JP3173704B2 - 自動演奏装置 - Google Patents

自動演奏装置

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JP3173704B2
JP3173704B2 JP26632794A JP26632794A JP3173704B2 JP 3173704 B2 JP3173704 B2 JP 3173704B2 JP 26632794 A JP26632794 A JP 26632794A JP 26632794 A JP26632794 A JP 26632794A JP 3173704 B2 JP3173704 B2 JP 3173704B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の自動演奏区間に
おいてリピート機能を有する自動演奏装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数のパートを同時に再生するこ
とにより自動演奏を行う自動演奏装置が知られている。
かかる自動演奏装置では、特定パートの発音を抑止して
他のパートの自動演奏を行わせながら、その特定パート
を演奏者が弾くといった方法で当該自動演奏装置に内蔵
された自動演奏曲(以下、単に「曲」又は「ソング」と
いう。)を練習できるようになっている。このような特
定パートを、以下、「トリガーパート」という。
【0003】このような従来の自動演奏装置は、一般
に、リピート機能を有している。このリピート機能は、
曲中の特定区間を指定して繰り返し自動演奏させるとい
うものである。このリピート機能を使用すれば、演奏者
は、特定区間を繰り返し自動演奏させながらトリガーパ
ートを弾くという方法で曲の特定部分を重点的に練習す
ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
自動演奏装置のリピート機能は、指定された1つの特定
区間を繰り返し自動演奏するのみであったので、1曲中
の複数の区間を繰り返し練習したい場合はその都度区間
の設定をやり直す必要があり非常に不便であった。ま
た、従来の自動演奏装置のリピート機能は、任意のタイ
ミングで繰り返し演奏から抜け出すことができなかった
ので不便であった。
【0005】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、所望の複数区間を繰り返し自動演奏すること
により、より効果的な練習をすることができる操作性に
優れた自動演奏装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、上記目的を達成するために、予め記憶手段に記憶さ
れた自動演奏データを順次読み出して発音する再生処理
を行うことにより自動演奏を行う自動演奏装置におい
て、自動演奏を繰り返すべき複数のリピート区間を設定
する区間設定手段と、該区間設定手段で設定された複数
のリピート区間の自動演奏を繰り返すべき回数を設定す
る回数設定手段と、自動演奏の開始を指示する開始指示
手段と、該開始指示手段の指示に応じて、前記区間設定
手段で設定された複数のリピート区間の再生処理を前記
回数設定手段で設定された回数分だけ行う制御手段、と
を備えたことを特徴とする。
【0007】請求項2に記載の発明は、上記と同様の目
的で、請求項1に記載の発明において、前記制御手段
は、前記開始指示手段の指示に応じて、前記区間設定手
段で設定されていない非リピート区間は1回だけ再生処
理を行い、前記区間設定手段で設定された複数のリピー
ト区間は前記回数設定手段で設定された回数分だけ繰り
返して再生処理を行うことを特徴とする。
【0008】請求項3に記載の発明は、上記と同様の目
的で、請求項1に記載の発明において、前記制御手段
は、前記開始指示手段の指示に応じて、前記制御手段
は、前記開始指示手段の指示に応じて、前記区間設定手
段で設定されていない非リピート区間は再生処理を行わ
ず、前記区間設定手段で設定された複数のリピート区間
について順次前記回数設定手段で設定された回数分だけ
繰り返して再生処理を行うことを特徴とする。
【0009】請求項4に記載の発明は、上記と同様の目
的で、予め記憶手段に記憶された自動演奏データを順次
読み出して発音する再生処理を行うことにより自動演奏
を行う自動演奏装置において、自動演奏を繰り返すべき
複数のリピート区間を設定する区間設定手段と、自動演
奏の開始を指示する開始指示手段と、リピート区間の変
更を指示する変更指示手段と、前記開始指示手段の指示
に応じて、前記区間設定手段で設定された所定のリピー
ト区間の再生処理を繰り返して行い、該再生処理中に前
記変更指示手段から指示があった場合に他の区間の再生
処理に移る制御手段、とを備えたことを特徴とする。
【0010】請求項5に記載の発明は、上記と同様の目
的で、請求項4に記載の発明において、前記制御手段
は、前記開始指示手段の指示に応じて、前記区間設定手
段で設定されていない非リピート区間は1回だけ再生処
理を行い、前記区間設定手段で設定されたリピート区間
は繰り返して再生処理を行い、該再生処理中に前記変更
指示手段から指示があった場合に非リピート区間又は他
のリピート区間の再生処理に移ることを特徴とする。
【0011】請求項6に記載の発明は、上記と同様の目
的で、請求項4に記載の発明において、前記制御手段
は、前記開始指示手段の指示に応じて、前記区間設定手
段で設定されていない非リピート区間は再生処理を行わ
ず、前記区間設定手段で設定されたリピート区間は繰り
返して再生処理を行い、該再生処理中に前記変更指示手
段から指示があった場合に他のリピート区間の再生処理
に移ることを特徴とする。
【0012】
【作用】請求項1に記載の発明においては、例えば1曲
分の自動演奏データにより再生される曲中の複数の箇所
にリピート区間を設定すると共に、その複数のリピート
区間の繰り返し再生回数を設定しておき、自動演奏の開
始が指示されると、区間設定手段で設定された各リピー
ト区間について回数設定手段で設定された回数だけ繰り
返し再生処理を行うようにしている。
【0013】このように、例えば1曲の中に複数のリピ
ート区間を設定できるので、自動演奏機能を使用して曲
の練習を行う場合に、練習を途中で中断してリピート区
間を再設定する操作が不要となり、練習の効率を上げる
ことができる。また、繰り返し回数は任意に設定できる
ので、演奏者の力量や好みに応じた繰り返し練習が可能
となり、操作性に優れたものとなっている。
【0014】請求項2に記載の発明においては、例えば
1曲分の自動演奏データにより再生される曲の中の複数
箇所にリピート区間を設定すると共に、その複数のリピ
ート区間の繰り返し再生回数を設定しておき、自動演奏
の開始の指示に応じて、例えば自動演奏データの先頭か
ら順次再生処理を行う場合に、非リピート区間は1回だ
けの再生処理を行い、リピート区間は回数設定手段で設
定された回数だけ繰り返し再生処理を行う。
【0015】例えば曲の途中に連続しない2箇所のリピ
ート区間が設定された場合は、曲の先頭から最初のリピ
ート区間に至るまでの非リピート区間は1回だけ再生さ
れ、最初のリピート区間に至るとそのリピート区間が回
数設定手段で設定された回数だけ再生され、そのリピー
ト区間の再生が終了すると次のリピート区間までの非リ
ピート区間は1回だけ再生され、次のリピート区間に至
るとそのリピート区間が回数設定手段で設定された回数
だけ再生され、このリピート区間の再生が終了すると曲
の終わりまでの非リピート区間は1回だけ再生される。
【0016】このように、非リピート区間は1回だけ再
生されリピート区間は繰り返し再生されるので、曲の流
れに沿った練習ができると共に、特定部分(リピート区
間)を重点的に練習することができ、より実践的な曲の
練習が可能となっている。
【0017】請求項3に記載の発明においては、例えば
1曲分の自動演奏データにより再生される曲中の複数の
箇所にリピート区間を設定すると共に、その複数のリピ
ート区間の繰り返し再生回数を設定しておき、自動演奏
の開始が指示されると、例えば曲中で最初に出現するリ
ピート区間について回数設定手段で設定された回数だけ
繰り返し再生処理を行い、このリピート区間の再生処理
が終了すると曲中で次に出現するリピート区間について
回数設定手段で設定された回数だけ繰り返し再生処理を
行い、以下順次同様の処理にて区間設定手段で設定され
た全リピート区間につき再生処理を行うようにしてい
る。
【0018】このように、曲の中に複数のリピート区間
を設定し、設定されたリピート区間のみが順次再生され
