JP4835433B2 - 演奏パターン再生装置及びそのコンピュータプログラム - Google Patents
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Description
しかしながら、複数の演奏パターンを同時に再生したり、演奏中に演奏パターンを切り替えたりすることによって多彩な演奏を楽しみたい要望がある。
すなわち、前記のような音量感やリズム感等が異なるアルペジオパターンを用いて、複数のアルペジオパターンを同時に再生したり、演奏中にアルペジオパターンを切り替えたりした場合、同時あるいは連続して再生されるアルペジオパターン間で音量感やリズム感等にずれが生じ、このずれにより、再生アルペジオパターン相互に調和がとれず、バランスが悪い演奏となってしまうことがあった。
前記演奏パターン選択手段で選択された複数の演奏パターンの内から再生を開始する演奏パターンを指示するステップと、前記演奏パターン選択手段によって指示された演奏パターンを再生するステップであって、前記共通オフセットデータ設定手段で設定されている共通オフセットデータ、及び前記専用オフセットデータ設定手段により、前記指示された演奏パターンに対して設定されている専用オフセットデータに基づいて、前記指示された演奏パターンのパラメータの値をオフセットし、該オフセットされた値で前記指示された演奏パターンを再生するステップと、を備えていることを特徴とするコンピュータプログラムにしたことである。
尚、本形態で例示する演奏パターン再生装置は、電子鍵盤楽器やシンセサイザー等の電子音楽装置に適用した形態で例示する。
又、本形態で例示する演奏パターンは、アルペジオパターンである。
本形態の電子音楽装置Aは、演奏情報を入力するための鍵盤を含む演奏操作子1と、各種情報を入力するための複数の選択スイッチや調節スイッチ等を含む設定操作子2と、演奏操作子1の操作状態を検出する検出回路3と、設定操作子2の操作状態を検出する検出回路4と、装置全体の制御を司るCPU5と、該CPU5が実行する制御プログラムや、複数のアルペジオパターンデータ等を記憶するROM6と、アルペジオパターンデータ、演奏データ、各種入力情報及び演算結果等を一時的に記憶するRAM7と、タイマ割込み処理における割込み時間や各種時間を計時するタイマ8と、各種編集画面や各種情報等を表示するディスプレイ9と、各種表示状態等を検出する表示回路91と、前記制御プログラムを含む各種アプリケーションプログラムや各種データ等を記憶する記憶装置10と、外部のMIDI(Musical Instrument Digital Interface)機器110からのMIDI信号を入力したり、MIDI信号を外部に出力したりするMIDIインターフェース(I/F)11と、通信ネットワーク101を介して、サーバコンピュータ(以下「サーバ」という)102とデータの送受信を行う通信インターフェース(I/F)12と、演奏操作子1から入力された演奏データや予め設定された演奏データ等を楽音信号に変換する音源回路13と、該音源回路13からの楽音信号に各種効果を付与するための効果回路14と、該効果回路14からの楽音信号を音響に変換する、例えば、DAC(Digital-to-Analog Converter)やアンプ、スピーカ等のサウンドシステム15とにより構成されている。
これらの記憶装置(ドライブ)10には、データを書込み可能、且つ恒久的に保存することができる記憶装置(例えば、フレキシブルディスクやハードディスク等のディスク型記憶装置)が装着又は内蔵されている。
尚、前記ディスク型記憶装置に限らず、データを恒久的(不揮発的)に保存できる記憶装置であれば良く、例えばフラッシュメモリ等の半導体メモリでも良い。
このようにすると、制御プログラムの追加やバージョンアップ等が容易に行える。
記憶装置10に上記各プログラムや各種楽曲データが記憶されていない場合には、通信I/F12は、サーバ102からプログラムや各種楽曲データをダウンロードするために用いられる。
サーバ102は、このコマンドを受け、要求されたプログラムや各種楽曲データを、通信ネットワーク101を介してコンピュータへと配信し、コンピュータが通信I/F12を介して、これらプログラムや楽曲データを受信して記憶装置10に蓄積することにより、ダウンロードが完了する。
