JP3933070B2 - アルペジオ生成装置及びプログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、ユーザによる演奏操作子の操作に応じてアルペジオ(分散和音)を生成するアルペジオ生成装置及びプログラムに関する。特に、ユーザにより操作された演奏操作子の数に応じて自然な聴感を持つアルペジオを生成することのできるようにしたアルペジオ生成装置及びプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】
特開2001−022354号公報
ユーザによる所定の演奏操作子の操作(例えば、鍵盤等の押鍵操作)に応じてアルペジオ(分散和音)を生成するアルペジオ生成機能を持つ演奏手段は、「アルぺジエータ」と通称されている。従来知られたアルペジエータにおいてはアルペジオパターンとして、少なくとも複数のキー番号(音高に対応したノートナンバー(音高情報)ではなく、単純な番号)と、キー番号毎の発音タイミングとを記憶している。ユーザにより複数の鍵が同時に押鍵操作されたような場合、前記アルペジエータでは同時に押鍵された複数の鍵それぞれに予め割り当てられているノートナンバーに対して所定のルール(例えば、音高の低い順など)に従って番号を割り振る。そして、前記記憶されたアルペジオパターン中のキー番号に対応した番号が割り振られたノートナンバーを、キー番号に対応した発音タイミングにおいて発生させるようにして、押鍵音を基にアルペジオを生成している。
【0003】
また、上記のような通常のアルペジエータにおいては音源装置側で音階音の音色(例えば、ピアノ音色など)が設定されていることからアルペジエータの出力は分散和音として出力されるが、予め所定の音高(ノート)に対しては固定的にドラムセットの音色を割り当てておくことによって、ユーザによる該当する鍵の押鍵操作に応じて所定のドラム音を出力させることができるようになる。例えばノート「C3」、「E3」、「G5」、「A5」、「B5」、「C6」に対して、それぞれバスドラム、スネアドラム、ロータム、ハイタム、ハイハットクローズ、ハイハットオープンなどの各ドラム音色を割り当てておき、該データに基づいてユーザによる押鍵操作に応じて発生された前記所定のノートに該当するノートナンバーに対応したドラム音を発音させることができるようになっている。こうすることで、アルペジエータをドラムパターン発生器としても使用することができる(こうしたものを特にフィックスドノートタイプのアルペジエータと呼ぶ)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したような従来知られたアルペジオ生成装置では、同時に操作された演奏操作子の数(例えば押鍵数)によっては不自然な聴感を持ったアルペジオが生成されてしまう、という問題点があった。例えば、キー番号の大きいものから順に発音タイミングを迎えるように定義されたアルペジオパターンに基づきアルペジオを生成するアルペジエータの場合、ユーザが1つの鍵だけを押鍵操作すると押鍵した鍵に割り当てられている音高がなかなか発音されないことが生じる。また、同時に操作された鍵の数がアルペジオパターン中に定義されたキー番号の数よりも少ない場合には不足分のキー番号については所定の代理音を発音するようにしたアルペジエータがあるが、そうした場合には同時に操作された押鍵数が少ないにも関わらず複雑なアルペジオが生成されてしまうことから、押鍵数が少ないほどシンプルなアルペジオが生成されて欲しいというユーザの要求に反してしまうことが多く都合が悪い。
【0005】
