JP4244504B2 - 演奏制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、演奏者が演奏操作子を操作して楽器演奏を楽しむことができる電子楽器に係り、特に演奏する曲の調の移調や、該電子楽器で用いる音階を演奏者が簡単な設定操作を行うだけで設定することができるようにした演奏制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から知られている電子楽器は自然楽器と同様の演奏操作子(例えば、鍵盤等)を具えており、演奏者は自然楽器と同様の操作形態で該演奏操作子を操作することにより、該電子楽器を用いた楽器演奏を楽しむことができるようになっている。例えば、電子ピアノや電子オルガンにおいては自然楽器のピアノやオルガンの鍵盤と同様の鍵盤型の演奏操作子を具えており、演奏者はピアノやオルガンを弾くようにして電子楽器の演奏操作子(鍵盤)を操作して該電子楽器の演奏を行うことができる。
【0003】
ところで、自然楽器においては楽器毎に楽器固有のキー(調)が決まっており、該キーはそれぞれの自然楽器を演奏する際に演奏者が最も弾きやすい(すなわち、演奏操作が最も簡単に行える)キーである。例えば、ピアノの固有のキーは「ハ長調」に決まっていることから、ピアノを演奏する演奏者にとって「ハ長調」の曲は最も弾きやすい曲である。具体的には、ピアノを用いて「ハ長調」の曲を演奏する場合、原則的に演奏者は鍵盤上の黒鍵を用いることなく白鍵のみを用いて当該曲の楽器演奏をすべて行うことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、従来の電子楽器は自然楽器と同様の演奏操作子を具えることで、自然楽器と同様の演奏操作を行うことにより電子楽器を演奏することができるように構成されている。したがって、電子楽器においても自然楽器と同様に演奏操作子の形態にあわせて電子楽器に固有のキー(調)が決められている。そうすると、こうした電子楽器の演奏操作子を操作して該電子楽器の演奏を行う演奏者は、該電子楽器毎に決められた固有のキーと同様のキーである曲を楽器演奏することは比較的に容易に行うことができる。しかし、該固有のキー以外のキーである曲を演奏することは、特に演奏初心者にとって非常に難しいことである。例えば、電子ピアノなどの鍵盤型の演奏操作子を具えた電子楽器を用いて「ハ長調」以外の調の曲を楽器演奏する場合、「ハ長調」の曲を楽器演奏する場合に比較して黒鍵を操作する回数が多くなる。しかし、楽器を用いて演奏を行うことが初めてというような演奏初心者あるいは数回程度の楽器演奏経験があるといった演奏初級者にとって、白鍵と共に黒鍵を用いて楽器演奏を行うことは非常に難しいことである。演奏者が楽器演奏を余りに難しく感じてしまうと、演奏者は上達を感じることができずに楽器演奏への興味がなくなって、楽器演奏を止めてしまうことが多い。すなわち、従来の電子楽器では演奏者に楽器演奏を長続きさせることが難しかった。そこで、このような問題を解決するために、従来では該電子楽器固有のキー以外の調の曲を該電子楽器のキーと同じキーに移調(あるキーでのメロディおよびコードを、相対的な音程関係はそのままにして別のキーに移すこと)した曲を用いて楽器演奏を行うようにしたものがあるが、曲を移調する際には対象曲の調や変更先の調の指定などを演奏者自身が行わねばならず、演奏者にある程度の音楽的知識が要求され、また曲の移調を行うための設定操作も複雑であって面倒である、という問題点があった。
【0005】
また、従来の電子楽器では自然楽器と同様に、電子楽器毎に用いられる音階(スケール)は予め決められており、該音階を構成する音階音を各演奏操作子に割り当てている。例えば、電子ピアノにおいては、12音音階を構成する12個の音階音が予め各演奏操作子に1個1個割り当てられている。そうすると、該電子楽器を用いて特殊音階(例えば、5音音階や7音音階)の曲の楽器演奏を行うことは、特に該電子楽器を演奏したことのない演奏者にとって非常に難しいことである。それにもかかわらず、従来、特定の音階の音階音のみに限定して楽器演奏を行うことができるように、使用する音階を自由に設定することのできる電子楽器がなかった、という問題点があった。
【0006】
本発明は、簡単な操作で電子楽器が持つ固有のキー(調)以外のキーの曲を該電子楽器の固有のキーに移調して楽器演奏を行うことができるようにすることにより、初心者であっても難しい曲の楽器演奏を簡単に行うことができるようにした演奏制御装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る演奏制御装置は、演奏すべき楽音の音高を指示するために操作される演奏操作子と、任意の調の演奏データを提供する演奏データ提供手段と、前記演奏データを予め定められた所定調に移調することを指示する指示手段と、前記指示手段による指示がないときは前記演奏データを前記任意の調のままとするが、前記指示手段による指示があったときは前記演奏データを、前記任意の調と前記所定調との隔たりに応じて、該所定調に自動的に移調する処理を行う移調手段と、前記演奏操作子の操作に従って生成される楽音データ及び前記移調手段で移調された演奏データを音源へ出力する出力手段と、前記演奏データに基づき前記演奏操作子に対応して演奏ガイドのための表示を行う表示手段であって、前記所定調への移調指示がなされたときは前記移調手段によって移調された前記演奏データに基づき該演奏ガイド表示を行うものと、前記表示手段で演奏ガイド表示を行うか否かを選択する選択手段と、前記指示手段によって前記所定調への移調指示がなされたときは、該選択手段の選択とは無関係に、前記表示手段で演奏ガイド表示を行うモードに自動的に設定する制御手段とを具えるものである。
【0008】
