JP2003150178A - カラオケデータ、カラオケデータ再生装置およびカラオケデータ配信装置 - Google Patents

カラオケデータ、カラオケデータ再生装置およびカラオケデータ配信装置

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JP2003150178A
JP2003150178A JP2001348417A JP2001348417A JP2003150178A JP 2003150178 A JP2003150178 A JP 2003150178A JP 2001348417 A JP2001348417 A JP 2001348417A JP 2001348417 A JP2001348417 A JP 2001348417A JP 2003150178 A JP2003150178 A JP 2003150178A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 最初に携帯電話でカラオケを楽しんだ後、次
にパソコンでカラオケを楽しもうとすると再度ダウンロ
ードが発生するばかりでなく、費用も携帯電話用カラオ
ケデータとパソコン用カラオケデータの双方に支払いが
発生する。 【解決手段】 カラオケデータを、単体で再生可能かま
たは再生不可能かという属性を有するカラオケデータ構
造体であって、当該カラオケデータ構造体と、内容を補
完する他の一つまたは複数の前記カラオケデータ構造体
を選択し組み合わせることで再生可能とするための管理
データを備えたことを特徴とするスケーラブルなカラオ
ケデータ構造体とし、該カラオケデータの配信装置及び
再生装置で取り扱えるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスケーラブルな構造
のカラオケデータ、スケーラブルなカラオケデータを再
生可能な装置およびスケーラブルなカラオケデータを配
信する配信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ディジタル技術の進歩や、マイク
ロプロセッサの高性能化、また通信技術の発達・多様化
により各種のデータサービスを様々なネットワーク経由
で利用することが可能となってきている。このようなサ
ービスを受けるために、一般には、パソコンおよびパソ
コンを電話などの通信回線に接続するモデムやターミナ
ルアダプタを用い、インターネット接続プロバイダと通
信回線を経由して接続し、さらにインターネット接続プ
ロバイダが、通信をインターネットに接続する。現在は
パソコン以外にも各種端末が用いられ、ポータブル端
末、携帯電話、さらにはデジタルテレビやカーナビ等、
非常に多岐にわたり各人が複数台の情報機器を所有する
ケースも増えてきている。また、取り扱われるデータも
端末や通信回線に合わせて多様化している。
【0003】このようなネットワーク経由でのデータサ
ービスの一つとして、通信カラオケサービスがある。以
下、図23はこのような通信カラオケサービスを実現し
た通信カラオケシステムであり、図23を参考にして、
上述の、インターネット接続を使ってカラオケサービス
プロバイダのサーバと接続し、通信カラオケサービスを
利用する従来のカラオケデータ再生装置とカラオケデー
タのダウンロード動作を説明する。
【0004】パソコンや携帯電話等の端末およびキーボ
ードやボタン等の操作手段およびディスプレイ等の表示
手段およびスピーカで構成されるマイコンシステムにモ
デムなどの通信インタフェイスを接続し、この装置を用
いて、インターネット接続サービスプロバイダに接続す
ることができる。
【0005】インターネット接続サービスプロバイダへ
の接続は、一般的な技術なのでここではその手順、技術
内容の詳細は省略する。
【0006】インターネットに接続された、上記のマイ
コンシステム上でいわゆるブラウザソフトを(WWWサ
ーバのクライアントソフト)を実行して、インターネッ
ト上のWWWサーバにアクセスすることが可能である。
【0007】ここでは、WWWサーバを用いたサービス
の一つとして、カラオケサービスプロバイダと接続する
ものとする。カラオケサービスプロバイダ側にはWWW
サーバが稼働しており、マイコンシステム上ではWWW
クライアントが稼働しているので、所定の手順で交信す
ることにより、ファイル情報の交信が可能である。
【0008】カラオケサービスプロバイダに接続する場
合には、WWWクライアントは、まずカラオケサービス
プロバイダのインデックスページ(一般にはindex.htmと
いう名前のドキュメントファイル)を取得する。このペ
ージには、カラオケのアクセスメニューが記載されてお
り、歌手名や曲名や新着情報などが記載されたドキュメ
ントを取得するためのリンク情報が埋め込まれている。
【0009】たとえば、新着情報を取得するには、この
情報を取得するリンク情報に応じて再度カラオケサービ
スプロバイダのWWWサーバにファイル情報を要求す
る。
【0010】所定の手順に従って、順次ファイル情報を
取得して、最終的に所望の曲目データのリストにまで到
着すると、所望のカラオケデータをファイルとして取得
することをWWWサーバに要求して、マイコンシステム
上にカラオケ楽曲データを取得する。有料サービスの場
合は、これらの手順の中で、必要に応じてユーザー認証
や課金処理を行う。
【0011】ダウンロードされたカラオケデータを演奏
するには、端末にインストールされているカラオケソフ
トを起動する。このカラオケソフトはカラオケ楽曲デー
タを読み込み、通常はMIDIあるいはMIDIに類す
る形式で記載されている楽曲情報をソフト的に解釈しつ
つ、パソコン本体に設置されている各種のハードウエア
装置を必要に応じて制御しながら、音響データに変換し
てスピーカに出力する。
【0012】同時にカラオケ楽曲データに含まれる歌詞
および歌詞の色代わり情報などを使い上記音響データに
同期して、ディスプレイ上に歌詞と歌詞の色代わりや背
景画その他カラオケに必要な情報を表示する。このよう
に、家庭のパソコンや各人の携帯電話を用いて、通信カ
ラオケサービスを行うことが可能となる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来のカラオケデータ再生装置では装置毎にカラオケデ
ータをダウンロードしてデータを演奏する必要がある。
携帯電話とパソコンを所有する人が最初に携帯電話でカ
ラオケを楽しんだ後、次にパソコンでカラオケを楽しも
うとすると再度ダウンロードする必要が発生するばかり
でなく、費用も携帯電話用カラオケデータとパソコン用
カラオケデータの双方に支払いが発生する。一般にパソ
コンは携帯電話より処理能力が高いため、携帯電話用に
ダウンロードしたカラオケデータをたとえばメモリカー
ドや赤外線通信などの方法によりパソコンに転送し適切
なカラオケソフトで再生した場合、演奏することは可能
であるが本来パソコンが持っている能力をフルに発揮す
るためのデータでないため、ユーザーは再度パソコンの
持っている能力をフルに発揮するためのパソコン用のカ
ラオケデータを改めてダウンロードしお金を支払い楽し
んでいるのが実情である。
【0014】本発明は再生能力や通信能力の異なる複数
端末でカラオケサービスを利用する際のダウンロードの
要する時間、費用の問題点を解決し、異なる端末でも端
末の能力をフルに発揮することが可能であって、かつ再
利用可能なスケーラブルなカラオケデータ及び、該スケ
ーラブルなカラオケデータを再生するカラオケデータ再
生装置およびスケーラブルなカラオケデータを配信する
カラオケデータ配信装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】第1の発明は単体で再生
可能かまたは再生不可能かという属性を有するカラオケ
データ構造体であって、当該カラオケデータ構造体と、
内容を補完する他の一つまたは複数の前記カラオケデー
タ構造体を選択し組み合わせることで再生可能とするた
めの管理データを備えたことを特徴とするスケーラブル
なカラオケデータ構造体である。
【0016】上記第1の発明によれば、あるカラオケデ
ータと差分のカラオケデータから高品質/高機能のカラ
オケデータを生成することが可能となる。つまり、高品
質/高機能のカラオケデータのデータサイズは大きくな
るのが一般的であり、ネットワークからダウンロードす
る時間も必要となる。たとえば携帯電話向けのある楽曲
のカラオケデータをすでにダウンロードしていた場合に
は、差分のカラオケデータをダウンロードし結合させる
ことで、パソコン向けのカラオケデータを入手するとい
ういわゆるデータの再利用が可能になる。
【0017】また、ダウンロードの時間が短くなるた
め、ネットワークに対する付加も小さくなり、ネットワ
ーク資源の有効活用に貢献できる。ネットワークとの途
中切断に遭遇する機会が減るため心理的不安を低減でき
る。楽曲を指定してから演奏が開始されるまでの待ち時
間が少なくなるため楽しみはより大きくなる。
【0018】第2の発明は単体で再生可能かまたは不可
能かという属性を有する、音楽、映像などのマルチメデ
ィア情報、制御情報、その他付加情報の集合体として構
成されるカラオケデータ構造体であって、当該カラオケ
データ構造体と、内容を補完する他の一つまたは複数の
前記カラオケデータ構造体を選択しおのおのに含まれる
構成要素を選択し組み合わせることにより再生可能とす
るための管理データを備えたことを特徴とするスケーラ
ブルなカラオケデータ構造体である。
【0019】上記第2の発明によれば、スケーラブルな
カラオケデータの構成要素ごとに差分抽出を行えるた
め、構成要素ごとの特性に応じたさらにきめこまやかな
差分抽出がおこなえる。
【0020】また、構成要素の組替えも容易に行えるよ
うになり、一度入手したカラオケデータの再利用性が高
くなる。これは、カラオケデータの価値を高めることに
つながる。
【0021】第3の発明は無線または有線にてひとつま
たは複数のスケーラブルなカラオケデータを受信して再
生可能なカラオケデータ再生装置であって、曲指定や設
定操作を行うボタン、カーソル等の操作手段と、文字、
画像を表示する表示手段と、楽曲を再生する再生手段
と、前記操作手段を所定の操作で操作することにより、
所望の楽曲に対応するスケーラブルなカラオケデータを
ダウンロードする手段と、前記操作手段を所定の操作で
操作することにより、前記ダウンロードしたカラオケデ
ータを前記再生手段にて再生するとともに対応する歌詞
および画像を前記表示手段に表示する手段とを備えたこ
とを特徴とするカラオケデータ再生装置である。
【0022】上記第3の発明によれば、ダウンロードし
たカラオケデータと差分データを含むカラオケデータを
組み合わせたスケーラブルなカラオケデータを再生する
ことができる。したがって、かつてダウンロードしたカ
ラオケデータを再生したときに比べ高品質/高機能のカ
ラオケを楽しむことができより大きな喜びを得ることが
できる。つまり、一度ダウンロードしたカラオケデータ
の品質/機能に不満を持ち高品質/高機能のカラオケデ
ータを入手したくなった場合に新たに高品質/高機能の
カラオケデータ全体をダウンロードせずとも差分データ
のみで構成されるカラオケデータをダウンロードするこ
とで高品質/高機能のカラオケを楽しむことができるよ
うになる。
【0023】第4の発明は無線または有線にてひとつま
たは複数のスケーラブルなカラオケデータを受信して再
生可能なカラオケデータ再生装置であって、曲指定や設
定操作を行うボタン、カーソル等の操作手段と、文字、
画像を表示する表示手段と、楽曲を再生する再生手段
と、前記操作手段を所定の操作で操作することにより、
所望の楽曲に対応するスケーラブルなカラオケデータを
ダウンロードする手段と、前記ダウンロードしたカラオ
ケデータを記憶する記憶手段と、前記操作手段を所定の
操作で操作することにより、前記ダウンロードしたカラ
オケデータまたは前記記憶手段の記憶するカラオケデー
タを組み合わせ前記再生手段にて再生するとともに対応
