に応じてサブホストから配信された個別配信情報を受信して情報記憶手段に記憶しておく。
【0008】
このようにすることで、メインホストは全配信情報を各端末装置へ配信すればよく、個別配信情報の配信についてはサブホストに任せることができる。これら全配信情報及び個別配信情報を共にメインホストから配信するようにしていた従来の場合には、ある端末装置がその個別配信情報の配信を受けていると他の端末装置は全配信情報の配信を受けることができなかった。そして、特に個別配信情報が膨大なデータ量であった場合に、1台の端末装置が情報配信を受けるためのメインホストを占有する期間が長くなり、その配信が終了するまで別の端末装置は全配信情報の配信を受けることができないという問題が生じていた。しかし、本発明の場合には、上述のように、個別配信情報の配信はサブホストが担当し、メインホストは全配信情報の配信に専念できるため、1台の端末装置が情報配信を受けるためのメインホストを占有する期間が相対的に短くなり、従来のような問題は生じない。したがって、全ての端末装置が、相対的に早期に、全配信情報の配信を受けることができることとなる。
【0009】
また、端末装置は、個別配信情報の配信を受ける必要がある場合は、メインホストから個別配信情報の存在及び当該情報の存在するサブホストの特定情報を受信し、その特定情報によって特定されるサブホストに対して個別配信情報の配信を要求して、個別配信情報を受信すればよい。したがって、個別配信情報の配信を受けない端末装置であれば、メインホストから全配信情報の配信を受けるだけで情報取得処理が完了する。例えば各端末装置が個別配信情報の存在の有無まで各サブホストに問い合わせにいかなければならないとすると、無駄な通信が増える。例えば、10台のサブホストがあれば、各端末装置が10台のサブホストに問い合わせる必要がある。しかしながら、自端末装置向けの個別配信データは必ずしも存在するわけではなく、むしろ無い場合の方が多いことも想定される。例えばいわゆる通信カラオケシステムの場合を考えてみると、全配信情報が新曲データであるとすると、それは例えば1日1回の配信頻度も想定されるが、個別配信情報が広告映像情報であったとすると、1週に1回あるいは1か月に1回程度の配信頻度となり得る。このように配信頻度が全配信情報に比べて少ない個別配信情報については、問い合わせても配信情報自体が存在しないことが多い。したがって、上述の例で10台のサブホストに毎日問い合わせても、ほとんどの場合は結果的に無駄なアクセスとなる。それに対して本発明を適用すれば、例えば1台のメインホストに対して毎日1回アクセスして新曲の配信を受け、それと共に個別配信情報としての広告映像情報の有無及び有る場合にはそのアクセス先を教えてもらえばよい。こうすれば、実際にはメインホストとのアクセスのみで終了するケースが多く、全体として無駄な通信が減ることとなる。
【0010】
なお、メインホストから端末装置への全配信情報の配信に関しては、メインホストが主導で、例えば各端末装置に対して順番にアクセスし、情報通信可能となったら全配信情報の配信を実行するようにしてもよいが、請求項2に示すように、端末装置からメインホストに対して全配信情報の配信を要求し、当該要求に応じてメインホストから配信された全配信情報を端末装置が受信するようにしてもよい。
【0011】
(2)ここで、個別配信情報に関して補足しておく。1台のサブホストは、複数の端末装置の内の「全てではなく」一部に対して個別配信情報を配信する。しかし、複数のサブホストがそれぞれ自分が分担する一部の端末装置に同じ内容の個別配信情報を配信することによって、結果的に同じ内容の個別配信情報が全ての端末装置に配信されることを除外するものではない。その場合は、請求項3に示すようにすることが考えられる。
【0012】
つまり、サブホストが複数存在することを前提として、全てのサブホストが同じ内容の個別配信情報を記憶しており、それら複数のサブホストがそれぞれ配信対象の端末装置を分担するよう設定されている。例えば10台のサブホストによって100台の端末装置を分担する場合、例えば1台のサブホストが10台の端末装置を分担して配信するようにすればよい。そして、メインホストは、端末装置に対して個別配信情報の存在するサブホストの特定情報を送信する場合、その設定された分担に応じたサブホストの特定情報を送信するのである。例えば通信カラオケシステムにおいて、カラオケ曲用データが演奏データと背景映像データから構成されている場合、演奏データに比べて背景映像データは一般的に言ってデータ量が大きくなる。そしてさらに、演奏データがないとカラオケ演奏自体がなされないが背景映像データはそれがなくてもカラオケ演奏自体は可能である。したがって、例えば演奏データを全配信情報としてメインホストから全端末装置へ配信し、背景映像データについては複数のサブホストが分担して端末装置へ配信することが考えられる。このようにすれば、カラオケ演奏に必須の演奏データについては、全ての端末装置が早期に取得できる可能性が高くなる。
【0013】