この発明では、演奏者は指示手段を操作するだけで該電子楽器を用いて簡単に演奏を行うことができるようになる。指示手段は、演奏データ提供手段により提供された任意の調の演奏データを移調するよう移調手段に指示する。移調手段は、前記指示手段による指示がないときは前記演奏データを前記任意の調のままとするが、前記指示手段による指示があったときは前記演奏データを、前記任意の調と前記所定調との隔たりに応じて、該所定調に自動的に移調する処理を行う。すなわち、指示手段から指示がある場合には、提供された演奏データの調がどのような調であっても所定の調に移調される。このようにすると、どのような調の曲であっても常に同じ調の曲となることから、演奏者は演奏を簡単に行うことができるようになる。また、該演奏操作子に対応して演奏ガイドのための表示を行う表示手段においては、前記所定調への移調指示がなされたときは前記移調手段によって移調された前記演奏データに基づき演奏ガイド表示を行うようにしているので、適切な演奏ガイドを行うことができる。更に、前記表示手段で演奏ガイド表示を行うか否かを選択する選択手段と、前記指示手段によって前記所定調への移調指示がなされたときは、該選択手段の選択とは無関係に、前記表示手段で演奏ガイド表示を行うモードに自動的に設定する制御手段とを具備しているので、演奏ガイド表示を行うか否かを選択することができる一方で、前記指示手段によって前記所定調への移調指示がなされたときは、該選択手段の選択とは無関係に、前記表示手段で演奏ガイド表示を行うモードに自動的に設定することができる。よって、所定調への移調指示を行うだけで、あえて演奏ガイド表示の選択を行うことなく、自動的に演奏ガイド表示を行うことができるものであり、初心者にとって、操作手間が省け、便利である。
【0010】
本発明は、装置の発明として構成し、実施することができるのみならず、方法の発明として構成し実施することができる。また、本発明は、コンピュータまたはDSP等のプロセッサのプログラムの形態で実施することができるし、そのようなプログラムを記憶した記憶媒体の形態で実施することもできる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照してこの発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0012】
図1は、この発明に係る演奏制御装置を具えた電子楽器の全体構成の一実施例を示したハード構成ブロック図である。ただし、本実施例においては鍵盤型の演奏操作子を具備した電子ピアノを例にして説明する。
本実施例に示す電子楽器は、マイクロプロセッサユニット(CPU)1、リードオンリメモリ(ROM)2、ランダムアクセスメモリ(RAM)3からなるマイクロコンピュータによって制御されるようになっている。CPU1は、この電子楽器全体の動作を制御するものである。このCPU1に対して、データ及びアドレスバス1Dを介してリードオンリメモリ(ROM)2、ランダムアクセスメモリ(RAM)3、記憶装置4、インタフェース5、鍵盤ガイド6、パネル操作子7、演奏操作子8、表示器9、音源回路10、効果回路11がそれぞれ接続されている。更に、CPU1には、タイマ割込み処理(インタラプト処理)における割込み時間や各種時間を計時するタイマ1Aが接続されている。すなわち、タイマ1Aは時間間隔を計数したり、曲を自動演奏する際の演奏テンポを設定したりするためのテンポクロックパルスを発生する。このテンポクロックパルスの周波数は、パネル操作子7の中のテンポ設定パネルスイッチ等によって調整される。このようなタイマ1AからのテンポクロックパルスはCPU1に対して処理タイミング命令として与えられたり、あるいはCPU1に対してインタラプト命令として与えられる。CPU1は、これらの命令に従って各種処理を実行する。各種処理には、例えば曲を自動演奏する自動演奏処理や自動演奏する曲に関する情報を表示する画面表示処理等がある。
なお、この電子楽器は専用の装置に限られず、例えばパソコンなどの汎用装置あるいはマルチメディア機器等であってもよく、本発明に従う所定のソフトウエア又はハードウエアを用いることによって演奏操作子8の操作に従って発音することのできる装置であればどのようなものであってもよい。
【0013】
ROM2は、CPU1により実行あるいは参照される各種プログラムや各種データ等を格納するものである。RAM3は、曲を自動演奏する際に用いられる自動演奏情報や、CPU1が所定のプログラムを実行する際に発生する各種データなどを一時的に記憶するワーキングメモリとして、あるいは現在実行中のプログラムやそれに関連するデータを記憶するメモリ等として使用される。RAM3の所定のアドレス領域がそれぞれの機能に割り当てられ、レジスタやフラグ、テーブル、メモリなどとして利用される。
【0014】
外部記憶装置4は、自動演奏時に用いるパラメータや自動演奏曲の演奏データ、CPU1が実行する各種プログラムの制御に関するデータ等を記憶するものである。前記ROM2に制御プログラムが記憶されていない場合、この外部記憶装置4(例えばハードディスク)に制御プログラムを記憶させておき、それを前記RAM3に読み込むことにより、ROM2に制御プログラムを記憶している場合と同様の動作をCPU1にさせることができる。このようにすると、制御プログラムの追加やバージョンアップ等が容易に行える。なお、外部記憶装置4はハードディスク(HD)に限られず、フロッピィーディスク(FD)、コンパクトディスク(CD−ROM・CD−RAM)、光磁気ディスク(MO)、あるいはDVD(Digital Versatile Diskの略)等の着脱自在な様々な形態の外部記録媒体を利用する記憶装置であってもよい。
【0015】
インタフェース5は該電子楽器と外部の演奏データ生成機器5Aとの間で演奏データなどの各種データを送受するための、例えばMIDIインタフェースや通信インタフェースなどである。MIDIインタフェースは、外部の演奏データ生成機器5A(この場合には、例えば他のMIDI機器等)からMIDI規格の楽音情報(MIDIデータ)を当該電子楽器へ入力したり、あるいは当該電子楽器からMIDI規格の楽音情報(MIDIデータ)を他のMIDI機器等へ出力するためのインタフェースである。他のMIDI機器はユーザによる操作に応じてMIDI形式の演奏データを発生する機器であればよく、鍵盤型、ギター型、管楽器型、打楽器型、ミブリ型等どのようなタイプの操作子を具えた(若しくは、操作形態からなる)機器であってもよい。通信インタフェースは、例えばLANやインターネット、電話回線等の有線あるいは無線の通信ネットワーク(図示せず)に接続されており、概通信ネットワークを介して、外部の演奏データ生成機器5A(この場合には、例えばサーバコンピュータ等)と接続され、当該サーバコンピュータから制御プログラムや演奏データなどの各種情報を該電子楽器に取り込むためのインタフェースである。すなわち、ROM2や外部記憶装置4(ハードディスク)等に制御プログラムや演奏データなどの各種データが記憶されていない場合に、サーバコンピュータから制御プログラムや演奏データなどの各種データをダウンロードするために用いられる。クライアントとなる電子楽器は、通信インターフェース及び通信ネットワークを介してサーバコンピュータへと制御プログラムや演奏データなどの各種データのダウンロードを要求するコマンドを送信する。サーバコンピュータは、このコマンドを受け、要求された制御プログラムや演奏データなどの各種データを、通信ネットワークを介して本電子楽器へと配信し、本電子楽器が通信インタフェースを介して、これら制御プログラムや演奏データなどの各種データを受信して外部記憶装置4(ハードディスク)等に蓄積することにより、ダウンロードが完了する。