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、予め操作された演奏操作子の数に応じて自然な聴感が得られるアルペジオパターンを記憶しておき、ユーザにより操作された演奏操作子の数を検出して該当する演奏操作子数に応じたアルペジオパターンを選択して使用することにより、操作された演奏操作子数にあった自然な聴感を持ったアルペジオを生成することのできるようにしたアルペジオ生成装置及びプログラムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係るアルペジオ生成装置は、楽音発生のための複数の鍵からなる演奏操作子と、アルペジオ構成音の発音数と発音タイミングとを示す発音タイミング情報を少なくとも定義した発音パターンデータをアルペジオタイプ別に複数記憶する記憶手段であって、前記発音数が異なる複数の発音パターンデータを押鍵数に対応させて記憶するものと、アルペジオタイプを選択する選択手段と、前記演奏操作子の操作に応じて、演奏操作子の押鍵数を検出する検出手段と、前記選択したアルペジオタイプにおける複数の発音パターンデータの中から、前記検出した演奏操作子の押鍵数に対応する発音パターンデータを取得する取得手段と、前記取得した発音パターンデータと所定の音高情報とに基づいて、アルペジオの楽音を生成する生成手段であって、前記取得した発音パターンデータの発音タイミング情報に従ってアルペジオ構成音の発音数を押鍵数毎に異ならせて生成するものとを具備する。
【0007】
この発明によると、選択されたアルペジオタイプ及び操作された演奏操作子の押鍵数に応じて対応する発音パターンデータを記憶手段から取得し、該取得した発音パターンデータと所定の音高情報とに基づいてアルペジオの楽音を生成する。すなわち、予め記憶手段に操作された演奏操作子の押鍵数に応じて自然な聴感を得られる発音パターンデータとして、アルペジオ構成音の発音数と発音タイミングとを示す発音タイミング情報を少なくとも定義した複数の発音パターンデータを押鍵数に対応させて、これをアルペジオタイプ別に記憶しておく。ユーザは、アルペジオの傾向を示すアルペジオタイプを選択する。そして、ユーザにより操作された演奏操作子の押鍵数を検出すると、前記選択済みのアルペジオタイプに含まれる複数の発音パターンデータの中から、該検出した演奏操作子の押鍵数に応じた発音パターンデータに切り替えてアルペジオの楽音を生成する。発音パターンデータがユーザによる押鍵数に従って適宜に切り替えられると、前記切り替えられた発音パターンデータの発音タイミング情報に従い、発音数が異なるアルペジオの楽音が生成される。こうすることにより、ユーザは操作した演奏操作子の押鍵数にあった自然な聴感のアルペジオを簡単に生成することができるようになる。
【0009】
本発明は、装置の発明として構成し実施することができるのみならず、方法の発明として構成し実施することができる。また、本発明は、コンピュータまたはDSP等のプロセッサのプログラムの形態で実施することができるし、そのようなプログラムを記憶した記憶媒体の形態で実施することもできる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を添付図面に従って詳細に説明する。
【0011】
図1は、この発明に係るアルペジオ生成装置を適用した電子楽器の全体構成の一実施例を示したハード構成ブロック図である。本実施例に示す電子楽器は、マイクロプロセッサユニット(CPU)1、リードオンリメモリ(ROM)2、ランダムアクセスメモリ(RAM)3からなるマイクロコンピュータによって制御される。CPU1は、この電子楽器全体の動作を制御する。このCPU1に対して、通信バス1D(例えばデータ及びアドレスバス)を介してROM2、RAM3、通信インタフェース(I/F)4、入力操作部5、表示部6、外部記憶装置7、音源8がそれぞれ接続されている。ROM2は、CPU1により実行あるいは参照される各種制御プログラム(例えば、アルペジオ生成処理(後述する図3参照)など)や各種データ等(例えば、アルペジオパターンデータ(後述する図2参照)など)を格納する。RAM3は、CPU1が所定のプログラムを実行する際に発生する各種データなどを一時的に記憶するワーキングメモリとして、あるいは現在実行中のプログラムやそれに関連するデータを一時的に記憶するメモリ等として使用される。RAM3の所定のアドレス領域がそれぞれの機能に割り当てられ、レジスタやフラグ、テーブル、メモリなどとして利用される。
【0012】