このアルペジェータ1〜4は、夫々、後述する図9に示すアルペジオパターンの再生プログラムによりアルペジオパターンを再生するものであり、一つのアルペジェータにつき、前記アルペジオパターンの再生プログラムが起動する。
すなわち、前記アルペジェータが複数起動している際には、前記再生プログラムが、起動しているアルペジェータと同数、且つ同時に起動することになる。
本形態の作業バッファは、各アルペジェータ共通とする一つの共通作業バッファと、各アルペジェータ1〜4夫々の独立した4つ(同時に起動できるアルペジェータの数分)の専用作業バッファから構成される。
共通作業バッファには、4つのアルペジェータ1〜4が共通して利用する鍵域を表すデータを記憶する領域のアルペジオ鍵域バッファと、再生する複数のアルペジオパターンで共通に使用し、該アルペジオパターンのパラメータの値を補正するための値を表すデータを記憶する領域のボイスオフセットバッファ(図2においては、「共通オフセットバッファ」と記載し、以下の説明では、「共通オフセットバッファ」という)が備えられている。
本形態において補正するパラメータはベロシティとゲートタイムであり、補正するための値を表すデータとして、共通ベロシティオフセット値と共通ゲートタイムオフセット値が一つずつ記憶される(詳述は後述の図6で記載)。
各専用作業バッファには、該バッファに対応するアルペジェータで再生するアルペジオパターンを表すデータを記憶する領域のアルペジオパターンバッファと、このアルペジェータで再生しているアルペジオパターンにのみ適応するパラメータの値を補正するための値を表すデータを記憶する領域のパートオフセットバッファ(図2においては、「専用オフセットバッファ」と記載し、以下の説明では、「専用オフセットバッファ」という)が備えられている。
本形態において補正するパラメータは、前記共通オフセットバッファにおいて補正するパラメータと同様に、ベロシティとゲートタイムであり、補正するための値を表すデータとして、専用ベロシティオフセット値と専用ゲートタイムオフセット値が一つずつ記憶される(詳述は後述の図6で記載)。
本形態では、あらかじめ複数のボイスデータを有しており、各ボイスデータは、一つのエレメントデータと、五つのアルペジオパターンデータと、五つの専用オフセットデータと、一つのアルペジオ鍵域データと、一つの共通オフセットデータとから構成されている。
このボイスデータは、発音に使う音色を設定するためのデータであり、鍵盤で演奏をする場合、鍵盤による演奏の発音に使う音色として、いずれか一つのボイスデータを選択する。
尚、本形態では、ボイスデータに一つのエレメントデータを有する形態として例示しているが、本発明では、ボイスデータに複数のエレメントデータを有する形態としてもよく、この場合、鍵盤の演奏において、発音する楽音の音高やベロシティに応じて、異なる波形データをつかって楽音を発音させるため、例えば、ベロシティの範囲を複数に分割して、範囲ごとに異なるエレメントを割り当てたり、鍵盤の鍵域範囲を複数に分割して、範囲ごとに異なるエレメントを割り当てたりするようなことができる。
前記アルペジオパターンデータは、図4に示すように、一つのアルペジオパターンデータが、一つのアルペジオパターンを表している。
この図4は、アルペジオパターンのフォーマットを示しており、アルペジオパターンは、「タイミング」、「ゲートタイム」、「キーナンバ」、「オクターブ」および「ベロシティ」の5つ1セットのデータを1つの楽音に対応する1発音分データ(一つのイベントデータ)とし、1小節に相当する発音数だけの1発音分データを最後の「エンドデータ」まで記憶したものである。
そして、アルペジオ発音処理において、アルペジオパターン中の「キーナンバ」に対して割り当てられたノートナンバをレジスタから読み出し、このノートナンバを発音する楽音の音高を定めるノートナンバとする。
尚、このノートナンバは、オクターブシフト等の処理もあるので楽音の音高そのものとなるとは限らない。
また、本形態では、アルペジオ鍵域で押鍵された鍵のノートナンバを、低音側のノートナンバから順に若い「キーナンバ」から順に割り当てるルールにしている。
例えば、「キーナンバ」に割り当てられたノートナンバがC3であった時において、「オクターブ」の値が“0”と記憶されている場合には、C3の音高を発音するタイミングで該C3の音高でそのまま発音させるが、「オクターブ」の値が“+1”と記憶されている場合には、C3の音高を発音するタイミングで該C3を1オクターブ上にシフトしたC4の音高で発音させる。