する歌詞および画像を前記表示手段に表示する手段とを
備え、再生する楽曲に対応するカラオケデータのうち記
憶手段が記憶しているデータとの差分のデータを含むス
ケーラブルなカラオケデータをダウンロードして再生す
ることを特徴とするカラオケデータ再生装置である。
【0024】上記第4の発明によれば、いくつかのカラ
オケデータを保存することができるようになるので、直
前にダウンロードしたカラオケデータばかりではなく、
かつてダウンロード済みのカラオケデータと差分データ
からなるスケーラブルなカラオケデータを再生すること
ができる。
【0025】第5の発明は、第4の発明に加え、スケー
ラブルなカラオケデータを再生するカラオケデータ再生
装置であって、CD、DVD、VIDEO、ICメモリ
などのメディア読み取り手段あるいは無線または有線に
て他の情報機器との交信手段をさらに備え、手持ちのマ
ルチメディアデータあるいはカラオケデータと記憶手段
が記憶しているカラオケデータを併用し、不足があれば
スケーラブルなカラオケデータをさらにダウンロードし
て組み合わせ再生することを特徴とするカラオケデータ
再生装置である。
【0026】上記第5の発明によれば、たとえば手持ち
の音楽CDなどをスケーラブルなカラオケデータの一構
成要素とし、万一音楽CDのデータだけではカラオケと
して利用不可能な場合であっても差分のデータをダウン
ロードすることでカラオケを楽しむことができる。した
がって、一度購入したマルチメディアのデータを有効に
活用ができるばかりでなく、今後新たに高品質/高機能
の再生装置を入手した際に元のマルチメディアデータを
再生した場合に不満と感じても、差分のデータをダウン
ロードすることで単に品質/機能の向上に対して喜びを
得るばかりでなく、自分の持っているデータが再利用で
きたという喜びまで得ることができる。
【0027】第6の発明は、第4の発明または第5の発
明に加え、ダウンロードしたスケーラブルなカラオケデ
ータを記憶する外部記憶手段を備えたことを特徴とする
カラオケデータ再生装置である。
【0028】上記第5の発明によれば、一度ダウンロー
ドしたデータを記憶手段に記憶し他の端末で利用するこ
とができるため、別の再生装置でダウンロードしたカラ
オケデータをもとに品質/機能の高いカラオケデータを
得ることが可能となる。さらには携帯電話で一度楽しん
だカラオケデータをパソコンでスケーラブルに拡張した
のちこれを記憶手段にて記憶したとえばテレビでさらに
差分データをダウンロードするといった再々利用も可能
となり、ユーザーにとって携帯電話でダウンロードした
カラオケデータにさらなる価値を感じることができる。
さらには、通信機能を持たないがスケーラブルなカラオ
ケデータを再生できる端末でもカラオケを楽しむことが
できる。
【0029】第7の発明は、第6の発明に加え、外部記
憶手段にダウンロードしたスケーラブルなカラオケデー
タを記憶する際に記憶されたカラオケデータの複製や他
の装置での再生を制限する情報を挿入する著作権管理手
段を備えたことを特長とするカラオケデータ再生装置で
ある。
【0030】上記第7の発明によれば、ダウンロードし
たカラオケデータの著作権を適切に管理することがで
き、著作権上の観点から外部記憶手段に記憶できなかっ
たデータも適切に外部記憶手段に記憶させることが可能
となる。したがって、カラオケデータの利用範囲がさら
に広がることになる。
【0031】第8の発明は、第5の発明から第7の発明
のいずれかに加え、著作権管理手段はメディア読み取り
手段または他の情報機器との交信手段または外部記憶手
段からスケーラブルなカラオケデータを読み出す際に、
カラオケデータに挿入されている著作権情報を参照し著
作権的に問題のない場合、即ち再生許可されている場合
に、楽曲再生を行うことを特徴とするラオケデータ再生
装置である。
【0032】上記第8の発明によれば、今まで著作権を
保護するために利用できなかったデータもスケーラブル
なカラオケデータもしくはその一部として利用すること
が可能になる。
【0033】第9の発明は、第3の発明から第8の発明
のいずれかに加え、記憶手段がスケーラブルなデータを
スケーラブルな状態のまま保存することを特徴とするカ
ラオケデータ再生装置である。
【0034】第9の発明によれば、スケーラブルなデー
タ構造を保存するため、カラオケデータの再利用性を高
めることができる。たとえば、カラオケデータのダウン
グレードも非常に容易に行うことができる。
【0035】第10の発明は、第3の発明から第8の発
明のいずれかに加え、記憶手段がスケーラブルなデータ
を最適化して保存することを特徴とするカラオケデータ
再生装置である。
【0036】第10の発明によれば、スケーラブルなカ
ラオケデータは一般にデータサイズが大きくなるが、こ
のスケーラビリティを破棄し最適化を行うことができる
ため、データサイズ圧縮が可能となる。
【0037】第11の発明は、第9の発明から第10の
発明のいずれかに加え、スケーラブルなデータをスケー
ラブルな状態のまま保存するかデータを最適化して保存
するかを、ユーザーが操作手段により選択できることを
特徴とするカラオケデータ再生装置である。
【0038】第11の発明によれば、ユーザーがカラオ
ケデータのスケーラブル構造を破棄し最適化を行うか否
かを決定できる。最適化によりカラオケデータのデータ
サイズを圧縮することが可能であるため、たとえば、今
後ダウングレードする意思がない場合に最適化を行うと
いった利用が考えられる。
【0039】第12の発明は、第3の発明から第11の
発明のいずれかに加え、前記操作手段にてダウンロード
するデータの品質を指定しスケーラブルなデータをダウ
ンロードすることを特徴とするカラオケデータ再生装置
である。
【0040】第12の発明によると、再生装置の最大性
能に応じてユーザーの望む以上の高品質/高機能なカラ
オケデータがダウンロードされるといったことを避ける
ことができ、無駄な出費やダウンロード時間を節約でき
る。
【0041】第13の発明は、第3の発明から第12の
発明のいずれかに加え、前記表示手段に表示されたダウ
ンロード所要時間や価格情報をもとに前記操作手段にて
楽曲に対応するスケーラブルなカラオケデータをダウン
ロードすることを特徴とするカラオケデータ再生装置で
ある。
【0042】第13の発明によると、誰にでもわかりや
すいダウンロード所要時間や価格の情報を元にダウンロ
ードするデータを選択できるばかりでなく、ダウンロー
ドしたあとでユーザーが想像していた以上の料金を請求
され不快に感じるといったことを避けることができ、納
得いくデータ購入が行える。
【0043】第14の発明は、第3の発明から第13の
発明のいずれかに加え、音量および/またはキーおよび
/またはテンポを制御する制御手段を備え、カラオケデ
ータの再生が前記制御手段を用いて制御可能なことを特
徴とするカラオケデータ再生装置である。
【0044】第14の発明によると、音量、キーテンポ
が制御可能であるので、歌う人の好みに応じてキーやテ
ンポを調整するといったことや周囲の雰囲気に応じて音
量を調整するといったことが可能となり使い勝手が向上
する。
【0045】第15の発明は、第3の発明から第14の
発明のいずれかに加え、カラオケデータの再生出力を有
線、無線、メディア交換などの手法により、外部の機器
(テレビ、ラジオ、スピーカ、ヘッドホン、ディスプレ
イ)に転送する再生転送手段を備えたことを特徴とする
カラオケデータ再生装置である。
【0046】第15の発明によると、外部の機器を再生
手段として利用可能であるので、カラオケデータ再生装
置の再生機能が貧弱である場合あるいはカラオケデータ
再生装置に比べ再生機能の優れた機器が周辺にある場
合、これを利用してさらに楽しむことができるようにな
る。たとえば、コンサート会場などで据付のスピーカを
利用し大音量/高音質でカラオケを楽しむといったこと
も可能となる。したがってカラオケデータ再生装置の再
生手段の品質/機能に不満を感じたとしてもカラオケデ
ータ再生装置を買い換えることなく高品質/高機能なカ
ラオケを楽しむことができる。
【0047】第16の発明は、スケーラブルなカラオケ
データを配信する配信装置であって、スケーラブルなカ
ラオケデータを蓄積する手段あるいは動的にスケーラブ
ルなカラオケデータを生成する手段と、無線または有線
にて再生装置からの配信要求を受信する手段と、送信し
たデータの種類や受信者、受信端末などの送信記録を記
憶する送信実績記憶手段と、前記配信要求に応じ前記送
信実績記憶手段を参照し過去に送信したデータとの差分
のデータをスケーラブルなカラオケデータとして送信す
る送信手段と、前記送信実績記憶手段に記憶された過去
の送信実績を参照し受信者単位あるいは受信者グループ
単位で課金処理を行う課金管理手段を備えたことを特徴
とするカラオケデータ配信装置である。
【0048】第16の発明によると、単にスケーラブル
なカラオケデータを配信するばかりでなくカラオケデー
タ履歴および課金履歴も管理されているため、ユーザー
が異なる端末で同じデータをダウンロードした場合に課
金を1度しか行わないことが可能となる。したがって2
重課金を恐れつつダウンロードを行うといったユーザー
の不安を回避するばかりでなく、2重課金を恐れるがゆ
えにダウンロードすることを敬遠するといった事態を避
けることができるため、カラオケプロバイダ、ユーザー
の双方にとって利便性の高いカラオケシステムを提供す
ることが可能となる。
【0049】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の実施の形態について説明する。
【0050】(第1の実施の形態)図1から図12は本
発明の第1の実施形態に係るカラオケデータの概念およ
び実現例を示す図である。
【0051】図13は、本発明の第1の実施形態に係る
カラオケデータ再生装置の構成を示すブロック図であ
る。図13に示すように、100はカラオケデータ再生
装置、1は機能ボタン、2は曲選択ボタン、3はディス
プレイ、4はスピーカ、5はマイク、6はディスプレイ
インタフェイス、7はボタンインタフェイス、8は音声
出力インタフェイス、9はMIDIシンセサイザ、10
はプログラムメモリ、11は通信インタフェイス、12
はアンテナ、13は音声入力インタフェイス、14はR
AM、15はマイコン、17は外部メモリインタフェイ
ス、16は外部メモリ、19はCDプレーヤ、20はV
TR(ビデオテープレコーダ)、21はDVDプレーヤ、
18は外部機器インタフェイスである。外部機器インタ
ーフェイス18はアナログ/デジタルにて周囲の機器と
マルチメディアデータやカラオケデータをやり取りする
ため、データ自体および機器間の制御を行うインターフ
ェースである。具体的にはピンジャックコネクタやミニ
プラグコネクタ、USBやIEEE1394端子、赤外
線送受信機やBluetooth送受信機などである。
コネクタ形状、データ様態、交信プロトコルは接続する
外部機器に依存する。
【0052】図14は、本発明の第1の実施形態に係る
カラオケデータ配信装置の構成を示すブロック図であ
る。図14に示すように、105はカラオケデータ配信
装置、31は配信装置通信インタフェイス、32はスケ
ーラブルデータ生成部、33は課金管理部、34はコン
テンツデータ、35は課金実績データ、36はコンテン
ツ代用情報データ、103はインターネットである。
【0053】図15は、本発明の第1の実施形態に係る
カラオケデータ再生装置およびカラオケデータ配信装置
を用いた通信カラオケシステムの説明図である。図15
において、100はカラオケデータ再生装置、1は機能
ボタン1、2は曲選択ボタン、3はディスプレイ、4は
スピーカ、101は電話網、102はインターネット接
続プロバイダ、103はインターネット、105はデー
タベース、104はカラオケサービスプロバイダであ
る。
【0054】図16から図21は、図15に係る通信カ
ラオケシステムにおける、図13のカラオケデータ再生
装置100の操作手順を説明する図である。
【0055】図22は、図15に係る通信カラオケシス
