JP3674469B2 - 演奏ガイド方法と装置及び記録媒体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、鍵盤演奏等の練習に用いるに好適な演奏ガイド方法、演奏ガイド装置及び記録媒体に関し、特に発生すべき音の名称を発音させる際に発音長の長い又は短いにそれぞれ対応して長い名称又は短い名称を発音させたり、臨時記号付きの音符については音名又は階名以外の短い名称(例えば「ア」)を発音させたりすることにより多彩な演奏ガイドを実現したものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、発音型式の演奏ガイド装置としては、臨時記号(シャープ又はフラット)なしの音符については階名を発音させると共に臨時記号付きの音符については階名の発音に並行してシャープ又はフラットの記号に対応する発光素子を点灯させるものが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来の発音型式の演奏ガイド装置では、臨時記号付きの音符についてシャープ又はフラットの記号に対応する発光素子を注視する必要があり、ユーザが練習に専念するのを妨げる要因になっていた。
【0008】
また、短い音符に対応する階名を発音する際に、階名の発音が短く且つ明瞭でないため、ユーザが十分に聴取できないことがあった。
【0009】
この発明の目的は、上記のような問題点を解決した新規な演奏ガイド方法及び装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る第1の演奏ガイド方法は、演奏操作部に関して発生すべき音の名称を発音手段で発音させることにより演奏ガイドを行なう演奏ガイド方法であって、
発生すべき音の名称を発音するための音声データとして発音長の短い第1の音声データ及び発音長の長い第2の音声データを記憶した記憶手段を用意するステップと、
発生すべき音の名称及び発音長を指示する指示ステップと、
この指示ステップでの指示に係る発音長の長短を判定する判定ステップと、
前記指示ステップで音の名称が指示されるのに応答して前記判定ステップでの判定結果に応じて指示に係る音の名称を前記発音手段に発音させる発音ステップであって、前記判定ステップでの判定結果が発音長の短いことを示すときは前記 第1の音声データを読出して発音長の短い名称を前記発音手段に発音させ、前記判定ステップでの判定結果が発音長の長いことを示すときは前記第2の音声データを読出して発音長の長い名称を前記発音手段に発音させるもの
を含むものである。
【0011】
第1の演奏ガイド方法によれば、短い発音長が指示されると、発音長の短い第1の音声データに基づいて発音長の短い名称が発音され、長い発音長が指示されると、発音長の長い第2の音声データに基づいて発音長の長い名称が発音される。従って、ユーザは、発音長の短い名称及び長い名称のいずれも明確に聴取することができる。
【0012】
この発明に係る第2の演奏ガイド方法は、演奏操作部に関して発生すべき音の名称を発音手段で発音させることにより演奏ガイドを行なう演奏ガイド方法であって、
各々臨時記号なしの音符に関して音名又は階名からなる第1種の名称を表わす発音長の短い第1の音声データ及び発音長の長い第2の音声データを記憶すると共に各々臨時記号付きの音符に関して音名又は階名以外で臨時記号名より短い第2種の名称を表わす発音長の短い第3の音声データ及び発音長の長い第4の音声データを記憶した記憶手段を用意するステップと、
発生すべき音毎に該音の名称として前記第1又は第2種のいずれかの名称を指示すると共に該音の発音長を指示する指示ステップと、
この指示ステップで発音長が指示されるたびに指示に係る発音長の長短を判定する判定ステップと、
前記指示ステップで音の名称が指示されるたびに前記判定ステップでの判定結果に応じて指示に係る音の名称を前記発音手段に発音させる発音ステップであって、前記指示ステップで前記第1種の名称が指示されたときは前記判定ステップでの判定結果が発音長の短いことを示すならば前記第1の音声データを読出して前記第1種の名称を短い発音長で前記発音手段に発音させる一方、前記判定ステップでの判定結果が発音長の長いことを示すならば前記第2の音声データを読出して前記第1種の名称を長い発音長で前記発音手段に発音させ、前記指示ステップで前記第2種の名称が指示されたときは前記判定ステップでの判定結果が発音長の短いことを示すならば前記第3の音声データを読出して前記第2種の名称を短い発音長で前記発音手段に発音させる一方、前記判定ステップでの判定結果が発音長の長いことを示すならば前記第4の音声データを読出して前記第2種の名称を長い発音長で前記発音手段に発音させるもの
を含むものである。
【0013】
第2の演奏ガイド方法によれば、臨時記号なしの音符については音名又は階名が発音長の長い又は短いにそれぞれ対応して長く又は短く発音されると共に、臨時記号付きの音符については例えば「C#」であれば「ア」が(「D#」であれば「イ」が)発音長の長い又は短いにそれぞれ対応して長く又は短く発音される。従って、ユーザは、臨時記号対応の発光素子を見ることなく即座に発生すべき音を認識することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明の一実施形態に係る演奏ガイド装置を備えた電子楽器の回路構成を示すものであり、この電子楽器は、パーソナルコンピュータ等の小型コンピュータによって楽音発生、演奏ガイド等が制御されるようになっている。
【0019】
バス10には、CPU(中央処理装置)12、ROM(リード・オンリィ・メモリ)14、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)16、検出回路18,20、表示回路22、音源回路24、効果回路26、外部記憶装置28、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)インターフェース30、通信インターフェース32、タイマ34等が接続されている。
【0020】
CPU12は、ROM14にストアされたプログラムに従って楽音発生、演奏ガイド等のための各種処理を実行するもので、演奏ガイド処理については図3〜7を参照して後述する。
【0021】
RAM16は、CPU12による各種処理に際して利用される種々の記憶部を含むもので、この発明の実施に関係する記憶部としては、曲データ記憶部16A、伴奏パターンデータ記憶部16B、指示パターンデータ記憶部16C等を含んでいる。