尚、ベロシティ値を検出可能な鍵盤において本形態のアルペジオ機能を用いる場合には、上記「ベロシティ」に関するデータを無視して、押鍵時に検出された各鍵に対応するベロシティ値を用いるようにしてもよい。
又、対応しているアルペジオパターンの再生時に、そのアルペジオパターンのパラメータの値を補正するための値を表すデータが記憶されている。
補正するパラメータは、ベロシティとゲートタイムであり、このベロシティとゲートタイムを補正するための値を表すデータとして、専用ベロシティオフセット値と専用ゲートタイムオフセット値を一つずつ記憶し、このデータで、アルペジオパターン間の、音量感のバランス(ベロシティのバランス)とリズム感のバランス(ゲートタイムのバランス)を調整する。
尚、一つのボイスデータを利用しているときには、複数のアルペジオパターンに対して割り当てられる鍵域は同じである。
補正するパラメータはベロシティとゲートタイムであり、このベロシティとゲートタイムを補正するための値を表すデータとして、共通ベロシティオフセット値と共通ゲートタイムオフセット値を一つずつ記憶し、このデータで、再生されるパターン全体の、音量の大きさやゲートタイムの長さを調整する。
図5で示すフローチャートは、一つのボイスデータを選択する操作(指示)がされたときに起動するプログラムである。
又、ボイスデータを選択する操作とは、ディスプレイ9にボイスデータのリストを表示して、ユーザがそのリストの中から一つのボイスデータを選択する操作であり、電子音楽装置のパネル上に配置された設定操作子2におけるボイスデータ用の選択スイッチを使用する。
そして、選択されたボイスデータから、アルペジオ鍵域データを読み出して、共通作業バッファ内のアルペジオ鍵域バッファへ上書きする(ステップS1)。
これにより、以後、新たなボイスデータが選択されるまでの間、アルペジオの演奏時に利用する鍵域として、選択されたボイスデータにおいて規定されている鍵域を使用することになる。
さらに、選択されたボイスデータから、共通オフセットデータを読み出して、共通作業バッファ内の共通オフセットバッファへ上書きする。
これにより、以後、新たなボイスデータが選択されるまでの間、アルペジオの演奏時に利用する共通オフセットの値として、選択されたボイスデータにおいて規定されている共通オフセットデータの値を使用することになる。
尚、ボイスデータが選択された際に、起動中のアルペジェータ(図9のプログラム)があれば、このアルペジェータを停止しておく。
ここで、アサインするとは、前記選択スイッチを使って、五つのアルペジオパターンを選択できる状態に設定することを意味する。
具体的には、1〜5の番号が連番となるように付けられた五つの選択スイッチに夫々に対し、選択されたボイスデータで規定されている五つのアルペジオパターンを、一つずつ割り当て、一つの選択スイッチを操作したときに、一つのアルペジオパターンを選択できる状態を設定することであり、ユーザは、この選択スイッチを操作して、再生又は停止するアルペジオパターンを選択することができる。
又、前記選択スイッチは、アルペジオパターンの再生中に操作することにより、アルペジオパターンを切替えることもできる。
尚、演奏中にユーザが使用できるアルペジオパターンは、現在選択されているボイスデータで規定されている五つのアルペジオパターンのみに限定される。
つまり、ボイスデータが選択されて以降、次のボイスデータが選択されるまでの間は、ここで設定されたエレメントを使った音色で、鍵盤の演奏及びアルペジオパターンの再生によって発生される楽音が発音されることになる。
この図6で示すフローチャートは、共通オフセットデータ及び専用オフセットデータを編集する操作(指示)がされたときに起動するプログラムである。
このパラメータの編集では、まず、設定操作子2の操作により、共通オフセットデータ及び専用オフセットデータを編集する画面をディスプレイ9に表示する。
前記画面上では、現在選択されているボイスデータで規定されている共通オフセットデータ及び専用オフセットデータを編集することができるように、現在選択されているボイスデータで規定されている共通オフセットデータ及び専用オフセットデータを表示している。