通信インタフェース(I/F)4は、例えばLANやインターネット、電話回線等の有線あるいは無線の通信ネットワークに接続されており、該通信ネットワークを介して外部機器4A等と接続され、当該外部機器4Aから制御プログラムや各種データを電子楽器本体側に取り込むためのインタフェースである。こうした通信インタフェース4は、有線あるいは無線のものいずれかでなく双方を具えていてよい。入力操作部5は楽音の音高を選択するための複数の鍵を備えた例えば鍵盤等のような演奏操作子、アルペジオ演奏を行うためのアルペジオ演奏モードに当該電子楽器を設定するためのアルペジオ演奏モード指定スイッチ、あるいはアルペジオを生成する際に参照すべきアルペジオパターンデータをタイプ(例えばピアノやドラムなどの楽器タイプ)の入力により選択するためのパターン選択スイッチなどである。上記鍵盤型の演奏操作子(以下、単に鍵盤と呼ぶ)は楽音演奏のために使用できるのは勿論のこと、当該電子楽器をアルペジオ演奏モードに設定する、あるいは参照すべきアルペジオパターンデータを選択するための入力手段などとして使用することもできる。勿論、入力操作部5はこれら以外にも数値データ入力用のテンキーや文字データ入力用のキーボード、あるいはディスプレイ6Aに表示される所定のポインティングデバイスを操作するために用いるマウスなどの各種操作子を含んでいてもよい。表示部6は例えば液晶表示パネル(LCD)やCRT等から構成されるディスプレイ6Aに、予め記憶されているアルペジオパターンデータをタイプ別に一覧表示したり、CPU1の制御状態などの各種情報を表示したりする。
【0013】
上記したアルペジオ演奏モード設定スイッチの操作により当該電子楽器をアルペジオ演奏モードに設定した場合には、固定的にあるいはユーザ設定に応じて鍵盤の任意の鍵域をアルペジオ鍵域として設定するようになっており、このアルペジオ鍵域内の各鍵に対する押鍵操作に従って検出されるノートナンバー(音高情報)はアルペジオ構成音の音高を定めるために用いられる。そして、このアルペジオ鍵域内の各鍵に対する押鍵操作に従って検出されたノートナンバーと後述するアルペジオパターンデータ(後述する図2参照)とに基づき、ノートナンバー、ベロシティ及びノートオン/ノートオフを音源8に対して設定することによってアルペジオ(分散和音)での発音及び消音が行われる。また、アルペジオ鍵域以外の各鍵に対する押鍵操作に従って検出されたノートナンバーは、通常の鍵盤演奏としての楽音発生に用いられる。なお、アルペジオ鍵域の設定には、鍵盤を低音側と高音側の2つに分割する分割点を選択してこの分割点から低音域側をアルペジオ鍵域とする、あるいは全ての鍵域からアルペジオ鍵域とする音高範囲をユーザが直接選択して設定するなどの方法がある。
【0014】
図1の説明に戻って、外部記憶装置7は上記したROM2と同様に、制御プログラムや各種データなどを記憶する。前記ROM2に制御プログラムが記憶されていない場合、この外部記憶装置7(例えばハードディスク)に制御プログラムを記憶させておき、それを前記RAM3に読み込むことにより、ROM2に制御プログラムを記憶している場合と同様の動作をCPU1にさせることができる。このようにすると、制御プログラムの追加やバージョンアップ等が容易に行える。なお、外部記憶装置7はハードディスク(HD)に限られず、フレキシブルディスク(FD)、コンパクトディスク(CD−ROM・CD−RAM)、光磁気ディスク(MO)、あるいはDVD(Digital Versatile Disk)等の着脱自在な様々な形態の外部記録媒体を利用する記憶装置であってもよい。あるいは、半導体メモリなどであってもよい。
【0015】
