JP3726707B2 - 楽曲データ受信クライアント装置、および、楽曲データ受信電子楽器 - Google Patents

楽曲データ受信クライアント装置、および、楽曲データ受信電子楽器 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の操作子により再生態様等、機器の動作態様が設定される電子楽器を自動演奏させる楽曲データ配信サービスシステムに用いる装置おびプログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電子楽器は、一般に、そのパネル上に多数の設定操作子を備えている。ユーザは、これらの設定操作子を操作して、実演奏や自動演奏における楽曲データの再生態様、例えば、上鍵盤,下鍵盤,ペダル鍵盤による演奏のそれぞれの音色や音量など、パネル操作子による、リズム選択、リバーブエフェクトなどをきめ細かく設定できる。
これらの複数の設定操作子による設定情報を一括してレジストデータとして、レジストレーションメモリに書き込んでおく。電子楽器で鍵盤を弾くとき、あるいは、楽曲を自動演奏するときに、演奏開始時や演奏の進行中において、このレジストデータを読み出せば、一度の操作で、パネル上の多数の設定操作子による設定情報に応じた演奏再生態様などを設定できる。
【0003】
上述したレジストレーションメモリは、1楽曲について所定数のレジストデータを記憶させることが可能であり、番号ボタンを操作したりフットスイッチを操作したりすることにより、複数個のレジストデータを切り替えることができる。
この複数のレジストデータは、楽譜本に同梱されたフレキシブル磁気ディスクに記録して販売されている。フレキシブル磁気ディスクからレジストデータを読み出し、電子楽器のレジストレーションメモリに保存する。ユーザは楽譜を見ながら鍵盤を弾き、楽譜上に切替指示が書かれているタイミングで、フットスイッチを押せば、順次レジストデータの番号をシフトさせて読み出し、電子楽器の再生態様を切り替える。
【0004】
また、楽曲データ(ソングデータ)とともにレジストデータが記録されたフレキシブル磁気ディスクもある。
この場合、演奏データとともに、読み出すレジストデータを指示するレジストデータ指示データが、それぞれ、イベントタイミングデータを伴って記録されている。演奏データの開始時、あるいは、演奏中に、レジストデータ指示データのイベントタイミングになると、指示された番号のレジストデータが読み出され、電子楽器に再生態様を自動的に設定する。
【0005】
近年、インターネットにおいて、サーバから音源機能内蔵のパーソナルコンピュータに対し、ストリーミング再生方式で楽曲データを配信するサービスが行われている。楽音信号生成機能を有するパーソナルコンピュータは、楽曲データを少しずつ受信し、イベントタイミングにしたがって再生する。受信した楽曲データは、楽曲データ受信バッファに一時的に記憶されるだけで、ハードディスク等に保存されない。そのため、不法に楽曲データがコピーされる心配がないので、無料で提供される場合が多い。
【0006】
同様にして、電子楽器においても楽曲データをストリーミング再生で自動演奏させたい。
電子楽器は、演奏する楽曲毎に、その開始時、演奏途中時において多様なパネル操作できめ細かな再生態様の一括設定をする。この一括設定をレジストデータとして、少なくとも1個を、楽曲データの再生前に、電子楽器のレジストレーションメモリに予め書き込んでおき、楽曲データの演奏終了まで保持しておく。このようにして、演奏途中でも適切な任意のレジストデータに切り替え可能にしている。
ところが、レジストデータをストリーミング配信すると、これを保持できないので、再生態様をきめ細かに自動設定できない。
【0007】
電子楽器に最初から用意されている基本レジストレーションを選ぶことは可能であるが、楽曲および楽曲内の各場面にふさわしいレジストデータを用いて完全な再生態様で演奏することはできない。
レジストデータをあらかじめ保存する代わりに、ストリーミング再生する楽曲データ中に、多数の操作子の個々の設定情報を、システムエクスクルーシブメッセージなどの演奏データとして、送信することが考えられる。
しかし、伝送容量に制限のある通信ネットワークを介して送信すると、個々の演奏データが多数になるので伝送遅延のおそれがある。しかも、電子楽器やシーケンサの種類は多数あり、それぞれの機器に固有の操作子がある。したがって、全ての機器に共通の楽曲データとするときには、機器固有の個々の操作子の設定情報を全て送信することになり、伝送遅延だけでなく、自機器の各操作子の設定情報を抽出する処理が必要となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたもので、複数の操作子により再生態様等が設定される電子楽器を用いて、楽曲データに適合した自動演奏をすることができ、かつ、楽曲データを不法コピーされるおそれがない楽曲データ配信サービスシステムに関する、装置、および、プログラムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、請求項1に記載の発明においては、楽曲データ受信クライアント装置において、楽曲データ受信手段、楽曲データ受信バッファ、設定情報受信手段、設定情報記憶手段、設定制御手段、および、転送手段を有し、前記楽曲データ受信手段は、楽曲データのストリーミング再生を行うものであって、イベントタイミングデータを伴う、演奏データおよび設定情報指示データを含む楽曲データを、サーバ装置から受信して前記楽曲データ受信バッファに書き込むとともに、前記楽曲データ受信バッファから前記イベントタイミングデータにしたがって読み出すものであり、前記設定情報受信手段は、前記楽曲データに対応し、電子楽器に備えられた複数の操作子により設定される該電子楽器の設定状態を規定した設定情報を、前記楽曲データ受信手段による前記楽曲データの受信の前にあらかじめサーバ装置から少なくとも1個受信して前記設定情報記憶手段に記憶するものであり、前記設定制御手段は、前記楽曲データ受信バッファから読み出される前記設定情報指示データに応じて、前記設定情報記憶手段から前記設定情報を読み出すものであり、前記転送手段は、前記楽曲データ受信バッファから読み出される前記演奏データ、および、前記設定情報記憶手段から読み出される前記設定情報を前記電子楽器に転送するものである。
