JP2005017676A - 自動演奏装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】特性の異なる音色間での音色変更による楽音の音楽的破綻を防止する。
【解決手段】特定パラメータに従って所定の音楽要素が不連続的に変化する特性を持つ第1の音色と、特定パラメータに従って所定の音楽要素が連続的に変化する特性を持つ第2の音色との間における変更指示がなされた場合に、当該音色変更指示を無効として音色変更を行うことなく所定の音色で楽音演奏を行う。自動演奏データは第1の音色、第2の音色の特性に合わせたものがそれぞれ作成されている。取得した音色変更指示データによる音色変更指示が第1の音色と第2の音色との間における変更指示である場合、そのまま音色を変更すると変更後の音色と各音色の特性に合わせて作成された自動演奏データとがマッチしないことから、前記音色変更指示を無効として当該変更指示による音色変更を行うことなく対応する各音色での楽音演奏を行う。これにより、自動演奏される楽音に音楽的破綻が生じることを防止することができるようになる。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、所定の自動演奏データに基づき所望の音色で楽音を自動演奏する自動演奏装置及びプログラムに関する。特に、異なる自動演奏装置から取得した音色変更指示に従って特性の異なる音色に関しての音色変更が行われる場合において、変更後の音色では自動演奏される楽音に音楽的破綻が生じてしまうことを防止するようにした自動演奏装置及びプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】特願2002−066486号
従来から、所定の自動演奏データに基づいて所望の音色の楽音を生成し自動演奏を行う自動演奏装置が知られている。こうした自動演奏装置の1例として、通常音色とは特性の異なる特殊音色(例えばスチールギター音色や電気ベースギター音色などの、一種類の楽器における演奏上の奏法の違いに対応した奏法依存音色など)を備えた楽音生成装置が本出願人により提案されている(特許文献1参照)。前記楽音生成装置で用いられる特殊音色は、通常の音色とは異なり1つの音色マッピングの中においてベロシティ方向とノートナンバ方向に異なる音色(奏法)がマッピングされており、自動演奏データ中の例えばプログラムチェンジを用いることによる音色の変更を行うことなく、ベロシティやノートナンバを用いることによって音色の変更を行うことができるようになっている。上記したような特殊音色を使用すると、自動演奏中における音色の切り替えを素早く行うことができることから、多彩な音色での自動演奏を簡単な制御により行うことができるようになる。
【0003】
また、従来知られた自動演奏装置において、所謂レジストレーションと称して、ユーザによるマニュアル(手弾き)演奏時の音色や音量に関する設定や前記マニュアル演奏にあわせて自動演奏される伴奏に関する設定などの演奏環境を保存したり、当該機器で設定した演奏環境を外部の他の電子楽器(自動演奏装置)などに対して外部記憶媒体や通信インタフェース等を介して受け渡すことのできるようにしたものがある。自動演奏に関する設定には、伴奏の演奏に用いるべき音色の変更を指示する設定も含まれる。このように、従来知られた自動演奏装置では単に自機で音色などの演奏環境を変更しながら自動演奏データに従って伴奏などの自動演奏を行うことができるだけでなく、外部の他の電子楽器などから取得した演奏環境を自機で利用しながら自動演奏を行うことができるようにもなっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、自動演奏装置において特殊音色を使用可能とする場合には、上記したように特殊音色ではベロシティとノートナンバの使い方が通常の音色とは異なることから、そうした使い方にあわせて通常音色とは異なる自動演奏データとして特殊音色用に自動演奏データを作り込む必要がある。そして、特殊音色用に作り込まれた自動演奏データに関して、異なる自動演奏装置から取得した環境設定データ(レジストレーションデータとも呼ぶ)により音色の変更を指示することが考えられる。しかし、特殊音色を通常音色に(あるいは通常音色を特殊音色に)変更するように指示されている場合に、変更対象の特殊音色に対応して予め作り込まれた自動演奏データは特殊音色用の自動演奏データであって、該自動演奏データは変更後の音色である新たな通常音色とマッチしない。したがって、特殊音色を通常音色(あるいは通常音色を特殊音色に)に変更した場合には、対応する自動演奏データに基づき演奏される楽音に音楽的破綻をきたすことが生じてしまう、という問題点があった。
【0005】