るので、練習したい部分のみを重点的に練習でき、練習
の効率を上げることができる。
【0019】請求項4に記載の発明においては、例えば
1曲分の自動演奏データにより再生される曲の中の複数
箇所にリピート区間を設定しておき、自動演奏の開始が
指示されると、リピート区間について無限回数の繰り返
し再生処理が行われる。この再生処理の途中で変更指示
手段でリピート区間の変更が指示されると、当該リピー
ト区間の再生処理を終了し、次の区間(リピート区間又
は非リピート区間)の再生処理に進む。
【0020】このように、複数のリピート区間を設定で
きるので、自動演奏機能を使用して曲の練習を行う場合
に、練習を途中で中断してリピート区間を再設定する操
作が不要となり、練習の効率を上げることができる。ま
た、リピート区間の移動は演奏者の指示に応じて行われ
るので、演奏者は所望のタイミングで次の区間(リピー
ト区間又は非リピート区間)へ移動することができ、操
作性に優れたものとなっている。
【0021】請求項5に記載の発明においては、1曲分
の自動演奏データにより再生される曲中の複数の箇所に
リピート区間を設定しておき、自動演奏の開始の指示に
応じて、例えば自動演奏データの先頭から順次再生処理
を行う際に、非リピート区間は1回だけの再生処理を行
い、リピート区間は無限回数の繰り返し再生処理を行
う。そして、このリピート区間からの脱出は変更指示手
段の指示により行われる。
【0022】例えば曲の途中に連続しない2箇所のリピ
ート区間が設定された場合は、曲の先頭から最初のリピ
ート区間に至るまでの非リピート区間は1回だけ再生さ
れ、最初のリピート区間に至るとそのリピート区間が無
限回数だけ再生される。この再生中に変更指示手段によ
る指示があると、次のリピート区間までの非リピート区
間は1回だけ再生され、次のリピート区間に至るとその
リピート区間が無限回数だけ再生される。この再生中に
変更指示手段による指示があると曲の終わりまでの非リ
ピート区間は1回だけ再生される。
【0023】このように、リピート区間だけでなく非リ
ピート区間も1回だけ再生され、しかもリピート区間か
らの脱出は変更指示手段による指示に応じて行われるの
で、曲の流れに沿った練習ができると共に、特定部分
(リピート区間)を重点的に練習することができ、しか
も任意のタイミングで次の非リピート区間又はリピート
区間に移動できるので、より操作性に優れたものとなっ
ている。
【0024】請求項6に記載の発明においては、例えば
1曲分の自動演奏データにより再生される曲中の複数の
箇所にリピート区間を設定しておき、自動演奏の開始が
指示されると、例えば曲中で最初に出現するリピート区
間について無限回数の繰り返し再生処理が行われる。こ
の再生処理の途中で変更指示手段でリピート区間の変更
が指示されると、曲中で次に出現するリピート区間につ
いて無限回数の繰り返し再生処理が行われる。以下同様
にして、変更指示手段でリピート区間の変更が指示され
る度に、順次リピート区間が移動する。
【0025】このように、曲の中に複数のリピート区間
を設定し、設定されたリピート区間のみが演奏者の指示
に応じて順次リピート区間を移動しながら再生されるの
で、練習したい部分のみを重点的に練習でき、練習の効
率を上げることができる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の自動演奏装置の実施例につき
図面を参照しながら詳細に説明する。以下の実施例で
は、リズム、コード、ベース及びメロディといった4つ
のパートを有する自動演奏装置について説明する。各パ
ートには「パート番号」と呼ばれる番号が付されてお
り、トリガーパートはこの番号を指定することにより選
択される。現在選択されているパート番号はRAM12
に設けられたパート番号レジスタに記憶される。なお、
本実施例では4つのパートを有する自動演奏装置につい
て説明するが、本発明の自動演奏装置で取り扱うことの
できるパートの数は4つに限定されず、任意の数を用い
ることができる。
【0027】(実施例1)本自動演奏装置は、後述する
外部インタフェース14を介して例えば他の電子楽器等
に接続され、この電子楽器が操作されることにより発生
された演奏データを入力してトリガーパートの楽音が発
生されるようになっている。
【0028】図1は、本発明の自動演奏装置の概略的な
構成を示すブロック図である。本自動演奏装置は、中央
処理装置(以下、「CPU」という。)10、リードオ
ンリメモリ(以下、「ROM」という。)11、ランダ
ムアクセスメモリ(以下、「RAM」という。)12及
び音源17がシステムバス20で相互に接続されて構成
されている。システムバス20は、例えばアドレス信
号、データ信号又は制御信号等を送受するバスラインで
ある。
【0029】CPU10は、ROM11に記憶されてい
る制御プログラムに従って本自動演奏装置の各部を制御
する。本発明の制御手段は、このCPU10により実現
されている。このCPU10が行う処理の詳細について
は後述する。また、CPU10には、図示しないタイマ
が内蔵されており、その時点で設定されているテンポに
応じた時間間隔(1ステップタイムに相当する時間)で
割込信号を発生する。このタイマ割込は、後述する自動
演奏処理の進行を管理するために使用される。このCP
U10には操作パネル13及び外部インタフェース14
が接続されている。
【0030】操作パネル13には、本自動演奏装置を制
御するための各種スイッチ、表示器等が設けられてい
る。この操作パネル13の詳細については後述する。
【0031】外部インタフェース14は、本自動演奏装
置と外部装置との間のデータの送受を制御するために使
用される。この外部インタフェース14としては、外部
に接続される機器の種類に応じて、例えばMIDIイン
タフェース、RS232Cインタフェース、SCSIイ
ンタフェース等の汎用インタフェース又は独自の規格を
有する各種インタフェースを用いることができる。外部
装置としては、例えば他の電子楽器、コンピュータ、シ
ーケンサ等が挙げられる。
【0032】外部装置から送られてきたデータは外部イ
ンタフェース14で受信される。この受信されたデータ
がCPU10によって処理されることによりトリガーパ
ートの楽音が発生される。また、操作パネル13が操作
されることにより発生された演奏データは、各インタフ
ェースの種類に合致した形式のデータに変換され、外部
インタフェース14を介して外部装置に送信される。こ
れにより、本自動演奏装置の操作パネル13から外部装
置を制御することも可能となっている。
【0033】ROM11には、上述したように、CPU
10の制御プログラムが格納される他、CPU10が使
用する種々の固定データが記憶されている。また、この
ROM11には、所定の音色・音高を有する楽音を発生
させるための音色パラメータが音色・音域毎に記憶され
ている。音色パラメータは、例えば波形アドレス、周波
数データ、エンベロープデータ、フィルタ係数等で構成
されている。
【0034】更に、このROM11は記憶手段に対応
し、自動演奏を行わせるための自動演奏データが記憶さ
れている。本実施例の自動演奏装置には複数の曲が内蔵
されており、各曲用の自動演奏データは、「ソング番
号」と呼ばれる識別子が付されて曲毎に格納されてい
る。ソング番号は、RAM12に設けられるソング番号
レジスタに記憶される。各曲の自動演奏データは、例え
ば発音タイミングを指定するステップタイムデータ、音
高(音程)を指定するキーナンバ、音の強さ(ベロシテ
ィ)を指定するベロシティデータ及び音符長を指定する
ゲートタイムデータを1組(これらが1つの音符に対応
する。)とし、これらが複数組集合して構成されてい
る。
【0035】RAM12は、CPU10が処理に使用す
る種々のデータを一時的に記憶するために使用される。
このRAM12には、本自動演奏装置を制御するための
各種レジスタ、カウンタ、フラグ等が定義されている。
例えば、新パネルデータレジスタ、旧パネルデータレジ
スタ、プレイフラグ、自動演奏データの読出アドレスを
記憶するためのアドレスレジスタ、ステップタイムカウ
ンタ等もこのRAM12に定義されている。本実施例で
使用する各種レジスタ、カウンタ、フラグ等について
は、以下において出現する都度説明する。
【0036】また、RAM12には、後述する操作パネ
ル13で設定されたリピート区間を記憶するために、図
10に示されるような区間ポインタ並びに開始アドレス
レジスタ及び終了アドレスレジスタが設けられている。
区間ポインタは、1つのリピート区間を規定する一対の
開始アドレスレジスタ及び終了アドレスレジスタを指定