したがって、楽曲データが不法コピーされるおそれなく、複数の操作子により再生態様等が設定される電子楽器に、楽曲データに適合した自動演奏をさせることができる。
設定情報は、クライアント装置に記憶させるものであるから、設定情報を記憶する機能のない電子楽器に対しても適用できる。また、クライアント装置は一般に記憶容量を大きくすることができるので、1楽曲についての設定情報の数の制約が少なく、また、複数の楽曲の設定情報を記憶しておくこともできる。
【0010】
請求項2に記載の発明においては、請求項1に記載の楽曲データ受信クライアント装置において、前記楽曲データに対応した前記設定情報を前記サーバ装置から購入する設定情報購入手段を有し、前記設定制御手段は、前記設定情報受信手段に対し、購入された前記設定情報を前記サーバ装置から受信させて前記設定情報記憶手段に記憶させるものである。
したがって、設定情報を購入した後に、サーバ装置から楽曲データを受信するので、設定情報を不法コピーされるおそれがない。
【0012】
また、請求項に記載の発明においては、請求項に記載の発明をコンピュータに実行させるものであって、請求項1に記載の発明と同様の作用を奏する。
記録媒体に記録してクライアント装置にインストールしたり、ネットワークを介してクライアント装置にダウンロードしたりすることができる。
【0017】
請求項に記載の発明においては、楽曲データ受信電子楽器において、楽曲データ受信手段、楽曲データ受信バッファ、設定情報受信手段、設定情報記憶手段、設定制御手段、複数の操作子、および、楽音信号生成手段を有し、前記楽曲データ受信手段は、楽曲データのストリーミング再生を行うものであって、イベントタイミングデータを伴う、演奏データおよび設定情報指示データを含む楽曲データを、サーバ装置から受信して前記楽曲データ受信バッファに書き込むとともに、前記楽曲データ受信バッファから前記イベントタイミングデータにしたがって読み出すものであり、前記設定情報受信手段は、前記楽曲データに対応し、前記複数の操作子により設定される設定状態を規定した設定情報を、前記楽曲データ受信手段による前記楽曲データの受信の前にあらかじめサーバ装置から少なくとも1個受信して前記設定情報記憶手段に記憶するものであり、前記設定制御手段は、前記楽曲データ受信バッファから読み出される前記設定情報指示データに応じて、前記設定情報記憶手段から前記設定情報を読み出すものであり、前記楽音信号生成手段は、前記楽曲データ受信バッファから読み出される前記演奏データ、および、前記設定情報記憶手段から読み出される前記設定情報を入力して、楽音信号を生成するものである。
したがって、楽曲データを不法コピーされるおそれなく、数の操作子により再生態様等が設定される電子楽器に、楽曲データに適合した自動演奏をさせることができる。
設定情報を記憶する機能のある電子楽器に対しては、この機能を用いて設定情報を記憶させることができる。
【0018】
請求項に記載の発明においては、請求項に記載の楽曲データ受信電子楽器において、前記楽曲データに対応した前記設定情報を前記サーバ装置から購入する設定情報購入手段を有し、前記設定制御手段は、前記設定情報受信手段に対し、購入された前記設定情報を前記サーバ装置から受信させて前記設定情報記憶手段に記憶させるものである。
したがって、購入された設定情報をクライアント装置に送信した後に、楽曲データを送信するので、設定情報を不法コピーされるおそれがない。
【0020】
また、請求項に記載の発明においては、請求項に記載の発明をコンピュータに実行させるものであって、請求項に記載の発明と同様の作用を奏する。
記録媒体に記録して電子楽器にインストールしたり、ネットワークを介して電子楽器にダウンロードしたりすることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
図1は、楽曲データ配信サービスのシステム構成の一例を示す説明図である。
図中、1は電子楽器、2はパーソナルコンピュータ、3は通信ネットワーク、4は楽曲データ配信サーバである。
パーソナルコンピュータ2は、クライアントとして、楽曲データ配信サーバ4から有料で設定情報のダウンロードを受け、無料で演奏データのストリーミング配信を受ける。
ここで、設定情報は、電子楽器1の複数の操作子操作により一括設定される再生態様を設定するもので、従来の電子楽器におけるレジストデータに対応する。操作子の操作により設定されるものであれば、再生態様以外の動作態様を設定するものを含んでいてもよい。
【0025】
電子楽器1は、パーソナルコンピュータ2に外部接続され、送信された設定情報を用いて、楽曲データを自動演奏する。
楽曲データ配信サーバ4は、通信ネットワーク3に接続され、楽曲リスト・データベース5、楽曲データ・データベース6、設定情報・データベース7から、それぞれのデータを所定のデータ転送形式で、パーソナルコンピュータ2等のクライアントに提供する。これらのデータベースは、別のサーバに置かれてもよい。
上述した設定情報は、楽曲データ毎に1または複数のものが用意され、かつ、電子楽器の機種や形式毎に用意されている。
【0026】
8は課金サーバであって、通信ネットワーク3に接続され、楽曲データ配信サーバ4と連携して、設定情報を購入するユーザに対して、この設定情報の使用料金を徴収し、決済が完了したときに、楽曲データ配信サーバ4に通知する。なお、課金サーバ8のサイトは、楽曲データ配信サーバ4と同一である必要はない。
