JP3835163B2 - 電子ドラム装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、パッドへの打撃によって生じた振動に対応して電子的に音を発する電子ドラム装置に関し、特に簡単な操作を行うだけで演奏者自身が直接手や足などの体の一部でパッドを叩くハンド・パーカッションによる演奏に最も適した状態に所定のパッドの設定を変更することが可能な電子ドラム装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、パッドが打撃されたことによって生じる振動などを該パッドに付設あるいは内蔵された圧電素子等を用いて検出し、該検出結果に応じてパッドに予め割り当てられた音色での発音を行う電子ドラム装置が知られている。こうした電子ドラム装置では、各パッドに対して適宜の音色を割り当てることができるようになっている。また、パッドへの演奏操作時に引き起こされる「飛びつき振動」をコントロールするために、全てのパッドの感度を一括調整することができるようになっている。すなわち、演奏者が所定のパッドを演奏操作した際に、演奏操作したパッドの振動が影響して他のパッドを振動させる(これを「飛びつき振動」と呼ぶ)ことによって、演奏操作したパッドに予め割り当てられた音色以外の音色の音をも同時に発することがある。こうした「飛びつき振動」によって発せられる音は演奏者の意図しない音であるが、自然楽器であるドラムやシンバル等の打楽器においても発生する音であって特徴的な音楽的表現を伴うものであることから、該「飛びつき振動」が生じること自体を完全に防止することは自然楽器との比較において好ましくない。そこで、従来の電子ドラム装置では、「飛びつき振動」によって発せられる音の発生をコントロールするために、全てのパッドの感度を一括して調整することができるようになっている。これにより、演奏操作対象のパッドで生じた振動が、他のパッドに対して多大な影響を与えないように(つまり、演奏操作対象以外のパッドに対して過度の「飛びつき振動」を引き起こさないように)することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の電子ドラム装置においては、スティック等を用いて演奏することが前提であって、ハンド・パーカッションによる演奏(すなわち、演奏者がスティック等を用いずに直接パッドを自らの手や足などの体の一部で叩くことによって行う演奏)は想定されていない。そのため、パッドに対する打撃の検出感度は、あくまでもスティック等による打撃に適するように感度調節されていた。したがって、例えばボンゴやコンガ等の本来ハンド・パーカッションによる演奏で用いるラテン系の音色を選択した場合であっても、演奏者はスティック等を用いて演奏を行うようになっていた。このような電子ドラム装置において、手のひら等でパッドを打撃するハンド・パーカッションによる演奏を行う場合、手のひら等によるパッドへの打撃はスティック等によるパッドへの打撃に比べて打撃力が小さいことから打撃の検出値は小さくなり、それに伴って大きな音で発音されない、適切な音色で発音されない等の問題が生じていた。
一方、各パッド間の「飛びつき振動」をコントロールするために全てのパッドの感度を一括調節することができるようにはなっていたが、演奏者は複数のスイッチを同時に押す等の複雑な操作を行わなければならず不便であった。また、ハンド・パーカッションによる演奏を試みる際に、演奏操作に対応して適切な音を発するようにパッドの感度を適切な感度に設定するために、「飛びつき振動」コントロール用の感度調節手段を利用するという発想はなかった。また、たとえ「飛びつき振動」コントロール用の感度調節手段を操作してハンド・パーカッションによる演奏が可能となることを演奏者が認識していたとしても、演奏者は複雑な操作を行わなければならず、該操作を行うことは特に初心者にとって非常に難しい、という問題点もあった。
【0004】
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、煩わしい操作を行うことなく簡単な操作を行うだけで、ハンド・パーカッションによる演奏に適した音色を所定のパッドに対して割り当てると同時に、ハンド・パーカッションを行うのに最適な感度調整がなされた状態に所定のパッドにおける感度設定を自動的に行うことのできる電子ドラム装置を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る電子ドラム装置は、複数の打撃演奏操作子と、前記打撃演奏操作子に対する演奏操作量を検出し、該演奏操作量に基づき演奏操作情報を生成する生成手段と、複数の前記打撃演奏操作子に対する打撃演奏態様を、ハンド・パーカッションモードとスティックによる打撃モードを含む少なくとも2つのモードのいずれかに切り換えるモード切換手段と、前記モード切換手段により前記打撃演奏操作子に対する打撃演奏態様が前記ハンド・パーカッションモードに切り換えられたときに、前記生成手段で前記演奏操作情報を生成するに際して、該ハンド・パーカッションモードに切り換えられた複数の前記打撃演奏操作子についての演奏操作量の検出感度を前記スティックによる打撃モードの場合よりも上げ、こうして感度の上げられた演奏操作量に基づき前記演奏操作情報を生成させる制御手段と、前記モード切換手段により前記ハンド・パーカッションモードに切り換えられた複数の前記打撃演奏操作子に所定の音楽ジャンルの複数の音色をそれぞれ自動的に割り当てる音色割当手段と、前記打撃演奏操作子の操作に応じて前記生成手段により生成した演奏操作情報に基づいて、該操作された打撃演奏操作子に対応する音色の楽音信号を発生する楽音信号発生手段とを具える。