【0022】
検出回路18は、演奏操作部36から演奏操作情報を検出するものである。演奏操作部36は、一例として図2(A)に示すような鍵盤36Aからなるものであるが、ギターの音高指定部等であってもよい。
【0023】
検出回路20は、操作子群38から各種操作子の操作情報を検出するものである。操作子群38は、楽器本体のパネル面に設けられた楽音制御用及び演奏制御用の各種操作子を含むと共に、文字入力及び数値入力が可能なキーボードを含んでおり、ポインティングデバイスとしてのマウスも含んでいる。
【0024】
表示回路22は、表示部40の表示動作を制御することにより各種の表示を可能にするものである。表示部40は、楽譜等を表示可能な表示器(図示せず)を含むと共に、図2(A)に示すように鍵盤36Aの各鍵に対応してその近傍に配置されたランプ又はLED(発光ダイオード)のような表示素子Lからなる表示素子群40Aを含んでいる。
【0025】
音源回路24は、多数(例えば64個)の楽音発生チャンネルを有するもので、各楽音発生チャンネルは、ピアノ、オルガン、フルート、バスドラム、シンバル等の各種音色の楽音信号を発生可能であると共に、「ド」、「レ」、「ミ」…等の階名、「シー」、「ディー」、「イー」…等の音名、「ア」、「イ」、「ウ」…等の特殊階名、「タ」、「チ」、「ツ」…等の特殊音名を表わす音声信号を発生可能である。ここで、「ア」、「イ」、「ウ」は、「ド#」、「レ#」、「ファ#」にそれぞれ対応し、「タ」、「チ」、「ツ」は、「シー#」、「ディー#」、「エフ#」にそれぞれ対応する。
【0026】
音源回路24は、波形記憶方式、フォルマント合成方式等の公知の方式で構成可能であるが、この実施形態では、一例として波形記憶方式を用いる。楽音信号については音色毎に楽音波形を表わす楽音データを楽音メモリに記憶しておき、発音要求のあった音色の楽音波形を読出して楽音信号を発生する。音声信号については発生すべき音の名称毎に発音長の短い音声波形を表わす短音用の音声データと発音長の長い音声波形を表わす長音用の音声データとを音声メモリに記憶しておき、発音要求のあった名称について発音長が短ければ短音用の音声データを読出して音声信号を発生し、発音長が長ければ長音用の音声データを読出して音声信号を発生する。
【0027】
音声データは、オクターブ毎に別々に持つようにしてもよいし、一部又は全部のオクターブで共用するようにしてもよい。音声データを複数のオクターブで共用する場合、オクターブ毎に対応するピッチで発音させてもよいし、複数のオクターブについて一定のピッチで発音させてもよい。
【0028】
効果回路26は、音源回路24から発生される楽音信号及び音声信号に対してコーラス、リバーブ、エコー等の効果を付加可能なものである。ユーザは、操作子群38中の操作子の操作により効果の付加/非付加、効果量等を設定可能である。効果回路26から送出される楽音信号及び音声信号は、サウンドシステム42に供給され、音響に変換される。
【0029】
外部記憶装置28は、HD(ハードディスク)、FD(フロッピーディスク)、CD(コンパクトディスク)、DVD(ディジタル多目的ディスク)、MO(光磁気ディスク)等のうち1又は複数種類の記録媒体を着脱可能なものである。外部記憶装置28に所望の記録媒体を装着した状態では、記録媒体からRAM16へデータを転送可能である。また、装着した記録媒体がHDやFDのように書込可能なものであれば、RAM16のデータを記録媒体に転送可能である。
【0030】
プログラム記録手段としては、ROM14の代りに外部記憶装置28の記録媒体を用いることができる。この場合、記録媒体に記録したプログラムは、外部記憶装置28からRAM16へ転送する。そして、RAM16に記憶したプログラムにしたがってCPU12を動作させる。このようにすると、プログラムの追加やバージョンアップ等を容易に行なうことができる。
【0031】
MIDIインターフェース30は、自動演奏装置等の他のMIDI機器44との間で演奏情報等の送受信を行なうために設けられたものである。
【0032】
通信インターフェース32は、通信ネットワーク46(例えばLAN(ローカル・エリア・ネットワーク)、インターネット、電話回線等の有線又は無線のネットワーク)を介してサーバコンピュータ48と情報通信を行なうために設けられたものである。この発明の実施に必要なプログラムや各種データは、サーバコンピュータ48から通信ネットワーク46及び通信インターフェース32を介してRAM16又は外部記憶装置28へダウンロード要求に応じて取込むようにしてもよい。
【0033】
タイマ34は、与えられるテンポデータTMに対応する周期でテンポクロック信号TCLを発生するもので、テンポクロック信号TCLは、割込命令としてCPU12に供給される。CPU12は、テンポクロック信号TCLの各クロックパルス毎に割込処理を開始する。このような割込処理を利用することにより記憶部16Aのメロディデータに基づく演奏ガイド、記憶部16Aの伴奏データ基づく自動伴奏及び演奏ガイド、記憶部16Aのコード進行データに基づく演奏ガイド、記憶部16Bの伴奏パターンデータに基づく自動伴奏、記憶部16Cの指示パターンデータに基づく指示パターンの表示等が可能になる。
【0034】
図3は、演奏ガイド処理の第1の例を示すものである。データベース(ROM14又は外部記憶装置28)には、多数の楽曲について各楽曲毎にメロディを表わすメロディデータと伴奏を表わす伴奏データとコード進行を表すコード進行データとが記憶されている。
【0035】
メロディデータは、発生すべき音毎に発生タイミングを表わすオンタイミングデータと音高を表わすノートオンイベントデータとを含むと共に消去すべき音毎に消去タイミングを表わすオフタイミングデータと音高を表わすノートオフイベントデータとを含んでいる。
【0036】
伴奏データは、左手伴奏パートの伴奏データを含むと共に、ベースパート、リズムパート等の伴奏データを含むこともある。左手伴奏パート及びベースパートの伴奏データは、メロディデータと同様の構成である。リズムパートの伴奏データは、発音すべきタイミング毎にそのタイミングを表わすタイミングデータとそのタイミングで発音すべき1又は複数の打楽器音等のリズム音を表わすリズム音指定データとを含んでいる。
【0037】
コード進行データは、所定の演奏区間(例えば1小節)毎にコードを指定するコード指定データ(例えばコード根音及びコードタイプを表わすデータ)を含むものである。