上述した通信ネットワーク3は、概念的に示したものであり、具体的には、LAN( Local Area Network),固定電話網,携帯電話網,パケット網など、あるいは、これらが複合して構成された通信ネットワークである。楽曲データ配信サーバ4は、この通信ネットワーク3によってインターネット接続された、パーソナルコンピュータ2等のクライアントに対し、楽曲データ配信サービスを提供する。
【0027】
上述した楽曲データ配信サービスシステムにおいて、パーソナルコンピュータ2は、ウエブブラウザプログラムを起動し、楽曲リストを受信して閲覧したり楽曲を検索したりして、所望の楽曲を選択する。
楽曲データ配信サーバ4は、設定情報の購入手続を進め、課金サーバ8に課金処理をさせた後、所望の楽曲の設定情報7をパーソナルコンピュータ2の記憶部にダウンロードする。
【0028】
次に、所望の楽曲の楽曲データをパーソナルコンピュータ2にストリーミング配信する。この楽曲データ中には、通常の演奏データに加えて、設定情報指示データが含まれている。設定情報指示データは、そのイベントタイミングにおいて、先にパーソナルコンピュータ2にダウンロードされていた設定情報を読み出すことを指示するデータである。
電子楽器1は、パーソナルコンピュータ2から、読み出された設定情報とともに、ストリーミング再生された楽曲データを受信する。その結果、送信された設定情報を用いて、かつ、演奏中に設定情報を切り替えて、楽曲データを自動演奏する。
【0029】
一方、電子楽器9は、上述したパーソナルコンピュータ2の機能を備え、自身が直接的に通信ネットワーク3に接続されてクライアントとなる。この場合、設定情報は、電子楽器9の記憶部、例えば、従来の電子楽器のレジストレーションメモリにダウンロードされることになる。
また、電子楽器10は、携帯電話端末11をクライアントとして、これに接続されて、楽曲データを自動演奏する。携帯電話端末11は、基地局12を介して無線で通信ネットワーク4に接続される。
携帯電話端末11に持たせる機能としては、2つの場合がある。
第1の場合は、上述したパーソナルコンピュータ2と同等の機能を持たせて、楽曲リスト5の閲覧、購入、設定情報のダウンロード、ストリーミング再生を行う。
第2の場合は、携帯電話端末11を単なる無線通信インターフェースとして使用する。電子楽器10は、上述した電子楽器9と同様に、実質的なクライアントの機能を持つ。
【0030】
この他、図示しない例として、パーソナルコンピュータ2,携帯電話端末11の装置内部に電子楽器1と同様の楽音信号生成機能および自動演奏機能をもたせた場合には、電子楽器1,10を外付けすることなく、クライアント装置自体で楽曲データの自動演奏を行うことができる。この場合、設定情報を無視してよい。しかし、この楽音信号生成機能および自動演奏機能の再生態様を複数の操作子によって設定できる場合には、同様にして、クライアント装置の再生態様を設定する設定情報を楽曲データ配信サーバ4からダウンロードさせることができる。
【0031】
上述した楽曲データ配信サービスでは、電子楽器の複数の操作による再生態様の設定情報を、あらかじめ有料ダウンロードしてから、楽曲データをストリーミング配信することにより、設定情報および楽曲データを不法にコピーされるおそれなく、電子楽器に適合したきめ細かに設定した再生態様で、所望の楽曲データを再生することができる。
なお、設定情報は、ストリーミング再生による楽曲データの自動演奏が開始される以前に、クライアント側の記憶部内に保存されていればよい。したがって、上述したように、設定情報をネットワーク配信する方法に限らない。
設定情報を、記録媒体、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory),フレキシブル磁気ディスク,半導体メモリカード等、に記録しておき、この記録媒体を有料でクライアントに提供して、パーソナルコンピュータ2,電子楽器9,携帯電話端末11,電子楽器10、それぞれの設定情報記憶部に書き込んでもよい。
【0032】
図2は、図1に示したパーソナルコンピュータ2をクライアントとした、本発明の実施の一形態を説明するブロック構成図である。
図中、図1と同様な部分には同じ符号を付して説明を省略する。
21は電子楽器1の複数の操作子であって、ユーザにより操作され、制御部22を介して、楽音信号生成部23における再生態様を設定する。電子楽器1のその他の動作態様を設定することもできる。また、操作子21が、鍵盤などの演奏操作子の場合は、演奏データを生成する。
【0033】
楽音信号生成部23は、制御部から演奏データを入力して楽音信号を生成する音源部、さらに、生成された楽音信号に残響や歪を加えたり、周波数特性を変化させたりするなどの効果付与部がある場合には、この効果部を含む。
複数の出力チャンネルの音量比を制御するミキサーがある場合には、このミキサー部を含む。したがって、楽音信号生成部23は、複数の操作子による再生態様の設定および演奏データに基づいて、楽音信号を生成し、かつ、この楽音信号の特性を制御する。
24はMIDIインターフェースであり、パーソナルコンピュータ2との間で、MIDIメッセージを使用してデータ転送を行う。
制御部22は、また、MIDIインターフェース24から入力された設定情報に応じて、楽音信号生成部23の再生態様等、電子楽器1の種々の設定を切り替える。この設定は、複数の操作子21によって行われる設定と同等のものである。
【0034】
この設定情報は、どのようなデータ転送形式で送受信してもよい。複数の操作子21によって設定される情報を一括して、バルクダンプのような、1つのMIDIイベントデータとしてもよいし、複数の操作子21のそれぞれによって設定される設定情報を、個々にMIDIイベントデータとしてもよい。これらの複数のMIDIイベントは、同時タイミングあるいはほぼ同時のタイミングで転送する。