【0006】
本発明によると、複数の打撃演奏操作子に対する打撃演奏態様を、ハンド・パーカッションモードとスティックによる打撃モードを含む少なくとも2つのモードのいずれかに切り換えるモード切換手段によってハンド・パーカッションモードに切り換えられたときに、該ハンド・パーカッションモードに切り換えられた複数の前記打撃演奏操作子についての演奏操作量の検出感度を前記スティックによる打撃モードの場合よりも上げる。これにより、ハンド・パーカッションモードで打撃演奏操作子を演奏するとき、演奏操作量の検出感度が前記スティックによる打撃モードの場合よりも自動的に上げられることになり、演奏者は感度調節のための格別の操作を行う必要がなく、煩わしさから解放される。従って、初心者にとっても非常に扱い易いものとなる。
【0007】
また、前記モード切換手段により前記ハンド・パーカッションモードに切り換えられたときに、複数の前記打撃演奏操作子に所定の音楽ジャンルの複数の音色をそれぞれ自動的に割り当てるので、各打撃演奏操作子に対する各種の音色設定を演奏者がわざわざ行う必要がなく便利である。また、前記モード切換手段により前記ハンド・パーカッションモードに切り換えられたときに、自動演奏に用いるソングデータを前記所定の音楽ジャンルのデータに自動設定する設定手段を更に具えてもよく、こうすると、ハンド・パーカッションモードによる演奏を行う際に最適な曲を自動的に選択し設定することから、こうした設定を演奏者がわざわざ行う必要がなく便利である。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を添付図面に従って詳細に説明する。
【0009】
図1は、この発明に係る電子ドラム装置の外観の一実施例を示した概念図である。
図1に示す電子ドラム装置は、演奏操作子としての4個のメインパッド(P1〜P4)と3個のサブパッド(SP1〜SP3)及び2個のペダルパッド(PE1、PE2)の他に、「ハンド・パーカッションモード設定ボタン」HPBを含む多数のボタン群B(点線枠で示す)や多数のスイッチ群SW(これらのボタン群Bあるいはスイッチ群SWの詳細な内容については適宜の箇所で説明する)、スピーカ(H1、H2)、ディスプレイDP、演奏時のボリューム(つまり演奏音量)を設定するためのボリュームスイッチVSW、各種データ選択のためにディスプレイDP上の表示を回転に応じて変化させることが可能なダイヤルスイッチDSWとを構成要素として具えた電子ドラム装置である。この実施例に示す電子ドラム装置で行われる発音動作について簡単に説明すると、演奏者が各パッド(P1〜P4、SP1〜SP3、PE1、PE2)を例えば手(あるいは足などの演奏者自身の体の一部)を用いて又はスティック等を用いて叩いたとき、各パッド(P1〜P4、SP1〜SP3、PE1、PE2)における演奏操作量に基づいて該パッドを叩いた強さ、速度、深さ等の演奏操作情報を発生し、この演奏操作情報を楽音制御情報に変換して各パッド(P1〜P4、SP1〜SP3、PE1、PE2)に予め割り当てられた打楽器音を、多数のボタン群B、多数のスイッチ群SW、ボリュームスイッチVSW、あるいはダイヤルスイッチDSW等を用いて予め設定済みの各種発音条件に応じて、スピーカH1、H2から発音する。例えば該電子ドラム装置をドラムとして使用する場合において、予め各パッドに割り当てられるドラム音色の一例としては、パッドP1にスネアドラム、パッドP2にハイタム、パッドP3にミッドタム、パッドP4にロータム、パッドSP1にクラッシュシンバル、パッドSP2にライドシンバル、パッドSP3にハイハットシンバル、ペダルパッドPE1にバスドラム、ペダルパッドPE2にオープンハイハット又はクローズドハイハット(つまりフットハイハット)の音色をそれぞれ割り当て得る。
【0010】
この実施例において、ペダルパッドPE1、PE2は演奏者が足で行った演奏操作を検出するために用いられるパッドであり、該ペダルパッドPE1、PE2と電子ドラム装置本体とは所定の有線又は無線のインタフェース(例えば、MIDIインタフェースなど)で接続される。すなわち、ペダルパッドPE1、PE2は演奏者による足の踏み込みなどによる振動を検知し、足の踏み込みなどに応じた所定の音色の音を発音するために用いられる。なお、このペダルパッドPE1、PE2は、メインパッドP1〜P4やサブパッドSP1〜SP3に割り当てられた音色を適宜に切り換えるために用いるようにしてもよい。
【0011】