する。開始アドレスレジスタはリピート区間の開始アド
レスを、終了アドレスレジスタはリピート区間の終了ア
ドレスをそれぞれ記憶する。なお、開始アドレス及び終
了アドレスとしては、複数パートの中の1つのパートの
自動演奏データが格納されているアドレスを用いること
ができる。
【0037】音源17は複数のオシレータを備えてい
る。この音源17は、詳細は図示しないが、波形データ
が記憶された波形メモリ、この波形メモリから波形デー
タを読み出す波形読出回路、この波形読出回路で読み出
された波形データにエンベロープを付加するためのエン
ベロープ生成回路等により構成されている。この音源1
7は、CPU10から音色パラメータを受け取ることに
より楽音信号の生成を開始する。この音源17で生成さ
れた楽音信号は増幅器18に送られる。
【0038】増幅器18は音源17から送られてきた楽
音信号を所定の増幅率で増幅するために使用される。こ
の増幅器18で増幅された楽音信号はスピーカ19に送
られる。スピーカ19は、楽音信号を音響信号に変換す
る周知のものである。このスピーカ19により外部イン
タフェース14から入力されたデータに基づく楽音又は
自動演奏データに基づく自動演奏音が放音される。
【0039】次に、本実施例1で使用される操作パネル
13について、図2を参照しながら詳細に説明する。操
作パネル13は、図2に示すように、プレイ/ストップ
スイッチ131、選曲スイッチ132、リピートスイッ
チ133、回数スイッチ134、Aスイッチ135、B
スイッチ136、クリアスイッチ137及び表示器13
0が設けられている。
【0040】プレイ/ストップスイッチ131は開始指
示手段に対応するものである。このプレイ/ストップス
イッチ131は、例えば押釦スイッチで構成され、演奏
者が自動演奏の開始又は停止を指示するために使用され
る。このプレイ/ストップスイッチ131の設定状態
は、RAM12に設けられたプレイフラグにより記憶さ
れる。自動演奏停止中(ストップ中)、つまりプレイフ
ラグが「0」の状態でプレイ/ストップスイッチ131
が押されるとプレイフラグが「1」にセットされると共
に自動演奏が開始される。一方、自動演奏中(プレイ
中)、つまりプレイフラグが「1」の状態でプレイ/ス
トップスイッチ131が押されるとプレイフラグが
「0」にクリアされると共に自動演奏は停止される。
【0041】選曲スイッチ132は自動演奏すべき曲を
選択するために使用されるスイッチであり、例えば押釦
スイッチで構成される。この選曲スイッチ132が押さ
れる毎にソング番号がインクリメントされ、ROM11
に記憶されているソング番号に対応する曲(自動演奏デ
ータ)が順次循環しながら選択される。
【0042】リピートスイッチ133は、例えば押釦ス
イッチで構成され、演奏者がリピートモードの設定又は
解除を指示するために使用される。このリピートスイッ
チ133の設定状態は、RAM12に設けられたリピー
トフラグにより記憶される。リピートモードでない(リ
ピートフラグ=0)時にリピートスイッチ133が押さ
れるとリピートフラグが「1」にセットされ、一方、リ
ピートモードである(リピートフラグ=1)時にリピー
トスイッチ133が押されるとリピートフラグが「0」
にクリアされる。即ち、このリピートスイッチ133が
押される度に、リピートモードとそうでないモードとが
交互に繰り返される。
【0043】回数スイッチ134は、リピート区間の繰
り返し回数を設定するために使用される。本発明の回数
設定手段はこの回数スイッチ134により実現されてい
る。この回数スイッチ134は、例えば押釦スイッチで
構成され、押下の度にRAM12に設けられたリピート
回数レジスタの内容(リピート回数)がインクリメント
される。このリピート回数レジスタの内容は、メインル
ーチンの初期化処理(ステップS10)において、例え
ば「2」に設定される。
【0044】Aスイッチ135はリピート区間の先頭を
設定し、Bスイッチ136はリピート区間の終わりを設
定するために使用される。本発明の区間設定手段は、こ
のAスイッチ135及びBスイッチ136で構成されて
いる。
【0045】Aスイッチ135は、例えば押釦スイッチ
で構成されている。このAスイッチ135が自動演奏中
に押下されることにより、その時点でROM11から読
み出されている自動演奏データのアドレス(RAM12
に設けられたアドレスレジスタに記憶されているアドレ
ス)が、区間ポインタで示される開始アドレスレジスタ
にセットされる。この開始アドレスレジスタの内容は、
繰り返し区間の先頭を規定する開始アドレスとして使用
される。
【0046】Bスイッチ136は、例えば押釦スイッチ
で構成されている。このBスイッチ136が自動演奏中
に押下されることにより、その時点でROM11から読
み出されている自動演奏データのアドレス(RAM12
に設けられたアドレスレジスタに記憶されているアドレ
ス)が、RAM12に設けられた終了アドレスレジスタ
にセットされる。この終了アドレスレジスタの内容は、
繰り返し区間の終わりを規定する終了アドレスとして使
用される。
【0047】上記の構成の場合は、開始アドレスレジス
タ又は終了アドレスレジスタに取り込まれるアドレス
は、Aスイッチ135又はBスイッチ136の押下時点
でROM11から読み出されている自動演奏データのア
ドレスであるので、1つの音(音符)を単位として開始
アドレス及び終了アドレスを設定することができる。
【0048】また、開始アドレスレジスタ又は終了アド
レスレジスタに取り込まれるアドレスとして、Aスイッ
チ135又はBスイッチ136が押された時点でROM
11から読み出されている自動演奏データが属する小節
の先頭の自動演奏データのアドレスを用いることもでき
る。これは、Aスイッチ135又はBスイッチ136が
押された際に自動演奏データを遡って検索し、バーデー
タを発見したら、そのバーデータの次の自動演奏データ
のアドレスを取り込むように構成することにより実現で
きる。この構成によれば、Aスイッチ135又はBスイ
ッチ136を押下するタイミングが多少遅れても、正確
に小節の先頭と終わりをリピート区間として設定するこ
とができる。実際のリピート区間の設定は小節を単位と
して設定されることが多いことから、本構成は非常に有
用である。
【0049】クリアスイッチ137は、例えば押釦スイ
ッチで構成され、リピート区間の設定やリピート回数を
間違えた場合や新たに設定をやり直す場合に使用され
る。このクリアスイッチ137が押下されると、区間ポ
インタ、開始アドレスレジスタ及び終了アドレスレジス
タは全てクリアされ、リピート回数レジスタには初期値
「2」がセットされる。
【0050】なお、上記では各スイッチ131〜137
として押釦スイッチを用いたが、これ以外の種々のスイ
ッチ、例えば、タッチスイッチ、ポインティングデバイ
ス等といったオンイベントを発生可能な各種タイプのス
イッチを用いることができる。また、選曲スイッチ13
2又は回数スイッチ134としては、ソング番号又はリ
ピート回数を直接指定することのできる例えばテンキ
ー、ダイヤル等を用いることもできる。
【0051】表示器130は各種情報を表示するために
使用される。この表示器130としては、例えばLCD
表示器、LED表示器等を用いることができる。この表
示器には、プレイ/ストップスイッチ131の押下によ
り設定された自動演奏状態(自動演奏中又は自動演奏停
止中の区別)、選曲スイッチ132の押下により選択さ
れた曲の名称、リピートスイッチ133で設定されたモ
ード(リピートモード又はそれ以外)、回数スイッチ1
34で設定されたリピート回数、Aスイッチ135で設
定された開始アドレス、Bスイッチで設定された終了ア
ドレス、その他の種々のメッセージが表示される。
【0052】なお、操作パネル13には、上記以外に各
種スイッチや表示器、例えばトリガーパートを選択する
ためのパート選択スイッチ、音色選択スイッチ、音響効
果指定スイッチ、音量スイッチ及びこれら各スイッチに
対応したLED表示器等が設けられているが、本発明と
は直接関係しないので図示及び説明は省略する。
【0053】この操作パネル13には、本操作パネル1
3とCPU10との間のデータ送受を制御するためのパ
ネルインタフェース回路(図示しない)が含まれてい
る。このパネルインタフェース回路は、CPU10から
のスキャン指令に応じて各スイッチをスキャンする。こ
のスキャンにより得られた各スイッチの開閉状態を示す
信号(以下、「パネルデータ」という。)は、各スイッ
チに対応したビット列で構成されており、システムバス
20を介してCPU10に送られる。このパネルデータ