音源8は複数のチャンネルで楽音信号の同時発生が可能であり、通信バス1Dを経由して与えられた、アルペジオ生成処理(後述する図3参照)により生成されるアルペジオ発音データや演奏操作子の操作に応じて発生される発音データ等の各種演奏情報を入力し、これらの演奏情報に基づいて楽音信号を発生する。音源8から発生された楽音信号は、アンプやスピーカなどを含むサウンドシステム8Aから発音される。この音源8から発生された楽音信号に対して、効果回路など(図示せず)を用いて所定の効果を付与するようにしてもよい。前記アルペジオ発音データや前記発音データの形式はMIDI形式のようなディジタル符号化されたものであってもよいし、PCM、DPCM、ADPCMのような波形サンプルデータ方式からなるものであってもよい。この音源8とサウンドシステム8Aの構成には、従来のいかなる構成を用いてもよい。例えば、音源8はFM、PCM、物理モデル、フォルマント合成等の各種楽音合成方式のいずれを採用してもよく、また専用のハードウェアで構成してもよいし、CPU1によるソフトウェア処理で構成してもよい。
【0016】
なお、上述した電子楽器において、演奏操作子は鍵盤楽器の形態に限らず、ギターのネック形状などのような弦楽器の形態であってもよい。また、電子楽器は入力操作部5やディスプレイ6Aあるいは音源8などを1つの電子楽器本体に内蔵したものに限らず、それぞれが別々に構成され、MIDIインタフェースや各種ネットワーク等の通信手段を用いて各装置を接続するように構成されたものであってもよいことは言うまでもない。さらに、本発明に係るアルペジオ生成装置を適用する装置は電子楽器の形態に限らず、パーソナルコンピュータ、PDAや携帯電話等の携帯型通信端末、あるいはカラオケ装置やゲーム装置など、どのような形態の装置・機器に適用してもよい。携帯型通信端末に適用した場合、端末のみで所定の機能が完結している場合に限らず、機能の一部をサーバ側に持たせ、端末とサーバとからなるシステム全体として所定の機能を実現するようにしてもよい。
【0017】
ここで、ROM2やRAM3あるいは外部記憶装置7などに記憶されるアルペジオパターンデータについて説明する。図2は、アルペジオパターンデータのデータ構造の一実施例を示す概念図である。図2(a)はアルペジオパターンデータの全体構造を、図2(b)はタイプ別の各アルペジオパターンデータ内に含まれる発音パターンデータの一実施例をそれぞれ示すものである。
【0018】
アルペジオパターンデータはアルペジオ構成音それぞれの発音タイミング、音長、音量あるいは音程のオクターブシフトなどを定めた発音パターンデータ(詳しくは後述する)を1乃至複数含むデータであり、予めプリセットされたものやユーザが設定したものなど、複数のタイプ別に用意されているデータである。すなわち、図2(a)に示すように、アルペジオパターンデータはタイプ別(例えば、ピアノやドラムなどの楽器タイプ)に記憶されており、各タイプ別のアルペジオパターンデータには押鍵数に応じて1乃至複数の発音パターンデータがそれぞれ含まれる。
【0019】
図2(b)に示すように、発音パターンデータは、タイミング(Timing)、ゲートタイム(Gate)、キー番号(Key)、オクターブシフト(Oct)及びベロシティ(Vel)の5つの要素からなる1音分のデータを1小節分記憶したデータである。タイミング(Timing)は楽音の発音開始タイミングに対応するクロック値を表すデータであり、ゲートタイム(Gate)は発音する楽音のキーオンからキーオフまでの時間長(クロック数値)を表すデータである。発音パターンデータの長さは1小節分(1920クロック)であり、この実施例においては記載された各タイミング値に従って、押鍵数1の場合には1拍目と3拍目に4分音符(ゲートタイム480)を、押鍵数2〜押鍵数4の場合には1拍毎に4分音符をそれぞれ発音するアルペジオパターンを構成するデータである。
【0020】
キー番号(Key)は、アルペジオを発音する際の楽音の音高を決めるためのデータである。すなわち、RAM3にはこのキー番号に対応するレジスタが予め設定され、アルペジオ鍵域内の各鍵の押鍵操作に従って検出されたノートナンバーを該レジスタに格納することにより、所定のルールでキー番号のデータに対してノートナンバーを割り当てる。そして、アルペジオ生成処理において、発音パターンデータ中のキー番号に対して割り当てられたノートナンバーをレジスタから読み出し、このノートナンバーを発音する楽音の音高を定めるノートナンバーとする。なお、このノートナンバーは、オクターブシフト等の処理もあるので楽音の音高そのものとなるとは限らない。例えば、アルペジオ鍵域内の各鍵の押鍵操作に従って検出可能とする押鍵数を4つに設定した場合、キー番号は1〜4の数値であり、このキー番号の値はアルペジオの音高変化パターンに対応して各1音分のデータ毎に予め割り当てられている。