【0016】
なお、インタフェース5をMIDIインタフェースで構成した場合、該MIDIインタフェースは専用のMIDIインタフェースを用いるものに限らず、RS232−C、USB(ユニバーサル・シリアル・バス)、IEEE1394(アイトリプルイー1394)等の汎用のインタフェースを用いてMIDIインタフェースを構成するようにしてもよい。この場合、MIDIイベントデータ以外のデータをも同時に送受信するようにしてもよい。MIDIインタフェースとして上記したような汎用のインタフェースを用いる場合には、他のMIDI機器はMIDIイベントデータ以外のデータも送受信できるようにしてよい。勿論、音楽情報に関するデータフォーマットはMIDI形式のデータに限らず、他の形式であってもよく、その場合はMIDIインタフェースと他のMIDI機器はそれにあった構成とする。
【0017】
パネル操作子7は該電子楽器を演奏する際に用いる各種機能を設定するための機能設定オン・設定オフを指定したり、あるいは自動演奏時における各種演奏条件等を入力するための各種の操作子を含んで構成される。この実施例では、各種機能を設定するための機能設定オン・設定オフを指定するスイッチとして、曲移調モード選択スイッチ7a、キーガイド設定スイッチ7b、特定音階発音モード選択スイッチ7cなどのスイッチを具えた電子楽器について説明する。曲移調モード選択スイッチ7aは、該電子楽器の機能として演奏する曲のキーを該電子楽器に固有のキーに変更する曲移調機能を設定するためのスイッチである。該電子楽器が電子ピアノや電子オルガンである場合に、この曲移調モード選択スイッチ7aをオン操作することによって、例えば「ト長調」や「ヘ長調」の曲が特定の調(例えば、鍵盤楽器では「ハ長調」)の曲にワンタッチで変更されて演奏することができるようになる。キーガイド設定スイッチ7bは、該電子楽器の機能として鍵盤ガイド6(後述する)や音声による演奏ガイドあるいは画面表示による演奏ガイド(例えば、ピアノロール機能)などの演奏支援機能を設定するためのスイッチである。該電子楽器をキーガイド機能に設定することによって、該電子楽器は演奏者に対して演奏ガイドを行う。すなわち、演奏者は各種の演奏ガイドに従って演奏を進めることができるようになる。特定音階発音モード選択スイッチ7cは、該電子楽器の機能として該電子楽器を特定の音階のみを発音する電子楽器に限定する特定音階限定機能を設定するためのスイッチである。すなわち、演奏者が各演奏操作子8を操作した際に特定の音階を構成する音階音のみを発音するように該電子楽器の機能を設定する。このようなパネル操作子7の各操作子の操作状態が検出されると、その操作状態に応じたスイッチ情報がデータ及びアドレスバス1Dを介してCPU1に出力され、CPU1では該スイッチ情報に応じて電子楽器の機能を設定する。なお、電子楽器には上記したようなパネル操作子7以外にも音高、音色、効果等を選択・設定・制御するための数値データ入力用のテンキーや文字データ入力用のキーボードなどの各種操作子を含んでいてよいことは言うまでもない。
【0018】
表示器9は、例えば液晶表示パネル(LCD)やCRT等から構成されるディスプレイなどの表示装置であって、パラメータの内容等の各種情報や自動演奏に関する各種情報、CPU1の制御状態、あるいは画面表示による演奏ガイドなどを表示する。
【0019】
演奏操作子(鍵盤)8は楽音の音高を選択するための複数の鍵を備えており、各鍵に対応してキースイッチを有しており、この演奏操作子(鍵盤)8は楽音演奏のために使用できるのは勿論のこと、自動演奏する際の曲の音楽条件を入力したり、該電子楽器で用いる各種設定を指示(曲のキー変換指示あるいは該電子楽器で使用する音階の指示)するための入力手段として使用することもできる。鍵盤ガイド6は例えば発光ダイオードのようなガイドLEDを具えており、電子楽器本体の演奏操作子(鍵盤)8の各鍵毎に設けられる。この鍵盤ガイド6は演奏する曲にあわせてガイドLEDを表示、すなわち、発光ダイオードを点灯/消灯することにより演奏者に対して押鍵すべき演奏操作子(鍵盤)8及び該鍵の押鍵タイミングを指示したり、さらには押鍵指示と演奏者の押鍵とを一致判別したりする等の制御を行うものである。このガイドLEDの表示制御は、演奏データの特定のチャンネルを指定してやることで、該チャンネルの演奏操作子8の位置を示すガイドLEDを点灯することで押鍵位置を示す。また、右手で演奏操作する演奏操作子8と左手で演奏操作する演奏操作子8とをガイドLEDの発光色によって区別できるようにしてもよい。さらに、該発行色に微妙な色合いを出すようにすることで、使用するべき理想的な指がユーザ側で理解できるようにしてもよい。
【0020】
なお、演奏操作子8はピアノのような鍵盤の形状をしたものに限られず、他の自然楽器と同様の形状をした演奏操作子8であってよいことは言うまでもない。例えば、管楽器のような形状の演奏操作子8を具えたものであってもよい。また、演奏者に対して押鍵すべき演奏操作子(鍵盤)8及び該鍵の押鍵タイミングを指示する方法として、上記した発光ダイオードのようなガイドLEDを点灯/消灯する鍵盤ガイド6に限らず、音声による演奏ガイドあるいは画面表示による演奏ガイドであってもよいし、これらのものを複数組合せて具えていてもよい。また、演奏操作子8自体が発光機能を持つことで、演奏操作子8自体に鍵盤ガイド6の機能を持たせるようにしてもよい。
【0021】
