JP4297206B2 - 楽曲情報配信装置及び楽曲情報配信プログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、通信ネットワークを介して多数のユーザに楽曲を配信する楽曲情報配信装置及び楽曲情報配信プログラムに関する。特に、多くのユーザが同じ音楽を同時に、かつ多数の音楽を連続して楽しむことが簡単にできるようにした楽曲情報配信装置及び楽曲情報配信プログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
最近では、インターネットなどの通信ネットワークの発達に伴い、誰でもがこうした通信ネットワークを介していつでもどこからでも好みの楽曲(音楽)を聞くことができるようになっている。例えば、ユーザはパーソナルコンピュータやPDA(Personal Data(Digital) Assistants)等の端末機器(以下、これらを総称して単にクライアントと呼ぶ)を用いてインターネットなどの通信ネットワークを経由して所望のWWW(World Wide Web)サーバにアクセスし、該アクセスしたWWWサーバに格納されている多数の楽曲の中から所望の楽曲を選択的に受信することによって、ユーザ所望の楽曲をクライアント側で楽しむことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したインターネットなどの通信ネットワークを利用して所望の楽曲を楽しむ場合、従来ではアクセスしたWWWサーバに対してユーザが聞きたい楽曲を1曲ずつ直接指定しなければならなかった。そのため、BGM感覚で楽曲を途切れることなく流しておきたい場合などのように、複数の適当な楽曲を数珠繋ぎにながしつづけるように設定することが簡単にできなかった。すなわち、複数の楽曲を連続して聞きたいような場合でもユーザは複数の楽曲を1曲ずつ順次に選択しなければならず、こうした選択操作を1曲ずつ繰り返し行うことは非常に面倒であり不便である、という問題点があった。
さらに、従来はあくまでも個々のユーザが聞きたい楽曲を選択することによって個人的に楽曲を楽しむだけのものであったために、多くのユーザが同じ楽曲を同時進行で楽しむことができなかった。
【0004】
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、簡単な操作を行うだけで個々のユーザが所望の時間だけ連続的に楽曲を楽しむことができ、かつ、多くのユーザが同じ曲を同時進行で楽しむことのできる楽曲情報配信装置及び楽曲情報配信プログラムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る楽曲情報配信用サーバ装置は、通信ネットワークを介して接続され、配信開始を要求する接続開始要求及び配信終了を要求する接続終了要求を送信可能であるとともに、逐次配信された楽曲情報の数秒分のデータを逐次再生する再生手段を有するクライアント装置に対して楽曲情報を配信するサーバ装置であって、楽曲情報を複数記憶する記憶手段と、接続されたクライアントの一覧である送信先リストを記憶する手段と、前記記憶手段から楽曲情報を自動選択する選択手段と、前記クライアント装置から接続開始要求を受信すると、該クライアント装置に対応する情報を前記送信先リストに追加する一方、前記クライアント装置から接続終了要求を受信すると、該クライアント装置に対応する情報を前記送信先リストから削除して、前記記憶された送信先リストを逐次更新し、該送信先リストに登録されている全てのクライアント装置を情報の配信先として設定する設定手段と、所定時間毎に、前記選択された楽曲情報から数秒分のデータを逐次読み取って、前記設定手段により情報の配信先として設定された全てのクライアント装置に対して配信する配信制御手段とを具備し、前記選択手段は、前記配信制御手段により1つの楽曲情報の前記読み取りと配信が完了したことに応じて次の楽曲情報を選択するものであり、通信ネットワークを介して接続された全てのクライアント装置に対して、個々のクライアント装置が接続開始された時点にかかわらず前記読み出した同一の楽曲情報を連続的に配信することを特徴とするものである。
【0006】
この発明によると、ユーザはクライアント装置を所望の楽曲情報配信用サーバ装置に通信ネットワークを介して接続するといった簡単な操作を行うだけで、クライアント装置と楽曲情報配信用サーバ装置とが接続している間は連続的に音楽を楽しむことができるようになる。選択手段は、記憶手段に複数記憶している楽曲情報から自動的に楽曲情報を選択する。設定手段は、クライアント装置から接続開始要求を受信すると、該クライアント装置に対応する情報を送信先リストに追加する一方、クライアント装置から接続終了要求を受信すると、該クライアント装置に対応する情報を該送信先リストから削除して、該送信先リストを逐次更新し、前記送信リストに登録されている全てのクライアント装置を情報の配信先として設定する。配信制御手段は、所定時間毎に、前記選択された楽曲情報から数秒分のデータを逐次読み取って、前記設定手段により情報の配信先として設定された全てのクライアント装置に対して配信する。従って、個々のクライアント装置が個別に接続開始要求及び接続終了要求を送信し、これに応じてサーバ装置から各クライアント装置に対して個別にデータが配信されるタイプの通信ネットワーク(所謂パケット通信ネットワーク)構成でありながら、該通信ネットワークを介して接続された全てのクライアント装置に対して、個々のクライアント装置が接続開始された時点にかかわらず前記読み出した同一の楽曲情報をストリーミングで連続的に配信することができる。こうすることによって、ユーザはクライアント装置を用いて簡単な操作を行うだけで、クライアント装置側で音楽を途切れることなく流しておくようなことが可能となり、また、通信ネットワークを介して接続されているクライアント装置に対して選択された楽曲情報を配信することから、異なる場所にいる多くのユーザが同じ音楽を同時進行で楽しむことができるようになる。
【0007】
本発明の請求項5に係る楽曲情報配信システムは、通信ネットワークを介して接続されたサーバ装置と複数のクライアント装置とから構成された楽曲情報配信システムであって、前記サーバ装置は、楽曲情報を複数記憶する記憶手段と、接続されたクライアントの一覧である送信先リストを記憶する手段と、前記記憶手段から楽曲情報を自動選択する選択手段と、前記送信先リストに基づいて、接続されている全てのクライアント装置を情報の配信先として設定する設定手段と、所定時間毎に、前記選択された楽曲情報から数秒分のデータを逐次読取って、前記設定手段により情報の配信先として設定された全てのクライアント装置に対して配信する配信制御手段とを具備し、前記選択手段は、前記配信制御手段により1つの楽曲情報の前記読み取りと配信が完了したことに応じて次の楽曲情報を選択するものであり、通信ネットワークを介して接続された全てのクライアント装置に対して、個々のクライアント装置が接続開始された時点にかかわらず前記読み出した同一の楽曲情報を連続的に配信し、前記クライアント装置は、楽曲情報を複数記憶するクライアント記憶手段と、前記サーバ装置より逐次配信された楽曲情報の数秒分のデータを一時的に記憶する一時記憶手段と、該一時記憶手段に記憶された数秒分のデータを逐次再生する再生手段と、ユーザからの購入指示を受け付ける手段と、該購入指示に応じて前記一時記憶手段に記憶されている楽曲情報を前記クライアント記憶手段に転送して記憶させる保持手段とを具備し、前記一時記憶手段に記憶されたデータは定期的に消去されるものであり、前記保持手段は、前記一時記憶手段に記憶されている楽曲を補間すべく、前記一時記憶手段にて一時記憶されていない部分のデータを、前記サーバ装置より取得することを特徴とする。これによれば、サーバ側の配信スケジュールに従って現在ストリーム配信中であるコンテンツ(楽曲情報)をユーザが購入する際に、サーバ装置からクライアント装置にキャッシュされていない(定期的な消去に応じて一時記憶手段から消去され既に記憶されていない)部分のデータのみを再取得して(補間して)コンテンツを保存することから、コンテンツ購入に伴う通信トラフィックの増大を抑え、またコンテンツ購入指示〜保存完了までの動作がスムーズに完了する。したがって、多くのユーザが同じコンテンツを購入指示した場合であっても、音楽を途切れさせることなく各ユーザは同じ音楽を同時進行で楽しむことができる。