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、異なる自動演奏装置から取得した音色変更指示に従う特性の異なる特殊音色と通常音色間での音色変更を反映しないことにより、自動演奏データに基づき自動演奏される楽音に音楽的破綻が生じることを防止した自動演奏装置及びプログラムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る自動演奏装置は、特定パラメータに従って所定の音楽要素が不連続的に変化する特性を持つ第1の音色及び特定パラメータに従って所定の音楽要素が連続的に変化する特性を持つ第2の音色、のそれぞれの特性に合わせて作成された自動演奏データの少なくとも一方を複数記憶する記憶手段と、前記自動演奏データに基づき楽音を演奏する際に用いる音色の変更を指示する音色変更指示データを取得する取得手段と、前記取得した音色変更指示データによる音色変更指示が前記第1の音色と前記第2の音色との間における変更指示である場合に、前記音色変更指示を無効として当該変更指示による音色変更を行うことなく所定の音色で楽音演奏を行う制御手段とを具える。
【0007】
この発明によると、音色変更指示データによる音色変更指示が第1の音色と第2の音色との間における変更指示である場合には、前記音色変更指示を無効として当該変更指示による音色変更を行うことなく所定の音色で楽音演奏を行う。第1の音色は特定パラメータに従って所定の音楽要素が不連続的に変化する特性を持ち、第2の音色は特定パラメータに従って所定の音楽要素が連続的に変化する特性を持つ。自動演奏データはこれらの音色の特性に合わせたものがそれぞれ作成され、作成された自動演奏データの少なくとも一方が記憶手段に記憶されている。音色の変更を指示する音色変更指示データを取得し、該音色変更指示が第1の音色と第2の音色との間における変更指示である場合、そのまま音色を変更すると変更後の音色と各音色の特性に合わせて作成されている自動演奏データとがマッチしないことが生じることから、前記音色変更指示を無効として当該変更指示による音色変更を行うことなく所定の音色で楽音演奏を行う。こうして、自動演奏される楽音に音楽的破綻が生じることを防止する。
【0008】
本発明は、装置の発明として構成し、実施することができるのみならず、方法の発明として構成し実施することができる。また、本発明は、コンピュータまたはDSP等のプロセッサのプログラムの形態で実施することができるし、そのようなプログラムを記憶した記憶媒体の形態で実施することもできる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照してこの発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0010】
図1は、この発明に係る自動演奏装置を適用した電子楽器の全体構成を示したハード構成ブロック図である。本実施例に示す電子楽器は、マイクロプロセッサユニット(CPU)1、リードオンリメモリ(ROM)2、ランダムアクセスメモリ(RAM)3からなるマイクロコンピュータによって制御される。CPU1は、この電子楽器全体の動作を制御するものである。このCPU1に対して、データ及びアドレスバス1Dを介してROM2、RAM3、検出回路4,5、表示回路6、音源回路7、効果回路8、外部記憶装置10、MIDIインタフェース(I/F)11および通信インタフェース(I/F)12がそれぞれ接続されている。更に、CPU1には、タイマ割込み処理(インタラプト処理)における割込み時間や各種時間を計時するタイマ1Aが接続されている。例えば、タイマ1Aはクロックパルスを発生し、発生したクロックパルスをCPU1に対して処理タイミング命令として与えたり、あるいはCPU1に対してインタラプト命令として与える。CPU1は、これらの命令に従って各種処理を実行する。
【0011】
ROM2は、CPU1により実行される各種プログラムや各種データを格納するものである。RAM3は、CPU1が所定のプログラムを実行する際に発生する各種データを一時的に記憶するワーキングメモリとして、あるいは現在実行中のプログラムやそれに関連するデータを記憶するメモリ等として使用される。RAM3の所定のアドレス領域がそれぞれの機能に割り当てられ、レジスタやフラグ、テーブル、メモリなどとして利用される。演奏操作子4Aは楽音の音高を選択するための複数の鍵を備えた例えば鍵盤等のようなものであり、各鍵に対応してキースイッチを有しており、この演奏操作子4A(鍵盤等)はユーザによるマニュアル(手弾き)演奏のために使用できるのは勿論のこと、当該装置における自動演奏の演奏環境などを設定するための入力手段として使用することもできる。検出回路4は、演奏操作子4Aの各鍵の押圧及び離鍵を検出することによって検出出力を生じる。
【0012】
設定操作子(スイッチ等)5Aは、自動演奏に関する各種情報等を入力するためのスイッチなどである。ユーザが実際にマニュアル演奏の対象とする楽曲の選択、伴奏に使用する伴奏スタイルデータ等の自動演奏に関する各種情報等を入力するためのタッチパッドやジョグシャトルなどを含むスイッチ類(操作子)である。勿論、これら以外にも、音高、音色、効果等を選択・設定・制御するために用いる数値データ入力用のテンキーや文字データ入力用のキーボード、あるいはディスプレイ6Aに表示される所定のポインティングデバイスを操作するために用いるマウスなどの各種操作子を含んでいてよい。検出回路5は、上記各スイッチの操作状態を検出し、その操作状態に応じたスイッチ情報をデータ及びアドレスバス1Dを介してCPU1に出力する。表示回路6は例えば液晶表示パネル(LCD)やCRT等から構成されるディスプレイ6Aに設定されている演奏環境を表示することは勿論のこと、記憶している伴奏スタイルデータなどの自動演奏に関する各種情報あるいはCPU1の制御状態などを表示する。ユーザは該ディスプレイ6Aに表示されるこれらの各種情報を参照しながら、演奏環境に関する各種情報の選択、入力、設定などを行うことができる。