【0021】
オクターブシフト(Oct)は、アルペジオ鍵域内の各鍵を押鍵操作することによって指示される音高(ノート)をオクターブ単位で変更させて発音する際に、何オクターブ分変更するかを指定するデータである。例えば、キー番号に割り当てられたノートナンバーがC3であるような場合において、オクターブシフト値が「0」と指定されている場合にはC3の音高を発音するタイミングで該C3の音高でそのまま発音させるが、オクターブシフト値が「+1」と記憶されている場合にはC3の音高を発音するタイミングで該C3を1オクターブ上にシフトしたC4の音高で発音させる。ベロシティは、発音する楽音のベロシティ値(音量の制御などに利用されるデータ)を表すデータである。このような押鍵数毎に定義された発音パターンデータに従って、押鍵数に応じたアルペジオ発音データが生成されるようになっている。
【0022】
図1に示した電子楽器においては、ユーザによる鍵盤操作時における押鍵数を検知し、その検知した押鍵数に該当する発音パターンデータを選択的に使用してアルペジオ発音データを生成することにより、押鍵数に応じて自然な聴感を持つアルペジオを生成することができるようになっている。こうしたアルペジオを生成するためのアルペジオ生成処理は、図1に示した電子楽器のCPU1がアルペジオ生成処理を実現する所定のプログラム(ソフトウエア)を実行することにより実施される。そこで、この「アルペジオ生成処理」の処理動作について、図3を用いて説明する。図3は、「アルペジオ生成処理」の一実施例を示したフローチャートである。当該処理は、アルペジオ演奏モード指定スイッチの操作に応じて当該装置がアルペジオ演奏モードに設定済みである場合に実行される処理である。以下、図3に示したフローチャートに従って、当該処理の処理動作を説明する。
【0023】
ステップS1ではユーザによりアルペジオ発音したい楽器タイプの選択が行われ、該楽器タイプの指定に従って複数記憶されているアルペジオパターンデータの中から、アルペジオ生成に使用すべき対象とするアルペジオパターンデータのタイプを1つ決定し、該当するタイプのアルペジオパターンデータを読み出す。ステップS2ではユーザによるアルペジオ鍵域内での各鍵の押鍵操作が行われたか否かをチェックし、ユーザによる押鍵操作がなされていた場合にはステップS1において既に読み出し済みのアルペジオパターンデータの中から、該検知した押鍵数に対応した発音パターンデータを抽出する(ステップS3)。例えば、図2(b)に示した発音パターンデータのいずれか1つを押鍵数に応じて抽出する。ステップS4では前記ステップS3において抽出した発音パターンデータに基づき、アルペジオ発音データを生成する。
【0024】
ここで、アルペジオ生成について、検知した押鍵数が3であった場合を例に用いて説明する。いま、アルペジオ鍵域内に含まれるノートナンバー「C3」、「E3」、「G3」がそれぞれ割り当てられている3つの鍵が同時に押鍵されたとすると、既に読み出し済みであるタイプ別のアルペジオパターンデータの中から押鍵数3に対応する発音パターンデータが選択されると共に、キー番号「1(Key=1)」に「C3」、キー番号「2(Key=2)」に「E3」、キー番号「3(Key=3)」に「G3」がそれぞれ割り当てられる(ただし、アルペジオ鍵域内の押鍵された鍵のノートナンバーを、低音側のノートナンバーから順に若いキー番号を順に割り当てるルールとした場合)。
【0025】