【0008】
本発明は、装置の発明として構成し、実施することができるのみならず、方法の発明として構成し実施することができる。また、本発明は、コンピュータまたはDSP等のプロセッサのプログラムの形態で実施することができるし、そのようなプログラムを記憶した記憶媒体の形態で実施することもできる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照してこの発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0010】
図1は、この発明に係る楽曲情報配信用サーバ装置及び楽曲情報再生用クライアント装置を用いた楽曲情報配信システムの一実施例の全体構成を示すシステムブロック図である。この実施例に示した楽曲情報配信システムは、楽曲情報配信用サーバMS(以下、単にサーバMSと呼ぶ)と、中継サーバTSと、通信ネットワークXと、パソコン端末PCあるいは携帯端末MTなどの楽曲情報再生用クライアント装置(以下、単にクライアントと呼ぶ)とにより構成されるシステムである。詳しくは後述するが、該楽曲情報配信システムを構成する各々の装置(つまり、サーバMS、中継サーバTS、パソコン端末PC、携帯端末MT)は、各々がCPU、ROM、RAM、通信インタフェース等を含む独立したコンピュータにより構成されてなり、各々の装置はインターネットや専用線等の通信ネットワークXを介して、あるいは無線通信により各種情報やデータ(例えば、HTMLファイル、URL、楽曲情報など)の送信や受信などの情報配信を行うことができるようになっている。この実施例に示す楽曲情報配信システムにおいては周知のネットワーク用ブラウザなどの所定のソフトウエアプログラムを用いることで、クライアントからサーバMSに記憶された複数のサイト(つまり、各種情報やデータ等を所定の表示態様で提示するもの)の中から本発明に係るネット有線サイトを選択し、該ネット有線サイト(サーバMS)からMIDIデータやオーディオデータなどの楽曲情報を自動的に受信してクライアント側で発音する、ことを既存の通信ネットワークXを利用して実現するネットワークシステムである。
勿論、上記した楽曲情報配信システムはこれら以外のハードウェアを有する場合もあるが、ここでは必要最小限の資源を用いた場合について説明する。
【0011】
図1に示した楽曲情報配信システムの一部を構成するパソコン端末PCや携帯端末MTなどのクライアントは、ユーザによるアクセス要求(例えば、URL(Uniform Resource Locatorの略)の指定など)に従って、サーバMSに記憶された複数サイトのうちのいずれかのサイトへアクセスすることができるようになっている。例えば、通信ネットワークX上の各サーバMSに記憶される各々のサイトはHTMLファイル(つまり、HTML(Hyper Text Markup Languageの略)プログラムで記述された複数のWebページを生成する基となる表示情報)として管理されており、それぞれのHTMLファイルには通信ネットワークX上のネットワークアドレスを示すURLが添付されている。例えば、このURLは特定のサーバMSに記憶されたHTMLファイルを指定するために用いられるインターネットアドレスであり、所定の文字列情報で構成される。クライアントはこのURLを指定することでサーバMSからHTMLファイルを読み出し、該HTMLファイルに基づいてサイトを表示する。このHTMLファイルに基づくサイト表示は周知の技術であることから、説明を省略する。そして、数あるサイトの中から所望のネット有線サイトへアクセスすると同時に、クライアントはアクセスしたネット有線サイトを記憶したサーバMSが送信中の楽曲情報を自動的に受信して該楽曲情報に基づいて楽曲を発音する処理を行う。こうした処理の詳細な説明については、後述する。
【0012】
上述したクライアントと共に楽曲情報配信システムを構成するサーバMSは、クライアントにおけるサイト表示の際に用いられるHTMLファイルや楽曲情報などを多数記憶しており、クライアントからの所定のネット有線サイトへのアクセス要求(例えば、URLの指定など)に応じて、その要求に相当するネット有線サイトに関するHTMLファイルをクライアントへ送信すると共に、選択した楽曲情報を送信する、といった処理を行うサーバコンピュータである。すなわち、サーバMSは、インターネットや専用線等の通信ネットワークXや無線通信によりクライアントと接続され、接続されたクライアントからのアクセス要求に応じたHTMLファイルと共にサーバMS側で自動的に選択した楽曲情報を読み出してクライアントへ送信する。サーバMSに記憶される楽曲情報は楽曲発生のための制御情報として用いられるデータであって、例えばイベントデータやデュレーションデータなどを含む。
【0013】
クライアントとして用いられる携帯端末MTは、例えば携帯電話やPDA(Personal Data(Digital) Assistants)等の無線通信が可能な小型端末であり、本来の通信機能のほかにサイトを表示する表示機能や楽曲を発音する発音機能も併せ持つ。すなわち、該携帯端末MTもパソコン端末PCと同様に、ユーザ所望のネット有線サイトを表示することのできるディスプレイやサーバMSから受信した楽曲情報に基づいて楽曲を発音するための音源回路やサウンドシステムなどを具える。ただし、こうした携帯端末MTをサーバMSと接続して双方向通信を行う場合には、中継サーバTSを介する必要がある。つまり、中継サーバTSが携帯端末MTとサーバMSとの間で信号の送受信を中継することにより、携帯端末MTはサーバMSに対してアクセスすることができるようになっている。
【0014】
なお、クライアントとして用いられる機器は上記したパソコン端末PCや携帯端末MTに限らず、サーバMSからHTMLファイルや楽曲情報などを取得して処理できるものであればどのような形態の機器であってもよい。また、図1に示す実施例において、複数のパソコン端末PCや携帯端末MTなどのクライアントや複数のサーバMSが通信ネットワークXに接続されていてよいことは言うまでもない。さらに、この実施例ではHTMLファイルに基づきサイト表示を行うものを例に説明したがこれに限らず、他の同様なファイル(例えば、Java言語等を利用したファイル)に基づいてサイト表示を行うものであってもよいことは言うまでもない。
【0015】
以上のように、サーバMSとクライアントとはLAN(ローカルエリアネットワーク)やインターネットなどの種々の通信ネットワークXを介して、あるいは無線通信により接続されるものであり、ユーザはクライアントを通信ネットワークX上に接続してサーバMSとの間で双方向通信を行うことによって、クライアントからサーバMSに記憶されているサイトを閲覧したり、ユーザ所望のデータなどをサーバMSからクライアントに取り込むことができるようになっている。特に、クライアントが所定のネット有線サイトにアクセスした場合には自動的に楽曲情報を受信し、該楽曲情報に基づいて楽曲を発音する。
