JP2002156969A - 演奏情報解析装置、方法及び記録媒体 - Google Patents

演奏情報解析装置、方法及び記録媒体

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JP2002156969A
JP2002156969A JP2000354039A JP2000354039A JP2002156969A JP 2002156969 A JP2002156969 A JP 2002156969A JP 2000354039 A JP2000354039 A JP 2000354039A JP 2000354039 A JP2000354039 A JP 2000354039A JP 2002156969 A JP2002156969 A JP 2002156969A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】演奏情報の音高解析を正確に行い、演奏情報に
最適な調や和音を検出することができる演奏情報解析シ
ステムの提供。 【解決手段】この演奏情報解析システムでは、音高デー
タ(ノートナンバデータ)N1〜N3及び音高変更デー
タ(ピッチチェンジデータ)B1〜B3を含む演奏情報
を解析するに際し、演奏情報中の音高データN1,N
2,N3で表わされる音高を、音高変更データB1,B
2,B3に応じて、音高N1A,N2A,N2B,…に
変換し、変換後の音高から成る音高列N1A〜N3Aを
生成する。この場合、音高データN2は、対応する音高
変更データB1〜B3の変化に基づき複数の楽音N21
〜N24に分割され、分割後の楽音が音高変更データB
1〜B3により楽音N2A〜N2Cに変換される。そし
て、この音高列N1A〜N3Aにつき音高出現頻度を解
析し、演奏情報に適した調又は和音を決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、演奏情報の音高
解析を行い調や和音などを検出するのに好適な演奏情報
解析装置、方法及び記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、SMF(Standard MIDI File)形
式の演奏情報を解析して音高成分から調や和音を検出す
る場合、解析に利用される音高成分としては、発音する
音高を表わす音高データ(ノートナンバデータ)のみで
あった。一般に、再生時に発音される実際の音高は、ノ
ートナンバデータに対して音高変更データ(ピッチベン
ドチェンジデータ又はピッチチェンジデータ)を反映さ
せたものであり、ノートナンバデータのみで解析を行う
と間違えた音高で解析することになる。従って、この解
析により得られる調や和音は、解析した演奏情報に最適
なものとならない場合があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、このよう
な従来技術の欠点に鑑み、演奏情報の音高解析を正確に
行うことができ、演奏情報に最適な調や和音を検出する
ことができる演奏情報解析システムを提供することを目
的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明の主たる特徴に
従うと、音高データ及び音高変更データを含む演奏情報
を解析する演奏情報解析装置であって、演奏情報中の音
高データで表わされる音高を音高変更データに応じて変
換する音高変換手段と、変換後の音高に基づいて演奏情
報を解析する解析手段とを具備する演奏情報解析装置
(請求項1)、音高データ及び音高変更データを含む演
奏情報を解析する演奏情報解析方法であって、演奏情報
中の音高データで表わされる音高を音高変更データに応
じて変換するステップと、変換後の音高に基づいて演奏
情報を解析するステップとを備える演奏情報解析方法
(請求項5)、並びに、音高データ及び音高変更データ
を含む演奏情報を解析する演奏情報解析装置において読
み取り可能な記録媒体であって、演奏情報中の音高デー
タで表わされる音高を音高変更データに応じて変換する
ステップと、変換後の音高に基づいて演奏情報を解析す
るステップとから成るプログラムを記録している演奏情
報解析のための記録媒体(請求項6)が提供される。
【0005】この発明による演奏情報解析装置において
は、解析手段は、変換後の音高から成る音高列を生成
し、生成された音高列を解析する(請求項2)ように構
成される。この発明による演奏情報解析装置において