【0013】
音源回路7は複数のチャンネルで楽音信号の同時発生が可能であり、データ及びアドレスバス1Dを経由して与えられた、ユーザによる演奏操作子4Aの操作に応じてあるいは伴奏スタイルデータに基づき発生される各種演奏情報を入力し、これらの演奏情報に基づいて楽音信号を発生する。音源回路7から発生された楽音信号は、効果回路8を介して効果付与されてアンプやスピーカなどを含むサウンドシステム9から発音される。効果回路8は複数のエフェクトユニットを含んでおり、各エフェクトユニットは設定された効果パラメータに従い、それぞれ異なった効果を音源回路7からの楽音信号に付与することができる。この音源回路7と効果回路8とサウンドシステム9の構成には、従来のいかなる構成を用いてもよい。例えば、音源回路8はFM、PCM、物理モデル、フォルマント合成等の各種楽音合成方式のいずれを採用してもよく、また専用のハードウェアで構成してもよいし、CPU1によるソフトウェア処理で構成してもよい。
【0014】
外部記憶装置10は、伴奏スタイルデータや環境設定データあるいは波形データなどの各種データ、あるいはCPU1が実行する各種制御プログラム等の制御に関するデータなどを記憶するものである。通常音色及び特殊音色に対応した波形データを複数記憶する波形メモリ(波形ROM)を含んでいてよい。なお、上述したROM2に制御プログラムが記憶されていない場合、この外部記憶装置10(例えばハードディスク)に制御プログラムを記憶させておき、それをRAM3に読み込むことにより、ROM2に制御プログラムを記憶している場合と同様の動作をCPU1にさせることができる。このようにすると、制御プログラムの追加やバージョンアップ等が容易に行える。なお、外部記憶装置10はハードディスク(HD)に限られず、フレキシブルディスク(FD)、コンパクトディスク(CD‐ROM・CD‐RAM)、光磁気ディスク(MO)、あるいはDVD(Digital Versatile Disk)等の着脱自在な様々な形態の外部記憶媒体を利用する記憶装置であればどのようなものであってもよい。あるいは、フラッシュメモリなどの半導体メモリであってもよい。
【0015】
MIDIインタフェース(I/F)11は、外部接続された他のMIDI機器11A等からMIDI形式の自動演奏データ(MIDIデータ)を当該電子楽器へ入力したり、あるいは当該電子楽器からMIDI形式の自動演奏データ(MIDIデータ)を他のMIDI機器11A等へ出力するためのインタフェースである。他のMIDI機器11Aはユーザによる操作に応じてMIDIデータを発生する機器であればよく、鍵盤型、弦楽器型、管楽器型、打楽器型、身体装着型等どのようなタイプの操作子を具えた(若しくは、操作形態からなる)機器であってもよい。なお、MIDIインタフェース11は専用のMIDIインタフェースを用いるものに限らず、RS−232C、USB(ユニバーサル・シリアル・バス)、IEEE1394(アイトリプルイー1394)等の汎用のインタフェースを用いてMIDIインタフェース11を構成するようにしてもよい。この場合、MIDIイベントデータ以外のデータをも同時に送受信するようにしてもよい。MIDIインタフェース11として上記したような汎用のインタフェースを用いる場合には、他のMIDI機器11AはMIDIイベントデータ以外のデータも送受信できるようにしてよい。勿論、自動演奏データのデータフォーマットはMIDI形式のデータに限らず他の形式であってもよく、その場合はMIDIインタフェース11と他のMIDI機器11Aはそれにあった構成とする。
【0016】
通信インタフェース(I/F)12は、例えばLANやインターネット、電話回線等の有線あるいは無線の通信ネットワークXに接続されており、該通信ネットワークXを介してサーバコンピュータ12Aと接続され、当該サーバコンピュータ12Aから制御プログラムあるいは各種データなどを電子楽器側に取り込むためのインタフェースである。すなわち、ROM2や外部記憶装置10(例えば、ハードディスク)等に制御プログラムや各種データが記憶されていない場合には、サーバコンピュータ12Aから制御プログラムや各種データをダウンロードするために用いられる。こうした通信インタフェース12は、有線あるいは無線のものいずれかでなく双方を具えていてよい。
【0017】