図2(b)に示した押鍵数3の発音パターンデータを参照すると、1拍目(Timing=0000)と4拍目(Timing=1440)に対しては共にキー番号として「1(Key=1)」が設定されていることから、このキー番号「1」に割り当てられたノートナンバー「C3」により音高が決められる。このとき、1拍目のオクターブシフトは「+1(Oct=+1)」であることから1拍目の音高は「C3」の1オクターブ上の「C4」の音高となり、4拍目のオクターブシフトは「+0(Oct=+0)」であることから4拍目の音高はそのままC3の音高となる。2拍目(Timing=0480)に対してはキー番号として「3(Key=3)」が設定されていることから、このキー番号「3」に割り当てられたノートナンバー「G3」により音高が決められ、2拍目のオクターブシフトは「+0(Oct=+0)」であることから2拍目の音高はそのまま「G3」の音高となる。同様にして、3拍目のキー番号は「2(Key=2)」、オクターブシフトは「+0(Oct=+0)」がそれぞれ設定されていることから、3拍目の音高は「E3」の音高となる。このようにして、アルペジオ鍵域内に含まれるノートナンバー「C3」、「E3」、「G3」がそれぞれ割り当てられている3つの鍵が同時に押鍵された場合においては、1拍目が「C4」、2拍目が「G3」、3拍目が「E3」、4拍目が「C3」の音高を持つ4分音符(Gate=480)で構成された1小節分のアルペジオが生成されることになる。
【0026】
以上のように、アルペジオ鍵域において押鍵された鍵のノートナンバーをキー番号で参照し、押鍵数に応じた発音パターンデータに応じてそのノートナンバーの音高でそのまま発音したり、オクターブシフトした音高で発音したりする。すなわち、押鍵された鍵の上記ノートナンバーはアルペジオ構成音の音高を定める音高情報となっている。
【0027】
次に、アルペジオパターンデータがフィックスドノートで定義されている場合、つまりフィックスドノートタイプのアルペジエータを用いた場合におけるアルペジオ生成について、図4を用いて説明する。図4(a)は、フィックスドノートタイプのアルペジエータを用いて生成したアルペジオ出力パターンの一実施例を示した概念図である。ここでは横軸を時間(Timing)として、出力パターンを○印で示した。図4(b)及び図4(c)は、フィックスドノートタイプのアルペジエータで用いられる発音パターンデータの一実施例をそれぞれ示した概念図である。なお、この実施例では予め所定のノートに対してドラムセットの音色、例えばノート「C3」、「E3」、「B5」、「C6」に対して、それぞれバスドラム、スネアドラム、ハイハットクローズ、ハイハットオープンの各ドラム音を割り当てた場合を例に説明する。
【0028】
フィックスドノートタイプのアルペジエータを用いて図4(a)に示したようなアルペジオ出力パターンを実現するための構成は、以下に示すような2通りの構成がある。まず、第1の構成としては既に述べた上述の構成、つまりアルペジオパターンデータとしてタイプ別に押鍵数に応じた複数の発音パターンデータを予め用意しておき、アルペジオ生成の際に押鍵数に該当する発音パターンデータを利用してアルペジオを生成する構成である。図4(b)に示すように、この場合には押鍵数に対応するようにして発音パターンデータが定義されており、各発音パターンデータはタイミング(Timing)、ゲートタイム(Gate)、ノートナンバー(Note)、ベロシティ(Vel)の4つの要素からなる1音分のデータを1小節分記憶する。タイミング、ゲートタイム、ベロシティについては上述の図2(b)に示したものと同様であることから説明を省略する。
【0029】
ノートナンバーは、各ドラム音色に対応した音高情報である。図4(b)に示した実施例においては、押鍵数1に対応する発音パターンデータにおいてはノートナンバー「C3」のみ、押鍵数2に対応する発音パターンデータにおいてはノートナンバー「C3」と「C3+E3」、押鍵数3に対応する発音パターンデータにおいてはノートナンバー「C3」と「B5」と「C3+E3」、押鍵数4に対応する発音パターンデータにおいてはノートナンバー「B5」と「C3+C6」と「C3+E3+C6」が、アルペジオ構成音それぞれの発音タイミング、音長、音量などと共にそれぞれ定義されている。すなわち、押鍵数1に対応する発音パターンデータは「バスドラム」パターンのみ、押鍵数2に対応する発音パターンデータは「バスドラム」パターンに加えて「バスドラムとスネアドラムのマージ」パターン、押鍵数3に対応する発音パターンデータは「バスドラム」パターンと「ハイハットオープン」パターンと「バスドラムとスネアドラムのマージ」パターン、押鍵数4に対応する発音パターンデータは「ハイハットオープン」パターンと「バスドラムとハイハットクローズのマージ」パターンと「バスドラムとスネアドラムとハイハットクローズのマージ」パターン等のように(図4(a)参照)、押鍵数に応じて使用する楽器を増減させたパターンを発音パターンデータ内に記憶しておき、押鍵数に応じて発音パターンデータを切り替えて使用する。