(3)なお、請求項4に示すように、請求項1〜3の何れかに記載の情報通信システムに用いられる配信用ホスト装置であって、当該各請求項においてメインホスト及びサブホストとして機能する配信用ホスト装置に関して記載された構成を備える配信用ホスト装置として実現することもできる。このような配信用ホスト装置であれば、上述した情報通信システムにおいてメインホストやサブホストとして用いられることによって、上述の効果を発揮する上で有意な役割を果たすこととなる。
【0014】
また、請求項5に示すように、請求項1〜3の何れかに記載の情報通信システムに用いられる端末装置であって、当該各請求項において端末装置に関して記載された構成を備える端末装置として実現することもできる。このような端末装置であれば、上述した情報通信システムにおいて端末装置として用いられることによって、上述の効果を発揮する上で有意な役割を果たすこととなる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明が適用された実施例について図面を用いて説明する。なお、本発明の実施の形態は、下記の実施例に何ら限定されることなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうることは言うまでもない。
【0016】
図1は、本実施例の情報通信システムの概略構成を示すブロック図である。本実施例の情報通信システムは、第1〜第5配信用ホスト装置101〜105と複数のカラオケ端末10を備え、第1〜第5配信用ホスト装置101〜105とカラオケ装置10とがネットワーク網50を介して相互に情報通信可能に構成された、いわゆる通信カラオケシステムである。また、第1〜第5配信用ホスト装置101〜105は専用線を介して登録用ホスト装置100と接続されている。図1では配信用ホスト装置101〜105を5台、カラオケ端末10を3台だけ示しているが、それらの台数に限定されない。実際には、カラオケ端末10は多数(例えば何万台といったレベル)存在することが通信カラオケシステムとしては一般的である。
【0017】
なお、本実施例ではカラオケ端末10が「端末装置」に相当し、第1配信用ホスト装置101が「メインホスト」に相当し、第2〜第5配信用ホスト装置102〜105「サブホスト」に相当する。
[カラオケ端末10の構成]
カラオケ端末10は、図2(a)に示すように、例えば公衆回線等によるネットワーク網50を介して配信用ホスト装置101〜105と接続し、各種の情報を送受信する通信装置11、その通信装置11にて配信用ホスト装置101〜105から受信した配信情報としての各種配信データ(音楽情報や画像情報、あるいは例えばカラオケ演奏処理を実行するためのアプリケーションプログラム(カラオケ演奏プログラム)、広告映像情報等)を記憶しておく記憶装置12、カラオケ端末10を制御するための中央処理装置13、記憶装置12に記憶された画像情報に基づいて映像情報である背景画及び歌詞等を再生する映像再生装置14、再生された映像を表示するモニタ17、演奏再生を行い、図示しないマイクロフォンから入力された歌唱信号とミキシングする音声再生装置15、曲の予約や電源のON・OFFなどを行うためのパネル16、音声再生装置15からの電気信号を入力して伴奏曲及び利用者の歌声等を流すスピーカ18を備えている。
【0018】
上述した通信装置11は、信号の変調および復調を行う変復調装置であり、中央処理装置13の制御の下、ネットワーク網50を通じて第1〜第5配信用ホスト装置101〜105にアクセスし、それら第1〜第5配信用ホスト装置101〜105から送られてくる配信データを受信したり、あるいは配信要求データをを第1〜第5配信用ホスト装置101〜105に伝送することができる。
【0019】
記憶装置12はハードディスク等によって構成されており、(端末装置の有する)情報記憶手段に相当する。
中央処理装置13は、CPU、ROM、RAMなどを備える周知の構成であり、後述する配信要求や受信データの格納に関する処理を実行する。
【0020】
また、音声再生装置15は、例えばシンセサイザやミキシングアンプを有しており、ミキシングアンプにスピーカ18が接続されている。このシンセサイザから出力される楽音信号はミキシングアンプで増幅されてスピーカ18から出力される。また、ミキシングアンプには利用者の歌唱音声を入力するためのマイクロフォンが接続されており、このマイクロフォンによって入力された音声信号もシンセサイザからの楽音信号と共にスピーカ18から出力される。
【0021】
パネル16は、利用者によって操作されるものであり、任意の曲の選択、演奏音のキーの調整、演奏と歌との音量バランスの調整、その他エコー、音量、トーンなど各種調整を行うため操作部と例えば選択された曲番号等を表示するための表示部(図示せず)を備えている。利用者は、その操作部を操作して曲番号を入力することによって、再生する曲をカラオケ端末10に予約登録することができる。
【0022】
そして、パネル16の操作部を介して曲が選択されると、中央処理装置13は、歌詞データ、映像データからなる画像情報、および演奏データからなる音楽情報を記憶装置12から呼び出して、表示装置14および音声装置15に同期させて出力するようになっている。なお、記憶装置12には、識別情報としての曲番号に対応して演奏データや歌詞データ等が記憶されている。