テムにおける、図13のカラオケデータ再生装置100
と図14のカラオケデータ配信装置の動作シーケンスと
ユーザーの操作入力の関係を示す図である。
【0056】<スケーラブルなカラオケデータの説明>
まず、図1から図12を用いてスケーラブルなカラオケ
データについて説明する。
【0057】図1はスケーラブルなカラオケデータの概
念を示す図である。本発明の実施形態でいうスケーラブ
ルなカラオケデータとは単体で再生可能/不可能なカラ
オケデータであって、あるカラオケデータと、内容を補
完する一つまたは複数のカラオケデータを選択し組み合
わせることで再生可能となるデータである。
【0058】一般的には、カラオケデータには、楽曲の
タイトル、作詞者名、作曲者名、編曲者名、歌詞の歌い
だし、総演奏時間、楽曲データ(=一般にMIDIと呼
ばれる楽曲データまたはMIDIと同様に楽曲表現され
たデータ、もしくは一般にWAVEと呼ばれるサンプリ
ング音響データや一般にMPEG Audioデータと
呼ばれるWAVEを圧縮した音響データ)、歌詞デー
タ、歌詞の表示制御データ(=文字数、色変りタイミン
グ、行切り替え、ページ切り替え、色指定などの情報を
含むデータ)、楽曲データの一部または全部を着信メロ
ディとして設定する際やA−B点のリピート設定などを
行うための演奏マーカデータ、演奏を補助する為の画像
データ(=一般にMPEGやMotionJPEG、
H.321と呼ばれるフォーマット等の動画像データ)
および背景画像データ(=一般にJPEGやGIF、ビ
ットマップと呼ばれるフォーマット等の静止画像デー
タ)などが含まれている。スケーラブルなカラオケデー
タにはこれらの構成要素が完全な状態あるいは不完全な
状態で含まれており、内容を補完するカラオケデータと
選択し組み合わせることで再生可能となる。
【0059】図1では単体で再生可能である図1中のカ
ラオケデータA1001と再生不可能な図1中の第1の
差分カラオケデータ1002を選択し組み合わせること
でカラオケデータAB1003が生成され再生可能とな
るイメージである。本発明の実施形態ではこれらの3つ
すべて、すなわちカラオケデータA1001、第1の差
分カラオケデータ1002、カラオケデータAB100
3をスケーラブルなカラオケデータと呼ぶ。従って、単
体で再生可能である図1中のカラオケデータAB100
3と再生不可能な図1中の第2の差分カラオケデータ1
005もスケーラブルなカラオケデータであり、このカ
ラオケデータAB1003と第2の差分カラオケデータ
1005を選択し組み合わせることで生成されるカラオ
ケデータABC1006もスケーラブルなカラオケデー
タである。
【0060】なお、本実施の形態ではカラオケデータA
1001と第1の差分カラオケデータ1002からカラ
オケデータAB1003を生成することやカラオケデー
タAB1003と第2の差分カラオケデータ1005か
らカラオケデータABC1006を生成することをアッ
プグレードと呼ぶことにする。即ち、アップグレードと
は基のデータと差分のデータを結合し内容・機能の高い
カラオケデータを生成することをいう。
【0061】カラオケデータAB1003はカラオケデ
ータA1001としても再生可能である。また、カラオ
ケデータAB1003から第1の差分カラオケデータ1
002相当を除いてカラオケデータA1002を抽出す
ることも可能である。このことを本実施の形態ではダウ
ングレードと呼ぶことにする。即ち、ダウングレードと
は基のデータからその一部分を切り離し内容や機能ある
いは拡張性の劣るカラオケデータを生成することをい
う。
【0062】カラオケデータAB1003はカラオケデ
ータA1001へのダウングレードを実現するため一般
に冗長な構造となる。冗長性を排除する操作を本実施の
形態では最適化と呼ぶことにする。最適化を行うことで
ダウングレードが不可になる場合もある。カラオケデー
タAB1003に対し最適化を行いカラオケデータB1
004とした場合、カラオケデータB1004として再
生可能であるが、カラオケデータB1004の構成要素
によってはカラオケデータA1001として再生および
カラオケデータB1004からカラオケデータA100
1の抽出が行えなくなる。
【0063】同様にカラオケデータABC1006はカ
ラオケデータAとしてもカラオケデータBとしても再生
可能である。また、カラオケデータABC1006から
第2の差分カラオケデータ1005相当を除いてカラオ
ケデータB1004あるいはカラオケデータAB100
3を抽出することおよびさらに第1の差分カラオケデー
タ1002相当を除いてカラオケデータA1001を抽
出することも可能である。カラオケデータABC100
6に対し最適化を行いカラオケデータBC1007とし
た場合、単独で再生でありかつカラオケデータB100
4としての再生およびカラオケデータB1004の抽出
が可能である。カラオケデータABC1006に対し最
適化を行いカラオケデータACとすることも可能であ
る。カラオケデータACは単独で再生でありかつカラオ
ケデータA1001としての再生およびカラオケデータ
A1001の抽出も可能である。カラオケデータABC
1006、カラオケデータBC1007、カラオケデー
タACのいずれからもカラオケデータC1008への最
適化が可能である。
【0064】図2はスケーラブルなカラオケデータの実
現例を示す図である。カラオケデータには既に説明した
ように、楽曲のタイトル、作詞者名、作曲者名、編曲者
名、歌詞の歌いだし、総演奏時間、楽曲データ、歌詞デ
ータ、歌詞の表示制御データ、楽曲データの一部または
全部を着信メロディとして設定する際やA−B点のリピ
ート設定などを行うための演奏マーカデータ、演奏を補
助する為の画像データおよび背景画像データなどが含ま
れている。実際のファイル構造は、これらの構成要素を
構成要素毎に並べファイルヘッダー等を取り付られる構
造や、時系列で構成要素を並べる構造などがあり、さら
に全体に対して圧縮をかける場合などもある。カラオケ
データA1001とカラオケデータAB1003の差分
データ(第1の差分カラオケデータ1002)を抽出す
ることもカラオケデータA1001と第1の差分カラオ
ケデータ1002を結合してカラオケデータAB100
3を生成することもアプリケーションソフトの差分によ
るアップグレードなど一般的な方法で可能であるが、こ
のときファイル構造上カラオケデータA1001の領域
内でデータの上書きが必要になることがある。ダウング
レードを実現するために、カラオケデータA1001に
対してどのような改変を行いまたどのような追加を行っ
たのかという改変履歴情報あるいは変更箇所となる改変
前のデータを集めそのデータ位置やデータ長を併せてポ
インタ情報として記憶しておく。
【0065】カラオケデータAB1003に含まれるカ
ラオケデータA1001の再生やカラオケデータAB1
003からカラオケデータA1001へのダウングレー
ドを行うには、カラオケデータAB1003から改変履
歴情報を逆にたどり復元操作を行うか、ポインタ情報を
元にカラオケデータAB1003からカラオケデータA
1001の領域を抜き出し当該領域内の変更データを改
変前のデータで上書きするなどの方法により行う。
【0066】最適化はこの再生やダウンロードといった
カラオケデータAB1003からカラオケデータA10
01を抽出不可能にする操作であり、図2に示す実現例
では改変履歴情報およびポインタ情報の破棄を行うこと
になる。
【0067】なお、カラオケデータを最適化した後、改
変履歴情報やポインタ情報を改めてダウンロードするこ
とで最適化前の状態に戻ることは可能である。つまり、
カラオケデータを最適化し一旦ダウングレード出来なく
なった後に改変履歴情報やポインタ情報を改めてダウン
ロードすることでダウングレードすることも可能であ
る。
【0068】図3から図12はカラオケデータの構成要
素の特性に注目しスケーラブルなカラオケデータを作成
するときの概念の一例を示した図である。ここでは構成
要素の特性に応じて様々なスケーラブルなデータ拡張が
行えることを示すのが目的であって、すべての構成要素
に対してデータフォーマット、実際のデータ内容に応じ
たすべて手法を示すものではなくここでは一部を紹介し
その他は省略する。
【0069】たとえば、図3から図12には歌詞の色変
わり情報のスケーラビリティについて示していないが、
歌詞の色変わり時刻表現についてであれば、 ・歌詞フレーズ単位 ・歌詞文字単位 ・歌詞文字内の色変わり(ある特定の歌詞文字が時間経
過に伴って色変わりすること)などがある。さらに、そ
の上位概念となる歌詞の色変わりの実現方法としては、 ・歌詞の色変わりを時刻表現し再生端末で色変わりを処
理する ・歌詞文字の色変わりを動画データとして記録するな
ど、一般的によく知られたスケーラビリティが存在す
る。
【0070】図3から図8はスケーラブルなカラオケデ
ータの構成要素として、楽曲データのスケーラビリティ
を示す図である。
【0071】図3と図4は楽曲データのうち、一般にM
IDIと呼ばれる楽曲データまたはMIDIと同様に楽
曲表現されたデータをカラオケデータの構成要素とした
場合のスケーラビリティの実現例である。ここでMID
I1、MIDI3、MIDI16はそれぞれ同時発声数
が1音用、3音用、16音用のMIDIデータである。
MIDIでは機器の制御情報や音の発声/停止をMID
Iイベントという形で取り扱う。
【0072】MIDI1、MIDI3のMIDIイベン
トが図4に示すようであった場合、同様に図4に示すM
IDI1→3なるデータとMIDI1のデータをマージ
すればMIDI3へアップグレードできる。また、MI
DI3からトラック1のデータのみ抽出すればMIDI
1のデータが得られることは明らかである。
【0073】さらにMIDI16へアップグレードする
ためには4トラックから16トラックまでの情報を用意
し(MIDI3→16)MIDI3のデータとマージす
ればよい。
【0074】図5と図6は楽曲データのうち、一般にW
AVEと呼ばれるサンプリング音響データをカラオケデ
ータの構成要素とした場合のスケーラビリティの実現例
である。WAVE Leftは音響データのうち左成分
(L)のモノラル音響データを、WAVE Right
は右成分(R)のモノラル音響データを、WAVE M
onoは左成分(L)と右成分(R)を合成した音響デ
ータを、WAVE StereoAは左成分(L)と右
成分(R)の合成音響データと左成分(L)と右成分
(R)の差分音響データにより構成されるステレオ音響
データを、WAVEStereoBは左成分(L)の音
響データと右成分(R)の音響データにより構成される
ステレオ音響データを、WAVE 5.1Chはドルビ
ー社の5.1チャネルオーディオの規格に基づく音響デ
ータである。差分カラオケデータとしてWAVE Mo
no→StereoAに示す左成分(L)と右成分
(R)の差分音響データとWAVE Monoを結合さ
せることにより、WAVE MonoからWAVE St
ereoAへアップグレードが可能である。単独でも再
生可能なWAVE Rightを差分カラオケデータと
して用いることで、WAVE LeftからWAVE S
tereoBへアップグレードが可能である。またWA
VE StereoAとWAVE StereoBとは一
般的な演算により相互変換可能であるため、WAVE
StereoAからWAVE StereoBを経由し
てWAVE 5.1Chへのアップグレードも、WAV
E 5.1ChからWAVE StereoBを経由して
WAVE StereoAの抽出も可能となる。
【0075】図7と図8は楽曲データのうち、一般にM
P3(MPEG1 Audio Layer3)などと
呼ばれるWAVE(サンプリング音響データ)を圧縮し
たデータをカラオケデータの構成要素とした場合のスケ
ーラビリティの実現例である。WAVEを圧縮する音楽
フォーマットは多数存在するが、MP3は人間の聴覚特
性を利用したことを特長とする不可逆圧縮であり、主に
最小可聴限界とマスキング特性を利用するフォーマット
である。本実施の形態ではこのうち最小可聴限界を利用
