JP2002014681A - 情報提供システム - Google Patents

情報提供システム

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JP2002014681A
JP2002014681A JP2000195023A JP2000195023A JP2002014681A JP 2002014681 A JP2002014681 A JP 2002014681A JP 2000195023 A JP2000195023 A JP 2000195023A JP 2000195023 A JP2000195023 A JP 2000195023A JP 2002014681 A JP2002014681 A JP 2002014681A
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JP2000195023A
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English (en)
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Takehiko Shioda
岳彦 塩田
Takuya Tanaka
琢也 田中
Yukitaka Saito
幸隆 齋藤
Hiroyuki Takahashi
博行 高橋
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Pioneer Corp
Original Assignee
Pioneer Electronic Corp
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Publication date
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    • HELECTRICITY
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    • H04L9/00Cryptographic mechanisms or cryptographic arrangements for secret or secure communications; Network security protocols
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    • H04L69/32Architecture of open systems interconnection [OSI] 7-layer type protocol stacks, e.g. the interfaces between the data link level and the physical level
    • H04L69/322Intralayer communication protocols among peer entities or protocol data unit [PDU] definitions
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
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  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
  • Information Transfer Between Computers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダウンロードによる情報提供を時間をかける
ことなく行うことができる情報提供システムを提供す
る。 【解決手段】 完全な情報を与える完全情報データを部
分的にデータ欠落させて得られた不完全情報データを記
録した記録媒体の記録情報データの読み取りが可能な端
末装置と、端末装置との間でデータ伝送可能にされ不完
全情報データを補完して元の情報データを復元するため
の補完情報データを保有する情報管理装置と、を備えた
情報提供システムであって、端末装置は、情報管理装置
からのデータ伝送によって補完情報データを受信する手
段と、記録媒体から不完全情報データを読み出す手段
と、受信された補完情報データと読み出した不完全情報
データとを合成する合成手段と、を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、インターネット等
の回線網を利用して情報を提供する情報提供システムに
関する。
【0002】
【従来の技術】近時、インターネットを利用してWEB
サーバから音楽情報ファイル等の情報ファイルをクライ
アントのパーソナルコンピュータ等の端末装置にてダウ
ンロードを行うことにより楽曲、映像、プログラム、小
説等の各種情報を売買するいわゆるネット商取引が増加
しつつある。購入希望者が販売店に行かないで所望の曲
等の情報を直ちに購入することができるという利点があ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、楽曲や
映像等の情報ファイルのサイズはファイルを圧縮した場
合であってもメガバイトの如く大きいことが通常であ
る。よって、端末装置ではダウンロードに時間がかか
り、インターネットの回線混雑状況やサーバへのアクセ
ス量によっては更に時間がかかるという問題点があっ
た。従って、ユーザはダウンロードにストレスを感じた
り、ダウンロードに時間がかかることが却ってダウンロ
ードによる購入を躊躇することに成りかねない。
【0004】そこで、本発明の目的は、ダウンロードに
よる情報提供を時間をかけることなく行うことができる
情報提供システムを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の情報提供システ
ムは、完全な情報を与える完全情報データを部分的にデ
ータ欠落させて得られた不完全情報データを記録した記
録媒体の記録情報データの読み取りが可能な端末装置
と、端末装置との間でデータ伝送可能にされ不完全情報
データを補完して元の情報データを復元するための補完
情報データを保有する情報管理装置と、を備えた情報提
供システムであって、端末装置は、情報管理装置からの
データ伝送によって補完情報データを受信する手段と、
記録媒体から不完全情報データを読み出す手段と、受信
された補完情報データと読み出した不完全情報データと
を合成する合成手段と、を有することを特徴としてい
る。
【0006】本発明の情報提供装置は、完全な情報を与
える完全情報データを部分的にデータ欠落させて得られ
た不完全情報データを補完して元の完全情報データを復
元するための補完情報データを記憶した記憶手段と、補
完情報データの要求信号を受信する受信手段と、受信手
段によって要求信号が受信されたときに記憶手段から補
完情報データを読み出して要求信号の送信先に対して送
信する送信手段と、を備えたことを特徴としている。
【0007】本発明の端末装置は、完全な情報を与える
完全情報データを部分的にデータ欠落させて得られた不
完全情報データを記録した記録媒体の記録情報データを
読み取る記録媒体再生手段と、不完全情報データを補完
して元の完全情報データを復元するための補完情報デー
タを受信する受信手段と、記録媒体再生手段から読み出
された不完全情報データと受信手段によって受信された
補完情報データとを合成して元の完全情報データを復元
する合成手段と、を備えたことを特徴としている。
【0008】本発明の情報提供方法は、完全な情報を与
える完全情報データを部分的にデータ欠落させて得られ
た不完全情報データを記録した記録媒体の記録情報デー
タの読み取りが可能な端末装置と、端末装置との間でデ
ータ伝送可能にされ不完全情報データを補完して元の情
報データを復元するための補完情報データを保有する情
報管理装置と、を備えたシステムにおける情報提供方法
であって、端末装置は、情報管理装置からのデータ伝送
によって補完情報データを受信し、記録媒体から不完全
情報データを読み出し、その受信した補完情報データと
読み出した不完全情報データとを合成することを特徴と
している。
【0009】本発明の端末装置のデータ復元方法は、完
全な情報を与える完全情報データを部分的にデータ欠落
させて得られた不完全情報データを記録した記録媒体の
記録情報データを読み取る記録媒体再生手段を備えた端
末装置のデータ復元方法であって、不完全情報データを
補完して元の完全情報データを復元するための補完情報
データを受信したときに、記録媒体再生手段から読み出
された不完全情報データと受信した補完情報データとを
合成して元の完全情報データを復元することを特徴とし
ている。
【0010】本発明の情報提供システムは、移動自在な
メモリと、完全な情報を与える完全情報データを部分的
にデータ欠落させて得られた不完全情報データを記録し
た記憶手段と、記憶手段に記録された不完全情報データ
をメモリに書き込む手段とを有する設置端末装置と、デ
ータ伝送可能にされ不完全情報データを補完して元の情
報データを復元するための補完情報データを保有する情
報管理装置と、情報管理装置からのデータ伝送によって
補完情報データを受信する手段と、メモリから不完全情
報データを読み出す手段と、受信した補完情報データと
読み出した不完全情報データとを合成する合成手段とを
有するユーザ端末装置と、を備えたことを特徴としてい
る。
【0011】本発明の情報提供システムは、移動自在な
メモリと、完全な情報を与える完全情報データを部分的
にデータ欠落させて得られた不完全情報データを記録し
た記憶手段と、記憶手段に記録された不完全情報データ
をメモリに書き込む手段とを有する設置端末装置と、デ
ータ伝送可能にされ不完全情報データを補完して元の情
報データを復元するための補完情報データを保有する情
報管理装置と、情報管理装置からのデータ伝送によって
補完情報データを受信する手段と、メモリから不完全情
報データを読み出す手段と、受信した補完情報データと
読み出した不完全情報データとを合成する合成手段とを
有するユーザ端末装置と、を備えたことを特徴としてい
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面を参
照しつつ詳細に説明する。図1は本発明による情報提供
システムの基本的構成を示している。図1の情報提供シ
ステムは、情報管理サーバ1、金融機関サーバ2、ユー
ザ用端末装置3及びクレジットカード管理サーバ4を備
えている。情報管理サーバ1、金融機関サーバ2、ユー
ザ用端末装置3及びクレジットカード管理サーバ4各々
はインターネット回線網5に接続されている。情報管理
サーバ1と金融機関サーバ2及びクレジットカード管理
サーバ4との間はインターネット回線網5の代わりに専
用回線を介して接続されても良い。
【0013】情報管理サーバ1は事業者の情報管理セン
タ内に備えられ、詳細に後述するが、ユーザ用端末装置
3に音楽情報を供給するサーバである。情報管理サーバ
1にはデータベースとして記憶装置7が備えられてい
る。ここでは、音楽情報の提供にに限定しているが、映
像情報や地図データ情報等の他の情報の提供を行っても
良いことは勿論である。
【0014】金融機関サーバ2は銀行に設置されたサー
バであり、情報管理サーバ1からの指令に応答して後述
の協力金処理を行うサーバである。クレジットカード管
理サーバ4はクレジットカード会社に設置されたサーバ
であり、情報管理サーバ1からの指令に応答して後述の
課金処理を行う。ユーザ用端末装置3は音楽配信を受け
たいユーザが使用し、この実施例では説明を簡単にする
ために1つだけとして示しているが、実際には複数の端
末装置がインターネット回線網5に接続される。ユーザ
用端末装置3はパーソナルコンピュータからなり、CD
−ROMドライブ6を備えている。また、ユーザ用端末
装置3はCD−ROMドライブ6にCD−ROM8がト
レイによって挿入され、そのCD−ROM8の読み取り
が開始されると、CD−ROM8に書き込まれたプログ
ラムを実行するように構成されている。このプログラム
は、端末装置3が情報管理サーバ1と通信して所望の楽
曲の再生を可能にするためのプログラムである。具体的
には、後述する図8に示されている端末装置3のステッ
プS22以降の動作を司るためのプログラムである。ま
た、このプログラムは端末装置3がハードディスク等の
記憶装置に備えていて、操作に応じて実行されるもので
も良い。
【0015】なお、CD−ROM8に代えてDVD−R
OM等の他の記録媒体であっても良い。また、記録媒体
はディスクに限らず、テープ状記録媒体、カード型記録
媒体、固体メモリ等の他の形状の記録媒体であっても良
い。ユーザ用端末装置3は図2に示すように、完全音楽
ファイルを復号するデコーダ41と、デコーダ41の出
力ディジタル信号をアナログオーディオ信号に変換する
D/A変換器42と、D/A変換器42の出力オーディ
オ信号を増幅してスピーカ44を駆動するアンプ43と
を備えている。デコーダ41は圧縮音楽データを伸張す
るものであり、ハードウエアとして形成しても良いし、
ソフトウエア、すなわちプログラムの実行によって形成
しても良い。
【0016】CD−ROM8は例えば、雑誌の付録であ
ったり、無料又は格安料金で配布されるものである。配
布する際には、シリアル番号を記述したカードが付加さ
れる。そのシリアル番号から配布元及びディスクの種類
(収録内容)が特定できるようになっている。配布元は
事業者から依頼されてCD−ROMを配布した組織、例
えば、販売店や雑誌社である。なお、シリアル番号はC
D−ROM8に記録したり、CD−ROM8の印刷面、
いわゆるレーベル面に記載しても良い。CD−ROM8
へのシリアル番号の記録は音楽データ等のデータの記録
の際に自動的に入力処理されて記録される。
【0017】また、このCD−ROM8には、音楽デー
タが欠落記録されている。音楽データ欠落としては、例
えば、図3に示すように、連続する音楽データを一定間
隔毎に欠落させる単純欠落方式がとられる。図3の斜線
部分が欠落されたデータ部分である。欠落された残りの
音楽データが不完全音楽データであり、欠落部分のデー
タが補完音楽データである。
【0018】CD−ROM8には図4に示す如きフォー
マットで不完全音楽データがファイルとして複数記録さ
れている。すなわち、ヘッダ部と不完全データ部とから
なる不完全音楽ファイルとして曲数分だけ記録されてい
る。ヘッダ部としては、音楽データの欠落方式(単純欠
落方式)、不完全音楽ファイル及び補完音楽ファイル各
々のファイル名、不完全データ部及び補完データ部各々
のブロックサイズ等の情報が含まれる。
【0019】一方、記憶装置7内のデータベースには図
5に示す如き構造の補完音楽データがファイルとして複
数記録されている。すなわち、ヘッダ部と補完データ部
とからなる補完音楽ファイルとして曲数分だけ記録され
ている。ヘッダ部としては、不完全音楽ファイルのヘッ
ダ部と同様に、音楽データの欠落方式(単純欠落方
式)、不完全音楽ファイル及び補完音楽ファイル各々の
ファイル名、不完全データ部及び補完データ部各々のブ
ロックサイズ等の情報が含まれる。
【0020】ここで、かかる不完全音楽ファイルと補完
音楽ファイルとに分離するデータ分離装置の構成及び動
作について説明する。データ分離装置は図6に示すよう
に、制御回路11、音楽データファイル記憶装置12、
補完音楽ファイル記憶装置13及びディスクライタ14
を備えている。音楽データファイル記憶装置12は、分
離される前の完全音楽ファイルが複数記憶されている。
完全音楽データはPCMディジタルデータでも良いが、
ここでは圧縮データが採用されている。圧縮データとし
ては、例えば、MP3(MPEG-1/Audio Layer3)方式、