【0023】
このような構成のため、利用者は、モニタ17に表示される歌詞テロップを参照しながら、スピーカ18より流れるカラオケ演奏にあわせ、図示しないマイクを使って歌唱できるようになっている。
[ホスト装置の構成]
第1〜第5配信用ホスト装置101〜105は、図2(b)に示すように、ネットワーク網50を介してカラオケ端末10と接続し、各種の情報を送受信する通信装置21、その通信装置21を介してカラオケ端末10に対して配信する配信情報としての配信データを記憶している記憶装置22、カラオケ端末10からの配信要求の受け付けやカラオケ端末10への配信制御等を実行するための中央処理装置23等を備えている。なお、この記憶装置22はハードディスク等によって構成されており、(メインホスト、サブホストの有する)情報記憶手段に相当する。また、中央処理装置23は、CPU,ROM,RAMを備える周知の構成である。
【0024】
また、第1〜第5配信用ホスト装置101〜105は、通信装置21を介して登録用ホスト装置100から配信すべき情報を受信することができる。この登録用ホスト装置100の構成は、基本的には第1〜第5配信用ホスト装置101〜105の構成と同様であるが、登録用ホスト装置100は、記憶装置22に配信データを記憶させるための入力手段としての、CD−ROM・DVD−ROMプレーヤ、フレキシブルディスク(図示せず)などを備えている。
【0025】
上述したように、本実施例では第1配信用ホスト装置101が「メインホスト」に相当し、第2〜第5配信用ホスト装置102〜105「サブホスト」に相当するが、これらはカラオケ端末10に配信する配信データに違いがある。具体的には、メインホストに相当する本実施例の第1配信用ホスト装置101の記憶装置22は、全てのカラオケ端末10に配信する配信データ(全配信情報)を記憶しており、サブホストに相当する第2〜第5配信用ホスト装置102〜105の記憶装置22は、一部のカラオケ端末10に個別に配信する配信データ(個別配信情報)を記憶している。具体的には、「全配信情報」としては、新しくリリースされたカラオケ演奏用の音楽情報や画像情報、バージョンアップされたアプリケーションプログラム、全国版の広告映像などが挙げられ、「個別配信情報」としては、特定のカラオケ端末10に配信されるカラオケ演奏用の音楽情報や画像情報、地域限定の広告映像データ等が挙げられる。
【0026】
上述のように、これらの配信データは、登録用ホスト装置100から第1〜第5配信用ホスト装置101〜105へ送られる。そして、登録用ホスト装置100は、4台のサブホストである第2〜第5配信用ホスト装置102〜105のいずれへどのような個別配信情報を送ったかを示すリストを作成する。これが図7(d)に示した個別配信データ指示リストである。登録用ホスト装置100はこの個別配信データ指示リストをメインホストである第1配信用ホスト装置101へ送る。これによって、第1配信用ホスト装置101も個別配信データ指示リストを持つこととなり、第2〜第5配信用ホスト装置102〜105のいずれにどのような配信情報が記憶されているかを把握可能である。なお、図7(d)の個別配信データ指示リスト、及び後述する図7(f)の個別配信確認結果においては、サブホストである第2〜第5配信用ホスト装置102〜105について、単に第2〜第5ホストと記している。
【0027】
[カラオケ端末とホスト装置の間の情報通信]
(1)カラオケ端末10と第1〜第5配信用ホスト装置101〜105との間の情報通信の概略を、図3のシーケンス図を参照して説明する。
カラオケ端末10は、例えば1日に1回、未配信の「全配信情報」の配信を要求する。これを通信配信要求と呼ぶ。その場合、記憶装置12より読み出した最新取得済み配信データ情報(例えば図7(a)に示す「D0000001.DAT」)を読み出し、この最新取得済み配信データ情報と共にメインホストである第1配信用ホスト装置101へ通常配信要求(データ)を送信する。この要求データが(DATA1)としてカラオケ端末10から第1配信用ホスト装置101へアップロードされる。なお、この最新取得済み配信データ情報は進捗管理が容易にできるよう構成されているものとする。本実施例では、「全配信情報」としての音楽情報や画像情報、バージョンアップされたアプリケーションプログラムなどに関し、そのリリースの順番にシリアルに数字が増加する識別番号「D0000001.DAT」,「D0000002.DAT」,「D0000003.DAT」,「D0000004.DAT」,「D0000005.DAT」……が付されている。そして、カラオケ端末10では、最後に配信を受けた「全配信情報」に対応する配信識別情報としての識別番号(つまり数字が最も大きなもの)を、最新取得済み配信データ情報として記憶装置12へ更新記憶する。なお、1個の識別番号により複数曲の音楽情報や画像情報が管理される。
【0028】