【0016】
次に、上述の楽曲情報配信システムを構成するパソコン端末PC、携帯通信端末MT、サーバMS、中継サーバTSのいずれか1つのハード構成の一実施例について、図2を用いて簡単に説明する。図2は、上記各装置のうちの1つの装置についての一実施例の全体構成を示すハード構成ブロック図である。ただし、上記各装置は同じようなハード構成を用いるものとして説明することができることから、代表としてパソコン端末PCの図を1つだけ用いて説明する。
【0017】
本実施例に示すパソコン端末PCは、マイクロプロセッサユニット(CPU)1、リードオンリメモリ(ROM)2、ランダムアクセスメモリ(RAM)3からなるマイクロコンピュータによって制御されるようになっている。CPU1は、この装置全体の動作を制御するものである。このCPU1に対して、データ及びアドレスバス1Dを介してリードオンリメモリ(ROM)2、ランダムアクセスメモリ(RAM)3、MIDIインタフェース(I/F)4、検出回路5、表示回路6、音源回路7、通信インタフェース(I/F)8、外部記憶装置9がそれぞれ接続されている。更に、CPU1には、タイマ割込み処理(インタラプト処理)における割込み時間や各種時間を計時するタイマ1Aが接続されている。すなわち、タイマ1Aは時間間隔を計数したり、あるいはサーバMSから受信した楽曲情報に基づき楽曲を再生する際の演奏テンポを設定したりするためのテンポクロックパルスを発生する。このテンポクロックパルスの周波数は、各種スイッチ等からなる操作子5Aによって調整される。このようなタイマ1AからのテンポクロックパルスはCPU1に対して処理タイミング命令として与えられたり、あるいはCPU1に対してインタラプト命令(つまり割込命令)として与えられる。CPU1は、これらの命令に従って各種処理を実行する。
【0018】
ROM2は、CPU1により実行される各種プログラムなどの各種情報を格納するものである。RAM3はサーバMS等から受信したHTMLファイルや楽曲情報などの各種情報を格納するだけでなく、CPU1がプログラムを実行する際に発生する各種データを一時的に記憶するワーキングメモリとして、あるいは現在実行中のプログラムやそれに関連するデータを記憶するメモリ等として使用される。RAM3の所定のアドレス領域がそれぞれの機能に割り当てられ、レジスタやフラグ、テーブル、メモリなどとして利用される。例えば、サーバMSから受信した楽曲情報は、受信時に一時的にRAM3に記憶される。
【0019】
MIDIインタフェース(I/F)4は、電子楽器4AからMIDI規格の楽曲情報(MIDIデータ)を当該装置へ入力したり、あるいは当該装置からMIDI規格の楽曲情報(MIDIデータ)を電子楽器4A等へ出力するためのインタフェースである。電子楽器4Aはユーザによる操作に応じてMIDIデータを発生する機器であればどのようなものであってもよく、鍵盤型、弦楽器型、管楽器型、打楽器型、身体装着型等どのようなタイプの操作子を具えた(若しくは、操作形態からなる)機器であってもよい。こうしたMIDIインタフェース(I/F)4は専用のMIDIインタフェースを用いるものに限らず、RS−232C、USB(ユニバーサル・シリアル・バス)、IEEE1394(アイトリプルイー1394)等の汎用のインタフェースを用いて該MIDIインタフェース(I/F)4を構成するようにしてもよい。この場合、MIDIイベントデータ以外のデータをも同時に送受信するようにしてもよい。MIDIインタフェース4として上記したような汎用のインタフェースを用いる場合、電子楽器4AはMIDIイベントデータ以外のデータも送受信できるものである。こうした場合、楽曲情報に関するデータフォーマットはMIDI形式のデータに限らず、他の形式であってもよく、その場合はMIDIインタフェース4と電子楽器4Aはそれにあった構成とする。
なお、パソコン端末PC内部に後述する音源回路7を装備している場合には、上記MIDIインタフェース4及び電子楽器4Aはなくてもよい。すなわち、パソコン端末PCなどのクライアントには、楽曲情報に基づいて楽曲を再生できる装置が少なくとも1つ装備されていればよい。
【0020】
操作子5Aは、パソコン端末PC本体に接続されるマウスやキーボードあるいは特殊スイッチなどであり、操作子として利用できるものであればどのようなものであってもよい。例えば、数値データ入力用のテンキーやURLなどの文字データ入力用のキーボード、あるいはパネルスイッチ等である。検出回路5は、操作子5Aの各操作子の操作状態を検出し、その操作状態に応じたスイッチ情報を通信バス1D(例えばデータ及びアドレスバス)を介してCPU1に出力する。表示回路6は、例えば液晶表示パネル(LCD)やCRT等から構成される表示装置6A(例えば、ディスプレイ)にサイトを表示するのは勿論のこと、サーバMSから受信した楽曲情報の内容や該楽曲情報に基づき再生される楽曲の楽譜、あるいはCPU1の制御状態などを表示装置6Aに表示する。
【0021】
音源回路7は複数のチャンネルで楽音信号の同時発生が可能であり、通信バス1D(例えば、データ及びアドレスバス)を経由して与えられた楽曲情報(例えば、サーバMSから受信して一時的にRAM3に記憶された楽曲情報など)を入力し、この楽曲情報に基づいて楽音信号を発生する。音源回路7から発生された楽音信号は、アンプやスピーカなどを含むサウンドシステム7Aを介して発音される。サーバMSから受信する楽曲情報の形式はMIDI形式のようなディジタル符号化されたものであってもよいし、PCM、DPCM、ADPCMのような波形サンプルデータ方式からなるものであってもよい。また、この音源回路7とサウンドシステム7Aの構成には、従来のいかなる構成を用いてもよい。
【0022】
通信インタフェース(I/F)8は、例えばLANやインターネット若しくは電話回線等の通信ネットワークXに接続されており、該通信ネットワークXを介して所定のサーバMS等と接続された際に、パソコン端末PCからサーバMSに対して各種のデータ要求命令を送信したり、サーバMSから送信されたHTMLファイルや楽曲情報などをパソコン端末PCに取り込むためのインタフェースである。例えば、この実施例に示すパソコン端末PCにおいては、サーバMSから所望のネット有線サイトに関するHTMLファイルや所望のネット有線サイトで配信中の楽曲情報などを受信するために通信インタフェース8は用いられる。すなわち、パソコン端末PCの場合、通信インターフェース8及び通信ネットワークXを介してサーバMSへと所望のネット有線サイトを表示するために該ネット有線サイトに関するHTMLファイルのダウンロードを要求するコマンドを送信する。サーバMSは、このコマンドを受け、要求されたHTMLファイルを通信ネットワークXを介してパソコン端末PC側へと配信すると共に該ネット有線サイトで配信中の楽曲情報を送信し、パソコン端末PCが通信インタフェース8を介してこれらHTMLファイルや楽曲情報を受信すると、該受信したHTMLファイルに基づいて所望のサイトを表示したり、受信した楽曲情報に基づいて楽曲の発音を開始するなどの処理を行う。
なお、これらの通信インタフェース8及び通信ネットワークXは、有線のものに限らず無線のものであってもよい。また、双方を具えていてもよい。
【0023】