なお、上述した電子楽器において、演奏操作子4Aは鍵盤楽器の形態に限らず、弦楽器や管楽器、あるいは打楽器等どのようなタイプの形態でもよい。また、電子楽器は演奏操作子4Aやディスプレイ6Aあるいは音源回路7などを1つの装置本体に内蔵したものに限らず、それぞれが別々に構成され、MIDIインタフェースや各種ネットワーク等の通信手段を用いて各装置を接続するように構成されたものであってもよいことは言うまでもない。さらに、本発明に係る自動演奏装置を適用する装置としては電子楽器に限らず、パーソナルコンピュータや携帯電話等の携帯型通信端末、あるいはカラオケ装置やゲーム装置など、どのような形態の装置・機器に適用してもよい。携帯型通信端末に適用した場合、端末のみで所定の機能が完結している場合に限らず、機能の一部をサーバ側に持たせ、端末とサーバとからなるシステム全体として所定の機能を実現するようにしてもよい。
【0018】
ここで、音源回路7、ROM2あるいは外部記憶装置10などに予め複数記憶されており、自動演奏データ中のバンクセレクトデータ及びプログラムチェンジデータの指定により使用対象の音色が決定される通常音色とは特性の異なる特殊音色について説明する。本実施例において、異なる奏法によって演奏される楽器に関しては、一種類の楽器音色に対して奏法の違いによる複数の特殊音色(奏法依存音色)に対応した波形データをベロシティデータ及びノートナンバデータの各値に割り当てて記憶する。この点について、スチールギターの楽器音色を例に説明する。図2は特殊音色(奏法依存音色)における音色・音量マッピングの一実施例を示す概念図であり、図2(a)はスチールギター音色に属する奏法依存音色の音名(ノートナンバ)に対する割り当てを示す図であり、図2(b)は同スチールギター音色に属する奏法依存音色のベロシティに対する割り当てを示す図である。なお、ベロシティデータは通常その値が大きくなるに従って大きくなる楽音信号の音量を表すもので、本実施形態においては「0」〜「127」の範囲にわたって変化する。ただし、ベロシティ「0」は、ノートオフと同じ意味を持つ。ノートナンバデータは通常その値が大きくなるに従って高音側に向かって変化する楽音信号の音高(音名)を表すもので、「0」〜「127」の範囲にわたって変化する。ここで、ノートナンバデータの値「0」は音名「C−2」に対応し、値「127」は音名「G8」にそれぞれ対応する。
【0019】
スチールギターの場合、図2(a)に示すように、通常のスチールギター演奏において使用され得る音域C−2〜B6(ノートナンバで「0」〜「95」に対応)にわたって、オープンソフト奏法音色、オープンミドル奏法音色、オープンハード奏法音色、デッドノート奏法音色、ミュート奏法音色、ハンマリング奏法音色、スライド奏法音色及びハーモニクス奏法音色からなる8種類の奏法依存音色が割り当てられている。さらに、これらの奏法依存音色のそれぞれは、ベロシティデータの異なる値の範囲に割り当てられている。具体的には、図2(b)に示すように、例えばベロシティデータ値の範囲「1」〜「15」にはオープンソフト奏法音色、同値の範囲「16」〜「30」にはオープンミドル奏法音色、同値の範囲「31」〜「45」にはオープンハード奏法音色、同値の範囲「46」〜「60」にはデッドノート奏法音色、同値の範囲「61」〜「75」にはミュート奏法音色、同値の範囲「76」〜「90」にはハンマリング奏法音色、同値の範囲「91」〜「105」にはスライド奏法音色、および同値の範囲「106」〜「127」にはハーモニクス奏法音色が割り当てられている。
【0020】
また、図2(a)に示すように、通常のスチールギターでは使用されない、すなわち通常楽音を発生し得ない音域C6〜G8(ノートナンバで「96」〜「127」に対応)の範囲には、特定の音高とは関連しない奏法依存音色が割り当てられている。音域C6〜E7(ノートナンバで「96」〜「110」に対応)の範囲には、ストラミング奏法音色が割り当てられている。このストラミング奏法音色は、さらにストロークの速さ、左手でミュートするポジションなどの違いに依存した複数の異なるストラミング奏法音色を含んでいる。これらの複数の異なるストラミング奏法音色のそれぞれは、音域C6〜E7内の異なる音高に割り当てられている。また、音域F7〜G8(ノートナンバで「111」〜「127」に対応)の範囲には、フレットノイズ奏法音色が割り当てられている。このフレットノイズ奏法音色は、さらに指やピックにより弦を引っかくことによるスクラッチ音、本体を叩いて発生させる音などの複数の異なるフレットノイズ奏法音色を含んでいる。これらの複数の異なるフレットノイズ奏法音色のそれぞれは、音域F7〜G8内の異なる音高に割り当てられている。
【0021】
スチールギターの音域C−2〜B6に割り当てられた8種類の奏法依存音色のそれぞれに対しては一組ずつの波形データが用意されていてもよいが、本実施例では複数組のサブ波形データからなる波形データが用意されている。これらの複数組のサブ波形データのそれぞれは、所定音域(例えば、半オクターブ)ごとに設けられている。なお、本実施形態では、これらのサブ波形データはベロシティデータの異なる値に対して共通に設けられているが、同サブ波形データをベロシティデータの値に応じて異ならせておいてもよい。
【0022】