カラオケ端末10からの通常配信要求を受信した第1配信用ホスト装置101は、受信した最新取得済み配信データ情報より、当該カラオケ端末10への未配信の全配信情報」の有無を判断し(S1)、未配信の「全配信情報」の有無の結果を送信すると同時に、未配信の「全配信情報」が存在する場合には該当する未配信の「全配信情報」を配信する(DATA2)。
【0029】
未配信データ有無の結果を受信した(あるいは存在する場合には未配信の「全配信情報」を受信して記憶装置12に記憶した)カラオケ装置10は、メインホストである第1配信用ホスト装置101へ今度は個別配信要求を送信する。この要求データが(DATA3)としてカラオケ端末10から第1配信用ホスト装置101へアップロードされる。
【0030】
カラオケ端末10からの個別配信要求を受信した第1配信用ホスト装置101は、その個別配信要求を送信してきたカラオケ端末10へ配信すべき個別配信情報がサブホストである第2〜第5配信用ホスト装置102〜105に存在するか否かを、図7(d)に示す個別配信データ指示リストに基づいて判断し、その個別配信情報を送信してきたカラオケ端末10に対して、個別配信情報の有無の確認結果を送信すると同時に、個別配信情報が存在する場合には、図7(f)に示すような個別配信確認結果を送信する(DATA4)。
【0031】
この個別配信確認結果には、図7(f)に示すようにホスト種別とそのホストを特定するための情報(これが、サブホストの特定情報に相当する。)として特定場所に関する情報(例えば電話番号やインターネットのURL等)との対応関係が含まれている。したがって、この個別配信確認結果を受信したカラオケ端末10は、そのホスト特定情報に基づいて、順次該当するサブホスト(第2〜第5配信用ホスト装置102〜105)へアクセスし、自端末が配信を受けるべき個別配信情報を配信してもらう。例えば図3では第2,第4,第5配信用ホスト装置102,104,105に対して配信要求をし(DATA5,7,9)、該当する個別配信情報を受信する(DATA6,8,10)。
【0032】
以上がカラオケ端末10と第1〜第5配信用ホスト装置101〜105との間の情報通信の概略であったが、そのような情報通信を行う上でカラオケ端末10、メインホストである第1配信用ホスト装置101、サブホストである第2〜第5配信用ホスト装置102〜105がそれぞれどのような処理を実行するかを、以下の(2)〜(4)にて順次説明する。
【0033】
(2)カラオケ端末10での処理
図4は、カラオケ端末10にて実行される、全配信情報及び個別配信情報についての配信要求及び受信に係る処理を示すフローチャートである。
ステップS10〜S70はメインホストである第1配信用ホスト装置101とのやりとりである。まず、記憶装置12より読み出した最新取得済み配信データ情報(図7(a)参照)を読み出し、この最新取得済み配信データ情報と共にメインホストである第1配信用ホスト装置101へ通常配信要求を送信する(S10)。そして、その要求に応じてメインホストである第1配信用ホスト装置101から配信された配信データ(全配信情報)を受信した場合は(S20:YES)、その受信した配信データを記憶装置12に保存し(S30)、最新取得済み配信データ情報の更新を行う(S40)。そして、次の配信データがあれば(S50:YES)、S10へ戻ってS10〜S40の処理を繰り返し、次の配信データがなければ(S50:NO)、S60へ移行する。なお、S40の更新処理においては、最後に配信を受けた配信データに対応する識別番号(例えば「D0000001.DAT」〜「D0000010.DAT」の識別番号を有する10個の「全配信情報」の配信を受けた場合は「D0000010.DAT」が相当する)が最新取得済み配信データ情報として更新記憶されることとなる。
【0034】
ステップS60では、メインホストである第1配信用ホスト装置101へ、今度は図7(c)に示す端末識別情報としてのカラオケ端末識別情報と共に個別配信要求を送信する(図3のDATA3参照)。その個別配信要求に応じて第1配信用ホスト装置101が個別配信情報の有無の結果及び個別配信情報が存在する場合には個別配信確認結果(図7(f)参照)を送信するため、カラオケ端末10はそれを受信すると(S70:YES)、個別配信情報があるか否か判断し(S80)、個別配信情報がない場合は(S80:NO)、そのまま本通信処理を終了する。一方、個別配信情報がある場合は(S80:YES)、ステップS90〜S140に示す、サブホストである第2〜第5配信用ホスト装置102〜105とのやりとりを行う。
【0035】
まずステップS90では、個別配信確認結果(図7(f)参照)に示されている全ての配信ホストからの個別配信情報の受信を完了したか否か判断し、受信完了でない場合は(S90:NO)、記憶装置12より読み出したカラオケ端末識別情報(図7(c)参照)及び最新取得済み個別配信データ情報(例えば図7(e)に示す「a1000001.DAT」)と共に、該当するサブホストへ個別配信情報の配信を要求する。そして、要求先のサブホストから配信された個別配信情報を受信した場合は(S110:YES)、その個別配信情報を記憶装置12に保存し(S120)、最新取得済み個別配信データ情報の更新を行う(S130)。そして、次の個別配信情報があれば(S140:YES)、S100へ戻ってS100〜S130の処理を繰り返し、次の配信データがなければ(S140:NO)、S90へ戻る。そして、個別配信確認結果(図7(f)参照)に示されている全ての配信ホストからの個別配信情報の受信を完了した場合は(S90:YES)、本通信処理を終了する。