は、さらに、音高変更データの変化に基づいて、一つの
音高データで表わされる楽音を複数の楽音に分割する手
段を具備し、音高変換手段は、分割後の楽音を音高変更
データに応じて変換する(請求項3)ように構成され
る。また、この発明による演奏情報解析装置において
は、解析手段は、演奏情報に含まれている音高の頻度を
解析し、解析結果に基づいて、演奏情報に適した調又は
和音を決定する(請求項4)ように構成される。
【0006】〔発明の作用〕この発明の主たる特徴によ
ると、音高データ(ノートナンバデータ)及び音高変更
データ(ピッチチェンジデータ)を含む演奏情報を解析
するに際し、演奏情報中の音高データが表わす音高を、
対応する音高変更データで変換し、変換後の音高を利用
して演奏情報を解析するようにしている(なお、括弧書
きは、理解の便のために、後で詳述する実施例において
用いられる対応用語である。)。従って、演奏情報の音
高解析を正確に行うことができ、演奏情報に最適な調や
和音を検出することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、この発
明の好適な実施例を詳述する。なお、以下の実施例は単
なる一例であって、この発明の精神を逸脱しない範囲で
種々の変更が可能である。
【0008】〔ハードウエア構成〕図1には、この発明
の一実施例による演奏情報解析システムのハードウエア
構成のブロック図が示されている。このシステムの例で
は、パーソナルコンピュータ(PC)端末に、演奏情報
解析プログラムを含むソフトウエアをインストールし、
ユーザは、操作子、表示装置、電子楽器を使って演奏情
報解析処理を実行する構成がとられている。システム
は、中央処理装置(CPU)1、タイマ2、読出専用メ
モリ(ROM)3、ランダムアクセスメモリ(RAM)
4、外部記憶装置5、検出回路6、表示回路7などの外
に、音源回路8や通信インターフェイス(I/F)9、
MIDIインターフェース(I/F)10などを備え、
これらの装置1〜10は、通信バス11を介して互いに
接続されている。
【0009】システム全体を制御するCPU1は、所定
のソフトウエア・プログラムに従いタイマ2によるクロ
ックを利用して種々の制御を行い、特に、後述する演奏
情報解析処理などを中心的に遂行する。ROM3には、
このシステムを制御するための所定の制御プログラムが
記憶されており、これらの制御プログラムには、基本的
な情報処理と共に、この発明による演奏情報解析処理プ
ログラムや、演奏情報作成処理、演奏情報再生処理など
に関する各種プログラムの外、これらの処理に付随する
各種テーブル及び各種データが含まれる。例えば、予め
用意された演奏情報や、演奏情報解析時に利用されるテ
ーブル(調や和音を検出するためのルールを記憶したテ
ーブル)などが記憶されている。また、RAM4には、
これらの処理に際して利用されるフラグやバッファなど
が記憶され、特に、演奏情報解析処理で用いられる演奏
情報や解析音高列情報が記憶される。
【0010】外部記憶装置5は、ハードディスクドライ
ブ(HDD)の外に、コンパクトディスク・リード・オ
ンリィ・メモリ(CD−ROM)、フロッピィディスク
(FD)、光磁気(MO)ディスク、ディジタル多目的
ディスク(DVD)、メモリカード等の可搬型記憶媒体
を用いた装置から成り、各種制御プログラムや各種デー
タを記憶することができ、演奏情報ファイル内には演奏
情報が記憶される。例えば、演奏情報解析などに必要な
プログラムや各種データは、ROM3を利用するだけで
なく、外部記憶装置5からRAM4内に読み込むことが
でき、必要に応じて、処理結果を外部記憶装置5に記録
しておくこともできる。
【0011】検出回路6には操作子装置12が接続さ
れ、操作子装置12は、各種の設定や情報入力を行うた
めにユーザが用いるキーボード及びポインチングデバイ
ス(マウス等)を備える。なお、操作子については、こ
れらに限らず、特殊なスイッチや電子演奏などに特化し
た操作子など、情報入力用操作子として利用できるもの
であればどのようなものであってもよい。表示回路7は
ディスプレイ13や各種インジケータを備えており、デ
ィスプレイ13上には、ポインチングデバイス等の操作
子で操作可能なカーソルやスイッチボタンが表示され
る。
【0012】音源回路8には、DSP等で構成される効
果回路やスピーカを含むサウンドシステム14が接続さ
れており、RAM4などに記憶される演奏情報などを読
み出して、対応する楽音を発音再生することができる。