AAC(MPEG-2/Advanced Audio Coding(ISO/IEC標準138
18-7))方式、ATRAC(Adaptive TRansform Acousti
c Coding)3方式等の音声圧縮技術によって圧縮された
ものである。上記したデコーダ41はこの圧縮音楽デー
タを復号することができるものである。
【0021】補完音楽ファイル記憶装置13は、分離さ
れた補完音楽ファイルを記憶する装置である。ディスク
ライタ14は、CD−R等の書込可能なディスク15に
不完全音楽ファイルを形成するための書き込み装置であ
る。制御回路11は、図7に示すように先ず、音楽デー
タファイル記憶装置12に記憶された複数の完全音楽デ
ータの中から1曲分の完全音楽ファイルを選択する(ス
テップS1)。選択した完全音楽ファイルに対する補完
音楽ファイルのファイル名を設定して補完音楽ファイル
記憶装置13に補完音楽ファイルを作成保存する(ステ
ップS2)。同様に、選択した完全音楽ファイルに対す
る不完全音楽ファイルのファイル名を設定してディスク
ライタ14に対してその不完全音楽ファイルの書き込み
を指令する(ステップS3)。ディスクライタ14は書
き込み指令に応じて不完全音楽ファイルを作成してディ
スク15に書き込む。ここで、選択した完全音楽ファイ
ルをFcomとすると、それに対応する不完全音楽ファイ
ルをFincom、補完音楽ファイルをFsupとする。
【0022】完全音楽ファイルFcomに対する補完音楽
ファイルFsupのヘッダ部を作成して補完音楽ファイル
記憶装置13内の補完音楽ファイルFsupに追加して書
き込む(ステップS4)。また、完全音楽ファイルFco
mに対する不完全音楽ファイルFincomのヘッダ部を作成
してディスクライタ14に対して不完全音楽ファイルF
incomへのヘッダ部の書き込みを指令する(ステップS
5)。ディスクライタ14は書き込み指令に応じてヘッ
ダ部をディスク15内の不完全音楽ファイルFincomに
追加するようにディスク15に書き込む。
【0023】音楽データファイル記憶装置12から選択
した完全音楽ファイルFcom内のNバイト分の音楽デー
タを読み取って内部バッファB1(図示せず)に保持し
(ステップS6)、その完全音楽ファイルFcomの読み
取りが終了したか否かを判別する(ステップS7)。ス
テップS6では完全音楽ファイルFcomの読み取り残り
がNバイトに満たない場合にはそれを全部読み取ること
になる。このような場合、或いはステップS6のNバイ
ト分の音楽データを読み取りにより読み取り残りの音楽
データがなくなった場合にはステップS7では完全音楽
ファイルFcomの読み取りが終了したと判別することが
行われる。
【0024】ステップS7において完全音楽ファイルF
comの読み取りが終了していない場合には、内部バッフ
ァB1に保持したNバイト分の音楽データをディスクラ
イタ14に対して不完全音楽ファイルFincomの不完全
データ部への書き込みを指令する(ステップS8)。こ
れにより、ディスクライタ14は書き込み指令に応じて
Nバイト分の音楽データをディスク15内の不完全音楽
ファイルFincomの不完全データ部に追加するようにデ
ィスク15に書き込む。
【0025】ステップS8の実行後、制御回路11は、
音楽データファイル記憶装置12から選択した完全音楽
ファイルFcom内のMバイト分の音楽データを読み取っ
て内部バッファB2(図示せず)に保持し(ステップS
9)、その完全音楽ファイルFcomの読み取りが終了し
たか否かを判別する(ステップS10)。ステップS9
でも完全音楽ファイルFcomの読み取り残りがMバイト
に満たない場合にはそれを全部読み取ることになる。こ
のような場合、或いはステップS9のMバイト分の音楽
データを読み取りにより読み取り残りの音楽データがな
くなった場合には、ステップS10では完全音楽ファイ
ルFcomの読み取りが終了したと判別することが行われ
る。なお、N≫Mの大小関係がある。これは伝送する補
完音楽ファイルFsupの大きさを小さくするためであ
る。しかしながら、必ずしもN≫Mの条件ではなく、例
えば、N>M、更には著作権を維持するためにN=Mで
あっても良い。
【0026】ステップS10において完全音楽ファイル
Fcomの読み取りが終了していない場合には、内部バッ
ファB2に保持したMバイト分の音楽データを補完音楽
ファイル記憶装置13内の補完音楽ファイルFsupの補
完データ部に追加して書き込む(ステップS11)。ス
テップS11の実行後は、ステップS6に戻って上記の
動作を繰り返す。
【0027】ステップS7において完全音楽ファイルF
comの読み取りが終了したと判別した場合には、内部バ
ッファB1に保持したNバイト分以下の音楽データをデ
ィスクライタ14に対して不完全音楽ファイルFincom
の不完全データ部への書き込みを指令する(ステップS
12)。これにより、ディスクライタ14は書き込み指
令に応じてNバイト分以下の音楽データをディスク15
内の不完全音楽ファイルFincomの不完全データ部に追
加するようにディスク15に書き込む。よって、ディス
ク15には1つの不完全音楽ファイルFincomが完成す
ることになる。
【0028】また、ステップS10において完全音楽フ
ァイルFcomの読み取りが終了したと判別した場合に
は、内部バッファB1に保持したMバイト分以下の音楽
データを補完音楽ファイル記憶装置13内の補完音楽フ
ァイルFsupの補完データ部に追加して書き込む(ステ
ップS13)。このステップS13の実行により、補完
音楽ファイル記憶装置13には1つの補完音楽ファイル
Fsupが完成することになる。
【0029】かかるデータ分離装置の動作はディスク1
5に記録する曲数分だけ繰り返すことが行われる。その
曲数分の不完全音楽ファイルのディスク15への書き込
みが終了すると、ディスク15にはその不完全音楽ファ
イルとしての収録曲名の一覧データがファイル化されて
収録曲一覧ファイルとして書き込まれる。また、そのデ
ィスク15には端末処理プログラムの書き込みも行われ
る。この端末処理プログラムは以下に示す補完音楽ファ
イルのダウンロードやデータの結合等の端末装置3の動
作を司るものである。ディスク15への書き込みが終了
すると、そのディスク15をマスターディスクとして複
数のCD−ROMが複製される。その複製された複数の
CD−ROMの1つのCD−ROMが上記のCD−RO
M8である。
【0030】次に、上記した情報提供システムの動作に
ついて説明する。ここで、ユーザ用端末装置3のCD−
ROMドライブ6のトレイ(図示せず)にはCD−RO
M8がセットされ、CD−ROMドライブ6にCD−R
OM8がトレイと共に挿入され、そのCD−ROM8の
読み取りが行われると、端末装置3は動作を開始する。
【0031】ユーザ用端末装置3は先ず、図8に示すよ
うに、CD−ROM8に書き込まれた端末処理プログラ
ムを実行する(ステップS21)。端末処理プログラム
の実行に応じて、CD−ROM8の収録曲一覧データの
読み出しを行う(ステップS22)。すなわち、CD−
ROMドライブ6はCD−ROM8から収録曲一覧デー
タ、すなわち収録曲一覧ファイルを読み出して端末装置
3に供給する。ユーザ用端末装置3はCD−ROMドラ
イブ6から供給された収録曲一覧データをディスプレイ
(図示せず)にリスト表示させる(ステップS23)。
ユーザは表示された収録曲一覧リストから聴取したい曲
を選択するために端末装置3のキー操作又はマウスによ
る操作を行う。端末装置3はキー操作又はマウスによる
操作によって選択された曲を示す選曲データを得て(ス
テップS24)、選曲データに応じて試聴動作を開始す
る(ステップS25)。
【0032】ユーザ用端末装置3は試聴動作ではCD−
ROM8から選曲データに対応する不完全音楽ファイル
をCD−ROMドライブ6を介して検索し、検索した不
完全音楽ファイルのデータ部から最初のNバイトの音楽
データをCD−ROMドライブ6に読み出させて、それ
をデコーダ41に供給させる。デコーダ41は供給され
たNバイトの音楽データを順に復号してPCMオーディ
オ信号をD/A変換器42に出力する。D/A変換器4
2から出力されるアナログオーディオ信号がアンプ43
を介してスピーカ44に供給されるので、ユーザは選択
曲を所定の時間だけ試聴することができる。なお、CD
−ROM8には試聴用の音楽データを曲毎に予め記録し
ておいて、試聴動作ではそれを読み出して用いても良
い。すなわち、曲の冒頭の数十秒のデータは欠落させず
に、完全音楽データとしてCD−ROM8に記録させて
おけば良い。
【0033】ステップS25の実行後、選択曲、すなわ
ち試聴した曲を購入するか否かを判別する(ステップS
26)。ユーザは選択曲の購入を決断した場合には特定
の操作を行う。例えば、ディスプレイ上には選択曲の購
入の「YES」及び「NO」を示すボタンが表示され、
マウス(図示せず)の操作によりいずれかのボタンを選
択することができるようになっている。選択曲の購入を
しない場合には、ステップS23に戻って他の曲の選択
を行うことになる。
【0034】また、複数の曲を購入する場合にもステッ
プS23に戻って他の曲の選択を行うことになる。選択
曲の購入の場合には、ユーザ用端末装置3はディスプレ
イ表示によってユーザに対してシリアル番号の入力要求
を行う(ステップS27)。上記したように、シリアル
番号はCD−ROM8と共に配布されたカードに記述さ
れている。そして、シリアル番号の入力があったか否か
を判別する(ステップS28)。シリアル番号の入力が
あったならば、その入力シリアル番号の認証要求を情報
管理サーバ1に対して送信する(ステップS29)。認
証要求には入力シリアル番号が含まれる。シリアル番号
がCD−ROM8に記録されている場合には、それを自
動的に読み出してシリアル番号の認証要求を情報管理サ
ーバ1に対して送信しても良い。
【0035】情報管理サーバ1は、シリアル番号の認証
要求を受信すると、記憶装置7に形成されたデータベー
スを用いて認証動作を行う(ステップS30)。記憶装
置7のデータベースには上記したように、補完音楽ファ
イルが記憶されていることを説明したが、図9に示すよ
うに、シリアル番号、CD−ROMの番号、CD−RO
M毎の収録曲の補完音楽ファイル群及び配布元(金融機
関の口座番号を含む)が対応関係をもって記憶されてい
る。よって、認証要求の受信によってシリアル番号を得
ると、シリアル番号に対応したCD−ROMを特定する
ことができ、更に、そのCD−ROMの配布元も特定す
ることができる。
【0036】情報管理サーバ1は、ステップS30では
認証要求の受信によって得たシリアル番号がデータベー
ス内に存在するか否かを判別し、シリアル番号の存在を
確認したならば、許可通知を端末装置3に送信する(ス
テップS31)。ユーザ用端末装置3は、許可通知を受
信すると、ディスプレイ表示によってユーザに対してク
レジットカード情報の入力要求を行う(ステップS3
2)。クレジットカード情報としてはクレジットカード
番号、カード所有者名及び有効期限がある。複数のクレ
ジットカード会社のカードが利用できる場合にはクレジ
ットカード会社の種類等の他の情報を含ましても良い。
そして、クレジットカード情報の入力があったか否かを
判別する(ステップS33)。クレジットカード情報の
入力があったならば、その入力クレジットカード情報の
認証要求を情報管理サーバ1に対して送信する(ステッ
プS34)。認証要求には入力クレジットカード情報が
含まれる。
【0037】情報管理サーバ1は、クレジットカード情
報の認証要求を受信すると、受信したクレジットカード
情報を確認するためにクレジットカード管理サーバ4に
対して照会要求を送信する(ステップS35)。クレジ
ットカード管理サーバ4は、その照会要求に対してクレ
ジットカード情報の有効/無効を図示しないデータベー
スで調べてその回答を情報管理サーバ1に送信する(ス
テップS36)。
【0038】情報管理サーバ1は、クレジットカード管
理サーバ4からの回答によってクレジットカード情報が
有効な情報であるか否かを判別する(ステップS3
7)。無効なクレジットカード情報と判断した場合には
拒否通知を端末装置3に対して送信する(ステップS3
8)。これにより、端末装置3は情報管理サーバ1との
通信が拒否されたことになるので、選択曲の購入は不可
能となる。
【0039】情報管理サーバ1は、ステップS37にて
有効なクレジットカード情報と判断した場合には購入可
能通知を端末装置3に対して送信する(ステップS3
9)。端末装置3は、情報管理サーバ1から購入可能通
知を受信すると、選択曲の補完音楽ファイル要求を情報
管理サーバ1に送信する(ステップS40)。補完音楽
ファイル要求には、選択曲のCD−ROM8における不
完全音楽ファイルと対をなす補完音楽ファイルのファイ
ル名が含まれる。
【0040】情報管理サーバ1は、補完音楽ファイル要
求を受信すると、既に受信しているシリアル番号で特定
されるCD−ROM番号であって、その補完音楽ファイ
ル要求に含まれるファイル名の補完音楽ファイルをデー
タベースから検索してバッファに読み出し(ステップS
41)、その読み出した補完音楽ファイルを端末装置3
に送信する(ステップS42)。複数の選択曲の購入の
場合には、ステップS41及びS42ではその複数の曲
分の補完音楽ファイルを読み出して端末装置3に送信す
る。
【0041】端末装置3は、送信されて来た補完音楽フ
ァイルを受信して一時的に内部記憶装置9に保存する
(ステップS43)。そして、補完音楽ファイルの受信
及び保存を終了したならば、CD−ROMドライブ6に
対して選択曲の不完全音楽ファイルの読み出しを指令す
る(ステップS45)。CD−ROMドライブ6はCD
−ROM8のファイル名の情報を元にしてCD−ROM
8から選択曲の不完全音楽ファイルの読み出して端末装
置3に供給する。端末装置3は不完全音楽ファイルと補
完音楽ファイルとの各データを結合させて完全音楽ファ
イルを作成するコンバイン動作を行う(ステップS4
7)。このコンバイン動作については詳細に後述する。
【0042】端末装置3は、コンバイン動作が成功終了
した場合には、データコンバイン完了通知を情報管理サ
ーバ1に送信する(ステップS48)。情報管理サーバ
1は、データコンバイン完了通知を受信すると、既に受
信したクレジットカード情報に基づいてクレジットカー
ド管理サーバ4に課金処理を要求する(ステップS4
9)。また、シリアル番号に対応した配布元の金融機関
の口座への協力金の振り込み要求を金融機関サーバ2に
対して送信する(ステップS50)。配布元の金融機関
の口座番号は図9に示したようにデータベースとして記
憶装置7に記憶されているので、このデータベースから
配布元の金融機関の口座番号を得て協力金の振り込み要
求が行われる。
【0043】クレジットカード管理サーバ4はクレジッ
トカード情報に基づいて課金処理を行う。また、金融機
関サーバ2は配布元の金融口座への協力金の振り込み処
理を行う。これにより、CD−ROM8の制作元の事業
者はCD−ROM8に不完全音楽ファイルとして含まれ
る曲をユーザに完全再生できる状態で販売することがで
きた訳であり、CD−ROM8を配布した販売店等の配
布元に対して配布手数料として協力金が支払われること
になる。
【0044】なお、ステップS49の課金処理の要求
は、ステップS42の補完音楽ファイルの端末装置3へ
の送信が完了した後、直ちに行っても良い。端末装置3
は、コンバイン動作が終了すると、再生動作を開始する
(ステップS51)。再生動作ではコンバイン動作によ
り作成された完全音楽ファイルをデコーダ41に供給さ
せる。デコーダ41は供給された音楽データを順に復号
してPCMオーディオ信号をD/A変換器42に出力す
る。D/A変換器42から出力されるアナログオーディ
オ信号がアンプ43を介してスピーカ44に供給される
ので、ユーザは購入曲を完全に聴取することができる。
なお、コンバイン動作が終了すると、例えば、ディスプ