このとき、ベロシティオフセットデータの値とゲートタイムオフセットデータの値が別々に表示されており、ユーザが各種の設定操作子2を操作することにより、各データの値を変更できる状態にされている。
共通オフセットデータと専用オフセットデータは、一つの画面で編集できるようにしてもよいし、編集する画面を別々に設けてもよく、ユーザが画面を見ながらバランスを調整して編集できる状態であればよい。
ユーザは、編集する画面上で、編集したいデータについて、編集後の値を入力し、入力後に変更の確定を設定操作子の操作により指示し、この変更確定の指示があったときにそのときの図6に示すプログラムが起動する。
そして、ユーザの操作により、新たに入力された値を現在選択されているボイスデータの対応するデータに上書きする(ステップS5)。
更に、ユーザが、専用ゲートタイムオフセットデータの値を編集することを操作すると、現在選択されているボイスデータ中の、ユーザの操作による編集が指示されたアルペジオパターンに対応する専用オフセットデータ中の専用ゲートタイムオフセットデータの値を、ユーザが指定した新たな値へ変更する。
この場合、ボイスデータで規定されている5つのアルペジオパターンの内のいずれに対応するものであるかについてもユーザにより指定されている。
又、各オフセットデータの値は、個別に、独立してその値を編集でき、この編集によって、現在選択されているボイスデータを使って行われる鍵盤の演奏及び複数のアルペジオパターンの再生によって発生する複数の楽音間の音量感やリズム感のバランスが違和感なく調和するように調整される。
又、ユーザが入力した新たな値は、共通作業バッファと専用作業バッファにも反映し、共通作業バッファの場合は、編集ごとにバッファに記憶されている値が新たな値へ変更され、専用作業バッファの場合は、編集されたパラメータが編集された時点において、専用作業バッファに読み出されている場合にのみ、その読み出されているバッファの値が新たな値へ変更される。
つまり、夫々のボイスデータについて、そのボイスデータで規定されている五つのアルペジオパターン間相互の音量感とリズム感のバランスを考慮して、該ボイスデータで記憶するオフセットの値を設定すればよく、音量感とリズム感のバランスを考慮すべきパターンは、五つだけでよい
例えば、イベントデータ内のベロシティ値が「60」という値であり、このベロシティ値に対して、専用オフセットデータ内の専用ベロシティオフセット値を「10%」、共通オフセットデータ内の共通ベロシティオフセット値「20%」とした場合、下記のベロシティ値によってアルペジオが再生される。
ゲートタイム値に対する補正(オフセット)も同様の方法で行うことができる。
ベロシティ値=60×(0.1×0.2)
例えば、オフセットの値を増減値とし、パターン中のデータの値にオフセットの値を、加えたり引いたりするようにしてもよい。
又、共通オフセットの値を割合とする一方、専用オフセットの値を増減値とするように、専用オフセットの値と共通オフセットの値の形式が違っていてもよい。
図7で示すフローチャートは、再生するアルペジオパターンを選択するための選択スイッチが操作されたときに起動するプログラムである。
本形態で例示する電子音楽装置Aで同時に再生できるアルペジオパターンは、専用作業バッファの数、すなわち、四つであるが、再生するアルペジオパターンとして選択できるアルペジオパターンは、選択スイッチの数、すなわち五つ用意され、選択されているボイスデータで規定されている五つのアルペジオパターンが、再生するアルペジオパターンとして選択できるものとなる。
ここで、使われていないアルペジェータの判定とは、作業バッファを参照し、四つの専用作業バッファの内、データが記録されていない専用作業バッファがあるか否かを確認することである。
そして、使われていないアルペジェータを、今回、新たにユーザにより選択されたアルペジオパターンで使用するアルペジェータとする。
ここで、本形態における規定されたルールとは、例えば、最も長い時間使われているアルペジェータを選択される、あるいは、アルペジェータの番号順に順次選択するようなルールである。
そして、規定されたルールにより選択されたアルペジェータを、今回、新たにユーザにより選択されたアルペジオパターンで使用するアルペジェータとする。