は、操作パネル13上のスイッチのオン又はオフイベン
トが発生したかどうかを判断するために使用される(詳
細は後述する)。
【0054】また、パネルインタフェース回路は、CP
U10から送られてきた表示データを表示器130に送
る。これにより、CPU10から送られてきた例えば文
字データに従ったメッセージが表示器130に表示さ
れ、或いは図示しないLED表示器が点灯される。
【0055】次に、上記構成において、図3〜図7に示
したフローチャートを参照しながら本自動演奏装置の動
作について説明する。なお、上記フローチャートに示さ
れた動作は、何れもCPU10の処理により実現される
ものである。
【0056】(1)メイン処理 図3(A)は本自動演奏装置のメインルーチンを示すフ
ローチャートであり、電源の投入により起動される。電
源が投入されると、先ず、初期化処理が行われる(ステ
ップS10)。この初期化処理では、CPU10の内部
のハードウエアが初期状態に設定されると共に、RAM
12に定義されているレジスタ、カウンタ、フラグ等が
初期状態に設定される。また、この初期化処理では、音
源17に所定のデータが送られることにより、電源投入
時に不要な音が発生されるのを防止するための処理が行
われる。更に、この初期化処理では、図示しない各種I
/Oポートの初期化も行われる。
【0057】この初期化処理が終了すると、次いで、パ
ネル処理が行われる(ステップS11)。このパネル処
理では、操作パネル13の各スイッチの操作に対応した
処理が行われる。このパネル処理の詳細については後述
する。
【0058】次いで、自動演奏処理が行われる(ステッ
プS12)。この自動演奏処理では、プレイ中であれば
ROM11に記憶された自動演奏データに基づいて発音
する処理が行われる。この自動演奏処理の詳細について
は後述する。
【0059】次いで、外部入力データ処理が行われる
(ステップS13)。この外部入力データ処理では、外
部インタフェース14から入力されたデータに応じた処
理が行われる。例えば、外部インタフェース14がMI
DIインタフェースである場合は、ノートオン又はノー
トオフデータが入力されると発音又は消音処理が行わ
れ、コントロールチェンジのメッセージが入力される
と、後述するパネル処理と同様の処理が行われる。
【0060】その後ステップS11に戻り、以下ステッ
プS11〜S13の処理が繰り返される。この繰り返し
実行の過程で、パネル操作に基づくイベントが発生し、
或いは外部インタフェース14からデータが入力される
と、それらに応じた処理が行われ、また自動演奏データ
に基づく発音処理が行われることにより自動演奏装置と
しての各種機能が実現されている。
【0061】(2)タイマ割込処理 タイマ割込処理は、CPU10に内蔵されているタイマ
から発生された割込信号に応じて、上記メインルーチン
の各処理に割り込んで行われる。
【0062】このタイマ割込処理では、クロックインク
リメントが行われる(ステップS15)。即ち、RAM
12に設けられたクロックカウンタの内容がインクリメ
ントされる。このクロックカウンタの内容は、後述する
自動演奏処理において参照され、発音処理を行うかどう
かを判断するタイミング(以下、「発音処理タイミン
グ」という。)が到来したかどうかを判断するために使
用される。この発音処理タイミングは、発音中の音長を
決定するゲートタイムをデクリメントするタイミングと
しても使用される。
【0063】このクロックインクリメント処理が終了す
ると、このタイマ割込処理ルーチンからリターンして、
メインルーチンの割り込まれた位置に戻る。
【0064】(3)パネル処理 次に、図4及び図5のフローチャートを参照しながら、
メインルーチンのステップS11で行われるパネル処理
の詳細について説明する。
【0065】パネル処理では、先ず、パネルデータの取
り込みが行われる(ステップS20)。即ち、CPU1
0は、操作パネル13からパネルデータ(以下、「新パ
ネルデータ」という。)を取り込み、RAM12の新パ
ネルデータレジスタに格納する。次いで、プレイ/スト
ップスイッチ131がオンにされたかどうかが調べられ
る(ステップS21)。これは、新パネルデータのプレ
イ/ストップスイッチ131に対応するビットが「1」
であり、且つ、前回のパネル処理で取り込まれて旧パネ
ルデータレジスタに格納されているパネルデータ(以
下、「旧パネルデータ」という。)のプレイ/ストップ
スイッチ131に対応するビットが「0」であるかどう
かを調べることにより行われる。以下の選曲スイッチ1
32、リピートスイッチ133、回数スイッチ134、
Aスイッチ135、Bスイッチ136及びクリアスイッ
チ137がオンにされたかどうかの判断も上記と同様の
方法で行われる。なお、新パネルデータは、図4及び図
5のフローチャートでは図示を省略してあるが、本パネ
ル処理ルーチンの最後で旧パネルデータレジスタに格納
される。
【0066】上記ステップS21でプレイ/ストップス
イッチ131がオンにされたことが判断されると、次い
で、プレイ中であるかどうかが調べられる(ステップS
22)。これは、プレイフラグが「1」であるかどうか
を調べることにより行われる。以下においても同じであ
る。ここで、プレイ中であることが判断されると、プレ
イフラグが「0」にクリアされると共に、消音処理が行
われる(ステップS23)。この際、ストップになった
旨のメッセージが表示器130に表示される。消音処理
は、所定のデータを音源17に送ることにより実現され
る。以上の処理により、自動演奏中にプレイ/ストップ
スイッチ131が押されたことに応じて自動演奏が停止
される機能が実現されている。
【0067】一方、上記ステップS22で、プレイ中で
ないことが判断されると、プレイフラグが「1」にセッ
トされると共に、各パートのアドレス初期化処理が行わ
れる(ステップS24)。この際、プレイ中になった旨
のメッセージが表示器130に表示される。このステッ
プS24の処理により、図9に示されるように、その時
点で選択されているソング番号で指定される曲の各パー
トの自動演奏データの先頭アドレスが、各パート毎に設
けられたアドレスレジスタにセットされる。これによ
り、プレイ/ストップスイッチ131の押下に応じて各
アドレスレジスタにセットされた各読出アドレスから各
パートの自動演奏データの読み出しが開始され、各パー
トの自動演奏が曲の先頭から開始される機能が実現され
ている。なお、上記ステップS21でプレイ/ストップ
スイッチ131がオンにされていないことが判断される
と、ステップS22〜S24の処理はスキップされる。
【0068】次いで、選曲スイッチ132がオンにされ
たかどうかが調べられる(ステップS25)。ここで選
曲スイッチ132がオンにされたことが判断されると、
次いで、プレイ中であるかどうかが調べられる(ステッ
プS26)。そして、プレイ中でないことが判断される
と、ソングの変更が行われる(ステップS27)。即
ち、ソング番号レジスタの内容がインクリメントされ
る。この際、変更後のソング番号が表示器130に表示
される。一方、プレイ中であることが判断されると、こ
のステップS27はスキップされる。換言すれば、プレ
イ中における選曲スイッチ132の操作は無効である。
【0069】次いで、リピートスイッチ133がオンに
されたかどうかが調べられる(ステップS28)。そし
て、リピートスイッチ133がオンにされたことが判断
されると、次いで、プレイ中であるかどうかが調べられ
る(ステップS29)。そして、プレイ中でないことが
判断されると、次いで、リピート中であるかどうかが調
べられる(ステップS30)。これは、リピートフラグ
を調べることにより行われる。以下においても同じであ
る。ここでリピート中であることが判断されるとリピー
トフラグが「0」にクリアされる(ステップS31)。
この際、リピートモードが解除された旨のメッセージが
表示器130に表示される。一方、リピート中でないこ
とが判断されるとリピートフラグが「1」にセットされ
る(ステップS32)。この際、リピートモードになっ
た旨のメッセージが表示器130に表示される。上記の
処理により、リピートスイッチ133が押される度にリ
ピートモードとそうでないモードとが交互に反転される
機能が実現されている。
【0070】なお、上記ステップS26でプレイ中であ
ることが判断されるとステップS30〜S32の処理は
スキップされる。換言すれば、プレイ中におけるリピー
トスイッチ133の操作は無効である。また、上記ステ
ップS28でリピートスイッチ133がオンにされてい
ないことが判断されると、ステップS29〜S32の処
理はスキップされる。