したスケーラビリティの実現例を示す。
【0076】最小可聴限界とは聴覚が検知できる音の最
小レベルのことで通常は聴覚が静寂時に聞き取ることの
できるノイズの限界から求めるものである。静寂時の最
小可聴限界は音の周波数に依存しており、ある周波数に
おいて音量が最小可聴限界を下回っている場合その周波
数の音は聞こえないのと同様になる。カラオケは完全な
静寂環境下で用いられることは少なく、カラオケボック
スや観光バスなどといった何らかの騒音環境下で用いら
れることが多い。
【0077】図7および図8に示すMPEG Filt
erAはこの騒音環境を想定し最小可聴限界特性を高め
に設定しサンプリングしたデータ、MPEG Filt
erBは静寂時の最小可聴限界特性でサンプリングした
データである。MPEG FilterAからMPEG
FilterBへのアップグレードはこの2つのフィル
タ特性の差分値を周波数ごとにMPEG Filter
Aに加算(補正)した後、MPEG FilterAで
サンプリングされずMPEG FilterBではサン
プリングされた周波数成分のサンプリング値をさらに加
算(結合)することで実現される。
【0078】図9から図12はスケーラブルなカラオケ
データの構成要素として、画像データおよび背景画像デ
ータのスケーラビリティを示す図である。
【0079】図9から図11は楽曲データのうち、一般
にMPEGと呼ばれるフォーマットの動画像データをカ
ラオケデータの構成要素とした場合のスケーラビリティ
の実現例である。動画像の概念は静止画を時間順に並べ
たものとして捉えると比較的わかりやすい。静止画を圧
縮する場合、その1枚の画像内でのデータの特徴から圧
縮を行う必要があるが、動画像の圧縮は静止画1枚1枚
に相当する各画像データ(フレームと呼ぶ)内ばかりで
はなく各画像データ間すなわちフレーム間での特徴抽出
による圧縮が可能である。動画像中で形や色を変化させ
ずに移動する物体のピクセルデータの大部分は前のフレ
ームから流用でき、フレーム間での移動量で表現できる
ため、フレームごとに各ピクセルのデータを指定する場
合に比べデータ量を削減できる。MPEGは主に3種類
のフレームで構成され、フレーム内でデータが完結する
Iフレーム、Iフレームまたは前方のPフレームからの
変位を利用するPフレーム、さらにIフレームとPフレ
ームの間に挿入され、前後のI,Pのフレームからの双
方向の変位を利用するBフレームからなる。Bフレーム
が欠落した場合の動画再生に対する影響はIフレームと
Pフレームが欠落した場合のそれに比べて小さい。動画
像の種類にもよるが、Bフレームを利用することで画像
を向上できる。
【0080】図9および図10に示すMPEG1 IP
はIフレームとPフレームおよび一定間隔でこれらのフ
レームの取りまとめをするストリームヘッダー(SH)
により構成される。MPEG1 IBPはIフレーム、
Pフレーム、Bフレームおよび一定間隔でこれらのフレ
ームの取りまとめをするストリームヘッダーにより構成
される。MPEG1 IBPではIフレームとPフレー
ムに対し各1の割合でBフレームを挿入している。MP
EG1 IPとMPEG1 IBPでIフレームとPフ
レームが現れる時間間隔を一緒にするため、MPEG1
IPとMPEG1 IBPのフレームレートをそれぞ
れ30フレーム/秒、60フレーム/秒としている。し
たがってMPEG1 IPからMPEG1 IBPへの
アップグレードは追加のBフレームデータとMPEG1
IBP用のストリームヘッダーで構成されるMPEG
1 Bなる差分データを用意すればよい。また、ダウン
グレードを保証したい場合、ポインタ情報としてMPE
G1 IPのストリームヘッダーを保存しておけばよ
い。
【0081】画像を美しく記録するためにはピクセル毎
にどれだけのデータ量を裂いて色を記憶するかも重要で
ある。また、縦横の画素数を増加し高密度表示を行うこ
とも画質の向上には重要である。図11ではさらにピク
セル毎の色情報を倍にするスケーラビリティ(輝度情報
・色差情報で4:2:0→4:2:2)および縦横の画
素数を倍にするスケーラビリティ(720P→1440
P)を示すものである。元来MPEGはスケーラビリテ
ィを考慮した動画像フォーマットであるため、上記が規
格の上で実現可能となっている。
【0082】図12は複数の画像を合成して画像データ
および背景画像データとする場合のスケーラビリティを
示す図である。ある曲を再生するにあたり必要となった
画像データを別の曲を再生する際にダウンロードしてい
た場合、これを流用できる。また、一度再生した曲に対
し追加の画像データと適切な制御情報をダウンロードし
元の曲の差分データとして用いることで最初に再生した
ときと同じ曲を異なる背景画像で楽しむこともできる。
【0083】次に、図15を用いて、カラオケデータ再
生装置100の動作の概略について説明する。
【0084】カラオケデータ再生装置100は、文字、
画像を表示する表示手段を備えており、その表示はディ
スプレイ3で行われる。また楽曲を再生する再生手段も
備えておりその音響出力はスピーカ4で行われる。
【0085】カラオケデータ再生装置100は、外部機
器インターフェイス18にてCDプレーヤ19やVTR
20、DVDプレーヤ21と交信を行いマルチメディア
データの読みこみ、書き出しを行う。 (1)「ダウンロードの手順 その1」 カラオケデータ再生装置100で所望のカラオケデータ
を指定してダウンロードする手順を図15と図16を併
用して以下説明する。
【0086】まず、カラオケデータ再生装置100の入
力待ち受け画面または楽曲の演奏中の画面で機能ボタン
1の「F」を押すと、メニューとして“0)ダウンロー
ド、1)演奏、2)設定、3)データ管理”がディスプ
レイ3に表示される。この状態で曲選択ボタン2の
「0」を押すと演奏する曲の選択方法の設定メニューと
して“0)新曲選択、1)曲名選択、2)歌手名選択、
3)購入済み曲”と表示される。
【0087】ここで「0」を押せば、最近の新曲のリス
トからの検索、「1」を押せば曲名リストからの検索、
「2」を押せば歌手名リストからの検索、「3」を押せ
ば過去に購入した曲目リストからの選択が可能になる。
図16では一例として「0」を押した場合を説明してい
る。
【0088】曲選択ボタン2の「0」を押すと、カラオ
ケデータ再生装置100は電話網101を介して、イン
ターネット接続プロバイダ102に接続を行う。(イン
ターネット接続プロバイダ102への接続機能および手
順は一般的なのでここでは省略する)。この時、ディス
プレイ3には”センター接続”と表示される。
【0089】インターネットに接続されたカラオケデー
タ再生装置100は、さらにインターネット上に設置さ
れたカラオケサービスプロバイダ104のカラオケデー
タ配信装置105にアクセスし、新曲のリストを取得す
る。図5では省略しているが、この間、”センターから
データ取得中”などのメッセージを出してもよい。この
結果、図5の例では”0)曲名A、1)曲名B、2)曲
名C、3)曲名D”と表示される。
【0090】ここで、曲目A〜Dは説明のため記号化し
ているが、実際には、「だんご3兄弟」、「LOVEマ
シーン」のように曲名が表示される。
【0091】ここで、曲目Bを選択するために「1」を
押すと、カラオケデータ再生装置100は、端末で再生
できるデータ種別や端末の保有するデータ種別に加え、
ユーザーIDをカラオケサービスプロバイダ104のカ
ラオケデータ配信装置105に送信しもしくは接続され
た端末を電話番号やサービス加入のIDなど一般的な手
法により特定し、曲目Bのカラオケデータの構成要素デ
ータ種別、ダウンロード時間、価格情報をカラオケサー
ビスプロバイダ104のカラオケデータ配信装置105
から取得する。図16の例ではダウンロードするカラオ
ケデータの音楽の構成要素として「MIDI3」という
種類のデータが、背景画像の構成要素として「MPE
G」という種類のデータが、歌詞の色変わりの構成要素
として「文字毎」という種類のデータが選択されている
ことが表示されている。また、ダウンロードした場合の
課金額、所要時間も表示されている。この画面は購入の
最終確認の用途も併せもっている。
【0092】ここで曲目Bのデータを取得するため、
「決定」を押すと、カラオケデータ再生装置100は、
曲目Bのカラオケデータをカラオケサービスプロバイダ
104のカラオケデータ配信装置105から取得する。
カラオケサービスプロバイダ104は指定された楽曲の
ダウンロード実績をログとして管理すると同時に、有料
の場合には課金システムを稼働して費用徴収の事務手続
を可能にする。カラオケデータをカラオケサービスプロ
バイダ104のカラオケデータ配信装置105から取得
するあいだ、ディスプレイ3には”センター接続”と表
示される。
【0093】カラオケ楽曲データの取得を完了すると、
ディスプレイ3には”曲目Bをダウンロードしました、
0)演奏、1)保存”と表示される。
【0094】ここで、曲選択ボタン2の「0」を押す
と、すぐにカラオケ楽曲が再生される。曲演奏中に操作
を開始しダウンロード終了後曲が再生中であった場合曲
目Bのカラオケ楽曲は演奏リストに追加され、再生中の
カラオケ楽曲の再生完了とともに順次再生される。図1
6では一例として、曲選択ボタン2の「1」を押して、
カラオケ楽曲データをカラオケデータ再生装置100の
メモリに保存している。保存するメモリは、内部メモリ
であってもよいし外部メモリであってもよく、フラッシ
ュメモリ、RAM、マイクロディスクのようなメカニカ
ルなメモリであってもよい。また、ここで、内部メモ
リ、外部メモリの選択を設けてもよい。
【0095】(2)「演奏の手順」 カラオケデータ再生装置100で所望のカラオケ楽曲デ
ータを指定してダウンロードする手順を図15と図17
を併用して以下説明する。
【0096】すでに、「ダウンロードの手順 その1」
で説明したように、ダウンロードの直後にカラオケ再生
することも可能であるが、ここでは、一旦保存しておい
たカラオケ楽曲データを用いてカラオケ再生する一例を
説明する。
【0097】まず、カラオケデータ再生装置100の待
ち受け状態で、機能ボタン1の「F」を押すと、メニュ
ーとして“0)ダウンロード、1)演奏、2)設定、
3)データ管理”、がディスプレイ3に表示される。
【0098】この状態で、曲選択ボタン2の「1」を押
すと、カラオケデータ再生装置100はメモリに保存し
ている楽曲のリストを表示する。ここで、保存先のメモ
リについては「ダウンロードの手順 その1」で述べた
とおり、いくつかのバリエーションが考えられるが、こ
こでは、説明を簡単にするため、単にメモりとして説明
する。
【0099】この結果、ディスプレイ3には、図17の
例では”0)曲目B、1)曲目H*、2)曲目I、2)
曲目J”と表示される。ディスプレイ3に表示しきれな
い場合、スクロールなどの手順が示される(このような
表示手法は一般的なので説明を省略する)。曲目Hの後
の「*」は端末のメモリや外部の機器の記憶するデータ
ではカラオケ楽曲の再生を開始できないことを示してい
る。
【0100】ここで「0」を押せば、曲目Bが選択され
て、演奏を開始する。カラオケ楽曲は歌詞文字が複数行
ディスプレイ3に表示される。歌詞文字がディスプレイ
の表示仕切れない場合は、スクロール、オーバラップ
(折り返し表示)などが自動的に行われる。また表示す
る行数や1行あたりの文字数も設定できる。
【0101】演奏中、曲選択ボタン2の「1」「2」
「3」にはキーコントロール、「4」「5」「6」には
テンポコントロール、「7」「8」「9」にはガイドメ
ロディのボリュームが割り当てられる。機能ボタン1の
「決定」ボタンを押しながら「1」「2」「3」を押す
と音量設定、「4」「6」を押すとA−Bリピート、
「5」を押すとポーズ、「キャンセル」には演奏中止が
割り当てられる(これらのボタンによる操作による動作
は一般的なので説明を省略する。)。
【0102】曲目一覧で「*」のついていた曲目Hを選
択すなわち曲選択ボタン2の「1」を押した場合、「ダ
ウンロードの手順 その1」と同様、端末で再生できる