レイ上に再生ボタンが表示され、マウスによってボタン
操作が行われた場合に再生動作を開始するようにしても
良い。
【0045】なお、上記の実施例では、試聴した曲の補
完音楽ファイルの要求が情報管理サーバ1に送信される
が、収録曲一覧リストから選択した曲の試聴をすること
なく選択した曲の補完音楽ファイルの要求が情報管理サ
ーバ1に送信されるようにしても良い。この場合には、
図8に示したステップS24の実行後、直ちにステップ
S27に進むことになる。また、複数の曲の試聴を行っ
た後、その複数の試聴強のうちの所望の曲の補完音楽フ
ァイルの要求が情報管理サーバ1に送信されるようにし
ても良い。
【0046】次に、上記のコンバイン動作について説明
する。なお、分かり易くするためにステップS43で内
部記憶装置9に保持された補完音楽ファイルをFsupと
し、ステップS45の指令に応じてCD−ROM8から
読み出される不完全音楽ファイルをFincomとし、コン
バイン動作によって形成される完全音楽ファイルをFco
mとする。
【0047】端末装置3は、図10に示すように、先
ず、完全音楽ファイルFcomのファイル名を設定して内
部記憶装置9に完全音楽ファイルを作成保存する(ステ
ップS61)。CD−ROMドライブ6に対してCD−
ROM8に記録された不完全音楽ファイルFincomのヘ
ッダ部の読み取りを指令する(ステップS62)。CD
−ROMドライブ6はヘッダ部の読み取り指令に応じて
不完全音楽ファイルFincomのヘッダ部を読み取って端
末装置3に供給する。また、端末装置3は内部記憶装置
9に保持された補完音楽ファイルFsupのヘッダ部を読
み取る(ステップS63)。不完全音楽ファイルFinco
mのヘッダ部と補完音楽ファイルFsupのヘッダ部とが対
応したものであるか否かを判別する(ステップS6
4)。すなわち、音楽データの欠落方式、不完全音楽フ
ァイル及び補完音楽ファイル各々のファイル名、不完全
データ部及び補完データ部のブロックサイズ等の情報が
一致しているか否かが判別される。このステップS64
の判別でファイルFincom、Fsup各々のヘッダ部の各項
目の一致が確認できない場合には、いずれかのファイル
にエラーがあるとしてコンバイン動作を終了する。
【0048】ステップS64の判別でファイルFinco
m、Fsup各々のヘッダ部の各項目の一致が確認できた場
合には、処理中の不完全音楽ファイルFincomと補完音
楽ファイルFsupとは同一の完全音楽ファイルから分離
されたことを示す。よって、不完全音楽ファイルFinco
mの不完全データ部からNバイト分の音楽データを順に
読み取って内部バッファB1に保持し(ステップS6
5)、その今回の不完全音楽ファイルFincomの不完全
データ部の読み取りで双方のファイルFincom、Fsupの
データ部の読み取りが終了したか否かを判別する(ステ
ップS66)。なお、ステップS66で不完全音楽ファ
イルFincomの不完全データ部の読み取り残りがNバイ
トに満たない場合にはそれを全部読み取ることになる。
【0049】ステップS66において読み取りが終了し
ない場合には内部バッファB1に保持したNバイト分の
音楽データを内部記憶装置9内の完全音楽ファイルFco
mに追加して書き込む(ステップS67)。更に、補完
音楽ファイルFsupの補完データ部からMバイト分の音
楽データを順に読み取って内部バッファB2に保持し
(ステップS68)、その今回の補完音楽ファイルFsu
pの補完データ部の読み取りで双方のファイルFincom、
Fsupのデータ部の読み取りが終了したか否かを判別す
る(ステップS69)。なお、ステップS68で補完音
楽ファイルFsupの補完データ部の読み取り残りがMバ
イトに満たない場合にはそれを全部読み取ることにな
る。
【0050】ステップS69において読み取りが終了し
ない場合には内部バッファB2に保持したMバイト分の
音楽データを内部記憶装置9内の完全音楽ファイルFco
mに追加して書き込む(ステップS70)。ステップS
70の実行後は、ステップS65に戻って上記の動作を
繰り返す。ステップS66において不完全音楽ファイル
Fincomの不完全データ部の読み取りが終了したと判別
した場合には、内部バッファB1に保持したNバイト分
以下の音楽データを内部記憶装置9内の完全音楽ファイ
ルFcomに追加書き込む(ステップS71)。これによ
り、内部記憶装置9内に選択曲の完全音楽ファイルFco
mが完全に形成されたことになる。
【0051】また、ステップS69において補完音楽フ
ァイルFsupの補完データ部の読み取りが終了したと判
別した場合には、内部バッファB2に保持したNバイト
分以下の音楽データを内部記憶装置9内の完全音楽ファ
イルFcomに追加書き込む(ステップS72)。これに
より、内部記憶装置9内に選択曲の完全音楽ファイルF
comが完全に形成されたことになる。
【0052】ステップS71又はS72の実行後は、内
部記憶装置9に保持された補完音楽ファイルFsupを削
除する(ステップS73)。このステップS73で補完
音楽ファイルを削除する理由は、補完音楽ファイルが記
憶装置9にそのまま残ることによる違法なコンバイン動
作を防止するためである。上記したコンバイン動作では
1選択曲についての補完音楽ファイルFsupを受信して
完全音楽ファイルFcomを端末装置3にて形成する場合
について説明したが、複数の曲を選択し、その複数の選
択曲の補完音楽ファイルを受信して各完全音楽ファイル
を端末装置3にて形成することもできる。
【0053】次に、その複数の選択曲に対応したコンバ
イン動作について説明する。なお、分かり易くするため
にステップS43では内部記憶装置9に複数(Y個)の
選択曲についての補完音楽ファイルが保持され、そのY
個の補完音楽ファイルをFsup1〜FsupYとし、ステッ
プS45の指令に応じてCD−ROM8から読み出され
る不完全音楽ファイルをFincom1〜FincomYとし、コ
ンバイン動作によって形成される完全音楽ファイルをF
com1〜FcomYとする。
【0054】端末装置3は、図11に示すように、先
ず、変数Xを1とし(ステップS81)、完全音楽ファ
イルFcomXのファイル名を設定して内部記憶装置9に
完全音楽ファイルを作成保存する(ステップS82)。
CD−ROMドライブ6に対してCD−ROM8に記録
された不完全音楽ファイルFincomXのヘッダ部の読み
取りを指令する(ステップS83)。CD−ROMドラ
イブ6はヘッダ部の読み取り指令に応じて不完全音楽フ
ァイルFincomXのヘッダ部を読み取って端末装置3に
供給する。また、端末装置3は内部記憶装置9に保持さ
れた補完音楽ファイルFsupXのヘッダ部を読み取る
(ステップS84)。不完全音楽ファイルFincomXの
ヘッダ部と補完音楽ファイルFsupXのヘッダ部とが対
応したものであるか否かを判別する(ステップS8
5)。すなわち、音楽データの欠落方式、不完全音楽フ
ァイル及び補完音楽ファイル各々のファイル名、不完全
データ部及び補完データ部のブロックサイズ等の情報が
一致しているか否かが判別される。このステップS85
の判別でファイルFincomX、FsupX各々のヘッダ部の
各項目の一致が確認できない場合には、いずれかのファ
イルにエラーがあるとしてコンバイン動作を終了する。
【0055】ステップS85の判別でファイルFincom
X、FsupX各々のヘッダ部の各項目の一致が確認でき
た場合には、処理中の不完全音楽ファイルFincomXと
補完音楽ファイルFsupXとは同一の完全音楽ファイル
から分離されたことを示す。よって、不完全音楽ファイ
ルFincomXの不完全データ部からNバイト分の音楽デ
ータを順に読み取って内部バッファB1に保持し(ステ
ップS88)、その今回の不完全音楽ファイルFincom
Xの不完全データ部の読み取りで双方のファイルFinco
mX、FsupXのデータ部の読み取りが終了したか否かを
判別する(ステップS89)。なお、ステップS88で
不完全音楽ファイルFincomの不完全データ部の読み取
り残りがNバイトに満たない場合にはそれを全部読み取
ることになる。
【0056】ステップS89において読み取りが終了し
ない場合には内部バッファB1に保持したNバイト分の
音楽データを内部記憶装置9内の完全音楽ファイルFco
mXに追加して書き込む(ステップS90)。更に、補
完音楽ファイルFsupXの補完データ部からMバイト分
の音楽データを順に読み取って内部バッファB2に保持
し(ステップS91)、その今回の補完音楽ファイルF
supXの補完データ部の読み取りで双方のファイルFinc
omX、FsupXのデータ部の読み取りが終了したか否か
を判別する(ステップS92)。なお、ステップS90
で補完音楽ファイルFsupXの補完データ部の読み取り
残りがMバイトに満たない場合にはそれを全部読み取る
ことになる。
【0057】ステップS92において読み取りが終了し
ない場合には内部バッファB2に保持したMバイト分の
音楽データを内部記憶装置9内の完全音楽ファイルFco
mに追加して書き込む(ステップS93)。ステップS
93の実行後は、ステップS88に戻って上記の動作を
繰り返す。ステップS89において不完全音楽ファイル
FincomXの不完全データ部の読み取りが終了したと判
別した場合には、内部バッファB1に保持したNバイト
分以下の音楽データを内部記憶装置9内の完全音楽ファ
イルFcomXに追加書き込む(ステップS94)。これ
により、内部記憶装置9内に選択曲の完全音楽ファイル
FcomXが完全に形成されたことになる。
【0058】また、ステップS92において補完音楽フ
ァイルFsupXの補完データ部の読み取りが終了したと
判別した場合には、内部バッファB2に保持したNバイ
ト分以下の音楽データを内部記憶装置9内の完全音楽フ
ァイルFcomXに追加書き込む(ステップS95)。こ
れにより、内部記憶装置9内に選択曲の完全音楽ファイ
ルFcomXが完全に形成されたことになる。
【0059】ステップS94又はS95の実行後は、内
部記憶装置9に保持された補完音楽ファイルFsupXを
削除する(ステップS96)。ステップS96で補完音
楽ファイルFsupXを削除すると、次に変数Xに1を加
算し(ステップS97)、変数Xが変数Yより大である
か否かを判別する(ステップS98)。X≦Yならば、
ステップS82に戻って上記の動作を繰り返す。一方、
X>Yならば、選択購入したY個の完全音楽ファイルF
com1〜FcomYが内部記憶装置9に形成されたことにな
るので、コンバイン動作を終了する。
【0060】図3に示した音楽データの欠落方法は、音
楽データを一定間隔毎に欠落させているが、音楽データ
を図12に示すようにランダムな間隔毎にランダムなデ
ータ長さの情報を欠落させても良い。図12の斜線部分
が欠落されたデータ部分である。欠落された残りの音楽
データが不完全音楽データであり、欠落部分のデータが
補完音楽データである。
【0061】音楽データをランダムな間隔毎に欠落させ
るデータ分離装置は図13に示すように、乱数列発生器
16を備えている。そのデータ分離装置は図6に示した
ように、制御回路11、音楽データファイル記憶装置1
2、補完音楽ファイル記憶装置13及びディスクライタ
14も備えている。乱数列発生器16は制御回路11か
ら不特定な乱数発生指示値を与えると、0〜9の値によ
る乱数列が例えば、232の周期で発生する。乱数発生指
示値が定まると、乱数列発生器16はそれに対応した乱
数列を生成する。この乱数列の各乱数に応じて完全音楽
データから取り出す補完音楽データのバイト数Mと不完
全音楽データのバイト数Nとが決定される。N≫Mの大
小関係がある。しかしながら、N≫Mの条件は上記した
如く、ここでも例えば、N>M、更には著作権を維持す
るためにN=Mであっても良い。
【0062】乱数と補完音楽データのバイト数Mと不完
全音楽データのバイト数Nとの関係は図14に示す如き
乱数MNテーブルとして制御回路11が内部メモリ(図
示せず)に有している。制御回路11は乱数MNテーブ
ルを用いて完全音楽ファイルのデータを分離して不完全
音楽ファイルと補完音楽ファイルとを作成する。この乱
数MNテーブルを用いた乱数方式で作成される不完全音
楽ファイル及び補完音楽ファイル各々のファイル構造は
単純欠落方式の場合と同様に図4及び図5に示した通り
であるが、ヘッダ部の項目は、不完全音楽ファイルの場
合には、欠落方式(乱数方式)及び不完全音楽ファイル
及び補完音楽ファイル各々のファイル名であり、補完音
楽ファイルの場合には欠落方式(乱数方式)及び不完全
音楽ファイル及び補完音楽ファイル各々のファイル名の
他に乱数発生指示値Rが含まれる。
【0063】なお、不完全音楽ファイルに、乱数発生指
示値Rを記録しない理由は、無料で配布されたディスク
内に、この乱数発生指示値Rが記録されていると、乱数
の系列が推定され、不正に補完音楽データが復元されて
しまうからである。図13のデータ分離装置の制御回路
11は、図15に示すように先ず、音楽データファイル
記憶装置12に記憶された複数の完全音楽データの中か
ら1曲分の完全音楽ファイルを選択する(ステップS1
01)。選択した完全音楽ファイルに対する補完音楽フ
ァイルのファイル名を設定して補完音楽ファイル記憶装
置13に補完音楽ファイルを作成保存する(ステップS
102)。同様に、選択した完全音楽ファイルに対する
不完全音楽ファイルのファイル名を設定してディスクラ
イタ14に対してその不完全音楽ファイルの書き込みを
指令する(ステップS103)。ディスクライタ14は
書き込み指令に応じて不完全音楽ファイルを作成してデ
ィスク15に書き込む。ここでも、上記したように、選
択した完全音楽ファイルをFcomとすると、それに対応
する不完全音楽ファイルをFincom、補完音楽ファイル
をFsupとする。
【0064】制御回路11は、乱数発生指示値Rを設定
し(ステップS104)、設定した乱数発生指示値Rを
乱数列発生器16に供給する(ステップS105)。乱
数発生指示値Rは0〜9の値の中からランダムに設定さ
れる。乱数列発生器16は乱数発生指示値Rが供給され
ると、初期状態となって乱数発生指示値Rに応じた乱数
列の乱数を順に出力する。後述のステップS108のよ
うに制御回路11はその乱数列の乱数を順に読み取り、
乱数列発生器16は制御回路11に1つの乱数を読み取
られると次の乱数を出力する。
【0065】制御回路11は、完全音楽ファイルFcom
に対する補完音楽ファイルFsupのヘッダ部を作成して
補完音楽ファイル記憶装置13内の補完音楽ファイルF
supに追加して書き込む(ステップS106)。また、
完全音楽ファイルFcomに対する不完全音楽ファイルFi
ncomのヘッダ部を作成してディスクライタ14に対して
不完全音楽ファイルFincomへのヘッダ部の書き込みを
指令する(ステップS107)。ディスクライタ14は
書き込み指令に応じてヘッダ部をディスク15内の不完
全音楽ファイルFincomに追加するようにディスク15
に書き込む。
【0066】制御回路11は乱数列発生器16から乱数
を読み取り(ステップS108)、その読み取った乱数
に対応するバイト数M,Nを乱数MNテーブルから検索
して得る(ステップS109)。補完音楽ファイル記憶
装置13から選択した完全音楽ファイルFcom内のNバ
イト分の音楽データを読み取って内部バッファB1(図
示せず)に保持し(ステップS110)、その完全音楽
ファイルFcomの読み取りが終了したか否かを判別する
(ステップS111)。ステップS110では完全音楽
ファイルFcomの読み取り残りがNバイトに満たない場
合にはそれを全部読み取ることになる。このような場
合、或いはステップS110のNバイト分の音楽データ
を読み取りにより読み取り残りの音楽データがなくなっ
た場合にはステップS111では完全音楽ファイルFco
mの読み取りが終了したと判別することが行われる。
【0067】ステップS111において完全音楽ファイ