【0030】
このように、押鍵数に応じた発音パターンデータを用意しておき、アルペジオ生成の際にユーザによる押鍵数に該当する発音パターンデータを利用する構成は、フィックスドノートタイプのアルペジエータに対しても適用することが可能であり、こうすることによってフィックスドノートタイプのアルペジエータにおいて押鍵数が増えるに連れて音色が増えていくようにすることができ、自然かつ変化に富んだ聴感を持ったアルペジオを生成することができるようになる。
【0031】
第2の構成としては、アルペジオパターンデータとしてタイプ別に押鍵数に関わらず各ドラム音色に対応した発音パターンデータを複数用意しておき、アルペジオ生成の際に押鍵数に応じてこれらの発音パターンデータを1乃至複数組み合わせて利用することによりアルペジオを生成する構成である。例えば、図4(c)に示すように、発音パターンデータとして、バスドラム(ノートナンバー「C3」)、スネアドラム(ノートナンバー「E3」)、ハイハットオープン(ノートナンバー「B5」)、ハイハットクローズ(ノートナンバー「C6」)がそれぞれ定義された4つの発音パターンデータを定義しておく。押鍵数が1である場合には、例えばノートナンバー「C3」が定義された発音パターンデータのみを利用して、「バスドラム」パターンのみを生成する。押鍵数が2である場合には、例えばノートナンバー「C3」とノートナンバー「E3」とが定義された発音パターンデータを組み合わせて、「バスドラム」及び「スネアドラム」パターンを生成する。押鍵数が3である場合には、例えばノートナンバー「C3」とノートナンバー「E3」とノートナンバー「B5」が定義された発音パターンデータを組み合わせて、「バスドラム」、「スネアドラム」、「ハイハットオープン」パターンを生成する。押鍵数が4である場合には、例えばノートナンバー「C3」とノートナンバー「E3」とノートナンバー「B5」とノートナンバー「C6」が定義された発音パターンデータを組み合わせて、「バスドラム」、「スネアドラム」、「ハイハットオープン」、「ハイハットクローズ」パターンを生成する。
【0032】
このように押鍵数に応じて利用する発音パターンデータを組み合わせて利用するようにしても、フィックスドノートタイプのアルペジエータにおいて押鍵数が増えるに連れて音色が増えていくようにすることができ、自然かつ変化に富んだ聴感を持ったアルペジオを生成することができるようになる。なお、押鍵数に応じて利用する発音パターンデータの組み合わせは、予めプリセットされたものであってもよいし、ユーザが適宜に設定したものであってもよい。
【0033】
なお、上述した実施例では押鍵数として4つのものを示したがこれに限らない。また、押鍵数が予定よりも多い(例えば4音の予定の場合における5音、6音)場合に、用意されている発音パターンデータの中で押鍵数が一番多いものを使用するようにしてよい。
なお、フィックスドノートタイプのアルペジエータに利用する発音パターンデータとしては、ノートナンバーではなく効果音を指定する情報が定義してあってもよい。また、ノートナンバーと効果音を指定する情報とを共に定義しておき、アルペジオ生成の際に利用する情報を押鍵時におけるベロシティの大きさに基づいて切り替えて利用するようにしてもよい。例えば所定のベロシティ値以下である場合にはノートナンバーを利用し、所定のベロシティ値より大きい場合には効果音を指定する情報を利用するといったようにするとよい。
【0034】