外部記憶装置9は、サーバMSから受信したHTMLファイルや楽曲情報、あるいはCPU1が実行する各種プログラム等の制御に関するデータなどを記憶するものである。また、前記ROM2に制御プログラムが記憶されていない場合、この外部記憶装置9(例えばハードディスク)に制御プログラムを記憶させておき、それを前記RAM3に読み込むことにより、ROM2に制御プログラムを記憶している場合と同様の動作をCPU1にさせることができる。このようにすると、制御プログラムの追加やバージョンアップ等が容易に行える。なお、外部記憶装置9はハードディスク(HD)に限られず、フレキシブルディスク(FD)、コンパクトディスク(CD−ROM・CD−RAM)、光磁気ディスク(MO)、あるいはDVD(Digital Versatile Diskの略)等の着脱自在な様々な形態の外部記憶媒体を利用する記憶装置であればどのようなものであってもよい。若しくは、半導体メモリなどであってもよい。
【0024】
なお、クライアントが携帯端末MTである場合、携帯端末MTにおける操作子5Aは携帯端末MT本体に装備(あるいは内蔵)されている各種スイッチなどである。携帯端末MTにおける表示装置6Aは、携帯端末MT本体に装備(あるいは内蔵)されている液晶ディスプレイなどである。また、携帯端末MTにおける音源回路7とサウンドシステム7A(例えば、アンプやスピーカなど)は、携帯端末MT本体に装備(あるいは内蔵)されていることが好ましい。さらに、携帯端末MTにおける通信インタフェース8は無線通信用の装置であり、中継サーバTSと通信を行うことができるものである。勿論、パソコン端末PCと同様に有線通信を行うためのインタフェースを具えていてもよい。携帯端末MTにおける外部記憶装置9は携帯端末MT本体に予め内蔵されているもの、あるいはケーブルなどを使って外部接続できるもののいずれでもよい。本体に内蔵されているものの場合には、装置構成が小さい小型半導体メモリドライブが好ましい。外部接続するものである場合には、上述したようなハードディスク(HD)、フレキシブルディスク(FD)、コンパクトディスク(CD−ROM・CD−RW)、光磁気ディスク(MO)、DVD(Digital Versatile Diskの略)等、例示したいずれのものであってもよい。
【0025】
なお、上述したようなパソコン端末PCや携帯端末MT等のクライアントやサーバMS等は操作子5Aや表示装置6Aあるいは音源回路7などを1つの装置本体に内臓したものに限らず、それぞれが別々に構成され、MIDIインタフェースや各種ネットワーク等の通信手段を用いて各装置を接続するように構成されたものにも同様に適用できることはいうまでもない。また、クライアントはパソコン端末PCや携帯端末MTに限らず、カラオケや自動演奏ピアノのような自動演奏装置であってもよいし、電子楽器そのものであってもよい。
なお、サーバMS、中継サーバTSの各装置においては、MIDIインタフェース4と電子楽器4A、音源回路7とサウンドシステム7Aを装備していなくてもよい。また、サーバMSではROM2やRAM3や外部記憶装置9などを用いて楽曲情報データベースが構築されており、この楽曲情報データベースに予め楽曲情報を多数記憶するとよい。
【0026】
図3は、図1に示した楽曲情報配信システムにおけるパソコン端末PC(クライアント)及びサーバMSが具える各種機能を説明するための機能ブロック図である。まず、パソコン端末PC(クライアント)が具える各種機能について簡単に説明する。
要求指示部Yはパソコン端末PC側の送受信部CIOを介してサーバMSに対して各種の要求指示を与える機能を持つものであり、該要求指示部YがサーバMSに対して与えることのできる要求指示内容としては、ユーザ所望のネット有線サイトを記憶する所定のサーバMSとの接続開始を指示する接続要求や、ユーザ所望のネット有線サイトを記憶する所定のサーバMSとの接続終了を指示する終了要求などがある。購入指示部Kは送受信部CIOを介してサーバMSに対して楽曲情報の購入を指示する購入指示を与える機能を持つと共に、一時記憶部Mに対して一時的に記憶している楽曲情報を楽曲情報メモリに書き込む指示を行う機能を持つ。前記一時記憶部MはサーバMSから受信した楽曲情報を一時的に記憶する揮発性のメモリであり、一時記憶部Mは所定の時間毎に再生部CSに楽曲情報を送る機能を持つ。また、一時記憶部Mは再生部CSに楽曲情報を送る機能と共に、購入指示部Kから購入指示がなされた場合に記憶している楽曲情報を楽曲情報メモリに送る機能をあわせ持つ。楽曲情報メモリは、楽曲情報を記憶するための不揮発性メモリである。
【0027】
再生部CSは一時記憶部Mから送られた楽曲情報を再生して、該楽曲情報に基づく楽曲を発音する機能を持つ。送受信部CIOは、パソコン端末PCとサーバMSとの間で各種情報を送受信する機能を持つ。この送受信部CIOがサーバMSに対して送信する情報はユーザID、アドレス、要求指示や購入指示などに応じた接続要求や終了要求若しくは購入要求などの情報であり、サーバMSから受信する情報は楽曲情報などの情報である。なお、ユーザIDはサーバMSと接続されているパソコン端末PCを用いて該サーバMSを利用しているユーザを個別に管理するために個々のユーザ毎に付された所定の文字列情報であり、アドレスは通信ネットワークXに接続されているパソコン端末PCを識別するためのパソコン端末PC毎に予め付された識別番号である。
【0028】
次に、サーバMSが具える各種機能について簡単に説明する。
送信先決定部Dは、サーバMS側の送受信部SIOを介してパソコン端末PCから受信した要求情報に従ってユーザID及び送信アドレスを送信リストに書き込んだり送信リストから削除したりする機能を持つ。また、送信先決定部Dは送信リストを読み出して、送信リストを送受信部SIOへ送る機能を持つ。送信リストは楽曲情報を送信する先のパソコン端末PCのアドレスを記録しており、サーバMSは該送信リストに記録されたアドレスに対応したパソコン端末PCに対してのみ楽曲情報を送信する。選曲部SMは所定の楽曲情報IDが付された多数の楽曲情報を記憶した楽曲情報データベース(DB)内にどのような楽曲があるかの内容参照を行って、選曲リストに新たな楽曲(具体的には楽曲情報ID)を書き込む機能を持つ。また、選曲部SMは該選曲リストを読み出し、該読み出した選曲リストに従って読み出し部SSに対して所定の楽曲の選択指示を送ると共に、履歴リストに選択指示対象とした楽曲を書き込む機能を持つ。
【0029】
読み出し部SSは選曲部SMにより選択指示がなされると、楽曲情報DBから該当する楽曲情報を読み出し、該読み出した楽曲情報を送受信部SIOを介して送信リストに基づくパソコン端末PCに対してのみに送信する機能を持つ。送受信部SIOはパソコン端末PCとサーバMSとの間で各種情報を送受信する機能を持ち、パソコン端末PCに対して送信する情報は楽曲情報であり、パソコン端末PCから受信する情報は要求指示や購入指示の内容に応じたユーザID、アドレス、接続要求や終了要求若しくは購入要求などの情報である。すなわち、選曲リストはパソコン端末PCに送信する楽曲情報を送信順に所定の曲数分だけ記録するものであり、サーバMSでは読み出した選曲リストの送信順に従う楽曲情報をパソコン端末PCに対して送信する。履歴リストは送信が終了した楽曲情報を処理済み順に記録するもの、つまりサーバMSからパソコン端末PCに対して送信された楽曲情報の履歴を記録するものである。選曲部SMは、履歴リストを参照して所定の曲間隔制限に当てはまらない楽曲を選択的に選曲リストに書き込む。すなわち、予め曲間隔制限(例えば曲数や時間など)を設定しておき、選曲部MSは履歴リスト内に記録された楽曲のうち該曲間隔制限内に相当する楽曲をピックアップし、該ピックアップされた以外の楽曲を楽曲情報データベース(DB)から参照して、いずれかの楽曲を選曲リストに新たな楽曲として書き込む。こうすることによって、サーバMSからパソコン端末PCに対して同じ楽曲ばかりが所定時間内に何回も送信されないようにする。勿論、こうしたことを上記以外の方法で実現してよいことは言うまでもない。
