JP4364470B2 - ネットワークカラオケシステムの歌唱評価方法およびカラオケ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、カラオケ曲の歌唱を高い精度で採点評価することができるラオケ装置およびカラオケシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
カラオケボックス店など複数のカラオケ装置を設置している店舗があるが、このような店であっても各カラオケ装置はスタンドアローンで動作するようになっている。また、楽曲データを蓄積したサーバ装置と複数のカラオケ装置とをネットワークで接続しているカラオケ店舗も存在するが、このようなカラオケ店舗においても、各カラオケ装置が実行するカラオケ演奏の動作はそれぞれスタンドアローンであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年のカラオケ装置は、採点モードというカラオケ歌唱者の歌唱を採点評価する機能を備えたものが実用化されている。この採点モード時にカラオケ装置は、カラオケ曲の演奏と並行して歌唱者の歌唱を評価を行っているが、歌唱の評価はカラオケ曲の演奏と同様にCPUの負荷が大きい処理であり、且つカラオケ装置においては、カラオケ曲の演奏が絶対的な優先順位を持っているため、採点モードであっても歌唱者の歌唱を複雑な処理で高精度に評価することが困難であり、ピッチずれや音量ずれなどを検出する程度の簡易な評価しかできないという問題点があった。
【0004】
また、単独のカラオケ装置で、上記複雑な処理で高精度に歌唱を評価できるようにするためには、高性能なCPUを搭載する必要があり、カラオケ装置のコストアップにつながるという問題点があった。
また、唱者の歌唱音声を録音しておき、カラオケ曲の演奏処理が終わったのちに、空いたCPUリソースを使って採点をするということも考えられるが、カラオケ曲の演奏途中にリアルタイムに採点に基づく歌唱指示をすることができず、カラオケ曲が終わってから数分後に採点結果が表示されるため、興ざめであるとい問題点があった。
【0005】
この発明は、複数のカラオケ装置が互いに接続されているという環境において、カラオケ曲の演奏をしていないカラオケ装置の能力を利用して複雑な処理で高精度に歌唱を評価できるようにしたラオケ装置およびカラオケシステムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、カラオケ曲を演奏する演奏手段と、歌唱者の歌唱音声を入力する歌唱入力手段と、前記演奏手段が演奏した演奏音と前記歌唱入力手段から入力された歌唱音声とをミキシングしてスピーカから出力するミキシング手段と、他のカラオケ装置と通信する通信手段と、逐次入力される歌唱音声を評価する歌唱評価手段と、歌唱音声の評価結果を表示する表示手段と、を備え、
前記通信手段は、前記演奏手段がカラオケ曲を演奏しているとき、前記歌唱入力手段から入力された歌唱音声を他のカラオケ装置に対してリアルタイムに送信するとともに、該他のカラオケ装置から前記送信した歌唱音声の評価結果を受信して前記表示手段に入力する評価依頼処理を行、前記演奏手段がカラオケ曲を演奏していないときのみ、他のカラオケ装置から歌唱音声を受信して前記評価手段に入力するとともに、前記評価手段から出力された評価結果を前記他のカラオケ装置に対して送信する評価代行処理を行うことを特徴とする。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1に記載のカラオケ装置を、ネットワークを介して複数接続し、相互に前記評価依頼処理および前記評価代行処理を行うことを特徴とする。
【0008】
請求項3の発明は、前記ネットワークに、各カラオケ装置がカラオケ曲の演奏を行っているか否かを管理するとともに、カラオケ曲の演奏を行っていないカラオケ装置のなかから前記評価代行処理を行うカラオケ装置を選定するサーバ装置を更に接続し、
前記カラオケ装置が、前記評価依頼処理を行うとき、前記サーバ装置によって前記評価代行処理を行うべく選定されたカラオケ装置に対して歌唱音声を送信することを特徴とする。
【0009】
≪作用≫