ルFcomの読み取りが終了していない場合には、内部バ
ッファB1に保持したNバイト分の音楽データをディス
クライタ14に対して不完全音楽ファイルFincomの不
完全データ部への書き込みを指令する(ステップS11
2)。これにより、ディスクライタ14は書き込み指令
に応じてNバイト分の音楽データをディスク15内の不
完全音楽ファイルFincomの不完全データ部に追加する
ようにディスク15に書き込む。
【0068】ステップS112の実行後、制御回路11
は、補完音楽ファイル記憶装置13から選択した完全音
楽ファイルFcom内のMバイト分の音楽データを読み取
って内部バッファB2(図示せず)に保持し(ステップ
S113)、その完全音楽ファイルFcomの読み取りが
終了したか否かを判別する(ステップS114)。ステ
ップS113でも完全音楽ファイルFcomの読み取り残
りがMバイトに満たない場合にはそれを全部読み取るこ
とになる。このような場合、或いはステップS113の
Mバイト分の音楽データを読み取りにより読み取り残り
の音楽データがなくなった場合には、ステップS114
では完全音楽ファイルFcomの読み取りが終了したと判
別することが行われる。
【0069】ステップS114において完全音楽ファイ
ルFcomの読み取りが終了していない場合には、内部バ
ッファB2に保持したMバイト分の音楽データを補完音
楽ファイル記憶装置13内の補完音楽ファイルFsupの
補完データ部に追加して書き込む(ステップS11
5)。ステップS115の実行後は、ステップS108
に戻って次の乱数に対応して上記の動作を繰り返す。
【0070】ステップS111において完全音楽ファイ
ルFcomの読み取りが終了したと判別した場合には、内
部バッファB1に保持したNバイト分以下の音楽データ
をディスクライタ14に対して不完全音楽ファイルFin
comの不完全データ部への書き込みを指令する(ステッ
プS116)。これにより、ディスクライタ14は書き
込み指令に応じてNバイト分以下の音楽データをディス
ク15内の不完全音楽ファイルFincomの不完全データ
部に追加するようにディスク15に書き込む。よって、
ディスク15には1つの不完全音楽ファイルFincomが
完成することになる。
【0071】また、ステップS114において完全音楽
ファイルFcomの読み取りが終了したと判別した場合に
は、内部バッファB1に保持したMバイト分以下の音楽
データを補完音楽ファイル記憶装置13内の補完音楽フ
ァイルFsupの補完データ部に追加して書き込む(ステ
ップS117)。このステップS117の実行により、
補完音楽ファイル記憶装置13には1つの補完音楽ファ
イルFsupが完成することになる。
【0072】かかる乱数方式によるデータ分離装置の動
作はディスク15に記録する曲数分だけ繰り返すことが
行われる。その曲数分の不完全音楽ファイルのディスク
15への書き込みが終了すると、そのディスク15には
収録曲名の一覧データをファイル化した収録曲一覧ファ
イルも書き込まれる。また、そのディスク15には端末
処理プログラムの書き込みも行われる。ディスク15へ
の書き込みが終了すると、そのディスク15をマスター
ディスクとして複数のCD−ROMが複製される。その
複製された複数のCD−ROMの1つのCD−ROMが
上記のCD−ROM8である。
【0073】次に、乱数方式の場合のコンバイン動作に
ついて説明する。上記したように、ここでもステップS
43で内部記憶装置9に保持された補完音楽ファイルを
Fsupとし、ステップS45の指令に応じてCD−RO
M8から読み出される不完全音楽ファイルをFincomと
し、コンバイン動作によって形成される完全音楽ファイ
ルをFcomとする。
【0074】端末装置3には、上記の乱数列発生器16
と同一の乱数列発生器(図示せず)が内蔵されている。
この端末装置3内の乱数列発生器は、不完全音楽ファイ
ル内に、プログラムソフトとして記録されても良い。な
お、乱数発生器の仕組みを調べられないように、補完音
楽ファイルと一緒にネットワーク経由で送信することも
考えられる。
【0075】端末装置3は、図16に示すように、先
ず、完全音楽ファイルFcomのファイル名を設定して内
部記憶装置9に完全音楽ファイルを作成保存する(ステ
ップS121)。CD−ROMドライブ6に対してCD
−ROM8に記録された不完全音楽ファイルFincomの
ヘッダ部の読み取りを指令する(ステップS122)。
CD−ROMドライブ6はヘッダ部の読み取り指令に応
じて不完全音楽ファイルFincomのヘッダ部を読み取っ
て端末装置3に供給する。また、端末装置3は内部記憶
装置9に保持された補完音楽ファイルFsupのヘッダ部
を読み取る(ステップS123)。不完全音楽ファイル
Fincomのヘッダ部と補完音楽ファイルFsupのヘッダ部
とが対応したものであるか否かを判別する(ステップS
124)。すなわち、音楽データの欠落方式、不完全音
楽ファイル及び補完音楽ファイル各々のファイル名等の
情報が一致しているか否かが判別される。このステップ
S124の判別でファイルFincom、Fsup各々のヘッダ
部の各項目の一致が確認できない場合には、いずれかの
ファイルにエラーがあるとしてコンバイン動作を終了す
る。
【0076】ステップS124の判別でファイルFinco
m、Fsup各々のヘッダ部の各項目の一致が確認できた場
合には、処理中の不完全音楽ファイルFincomと補完音
楽ファイルFsupとは同一の完全音楽ファイルから分離
されたことを示す。よって、補完音楽ファイルFsupの
ヘッダ部から乱数発生指示値Rを読み取る(ステップS
125)。その読み取った乱数発生指示値Rを内部の乱
数列発生器に供給する(ステップS126)。内部の乱
数列発生器は乱数発生指示値Rが供給されると、初期状
態となって乱数発生指示値Rに応じた乱数列の乱数を順
に出力する。端末装置3ではその乱数列の乱数が順に読
み取られ、乱数列発生器は1つの乱数を読み取られると
次の乱数を出力する。
【0077】端末装置3は、乱数列発生器から乱数を読
み取り(ステップS127)、その読み取った乱数に対
応するバイト数M,Nを乱数MNテーブルから検索して
得る(ステップS128)。そして、不完全音楽ファイ
ルFincomの不完全データ部からNバイト分の音楽デー
タを順に読み取って内部バッファB1に保持し(ステッ
プS129)、その今回の不完全音楽ファイルFincom
の不完全データ部の読み取りで双方のファイルFinco
m、Fsupのデータ部の読み取りが終了したか否かを判別
する(ステップS130)。なお、ステップS129で
不完全音楽ファイルFincomの不完全データ部の読み取
り残りがNバイトに満たない場合にはそれを全部読み取
ることになる。
【0078】ステップS130において読み取りが終了
しない場合には内部バッファB1に保持したNバイト分
の音楽データを内部記憶装置9内の完全音楽ファイルF
comに追加して書き込む(ステップS131)。更に、
補完音楽ファイルFsupの補完データ部からMバイト分
の音楽データを順に読み取って内部バッファB2に保持
し(ステップS132)、その今回の補完音楽ファイル
Fsupの補完データ部の読み取りで双方のファイルFinc
om、Fsupのデータ部の読み取りが終了したか否かを判
別する(ステップS133)。なお、ステップS132
で補完音楽ファイルFsupの補完データ部の読み取り残
りがMバイトに満たない場合にはそれを全部読み取るこ
とになる。
【0079】ステップS133において読み取りが終了
しない場合には内部バッファB2に保持したMバイト分
の音楽データを内部記憶装置9内の完全音楽ファイルF
comに追加して書き込む(ステップS134)。ステッ
プS134の実行後は、ステップS127に戻って新た
な乱数を得て上記の動作を繰り返す。ステップS130
において不完全音楽ファイルFincomの不完全データ部
の読み取りが終了したと判別した場合には、内部バッフ
ァB1に保持したNバイト分以下の音楽データを内部記
憶装置9内の完全音楽ファイルFcomに追加書き込む
(ステップS135)。これにより、内部記憶装置9内
に選択曲の完全音楽ファイルFcomが完全に形成された
ことになる。
【0080】また、ステップS133において補完音楽
ファイルFsupの補完データ部の読み取りが終了したと
判別した場合には、内部バッファB2に保持したNバイ
ト分以下の音楽データを内部記憶装置9内の完全音楽フ
ァイルFcomに追加書き込む(ステップS136)。こ
れにより、内部記憶装置9内に選択曲の完全音楽ファイ
ルFcomが完全に形成されたことになる。
【0081】ステップS135又はS136の実行後
は、内部記憶装置9に保持された補完音楽ファイルFsu
pを削除する(ステップS137)。かかる乱数方式の
場合の分離動作及びコンバイン動作では、同一曲の乱数
発生指示値Rは固定であるとしているので、順次得られ
る乱数及びM,Nは同一曲に対しては同一のものとな
る。よって、情報管理サーバ1の記憶装置7には図17
に示すように、曲毎に乱数発生指示値R及び補完音楽フ
ァイルが1組となった補完音楽ファイルテーブルが記憶
されている。
【0082】しかしながら、同一曲でも複数の異なる乱
数発生指示値Rに対応させても良い。情報管理サーバ1
の記憶装置7には例えば、図18に示すように、曲毎に
複数の乱数発生指示値R及び各Rの値に対応した補完音
楽ファイルを備えた補完音楽ファイルテーブルが記憶さ
れる。また、不完全音楽ファイルのヘッダ部には、補完
音楽ファイルのヘッダ部と同様に、欠落方式(乱数方
式)及び不完全音楽ファイル及び補完音楽ファイル各々
のファイル名の他に乱数発生指示値Rが含まれる。この
場合には端末装置3は上記のステップS40における補
完音楽ファイル要求の送信の際に補完音楽ファイル名と
共に乱数発生指示値Rも送信する。情報管理サーバ1は
上記のステップS41では、既に受信しているシリアル
番号で特定されるCD−ROM番号であって、その補完
音楽ファイル要求に含まれる補完音楽ファイル名の曲で
かつ乱数発生指示値Rの補完音楽ファイルをデータベー
スから検索してバッファに読み出し、ステップS42で
はその読み出した補完音楽ファイルを端末装置3に送信
する。
【0083】なお、乱数発生指示値RとM,Nとの関係
が容易に解析されないようにするために情報管理サーバ
1の記憶装置7に図19に示す如き、i個(例えば、2
0個)の乱数形態T1〜Tiと乱数発生指示値Rとの関
係を示す乱数形態データテーブルを記憶させておいても
良い。この場合には、ステップS104で得た乱数発生
指示値Rに対応する乱数形態T(T1〜Tiのうちのい
ずれか1)を乱数形態データテーブルからランダムに検
索して設定し、その設定した乱数形態TをステップS1
07の不完全音楽ファイルFincomへのヘッダ部の書き
込みを指令する際に、他の項目と共に書き込むように指
令することが行われる。そして、端末装置3は上記のス
テップS40における補完音楽ファイル要求の送信の際
に補完音楽ファイル名と共に乱数形態Tも送信する。情
報管理サーバ1は上記のステップS41では、先ず乱数
形態Tに対応する乱数発生指示値Rを乱数形態データテ
ーブルから得て、既に受信しているシリアル番号で特定
されるCD−ROM番号であって、その補完音楽ファイ
ル要求に含まれる補完音楽ファイル名の曲でかつ乱数発
生指示値Rの補完音楽ファイルをデータベースから検索
してバッファに読み出し、ステップS42ではその読み
出した補完音楽ファイルを端末装置3に送信する。
【0084】音楽データの分割方式としては、上記した
単純分割方式及び乱数方式の他に音楽データの圧縮方式
に応じた分割方式を採用することもできる。図20は圧
縮方式としてMPEG4オーディオTwinVQ方式を
用いた音楽データの構造を示している。すなわち、ヘッ
ダ、ウィンドウ情報、スペクトル包絡・量子化情報、及
びMDCT係数・量子化インデックス等の情報が繰り返
された構成である。このTwinVQの音楽データのス
ペクトル包絡・量子化情報がデータ分離装置において欠
落され、不完全音楽ファイル及び補完音楽ファイルが作
成される。
【0085】かかるTwinVQ用のデータ分離装置の
構成は図6に示した構成と同様である。音楽データファ
イル記憶装置12にはTwinVQ方式で圧縮された複
数の完全音楽ファイルが記憶されている。次に、データ
分離装置の制御回路11によって行われるTwinVQ
方式で圧縮されたデータ分割動作について説明する。こ
のデータ分割動作によって作成される不完全音楽ファイ
ル及び補完音楽ファイル各々のファイル構造は単純欠落
方式の場合と同様に図4及び図5に示した通りである
が、ヘッダ部の項目は、不完全音楽ファイル及び補完音
楽ファイル共に、欠落方式(TwinVQ方式)及び不
完全音楽ファイル及び補完音楽ファイル各々のファイル
名となる。
【0086】制御回路11は、図21に示すように先
ず、音楽データファイル記憶装置12に記憶された複数
の完全音楽ファイルの中から1曲分の完全音楽ファイル
を選択する(ステップS141)。選択した完全音楽フ
ァイルに対する補完音楽ファイルのファイル名を設定し
て補完音楽ファイル記憶装置13に補完音楽ファイルを
作成保存する(ステップS142)。同様に、選択した
完全音楽ファイルに対する不完全音楽ファイルのファイ
ル名を設定してディスクライタ14に対してその不完全
音楽ファイルの書き込みを指令する(ステップS14
3)。ディスクライタ14は書き込み指令に応じて不完
全音楽ファイルを作成してディスク15に書き込む。こ
こで、選択した完全音楽ファイルをFcomとすると、そ
れに対応する不完全音楽ファイルをFincom、補完音楽
ファイルをFsupとする。
【0087】完全音楽ファイルFcomに対する補完音楽
ファイルFsupのヘッダ部を作成して補完音楽ファイル
記憶装置13内の補完音楽ファイルFsupに追加して書
き込む(ステップS144)。また、完全音楽ファイル
Fcomに対する不完全音楽ファイルFincomのヘッダ部を
作成してディスクライタ14に対して不完全音楽ファイ
ルFincomへのヘッダ部の書き込みを指令する(ステッ
プS145)。ディスクライタ14は書き込み指令に応
じてヘッダ部をディスク15内の不完全音楽ファイルF
incomに追加するようにディスク15に書き込む。
【0088】補完音楽ファイル記憶装置13から選択し
た完全音楽ファイルFcom内のデータ構造を解析して読
み取るべきバイト数Nを決定する(ステップS14
6)。その解析の結果、既にその完全音楽ファイルFco
mの読み取りが終了しているか否かを判別する(ステッ
プS147)。ステップS147において完全音楽ファ
イルFcomの読み取りが終了していない場合には、完全
音楽ファイルFcomからNバイトのデータを読み取って
内部バッファB1に保持する(ステップS148)。そ
の内部バッファB1に保持したデータがスペクトル包絡
・量子化情報であるか否かを判別する(ステップS14
9)。スペクトル包絡・量子化情報ではない場合には、
内部バッファB1に保持したNバイト分のデータをディ
スクライタ14に対して不完全音楽ファイルFincomの
不完全データ部への書き込みを指令する(ステップS1
50)。これにより、ディスクライタ14は書き込み指
令に応じてNバイト分のデータをディスク15内の不完
全音楽ファイルFincomの不完全データ部に追加するよ
うにディスク15に書き込む。一方、スペクトル包絡・
量子化情報である場合には、内部バッファB1に保持し
たNバイト分のデータ、すなわちスペクトル包絡・量子
化情報を補完音楽ファイル記憶装置13内の補完音楽フ
ァイルFsupの補完データ部に追加して書き込む(ステ
ップS151)。ステップS150又はS151の実行
後は、ステップS146に戻って上記の動作を繰り返
す。
【0089】ステップS147において完全音楽ファイ
ルFcomの読み取りが終了したと判別した場合には、デ
ィスク15にはTwinVQ形式の完全音楽ファイルF