なお、該電子ドラム装置は図示したものに限らず、図示した以外の構成要素を具えているものであってもよい。また、該電子ドラム装置における各構成要素の配置は図示したものに限らず、各構成要素が適宜の位置に配置されていればどのような配置であってもよい。さらに、図1に示した実施例ではメインパッドP1〜P4及びサブパッドSP1〜SP3を電子ドラム装置本体に一体的に設けたものを示したがこれに限らず、メインパッドP1〜P4及びサブパッドSP1〜SP3を電子ドラム装置本体と一体的に構成することなく別々に構成し、こうしたメインパッドP1〜P4及びサブパッドSP1〜SP3と電子ドラム装置本体とを所定の有線又は無線のインタフェース(例えば、MIDIインタフェースなど)を用いて接続するようにしたものであってもよい。
【0012】
次に、この発明に係る電子ドラム装置におけるハード構成について図2を用いて説明する。図2は、この発明に係る電子ドラム装置のハード構成全体の一実施例を示したハード構成ブロック図である。
この実施の形態における電子ドラム装置は、マイクロプロセッサユニット(CPU)1、リードオンリメモリ(ROM)2、ランダムアクセスメモリ(RAM)3からなるマイクロコンピュータの制御の下に各種の処理が実行されるようになっている。この実施の形態では、1つのCPU1によってパッドの打撃に応じて音を発する処理や、該電子ドラム装置をハンド・パーカッションによる演奏を行うのに最適な状態に設定する処理等を行う電子ドラム装置を例に説明する。CPU1は、この電子ドラム装置全体の動作を制御するものである。このCPU1に対して、通信バス1D(例えば、データ及びアドレスバス)を介してリードオンリメモリ(ROM)2、ランダムアクセスメモリ(RAM)3、操作量検出回路4、検出回路5、表示回路6、音源回路7、通信インタフェース(I/F)8、MIDIインタフェース(I/F)9、外部記憶装置10がそれぞれ接続されている。更に、CPU1には、タイマ割込み処理(つまり、インタラプト処理)における割込み時間や各種時間を計時するタイマ1Aが接続されている。すなわち、タイマ1Aは時間間隔を計数したり、該電子ドラム装置で使用することのできる音色を紹介するための演奏や演奏者の手本となる演奏を収録したデモ曲、あるいは演奏者自身がハンド・パーカッションによる演奏を行う際にBGM(Back Ground Musicの略)として演奏する練習曲などの自動演奏を行う際の演奏テンポを設定したりするためのテンポクロックパルスを発生する。このテンポクロックパルスの周波数は、操作子5Aの中の例えばテンポ設定スイッチ等によって調整される。このようなタイマ1AからのテンポクロックパルスはCPU1に対して処理タイミング命令として与えられたり、あるいはCPU1に対してインタラプト命令として与えられる。CPU1は、これらの命令に従って各種処理を実行する。各種処理には、例えばデモ曲や練習曲を自動的に演奏する自動演奏処理、ハンド・パーカッションによる演奏を可能とするために該電子ドラム装置の各種設定を自動的に変更する「ハンド・パーカッションモード設定処理」(後述する図4参照)などの処理がある。これらのCPU1で実行する各種処理に関する制御プログラムは、通信ネットワーク8Aから通信インタフェース8を介してハードディスクなどの外部記憶装置10に記憶される。そして、実行時に外部記憶装置10からRAM3にロードされる。あるいは、ROM2に予め制御プログラムが記憶されていてもよい。
【0013】
ROM2は、CPU1により実行あるいは参照される各種の制御プログラムや、ドラムキットリスト、ドラム音色波形データ、ソングデータ、検出感度補正データなどの各種データ等を格納するものである。これらの各種データについての詳細は、後述する。RAM3は上記各種データ等を記憶するだけでなく、CPU1が現在実行中の制御プログラムやそれに関連するデータを記憶するメモリとして、あるいはCPU1が所定の制御プログラムを実行する際に発生するデータなどを一時的に記憶するワーキングメモリ等として使用される。RAM3の所定のアドレス領域がそれぞれの機能に割り当てられ、レジスタやフラグ、テーブル、メモリなどとして利用される。
【0014】
演奏操作子4Aは打撃による振動を検知する、例えばメインパッドP1〜P4、サブパッドSP1〜SP3、ペダルパッドPE1、PE2等のようなパッドである(図1参照)。各パッドの構造は公知のどのような構造のものであってもよいが、各パッドは少なくともパッドの振動を検出する例えば圧電センサや導電ゴム等のパッドセンサを配設又は内蔵した構造であって、パッドセンサにより該パッドがどれだけの打撃力で打撃されたかに対応した信号(演奏操作情報)を出力するようになっているものであればよい。操作量検出回路4は、前記パッドセンサから出力される演奏操作子4Aの振動に対応した信号(演奏操作情報)に対して所定の演算処理を施すことによって、所定の楽音制御信号出力を生じる。こうして生成された楽音制御信号は、通信バス1Dを介して音源回路7へ供給される。そして、後述するように音源回路7ではこれらのデータに基づいて楽音信号を発生する。操作量検出手段4としては、例えばマルチプレクサやA/D変換器、ピーク検出回路、ピーク値ラッチ部、パッドナンバラッチ部、ラッチレジスタとを含む構成のものが既に公知であることから(特公平7−21717号参照)、該操作量検出回路4についての動作説明を省略するが、こうした操作量検出回路4では所定値以上の演奏操作情報が所定時間以上続いた場合にのみ所定の楽音制御信号を発生させるなどの複雑な処理を行っている。