また、通信I/F9には、ローカルエリアネットワーク
(LAN)やインターネット、電話回線等の通信ネット
ワーク15が接続され、通信ネットワーク15を介して
サーバコンピュータ等から制御プログラムや演奏情報な
どの各種データを外部記憶装置5にストアすることもで
きる。
【0013】MIDII/F10には、電子楽器などの
演奏情報発生源16が接続され、演奏情報をMIDI形
式で授受することができる。なお、図1は、PC端末を
用いるシステムについて説明したが、電子楽器を用いて
演奏情報解析システムを構成してもよい。いずれの場合
も、電子楽器は、打楽器型、鍵盤型、管楽器型、弦楽器
型など、どのようなものであってもよい。
【0014】〔演奏情報の構成例〕図2は、この発明の
一実施例による演奏情報解析システムにおいて解析対象
となる演奏情報の一構成例である。演奏情報は、楽曲を
再生(自動演奏)させるための情報であり、例えば、S
MFの形式で外部記憶装置5の演奏情報ファイル内に記
憶されている。以下の実施例では、複数あるパートのう
ちのメロディパートを解析対象のパート(解析パート)
とし、メロディパートの情報(メロディ情報)の内容が
解析される。
【0015】この演奏情報は、図2の左側に示されるよ
うに、設定情報、メロディ情報及び伴奏情報から成る。
設定情報は、自動演奏の際(再生時)の各種の再生態様
を設定するための情報であり、テンポデータ、音色デー
タ、音量データなどが含まれる。また、メロディ情報及
び伴奏情報は、楽曲の再生内容を表わす情報である。つ
まり、メロディ情報は、主旋律を再生するための情報で
あり、伴奏情報は、和音演奏、べース演奏、リズム演奏
などの主旋律以外の部分を再生するための情報である。
メロディ情報及び伴奏情報は、図2の右側に示されるよ
うに、各パート毎にタイミングデータとイベントデータ
の組みが再生進行順に記憶されたものである。
【0016】タイミングデータは、これに続いて記憶さ
れるイベントが処理されるべき時間(タイミング)を表
わすデータあり、イベントデータは、楽曲を再生させる
ための各種イベントの内容を表わすデータである。それ
ぞれのイベントデータはタイミングデータと対応して記
憶されており、一つのタイミングに複数のイベントが対
応している場合もある。イベントの内容には、ノートオ
ンイベント、ピッチチェンジ(変更)イベント、ノート
オフイベント、テンポチェンジ(変更)イベント、音色
チェンジ(変更)イベントなどがある。
【0017】図3は各イベントデータ例を示すものであ
り、図3(a)はノートオンイベントデータの構成例を
示し、図3(b)はピッチチェンジイベントデータの構
成例を示す。ノートオンイベントデータは、楽音の発音
を指示するデータであり、図3(a)にも示すように、
ステータスデータ、ノートナンバデータ、ゲートタイム
データ、ベロシティデータ、チャンネルデータなどを含
む。
【0018】ここで、ステータスデータ(「ステータ
ス」と呼ぶ。)は、当該イベントデータがノートオンイ
ベントデータであることを表わすデータであり、ノート
ナンバデータ(「ノートナンバ」と呼ぶ。)は、発音す
る楽音の音高を表わすデータ(音高データ)であり、ゲ
ートタイムデータ(「ゲートタイム」と呼ぶ。)は、発
音する楽音の発音長を表わすデータである。その他のデ
ータについては、例えば、べロシティデータは、発音す
る楽音の音量を表わすデータであり、チャンネルデータ
は、当該イベントデータを処理する(MIDI)チャン
ネルを表わすデータである。
【0019】次に、ピッチチェンジイベントデータ
(「ピッチチェンジ」と呼ぶ。)は、音高の変更量(変
更値)を指示するデータであり、図3(b)に示される
ように、ステータスデータ、変更量データ、チャンネル
データなどを含む。ここで、ステータスデータ(「ステ
ータス」)は、当該イベントデータがピッチチェンジイ
ベントデータであることを表わすデータであり、変更量
データ(「変更量」又は「変更値」と呼ぶ。)は、音高
の変更量(値)を表わすデータ(音高変更データ)であ
り、チャンネルデータは、当該イベントデータを処理す
る(MIDI)チャンネルを表わすデータである。
【0020】〔演奏情報解析処理〕この発明の一実施例
による演奏情報解析システムにおいては、「演奏情報解
析処理」プログラム(解析処理)を含むソフトウェアを
実行することができ、このソフトウエアには、操作子装
置12の操作子を用いて入力される楽譜情報等に基づい
て演奏情報を作成し、外部記憶装置5に格納する「演奏