この発明では、そのとき使用されていないカラオケ装置の処理能力を用いて歌唱音声の評価をするようにしている。これにより、各カラオケ装置を高機能化しなくても、また、新たな採点装置などを増設しなくても精度の高い歌唱評価をして顧客の満足度を向上することができる。
ここで、第1のカラオケ装置(評価依頼処理を行うカラオケ装置)は第2のカラオケ装置(評価代行処理を行うカラオケ装置)が行った評価結果をそのまま表示してもよく、その評価結果を更に加工して表示するようにしてもよい。なお、評価の方式としては、100点満点で採点してその点数を表示する方式、歌唱者の歌唱の特徴(クセ・欠点など)を割り出してそれをアドバイスする方式などどのような方式で行ってもよい。
【0010】
また、通信手段はデジタル通信、アナログ通信のどちらでもよく、両方を併用してもよい。両方を併用する場合には、歌唱音声等はアナログで伝送し、評価結果などのデータはデジタル通信で伝送するようにすればよい。この場合において、歌唱音声等を伝送するアナログ通信手段として背景映像を伝送している同軸ケーブルを用い、評価結果などのデータを伝送するデジタル通信手段として楽曲データを配信するLANを用いれば、新たな通信手段を設置することなく既存のリソースを用いて歌唱音声、評価結果などの伝送をすることができる。
また、歌唱音声とともに、この歌唱音声を評価する基準となる情報(たとえばガイド音声やガイドメロディトラックのMIDIデータなど)を第1のカラオケ装置から第2のカラオケ装置に伝送するようにしてもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1(A)はこの発明の実施形態であるカラオケボックス店におけるネットワークカラオケシステムを構成を示す図である。また、同図(B)は各カラオケ装置(カラオケ端末)のブロック図である。
複数のカラオケ装置2およびサーバ装置1は、イーサネット(登録商標)などのLAN3およびUHFの映像信号を伝送するための同軸ケーブル4で互いに接続されている。サーバ装置1は、LAN3を介して楽曲データを各カラオケ装置2に配信するとともに、同軸ケーブル4上に背景映像を常時放映している。背景映像は、UHFの複数チャンネルを用いて複数種類の映像が放映される。
【0012】
この発明では、同軸ケーブル4を用いて、カラオケ曲の演奏を実行している第1のカラオケ装置(A端末)から、カラオケ曲の演奏を実行していない第2のカラオケ装置(B端末)に対して、カラオケ曲の歌唱音声(およびガイドメロディ音声)を伝送し、B端末でこの歌唱音声の評価を行うシステムである。
【0013】
同図(B)において、カラオケ装置全体の動作を制御するCPU10には、内部バスを介してROM11、RAM12、操作パネル13、音源14、A/Dコンバータ15、通信モデム19、ネットワークインタフェース20、ハードディスク記憶装置(ハードディスク)21、BGV記憶装置22、映像生成装置23、同軸変復調器24が接続されている。
【0014】
ROM11にはこの装置を起動するために必要な起動プログラムなどが記憶されている。装置の動作を制御するシステムプログラム、カラオケ演奏実行プログラムなどはハードディスク21に記憶されている。カラオケ装置の電源がオンされると上記起動プログラムによってシステムプログラムやカラオケ演奏プログラムがRAM12に読み込まれる。
【0015】
ハードディスク21には、上記プログラムが書き込まれるプログラム記憶エリアのほか、楽曲データを記憶する楽曲データ記憶エリアなどが設定されている。楽曲データ記憶エリアは、数千曲分の楽曲データを記憶することができ、この楽曲データはサーバ1からLAN3およびネットワークインタフェース20を介してこのカラオケ装置に配信されてくる。
【0016】
RAM12には、装置の起動時にハードディスク17からプログラムを読み込むためのプログラム記憶エリア、リクエストされたカラオケ曲の曲番号を登録する予約リスト、演奏されるカラオケ曲の楽曲データを読み込む実行曲データ記憶エリアなどが設定される。
通信モデム19は、飲食店などの1台のカラオケ装置で運用されるような店舗で、サーバ1を介さずに直接配信センタ9と通信して楽曲データをダウンロードするときに用いられるものである。
【0017】