このとき、今回のユーザの選択操作で選択されたアルペジオパターンを再生するために、該選択されたアルペジオパターンを再生するためのプログラム(詳細は後述の図9で記載)を起動できる状態(再生の開始を待機していて、いまだ、再生が開始されていない状態)にする。
この図9におけるプログラムを起動するタイミングとしては、例えば、すぐに起動する、アルペジオ鍵域で押鍵が発生していればすぐに起動する、以後において最初にアルペジオ鍵域で押鍵が発生したときに起動する等が挙げられる。
本形態では最後に挙げた動作を採用している。
又、ユーザによる選択スイッチが操作されたときに、ユーザにより操作された選択スイッチにアサインされているアルペジオパターンが再生中(いずれかの専用作業バッファへ割り当てられている)場合には、該選択スイッチの操作を、そのアルペジオパターンの再生を停止する指示として認識し、そのアルペジオパターンの再生を停止(図9におけるプログラムの停止)してそのアルペジオパターンが使っている専用作業バッファをクリアする。
図8で示すフローチャートは、鍵盤上のいずれか鍵が押鍵されたときに起動する押鍵処理を行うプログラムである。
プログラムが起動すると、共通作業バッファのアルペジオ鍵域バッファに記録されている鍵域をあらわすデータを参照し、該鍵域(音高の範囲)内に、今回、新たに押鍵された鍵の音高が属しているか否かを判断する。(ステップS10)
尚、前記ステップS11で発音された楽音は、離鍵されたときに起動する離鍵処理において消音される(図示せず)。
離鍵により本プログラムが終了する。
又、前記ステップS10で含まれていると判断されると、押鍵された鍵をアルペジオパターンの再生に利用する音高として、該音高(ノートナンバ)に「キーナンバ」を割り当て、再生中のアルペジオパターンで使用する新たな音高(ノートナンバ)とする(ステップS12)。
前記ステップS13で待機中のアルペジェータがあると判断されると、待機中のアルペジェータ(そのアルペジェータに対応する図9のプログラム)を起動し(MIDIクロックのタイミング毎に起動するように設定し)、該アルペジェータが複数あれば、それらすべてのアルペジェータを起動してアルペジオパターンを再生する(ステップS14)。
前記ステップS12で待機中のアルペジェータがないと判断されると本プログラムが終了する。
図9で示すフローチャートは、MIDIクロックのタイミング毎に、且つ再生されているアルペジェータの数だけ起動するアルペジオパターンの再生処理をするプログラムである。
例えば、三つのアルペジェータが起動中であれば、三つのアルペジェータ夫々に対応した三つの図9のプログラムが起動する。
又、アルペジェータ毎に、再生対象としているアルペジオパターンは、前記したように図7のプログラムのステップS8,S9において特定されている。
尚、本形態の説明では、一つのアルペジェータに対応して起動している一つの図9におけるプログラムのフローチャートについて説明する。
又、複数のアルペジェータが起動されている場合は、例示した図9のプログラムのフローチャートにおいて、処理の対象とするアルペジオパターンと専用作業バッファが違っているものが、複数個だけ並行して起動していることになる。
イベントデータがあると判断されると、対象アルペジェータにおける専用作業バッファのアルペジオパターンバッファからイベントデータを読み出す(ステップS16)。
この読出では、対象とするアルペジェータごとに、読出の対象となるバッファが異なっている。
この読出では、対象とするアルペジェータごとに、読出の対象となるバッファが異なっている。
次に、共通作業バッファの共通オフセットバッファからベロシティオフセット(共通ベロシティオフセット)値を読み出す(ステップS18)。
この読出では、対象とするアルペジェータが何であっても、読出の対象となるバッファは、共通オフセットバッファである。
次に、前記専用ベロシティオフセット値と共通ベロシティオフセット値を使って、前記ステップS16で読み出したイベントデータ中のゲートタイムの値を変更する(ステップS19)。
この読出では、対象とするアルペジェータごとに、読出の対象となるバッファが異なっている。
次に、共通作業バッファの共通オフセットバッファからゲートタイムオフセット(共通ゲートタイムオフセット)値を読み出す(ステップS21)。
この読出では、対象とするアルペジェータが何であっても、読出の対象となるバッファは、共通オフセットバッファである。
