JP4134945B2 - 自動演奏装置及びプログラム - Google Patents

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Description

この発明は、演奏制御に関する機器設定を適宜に切り替えながら曲を自動演奏することのできる自動演奏装置及びプログラムに関する。特に、外部記憶メディアに記憶された自動演奏データや機器設定(レジストレーション)データを用いる場合に、曲演奏に影響を与えることのないように効率よく自動演奏を行うことのできるようにした自動演奏装置及びプログラムに関する。
従来から、所定の自動演奏データに基づいて楽音を生成し曲を自動演奏することのできる自動演奏装置が知られている。こうした自動演奏装置の一例として、曲に関する自動演奏データを多数記憶しておき、それらを基に複数の曲を連続して自動演奏することのできるようにしたものがある。このような自動演奏装置では、予め自動演奏する曲順をユーザ自身の設定あるいはデフォルト設定により、その設定されている曲順に従って複数の曲を連続して自動演奏することができるようになっている。また、機器設定(レジストレーション)データを多数記憶しておき、当該機器の演奏制御に関する機器設定を適宜に切り替えながら曲演奏を行うことのできるようにしたものがある。すなわち、演奏する際に用いる音色(ボイス)やリズムなどの楽音制御等に関する演奏制御パラメータを複数組み合わせた機器設定(レジストレーション)データを所定のボタンやスイッチ等に割り当てておき、ユーザによる該ボタンやスイッチ等の操作に応じて、該当するレジストレーションデータに含まれる複数の各種演奏制御パラメータに基づき当該装置の演奏制御に関する機器設定を一括して行うことができるようになっている。こうしたレジストレーションデータについても、予め使用する順をユーザ自身の設定あるいはデフォルト設定により指定することができる。
特許第2910833号公報 特開昭62-187397号公報
ところで、上記したような従来の自動演奏装置では、自動演奏データやレジストレーションデータなどを例えば半導体メモリなどの外部記憶メディアに記憶しておき、ユーザは必要に応じて外部記憶メディアからこれらの各データを適宜に読み出して使用することができるようになっている。しかし、上述したような従来の自動演奏装置においては予め設定された曲順に従って自動演奏を行う際に、一曲分の自動演奏データの演奏終了後でないと次に演奏する対象の曲に関する自動演奏データを新たに読み込むことができなかった。特に、外部記憶メディアに記憶された自動演奏データを読み出すには時間がかかってしまうことから、どうしても曲の演奏終了後から次の曲の演奏を開始するまでに必要以上に間があいてしまうことが生じる。また、予め演奏する曲順の設定がなされていないような場合には、ユーザ自身が曲の自動演奏中に適宜に次の演奏対象とする曲の指定を行わなければならず、これを怠ると複数の曲の連続演奏が途切れてしまうことになり都合が悪い。他方、演奏中に機器設定を切り替えすることのできる自動演奏装置において、予め設定された使用順に従って新たなレジストレーションデータをスイッチ等に割り当ててこれらを使用できるようにする場合にも、外部記憶メディアから必要なレジストレーションデータを読み出すには時間がかかってしまうことが多く、新たなレジストレーションデータをすばやく演奏に反映させることができなかった。このように、従来では必要とされる自動演奏データやレジストレーションデータのみをその都度外部記憶メディアから読み出しており、曲順あるいは使用順に従う先のデータについては必要とされるまで読み込まれなかった。そのため、外部記憶メディアから必要な各データの読み出しに時間がかかってしまい、曲演奏に悪い影響を与えてしまうことから都合が悪い、という問題点があった。
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、外部記憶メディアから現在演奏中の曲の次に該当する曲に関する自動演奏データ、あるいは次に使用する機器設定のためのレジストレーションデータを先読みすることによって、連続的に演奏される曲と曲との間が必要以上に間延びしないように自動演奏を行ったり、新たな機器設定をすばやく演奏に反映することのできるようにした自動演奏装置及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明の請求項1に係る自動演奏装置は、複数の操作子と、曲演奏に関するパラメータを数含んでなる機器設定データの複数を1組のデータセットとして所定順に複数組記憶する第一記憶手段と、複数の機器設定データを一時的に記憶する第二記憶手段と、演奏対象の曲を指定する曲指定手段と、前記複数の操作子それぞれに対する機器設定データの一括割り当てを指示するデータ割り当て手段と、前記データの割り当て指示に応じて、前記第二記憶手段から複数の機器設定データを前記1組のデータセット毎に読み出し、該読み出した複数の機器設定データを前記複数の操作子それぞれに割り当てると共に、前記第一記憶手段から所定順に従う先の1組のデータセットに含まれる複数の機器設定データを読み出して前記第二記憶手段に記憶する制御手段とを具える。これによると、予め第一記憶手段から所定順に従う先の1組のデータセットに含まれる複数の機器設定データを第二記憶手段に読み出しておき、データの切り替え指示に応じて、前記第二記憶手段から読み出した複数の機器設定データを前記複数の操作子それぞれにまとめて割り当てることから、切り替えられた機器設定をすばやく演奏に反映することができるようになる。