操作パネル13は、テンキーやマトリクスディスプレイを備えているとともに、リモコン受信部およびリモコンを含み、この操作パネル13を介してカラオケ曲の選曲(リクエスト)が行われる。CPU10は、操作パネル13から曲番号が入力されると、この曲番号をRAM12に設定されている予約リストに登録し、予約順にそのカラオケ曲を演奏する。
【0018】
CPU10は、ハードディスク21から演奏するカラオケ曲の楽曲データをRAM12に読み出し、その楽曲データをテンポクロックに同期させて音源14に順次出力してゆくことでカラオケ曲を演奏する。音源14が形成した楽音信号はミキサ16で歌唱音声とミキシングされ、スピーカ18から出力される。歌唱者の歌唱音声は、マイクを含む音声入力部17から入力される。また、音声入力部17から出力される歌唱者の歌唱音声は、評価のためにA/Dコンバータ15でデジタル変換されてCPU10に入力される。
【0019】
CPU10は、このディジタル変換された歌唱音声と楽曲データのガイドメロディトラックの演奏データが指示する音高・音量とを比較することによって簡易にこの歌唱を採点評価する。
【0020】
また、このとき、BGV記憶装置22からBGV(バック・グラウンド・ビデオ)データを読み出し、これを映像生成部23に入力して映像を再生する。映像生成部23においては、CPU10から入力された歌詞テロップの文字パターンを背景映像にスーパーインポーズ合成してモニタ25に出力する。また、映像生成部23は、BGV記憶装置22に記憶されているBGVデータを再生することに代えて、同軸変復調器24からUHFの映像信号として入力された背景映像に歌詞テロップを重畳してモニタ25に表示することもできる。なお、BGV記憶装置22としてはDVDプレーヤを用いることができ、映像生成部23はMPEGデコーダや映像合成回路などを含んでいる。
【0021】
さらにこのネットワークカラオケシステムでは、カラオケ曲を演奏し、歌唱者が歌唱するカラオケ装置が、他のアイドル状態のカラオケ装置に歌唱音声を送信してその他のカラオケ装置で歌唱を評価させることができる。このサポートモードで歌唱を採点評価する場合、ミキサ16が、音源14から入力された楽音信号のなかからガイドメロディ音声を取り出し、このガイドメロディ音声と音声入力部17から入力された歌唱音声とを左右チャンネルに割り当てて同軸変復調器24に出力する。同軸変復調器24は、この左右チャンネルの音声信号を所定のUHFチャンネル周波数に重畳して同軸ケーブル4上に送出し、上記他のカラオケ装置に送信する。
他のカラオケ装置は、歌唱音声をガイドメロディ音声と比較して評価し、この評価結果を楽曲データの配信に用いられるLAN3を介してこのカラオケ装置に返信してくる。
上記他のカラオケ装置は、そのときカラオケ曲の演奏を行っていないため、CPUリソースをほぼ100パーセント歌唱評価に用いることができ、複雑で精度の高い歌唱評価を行うことができる。
【0022】
ここで、あるカラオケ装置で採点モードでカラオケ曲を演奏するときのネットワークカラオケシステムの概略動作を説明する。いずれかのカラオケ装置(これをA端末とする。)を使用している歌唱者が、そのカラオケ装置に採点モードを設定し、曲をリクエストすると、このA端末は、ネットワーク(LAN3)上の他のカラオケ装置のなかで現在アイドル状態にあるカラオケ装置があるかを問い合わせる。この問い合わせは、図2(A)のように、A端末装置が各カラオケ装置に対して直接ブロードキャストをかけて行ってもよいが、この実施形態では、サーバ装置1が各カラオケ装置の動作状態(ステータス)を管理し、A端末はサーバ装置1に対して上記問い合わせを行う。
【0023】
アイドル状態のカラオケ装置が複数ある場合には、そのうちの1つをカラオケ曲を演奏するカラオケ装置である演奏端末(A端末)を採点評価でサポートするサポート端末に選定する。この選定されたサポート端末をB端末とする。この選定はA端末が自ら行ってもよく、サーバ装置1が行ってもよい。この選定方式としては、たとえばIPアドレスの若いものを選択する方式、ランダムに選択する方式などを採用することができる。
サポート端末が選定されると、A端末は、このサポート端末であるB端末との間で歌唱評価専用のプロトコルでネットワーク接続を確立する。