音源回路10は、複数のチャンネルで楽音信号の同時発生が可能であり、データ及びアドレスバス1Dを経由して与えられた演奏情報を入力し、この演奏情報に基づいて楽音信号を発生する。音源回路10から発生された楽音信号は、サウンドシステム12を介して発音される。また、効果回路(DSP)11は前記音源回路10から発生された楽音信号に対して各種効果を与える。すなわち、演奏情報を基に音源回路10で楽音データを生成し、それを更に効果回路(DSP)11で加工して、サウンドシステム12でDA(デジタル・アナログ)変換及び増幅を行ってスピーカから放音する。前記音源回路10における楽音信号発生方式はいかなるものを用いてもよい。例えば、発生すべき楽音の音高に対応して変化するアドレスデータに応じて波形メモリに記憶した楽音波形サンプル値データを順次読み出す波形メモリ読み出し方式、又は上記アドレスデータを位相角パラメータデータとして所定の周波数変調演算を実行して楽音波形サンプル値データを求めるFM方式、あるいは上記アドレスデータを位相角パラメータデータとして所定の振幅変調演算を実行して楽音波形サンプル値データを求めるAM方式等の公知の方式を適宜採用してもよい。すなわち、音源回路10の方式は、波形メモリ方式、FM方式、物理モデル方式、高調波合成方式、フォルマント合成方式、VCO+VCF+VCAのシンセサイザ方式、アナログシミュレーション方式等、どのような方式であってもよい。また、専用のハードウェアを用いて音源回路10を構成するものに限らず、DSPとマイクロプログラム、あるいはCPUとソフトウェアを用いて音源回路10を構成するようにしてもよい。さらに、1つの回路を時分割で使用することによって複数の発音チャンネルを形成するようなものでもよいし、1つの発音チャンネルが1つの回路で形成されるようなものであってもよい。
【0022】
本発明に係る電子楽器においては、パネル操作子7からの指示内容に従って該電子楽器で用いる機能を限定して設定することができる。そこで、この機能設定について説明する。図2は、図1に示した電子楽器に対し所定の機能を設定し演奏を行う場合にメインとなる処理のフローチャートの一実施例を示す図である。図1に示したCPU1は、このメイン処理に従って動作する。このメイン処理は、該電子楽器の主電源のオン操作と同時に開始し、主電源のオフ操作によって終了する。以下、図2のフローチャートに従って、この発明に係る電子楽器における該電子楽器の機能設定に関する動作を説明する。
【0023】
ステップS1では、該電子楽器の初期化を行う。すなわち、パネル設定処理(ステップS2参照)によって該電子楽器に対して設定する所定の機能のみを実行可能とするために、該電子楽器に現在設定されている機能の設定状態を初期設定状態に戻しておく。例えば、全ての機能の設定状態をオン状態に(あるいはオフ状態に)しておく。該電子楽器の初期化を終了すると、パネル設定処理を行う(ステップS2)。詳しくは後述する図3で説明するが、該パネル設定処理では、パネル操作子7を用いて機能設定操作が行われたか、又は機能設定操作が行われていないかの判定が各設定機能毎に行われ(この実施例では、曲移調機能、キーガイド機能、特定音階発音機能の3つの機能毎に各々に対応したスイッチによる機能設定操作の有無を判定する)、それぞれの判定に従って電子楽器に対して各機能の設定オン・設定オフ動作を行う(後述する図3のフローチャート参照)。すなわち、該パネル設定処理を行うことによって、電子楽器に対して各種機能設定を行うことができる。ステップS3では、演奏指示の抽出と楽音信号の生成処理を行う。詳しくは後述する図5で説明するが、該演奏指示の抽出と楽音信号の生成処理では、ステップS2で電子楽器に対して設定した機能に従って演奏データを変更する。この際に入力される演奏データは、外部記憶装置4に予め記憶しておいた既存の演奏データや外部の演奏データ生成機器5Aから読み込んだ既存の演奏データである。そして、入力されたこれらの演奏データをもとにして設定された機能に応じて演奏データを変更して楽音データを生成する。あるいは、ユーザが演奏操作子8を操作することによって入力した楽音指示に従って、新たな楽音データを生成する。ステップS4では、楽音データに従い演奏処理を開始する。すなわち、生成した楽音データを基に音源回路10で楽音信号を生成し、設定されている音楽条件で効果回路(DSP)11で加工した楽音信号をサウンドシステム12に送り、サウンドシステム12では該楽音信号をDA(デジタル・アナログ)変換することによって前記楽音信号をデジタル信号からアナログ信号に直し、さらに該楽音信号を増幅してスピーカから放音する。こうした一連の処理を行うことによって、ユーザは所望の機能を選択的に用いて楽器演奏を行うことができる。
【0024】
図3は、図2のメイン処理で行われるパネル設定処理(図2のステップS2参照)の一実施例を示すフローチャートである。
まず、最初のステップS11では、設定変更が行われたか否かを判定する。すなわち、該電子楽器において所定の機能を実行するために、パネル操作子7がユーザによって操作されることによる機能設定入力があったか否かを判定する。曲移調モード選択スイッチ7a、キーガイド設定スイッチ7b、特定音階発音モード選択スイッチ7cの何れかが操作された場合には(ステップS11のYES)、後述するようにステップS12以降の各処理を行い、操作されたスイッチに従って該電子楽器で用いる機能を選択的に設定する。パネル操作子7がユーザによって操作されていない場合には(ステップS11のNO)、該電子楽器で用いる機能を選択的に設定することなく該機能設定処理を終了する。この場合、該電子楽器で用いることのできる機能は初期設定状態に従う。すなわち、上述のステップS1で初期化として全ての機能の設定状態をオン状態にした場合には、全ての機能を使用できるように設定する。反対に、全ての機能の設定状態をオフ状態にした場合には、全ての機能を使用できないように設定する。パネル操作子7がユーザによって操作されている場合(ステップS11のYES)、該パネル操作子7の操作が曲移調モード選択スイッチ7aの操作であるか(ステップS12)、キーガイド設定スイッチ7bの操作であるか(ステップS16)、特定音階発音モード選択スイッチ7cの操作であるか(ステップS20)の判定を行い、該判定結果に従って異なる処理を実行することによって、操作されたスイッチに従う機能を該電子楽器で用いることができるように機能設定する。
【0025】
曲移調モード選択スイッチ7aの操作が行われている場合には(ステップS12のYES)、該電子楽器が既に曲移調モードに設定されているか否かの判定を行う(ステップS13)。該電子楽器が曲移調モードに既に設定されている場合には(ステップS13のYES)、該電子楽器に設定されている曲移調モードを停止、つまりオフして(ステップS15)、ステップS19の処理へ飛ぶ。該電子楽器が曲移調モードに設定されていない場合には(ステップS13のNO)、該電子楽器を曲移調モードに設定し(ステップS14)、ステップS18の処理へ飛ぶ。すなわち、該電子楽器が既に曲移調モードに設定されている場合に曲移調モード選択スイッチ7aからの入力があると、該入力をモード設定オフ操作と判断して、曲移調モードをオフする。一方、該電子楽器が曲移調モードに設定されていない場合に曲移調モード選択スイッチ7aからの入力があると、該入力をモード設定オン操作と判断して、該電子楽器WP曲移調モードに設定する。