本発明によれば、機器設定データ(レジストレーションデータ)について外部記憶メディアなどの第一記憶手段からRAMなどの第二記憶手段に先読みして記憶しておくようにしたことから、機器設定を切り替えた際に該機器設定をすばやく反映して演奏を行うことができるようになる、という効果が得られる。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に従って詳細に説明する。
図1は、この発明に係る自動演奏装置を適用した電子楽器の全体構成の一実施例を示したハード構成ブロック図である。この実施の形態においては、マイクロプロセッサユニット(CPU)1、リードオンリメモリ(ROM)2、ランダムアクセスメモリ(RAM)3からなるマイクロコンピュータの制御の下に各種の処理が実行されるようになっている。この実施の形態では、1個のCPU1によって各種処理を行う電子楽器を例に説明する。
CPU1は、この電子楽器全体の動作を制御するものである。このCPU1に対して、通信バス1D(例えば、データ及びアドレスバスなど)を介してリードオンリメモリ(ROM)2、ランダムアクセスメモリ(RAM)3、記憶装置4、演奏操作子5、パネル操作子6、表示機7、音源8、DSP(Digital Signal Processorの略)9、外部インターフェース11がそれぞれ接続されている。更に、CPU1にはタイマ割込み処理(インタラプト処理)における割込み時間や各種時間を計時するタイマー1Aが接続されている。すなわち、タイマー1Aは時間間隔を計数したり、自動演奏データに従って曲を自動演奏する際の演奏テンポを設定したりするためのテンポクロックパルスを発生する。このテンポクロックパルスの周波数は、パネル操作子6の中の例えばテンポ設定スイッチ等によって調整される。このようなタイマー1AからのテンポクロックパルスはCPU1に対して処理タイミング命令として与えられたり、あるいはCPU1に対してインタラプト命令として与えられる。CPU1は、これらの命令に従ってメイン処理(後述する図2参照)等の各種処理を実行する。
ROM2は、CPU1により実行あるいは参照される各種制御プログラム、後述する各ナンバーボタン(レジストレーション選択スイッチ)に対してデフォルト状態として割り当てられる複数の機器設定データ(楽音制御等に関する機器設定のための複数の各種演奏制御パラメータを含んだパラメータセットであり、レジストレーションデータとも呼ぶ)などの各種データ、を格納するものである。RAM3は、現在使用中の自動演奏データやレジストレーションデータを記憶するメモリとして、CPU1が所定のプログラムを実行する際に発生する各種データなどを一時的に記憶するワーキングメモリとして、あるいは現在実行中のプログラムやそれに関連するデータを記憶するメモリ等として使用される。RAM3の所定のアドレス領域がそれぞれの機能に割り当てられ、レジスタやフラグ、テーブル、メモリなどとして利用される。さらにこの実施例において、RAM3の一部領域は、先読みした自動演奏データやレジストレーションデータなどを一時的に記憶する第二の記憶手段として用いられる。レジストレーションデータは演奏制御パラメータとして、例えば演奏時の音色(ボイス)を制御するボイス制御パラメータ、演奏に対して付与する各種効果を制御するエフェクト制御パラメータ、自動伴奏を行うか否かを制御する伴奏オン制御パラメータなどを含む。
記憶装置4は、自動演奏時に用いる複数の演奏制御パラメータを含んでなる上記レジストレーションデータ、自動演奏の元となる自動演奏データ、CPU1が実行する各種の制御プログラム等を記憶する、例えば外部記憶メディアからなる第一の記憶手段である。前記ROM2に制御プログラムやレジストレーションデータが記憶されていない場合、この記憶装置4に制御プログラムやレジストレーションデータを記憶させておき、それを前記RAM3に読み込むことにより、ROM2に制御プログラムやレジストレーションデータを記憶している場合と同様の動作をCPU1にさせることができる。このようにすると、制御プログラムの追加やバージョンアップ等が容易に行える。記憶装置4にレジストレーションデータを記憶する際には、1つの任意の自動演奏データに対して複数のレジストレーションデータを1セットとして記憶させておくことができる。この1セット内に含まれるレジストレーションデータ数は、後述するようなオン操作により予め割り当てられていたレジストレーションデータに基づき機器設定を行うことを可能としたナンバーボタンの数に対応する。例えば、ナンバーボタンが16個用意されていた場合、1セットには16個のレジストレーションデータが含まれることになる。また、このようなレジストレーションデータのセットは1曲分の自動演奏データに対して複数セットを記憶させておくことができ、さらにこの記憶済みの複数セットを読み出す順番を予め設定しておくことができる。なお、記憶装置4はフレキシブルディスク(FD)、コンパクトディスク(CD)、光磁気ディスク(MO)、あるいはDVD(Digital Versatile Diskの略)等の着脱自在な様々な形態の外部記憶メディアを利用する記憶装置であってよい。あるいは、半導体メモリなどであってもよい。