【0038】
ステップSでは、指示モード選択処理を行なう。指示モードとしては、コード指示モードと伴奏指示モードとがあり、いずれかの指示モードがユーザによる操作子群38での選択操作により選択される。コード指示モードは、コード進行データの表わすコード進行に従って操作すべき位置を指示するモードであり、伴奏指示モードは、伴奏データ中の左手伴奏パートの伴奏データに基づいて操作すべき位置を指示するモードである。
【0039】
ユーザは、表示部40の表示器に表示される曲名等を参考にして操作子群38中の操作子の操作によりデータベースから所望の楽曲を選択することができる。選択に係る楽曲のメロディデータ、伴奏データ及びコード進行データは、図3に示すように記憶部16Aに書込まれる。また、ユーザが選択に係る楽曲に合わせて例えばワルツ等の伴奏スタイルを選択すると、選択に係る伴奏スタイルに対応する伴奏パターンデータがデータベースから読出されて記憶部16Bに書込まれる。伴奏パターンデータは、所定のコード(例えばCメジャー)を基準として前述のメロディデータと同様にして作成されたもので、所定のコード以外のコードが指定されたときは指定に係るコードに応じて音高を変換して自動伴奏を行なう。
【0040】
ステップSでは、コードモード選択処理を行なう。コードモードとしては、シングルフィンガコードモードとフィンガードコードモードとがあり、いずれかのコードモードがユーザによる操作子群38での選択操作により選択される。シングルフィンガコードモードは、例えばメジャーならば根音のみを指示し、マイナーならば根音と近くの黒鍵を指示しというように根音とコードタイプに応じた所定鍵とを指示する簡易和音指定モードであり、フィンガードコードモードは、例えばCメジャーならばC,E,Gというようにすべてのコード構成音を指示する実和音指定モードである。
【0041】
ステップSでは、データ読出処理を行なう。前述した割込処理によりテンポクロック信号TCLのクロックタイミング毎に記憶部16A,16Bの記憶部データ中のタイミングデータを参照して読出すべきデータがあるか判定し、あればそのデータを読出す。
【0042】
ステップSでは、記憶部16Aから読出されるコード指定データCDに基づいて操作位置データPDを生成する。ステップSでシングルフィンガコードモードを選択したときは、コード指定データCDがコードタイプとしてメジャーを指定するならば操作位置データPDとしてデータCDの表わす根音のみを指示するデータが生成され、コード指定データCDがコードタイプとしてメジャー以外のものを指定するならば操作位置データPDとしてデータCDの表わす根音とデータCDの表わすコードタイプに応じた所定鍵とを指示するデータが生成される。また、ステップSフィンガードコードモードを選択したときは、操作位置データPDとして、コード指定データCDの表わすコードのすべての構成音を指示するデータが生成される。
【0043】
ステップSでは、データ選択処理を行なう。ステップSでコード指示モードを選択したときは、操作位置データPDを選択し、ステップSで伴奏指示モードを選択したときは、記憶部16Aの左手伴奏パートの伴奏データ中から読出されるノートオンイベントデータ又はノートオフイベントデータからなるノートイベントデータANを選択する。
【0044】
ステップSでは、表示制御処理を行なう。演奏操作部36としての鍵盤36Aにおいて、メロディ鍵域(右手演奏鍵域)では、記憶部16Aのメロディデータ中から読出されるノートオンイベントデータ又はノートオフイベントデータからなるノートイベントデータMNに従って表示素子群40A中の表示素子を選択的に点灯して操作すべき鍵を指示する。例えば、ノートイベントデータMNとして音高Cを表わすノートオンイベントデータが読出されると、C鍵に対応する表示素子が点灯すべく制御され、この後ノートイベントデータMNとして音高Cを表わすノートオフイベントデータが読出されると、Cに対応する表示素子が滅灯すべく制御される。ユーザは、このようなメロディ押鍵の指示に従って鍵盤36Aにてメロディ演奏の練習を行うことができる。
【0045】
ステップSでコード指示モードを選択したときは、ステップSにおいて操作位置データPDに基づいて操作すべき位置が指示される。ステップSでシングルフィンガコードモードを選択した場合には、鍵盤36Aの左手伴奏用の伴奏鍵域において操作位置データPDに応じて根音鍵に対応した表示素子が点灯したり、根音鍵とコードタイプ対応の所定鍵とに対応した複数の表示素子が点灯したりする。これに対し、ステップS2でフィンガードコードモードを選択した場合には、操作位置データPDに応じてコード構成音相当の複数鍵に対応する複数の表示素子が点灯する。例えば、Cメジャーのコードに基づいて操作位置データPDが生成されると、鍵盤36Aの伴奏鍵域では、図2(A)に示すようにC,E,Gの鍵にそれぞれ対応した3個の表示素子が点灯する。ユーザは、いずれの場合にもコードに関する押鍵の指示に従ってコード指定の練習を行うことができる。
【0046】
コード指示モードの選択時にあっては、ユーザ指定に係るコードと記憶部16Bの伴奏パターンデータとに基づいて自動伴奏が行なわれる。ステップSでは、鍵盤36Aでの押鍵状態に基づいてコード検出を行なう。ステップSで シングルフィンガコードモードを選択した場合、1鍵のみ押された状態では該鍵に対応する音を根音とするメジャーコードと決定する。また、複数鍵が押された状態では、該複数鍵中の最低音鍵に相当する音を根音とし且つ該複数鍵中の残りの鍵に基づいてコードタイプを決定する。ステップSフィンガードコードモードを選択した場合、コード毎に予め定められた押鍵パターンを参照して押鍵状態がどの押鍵パターンに対応するか判定することによりコードを決定する。
【0047】
ステップSでは、伴奏生成処理を行なう。記憶部16Bの伴奏パターンデータ中から読出されたノートオンイベントデータ又はノートオフイベントデータからなるノートイベントデータPNについてステップS7で検出されたコードを表わすコードデータDCに応じて音高変換等の処理を行なう。例えば、伴奏パターンデータがCメジャーを基準にして作成されている場合、コードデータDCがCメジャー以外のコードを示すときは、変換テーブルを参照するなどしてノートイベントデータPNの示す音高を修正する。
【0048】