情報作成処理」や、このようにしてシステム内で作成さ
れた演奏情報或いは電子楽器などの演奏情報入力源16
からの演奏情報を再生する「演奏情報再生処理」を実行
するためのプログラムなども含まれている。図4は、こ
の発明の一実施例による演奏情報解析処理の動作例を表
わすフローチャートである。この解析処理フローは、演
奏情報解析プログラム(解析処理)を含むソフトウェア
を起動した後に、解析したい演奏情報及びパートを選択
し、操作子装置12において解析開始を指示するための
所定の解析開始スイッチを操作すると、起動する。
【0021】この処理フローがスタートすると、最初の
ステップS1で、今回の解析対象となるノートオンを検
出する。つまり、解析対象とされた演奏情報のメロディ
情報の先頭からノートオンを一つずつ検出していく。次
のステップS2で「ノートオン有り」が判定されると
(YES)、ステップS3に進み、ノートオンが検出さ
れる毎に音高決定処理が行われる。
【0022】次いで、ステップS4において、ステップ
S3での音高決定処理により決定された音高を、対応す
るゲートタイムと共に、解析音高列情報に追記する。解
析音高列情報は、解析毎にRAM4内に用意される解析
用バッファであり、このバッファ内に、音高決定処理に
より決定された音高が、その音高の発音長を表わす情報
(ゲートタイム)と共に順に記憶される。つまり、解析
音高列情報には、ピッチチェンジデータを反映させた後
の解析対象パートの音高列が記憶されることになる。ス
テップS4の追記の後は、ステップS1に戻って次のノ
ートオンを検出し、ステップS2で「ノートオン有り」
が判定される毎にステップS3,S4の処理を繰り返
し、メロディ情報の先頭からノートオンの検出ごとに音
高の決定及び追記を順次行っていく。
【0023】ステップS2で、「ノートオン有り」が判
定されなくなると(NO)、ステップS5に進んで、作
成された解析音高列情報に基づいて、解析対象の演奏情
報に対応する調や和音を判定する。つまり、ステップS
5では、メロディ情報の全ノートオンの音高決定が終了
した後の解析音高列情報から、従来からある方法を利用
して、調や和音を検出する。そして、調や和音を判定す
る処理を実行した後、この処理フローを終了する。
【0024】〔音高決定処理〕この発明の一実施例にお
いては、読み出したノートオンのノートナンバに、対応
するピッチチェンジの変更値(変更量)を考慮して、実
際の解析(調や和音を検出する処理)に利用する音高を
決定するための音高決定処理が実行される。図5は、こ
の発明の一実施例による音高決定処理の動作例を表わす
フローチャートである。この音高決定処理は、前述した
演奏情報解析処理(図4)のステップS3で実行され
る。
【0025】この処理ルーチンの第1ステップR1で
は、検出されたノートオン(今回ノートオン)の音高に
影響を及ぼすピッチチェンジを検出する。つまり、今回
ノートオンが開始される前に設定されているピッチチェ
ンジも検出する。これにより、今回ノートオンの発音開
始以前にピッチチェンジが行われている場合には、その
ピッチチェンジによる変更量も考慮して音高決定を行
う。
【0026】次のステップR2で「ピッチチェンジ有
り」が判定されたときは(YES)ステップR3に進む
が、そうでないときは(NO)、ステップR4に進ん
で、今回ノートオンのノートナンバ(音高)及びゲート
タイムを、そのまま、今回ノートオンの区間における音
高及びゲートタイムに決定し、演奏情報解析処理のステ
ップS4にリターンする。
【0027】ステップR2からステップR3に進んだと
きは、今回ノートオンの発音長に相当する区間を、ピッ
チチェンジの出現タイミングを区切りとした区間に分割
し、続くステップR5において、区間毎に、ピッチチェ
ンジの変更値をノートオンのノートナンバに反映させ
て、音高を算出(決定)する。ここで、算出される音高
は、ノートナンバにピッチチェンジの変更値を反映させ
た音の高さを12音階の何れかに丸め込んだもとする。
【0028】次に、ステップR6にて、連続する区間で
音高が同一となっている箇所を検出し、音高同一の連続
区間を一つの区間に修正し、さらに、ステップR7にお
いて、ステップR5,R6で算出乃至区間修正されたそ
れぞれの音高について、そのの発音長(ゲートタイム)
を算出し、演奏情報解析処理のステップS4にリターン
する。
【0029】〔音高決定の処理例〕この発明の一実施例
による演奏情報解析システムでは、演奏情報解析処理の
ステップS3(図4)で、上述した音高決定処理(図