【0024】
次に、A端末からB端末へ歌唱音声を伝送するための同軸ケーブル上のチャンネル割り当ててもらうために、A端末はサーバ装置1に対して空きチャンネルを問い合わせる。サーバ装置1は、上述のように同軸ケーブル4上をUHF帯の複数チャンネルで複数種類の背景映像を常時放映している装置であり、どのUHFチャンネルが現在使用されているかをチャンネル管理テーブルに登録管理している。サーバ装置1は、上記空きチャンネルの問い合わせがあると、チャンネル管理テーブルを参照して空きチャンネルを検索し、そのなかの1つを選択指定してA端末に返信する。同時に、このチャンネルがA端末とB端末との通信に使用される旨をチャンネル管理テーブルに登録する。ここでは、このチャンネルを62チャンネルとする。なお、採点評価をサポートする場合には音声信号を伝送するのみなのでTV用チャンネルよりも帯域幅は狭くてもよい。
【0025】
以上の動作で、同軸ケーブル4上のチャンネルを確保するとともに、B端末ととLAN3を介した通信が確立されると、A端末はカラオケ曲の演奏をスタートする。カラオケ曲の演奏がスタートすると、歌唱者はこのカラオケ曲の演奏に合わせて歌唱し、この歌唱音声が音声入力部17に入力される。A端末では、この歌唱音声をカラオケ曲の楽音信号とミキシングしてスピーカ18から出力するとともに、カラオケ曲の楽音信号からガイドメロディ音声のみ抽出し、このガイドメロディ音声と歌唱音声とをL/Rチャンネルに割り当て、同軸変復調器24でUHF62チャンネルの搬送波に重畳して同軸ケーブル4に送出する。B端末装置では、このUHF62チャンネルの信号を受信して歌唱音声およびガイドメロディを分離して、それぞれのピッチ(周波数)およびレベルを検出し、これを(1フレーズ分)記憶部に記憶する(図2(B))。この記憶部はRAM12であってもよく、ハードディスク21であってもよい。
【0026】
また、楽曲データなどのMIDI系シーケンスデータには、演奏フレーズ毎の区切りデータが(システムエクスクルーシブメッセージとして)挿入されている。これは曲のフレーズ毎の区切りであり、歌詞の区切りである場合も多い。A端末は、この区切りデータを読み出す毎に、LAN3を介してB端末に送信する。
B端末は、LAN3を介して区切りデータが送られてくると、曲(歌詞)の区切りであるとして、直前の区切りデータから今までの区間で蓄積した歌唱音声のピッチ・レベルと基準(ガイドメロディ音声)のピッチ・レベルとを相関解析する。相関解析とは、たとえば図3(A)に示すような演算であり、この相関解析を区切りデータの区間毎に行って、その結果(評価結果)を区間毎にメモリに格納する。
【0027】
また、歌唱が早すぎて突っ込み気味である場合や歌唱が遅すぎてもたり気味の場合に同じタイミングのデータ同士を比較するのみでは正しい評価ができないことを考慮して、同図(B)に示すように比較対象を時間軸で前後にずらして相関係数が最大になるところを探す。このために、比較に用いる歌唱音声のサンプリングデータは、同図(C)に示すように基準のサンプリング区間より先頭および末尾を2〜3秒分多めに用意しておく。最大の相関係数が求められたら、その相関係数の値とサンプリング点のずれ(±m)を通常のずらさないで求めた相関係数と一緒にメモリに格納しておく。
なお、ここではピッチおよびタイミングの検出について説明しているが、レベルも同様に相関解析して相関係数とずれをメモリに格納してゆく。
【0028】
楽曲データには、カラオケ曲の最後のコーラス部の区間の切れ目のタイミングに対応する位置に歌唱終了を示す区切りデータが書き込まれている。B端末は、この区切りデータをA端末から受け取ったとき、このカラオケ曲の歌唱区間が終了したと判断する。これをトリガにして最後の区間の相関計算を終えたら即座にA端末にこれまで計算してきた区間毎の相関データを転送する。
【0029】
B端末から相関データを受信したA端末は、曲の最後の後奏を終えると、相関データを用いて歌唱を総合的に評価する。これは、B端末で行うことも可能であるが、処理が軽いのでA端末で実行しても問題はない。評価は、100点満点で採点して行う。点数は、例えば、前区間の時間ずれを伴う最大相関係数の平均×100+α(かさ上げ)などの演算式で算出する。また、歌唱に対するアドバイスを表示するようにしてもよい。たとえば、歌唱が全区間にわたってずれている場合は、そのずれ方向に応じて「突っ込み気味です」とか「もたり気味です」というアドバイスを表示してもよい。