設定情報記憶部25は、従来のレジストレーションメモリに相当し、楽曲データに応じた複数個の設定情報を記憶するものである。しかし、この実施の形態では、必ずしも必要としない。
【0035】
一方、パーソナルコンピュータ2において、26は通信インターフェースである。27は楽曲選択および楽曲購入部であって、ユーザの操作により実行され、楽曲リストの受信、楽曲データの検索を行い、所望の楽曲の設定情報を購入する。また、課金サーバ8との間で課金処理を行う。
設定制御部30は、購入した楽曲データの設定情報を、通信インターフェース26を介して設定情報記憶部31にダウンロードさせる。設定情報は、図3(b)を参照して後述する。図1を参照して既に説明したように、設定情報が記録された記録媒体を用いて、設定情報を有料で頒布して、設定情報記憶部31に保存させてもよい。
【0036】
楽曲データ受信部28は、楽曲データのストリーミング再生を行う。楽曲データ配信サーバ4から送信された、楽曲データを楽曲データ受信バッファ29に書き込む。楽曲データは、図3(a)を参照して後述するが、演奏データの他に、設定情報指示データが含まれている。すなわち、パーソナルコンピュータ2に設定情報があらかじめ保存されている前提でデータが作成されている。設定情報が保存されていない場合に、設定情報指示データは無視される。
楽曲データ受信部28は、書込と同時に、イベントデータをタイミングデータにしたがって読み出す。読み出された演奏データは、MIDIインターフェース32を介して電子楽器1に転送する。一方、読み出された設定情報指示データは、設定制御部30に出力する。設定情報指示データを除いて転送すればよいが、設定情報指示データを含め全てのイベントデータをそのまま電子楽器1に転送しても、電子楽器1では設定情報指示データを使用しないだけであるので特に問題ない。
設定制御部30は、設定情報指示データを入力すると、この指示に応じて、購入された楽曲データの1または複数の設定情報を、MIDIインターフェース32を介して電子楽器1に転送する。
【0037】
図3は、楽曲データファイルおよび設定情報ファイルの構成例の説明図である。
楽曲データのファイル形式としては、SMF(スタンダードMIDIファイル)やシーケンサ独自仕様、電子楽器独自仕様と様々なものがある。ここでは、特定のものに限定せず、一般的な構成例を説明する。設定情報ファイルについても一般的な構成例を説明する。
図3(a)に示す楽曲データファイルには、曲名あるいは曲番号などのファイル名が付けられている。初期設定データには、曲名等の著作権情報のほか、最初の再生態様を設定するための情報、例えば、各発音チャンネルごとの初期音色や、初期リズム、初期音量、初期テンポ、初期エフェクトなどのデータが記述されている。
【0038】
演奏開始後のイベントデータは、タイミングデータとイベントデータの対で記述され、楽曲の最後にエンドデータが記述されている。タイミングデータは、一つ前のイベントの発生タイミングからこのイベントの発生タイミングまでのインターバル時間を、クロック数や実時間で記述するものである。
イベントデータは、楽曲を演奏するための各種の処理を楽音信号生成部23などに指示するデータであって、上述した演奏データ,設定情報指示データの他、電子楽器全体の動作を制御したり、データ転送を制御したりするためのデータもある。
【0039】
演奏データは、楽音信号生成部23で楽曲を再生させるのに直接的に関連したデータ(例えば、音符の発音と消音を指示するノートオン,ノートオフのイベント)、および、再生態様を指示するボリュームチェンジやピッチチェンジ、音色チェンジ、エフェクトなどのイベントデータなどである。
設定情報指示データは、設定制御部30において、設定情報記憶部31から読み出すべき設定情報を指示する情報であって、図示の例では、レジストナンバを用いて設定情報を指示する。
上述した楽曲データファイルは、そのままの形で部分に分けてストリーミング配信されてもよいが、何らかのデータ圧縮をして配信してもよい。データ圧縮されているときには、楽曲データ受信部28において元に戻される。
【0040】
図3(b)に示す設定情報ファイルは、1つの楽曲に対応して、複数個の設定情報を記述している。
設定情報ファイルには、楽曲名あるいは楽曲番号などのファイル名が付けられて、図3(a)に示した楽曲データファイルと関連づけられている。
個々の設定情報は、インデックスとしてのレジストナンバデータと、設定情報(レジストデータ)の対で記述される。
設定情報の具体的な記述形式は、従来の電子楽器のレジストデータそのままでもよいし、独自に設計してもよい。また、データ転送時のデータ形式も、任意でよい。設定制御部30は、ダウンロードされた設定情報のデータ形式を別のものに変換してから設定情報記憶部31に記録したり、設定情報記憶部31から読み出す際に、データ形式を変換してから電子楽器1に転送してもよい。
【0041】
電子楽器1に転送するときのデータ形式として、従来のレジストデータのデータ形式を用いてもよいし、既に図2を参照して説明したように、個々の複数の操作子21の設定情報を転送する複数のMIDIイベントデータに分割して転送してもよい。この場合、電子楽器1が、レジストデータをパーソナルコンピュータ2から受信する機能を持たないものであっても、個々の操作子による設定情報のMIDIイベントデータを受信する機能さえ持っていれば、複数の操作子により設定される設定情報を実質的に受信することができる。
【0042】
この設定情報の具体的な内容として、各鍵盤に割り当てられる音色データ、自動演奏の再生テンポを設定するデータ、自動演奏および鍵盤演奏用のトランスポーズの値を設定するデータ、エコーやリバーブのエフェクトのオン、オフ、電子楽器のホイールやフットスイッチなどの各種の演奏操作子に割り当てる機能を設定するデータなどがある。自動演奏に対して機能する設定情報、自動演奏を伴奏として行う手弾き演奏に対して機能する設定情報、および、両者に対して機能する設定情報がある。従来のレジストデータに加えて、さらに新規な設定情報を加えても良い。