演奏操作子5は楽音の音高を選択するための複数の鍵を備えた例えば鍵盤やペダル操作子等のようなものであり、各鍵に対応してキースイッチを有しており、この演奏操作子5(鍵盤等)はユーザによるマニュアル(手弾き)演奏のために使用できるのは勿論のこと、当該装置における演奏制御に関する機器設定(演奏制御パラメータなど)を入力するための入力手段として使用することもできる。また、この実施例においては、例えば複数のペダル操作子のうちの1つを、記憶装置4に記憶された複数セットのレジストレーションデータのセットの中から設定済みの順番に従って1つのセットを読み出すための操作子として使用するように設定することができる。こうすると、ユーザは該ペダル操作子を1回操作する毎に、予め定められた順番に従って読み出された1セット内に含まれる複数のレジストレーションデータを各ナンバーボタンに一斉に割り当てることができるようになる。さらに、例えば複数のペダル操作子のうちの1つを、各ナンバーボタンに割り当て済みのレジストレーションデータを使用するように順次に切り替えるための操作子として使用するように設定することができる。こうすると、ユーザは演奏中の任意のタイミングにおいて該ペダル操作子を操作することにより、演奏中に手を使ってナンバーボタンを操作せずとも足を使ってペダル操作子を操作するだけで、つぎつぎにレジストレーションデータの切り替えを行うことができるようになる。
パネル操作子6は自動演奏対象とする曲を選択する曲選択スイッチ、自動演奏の開始又は停止を指示する演奏開始指示スイッチ・演奏停止指示スイッチ、あるいは音色(ボイス)やリズムなどの演奏時に用いる機器設定として各種演奏制御パラメータを個別に設定するパラメータ入力スイッチ、などの各種の操作子を含んで構成される設定操作子である。また、この実施例では所定の複数のナンバーボタン毎にレジストレーションデータを割り当てておくことによって、これらの各ナンバーボタンを操作することに応じて該当するレジストレーションデータに基づき複数の演奏制御パラメータを一括して設定することができるようになっている。すなわち、ユーザは任意の自動演奏データを使用して演奏するにあたって、必要に応じてナンバーボタンを操作することで順次に機器設定を切り替えながら演奏を行っていくことができるようになっている。勿論、パネル操作子6としては上記した以外にも、音高、音色、効果等を選択・設定・制御するために用いる数値データ入力用のテンキーや文字データ入力用のキーボード、あるいは操作量に応じたピッチベンド値を設定することのできるピッチベンドホイールやスライダーなどの各種操作子を含んでいてよい。パネル操作子6の各操作子の操作状態が検出されると、その操作状態に応じたスイッチ情報が通信バス1Dを介してCPU1に出力される。表示機7は例えば液晶表示パネル(LCD)やCRT等から構成されるディスプレイであって、自動演奏曲に関する例えば曲名やアーティスト名などの曲情報、演奏制御パラメータの現在の設定状態(つまり機器設定状態)、自動演奏の際の演奏状態、各レジストレーションデータに含まれる演奏制御パラメータの設定状態、あるいはCPU1の制御状態などを表示する。
なお、上記したようなレジストレーションデータを割り当てることのできるナンバーボタンはパネル操作子6に限らず、パネル操作子6とは別に用意された専用のボタンやスイッチ等の操作子(図示せず)であってもよいことは言うまでもない。
音源8は複数のチャンネルで楽音信号の同時発生が可能であり、通信バス1Dを経由して与えられた自動演奏データ又はユーザによる演奏操作子5の操作に応じて発生された演奏情報を入力し、これらに基づいて楽音信号を発生する。音源8から発生された楽音信号はDSP9により所定のディジタル信号処理が施され、該信号処理された楽音信号はアンプやスピーカなどを含むサウンドシステム10に与えられて発音される。なお、効果回路(図示せず)を音源8とサウンドシステム10との間に配置して前記音源8から発生された楽音信号に対して各種効果を与えるようにしてもよい。前記音源8とDSP9とサウンドシステム10(更に効果回路)の構成には、従来のいかなる構成を用いてもよい。例えば、音源8はFM、PCM、物理モデル、フォルマント合成等の各種楽音合成方式のいずれを採用してもよく、また専用のハードウェアで構成してもよいし、CPU1によるソフトウェア処理で構成してもよい。