【0026】
なお、曲の移調方法については既に公知であることから詳細な説明は省略するが、一例を挙げると、例えば移調前と移調後の音高を対応させたテーブルに沿って所定の調のオリジナル演奏データ(つまり、移調前の演奏データ)を所定の調(つまり、「ハ長調」)の演奏データに変換して生成するものがある。すなわち、移調前の演奏データを構成する複数の音高に従ってテーブルを参照し、移調前の各音高に対応する移調後の音高を決定し、全ての音高について移調後の音高をテーブルに沿って個々見直すことによって移調後の演奏データを生成する。
【0027】
キーガイド設定スイッチ7bの操作が行われている場合には(ステップS16のYES)、該電子楽器が既に演奏支援モードに設定されているか否かの判定を行う(ステップS17)。該電子楽器が演奏支援モードに既に設定されている場合には(ステップS17のYES)、該電子楽器に設定されている演奏支援モードを停止、つまりオフして(ステップS19)、該処理を終了する。該電子楽器が演奏支援モードに設定されていない場合には(ステップS17のNO)、該電子楽器を演奏支援モードに設定し(ステップS18)、該処理を終了する。すなわち、該電子楽器が既に演奏支援モードに設定されている場合にキーガイド設定スイッチ7bからの入力があると、該入力をモード設定オフ操作と判断して、演奏支援モードをオフする。一方、該電子楽器が演奏支援モードに設定されていない場合にキーガイド設定スイッチ7bからの入力があると、該入力をモード設定オン操作と判断して、該電子楽器を演奏支援モードに設定する。このキーガイド設定スイッチ7bの操作による処理は、外部記憶装置4から読み出した演奏データや該電子楽器に接続した外部の演奏データ生成機器5Aから受信した演奏データを基に、ユーザに対して操作すべき演奏操作子8を指示するための演奏ガイドを行うための演奏支援モードに該電子楽器を設定するための処理である。
【0028】
なお、本実施例ではステップS14の処理を終了するとステップS18の処理へ、ステップS15の処理を終了するとステップS19の処理へそれぞれジャンプする。すなわち、電子楽器を曲移調モードに設定した場合には演奏支援モードを同時にオンに設定するようにし、曲移調モードを解除した場合には演奏支援モードを同時に解除するように構成している。こうすると、ユーザにとって非常に便利である。すなわち、曲移調モードで該電子楽器を動作させるということはユーザが簡単な操作で演奏を行うことができるようにするためである。一方、演奏支援モードで該電子楽器を動作させるということも同様にユーザが簡単な操作で演奏を行うことができるようにするためである。そのため、ユーザが演奏支援モードに設定する操作を行うことなく曲移調モードをオンにする設定操作だけで両方の機能のオン・オフ設定制御を行うことができるようにすると、ユーザは別々の設定操作を行うことなしに曲移調モードと演奏支援モードを同時にオン・オフ設定する制御を行うことができるのでユーザにとって便利である。勿論、曲移調モードの設定又は停止の指示がなされた場合に演奏支援モードの設定あるいは停止を連動して行うことなく、それぞれのモードを独立に設定できるように構成してもよいことは言うまでもない。
【0029】
特定音階発音モード選択スイッチ7cの操作が行われている場合には(ステップS20のYES)、該操作が特定音階発音モードの設定オン操作であるか否かの判定を行う(ステップS21)。特定音階発音モードの設定オン操作である場合には(ステップS21のYES)、音階修理の設定の受付を行い(ステップS22)、それに基づき鍵盤割付の変更を行って(ステップS23)、該処理を終了する。特定音階発音モードの設定オン操作でない場合には(ステップS21のNO)、該電子楽器の特定音階発音モードの設定を解除して(ステップS24)、該処理を終了する。すなわち、特定音階発音モード選択スイッチ7cが操作された場合には、操作された特定音階発音モード選択スイッチ7cに従い該電子楽器に対して、例えば「スコットランド音階(5音音階)」、「全音音階(6音音階)」、「ジプシー音階(7音音階)」、「ブルース音階(8音音階)」、「半音階(12音音階)」などの音階を該電子楽器で用いるように設定する。そして、鍵盤の各鍵毎に該音階に従う音階音を割り当てる。こうすると、該電子楽器では設定された音階に従う音階音をユーザは鍵盤操作を行って発音することができるようになる。
【0030】
ステップS23の鍵盤割付の変更では、通常平均律で設定された鍵盤の音高をその設定した音階にあった音高に変更すると共に、設定した音階では使用しない鍵盤については該音階に従う音階音で該鍵盤に近い音階音を発音するように鍵盤に音階音を割り当てる。図4に示した各図を用いて具体的に説明する。図4に示した各図は、特定音階発音機能における演奏操作子への音階音の割り当ての一例について説明する概念図である。図示の例では、電子ピアノに対し設定する特定音階として「全音音階(6音音階)」を選択した場合を示している。
【0031】
図4(A)は、「半音階(12音音階)」を構成する音階音の各鍵への公知割り当てを示す図である。図4(A)から理解できるように、一般的な電子ピアノでは自然楽器のピアノと同様に「半音階(12音音階)」が用いられることから、特定音階発音機能の設定前には図4(A)に示すように「半音階(12音音階)」を構成する音階音が各鍵に割り当てられる。すなわち、白鍵に対しては左側から「C、D、E、F、G、A、B」が順に割り当てられ、黒鍵に対しては左側から「C#、D#、F#、G#、A#」が順に割り当てられている。
この電子ピアノに特定音階発音機能における特定音階として「全音音階(6音音階)」を設定すると、図4(B)のようになる。図4(B)は、「全音音階(6音音階)」を構成する音階音の割り当てについての説明図である。図4(B)から理解できるように、所望の特定音階に設定した後には「全音音階(6音音階)」を構成する音階音のみが各鍵に割り当てられる。すなわち、白鍵に対しては通常の12音音階のノート「C」「D」「E」までの白鍵に「C」「D」「E」が順に割り当てられ、残りの白鍵(つまり、通常の12音音階のノート「F」「G」「A」「B」の白鍵)に対しては音階音は割り当てられない。一方、黒鍵に対しては通常の12音音階のノート「C#」「D#」までの黒鍵には音階音が割り当てられずに、通常の12音音階のノート「F#」「G#」「A#」の黒鍵に対しては「F#」「G#」「A#」が順に割り当てられる。