【0071】次いで、回数スイッチ134がオンにされ
たかどうかが調べられる(ステップS33)。ここで、
回数スイッチ134がオンにされたことが判断される
と、次いで、プレイ中であるかどうかが調べられる(ス
テップS34)。そして、プレイ中でないことが判断さ
れると、リピート回数のインクリメントが行われる(ス
テップS35)。即ち、リピート回数レジスタの内容が
インクリメントされる。この際、更新後のリピート回数
が表示器130に表示される。一方、プレイ中であるこ
とが判断されると、このステップS35はスキップされ
る。換言すれば、プレイ中における回数スイッチ134
の操作は無効である。また、上記ステップS33で回数
スイッチ134がオンにされていないことが判断される
と、ステップS34及びS35の処理はスキップされ
る。
【0072】次いで、Aスイッチ135がオンにされた
かどうかが調べられる(ステップS36)。ここで、A
スイッチ135がオンにされたことが判断されると、次
いで、プレイ中であるかどうかが調べられる(ステップ
S37)。そして、プレイ中であることが判断される
と、次いで、リピート中であるかどうかが調べられる
(ステップS38)。ここで、リピート中でないことが
判断されると、区間ポインタで示される開始アドレスレ
ジスタにリピート区間の開始アドレスがセットされると
共に、終了アドレスレジスタの内容がクリアされる(ス
テップS39)。この際、セットされた開始アドレスが
表示器130に表示される。
【0073】上記ステップS38でリピート中であるこ
とが判断されるとステップS39はスキップされ、開始
アドレス及び終了アドレスの変更は行われない。これに
より、リピート中に開始アドレス又は終了アドレスが変
更されることにより発生する不都合が回避されるように
なっている。また、上記ステップS37でプレイ中でな
いことが判断されるとステップS38及びS39はスキ
ップされ、開始アドレスの設定及び終了アドレスのクリ
アは行われない。これは、プレイ中でなければ自動演奏
データの読み出しは行われておらず、開始アドレスの設
定ができないからである。また、上記ステップS36で
Aスイッチ135がオンにされていないことが判断され
た場合は、ステップS37〜S39の処理はスキップさ
れる。
【0074】次いで、Bスイッチ136がオンにされた
かどうかが調べられる(ステップS40)。ここで、B
スイッチ136がオンにされたことが判断されると、次
いで、プレイ中であるかどうかが調べられる(ステップ
S41)。そして、プレイ中であることが判断される
と、次いで、リピート中であるかどうかが調べられる
(ステップS42)。ここで、リピート中でないことが
判断されると、次いで、開始アドレスは設定済みかどう
かが調べられる(ステップS43)。これは、例えば上
記ステップS39が実行された際に所定のフラグをセッ
トしておき、このフラグを調べることにより行うことが
できる。この所定のフラグは、例えば次のステップS4
4を実行した際にクリアすれば良い。
【0075】ここで開始アドレスが設定済みであること
が判断されると、区間ポインタで示される終了アドレス
レジスタにリピート区間の終了アドレスがセットされる
と共に、区間ポインタがインクリメントされる(ステッ
プS44)。この際、セットされた終了アドレス及び更
新後の区間ポインタの内容が表示器130に表示され
る。一方、ステップS43で開始アドレスが設定されて
いないことが判断された場合は、ステップS44の処理
はスキップされる。これにより、常に開始アドレスと終
了アドレスとが対でセットされる機能が担保されてい
る。
【0076】上記ステップS42でリピート中であるこ
とが判断されるとステップS43及びS44はスキップ
され、終了アドレス及び区間ポインタの変更は行われな
い。これにより、リピート中に終了アドレス又は区間ポ
インタが変更されることにより発生する不都合が回避さ
れるようになっている。また、上記ステップS41でプ
レイ中でないことが判断されるとステップS42〜S4
4の処理はスキップされ、終了アドレスの設定及び区間
ポインタのインクリメントは行われない。これは、プレ
イ中でなければ自動演奏データの読み出しは行われてお
らず、終了アドレスの設定ができないからである。ま
た、上記ステップS40でBスイッチ136がオンにさ
れていないことが判断された場合は、ステップS41〜
S44の処理はスキップされる。
【0077】次いで、クリアスイッチ137がオンにさ
れたかどうかが調べられる(ステップS45)。ここで
クリアスイッチ137がオンにされたことが判断される
と、次いで、プレイ中であるかどうかが調べられる(ス
テップS46)。そして、プレイ中でないことが判断さ
れると、全ての区間の開始アドレス、終了アドレスがク
リアされ、また、リピート回数が初期化される(ステッ
プS47)。この際、開始アドレス及び終了アドレスと
してそれぞれ「0」がセットされ、リピート回数の初期
値として例えば「2」がセットされて、それぞれ表示器
130に表示される。その後、このパネル処理ルーチン
からリターンしてメインルーチンに戻る。
【0078】一方、上記ステップS46でプレイ中であ
ることが判断されると、ステップS47の処理は行われ
ず、このパネル処理ルーチンからリターンしてメインル
ーチンに戻る。換言すれば、自動演奏中におけるクリア
スイッチ137の操作は無効である。また、上記ステッ
プS45でクリアスイッチ137がオンにされていない
ことが判断された場合、ステップS46及びS47の処
理は行われず、このパネル処理ルーチンからリターンし
てメインルーチンに戻る。
【0079】(4)自動演奏処理 次に、図7のフローチャートを参照しながら、メインル
ーチンのステップS12で行われる自動演奏処理の詳細
について説明する。
【0080】自動演奏処理では、先ず、クロックカウン
タの内容を参照することによりクロックが「0」である
かどうかが調べられる(ステップS50)。そして、ク
ロックが「0」であることが判断されると、先に自動演
奏処理のステップS41でクロックがデクリメントされ
て「0」にされてからタイマ割込が発生していない、つ
まり所定時間(1ステップタイムに相当する時間)が経
過しておらず発音処理タイミングに未だ至っていないこ
とが認識され、以下の処理を行わずに本自動演奏処理ル
ーチンからリターンしてメインルーチンに戻る。即ち、
本自動演奏処理ルーチンはメインルーチンから所定周期
でコールされるが、発音処理タイミングに至っていない
場合はステップS51以下の自動演奏処理は行われな
い。
【0081】一方、クロックが「0」でないことが判断
されると、発音処理タイミングが到来したことが認識さ
れ、クロックのデクリメントが行われる(ステップS5
1)。次いで、プレイ中であるかどうかが調べられる
(ステップS52)。そして、プレイ中でないことが判
断されると、以下の処理は行わずにこの自動演奏処理ル
ーチンからリターンしてメインルーチンに戻る。このよ
うに、プレイ中でない場合はステップS53以下の自動
演奏処理を行わないという構成により自動演奏のストッ
プ機能が実現されている。
【0082】上記ステップS52でプレイ中であること
が認識されると、次いで、ゲートタイム処理が行われる
(ステップS53)。このゲートタイム処理は、発音中
の全ての音に対応してRAM12に設けられている発音
中レジスタにセットされているゲートタイム(後述する
自動演奏データ処理(ステップS63)でセットされ
る。)をデクリメントし、このデクリメントの結果がゼ
ロになった音を消音する処理である。これにより、自動
演奏データ中のゲートタイムデータで与えられた音符長
だけ発音するという機能が実現されている。
【0083】次いで、リピート中であるかどうかが調べ
られ(ステップS54)、リピート中であることが判断
されるとリピート処理(ステップS55〜S61)を行
うべくステップS55へ進み、そうでなければ各パート
の発音処理を行うべくステップS62へ分岐する。
【0084】リピート処理では、先ず、リピート回数カ
ウンタが「0」であるかどうかが調べられる(ステップ
S55)。このステップS55におけるリピート回数カ
ウンタの内容は、現在リピート区間を処理中であるかど
うかを判断する目的で使用されている。即ち、リピート
回数カウンタの内容が「0」であればリピート区間を処
理中でないことを意味し、「0」でなければリピート区
間を処理中であることを意味する。
【0085】このステップS55でリピート回数カウン
タの内容が「0」であることが判断されると、つまりリ
ピート区間の処理中でないことが判断されると、次い
で、自動演奏データの読出アドレス(アドレスレジスタ