なお、発音パターンデータのフォーマットは、各イベントの発生時刻を1つ前のイベントからの時間で表した「イベント+相対時間」、イベントの発生時刻を曲や小節内における絶対時間で表した「イベント+絶対時間」、音符の音高と符長あるいは休符と休符長で表した「音高(休符)+符長」、演奏の最小分解能毎にメモリの領域を確保し、イベントの発生する時刻に対応するメモリ領域にイベントを記憶した「ベタ方式」等、どのような形式であってもよい。
【0035】
【発明の効果】
この発明によれば、予め操作された演奏操作子の数に応じて自然な聴感が得られるアルペジオパターンを記憶しておき、ユーザにより操作された演奏操作子数を検出して該当する演奏操作子数に応じたアルペジオパターンを選択的に使用してアルペジオを生成するようにしたので、ユーザは操作した演奏操作子数に応じて自然な聴感を持つアルペジオを生成することが簡単にできるようになる、という効果を得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係るアルペジオ生成装置を適用した電子楽器の全体構成の一実施例を示したハード構成ブロック図である。
【図2】 アルペジオパターンデータのデータ構造の一実施例を示す概念図であり、図2(a)はアルペジオパターンデータの全体構造、図2(b)はアルペジオパターンデータ内に含まれる発音パターンデータの一実施例を示す。
【図3】 アルペジオ生成処理の一実施例を示したフローチャートである。
【図4】 フィックスドノートタイプのアルペジエータを用いた場合のアルペジオ生成について説明するための概念図であり、図4(a)はアルペジオ出力パターンの一実施例、図4(b)及び図4(c)は発音パターンデータの一実施例をそれぞれ示す。
【符号の説明】
1…CPU、2…ROM、3…RAM、4…通信インタフェース、4A…外部機器、5…入力操作部、6…表示部、6A…ディスプレイ、7…外部記憶装置、8…音源、8A…サウンドシステム、1D…通信バス
Claims (3)
- 楽音発生のための複数の鍵からなる演奏操作子と、
アルペジオ構成音の発音数と発音タイミングとを示す発音タイミング情報を少なくとも定義した発音パターンデータをアルペジオタイプ別に複数記憶する記憶手段であって、前記発音数が異なる複数の発音パターンデータを押鍵数に対応させて記憶するものと、
アルペジオタイプを選択する選択手段と、
前記演奏操作子の操作に応じて、演奏操作子の押鍵数を検出する検出手段と、
前記選択したアルペジオタイプにおける複数の発音パターンデータの中から、前記検出した演奏操作子の押鍵数に対応する発音パターンデータを取得する取得手段と、
前記取得した発音パターンデータと所定の音高情報とに基づいて、アルペジオの楽音を生成する生成手段であって、前記取得した発音パターンデータの発音タイミング情報に従ってアルペジオ構成音の発音数を押鍵数毎に異ならせて生成するものと
を具備するアルペジオ生成装置。 - 前記所定の音高情報は、操作された演奏操作子から入力された音高情報、又は前記取得した発音パターンデータに定義済みの音高情報のいずれかであることを特徴とする請求項1に記載のアルペジオ生成装置。
- コンピュータに、
アルペジオ構成音の発音数と発音タイミングとを示す発音タイミング情報を少なくとも定義した発音パターンデータをアルペジオタイプ別に複数記憶する所定の記憶手段に、前記発音数が異なる複数の発音パターンデータを押鍵数に対応させて記憶する手順と、
アルペジオタイプを選択する手順と、
楽音発生のための複数の鍵からなる演奏操作子の操作に応じて、演奏操作子の押鍵数を検出する手順と、
前記選択したアルペジオタイプにおける複数の発音パターンデータの中から、前記検出した演奏操作子の押鍵数に対応する発音パターンデータを取得する手順と、
前記取得した発音パターンデータと所定の音高情報とに基づいて、アルペジオの楽音を生成する際に、前記取得した発音パターンデータの発音タイミング情報に従ってアルペジオ構成音の発音数を押鍵数毎に異ならせて生成する手順と
を実行させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
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