データ種別や端末の保有するデータ種別に加え、ユーザ
ーIDをカラオケサービスプロバイダ104のカラオケ
データ配信装置105に送信しもしくは接続された端末
を電話番号やサービス加入のIDなど一般的な手法によ
り特定し、曲目Hのカラオケデータの構成要素データ種
別、ダウンロード時間、価格情報をカラオケサービスプ
ロバイダ104のカラオケデータ配信装置105から取
得する。ここで取得するダウンロード時間や価格情報は
すでにダウンロード済みのカラオケデータに対する差分
データの価格となる。以降の保存/演奏の流れは「ダウ
ンロードの手順 その1」と同様であるため省略する。
【0103】(3)「差分データをダウンロードして演
奏を行う手順」 カラオケデータ再生装置100で所望のカラオケ楽曲デ
ータを指定し差分データをダウンロードする手順を図1
8を用いて以下説明する。
【0104】まず、カラオケデータ再生装置100の入
力待ち受け画面または楽曲の演奏中の画面で機能ボタン
1の「F」を押すと、メニューとして“0)ダウンロー
ド、1)演奏、2)設定、3)データ管理”がディスプ
レイ3に表示される。この状態で曲選択ボタン2の
「0」を押すと演奏する曲の選択方法の設定メニューと
して“0)新曲選択、1)曲名選択、2)歌手名選択、
3)購入済み曲”と表示される。ここまでは「ダウンロ
ード手順 その1」と同様である。
【0105】ここで「3」を押せば過去に購入した曲目
リストからの選択となる。曲目Hの後の「*」は端末の
メモリや外部の機器のデータではカラオケ楽曲の再生を
開始できないことを示している。すなわち、追加ダウン
ロードして演奏を開始する場合、曲目一覧で「*」のつ
いている曲目Hを選択することになる。ダウンロード完
了後以降の手順は、「曲目Hをダウンロードしました、
0)演奏、1)保存」で「0」を選択して演奏を開始
する以外は「演奏の手順」と同様であるため省略する。
【0106】(4)「設定操作の手順」 カラオケデータ再生装置100で所望のカラオケ楽曲デ
ータを指定してダウンロードする手順を図15および図
19を用いて以下説明する。
【0107】まず、カラオケデータ再生装置100の入
力待ち受け画面または楽曲の演奏中の画面で機能ボタン
1の「F」を押すと、メニューとして“0)ダウンロー
ド、1)演奏、2)設定、3)データ管理”がディスプ
レイ3に表示される。この状態で曲選択ボタン2の
「2」を押すと装置の各種設定メニューとして“0)自
動最適化、1)DL設定、2)外部データ、3)品質選
択”と表示される。
【0108】ここで曲選択ボタン2の「0」を押し自動
最適化を選択した場合、ディスプレイ3には“0)O
N、1)OFF”と表示される。ここで「0」を押しO
Nを選択した場合、以降ダウンロードされるたびにカラ
オケデータが最適化され保存される設定となる。
【0109】また、各種設定メニューが表示されたとき
曲選択ボタン2の「1」を押しDL設定(ダウンロード
設定)を選択した場合、ディスプレイ3には“0)差分
DL、1)全部DL、2)ダウンロード毎に設定”と表示さ
れる。ここで「0」を押し差分DL(差分ダウンロー
ド)を選択した場合、以降メモリに当該曲のダウングレ
ードな曲が記憶されていれば差分ダウンロードが行われ
る設定となる。通信速度は速いが端末の動作速度は遅い
再生装置ではメモリに当該曲のダウングレードな曲が記
憶されていても差分データとの結合に時間がかかり、む
しろ結合後のカラオケデータをダウンロードしたほうが
演奏までの時間を短縮できる場合なども考慮された、常
に差分ダウンロードを行わない設定が「1」を押した場
合の全部DL(全体ダウンロード)である。もちろん全体
ダウンロードの設定でダウンロードした曲であっても、
当該再生装置あるいは他の再生装置にて差分ダウンロー
ドすることによりカラオケデータのアップグレードが可
能である。
【0110】また、各種設定メニューが表示されたとき
曲選択ボタン2の「2」を押し外部データ(外部機器の
代用データの利用)を選択した場合、ディスプレイ3に
は“0)積極的に利用、1)利用しない、2)ダウンロ
ード毎に設定”と表示される。ここで「0」を押し積極
的に利用を選択した場合、曲ダウンロード毎にコンテン
ツ代用情報をカラオケサービスプロバイダ104のカラ
オケデータ配信装置105から取得し外部の機器から当
該カラオケデータの構成要素の代用となるデータを外部
機器から探す設定となる。コンテンツ代用情報はユーザ
ーの所有する機器などが記憶するデータで代用できるも
のを検索する際の補助となるデータである。たとえば当
該楽曲のカラオケデータ構成要素として代替可能なデー
タの記録されている音楽CDやDVDのメーカー、商品
型番やトラック番号、ビデオテープの頭出し情報、テレ
ビやラジオの当該楽曲の放映スケジュール(過去、未来
ともに)、過去のオンライン/オフラインサイトでの購
入ログなどである。諸般の事情により外部機器の代用デ
ータを利用したくない場合なども考えられるので、上述
のダウンロードの設定と同様、「1」利用しない、
「2」ダウンロード毎に設定という設定も用意されてい
る。
【0111】また、各種設定メニューが表示されたとき
曲選択ボタン2の「3」を押し品質選択を選択した場
合、ディスプレイ3には“0)DL時間、1)価格、
2)要素毎、3)ダウンロード毎に設定”と表示され
る。品質選択のメニューでは、カラオケデータの品質を
自動決定してダウンロードする場合の基準の設定および
設定確認を行う。ここで「0」を押しDL時間(ダウン
ロード所要時間)を選択した場合にはどのくらいの所要
時間のカラオケデータをダウンロードしたいかの目安
を、「1」を押し価格を選択した場合にはどのくらいの
価格のカラオケデータをダウンロードしたいかの目安
を、「2」を押し要素毎を選択した場合にはカラオケデ
ータの構成要素毎に品質を設定できる。楽曲毎に品質を
決めダウンロードしたい場合には「3」のダウンロード
毎に設定を選択することもできる。
【0112】(5)「ダウンロードの手順 その2」 「設定操作の手順」において装置の設定を自動最適化が
「ON」、ダウンロード設定と外部機器の代用データ利
用と品質選択が「ダウンロード毎に設定」にした場合
の、カラオケデータ再生装置100で所望のカラオケデ
ータを指定してダウンロードする手順を図20を用いて
以下説明する。
【0113】まず、カラオケデータ再生装置100の入
力待ち受け画面または楽曲の演奏中の画面で機能ボタン
1の「F」を押すと、メニューとして“0)ダウンロー
ド、1)演奏、2)設定、3)データ管理”がディスプ
レイ3に表示される。この状態で曲選択ボタン2の
「0」を押すと演奏する曲の選択方法の設定メニューと
して“0)新曲選択、1)曲名選択、2)歌手名選択、
3)購入済み曲”と表示される。ここで「0」を押すと
カラオケデータ再生装置100は新曲のリストを取得
し、ディスプレイ3には”0)曲名A、1)曲名B、
2)曲名C、3)曲名D”と表示される。ここまでは
「ダウンロード手順 その1」と同様である。
【0114】ここで「1」を押すとカラオケデータ再生
装置100は曲名Bに関するコンテンツ代用情報をカラ
オケサービスプロバイダ104のカラオケデータ配信装
置105から取得し、このコンテンツ代用情報を元に外
部の機器から当該カラオケデータの構成要素の代用とな
るデータを外部機器から探す。この間、ディスプレイ3
には“センター接続”および“外部機器問い合わせ中”
と表示される。
【0115】外部機器に適切な代用データが見つかった
場合、利用するか否かを問う確認画面となる。図20で
は“曲目Bの音楽としてCDのWAVが利用できます
0)WAV利用、1)MIDIをDL”とディスプレイ
3に表示されている。ここで「0」を押せば外部機器で
見つかったWAVをカラオケデータの構成要素として用
いることになる。図20ではMIDIをダウンロードす
ることを希望するため「1」を押している。
【0116】続いてディスプレイ3に“曲目Bの音楽は
差分のDLが可能です 0)差分DL、1)全部DL”
と表示されている。すなわちこのときメモリにはグレー
ドの低いMIDIデータが記憶されておりそのアップグ
レードが可能であること、またMIDIデータを改めて
全部ダウンロードする必要はなく差分ダウンロードが可
能であることがユーザーに伝えられている。
【0117】ここで、「0」を押すと、“センター接続
中”と表示された後、ダウンロードする曲目Bのカラオ
ケデータの構成要素データ種別、ダウンロード時間、価
格情報を確認する画面となる。これ以降は「ダウンロー
ド手順 その1」と同様である。ただし、画面には表示
されないが、“曲目Bをダウンロードしました 0)演
奏、1)保存”と表示される前にダウンロードした差分
カラオケデータとメモリに保存されていたカラオケデー
タ構成要素のうち音楽データのMIDIが図3および図
4に示す概念で最適化されている。
【0118】(6)「データ管理の手順」 カラオケデータ再生装置100のメモリに保存している
カラオケデータおよび周辺の機器との間でカラオケデー
タおよびカラオケデータ構成要素の移動やコピー、およ
び最適化を行う手順を図21を用いて以下説明する。
【0119】まず、カラオケデータ再生装置100の入
力待ち受け画面または楽曲の演奏中の画面で機能ボタン
1の「F」を押すと、メニューとして“0)ダウンロー
ド、1)演奏、2)設定、3)データ管理”がディスプ
レイ3に表示される。この状態で曲選択ボタン2の
「3」を押すとデータ管理メニューとして“0)曲デー
タ書き出し、1)最適化、2)外部データとの結合”と
表示される。
【0120】ここで曲選択ボタン2の「0」を押し曲デ
ータ書き出しを選択した場合、ディスプレイ3には外部
メモリに書き出し可能な曲目の一覧が表示される。つま
り、著作権保護などにより外部メモリに書き出せない楽
曲は表示されない。図20では「0」を押し楽曲Bを書
き出している。書き出しが完了するとディスプレイ3に
は“外部メモリに書き出しました”と表示される。外部
メモリ以外にカラオケデータを記憶できる装置が接続さ
れている場合、曲選択の前もしくは後に書き出し先の装
置を選択できるようにしてもよい。
【0121】データ管理メニューで曲選択ボタン2の
「1」を押し最適化を選択した場合、ディスプレイ3に
はメモリ上で最適化可能な曲目の一覧が表示される。図
20では「0」を押し楽曲Bを最適化している。
【0122】データ管理メニューで曲選択ボタン2の
「2」を押し外部データとの結合を選択した場合、メモ
リ上にある楽曲に対しコンテンツ代用情報をカラオケサ
ービスプロバイダ104のカラオケデータ配信装置10
5から取得し外部の機器から当該カラオケデータの構成
要素の代用となるデータを外部機器から探す。カラオケ
データ再生装置のメモリに移動/コピー可能なデータが
見つかった場合、データ種別とともに曲目がディスプレ
イ3に表示される。図20では「0」を押し曲目AのM
IDIのデータをメモリに記憶している。
【0123】以上、説明した動作について次に図13を
用いて、カラオケデータ再生装置100の内部動作につ
いて説明する。既に、図15から図21を用いて、カラ
オケサービスプロバイダ104からのダウンロード手
順、演奏手順、着信メロディとしての設定手順について
は説明したので、以降の説明では、カラオケデータ再生
装置100の内部動作のみを説明する。
【0124】図13に示すように、本発明のカラオケデ
ータ再生装置100は機能ボタン1、曲選択ボタン2、
ディスプレイ3、スピーカ4、マイク5、ディスプレイ
インタフェイス6、ボタンインタフェイス7、音声出力
インタフェイス8、MIDIシンセサイザ9、プログラ
ムメモリ10、通信インタフェイス11、アンテナ1
2、音声入力インタフェイス13、RAM14、マイコ
ン15、外部メモリインタフェイス17、外部メモリ1
6、外部機器インタフェイス18を備えている。CDプ
レーヤ19、VTR20、DVDプレーヤ21は外部機
器インタフェイス18を経由して接続されている。
【0125】機能ボタン1および曲選択ボタン2はボタ
ンインタフェイス7と接続され、機能ボタン1および曲