5)が実行される。図6は、この発明の一実施例による
音高決定の処理例を表わす図である。この演奏情報解析
システムでは、図6(a)〜(c)に示される経過を経
て、音高データ(ノートナンバデータ)N1〜N3及び
音高変更データ(ピッチチェンジデータ:次のピッチチ
ェンジデータの出現まで各ノートに影響を及ぼす。)B
1〜B3を含む演奏情報から音高列N1A〜N3Aを生
成する。つまり、演奏情報中の音高データN1,N2,
N3で表わされる音高を音高変更データB1,B2,B
3に応じて音高N1A,N2A,N2B,…に変換す
る。
【0030】図6の例では、音高変更データは、時点t
2,t3,t4にて変更量(値)B1〜B3をもって変
化し、音高データN2,N3の音高に影響を与える。音
高データN2は、この変化に基づいて複数の楽音N21
〜N24に分割され、分割後の楽音が音高変更データB
1〜B3により音高N2A〜N2Cに変換される。ま
た、音高データN3は、音高N31への音高変換を介し
て音高N3Aに変換される。そして、このような変換を
介して得られた音高列N1A〜N3Aにつき音高出現頻
度を解析し、演奏情報に適した調又は和音を決定する。
【0031】このような音高決定の処理内容をより具体
的に説明する。図6(a)は、ノート列N1〜N3のう
ち或る1つのノートN2の区間内において、複数のピッ
チチェンジ(変更量)B1〜B3でピッチ変更されてい
る場合を示している。このピッチチェンジB1〜B3を
ノート列N1〜N3に反映させるには、まず、1つのノ
ートに着目して、そのノート区間(内部時間)の間に発
生するピッチベンドを探す(ステップR1)。すると、
ノートN1にはピッチチェンジがなく(ピッチチェンジ
値=“0”:ステップR2→NO→ステップR4)、ノ
ートN2において、ピッチチェンジB1,B2、B3が
見つかる(ステップR2→YES)。
【0032】各ノートN1〜N3は、それぞれ、ピッチ
チェンジB1〜B3により、ノートN1の全域、ノート
N2の期間t1〜t2,t2〜t3,t3〜t4,t4
〜t5及びノートN3の全域のように、区間に分割され
ることになる(ステップR3)。ここで、各区間におけ
るピッチチェンジ値(変更値)は、左側から、例えば、
“0”(N1),“0”(t1〜t2),B1=“40
96”(“4096”は、半音分のピッチ変更に相当す
る値)(t2〜t3),B2=“2978”(t3〜t
4),B3=“−5957”(t4〜t5),B3=
“−5957”(N3)とする。
【0033】各区間におけるピッチチェンジによる音高
シフト量は、ピッチチェンジ値が正のときは次式(1)
により、ピッチチェンジ値が負のときは次式(2)によ
り、半音を“1”として小数点付きで計算される(ステ
ップR5): 音高シフト量=ピッチベンド感度×ピッチチェンジ値÷8191 ……(1) 音高シフト量=ピッチベンド感度×ピッチチェンジ値÷8192 ……(2)
【0034】これにより、各区間の音高シフト量は、左
側から、“0.00”(N1),“0.00”(t1〜
t2),“1.00”(t2〜t3),“0.73”
(t3〜t4),“−1.45”(t4〜t5),“−
1.45”(N3)となる(但し、ピッチベンド感度=
“2”)。図6(b)には、各音高シフト量で音高がシ
フトされたノートN21,N22,N23,N24,N
31が示されている。
【0035】次に、各区間における音程シフト量を整数
に丸め、さらに、整数値に丸めた音程シフト値が同じノ
ートで且つ連続する場合には区間を1つにまとめる(ス
テップR6)。まず、丸め処理では、例えば、小数点第
一位での四捨五入を利用し、左から、整数値“0”(N
1),“0”(N21),“1”(N22),“1”
(N23),“−1”(N24),“−1”(N31)
となる。続いて、同ノート且つ連続する区間を1つにま
とめる。図6の例では、ノートN1の全域とノートN2
の分割ノートN21は、シフト値は同じであるが元のノ
ートが別であるので、再接続しない。分割ノートN2
2,N23は、同じ音高になるので、再接続する。分割
ノートN24とノートN31の全域も、同一シフト値で
あるがもともとのノートN2,N3が異なるので、再接
続はしない。
【0036】そして、各区間の整数シフト値を、対応す
る元のノートN1〜N3の音高値に加算して、最終的な
音高を計算し、また、区間の発音長については、分割/
再接続をした区間ごとに修正する(ステップR7)。こ
の結果、図6(c)に示されるように、音高決定処理後