ステップSで伴奏指示モードを選択したときは、ステップSにおいてノートイベントデータANに基づいて操作すべき位置が指示される。このときの押鍵の指示は、メロディに関して前述したと同様にして行われる。一例として、図2(B)には、鍵盤36Aの伴奏鍵域において1度(C)と5度(G)の鍵に対応した2つの表示素子が点灯した状態を示す。
【0049】
ステップSでは、楽音発生処理を行なう。演奏操作部36としての鍵盤36Aにおいていずれかの鍵が押されるたびに押された鍵に対応する音高を表わすキーオンイベントデータが発生されると共にいずれかの鍵が離されるたびに離された鍵に対応する音高を表わすキーオフイベントデータが発生される。キーオンイベントデータ又はキーオフイベントデータからなるキーイベントデータKDは、キーオンイベントデータのときは発音命令信号と共に、キーオフイベントデータのときは消音命令信号と共に音源回路24に供給される。キーオンイベントデータ及び発音命令信号が供給されると、いずれかの空きの楽音発生チャンネルに割当てられ、割当てに係る楽音発生チャンネルからは発音命令信号に応じてキーオンイベントデータの表わす音高を有する楽音信号が発生される。キーオフイベントデータ及び消音命令信号が供給されると、キーオフイベントデータの表わす音高を有する楽音信号を発生中である楽音発生チャンネルにおいて消音命令信号に応じて楽音信号の減衰が開始される。このような処理により鍵盤36Aのメロディ鍵域での鍵操作に応じてメロディ音が発生されると共に鍵盤36Aの伴奏鍵域での鍵操作に応じて伴奏音が発生される。なお、ステップSでコード指示モードを選択した場合は、鍵盤36Aの伴奏鍵域で押した鍵に対応する楽音は発生されず、次に述べるようにして自動伴奏が行なわれる。
【0050】
ステップSでコード指示モードを選択したときは、ステップSで生成されたノートオンイベントデータ又はノートオフイベントデータからなるノートイベントデータPN’が音源回路24に供給される。音源回路24では、キーオンイベントデータKDに関して前述したと同様にして発音命令信号及びノートオンイベントデータに応じて楽音信号が発生され、消音命令信号及びノートオフイベントデータに応じて楽音信号の減衰が開始される。このようにしてオートコード等の自動伴奏が行なわれる。自動伴奏としては、ベースパターンデータ及び/又はリズムパターンデータを記憶し、読出すことによりオートベース及び/又はオートリズムの演奏を行なうようにしてもよい。このようにした場合、記憶部16Aの伴奏データ中から読出される制御イベントデータCNに基づくベース音及び/又はリズム音の発生を禁止する。
【0051】
ステップS1で伴奏指示モードを選択したときは、上記したようなノートイベントデータPN’に基づく自動伴奏は行なわれない。しかし、記憶部16Aに伴奏データとしてベースパート及び/又はリズムパートの伴奏データを記憶しておいた場合には、記憶データに基づいてベース及び/又はリズムの自動伴奏が行なわれる。
【0052】
ベースパートの伴奏を記憶しておいた場合、制御イベントデータCNとしては、ベースパートに関するノートオンイベントデータ又はノートオフイベントデータが読出される。ステップSでは、制御イベントデータCNが音源回路24に供給される。音源回路24では、キーイベントデータKDに関して前述したと同様にして発音命令信号及びノートオンイベントデータに応じて楽音信号が発生され、消音命令信号及びノートオフイベントデータに応じて楽音信号の減衰が開始される。このようにしてベースパートの自動伴奏が行われる。
【0053】
リズムパートの伴奏データを記憶しておいた場合、制御イベントデータCNとしては、リズムパートに関するリズム音指定データが読出される。ステップSでは、リズム音指定データが発音命令信号と共に音源回路24に供給される。音源回路24では、リズム音指定データの指定する1又は複数のリズム音が空きの1又は複数の楽音発生チャンネルにそれぞれ割当てられ、割当てに係るリズム音に対応したリズム音信号が発生される。このようにしてリズムパートの自動演奏が行なわれる。
【0054】
上記した図3の演奏ガイド処理によれば、ユーザは、自己の習熟度に合わせて次の(1)、(2)又は(3)のいずれかの態様で演奏練習を行なうことができる。
【0055】
(1)コード指示モードを選択すると共に、シングルフィンガコードモードを選択する。この場合、鍵盤36Aに関しては、ノートイベントデータMNに基づいてメロディ押鍵の指示が行なわれると共に操作位置データPDに基づいてシングルフィンガコードモードでの押鍵指示が行なわれる。また、ノートイベントデータPN及びコードデータDCに基づいてオートコード等の自動伴奏が行なわれる。従って、ユーザは、メロディ押鍵の指示に従ってメロディ演奏の練習を行なえると共に、シングルフィンガコードモードでの押鍵指示に従って自動伴奏のためのコード指定の練習を行なうことができる。
【0056】
(2)コード指示モードを選択すると共に、フィンガードコードモードを選択する。この場合、上記(1)の場合と同様にメロディ演奏の練習を行なうことができる。また、コードに関する押鍵指示は、シングルフィンガコードモードからフィンガードコードモードに変更され、フィンガードコードモードの押鍵指示に従って自動伴奏のためのコード指定の練習を行なうことができる。フィンガードコードモードでのコード指定は、シングルフィンガコードモードでのコード指定に比べて難度が高いから、上記(1)の練習に習熟した段階で(2)の練習に進むのが望ましい。
【0057】
(3)伴奏指示モードを選択する。この場合、上記(1)の場合と同様にメロディ演奏の練習を行なうことができる。また、ノートイベントデータANに基づいてマニアル伴奏に関する押鍵指示が行なわれるので、鍵盤36Aの伴奏鍵域では、マニアル伴奏の練習を行なうことができる。マニアル伴奏は、フィンガードコードモードでのコード指定に比べて難度が高いから、上記(2)の練習に習熟した段階で(3)の練習に進むのが望ましい。
【0058】
図4は、演奏ガイド処理の第2の例を示すものである。データベースには、多数の楽曲について各楽曲毎にメロディを表わす曲データと指示パターンを表わす指示パターンデータとが記憶されている。曲データは、前述したメロディデータと同様の構成である。指示パターンデータは、前述したメロディデータと同様の構成であるが、楽音発生には用いず、表示素子群40A中の表示素子を駆動するためにだけ用いる。指示パターンは、演奏ガイドの停止中に自動演奏に伴って表示されるもので、自動演奏の進行に従って演奏内容に相当する指示パターンとは異なる態様で変化する。指示パターンとしては、自動演奏される曲の曲想に合ったものを用いるようにし、例えばリズム感や盛り上がり感などで適合性がよいものを用いるとよい。