選択ボタンの操作状態はボタンインタフェイスと介し
て、マイコン15に伝えられる。通常は、ボタンの操作
により割り込み処理等が行われることになるが、このよ
うなボタン入力の処理は機器設計において一般的に用い
られる手法であり、ここではその詳細は省略する。
【0126】ダウンロードを行う際には、既に説明した
手順に従って操作が行われるが、カラオケサービスプロ
バイダとの交信およびデータの取得の際は、マイコン1
5が通信インタフェイス11を制御し、通信インタフェ
イス11はアンテナ12を介して電話網101との通信
を行う。
【0127】電話網101は、ここでは無線電話網とし
て説明しているが、有線であってもよい。電話網101
を介したデータ通信については、これも、一般的なプロ
トコルと暗号化・圧縮・エラー訂正などが行われるもの
であり、ここではその詳細は省略する。
【0128】ダウンロードされた、カラオケ楽曲データ
はRAM14または外部メモリインタフェイス17を介
して外部メモリ16に保存される。外部メモリを用いる
ことにより、本体内蔵メモリの容量に制限されることな
く記憶容量を増やすことができ、同時に、カラオケ楽曲
データを他の機器で演奏させることも可能になる。また
逆に、他の機器での演奏やコピーを禁止する場合には、
外部メモリへの書き込みを不許可としたり、あるいは、
カラオケ楽曲データ再生機能付電話装置100にIDを
付け、カラオケ楽曲データを記憶する際にIDを付与
し、再生時には、付与したIDとカラオケ楽曲データ再
生機能付電話装置100のIDが一致した場合のみ再生
可能とするなどの方法によって、特定のカラオケ楽曲デ
ータ再生機能付電話装置100でのみ演奏を可能にする
ことが可能である。
【0129】演奏を行う際には、RAM14または外部
メモリ16に保存されたカラオケデータが読み出され
る。
【0130】カラオケデータには、すでに説明したよう
に楽曲データ(=一般にMIDIと呼ばれる楽曲データ
またはMIDIと同様に楽曲表現されたデータ、もしく
は一般にWAVEと呼ばれるサンプリング音響データや
一般にMPEG Audioデータと呼ばれるWAVE
を圧縮した音響データ)、歌詞データ、歌詞の表示制御
データ(=文字数、色変りタイミング、行切り替え、ペ
ージ切り替え、色指定などの情報を含むデータ)、楽曲
データの一部または全部を着信メロディとして設定する
際やA−B点のリピート設定などを行うための演奏マー
カデータ、演奏を補助する為の画像データ(=一般にM
PEGやMotionJPEG、H.321と呼ばれる
フォーマット等の動画像データ)および背景画像データ
(=一般にJPEGやGIF、ビットマップと呼ばれる
フォーマット等の静止画像データ)などが含まれてい
る。スケーラブルなカラオケデータでかつ最適化されて
いないもので、ダウングレードの抽出が必要なものにつ
いては曲再生の前もしくは曲再生に平行してマイコン1
5によって抽出処理が行われテンポラリにRAM14に
記憶される。
【0131】楽曲データは、マイコン15によって逐次
読み出されて、MIDIシンセサイザ9に書き込まれ
る。MIDIシンセサイザは、楽曲演奏に関する時間管
理を行うとともに、MIDIデータに記載された各種の
演奏情報を解釈し、音響データにリアルタイムに変換し
て、音声出力インタフェイス8に出力する。音声出力イ
ンタフェイス8は、マイク5から音声入力インタフェイ
ス13を介して入力された音声データを必要に応じてM
IXしてスピーカ4に出力する。
【0132】また、歌詞データ、歌詞の表示制御データ
もマイコン15によって逐次読み出されて、ディスプレ
イインタフェイス6に書き込まれる。ディスプレイイン
タフェイスは、書き込まれた歌詞データ、歌詞の表示制
御データに基づいてディスプレイ3を制御して、カラオ
ケ演奏に合わせて、歌詞のテロップ表示その他カラオケ
に付随する各種のディスプレイ表示を行う。
【0133】カラオケ楽曲を再生する際には、歌いだし
のタイミング表示があることによって、歌唱のサポート
となる。さらに、歌詞文字の背景となる画像の表示によ
って、エンターテインメント性がより向上する。これら
の画像データは、カラオケ楽曲再生機能付き電話装置1
00のメモリに予め蓄えておくだけでなく、本実施の形
態では、カラオケサービスプロバイダ104をアクセス
して、データベース105からダウンロードしているの
で、曲毎のイメージや流行に対応した画像を楽しむこと
ができるようになる。
【0134】歌い出しタイミングにしたがって、マイコ
ン15はRAM14または外部メモリ16から歌いだし
タイミングを示す画像を読み出し、ディスプレイ出力イ
ンタフェイス6に表示を指示する。これは、複数毎の画
像データを順次読み出して、アニメーション的な表示に
すればよりスムーズに歌いだしタイミングを指示するこ
とが可能となっている。
【0135】これらの動作はプログラムメモリ10に記
憶されていて、図1,図2を用いて説明した操作手順に
対応する動作は、プログラムメモリに記憶されている内
容に基づいてマイコン15が処理することによって実現
されている。
【0136】次に、図14を用いて、カラオケデータ配
信装置105の各機能ブロックの動作概略について説明
する。図14に示すように、本発明のカラオケデータ配
信装置105は配信装置通信インタフェイス31、スケ
ーラブルデータ生成部32、課金管理部33、コンテン
ツデータ34、課金実績データ35、コンテンツ代用情
報データ36により構成され、配信装置通信インタフェ
イス31はインターネット103に接続している。
【0137】コンテンツデータ34はスケーラブルなカ
ラオケデータのための素材の集合体である。コンテンツ
データ34自体はソフト的な情報であるため実際の実装
はハードディスク、メモリなど記憶媒体に記録された状
態となる。
【0138】コンテンツ代用情報データ36はスケーラ
ブルなカラオケデータの構成要素のうち、ユーザーの所
有する機器などが記憶するデータで代用できるものを検
索する際の補助となるデータである。たとえば当該楽曲
のカラオケデータ構成要素として代替可能なデータの記
録されている音楽CDやDVDのメーカー、商品型番や
トラック番号、ビデオテープの頭出し情報、テレビやラ
ジオの当該楽曲の放映スケジュール(過去、未来とも
に)、過去のオンライン/オフラインサイトでの購入ロ
グなどである。コンテンツデータ34同様、コンテンツ
代用情報データ36もソフト的な情報であるため実際の
実装はハードディスク、メモリなど記憶媒体に記録され
た状態となる。
【0139】課金実績データ35はユーザーの氏名、住
所、電話番号、課金方法や代金引き落とし口座番号やク
レジット番号、ID、パスワードといった個人情報に加
え、カラオケデータ購入履歴、ダウンロード実績、場合
によっては当該カラオケプロバイダ104以外のオンラ
イン/オフラインサイトでの購入履歴などのデータであ
る。即時決済やプリペイド方式のカラオケプロバイダで
はこの時点で決済処理を行う。金融機関引き落としやク
レジットカード決済の場合、この課金実績データをもと
にダウンロード単位、もしくは月切りといった一定期間
単位で金融機関やクレジット会社に対し請求を行う。課
金実績データ35もソフト的な情報であるため実際の実
装はハードディスク、メモリなど記憶媒体に記録された
状態となる。
【0140】配信装置通信インタフェイス31は、カラ
オケデータ再生装置100からの要求をインターネット
103を経由して受信する。受信した要求は制御部37
に送られる。また、制御部37あるいはスケーラブルデ
ータ生成部32からのデータをカラオケデータ再生装置
100に送り出す。
【0141】制御部37はカラオケデータ再生装置10
0からの要求を配信装置通信インタフェイスから受け
る。必要に応じてコンテンツデータ34およびコンテン
ツ代用データ36を検索する。また、課金実績リストの
作成を課金管理部33に要求し、作成結果のリストを受
けこれを元に処理を行う。また、楽曲に対するスケーラ
ブルカラオケデータ送信要求を送信条件を含めてスケー
ラブルデータ生成部32に送る。
【0142】課金管理部33は、制御部37から特定の
ユーザーに対する課金実績リストを要求され、課金実績
データ35を検索しリストを作成し制御部37に送り返
す。また、制御部37から課金実績情報を受けた場合、
これを課金実績データ35に追加する。
【0143】スケーラブルデータ生成部32は、制御部
37からスケーラブルカラオケデータ送出要求を受け、
併せて受けた曲目、データ種別の情報を元にコンテンツ
データ34から適切なコンテンツを収集し制御部37よ
り指定された形態に加工の上、スケーラブルカラオケデ
ータとして通信インタフェイス31に送り出す。
【0144】さらに、図14を用いて、カラオケデータ
配信装置105の各機能ブロック間での連携動作につい
て説明する。
【0145】カラオケデータ配信装置105は、カラオ
ケデータ再生装置100からの要求をインターネット1
03を経由して受信・解釈し要求にこたえる。カラオケ
データ再生装置100から送られてきた様々な要求は配
信装置通信インタフェイス31を経由して制御部37に
送られる。要求は次の4種類である。
【0146】要求が曲目リスト要求あるいは歌手名リス
ト要求であった場合、制御部37はコンテンツの検索を
行う。条件に該当する曲をコンテンツデータ34から検
索し、配信装置通信インタフェイス31を経由してカラ
オケデータ再生装置100に対しリストを送り返す。
【0147】要求がコンテンツ代用情報要求であった場
合、制御部37はコンテンツ代用情報の検索を行う。こ
のとき検索を行う曲目およびカラオケデータ再生装置1
00で再生可能なデータの種類情報も併せて送られてき
ているので、カラオケデータ再生装置100で再生可能
である当該曲のコンテンツ代用情報をコンテンツ代用情
報データ36から検索し配信装置通信インタフェイス3
1を経由してカラオケデータ再生装置100に対し検索
結果を送り返す。
【0148】要求がダウンロード詳細情報要求であった
場合、制御部37は、ユーザーを指定し課金実績リスト
の作成を課金管理部33に要求する。要求された課金管
理部33は、課金実績データ35を検索し特定のユーザ
ーに対する課金実績リストを作成し制御部37に送り返
す。カラオケデータ再生装置100から併せて送られて
きたダウンロード条件にはカラオケデータ再生装置のメ
モリに記憶されている当該楽曲に対するカラオケデータ
の構成要素内容、差分ダウンロード/全体ダウンロード
の別が示されている。制御部37はダウンロード条件お
よびさらに併せて送られてきている再生可能データ種類
情報を元に、カラオケデータ再生装置100で再生可能
なカラオケデータ構成要素とそれぞれに対するダウンロ
ード所要時間、価格の一覧リストを生成し、配信装置通
信インタフェイス31を経由してカラオケデータ再生装
置100に対し検索結果を送り返す。このときの価格は
課金実績リストに基づき、すでに購入済みや差分ダウン
ロードの指定のあるカラオケデータ構成要素については
値引きもしくは課金しない価格をリストに記述する。
【0149】要求がデータ要求であった場合、制御部3
7はスケーラブルデータ生成部32に対しスケーラブル
カラオケデータ送信要求を送る。制御部37が併せて送
った送出条件(曲目、データ種別)に基づきスケーラブ
ルデータ生成部32はスケーラブルカラオケデータを、
配信装置通信インタフェイス31を経由してカラオケデ
ータ再生装置100に対し送る。また、課金管理部33
に対して、送出条件と課金額を課金実績データ35に追
加するよう要求する。課金管理部33はこの要求に基づ
き課金実績データを追加する。
【0150】以上、説明したカラオケデータ再生装置1
00とカラオケデータ配信装置105との間での、カラ
オケデータダウンロード時のデータ処理および送受信シ
ーケンスおよびユーザーによる操作入力との関係につい
て図22をもちいて説明する。なお、ここで説明するシー
ケンスは「ダウンロードの手順 その2」の曲選択方法
の設定メニューとして“0)新曲選択、1)曲名選択、