なお、演奏操作子4Aは該電子ドラム装置を演奏するための操作子として使用できるのは勿論のこと、演奏の際にBGMとして用いる練習曲の選択や演奏ピッチ等を入力するための入力手段として使用することもできる。すなわち、打撃した演奏操作子4Aの種類や演奏操作子4Aへの打撃回数などを基に、演奏の際にBGMとして用いる練習曲の選択を決定したり、あるいは演奏ピッチ等を決定するようにしてもよい。
【0015】
操作子5Aはハンド・パーカッションによる演奏を可能とするために該電子ドラム装置の各種設定を自動的に変更するためのボタン(後述する「ハンド・パーカッションモード設定ボタン」)や、デモ曲あるいは練習曲の選択を行うためのボタン(後述する「デモボタン」や「ソングボタン」)、あるいは自動演奏の開始及び停止を指示するスイッチ(後述する「演奏スタート/ストップスイッチ」)などの、各種のボタンやスイッチ等の操作子を含んで構成される。図1に示したように、この実施例に示す電子ドラム装置においては、多数のボタン群Bの中のいずれか1個のボタンが「ハンド・パーカッションモード設定ボタン」HPBである。この「ハンド・パーカッションモード設定ボタン」HPBは該電子ドラム装置全体をハンド・パーカッションによる演奏を行うのに最適な状態に自動設定するボタンであり、該ボタンを押下すると「ハンド・パーカッションモード設定処理」が開始され、該電子ドラム装置をハンド・パーカッションモードに設定する。該「ハンド・パーカッションモード設定処理」については、後述する。
【0016】
勿論、多数のボタン群Bの中には「ハンド・パーカッションモード設定ボタン」HPBの他にも、「デモボタン」、「ソングボタン」、「ドラムキットアサインボタン」、「パッドアサインボタン」、「テンポボタン」、「ミュートボタン」等のボタンが含まれていてよい。一方、多数のスイッチ群SWの中には、「演奏スタート/ストップスイッチ」、「録音スタート/ストップスイッチ」などのスイッチが含まれていてよい。これらのボタンあるいはスイッチは公知であることから詳しい説明を省略するが、簡単に説明すると、「デモボタン」(あるいは「ソングボタン」)はデモ曲(あるいは練習曲)に関するソングデータの選択を行うためのボタンである。「ドラムキットアサインボタン」は、複数のパッドに対して一括して所定の組み合わせの音色をそれぞれアサインするためのボタンである。「パッドアサインボタン」は、パッド毎の音色設定を行うために各パッドを個々指定するためのボタンである。「テンポボタン」は、デモ曲や練習曲を自動演奏する際に用いる演奏テンポを設定するためのボタンである。「ミュートボタン」は、ドラムパートやベースパートやコードバッキングパート等の所定の演奏パートをミュートする(つまり、演奏時に発音しないように消音する)ためのボタンである。「演奏スタート/ストップスイッチ」は、デモ曲あるいは練習曲の自動演奏開始/終了を指示するためのスイッチである。「録音スタート/ストップスイッチ」は、演奏者自身による演奏を録音してオリジナルのソングデータを生成する際に、録音の開始/終了を指示するためのスイッチである。
【0017】
また、操作子5Aは上述したようなボタンやスイッチ以外にも音高、音色、効果等を選択・設定・制御するために用いる数値データ入力用のテンキーや文字データ入力用のキーボード、あるいはマウスなどの各種操作子を含んでいてよい。さらに、操作子5Aは該電子ドラム装置本体に装備されているものに限らず、該電子ドラム装置本体に接続可能な操作子であってもよく、操作子として利用できるものであればどのようなものでもよい。検出回路5は、操作子5Aの各々の操作状態を検出し、その操作状態に応じたスイッチ情報を通信バス1D(例えば、データ及びアドレスバス)を介してCPU1に出力する。表示回路6はソングデータやドラムキット毎に付された所定の情報を、例えば液晶表示パネル(LCD)やCRT等から構成されるディスプレイなどの表示装置6Aに表示する。例えば、「ソングボタン」を押下すると、ディスプレイ上にソングデータ毎に予め付与されている曲番号や曲名などが表示される。「ドラムキットアサインボタン」を押下すると、ディスプレイ上にドラムキット毎に予め付与されているドラムキット番号やドラムキット名などが表示される。これらの表示は、ダイヤルスイッチDSWの回転にあわせて変化する。そこで、演奏者はダイヤルスイッチDSWを回転することにより所望の曲番号や曲名などをディスプレイ上に表示させた状態で、再度「ソングボタン」を押下することにより該表示に対応するソングデータを練習曲として決定することができる。
【0018】