【0030】
歌唱の評価結果を表示を終え、カラオケ演奏の処理が全て終了したら、A端末装置はサーバ装置1に対して同軸ケーブルの62チャンネルの使用終了を通知する。これに対応してサーバ装置1は、62チャンネルの使用が終了した旨をチャンネル管理テーブルに書き込んで、62チャンネルを空き状態にする。さらに、A端末はB端末とのLAN3を介した通信状態を切断して動作を終了する。
【0031】
ここで、図4を参照してカラオケ曲の構成と、上記の区切りデータについて説明する。曲データには、そのカラオケ曲の区切り毎にその位置に応じて区切りデータが挿入されている。区切りデータの種類としては、曲開始、フレーズ開始、フレーズ区切り、フレーズ終了、曲終了などの種類がある。同図の例では前奏(イントロ)が終わったのち歌唱がスタートするタイミングに曲開始の区切りデータが挿入されている。この曲開始の区切りデータがフレーズ開始のデータを兼ねるようにしてもよく、この曲開始の区切りデータと同位置にフレーズ開始の区切りデータを挿入するようにしてもよい。B端末は、フレーズスタートの区切りデータを受信したときから歌唱音声およびガイド音声の記憶をスタートするため、イントロ部を省略して実際の歌唱スタートの位置にフレーズスタートの区切りデータを挿入することによって、イントロ(前奏)の分だけ記憶を短くすることができる。そして、歌唱途中のフレーズの切れ目の位置にフレーズ区切りデータを挿入し、歌唱が終わって間奏が始まるタイミングにフレーズ終了データを挿入する。これで間奏のあいだは歌唱音声およびガイド音声を記録しないようにすることができる。
【0032】
そして、再度歌唱が始まるタイミングにフレーズ開始の区切りデータを挿入し、フレーズ毎にフレーズ区切りデータが挿入されている。そして、最後の曲終了のタイミングに曲終了データおよびフレーズ終了データが挿入されており、B端末はこのデータを受信すると記録を終了するとともに、記録したデータをA端末に転送して処理を終える。なお、曲の終了時においても曲終了データがフレーズ終了データを兼ねるようにしてもよい。
このように、歌唱のある区間のみを区切りデータで示すことによって、B端末の負荷を軽減することができる。
【0033】
図5は、採点結果の表示例を示す図である。同図(A)は総合得点の表示例を示す図である。この図では曲全体にわたる採点と歌唱に対するアドバイス「すこしもたれ気味!」が表示される。
【0034】
また同図(B)および同図(C)は曲の区間毎および要素毎の評価を表示する画面の例を示している。なお、この図の区間割りは図4に示した区間割りよりも粗いものになっているが、同じであってもよく、歌唱者に分かりやすい程度に粗くしてもよい。そして、各区間毎に総合、タイミング、抑揚などの要素についての評価を示している。たとえば、総合では中間部がよかったため二重丸が付されている。また、タイミングでは、前半がもたれ気味で後半が突っ込み気味であることが示されている。また、抑揚では後半が良かった旨が示されている。なお、これ以外にピッチや音量についての評価を表示してもよい。
【0035】
図6〜図8は前記サーバ装置1、A端末、B端末の動作を示すフローチャートである。図6(A)はサーバ装置1の動作を示すフローチャートである。サーバ装置1は、n台の各端末装置に対してステータスをポーリングし、これをステータステーブルTsts(x)に記憶する(s1、s2、s3)。なお、ステータスは、同図(B)に示すようにカラオケ曲の演奏中(Play)、待機状態(Idle)、採点評価の支援(Supprt)のいずれかである。
【0036】
次に、いずれかのカラオケ装置(A端末)からアイドル端末の問い合わせがあるかを判断する(s4)。この問い合わせがあったとき、上記ステータステーブルを参照してアイドル端末がある場合には、その端末装置のID(番号または符号)を返答する(s5)。アイドル端末がない場合には無い旨の返答を返す。
【0037】