【0059】
ユーザは、図3に関して前述したような演奏ガイドの停止中において前述したと同様にしてデータベースから所望の楽曲を選択し、選択に係る楽曲の自動演奏(デモンストレーション演奏)を聴くことができる。すなわち、ユーザが所望の楽曲を選択すると、選択に係る楽曲の曲データ及び指示パターンデータがデータベースから読出され、図4に示すように記憶部16Aに書込まれる。ステップS11では、前述したステップSと同様にしてデータ読出処理を行なう。
【0060】
ステップS12では、記憶部16Aの曲データ中から読出されたノートイベントデータ又はノートオフイベントデータからなるノートイベントデータSNを音源回路24に供給する。音源回路24では、ステップSで述べたと同様にして発音命令信号及びノートオンイベントデータに応じて楽音信号を発生させると共に消音命令信号及びノートオフイベントデータに応じて楽音信号の減衰を開始させることにより楽曲の自動演奏を行なう。
【0061】
ステップS13では、記憶部16Aの指示パターンデータ中から読出されるノートオンイベントデータ又はノートオフイベントデータからなるノートイベントデータPTに基づいて表示素子群40A中の表示素子を選択的に点灯して自動演奏の進行に従って変化する指示パターンを表示させる。
【0062】
図4の処理によれば、ユーザは、演奏ガイドの停止中に所望の楽曲のデモンストレーション演奏を聴きながら表示素子群40Aで表示される指示パターンをイルミネーションとして楽しむことができる。
【0063】
図4の処理では、1つの楽曲に1つの指示パターンを対応させたが、1つの楽曲に複数の指示パターンを対応させて記憶し、ユーザが所望の楽曲を選択する際に選択に係る楽曲に対応した複数の指示パターンのうちの1つをランダムに自動選択するか又はユーザが任意に選択し、選択に係る指示パターンを表示するようにしてもよい。
【0064】
図5は、図4の処理の第1の変形例を示すものである。図5において、図4と同様の部分には同様の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0065】
図5の例の特徴は、データベースに曲データとは独立に複数の指示パターンデータを記憶したことである。この場合、ユーザは、所望の楽曲の曲データを選択すると共に、所望の指示パターンを選択する。選択に係る曲データは、記憶部16Aに書込まれ、選択に係る指示パターンを表わす指示パターンデータは、記憶部16Cに書込まれる。この後、自動演奏処理及び指示パターン表示処理が図4で述べたと同様にして実行される。
【0066】
図5の処理によれば、1つの指示パターンを複数の楽曲で共通に使用することができ、データベースにおいて指示パターン記憶部の記憶容量を低減することができる。また、1つの楽曲を複数回自動演奏する場合に各回毎に異なる指示パターンを選択可能であり、多様なイルミネーション効果が得られる。
【0067】
図5の処理では、指示パターンをユーザが選択するようにしたが、楽曲の選択に伴って指示パターンをランダムに自動選択するようにしてもよい。また、図4で述べたように曲データ毎に指示パターンを記憶する方式と図5で述べたように曲データとは別に指示パターンを記憶する方式とのうちからユーザがいずれかの方式を選択して利用できるようにしてもよい。
【0068】
図6は、図4の処理の第2の変形例を示すものである。図6において、図4と同様の部分には同様の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0069】
図6の例の特徴は、データベースから選択して記憶部16Aに読出した曲データに基づいて指示パターンデータを生成するようにしたことである。この場合、曲データとしては、メロディパートの曲データの他に伴奏パートの曲データを含むものを用いる。
【0070】
ステップS14では、記憶部16Aの曲データに基づいて指示パターンデータを生成するデータ生成処理を行なう。一例として、メロディパートの曲データ中から順次にオンタイミングデータ及びオフタイミングデータを読出すと共に、伴奏パートの曲データ中から順次にノートオンイベントデータ及びノートオフイベントデータを読出し、オンタイミングデータとノートオンイベントデータを組合わせ且つオフタイミングデータとノートオフイベントデータを組合わせて指示パターンデータを生成する。このようにして生成された指示パターンデータは、指示タイミングがメロディパートのオン/オフタイミングデータに応じて決定されると共に指示位置が伴奏パートのノートオン/オフイベントデータに応じて決定されるもので、記憶部16Cに書込まれる。この後、自動演奏処理及び指示パターン表示処理が図4で述べたと同様にして実行される。
【0071】
図6の処理によれば、ステップS14で指示パターンを生成するので、データベースには指示パターンを記憶させなくてよい。また、曲データに基づいて指示パターンを生成するので、自動演奏される曲に適合した指示パターンが得られる。
【0072】
図6の処理では、複数パートの曲データ中のノートオン/オフデータを混合して指示パターンを生成したり、全く新しいパターンを演算等により生成したりしてもよい。また、図4又は図5で述べたように指示パターンを記憶する方式と図6で述べたように指示パターンを生成する方式とのうちからユーザがいずれかの方式を選択して利用できるようにしてもよい。さらに、複数種類の指示パターン生成方式のうちからユーザがいずれかの生成方式を選択して利用できるようにしてもよい。
【0073】
図5又は図6の処理において、曲データに基づく演奏期間の長さと指示パターンデータに基づく表示期間の長さが一致しないときは、指示パターンデータの一部又は全部を繰返すか一部を省略するなどして長さを一致させるとよい。
【0074】
図7は、演奏ガイド処理の第3の例を示すもので、この例では、発生すべき音の名称を発音させることにより音声で演奏ガイドを行なう。
【0075】
ユーザが前述したと同様にしてデータベースから所望の楽曲を選択すると、選択に係る楽曲のメロディを表わす曲データが記憶部16Aに書き込まれる。曲データは、発生すべき音毎に発生タイミングを表わすオンタイミングデータと発音長を表わす発音長データと音高を表わすノートオンイベントデータとを含むと共に消去すべき音毎に消去タイミングを表わすオフタイミングデータと音高を表わすノートオフイベントデータとを含んでいる。発音長データは、発音期間の長さを例えば4分音符長より長ければ1で表わし、4分音符長以下と短ければ0で表わす。