2)歌手名選択、3)購入済み曲”と表示され、「3」
購入済み曲以外を選択したところから、演奏/保存の確
認メニュー”曲目Bをダウンロードしました、0)演
奏、1)保存”が表示される期間である。「ダウンロー
ドの手順 その1」や「差分データをダウンロードして
演奏を行う手順」でもダウンロードが行われるが、デー
タ処理および送受信シーケンスは「ダウンロードの手順
その2」に順ずる。
【0151】曲選択方法の設定メニュー“0)新曲選
択、1)曲名選択、2)歌手名選択、3)購入済み曲”
においてユーザーによる曲種別選択操作が行われると、
カラオケデータ再生装置100はカラオケデータ配信装
置105に対して曲目リストを要求する(「2」歌手名
選択をユーザーが選択した場合は一旦歌手名リストが表
示され、歌手名リストの中からユーザーが選んだ歌手の
曲目のリストを要求することになる)。カラオケデータ
配信装置105は当該要求に対しコンテンツ検索を行
い、曲目リスト生成した後カラオケデータ再生装置10
0に対し送信する。
【0152】カラオケデータ再生装置100はこの曲目
リストをディスプレイ3に表示する。ユーザーはこの曲
目リストの中から所望の曲を選択する。カラオケデータ
再生装置100は装置設定を確認し、外部機器のデータ
を積極的に利用あるいはダウンロード毎に確認する設定
であった場合、カラオケデータ配信装置105に対して
選択された曲目およびカラオケデータ再生装置100で
再生可能なデータの種別情報を送るとともにコンテンツ
代用情報を要求する。カラオケデータ配信装置105は
コンテンツ代用情報データ検索を行い、コンテンツ代用
情報をカラオケデータ再生装置に対し送信する。
【0153】カラオケデータ再生装置100は、受信し
たコンテンツ代用情報に示されたデータを外部機器イン
タフェイス18により接続された機器から探す。外部機
器のデータを積極的に利用する装置設定でありコンテン
ツ代用情報に示されたデータ発見された場合、このデー
タは利用されることになる。ダウンロード毎に確認する
装置設定でありコンテンツ代用情報に示されたデータ発
見された場合はユーザーにこのデータを利用するか否か
を問い合わせる。利用はこのユーザーからの応答にゆだ
ねられる。
【0154】さらに、装置のダウンロード設定が差分ダ
ウンロードあるいはダウンロード毎に確認すると設定さ
れていた場合、カラオケデータ再生装置のメモリ上に当
該曲目に対応するグレードの低いデータの有無を検索す
る。装置設定が差分ダウンロードであった場合は、グレ
ードの低いデータがあれば差分ダウンロードを行う。装
置設定が差分ダウンロードであった場合は、ユーザーに
このデータを利用して差分ダウンロードを行うか否かを
問い合わせる。利用はこのユーザーからの応答にゆだね
られる。
【0155】次にカラオケデータ再生装置100はカラ
オケデータ配信装置105に対して、曲目、ユーザーI
D、カラオケデータ再生装置100で再生可能なデータ
の種別情報およびダウンロード条件(カラオケデータ再
生装置のメモリに記憶されている当該楽曲に対するカラ
オケデータの構成要素内容、差分ダウンロード/全体ダ
ウンロードの別)を送るとともにダウンロード詳細情報
を要求する。カラオケデータ配信装置105は課金情報
の参照を行い、カラオケデータ再生装置100で再生可
能なカラオケデータ構成要素毎に価格を決定した後、そ
れぞれに対するダウンロード所要時間、価格の一覧リス
トを生成し、カラオケデータ再生装置100に対し検索
結果を送り返す。
【0156】装置設定がダウンロードの品質を自動的に
選択する設定であった場合、すなわち価格やダウンロー
ド時間を元にカラオケデータ再生装置100は自動的に
ダウンロードするデータ種類を決定し、ユーザーに対し
ダウンロードの最終確認を求める。ダウンロードするデ
ータ品質をダウンロードごとに設定する装置設定であっ
た場合、ユーザーに問い合わせる。
【0157】ユーザーにより機能ボタン1の「決定」が
押された場合、カラオケデータ再生装置100は曲目、
IDおよびダウンロードするデータ種別を送信するとと
もにデータ要求を行う。カラオケデータ配信装置105
は送出条件(曲目、データ種別)に基づきスケーラブル
なカラオケデータをカラオケデータ再生装置100に対
し送り、並行して課金を行う。
【0158】スケーラブルなカラオケデータを受信した
カラオケデータ再生装置100は、装置設定が自動最適
化ONでかつ外部にコンテンツ代用データがあるもしく
はグレードの低いデータがメモリに記憶されているなど
最適化が可能であった場合、最適化処理を行った後、演
奏/保存の確認メニュー”曲目Bをダウンロードしまし
た、0)演奏、1)保存”を表示する。カラオケデータ
再生装置100は、自動最適化OFFの設定であった場
合すぐに、演奏/保存の確認メニューを表示する。
【0159】なお、ユーザーが複数台もしくは複数種類
のカラオケデータ再生装置100からダウンロード操作
を行うことが考えられるが、ダウンロードをユーザーも
しくはID単位で管理することで、どの再生装置からダ
ウンロード要求を受けたか否かによらずあるユーザーも
しくは特定IDを共有する人から同じ曲を再度ダウンロ
ード要求された場合に2回目以降は値引きもしくは課金
しない価格設定も可能である。
【0160】なお、それぞれのスケーラブルなカラオケ
データの構成要素として楽曲データ、歌詞データ、歌詞
の表示制御データ、演奏マーカデータ、画像データおよ
び背景画像データなどをすべて含む必要は無く、構成要
素としてこれらのうちの一つのみが再生可能な状態で含
まれているスケーラブルなカラオケデータやこれらのう
ちの一つのみが再生不可能な状態で含まれているスケー
ラブルなカラオケデータも十分にありうる。例えば最初
に楽曲データのみを含むスケーラブルなカラオケデータ
を購入し画像のないカラオケを楽しみ、その後歌詞デー
タや画像データ等を含むスケーラブルなカラオケデータ
と組み合わせ、画像や文字の色変わりのあるカラオケを
楽しむことも容易に想像がつく。
【0161】また逆に、制作者の意図で例えば楽曲デー
タだけでは演奏して欲しくなく、画像や歌詞データと一
緒に楽しんで欲しい場合などには、最初に楽曲データの
みを含むスケーラブルなカラオケデータだけでは演奏で
きないようにし、歌詞データや画像データ等を含むスケ
ーラブルなカラオケデータと組み合わせなければ再生で
きないようにそれぞれのカラオケデータに再生可/不可
フラグをつけ、本実施の形態のカラオケデータ再生装置
ではこのフラグを著作権管理部が判断し再生の許可/不
許可を行っても良い。
【0162】なお、再生できないカラオケデータを複数
組み合わせて再生可能なカラオケデータとして再生でき
るケースも考えられる。ネット−ワーク上で配信する
際、わざと再生できないカラオケデータの組を配信し、
受信側で再構成することでデータの盗難防止などセキュ
リティを向上させることも出来る。
【0163】なお、以降に他の機器で再生することを想
定している場合、現在まさに操作している機器では再生
できない構成要素を含むカラオケデータをあらかじめダ
ウンロードするケースも十分に考えられる。
【0164】なお、プログラムメモリ10は、プログラ
ムの書き変えが不可能なROM等の固定的なメモリで構
成されていても良く、あるいは、外部メモリ16や電話
回線を通じてダウンロードして使用可能なようにフラッ
シュメモリ等の書き換え可能なメモリで構成されていて
も良い。プログラムをインターネットを通じてダウンロ
ード可能な構成とした場合は、カラオケ楽曲データの配
信装置に最新のプログラムを記憶させ、プログラムが更
新された場合は、接続時に自動的にプログラムがプログ
ラムメモリ10にダウンロードして更新される構成とし
ても良い。
【0165】また、マイコン15における処理は、プロ
グラムメモリ10のプログラムにより制御される必要は
必ずしもなく、カラオケデータの配信装置と通信しなが
ら、その指示により制御される構成としても良い。
【0166】なお、本実施の形態では、電話回線を介し
てインターネット接続プロバイダに接続し、さらにイン
ターネットを介してカラオケサービスプロバイダに接続
したが、これは一例であって、どのような通信インフラ
であっても構わないことは、いうまでもない。
【0167】なお、本実施の形態ではカラオケデータ再
生装置100としてミニマムスペックに近い構成で記述
されており、単体でカラオケデータ再生装置となりうる
ものは、パソコン、携帯電話、モバイル端末、PDAな
ど多数存在する。したがってもっと高度なユーザーイン
タフェイスを装備し使い勝手のよい装置を提供すること
も十分可能である。各機器に応じて画面表示や操作イン
タフェイスが異なるばかりでなく、装置設定として設定
できる機能も上述の限りではなく、実装する装置規模に
よっても変わる。
【0168】また単体で構成されている必要はなく、機
器間を有線/無線/メディア交換などの手法によりネッ
トワークを構成できるものであればいくつかの機器を接
続し連携動作させることにより本実施の形態のカラオケ
データ再生装置と同等の機能をもたせることができる。
具体例としてはインターネットに接続できないカーナ
ビ、テレビなどであっても、たとえば外部メモリ装着可
能な電話機を用いて電話を擬似的にカーナビやテレビと
見立ててデータのダウンロード操作を行い、ダウンロー
ドしたデータをカーナビやテレビで利用するといった具
合である。このときカラオケの操作を行う操作手段はリ
モコンとなりまた、ラジオ、オーディオ機器をカラオケ
データの再生手段として利用するケースも考えられる。
ひいては表示機能付インターネット冷蔵庫をカラオケデ
ータのダウンロード手段と表示手段に利用し、コードレ
スヘッドホンを再生手段として利用するケースも想定さ
れる。したがってインターネットへの接続機能を有しな
い、すなわち一般的なダウンロードという手法で曲の入
手ができない端末であっても、極端に言えば他の端末で
ダウンロードされ、他の端末のメモリ上に記憶されたス
ケーラブルなカラオケデータを読み出しながら再生する
機器を提供することは十分可能であることは言うまでも
ない。
【0169】また、曲選択ボタン2、機能ボタン1に割
り付けたカラオケの機能は、一例であり割り付けるボタ
ンの設定や形状、ボタンの数は機器により適切に変更で
きることはいうまでもない。
【0170】また、割付けられる機能としては、上述し
た以外に、ガイドメロディの楽器種類の変更なども考え
られる。また、音声合成機能を追加して、ガイドメロデ
ィをガイドボーカル化する事も可能である。この場合、
カラオケ配信装置105からはスケーラブルなカラオケ
データの構成要素として対応する発音記号情報が配信さ
れるようにすればよい。
【0171】また、本実施の形態で説明した、ダウンロ
ード手順、演奏手順、データ送受信シーケンス等は一例
であって、機器の設計によって、さらに使い勝手の向上
のため多少の手順、メニュー構成を変更することも可能
である。
【0172】また、本実施の形態では、マイクロホンの
ミキシングレベル調整機能や、リバーブ機能を追加して
さらに本格的なカラオケを楽しめるようにしてもよい。
【0173】スピーカ4からの出力については、直接ス
ピーカに出力せず、有線または無線を用いて、ヘッドホ
ン等で出力することによって、人混みの中でも迷惑にな
らずカラオケ練習することも可能である。
【0174】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明は、
カラオケデータ再生装置およびカラオケデータ配信装置
でスケーラブルなカラオケデータを取り扱えるようにし
たため、カラオケデータのアップグレード、ダウングレ
ードが可能となり、一度ダウンロードしたカラオケデー
タを元に少ない費用と時間で高機能/高性能なカラオケ
再生を楽しみ続けることができる。ユーザーが異なる端
末で同じデータをダウンロードした場合に課金を1度し
か行わないことも可能で、2重課金の恐れを感じずダウ
ンロード機会の増加が期待される。したがってカラオケ
プロバイダ、ユーザーの双方にとって利便性の高いカラ