comに対する1つの不完全音楽ファイルFincomが完成
し、補完音楽ファイル記憶装置13には1つの補完音楽
ファイルFsupが完成したことになり、制御回路11は
データ分離動作を終了する。
【0090】TwinVQ形式の完全音楽ファイルFco
mに対する1つの不完全音楽ファイルFincomからスペク
トル包絡・量子化情報だけを取り除く理由は、このスペ
クトル包絡・量子化情報がなければ、その他の情報だけ
からでは曲再生することが全く不可能であるからであ
る。なお、試聴のためにCD−ROM8には試聴用の再
生可能な音楽データ(完全音楽データ)を曲毎に数十秒
ほど予め記録しておいて、ステップS25の試聴動作で
はそれを読み出して用いる。
【0091】なお、上記したように完全に音楽情報の再
生を不可能にするのではなく、音楽情報の精度を落とす
だけでも良い場合にはウィンドウ情報やMDCT係数量
子化インデックス情報などを欠落させても良い。また、
圧縮方式として上記したAAC方式及びMP3方式の圧
縮データのフレーム構造を図22及び図23に示す。図
22のAAC方式では、ハフマンテーブル選択情報が補
完音楽データとして欠落される。図23のMP3方式で
は、サイド情報の一部にハフマンテーブル選択情報が含
まれているので、そのハフマンテーブル選択情報が補完
音楽データとして欠落される。また、サイド情報を全て
補完音楽データとして欠落させて良い。
【0092】次に、TwinVQ形式の完全音楽ファイ
ルを再生成するコンバイン動作について説明する。な
お、ここでもステップS43で内部記憶装置9に保持さ
れた補完音楽ファイルをFsupとし、ステップS45の
指令に応じてCD−ROM8から読み出される不完全音
楽ファイルをFincomとし、コンバイン動作によって形
成される完全音楽ファイルをFcomとする。
【0093】端末装置3は、図24に示すように、先
ず、完全音楽ファイルFcomのファイル名を設定して内
部記憶装置9に完全音楽ファイルを作成保存する(ステ
ップS161)。CD−ROMドライブ6に対してCD
−ROM8に記録された不完全音楽ファイルFincomの
ヘッダ部の読み取りを指令する(ステップS162)。
CD−ROMドライブ6はヘッダ部の読み取り指令に応
じて不完全音楽ファイルFincomのヘッダ部を読み取っ
て端末装置3に供給する。また、端末装置3は内部記憶
装置9に保持された補完音楽ファイルFsupのヘッダ部
を読み取る(ステップS163)。不完全音楽ファイル
Fincomのヘッダ部と補完音楽ファイルFsupのヘッダ部
とが対応したものであるか否かを判別する(ステップS
164)。すなわち、音楽データの欠落方式、不完全音
楽ファイル及び補完音楽ファイル各々のファイル名等の
情報が一致しているか否かが判別される。このステップ
S164の判別でファイルFincom、Fsup各々のヘッダ
部の各項目の一致が確認できない場合には、いずれかの
ファイルにエラーがあるとしてコンバイン動作を終了す
る。
【0094】ステップS164の判別でファイルFinco
m、Fsup各々のヘッダ部の各項目の一致が確認できた場
合には、処理中の不完全音楽ファイルFincomと補完音
楽ファイルFsupとは同一の完全音楽ファイルから分離
されたことを示す。よって、不完全音楽ファイルFinco
mの不完全データ部のデータ構造を解析して不完全デー
タ部の読み取りバイト数を決定する(ステップS16
5)。すなわち、次に読み取るべき音楽データが不完全
音楽ファイルFincomの不完全データ部のデータなら
ば、バイト数Nを所定値とし、読み取るべき音楽データ
が補完音楽ファイルFsupの音楽データ、なすわちスペ
クトル包絡・量子化情報ならば、バイト数Nは0と設定
する。
【0095】ステップS165の実行後、ステップS1
65のデータ構造の解析の結果、双方のファイルFinco
m、Fsupのデータ部の読み取りが終了したか否かを判別
する(ステップS166)。読み取りが終了しないなら
ば、今回は不完全音楽ファイルFincomの不完全データ
部の読み取りであるか否かを判別する(ステップS16
7)。今回は不完全音楽ファイルFincomの不完全デー
タ部の読み取りである場合には、不完全音楽ファイルF
incomの不完全データ部からNバイトだけのデータを順
に読み取ってそれを内部記憶装置9内の完全音楽ファイ
ルFcomに追加して書き込む(ステップS168)。
【0096】一方、今回は補完音楽ファイルFsupの補
完データ部の読み取りである場合には、補完音楽ファイ
ルFsupの補完データ部のデータ構造を解析して補完デ
ータ部の読み取りバイト数Mを決定する(ステップS1
69)。例えば、1組のスペクトル包絡・量子化情報分
のバイト数をMとして設定する。その後、補完音楽ファ
イルFsupの補完データ部からMバイトだけのデータを
順に読み取ってそれを内部記憶装置9内の完全音楽ファ
イルFcomに追加して書き込む(ステップS170)。
ステップS168又はS170の実行後は、ステップS
165に戻って上記の動作を繰り返す。
【0097】ステップS166において双方のファイル
Fincom、Fsupのデータ部の読み取りが終了したと判別
した場合には、内部記憶装置9内に選択曲のTwinV
Q形式の完全音楽ファイルFcomが完全に形成されたこ
とになる。この場合には、内部記憶装置9に保持された
補完音楽ファイルFsupを削除する(ステップS17
1)。
【0098】ここで、図8に示した情報提供システムの
動作の他の例を示す。図8の動作ではステップS21で
ユーザ用端末装置3がCD−ROM8に書き込まれた端
末処理プログラムを実行すると、ステップS22に進ん
でCD−ROM8に記録された収録曲一覧ファイルの読
み出しを行うが、ユーザ用端末装置3は図25に示すよ
うに、収録曲一覧データを情報管理サーバ1から得てリ
スト表示させても良い。すなわち、ステップS21の実
行後、ユーザ用端末装置3はWEBページ閲覧用のブラ
ウザソフトウエアを起動して情報管理サーバ1の所定の
URL(ユニホームリソースロケータ)にアクセスし
(ステップS181)、そのアクセスに応答して情報管
理サーバ1は所定のURLに保存されているHTMLフ
ァイル等からなる収録曲一覧データを端末装置3に送信
する(ステップS182)。所定のURLはCD−RO
M8に記録されてる。例えば、CD−ROM8に記録さ
れた端末処理プログラム内に所定のURLは含まれてい
る。
【0099】端末装置3は収録曲一覧データを受信する
と、それをディスプレイ上のブラウザ画面を介して表示
する(ステップS183)。その後の動作は図8のステ
ップS24以降と同一である。なお、この図25の動作
においては、ステップS24で選択した曲に対応する不
完全音楽ファイルがCD−ROM8に存在しない場合が
考えられる。そこで、存在しない場合には選択曲に対応
する不完全音楽ファイルが存在するディスクへの交換た
めにユーザに対して「No.○○のディスクと交換して
下さい」の如きメッセージにて指示するようにしても良
い。これは複数のCD−ROMが配布されている場合に
極めて有効である。
【0100】また、ユーザ用端末装置3は図26に示す
ように、ステップS21の実行後、ユーザ用端末装置3
はWEBページ閲覧用のブラウザソフトウエアを起動し
て情報管理サーバ1の所定のURL(ユニホームリソー
スロケータ)にアクセスし(ステップS191)、その
アクセスに応答して情報管理サーバ1は所定のURLに
保存されているシリアル番号入力要求表示データを端末
装置3に送信する(ステップS192)。端末装置3は
シリアル番号入力要求表示データを受信すると、それを
ディスプレイ上のブラウザ画面を介してシリアル番号入
力画面を表示する(ステップS193)。ユーザはキー
操作により上記したようにCD−ROM8と共に配布さ
れたカードに記載されたシリアル番号を入力する。よっ
て、端末装置3はシリアル番号の入力があったか否かを
判別する(ステップS194)。シリアル番号の入力が
あったならば、その入力シリアル番号の認証要求を情報
管理サーバ1に対して送信する(ステップS195)。
認証要求には入力シリアル番号が含まれる。
【0101】情報管理サーバ1は、シリアル番号の認証
要求を受信すると、記憶装置7に形成されたデータベー
スを用いて認証動作を行う(ステップS196)。この
認証動作はステップS30と同様の動作である。情報管
理サーバ1は、ステップS196では認証要求の受信に
よって得たシリアル番号がデータベース内に存在するか
否かを判別し、シリアル番号の存在を確認したならば、
シリアル番号のCD−ROMの収録曲一覧データを端末
装置3に送信する(ステップS197)。端末装置3は
収録曲一覧データを受信すると、それをディスプレイ上
のブラウザ画面を介して表示する(ステップS19
8)。その後の動作は図8のステップS24以降と同一
である。
【0102】なお、図26の動作の場合には、ステップ
S26で選択曲の購入の場合には、既にシリアル番号の
認証動作は終了しているので、図26に示したようにス
テップS32に直ちに進んでディスプレイ表示によって
ユーザに対してクレジットカード情報の入力要求を行っ
ても良い。また、端末装置3は選択曲を試聴するために
試聴用補完音楽データを情報管理サーバ1から送信して
もらっても良い。例えば、図27に示すように端末装置
3はステップS24でキー操作によって選択された曲を
示す選曲データを得ると、ディスプレイ表示によってユ
ーザに対してシリアル番号の入力要求を行う(ステップ
S200)。シリアル番号の入力があったならば(ステ
ップS201)、その入力シリアル番号の認証要求を情
報管理サーバ1に対して送信する(ステップS20
2)。
【0103】情報管理サーバ1は、シリアル番号の認証
要求を受信すると、記憶装置7に形成されたデータベー
スを用いて認証動作を行う(ステップS203)。認証
動作によってシリアル番号の存在を確認したならば、記
憶装置7に形成されたデータベースに記憶された試聴用
補完音楽データを端末装置3に送信する(ステップS2
04)。送信される試聴用補完音楽データはCD−RO
M8に収録された全ての曲に対するデータであっても良
いし、ステップS24で選択された曲だけの試聴用補完
音楽データでも良い。選択曲だけの試聴用補完音楽デー
タの場合には、ステップS202における入力シリアル
番号の認証要求送信には選曲データも含まれる。端末装
置3は試聴用補完音楽データを受信すると、不完全音楽
ファイルと試聴用補完音楽ファイルとの各データを結合
させて試聴用完全音楽ファイルを作成するコンバイン動
作を行う(ステップS205)。コンバイン動作後、試
聴用完全音楽ファイルによって試聴動作を開始する(ス
テップS206)。その後の動作は図26のステップS
26以降と同一である。
【0104】また、試聴のためにコンバイン動作の必要
がないように、選択曲の冒頭から数十秒の完全音楽デー
タを情報管理サーバ1から送信しても良い。図28は本
発明によるキオスク端末装置を備えた情報提供システム
を示している。この情報提供システムは、携帯電話会社
の情報管理サーバ21、携帯電話機22及びキオスク端
末装置23を備えている。携帯電話機22が送受信する
電波は通信中継装置24によって受信され、通信中継装
置24と情報管理サーバ21との間は通信回線網26に
よって接続されている。情報管理サーバ21とキオスク
端末装置23との間は高速専用回線27を介して接続さ
れている。
【0105】情報管理サーバ21は例えば、携帯電話会
社の情報管理センタ内に備えられ、詳細に後述するが、
携帯電話機22に音楽情報を供給するサーバである。情
報管理サーバ21にはデータベースとして記憶装置28
が備えられている。記憶装置28内のデータベースには
図5に示す如き構造の補完音楽データがファイルとして
複数記録されている。補完音楽ファイル毎に曲番号が付
与されている。
【0106】携帯電話機22は、音楽配信を受けたいユ
ーザが使用し、この実施例では説明を簡単にするために
1つだけとして示しているが、実際には複数の携帯電話
機が存在する。携帯電話機22は、図29に示すよう
に、無線電話及びデータ通信のための送受信部31と、
音楽データを復号してアナログオーディオ信号として再
生出力する音楽再生部32と、フラッシュメモリ等のメ
モリカード25に対する読み取り及び書き込みを行うメ
モリ制御部33と、表示部34と、操作部35及びCP
Uからなる制御回路36とを備えている。制御回路36
は、送受信部31、音楽再生部32、メモリ制御部3
3、表示部34及び操作部35に接続され、携帯電話機
22全体の動作を制御する。送受信部31にはアンテナ
31aの他に電話送話用のマイクロホン37及び受話用
のスピーカ38が接続されている。音楽再生部32は図
2に示した構成を有している。ただし、スピーカは有し
ておらず、音楽再生部32にはヘッドホン(図示せず)
を接続するためのジャック39が設けられている。
【0107】メモリ制御部33にはメモリカード25を
着脱自在に支持するメモリ支持部40が設けられてい
る。メモリカード25はキオスク端末装置23から所望
曲の不完全音楽ファイルを得て記憶し、携帯電話機22
にその不完全音楽ファイルを取り込むためのものであ
る。よって、メモリカード25は携帯電話機22の側面
の挿入孔(図示せず)からユーザによってメモリ支持部
40に挿入されて支持され、その支持されたメモリカー
ド25は外部から引き抜き可能にされている。
【0108】キオスク端末装置23は、例えば、コンビ
ニエンスストア等の店舗に設置される。キオスク端末装
置23は、図30に示すように、通信回線網26及び高
速専用回線27各々に接続された通信部51と、ハード
ディスクからなる記憶装置52と、メモリカード25に
対してデータの書き込みを行うメモリ制御部53と、表
示部54と、操作部55及びCPUからなる制御回路5
6とを備えている。制御回路56は、通信部51、記憶
装置52、メモリ制御部53、表示部54及び操作部5
5に接続され、キオスク端末装置23全体の動作を制御
する。メモリ制御部53にはメモリカード25を着脱自
在に支持するメモリ支持部57が設けられている。メモ
リカード25はキオスク端末装置23の表面の挿入孔2
3aからメモリ支持部57に挿入されて支持され、自動
的又は図示しないイジェクトボタン操作によって外部に
排出される。
【0109】キオスク端末装置23の記憶装置52には
複数の不完全音楽ファイルが記憶されている。この複数
の不完全音楽ファイルは、上記したデータ分離装置で予
め作成された図4に示した構造のファイルであり、情報
管理サーバ21から高速専用回線27を介して通信部5
1で受信され、更に、制御回路56の制御によって記憶
装置52に書き込まれたものである。また、その複数の
不完全音楽ファイルの伝送の際には複数の不完全音楽フ
ァイル各々についての曲リストデータも送信されてくる
ので、記憶装置52に書き込まれる。曲リストデータは
各曲名と複数の不完全音楽ファイルとの対応関係を示し
ている。また、その各曲名は制御回路56によって表示
部54にリストとして表示される。操作部55はその表
示部54に表示された曲リストをカーソル操作及び選択
ボタン操作によって選択することができる。
【0110】携帯電話機22のユーザは、キオスク端末
装置23の表示部54に表示された曲リストに聴取した
い曲があるならば、メモリカード25を挿入孔23aか
ら挿入してメモリ支持部57に装着させる。キオスク端
末装置23の制御回路56は、図31に示すように、メ
モリカード25がメモリ支持部57に装着されたか否か
をメモリ制御部53を介して判別する(ステップS25
1)。メモリカード25の装着を検出すると、次に操作
部55による選択曲を検出する(ステップS252)。
ユーザは、表示部54に表示された曲リストのうちの所
望の曲の位置にカーソルを操作部55のカーソル操作に
よって移動させて選択ボタンを操作すると、そのカーソ
ル位置にある曲が選択されたことになり、カーソル位置