音源回路7は、複数のチャンネルで楽音信号の同時発生が可能であり、通信バス1D(例えば、データ及びアドレスバス)を経由して与えられた楽音再生対象のソングデータ、あるいはパッドの打撃に応じて検出された信号を演算処理した楽音制御信号などの各種データを入力し、これらのデータに基づいて楽音信号を発生する。音源回路7から発生された楽音信号は、サウンドシステム7Aを介して発音される。この音源回路7とサウンドシステム7Aの構成には、従来のいかなる構成を用いてもよい。
【0019】
通信インタフェース(I/F)8は、例えばLANやインターネット、電話回線等の有線あるいは無線の通信ネットワーク8Aに接続されており、該通信ネットワーク8Aを介して、サーバコンピュータ(図示せず)等と接続され、当該サーバコンピュータから各種の制御プログラムや各種データ等を電子ドラム装置本体側に取り込むためのインタフェースである。すなわち、ROM2や外部記憶装置10(例えばハードディスク)等に制御プログラムや各種データが記憶されていない場合に、サーバコンピュータから制御プログラムや各種データをダウンロードするために用いられる。クライアントとなる電子ドラム装置は、通信インターフェース8及び通信ネットワーク8Aを介してサーバコンピュータへと制御プログラムや各種データのダウンロードを要求するコマンドを送信する。サーバコンピュータは、このコマンドを受け、要求された制御プログラムや各種データを、通信ネットワーク8Aを介して本電子ドラム装置へと配信し、本電子ドラム装置が通信インタフェース8を介して、これらの制御プログラムや各種データを受信して外部記憶装置10(例えばハードディスク)等に蓄積することにより、ダウンロードが完了する。
【0020】
MIDIインタフェース(I/F)9は、他のMIDI機器9A等からMIDI規格の楽音情報(MIDIデータ)を当該電子ドラム装置へ入力したり、あるいは当該電子ドラム装置からMIDI規格の楽音情報(MIDIデータ)を他のMIDI機器9A等へ出力するためのインタフェースである。他のMIDI機器9Aはユーザによる操作に応じてMIDIデータを発生する機器であればよく、鍵盤型、ギター型、管楽器型、打楽器型、ミブリ型等どのようなタイプの操作子を具えた(若しくは、操作形態からなる)機器であってもよい。
なお、MIDIインタフェース(I/F)9は専用のMIDIインタフェースを用いるものに限らず、RS232−C、USB(ユニバーサル・シリアル・バス)、IEEE1394(アイトリプルイー1394)等の汎用のインタフェースを用いて該MIDIインタフェース(I/F)9を構成するようにしてもよい。この場合、MIDIイベントデータ以外のデータをも同時に送受信するようにしてもよい。MIDIインタフェース(I/F)9として上記したような汎用のインタフェースを用いる場合、他のMIDI機器9AはMIDIイベントデータ以外のデータも送受信できるものである。このように、楽音情報に関するデータフォーマットはMIDI形式のデータに限らず、他の形式であってもよく、その場合はMIDIインタフェース(I/F)9とMIDI機器9Aはそれにあった構成とする。
【0021】
外部記憶装置10は、ドラムキットリスト、ドラム音色波形データ、ソングデータ、検出感度補正データなどの各種データ、あるいはCPU1が実行する各種の制御プログラム等を記憶するものである。前記ROM2に各種の制御プログラムが記憶されていない場合、この外部記憶装置10(例えばハードディスク)に各種の制御プログラムを記憶させておき、それを前記RAM3に読み込むことにより、ROM2に各種の制御プログラムを記憶している場合と同様の動作をCPU1にさせることができる。このようにすると、各種の制御プログラムの追加やバージョンアップ等が容易に行える。なお、外部記憶装置10はハードディスク(HD)に限られず、フロッピィーディスク(FD)、コンパクトディスク(CD−ROM・CD−RAM)、光磁気ディスク(MO)、あるいはDVD(Digital Versatile Diskの略)等の着脱自在な様々な形態の外部記録媒体を利用する記憶装置であってもよい。あるいは、半導体メモリなどであってもよい。
【0022】
この発明に係る電子ドラム装置では、例えば制御プログラム、ドラムキットリスト、ドラム音色波形データ、ソングデータ、検出感度補正データなどのデータをROM2やRAM3あるいは外部記憶装置10に記憶する。そこで、該電子ドラム装置で用いる前記各種データ等について説明する。図3は、この発明に係る電子ドラム装置のROM2やRAM3あるいは外部記憶装置10に記憶するデータの一実施例を示す概略図である。