また、同軸ケーブル4のチャンネル使用の問い合わせがあった場合には(s6)、チャンネル管理テーブルを参照し、使用されていないチャンネルがある場合にはそのチャンネルを返信し(s7)、そのチャンネルが使用中である旨をチャンネル管理テーブルに書き込んで更新する(s8)。チャンネルの空きがない場合にはs7でその旨の返信をする。
【0038】
また、同軸ケーブル4のチャンネルの使用終了の通知があった場合には(s9)、チャンネル管理テーブルのそのチャンネルの欄を空きチャンネルに書き換えて更新する(s10)。
【0039】
はカラオケ曲を演奏するA端末の採点モード時の動作を示すフローチャートである。利用者によってカラオケ曲がリクエストされ、曲の開始が指示されると(s11)、サーバ装置1に対してアイドル端末があるか否かを問い合わせる(s12)。これに応答してサーバ装置1からアイドル端末が存在する旨の返信、すなわち1つのアイドル端末(B端末)をサポート端末として指定する返信があった場合にはs13の判断でs15以下の動作に進む。アイドル端末がない旨の返信があった場合には、通常の採点動作に進む(s14)。ここで通常の採点動作とは、カラオケ曲を演奏しながら自己のCPUリソースでできる範囲で歌唱者の歌唱を採点する動作である。
【0040】
アイドル端末を指定する返信があった場合には、このアイドル端末(B端末)をサポート端末として設定し、次にサーバ装置に対して同軸ケーブルのUHFチャンネルの空きチャンネルを問い合わせる(s15)。これに応答してサーバ装置から同軸ケーブルを使用可能である旨の返信、すなわち空きチャンネルを指定する返信があった場合にはs16の判断でs18以下の動作に進む。空きチャンネルがない旨の返信があった場合には、上記s14と同様の通常の採点動作に進む(s17)。
【0041】
B端末が指定され、同軸ケーブル4の空きチャンネルがあった場合には、B端末とLAN3を介して歌唱評価用のプロトコルで通信を確立したのち(s18)、カラオケ曲の演奏をスタートする。このカラオケ曲の歌唱音声およびガイド音声を同軸ケーブル4上に確保されたチャンネル(62チャンネル)を介してB端末に送信するとともに、曲データから読み出された区切りデータをLAN3を介してB端末に送信する(s19)。この動作を曲が終了するまで継続する(s20)。
【0042】
曲が終了したのち、B端末から区間毎の相関結果データを正常に受信した場合にはs23以下の高精度の採点に進む。B端末が途中でカラオケ曲の演奏をスタートするなどしてサポート端末でなくなり、相関結果データを受け取ることができなかった場合には、通常の自己のCPU10によって採点した採点結果を表示する(s22)。すなわち、B端末に音声信号を送信して高精度の歌唱評価をしている場合であっても、A端末はCPU10の空きリソースを使って通常の採点動作をしている。
【0043】
B端末から全曲にわたって蓄積された相関結果のデータが送られてきた場合には、これに基づいて相関判定をしてその結果を表示する(s23)。この表示形態は図5に示したようなものである。こののち、サーバ装置に対して同軸ケーブルの62チャンネルの使用が終了した旨を通知し(s24)、B端末との通信を切断して(s25)、動作を終了する。
【0044】
図8はB端末の動作を示すフローチャートである。アイドル状態であるB端末は、利用者または他のカラオケ装置から指示があるまでs30、s32で待機している。利用者からカラオケ曲の演奏指示があるなどアイドル状態で無くなった場合にはs30の判断で、その指示に対応する別処理を実行する(s31)。また、LAN3を介して他のカラオケ装置から接続があった場合には(s32)、自装置をその接続のあったカラオケ装置に対するサポート端末として設定する(s33)。
【0045】
こののち、演奏端末であるA端末から、同軸ケーブル4のUHFチャンネルを介してカラオケ曲の歌唱音声およびガイドメロディ音声が送信されてくるため、これをA/D変換してそのピッチと音量をハードディスク21に記録する(s34)。この記録を曲が終了するか(s36)、または途中で、このカラオケ装置の利用者からカラオケ曲の演奏が指示されるなどサポートモードから外れなければならなくなるまで(s35)継続する。上記サポートモードから外れなければならなくなった場合には、歌唱評価のサポートを中止して対応する別処理を実行する(s37)。