なお、複数の操作子による設定情報には、楽曲データの初期設定データなどに元々記述されている個々の操作子の設定情報、例えば、音色やリバーブが含まれている場合がある。このような場合、複数の操作子による設定情報を優先させればよい。
複数の楽曲の設定情報ファイルを、同一の設定情報記憶部31に保存する場合を考慮して、レジストナンバに曲名あるいは曲番号を含めて、個々のレジストデータと楽曲データとを直接的に関連づけるようにしてもよい。また、設定情報指示データは、レジストナンバを指定しないで、指定するレジストナンバを順次シフトさせるものとしてもよい。
【0043】
図3(a)に示した楽曲データファイルの変形例として、イベントデータは、1トラック中に、全演奏データを時系列に沿って記述するものでもよいし、個々に演奏データを記述したトラックを複数本有するものでもよい。後者の場合、ストリーミング再生されるときには、各トラックのイベントデータを同時に時分割多重で送信すればよい。
MIDIチャンネルの異なる演奏データは、同一トラックに記述できるが、MIDIチャンネル毎にイベントデータを別トラックとして記述してもよい。
楽曲データのファイル形式の変形例として、タイミングデータを演奏イベントの発生時刻を曲や小節内における絶対時間で表してもよい。また、音符の音高と符長、あるいはこれに、休符と休符長を加えたもので演奏データを表してもよい。演奏の最小分解能毎にメモリの領域を確保し、演奏イベントの発生する時刻に対応するメモリ領域に演奏データを記憶させる「ベタ方式」等でもよい。
【0044】
上述した実施の形態では、記憶容量の制約が少ないパーソナルコンピュータ2側で設定情報を保存し、従来の電子楽器のレジストレーションメモリを使用しないので、楽曲中の設定情報の個数を多くすることができるし、多数の楽曲の設定情報を保存することもできる。また、レジストレーションメモリを持たない電子楽器に対しても適用できる。
【0045】
図4は、本発明の実施の一形態を実現するパーソナルコンピュータのハードウエア構成の一例の説明図である。
図中、図1,図2の機能構成ブロックに応する部分には同じ符号を付している。
41はバス、42はCPU(Central Processing Unit)、43はRAM(Random Access Memory)、44はROM(Read Only Memory)である。45は操作子であって、キーボード,ポインティングデバイス(マウス)である。46は操作回路であって、キーボード、ポインティングデバイスの操作状態を検出する。47は表示回路であって、表示画像情報を、CRT(Cathode Ray Tube)や液晶ディスプレイ等の表示装置48に出力する。
【0046】
49はタイマであって、CPU42に動作クロックを供給したり、プログラムの割り込みタイミングを制御したりする。50は外部記憶装置であって、ハード磁気ディスク、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、フレキシブル磁気ディスク(FD)などである。パーソナルコンピュータ2は、音源回路や効果付与回路等からなる楽音信号生成回路51、アンプ、スピーカなどのサウンドシステム52を持ち、電子楽器と同様な機能を有する場合もある。
ROM44には、基本入出力システム(BIOS)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OSという)を起動するためのプログラムが記憶されている。CPU42は、外部記憶装置50のハード磁気ディスクに記憶されたOSおよびアプリケーションプログラムをRAM43にロードして処理を行う。
RAM43には、図2に示した楽曲データ受信バッファ29,設定情報記憶部31など、プログラム実行中の処理データを記憶する領域も設けられる。
【0047】
CPU42は、OSを実行して、操作回路46、表示回路47、外部記憶装置50を制御してコンピュータの全体の動作制御を行う。また、ウエブブラウザ等のインターネット接続プログラムとともに、アプリケーションプログラムを実行して、楽曲データ受信クライアント機能を実現する。
楽音信号生成回路51は、ハードウエア構成で実現するほか、CPU42がソフトウエア音源プログラムを実行して生成した楽音信号を、D/A変換器でアナログ信号にしてサウンドシステム52に出力する場合もある。効果付与機能はDSP(Digital Signal Processor)で実現する場合もある。
本発明を実現するためのアプリケーションプログラムや、処理に利用する各種データは、外部記憶装置50に装填されるCD-ROM等の外部記憶媒体からハード磁気ディスクにインストールされるか、通信インターフェース3を介してサーバからダウンロードされる。
【0048】
図1に示した電子楽器1,9,10、携帯電話11のハードウエア構成も、基本的には、図4に示したパーソナルコンピュータ2の構成と同様である。
電子楽器1は、楽音信号生成部51、サウンドシステム52を備える。典型的には、操作子45として、パネル上の多数の操作ボタンがあり、表示装置を見ながら再生態様などが設定される。このほか、鍵盤,エクスプレッションペダル,フットスイッチ,ホイール等がある。外部記憶装置50としてフレキシブル磁気ディスク装置を備える。また、ハード磁気ディスク装置や光磁気ディスク装置、フラッシュメモリのような半導体メモリカードを備える場合もある。プログラムはROM44に記憶される。
【0049】
携帯電話端末11の場合は、通信インターフェース26が無線通信用のものとなる。通話用の送受信回路や着信メロディを生成する音源回路を備えている。操作子や表示装置は本体に予め装備されている。電子楽器10とのインターフェースは、携帯電話端末11とパーソナルコンピュータ間のインターフェースを用いればよい。