制御プログラムはCPU1で実行されることによって該電子ドラム装置全体の動作を制御するためのプログラムであって、例えば、後述の「ハンド・パーカッションモード設定処理」等の処理が含まれる。ドラムキットリストは、複数のパッドに対して一括して音色を割り当てるために各パッド毎に割り当てる音色を1組にして定義した「ドラムキット」を複数記憶したデータである。図3に示すように、ドラムキットとして「スタンダード1」が選択された場合には、パッドP1にスネアドラム、パッドP2にハイタム、パッドP3にミッドタム、パッドP4にロータム、パッドSP1にクラッシュシンバル、パッドSP2にライドシンバル、パッドSP3にハイハットシンバル、ペダルパッドPE1にバスドラム、ペダルパッドPE2にオープンハイハットあるいはクローズドハイハットの各音色がそれぞれ割り当てられる。ドラムキットとして「ラテン1」が選択された場合には、パッドP1にコンガ、パッドP2にコンガハイ(ミュート)、パッドP3にコンガハイ(オープン)、パッドP4にコンガロー、パッドSP1にボンゴハイ、パッドSP2にボンゴロー、パッドSP3にティンバレスハイ、ペダルパッドPE1にラテンカウベル、ペダルパッドPE2にカウベルの各音色がそれぞれ割り当てられる。ドラム音色波形データは該電子ドラム装置において発音することのできる音色に関する波形データであり、該波形データがパッドへの打撃に応じて読み出されて波形制御されることによって発音する音の波形が形成される。
【0023】
ソングデータは所定の楽音(例えば練習曲)を再生するために用いられるデータであり、従来から知られているSMF(Standard Midi Fileの略)等の所定のファイル形式で記録された複数パート構成のデータである。図3から理解できるように、ソングデータは階層構造を持つデータである。すなわち、ソングデータは、まず、例えば「8ビート」「16ビート」「ダンス」「ラテン」のように、「ロック系」、「ダンス&ポップス系」、「ラテン系」、「ソウル系」、「ジャズ系」、「マーチ系」、「演歌系」、「唱歌系」などの音楽系統毎のデータに分けることができる。次に、この音楽系統毎のデータは、例えば「レゲエ1」「レゲエ2」「ボサノバ」「サンバ」のように、各音楽系に含まれる演奏スタイル(例えば、「ロック系」の場合はソフト8ビート、8ビート、ロックンロールなど、「ダンス&ポップス系」の場合はラップ、ユーロビート、ポップバラードなど、「ラテン系」の場合はボサノバ、サンバ、ルンバ、ビギン、タンゴ、レゲエなど、「ソウル系」の場合はダンスファンク、ソウルバラード、R&Bなど、「ジャズ系」の場合はスィング、ジャズバラード、ジャズボサノバなど)毎のデータに分けることができる。
【0024】
さらに、この演奏スタイル毎のデータは複数のトラックデータに分けることができ、各トラックデータはドラムパート、ベースパート、コードバッキングパート等の演奏パートに対応する。各トラックデータは楽音の再生内容を表わす情報であり、図3から理解できるように、各パート(例えば、ドラムパート、ベースパート、コードバッキングパート)毎にデュレイションデータとイベントデータの組みを演奏進行順に記憶する。デュレイションデータは発音や消音などの楽音を再生するためのイベントデータを処理すべき時間(すなわち、タイミング)を表わすデータであり、MIDIクロックに準じたクロック数で表すことのできるデータである。該デュレイションデータは、イベントデータの発生タイミングを曲の先頭や各小節の先頭からの絶対時間(つまり、絶対的なクロック数)、あるいは1つ前のイベントデータからの相対時間(つまり、相対的なクロック数)で示したデータである。イベントデータは、発音や消音などの楽曲を再生するためのイベントの内容を表わすデータである。イベントの内容にはキーオン、キーオフ、テンポ変更、音色変更などがあり、これらのイベントを基にして自動演奏が行われる。エンドデータは、各パート毎の一連のデュレイションデータとイベントデータの組みの終了を示すデータである。なお、ソングデータはこれ以外にも音色やテンポ小節数等、他の演奏パラメータを項目として備えていてもよいことは言うまでもない。
検出感度補正データは、各パッド毎の検出感度を補正するための補正データである。
【0025】
なお、上述したような各種データは各データが連続的に記憶領域に記憶されているものに限らず、飛び飛びの記憶領域に散在して記憶されていてもよい。ただし、ソングデータの場合には各々散在するデータを、連続するデータとして別途管理することが必要であることはいうまでもない。
【0026】
図1に示した電子ドラム装置では、「ハンド・パーカッションモード設定ボタン」HPBにより、該電子ドラム装置をハンド・パーカッションによる演奏に最適な状態に設定する。このハンド・パーカッションモードに最適な状態への設定は、電子ドラム装置のCPU1が「ハンド・パーカッションモード設定処理」を実現する所定のプログラム(ソフトウエア)を実行することにより実施される。そこで、CPU1で実行する「ハンド・パーカッションモード設定処理」について、図4を用いて説明する。図4は、図1に示す電子ドラム装置のCPU1で実行される「ハンド・パーカッションモード設定処理」の一実施例を示すフローチャートである。この「ハンド・パーカッションモード設定処理」は、電子ドラム装置のタイマ1Aから発生されるクロックタイミング毎に起動される処理である。すなわち、タイマ1Aから発生するクロック周期毎に、CPU1に対して割り込み的に起動される処理である。該処理クロックは、ソングデータのタイミングデータとして記憶されるクロックタイミングではない。
【0027】