【0032】
さらに、特定音階発音機能における特定音階として「全音音階(6音音階)」を設定した場合に、本来はその構成音階には該当しない鍵に対しても音階音を割り当てるようにしてもよく、その場合は例えば図4(C)に示すようになる。図4(C)は「全音音階(6音音階)」を構成する音階音を各々の本来の鍵に割り当て、さらに本来はその特定音階には該当しない鍵に対しても該特定音階の音階音を割り当てる一例を示す図である。既に説明したように、特定音階発音機能における特定音階として「全音音階(6音音階)」を設定した場合には、「全音音階(6音音階)」を構成する音階音が各鍵に割り当てられる(図4(B)参照)。この場合、音階音が割り当てられる白鍵は通常の12音音階のノート「C」「D」「E」までの白鍵であり、残りの白鍵(つまり、通常の12音音階のノート「F」「G」「A」「B」の白鍵)に対しては通常音階音が割り当てられない。しかし、白鍵と共に黒鍵を用いて演奏を行うことは非常に難しいことである。そこで、上述のような場合に、音階音が割り当てられなかった白鍵に対して黒鍵に割り当てた音高音を割り当てることによって、白鍵のみで演奏を行うことができるようにすると、ユーザは演奏を簡単に行うことができるようになる。そこで、本実施例においては、図4(C)に示すように、特定音階発音機能における特定音階を設定した場合に、通常設定した特定音階では音階音を割り当てられることのない白鍵についても、該白鍵に近い白鍵に割り当てられた音階音を発音するように、該特定音階を構成する音階音を割り当てる。図4(C)に示した例では、通常の12音音階のノート「F」の白鍵に通常の12音音階のノート「F#」の黒鍵に割り当てた音階音(すなわち、「F#」)、通常の12音音階のノート「G」の白鍵に通常の12音音階のノート「G#」の黒鍵に割り当てた音階音(すなわち、「G#」)、通常の12音音階のノート「A」の白鍵に通常の12音音階のノート「A#」の黒鍵に割り当てた音階音(すなわち、「A#」)を割り当てている。こうすると、ユーザは白鍵のみで該音階を用いて演奏を行うことができることから、演奏を簡単に行うことが可能になる。勿論、本来はその構成音階には該当しない鍵に対しても音階音を割り当てる場合、各鍵にどの音階音を割り当てるかはどのような割り当て方であってもよいが、ユーザが簡単に演奏を行うことができるように音階音を割り当てた方がよいことは言うまでもない。
【0033】
図3に戻り、上述した曲移調モード選択スイッチ7a、キーガイド設定スイッチ7b、特定音階発音モード選択スイッチ7c以外のその他のスイッチからの入力が行われている場合には(すなわち、ステップS11がYESであり、ステップS12及びステップ16及びステップS20が全てNOである場合)、該スイッチの指示に従う処理を行う(ステップS25)。例えば、外部記憶装置4から演奏データを選択する処理を行ったり、選択した演奏データの自動演奏の開始や自動演奏の停止などを行う。あるいは、該スイッチの指示に従って各種演奏条件の設定や演奏支援を行うチャンネルの指定あるいは演奏時の音色の変更など、機能設定以外のその他の多種多様な設定を行う。
【0034】
次に、図2のメイン処理で行われる演奏指示の抽出と楽音生成信号の生成処理(図2のステップS3参照)について具体的に説明する。図5は、図2のメイン処理で行われる演奏指示の抽出と楽音生成信号の生成処理の一実施例を示すフローチャートである。
ステップS31では、演奏信号が送信されてきているか否かを判定する。すなわち、外部の演奏データ生成装置5A等からインタフェース5等を介して送信されてくる演奏データがあるかないかを判定する。該電子楽器外部から演奏データが送信されている場合には(ステップS31のYES)、該電子楽器で曲移調モードがオン設定されているか否かを判定する(ステップS32)。すなわち、上述したパネル設定処理において曲移調モード選択スイッチ7aが操作され(図3のステップS12参照)、既に該電子楽器に曲移調モードがオンに設定されているか否かを判定する。該電子楽器が曲移調モードに設定されている場合には(ステップS32のYES)、送信された演奏データの調を所定の調(すなわち、典型的な鍵盤楽器では「ハ長調」)に移調した楽音データを生成する(ステップS33)。該電子楽器が曲移調モードに設定されていない場合(ステップS32がNOの場合)、あるいはそもそも外部から演奏データが送信されてきていない場合には(ステップS31がNOの場合)、ステップS34の処理へ飛ぶ。ステップS34では、この電子楽器自身で自動演奏が実行されているか否かを判定する。すなわち、上述したパネル設定処理においてその他の入力として自動演奏がオン操作されたか否かを判定する(図3のステップS25参照)。自動演奏がオン操作されている場合(ステップS34のYES)、外部記憶装置4に記憶されている演奏データあるいは該電子楽器外部から送信された演奏データを読み出す(ステップS35)。そして、該電子楽器が曲移調モードに設定されている場合には(ステップS36のYES)、該演奏データの調を「ハ長調」に移調した楽音データを生成する(ステップS37)。該電子楽器が曲移調モードに設定されていない場合には(ステップS36のNO)、ステップS38の処理へ飛ぶ。なお、ステップS33又はS37での移調処理の結果、キーガイド表示も移調結果に応じた内容で行われる。
【0035】
ステップS38では、演奏操作子関連の信号があるかないかを判定する。すなわち、ユーザによる演奏操作子8の操作に伴って生成された演奏データの入力があるかないかを判定する。演奏操作子8からの入力演奏データがある場合には(ステップS38のYES)、該電子楽器が特定音階発音モードに設定されているか否かを判定する(ステップS39)。すなわち、上述したパネル設定処理において、特定音階発音モード選択スイッチ7cの操作に従って該電子楽器で特定音階発音モードがオンに設定されているか否かを判定する(図3のステップS20参照)。該電子楽器が特定音階発音モードに設定されている場合には(ステップS39のYES)、演奏操作子8に新たな割り当てられた音階音(例えば、6音音階)に従って楽音制御された楽音データを作成する(ステップS40)。該電子楽器が特定音階発音モードに設定されていない場合には(ステップS39のNO)、演奏操作子8に通常割り当てられている音階音(例えば、典型的な鍵盤楽器の場合は12音音階)に従って楽音制御された楽音データを生成する(ステップS41)。
【0036】