【0030】
なお、楽曲情報の配信処理形態としては、サーバMS側は単に楽曲情報を配信するのみであり、パソコン端末PC(クライアント)側で受信した楽曲情報に基づいて楽曲再生処理を行うことによって楽曲を発音する処理形態と、サーバMS側で予め楽曲情報に基づいて楽曲再生処理を行って楽曲を再生し、該再生した楽曲をパソコン端末PCに送信し、パソコン端末PC側では受信した再生済みの楽曲をそのまま発音する処理形態とがある。上述した実施例においてはサーバMS側から単に楽曲情報のみを受信して、パソコン端末PC側で該楽曲情報を再生して楽曲を発音する前者の処理形態について説明した。仮に後者の処理形態の場合には、サーバMS側における読み出し部SSは楽曲情報DBから楽曲情報を読み出す機能と共に読み出した楽曲情報を再生する再生部としての機能をあわせ持ち、該再生済みの楽曲(例えばオーディオデータ)を送受信部SIOを介してパソコン端末PCに送信する。パソコン端末PCでは、サーバMSから再生済みの楽曲を受信すると該楽曲をそのまま一時記憶部Mに記憶し、再生部CSでは受信した再生済みの楽曲をそのまま発音する。すなわち、再生部CSは一時記憶部Mから送られた楽曲情報を再生する機能を持たずに、再生済みの楽曲を発音する発音部としての機能のみを持つ。
【0031】
次に、図1に示した楽曲情報配信システムにおけるパソコン端末PC(クライアント)及びサーバMSとで各々実行する各種処理について説明する。すなわち、パソコン端末PCあるいは携帯端末MT等のクライアントやサーバMSにおけるそれぞれのCPU1で処理する各種制御プログラムについて説明する。ただし、以下に示す各実施例においては、サーバMS側は単に楽曲情報を配信するのみであり、パソコン端末PCあるいは携帯端末MT等のクライアント側で受信した楽曲情報を再生することによって楽曲を発音する処理形態における制御プログラムについて説明する。また、実際に処理する際にはアクセス要求したクライアントとアクセス要求されたサーバMSとの間では所定の情報を送受信しながら並行して各々のメイン処理を行うものであるが、以下に示す実施例においては説明を理解しやすくするために、クライアントとサーバMSとで実行するメイン処理をそれぞれ独立に説明する。
【0032】
まず、クライアント側で実行する各種処理について説明する。図4は、図1に示した楽曲情報配信システムにおけるクライアントで実行するメイン処理の一実施例を示すフローチャートである。このメイン処理では、パソコン端末PCあるいは携帯端末MT等のクライアントとサーバMSとの間でサイト表示や所定の楽曲情報の送受信などの処理が行われる。以下、図4に示したフローチャートに従って、クライアント側におけるメイン処理の動作を説明する。このクライアント側におけるメイン処理はネットワークブラウザを起動している状態で、所望のネット有線サイトへの接続が要求されたときに(すなわち、ネットワークブラウザでネット有線サイトへのアクセスを開始したときに)開始される処理であり、接続要求したネット有線サイトへの接続を終了するまで動作する。
【0033】
ステップS1では、クライアントにおいてユーザ所望のネット有線サイトを記憶するサーバMSに対して、該サイトへのアクセス要求動作を行う。このアクセス要求動作とみなされる所定の操作としては、例えば、ユーザが直接ネットワークブラウザの所定位置に所望のネット有線サイトのURLを入力する、あるいはディスプレイ6A上に表示されたサイト一覧などから所望のネット有線サイトに関する表示をマウスでクリックする、などの操作がある。この操作があった時に、クライアントからサーバMSに接続を要求するための要求情報が送信される。この要求情報には、接続要求を表すデータの他にユーザIDと送信アドレスを表すデータが含まれる。ステップS2では、再生処理を起動する。再生処理では、サーバMSから受信した楽曲情報を再生して楽曲を発音する。ステップS3では、受信処理を実行する。受信処理では、サーバMSから送信された楽曲情報を受信して記憶する。ステップS4では、購入処理を実行する。購入処理では、ユーザがサーバMSから所望の楽曲を購入するための処理を実行する。これらの再生処理や受信処理、購入処理の詳細については後述する。
【0034】
ステップS5では、サーバMSに対するアクセスの終了が指示されたか否かを判定する。サーバMSに対するアクセスの終了が指示されていない場合には(ステップS5のNO)、上記ステップS3の処理に戻って処理を繰り返し行う。すなわち、サーバMSからの楽曲情報の受信を繰り返し行うことで楽曲の再生を続けて行うことができ、また必要に応じて楽曲の購入を行うことがサーバMSとの接続中はいつでもできるようになっている。一方、サーバMSに対するアクセスの終了が指示されている場合には(ステップS5のYES)、サーバMSに終了要求を送信する(ステップS6)。このサーバMSとの接続の終了を要求するための要求情報には、終了要求を表すデータの他にユーザIDと送信アドレスを表すデータの少なくとも一方が含まれる。サーバMSでは、この終了要求に基づき所定の終了処理を実行する。ステップS7では、上記ステップS2で起動した再生処理を終了する。すなわち、既にサーバMSとのアクセスの終了処理を上記ステップS6の処理で行っていることから、楽曲情報を新たに受信して楽曲を再生することがないことから、起動中の再生処理を終了する。
【0035】
ここで、図4に示した「メイン処理」において行われる「受信処理」及び「購入処理」(図4のステップS3及びステップS4参照)のそれぞれの動作について、図5及び図6に示すフローチャートに従って説明する。
【0036】
まず、「受信処理」について図5を用いて説明する。図5は、受信処理の一実施例を示すフローチャートである。
ステップS11では、楽曲情報を受信したか否かを判定する。すなわち、クライアントからのアクセス要求に基づきアクセスされたサーバMSから楽曲情報が送信されており、この楽曲情報をクライアントが受信したか否かを判定する。サーバMSから楽曲情報を受信していない場合には(ステップS11のNO)、該「受信処理」を終了する。すなわち、この場合にクライアントでは何の処理もしない。一方、サーバMSから楽曲情報を受信している場合には(ステップS11のYES)、受信した楽曲情報を一時記憶領域に記憶する(ステップS12)。クライアントが受信する楽曲情報は、ストリーミング配信である場合には数秒分のデータ単位の楽曲情報であるし、ダウンロード配信である場合には1楽曲分のデータ単位の楽曲情報である。クライアントはこうしたデータ単位で受信した楽曲情報をRAM3などの一時記憶領域に一時的に記憶しておく。
【0037】
次に、「購入処理」について図6を用いて説明する。図6は、購入処理の一実施例を示すフローチャートである。