【0036】
本実施例では、例えば図7(f)に示すように、該当ホストとして3件、すなわち第2,第4,第5配信用ホスト装置102,104,105とその特定場所が、その順番で個別配信確認結果に含まれていた場合、その順番にアクセスする。すなわち、まず第2配信用ホスト装置102へ配信要求をして配信情報を受信し、次に第4配信用ホスト装置104へ配信要求をして配信情報を受信し、次に第5配信用ホスト装置105へ配信要求をして配信データを受信する。
【0037】
(3)メインホストでの処理
図5は、メインホストである第1配信用ホスト装置101にて実行される処理を示すフローチャートである。
最初のステップS210では、カラオケ端末10からの配信要求があるか否かを判断する。この配信要求は、上述した図4のS10にてなされる通常配信要求である。配信要求があった場合は(S210:YES)、記憶装置22内に保有する配信データリスト(図7(b)参照)を読み出し(S220)、カラオケ端末10から送信された最新取得済み配信データ情報(図7(a)参照)とその読み出した配信データリストを比較し、第1配信用ホスト装置101内(の記憶装置22内)の配信データの方が新しいか否か判断する(S230)。
【0038】
そして、第1配信用ホスト装置101内の配信データの方が新しい場合は(S230:YES)、配信要求をしてきたカラオケ端末10が持つ最新取得済み配信データの次に新しい配信データ(例えば最新取得済み配信データ情報が図7(a)に示す「D0000001.DAT」であれば、「D0000002.DAT」が該当する。)を記憶装置22から読み出す(S240)。さらに、配信データリスト(図7(b)参照)に基づき次配信データ有無情報を取得する(S250)。このS250の処理は、S240にて読み出した配信データの次の配信データ情報(S240で読み出した配信データが「D0000002.DAT」であれば「D0000003.DAT」が該当する。)が存在するか否かの情報を取得するという内容である。
【0039】
その後、S270へ移行し、S240にて読み出した配信データ(全配信情報)及びS250にて取得した次配信データ有無情報をカラオケ端末10へ送信する。その後は、S210へ戻る。なお、この次配信データ有無情報を受け取ったカラオケ端末10では、図4を参照して説明したように、次配信データがあれば(図4のS50:YES)、図4のS10へ戻って通常配信要求をメインホストである第1配信用ホスト装置101へ送信する。したがって、そのカラオケ端末10からの通常配信要求があれば、図5のS210にて肯定判断となり、ステップS220〜S270の処理が繰り返されることとなる。
【0040】
また、S230にて否定判断、すなわち、最新取得済み配信データ情報に基づいて判断されるカラオケ端末10の有する配信データ(全配信情報)が、第1配信用ホスト装置101内の配信データ(全配信情報)と同じであれば、配信データ及び次配信データ情報は無しとして(S260)、S270へ移行する。この場合のS270では、配信データは当然ながら配信されず、「次配信データは無い」という内容の次配信データ情報のみがカラオケ端末10へ送信されることとなる。
【0041】
一方、ステップS210で否定判断、つまりカラオケ端末10からの配信要求ではなかった場合は、次に、カラオケ端末10からの個別配信確認要求があるか否かを判断する(S280)。この個別配信確認要求は、上述した図4のS60にてなされる要求である。個別配信確認要求があった場合は(S280:YES)、記憶装置22内に保有する個別配信データ指示リスト(図7(d)参照)を読み出し(S290)、カラオケ端末10から個別配信確認要求と共に送信されたカラオケ端末識別情報(図7(c)参照)に基づいて、個別配信データ指示リスト中から当該送信されたカラオケ端末識別情報を検索する(S300)。
【0042】
例えば図7(c)に示すカラオケ端末識別情報「ID000001」を受信した場合には、図7(d)に示す個別配信データ指示リストにおいては、第2ホスト、第4ホスト、第5ホストが検索結果として得られる(図7(d)において色を変えている部分参照)。そして、このようにして得られた個別配信確認結果情報としての個別配信確認結果をカラオケ端末10へ送信する(S310)。その後は、S210へ戻る。
【0043】
一方、ステップS280で否定判断、つまりカラオケ端末10からの個別配信確認要求でもなかった場合は、S320へ移行して、配信データの登録要求があるか否かを判断する。そして、配信データの登録要求でない場合は(S320:NO)、S350へ移行して個別配信データ指示リスト更新要求があるか否か判断する。これら「配信データの登録要求」及び「個別配信データ指示リスト更新要求」は、登録用ホスト装置100(図1参照)からの要求である。