外部インターフェース11は当該電子楽器と外部機器(図示せず)などとの間で自動演奏データなどの各種情報を送受信するための、例えばMIDIインターフェースや通信インターフェースなどである。MIDIインターフェースは、外部機器(この場合には、MIDI機器等)からMIDI規格の制御情報(MIDIデータ)を当該電子楽器へ入力したり、あるいは当該電子楽器からMIDI規格の制御情報を他のMIDI機器等へ出力するためのインターフェースである。他のMIDI機器はユーザによる操作に応じてMIDI形式のデータを発生する機器であればよく、鍵盤型、ギター型、管楽器型、打楽器型、身振り型等どのようなタイプの操作子を具えた(若しくは、操作形態からなる)機器であってもよい。通信インターフェースは、例えばLANやインターネット、電話回線等の有線あるいは無線の通信ネットワークに接続されており、該通信ネットワークを介して外部機器(この場合には、パーソナルコンピュータやサーバコンピュータ等)と接続され、当該外部機器で発生させた自動演奏データを電子楽器側に取り込むための通信インターフェースである。また、通信インターフェースは、通信ネットワークを介して接続されたサーバコンピュータから各種プログラムや各種データ等を当該ミキサー本体にダウンロードするためにも用いられる。なお、通信インターフェースは、有線あるいは無線のものいずれかでなく双方を具えていてよい。
なお、上記外部インターフェース11をMIDIインターフェースで構成した場合、該MIDIインターフェースは専用のMIDIインターフェースを用いるものに限らず、RS232−C、USB(ユニバーサル・シリアル・バス)、IEEE1394(アイトリプルイー1394)等の汎用のインターフェースを用いてMIDIインターフェースを構成するようにしてもよい。この場合、MIDIイベントデータ以外のデータをも同時に送受信するようにしてもよい。MIDIインターフェースとして上記したような汎用のインターフェースを用いる場合には、他のMIDI機器はMIDIイベントデータ以外のデータも送受信できるようにしてよい。勿論、データフォーマットはMIDI形式のデータに限らず他のデータ形式であってもよく、その場合はMIDIインターフェースと他のMIDI機器はそれにあった構成とする。
なお、本発明に係る自動演奏装置を適用した電子楽器はパネル操作子6や表示機7あるいは音源8等を1つの電子楽器本体に内蔵したものに限らず、それぞれが別々に構成され、外部インターフェースや各種ネットワーク等の通信手段を用いて各装置を接続するように構成されたものであってもよい。さらに、本発明に係る自動演奏装置を適用する装置は、電子楽器、パーソナルコンピュータ、PDAや携帯電話等の携帯型通信端末、あるいはカラオケ装置やゲーム装置など、どのような形態の装置・機器に適用してもよい。携帯型通信端末に適用した場合、端末のみで所定の機能が完結している場合に限らず、機能の一部をサーバ側に持たせ、端末とサーバとからなるシステム全体として所定の機能を実現するようにしてもよい。
図1に示した電子楽器は自動演奏機能を具えており、演奏者による所定の演奏操作子4の操作状況に応じて電子的に楽音を発生することができるだけでなく、自動演奏データに基づいて曲(又は伴奏など)を連続的に発生させることができる。そこで、こうした処理を実行する「メイン処理」について、図2を用いて説明する。図2は、「メイン処理」の一実施例を示すフローチャートである。該「メイン処理」では、自動演奏機能を使用するように設定するためのパネル設定処理や、楽音を発生するための演奏処理などを実行する。以下、図2に示したフローチャートに従って、当該処理の詳細な動作を説明する。この「メイン処理」は当該電子楽器本体の電源がオンされるのと同時に処理が開始されて、当該電子楽器本体の電源がオフされるまで繰り返し処理が続けられるものである。
ステップS1では、初期化を実行する。初期化としては、例えばRAM3(第二記憶エリアに該当する)に記憶されている自動演奏データなどを消去する、あるいは当該電子楽器に設定済みの機器設定等をクリアするなどの処理がある。ステップS2では、「パネル設定処理」を実行する。詳しくは後述するが(後述の図3参照)、当該「パネル設定処理」ではパネル操作子6の操作状況を取得し、該取得した操作状況に応じて当該電子楽器に対して機器の設定(つまり演奏制御パラメータの設定)やその他の自動演奏に関する各種設定処理などを実行する。ステップS3では、「演奏処理」を実行する。詳しくは後述するが(後述の図4参照)、当該「演奏処理」では自動演奏データを先読みすると共に、該先読みした自動演奏データに基づき楽音信号を順次に生成する。ステップS4では、生成した楽音信号に従って楽音を生成しスピーカ等のサウンドシステム10から発音させる処理を実行する。こうすることにより、異なる曲を途切れることなく連続的に発生する。
次に、上述した「メイン処理」において実行される「パネル設定処理」(図2のステップS2参照)について説明する。図3は、「パネル設定処理」の一実施例を示すフローチャートである。この「パネル設定処理」は、当該電子楽器に対しパネル操作子6の操作に応じた機器設定を行う処理である。