ステップS21では、楽曲情報の購入が要求されたか否かを判定する。楽曲情報の購入が要求されていない場合には(ステップS21のNO)、該「購入処理」を終了する。すなわち、この場合にクライアントでは何の処理もしない。一方、楽曲情報の購入が要求されている場合には(ステップS21のYES)、サーバMSに対して購入要求を送信する(ステップS22)。この購入を要求するための要求情報には、購入要求を表すデータの他に、ユーザIDと再生中の楽曲情報IDと課金方法に関する情報を表すデータが含まれる。そして、再生中の楽曲情報を所定の楽曲情報メモリに記憶する(ステップS23)。すなわち、クライアントから楽曲を購入することができるようになっており、購入することのできる楽曲は購入要求が指示された時に再生中である曲の楽曲情報である。この際に、再生中の曲に相当する楽曲情報は一時記憶領域から検索されて楽曲情報メモリに記憶されるものであるが、該曲の一部分の楽曲情報が既に一時記憶領域から消去されているような場合には、消去されている部分をサーバMSから新たに取得して1曲分の完全な楽曲情報として楽曲情報メモリに記憶する。楽曲情報メモリは、一時記憶領域とは異なる記憶領域であり、購入した楽曲情報のみを記憶するための記憶領域である。つまり、一時記憶領域に記憶される楽曲情報は所定のタイミング毎に自動的に消去されていくのに対し、楽曲情報メモリに記憶される楽曲情報はユーザが意図的に消去処理をしない限り消去されるものでない。このように、所定の購入処理の手続きを踏んで(例えば、所定の対価を支払って)楽曲情報を購入しない限り、一時記憶領域に記憶した楽曲情報を自動的に消去することによって、楽曲情報の不正利用を防止するようにしている。
【0038】
次に、上述した図4のステップS2で起動開始の指示がなされ、ステップS7で起動終了の指示がなされる「再生処理」について、図7を用いて説明する。図7は、再生処理の一実施例を示すフローチャートである。この再生処理は割込処理であって、クライアントにおける処理クロックの所定タイミング毎に起動される。すなわち、図2に示すタイマ1Aから発生するクロック周期毎に、上述した「メイン処理」に対して割り込み的に起動される処理である。該再生処理は、「メイン処理」で起動開始が指示されてから起動終了が指示されるまでの間動作する処理であり、クライアントの一時記憶領域に記憶された楽曲情報を読み出し、該読み出した楽曲情報に基づいて楽曲の再生を行う処理である。
【0039】
ステップS31では、一時記憶領域に記憶されている楽曲情報に従って、楽曲を再生する。ステップS32では、再生を行った部分に相当する楽曲情報を一時記憶領域から削除する。すなわち、既に一時記憶領域に蓄積されている楽曲情報を読み出して楽曲を再生する処理を行う一方で、既に再生が終了した区間に相当する楽曲情報を消去する処理を行うことで、楽曲情報の一時記憶領域への書き込み・読み出し制御を行っている。例えば、ストリーミング配信のような場合、サーバMSから新たな楽曲情報を所定のデータ単位に受信して一時記憶領域に蓄積すると共に、楽曲再生が終了した区間の楽曲情報を所定のデータ単位に順次に消去する。こうすると、サーバMSからの楽曲情報の配信量が増加しても、一時記憶領域に記憶する楽曲情報の情報量を増加させずに一定量までとすることができるようになる。
なお、再生する楽曲は、オーディオデータに基づくものであっても、MIDIデータに基づくものであってもどちらでもよい。また、再生の方法は、ストリーミング配信を用いた方法でも、ダウンロード配信を用いた方法でもどちらの方法を用いてもよい。また、楽曲情報の消去は、1楽曲分の情報をその楽曲の再生完了後に行うようにしてもよい。こうすれば、楽曲の購入処理(図6のステップS23)が迅速に実施できるようになる。
【0040】
次に、サーバMS側で実行する各種処理について説明する。図8は、図1に示した楽曲情報配信システムにおけるサーバMSで実行するメイン処理(以下、クライアント側で実行するメイン処理と区別するためにサーバメイン処理と呼ぶ)の一実施例を示すフローチャートである。このサーバメイン処理では、該サーバMSと通信ネットワークXを介して接続されたパソコン端末PCあるいは携帯端末MT等のクライアントからの要求に基づく各種処理を行う。このサーバメイン処理は、サーバMSの電源オンと共に処理が開始され、電源オフと共に処理が終了される処理である。以下、図8に示したフローチャートに従って、当該サーバメイン処理の動作を説明する。
【0041】
まず、ステップS41では、新たな接続要求を受信したか否かを判定する。新たな接続要求を受信した場合には(ステップS41のYES)、送信リストにユーザIDと送信アドレスを追加する(ステップS42)。すなわち、クライアントから当該サーバMSに対してアクセス要求動作が行われたか否かを判定し、アクセス要求動作が行われている場合にはクライアントから受信した接続要求を含む要求情報に含まれているユーザIDと送信アドレスを送信リストに追加する。ステップS43では、新たな購入要求を受信したか否かを判定する。新たな購入要求を受信した場合には(ステップS43のYES)、購入が希望された楽曲情報の課金額を決定して、ユーザIDに対応付けられている課金リストに決定された課金額を追加する(ステップS44)。すなわち、クライアントから当該サーバMSに対して楽曲情報の購入が要求された場合には、楽曲情報の購入やネット有線利用料金に関する各種料金(課金額)をユーザごと(詳しくはユーザIDごと)に用意されている課金リストに追記しておく。こうして、ネット有線を利用したユーザに対して、ネット有線の利用を終了するときにまとめて利用料金などを課金することができるようにしている。
【0042】
ステップS45では、新たな終了要求を受信したか否かを判定する。新たな終了要求を受信した場合には(ステップS45のYES)、送信リストからユーザIDと送信アドレスを削除する(ステップS46)。すなわち、クライアントから新たな接続要求を受信した時に送信リストに追加したユーザIDと送信アドレスは、クライアントから終了要求を受信すると送信リストから削除される。送信リストからユーザIDと送信アドレスが削除されたクライアントに対しては、楽曲情報の配信などがなされない。ステップS47では、ユーザIDの利用内容に対応した課金額を決定し、課金リストに追加する。この利用内容に対応した課金額の決定方法については、後述する。ステップS48では、課金リストに記録されている料金を課金する。この際の料金課金方法は従来から知られている方法であればどのようなものであってもよい。例えば、クレジットカードによる方法、銀行振込による方法、郵便振替による方法、電子マネーによる方法など、こうした各種方法であってよい。
このようにして、サーバMSでは電源オンから電源オフまでの間、クライアントからの各種要求に応じた各種処理を実行する。
【0043】
次に、「選曲処理」について、図9を用いて説明する。図9は、選曲処理の一実施例を示すフローチャートである。この選曲処理は割込処理であって所定時間毎に起動される処理であるが、少なくとも選曲リストの内容がなくならない程度の時間ごとに起動する。例えば、登録されている曲数の半分がなくなる(つまり再生が完了する)ようなタイミングごとに起動するとよい。
【0044】
ステップS51では、選曲リストの曲数が所定数に満たないか否かを判定する。所定数を満たしている場合には(ステップS51のNO)、該「選曲処理」を終了する。所定数に満たない場合には(ステップS51のYES)、新たな曲を楽曲情報DBから選曲する(ステップS52)。ステップS53では、選曲した曲が選曲リストと履歴リスト内にない曲であるか否かを判定する(ステップS53)。選曲リストと履歴リスト内にない曲である場合には(ステップS53のYES)、選曲された曲を選曲リストに最後の曲として追加する(ステップS54)。すなわち、所定時間内に同じ曲が頻繁に再生されることがないように制御する。勿論、上記のように選曲リストと履歴リストの全体から同じ曲を検索するのではなく、選曲リストと履歴リスト内で所定時間内(あるいは所定曲数)に同じ曲があるかどうかを検索して、なければ新たな曲として選曲リストに登録したり、若しくは選曲をするときに予め選曲対象とする曲群から、選曲リストと履歴リストに登録されている曲を削除しておくようにする、などの他の方法であってもよいことはいうまでもない。ステップS55では、選曲リストの曲数が所定数になったか否かを判定する。選曲リストの曲数が所定数になっていない場合には(ステップS55のNO)、ステップS52の処理へ戻って上記処理を繰り返す。すなわち、選曲リストへの曲の追加を引き続き行う。選曲リストの曲数が所定数になっている場合には(ステップS55のYES)、該「選曲処理」を終了する。すなわち、一定の曲数以上の曲選択は行わない。