【0076】
ステップS21では名称指定処理を行なう。ユーザは、操作子群38の操作子の操作により発音すべき名称として階名又は音名のいずれかを指定すると共に指定に係る名称について特殊名称を指定する。指定名称が「ドレミファソラシ」のような階名であった場合、特殊名称は特殊階名となり、例えば「ド♯」、「レ♯」、「ファ♯」…にそれぞれ対応して「ア」、「イ」、「ウ」…のような特殊階名を指定する。指定名称が「シー、ディー、イー、…ビー」のような音名であった場合、特殊名称は特殊音名となり、「シー♯」、「ディー♯」、「エフ♯」…にそれぞれ対応して「タ」、「チ」、「ツ」…のような特殊階名を指定する。指定した特殊階名又は特殊音名は、変更可能である。例えば、「ド♯」、「レ♯」、「ファ♯」…にそれぞれ対応して「ナ」、「ニ」、「ヌ」…を指定可能である。なお、このような指定は、「ド♯、レ♯…」に対して一括指定又は個別指定のいずれも可能である。
【0077】
ステップS22では、前述したステップSと同様にデータ読出処理を行なう。ステップS23では、記憶部16Aの曲データ中から読出されたノートオンイベントデータ又はノートオフイベントデータからなるノートイベントデータQNを音源回路24に供給する。音源回路24では、ステップSで述べたと同様にして発音命令信号及びノートオンイベントデータに応じて楽音信号を発生させると共に消音命令信号及びノートオフイベントデータに応じて楽音信号の減衰を開始させることにより楽曲の自動演奏を行なう。なお、音源回路24には、図3のステップSで述べたようにキーイベントデータKDが供給されるので、マニアル演奏音発生が可能である。
【0078】
ステップS24では、音高/名称変換処理を行なう。記憶部16Aからの読出データRDとしては、ノートオンイベントデータ、発音長データ及びノートオフイベントデータがある。これらのデータのうちノートオンイベントデータ及びノートオフイベントデータについては、ステップS21での指定に従って音高を名称に変換する。例えば、ステップS21で階名発音を選択した場合、C、C 、Dは、それぞれド、ア、レに変換される。また、ステップS21で音名発音を選択した場合、C、C 、Dはそれぞれシー、タ、ディーに変換される。発生すべき音毎に発音すべき名称は変換に係るノートオンイベントデータにより表わされると共に発音期間の長さは発音長データにより表わされる。変換に係るノートオフイベントデータは、消去すべき名称を表わす。
【0079】
ステップS25では、名称発音処理を行なう。変換に係るノートオンイベントデータと時間長データと発音命令信号とからなる1音分の発音制御データを音源回路24に供給し、いずれかの空きの楽音発生チャンネルに割当てる。割当てに係る楽音発生チャンネルでは、変換に係るノートオンイベントデータの指示する名称(例えば階名「ア」)に対応する2つの音声データのうち発音長データの指示する発音長(例えば短い発音長)に対応する音声データに基づいて指示に係る名称(例えば短い「ア」)を表わす音声信号が発生される。この後、変換に係るノートオフイベントデータと消音命令信号とからなる1音分の消音制御データを音源回路24に供給し、ノートオフイベントデータの表わす名称を発音中である楽音発生チャンネルにおいて消音命令信号に応じて音声信号の減衰を開始させる。このとき、音声が滑らかに減衰するようにエンベロープジェネレータによりリリース波形を付与するとよい。上記のような処理により階名及び特殊階名(又は音名及び特殊音名)の発音が可能となる。
【0080】
図7の処理によれば、楽曲の自動演奏を聴きながら階名又は音名による演奏ガイドに従って鍵盤36A等の演奏操作部36で演奏練習を行なうことができる。また、臨時記号付きの音符については、階名又は音名以外で臨時記号名より短い「ア」、「イ」、「ウ」等の名称を発音するようにしたので、発生すべき音を簡単明瞭に認識することができる。その上、短い名称を発音長の短い音声データに基づいて発音すると共に長い名称を発音長の長い音声データに基づいて発音するようにしたので、聴取しやすい演奏ガイドを実現することができる。
【0081】
図7の処理では、母音と子音のうち子音についてだけ発音長の長・短に対応して複数の音声データを記憶して選択的に再生し、母音については1つの音声データを記憶し、短い発音長に対応してそのまま再生し、長い発音長に対応して反復再生するようにしてもよい。また、1つの名称について複数の音声データを記憶する場合、発音長の長・短に限らず、長・中・短のように3つ以上の音声データを記憶し、選択的に再生するようにしてもよい。
【0082】
記憶部16Aに記憶する発音長データとしては、発音長又は音符長をクロック数等の数値で表わすものを用いてもよい。この場合、ステップS25では、発音長データに基づいて発音長の長い又は短いを判定し、短い発音長のときは発音長の短い音声データを再生し、長い発音長のときは発音長の長い音声データを再生するようにすればよい。また、曲データとしては、音高の代りに階名又は音名を表わすものを記憶部16Aに記憶し、ステップS23では階名又は音名を音高に変換して自動演奏を行ない、ステップS25では階名または音名を発音するようにしてもよい。この場合、ステップS24の音高/名称変換処理は不要となり、ステップS21,S24では特殊階名又は特殊音名の指定を変更するための処理を行なうようにすればよい。
【0083】
ユーザは、図3で述べた表示方式の演奏ガイド又は図7で述べた発音方式の演奏ガイドを選択して利用することができる。
【0084】
この発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、種々の改変形態で実施可能なものである。例えば、次のような変更が可能である。
【0085】
(1)コード指示モードの場合、自動伴奏を行なうようにしたが、自動伴奏を行なうか否かをユーザが任意に選択できるようにしてもよい。自動演奏を行なわないときは、ユーザ指定に係るコードに対応するコード音を発生させるようにしてもよい。
【0086】
(2)コード指示モードの場合、コード進行データに基づいて操作位置データを生成するようにしたが、コード進行に従って操作すべき位置を表わす操作位置データを記憶しておき、該操作位置データを読出して操作すべき位置を指示させるようにしてもよい。なお、コード進行に従ってコード名を表示してもよい。