【0046】
上記の音声記録動作(s34〜s36)と並行して、LAN3を介して区切りデータを受信し、区切りデータを受信するごとにその区切りまでの歌唱音声、ガイド音声のピッチ・音量を読み出して相関解析を実行する(s38)。そしてこの区間毎の相関結果をメモリに格納する(s39)。これを曲が終了するまで継続する(s40)。
曲が終了すると、メモリに格納した区間毎の相関結果データをA端末に転送し(s41)、自装置のステータスをアイドルにもどして(s42)、動作を終了する。
【0047】
この実施形態では、複数のカラオケ装置をLANおよび同軸ケーブルで接続する形態になっているが、各カラオケ装置の接続形態はどのようなものであってもよい。この実施形態では、A端末からB端末へアナログの音声信号を送信するようにしているが、デジタルの音声信号を送信するようにしてもよい。LANが高速であれば、LANのみでこの伝送を行うことも可能である。
【0048】
【発明の効果】
以上のようにこの発明によれば、既存の通信設備および空きリソースを利用してより精度の高い採点が可能になるため、カラオケ店舗の設備を増設することなく顧客の満足度を高めることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態であるカラオケ装置ネットワークシステムおよびカラオケ装置の構成を示す図
【図2】カラオケ曲を演奏するカラオケ装置装置のアイドル端末問い合わせ動作および音声信号伝送動作を説明する図
【図3】相関解析処理およびずれ検出を説明する図
【図4】カラオケ曲の流れおよび区切りデータの挿入位置を説明する図
【図5】採点結果の表示例を示す図
【図6】サーバ装置の動作を示すフローチャート
【図7】カラオケ曲を演奏するカラオケ装置(A端末)の動作を示すフローチャート
【図8】採点をサポートするカラオケ装置(B端末)の動作を示すフローチャート
【符号の説明】
1…サーバ装置、2…カラオケ装置、3…LAN、4…同軸ケーブル、10…CPU、11…ROM、12…RAM、13…操作パネル、14…音源、15…A/Dコンバータ、16…ミキサ、17…音声入力部、18…スピーカ、19…通信モデム、20…ネットワークインタフェース、21…ハードディスク、22…BGV記憶装置、23…映像生成部、24…同軸変復調器、25…モニタ

Claims (3)

  1. カラオケ曲を演奏する演奏手段と、
    歌唱者の歌唱音声を入力する歌唱入力手段と、
    前記演奏手段が演奏した演奏音と前記歌唱入力手段から入力された歌唱音声とをミキシングしてスピーカから出力するミキシング手段と、
    他のカラオケ装置と通信する通信手段と、
    逐次入力される歌唱音声を評価する歌唱評価手段と、
    歌唱音声の評価結果を表示する表示手段と、
    を備え、
    前記通信手段は、前記演奏手段がカラオケ曲を演奏しているとき、前記歌唱入力手段から入力された歌唱音声を他のカラオケ装置に対してリアルタイムに送信するとともに、該他のカラオケ装置から前記送信した歌唱音声の評価結果を受信して前記表示手段に入力する評価依頼処理を行い、
    前記演奏手段がカラオケ曲を演奏していないときのみ、他のカラオケ装置から歌唱音声を受信して前記歌唱評価手段に入力するとともに、前記歌唱評価手段から出力された評価結果を前記他のカラオケ装置に対して送信する評価代行処理を行う
    カラオケ装置。
  2. 請求項1に記載のカラオケ装置を、ネットワークを介して複数接続し、相互に前記評価依頼処理および前記評価代行処理を行うカラオケシステム。
  3. 前記ネットワークに、各カラオケ装置がカラオケ曲の演奏を行っているか否かを管理するとともに、カラオケ曲の演奏を行っていないカラオケ装置のなかから前記評価代行処理を行うカラオケ装置を選定するサーバ装置を更に接続し、
    前記カラオケ装置が、前記評価依頼処理を行うとき、前記サーバ装置によって前記評価代行処理を行うべく選定されたカラオケ装置に対して歌唱音声を送信する請求項2に記載のカラオケシステム。
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