次に、図2のメイン処理で行われる演奏処理(図2のステップS4参照)について具体的に説明する。図6は、図2のメイン処理で行われる演奏処理の一実施例を示すフローチャートである。
ステップS51では、楽音データがあるか否かを判定する。すなわち、上述した演奏指示の抽出と楽音信号の生成処理(図5参照)において、外部記憶装置4から読み出した演奏データあるいは外部の演奏データ生成装置5A等からインタフェース5等を介して送信されてくる演奏データの調を変更することにより生成された楽音データ、あるいはユーザの演奏操作子8の操作に従って生成された楽音データがあるか否かを判定する。こうした楽音データがない場合には(ステップS51のNO)、該処理を終了する。すなわち、この場合には演奏処理は行われず、該電子楽器では発音が行われない。楽音データがある場合には(ステップS51のYES)、該楽音データが外部記憶装置4から読み出した演奏データあるいは外部の演奏データ生成装置5A等からインタフェース5等を介して送信されてくる演奏データの調を変更することによって生成された楽音データであるか否かを判定する(ステップS52)。この判定処理は、演奏支援を行う楽音データと演奏支援を行わない楽音データとの区別を行うための処理である。すなわち、演奏操作子8からの入力に基づいて生成された楽音データはすぐに発音するように処理されるために演奏支援を行わないが、外部記憶装置4に予め記憶された演奏データあるいは外部の演奏データ生成機器5Aから入力された演奏データの調を変更することによって生成された楽音データについては鍵盤ガイド6を実際の演奏タイミングよりも先に表示する演奏支援を行わなければならないために、このような楽音データを区別する処理が必要となる。
【0037】
該楽音データが外部記憶装置4から読み出した演奏データあるいは外部の演奏データ生成機器5A等からインタフェース5等を介して送信されてくる演奏データの調を変更することによって生成された楽音データでない場合には(ステップS52のNO)、該楽音データに従う演奏処理を行う(ステップS53)。この場合における演奏処理は、演奏操作子8からの入力に従って発音を行う処理である。すなわち、ユーザの演奏操作子8の操作に応じた発音が行われる。該楽音データが外部記憶装置4から読み出した演奏データあるいは外部の演奏データ生成機器5A等からインタフェース5等を介して送信されてくる演奏データの調を変更することによって生成された楽音データである場合には(ステップS52のYES)、該電子楽器が演奏支援機能に設定されているか否かを判定する(ステップS54)。すなわち、上述したパネル設定処理(図3参照)において、キーガイド設定スイッチ7bの操作に従って該電子楽器の機能として演奏支援機能が設定されているか否かを判定する(図3のステップS16参照)。該電子楽器の機能として演奏支援機能が設定されている場合には(ステップS52のYES)、鍵盤ガイド6のガイドランプ(LED)の点滅を演奏支援を行うように設定されたチャンネルの楽音データにあわせて制御し(ステップS56)、ステップS55の処理を行う。該電子楽器の機能として演奏支援機能が設定されていない場合には(ステップS52のNO)、そのままステップS55の処理へ行く。ステップS55では、少々時間をおいてから演奏を行う。すなわち、該電子楽器の機能として演奏支援機能が設定されている場合には、ユーザが演奏操作を行う前に演奏操作するべき演奏操作子8がどれであるかを鍵盤ガイド6等を用いてユーザに示さなければならない。この場合、ユーザの演奏操作子8の操作と同時に該演奏操作子8に割り当てられた楽音の発音を行わずに、該楽音の発音を遅らせる必要がある。例えばユーザが演奏操作子8を用いて演奏する部分がメロディラインであるような場合、該メロディの楽音データの発音タイミングで演奏支援が行われ、メロディ以外の伴奏等の発音については演奏支援のタイミングから少し時間を遅らせて発音するようにする。勿論、演奏支援を行う場合の方法はこれに限られず、例えばメロディの楽音データを先読み処理して、該先読み処理に基づくタイミングで鍵盤ガイド6等を用いた演奏ガイドを行うようにしてもよい。
【0038】
ここで、該電子楽器が曲移調モードにオン設定された場合における処理の流れについて図7を用いて簡単に説明する。図7は該電子楽器が曲移調モードにオン設定された場合に行われる処理フローの一例を示すブロック図であり、(A)は移調後の調で演奏を行う場合の説明図、(B)は移調前の調で演奏を行う場合の説明図である。ただし、ここでは入力された演奏データがメロディデータと伴奏データとからなり、「ヘ長調」である演奏データの調を「ハ長調」に移調する場合を例に説明する。
【0039】
図7(A)に示すように、該電子楽器が曲移調モードにオン設定されている場合には、入力した演奏データ(メロディデータと伴奏データ)を「ハ長調」に移調する。移調された演奏データのうち伴奏データは、そのまま音源回路(TG)へと送られて該データに従って発音される。つまり、伴奏演奏は「ハ長調」で行われる。一方、移調された演奏データのうちのメロディデータは、鍵盤割付の変更が行われた後に鍵盤ガイド6の点滅を制御する。この鍵盤割付の変更では、上述した図3のステップS23の処理と同様の処理、すなわち、「ハ長調」では一般的に使用しない黒鍵については該調における音階音で該黒鍵に近い白鍵に割り当てられた音階音を発音するように黒鍵に音階音を割り当てる。つまり、一般的な鍵盤楽器の黒鍵には「C#」「D#」「F#」「G#」「A#」が割り当てられているが(図4(A)参照)、「ハ長調」に曲の調を移調した場合には、例えば黒鍵に「C」「D」「F」「G」「A」を割り当てる。そうすると、「C」「D」「F」「G」「A」の各音は白鍵と黒鍵の2つの鍵にそれぞれ割り当てられることになる。鍵盤ガイド6に従って演奏者の各演奏操作子からの入力があると、それに従って生成されるデータは音源回路(TG)へと送られて発音される。この演奏操作子からの入力に従って生成されるデータは「ハ長調」であるので、メロディ演奏も伴奏演奏と同様に「ハ長調」で行われる。
【0040】