ステップS1では、「ハンド・パーカッションモード設定ボタン」HPBが押下されたか否かを判定する。すなわち、該電子ドラム装置をハンド・パーカッションにより演奏することができる状態とするように設定指示されたか否かを判定する。「ハンド・パーカッションモード設定ボタン」が押下されていない場合(ステップS1のNO)、該処理を終了する。この場合、該電子ドラム装置における各パッド毎に割り当てられた音色及び感度状態等は変更されずに、現在の設定状態を保持する。すなわち、ハンド・パーカッションによる演奏を行うのに最適な状態に該電子ドラム装置が設定されていない状態である。「ハンド・パーカッションモード設定ボタン」が押下されていた場合には(ステップS1のYES)、該電子ドラム装置で現在デモ曲を演奏中でないか、あるいは演奏の録音中でないかを判定する。つまり、「演奏スタート/ストップスイッチ」あるいは「録音スタート/ストップスイッチ」等が操作されており、デモ曲を演奏中であるか否か、あるいは演奏者が自らの演奏操作による演奏を録音中であるか否かの判定を行う。デモ曲を演奏中、あるいは演奏の録音中である場合には(ステップS2のNO)、該処理を終了する。この場合には、ハンド・パーカッションによる演奏が行えるように該電子ドラム装置を設定しないで、該処理を終了する。すなわち、デモ曲の再生中あるいは演奏の録音中には、該電子ドラム装置をハンド・パーカッションモードにすることがない。
【0028】
デモ曲を演奏中でない、あるいは演奏者の演奏操作による演奏を録音中でない場合には(ステップS2のYES)、フラグメモリHPが「0」であるか否かをチェックする。このフラグメモリHPは該電子ドラム装置が現在ハンド・パーカッションモードであるか否かを判定するためのフラグであり、この実施例においてはハンド・パーカッションモードに設定されている場合に「1」を、ハンド・パーカッションモードに設定されていない場合に「0」をセットする。フラグメモリHPが「0」である場合には(ステップS3のYES)、該フラグメモリHPを「1」に変更し(ステップS4)、さらにソング再生中であるか否かのチェックを行う(ステップS5)。ソング再生中である場合には(ステップS5のYES)、該ソング再生を停止する(ステップS6)。そして、該電子ドラム装置をハンド・パーカッションモードに設定する。該設定としては、複数パッドのうち少なくとも1つのパッドについて演奏操作時における検出感度を上げる、ドラムキットをラテン系のドラムキット(例えば「ラテン1」)に切り換える、ソングデータをラテン系の曲(例えば「レゲエ1」)に切り換える、などの各種設定を行う(ステップS7)。該設定時に用いられる各種設定内容は予め記憶されている設定内容であって、該設定内容はメーカから供給された内容であってもよいし、あるいは演奏者が最初に設定した内容であってもよい。
【0029】
一方、ステップS3において、フラグメモリHPが「0」でない場合には(ステップS3のNO)、該フラグメモリHPを「0」に変更し、各パッドの感度を予め設定されている通常値に戻す(ステップS8)。すなわち、既にハンド・パーカッションモードに設定されているにも関わらず、再度「ハンド・パーカッションモード設定ボタン」が押下された場合には、ハンド・パーカッションモードを解除する。この解除の際には、検出感度が上げられたパッド(ステップS7参照)の検出感度は通常値に戻るが、それ以外のパッドの検出感度や、ソングデータあるいはドラムキットなどはそのままの状態(つまり、現在の設定状態)が保持される。
【0030】
以上のように、「ハンド・パーカッションモード設定ボタン」HPBを用いて該電子ドラム装置をハンド・パーカッションモードに設定すると、所定のパッドを手で叩いた際に適切な音を発音するように、該所定のパッドの検出感度を通常の設定よりもパッドの感度が高くなるように設定する。すなわち、所定のパッドについては、該パッドに配設又は内蔵された圧電素子などのセンサから取り出すゲインを上げるような設定が行われる。また、所定のパッドの感度を上げると同時に、ラテン系の曲に関するソングデータやラテン系のドラムキットを自動的に選択することから、演奏者はわざわざハンド・パーカッションによる演奏に適した曲の設定を行ったり、ラテン系のドラムキットを選択するなどの操作を行う必要がなく便利である。
なお、該電子ドラム装置がハンド・パーカッションモードに設定されている場合に「ソングボタン」や「ドラムキットアサインボタン」を操作して他のソングデータやドラムキットを選択すると、各パッドの感度はそのままの状態で、選択したソングデータやドラムキットに変更される。また、該電子ドラム装置がハンド・パーカッションモードに設定されていない場合に、「ソングボタン」を操作してラテン系のソングデータを選択しても、ハンド・パーカッションモードに設定されないことは言うまでもない。
【0031】