【0087】
(3)表示手段としては、ランプやLEDのような発光素子の配列からなるものに限らず、LCD(液晶表示器)やCRT(陰極線管)等のディスプレイからなるものを用いてもよい。ディスプレイを用いる場合、ディスプレイは、演奏操作部の近傍に限らず、演奏操作部から離れた位置に配置することができる。ディスプレイの画面には、演奏操作部を表示すると共に表示に係る演奏操作部に関して操作すべき位置を指示する構成とする。なお、コードや伴奏に関して操作すべき位置としては、現在操作すべき位置に限らず、その次に操作すべき位置を指示してもよい。
【0088】
(4)この発明は、鍵盤楽器に限らず、弦楽器、管楽器、打楽器等の演奏ガイドにも応用することができる。又、この発明は、音楽ゲームに適用してもよい。
【0089】
(5)この発明は、電子楽器の形態に限らず、パーソナルコンピュータとアプリケーションソフトウェアとの組合わせの形態でも実施することができる。アプリケーションソフトウェアは、磁気ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリ等の記録媒体に記憶させてパーソナルコンピュータに供給してもよいし、あるいは通信ネットワークを介してパーソナルコンピュータに供給するようにしてもよい。
【0090】
(6)この発明は、音源装置、自動演奏装置等を内蔵した電子楽器に限らず、鍵盤、音源装置、自動演奏装置等をMIDIや各種ネットワークなどの通信手段で結合した電子楽器にも適用することができる。
【0091】
(7)メロディ、伴奏等の曲データのフォーマットは、イベントの発生時刻を1つ前のイベントからの相対時間で表わす「イベント+相対時間」方式に限らず、イベントの発生時刻を曲や小節内の絶対時間で表わす「イベント+絶対時間」方式、音符の音高と音符長及び休符と休符長で曲の内容を表わす「音高(休符)+符長」方式、イベント発生の最小時間単位毎に記憶領域を確保し、イベントの発生時刻に対応する記憶領域にイベントを記憶する方式等の任意の方式を用いることができる。
【0092】
(8)複数パート分の曲データを作成する場合、複数パートのデータを混在させて記録してもよいし、パート毎に記録トラックを別にして記録してもよい。
【0093】
(9)曲データを記録する場合、メモリ内の連続する領域に時系列的に記録してもよいし、メモリ内の飛び飛びの領域に分散させて記録して連続するデータとして管理するようにしてもよい。
【0094】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、発音式の演奏ガイドにおいて指示に係る短い発音長に対応して発音長の短い第1の音声データに基づいて短い名称を発音すると共に指示に係る長い発音長に対応して発音長の長い第2の音声データに基づいて長い名称を発音する構成にしたので、短い名称も長い名称も明確に聴取可能となり、効率的に演奏練習を行なえる効果が得られる。また、臨時記号付きの音符については「ア」、「イ」等の短い名称で発音する構成にしたので、視覚に頼らずに聴覚だけで速やかに発生すべき音を認識可能となり、効率的に演奏練習を行なえる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態に係る演奏ガイド装置を備えた電子楽器の回路構成をを示すブロック図である。
【図2】 コード指示モード及び伴奏指示モードにおける押鍵指示状態を示す鍵盤の上面図である。
【図3】 演奏ガイド処理の第1の例を示すブロック図である。
【図4】 演奏ガイド処理の第2の例を示すブロック図である。
【図5】 図4の処理の第1の変形例を示すブロック図である。
【図6】 図4の処理の第2の変形例を示すブロック図である。
【図7】 演奏ガイド処理の第3の例を示すブロック図である。
【符号の説明】
10:バス、12:CPU、14:ROM、16:RAM、16A:曲データ記憶部、16B:伴奏パターンデータデータ記憶部、16C:指示パターンデータ記憶部、18,20:検出回路、22:表示回路、24:音源回路、26:効果回路、28:外部記憶装置、30:MIDIインターフェース、32:通信インターフェース、34:タイマ、36:演奏操作部、38:操作子群、40:表示部、42:サウンドシステム、44:他のMIDI機器、46:通信ネットワーク、48:サーバコンピュータ。

Claims (6)

  1. 演奏操作部に関して発生すべき音の名称を発音手段で発音させることにより演奏ガイドを行なう演奏ガイド方法であって、
    発生すべき音の名称を発音するための音声データとして発音長の短い第1の音声データ及び発音長の長い第2の音声データを記憶した記憶手段を用意するステップと、
    発生すべき音の名称及び発音長を指示する指示ステップと、
    この指示ステップでの指示に係る発音長の長短を判定する判定ステップと、
    前記指示ステップで音の名称が指示されるのに応答して前記判定ステップでの判定結果に応じて指示に係る音の名称を前記発音手段に発音させる発音ステップであって、前記判定ステップでの判定結果が発音長の短いことを示すときは前記 第1の音声データを読出して発音長の短い名称を前記発音手段に発音させ、前記判定ステップでの判定結果が発音長の長いことを示すときは前記第2の音声データを読出して発音長の長い名称を前記発音手段に発音させるもの
    を含む演奏ガイド方法。
  2. 演奏操作部に関して発生すべき音の名称を発音手段で発音させることにより演奏ガイドを行なう演奏ガイド装置であって、
    発生すべき音の名称を発音するための音声データとして発音長の短い第1の音声データ及び発音長の長い第2の音声データを記憶した記憶手段と、
    発生すべき音の名称及び発音長を指示する指示手段と、
    この指示手段での指示に係る発音長の長短を判定する判定手段と、
    前記指示手段で音の名称が指示されるのに応答して前記判定手段での判定結果に応じて指示に係る音の名称を前記発音手段に発音させる制御手段であって、前記判定手段での判定結果が発音長の短いことを示すときは前記第1の音声データを読出して発音長の短い名称を前記発音手段に発音させ、前記判定手段での判定結果が発音長の長いことを示すときは前記第2の音声データを読出して発音長の長い名称を前記発音手段に発音させるもの
    を備えた演奏ガイド装置。