オケシステムを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るスケーラブルな
カラオケデータの概念を説明するための図
【図2】本発明の第1の実施形態に係るスケーラブルな
カラオケデータの実現例を示す図
【図3】本発明の第1の実施形態に係るスケーラブルな
カラオケデータのスキーム(MIDI)を示す図
【図4】本発明の第1の実施形態に係るスケーラブルな
カラオケデータのうちMIDI1からMIDI3への遷
移を示す図
【図5】本発明の第1の実施形態に係るスケーラブルな
カラオケデータのスキーム(WAVE)を示す図
【図6】本発明の第1の実施形態に係るスケーラブルな
カラオケデータのうちWAVEMono→WAVE S
tereoへの遷移を示す図
【図7】本発明の第1の実施形態に係るスケーラブルな
カラオケデータのスキーム(MPEG Audio)を
示す図
【図8】本発明の第1の実施形態に係るスケーラブルな
カラオケデータのうちMPEGFilterAからMP
EG FilterBへの遷移を示す図
【図9】本発明の第1の実施形態に係るスケーラブルな
カラオケデータのスキーム(画像その1)を示す図
【図10】本発明の第1の実施形態に係るスケーラブル
なカラオケデータのうちMPEGIPからMPEG I
BPへの遷移を示す図
【図11】本発明の第1の実施形態に係るスケーラブル
なカラオケデータのスキーム(画像その2)を示す図
【図12】本発明の第1の実施形態に係るスケーラブル
なカラオケデータのスキーム(合成画像)を示す図
【図13】本発明の第1の実施形態に係るカラオケデー
タ再生装置の構成を示すブロック図
【図14】本発明の第1の実施形態に係るカラオケデー
タ配信装置の構成を示すブロック図
【図15】本発明の第1の実施形態に係るカラオケデー
タ再生装置およびカラオケデータ配信装置をもちいた通
信カラオケサービスの説明図
【図16】本発明の第1の実施形態に係るカラオケデー
タ再生装置のダウンロード操作手順(その1)を説明す
る図
【図17】本発明の第1の実施形態に係るカラオケデー
タ再生装置の曲演奏操作手順を説明する図
【図18】本発明の第1の実施形態に係るカラオケデー
タ再生装置のダウンロード操作手順(差分データをダウ
ンロードして演奏を開始する手順)を説明する図
【図19】本発明の第1の実施形態に係るカラオケデー
タ再生装置の設定操作手順を説明する図
【図20】本発明の第1の実施形態に係るカラオケデー
タ再生装置のダウンロード操作手順(その2)を説明す
る図
【図21】本発明の第1の実施形態に係るカラオケデー
タ再生装置のデータ管理操作手順を説明する図
【図22】本発明の第1の実施形態に係るカラオケデー
タ再生装置およびカラオケデータ配信装置をもちいた通
信カラオケシステムにおけるカラオケデータダウンロー
ド時のデータ処理および送受信シーケンスおよびユーザ
ーによる操作入力との関係を示す図
【図23】従来の通信カラオケシステムの説明図
【符号の説明】
1 機能ボタン 2 曲選択ボタン 3 ディスプレイ 4 スピーカ 5 マイク 6 ディスプレイインタフェイス 7 ボタンインタフェイス 8 音声出力インタフェイス 9 MIDIシンセサイザ 10 プログラムメモリ 11 通信インタフェイス 12 アンテナ 13 音声入力インタフェイス 14 RAM 15 マイコン 16 外部メモリ 17 外部メモリインタフェイス 18 外部機器インタフェイス 19 CDプレーヤ 20 VTR(ビデオテープレコーダ) 21 DVDプレーヤ 100 カラオケデータ再生装置

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】単体で再生可能かまたは再生不可能かとい
    う属性を有するカラオケデータ構造体であって、当該カ
    ラオケデータ構造体と、内容を補完する他の一つまたは
    複数の前記カラオケデータ構造体を選択し組み合わせる
    ことで再生可能とするための管理データを備えたことを
    特徴とするスケーラブルなカラオケデータ構造体。
  2. 【請求項2】単体で再生可能かまたは不可能かという属
    性を有する、音楽、映像などのマルチメディア情報、制
    御情報、その他付加情報の集合体として構成されるカラ
    オケデータ構造体であって、当該カラオケデータ構造体
    と、内容を補完する他の一つまたは複数の前記カラオケ
    データ構造体を選択しおのおのに含まれる構成要素を選
    択し組み合わせることにより再生可能とするための管理
    データを備えたことを特徴とするスケーラブルなカラオ
    ケデータ構造体。
  3. 【請求項3】無線または有線にて一つまたは複数のスケ
    ーラブルなカラオケデータを受信して再生可能なカラオ
    ケデータ再生装置であって、文字、画像を表示する表示
    手段と、楽曲を再生する再生手段と、前記操作手段を所
    定の操作で操作することにより、所望の楽曲に対応する
    スケーラブルなカラオケデータをダウンロードする手段
    と、前記操作手段を所定の操作で操作することにより、
    前記ダウンロードしたカラオケデータを前記再生手段に
    て再生するとともに対応する歌詞および画像を前記表示
    手段に表示する手段と、を備えたことを特徴とするカラ
    オケデータ再生装置。
  4. 【請求項4】無線または有線にて一つまたは複数のスケ
    ーラブルなカラオケデータを受信して再生可能なカラオ
    ケデータ再生装置であって、曲指定や設定操作を行うボ
    タン、カーソル等の操作手段と、文字、画像を表示する
    表示手段と、楽曲を再生する再生手段と、前記操作手段
    を所定の操作で操作することにより、所望の楽曲に対応
    するスケーラブルなカラオケデータをダウンロードする
    手段と、前記ダウンロードしたカラオケデータを記憶す
    る記憶手段と、前記操作手段を所定の操作で操作するこ
    とにより、前記ダウンロードしたカラオケデータまたは
    前記記憶手段の記憶するカラオケデータを組み合わせ前
    記再生手段にて再生するとともに対応する歌詞および画
    像を前記表示手段に表示する手段と、を備えたことを特
    徴とするカラオケデータ再生装置。
  5. 【請求項5】再生する楽曲に対応するカラオケデータの
    うち記憶手段が記憶しているデータとの差分のデータを
    含むスケーラブルなカラオケデータをダウンロードして
    再生することを特徴とする請求項4に記載のカラオケデ
    ータ再生装置。
  6. 【請求項6】スケーラブルなカラオケデータを再生する
    カラオケデータ再生装置であって、CD、DVD、VI
    DEO、ICメモリなどのメディア読み取り手段あるい
    は無線または有線にて他の情報機器との交信手段をさら
    に備え、音楽、映像などのマルチメディアデータで手持
    ちのものあるいはカラオケデータと記憶手段が記憶して
    いるカラオケデータを併用し、不足があればスケーラブ
    ルなカラオケデータをさらにダウンロードして組み合わ
    せ再生することを特徴とする請求項5に記載のカラオケ
    データ再生装置。
  7. 【請求項7】ダウンロードしたスケーラブルなカラオケ
    データを記憶する外部記憶手段を備えたことを特徴とす
    る請求項4から請求項6のいずれかに記載のカラオケデ
    ータ再生装置。
  8. 【請求項8】外部記憶手段にダウンロードしたスケーラ
    ブルなカラオケデータを記憶する際に記憶されたカラオ
    ケデータの複製や他の装置での再生を制限する情報を挿
    入する著作権管理手段を備えたことを特徴とする請求項
    7に記載のカラオケデータ再生装置。
  9. 【請求項9】著作権管理手段は、メディア読み取り手段
    または他の情報機器との交信手段または外部記憶手段か
    らスケーラブルなカラオケデータを読み出す際に、カラ
    オケデータに挿入されている著作権情報を参照し再生許
    可である場合に楽曲再生を行うことを特徴とする請求項
    6から請求項8のいずれかに記載のカラオケデータ再生
    装置。
  10. 【請求項10】記憶手段がスケーラブルなデータをスケ
    ーラブルな状態のまま保存することを特徴とする請求項
    4から請求項9のいずれかに記載のカラオケデータ再生
    装置。
  11. 【請求項11】記憶手段がスケーラブルなデータを最適
    化して保存することを特徴とする請求項4から請求項9
    のいずれかに記載のカラオケデータ再生装置。
  12. 【請求項12】スケーラブルなデータをスケーラブルな
    状態のまま保存するかデータを最適化して保存するか
    を、ユーザーが前記操作手段により選択できることを特
    徴とする請求項10または請求項11に記載のカラオケ
    データ再生装置。
  13. 【請求項13】前記操作手段にてダウンロードするデー
    タの品質を指定しスケーラブルなデータをダウンロード
    することを特徴とする請求項3から請求項12のいずれ
    かに記載のカラオケデータ再生装置。
  14. 【請求項14】前記表示手段に表示されたダウンロード
    所要時間や価格情報をもとに前記操作手段にて楽曲に対
    応するスケーラブルなカラオケデータをダウンロードす
    ることを特徴とする請求項3から請求項13のいずれか
    に記載のカラオケデータ再生装置。
  15. 【請求項15】音量および/またはキーおよび/または
    テンポを制御する制御手段を備え、カラオケデータの再
    生が前記制御手段を用いて制御可能なことを特徴とする
    請求項3から請求項14のいずれかに記載のカラオケデ
    ータ再生装置。
  16. 【請求項16】カラオケデータの再生出力を有線、無
    線、メディア交換などの手法により、外部の機器(テレ
    ビ、ラジオ、スピーカ、ヘッドホン、ディスプレイ)に
    転送する再生転送手段を備えたことを特徴とする請求項
    3から請求項15のいずれかに記載のカラオケデータ再
    生装置。
  17. 【請求項17】スケーラブルなカラオケデータを配信す
    る配信装置であって、スケーラブルなカラオケデータを
    蓄積する手段あるいは動的にスケーラブルなカラオケデ
    ータを生成する手段と、無線または有線にて再生装置か
    らの配信要求を受信する手段と、送信したデータの種類
    や受信者、受信端末などの送信記録を記憶する送信実績
    記憶手段と、前記配信要求に応じ、前記送信実績記憶手
    段を参照し過去に送信したデータとの差分のデータを含
    むカラオケデータをスケーラブルなカラオケデータとし
    て送信する送信手段と、を備えたことを特徴とするカラ
    オケデータ配信装置。
  18. 【請求項18】スケーラブルなカラオケデータを配信す
    る配信装置であって、前記送信実績記憶手段に記憶され
    た過去の送信実績を参照し、受信者単位あるいは受信者
    グループ単位で課金処理を行う課金管理手段をさらに備
    えたことを特徴とする請求項17に記載のカラオケデー
    タ配信装置。
  19. 【請求項19】無線または有線またはメディア交換にて
    ひとつまたは複数のスケーラブルなカラオケデータを入
    手して再生可能なカラオケデータ再生装置であって、曲
    指定や設定操作を行うボタン、カーソル等の操作手段
    と、文字、画像を表示する表示手段と、楽曲を再生する
    再生手段と、カラオケデータを入手するための交信手段
    と、前記操作手段を所定の操作で操作することにより、
    カラオケデータを前記再生手段にて再生するとともに対
    応する歌詞および画像を前記表示手段に表示する手段
    と、を備えたことを特徴とするカラオケデータ再生装
    置。
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