【0045】
次に、サーバMS側で実行する「再生処理」(以下、クライアント側で実行する再生処理と区別するためにサーバ再生処理と呼ぶ)について、図10を用いて説明する。図10は、サーバ再生処理の一実施例を示すフローチャートである。このサーバ再生処理は、所定時間毎に、上述した「サーバメイン処理」に対して割り込み的に起動される処理である。前記所定時間は、再生の方法に依存する。例えば、ストリーミング配信である場合には数秒分のデータ単位で楽曲情報が配信されるために、その数秒分に相当するタイミング間隔毎に起動し、ダウンロード配信である場合には1曲分のデータ単位で楽曲情報が配信されるために、次の曲の再生開始までにダウンロードが完了できるタイミングごとに起動する。図2に示すタイマ1Aから発生するクロック周期毎に、上述した「サーバメイン処理」に対して割り込み的に起動される処理である。
【0046】
ステップS61では、選曲リストを参照して今回のタイミングで送信する所定量分の楽曲情報を読み出す。この所定量分の楽曲情報とは、ストリーミング配信である場合には数秒分のデータ単位に相当するデータ量の楽曲情報であるし、ダウンロード配信である場合には1あるいは複数曲分に相当するデータ量の楽曲情報である。読み出す楽曲情報を決定する際には、選曲リストで順番付けされている順に曲が再生されるように送信する楽曲情報を決定する。ステップS62では、送信リストに登録されている送信アドレスに対応する全てのクライアントに対して、読み出した楽曲情報を送信する。すなわち、送信リストに登録されている全てのユーザに対して同じ楽曲情報を同時に送信する。ステップS63では、1曲分の楽曲情報の送信が完了した曲を表すデータ(つまり楽曲情報ID)を選曲リストから削除して履歴リストに登録する。なお、履歴リストの内容は所定量になるごとに履歴の古い順に(つまり送信順が早い順に)少しずつ消去するとよい。
【0047】
以上のようにすることによって、ユーザがパソコン端末PCから所望のネット有線サイトを記憶するサーバMSに接続すると同時に、パソコン端末PCがサーバMS側で選択され配信される楽曲情報を自動的に受信して、該受信した楽曲情報に基づく楽曲をパソコン端末PC側で発音するようになる。そして、ユーザがパソコン端末PCと所望のネット有線サイトを記憶するサーバMSとの接続を終了すると現在発音中の楽曲が接続終了と共に停止され、それ以降は再度パソコン端末PCを所望のネット有線サイトを記憶するサーバMSへ接続しないと自動的な楽曲の発音が行われない。勿論、所望の楽曲情報を既に購入しているような場合には、購入した楽曲情報に基づく楽曲についてはパソコン端末PCを所望のネット有線サイトを記憶するサーバMSへ接続しなくても楽曲を発音させることができることは言うまでもない。
【0048】
ここで、課金リストに追加する利用内容に対応した課金額の決定方法(図8のステップS44参照)について、簡単に説明する。
課金リストに追加する利用内容に対応した課金額は、利用時間×時間単価、あるいは利用曲数×曲単価により決定される金額である。すなわち、クライアントが所望のネット有線サイトを記憶するサーバMSに対してアクセスしてからアクセスを終了するまでの時間(つまり利用時間)、あるいはクライアントが所望のネット有線サイトを記憶するサーバMSに対してアクセスしてからアクセスを終了するまでにサーバMSが配信した曲数をカウントしておき、これらに対してそれぞれ予め決められている時間単価あるいは曲単価を乗算することにより課金額を決定し、ネット有線を利用したユーザに対して課金する。こうした課金額の決定方法についての具体例を図11に示す。図11は、課金額決定方法について説明するための具体例を示す概念図である。この図11に示す具体例において、横軸は時間軸である。
【0049】
図11から理解できるように、この具体例においてはクライアントがサーバMSに対してアクセスを開始した時間が12時きっかりであり(12:00:00)、アクセスを終了した時間が12時10分(12:10:00)である。そこで、この場合における利用時間に応じた課金額を算出すると、時間単価が1秒当り0.02円であるとするならば課金額は12円(つまり、600秒×0.02円)である。他方、曲数に応じた課金額を算出する場合には曲数をカウントして確定しなければならない。その場合に、曲数のカウントにはいくつかの方法がある。例えば、図11においては、曲1の途中でアクセスを開始しており、曲3の途中でアクセスを終了している。こうした場合に、曲の始まり(あるいは曲の終わり)の時点を曲数カウントの対象とするならば曲2と曲3(あるいは曲1と曲2)がカウント対象とされ、曲数は2曲となる。若しくは曲の始まりや終わりといった時点に関わらず、アクセス中に配信された全ての曲(曲の途中から配信を開始したものや曲の途中で配信を終了したものを含めた全ての曲)を曲数カウントの対象とするならば曲1、曲2、曲3の全ての曲がカウント対象とされ、曲数は3曲となる。そして、曲単価が1曲当り5円であるとするならば、課金額は10円(つまり、2曲×5円)あるいは15円(つまり、3曲×5円)である。
【0050】
なお、課金額の決定方法は上述した方法に限らず、他の方法であってもよいことは言うまでもない。例えば、所定時間内あるいは所定曲数以内の利用である場合には予め決められた固定的な金額である基本料金を課金額とし、所定時間あるいは所定曲数以上の利用である場合には基本料金に所定時間以上の利用時間や所定曲数以上の曲数に応じた金額を加算して課金額を決定するようにしてもよい。例えば、5曲までの利用は15円であり、それを超える曲数の利用がある場合には1曲当り5円を加算するなどのようにしてよい。
【0051】
なお、上述した実施例においては選曲リストに送信対象とする楽曲情報の楽曲情報IDを記録しておき、該選曲リストに従って楽曲情報DBから楽曲情報を選択して配信するようにしたが、こうした選曲リストを設けることなく、新たな楽曲情報を送信するタイミングごとに楽曲情報DBから楽曲情報を選択して配信するようにしてもよい。
なお、サーバからクライアントへ送信する楽曲情報のフォーマットは、イベントの発生時刻を曲や小節内における絶対時間で表した『イベント+絶対時間』形式のもの、イベントの発生時刻を1つ前のイベントからの時間で表した『イベント+相対時間』形式のもの、音符の音高と符長あるいは休符と休符長で楽曲データを表した『音高(休符)+符長』形式のもの、演奏の最小分解能毎にメモリの領域を確保し、演奏イベントの発生する時刻に対応するメモリ領域にイベントを記憶した『ベタ方式』形式のものなど、どのような形式のものでもよい。また、複数チャンネル分の楽曲情報が存在する場合は、複数のチャンネルのデータが混在した形式であってもよいし、各チャンネルのデータがトラック毎に別れているような形式であってもよい。
【0052】
【発明の効果】
この発明によれば、パソコン端末などのクライアントをサーバに接続するだけでクライアント側で自動的に楽曲を発音させることができるようになることから、個々のユーザは面倒な操作を行うことなく簡単な操作を行うだけで所望の時間だけ連続的に楽曲を再生することができるようになる、という効果を得る。