ステップS11では、パネル入力があるか否かを判定する。すなわち、パネル操作子6が演奏者により操作されたか否かを判定する。演奏者によるパネル操作子6の操作がなく「パネル入力なし」と判定した場合には(ステップS11のNO)、当該電子楽器に対して機器設定を行うことなく当該処理を終了する。一方、演奏者によるパネル操作子6の操作があり「パネル入力あり」と判定された場合には(ステップS11のYES)、該パネル入力がいずれのパネル操作子6が操作されたことによるものかを判定する(ステップS12〜ステップS15)。すなわち、ステップS12〜ステップS15のそれぞれの処理において、複数のパネル操作子6のうち、パネル入力がいずれのパネル操作子6が操作されたことにより検出されたものであるかを判定する。
パネル操作子6のうち自動演奏に関する指示を行う操作子以外の操作子が操作されたことにより「パネル入力あり」と検出された場合には(ステップS12のNO)、その他指示に従う処理を実行する(ステップS17)。その他指示に従う処理としては、例えば先読みのモード設定(後述する先読みモードA、先読みモードBなど)、自動演奏実行時におけるチェーン再生の設定、音量設定、音色設定などの各種指示がある。また、複数のペダル操作子のうちの1つを記憶装置4(第一記憶エリアに該当する)に記憶された複数セットのレジストレーションデータのセットの中から設定済みの順番に従って1つのセットを読み出すための操作子として使用するように設定していた場合においては、ユーザによる該ペダル操作子の操作に応じて予め定められた順番に従って決定された1つのレジストレーションのセットに含まれる各レジストレーションデータを各ナンバーボタンに一斉に割り当てる処理なども、その他指示に従う処理に含まれる。この際には、設定済みの順番に従って次のレジストレーションデータのセットを記憶装置4(第一記憶エリアに該当する)から読み出しRAM3(第二記憶エリアに該当する)に記憶する。さらに、その他指示に従う処理としては、「ネクストレジスト機能」を行うか否かを設定する処理がある。この「ネクストレジスト機能」とは、複数のペダル操作子のうちの1つを各ナンバーボタンに割り当て済みのレジストレーションデータを順次に切り替えるための操作子として使用するように設定した場合に、複数セット分のレジストレーションデータをつぎつぎに呼び出して使用することができるようにする機能である。
自動演奏に関する指示を行う操作子のうち、曲の選択指示を行う曲選択スイッチが操作されたことによる場合には(ステップS13のYES)、予め記憶されている自動演奏データに対応するようにして付された曲目データをROM2や記憶装置4(以下、これを第一記憶エリアと呼ぶ)から読み出し、表示機7上に一覧表示する(ステップS18)。ステップS19では、曲目指定の受付を行う。すなわち、一覧表示に基づきユーザにより特定の曲目の選択を行わせて、該選択を受けつける。ステップS20では、受け付けた曲目に対応する自動演奏データが既にRAM3(以下、これを第二記憶エリアと呼ぶ)に記憶されているか否かを判定する。既に受け付けた曲目に対応する自動演奏データが記憶済みである場合、例えば選択された曲が既に一度演奏した曲や先読みされた曲であった場合には(ステップS20のYES)、当該処理を終了する。
一方で、受け付けた曲目に対応する自動演奏データが第二記憶エリアに未だ記憶されておらず(ステップS20のNO)、かつ第二記憶エリアに受け付けた曲目に対応する自動演奏データ記憶することが可能である空き部分(容量)がある場合には(ステップS21のYES)、第一記憶エリアから該当する自動演奏データを読み出して第二記憶エリアに記憶する(ステップS23)。第二記憶エリアに受け付けた曲目に対応する自動演奏データ記憶することが可能である空き部分(容量)がない場合には(ステップS21のNO)、第二記憶エリアの適正化処理を実行することによって(ステップS22)、第二記憶エリアに記憶されたデータの削除あるいは当該データを上書き可に変更するなどして受け付けた曲目に対応する自動演奏データ記憶することが可能な空き部分(容量)を第二記憶エリアに確保してから、該当する自動演奏データを第一記憶エリアから読み出し記憶する(ステップS23)。
曲選択スイッチが操作されたことによるものではなく演奏開始指示スイッチが操作されたことによる場合には(ステップS14のYES)、再生開始を表すために用意されたフラグを立てて(ステップS24)、当該パネル設定処理を終了する。演奏停止指示スイッチが操作されたことによる場合には(ステップS15のYES)、再生開始を表すために用意されたフラグを落とし(ステップS25)、当該パネル設定処理を終了する。上記以外のスイッチが操作されたことに応じた自動演奏に関する指示である場合には、各指示に対応した各種処理を実行する(ステップS16)。こうした処理としては、例えば早送りや巻戻しなど自動演奏時における曲の再生に関する処理などがある。
次に、上述した「メイン処理」において実行される「演奏処理」(図2のステップS3参照)について説明する。図4は、「演奏処理」の一実施例を示すフローチャートである。