また、スチールギターの音域C6〜G8に割り当てられたストラミング奏法音色及びフレットノイズ奏法音色に関しては、前述した各複数種類ずつのストラミング奏法音色、フレットノイズ奏法音色のそれぞれに対して、一組ずつの波形データが用意されている。そして、これらの場合も、各波形データは波形メモリに記憶されている。なお、本実施例においては、前記各複数種類ずつのストラミング奏法音色、フレットノイズ奏法音色のそれぞれに対応した波形データは、ベロシティの異なる値に対して共通に設けられているが、同波形データをベロシティデータの値に応じて異ならせておいてもよい。
【0023】
上述したように、スチールギター音色などの奏法依存音色を有する楽器音色の場合、音域C−2〜B6においてベロシティデータの値「1」〜「127」が複数種類の奏法依存音色に割り当てられているので、ベロシティデータの値をそのまま音量の制御に利用することができない。また、一方では、複数の異なるベロシティデータ値を含む所定範囲のベロシティデータが、8種類の奏法依存音色に割り当てられている。したがって、各奏法依存音色に割り当てられた所定範囲のベロシティデータ値を図2(b)の実線で示すような特性に変換してやれば、各奏法依存音色の楽音信号に対しても音量の制御が可能になる。すなわち、特殊音色は特定のパラメータに従って所定の音楽要素が不連続的に変化する特性を持つ。なお、図2(b)に示す破線は、「1」〜「127」にわたって変化するベロシティデータ値を利用した本来の通常音色に対する音量制御特性を表す。すなわち、通常音色は特定のパラメータに従って所定の音楽要素が連続的に変化する特性を持つ。
【0024】
この点を具体的に説明すると、例えば図2(b)のスチールギター音色のデッドノート奏法依存音色の場合には、同音色には「46」〜「60」の範囲内のベロシティデータ値が割り当てられている。したがって、この「46」〜「60」の範囲内のベロシティデータ値を小さな所定値(例えば「30」程度)〜大きな所定値(例えば「127」)にわたって変化するベロシティデータ値に変換すれば、分解能こそ低くなるが、デッドノート奏法依存音色の楽音信号の音量を小さな所定値から大きな所定値にわたって変化させることができる。また、スチールギター音色のミュート奏法音色の場合には、「61」〜「75」にわたるベロシティデータ値を小さな所定値(例えば「30」程度)〜大きな所定値(例えば「127」)にわたって変化するベロシティデータ値に変換すればよい。同様にして、スチールギター音色のハンマリング奏法音色、スライド奏法音色及びハーモニクス奏法音色の場合にも、ベロシティデータ値の変換により、各奏法依存音色の楽音信号の音量を変換したベロシティデータ値で制御することができる。
【0025】
また、スチールギター音色のオープンソフト奏法音色、オープンミドル奏法音色およびオープンハード奏法音色からなる3種類の奏法依存音色は、スチールギターを弾く強さの問題で区分されたもので、音色というよりは音量の差によるものと見ることができる。しかも、これらの3種類の奏法依存音色は、互いに非常に類似している。したがって、これらの3種類の奏法依存音色に割り当てられている「1」〜「45」の範囲内のベロシティデータ値を小さな所定値(例えば「30」程度)〜大きな所定値(例えば「127」)にわたって変化するベロシティデータ値に変換すればよい。なお、図2(b)においては、変換後のベロシティデータ値の取り得る範囲は全ての種類の奏法依存音色に対して同じにしたが、奏法依存音色の種類ごとに異ならせてもよい。
【0026】
次に、外部記憶装置10などに予め複数記憶され、自動演奏を行う際に設定される演奏環境の1つである伴奏スタイルデータについて簡単に説明する。図3は、伴奏スタイルデータのデータ構造の一実施例を示す概念図である。伴奏スタイルデータは例えばピアノバラードやクラシックギター等の音楽ジャンル毎に異なる演奏スタイルを想定して定義されたデータであり、複数種類のスタイルデータを含んでなる。1つの音楽ジャンルに対しては、スタイル1〜スタイルN(Nは例えば128)までの複数の伴奏スタイルデータがそれぞれ定義される。個々の伴奏スタイルデータは例えば複数のトラック1〜トラックM(Mは例えば16)毎に定義された、実際の伴奏の元になる演奏イベント及び発音タイミング等からなる自動演奏データにより構成される。
【0027】
各トラックに対してはそれぞれ初期設定の音色が割り当てられており、当該トラックの各自動演奏データを再生する場合には前記初期設定音色が用いられる。第1自動演奏装置において通常音色(n1〜nM)が割り当てられたトラックに対しては通常の自動演奏データ、つまりノートナンバがそのまま音高に対応し、ベロシティがそのまま音量に対応するようにして自動演奏データが作り込まれる。また、通常音色を用いる場合には、自動演奏中に奏法に応じた音色に適宜に切り替えるために、一般的に演奏イベント及び発音タイミング等の他にバンクセレクト及びプログラムチェンジデータを自動演奏データ中に混入させておき、これらのバンクセレクト及びプログラムチェンジデータに応じて使用する音色の切り替えを行うことができるようになっている。すなわち、通常音色の各波形データは波形メモリの異なる記憶領域にそれぞれバンクセレクトデータおよびプログラムチェンジデータに対応させて記憶されており、これらの異なる波形データを選択するためにバンクセレクトデータ及びプログラムチェンジデータを自動演奏データ中に定義しておき、該バンクセレクトデータおよびプログラムチェンジデータによって対応する波形データを波形メモリから読み出して再生する。