【0044】
配信データの登録要求である場合は(S320:YES)、登録用ホスト装置100から送信される配信データを記憶装置22へ保存し(S330)、配信データリスト(図7(b)参照)を更新する(S340)。また、個別配信データ指示リスト更新要求である場合は(S350:YES)、登録用ホスト装置100から送信される個別配信データ指示リストを記憶装置22へ更新記憶する(S360)。なお、S340、S360の処理後、及びS350にて否定判断の場合(つまり、何の要求もない場合)は、S210へ戻る。
【0045】
(4)サブホストでの処理
図6は、サブホストである第2〜第5配信用ホスト装置102〜105において(共通して)実行される処理を示すフローチャートである。
最初のステップS410では、カラオケ端末10からの個別配信要求があるか否かを判断する。この個別配信要求は、上述した図4のS100にてなされる個別配信要求である。
【0046】
個別配信要求があった場合は(S410:YES)、記憶装置22内に保有する個別配信データリスト(図7(g)参照)を読み出し(S420)、その個別配信データリスト内に、カラオケ端末10から送信されたカラオケ端末識別情報(図7(c)参照)が存在するか否か判断する(S430)。そして、個別配信データリスト内にカラオケ端末識別情報が存在すれば(S430:YES)、自装置内(の記憶装置22内)の個別配信情報の方が新しいか否か判断する(S440)。
【0047】
そして、自装置内の個別配信情報の方が新しい場合は(S440:YES)、個別配信要求をしてきたカラオケ端末10が持つ最新取得済み個別配信情報の次に新しい個別配信情報(例えば最新取得済み個別配信データ情報が図7(e)に示す「a1000001.DAT」であれば、「a1000002.DAT」が該当する。)を記憶装置22から読み出す(S450)。さらに、個別配信データリスト(図7(g)参照)に基づき次個別配信データ有無情報を取得する(S460)。このS460の処理は、S450にて読み出した個別配信情報の次の個別配信情報(例えばS450で読み出した配信データが「a1000002.DAT」であれば「a1000003.DAT」が該当する。)が存在するか否かの情報を取得するという内容である。
【0048】
その後、S480へ移行し、S450にて読み出した個別配信情報及びS460にて取得した次個別配信データ有無情報をカラオケ端末10へ送信する。その後は、S410へ戻る。なお、この次個別配信データ有無情報を受け取ったカラオケ端末10では、図4を参照して説明したように、次の個別配信情報があれば(図4のS140:YES)、図4のS100へ戻って個別配信要求をサブホストである第2〜第5配信用ホスト装置102〜105へ送信する。したがって、そのカラオケ端末10からの個別配信要求があれば、図6のS410にて肯定判断となり、ステップS420〜S480の処理が繰り返されることとなる。
【0049】
また、S430にて否定判断、すなわち、最新取得済み個別配信データ情報に基づいて判断されるカラオケ端末10の有する個別配信情報が、自装置(サブホストである第2〜第5配信用ホスト装置102〜105のいずれか)内の個別配信情報と同じであれば、個別配信情報及び次配信個別データ情報は無しとして(S470)、S480へ移行する。この場合のS480では、個別配信情報は当然ながら配信されず、「次個別配信情報は無い」という内容の次個別配信データ情報のみがカラオケ端末10へ送信されることとなる。
【0050】
一方、ステップS410で否定判断、つまりカラオケ端末10からの個別配信データ要求がない場合は、S490へ移行して、個別配信情報の登録要求があるか否かを判断する。この「個別配信情報の登録要求」は、登録用ホスト装置100(図1参照)からの要求である。そして、個別配信情報の登録要求である場合は(S490:YES)、登録用ホスト装置100から送信される個別配信データを記憶装置22へ保存し(S500)、個別配信データリスト(図7(g)参照)を更新する(S510)。なお、S510の処理後、及びS490にて否定判断の場合(つまり、何の要求もない場合)は、S410へ戻る。
【0051】
[本実施例の情報通信システムによって得られる効果]
本実施例の情報通信システムによれば、カラオケ端末10が配信用ホスト装置101〜105から情報配信を受ける場合には、まずメインホストである第1配信用ホスト装置101へ通常配信要求を行って未配信の新曲データを「全配信情報」として受信する。次に、第1配信用ホスト装置101へ個別配信要求を行って個別配信確認結果を受信する。この個別配信確認結果には、図7(f)に示すようにホスト種別とホスト特定情報(例えば電話番号等)との対応関係が含まれているため、この個別配信確認結果を受信したカラオケ端末10は、そのホスト特定情報に基づいて、順次該当するサブホスト(第2〜第5配信用ホスト装置102〜105)へアクセスし、自端末が配信を受けるべき個別配信情報を配信してもらう。