から選択曲が判別される。ステップS252の実行後、
選択曲に対応する不完全音楽ファイルを記憶装置52か
ら読み出し(ステップS253)、その不完全音楽ファ
イルをメモリ制御部53に供給して書き込みを指令する
(ステップS254)。メモリ制御部53はその書き込
み指令に応答して供給された不完全音楽ファイルをメモ
リカード25に書き込む。
【0111】制御回路56は、メモリカード25への書
き込みが終了したか否かを判別し(ステップS25
5)、書き込みが終了したならば、ステップS251に
戻る。更に別の所望の曲があるならば、上記の動作を繰
り返すことにより、メモリカード25へ別の所望の曲に
対応した不完全音楽ファイルを書き込むことができる。
例えば、操作部55のイジェクトボタンの操作でメモリ
カード25がキオスク端末装置23から排出されると、
制御回路56の上記のステップS252以降の動作は停
止する。
【0112】このように不完全音楽ファイルがメモリカ
ード25に書き込まれると、ユーザはメモリカード25
を携帯電話機22の挿入孔からメモリ支持部40に挿入
して装着させる。図32に示すように、携帯電話機22
は、その制御回路36の制御によってメモリカード25
がメモリ支持部40に装着されたか否かををメモリ制御
部33を介して判別する(ステップS261)。メモリ
カード25の装着を検出すると、メモリカード25に不
完全音楽ファイルが記憶されているか否かを判別する
(ステップS262)。不完全音楽ファイルが記憶され
たメモリカード25の場合には、曲購入のために加入者
認証要求を情報管理サーバ21に対して送信する(ステ
ップS263)。加入者認証要求は携帯電話機22の内
部メモリ30に予め書き込まれた電話番号、識別コード
等のユーザ識別情報が含まれる。このユーザ識別情報は
携帯電話会社によって与えられたものである。ステップ
S263では操作部35からバスワード等の別のユーザ
識別情報の入力をさせ、その入力情報も加入者認証要求
に含ませても良い。携帯電話機22と情報管理サーバ2
1との間の通信は通信中継装置24及び通信回線網26
を介して行われる。
【0113】情報管理サーバ21は加入者認証要求を受
信すると、記憶装置28に形成されたデータベースを用
いて認証動作を行う(ステップS264)。記憶装置2
8のデータベースには上記したように、補完音楽ファイ
ルが記憶されていることを説明したが、加入者全員のユ
ーザ識別情報が記憶されている。このデータベースに受
信した加入者認証要求に含まれるユーザ識別情報が正し
く存在することを確認したならば、情報管理サーバ21
は許可通知を携帯電話機22に送信する(ステップS2
65)。
【0114】携帯電話機22は許可通知を受信すると、
補完音楽ファイル要求を情報管理サーバ21に送信する
(ステップS266)。補完音楽ファイル要求には予め
定められた曲番号が含まれる。情報管理サーバ21では
曲番号によって要求された補完音楽ファイルを特定する
ことができる。なお、メモリカード25に複数の曲の不
完全音楽ファイルが記録されており、そのうちの何曲か
の不完全音楽ファイルだけの補完音楽ファイルを情報管
理サーバ21に要求したい場合にはステップS266の
実行直前にメモリカード25に記録された曲の一覧リス
トを表示部34に表示してその曲一覧リストからの曲選
択操作をユーザに表示部34を介して要求し、そこでユ
ーザによって選択された曲の補完音楽ファイル要求をス
テップS266では行うようにすれば良い。
【0115】情報管理サーバ21は、補完音楽ファイル
要求を受信すると、補完音楽ファイル要求の曲番号で特
定される補完音楽ファイルをデータベースから検索して
バッファに読み出し(ステップS267)、その読み出
した補完音楽ファイルを携帯電話機22に送信する(ス
テップS268)。複数の曲の購入の場合には、ステッ
プS267及びS268ではその複数の曲分の補完音楽
ファイルを読み出して携帯電話機22に送信する。
【0116】携帯電話機22は、送信されて来た補完音
楽ファイルを受信して一時的に内部メモリ30に保存す
る(ステップS269)。そして、補完音楽ファイルの
受信を終了したならば、メモリ制御部33に対してメモ
リカード25からの不完全音楽ファイルの読み出しを指
令する(ステップS271)。メモリ制御部33はメモ
リカード25から不完全音楽ファイルを読み出して携帯
電話機22に供給する。携帯電話機22は不完全音楽フ
ァイルと補完音楽ファイルとの各データを結合させて完
全音楽ファイルを作成するコンバイン動作を行う(ステ
ップS272)。このコンバイン動作については上記し
た通りであり、コンバイン結果の完全音楽ファイルはメ
モリカード25にメモリ制御部33を介して書き込ま
れ、メモリカード25に記憶されていた不完全音楽ファ
イルは削除される。
【0117】携帯電話機22は、コンバイン動作が成功
終了した場合には、データコンバイン完了通知を情報管
理サーバ21に送信して通信を終了する(ステップS2
73)。情報管理サーバ21は、データコンバイン完了
通知を受信すると、課金処理を行う(ステップS27
4)。この課金処理は携帯電話の利用料金と共にユーザ
に請求するように処理するものである。
【0118】携帯電話機22は、コンバイン動作が終了
すると、再生動作を開始する(ステップS275)。再
生動作ではコンバイン動作により作成された完全音楽フ
ァイルをメモリカード25から読み出してメモリ制御部
33、制御回路36を介して音楽再生部32に供給させ
る。音楽再生部32は音楽データを順に復号し、PCM
オーディオ信号をD/A変換してアナログオーディオ信
号とした後、アンプを介してヘッドホンに供給されるの
で、ユーザは購入曲を完全に聴取することができる。
【0119】なお、完全音楽ファイルが記憶されたメモ
リカード25の場合には、パーソナルコンピュータや半
導体メモリ音楽再生機等の機器で利用できるならば、携
帯電話機以外の機器で音楽再生することも可能である。
また、上記した実施例ではメモリカード25を用いてい
るが、キオスク端末装置23でCD−Rに所望曲の不完
全音楽ファイルを記録させ、携帯電話機22ではなくパ
ーソナルコンピュータ等の端末装置でCD−Rを用いて
図8に示した動作によって所望曲の補完音楽ファイルを
情報管理サーバから送信して貰って完全音楽ファイルを
作成するようにしても良い。この場合には、キオスク端
末装置23にはCD−Rの挿入口が設けられると共にC
D−Rの書込装置が備えられる。
【0120】更に、キオスク端末装置23と携帯電話機
22との間においては、メモリカード25を介して情報
の伝送をするのではなく、例えば、Bluetooth(近距離無
線通信の規格)を用いた無線による不完全音楽ファイル
等の情報の伝送やケーブルを用いて有線で情報の伝送を
行うこともできる。また、キオスク端末装置23にはデ
ータ分離機能を備えさせても良い。この場合、キオスク
端末装置23の構成は図30に示した構成に加えて、図
33に示すようにデコーダ61、D/A変換器62、ア
ンプ63及びスピーカ64を備えている。また、データ
分離動作は図7に示した通りであるが、キオスク端末装
置23では完全音楽ファイルFcomに対応する不完全音
楽ファイルFincomはメモリカード25に書き込まれ、
補完音楽ファイルFsupが記憶装置52に一時的に記憶
される。
【0121】キオスク端末装置23の記憶装置52には
複数の完全音楽ファイルが記憶される。この複数の完全
音楽ファイルは、図34に示すように、情報管理サーバ
21から送信され(ステップS281)、高速専用回線
27を介して通信部51で受信され、更に、制御回路5
6の制御によって記憶装置52に書き込まれたものであ
る(ステップS282)。また、その複数の完全音楽フ
ァイルの伝送の際には複数の完全音楽ファイル各々につ
いての曲リストデータも送信されてくるので、記憶装置
52に書き込まれる。曲リストデータは各曲名と複数の
完全音楽ファイルとの対応関係を示している。また、そ
の各曲名は制御回路56によって表示部54に曲一覧リ
ストとして表示される(ステップS283)。操作部5
5はその表示部54に表示された曲一覧リストをカーソ
ル操作及び選択ボタン操作によって選択することができ
る。
【0122】ユーザは表示された曲一覧リストから聴取
したい曲を選択するために操作部55のキー操作を行
う。すなわち、表示部54に表示された曲リストのうち
の所望の曲の位置にカーソルを操作部55のカーソル操
作によって移動させて選択ボタンを操作すると、そのカ
ーソル位置にある曲が選択されたことになり、カーソル
位置から選択曲が判別される。キオスク端末装置23は
キー操作によって選択された曲の曲番号データを得て
(ステップS284)、曲番号データに応じた曲の試聴
動作を開始する(ステップS285)。
【0123】キオスク端末装置23は試聴動作では記憶
装置52の複数の完全音楽ファイルの中から曲番号デー
タに対応する完全音楽ファイルを検索し、検索した完全
音楽ファイルの最初のSバイトの音楽データを読み出し
て、それをデコーダ61に供給させる。デコーダ61は
供給されたSバイトの音楽データを順に復号してPCM
オーディオ信号をD/A変換器62に出力する。D/A
変換器62から出力されるアナログオーディオ信号がア
ンプ63を介してスピーカ64に供給されるので、ユー
ザは選択曲を所定の時間だけ試聴することができる。
【0124】携帯電話機22のユーザは、その試聴した
選択曲を購入したいならば、メモリカード25を挿入孔
23aから挿入してメモリ支持部57に装着させる。ま
た、操作部55で購入のための操作をしても良い。キオ
スク端末装置23の制御回路56は、メモリカード25
がメモリ支持部57に装着されたか否かををメモリ制御
部53を介して判別する(ステップS286)。メモリ
カード25の装着が検出されない場合には、図示したよ
うに終了しても良いが、メモリカード25の挿入孔23
aへの挿入を指示する表示を表示部54で行った後、ス
テップS286を再度実行しても良い。
【0125】一方、メモリカード25の装着を検出する
と、選択曲の完全音楽ファイルのデータ分離動作を行う
(ステップS287)。データ分離動作では、上記した
ように選択曲の完全音楽ファイルに対応する不完全音楽
ファイルはメモリカード25に書き込まれ、補完音楽フ
ァイルが記憶装置52に一時的に記憶される。不完全音
楽ファイル及び補完音楽ファイル各々のヘッダ部として
は、曲番号データ、音楽データの欠落方式、不完全音楽
ファイル及び補完音楽ファイル各々のファイル名、不完
全データ部及び補完データ部各々のブロックサイズ等の
情報が含まれる。
【0126】キオスク端末装置23の制御回路56は、
その今回分離した不完全音楽ファイルをメモリ制御部5
3に供給して書き込みを指令する(ステップS28
8)。メモリ制御部53はその書き込み指令に応答して
供給された不完全音楽ファイルをメモリカード25に書
き込む。制御回路56は、メモリカード25への書き込
みが終了したか否かを判別し(ステップS289)、書
き込みが終了したならば、今回分離した補完音楽ファイ
ルを記憶装置52から読み出して情報管理サーバ21に
対して送信する(ステップS290)。情報管理サーバ
21は補完音楽ファイルを受信すると、そのファイルを
記憶装置28のデータベースに記憶させる(ステップS
291)。
【0127】キオスク端末装置23の制御回路56は、
ステップS290の実行後は、ステップS283に戻
る。更に別の所望の曲があるならば、上記の動作を繰り
返すことにより、メモリカード25へ別の所望の曲に対
応した不完全音楽ファイルを書き込むことができる。例
えば、操作部55のイジェクトボタンの操作でメモリカ
ード25がキオスク端末装置23から排出されると、制
御回路56の上記のステップS284以降の動作は停止
する。
【0128】このように不完全音楽ファイルがメモリカ
ード25に書き込まれると、ユーザはメモリカード25
を携帯電話機22の挿入孔からメモリ支持部40に挿入
して装着させることにより、携帯電話機22で補完音楽
ファイルを情報管理サーバ21から得て不完全音楽ファ
イルと合成して曲再生することができる。この動作は図
32に示した通りであるので、ここでの再度の説明を省
略する。なお、データ分割方式が複数の異なる方式があ
るならば、そのデータ分割方式が補完音楽ファイルの要
求の際に指定される。
【0129】上記した実施例ではキオスク端末装置23
ではコンバイン動作を行わないが、キオスク端末装置2
3にコンバイン動作を行うコンバイナ(図示せず)を備
えさせて、携帯電話機やパーソナルコンピュータを持っ
ていない人のために、有料でCD−RやMD等のディス
ク或いはカセットテープに完全音楽ファイル又はアナロ
グ音楽信号を記録する構成にすることもできる。
【0130】上記した各実施例においては、楽曲の音楽
データの一部を欠落した不完全ファイルとそれを補完す
る補完ファイルとを作成したが、これに限らず、映像等
の他の情報を担うデータにも本発明を適用することがで
きる。映像データとして例えば、MPEG方式の映像デ
ータを用いる場合にはIフレームデータを欠落させれば
良い。Iフレームを欠落させる理由は、Iフレームがな
いと元の映像を再現することができないである。この映
像データの分離装置及びコンバイン動作については上記
したTwinVQ方式を適用することができる。
【0131】また、例えば、著作権のために情報を2つ
に分けて管理したい要求がある場合には、Pフレームや
Bフレームを欠落させれば良い。例えば、家にホームサ
ーバがある場合には、センタの上記した情報管理サーバ
等のサーバは夜中などに不完全音楽ファイルを勝手にブ
ロード配信する。ユーザは好みの曲があるならば、補完
音楽ファイルを取得し、所定の課金処理がなされる。な
お、勝手にブロード配信された情報の中で、数日間、ユ
ーザが補完音楽ファイルを要求しなかったならば、自動
的に不完全音楽ファイルが削除されるようにすることが
望ましい。
【0132】また、不完全音楽ファイルを勝手にブロー
ド配信する場合には、ユーザが予め好みの音楽情報をセ
ンタに登録できるようにすることも考えられる。すなわ
ち、洋楽、邦楽、ニューミュージック又は演歌等の趣向
に合わせた趣向登録ができ、それに合致するものが自動
的にブロード配信させるようにすることができる。更
に、補完音楽ファイルが違法にコピーされないようにす
る必要がある。その方法としては、上記したように、端
末装置において完全音楽ファイルを作成したときに記憶
装置から補完音楽ファイルを削除することがある。ま
た、予め登録された端末装置でしかコンバイン動作がで
きないようにすることも考えられる。すなわち、補完音
楽ファイルを情報管理センタのサーバに要求する際に端
末装置の識別番号が送信され、情報管理サーバでは補完
音楽ファイルに識別番号を付加して端末装置に送信し、
端末装置では自身の識別番号と送信されて来た識別番号
とが一致することを確認した場合にのみコンバイン動作
を可能にするのである。更に、情報管理サーバが補完音
楽ファイルの送信の際にコンバイン動作が可能な複数の
端末装置を指定するようにしても良い。また、補完音楽
ファイルに有効期限や使用回数制限を設けても良い。
【0133】図35は本発明の情報提供システムをナビ
ゲーションシステムに適用した基本的構成を示してい
る。このナビゲーションシステムはナビゲーション端末
装置71と、通信中継装置72と、ゲートウェイ装置7
3と、情報管理サーバ74とを備えている。ナビゲーシ
ョン端末装置71と通信中継装置72との間は無線通信
される。通信中継装置72とゲートウェイ装置73とは
専用線75で接続されている。ゲートウェイ装置73と
情報管理サーバ74とはインターネット回線網76を介
して接続されている。
【0134】情報管理サーバ74はナビゲーション端末
装置71で用いる地図データを管理している。ナビゲー
ション端末装置71は、図36に示すように、基本的に
ナビゲーション装置81と移動電話機82とからなり、