【0028】
他方、第2の自動演奏装置において特殊音色(s1)が割り当てられたトラックには特殊音色用の自動演奏データ、つまり前述した音色・音量マッピング(図2参照)に従って所望の音色・音量が得られるようにノートナンバとベロシティが定義された自動演奏データが作り込まれている。なお、ここでは説明を理解し易くするために、通常音色のみに対応し特殊音色に非対応である第1の自動演奏装置と、通常音色及び特殊音色の両方に対応した第2の自動演奏装置とでは、同じスタイル番号のスタイルデータは全く同じものかあるいは類似した演奏内容となるように作成されているものを例として説明する。こうした場合、第1の自動演奏装置と第2の自動演奏装置とで同じような演奏操作(同じ伴奏スタイル番号を指定すれば、同じような伴奏が得られる)が可能となる。ただし、第2の自動演奏装置は特殊音色に対応しているので、より豊な演奏が可能(例えば、高度な演奏表現が可能であったり、品質の高い演奏が可能)となっている。
【0029】
なお、自動演奏データのフォーマットは、各イベントの発生時刻を1つ前のイベントからの時間で表した「イベント+相対時間」、イベントの発生時刻を曲や小節内における絶対時間で表した「イベント+絶対時間」、音符の音高と符長あるいは休符と休符長で表した「音高(休符)+符長」、演奏の最小分解能毎にメモリの領域を確保し、イベントの発生する時刻に対応するメモリ領域にイベントを記憶した「ベタ方式」等、どのような形式であってもよい。
【0030】
次に、他の電子楽器(自動演奏装置)で設定した演奏環境を、ユーザが実際にマニュアル演奏する電子楽器に設定するための環境設定データ(レジストレーションデータ)について、図4を用いて説明する。図4は、環境設定データのデータ構造の一実施例を示す概念図である。環境設定データとはユーザによるマニュアル演奏時の音色や音量に関する設定や前記マニュアル演奏にあわせて自動演奏される伴奏に関する設定などの演奏環境を自機で再現したり、外部記憶媒体等を介して外部の他の電子楽器で設定した演奏環境と同じ状態に設定するために用いられるデータである。
【0031】
図4から理解できるように、環境設定データは、音色設定データ、音量設定データ、伴奏スタイル設定データ、その他のデータなどの各種演奏設定情報が複数組み合わせて定義されている。すなわち、この環境設定データはマニュアル演奏の演奏環境だけでなく自動演奏される伴奏の演奏環境を同時に設定することが可能なデータであり、また第1の自動演奏装置と第2の自動演奏装置との間で受け渡し可能なデータである。音色設定データ及び音量設定データは、ユーザによるマニュアル演奏時の音色や音量を設定するためのデータである。その他のデータは、例えば伴奏を自動演奏する際に用いられる拍子やテンポを指示する情報などである。伴奏スタイル設定データは自動演奏する伴奏の音色変更を指示するための音色変更指示データであり、1組の伴奏スタイルデータに含まれる全てのスタイルデータ毎に、音色変更の「有り」「なし」といった音色変更有無を記録する領域、音色変更されたトラック及び変更後の音色を記録する領域からなる。例えば、上述した図3に示すような伴奏スタイルデータが定義されている場合において、第1の自動演奏装置側のスタイル1データに含まれるトラック1の音色が音色(n1)から音色(n1´)に変更されると、伴奏スタイル設定データ中の「スタイル1」の音色変更有無が「有り」、変更のあったトラックとして「トラック1」及び変更音色として「音色(n1´)」がそれぞれ記録される。また、この場合、その他のスタイル(スタイル2〜スタイルN)については全て音色変更有無に「なし」と記録されるだけである。
【0032】
こうした環境設定データを用いて、他の電子楽器で設定した演奏環境をユーザが実際にマニュアル演奏する電子楽器に設定する場合に問題となるのは伴奏スタイル設定データ、つまり音色変更に係るデータである。例えば第1の自動演奏装置から第2の自動演奏装置へと環境設定データを受け渡す際に、上記したように第1の自動演奏装置側のスタイル1データに含まれるトラック1の通常音色(n1)が他の音色(n1’)に変更されている場合、第2の自動演奏装置においては該当するトラック1に対して特殊音色(s1)が割り当てられており、この特殊音色(s1)に対応するようにして自動演奏データ(特殊音色用)が作り込まれているため、環境設定データに従って特殊音色(s1)を通常音色(n1´)に変更してしまうと演奏内容が破綻する可能性が高くなり都合が悪いという問題がある。そこで、本発明に係る自動演奏装置を適用した電子楽器においては、他の電子楽器から取得した環境設定データに従って、当該電子楽器における自動演奏のための演奏環境を他の電子楽器で設定した環境と同じ状態に設定する際に、音色変更後の演奏内容が破綻することのないようにしている。こうした環境設定データに従う当該電子楽器の演奏環境設定の処理動作について、図5を用いて説明する。図5は、「環境設定データロード処理」の一実施例を示すフローチャートである。以下、図5に示したフローチャートに従って、当該処理の動作を説明する。ただし、ここでは、通常音色のみに対応した第1の自動演奏装置で生成した環境設定データを用いて、通常音色及び特殊音色の両方に対応した第2の自動演奏装置に対して第1の自動演奏装置と同様の演奏環境の設定を行う場合を例に説明する。すなわち、この実施例に示す「環境設定データロード処理」は環境設定データを取得した第2の自動演奏装置側で実行される処理である。