ステップS31では、現在自動演奏による再生中であるか否かを判定する。すなわち、上記「パネル設定処理」において演奏開始指示スイッチが操作されて再生開始のフラグが立てられた状態であるか否かを判定する。再生開始のフラグが立てられた状態でない場合には(ステップS31のNO)、ステップS42の処理へジャンプする。再生開始のフラグが立てられた状態である場合には(ステップS31のYES)、再生中の自動演奏データに関して現在の時間タイミングにおいて再生すべき自動演奏データが第二記憶エリアに記憶されているか否かを判定する(ステップS32)。現タイミングで処理する自動演奏データが第二記憶エリアに既に記憶済みである場合には(ステップS32のYES)、演奏信号の生成制御、つまり自動演奏データに基づく楽音信号の生成を行う(ステップS33)。上記「メイン処理」における「楽音生成」処理においては(図2のステップS4参照)、ここで生成された楽音信号に基づき楽音を発生することになる。
ステップS34では、「ネクストレジストの事前処理」を実行する。詳しくは後述するが(後述する図7参照)、この「ネクストレジストの事前処理」ではネクストレジスト機能が設定されている場合に、次セットに含まれる全てのレジストレーションデータを予め第一記憶エリアから第二記憶エリアに読み出しておく処理を実行する。ステップS35では、再生中の自動演奏データのうち未だ第二記憶エリアに記憶されていない残りの部分のデータがあるか否かを判定する。すなわち、現在再生中の自動演奏データが第一記憶エリアから第二記憶エリアへの読み込み途中であって、該自動演奏データが未だ第二記憶エリアに完全に読み込まれておらず、残りの部分のデータを読み込む必要があるかを判定する。再生中の自動演奏データのうち第二記憶エリアに未だ記憶されていない残りの部分のデータがある場合には(ステップS35のYES)、過去データを第二記憶エリアから削除(消去)する(ステップS36)。この過去データとは、過去に再生済みの別の曲に関する自動演奏データや現在再生中の自動演奏データのうち処理済みであるデータの少なくとも一部分のデータなどである。この過去に処理済である過去データを削除することで、第二記憶エリアにデータを記憶していない空き部分を確保する。そして、再生中の自動演奏データのうち第二記憶エリアに未だ記憶されていない残りの部分のデータを第一記憶エリアから読み出して、予め確保された第二記憶エリアの空き部分に対して読み出した分の自動演奏データを記憶する(ステップS37)。
ステップS38では、「第二記憶エリアの適正化処理」を行う。詳しくは後述するが(後述する図5参照)、この「第二記憶エリアの適正化処理」では上記ステップS36の処理に加えて更に第二記憶エリアにおいて既に処理済であるために記憶しておく必要のない過去データを検出して削除する。ステップS39では、「先読みデータの特定処理」を実行する。詳しくは後述するが(後述する図6参照)、この「先読みデータの特定処理」では、第二記憶エリアに予め記憶しておく現在再生中の曲の自動演奏データとは異なる曲の自動演奏データを特定する。ステップS40では、第二記憶エリアに空き部分があるか否かを判定する。現在再生中の自動演奏データを記憶したにも関わらずまだ第二記憶エリアに空き部分がある場合には(ステップS40のYES)、前記「先読みデータの特定処理」において特定した自動演奏データを第一記憶エリアから読み出して第二記憶エリアに記憶する(ステップS41)。
ステップS42では、各操作子からの入力があるか否かを判定する。各操作子からの入力がない場合には(ステップS42のNO)、当該処理を終了する。操作子からの入力が演奏操作子5の操作に応じたキーオンであった場合には(ステップS43のYES)、対応する演奏信号を発生する(ステップS45)。操作子からの入力が演奏操作子5の操作に応じたキーオフであった場合には(ステップS44のYES)、対応する演奏信号を停止する(ステップS46)。操作子からの入力がパネル操作子6の操作に応じたものである場合には(ステップS43、ステップS44が共にNO)、「レジストレーション設定処理」(ステップS47)又はその他操作子の操作に対応した処理(ステップS48)を実行する。詳しくは後述するが(後述する図8参照)、この「レジストレーション設定処理」ではユーザによってナンバーボタンや所定のペダル操作子が操作された場合に対応するレジストレーションデータに従い当該装置の機器設定を即座に切り替える処理を実行する。
次に、上述した「パネル設定処理」あるいは「演奏処理」において実行される「第二記憶エリアの適正化処理」(図3のステップS22又は図4のステップS38参照)について説明する。図5は、「第二記憶エリアの適正化処理」の一実施例を示すフローチャートである。
ステップS51では、第二記憶エリアに記憶されている自動演奏データのうち、過去に先読みされたにも関わらず自動演奏に使われなかった未使用の自動演奏データがあるか否かを判定する。自動演奏に使われなかった未使用の自動演奏データがあり、かつ当該自動演奏データを記憶してから一定時間が経過している場合には(ステップS51及びS52が共にYES)、当該自動演奏に使われなかった未使用の自動演奏データを第二記憶エリアから削除する(ステップS53)。ステップS54では、第二記憶エリアに記憶されている自動演奏データのうち、自動演奏の使用頻度が低い過去の自動演奏データがあるか否かを判定する。使用頻度が低い過去の自動演奏データがあり、かつ当該自動演奏データを記憶してから一定時間が経過している場合には(ステップS54及びS55が共にYES)、当該使用頻度が低い過去の自動演奏データを第二記憶エリアから削除する(ステップS56)。