楽曲データ配信サーバ4の場合は、一例として、既存のWWW(World Wide Web)サーバを用い、図1の楽曲リスト・データベース5、楽曲データ・データベース6、設定情報・データベース7は、データベースサーバに置き、楽曲検索およびブラウズ用表示画面作成,データベースの管理機能は、共通ゲートウエイインターフェース(CGI:Common Gateway Interface)を用いてゲートウエイに処理させればよい。音信号生成部51、サウンドシステム52は装備していなくてもよい。
【0050】
図5は、本発明の実施の一形態の処理動作例を説明するフローチャートである。
パーソナルコンピュータ2の処理動作とともに、電子楽器1、楽曲データ配信サーバ4の処理動作を説明している。いずれも、CPU42の処理動作のうち、本発明に関係する部分を抽出して説明する。課金処理には種々の方式があるが、以下の説明では、設定情報のダウンロード前に、課金サーバ8との間で決済を行うものとしている。
図6は、図5におけるストリーミング再生ステップの詳細を説明するフローチャートである。
【0051】
パーソナルコンピュータ2が楽曲データ配信サーバ4に接続され、ウエブのトップページが表示されると、楽曲データ配信サーバ4から受信した楽曲リストにしたがった楽曲検索用の楽曲リストが表示される。図5のS61において、楽曲名、アーティスト名、楽器機種等を条件にして所望の楽曲データの検索要求をする情報を楽曲データ配信サーバ4に対して送信する。
楽曲データ配信サーバ4は、S81において楽曲データの検索要求を受付けて検索を実行する。S82において、検索結果をパーソナルコンピュータ2に報告する。
パーソナルコンピュータ2は、S62において検索結果の表示を行い、S63において、ユーザは、所望の楽曲データを選択し、楽曲データ配信サーバ4に対して購入を要求する。楽曲データ配信サーバ4は、S83において購入を受付け、課金サーバ8に、使用料金やパーソナルコンピュータ2のアドレスなどを通知し、S84において課金処理の完了を待つ。
パーソナルコンピュータ2は、課金サーバ8に接続され、クレジットカードナンバ、あるいは、プリペイドカードナンバを通知することによって決済をして課金処理を終了する。楽曲データ配信サーバ4は、課金サーバ8から決済完了通知を受けると、S85において、購入された楽曲の設定情報(図3(b)参照)の全てを設定情報データベース7から読み出し、S86において、パーソナルコンピュータ2にダウンロードして、S87に処理を進める。
【0052】
パーソナルコンピュータ2は、S65において、購入した楽曲の設定情報を設定情報記憶部31に保存する。設定情報が圧縮ファイル形式である場合には、解凍を行った上で保存する。
パーソナルコンピュータ2は、S66において、購入した設定情報に対応する楽曲データの再生開始のユーザ指示があったか否かを判定し、あったときにはS67に処理を進め、ないときにはS66に処理を戻して待機する。S67において、楽曲データ配信サーバ4に対し楽曲データの送信要求を行う。
楽曲データ配信サーバ4は、S87において楽曲データの送信要求があったときにS88に処理を進め、ないときにS87に戻って待機する。
【0053】
S88ないしS90においてストリーミング再生方式で送信を行う。S88において、楽曲データ・データベース6から、楽曲データ(図3(a)参照)を読み出す。S89において、先頭より順次、楽曲データの一部をパーソナルコンピュータ2に送信する。S90において、エンドデータであるか否かを判定し、そうであれば処理を終了し、そうでなければS89に処理を戻す。
その間、パーソナルコンピュータ2は、S68においてストリーミング再生を行い、電子楽器1に対してS71において自動演奏を行わせる。
【0054】
図6に示すパーソナルコンピュータ2のストリーミング再生において、S101においては、部分的な楽曲データを受信していれば、楽曲データ受信バッファ29に書き込む。S102において、楽曲データ受信バッファ29から次に処理すべきイベントデータを読み出す。
S103において、読み出したイベントデータが、今回のタイミングで処理すべきイベントデータであるか否かを判定する。そうであればS104に処理を進め、そうでなければS101に処理を戻し、続くS102では、前回と同じイベントデータが読み出される。
ストリーミング再生の開始時には、楽曲データ受信バッファ29にある程度の量の楽曲データを蓄積した後に、S103からS104に処理を進めることにより、通信速度の低下によって途中で楽曲データが途切れないようにする。
なお、今回のタイミングで処理すべきイベントデータを、同時に複数個許容する楽曲データのファイル形式では、次回のタイミングで処理すべきイベントデータが読み出されるまで、連続して読み出し処理を行うものとする。
【0055】
S104において、読み出したイベントデータを楽曲データ受信バッファから削除する。
S105において、イベントデータが設定情報指示データであるか否かを判定し、そうであればS106に処理を進め、そうでなければS107に処理を進める。
S106において、設定情報指示データにより指示された設定情報を設定情報記憶部31から読み出し、S107においてこの設定情報を電子楽器1に転送する。S108において、イベントデータが演奏データであるか否かを判定し、そうであればS109に処理を進め、そうでなければS110に処理を進める。
S110において、エンドデータであるか否かを判定し、そうであればS111に処理を進め、そうでなければS101に処理を戻す。S111において、エンドデータを電子楽器に転送して楽曲データ受信処理を終了する。
【0056】