【0033】
ステップS1では、環境設定データを外部記憶媒体からロードしてメモリの所定エリアに書き込む。すなわち、第2の自動演奏装置では第1の自動演奏装置で生成された環境設定データが書き込まれた外部記憶媒体を前記第1の自動演奏装置から受け取ると、該受け取った外部記憶媒体に書き込まれている環境設定データを読み出しRAM3などのメモリに書き込む。ステップS2では、ロードした環境設定データ中の伴奏スタイル設定データにおいて、各スタイルデータ毎に音色設定が「有」設定であり、且つ変更のあったトラックは元の音色が特殊音色であるトラックであるか、の判定を行う。音色設定が「有」設定であり、且つ元の音色が特殊音色のトラックである場合には(ステップS2のYES)、該トラックの音色変更を無効とする(ステップS3)。この音色変更を無効とする処理では、RAM3に記憶されている環境設定データの伴奏スタイル設定データにおいて、該当するデータを音色変更がなかったように書き換えることにより音色変更指示を無効とする。例えば、スタイル1データに含まれるトラック1の音色のみが音色(n1)から音色(n1´)に変更された場合(ただし、ここでは説明を簡略化するために他のトラックについては音色変更がないものとする)、上記ステップS1において第2の自動演奏装置のRAM3には「スタイル1」の音色変更有無が「有り」、変更のあったトラック「トラック1」及び変更音色「音色(n1´)」がそれぞれ記録されることになる。しかし、第2の自動演奏装置におけるスタイル1データに含まれるトラック1の音色は特殊音色(s1)であることから、上記ステップS3により音色変更を無効とし、第2の自動演奏装置のRAM3には「スタイル1」の音色変更有無が「なし」、変更のあったトラック「トラック1」及び変更音色「音色(n1´)」が消去されるように、データ変更がなされることになる。
【0034】
次に、電子楽器における上記ロードした環境設定データに応じた演奏環境で伴奏を自動演奏する「自動伴奏処理」について説明する。図6は、「自動伴奏処理」の一実施例を示すフローチャートである。
【0035】
ステップS11では、ユーザによる音楽ジャンルの指定操作などに従い選択された1組の伴奏スタイルデータをROM2や外部記憶装置10等からロードし、RAM3などのメモリの所定エリアに書き込む。ステップS12では、上記した「環境設定データロード処理」の実行に伴いRAM3の所定エリア内に記憶されている環境設定データの伴奏スタイル設定データに基づき、音色を変更する。このとき、第1の自動演奏装置から受け渡された環境設定データにおいて特殊音色が割り当てられたトラックに対する音色の書き換えが行われている場合であっても、RAM3内に記録された環境設定データにおいては特殊音色に対する音色の書き換え指定はないものとして記憶されることから、こうした場合には音色が変更されることがない。ステップS13では伴奏スタイルデータの自動演奏データを所定テンポで読み出し、指定された和音に従って音高変換し、RAM3内に記録された環境設定データに従って設定(変更)された音色にて再生する。このように、第1の自動演奏装置から受け取った環境設定データにおいて、特殊音色から通常音色への音色変更指示がなされていた場合に該音色変更を無効とすることにより、音色変更は反映されないものの、演奏内容が音楽的に破綻する事態は防ぐことができるので音楽的には好ましい演奏がなされる状態となる。
【0036】
なお、環境設定データ中の伴奏スタイル設定データにおいて、全てのスタイルについて音色変更設定データを記憶させるものに限らず、音色変更のあるスタイルについてのみ音色変更設定データを記憶するようにしてもよい。また、各伴奏スタイル設定データにおいて、1つの音色変更有無領域と、変更のあるトラックに関するトラック(番号)と変更後の音色を示す領域とを記憶するようにしたが、全トラックについて音色変更無し又は変更後の音色を示す領域を記憶するようにしてもよい。或いはそれ以外の記憶の仕方でもよい。
なお、伴奏スタイル設定データに関して、音色以外のパラメータ(例えば音量、効果等)についても設定データを持たせても良い。
なお、環境設定データとして、伴奏スタイル設定データ以外にも他の設定データを含むものを例にあげたがこれに限らず、伴奏スタイル設定データのみとしてもよい。また、環境設定データ等のデータ授受は外部記憶媒体経由に限らず、通信インターフェース経由としてもよいし、ユーザが設定操作子を操作して指示するものでもよい。
【0037】