図7(B)に示すように、該電子楽器が曲移調モードにオン設定されている場合に、入力した演奏データ(メロディデータと伴奏データ)のうち鍵盤ガイド6を行うメロディデータのみを「ハ長調」へ移調する。鍵盤ガイド6を行わない伴奏データは、そのまま音源回路(TG)へと送られて発音される。つまり、伴奏演奏は「ヘ長調」で行われる。一方、移調されたメロディデータは、鍵盤割付の変更が行われた後に鍵盤ガイド6の点滅を制御する。鍵盤ガイド6に従って演奏者の各演奏操作子からの入力があると、それに従って生成されるデータが音源回路(TG)へと送られて発音される。この際に、各演奏操作子からの入力に従って生成されるデータは再度移調される。該再移調の処理では、メロディデータを移調した際の移調情報を基に再移調を行う。例えば、演奏データの調をn度上に移調したような場合には、移調情報として「+n度」が再移調時に参照されて、これを基にして再移調処理は行われる。この場合、各演奏操作子からの入力に従って生成されるデータを「−n度」、つまりn度下に移調する。こうすることにより、演奏者が「ハ長調」で演奏を行うように鍵盤(演奏操作子)を操作した場合であっても、音源回路(TG)から発音されるのは「ヘ長調」の曲になる。つまり、メロディ演奏も伴奏演奏と同様に「ヘ長調」で行われる。
なお、上述の図7(A)及び図7(B)に示した例において、鍵盤割付の変更は行わなくてもよい。
【0041】
なお、上述の電子楽器においては鍵盤ガイド6としてガイドLEDを用いたものを説明したが、鍵盤自体を光らせる等のような他の方法でガイドを行うものであってもよい。また、電子楽器は鍵盤ガイド6のような演奏支援機能を必ずしも具える必要は無く、該機能を具えていなくてもよい。
なお、上述の実施例では電子楽器として電子ピアノの例をあげ、曲移調機能における移調先の所定の調を「ハ長調」としたが、短調においては白鍵のみを音階音として使用するのは「イ短調」であるから、該所定の調は「イ短調」となる。なお、電子楽器は鍵盤楽器の形態に限らず、弦楽器や管楽器、あるいは打楽器等どのようなタイプの形態でもよい。その場合、曲移調機能における移調先の所定の調としては「ハ長調」又は「イ短調」に限らず、その他の適切な調としてよい。また、上述の実施の形態では、音源装置、自動演奏装置等を1つの電子楽器本体に内臓したものについて説明したが、これに限らず、それぞれが別々に構成され、MIDIインターフェイスや各種ネットワーク等の通信手段を用いて各装置を接続するように構成されたものにも同様に適用できることはいうまでもない。また、パソコンとアプリケーションソフトウェアという構成であってもよく、この場合処理プログラムを磁気ディスク、光ディスクあるいは半導体メモリ等の記憶メディアから供給したり、ネットワークを介して供給するものであってもよい。外部からインターネットを介して曲をダウンロードする場合には、図5のステップS33の後、メモリリザーブで自動移調したものをストアするようにしてもよい。
なお、上述の実施例では、所定の調(例えば、「ハ長調」)に移調した演奏データに従って演奏を行うように構成したがこれに限らず、演奏者が所定の調(例えば、「ハ長調」)で演奏した曲を移調して他の調(例えば、「へ長調」)の曲とするようにしてもよい。
【0042】
【発明の効果】
この発明によれば、任意の調の曲の演奏データを使用する電子楽器の演奏操作子タイプに応じて、演奏し易い所定の調に移調することを極めて簡単な操作で行えるようにしたので、初心者であっても難しい曲の楽器演奏を簡単に行うことができる、という効果がある。
さらに、演奏者が選択した所望の特定音階を構成する音階音を演奏操作子に割り当てるようにしたので、所望の特定音階を構成する音階音のみを用いた楽器演奏を簡単な演奏操作でユーザが行うことができるようになる、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る演奏制御装置を具えた電子楽器の全体構成の一実施例を示したハード構成ブロック図である。
【図2】 図1に示した電子楽器に対し所定の機能を設定し演奏を行う場合にメインとなる処理のフローチャートの一実施例を示す図である。
【図3】 図2のメイン処理で行われるパネル設定処理の一実施例を示すフローチャートである。
【図4】 特定音階発音における各演奏操作子への音階音の割り当てについて説明するための概念図であり、(A)は通常の「半音階(12音音階)」を構成する各音階音の各鍵への割り当て状態を示す図、(B)は特定音階の一例として「全音音階(6音音階)」を選択した場合の各音階音の各鍵への割り当て状態の一例を示す図、(C)は(B)に示した「全音音階(6音音階)」の各音階音の各鍵への割り当て状態の変更例を示す図である。
【図5】 図2のメイン処理で行われる演奏指示の抽出と楽音生成信号の生成処理の一実施例を示すフローチャートである。
【図6】 図2のメイン処理で行われる演奏処理の一実施例を示すフローチャートである。
【図7】 該電子楽器が曲移調モードにオン設定された場合に行われる処理フローの一例を示すブロック図であり、(A)は移調後の調で演奏を行う場合の説明図、(B)は移調前の調で演奏を行う場合の説明図である。
【符号の説明】
1…CPU、1A…タイマ、2…ROM、3…RAM、4…外部記憶装置、5…インタフェース、5A…外部の演奏データ生成機器、6…鍵盤ガイド、7…パネル操作子、8…演奏操作子、9…表示器、10…音源回路、11…効果回路、12…サウンドシステム、1D…データ及びアドレスバス、7a…曲移調モード選択スイッチ、7b…キーガイド設定スイッチ、7c…特定音階発音モード選択スイッチ

Claims (2)

  1. 演奏すべき楽音の音高を指示するために操作される演奏操作子と、
    任意の調の演奏データを提供する演奏データ提供手段と、
    前記演奏データを予め定められた所定調に移調することを指示する指示手段と、
    前記指示手段による指示がないときは前記演奏データを前記任意の調のままとするが、前記指示手段による指示があったときは前記演奏データを、前記任意の調と前記所定調との隔たりに応じて、該所定調に自動的に移調する処理を行う移調手段と
    前記演奏操作子の操作に従って生成される楽音データ及び前記移調手段で移調された演奏データを音源へ出力する出力手段と、
    前記演奏データに基づき前記演奏操作子に対応して演奏ガイドのための表示を行う表示手段であって、前記所定調への移調指示がなされたときは前記移調手段によって移調された前記演奏データに基づき該演奏ガイド表示を行うものと、
    前記表示手段で演奏ガイド表示を行うか否かを選択する選択手段と、
    前記指示手段によって前記所定調への移調指示がなされたときは、該選択手段の選択とは無関係に、前記表示手段で演奏ガイド表示を行うモードに自動的に設定する制御手段と
    を具える演奏制御装置。
  2. 前記所定調はハ長調あるいはイ短調である請求項に記載の演奏制御装置。
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