のノート列N1,N2A,N2B,N2C,N3Aが得
られる。なお、ノートN1は、ステップR4の処理によ
り、元のノートデータをそのまま用いる。
【0037】このような音高決定処理により得られるピ
ッチチェンジを反映したノート列に対して、演奏情報解
析処理のステップS5(図4)で、調や和音を検出する
解析処理が実行される。この解析処理には、例えば、調
検出の場合は、メロディ音程の出現度数を音階ごとに計
算するというように、従来の方法を利用する。この方法
では、例えば、次式(3)のように、ノート列が表わす
メロディの音高について、12種の調(ここでは、長調
のみ)C,C♯,D,D♯,E,F,F♯,G,G♯,
A,A♯,Bごとに、各調に含まれる音名の出現頻度を
求め、最大出現頻度を示す調を当該メロディ(ノート
列)の調とするものである:
【数1】
【0038】このような調検出の結果から分かること
は、ピッチチェンジを考慮した音高データを利用するこ
とにより、「聴感」に近い音程での処理が可能となり、
調やコードの判定の間違いを減らすことができるという
ことである。
【0039】つまり、このような音高決定処理をした後
のメロディは、図6(a)のノート列N1〜N3及びピ
ッチチェンジ“0”〜B3によるメロディに比べると、
同じように聞こえるとは限らない。ほぼ正確な半音位置
でピッチベンドが発生している場合には酷似してくる場
合もあるが、それ以外の場合には精度を落とす作業に他
ならず、聞こえ方がかなり違ってくる。しかしながら、
ノート列N1〜N3をそのままにピッチチェンジを無視
してピッチチェンジ値=“0”としたメロディに比べれ
ば、はるかに元のメロディの鳴り音に近い状態であると
いえる。従って、図6(c)のメロディを使って分析し
たほうが、結果として、精度の向上を大いに期待するこ
とができる。
【0040】なお、ピッチチェンジを反映したメロディ
(ノート列)を予め作成しておき、そのノート列に対し
て調検出やコード検出などの処理を行うことにより、調
検出やコード検出など複数の音程を利用したプログラム
を実行するたびに、音高決定処理を実行しなくて済み、
また、調検出やコード検出のプログラムが簡素化される
などの利点が得られる。
【0041】〔種々の実施態様〕以上、この発明を一実
施例について説明したが、この発明は種々の態様で実施
することができる。音高解析時にノートナンバに反映さ
せるデータは、ピッチチェンジデータに限らず、発音音
高に影響を及ぼす全てのデータである。ピッチチェンジ
データ以外にトランスポーズデータなどがある。
【0042】また、実施例においては、発音長を表わす
データとしてゲートタイムを記録するようにしている
が、ノートオンとそれに対応するノートオフとの発生タ
イミングを参照して発音長を算出するようにしてもよ
い。
【0043】実施例においては、解析対象とするパート
をメロディパートとしているが、もちろん、他のパート
であってもよい。また、解析するパートを所定の選択手
段によりユーザが選択できるようにしてもよいし、複数
のパートを同時に選択してパート毎の解析を同時に行う
ようにしてもよいし、さらに、複数のパートの情報を合
わせて(複合して)、調や和音を検出(解析)するのに
利用するようにしてもよい。
【0044】なお、演奏情報解析処理プログラムなどの
制御プログラムを取得するには、HDDやCD−ROM
ドライブを利用することができる。HDDは制御プログ
ラムや各種データを記憶しておく記憶装置であるが、例
えば、ROMに制御プログラムが記憶されていない場
合、このHDD内のハードディスクに制御プログラムを
記憶させておき、それをRAMに読み込むことにより、
ROMに制御プログラムを記憶している場合と同様の動
作をCPUにさせることができる。このようにすると、
制御プログラムの追加やバージョンアップ等が容易に行
うことができる。また、CD−ROMドライブは、CD
−ROMに記憶されている制御プログラムや各種データ
を読み出す装置であるが、CD−ROMから読み出した
制御プログラムや各種データは、HDD内のハードディ
スクにストアすることにより、制御プログラムの新規イ
ンストールやバージョンアップ等を容易に行うことがで
きる。なお、このCD−ROMドライブ以外にも、外部
記憶装置として、フロッピィディスク装置、光磁気ディ
スク(MO)装置等、様々な形態のメディアを利用する
ための装置を設けるようにしてもよい。
【0045】また、演奏情報解析処理プログラムなどの
制御プログラムをネットワークを利用してダウンロード