次に、前記専用ゲートタイムオフセット値と共通ゲートタイムオフセット値使って、前記ステップS16で読み出したイベントデータ中のゲートタイムの値を変更する(ステップS22)。
又、オフセットするパラメータは、例示したベロシティとゲートタイムに限定するものではなく、例えば、アルペジオ鍵域で押鍵指示された音高をオクターブ単位で変更させて発音する際に、何オクターブ分変更するかを指定するデータある「オクターブ」や、楽音の発音開始タイミングに対応するクロック値を表すデータである「タイミング」等の各種パラメータも含む。
1:演奏操作子
2:設定操作子
3:検出回路
4:検出回路
5:CPU
6:ROM
7:RAM
8:タイマ
9:ディスプレイ
10:記憶装置
11:MIDIインターフェース
12:通信インターフェース
13:音源回路
14:効果回路
15:サウンドシステム
91:表示回路
110:MIDI機器
Claims (4)
- 同時に複数の演奏パターンを再生することが可能な演奏パターン再生装置であって、
記憶手段にて記憶された複数の演奏パターンの内から任意の演奏パターンを複数選択する演奏パターン選択手段と、
演奏パターンに含まれるパラメータの値を補正するための共通オフセットデータを設定する共通オフセットデータ設定手段であって、前記選択された複数の演奏パターンに対して一つの共通オフセットデータを設定する共通オフセットデータ設定手段と、
演奏パターンに含まれるパラメータの値を補正するための専用オフセットデータを設定する専用オフセットデータ設定手段であって、前記選択された複数の演奏パターンの各々に対して一つずつの専用オフセットデータを設定する専用オフセットデータ設定手段と、
前記演奏パターン選択手段で選択された複数の演奏パターンの内から再生を開始する演奏パターンを指示する再生開始指示手段と、
前記演奏パターン選択手段によって指示された演奏パターンを再生する演奏パターン再生手段であって、前記共通オフセットデータ設定手段で設定されている共通オフセットデータ、及び前記専用オフセットデータ設定手段により、前記指示された演奏パターンに対して設定されている専用オフセットデータに基づいて、前記指示された演奏パターンのパラメータの値をオフセットし、該オフセットされた値で前記指示された演奏パターンを再生する演奏パターン再生手段と、
を備えていることを特徴とする演奏パターン再生装置。 - 前記演奏パターン再生手段は、演奏パターンの再生中に、該演奏パターンのイベント処理毎にオフセットすることを特徴とする請求項1に記載の演奏パターン再生装置。
- 前記再生開始指示手段は、前記演奏パターン選択手段で選択された複数の演奏パターンが、一つずつ割り当てられる複数の再生開始指示手段を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の演奏パターン再生装置。
- 同時に複数の演奏パターンを再生することが可能な演奏パターン再生装置に適用されるであって、
記憶手段にて記憶された複数の演奏パターンの内から任意の演奏パターンを複数選択するステップと、
演奏パターンに含まれるパラメータの値を補正するための共通オフセットデータを設定するステップであって、前記選択された複数の演奏パターンに対して一つの共通オフセットデータを設定するステップと、
演奏パターンに含まれるパラメータの値を補正するための専用オフセットデータを設定するステップであって、前記選択された複数の演奏パターンの各々に対して一つずつの専用オフセットデータを設定するステップと、
前記演奏パターン選択手段で選択された複数の演奏パターンの内から再生を開始する演奏パターンを指示するステップと、
前記演奏パターン選択手段によって指示された演奏パターンを再生するステップであって、前記共通オフセットデータ設定手段で設定されている共通オフセットデータ、及び前記専用オフセットデータ設定手段により、前記指示された演奏パターンに対して設定されている専用オフセットデータに基づいて、前記指示された演奏パターンのパラメータの値をオフセットし、該オフセットされた値で前記指示された演奏パターンを再生するステップと、
を備えていることを特徴とするコンピュータプログラム。
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