【0052】
このようにすることで、メインホスト(第1配信用ホスト装置101)は全配信情報を各カラオケ端末10へ配信すればよく、個別配信情報の配信についてはサブホスト(第2〜第5配信用ホスト装置102〜105)に任せることができる。これら全配信情報及び個別配信情報を共に同じ配信用ホスト装置から配信するようにしていた従来の場合には、あるカラオケ端末10がその個別配信情報の配信を受けていると他のカラオケ端末10は全配信情報の配信を受けることができなかった。そして、特に個別配信情報が膨大なデータ量であった場合に、1台の端末装置が情報配信を受けるための配信用ホスト装置を占有する期間が長くなり、その配信が終了するまで別のカラオケ端末10は全配信情報の配信を受けることができないという問題が生じていた。
【0053】
それに対して本実施例のシステムの場合には、上述のように、個別配信情報の配信はサブホストが担当し、メインホストは全配信情報の配信に専念できるため、1台のカラオケ端末10が情報配信を受けるためのメインホストを占有する期間が相対的に短くなり、従来のような問題は生じない。したがって、全てのカラオケ端末10が、相対的に早期に、全配信情報の配信を受けることができることとなる。
【0054】
特に、本実施例では全配信情報として新しくリリースされたカラオケ演奏用の音楽情報や画像情報、バージョンアップされたアプリケーションプログラム、全国版の広告映像などを想定し、個別配信情報として特定のカラオケ端末10に配信されるカラオケ演奏用の音楽情報や画像情報、地域限定の広告映像データ等を想定している。全配信情報の場合は例えば1日1回程度の配信頻度が想定されるため、カラオケ端末10としては1日1回メインホストへ配信要求をすることでより早期に新曲を拡充できる。そして、このような全配信情報、特に新しくリリースされたカラオケ演奏用の音楽情報や画像情報(歌詞データ)はどのカラオケ端末10でもなるべく早期に配信を受けたいので、上記のような対策が非常に有効である。
【0055】
一方、地域限定の広告映像情報等は、例えば1週に1回あるいは1か月に1回といった比較的長期間の配信頻度となり得る。このように配信頻度が全配信情報に比べて少ない個別配信情報については、問い合わせても配信情報自体が存在しないことが多い。したがって、例えば図1に示す4台のサブホスト(第2〜第5配信用ホスト装置102〜105)に毎日問い合わせても、ほとんどの場合は結果的に無駄なアクセスとなる。それに対して本実施例の場合は、1台のメインホスト(第1配信用ホスト装置101)に対して毎日1回アクセスして新曲データの配信を受け、それと共に個別配信情報の有無及び有る場合にはその特定情報(電話番号等)を教えてもらう。こうすれば、実際にはメインホスト(第1配信用ホスト装置101)とのアクセスのみで情報通信が終了し、サブホスト(第2〜第5配信用ホスト装置102〜105)へ頻繁にアクセスする必要がなく、全体として無駄な通信が減ることとなる。
【0056】
[別実施例]
以上実施例について説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、種々の態様で実施し得る。そのいくつかを説明する。
(イ)上記実施例では、カラオケ端末10がメインホスト(第1配信用ホスト装置101)から情報配信を受けるにあたり、カラオケ端末10からアクセスし、配信要求をするようにした。しかし逆に、メインホスト(第1配信用ホスト装置101)が主導で、例えば各カラオケ端末10に対して順番にアクセスし、全配信情報の配信を実行するようにしてもよい。
【0057】
但し、この場合でも、サブホスト(第2〜第5配信用ホスト装置102〜105)へはカラオケ端末10から、必要な場合だけ配信要求することとなる。
(ロ)上記実施例では、個別配信情報の例として地域限定の広告映像等を挙げたが、これは、全てのカラオケ端末10で必ずしも必要ではない情報である。しかし、複数のサブホスト(第2〜第5配信用ホスト装置102〜105)がそれぞれ自分が分担する一部のカラオケ端末10に同じ内容の個別配信情報を配信することによって、結果的に同じ内容の個別配信情報が全てのカラオケ端末10に配信されることを除外するものではない。具体的には、カラオケ曲用データが演奏データ及び歌詞データと背景映像データから構成されており、演奏データ及び歌詞データに比べて背景映像データのデータ量が大きい場合に、背景映像データを「個別配信情報」とする場合が考えられる。演奏データや歌詞データがないとカラオケ演奏自体がなされないが背景映像データはそれがなくてもカラオケ演奏自体は可能である。したがって、演奏データや歌詞データを全配信情報としてメインホスト(第1配信用ホスト装置101)から全てのカラオケ端末10へ配信し、背景映像データについては複数のサブホスト(第2〜第5配信用ホスト装置102〜105)が分担してカラオケ端末10へ配信するのである。このようにすれば、カラオケ演奏に必須の演奏データや歌詞データについては、全てのカラオケ端末10が早期に取得できる可能性が高くなる。