次に、上述した「演奏処理」において実行される「先読みデータの特定処理」(図4のステップS39参照)について説明する。図6は、「先読みデータの特定処理」の一実施例を示すフローチャートである。
ステップS61では、自動演奏チェーン再生中であるか否か、すなわちユーザが予め設定した曲順に従って曲を連続再生するように機器設定がなされており、それに応じた自動演奏が行われているか否かを判定する。自動演奏チェーン再生中である場合には(ステップS61のYES)、ユーザ自身が予め設定した曲目の順番に従って現在処理中の曲目に続く次の曲目に対応する自動演奏データを先読み対象のデータとして特定する(ステップS64)。自動演奏チェーン再生中でなく(ステップS61のNO)、先読みモードAに機器設定されている場合には(ステップS62)、過去に再生した回数が多い自動演奏データを先読み対象のデータとして特定する(ステップS65)。他方、先読みモードBに機器設定されている場合には(ステップS63のYES)、例えばカテゴリ順などの予め決められたデフォルトの順番に従って現在処理中の曲目に対応する自動演奏データの次に定義されている曲目に対応する自動演奏データを先読み対象のデータとして特定する(ステップS66)。
次に、上述した「演奏処理」において実行される「ネクストレジストの事前処理」(図4のステップS34参照)について説明する。図7は、「ネクストレジストの事前処理」の一実施例を示すフローチャートである。
ステップS71では、ネクストレジスト機能が設定されているか否かを判定する。すなわち、複数のペダル操作子のうちの1つを各ナンバーボタンに割り当て済みのレジストレーションデータを順次に切り替えるための操作子として使用する場合に、複数セット分のレジストレーションデータをつぎつぎに呼び出して使用するように設定済み(図3のステップS17参照)であるか否かを判定する。ネクストレジスト機能が設定されている場合には(ステップS71のYES)、第二の記憶エリアに既に次セットの全てのレジストレーションデータが読み込まれているか否かを判定する(ステップS72)。第二の記憶エリアに未だに次セットの全てのレジストレーションデータが読み込まれていない場合には(ステップS72のNO)、次セットの全てのレジストレーションデータを第二の記憶エリアに読み出して記憶する(ステップS73)。すなわち、先読みしておく。このように予め第二の記憶エリアに次セットのレジストレーションデータを読み出しておくことで、ユーザのペダル操作子の操作に応じて現在各ナンバーボタンに割り当てられた各レジストレーションデータを含むセットとは異なるセットのレジストレーションデータが指定された場合であっても、該当するレジストレーションデータをユーザ操作に応じて素早く読み出すことができる。これにより、切り替えられた機器設定を素早く演奏に反映することができるようになる。
次に、上述した「演奏処理」において実行される「レジストレーション設定処理」(図4のステップS47参照)について説明する。図8は、「レジストレーション設定処理」の一実施例を示すフローチャートである。
ステップS81では、レジストレーション変更の操作がなされたか否かを判定する。すなわち、ナンバーボタン又はペダル操作子が操作されたか否かを判定する。レジストレーション変更の操作としてナンバーボタンが操作されたと判定した場合には(ステップS82のYES)、当該操作されたナンバーボタンに割り当てられているレジストレーションデータに基づいて当該装置の機器設定を行う(ステップS83)。レジストレーション変更の操作としてペダル操作子が操作されたと判定した場合には(ステップS84のYES)、予め決められた順番に従いナンバーボタンに割り当て済みのレジストレーションデータのいずれかに基づいて当該装置の機器設定を行う(ステップS85)。また、この際に最後のレジストレーションに基づき機器設定が行われた場合には、各ナンバーボタンに対して第二の記憶エリアに記憶した次のセットのレジストレーションデータ(図7のステップS73参照)を割り当てる。各ナンバーボタンに対して次セットのレジストレーションデータを割り当て後、第二記憶エリアから該セットのレジストレーションデータを消去する。ステップS87は、その他対応の処理を実行する。その他対応の処理の一例について簡単に説明すると、レジストレーションデータの切り替えるとリズムの種類や演奏テンポなども同時に変更されるので、ユーザは同じリズムで一定の演奏テンポで演奏を行うことができない。そこで、例えばナンバーボタンやペダル操作子の他にディスエーブルボタンを用意しておき、このディスエーブルボタンをオン操作しておくことによって、リズムの種類や演奏テンポなどは変えることなく、ボイスを切り替えながら演奏することができるようになる。すなわち、ディスエーブルボタンをオンにしたときにはレジストレーションデータの切り替えを行っても、例えばリズムの種類、演奏テンポ、ボリューム、リバーブなどは変更されないようにすることができる。