一方、電子楽器1のS121においては、パーソナルコンピュータ2からイベントデータを受信する。S122において、このイベントデータが設定情報であるか否かを判定し、そうであればS123に処理を進め、そうでなければS124に処理を進める。S123において、転送された設定情報に基づいて、楽音信号生成部23の再生態様(音源あるいは効果付与部)の設定、その他、操作子により設定される電子楽器の態様を設定する。
S124において、イベントデータが演奏データであるか否かを判定し、そうであればS125に処理を進め、そうでなければS126に処理を進める。S125において、演奏データに基づいて楽音信号生成部23の発音処理を行う。S126において、エンドデータであるか否かを判定し、そうであれば自動演奏処理を終了し、そうでなければS121に処理を戻す。
【0057】
上述した説明では、購入した設定情報をダウンロードして、直ちに楽曲データの送信要求をすると、楽曲データがストリーミング配信されて、電子楽器1により自動演奏されるサービスを説明した。
これに代えて、設定情報のダウンロードでサービスを終了し、その後、改めて、クライアントから楽曲名を指定して配信要求があったときに、指定された楽曲データをストリーミング配信するサービスにしてもよい。この場合、改めて曲検索を行うようにしてもよいが、保存されている設定情報に対応する楽曲データにアクセスできるようにしてもよい。例えば、図3(b)に示した設定情報ファイル中に、対応する楽曲データの所在を示すURL(Uniform Resource Locators)を記述しておき、このURLを使用して、この楽曲データをダウンロードするウエブページをクライアントの表示画面に表示させることができる。
あらかじめ、記録媒体で設定情報を保存している場合にも、同様にして、保存されている設定情報に対応する楽曲の演奏データにアクセスできる。
【0058】
上述した説明では、図2に示したように、パーソナルコンピュータ2の装置内に、設定制御部30と設定情報記憶部31とを設けている。しかし、これらの機能を電子楽器1側に持たせてもよい。
具体的には、楽曲データ配信サーバ4から送信される設定情報は、設定情報記憶部25に保存させる。設定情報記憶部25として従来の電子楽器のレジストレーションメモリを用いることができる。楽曲データ配信サーバ4からストリーミング再生方式で送信される楽曲データ中の設定情報指示データは、通信インターフェース26、MIDIインターフェース32,24を経由して制御部22に転送される。ここで、設定情報記憶部25に保存された設定情報を読み出して楽音信号生成部23等に出力し、電子楽器1の再生態様を設定する。
また、図1に示した電子楽器9のように、電子楽器にパーソナルコンピュータ2で実行している機能を持たせる場合には、さらに、MIDIインターフェース24,32も不要となる。
【0059】
上述した説明では、パーソナルコンピュータ2と電子楽器1との間のインターフェースとして、MIDIインターフェースを例示したが、RS-232C、USB(Universal Serial Bus)、IEEE1394のインターフェース等を用いてもよい。楽音信号生成部23の音源機能は、専用のハードウエアを用いて実現してもよいし、DSPとDSPを制御するマイクロプログラムを用いて実現してもよい。また、装置のメインCPUとソフトウエア音源プログラムを用いて実現してもよい。
楽音信号生成部23の効果付与機能は、アナログ電子回路を用いて実現してもよいし、DSPとこれを制御するマイクロプログラムを用いて実現してもよい。
【0060】
電子楽器として、典型的な電子楽器形態のものに限らず、上述したパーソナルコンピュータ2や携帯電話端端末11自体が電子楽器となる場合もある。その他、カラオケ装置、ゲーム装置、PDA(Personal Digital Assistant)等の携帯型通信端末、自動演奏ピアノであってもよい。
電子楽器の形態を取った場合も、その形態は鍵盤楽器に限らず、弦楽器タイプ、管楽器タイプ、打楽器タイプ等の形態でもよい。また、音源装置、自動演奏装置等が単独の装置となったものでもよい。
【0061】
【発明の効果】
本発明は、上述した説明から明らかなように、楽曲データが不法コピーされることなく、複数の操作子により再生態様等が設定される電子楽器により、簡単に楽曲データに適合した完全な自動演奏を楽しむことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 楽曲データ配信サービスのシステム構成の一例を示す説明図である。
【図2】 図1に示したパーソナルコンピュータ2をクライアントとした、本発明の実施の一形態を説明するブロック構成図である。
【図3】 楽曲データファイルおよび設定情報ファイルの構成例の説明図である。
【図4】 本発明の実施の一形態を実現するパーソナルコンピュータのハードウエア構成の一例の説明図である。
【図5】 本発明の実施の一形態の処理動作例を説明するフローチャートである。
【図6】 図5におけるストリーミング再生ステップの詳細を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1,9,10…電子楽器、2…パーソナルコンピュータ、3…通信ネットワーク、4…楽曲データ配信サーバ、5…楽曲リスト・データベース、6…楽曲データ・データベース、7…設定情報・データベース、8…課金サーバ、12…基地局、28…楽曲データ受信部、29…楽曲データバッファ、30…設定制御部、31…設定情報記憶部

Claims (6)

  1. 楽曲データ受信手段、楽曲データ受信バッファ、設定情報受信手段、設定情報記憶手段、設定制御手段、および、転送手段を有し、
    前記楽曲データ受信手段は、楽曲データのストリーミング再生を行うものであって、イベントタイミングデータを伴う、演奏データおよび設定情報指示データを含む楽曲データを、サーバ装置から受信して前記楽曲データ受信バッファに書き込むとともに、前記楽曲データ受信バッファから前記イベントタイミングデータにしたがって読み出すものであり、