  3. 演奏操作部に関して発生すべき音の名称を発音する発音手段と、発生すべき音の名称を発音するための音声データとして発音長の短い第1の音声データ及び発音長の長い第2の音声データを記憶した記憶手段とを備えたコンピュータにおいて使用される記録媒体であって、
    発生すべき音の名称及び発音長を指示する指示ステップと、
    この指示ステップでの指示に係る発音長の長短を判定する判定ステップと、
    前記指示ステップで音の名称が指示されるのに応答して前記判定ステップでの判定結果に応じて指示に係る音の名称を前記発音手段に発音させる発音ステップであって、前記判定ステップでの判定結果が発音長の短いことを示すときは前記第1の音声データを読出して発音長の短い名称を前記発音手段に発音させ、前記判定ステップでの判定結果が発音長の長いことを示すときは前記第2の音声データを読出して発音長の長い名称を前記発音手段に発音させるものと
    をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  4. 演奏操作部に関して発生すべき音の名称を発音手段で発音させることにより演奏ガイドを行なう演奏ガイド方法であって、
    各々臨時記号なしの音符に関して音名又は階名からなる第1種の名称を表わす発音長の短い第1の音声データ及び発音長の長い第2の音声データを記憶すると共に各々臨時記号付きの音符に関して音名又は階名以外で臨時記号名より短い第2種の名称を表わす発音長の短い第3の音声データ及び発音長の長い第4の音声データを記憶した記憶手段を用意するステップと、
    発生すべき音毎に該音の名称として前記第1又は第2種のいずれかの名称を指示すると共に該音の発音長を指示する指示ステップと、
    この指示ステップで発音長が指示されるたびに指示に係る発音長の長短を判定する判定 ステップと、
    前記指示ステップで音の名称が指示されるたびに前記判定ステップでの判定結果に応じて指示に係る音の名称を前記発音手段に発音させる発音ステップであって、前記指示ステップで前記第1種の名称が指示されたときは前記判定ステップでの判定結果が発音長の短いことを示すならば前記第1の音声データを読出して前記第1種の名称を短い発音長で前記発音手段に発音させる一方、前記判定ステップでの判定結果が発音長の長いことを示すならば前記第2の音声データを読出して前記第1種の名称を長い発音長で前記発音手段に発音させ、前記指示ステップで前記第2種の名称が指示されたときは前記判定ステップでの判定結果が発音長の短いことを示すならば前記第3の音声データを読出して前記第2種の名称を短い発音長で前記発音手段に発音させる一方、前記判定ステップでの判定結果が発音長の長いことを示すならば前記第4の音声データを読出して前記第2種の名称を長い発音長で前記発音手段に発音させるもの
    を含む演奏ガイド方法。
  5. 演奏操作部に関して発生すべき音の名称を発音手段で発音させることにより演奏ガイドを行なう演奏ガイド装置であって、
    各々臨時記号なしの音符に関して音名又は階名からなる第1種の名称を表わす発音長の短い第1の音声データ及び発音長の長い第2の音声データを記憶すると共に各々臨時記号付きの音符に関して音名又は階名以外で臨時記号名より短い第2種の名称を表わす発音長の短い第3の音声データ及び発音長の長い第4の音声データを記憶した記憶手段と、
    発生すべき音毎に該音の名称として前記第1又は第2種のいずれかの名称を指示すると共に該音の発音長を指示する指示手段と、
    この指示手段で発音長が指示されるたびに指示に係る発音長の長短を判定する判定手段と、
    前記指示手段で音の名称が指示されるたびに前記判定手段での判定結果に応じて指示に係る音の名称を前記発音手段に発音させる制御手段であって、前記指示手段で前記第1種の名称が指示されたときは前記判定手段での判定結果が発音長の短いことを示すならば前記第1の音声データを読出して前記第1種の名称を短い発音長で前記発音手段に発音させる一方、前記判定手段での判定結果が発音長の長いことを示すならば前記第2の音声データを読出して前記第1種の名称を長い発音長で前記発音手段に発音させ、前記指示手段で前記第2種の名称が指示されたときは前記判定手段での判定結果が発音長の短いことを示すならば前記第3の音声データを読出して前記第2種の名称を短い発音長で前記発音手段に発音させる一方、前記判定手段での判定結果が発音長の長いことを示すならば前記第4の音声データを読出して前記第2種の名称を長い発音長で前記発音手段に発音させるもの
    を備えた演奏ガイド装置。
  6. 演奏操作部に関して発生すべき音の名称を発音する発音手段と、各々臨時記号なしの音符に関して音名又は階名からなる第1種の名称を表わす発音長の短い第1の音声データ及び発音長の長い第2の音声データを記憶すると共に各々臨時記号付きの音符に関して音名又は階名以外で臨時記号名より短い第2種の名称を表わす発音長の短い第3の音声データ及び発音長の長い第4の音声データを記憶した記憶手段とを備えたコンピュータにおいて使用される記録媒体であって、
    発生すべき音毎に該音の名称として前記第1又は第2種のいずれかの名称を指示すると共に該音の発音長を指示する指示ステップと、
    この指示ステップで発音長が指示されるたびに指示に係る発音長の長短を判定する判定ステップと、
    前記指示ステップで音の名称が指示されるたびに前記判定ステップでの判定結果に応じて指示に係る音の名称を前記発音手段に発音させる発音ステップであって、前記指示ステップで前記第1種の名称が指示されたときは前記判定ステップでの判定結果が発音長の短いことを示すならば前記第1の音声データを読出して前記第1種の名称を短い発音長で前記発音手段に発音させる一方、前記判定ステップでの判定結果が発音長の長いことを示す ならば前記第2の音声データを読出して前記第1種の名称を長い発音長で前記発音手段に発音させ、前記指示ステップで前記第2種の名称が指示されたときは前記判定ステップでの判定結果が発音長の短いことを示すならば前記第3の音声データを読出して前記第2種の名称を短い発音長で前記発音手段に発音させる一方、前記判定ステップでの判定結果が発音長の長いことを示すならば前記第4の音声データを読出して前記第2種の名称を長い発音長で前記発音手段に発音させるものと
    をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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