にセットされているアドレス)が開始アドレスであるか
どうかが調べられる(ステップS56)。即ち、その時
点におけるアドレスレジスタの内容が何れかの開始アド
レスレジスタの内容に一致するかどうかが調べられる。
そして、開始アドレスであることが判断されると、回数
スイッチ134により設定されてリピート回数レジスタ
に格納されているリピート回数が、RAM12に設けら
れたリピート回数カウンタが設定される(ステップS5
7)。これにより、リピート回数カウンタの内容が
「0」以外の値となり、繰り返すべき回数がセットされ
ると共にリピート区間の処理中であることをも示すこと
になる。その後、ステップS62に進んで各パートの発
音処理が行われる。
【0086】一方、ステップS56で開始アドレスでな
いことが判断された場合、又は上記ステップS55でリ
ピート回数カウンタの内容がゼロでないことが判断され
た場合は、次いで、終了アドレスであるかどうかが調べ
られる(ステップS58)。即ち、その時点におけるア
ドレスレジスタの内容が何れかの終了アドレスレジスタ
の内容に一致するかどうかが調べられる。そして、終了
アドレスでないことが判断されると、リピート区間の途
中である旨が認識されステップS62へ進んで各パート
の発音処理が行われる。
【0087】上記ステップS58で終了アドレスである
ことが判断されると、当該リピート区間の最後の発音が
終了したことが認識され、リピート回数カウンタの内容
がデクリメントされる(ステップS59)。そして、リ
ピート回数カウンタの内容がゼロになったかどうかが調
べられる(ステップS60)。ここでリピート回数カウ
ンタの内容がゼロになったことが判断されると、当該リ
ピート区間について設定された繰り返し回数の発音が終
了したものと判断され、ステップS62へ分岐して各パ
ートの発音処理が行われる。これにより、以後は、当該
リピート区間に続く区間(非リピート区間又はリピート
区間)の自動演奏が行われることになる。
【0088】一方、上記ステップS60でリピート回数
カウンタがゼロでないことが判断されると、各パートの
読出アドレスとしてそのリピート区間の開始アドレスが
設定され(ステップS61)、その後ステップS62へ
進んで各パートの発音処理が行われる。これにより自動
演奏が繰り返される機能が実現されている。
【0089】各パートの発音処理(ステップS62〜S
65)は、以下のように行われる。即ち、先ず、ステッ
プタイムのインクリメント処理が行われる(ステップS
62)。このステップインクリメント処理では、ステッ
プタイムカウンタの内容がインクリメントされる。ここ
にステップタイムカウンタはRAM12に設けられるカ
ウンタであり、例えば小節先頭からの時間経過を計数す
るために使用される。このステップタイムカウンタは、
プレイ中であればテンポに応じた所定時間(1ステップ
タイムに相当する時間)毎にカウントアップされること
になる。次いで、処理パートが「0」に初期化される
(ステップS621)。ここに、処理パートとは、これ
から発音処理を行おうとするパートであり、「処理パー
ト=0」は例えばリズムパートに対応している。以下順
に「処理パート=1」はコードパート、「処理パート=
2」はベースパート、「処理パート=3」はメロディパ
ートと割り当てられている。
【0090】次いで、自動演奏データ処理が行われる
(ステップS63)。この自動演奏データ処理では、先
ず処理パートに対応するアドレスレジスタで指定された
ROM11の位置から1組の自動演奏データが読み出さ
れる。そして、上記ステップタイムカウンタの内容と、
上記読み出された1組の自動演奏データ中のステップタ
イムデータとが比較され、これらが一致すると発音タイ
ミングが到来したものと判断されて発音処理が行われ
る。発音処理は、上記ROM11から読み出された自動
演奏データ中のキーナンバ、ベロシティ及びゲートタイ
ムが発音中レジスタに格納されると共に、キーナンバ及
びベロシティに対応する音色パラメータがROM11か
ら読み出されて音源17に送られる。これにより、自動
演奏データに応じた楽音が発生されることになる。な
お、ステップタイムカウンタの内容と自動演奏データ中
のステップタイムデータとが一致しない場合は発音タイ
ミングに至っていないものと判断されて発音処理は行わ
れない。
【0091】次いで、処理パートのインクリメントが行
われ(ステップS64)、処理パートが「4」になった
かどうかが調べられる(ステップS65)。ここで、処
理パートが「4」でないことが判断されると、全てのパ
ートに対する処理が終了していないものと判断され、ス
テップS63に戻って次のパートに対する処理が行われ
る。一方、処理パートが「4」になったことが判断され
ると、全てのパートに対する処理が終了したと判断され
て、本自動演奏処理ルーチンからリターンしてメインル
ーチンに戻る。
【0092】以上説明したように、この実施例1によれ
ば、例えば1曲分の自動演奏データにより再生される曲
の中の複数箇所にAスイッチ135及びBスイッチ13
6を用いてリピート区間を設定すると共に、その複数の
リピート区間の繰り返し再生回数を回数スイッチ134
を用いて設定しておき、プレイ/ストップスイッチ13
1の指示に応じて、ROM11から自動演奏データを順
次読み出して再生処理を行う場合に、非リピート区間は
1回だけの再生処理を行い、回数スイッチ134で設定
された回数だけ繰り返し再生処理を行う。
【0093】例えば曲の途中に連続しない2箇所のリピ
ート区間が設定された場合は、曲の先頭から最初のリピ
ート区間に至るまでの非リピート区間は1回だけ再生さ
れ、最初のリピート区間に至るとそのリピート区間が回
数設定手段で設定された回数だけ再生され、そのリピー
ト区間の再生が終了すると次のリピート区間までの非リ
ピート区間は1回だけ再生され、次のリピート区間に至
るとそのリピート区間が回数設定手段で設定された回数
だけ再生され、このリピート区間の再生が終了すると曲
の終わりまでの非リピート区間は1回だけ再生される。
【0094】このように、非リピート区間は1回だけ再
生されリピート区間は繰り返し再生されるので、自動演
奏機能を使用して曲の練習を行う場合に練習を途中で中
断してリピート区間を再設定する操作が不要となり、練
習の効率を上げることができる。また、曲の流れに沿っ
た練習ができると共に、特定部分(リピート区間)を重
点的に練習することができ、より実践的な曲の練習が可
能となっている。また、繰り返し回数は任意に設定でき
るので、演奏者の力量や好みに応じた繰り返し練習が可
能となり、操作性に優れたものとなっている。
【0095】(実施例2)この実施例2は、非リピート
区間の自動演奏は行わず、リピート区間のみを順次繰り
返して自動演奏するようにしたものである。
【0096】この実施例2におけるハードウエア構成
は、実施例1と同じである。即ち、図1及び図2に示さ
れた自動演奏装置のブロック図及び操作パネルはそのま
ま使用されるので説明は省略する。
【0097】また、この実施例2では、実施例1で使用
されたメインルーチン(図3(A))、タイマ割込処理
ルーチン(図3(B))はそのまま使用され、パネル処
理ルーチン(図4及び図5)及び自動演奏処理ルーチン
(図7)の一部が変更して使用される。以下、実施例1
と異なる部分につき、パネル処理ルーチン(図4及び図
5)及び自動演奏処理ルーチン(図7)のフローチャー
トを参照しながら説明する。
【0098】(1)パネル処理 先ず、本実施例2のパネル処理においては、図4のステ
ップS24で行われる各パートのアドレス初期化処理に
おいては、先ず区間ポインタが初期化され、この初期化
された区間ポインタで示される開始アドレスレジスタの
内容に対応する各パートのアドレスがアドレスレジスタ
にセットされる。これにより、プレイ/ストップスイッ
チ131の押下に応じて各アドレスレジスタにセットさ
れた各読出アドレスから各パートの自動演奏データの読
み出しが開始され、各パートの自動演奏が、曲中で出現
する最初のリピート区間の先頭から開始される機能が実
現されている。
【0099】(2)自動演奏処理 次に、本実施例2の自動演奏処理においては、ステップ
S56及びステップS58における開始アドレス及び終
了アドレスとしては、区間ポインタで示される開始アド
レスレジスタ及び終了アドレスレジスタの内容が使用さ
れる。そして、ステップS60において、リピート回数
カウンタの内容がゼロであることが判断された場合に、
区間ポインタをインクリメントした後にステップS62
へ分岐する。
【0100】以上の処理により、非リピート区間の自動
演奏が行われることなく、1つのリピート区間の自動演