【0058】
(ハ)上記実施例では、メインホストからカラオケ端末10へ送信する個別配信確認結果(図7(f)参照)に含まれるサブホスト特定情報として電話番号を例示したが、例えば単にホスト識別番号とし、カラオケ端末10の記憶装置12に、そのホスト識別番号と電話番号の対応関係を記憶しておくようにしてもよい。このようにしても、サブホストの電話番号が把握でき、カラオケ端末10側からアクセスできる。
【0059】
但し、サブホストの設置場所や電話番号が変化したり、あるいはサブホスト自体が追加される場合も考えられる。そのようなことを想定すると、メインホストからカラオケ端末10へ送信する個別配信確認結果(図7(f)参照)自体にサブホストの電話番号を含めておけば、カラオケ端末10としては、その指定された電話番号を用いてアクセスできるため、便利ではある。
【0060】
(ニ)上記実施例の情報通信システムは、通信カラオケシステムとして実現した場合について説明したが、このような通信カラオケシステムには限らず、配信用ホスト装置から複数の端末装置へ情報を配信するシステムであれば、同様に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の情報通信システムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】カラオケ端末及びホスト装置の概略構成を示すブロック図である。
【図3】カラオケ端末と配信用ホスト装置との間の情報通信の概略を示すシーケンス図である。
【図4】カラオケ端末10にて実行される、全配信情報及び個別配信情報についての配信要求及び受信に係る処理を示すフローチャートである。
【図5】メインホスト(第1配信用ホスト装置101)にて実行される処理を示すフローチャートである。
【図6】サブホスト(第2〜第5配信用ホスト装置102〜105)にて実行される処理を示すフローチャートである。
【図7】最新取得済み配信データ情報、配信データリスト、カラオケ端末識別情報、個別配信データ指示リスト、最新取得済み個別配信データ情報、個別配信確認結果、個別配信データリストの説明図である。
【符号の説明】
10…カラオケ端末、11、21…通信装置、12,22…記憶装置、13、23…中央処理装置、14…映像再生装置、15…音声再生装置、16…パネル、17…モニタ、18…スピーカ、50…ネットワーク網、100…登録用ホスト装置、101…第1配信用ホスト装置(メインホスト)、102〜105…第2〜第5配信用ホスト装置(サブホスト)。

Claims (5)

  1. 複数の配信用ホスト装置と複数の端末装置を備え、前記配信用ホスト装置と前記端末装置とが相互に情報通信可能に構成された情報通信システムであって、
    前記複数の配信用ホスト装置の内の少なくとも1台は、前記全ての端末装置に対して配信すべき情報(以下、全配信情報と称す。)を記憶した情報記憶手段を備えるメインホストであり、前記複数の配信用ホスト装置の内の少なくとも1台は、前記複数の端末装置の内の一部に対して個別に配信すべき情報(以下、個別配信情報と称す。)を記憶した情報記憶手段を備えるサブホストであり、
    前記端末装置は、
    情報記憶手段を有し、
    前記メインホストから配信される前記全配信情報を受信すると共に、該当する場合は自装置宛の前記個別配信情報の存在及び当該情報の存在するサブホストの特定情報も前記メインホストから受信し、
    前記メインホストから受信したサブホストの特定情報によって特定されるサブホストに対して前記個別配信情報の配信を要求し、当該要求に応じてサブホストから配信された前記個別配信情報を受信して前記情報記憶手段に記憶しておく
    情報通信システム。
  2. 請求項1に記載の情報通信システムにおいて、
    前記端末装置は、前記メインホストに対して前記全配信情報の配信を要求し、当該要求に応じてメインホストから配信された前記全配信情報を受信して前記情報記憶手段に記憶する
    情報通信システム。
  3. 請求項1又は2に記載の情報通信システムにおいて、
    前記サブホストは複数存在し、全てのサブホストが同じ内容の前記個別配信情報を記憶していると共に、それら複数のサブホストがそれぞれ配信対象の端末装置を分担するよう設定されており、
    前記メインホストは、前記端末装置に対して前記個別配信情報の存在するサブホストの特定情報を送信する場合、前記分担に応じたサブホストの特定情報を送信する
    情報通信システム。
  4. 請求項1〜3の何れかに記載の情報通信システムに用いられる配信用ホスト装置であって、
    当該各請求項においてメインホスト及びサブホストとして機能する配信用ホスト装置に関して記載された構成を備える配信用ホスト装置。
  5. 請求項1〜3の何れかに記載の情報通信システムに用いられる端末装置であって、
    当該各請求項において端末装置に関して記載された構成を備える端末装置。
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