なお、上述した実施例においては次の自動演奏データあるいは次セットのレジストレーションデータなどの1つ先のデータのみを先読みする例を示したがこれに限らず、2つ先などの複数データを先読みしておくようにしてもよい。
なお、上述した実施例においては第一記憶エリアと第二記憶エリアとを同一の装置内に構成したものを示したがこれに限らず、第一記憶エリアを当該装置の外部に設け、該外部に設けた第一記憶エリアから適宜の自動演奏データを先読みして第二記憶エリアに記憶するようにしてもよい。
なお、本発明に係る自動演奏装置で用いる自動演奏データの形式はSMF(Standard MIDI Fileの略)形式のようなディジタル符号化されたものであってもよいし、PCM、DPCM、ADPCMのような波形サンプルデータ方式からなるものであってもよい。また、自動演奏データのフォーマットは、イベントの発生時刻を曲や小節内における絶対時間で表した『イベント+絶対時間』形式のもの、イベントの発生時刻を1つ前のイベントからの時間で表した『イベント+相対時間』形式のもの、音符の音高と符長あるいは休符と休符長で演奏データを表した『音高(休符)+符長』形式のもの、演奏の最小分解能毎にメモリの領域を確保し、演奏イベントの発生する時刻に対応するメモリ領域にイベントを記憶した『ベタ方式』形式のものなど、どのような形式のものでもよい。複数チャンネル分の自動演奏データが存在する場合は、複数のチャンネルのデータが混在した形式であってもよいし、各チャンネルのデータがトラック毎に別れているような形式であってもよい。さらに、自動演奏データの自動演奏時における処理方法は、設定されたテンポに応じて処理周期を変更する方法、処理周期は一定で1回の処理において演奏データ中のタイミングデータの計数の仕方をテンポに応じて変更する方法等、どのようなものであってもよい。
この発明に係る自動演奏装置を適用した電子楽器の全体構成の一実施例を示したハード構成ブロック図である。 メイン処理の一実施例を示すフローチャートである。 パネル設定処理の一実施例を示すフローチャートである。 演奏処理の一実施例を示すフローチャートである。 第二記憶エリアの適正化処理の一実施例を示すフローチャートである。 先読みデータの特定処理の一実施例を示すフローチャートである。 ネクストレジスト事前処理の一実施例を示すフローチャートである。 レジストレーション設定処理の一実施例を示すフローチャートである。
符号の説明
1…CPU、1A…タイマー、2…ROM、3…RAM、4…記憶装置、5…演奏操作子、6…パネル操作子、7…表示機、8…音源、9…DSP、10…サウンドシステム、11…外部インターフェース、1D…通信バス

Claims (4)

  1. 複数の操作子と、
    曲演奏に関するパラメータを数含んでなる機器設定データの複数を1組のデータセットとして所定順に複数組記憶する第一記憶手段と、
    複数の機器設定データを一時的に記憶する第二記憶手段と、
    演奏対象の曲を指定する曲指定手段と、
    前記複数の操作子それぞれに対する機器設定データの一括割り当てを指示するデータ割り当て手段と、
    前記データの割り当て指示に応じて、前記第二記憶手段から複数の機器設定データを前記1組のデータセット毎に読み出し、該読み出した複数の機器設定データを前記複数の操作子それぞれに割り当てると共に、前記第一記憶手段から所定順に従う先の1組のデータセットに含まれる複数の機器設定データを読み出して前記第二記憶手段に記憶する制御手段と
    を具える自動演奏装置。
  2. 前記制御手段は、所定順に従う先の1組のデータセットに含まれる複数の機器設定データのうち前記第二記憶手段に記憶されていない機器設定データがある場合にのみ前記第一記憶手段から所定順に従う先の1組のデータセットに含まれる全ての機器設定データを読み出して記憶することを特徴とする請求項1に記載の自動演奏装置。
  3. コンピュータに、
    曲演奏に関するパラメータを数含んでなる機器設定データの複数を1組のデータセットとして所定の第一記憶手段に所定順に複数組記憶する手順と、
    演奏対象の曲を指定する手順と、
    所定の複数の操作子それぞれに対する機器設定データの一括割り当てを指示する手順と、
    前記データの割り当て指示に応じて、前記複数の機器設定データを一時的に記憶する所定の第二記憶手段から複数の機器設定データを前記1組のデータセット毎に読み出し、該読み出した複数の機器設定データを所定の複数の操作子それぞれに割り当てると共に、前記第一記憶手段から所定順に従う先の1組のデータセットに含まれる複数の機器設定データを読み出して前記第二記憶手段に記憶する手順と
    を実行させるためのプログラム。
  4. 所定順に従う先の1組のデータセットに含まれる複数の機器設定データのうち前記第二記憶手段に記憶されていない機器設定データがある場合にのみ前記第一記憶手段から所定順に従う先の1組のデータセットに含まれる全ての機器設定データを読み出して記憶することを特徴とする請求項3に記載のプログラム。
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