奏が終了すると、次のリピート区間の自動演奏に移行す
る。これにより、Aスイッチ135及びBスイッチ13
6で設定された複数のリピート区間のみを順次自動演奏
する機能が実現される。
【0101】以上説明したように、本実施例2によれ
ば、例えば1曲分の自動演奏データにより再生される曲
中の複数の箇所にAスイッチ135及びBスイッチ13
6を用いてリピート区間を設定すると共に、その複数の
リピート区間の繰り返し再生回数を回数スイッチ134
を用いて設定しておき、プレイ/ストップスイッチ13
1の指示に応じて、曲中で最初に出現するリピート区間
について回数スイッチ134で設定された回数だけ繰り
返し再生処理を行い、このリピート区間の再生処理が終
了すると曲中で次に出現するリピート区間について回数
スイッチ134で設定された回数だけ繰り返し再生処理
を行い、以下順次同様の処理にてAスイッチ135及び
Bスイッチ136で設定された全リピート区間につき再
生処理を行うようにしている。
【0102】このように、曲の中に複数のリピート区間
を設定し、設定されたリピート区間のみが順次再生され
るので、練習したい部分のみを重点的に練習でき、練習
の効率を上げることができる。
【0103】なお、上記実施例1及び実施例2では、全
リピート区間について同一の繰り返し回数を設定するよ
うに構成したが、各リピート区間毎に異なる繰り返し回
数を設定するように構成することもできる。これは、例
えば区間ポインタで示される開始アドレス及び終了アド
レスに加え繰り返し回数をも記憶しておき、各リピート
区間の終了かどうかは、この繰り返し回数を参照して判
断するように構成することで実現できる。かかる構成に
よれば、演奏者は、複数のリピート区間のうち重点的に
練習した部分については繰り返し回数を多くし、そうで
ない部分は繰り返し回数を少なくするという応用が可能
となる。
【0104】(実施例3)この実施例3は、リピート区
間からの脱出を特別のスイッチを押下することにより行
うようにしたものである。
【0105】この実施例3における自動演奏装置のハー
ドウエア構成は、実施例1と同じである。従って、図1
に示された実施例1の自動演奏装置のブロック図がその
まま使用されるので説明は省略する。また、この実施例
3で使用される操作パネル13には、実施例1又は実施
例2の構成に加えて、変更指示手段としての変更スイッ
チ138が追加される。
【0106】また、この実施例3では、実施例1で使用
されたメインルーチン(図3(A))及びタイマ割込処
理ルーチン(図3(B))はそのまま使用され、パネル
処理ルーチン(図4)及び自動演奏処理ルーチン(図
5)の一部が変更して使用される。以下、変更部分を主
体に説明する。
【0107】(1)パネル処理 パネル処理ルーチン(図4及び図5)には、図6に示さ
れるような、変更スイッチ138の押下に応じて終了フ
ラグをセットする処理が追加される。この図6に示すル
ーチンは、例えば図5の「リターン」の直前に挿入する
ことができる。なお、終了フラグはRAM12に設けら
れるフラグであり、リピート区間の最後まで発音処理が
終了したら当該リピート区間を抜け出すかどうかを指定
するために使用される。
【0108】上記追加されたルーチンでは、先ず、変更
スイッチ138がオンにされたかどうかが調べられる
(ステップS100)。これは、上述した他のスイッチ
と同様の方法で調べられる。そして、変更スイッチ13
8がオンにされたことが判断されると、次いで、プレイ
中であるかどうかが調べられる(ステップS101)。
ここでプレイ中であることが判断されると、終了フラグ
が「1」にセットされる(ステップS102)。この
際、当該リピート区間を終了する旨のメッセージが表示
器130に表示される。上記の処理により、変更スイッ
チ138が押されると終了フラグが強制的に「1」にセ
ットされ、後述する自動演奏処理において、強制的に当
該リピート区間から脱出する処理が行われる。
【0109】(2)自動演奏処理 本実施例3の自動演奏処理の詳細は、図8のフローチャ
ートに示されている。即ち、自動演奏処理では、先ず、
クロックが「0」であるかどうかが調べられ(ステップ
S70)、クロックが「0」であることが判断される
と、以下の処理を行わずに本自動演奏処理ルーチンから
リターンしてメインルーチンに戻る。一方、クロックが
「0」でないことが判断されると、クロックのデクリメ
ントが行われる(ステップS71)。次いで、プレイ中
であるかどうかが調べられ(ステップS72)、プレイ
中でないことが判断されると、以下の処理は行わずにこ
の自動演奏処理ルーチンからリターンしてメインルーチ
ンに戻る。一方、プレイ中であることが認識されると、
ゲートタイム処理が行われる(ステップS73)。以上
のステップS70〜S73の処理は、実施例1の自動演
奏処理(図7)のステップS50〜S53の処理と同じ
である。
【0110】次いで、リピート中であるかどうかが調べ
られる(ステップS74)。ここでリピート中でないこ
とが判断されるとステップS80以下の各パートの発音
処理に移り、そうでなければリピート区間の処理中であ
るかどうかが調べられる(ステップS75)。これはリ
ピート区間フラグが「1」であるかどうかを調べること
により行われる。そして、リピート区間の処理中でない
ことが判断されると、次いで、開始アドレスかどうかが
調べられ(ステップS76)、開始アドレスであること
が判断されるとリピート区間フラグが「1」にセットさ
れる(ステップS77)。その後、ステップS82に進
んで各パートの発音処理が行われる。以上はリピート区
間の先頭の自動演奏データに対する処理である。
【0111】一方、上記ステップS76で開始アドレス
でないことが判断されると、ステップS82に進んで各
パートの発音処理が行われる。これは、非リピート区間
の処理である。
【0112】上記ステップS75でリピート区間の処理
中であることが判断されると、次いで、終了アドレスで
あるかどうかが調べられる(ステップS78)。そし
て、終了アドレスでないことが判断されると、ステップ
S82に進んで各パートの発音処理が行われる。これ
は、リピート区間の先頭又は終わり以外の自動演奏デー
タに対する処理である。
【0113】一方、上記ステップS78で終了アドレス
であることが判断されると、次いで終了フラグが「1」
であるかどうか、つまり、当該リピート区間の発音中に
変更スイッチ138が押されたかどうかが調べられる
(ステップS79)。そして、終了フラグが「1」でな
いことが判断されると、各パートの読出アドレスとして
そのリピート区間の開始アドレスが設定され(ステップ
S80)、その後ステップS82へ進んで各パートの発
音処理が行われる。これにより、変更スイッチ138が
押下されていない場合に自動演奏が無限回繰り返される
機能が実現されている。
【0114】上記ステップS79で終了フラグが「1」
であることが判断されると、当該リピート区間の発音中
に変更スイッチ138が押されたことが認識され、終了
フラグ及びリピート区間フラグを「0」にクリアすると
共に、各パートの読出アドレスとして次の区間(リピー
ト区間又は非リピート区間)の開始アドレスが設定され
(ステップS81)、その後ステップS82へ進んで各
パートの発音処理が行われる。これにより、変更スイッ
チ138が押下された場合に当該リピート区間の自動演
奏を終了し、次の自動演奏に進むという機能が実現され
ている。
【0115】各パートの発音処理(ステップS82〜S
85)の処理は、実施例のステップS62〜S65の処
理と同じであるので説明は省略する。その後、この自動
演奏処理ルーチンからリターンしてメインルーチンに戻
る。
【0116】以上説明したように、この実施例3によれ
ば、1曲分の自動演奏データにより再生される曲中の複
数の箇所にリピート区間を設定しておき、自動演奏の開
始の指示に応じて、例えば自動演奏データの先頭から順
次再生処理を行う際に、非リピート区間は1回だけの再
生処理を行い、リピート区間は無限回数の繰り返し再生
処理を行う。そして、このリピート区間からの脱出は変
更スイッチ138の指示により行われる。
【0117】例えば曲の途中に連続しない2箇所のリピ
ート区間が設定された場合は、曲の先頭から最初のリピ
ート区間に至るまでの非リピート区間は1回だけ再生さ
れ、最初のリピート区間に至るとそのリピート区間が無
限回数だけ再生される。この再生中に変更スイッチ13
8による指示があると、次のリピート区間までの非リピ
ート区間は1回だけ再生され、次のリピート区間に至る
とそのリピート区間が無限回数だけ再生される。この再