なお、第1の自動演奏装置と第2の自動演奏装置において、伴奏スタイルデータは対応するものを全て記憶していてもよいし、一部対応するものを記憶していなくてもよい。記憶していない場合、類似伴奏スタイルで置き換えるようにすればよい(例えば、特開平08−272369参照)。この場合には、置き換えられた伴奏スタイルについて本発明の技術を適用するようにすればよい。
なお、上述した実施例においては伴奏スタイルデータに基づき自動演奏を行う自動演奏装置を例に示したがこれに限らず、通常の自動演奏データ(ソングデータ)に基づき自動演奏を行う自動演奏装置であってもよい。
なお、特殊音色(奏法依存音色)として、ベロシティ方向とノートナンバ方向に異なる音色(奏法)をマッピングした音色の例を示したが、ベロシティ方向とノートナンバ方向のどちらか一方のみに異なる音色をマッピングしたものでもよい。あるいは、それ以外のものとしてもよく、通常音色とは特性が異なるため、この特性に合わせて演奏データを作成する必要があるようなものならば、どのようなものであっても本発明を適用することができる。
なお、上述の実施例に示したように特殊音色を通常音色に置き換えるような音色変更を無効にする場合に限らず、反対に通常音色を特殊音色に置き換えるような音色変更を行う場合にも本発明を適用することができることは言うまでもない。
なお、PCM音源の場合は特殊音源を実現するために奏法毎の波形データを用意すればよいが、FM、物理モデル、フォルマント音源などの場合は奏法毎に楽音合成パラメータや楽音合成アルゴリズムを用意すればよい。
【0038】
【発明の効果】
この発明によれば、異なる自動演奏装置から取得した音色変更指示に従う特性の異なる特殊音色と通常音色間での音色変更を無効としたことから、変更後の音色では生成する楽音に音楽的破綻が生じてしまうことを防止することができるようになる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る自動演奏装置を適用した電子楽器の全体構成を示したハード構成ブロック図である。
【図2】特殊音色における音色・音量マッピングの一実施例を示す概念図であり、図2(a)は奏法依存音色の音名に対する割り当てを、図2(b)は奏法依存音色のベロシティに対する割り当てを示す図である。
【図3】伴奏スタイルデータのデータ構造の一実施例を示す概念図である。
【図4】環境設定データのデータ構造の一実施例を示す概念図である。
【図5】環境設定データロード処理の一実施例を示すフローチャートである。
【図6】自動伴奏処理の一実施例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…CPU、2…ROM、3…RAM、4、5…検出回路、4A…演奏操作子、5A…設定操作子、6…表示回路、6A…ディスプレイ、7…音源回路、8…効果回路、9…サウンドシステム、10…外部記憶装置、11…MIDIインタフェース、11A…MIDI機器、12…通信インタフェース、12A…サーバコンピュータ、X…通信ネットワーク、1D…通信バス(データ及びアドレスバス)

Claims (3)

  1. 特定パラメータに従って所定の音楽要素が不連続的に変化する特性を持つ第1の音色及び特定パラメータに従って所定の音楽要素が連続的に変化する特性を持つ第2の音色、のそれぞれの特性に合わせて作成された自動演奏データの少なくとも一方を複数記憶する記憶手段と、
    前記自動演奏データに基づき楽音を演奏する際に用いる音色の変更を指示する音色変更指示データを取得する取得手段と、
    前記取得した音色変更指示データによる音色変更指示が前記第1の音色と前記第2の音色との間における変更指示である場合に、前記音色変更指示を無効として当該変更指示による音色変更を行うことなく所定の音色で楽音演奏を行う制御手段と
    を具える自動演奏装置。
  2. 前記第1の音色は一種類の楽器における奏法の違いによる複数種類の奏法依存音色のそれぞれをベロシティデータ又はノートナンバデータの異なる値に割り当てたものであり、前記制御手段は前記第1の音色に対応した自動演奏データ中に定義されたベロシティデータ又はノートナンバデータに従って該当する奏法依存音色を適宜に切り替えながら楽音演奏を行うことを特徴とする請求項1に記載の自動演奏装置。
  3. コンピュータに、
    特定パラメータに従って所定の音楽要素が不連続的に変化する特性を持つ第1の音色及び特定パラメータに従って所定の音楽要素が連続的に変化する特性を持つ第2の音色、のそれぞれの特性に合わせて作成された自動演奏データの少なくとも一方を複数記憶する手順と、
    前記自動演奏データに基づき楽音を演奏する際に用いる音色の変更を指示する音色変更指示データを取得する手順と、
    前記取得した音色変更指示データによる音色変更指示が前記第1の音色と前記第2の音色との間における変更指示である場合に、前記音色変更指示を無効として当該変更指示による音色変更を行うことなく所定の音色で楽音演奏を行う手順と
    を実行させるためのプログラム。
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