車両に搭載されている。ナビゲーション装置81と移動
電話機82とは接続されている。又は、ナビゲーション
装置81と移動電話機82との間は、上記したBluetoot
hの如き近距離無線通信を用いて情報伝送ができるよう
にしても良い。ナビゲーション装置81はGPS装置8
8及び制御回路89を備えており、GPS装置88は車
両の現在位置を検出することができる。また、ナビゲー
ション装置81はDVD−ROM83の記録データ(地
図データ)を読み取るDVD−ROMドライブ84を備
えており、車両の現在位置を含む地図データ或いは操作
部86の操作に応じた所望の地域の地図データをDVD
−ROM83から読み出し、その地図データが示す地図
を表示部87に表示することができる。
【0135】通信中継装置72は移動電話機82の事業
者、すなわち電話会社のものである。ナビゲーション端
末装置71のユーザはこの電話会社と移動電話機82の
使用を契約している。よって、地図データの補完地図デ
ータをパケット通信するので、パケット通信の通信量が
電話会社では課金対象となる。この地図データの場合に
おいても上記した音楽データの場合と同様に、単純欠落
方式や乱数欠落方式によって地域毎に不完全地図ファイ
ルと補完地図ファイルと分離して複数の地域(メッシュ
状に分割された各領域)の不完全地図ファイルを含むC
D−ROMを配布して、ユーザの端末装置で情報管理サ
ーバから所望の地域の補完地図ファイルを送信してもら
い、不完全地図ファイルに対して補完地図ファイルを合
成して元の完全地図ファイルを復元することができる。
【0136】また、地図データの場合には次に示すよう
に処理することができる。先ず、地図データの構造は図
37に示すように管理部と地図データ部とからなる。管
理部と地図データ部とからなる地図データが完全地図デ
ータである。地図データ部には、地図をメッシュ(網)
状に分割された各々を示す地図データが記録される。す
なわち、図38に示すようにレベル0メッシュデータ
群、レベル1メッシュデータ群、……の如く分けられて
いる。各メッシュデータ群はメッシュ分の複数の地図デ
ータからなる。ここでメッシュとは図39に示すように
日本地図等の地図を拡大して更にメッシュ状に複数に分
割された各地図領域である。管理部は、図38に示すよ
うに各メッシュの管理情報の先頭アドレスを示すアドレ
ス領域と、各メッシュの管理情報を示すメッシュ管理情
報群とからなる。管理情報群のメッシュ地図データアド
レスは、そのメッシュ地図がDVD−ROM83上のど
の位置に記録されているかを示す情報である。メッシュ
地図データアドレスが分からなければ、所望の地図デー
タをDVD−ROM83から読み出すことが不可能であ
るので、メッシュ地図データアドレス(図38の一点鎖
線で囲んだ部分)がDVD−ROM83からは欠落され
ており、補完地図データとして情報管理サーバ74の記
憶装置77にデータベース化されている。すなわち、図
40に示すように、メッシュの番号と地図データアドレ
ス番号との対応関係を示すデータテーブルが記憶装置7
7には記憶されている。
【0137】このようにメッシュ地図データアドレスが
欠落されたDVD−ROM83は無料又は格安料金で配
布されるものである。また、メッシュ地図データアドレ
スが欠落されたデータである不完全地図データはナビゲ
ーション装置81内のハードディスク(図示せず)に記
録されていても良い。ナビゲーション装置81を購入し
た際には無料ディスクもハードディスクのデータもない
状態として、最初の初期化時に不完全地図データがブロ
ード配信されてハードディスクに記録されるようにして
も良い。この場合には、GPS装置88で検出された現
在位置をセンタの情報管理サーバに送信し、その現在位
置を含む地域に応じた不完全地図データが情報管理サー
バからナビゲーション端末装置71には送信される。
【0138】図41に示すように、ナビゲーション端末
装置71が起動されると(ステップS310)、情報管
理サーバ74に対するアクセス信号が移動電話機82か
ら送信される(ステップS311)。アクセス信号は無
線信号として通信中継装置72に到達し、そこからは有
線信号として更に、ゲートウェイ装置73及びインター
ネット回線網76を介して情報管理サーバ74に伝送さ
れる。情報管理サーバ74からナビゲーション端末装置
71へはその逆の経路を介することになる。
【0139】情報管理サーバ74はアクセス信号を受信
すると、ユーザ認証を行い(ステップS312)、登録
されたユーザからのアクセス信号である場合には応答信
号をナビゲーション端末装置71に対して送信する(ス
テップS313)。ユーザ認証は予め登録されたユーザ
を対象にした情報提供サービスである場合には、アクセ
ス信号にそのユーザ認証のためのユーザ識別データが含
まれる。なお、不特定のユーザを対象にした情報提供サ
ービスである場合にはステップS312のユーザ認証は
行わない。
【0140】ナビゲーション端末装置71では応答信号
を受信した後、操作部86の操作に応じた地域が選択さ
れる(ステップS314)。この地域選択は、例えば、
緯度経度を入力する方法、駅名を入力する方法、町名を
入力する方法等の方法がある。その選択された地域のメ
ッシュ番号に対する補完地図データ要求が情報管理サー
バ74に移動電話機82から送信される(ステップS3
15)。
【0141】情報管理サーバ74は補完地図データ要求
を受信すると、補完地図データ要求が示すメッシュ番号
に対応した地図データアドレスを記憶装置77のデータ
ベースから検索して読み出す(ステップS316)。読
み出された地図データアドレスは補完地図データとして
情報管理サーバ74からナビゲーション端末装置71に
対して送信される(ステップS317)。
【0142】ナビゲーション端末装置71では、補完地
図データを受信すると、移動電話機82が通信を終了す
る(ステップS318)。通信終了によって電話会社で
は課金処理が行われる。また、図示していないが、無料
DVD−ROM等のディスクを配布した配布元の金融機
関の口座に協力金を振り込む処理を行っても良い。そし
て、その受信した補完地図データが示す地図データアド
レスに対する地図データ読み出しがDVD−ROMドラ
イブ84に対して発せられる(ステップS319)。D
VD−ROMドライブ84はDVD−ROM83の地図
データアドレスで指定される領域の地図データを読み出
してナビゲーション装置81に供給し(ステップS32
0)、その地図データによって表示部87に地図が表示
される(ステップS321)。
【0143】なお、受信した地図データアドレスとメッ
シュ番号との関係はナビゲーション装置81内のメモリ
に記憶される。また、地図補完地図データについても第
三者に違法に使用されないように、有効期限や使用回数
制限を設けても良い。また、上記のステップS314に
代えて、図42に示すようにGPS装置88から車両の
現在位置を得て(ステップS314a)、その現在位置
を含む地域の地域のメッシュ番号に対する補完地図デー
タ要求をステップS315では情報管理サーバ74に送
信するようにしても良い。
【0144】この図42の場合には、ナビゲーション装
置81の制御回路89は車両が更に移動したために現在
位置が表示されている地図の地域の外縁部分に達したか
否かを判別する(ステップS331)。現在位置が表示
されている地図の地域の外縁部分に達したならば、ステ
ップS315に戻って上記の動作を行って車両の現在位
置を地図上に表示するために適切な地図データを情報管
理サーバ74から新たに獲得しても良い。
【0145】また、ステップS321の実行後、所定時
間が経過するとステップS314に戻って上記の動作を
行って車両の現在位置を地図上に表示するために適切な
地図データを情報管理サーバ74から新たに獲得しても
良い。更に、情報管理サーバ74は補完地図データ要求
を受信すると、ステップS316では補完地図データ要
求が示すメッシュ番号に対応した地図データアドレスだ
けでなく、そのメッシュ番号の前後のメッシュ番号に対
応した地図データアドレスをも記憶装置77のデータベ
ースから検索して読み出し、読み出された複数の地図デ
ータアドレスをステップS317では補完地図データと
して情報管理サーバ74からナビゲーション端末装置7
1に対して送信しても良い。
【0146】また、ナビゲーション端末装置71では応
答信号を受信した後、図43に示すようにしても良い。
すなわち、ナビゲーション装置81の制御回路89は、
操作部86のユーザによる操作に応じて車両の現在位置
から目的地間での経路を検索し(ステップS341)、
その経路を含む少なくとも1つの地域を選択する(ステ
ップS342)。ステップS342の実行後、上記のス
テップS315に進んでその選択した地域のメッシュ番
号に対する補完地図データ要求が情報管理サーバ74に
移動電話機82から送信される。
【0147】かかる図43の動作の場合に、ステップS
342で複数の地域が選択されたならば、図44に示す
動作例のように、ステップS343では複数のメッシュ
番号と複数の地図データアドレスとの対応関係を示す補
完地図データ要求が送信される。情報管理サーバ74は
補完地図データ要求を受信すると、ステップS344で
は補完地図データ要求が示す複数のメッシュ番号各々に
対応した複数の地図データアドレスが記憶装置77のデ
ータベースから読み出される。読み出された複数の地図
データアドレスと複数のメッシュ番号との対応関係をス
テップS345では補完地図データとして情報管理サー
バ74からナビゲーション端末装置71に対して送信す
る。
【0148】ナビゲーション端末装置71では、複数の
メッシュ番号と複数の地図データアドレスとの対応関係
を示す補完地図データを受信すると、その対応関係がナ
ビゲーション装置81内の内部メモリに記憶され(ステ
ップS346)、移動電話機82が通信を終了する(ス
テップS347)。そして、GPS装置から車両の現在
位置を得て(ステップS348)、その現在位置を含む
地域のメッシュ番号に対する地図データアドレスが内部
メモリから読み出され(ステップS349)、その地図
データアドレスで指定される地図データ読み出しがDV
D−ROMドライブ84に対して発せられる(ステップ
S350)。DVD−ROMドライブ84はDVD−R
OM83の地図データアドレスで指定される領域の地図
データを読み出してナビゲーション装置81に供給し
(ステップS351)、その地図データによって表示部
87に地図が現在位置と共に表示される(ステップS3
52)。その後はステップS348〜S352の動作が
繰り返される。
【0149】このようにナビゲーション装置に適用した
システムにおいては、必要な地図データだけを購入すれ
ば良いという利点がある。なお、上記した実施例におい
ては、完全情報データを完全音楽データ、完全地図デー
タとして記述し、その完全情報データをファイル化した
ものである完全情報ファイルを完全音楽ファイル、完全
地図ファイルとして記述している。また、不完全情報デ
ータを不完全音楽データ、不完全地図データとして記述
し、その不完全情報データをファイル化したものである
不完全情報ファイルを不完全音楽ファイル、不完全地図
ファイルとして記述している。更に、補完情報データを
補完音楽データ、補完地図データとして記述し、その補
完情報データをファイル化したものである補完情報ファ
イルを補完音楽ファイル、補完地図ファイルとして記述
している。
【0150】
【発明の効果】以上の如く、本発明によれば、楽曲や映
像等の情報データのサイズが大きくてもダウンロードに
多くの時間をかける必要がなくなるので、ユーザはダウ
ンロードにストレスを感じたりすることがなく、また、
情報データの購入を促進することになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による情報提供システムの構成を示すブ
ロック図である。
【図2】ユーザ用端末装置内の一部構成を示す図であ
る。
【図3】1曲の音楽データを一定間隔毎に欠落させる欠
落方法を示す図である。
【図4】不完全音楽ファイルの構造を示す図である。
【図5】補完音楽ファイルの構造を示す図である。
【図6】データ分離装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図7】図6のデータ分離装置の制御回路のデータ分離
動作を示すフローチャートである。
【図8】図1の情報提供システムの動作を示すシーケン
ス図である。
【図9】情報管理サーバに備えられたデータベースの記
憶内容を示す図である。
【図10】コンバイン動作を示すフローチャートであ
る。
【図11】複数の選択曲に対応したコンバイン動作を示
すフローチャートである。
【図12】1曲の音楽データをランダムな間隔毎に欠落
させる欠落方法を示す図である。
【図13】データ分離装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図14】乱数MNテーブルを示す図である。
【図15】図13のデータ分離装置の制御回路のデータ
分離動作を示すフローチャートである。
【図16】乱数方式に対応したコンバイン動作を示すフ
ローチャートである。
【図17】補完音楽ファイルテーブルを示す図である。
【図18】補完音楽ファイルテーブルを示す図である。
【図19】乱数形態データテーブルを示す図である。
【図20】TwinVQ方式の音楽データの構造を示す
図である。
【図21】TwinVQの音楽データの場合の制御回路
のデータ分離動作を示すフローチャートである。
【図22】AAC方式の音楽データの構造を示す図であ
る。
【図23】MP3方式の音楽データの構造を示す図であ
る。
【図24】TwinVQの音楽データの場合のコンバイ
ン動作を示すフローチャートである。
【図25】図1の情報提供システムの他の動作例を示す
シーケンス図である。
【図26】図1の情報提供システムの他の動作例を示す
シーケンス図である。
【図27】図1の情報提供システムの他の動作例を示す
シーケンス図である。
【図28】本発明によるキオスク端末装置を備えた情報
提供システムの構成を示すブロック図である。
【図29】携帯電話機の構成を示すブロック図である。
【図30】キオスク端末装置の構成を示すブロック図で
ある。
【図31】キオスク端末装置23の制御回路の動作を示
すフローチャートである。
【図32】図28の情報提供システムの動作を示すシー
ケンス図である。
【図33】キオスク端末装置の構成を示すブロック図で
ある。
【図34】図33のキオスク端末装置を用いた場合の図
28の情報提供システムの動作を示すシーケンス図であ
る。
【図35】ナビゲーションシステムの構成を示してい
る。
【図36】図35のシステム中のナビゲーション装置の
構造を示す図である。
【図37】地図データの構造を示す図である。
【図38】地図データの管理部とデータ部との具体的構
造を示す図である。
【図39】メッシュとメッシュ番号との関係を示す図で
ある。
【図40】メッシュ番号と地図データアドレスとの関係
を示す図である。
【図41】ナビゲーションシステムの動作を示すシーケ
ンス図である。
【図42】ナビゲーションシステムの他の動作例を示す
シーケンス図である。
【図43】ナビゲーションシステムの他の動作例を示す
シーケンス図である。
【図44】ナビゲーションシステムの他の動作例を示す
シーケンス図である。
【符号の説明】
1 情報管理サーバ 2 金融機関サーバ 3 ユーザ用端末装置 4 クレジットカード管理サーバ 5 インターネット回線網 8 CD−ROM 14 ディスクライタ 16 乱数列発生器 22 携帯電話機 23 キオスク端末装置 81 ナビゲーション装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 齋藤 幸隆 埼玉県鶴ヶ島市富士見6丁目1番1号 パ イオニア株式会社総合研究所内 (72)発明者 高橋 博行 埼玉県鶴ヶ島市富士見6丁目1番1号 パ イオニア株式会社総合研究所内 Fターム(参考) 5C064 BC10 BC18 BC23 BD02 BD08 BD09