    前記設定情報受信手段は、前記楽曲データに対応し、電子楽器に備えられた複数の操作子により設定される該電子楽器の設定状態を規定した設定情報を、前記楽曲データ受信手段による前記楽曲データの受信の前にあらかじめサーバ装置から少なくとも1個受信して前記設定情報記憶手段に記憶するものであり、
    前記設定制御手段は、前記楽曲データ受信バッファから読み出される前記設定情報指示データに応じて、前記設定情報記憶手段から前記設定情報を読み出すものであり、
    前記転送手段は、前記楽曲データ受信バッファから読み出される前記演奏データ、および、前記設定情報記憶手段から読み出される前記設定情報を前記電子楽器に転送するものである、
    ことを特徴とする楽曲データ受信クライアント装置。
  2. 前記楽曲データに対応した前記設定情報を前記サーバ装置から購入する設定情報購入手段を有し、
    前記設定制御手段は、前記設定情報受信手段に対し、購入された前記設定情報を前記サーバ装置から受信させて前記設定情報記憶手段に記憶させるものである、
    ことを特徴とする請求項1に記載の楽曲データ受信クライアント装置。
  3. 楽曲データ受信ステップ、設定情報受信ステップ、設定制御ステップ、および、転送ステップをコンピュータに実行させるクライアント装置用楽曲データ受信プログラムであって、
    前記楽曲データ受信ステップは、楽曲データのストリーミング再生を行うものであって、イベントタイミングデータを伴う、演奏データおよび設定情報指示データを含む楽曲データを、サーバ装置から受信して楽曲データ受信バッファに書き込むとともに、前記楽曲データ受信バッファから前記イベントタイミングデータにしたがって読み出すものであり、
    前記設定情報受信ステップは、前記楽曲データに対応し、電子楽器に備えられた複数の操作子により設定される該電子楽器の設定状態を規定した設定情報を、前記楽曲データ受信ステップによる前記楽曲データの受信の前にあらかじめサーバ装置から少なくとも1個受信して設定情報記憶手段に記憶するものであり、
    前記設定制御ステップは、前記楽曲データ受信バッファから読み出される前記設定情報指示データに応じて、前記設定情報記憶手段から前記設定情報を読み出すものであり、
    前記転送ステップは、前記楽曲データ受信バッファから読み出される前記演奏データ、および、前記設定情報記憶手段から読み出される前記設定情報を前記電子楽器に転送するものである、
    ことを特徴とするクライアント装置用楽曲データ受信プログラム。
  4. 楽曲データ受信手段、楽曲データ受信バッファ、設定情報受信手段、設定情報記憶手段、設定制御手段、複数の操作子、および、楽音信号生成手段を有し、
    前記楽曲データ受信手段は、楽曲データのストリーミング再生を行うものであって、イベントタイミングデータを伴う、演奏データおよび設定情報指示データを含む楽曲データを、サーバ装置から受信して前記楽曲データ受信バッファに書き込むとともに、前記楽曲データ受信バッファから前記イベントタイミングデータにしたがって読み出すものであり、
    前記設定情報受信手段は、前記楽曲データに対応し、前記複数の操作子により設定される設定状態を規定した設定情報を、前記楽曲データ受信手段による前記楽曲データの受信の前にあらかじめサーバ装置から少なくとも1個受信して前記設定情報記憶手段に記憶するものであり、
    前記設定制御手段は、前記楽曲データ受信バッファから読み出される前記設定情報指示データに応じて、前記設定情報記憶手段から前記設定情報を読み出すものであり、
    前記楽音信号生成手段は、前記楽曲データ受信バッファから読み出される前記演奏データ、および、前記設定情報記憶手段から読み出される前記設定情報を入力して、楽音信号を生成するものである、
    ことを特徴とする楽曲データ受信電子楽器。
  5. 前記楽曲データに対応した前記設定情報を前記サーバ装置から購入する設定情報購入手段を有し、
    前記設定制御手段は、前記設定情報受信手段に対し、購入された前記設定情報を前記サーバ装置から受信させて前記設定情報記憶手段に記憶させるものである、
    ことを特徴とする請求項に記載の楽曲データ受信電子楽器。
  6. 楽曲データ受信ステップ、設定情報受信ステップ、設定制御ステップ、および、楽音信号制御ステップをコンピュータに実行させる電子楽器用楽曲データ受信プログラムであって、
    前記楽曲データ受信ステップは、楽曲データのストリーミング再生を行うものであって、イベントタイミングデータを伴う、演奏データおよび設定情報指示データを含む楽曲データを、サーバ装置から受信して楽曲データ受信バッファに書き込むとともに、前記楽曲データ受信バッファから前記イベントタイミングデータにしたがって読み出すものであり、
    前記設定情報受信ステップは、前記楽曲データに対応し、電子楽器に備えられた複数の操作子により設定される該電子楽器の設定状態を規定した設定情報を、前記楽曲データ受信ステップによる前記楽曲データの受信の前にあらかじめサーバ装置から少なくとも1個受信して設定情報記憶手段に記憶するものであり、
    前記設定制御ステップは、前記楽曲データ受信バッファから読み出される前記設定情報指示データに応じて、前記設定情報記憶手段から前記設定情報を読み出すものであり、
    前記楽音信号制御ステップは、前記楽曲データ受信バッファから読み出される前記演奏データ、および、前記設定情報記憶手段から読み出される前記設定情報を入力して、楽音信号生成手段に楽音信号を生成させるものである、
    ことを特徴とする電子楽器用楽曲データ受信プログラム。
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