することもできる。通信インターフェースは LAN
(ローカルエリアネットワーク)やインターネット、電
話回線などの通信ネットワークに接続されており、この
ような通信ネットワークを介してサーバコンビュータと
接続されるので、HDD内に制御プログラムや各種デー
タが記憶されていない場合、サーバコンビュータからプ
ログラムやデータをダウンロードするために用いること
ができる。例えば、クライアントとなる本システムは、
通信インターフェース及び通信ネットワークを介してサ
ーバコンピュータへとプログラムやデータのダウンロー
ドを要求するコマンドを送信する。サーバコンピュータ
は、このコマンドを受け、要求されたプログラムやデー
タを通信ネットワークを介して本システムへと配信し、
本システムは、通信インターフェースを介して、これら
プログラムやデータを受信してハードディスク装置に蓄
積することにより、ダウンロードが完了する。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、音高データ(ノートナンバデータ)及び音高変更デ
ータ(ピッチチェンジデータ)を含む演奏情報を解析す
るに際し、演奏情報中の音高データが表わす音高を、対
応する音高変更データで変換し、変換後の音高を利用し
て演奏情報を解析するようにしているので、演奏情報の
音高解析を正確に行うことができ、演奏情報に最適な調
や和音を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の一実施例による演奏情報解
析システムのハードウエア構成を示すブロック図であ
る。
【図2】図2は、この発明の一実施例における演奏情報
の一構成例である。
【図3】図3は、この発明の一実施例における各イベン
トデータの一構成例である。
【図4】図4は、この発明の一実施例による演奏情報解
析処理の動作例を表わすフローチャートである。
【図5】図5は、この発明の一実施例による音高決定処
理の動作例を表わすフローチャートである。
【図6】図6は、この発明の一実施例による音高決定の
処理例を表わす図である。
【符号の説明】
N1〜N3 ノート、 0,B1〜B3 ピッチチェンジ量、 N21〜N31 音高が変更されたノート、 N1A〜N3A 音高決定処理後のノート。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】音高データ及び音高変更データを含む演奏
    情報を解析する演奏情報解析装置であって、 演奏情報中の音高データで表わされる音高を音高変更デ
    ータに応じて変換する音高変換手段と、 変換後の音高に基づいて前記演奏情報を解析する解析手
    段とを具備することを特徴とする演奏情報解析装置。
  2. 【請求項2】前記解析手段は、変換後の音高から成る音
    高列を生成し、生成された音高列を解析することを特徴
    とする請求項1に記載の演奏情報解析装置。
  3. 【請求項3】さらに、 前記音高変更データの変化に基づいて、一つの音高デー
    タで表わされる楽音を複数の楽音に分割する手段を具備
    し、 前記音高変換手段は、分割後の楽音を音高変更データに
    応じて変換することを特徴とする請求項1又は2に記載
    の演奏情報解析装置。
  4. 【請求項4】前記解析手段は、前記演奏情報に含まれて
    いる音高の頻度を解析し、解析結果に基づいて、前記演
    奏情報に適した調又は和音を決定することを特徴とする
    請求項1〜3の何れか1項に記載の演奏情報解析装置。
  5. 【請求項5】音高データ及び音高変更データを含む演奏
    情報を解析する演奏情報解析方法であって、 演奏情報中の音高データで表わされる音高を音高変更デ
    ータに応じて変換するステップと、 変換後の音高に基づいて前記演奏情報を解析するステッ
    プとを備えることを特徴とする演奏情報解析方法。
  6. 【請求項6】音高データ及び音高変更データを含む演奏
    情報を解析する演奏情報解析装置において読み取り可能
    な記録媒体であって、 演奏情報中の音高データで表わされる音高を音高変更デ
    ータに応じて変換するステップと、 変換後の音高に基づいて前記演奏情報を解析するステッ
    プとから成るプログラムを記録していることを特徴とす
    る演奏情報解析のための記録媒体。
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