生中に変更スイッチ138による指示があると曲の終わ
りまでの非リピート区間は1回だけ再生される。
【0118】このように、リピート区間だけでなく非リ
ピート区間も1回だけ再生され、しかもリピート区間か
らの脱出は変更スイッチ138による指示に応じて行わ
れるので、曲の流れに沿った練習ができると共に、特定
部分(リピート区間)を重点的に練習することができ、
しかも任意のタイミングで次の非リピート区間又はリピ
ート区間に移動できるので、より操作性に優れたものと
なっている。
【0119】(実施例4)この実施例4は、非リピート
区間の自動演奏は行わず、リピート区間のみを繰り返し
て自動演奏し、リピート区間の移動は変更スイッチ13
8の押下により行うようにしたものである。
【0120】この実施例4における自動演奏装置のハー
ドウエア構成は、実施例1と同じである。従って、図1
に示された実施例1の自動演奏装置のブロック図がその
まま使用されるので説明は省略する。また、この実施例
4で使用される操作パネル13には、実施例3で使用し
たと同様に、変更指示手段としての変更スイッチ138
が含まれている。
【0121】(1)パネル処理 先ず、本実施例4のパネル処理においては、図4のステ
ップS24で行われる各パートのアドレス初期化処理に
おいては、先ず区間ポインタが初期化され、この初期化
された区間ポインタで示される開始アドレスレジスタの
内容に対応する各パートのアドレスがアドレスレジスタ
にセットされる。これにより、プレイ/ストップスイッ
チ131の押下に応じて各アドレスレジスタにセットさ
れた各読出アドレスから各パートの自動演奏データの読
み出しが開始され、各パートの自動演奏が、曲中で出現
する最初のリピート区間の先頭から開始される機能が実
現されている。
【0122】また、パネル処理ルーチン(図4及び図
5)には、上記実施例3の場合と同様に、図6に示され
るような、変更スイッチ138の押下に応じて終了フラ
グをセットする処理が追加される。この図6に示すルー
チンは、例えば図5の「リターン」の直前に挿入するこ
とができる。この図6のフローチャートの動作は既に説
明した通りである。
【0123】(2)自動演奏処理 次に、本実施例4の自動演奏処理においては、図8に示
したフローチャートのステップS76及びステップS7
8における開始アドレス及び終了アドレスとしては、区
間ポインタで示される開始アドレスレジスタ及び終了ア
ドレスレジスタの内容が使用される。そして、ステップ
S79において、終了フラグが「1」であることが判断
された場合に、各パートの読出アドレスとして、次のリ
ピート区間(インクリメントされた区間ポインタの内容
で示されるリピート区間)の開始アドレスが設定され
(ステップS81)、その後ステップS82へ進んで各
パートの発音処理が行われる。
【0124】これにより、変更スイッチ138が押下さ
れた場合に当該リピート区間の自動演奏を終了し、非リ
ピート区間の自動演奏が行われることなく次のリピート
区間の自動演奏に進むという機能が実現されている。即
ち、変更スイッチ138が押下される度に、Aスイッチ
135及びBスイッチ136で設定された複数のリピー
ト区間を順次移動しながら自動演奏する機能が実現され
ている。
【0125】以上説明したように、この実施例4によれ
ば、例えば1曲分の自動演奏データにより再生される曲
中の複数の箇所にリピート区間を設定しておき、自動演
奏の開始が指示されると、例えば曲中で最初に出現する
リピート区間について無限回数の繰り返し再生処理が行
われる。この再生処理の途中で変更スイッチ138でリ
ピート区間の変更が指示されると、曲中で次に出現する
リピート区間について無限回数の繰り返し再生処理が行
われる。以下同様にして、変更スイッチ138でリピー
ト区間の変更が指示される度に、順次リピート区間が移
動する。
【0126】このように、曲の中に複数のリピート区間
を設定し、設定されたリピート区間のみが演奏者の指示
に応じて順次リピート区間を移動しながら再生されるの
で、練習したい部分のみを重点的に練習でき、練習の効
率を上げることができる。
【0127】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
所望の複数区間を繰り返し自動演奏することにより、よ
り効果的な練習をすることができる操作性に優れた自動
演奏装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の各実施例に適用される自動演奏装置の
構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の各実施例に使用される操作パネルの一
例を示す図である。
【図3】(A)は本発明の各実施例に共通なメインルー
チンを示すフローチャートであり、(B)は本発明の各
実施例に共通なタイマ割込処理ルーチンを示すフローチ
ャートである。
【図4】本発明の実施例1及び実施例2に使用されるパ
ネル処理ルーチン(その1)を示すフローチャートであ
る。
【図5】本発明の実施例1及び実施例2に使用されるパ
ネル処理ルーチン(その2)を示すフローチャートであ
る。
【図6】本発明の実施例3及び実施例4に使用されるパ
ネル処理ルーチンの一部を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施例1及び実施例2に使用される自
動演奏処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施例3及び実施例4に使用される自
動演奏処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図9】本発明の各実施例の動作を説明するための図で
ある。
【図10】本発明の各実施例の動作を説明するための図
である。
【符号の説明】
10 CPU 11 ROM 12 RAM 13 操作パネル 14 外部インタフェース 15 鍵盤スキャン回路 16 鍵盤 17 音源 18 増幅器 19 スピーカ 20 システムバス 130 表示器 131 プレイ/ストップスイッチ 132 選曲スイッチ 133 リピートスイッチ 134 回数スイッチ 135 Aスイッチ 136 Bスイッチ 137 クリアスイッチ 138 変更スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−195067(JP,A) 特開 平3−287199(JP,A) 特開 昭58−130385(JP,A) 特開 昭58−129478(JP,A) 特開 昭61−57992(JP,A) 特開 平3−105396(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10H 1/00 101 - 102

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め記憶手段に記憶された自動演奏デー
    タを順次読み出して発音する再生処理を行うことにより
    自動演奏を行う自動演奏装置において、 自動演奏を繰り返すべき複数のリピート区間を設定する
    区間設定手段と、 該区間設定手段で設定された複数のリピート区間の自動
    演奏を繰り返すべき回数を各リピート区間毎に独立して
    設定する回数設定手段と、 自動演奏の開始を指示する開始指示手段と、前記開始指示手段の指示に応じて、前記区間設定手段で
    設定されていない非リピート区間は再生処理を行わず、
    前記区間設定手段で設定された複数のリピート区間につ
    いて順次前記回数設定手段で設定された回数分だけ繰り
    返して再生処理を行う 制御手段、 とを備えたことを特徴とする自動演奏装置。
  2. 【請求項2】 予め記憶手段に記憶された自動演奏デー
    タを順次読み出して発音する再生処理を行うことにより
    自動演奏を行う自動演奏装置において、 自動演奏を繰り返すべき複数のリピート区間を設定する
    区間設定手段と、 自動演奏の開始を指示する開始指示手段と、 リピート区間の変更を指示する変更指示手段と、前記開始指示手段の指示に応じて、前記区間設定手段で
    設定されていない非リピート区間は再生処理を行わず、
    前記区間設定手段で設定されたリピート区間は繰り返し
    て再生処理を行い、該再生処理中に前記変更指示手段か
    ら指示があった場合に他のリピート区間の再生処理に移
    る制御手段、 とを備えたことを特徴とする 自動演奏装置。
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