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 完全な情報を与える完全情報データを部
    分的にデータ欠落させて得られた不完全情報データを記
    録した記録媒体の記録情報データの読み取りが可能な端
    末装置と、 前記端末装置との間でデータ伝送可能にされ前記不完全
    情報データを補完して元の情報データを復元するための
    補完情報データを保有する情報管理装置と、を備えた情
    報提供システムであって、 前記端末装置は、前記情報管理装置からのデータ伝送に
    よって前記補完情報データを受信する受信手段と、 前記記録媒体から前記不完全情報データを読み出す手段
    と、 前記受信手段によって受信された前記補完情報データと
    読み出した前記不完全情報データとを合成する合成手段
    と、を有することを特徴とする情報提供システム。
  2. 【請求項2】 前記端末装置は、前記合成手段によって
    合成されたデータに応じた再生動作を行う再生手段を有
    することを特徴とする請求項1記載の情報提供システ
    ム。
  3. 【請求項3】 前記記録媒体には複数の不完全情報デー
    タが記録され、 前記端末装置は、前記記録媒体に記録された前記複数の
    不完全情報データのうちから少なくとも1の不完全情報
    データを操作に応じて選択する選択手段と、 前記選択手段によって選択された前記少なくとも1の不
    完全情報データに対応した補完情報データの伝送を前記
    情報管理装置に要求する要求信号を送信する端末送信手
    段と、を有し、 前記情報管理装置は、前記複数の不完全情報データ各々
    に対応した複数の補完情報データを記憶した記憶手段
    と、 前記記憶手段に記憶された前記複数の補完情報データの
    うちから前記要求信号に対応して補完情報データを検索
    して読み出す検索読出手段と、 前記検索読出手段によって読み出された補完情報データ
    を前記端末装置に対して送信する情報送信手段と、を有
    することを特徴とする請求項1又は2記載の情報提供シ
    ステム。
  4. 【請求項4】 前記端末装置は、ユーザ金融情報を前記
    情報管理装置に送信する手段を有し、 前記情報管理装置は、前記端末装置からの金融情報に応
    じて前記端末装置への補完情報データの伝送に対する課
    金処理を行う課金処理手段を有することを特徴とする請
    求項1又は3記載の情報提供システム。
  5. 【請求項5】 前記ユーザ金融情報はクレジットカード
    情報であることを特徴とする請求項4記載の情報提供シ
    ステム。
  6. 【請求項6】 前記記録媒体にはその記録媒体の配布元
    を示すシリアル番号が付与されており、 前記端末装置は、前記記録媒体に付与されたシリアル番
    号を前記情報管理装置に送信する手段を有し、 前記情報管理装置は、前記端末装置から送信されたシリ
    アル番号に応じて前記端末装置への補完情報データの伝
    送に対する前記配布元への協力金の支払い処理を行う支
    払い処理手段を有することを特徴とする請求項1記載の
    情報提供システム。
  7. 【請求項7】 前記情報管理装置では、前記補完情報デ
    ータの前記端末装置への送信後、前記課金処理手段によ
    る課金処理が行われることを特徴とする請求項1記載の
    情報提供システム。
  8. 【請求項8】 前記端末装置は、前記合成手段によって
    データ合成の終了後、データコンバイン完了通知を前記
    情報管理装置に送信する手段を有し、 前記情報管理装置では、データコンバイン完了通知を受
    信後、前記課金処理手段による課金処理が行われること
    を特徴とする請求項4記載の情報提供システム。
  9. 【請求項9】 前記端末装置は、前記合成手段によって
    データ合成の終了後、データコンバイン完了通知を前記
    情報管理装置に送信する手段を有し、 前記情報管理装置では、データコンバイン完了通知を受
    信後、前記支払い処理手段による協力金支払い処理が行
    われることを特徴とする請求項6記載の情報提供システ
    ム。
  10. 【請求項10】 前記記録媒体には前記不完全情報デー
    タとして楽曲の不完全音楽データが楽曲毎の不完全音楽
    ファイルとして記録され、 前記記憶手段には、前記楽曲毎の不完全音楽ファイルに
    対応した補完音楽ファイルが前記複数の補完情報データ
    として記録され、 前記合成手段は、前記不完全音楽ファイルと前記補完音
    楽ファイルとを合成して完全音楽ファイルを作成し、 前記端末装置は、前記合成手段によって作成された完全
    音楽ファイルに応じて楽曲音を再生する再生手段を有す
    ることを特徴とする請求項1又は3記載の情報提供シス
    テム。
  11. 【請求項11】 前記端末装置は、前記楽曲毎の試聴音
    を前記不完全音楽ファイル各々を用いて前記再生手段に
    よって再生させる試聴手段を有することを特徴とする請
    求項10記載の情報提供システム。
  12. 【請求項12】 前記記録媒体には、楽曲毎の試聴用の
    音楽ファイルが含まれ、 前記端末装置は、前記楽曲毎の試聴音を前記試聴用の音
    楽ファイル各々を用いて前記再生手段によって再生させ
    る試聴手段を有することを特徴とする請求項10記載の
    情報提供システム。
  13. 【請求項13】 前記端末装置は、前記記録媒体に収録
    された不完全音楽ファイル各々の楽曲の曲一覧リストを
    表示する表示手段を有することを特徴とする請求項10
    記載の情報提供システム。
  14. 【請求項14】 前記曲一覧リストは前記記録媒体にデ
    ータとして記録されていることを特徴とする請求項13
    記載の情報提供システム。
  15. 【請求項15】 前記端末装置は、前記情報管理装置へ
    のアクセスを行って前記情報管理装置から前記曲一覧リ
    ストを受信して得ることをを特徴とする請求項13記載
    の情報提供システム。
  16. 【請求項16】 前記記録媒体には前記不完全情報デー
    タとして地域毎の地図データが記録され、 前記記憶手段には、前記地域毎の地図データに対応した
    地図データアドレスが前記複数の補完情報データとして
    記録され、 前記合成手段は、地図データアドレスと所望の地域の地
    図データを合成して地図データファイルを作成し、 前記端末装置は、前記合成手段によって作成された地図
    データファイルに応じて所望の地域の地図を表示するこ
    とを特徴とする請求項1又は3記載の情報提供システ
    ム。
  17. 【請求項17】 前記端末装置は、車載されており、車
    両の現在位置を検出するナビゲーション装置を有し、前
    記ナビゲーション装置によって検出された車両の現在位
    置に対応した地図を表示することを特徴とする請求項1
    6記載の情報提供システム。
  18. 【請求項18】 前記端末装置は、車載されており、車
    両の現在位置を検出するナビゲーション装置を有し、前
    記ナビゲーション装置によって検出された車両の現在位
    置から目的地までに対応した地図を表示することを特徴
    とする請求項16記載の情報提供システム。
  19. 【請求項19】 完全な情報を与える完全情報データを
    部分的にデータ欠落させて得られた不完全情報データを
    補完して元の完全情報データを復元するための補完情報
    データを記憶した記憶手段と、 前記補完情報データの要求信号を受信する受信手段と、 前記受信手段によって前記要求信号が受信されたときに
    前記記憶手段から補完情報データを読み出して前記要求
    信号の送信先に対して送信する送信手段と、を備えたこ
    とを特徴とする情報提供装置。
  20. 【請求項20】 完全な情報を与える完全情報データを
    部分的にデータ欠落させて得られた不完全情報データを
    記録した記録媒体の記録情報データを読み取る記録媒体
    再生手段と、 前記不完全情報データを補完して元の完全情報データを
    復元するための補完情報データを受信する受信手段と、 前記記録媒体再生手段から読み出された不完全情報デー
    タと前記受信手段によって受信された補完情報データと
    を合成して前記元の完全情報データを復元する合成手段
    と、を備えたことを特徴とする端末装置。
  21. 【請求項21】 完全な情報を与える完全情報データを
    部分的にデータ欠落させて得られた不完全情報データを
    記録した記録媒体の記録情報データの読み取りが可能な
    端末装置と、 前記端末装置との間でデータ伝送可能にされ前記不完全
    情報データを補完して元の情報データを復元するための
    補完情報データを保有する情報管理装置と、を備えたシ
    ステムにおける情報提供方法であって、 前記端末装置は、前記情報管理装置からのデータ伝送に
    よって前記補完情報データを受信し、前記記録媒体から
    前記不完全情報データを読み出し、その受信した前記補
    完情報データと読み出した前記不完全情報データとを合
    成することを特徴とすることを特徴とする情報提供方
    法。
  22. 【請求項22】 完全な情報を与える完全情報データを
    部分的にデータ欠落させて得られた不完全情報データを
    補完して元の完全情報データを復元するための補完情報
    データを記憶し、 前記補完情報データの要求信号を受信したときには、記
    憶した補完情報データを前記要求信号の送信先に対して
    送信することを特徴とする情報提供装置の情報提供方
    法。
  23. 【請求項23】 完全な情報を与える完全情報データを
    部分的にデータ欠落させて得られた不完全情報データを
    記録した記録媒体の記録情報データを読み取る記録媒体
    再生手段を備えた端末装置のデータ復元方法であって、 前記不完全情報データを補完して元の完全情報データを
    復元するための補完情報データを受信したときに、前記
    記録媒体再生手段から読み出された不完全情報データと
    受信した補完情報データとを合成して前記元の完全情報
    データを復元することを特徴とする端末装置のデータ復
    元方法。
  24. 【請求項24】 移動自在なメモリと、 完全な情報を与える完全情報データを部分的にデータ欠
    落させて得られた不完全情報データを記録した記憶手段
    と、前記記憶手段に記録された不完全情報データを前記
    メモリに書き込む手段とを有する設置端末装置と、 データ伝送可能にされ前記不完全情報データを補完して
    元の情報データを復元するための補完情報データを保有
    する情報管理装置と、 前記情報管理装置からのデータ伝送によって前記補完情
    報データを受信する手段と、前記メモリから前記不完全
    情報データを読み出す手段と、受信した前記補完情報デ
    ータと読み出した前記不完全情報データとを合成する合
    成手段とを有するユーザ端末装置と、を備えたことを特
    徴とする情報提供システム。
  25. 【請求項25】 移動自在なメモリと、 完全な情報を与える完全情報データを部分的にデータ欠
    落させて得られた不完全情報データを記録した記憶手段
    と、前記記憶手段に記録された不完全情報データを前記
    メモリに書き込む手段とを有する設置端末装置と、 データ伝送可能にされ前記不完全情報データを補完して
    元の情報データを復元するための補完情報データを保有
    する情報管理装置と、 前記情報管理装置からのデータ伝送によって前記補完情
    報データを受信する手段と、前記メモリから前記不完全
    情報データを読み出す手段と、受信した前記補完情報デ
    ータと読み出した前記不完全情報データとを合成する合
    成手段とを有するユーザ端末装置と、を備えたことを特
    徴とする情報提供システム。
  26. 【請求項26】 前記情報管理装置は、前記前記不完全
    情報データを前記設置端末装置に高速回線にて送信し、 前記設置端末装置は、前記情報管理装置から送信された
    前記前記不完全情報データを受信して前記記憶手段に書
    き込むことを特徴とする請求項25記載の情報提供シス
    テム。
  27. 【請求項27】 前記ユーザ端末装置は、携帯可能であ
    り、電話機能を有することを特徴とする請求項25記載
    の情報提供システム。
  28. 【請求項28】 移動自在なメモリと、 完全な情報を与える完全情報データを記録した記憶手段
    と、前記完全情報データを部分的にデータ欠落させて不
    完全情報データ及びその不完全情報データを補完して元
    の情報データを復元するための補完情報データとに分離
    する分離手段と、前記不完全情報データを前記メモリに
    書き込む手段と、を有する設置端末装置と、 データ伝送可能にされ前記補完情報データを保有する情
    報管理装置と、 前記情報管理装置からのデータ伝送によって前記補完情
    報データを受信する手段と、前記メモリから前記不完全
    情報データを読み出す手段と、受信した前記補完情報デ
    ータと読み出した前記不完全情報データとを合成する合
    成手段とを有するユーザ端末装置と、を備えたことを特
    徴とする情報提供システム。
  29. 【請求項29】 前記設置端末装置は、前記分離手段に
    よって分離された前記補完情報データを前記情報管理装
    置に送信する送信手段を有し、 前記情報管理装置は、前記送信手段から送信された前記
    補完情報データを保有することを特徴とする請求項28
    記載の情報提供システム。
  30. 【請求項30】 完全な情報を与える完全情報データを
    部分的にデータ欠落させて得られた不完全情報データを
    記録した記憶手段を有する設置端末装置と、 データ伝送可能にされ前記不完全情報データを補完して
    元の情報データを復元するための補完情報データを保有
    する情報管理装置と、 ユーザ端末装置と、を備えたシステムの情報提供方法で
    あって、 前記記憶手段に記録された不完全情報データを移動自在
    なメモリに書き込み、 前記設置端末装置において前記情報管理装置からのデー
    タ伝送によって前記補完情報データを受信し、前記メモ
    リから前記不完全情報データを読み出し、受信した前記
    補完情報データと読み出した前記不完全情報データとを
    合成することを特徴とする情報提供方法。
  31. 【請求項31】 完全な情報を与える完全情報データを
    記録した記憶手段を有する設置端末装置と、情報管理装
    置と、ユーザ端末装置と、を備えたシステムの情報提供
    方法であって、 前記設置端末装置にて前記完全情報データを部分的にデ
    ータ欠落させて不完全情報データ及びその不完全情報デ
    ータを補完して元の情報データを復元するための補完情
    報データとに分離し、前記不完全情報データを移動自在
    なメモリに書き込み、 前記ユーザ端末装置において前記情報管理装置からのデ
    ータ伝送によって前記補完情報データを受信し、前記メ
    モリから前記不完全情報データを読み出し、受信した前
    記補完情報データと読み出した前記不完全情報データと
    を合成することを特徴とする情報提供方法。
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