また、クライアントをサーバに接続するだけでよいことから、多くのユーザが同じ曲を同時進行で楽しむことができる、という効果を得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る楽曲情報配信サーバ装置及び楽曲情報用クライアント装置を用いた楽曲情報配信システムの一実施例の全体構成を示すシステムブロック図である。
【図2】 図1に示した楽曲情報配信システムを構成する各装置のうちの1つの装置についての一実施例の全体構成を示すハード構成ブロック図である。
【図3】 図1に示した楽曲情報配信システムにおけるパソコン端末(クライアント)及びサーバが具える各種機能を説明するための機能ブロック図である。
【図4】 クライアントで実行するメイン処理の一実施例を示すフローチャートである。
【図5】 受信処理の一実施例を示すフローチャートである。
【図6】 購入処理の一実施例を示すフローチャートである。
【図7】 再生処理の一実施例を示すフローチャートである。
【図8】 サーバメイン処理の一実施例を示すフローチャートである。
【図9】 選曲処理の一実施例を示すフローチャートである。
【図10】 サーバ再生処理の一実施例を示すフローチャートである。
【図11】 課金額決定方法について説明するための具体例を示す概念図である。
【符号の説明】
1…CPU、1A…タイマ、2…ROM、3…RAM、4…MIDIインタフェース、4A…電子楽器、5…検出回路、5A…操作子、6…表示回路、6A…表示装置、7…音源回路、7A…サウンドシステム、8…通信インタフェース、X…通信ネットワーク、9…外部記憶装置、1D…通信バス(データ及びアドレスバス)、MS…サーバ、TS…中継サーバ、PC…パソコン端末、MT…携帯端末、SM…選曲部、D…送信先決定部、SIO(CIO)…送受信部、SS…読み出し部(再生部)、Y…要求指示部、K…購入指示部、CS…再生部(発音部)、M…一時記憶部
Claims (5)
- 通信ネットワークを介して接続され、配信開始を要求する接続開始要求及び配信終了を要求する接続終了要求を送信可能であるとともに、逐次配信された楽曲情報の数秒分のデータを逐次再生する再生手段を有するクライアント装置に対して楽曲情報を配信するサーバ装置であって、
楽曲情報を複数記憶する記憶手段と、
接続されたクライアントの一覧である送信先リストを記憶する手段と、
前記記憶手段から楽曲情報を自動選択する選択手段と、
前記クライアント装置から接続開始要求を受信すると、該クライアント装置に対応する情報を前記送信先リストに追加する一方、前記クライアント装置から接続終了要求を受信すると、該クライアント装置に対応する情報を前記送信先リストから削除して、前記記憶された送信先リストを逐次更新し、該送信先リストに登録されている全てのクライアント装置を情報の配信先として設定する設定手段と、
所定時間毎に、前記選択された楽曲情報から数秒分のデータを逐次読み取って、前記設定手段により情報の配信先として設定された全てのクライアント装置に対して配信する配信制御手段と
を具備し、
前記選択手段は、前記配信制御手段により1つの楽曲情報の前記読み取りと配信が完了したことに応じて次の楽曲情報を選択するものであり、通信ネットワークを介して接続された全てのクライアント装置に対して、個々のクライアント装置が接続開始された時点にかかわらず前記読み出した同一の楽曲情報を連続的に配信することを特徴とする楽曲情報配信用サーバ装置。 - 前記選択手段は、前記記憶手段に記憶されている楽曲情報のうち、所定期間内に選択されていない楽曲情報のいずれかを自動選択することを特徴とする請求項1に記載の楽曲情報配信用サーバ装置。
- クライアント装置からの接続開始要求を受信してから接続終了要求を受信するまでの接続時間に応じて、又はクライアント装置からの接続開始要求を受信してから接続終了要求を受信するまでにクライアント装置に配信した1曲毎の楽曲情報に応じて課金額を算出する第1の算出手段と、
クライアント装置からの購入要求に基づきクライアント装置に配信した楽曲情報に応じた課金額を前記第1の算出手段にて算出された金額に加算する第2の算出手段と
を具備する請求項1又は2に記載の楽曲情報配信用サーバ装置。 - 通信ネットワークを介して接続され、配信開始を要求する接続開始要求及び配信終了を要求する接続終了要求を送信可能であるとともに、逐次配信された楽曲情報の数秒分のデータを逐次再生する再生手段を有するクライアント装置に対して、サーバ装置から楽曲情報を配信する楽曲情報配信用プログラムであって、前記サーバ装置のコンピュータに、
楽曲情報を複数記憶する記憶手段から、楽曲情報を自動選択するステップと、
前記クライアント装置から接続開始要求を受信すると、該クライアント装置に対応する情報を、接続されたクライアントの一覧である送信先リストに追加する一方、前記クライアント装置から接続終了要求を受信すると、該クライアント装置に対応する情報を該送信先リストから削除して、該送信先リストを逐次更新し、該送信先リストに登録されている全てのクライアント装置を情報の配信先として設定するステップと、
所定時間毎に、前記選択された楽曲情報から数秒分のデータを逐次読み取って、情報の配信先として設定された全てのクライアント装置に対して配信するステップと
を実行させるためのプログラムであり、
前記自動選択するステップは、前記配信するステップにより1つの楽曲情報の前記読み取りと配信が完了したことに応じて次の楽曲情報を選択するものであり、通信ネットワークを介して接続された全てのクライアント装置に対して、個々のクライアント装置が接続開始された時点にかかわらず同一の楽曲情報を連続的に配信することを前記コンピュータに実行させるようにしたことを特徴とする楽曲情報配信用プログラム。 - 通信ネットワークを介して接続されたサーバ装置と複数のクライアント装置とから構成された楽曲情報配信システムであって、
前記サーバ装置は、
楽曲情報を複数記憶する記憶手段と、
接続されたクライアントの一覧である送信先リストを記憶する手段と、
前記記憶手段から楽曲情報を自動選択する選択手段と、
前記送信先リストに基づいて、接続されている全てのクライアント装置を情報の配信先として設定する設定手段と、
所定時間毎に、前記選択された楽曲情報から数秒分のデータを逐次読取って、前記設定手段により情報の配信先として設定された全てのクライアント装置に対して配信する配信制御手段と
を具備し、
前記選択手段は、前記配信制御手段により1つの楽曲情報の前記読み取りと配信が完了したことに応じて次の楽曲情報を選択するものであり、通信ネットワークを介して接続された全てのクライアント装置に対して、個々のクライアント装置が接続開始された時点にかかわらず前記読み出した同一の楽曲情報を連続的に配信し、
前記クライアント装置は、
楽曲情報を複数記憶するクライアント記憶手段と、
前記サーバ装置より逐次配信された楽曲情報の数秒分のデータを一時的に記憶する一時記憶手段と、
該一時記憶手段に記憶された数秒分のデータを逐次再生する再生手段と、
ユーザからの購入指示を受け付ける手段と、
該購入指示に応じて前記一時記憶手段に記憶されている楽曲情報を前記クライアント記憶手段に転送して記憶させる保持手段と
を具備し、
前記一時記憶手段に記憶されたデータは定期的に消去されるものであり、前記保持手段は、前記一時記憶手段に記憶されている楽曲を補間すべく、前記一時記憶手段にて一時記憶されていない部分のデータを、前記サーバ装置より取得すること
を特徴とする楽曲情報配信システム。
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