なお、上記ソングデータのフォーマットは、演奏イベントの発生時刻を曲や小節内における絶対時間で表した『イベント+絶対時間』形式のもの、演奏イベントの発生時刻を1つ前のイベントからの時間で表した『イベント+相対時間』形式のものに限らず、他にも音符の音高と符長あるいは休符と休符長でソングデータを表した『音高(休符)+符長』形式のもの、演奏の最小分解能毎にメモリの領域を確保し、演奏イベントの発生する時刻に対応するメモリ領域に楽音イベントを記憶した『ベタ方式』形式のものなど、どのような形式のものでもよい。また、複数チャンネル分のソングデータが存在する場合は、複数のチャンネルのデータが混在した形式であってもよい。さらに、ソングデータの処理方法は、設定されたテンポに応じて処理周期を変更する方法、処理周期は一定で自動演奏中のタイミングデータの値を設定されたテンポに応じて変更する方法、処理周期は一定で1回の処理においてソングデータ中のデュレイションデータの計数の仕方をテンポに応じて変更する方法等、どのようなものであってもよい。また、メモリ上において、時系列のソングデータが連続する領域に記憶されていてもよいし、飛び飛びの領域に散在して記憶されているソングデータを、連続するデータとして別途管理するようにしてもよい。すなわち、時系列的に連続するソングデータとして管理することができればよく、メモリ上で連続して記憶されているか否かは問題ではない。
【0032】
本実施例に係る電子ドラム装置は打楽器の形態に限らず、弦楽器や管楽器等どのようなタイプの形態でもよい。また、本実施例に係る電子ドラム装置は、音源装置、自動演奏装置等を1つの電子楽器本体に内蔵したものに限らず、それぞれが別々に構成され、MIDIインタフェースや各種ネットワーク等の通信手段を用いて各装置を接続するように構成されたものにも同様に適用できることはいうまでもない。さらに、本発明に係る電子ドラム装置は電子楽器やパーソナルコンピュータの形態のものに限らず、カラオケ装置や電子ゲーム装置等、あるいは携帯電話等の携帯型通信端末、あるいはその他のマルチメディア機器等、任意の製品応用形態をとっているものに適用してもよい。
【0033】
【発明の効果】
本発明によれば、「ハンド・パーカッションモード設定ボタン」を電子ドラム装置に配設し、該「ハンド・パーカッションモード設定ボタン」を押下するだけで、所定のパッドの感度をハンド・パーカッションによる演奏を行うのに最適な感度に設定するようにした。また、所定のパッドの感度をハンド・パーカッションによる演奏を行うのに最適な感度に設定するだけでなく、自動的にハンド・パーカッションによる演奏に適したソングデータやドラムキットに切り換えるようにした。こうすると、初心者であっても、煩わしい操作を行うことなく簡単な操作を行うだけで、ハンド・パーカッションを行うのに最適な状態に該電子ドラム装置を設定することができる、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る電子ドラム装置の外観の一実施例を示した概念図である。
【図2】 図1に示した電子ドラム装置のハード構成全体の一実施例を示したハード構成ブロック図である。
【図3】 図1に示した電子ドラム装置のROMやRAMあるいは外部記憶装置に記憶するデータの一実施例を示す概略図である。
【図4】 図1に示した電子ドラム装置のCPU1で実行される「ハンド・パーカッションモード設定処理」の一実施例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…CPU、1A…タイマ、2…ROM、3…RAM、4…操作量検出回路、4A…演奏操作子、5…検出回路、5A…操作子、6…表示回路、6A…表示装置、7…音源回路、7A…サウンドシステム、8…通信インタフェース、8A…通信ネットワーク、9…MIDIインタフェース、10…外部記憶装置、1D…データ及びアドレスバス(通信バス)

Claims (2)

  1. 複数の打撃演奏操作子と、
    前記打撃演奏操作子に対する演奏操作量を検出し、該演奏操作量に基づき演奏操作情報を生成する生成手段と、
    複数の前記打撃演奏操作子に対する打撃演奏態様を、ハンド・パーカッションモードとスティックによる打撃モードを含む少なくとも2つのモードのいずれかに切り換えるモード切換手段と、
    前記モード切換手段により前記打撃演奏操作子に対する打撃演奏態様が前記ハンド・パーカッションモードに切り換えられたときに、前記生成手段で前記演奏操作情報を生成するに際して、該ハンド・パーカッションモードに切り換えられた複数の前記打撃演奏操作子についての演奏操作量の検出感度を前記スティックによる打撃モードの場合よりも上げ、こうして感度の上げられた演奏操作量に基づき前記演奏操作情報を生成させる制御手段と、
    前記モード切換手段により前記ハンド・パーカッションモードに切り換えられた複数の前記打撃演奏操作子に所定の音楽ジャンルの複数の音色をそれぞれ自動的に割り当てる音色割当手段と、
    前記打撃演奏操作子の操作に応じて前記生成手段により生成した演奏操作情報に基づいて、該操作された打撃演奏操作子に対応する音色の楽音信号を発生する楽音信号発生手段と
    を具える電子ドラム装置。
  2. 前記モード切換手段により前記ハンド・パーカッションモードに切り換えられたときに、自動演奏に用いるソングデータを前記所定の音楽ジャンルのデータに自動設定する設定手段を更に具えた請求項に記載の電子ドラム装置。
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